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いすゞ・エルフ - Wikipedia

いすゞ・エルフ

いすゞが製造せいぞう販売はんばいする小型こがたおよび中型ちゅうがたトラック

エルフELF)は、いすゞ自動車ずじどうしゃ製造せいぞう販売はんばいする小型こがたおよび中型ちゅうがたトラック1959ねん昭和しょうわ34ねん)に発売はつばいされて以来いらい乗用車じょうようしゃSUV製造せいぞうしていた時代じだいふくめ、一貫いっかんしていすゞ自動車ずじどうしゃ主力しゅりょく販売はんばい商品しょうひんとなっている。

6代目だいめエルフ
2014ねん販売はんばいがたワイドキャブ
日本にっぽんフルハーフ温度おんど管理かんりしゃ

なお、ほんこうでは便宜上べんぎじょう以下いか車種しゃしゅについても記述きじゅつする。

ライト エルフ(Light ELF
エルフ マイパック(ELF Mypack
エルフ 100(ELF 100
エルフ EV(ELF EV
エルフ ミオ(ELF mio
エルフ ミオ EV(ELF mio EV


概要がいよう

編集へんしゅう

1975ねん昭和しょうわ50ねん)に2トンクラストラックでシェアトップをうばって以来いらい日本にっぽん小型こがたキャブオーバートラックの代表だいひょうてき存在そんざいとして位置いちづけられている。一般いっぱんてきなトラック同様どうようホイールベース荷台にだいのバリエーションによりさまざまな車種しゃしゅ存在そんざいする。エンジンディーゼルエンジンのみならず、BEV(電池でんちしき電気でんき自動車じどうしゃ)も存在そんざいする。かつては3種類しゅるい以上いじょうのディーゼルエンジンのほか、ガソリンエンジンなど多彩たさいなエンジンが用意よういされており、ほかにも、LPGCNGといったガス燃料ねんりょうくるまや、ディーゼルエンジンと電気でんきモーターわせたハイブリッドしゃ存在そんざいしていた。しかし自動車じどうしゃ排出はいしゅつガス規制きせいへの対応たいおうから、6代目だいめへのモデルチェンジでLPGしゃ廃止はいしされ、ディーゼル2機種きしゅとCNGしゃ、ベースエンジンを共用きょうようするハイブリッドしゃのみとなった。7代目だいめはディーゼル2機種きしゅとBEVを設定せっていしているが、7代目だいめへのモデルチェンジと同時どうじにCNGしゃ、ベースエンジンを共用きょうようするハイブリッドしゃ廃止はいしされた。

日本にっぽん国内こくないけは最大さいだいでも中型ちゅうがた自動車じどうしゃ8トン限定げんてい免許めんきょ上限じょうげんとなる車両しゃりょうそう重量じゅうりょう8トンクラスの「NPR」シリーズまでの設定せっていであるが、輸出ゆしゅつ仕様しようなかには車両しゃりょうそう重量じゅうりょう8.5トン - 9.5トンクラスの「NQR」シリーズが設定せっていされている仕向しむけもある。

2004ねん平成へいせい16ねん)の5代目だいめのマイナーチェンジのさいに、エルフのCMソングとして『いすゞのトラック』が制作せいさくされた[1]

メキシコ韓国かんこくなど、日本にっぽんおなじエルフの名称めいしょう販売はんばいしている輸出ゆしゅつさき現地げんち生産せいさんさきもあるものの、日本にっぽん国外こくがいのほとんどの地域ちいきではNシリーズとして発売はつばいされる。2008ねん平成へいせい20ねん)の6代目だいめからの輸出ゆしゅつ車両しゃりょうくるまめいが「REWARD」となった[2]

また、ほん車種しゃしゅ派生はせい車種しゃしゅとして、キャンピングカーベース専用せんようしゃの「Be-cam」が存在そんざいするが、このこぼしには「びぃーかむ」「びーかむ」「ビーカム」とった表記ひょうきられる。

初代しょだい(1959ねん-1968ねん

編集へんしゅう
 
初代しょだいエルフ前期ぜんきがた
(1959 - 1965ねん
  • 1959ねん8がつ26にち初代しょだいモデル登場とうじょう当時とうじ川崎かわさき工場こうじょうにてラインオフ。はつ登場とうじょうガソリンエンジンのみの設定せっていで、GL150がたばれる1500ccのエンジンを搭載とうさいラジオ車内しゃないヒーターなどの快適かいてき装備そうびやアクセサリーはオプション装備そうびであった。
  • 1960ねん3月、クラスはつ採用さいようとなる2000ccディーゼルエンジン搭載とうさいしゃ追加ついかはつ採用さいようのエンジンはDL200がた馬力ばりきがあり経済けいざいてきなディーゼルエルフは一躍いちやく人気にんき車種しゃしゅとなり、販売はんばい台数だいすうトヨタ・ダイナいてクラストップを獲得かくとくする。これ以降いこう各社かくしゃともディーゼルエンジンしゃをラインアップに追加ついかする。
  • 1963ねん6がつ生産せいさんラインを藤沢ふじさわ工場こうじょう移設いせつ
  • 1965ねん1がつヘッドライトまるがた2とうからまるがた4とうよこ2とう)に変更へんこうし、グリルデザインも変更へんこうされた。キャブドアは最後さいごまでぜんひらきであった。

2代目だいめ(1968ねん-1978ねん

編集へんしゅう
 
2代目だいめエルフ150
 
エルフハイルーフ
 
エルフマイパック

150/250シリーズは1968ねん-1975ねん、350シリーズは1970ねん-1978ねんにかけて展開てんかい

  • 1967ねん8がつ開発かいはつちゅうだった2代目だいめモデルをベースとして、まるがた2とうヘッドライト・車体しゃたいしょくグリルを採用さいようした1.25tせきモデル「ライトエルフ」(G150がたガソリンエンジン搭載とうさい)を先行せんこう発売はつばい
  • 1968ねん4がつ、フルモデルチェンジで2代目だいめ登場とうじょうウォークスルーバンの「ハイルーフ」もラインアップされる。トラック・バン共通きょうつうの2れんテールランプを装備そうび
  • 1969ねん8がつ、ライトエルフにダブルキャブを追加ついか
  • 1970ねん10月、3.5tせきモデルのエルフ350(なか長距離ちょうきょり輸送ゆそうけ)登場とうじょう
  • 1971ねん4がつ、ライトエルフの後継こうけいとして1.5tせきのエルフ150(市内しない配送はいそうけ)を追加ついか既存きそんモデルはエルフ250(きん中距離ちゅうきょり輸送ゆそうけ)に改称かいしょうし、ディーゼルエンジンは2.4Lに排気はいきりょうアップ。これによりエルフシリーズのグレード構成こうせい確立かくりつ。トラックのみテールランプのデザインが3れん変更へんこうされる。
  • 1972ねん4がつ前輪ぜんりん駆動くどうの「エルフマイパック」登場とうじょう荷台にだいスペースの自由じゆうなどが注目ちゅうもくされたが、ボンネットがたスタイルゆえ通常つうじょうのエルフより荷台にだいちょうみじかくなること、受注じゅちゅう生産せいさん車両しゃりょう価格かかく通常つうじょうエルフの1.5ばいがったのがわざわいし成功せいこうにはいたらなかった。なお、マイパックは350シリーズとともに、3代目だいめにフルモデルチェンジしたのちも1978ねんまで並行へいこう生産せいさんおこなっていた。
  • 1973ねん1がつ、エルフ350にロングボディを追加ついか
  • 1974ねん4がつ、エルフ150に小径しょうけいダブルタイヤ採用さいようていゆかフラットローを追加ついか
  • 1975ねん6がつ、3代目だいめにフルモデルチェンジし、2代目だいめ150/250(ルートバンをのぞく)生産せいさん終了しゅうりょう。350/ルートバン/マイパックは継続けいぞく生産せいさんとなる。
  • 1976ねん、2代目だいめルートバン生産せいさん終了しゅうりょう
  • 1978ねん12月、2代目だいめ350シリーズおよびマイパック生産せいさん終了しゅうりょう。なお、350シリーズは1980ねんに3代目だいめワイドキャブとしてフルモデルチェンジをける。

