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ネアンデルタール人 - Wikipedia

ネアンデルタールじん

かつて更新こうしん存在そんざいしたヒトたねのひとつ

ネアンデルタールじん学名がくめいHomo neanderthalensis〈※後述こうじゅつ〉、えい: Neanderthal(s)どく: Neandertaler)は、やく4まんねんまえまでユーラシアんでいたきゅう人類じんるい絶滅ぜつめつたねまたは亜種あしゅである[1] [2] [3] [4]かれらは、だい規模きぼ気候きこう変動へんどう[5] [6] [7]病気びょうき[8] [9]、またはこれらの要因よういんわせによって絶滅ぜつめつした可能かのうせいたかい。かれらは完全かんぜんにヨーロッパの初期しょき現生げんなま人類じんるいってわられた。

ネアンデルタールじん
生息せいそく年代ねんだい: 0.25–0.028 Ma
更新こうしん中期ちゅうき-更新こうしん後期こうき
ネアンデルタールじん頭骨とうこつ
地質ちしつ時代じだい
更新こうしん
分類ぶんるい
ドメイン : かく生物せいぶつ Eukaryota
さかい : 動物界どうぶつかい Animalia
もん : 脊索せきさく動物どうぶつもん Chordata
もん : 脊椎動物せきついどうぶつもん Vertebrata
つな : 哺乳ほにゅうつな Mammalia
: 霊長れいちょうサルPrimates
: 真猿しんえん Haplorhini
うえ : ヒトうえ Hominoidea
: ヒト Hominidae
: ヒト Homininae
ぞく : ヒトぞく Hominini
ぞく : ヒトぞく Hominina
ぞく : ヒトぞく Homo
たね : ホモ・ネアンデルターレンシス
H. neanderthalensis
学名がくめい
Homo neanderthalensis
和名わみょう
ネアンデルタールじん
英名えいめい
Neandertal

名前なまえは、1856ねんはじめて発見はっけんされたネアンデルタール1英語えいごばん発見はっけん、ドイツのネアンデルだに(ドイツで、たにはタール)にちなむ。

概要がいよう

編集へんしゅう

ネアンデルタールじんがいつ登場とうじょうしたかはあきらかではない[10]。ネアンデルタールじんがその祖先そせんであるホモ・ハイデルベルゲンシスから分岐ぶんきした時期じきあきらかになっていない。しょ研究けんきゅうでは、31まん5000ねんまえから80まんねん以上いじょうまえまでの様々さまざま時期じきしめされている[11]

43まんねんまえほねで、最古さいこのネアンデルタールじん可能かのうせいがあるものもつかっているが、そちらの分類ぶんるいはまだ不明ふめいである[12]。ネアンデルタールじん多数たすう化石かせきから、とくに13まんねんまえ以降いこうのものがられている[13]ネアンデルタール1英語えいごばんタイプ標本ひょうほんは、1856ねん現在げんざいのドイツのネアンデルだにクライネ・フェルトホッファー洞窟どうくつ英語えいごばん発見はっけんされた。

ネアンデルタールじん原始げんしてきで、おろかで、残忍ざんにん存在そんざいであると20世紀せいき初頭しょとうだい部分ぶぶん研究けんきゅうしゃたちはろんじてきた。しかし、後年こうねん研究けんきゅうにより、ネアンデルタールじんDNA現代げんだい欧米おうべいじんがれていることが判明はんめいしたひとし事情じじょうで、ネアンデルタールじん死者ししゃ埋葬まいそうするたか知能ちのうやさしいしんゆうしていた存在そんざいであったと科学かがくしゃあいだでのネアンデルタールじんたいする認識にんしきおおきく変化へんかしている。一方いっぽうで、進化しんかしていない原始げんしじん原型げんけいのイメージは、大衆たいしゅう文化ぶんかなかでは依然いぜんとして根強ねづよいものとなっている[14]

ネアンデルタールじん技術ぎじゅつ非常ひじょう洗練せんれんされていたとかんがえられている。そのなかには、ムスティエ文化ぶんか石器せっき産業さんぎょう[15] [16]や、こしたり[17] [18]洞窟どうくつゆかつくったり[19] [20]カバノキぞく樹皮じゅひからられたタール接着せっちゃくざいつくったり[21]毛布もうふやポンチョに簡単かんたん衣服いふくつくったり[22]機織はたおりをしたり[23]地中海ちちゅうかい航海こうかいしたり[24] [25]薬草やくそう利用りようしたり[26][27][28]重傷じゅうしょう治療ちりょうをしたり[29]もの保存ほぞんしたり[30]、ロースト、煮沸しゃふつ[31]燻製くんせいなどの様々さまざま調理ちょうり技術ぎじゅつ利用りようしたりする能力のうりょくふくまれている[32]。ネアンデルタールじんは、おもゆう哺乳類ほにゅうるい中心ちゅうしん[33]に、その巨大きょだい動物どうぶつ(megafauna)[34][35]植物しょくぶつ[36] [37] [38]小型こがた哺乳類ほにゅうるい鳥類ちょうるい水生すいせい海洋かいよう資源しげんなど、多種たしゅ多様たよう食料しょくりょう利用りようしていた[39]かれらは頂点ちょうてん捕食ほしょくしゃであった可能かのうせいたかいが、それでもホラアナグマホラアナライオン、ホラアナハイエナなどの大型おおがた捕食ほしょくしゃ競合きょうごうしていた。とりほね[40][41]貝殻かいがら[42]からつくられた可能かのうせいのある装飾そうしょくひん結晶けっしょう化石かせきふくめずらしいオブジェクトのコレクション[43]彫刻ちょうこく[44]ディヴィジェベイブのフルートによってしめされた楽曲がっきょく作曲さっきょく、65,000ねん以前いぜんさかのぼるスペインの洞窟どうくつ[45] [46] [47]などの表象ひょうしょうてき思考しこう旧石器時代きゅうせっきじだい工芸こうげいおおくのれいは、決定的けっていてきではないがネアンデルタールじん起因きいんすると結論けつろんづけられている。宗教しゅうきょうてき信念しんねんについてもいくつかの主張しゅちょうおこなわれている[48]。ネアンデルタールじん言語げんご複雑ふくざつさは不明ふめいであるが、おそらく明瞭めいりょうはなすことができる可能かのうせいがあった[49] [50]