3代目だいめ(1975ねん-1991ねん

編集へんしゅう
 
3代目だいめエルフ中期ちゅうきがた
 
3代目だいめエルフ後期こうきがたダンプ
 
3代目だいめエルフワイドキャブ

150/250シリーズは1975ねん-1984ねん、ルートバンは1976ねん-1991ねん、350シリーズは1980ねん-1984ねんにかけて展開てんかい

  • 1975ねん6がつ、フルモデルチェンジで3代目だいめ登場とうじょう(エルフ150および250)。テレビCMに渥美あつみきよし起用きようしたことから、3代目だいめ前期ぜんきがた通称つうしょうとらさんエルフ」ともばれる。
  • 1976ねん、1ねんおくれてルートバンもフルモデルチェンジ。
  • 1977ねん1がつ、エルフ250に前後ぜんごみちタイヤのフラットローを追加ついか
  • 1977ねん2がつ、エルフ250にいすゞ独自どくじのデザインをほどこした荷台にだい搭載とうさいした「ダンディダンプ」を追加ついか
  • 1977ねん9がつ、ロングボディしゃやルートバンにもフラットローを設定せっていし、バリエーションを拡充かくじゅう
  • 1978ねん12月、マイナーチェンジ。フロントグリル形状けいじょう変更へんこう。2tしゃは「エルフ250スーパー」として発売はつばい。 生産せいさん累計るいけい100まんだい達成たっせい
  • 1980ねん1がつ、マイナーチェンジ、昭和しょうわ54ねん排出はいしゅつガス規制きせい適合てきごう。このときのCMに『ドカベン』が起用きようされたことから、3代目だいめ後期こうきがたは「ドカベンエルフ」ともばれる。フロントグリルがシルバーに変更へんこう。ワイドキャブしゃの「エルフ250ワイド」「エルフ350ワイド」が登場とうじょう、1978ねんに2代目だいめ350シリーズ生産せいさん終了しゅうりょうやく2ねんはんぶりの復活ふっかつとしてのフルモデルチェンジとなった。チルトキャブが採用さいようされる。
  • 1981ねん7がつ、マイナーチェンジ。フロントグリルがシルバー一色いっしょくからシルバーとブラックに変更へんこうされ、インパネのデザインが大幅おおはば変更へんこうされる。透過とうか照明しょうめいしきメーターとエアコン対応たいおうのフルエアミックスタイプのヒーターの採用さいようワイパーとドアハンドルがブラック塗装とそうになる。
  • 1983ねん3月、ディーゼルエンジン昭和しょうわ58ねん排出はいしゅつガス規制きせい適合てきごう
  • 1984ねん7がつ、4代目だいめにフルモデルチェンジ。3代目だいめ150/250/350シリーズ(ルートバンをのぞく)生産せいさん終了しゅうりょう。ルートバンは継続けいぞく生産せいさん
  • 1985ねん3月、ルートバンをマイナーチェンジ。フロントグリルをホワイト塗装とそうし、アッパーグリルがブラック塗装とそう変更へんこうされ、4代目だいめたイメージとなる。
  • 1991ねん1がつ、3代目だいめルートバン生産せいさん終了しゅうりょう。7ねんおくれて4代目だいめにフルモデルチェンジしたが、3代目だいめのバンボディを流用りゅうようしている。

4代目だいめ(1984ねん-1993ねん

編集へんしゅう
 
4代目だいめエルフ前期ぜんきがた
 
4代目だいめエルフ中期ちゅうきがた
 
4代目だいめエルフ後期こうきがた
  • 1984ねん7がつ、4代目だいめ登場とうじょう。ただしルートバンは先代せんだいがた継続けいぞく生産せいさんした。フォワードジャストンはこのだいから設定せってい。また、ディーゼルエンジンは全車ぜんしゃちょくされた。キャブしょくしろ設定せっていしたことから、いすゞでは「しろいエルフ」とんでいる。シフトレバーがコラムシフトからフロアシフトに変更へんこうされた。
  • 1986ねん12月、NAVI-5搭載とうさいしゃ販売はんばい開始かいし
  • 1987ねん2がつ、マイナーチェンジ。フロントグリルの形状けいじょう変更へんこうされ、キャブしょくしろはカラードバンパーとなった。
  • 1987ねん9がつ4WDくるま追加ついか
  • 1988ねん6がつ生産せいさん累計るいけい200まんだい達成たっせい
  • 1988ねん7がつ、ワイドキャブに助手じょしゅせきセーフティウインドウ「OKウインドー」を装備そうび
  • 1989ねん6がつ、OKウインドーを全車ぜんしゃ標準ひょうじゅん装備そうび平成へいせい元年がんねん排出はいしゅつガス規制きせい適合てきごう
  • 1990ねん6がつ、マイナーチェンジ。ISUZUロゴのデザインが変更へんこうされたほか、ヘッドライトが角形かくがた4とうから異形いぎょうタイプに変更へんこうされた。このヘッドライトはこのとし以降いこうフォワード810EXスーパークルーザーにも使つかわれた。西にしこうネオロイヤルCがた・92MCと富士重ふじじゅう17がた後期こうきがた日産にっさんディーゼルせいシャーシ以外いがい)もこのヘッドライトを装着そうちゃくしている。
  • 1991ねん1がつ、4そくATくるま登場とうじょう。3代目だいめ継続けいぞく生産せいさんされていたルートバンをフルモデルチェンジ。
  • 1993ねん7がつ、5代目だいめにフルモデルチェンジ。ルートバンは4代目だいめ生産せいさん継続けいぞくした。
  • 1995ねん5月、ルートバンが平成へいせい6ねん排出はいしゅつガス規制きせい適合てきごうのディーゼルエンジンを搭載とうさい
  • 1999ねん8がつ、ルートバンが平成へいせい10ねん排出はいしゅつガス規制きせい適合てきごう
  • 2002ねん6がつ、4代目だいめルートバン生産せいさん終了しゅうりょう

5代目だいめ(1993ねん-2006ねん

編集へんしゅう
 
5代目だいめエルフ(1993ねん販売はんばいがた標準ひょうじゅんキャブ
 
5代目だいめエルフ(2004ねん改良かいりょうがた
ワイドキャブCNGしゃ
  • 1993ねん7がつ、5代目だいめ登場とうじょう。キャッチコピーは「ゆうゆうエルフ」。サイドブレーキがステッキしきからハンドブレーキに変更へんこうされる。こう規格きかく救急きゅうきゅうしゃ仕様しようのスーパーメディックも登場とうじょうする(そう新星しんせい工業こうぎょう)。輸出ゆしゅつ仕様しようのNシリーズは経済けいざいせい優先ゆうせんしてこのだいまでかく4とうライトが採用さいようされていた。シングルキャブにはハイキャブがあらたに設定せっていされ、ダブルキャブにはハイキャブの天井てんじょうさら嵩上かさあげしたハイトップキャブが設定せっていされた。
  • 1995ねん5月 マイナーチェンジ。平成へいせい6ねん排出はいしゅつガス規制きせい適合てきごうのディーゼルエンジンを搭載とうさい。キャッチコピーは「クリーンエルフ」。OEMしゃ日産にっさん・アトラスUD・コンドル20/30/35シリーズがくわわる。
  • 1995ねん6がつ生産せいさん累計るいけい300まんだい達成たっせい
  • 1996ねん11月、セミボンネットタイプのルートバン・エルフUT登場とうじょう2001ねん10月に生産せいさん中止ちゅうし)。日産にっさんへもアトラスMAXとしてOEM供給きょうきゅうされた。
  • 1997ねん5月、マイナーチェンジ。キャッチコピーは「多彩たさいなエルフ」。フロントのISUZUロゴがエンブレム変更へんこう翌年よくねんモデルからオドメータートリップメーター液晶えきしょうパネルされた。
  • 1998ねん3月、クラッチフリーしゃ登場とうじょう
  • 1998ねん9がつCNGしゃ追加ついか
  • 1999ねん5月、マイナーチェンジ。平成へいせい10ねん排出はいしゅつガス規制きせい適合てきごう運転うんてんせきエアバッグが標準ひょうじゅん装備そうびされ、グリルがメタル仕様しようになる。
  • 2000ねん6がつ、CNGしゃ電磁でんじしきリターダTBKせい「エディターダ」)を標準ひょうじゅん設定せってい
  • 2002ねん6がつ、マイナーチェンジ。平成へいせい15ねん排出はいしゅつガス規制きせい適合てきごう一部いちぶ車種しゃしゅのぞく)をに「エルフKR」という発売はつばい
    • 4.6Lエンジン (4HG1) をコモンレールしき4.8Lエンジン (4HL1) に変更へんこう
    • ライト上部じょうぶいろをオレンジからシルバーに、透過とうか照明しょうめいしきメーターのいろがオレンジからしろにそれぞれ変更へんこう
    • 一部いちぶグレードにデュアルモードMT装備そうび。デュアルモードMT仕様しようしゃには電子でんし制御せいぎょスロットルを使用しようしたドライブ・バイ・ワイヤ採用さいようされ、変速へんそくのエンジン、クラッチ、トランスミッションの連携れんけい制御せいぎょおこなわれるようになる。
    • 救急きゅうきゅうしゃ仕様しようのスーパーメディックが廃止はいしされる。また、4代目だいめ継続けいぞく生産せいさんされていたルートバンが生産せいさん終了しゅうりょうとなる。
  • 2004ねん5月、マイナーチェンジ。平成へいせい16ねん排出はいしゅつガス規制きせい適合てきごう
  • 2004ねん12月特別とくべつ仕様しようしゃVP設定せってい
  • 2005ねん4がつ18にち、いすゞ独自どくじPTOかたパラレル駆動くどうハイブリッドシステム採用さいようした、ディーゼルハイブリッドしゃ登場とうじょう量産りょうさんしゃとして世界せかいはつリチウムイオン電池でんち日立ひたちビークルエナジーせい)を採用さいようした。他社たしゃせいのハイブリッドとことなり、ハイブリッドシステムが故障こしょうした場合ばあいでも、PTOをはなすことで通常つうじょうのディーゼルしゃとして走行そうこう継続けいぞく可能かのうである。日野ひのHIMR方式ほうしきがハイブリッドモーターでエンジンを始動しどうするのにたいし、エンジン始動しどうはHIMRとことなり通常つうじょうセルモーター使つかう。このため、エンジン始動しどうはハイブリッドしゃながら「キュルキュルキュル……」というおとがする。

6代目だいめ(2006ねん-2023ねん(2WDしゃのみ))

編集へんしゅう
 
6代目だいめエルフ
2006ねん販売はんばいがたワイドキャブ
 
6代目だいめエルフハイブリッド
2006ねん販売はんばいがたハイキャブ
OKウインドウ装着そうちゃくしゃ
 
6代目だいめエルフ
(2006ねん販売はんばいがた標準ひょうじゅんダブルキャブ)
機能きのうがた消防車しょうぼうしゃREDSEAGULL
 
6代目だいめエルフ
2014ねん改良かいりょうがた標準ひょうじゅんキャブ
 
6代目だいめエルフ
2014ねん改良かいりょうがたハイキャブCNG-MPI
OKウインドウ装着そうちゃくしゃ
 
6代目だいめエルフ
2018ねん改良かいりょうがたワイドキャブ
  • 2006ねん12月13にちにワイドキャブしゃとハイキャブしゃ(フルモデルチェンジ)が、2007ねん2がつ5にち標準ひょうじゅんキャブしゃ(5代目だいめのキャブ本体ほんたい流用りゅうよう)がそれぞれ発売はつばいされた。標準ひょうじゅんキャブしゃのみ5代目だいめのキャブ本体ほんたい流用りゅうようしたが、部分ぶぶんについてはエンジン、フレームとうキャブ以外いがいはハイキャブしゃ同様どうよう変更へんこうけている。
    • 平成へいせい17ねん新長しんちょう排出はいしゅつガス規制きせい適合てきごう。さらに国産こくさん2 - 3tクラスキャブオーバーかたトラックとしてははつとなる平成へいせい27年度ねんど重量じゅうりょうしゃ燃費ねんぴ基準きじゅん達成たっせいした。
    • グレードめいは、従来じゅうらいのリミテッド仕様しよう標準ひょうじゅん仕様しよう・カスタムから、ST・SG・SEカスタムと名称めいしょう変更へんこうされた。
    • 道路どうろ交通こうつうほう改正かいせいによるしん免許めんきょ制度せいど対応たいおうした車両しゃりょうそう重量じゅうりょう (GVW) 5t未満みまんタイプも設定せっていしている。
    • エンジン自動じどう停止ていし機能きのうおよ自動じどう再始動さいしどう機能きのうづけアイドリングストップ&スタートシステムを標準ひょうじゅん装備そうび。また国産こくさんトラックでははじめてイモビライザー全車ぜんしゃ標準ひょうじゅん装備そうびとした。
    • 機械きかいしきオートマチックトランスミッションスムーサーEx設定せっていされた(3tせきしゃ以下いかのSG・SEカスタムのぜん車種しゃしゅ標準ひょうじゅん設定せってい、3t以下いかのSTと3.5トンせきしゃ以上いじょうぜん車種しゃしゅにオプション設定せってい従来じゅうらいのクラッチペダルづけのマニュアルシフトしゃ設定せっていされている(ひらボディのSTをのぞぜん車種しゃしゅ標準ひょうじゅん設定せっていひらボディのSTにオプション設定せってい)。
    • 2005ねんモデルは4.8リットルエンジンしゃ主力しゅりょくだったが、当代とうだいでは、1.5t~3.5tクラスに3LDOHC16バルブ・コモンレールしき燃料ねんりょう噴射ふんしゃDPFインタークーラーづけVGSターボ(ターボチャージャーはIHIせい)エンジン(1.5tクラスは4JJ1-TCN・81kW(110PS)、2tクラス以上いじょうは4JJ1-TCS・110kW(150PS))をメインとし、4tクラス以上いじょうに5.2LSOHC16バルブ・コモンレールしき燃料ねんりょう噴射ふんしゃ・DPD・インタークーラーづけVGSターボエンジン(4HK1-TCN・114kW(155PS))を設定せっていしている。
    • ハイキャブ・ワイドキャブには、OKウインドウ(セーフティウインドウ)をオプション設定せっていした。
    • ブレーキぜんディスクブレーキとなった[注釈ちゅうしゃく 1]
    • 輸出ゆしゅつ仕様しようNシリーズについては、当面とうめんあいだは2005ねんモデルを継続けいぞく販売はんばいするとした。
    • 北米ほくべいでは、1986ねん以来いらい連続れんぞくしてトップシェアのキャブオーバートラック[2]であり、GMといすゞの資本しほん提携ていけい開発かいはつされたGMせい6リッターV8ガソリンエンジン (Vortec V8) 搭載とうさいしゃ設定せっていもあった。このガソリンしゃはGMのJanesville工場こうじょう生産せいさんされていたが、どう工場こうじょう閉鎖へいさともない、2009ねん生産せいさん一旦いったん中止ちゅうしした。2011ねんだい四半期しはんきよりふたたびGMからのエンジン供給きょうきゅうおよ新型しんがた6そくATの供給きょうきゅうけ、ミシガンしゅうCHARLOTTEのSPARTANしゃ委託いたくさきとして生産せいさん再開さいかいされる。
    • 2007ねん1がつにはマツダ、日産にっさんディーゼル(げんUDトラックス)、日産自動車にっさんじどうしゃへのOEM供給きょうきゅう標準ひょうじゅんキャブしゃについては同年どうねん3がつ上旬じょうじゅんから)も開始かいしされ、新型しんがたタイタン、新型しんがたコンドル(小型こがたシリーズ)、新型しんがたアトラス20として発売はつばいされた。
    • フルモデルチェンジされたハイキャブしゃとワイドキャブしゃは、2006年度ねんどグッドデザインしょう受賞じゅしょうした。
  • 2007ねん8がつ1にち、ハイブリッドしゃがフルモデルチェンジして登場とうじょう
  • 2007ねん12月、「だい26かい 日経にっけい優秀ゆうしゅう製品せいひん・サービスしょう」(優秀ゆうしゅうしょう 日経にっけい産業さんぎょう新聞しんぶんしょう環境かんきょう)を受賞じゅしょう[3]
  • 2009ねん4がつ9にち平成へいせい27年度ねんど重量じゅうりょうしゃ燃費ねんぴ基準きじゅん達成たっせいしゃがたを、従来じゅうらいの1.5tけい、2tけい、4tけい、4.5tけいくわえて、標準ひょうじゅんキャブ・ハイキャブの3tけいにも拡大かくだい。また、ドアサイドターンランプの全車ぜんしゃ標準ひょうじゅん装備そうび、SGでのフォグランプ標準ひょうじゅん設定せってい、DPD&スムーサーの音声おんせい警報けいほう採用さいよう実施じっし
  • 2009ねん9がつ10日とおか平成へいせい27年度ねんど重量じゅうりょうしゃ燃費ねんぴ基準きじゅん達成たっせいしゃがたをワイドキャブ3tMTしゃ拡大かくだい
  • 2010ねん2がつ5にち、CNG-MPIしゃ商用しょうようトラックではじめて平成へいせい22ねん排出はいしゅつガス規制きせい(ポスト新長しんちょう規制きせい)に適合てきごう平成へいせい27年度ねんど重量じゅうりょうしゃ燃費ねんぴ基準きじゅん達成たっせいしゃがたをワイドキャブ3tスムーサーExしゃ拡大かくだい
  • 2011ねん5がつ20日はつか、マイナーチェンジ。CNG-MPIしゃ以外いがい標準ひょうじゅんしゃすべてを平成へいせい22ねん排出はいしゅつガス規制きせい(ポスト新長しんちょう規制きせい)に適合てきごうさせ、エンジンを3LDOHCの4JJ1に統一とういつした。
    • 4JJ1のポスト新長しんちょう規制きせいへの適合てきごうについては、ターボチャージャーを従来じゅうらいのVGSシングルターボから、直列ちょくれつ接続せつぞくされた低圧ていあつだんこうあつだん2種類しゅるいのターボを最適さいてき制御せいぎょして、ひろ回転かいてんいきこう効率こうりつこうきゅう運転うんてん可能かのうとする、2ステージターボ(ターボが並列へいれつ接続せつぞくされる従来じゅうらいがたツインターボとはことなる)へ変更へんこうするとともに、電子でんし制御せいぎょしきコモンレールシステムのちょう高圧こうあつ噴射ふんしゃ、コールドEGRのだい容量ようりょうにより、他社たしゃ車種しゃしゅよう尿素にょうそSCRシステムもちいいらず従来じゅうらいのDPDのみで適合てきごうおこなった。
  • 2011ねん、キャンピングカーメーカーAtoZと共同きょうどうで、日本にっぽんRV協会きょうかい (JRVA) 加盟かめいビルダーけのキャンピングカーベースシャーシとして、NHSとNNRをベースにした派生はせいモデル「Be-Cam」を開発かいはつ。2012ねん1がつから発売はつばいした。
    • 「Be-Cam」はベースしゃたいしリヤのリーフスプリングを1まいにし、心地ごこち安定あんていせい向上こうじょうさせたほか、キャンピングカー装備そうびそうすることによる重量じゅうりょうぞう前提ぜんていとしてリヤタイヤもダブルタイヤとなっている。また内装ないそうめんではオートエアコンやイモビライザー助手じょしゅせきがわエアバッグなどを装備そうびし、快適かいてきせい安全あんぜんせい向上こうじょうさせているのも特徴とくちょうである。
  • 2012ねん4がつ2にち一部いちぶ仕様しよう変更へんこう全車ぜんしゃ平成へいせい21ねん基準きじゅんてい排出はいしゅつガスしゃ認定にんていされ、平成へいせい24年度ねんど税制ぜいせい改正かいせいによる自動車じどうしゃ重量じゅうりょうぜい自動車じどうしゃ取得しゅとくぜい特例とくれい措置そちしんエコカー減税げんぜい)の対象たいしょうとなった。また、平成へいせい27年度ねんど重量じゅうりょうしゃ燃費ねんぴ基準きじゅん達成たっせいしゃについてはエコカー補助ほじょきん対象たいしょうとなった。その乗用車じょうようしゃ後方こうほうから追突ついとつしたさいに、車両しゃりょうもぐむのを抑制よくせいしダメージを軽減けいげんする「リヤアンダーランプロテクシション」(RUP)をしん保安ほあん基準きじゅん対応たいおう変更へんこうした。