現生げんなま人類じんるいくらべて、ネアンデルタールじんはより頑丈がんじょう体格たいかくで、手足てあし比例ひれいしてみじかくなっていた。研究けんきゅうしゃたちは、これらの特徴とくちょう寒冷かんれいねつたもつための適応てきおうだと説明せつめいすることがおおいが、ネアンデルタールじんがしばしば生息せいそくしていたよりあたたかく森林しんりんおおわれた風景ふうけいなかでの全力ぜんりょく疾走しっそうのための適応てきおうだったのかもしれない[51]。それにもかかわらず、かれらは特別とくべつからだ脂肪しぼう貯蔵ちょぞう[52]や、あたたかい空気くうきたいするはな肥大ひだい[53]など、寒冷かんれい特有とくゆう適応てきおうっていた(はな遺伝いでんてき浮動ふどうによってこされた可能かのうせいもある)。ネアンデルタールじん平均へいきんてき男性だんせい身長しんちょうは165cm、女性じょせい身長しんちょうは153cmで、産業さんぎょう革命かくめい以前いぜん現生げんなま人類じんるいている[54]。ネアンデルタールじん男性だんせい女性じょせいのう嚢の平均へいきんは、それぞれやく1,600 cm3 (98 cu in)と1,300 cm3 (79 cu in)で、これは現生げんなま人類じんるい範囲はんいないである[55][56][57]

ネアンデルタールじんそう人口じんこうすくないままで、弱毒じゃくどく遺伝子いでんし増殖ぞうしょくさせ[58]効果こうかてき長距離ちょうきょりネットワークを形成けいせいすることができなかった。それにもかかわらず、地域ちいき文化ぶんか証拠しょうこがあり、それによって共同きょうどうたいあいだ定期ていきてきなコミュニケーションがおこなわれていた[59] [60]。ネアンデルタールじん洞窟どうくつ頻繁ひんぱんおとずれ、ぶしごとに洞窟どうくつあいだ移動いどうしていたのかもしれない[61]。ネアンデルタールじん外傷がいしょうりつたかストレスおお環境かんきょう生活せいかつしており、やく80%が40さいまえ死亡しぼうしている[62]。2010ねんのネアンデルタールじんゲノムプロジェクトの報告ほうこくしょ草案そうあんでは、ネアンデルタールじん現生げんなま人類じんるいとの交配こうはい証拠しょうこ提示ていじされた[63] [64] [65]。おそらく31.6まん - 21.9まんねんまえ発生はっせいしたとおもわれる[66]が、10まんねんまえ発生はっせいした可能かのうせいたかく、6まん5せんねんまえ以降いこうふたた発生はっせいした可能かのうせいたか[67]。また、ネアンデルタールじんは、シベリアのべつ古人こじんグループであるデニソワじんとも交配こうはいしていたようである。ユーラシアひとオーストラロイドひとネイティブアメリカンきたアフリカひとのゲノムのやく1〜4%はネアンデルタールじん遺伝子いでんしであり、サハラ以南いなんのアフリカ住民じゅうみんはネアンデルタールじん遺伝子いでんしっていないか、わずかにやく0.3%のネアンデルタールじん遺伝子いでんしっている。全体ぜんたいとしてはネアンデルタールじん遺伝子いでんしやく20%が今日きょうでも現生げんなま人類じんるい残存ざんそん機能きのうしている[68]。ネアンデルタールじんからいだ遺伝子いでんしおおくは淘汰とうたされたのかもしれない[69]が、ネアンデルタールじん遺伝子いでんし移入いにゅう現代げんだいのヒトの免疫めんえきけい影響えいきょうあた[70] [71] [72] [73]のいくつかの生物せいぶつがくてき機能きのう構造こうぞうにも関与かんよしているようにえる[74]が、そのだい部分ぶぶんコードDNAとみられている[75]

名称めいしょう

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学名がくめい異説いせつ

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発見はっけん当初とうしょからの支持しじされつづける学名がくめいHomo neanderthalensis であり、日本語にほんごではそのおとうつしかたちである「ホモ・ネアンデルターレンシス」が、標準ひょうじゅん和名わみょうネアンデルタールじん」にははるかにおよばないとはえ、比較的ひかくてきひろ通用つうようしている。また、ネアンデルとはドイツに位置いちするまちのことであり、タールはドイツたに意味いみする。ぞくレベルでおなじとはえ、現生げんなま人類じんるいえい: Modern Humans)そのものをす、あるいは現生げんなま人類じんるいぞくする最小さいしょう分類ぶんるいぐん(タクソン)である Homo sapiensホモ・サピエンス)とは、差異さいのかなりおおきいたねなされていた。ところが研究けんきゅうすすむと差異さいより共通きょうつうせいのほうがよりおおみとめられることとなり、この化石かせき人類じんるい現生げんなま人類じんるい亜種あしゅレベルで差異さいがあるにぎないとの見解けんかい登場とうじょうし、このかんがかた反映はんえいして想定そうていされた独自どくじ研究けんきゅう名称めいしょうとして(Homo sapiens sapiens〈ホモ・サピエンス・サピエンス〉をタイプ亜種あしゅとする)Homo sapiens neanderthalensis日本語にほんごおんうつしがたホモ・サピエンス・ネアンデルターレンシス)があらわれた。ただし、異論いろんおお[76][77] [78][79]

ほんこうでは、学名がくめいめぐるこの問題もんだい回避かいひできることもあり、基本きほんてきには標準ひょうじゅん和名わみょう「ネアンデルタールじん」をもちいる。

ネアンデルタールじん代表だいひょうてき旧人きゅうじん」と呼称こしょうされることもある。

名称めいしょう細分さいぶん

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学術がくじゅつ用語ようごとしては、ヴュルムごおりen. ヨーロッパ大陸たいりくにおける最終さいしゅうごおり)の初期しょきかぎってヨーロッパ大陸たいりく生活せいかつしていた旧人きゅうじんして、「古典こてんてきネアンデルタール」または「ネアンデルタール人類じんるい」という細分さいぶんした名称めいしょうけることがある[80]一般いっぱんひろく「ネアンデルタールじん」の解説かいせつされるグループは、この範疇はんちゅうにある[80]

他方たほう、それより以前いぜん人類じんるいについては、「早期そうきネアンデルタール」または「プレネアンデルタール人類じんるい」の総称そうしょうされることがある[80]。さらには、ヨーロッパ大陸たいりく以外いがい旧人きゅうじんソロじんen[81]うま壩人〈en[82]ローデシアじんなど)を用語ようごとして「ネアンデルターロイド」がある[80]命名めいめい経緯けいいはどうであれ、これらの名称めいしょう早期そうきネアンデルタール」「プレネアンデルタール人類じんるい」「ネアンデルターロイド」は進化しんか段階だんかい基準きじゅんとした用語ようごであり、生物せいぶつがくてき単一たんいつしゅ意味いみしない。「進化しんかふし参照さんしょうのこと。