  • 2012ねん12月、日産にっさん・アトラスのフルモデルチェンジによるベース車種しゃしゅ変更へんこう(エルフ→三菱みつびしふそう・キャンター)にともない、日産自動車にっさんじどうしゃけOEM生産せいさん一旦いったん終了しゅうりょう
  • 2013ねん3月、一部いちぶ仕様しよう変更へんこう
    • 2WD・スムーサーExしゃのセレクトレバー形状けいじょう変更へんこうされ、P(パーキング)レンジが新設しんせつされるとともに、ゲートタイプのセレクトレバーに変更へんこう。エンジン始動しどうもPレンジ投入とうにゅうのみ始動しどう可能かのう変更へんこうされた(4WD・スムーサーExしゃについては従来じゅうらいどおり)。
    • 4WD・5MTしゃに、ハイブリッドしゃ採用さいようされている「エコストップ」を装着そうちゃくした「エコストップ装着そうちゃくしゃ」を設定せってい平成へいせい27年度ねんど重量じゅうりょうしゃ燃費ねんぴ基準きじゅん達成たっせいしゃ)。「エコストップ」とは車両しゃりょう停止ていしに、従来じゅうらいのエルフのアイドリングストップ機能きのうおこなっていたパーキングブレーキレバーの操作そうさをすることなく、クラッチペダル操作そうさのみでエンジンの自動じどう停止ていし再始動さいしどうおこなうシステム。エコストップ装着そうちゃくしゃ坂道さかみち発進はっしん補助ほじょ装置そうち (HSA) は装着そうちゃくとなる(ただし翌年よくねんのマイナーチェンジで装着そうちゃくされる)。
  • 2014ねんUDトラックスけOEM生産せいさん一旦いったん終了しゅうりょう
  • 2014ねん11月13にち、マイナーチェンジ。全車ぜんしゃ平成へいせい27年度ねんど燃費ねんぴ基準きじゅん達成たっせいとなる。
    • 4JJ1エンジンを改良かいりょうてい圧縮あっしゅくしんインジェクター採用さいよう可変かへん容量ようりょうパワーステアリングポンプの採用さいよう、6そくトランスミッションギヤ見直みなおし、しょう燃費ねんぴタイヤの展開てんかい拡大かくだい、エコストップをカーゴけい(SGグレード以上いじょう)に標準ひょうじゅん装備そうびとしたことにより、燃費ねんぴ向上こうじょうさせた。これらの改良かいりょう結果けっか全車ぜんしゃ平成へいせい27年度ねんど燃費ねんぴ基準きじゅん達成たっせいとなった。
    • これにより、2 - 3トンせきエコストップづけしゃ平成へいせい27年度ねんど燃費ねんぴ基準きじゅん+10%を達成たっせいし、てい排出はいしゅつガス認定にんてい制度せいどわせて新車しんしゃ購入こうにゅう自動車じどうしゃ重量じゅうりょうぜい自動車じどうしゃ取得しゅとくぜい免税めんぜいに、3トンせきちょう2WDと車両しゃりょうそう重量じゅうりょう5トンちょう4WDで平成へいせい27年度ねんど燃費ねんぴ基準きじゅん+5%を達成たっせいし、てい排出はいしゅつガス認定にんてい制度せいどわせて新車しんしゃ購入こうにゅう自動車じどうしゃ重量じゅうりょうぜいが75%減税げんぜい自動車じどうしゃ取得しゅとくぜいが80%減税げんぜいとなった(一部いちぶしゃがたのぞく)。
    • MTしゃ積載せきさい状態じょうたい道路どうろ勾配こうばい自動じどう判別はんべつし、走行そうこうじょうきょうわせてきめこまかにトルクや加速度かそくど制御せいぎょする「ECONOモード」機能きのう追加ついかした。
    • ラジエーターグリル、シート、ステアリングホイールのデザインを変更へんこうし、DPDとサイレンサーの一体化いったいかおよびフロントインテークによりそうせい向上こうじょうさせた(一部いちぶしゃがたのぞく)。
  • 2017ねん9月14にち販売はんばい代理だいりてんの「キュロモータース」をかいし、韓国かんこく市場いちばでの販売はんばい開始かいし(3tクラスのみ。のちに2.5tも追加ついか)。
  • 2017ねん10月25にち、「いすゞ自動車ずじどうしゃ創立そうりつ80周年しゅうねん記念きねん特別とくべつ仕様しようしゃ」を発売はつばい。Eカーゴとひらボディをベースに、アッシュベージュメタリックの専用せんようキャブカラー、ISUZUロゴが刺繍ししゅうされたほんかわ調ちょうシート、赤色あかいろのシートベルトなどを装備そうびした特別とくべつ仕様しようしゃをEカーゴとひらボディの合計ごうけい400だい限定げんてい販売はんばい。ただしドアハンドルはギガフォワードの「いすゞ自動車ずじどうしゃ創立そうりつ80周年しゅうねん記念きねん特別とくべつ仕様しようしゃ」に採用さいようされたクロム調ちょうではなく通常つうじょう仕様しようとなる[4]
  • 2018ねん3がつ20日はつか一部いちぶ仕様しよう変更へんこう車両しゃりょうそう重量じゅうりょう7.5トンをえるくるまがたに、新型しんがた4JZ1がたエンジン(4JZ1-TCS・110kW(150PS)/2800rpm、4JZ1-TCH・129kW(175PS)/2860rpm)の搭載とうさいし、後処理あとしょり装置そうちにDPD+尿素にょうそSCRを採用さいようしたことにより、平成へいせい28ねん排出はいしゅつガス規制きせい適合てきごうしながら燃費ねんぴ性能せいのう向上こうじょうさせた。また、坂道さかみちでの発進はっしん積載せきさい発進はっしんに、駆動くどうりょく(エンジンアイドル回転かいてんすう上昇じょうしょう)を向上こうじょうさせ、トルクフルでスムースな発進はっしん補助ほじょするSTART ASSISTを車両しゃりょうそう重量じゅうりょう7.5トンをえるくるまがた装備そうびしている。
  • 2018ねん10月29にち、マイナーチェンジ。一部いちぶしゃがたのぞぜん車種しゃしゅのフロントダッシュボード中央ちゅうおう小型こがたトラックはつのステレオカメラを搭載とうさいし、これをもちいたプリクラッシュブレーキ車間しゃかん距離きょり警報けいほう車線しゃせん逸脱いつだつ警報けいほう(LDWS)、先行せんこうしゃ発進はっしんらせ機能きのう電子でんししき車両しゃりょう姿勢しせい制御せいぎょシステム「IESC」を採用さいよう、スムーサーExしゃにはあやま発進はっしん抑制よくせい機能きのうをそれぞれ採用さいようした。これらを採用さいようしたくるまがた先進せんしん安全あんぜん自動車じどうしゃ (ASV) 減税げんぜい対象たいしょうとなった。ぜん車種しゃしゅ最大さいだい積載せきさいりょう2 - 3tディーゼルキャブオーバートラックはつ通信つうしん端末たんまつ標準ひょうじゅん搭載とうさいし、様々さまざま情報じょうほう支援しえんおよび車両しゃりょうコンディション把握はあく容易ようい実現じつげんしている。また、通信つうしん車両しゃりょうデータを高度こうど純正じゅんせい整備せいびシステム「PREISM」で活用かつようすることにより、車両しゃりょう稼働かどうりつ確保かくほをバックアップする体制たいせいととのえている。エンジンは一部いちぶしゃがた採用さいようされていた4JZ1がたエンジンと後処理あとしょり装置そうちDPD尿素にょうそSCRシステムぜん車種しゃしゅ採用さいようした[5]
  • 2019ねん3月12にち、マイナーチェンジ。シングルキャブの標準ひょうじゅんキャブ、ハイキャブ・ワイドキャブの4WDを平成へいせい28ねん排出はいしゅつガス規制きせい適合てきごうさせたほか、4JZ1-TCH搭載とうさいしゃにスムーサーExを追加ついかした[6]
  • 2019ねん6月19にち日産自動車にっさんじどうしゃとのあいだあらたなOEM供給きょうきゅう契約けいやく締結ていけつしたことを発表はっぴょう同年どうねんなつより日産自動車にっさんじどうしゃへの供給きょうきゅう再開さいかいされるが、2012ねん12がつまでの供給きょうきゅうぶんよりも小型こがたクラスとなる1.5tけい供給きょうきゅうされる[7]
  • 2019ねん8がつ29にち日産自動車にっさんじどうしゃけOEMしゃアトラス ディーゼル(げん・アトラス 1.5tクラス)」を発売はつばい[8]
  • 2021ねん3月3にち、マイナーチェンジ。ハイキャブ・ワイドキャブにLEDフォグランプと小型こがたトラックはつとなる交差点こうさてん警報けいほう標準ひょうじゅん装備そうびしたほか、プリクラッシュブレーキを全車ぜんしゃがた標準ひょうじゅん装備そうびした。SEカスタムならびにSGグレードのヘッドランプはLEDヘットランプ(プロジェクタータイプ)されたほか(STグレードは従来じゅうらいどおりハロゲンヘッドランプ標準ひょうじゅん装備そうび、LEDヘッドランプは一部いちぶしゃがたのぞきメーカーオプション)、SGグレードのフロントグリルもフォワード同様どうようにシルバー基調きちょう変更へんこうされた(SEカスタムはクロムメッキグリル、STグレードはグレーグリルのまま変更へんこうなし)。車載しゃさいしき故障こしょう診断しんだん装置そうち(On-Board Diagnostics)も搭載とうさいされたほか、ハンズフリー機能きのうBluetoothオーディオも新規しんき設定せっていした[9]なお、エルフ100はこの改良かいりょう廃止はいしされた(後述こうじゅつ)ため、1.5トンクラスが最小さいしょうレンジとなった。
  • 2021ねん4がつ19にち日産自動車にっさんじどうしゃけOEMしゃ「アトラス 2tクラス」を発売はつばい[10]やく8ねん5ヶ月かげつぶりに2tけいのOEM供給きょうきゅう再開さいかいされた。
  • 2023ねん3がつに7代目だいめエルフが発表はっぴょうされたが、4WDしゃについては当面とうめんあいだ6代目だいめ継続けいぞくされる。