現生げんなま人類じんるい(タイプ亜種あしゅ仮定かていした場合ばあい学名がくめいHomo sapiens sapiens)の誕生たんじょうやく28まんねんまえであるが、現生げんなま人類じんるい直接ちょくせつ祖先そせんのうち、25まんねんまえ以上いじょうまえ活動かつどう生息せいそくしていた人類じんるい祖先そせん旧人きゅうじん段階だんかいにあったとかんがえられるため、ネアンデルタールじんだけが「旧人きゅうじん」に該当がいとうするわけではない。ホモ・ヘルメイホモ・ローデシエンシス、そしてホモ・サピエンス・イダルトゥ発生はっせい以前いぜんの「古代こだいがたサピエンス」も、旧人きゅうじん段階だんかい該当がいとうする人類じんるいであるとかんがえられる。また、広範こうはん地域ちいき分布ぶんぷしていたネアンデルタールじんは、個々ここ集団しゅうだんレベルで分布ぶんぷしていたそれぞれの発見はっけん名前なまえかんした名称めいしょうばれている。いくつかれいげるならば、典型てんけいてきネアンデルタールじんえるベルギー出土しゅつどの「スピーじんえいしょう:Spy man)」をはじめ、フランス中部ちゅうぶ出土しゅつどの「ラ・シャペル・オ・サンじんen. えいしょう:La Chapelle-aux-Saints man)」、クロアチア出土しゅつどの「クラピナじんcf.  えいしょう:Krapina man)」、イラク出土しゅつどの「シャニダールじんえいしょう:Shanidar man)」、イスラエル出土しゅつどの「アムッドじんcf.  えいしょう:Amud man)」などが有名ゆうめいである。

きんえんしゅとの関係かんけい

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現生げんなま人類じんるいとの関係かんけい

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かつて、ネアンデルタールじん現生げんなま人類じんるいえい: Modern Humans)の祖先そせんとするせつがあった。しかし、遺骨いこつ化石かせき)からられたミトコンドリアDNA解析かいせき結果けっかもとづき、現在げんざいではネアンデルタールじん我々われわれ直系ちょっけい先祖せんぞではなくべつ系統けいとう人類じんるいであるとする見方みかた有力ゆうりょくである。両者りょうしゃ遺伝子いでんし差異さい動物どうぶつたねならば別種べっしゅ認定にんていされるレベルであり、ネアンデルタールじんとホモ・サピエンスは混血こんけつできなかったとするかんがかた有力ゆうりょくであった[83]。しかし、2010ねん5がつ7にちの『サイエンス』に、われわれ現生げんなま人類じんるいゲノムにネアンデルタールじん遺伝子いでんしすうパーセント混入こんにゅうしているとのせつ発表はっぴょうされた[84]。また一部いちぶにはネアンデルタールじん由来ゆらいのDNAの断片だんぺん現代げんだいじんにも40%程度ていど残存ざんそんしていると主張しゅちょうする研究けんきゅうしゃもいる[85]

化石かせき人類じんるいとの関係かんけい

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シベリアアルタイ地方ちほう発見はっけんされたデニソワじんはネアンデルタールじん兄弟きょうだいたねである可能かのうせいたかい。ただし、統計とうけいてき分析ぶんせきではゲノムの変化へんかおおきすぎるため、いまだゲノムが解析かいせきできていない初期しょき人類じんるいとネアンデルタールじん混血こんけつによってまれたのではないかということで、独立どくりつたねとしてみなせないのではという議論ぎろんもある。なお、どう時代じだい生存せいぞんしていたインドネシアフローレスとう発見はっけんされたフローレスじんホモ・エレクトスである可能かのうせいたかい。

サピエンスしゅとネアンデルタールじん進化しんか系統けいとう

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sapiens たねとネアンデルタールじんは、進化しんかにおいておな系統けいとうぐん(クレード)ぞくしている。先述せんじゅつしたとおり、ネアンデルタールじんsapiens たねからの派生はせいしゅなすのが世界せかい定説ていせつであるが、一方いっぽうで、ネアンデルタールじんsapiens たねの1亜種あしゅなすかんがかた一部いちぶにはある。[独自どくじ研究けんきゅう?]

この「クレード(系統けいとうぐんHomo sapiens」における進化しんか絶滅ぜつめつ経緯けいいつぎのとおりである、

やく16まんねんまえ更新こうしんひがしアフリカにて、既知きち最初さいしょsapiens たねかんがえられる Homo sapiens idaltu(ホモ・サピエンス・イダルトゥ、ヘルトじん)が誕生たんじょうする。このたねからやく40まんねんまえにネアンデルタールじん分岐ぶんきした。「やく16まんねんまえ出現しゅつげんしたたねからやく40まんねんまえ出現しゅつげんしたたね分岐ぶんきした」というのは矛盾むじゅんであるが、ネアンデルタールじんんだのは H. s. idaltu祖先そせんということかもれない。ネアンデルタールじん派生はせいしゅなす場合ばあい、その学名がくめいHomo neanderthalensis(ホモ・ネアンデルターレンシス)である。[よう出典しゅってん][独自どくじ研究けんきゅう?]一方いっぽうで、sapiens たねの1亜種あしゅなす場合ばあいには、その学名がくめいHomo sapiens neanderthalensis(ホモ・サピエンス・ネアンデルターレンシス、ネアンデルタールじん)である。[よう出典しゅってん][独自どくじ研究けんきゅう?]やく50 - 40まんねんまえになると H. s. idaltu から1亜種あしゅ Homo sapiens Altai(ホモ・サピエンス・アルタイ、デニソワじん)が分岐ぶんきした。そして、やく28まんねんまえになると H. s. idaltu からついHomo sapiens sapiens が1亜種あしゅとして分岐ぶんきした。そのH. s. Altai生存せいぞん確認かくにんできず、H. s. idaltu も10まんねんまえまでに姿すがたした。ネアンデルタールじん派生はせいしゅせつでは H. neanderthalensis亜種あしゅせつでは H. s. neanderthalensis)はやく2まんすうせんねんまえまでびていたが、結局けっきょく絶滅ぜつめつし、その結果けっかsapiens たね系統けいとうぐん最後さいごあらわれた H. s. sapiens という1亜種あしゅだけがのこった。

なお、sapiens たねが1亜種あしゅのみとなったのちも、sapiens たね以外いがいひととして系統けいとうぐん不明ふめいたねがまだ複数ふくすう存在そんざいしたが、かれらも1まんねんまえごろまでにはすべ絶滅ぜつめつしてしまった。既知きちもっとおそくまで生存せいぞんしていたのは馬鹿ばかほらじんで、かれらが絶滅ぜつめつして以降いこうH. s. sapiens は、人類じんるい史上しじょう唯一ゆいいつのこりとなった。

研究けんきゅう

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ネアンデルタール博物館はくぶつかんでの展示てんじ

発見はっけん

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最初さいしょ発見はっけんされたネアンデルタール人類じんるい化石かせきは、1829ねんベルギーのアンジスで発見はっけんされた子供こども頭骨とうこつである[86]1848ねんにはスペイン南端なんたんジブラルタルからも[87]女性じょせい頭骨とうこつつかっている。しかしこれらの古人こじんこつ発見はっけんされた当時とうじは、その正体しょうたいはわからないままであった。

最初さいしょ科学かがくてき研究けんきゅう対象たいしょうとなったネアンデルタール人類じんるい化石かせきつかったのは1856ねんで、場所ばしょドイツデュッセルドルフ郊外こうがいネアンデルだに (Neanderthal) にあったフェルトホッファー洞窟どうくつであった。これは石灰岩せっかいがん採掘さいくつ作業さぎょうちゅう作業さぎょういんによってされたもので、作業さぎょういんたちはクマほねかとかんがえたがねんのため、地元じもとギムナジウム教員きょういんつとめていたヨハン・カール・フールロットのもととどけられた。フールロットは母校ぼこうであるボン大学だいがく解剖かいぼうがくおしえていたヘルマン・シャーフハウゼンと連絡れんらくり、共同きょうどうでこのほね研究けんきゅう1857ねん両者りょうしゃはこのほねを、ケルトじん以前いぜんのヨーロッパの住人じゅうにんのものとする研究けんきゅう結果けっか公表こうひょうした[88]:217-219。ちなみにこの化石かせき顔面がんめん四肢ししとおくらいとうけていたが保存ほぞん状態じょうたい良好りょうこうであり、ひくのう頭蓋とうがい発達はったつした眼窩がんかじょう隆起りゅうきなどの原始げんしてき特徴とくちょうれるものである。

ウィルヒョーらによる批判ひはん進化しんかろん登場とうじょう

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フールロットとシャーフハウゼンによる研究けんきゅうおおくの批判ひはんさらされた。ボン大学だいがくのオーギュスト・マイヤーはカルシウム不足ふそくコサックへいほねではないかと主張しゅちょうし、病理びょうりがく世界せかいてき権威けんいであったベルリン大学だいがくルドルフ・ルートヴィヒ・カール・ウィルヒョーくるびょう痛風つうふうにかかって変形へんけいした現生げんなま人類じんるい老人ろうじん骨格こっかく主張しゅちょうした。

しかし1858ねんから1859ねんにかけて、アルフレッド・ラッセル・ウォレスチャールズ・ダーウィン進化しんかろん発表はっぴょうすると、問題もんだい古人こじんこつ進化しんかろん視点してんからさい検討けんとうされた。1861ねんにはフールロットとシャーフハウゼンによる論文ろんぶん英訳えいやくされ、1863ねんにはトマス・ヘンリー・ハクスリー自著じちょにおいてこの古人こじんこつ類人猿るいじんえんとホモ・サピエンスの中間ちゅうかん位置いちづける議論ぎろんおこなった。1864ねんにはゴールウェイのクイーンズカレッジ(現在げんざいアイルランド国立こくりつ大学だいがくゴールウェイこう)で地質ちしつがくおしえていたウィリアム・キングがこの古人こじんこつに「ホモ・ネアンデルターレンシス (Homo neanderthalensis)」 の学名がくめいあたえた。

1901ねんから1902ねんにかけては、当時とうじシュトラスブルク大学だいがく教鞭きょうべんっていたグスタフ・アルベルト・シュワルベ (Gustav Albert Schwalbe, M.D.) がジャワ原人げんじんとネアンデルタールじんとの比較ひかく研究けんきゅうおこない、ネアンデルタールじんをホモ・サピエンスの祖先そせんとする論文ろんぶん発表はっぴょうした[88]:218-220

研究けんきゅう進展しんてん

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20世紀せいき前半ぜんはんには、ネアンデルタール人類じんるい完全かんぜんちか骨格こっかく化石かせきがフランスのラ・シャペローサン、ラ・フェラシー、ラ・キーナそのヨーロッパ各地かくちからいくつも発見はっけんされてかれらの形質けいしつあきらかになった。それとともに、かれらとホモ・サピエンスとの関係かんけい議論ぎろんされるようになった。

ラ・シャペローサン出土しゅつど完全かんぜん骨格こっかく調査ちょうさしたフランスのマルセラン・ブールは1911ねんから1913ねんにかけての論文ろんぶんで、ネアンデルタール人類じんるい現生げんなま人類じんるい類人猿るいじんえんとの中間ちゅうかん特徴とくちょうち、がった下肢かしまえかがみの姿勢しせいある原始げんしてき人類じんるい原始げんしじん)とした。ブールはシュワルベとはことなり、ネアンデルタールじんをホモ・サピエンスの祖先そせんとはかんがえない立場たちばった。また、のうおおきいが上下じょうげにつぶれたようにひくいので知能ちのうひくく、野蛮やばんししてきであるとのせつひろまった[89]

1929ねんから1933ねんにはイスラエルカルメルさんにあるナハル・メアロット洞窟どうくつぐんでネアンデルタール人類じんるいとホモ・サピエンスのなかあいだてき形質けいしつのある化石かせき人骨じんこつ次々つぎつぎ発見はっけんされた。だい大戦たいせんのちにはラ・シャペローサンじん化石かせきさい検討けんとうされ、類人猿るいじんえんてきとされた特徴とくちょう老年ろうねんせい病変びょうへんもしくは先入観せんにゅうかんによる誤認ごにんであることがあきらかとなった[88]:214-215

1951ねんから調査ちょうさはじまったイラクシャニダールでは、発掘はっくつされたネアンデルタール人類じんるいだい4ごう骨格こっかく周辺しゅうへんをラルフ・ソレッキが調査ちょうさしたところ、すくなくとも8種類しゅるいはな花粉かふん花弁はなびらふくまれるとの結果けっかた。ソレッキはこの結果けっかを、遺体いたい献花けんかされたものであると解釈かいしゃくした。しかしながら、この解釈かいしゃくたいしては異論いろん提出ていしゅつされており、ネアンデルタールじん仲間なかま遺体いたいはなえて埋葬まいそうしたのかどうか、はっきりとした結論けつろんされていない[88]:224-225