7代目だいめ(2023ねん)- 

編集へんしゅう
 
7代目だいめエルフ(標準ひょうじゅんキャブ)
 
7代目だいめエルフ(ハイキャブ)車内しゃない
  • 2023ねん1がつ4にち全国ぜんこくにいすゞの広告こうこく掲載けいさいされ、広告こうこくないで2023ねん3がつにフルモデルチェンジをおこなこと示唆しさした[11]同年どうねん3がつ7にち開催かいさいされた「いすゞワールドプレミア」においてフルモデルチェンジをおこなこと発表はっぴょうされ、同日どうじつ発売はつばいされた[12][13][14]。キャッチコピーは「ワクワクするNEWSがはしす。」。従来じゅうらいのディーゼルしゃほかにも、いすゞはつのBEV(電気でんき自動車じどうしゃ)である「エルフEV」も設定せっていした。2024年度ねんどには「エルフEV」の特装車とくそうしゃけシャーシとウォークスルーバンである「エルフEVアーバントランスポーター」を発売はつばいする予定よていである[15]。また、しん普通ふつう免許めんきょ対応たいおうしゃでかつ、自社じしゃ生産せいさん車種しゃしゅでは1995ねん生産せいさん販売はんばい終了しゅうりょうとなった初代しょだいファーゴトラック以来いらい、28ねんぶりとなる1tけい小型こがたトラックである「エルフミオ」、および「エルフミオEV」も当初とうしょ、2024ねんなつごろ目途もくとにそれぞれ発売はつばいされる予定よてい[16]。エルフミオのエンジンは、欧州おうしゅう仕様しようD-MAX搭載とうさいされている1.9LのRZ4Eがた最適さいてきしたエンジンを搭載とうさいする予定よていであるほか、エルフミオの最大さいだい積載せきさいりょうも1t以上いじょう予定よてい[17]していたが、このうち、電気でんき自動車じどうしゃ仕様しようの「エルフミオEV」が2024ねん1がつ5にちリース専売せんばいしゃとして先行せんこう投入とうにゅうされるかたちとなった。
    • 標準ひょうじゅんキャブは本体ほんたいを5代目だいめ以来いらい30ねんぶりに刷新さっしんし、5代目だいめ以来いらいとなる標準ひょうじゅんキャブ・ハイキャブ・ワイドキャブ共通きょうつうのキャブデザインとなった。フロントグリルはいすゞのあたらしいブランドアイデンテイティである「ワールドクロスフロー」をギガとD-MAXにいで採用さいようした。そらりょく抵抗ていこう改善かいぜんし、全車ぜんしゃがたにおいて2025年度ねんど燃費ねんぴ基準きじゅん(JH25モード重量じゅうりょうしゃ燃費ねんぴ基準きじゅん) を達成たっせいした。
    • 今回こんかい、エルフ・フォワードにて、いすゞはつのコモンアーキテクチャー戦略せんりゃく「I-MACS」(Isuzu Modular Architecture and Component Standard)を採用さいよう。エンジン・トランスミッション・燃料ねんりょうタンク・アクスル・電動でんどうパワートレイン・安全あんぜん装備そうびなどをりょうくるま共通きょうつうのモジュール設計せっけいとすることで、世界中せかいじゅう多種たしゅ多様たようなニーズに対応たいおうした。
    • インテリアも大幅おおはば変更へんこうされ、インパネには7インチディスプレイを配置はいちし、シートヒーター、アームレスト、ステアリングスイッチを標準ひょうじゅん装備そうびした。
    • グレードめいは6代目だいめ同様どうよう、ST・SG・SEカスタムの3グレードで展開てんかいする。
    • ディーゼルしゃのエンジンは4JZ1がたエンジンのまま変更へんこうはないが、トランスミッションには従来じゅうらいのMTしゃほかにも、6代目だいめまでのスムーサーExにわって9そくデュアルクラッチトランスミッションであるISIM(=アイシム、Isuzu Smooth Intelligent TransMission)をあらたに設定せっていした。
    • BEVしゃは、20kWhのコンパクトなバッテリーパックを採用さいようし、2パック(40kWh、標準ひょうじゅんキャブ・標準ひょうじゅんホイールベースのみ)、3パック(60kWh、標準ひょうじゅんキャブ・ハイキャブの全車ぜんしゃがた)、5パック(100kWh、ワイドキャブ・ロングホイールベースのみ)を搭載とうさいするモジュール方式ほうしき採用さいようした。
    • 安全あんぜんせいかんしても6代目だいめ搭載とうさい機能きのう改良かいりょうして、ステレオカメラの性能せいのう向上こうじょうさせた。安全あんぜん支援しえん機能きのうパッケージは装着そうちゃく義務ぎむされている装備そうび標準ひょうじゅん装備そうびしている「BASIC」が標準ひょうじゅんとなるほか安全あんぜん装備そうび充実じゅうじつした「PREMIUM」(ISIM搭載とうさいかつフロントインディペンデントサスペンションしゃのみ)「ADVANCE」「STANDARD」の3つのパッケージが用意よういされる。交差点こうさてん警報けいほうかくパッケージども、SGとSEカスタムのみの設定せっていとなる。プリクラッシュブレーキ(みぎ左折させつ検知けんち機能きのうき)、フロントブラインドスポットモニター、可変かへんはいこうがたLEDヘッドランプ(可変かへんはいこうがたLEDヘッドランプはフロントインディペンデントサスペンションしゃのみ)を「PREMIUM」「ADVANCE」「STANDARD」に、ドライバーステータスモニター、ドライバー異常いじょう対応たいおうシステム(EDSS:Emergency Driving Stop System)、標識ひょうしき認識にんしき機能きのうならびに標識ひょうしき連動れんどうがたスピードリミッターぜん車速しゃそくしゃあいだクルーズ(ぜん車速しゃそくしゃあいだクルーズはISIM搭載とうさいしゃのみ)を「PREMIUM」「ADVANCE」に、レーンキープアシストを「PREMIUM」に標準ひょうじゅん装備そうびした。また、電動でんどうパーキングブレーキを全車ぜんしゃがた標準ひょうじゅん装備そうびしたほか、タイヤ空気圧くうきあつモニタリングシステムをオプション設定せっていした。
    • MIMAMORIならびに「PREISM」の機能きのうを2022ねん10がつにマイナーチェンジされたギガとどう仕様しよう変更へんこうしたほかそうコネクテッド(そうぶつのモニタリングシステム)に対応たいおうするしん開発かいはつデバイスを2023ねんちゅう実装じっそう完了かんりょうする予定よていである。
    • 前述ぜんじゅつのとおり4WDしゃはデビュー時点じてんではラインナップされず、当面とうめんあいだ6代目だいめ継続けいぞくされる。
    • なお、日産にっさんへは同年どうねん9がつにアトラスの7代目だいめ2tクラスとして、マツダへは同年どうねん11がつに7代目だいめタイタンとして順次じゅんじモデルチェンジされた。
  • 2023ねん12がつ20日はつか - 子会社こがいしゃであるUDトラックスへ3代目だいめカゼットとしてOEM供給きょうきゅう開始かいし前身ぜんしんコンドル(10-30)販売はんばい終了しゅうりょう以来いらいやく9ねん3ヶ月かげつぶりにUDトラックスへのOEM供給きょうきゅう再開さいかいされた[18][19]
  • 2024ねん1がつ22にち - 車両しゃりょうそう重量じゅうりょう5トン未満みまん標準ひょうじゅんキャブ(NJRのみ)に、小型こがたトラックでははつとなるキャブ後方こうほう室内しつない空間くうかんを300mm拡大かくだいしたスペースキャブを追加ついか。スペースキャブのキャブ自体じたい同様どうようのコンセプトをち、キャブ全体ぜんたい延長えんちょうしたダイハツ・ハイゼットジャンボスズキ・スーパーキャリイとはことなり、キャブじょう半分はんぶんのみを拡大かくだいした。スペースキャブは、運転うんてんせきリクライニング角度かくど最大さいだい12から最大さいだい40拡大かくだいしたほか助手じょしゅせきもリクライニング可能かのうとした。また、シート後方こうほうにはラゲッジスペースである「キャブバックスペーストレイ」をもうけている。スペースキャブの荷台にだいちょうは、ホイールベース2,500mmの場合ばあい、4ナンバーサイズにわせる関係かんけいで、通常つうじょう標準ひょうじゅんキャブよりも300mmみじかい2,820mmとなる。いすゞ自動車ずじどうしゃでは状況じょうきょううえで、NJR以外いがいくるまがたにもスペースキャブを追加ついかすることを検討けんとうしている[20][21][22]