単一たんいつ起源きげんせつ登場とうじょう分子生物学ぶんしせいぶつがくにおける研究けんきゅう

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ネアンデルタールじんをホモ・サピエンスの祖先そせん立場たちば場合ばあい、ネアンデルタールじんからホモ・サピエンスへの進化しんか世界せかい各地かくちおこなわれたとかんがえる(地域ちいき進化しんかせつ)。これにたいし、ウィリアム・ハウエルズ (William White Howells) は1967ねん著書ちょしょMankind in the makingにおいて、単一たんいつ起源きげんせつ主張しゅちょうし、ネアンデルタールじんはホモ・サピエンスの祖先そせんではないとした[88]:228

1997ねんにはマックス・プランク進化しんか人類じんるいがく研究所けんきゅうじょスヴァンテ・ペーボらがフェルトホッファー洞窟どうくつつかった最初さいしょのネアンデルタールじん古人こじんこつからDNAを抽出ちゅうしゅつし、ホモ・サピエンスとの関係かんけい検討けんとうした研究けんきゅう発表はっぴょう。ネアンデルタールじんをホモ・サピエンスの祖先そせんとする立場たちば否定ひていされた[90]

生物せいぶつがくてき特徴とくちょう

編集へんしゅう
 
ロンドン自然しぜん博物館はくぶつかん復元ふくげん模型もけい
 
1888ねん時点じてん最初さいしょ復元ふくげん
 
現生げんなま人類じんるいひだり)とネアンデルタールじんみぎ)の頭蓋骨ずがいこつ比較ひかく写真しゃしん
 
現生げんなま人類じんるいひだり)とネアンデルタールじんみぎ)の頭蓋骨ずがいこつ比較ひかく

典型てんけいてきなネアンデルタール人類じんるい骨格こっかくは、上記じょうきのラ・シャペローサンからほとんど完全かんぜん老年ろうねん男性だんせいのものが発見はっけんされたほか、西にしアジア東欧とうおうからも良好りょうこう化石かせき出土しゅつどしている。それらにもとづくネアンデルタール人類じんるい特徴とくちょうつぎのようなものである。

  • ネアンデルタールじんのう容量ようりょう現生げんなま人類じんるいよりおおきく、男性だんせい平均へいきんが1600 cm3あった(現生げんなま人類じんるい男性だんせい平均へいきんは1450 cm3)。しかし、頭蓋骨ずがいこつ形状けいじょうことなる。のう頭蓋とうがい上下じょうげにつぶれた形状けいじょうをし、前後ぜんごながく、がく後方こうほうかって傾斜けいしゃしている。また、後頭部こうとうぶ特徴とくちょうてきふくらみ(ネアンデルタールじんシニョン)がある。
  • かおおおきく、とくうえがお前方ぜんぽう突出とっしゅつして突顎である。はなはな先端せんたんともたかくかつ幅広はばひろい。これらの形質けいしつ呼応こおうしてうえがお現生げんなま人類じんるいコーカソイドおなじか、さらに立体りったいてきかおふかい)である。かおきょくりつ調しらべる方法ほうほうひとつとして「はなほおかく(びきょうかく)」があり、これは左右さゆう眼窩がんか外側そとがわえんはなむす直線ちょくせんがなす角度かくどで、コーカソイドで136から141であり、モンゴロイドでは140から150であるが、ネアンデルタール人類じんるいでは136.6であった。に、まゆ部分ぶぶんし、眼窩がんかじょう隆起りゅうき形成けいせいしている。また、(おとがい)のい、おおきく頑丈がんじょうしもあごつ。
  • 現生げんなま人類じんるいくらべ、のどおく上気じょうきどう)がみじかい。このため、分節ぶんせつ言語げんご発声はっせいする能力のうりょくひくかった可能かのうせい議論ぎろんされている。
  • 四肢ししほねとおくらい、すなわちうでであれば前腕ぜんわん下肢かしであればずね部分ぶぶんみじかく、しかも四肢しし全体ぜんたいむくろからだくらべて相対そうたいてきみじかく、いわゆる「どう長短ちょうたんあし」の体型たいけいで、これはかれらのきていた時代じだいきびしい寒冷かんれい気候きこうへの適応てきおうであったとされる(アレンの法則ほうそく)。
  • 男性だんせい身長しんちょうは165cmほどで、体重たいじゅうは80kg以上いじょう推定すいていされている[91]骨格こっかく非常ひじょう頑丈がんじょう骨格こっかくすじ発達はったつしていた。
  • 成長せいちょうスピードはホモ・サピエンスよりはやかった。ただし寿命じゅみょう性的せいてき成熟せいじゅくいた年齢ねんれいなどは、はっきりとしない。1さい2ヶ月かげつほどで乳離ちばなれをしており、出産しゅっさん間隔かんかくみじかかったとのせつがある[92]。2017ねん、スペイン国立こくりつ自然しぜん科学かがく博物館はくぶつかんなどが発表はっぴょうした論文ろんぶんによれば、ネアンデルタールじん成長せいちょう速度そくどはやかったのではなく、成長せいちょうながかった可能かのうせいがあるというせつとなえた。おそらく12さいほどとおもわれるネアンデルタールじん少年しょうねん頭蓋骨ずがいこつ調しらべたところ、この少年しょうねんのうおもさは、成人せいじんネアンデルタールじんの87.5%ほどであったという。12さい時点じてんホモ・サピエンスのうおもさは、大人おとなの95%ほどになっているとされる。このことから、ネアンデルタールじん成長せいちょうがホモ・サピエンスよりもながくなっており、おおきな頭蓋骨ずがいこつつにいたった理由りゆうとされる[93]

以上いじょうのような相違そういてんはあるものの、遠目とおめには現生げんなま人類じんるいとあまりわらない外見がいけんをしていたとかんがえられている。また、思春期ししゅんきたっしてだい性徴せいちょうあらわれるまではネアンデルタールじんとしての特徴とくちょうはそれほど発現はつげんせず[94]とく女性じょせい場合ばあいには(ネアンデルタール人類じんるいかぎらず、現生げんなま人類じんるいふくすべての進化しんか段階だんかいで)形質けいしつ特殊とくしゅよわいとかんがえると、我々われわれ現生げんなま人類じんるいはネアンデルタールじんから幼児ようじてき女性じょせいてきえたかもしれないとも指摘してきされている[95]

そのこう緯度いど地方ちほう日射にっしゃ不足ふそくするためくろはだではビタミンD不足ふそくしてしまうこと[96]、およびDNA解析かいせき結果けっかより[97][98]、ネアンデルタールじんしろはだあかかみだったとのせつがある。

 
ネアンデルタールじん石器せっき

かれらの文化ぶんかムステリアン文化ぶんかばれ、旧石器時代きゅうせっきじだいぞくしている。 ネアンデルタールじん生息せいそく年代ねんだい生息せいそく地域ちいき広大こうだいであることから、ほんこう説明せつめいする内容ないようかならずしもすべての時代じだい地域ちいき共通きょうつうしてみられる文化ぶんかであることを意味いみしない。

人口じんこう

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これまですうせんもの標本ひょうほん発見はっけんされてはいるが欧州おうしゅう大陸たいりくでのそう人口じんこうおおくても6せんにんほどで、 地球ちきゅう全体ぜんたいでも人口じんこうが2まんにんえることはほとんどなかったとおもわれる。

ネアンデルタールじんは、おもにルヴァロワしきばれるへずへんをとる技術ぎじゅつ利用りようして石器せっき制作せいさくしていた。フランソワ・ボルドは石器せっきを60種類しゅるいぐらいに分類ぶんるいしているが、実際じっさい用途ようと非常ひじょうかぎられていて、狩猟しゅりょうよう動物どうぶつ解体かいたいよう分類ぶんるいできる。左右さゆう対称たいしょうになるよう加工かこうされたハンドアックス(にぎおの)や、ぼうさきアスファルト接着せっちゃくさせ穂先ほさきとし、りに使用しようしたとかんがえられている石器せっきなどが発見はっけんされている[99]

住居じゅうきょ

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洞窟どうくつ住居じゅうきょとしていたとかんがえられることがおお[だれ?]洞窟どうくつからはネアンデルタールじん人骨じんこつだけでなく、哺乳類ほにゅうるいほねおおつかっている。遺跡いせきつかるほね四肢ししかたよっているのは、狩猟しゅりょう現場げんば解体かいたいし、大腿だいたいなどを選択せんたくてきかえったとかんがえられる。海岸かいがんちかくの遺跡いせきでは食用しょくようにならないほどちいさなかいつかることもあり、これはベッドもちいられた海草かいそうについていたのではというせつがある。また遺跡いせきからはあとおおつかっており、積極せっきょくてき利用りようしていたとかんがえられているが、特定とくてい場所ばしょ選択せんたくてきとして利用りようしていなかった。

埋葬まいそう

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ネアンデルタールじんは、生活せいかつ埋葬まいそうけるということをしていなかったようだが、遺体いたい屈葬くっそうかたち埋葬まいそうしていた。1951ねんから1965ねんにかけて、コロンビア大学ころんびあだいがく教授きょうじゅR・ソレッキーらの研究けんきゅうチームはイラク北部ほくぶシャニダール洞窟どうくつ調査ちょうさで、ネアンデルタールじん化石かせきとともに、ノコギリソウや、ヤグルマギクなど数種類すうしゅるい花粉かふん大量たいりょう発見はっけんした。りょうおおさとこれらのはな現代げんだい当地とうちにおいて薬草やくそうとしてあつかわれていることから、ソレッキー教授きょうじゅらは「ネアンデルタールじんには死者ししゃいたしんがあり、副葬品ふくそうひんとしてはな遺体いたいえて埋葬まいそうする習慣しゅうかんがあった」とのせつとなえた。

ただし、このせつには

  • 開花かいか時期じきことなるはな花粉かふん混在こんざいしている。
  • 花粉かふんはあってもはなびらやくき痕跡こんせきられない。

という疑問ぎもんてんがある。このためリヴァプール・ジョン・ムーア大学だいがくによるさい調査ちょうさて2023ねん8がつに「副葬品ふくそうひんではなく地中ちちゅう営巣えいそうするハチによってあつめられたもの」というせつとなえられている[100][101]

芸術げいじゅつ

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芸術げいじゅつ美術びじゅつについてはたしかな証拠しょうこがない。なお、きりおおきくっていることから、むことで動物どうぶつかわをなめして防寒ぼうかんようコートつくるなど、服飾ふくしょく文化ぶんかっていたとの仮説かせつもある[102]。またフランスの遺跡いせきからはシカやオオカミの利用りようした、ペンダントじょうのものが発掘はっくつされている(正確せいかく用途ようと不明ふめい)。またショーヴェ洞窟どうくつ洞窟どうくつ壁画へきがを、その年代ねんだいからネアンデルタールじん作品さくひんであるとし、最後さいごのネアンデルタールじん芸術げいじゅつ活動かつどうおこなわれていたとかんがえる研究けんきゅうしゃ存在そんざいする。70かしょ以上いじょう洞窟どうくつ遺跡いせきから、さまざまないろ鉱物こうぶつ顔料がんりょうつかっている[103]

近年きんねん、6まん5000ねん以上いじょうまええがかれたスペインのラパシエルガ洞窟どうくつ壁画へきが発見はっけんされ、ネアンデルタールじん芸術げいじゅつ活動かつどうおこなっていたという見方みかたつよまっている。現生げんなま人類じんるいヨーロッパ到達とうたつしたのは、やく4まん5000ねんまえられており、この時期じきのスペインにはまだいなかったとされる。2018ねん2がつ22にちけのサイエンス発表はっぴょうされた論文ろんぶんによれば、スペインのラ・パシエガ洞窟どうくつほか、マルトラビエソ洞窟どうくつ、アルダレス洞窟どうくつで、おなじく6まん5000ねんまえにネアンデルタールじんえがいたとおもわれる壁画へきがつかった。また、彩色さいしきした貝殻かいがら宝飾ほうしょくひんとして使つかっていたという。なお、これらの芸術げいじゅつ抽象ちゅうしょうてき模様もようのみがつかっており、動物どうぶつひとなど実際じっさい対象たいしょうえが具象ぐしょう芸術げいじゅつについては、まだ明確めいかく証拠しょうこはない。ただ、動物どうぶつえがいた壁画へきがのうち、まだ年代ねんだい特定とくていされていないものがいくつかあり、それらがネアンデルタールじんによってえがかれた可能かのうせいはあるという[104]

リスボン大学だいがくの João Zilhão 教授きょうじゅは、ネアンデルタールじんはスペインの洞窟どうくつもとづいて、シンボルを使用しようし、抽象ちゅうしょうてきかんがえる能力のうりょくっていたとべました。[105]

しょくじん行為こうい

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このほか調理ちょうりあとのある化石かせき発見はっけんされたことから、ネアンデルタールじんには共食ともぐいの風習ふうしゅうがあったとかんがえられている[106]一方いっぽう反対はんたい意見いけんとして、埋葬まいそうたっての儀礼ぎれいてきにくぎ(excarnationまたはdefleshing)ではないかとするせつもある[107]。2016ねん12月にエレーヌ・ルジェひきいる国際こくさい研究けんきゅうチームはベルギーのゴイエ洞窟どうくつ切断せつだんされた痕跡こんせきがある人骨じんこつ発見はっけんし、洞窟どうくつ居住きょじゅうしていたネアンデルタールじん骨髄こつづいすために人骨じんこつ粉砕ふんさいするなどしょくじん行為こういをしていたと結論けつろんけた[108]