ラインアップ

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3代目だいめまで

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積載せきさいトンクラスとエンジン種類しゅるいによる型式けいしき+エンジン型式けいしきであった(ワイドキャブはディーゼルのみ)。

  • KA(積載せきさい1.5tきゅう・ガソリンエンジン)4×2
  • KAD(積載せきさい1.5tきゅう・ディーゼルエンジン)4×2
  • KUD(積載せきさい1.5~2tきゅう・ディーゼルエンジン・FF駆動くどうのマイパック)4×2
  • TLG(積載せきさい2tきゅう・ガソリンエンジン・標準ひょうじゅんキャブ)4×2
  • TLD(積載せきさい2~3.5tきゅう・ディーゼルエンジン・標準ひょうじゅんキャブ)4×2
  • KT(積載せきさい2tきゅう・ワイドキャブ)4×2
  • KS(積載せきさい3.5tきゅう・ワイドキャブ)4×2

4–5代目だいめ

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積載せきさいトンクラスと駆動くどう懸架けんか方式ほうしきによる型式けいしき+エンジン型式けいしきになった。

  • NHR(積載せきさい1.5tきゅう)4×2
  • NHS(積載せきさい1.5tきゅう)4×4
  • NKR(標準ひょうじゅんキャブ・ハイキャブ)4×2
  • NKS(標準ひょうじゅんキャブ・ハイキャブ)4×4
  • NPR(ワイドキャブ)4×2
  • NPS(ワイドキャブ)4×4
  • NQR(積載せきさいりょう4tちょう日本にっぽんではフォワードジャストンⅡの販売はんばい
  • WKR(ルートバン)4×2

6代目だいめ以降いこう

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キャブ形式けいしきおよじゅん中型ちゅうがた5トン限定げんてい免許めんきょ対応たいおう有無うむ駆動くどう懸架けんか方式ほうしき、エンジン型式けいしき変更へんこうされた。

  • NHR(標準ひょうじゅんキャブ,積載せきさい1.5tきゅう)4×2
  • NJR(標準ひょうじゅんキャブ,GVW5t)4×2
  • NKR(標準ひょうじゅんキャブ,GVW5tちょう)4×2
  • NLR (ハイキャブ,GVW5t)4×2
  • NMR (ハイキャブ,GVW5tちょう)4×2
  • NNR (ワイドキャブ,GVW5t)4×2
  • NPR (ワイドキャブ,GVW5tちょう)4×2

それぞれよんりん駆動くどうくるま設定せっていされており、その場合ばあい従前じゅうぜんしゃ同様どうよう型式けいしき記号きごうの3けたがSになる。

車両しゃりょうそう重量じゅうりょう5tしゃは、日本にっぽん国内こくないじゅん中型ちゅうがた5トン限定げんてい免許めんきょ(2007ねん6がつ2にち〜2017ねん3がつ11にちまでに取得しゅとくしたきゅう普通ふつう免許めんきょ)に対応たいおうするが、そうにより車両しゃりょうそう重量じゅうりょうが5tを超過ちょうかした場合ばあいじゅん中型ちゅうがた免許めんきょならびに中型ちゅうがた8トン限定げんてい免許めんきょ(2007ねん6がつ1にちまでに取得しゅとくしたきゅう普通ふつう免許めんきょ以上いじょう免許めんきょ必要ひつようとなる。ちょうロングボディしゃじゅん中型ちゅうがた免許めんきょでも運転うんてん可能かのう車種しゃしゅがあるが、積載せきさいりょう4tきゅうしゃ中型ちゅうがた8トン限定げんてい免許めんきょ以上いじょう免許めんきょ必要ひつようとなる。

Nシリーズトラックとして販売はんばいされる海外かいがいしゃでは、この3文字もじが"ELF"表記ひょうきわりにかれている。OEMしゃ型式けいしき記号きごう先頭せんとうのNがA(日産自動車にっさんじどうしゃけ)、B(日産にっさんディーゼルけ)、L(マツダけ)となる。

ひらボディ、バン、特装車とくそうしゃダンプ消防車しょうぼうしゃひとし)が設定せっていされ、積載せきさいりょうそう種別しゅべつ仕向しむけなどによって2000以上いじょうくるまがた存在そんざいし、日本にっぽん国内こくないけでも500以上いじょうののくるまがた存在そんざいする。日本にっぽん国内こくない仕様しようではSEカスタム・SGグレード・STグレードの基本きほん3グレードで展開てんかいする。CNG、ディーゼルハイブリッドも選択せんたく可能かのう

そといたしょく

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5代目だいめモデルまでそといたしょくマリンブルー標準ひょうじゅんとなっており、いすゞの小型こがたトラックのイメージカラーであった。

6代目だいめではぜん17しょく設定せっていされていた。7代目だいめではSEカスタム専用せんようしょくであるダークカーキメタリックが追加ついかされ、ぜん18しょくとなった。6代目だいめ以降いこうはアークホワイトが標準ひょうじゅん塗装とそうとなる。アークホワイト以外いがいいろ(トランスブルーなど)についてはメーカーオプションや設定せっていくるまがたもある。標準ひょうじゅんキャブ・標準ひょうじゅんボディ・積載せきさいりょう2tきゅうひらボディ特別とくべつ仕様しようしゃである「VP」とバン完成かんせいしゃシリーズである「Eカーゴシリーズ」は、アークホワイト以外いがいそといたしょく選択せんたくすることは不可ふかとなっている。フリントグレーメタリック・エボニーブラック・ダークカーキメタリック(ダークカーキメタリックは7代目だいめのみ)はSEカスタム専用せんようしょくとなる。

日産にっさん・アトラスF23/F24 > いすゞ・エルフ100

1995ねん8がつにエルフ100(ELF 100)が登場とうじょう日産にっさん・アトラス10けい(F23がたのOEM供給きょうきゅうしゃ積載せきさいりょう1tきゅう)。ファーゴトラックの事実じじつじょう後継こうけい車種しゃしゅとなる。当初とうしょはガソリンエンジンとディーゼルエンジンの両方りょうほう設定せっていされていた。

2007ねん7がつ11にちにフルモデルチェンジ。つづ日産にっさん・アトラス10けい(F24がたのOEM供給きょうきゅうしゃとなるが、アトラスF24がたあらたに設定せっていされた1.75~2tきゅう設定せっていされず(自社じしゃせいのエルフがあるため)、1.15~1.5tきゅうまでの供給きょうきゅうとなる。

2013ねん1がつ15にち三菱みつびしふそうトラック・バスから発売はつばいしたキャンターガッツとも姉妹しまいしゃとなる。UD・コンドル CARGO 1.15t~1.5tきゅうまでふくめると、同一どういつ商品しょうひん直接ちょくせつ競合きょうごうする4しゃ販売はんばいされるめずらしいケースである。

2019ねん日産自動車にっさんじどうしゃとのあいだあらたなOEM供給きょうきゅう契約けいやく締結ていけつしたのにともない、エルフ1.5tきゅうをアトラス ディーゼルとしてOEM供給きょうきゅう開始かいしして以降いこうは、アトラス ガソリン(F24がた)のOEM供給きょうきゅうしゃとなり、ガソリンエンジンのみの設定せっていとなる。