利用りよう

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前期ぜんき旧石器時代きゅうせっきじだいホモ・エレクトス使つかっていたかどうかについては異論いろんとなえる学者がくしゃもいる。しかし、中期ちゅうき旧石器時代きゅうせっきじだいのネアンデルタールじん使つかっていたことにかんしては異論いろんすくない[109]

ネアンデルタールじんによる使用しようあとはいくつもつかっている。たとえばフランスのドルドーニュけんXVI洞窟どうくつからは、乾燥かんそうした地衣ちいるい燃料ねんりょう使つかった6まんねんまえあとつかっている[109]。また、ブリュニケル洞窟どうくつフランス語ふらんすごばんからはすくなくとも4まん7600ねんまえあとつかっている[109]

ただ、ネアンデルタールじん実際じっさいこす方法ほうほうっていたのかどうかについては、論争ろんそうがある。あるせつでは、ネアンデルタールじんは、みずかこす方法ほうほうらず、落雷らくらいやま火事かじなど、自然しぜん要因よういんによってしょうじた利用りようしていたとする。一方いっぽう、ネアンデルタールじん道具どうぐには、けずれた燧石ひうちいしふくまれているという調査ちょうさもあり、この燧石ひうちいし黄鉄鉱おうてっこうしろ鉄鉱てっこうわせて火花ひばなばし、こせたとする研究けんきゅう結果けっかもある[110]

人類じんるい史上しじょうはじめて家畜かちくったのはネアンデルタールじんかもれない[111]。ただ、根拠こんきょとなっている遺物いぶつとも不可ふかともがたくもので、1983ねん発表はっぴょうされて以来いらいながらく物議ぶつぎかもしたままになっている[111]

イヌいぬ)の家畜かちくおこなわれた時期じき地域ちいきについては様々さまざませつとなえられているが、もっとふる時期じき推定すいていするのは分子ぶんし系統けいとうがくてき知見ちけんもとづく学説がくせつで、紀元前きげんぜん98000ねん(100000ねんまええた過去かこにまでさかのぼる。この時期じき活動かつどうしていた知能ちのうたか人類じんるいは、現生げんなま人類じんるいやネアンデルタールじん、そのきゅう人類じんるいがおり、これらの候補者こうほしゃのうちのだれかが家畜かちくげた可能かのうせいのあることを示唆しさしている。また、考古学こうこがくてき知見ちけんでは、シリアのドゥアラ洞窟どうくつ(Douara Cave. シリア砂漠さばくにある中期ちゅうき旧石器時代きゅうせっきじだい洞窟どうくつ遺跡いせき)にある紀元前きげんぜん33000ねんまえやく35000ねんまえムスティリアン)のネアンデルタールじん(ネアンデルタール人類じんるい)の住居じゅうきょあとから1974ねん発掘はっくつ調査ちょうさ出土しゅつどした“オオカミでもジャッカルでもなく、イヌにしかえない、ちいさなイヌ動物どうぶつ成獣せいじゅうらしき個体こたいしも顎骨がっこつ”が、“人類じんるい史上しじょう最古さいこ家畜かちく証拠しょうこ”かもれない遺物いぶつである[111][112]けんししこつは、イギリスの動物どうぶつ考古こうこ学者がくしゃセバスティアン・ペイン英語えいごばんによる1974ねん発掘はっくつ調査ちょうさ出土しゅつどしたもので[113]、1983ねん分析ぶんせき発表はっぴょうされた[113]。もっとも、おおくの学説がくせつはやはり現生げんなま人類じんるいげられたと主張しゅちょうしている。

ネアンデルタールじんもっとふる化石かせき中部ちゅうぶ更新こうしんから発見はっけんされており、シュタインハイムじん、サッコパストーレじん、エーリングスドルフじんそのいくつかがられている。これらは時代じだいてきには典型てんけいてき後期こうきネアンデルタールじんよりはや時代じだい出現しゅつげんしたという意味いみで「早期そうきネアンデルタールじん」とばれる[よう出典しゅってん]時代じだいふるいため、いちめんでは原始げんしてきであり、のう容量ようりょうちいさく、眼窩がんかじょう隆起りゅうき発達はったつするなどの特徴とくちょうがあるが、一方いっぽうのち出現しゅつげんしたネアンデルタールじんよりホモ・サピエンスに共通きょうつうする特徴とくちょうおおい。すなわち、頭骨とうこつまるみをびて後期こうきのネアンデルタールじんよりあたまだかたかく、がくのふくらみも発達はったつし、さら上顎じょうがくこつには犬歯けんし窩が存在そんざいする(犬歯けんし窩はホモ・サピエンスになってはじめてあらわれる形質けいしつ)。

このように、早期そうきネアンデルタールじん[よう出典しゅってん]には後期こうきネアンデルタールじん[よう出典しゅってん]よりも進化しんかしていたとさええる特徴とくちょうがあり、おおきななぞとされていた。現在げんざいでは、ネアンデルタールじん下部かぶ洪積世こうせきせいにホモ・サピエンスと分岐ぶんきしたとされているので、かつて早期そうきネアンデルタールじん進歩しんぽてき特長とくちょうわれた部分ぶぶんはホモ・サピエンスの祖先そせんかれてあいだもないころの、双方そうほう共通きょうつうする特徴とくちょうのこっているものだとかんがえられている[114]。また、かれらの化石かせきだい部分ぶぶん女性じょせいのものとおもわれるので、性差せいさにより進歩しんぽてきえているとも、犬歯けんし窩とえるのはあつによる変形へんけいぎないとするせつもある[115]

1999ねんポルトガルで、そして2003ねんルーマニア発見はっけんされた化石かせき骨格こっかくしん旧人きゅうじん双方そうほう特徴とくちょうそなえていたことから、新旧しんきゅうじん混血こんけつせつ主張しゅちょうするグループがあらわれ、議論ぎろんんでいる。これにたいして、ワシントンだいのアラン・テンプルトンらは、従来じゅうらいのミトコンドリア遺伝子いでんしなどの単一たんいつ部分ぶぶんだけを調査ちょうさして決定けっていづける方式ほうしきではなく、10かしょ遺伝子いでんし調査ちょうさしたところ、混血こんけつしているとの結果けっかみちびしている[116][117]。なお、ミトコンドリアDNAは母系ぼけいのみで遺伝いでんする[118][119]