ガソリンしゃは2017ねん3がつ以降いこうしん普通ふつう免許めんきょでも運転うんてん可能かのうであるが、そう条件じょうけんなどによってはじゅん中型ちゅうがた5トン限定げんてい免許めんきょ以上いじょう免許めんきょ必要ひつようとなる。

2021ねん3がつ販売はんばい終了しゅうりょう(OEMもとのアトラス ガソリン(F24がた)も生産せいさん終了しゅうりょうとなった。)。実質じっしつてき後継こうけい先述せんじゅつエルフミオとなる。

日本にっぽん国外こくがい生産せいさん輸出ゆしゅつ

編集へんしゅう
 
シボレー・NPR
 
GMC・Wシリーズ
 
5代目だいめ1993ねんがた標準ひょうじゅんキャブ中国ちゅうごく仕様しよう
 
5代目だいめ1993ねんがたダブルキャブ中国ちゅうごく仕様しよう)
 
5代目だいめ2004ねん改良かいりょうがた標準ひょうじゅんキャブ中国ちゅうごく仕様しよう
 
5代目だいめ2004ねん改良かいりょうがたダブルキャブ中国ちゅうごく仕様しよう
 
6代目だいめ2006ねんがた標準ひょうじゅんキャブ中国ちゅうごく仕様しよう
 
6代目だいめ2006ねんがたダブルキャブ中国ちゅうごく仕様しよう
 
6代目だいめ2014ねん改良かいりょうがた標準ひょうじゅんキャブ中国ちゅうごく仕様しよう
 
6代目だいめ2014ねん改良かいりょうがたダブルキャブ中国ちゅうごく仕様しよう
 
6代目だいめ2006ねんがたワイドキャブ中国ちゅうごく仕様しよう
 
6代目だいめ2006ねんがたハイキャブ中国ちゅうごく仕様しよう
 
6代目だいめ2014ねん改良かいりょうがたワイドキャブ中国ちゅうごく仕様しよう

いすゞ自動車ずじどうしゃ主力しゅりょく輸出ゆしゅつ商品しょうひんでもあり、また中国ちゅうごく台湾たいわん(2017ねんからワイドキャブの現地げんち生産せいさん再開さいかい)、タイなどの日本にっぽん国外こくがいでも生産せいさんおこなわれている。タイではトラックのほかに、4代目だいめと5代目だいめおなじくルートバンベースのバディ(BUDDY)生産せいさんされていた。

南米なんべいエジプトなどでは業務ぎょうむ提携ていけいさきゼネラルモーターズつうじてシボレーブランドで販売はんばいされている。かつては 北米ほくべいでもシボレーおよびGMC販売はんばいされていたが撤退てったいした。しかし、2015ねん6月15にちにいすゞとゼネラルモーターズは米国べいこくにおける商用しょうようしゃかんする協業きょうぎょう合意ごういし、これにより2016ねんからシボレーけにNシリーズ(エルフ)のOEM供給きょうきゅうふたたおこなわれて、シボレーは米国べいこくのローキャブフォワードトラック市場いちばさい参入さんにゅうする予定よていである[23][24]

北米ほくべい工場こうじょうにおけるエンジン認証にんしょうおくれにより、2020ねんから北米ほくべい工場こうじょう生産せいさん停止ていししている日野自動車ひのじどうしゃ2021ねん7がつ29にちに、いすゞとのあいだでNシリーズのうち車両しゃりょうそう重量じゅうりょう6~7トンの「クラス4」ならびに車両しゃりょうそう重量じゅうりょう7~8トンの「クラス5」の北米ほくべいにおけるOEM供給きょうきゅうけること合意ごうい日野ひのは2021ねん10がつより、北米ほくべい市場いちばで「Mシリーズ」(日本にっぽんめいデュトロ)の代替だいたいとして「Sシリーズ」として販売はんばい開始かいしする予定よていである[25][26]。これは、600カミンズせいエンジンを搭載とうさいして販売はんばい再開さいかいするのにたいし、Mシリーズはカミンズせいエンジン搭載とうさい対象たいしょうからはずれたためである[27]。なお、2024ねんモデル以降いこうについては未定みていとしている[28]

北米ほくべいでは、日本にっぽん仕様しようにはないガソリンエンジンしゃとLPGエンジンしゃ設定せっていされている。 また、かつては韓国かんこくセハン自動車じどうしゃ大宇だいう自動車じどうしゃげん韓国かんこくGM/タタ大宇だいう/大宇だいうバス)でも生産せいさんされていたことがある。また2021ねん現在げんざいはいすゞコリア(CUROモータース)によりいすゞブランドの製品せいひん輸入ゆにゅうされている。なお、ハングルにFおとがないことからセハン/デーヴ生産せいさんぶん・CURO輸入ゆにゅうぶんともにハングル表記ひょうきじょうは「エルプ (엘프) 」となる。韓国かんこく仕様しよう当初とうしょはワイドキャブ・3.5tせきのみの設定せっていとなっていたが、のちにワイドキャブ・2.5tせき追加ついか設定せっていされた。

トルコでは、4×2モデルのほかにも、車両しゃりょうそう重量じゅうりょう12.5トンの6×4モデルも存在そんざいする。車両しゃりょうそう重量じゅうりょう12.5トンモデルは、ブレーキ油圧ゆあつブレーキではなくフルエアブレーキとなる[29]

ベトナムでは標準ひょうじゅんキャブを「QKR」シリーズとして、ハイキャブを「フォワードNシリーズ」として販売はんばいしている。 パキスタンなどでは、ハイキャブを設定せっていせずに標準ひょうじゅんボディ・ワイドキャブを販売はんばいしている地域ちいきがある。

バスシャーシとしてのエルフ

編集へんしゅう

ウクライナボフダーンしゃでは、エルフのプラットフォーム利用りようしたマイクロバスボフダーン」が開発かいはつされており、1999ねんより販売はんばいしている。このほかにもトルコフィリピン台湾たいわんなど世界中せかいじゅうで、エルフのプラットフォームに独自どくじ車体しゃたいそうしたマイクロバスが生産せいさんされている。

ジャーニーS

編集へんしゅう

日本にっぽんではエルフどういちキャブのマイクロバスや、コンポーネントを流用りゅうようしたジャーニーなどが初代しょだいエルフの時代じだいから存在そんざいしていた。また、1975ねんだい21かい東京とうきょうモーターショーではマイパックのコンポーネントを流用りゅうようしたデマンドバスけコンセプトカー「いすゞ ローデッカー」が参考さんこう出品しゅっぴんされている[30]

ジャーニーS(KA5*Bけい)は、1970ねんエルフマイクロバス(TL-Bけい)からモデルチェンジした15にんりのマイクロバス。エルフルートバンと車体しゃたい共通きょうつうされ、エルフと共通きょうつう部品ぶひん活用かつようしていた。エルフルートバンにあるリヤドアはジャーニーSではふさがれていた。後継こうけい車種しゃしゅファーゴバスである。

ジャーニーE

編集へんしゅう

1997ねん西日本にしにほん車体しゃたい工業こうぎょうマツダ・パークウェイよう車体しゃたいを、5代目だいめエルフにそうしてマイクロバス「プレビス」を開発かいはつよく1998ねんから2001ねんまで「ジャーニーE」としていすゞから販売はんばいされていた。路線ろせんバスとしては岩手いわてけん交通こうつうなどに採用さいようれいがある。

くるまめい由来ゆらい

編集へんしゅう

妖精ようせいエルフ由来ゆらいし、小型こがたであることを意味いみする。1959ねん8がつのデビュー広告こうこくでは「お仕事しごと繁栄はんえいのマスコット」のキャッチコピーとともに、はしほうにとんがり帽子ぼうしをかぶった小人こどもと「エルフ」の意味いみについて解説かいせつ掲載けいさいされていた。

「エルフとは茶目ちゃめ小僧こぞう意味いみです ヒルマンミンクスの“おてんばむすめ同様どうよう可愛かわいがってください」
「“エルフ”とは茶目ちゃめ小僧こぞうちいさな妖精ようせい)の意味いみです。いすゞ大型おおがたしゃ、ヒルマンミンクス(“おてんばむすめ”)のおとうととしてよろしくおねがいいたします。」

— 『カタログでたどる 日本にっぽん小型こがた商用しょうようしゃ―1904-1966』108ページ[31]

また、しん普通ふつう免許めんきょ対応たいおう小型こがたトラックばんとなるエルフのサブネーム「ミオ」の由来ゆらい英語えいごmini フランス語ふらんすごmioche' からの造語ぞうご mioわせ、本来ほんらいのエルフにたいしてより一層いっそうちいさいことをあらわしている。なお、この命名めいめいほう同社どうしゃエルガエルガミオ、およびガーラガーラミオ関係かんけいまったおなじである。

  • はちなぎ玉造たまつくりによるライトノベルとして『世界せかい最強さいきょうトラック召喚しょうかん、いすゞ・エルフ』が発表はっぴょうされている(2019ねん3がつ19にち発売はつばい集英社しゅうえいしゃダッシュエックス文庫ぶんこかん)。世界せかいまよんだ女子高じょしこうせい召喚しょうかん魔法まほう使つかったところ、妖精ようせいのエルフではなくほんトラックが召喚しょうかんされるというもので、いすゞ自動車ずじどうしゃから正式せいしき許諾きょだくうえ執筆しっぴつおこなわれた[32]

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ ただし4WDしゃ車両しゃりょうそう重量じゅうりょうが7.5 tをえるものはぜんドラムブレーキとなる。

出典しゅってん

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  1. ^ 迷走めいそうか?英断えいだんか?『いすゞのトラック』CMソングに異変いへん”. ORICON NEWS. オリコン (2019ねん11月29にち). 2021ねん1がつ11にち閲覧えつらん
  2. ^ [1]
  3. ^ 日経にっけいイベンツガイドHP 表彰ひょうしょう事業じぎょう だい26かい「2007ねん日経にっけい優秀ゆうしゅう製品せいひん・サービスしょう
  4. ^ いすゞ自動車ずじどうしゃ創立そうりつ80周年しゅうねん記念きねん特別とくべつ仕様しようしゃ発売はつばい-大型おおがたトラック「ギガ」、中型ちゅうがたトラック「フォワード」、小型こがたトラック「エルフ」-いすゞ自動車ずじどうしゃ 2017ねん10がつ24にち
  5. ^ いすゞ、小型こがたトラック「エルフ」を改良かいりょう -安全あんぜん装置そうちおよびエンジンの刷新さっしんとともに、コネクテッドトラックへ』(プレスリリース)いすゞ自動車ずじどうしゃ株式会社かぶしきがいしゃ、2018ねん10がつ29にちhttp://www.isuzu.co.jp/press/2018/10_29.html2018ねん11月8にち閲覧えつらん 
  6. ^ いすゞ、小型こがたトラック「エルフ」追加ついかしゃがた発売はつばい』(プレスリリース)いすゞ自動車ずじどうしゃ株式会社かぶしきがいしゃ、2018ねん10がつ29にちhttps://www.isuzu.co.jp/press/2019/3_12.html2019ねん4がつ17にち閲覧えつらん 
  7. ^ 日産にっさんといすゞ、あらたなOEM供給きょうきゅう契約けいやく締結ていけつ』(プレスリリース)日産自動車にっさんじどうしゃ株式会社かぶしきがいしゃ、2019ねん6がつ19にちhttps://newsroom.nissan-global.com/releases/190619-01-j?lang=ja-JP2019ねん6がつ20日はつか閲覧えつらん 
  8. ^ 日産自動車にっさんじどうしゃ、「アトラス ディーゼル(1.55t)」を発表はっぴょう発売はつばい』(プレスリリース)日産自動車にっさんじどうしゃ株式会社かぶしきがいしゃ、2019ねん8がつ29にちhttps://global.nissannews.com/ja-JP/releases/release-012e60c65c918c8aad1d656ccb018169-190829-02-j2019ねん8がつ29にち閲覧えつらん 
  9. ^ いすゞ、小型こがたトラック「エルフ」を改良かいりょうし、発売はつばい-国内こくない小型こがたトラックはつ交差点こうさてん警報けいほう搭載とうさい先進せんしん安全あんぜん装備そうび拡充かくじゅうし、安全あんぜん性能せいのう向上こうじょう-いすゞ自動車ずじどうしゃ 2021ねん3がつ3にち
  10. ^ 「アトラス 1.5tクラス」を一部いちぶ仕様しよう向上こうじょう 「アトラス 2tクラス」を発売はつばい』(プレスリリース)日産自動車にっさんじどうしゃ株式会社かぶしきがいしゃ、2021ねん4がつ19にちhttps://global.nissannews.com/ja-JP/releases/release-89551a36db9d9247cffb6f5766658121-210419-02-j2021ねん4がつ19にち閲覧えつらん 
  11. ^ 16ねんぶりのフルモデルチェンジ!! いすゞ新型しんがたエルフ近日きんじつ登場とうじょう!fullroad 2023ねん2がつ24にち
  12. ^ いすゞ、小型こがたトラック「エルフ」、中型ちゅうがたトラック「フォワード」をフルモデルチェンジ -えらべる自由じゆう、それが「はこぶ」の未来みらい-いすゞ自動車ずじどうしゃ 2023ねん3がつ7にち
  13. ^ 速報そくほう】デザイン一新いっしんだいヒット間違まちがいなし!! いすゞエルフ16ねんぶりのフルモデルチェンジ!fullroad 2023ねん3がつ7にち
  14. ^ いすゞが中小ちゅうしょうトラック一新いっしん拡販かくはんへの武器ぶきは「えらべる自由じゆうニュースイッチ 2023ねん3がつ9にち
  15. ^ いすゞ、新型しんがた「エルフ」発売はつばい 17ねんぶりフルモデルチェンジ EVはつ設定せってい 先進せんしん安全あんぜん装備そうびや9そくDCTを搭載とうさい 「フォワード」は2023ねんなつ発売はつばい日刊にっかん自動車じどうしゃ新聞しんぶん 2023ねん3がつ7にち
  16. ^ 【いすゞ エルフ 発表はっぴょう】BEVやしん普通ふつう免許めんきょ対応たいおうのディーゼルなどラインアップ拡充かくじゅうレスポンス 2023ねん3がつ7にち
  17. ^ 普通ふつう免許めんきょ運転うんてんできるディーゼル小型こがたトラックばく誕! 日本にっぽんはつ登場とうじょう1.9リッターエンジン搭載とうさいの「エルフmio」とは!?fullroad(講談社こうだんしゃビーシー) 2023ねん3がつ22にち
  18. ^ 新型しんがた「カゼット」誕生たんじょう充実じゅうじつした先進せんしん安全あんぜん装備そうび・9そくデュアルクラッチトランスミッションがもたらす燃費ねんぴ性能せいのう動力どうりょく性能せいのう両立りょうりつ実現じつげん』(プレスリリース)UDトラックス株式会社かぶしきがいしゃ、2023ねん12がつ20日はつかhttps://www.udtrucks.com/japan/news-and-stories/news/20231220/new-kazet2023ねん12がつ20日はつか閲覧えつらん 
  19. ^ UDトラックスの小型こがたトラック・カゼットがフルモデルチェンジ! 10ねんぶりのエルフOEMであたらしいかおとは!?”. ベストカーWeb (2023ねん12月20にち). 2023ねん12月21にち閲覧えつらん
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  21. ^ いすゞ、エルフに「スペースキャブ」追加ついか キャブの後方こうほうスペースを拡大かくだい日刊にっかん自動車じどうしゃ新聞しんぶん 2024ねん1がつ23にち
  22. ^ シートをおおきくリクライニングできる2トンしゃ誕生たんじょう!いすゞエルフに延長えんちょうがたキャビンモデル「スペースキャブ」追加ついかfullroad(講談社こうだんしゃビーシー) 2024ねん1がつ25にち
  23. ^ いすゞとGM、米国べいこく商用しょうようしゃかんする協業きょうぎょう合意ごうい”. いすゞ自動車ずじどうしゃ (2015ねん6がつ15にち). 2015ねん6がつ15にち閲覧えつらん
  24. ^ Chevrolet Re-enters Low Cab Forward Truck Market”. GM Media Online (2015ねん6がつ15にち). 2015ねん6がつ15にち閲覧えつらん
  25. ^ いすゞ、日野自動車ひのじどうしゃ北米ほくべい市場いちば小型こがたディーゼルトラックのOEM供給きょうきゅう合意ごういいすゞ自動車ずじどうしゃ 2021ねん7がつ29にち
  26. ^ いすゞ自動車ずじどうしゃからの北米ほくべい車両しゃりょうOEM受給じゅきゅうについて日野自動車ひのじどうしゃ 2021ねん7がつ29にち
  27. ^ 日野自動車ひのじどうしゃがいすゞからトラックをOEM調達ちょうたつする事情じじょうニュースイッチ 2021ねん8がつ2にち
  28. ^ 日野ひの北米ほくべいでいすゞからOEM供給きょうきゅう エンジン認証にんしょうおくれで日本経済新聞にほんけいざいしんぶん 2021ねん7がつ29にち
  29. ^ 小型こがたトラックなのにそう重量じゅうりょう12.5tの3じくしゃ!? なんとびっくりトルコには大型おおがたトラックのエルフがあった!【世界せかいはし日本にっぽんのトラック】fullroad 2022ねん6がつ11にち
  30. ^ CAR GRAPHIC 1976ねん1がつごう P.36
  31. ^ 小関おぜき和夫かずお『カタログでたどる 日本にっぽん小型こがた商用しょうようしゃ―1904-1966』、三樹みき書房しょぼう、2017、ISBN 978-4-89522-668-4、P108。
  32. ^ 春山はるやま優花ゆかさと (2019ねん3がつ2にち). “世界せかいおくりの名手めいしゅ「トラック」がまさかの世界せかいへ エルフ(トラック)が無双むそうするいすゞ公認こうにんラノベ「世界せかい最強さいきょうトラック召喚しょうかん、いすゞ・エルフ」ばく”. ねとらぼ. 2022ねん1がつ13にち閲覧えつらん

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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