絶滅ぜつめつ

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ネアンデルタールじん生存せいぞんやく2まんすうせんねんまえ最後さいご確認かくにんできないが、絶滅ぜつめつ原因げんいんははっきりとはかっていない。クロマニョンじんとの暴力ぼうりょくてき衝突しょうとつによって絶滅ぜつめつしたとするせつ獲物えもの競合きょうごうしたことによって段階だんかいてき絶滅ぜつめついやられたとするせつ身体しんたいてき生理せいりてき能力のうりょくをつけられ、衰退すいたいしていったというせつ混血こんけつかさねたことで急速きゅうそく吸収きゅうしゅうされてしまったとするせつ、あるいはそれらのせつふくあいてき要因よういんとするせつなど、様々さまざま学説がくせつとなえられている。学者がくしゃによっては「現代げんだいまで生存せいぞんできず、絶滅ぜつめつのほうのみちをたどってしまったほう不思議ふしぎだ」、「服装ふくそうさえ現代げんだいじんおなじであれば現代げんだい大都市だいとしあるいていてもだれへんおもわない」ともとなえるものもいる。

旧来きゅうらいやく3まんねんまえ姿すがたしたとかんがえられていたネアンデルタールじんであるが、2005ねんイベリア半島はんとう南端なんたんジブラルタル沿岸えんがんのサファイラ洞窟どうくつ内部ないぶから、ネアンデルタールじん使つかっていた特徴とくちょうのある石器せっきるいや、利用りようしていた痕跡こんせきつかった。この遺跡いせきは、放射ほうしゃせい炭素たんそによる年代ねんだい分析ぶんせきやく2まん8000 - 2まん4000ねんまえのものと推定すいていされた[120]。このことから、地域ちいきから姿すがたしたのちも、すくなくともイベリア半島はんとうにおいては、ネアンデルタールじんのこっていたとかんがえられている。これにより、「ネアンデルタールじんやく3まんねんまえ絶滅ぜつめつした」というきゅうせつはわずかに修正しゅうせいされることになった。さらに、2014ねん8がつ20日はつか、『ネイチャー』に「ネアンデルタールじん絶滅ぜつめつやく4まんねんまえであった」とする学説がくせつ掲載けいさいされた。しかもやく4まん5せんねんまえから現在げんざいのヨーロッパで現生げんなま人類じんるい文化ぶんか技術ぎじゅつてきにも共存きょうぞん交流こうりゅうしており、混血こんけつもしていたという。このせつ旧来きゅうらい諸説しょせつよりふる時期じき絶滅ぜつめつしたとしているが、精度せいどたか分析ぶんせきおこなったと著者ちょしゃ強調きょうちょうしている[121]

テキサス大学だいがくアーリントンこう人類じんるい学者がくしゃナオミ・クレッグホーンは、コーカサス山脈さんみゃく現在げんざいイタリアにあたる地域ちいきやく4まんねんまえきた複数ふくすう噴火ふんかが、絶滅ぜつめつ要因よういんとなったと説明せつめいしている[122]環境かんきょうてき要因よういん以前いぜんより指摘してきされていたが、クレッグホーンによれば、複数ふくすう火山かざん噴火ふんかつづいたうえに、ヨーロッパでは過去かこ20まん年間ねんかん最悪さいあくとされるフレグレイ平野へいや現在げんざいナポリちかく)でのだい噴火ふんか (cf. Campanian volcanic arc) がきたことから、そのおおくがヨーロッパ大陸たいりくにいたネアンデルタールじん食糧しょくりょう不足ふそく見舞みまわれるなど、壊滅かいめつてき打撃だげきこうむった[ちゅう 1]という。一方いっぽう現生げんなま人類じんるいおおくはおもにアフリカやアジアにんでいたため、絶滅ぜつめつするほどの影響えいきょうまぬかれたのだという[122]

現生げんなま人類じんるいとの混血こんけつ

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2010ねん5月7にちの『サイエンスに、アフリカネグロイドのぞ現生げんなま人類じんるいかく遺伝子いでんしには絶滅ぜつめつしたネアンデルタール人類じんるい特有とくゆう遺伝子いでんしが 1 - 4 %混入こんにゅうしているとの研究けんきゅう結果けっか発表はっぴょうされた[124][84]。これは、現生げんなま人類じんるい直系ちょっけい祖先そせんアフリカした直後ちょくご、すなわち やく12まんやく5まんねんまえ中東ちゅうとう地域ちいきにすでに居住きょじゅうしていたネアンデルタール人類じんるい接触せっしょく混血こんけつしたこと、そのヨーロッパやアジアなど世界中せかいじゅうひろがった現生げんなま人類じんるいやく3まんねんまえ絶滅ぜつめつしたネアンデルタールじんすうパーセントいだことがあきらかになった[125]

さらに2014ねん研究けんきゅうでは、現生げんなま人類じんるいがネアンデルタールじん中東ちゅうとう地域ちいき混血こんけつしたのはいまから6まんねんくらいまえのこととしている[126][127]。ネアンデルタールじんからの混入こんにゅう遺伝子いでんしは、現生げんなま人類じんるい皮膚ひふつめかみ形成けいせいなど繁殖はんしょく重要じゅうようでない遺伝子いでんし部分ぶぶん細分さいぶんされておおのこっており、しろっぽい皮膚ひふ金髪きんぱつ赤毛あかげあおなどといったいくつかのコーカソイドてき特徴とくちょうや、インフルエンザウィルスたいせいなどは、ネアンデルタールじんからいだ可能かのうせいたかいとしている[128]

混血こんけつ子供こども現生げんなま人類じんるい集団しゅうだんのみがそだてたのか、すなわち絶滅ぜつめつしてしまったネアンデルタールじんたいする現生げんなま人類じんるい遺伝子いでんし混入こんにゅうもあったのかどうか。これについては、ネアンデルタールじん集団しゅうだん短期間たんきかん消滅しょうめつしたためにあまりかっていないが、アルタイ山脈さんみゃく発見はっけんされ、2014ねん解析かいせきされていたネアンデルタールじん女性じょせいさい分析ぶんせきでそのDNAに現生げんなま人類じんるいのDNAが混入こんにゅうしていたという2016ねん発表はっぴょうもある。また、ネアンデルタールじん女性じょせい交配こうはいして遺伝子いでんし移入いにゅうした場合ばあいはネアンデルタールじん男性だんせい交配こうはいした場合ばあいちがってX染色せんしょくたい染色せんしょくたい大体だいたい同様どうよう比率ひりつ移入いにゅうするはずであるが(女性じょせいがXXで男性だんせいがXYであるため)、そうなっていないため、ネアンデルタールじん男性だんせい現生げんなま人類じんるい女性じょせい混血こんけつおおかったと想定そうていされている。もっとも、現代げんだいつたわるだけだい規模きぼ混血こんけつであるので、すうにん規模きぼ混血こんけつではない。[129]

また、アルタイ山脈さんみゃくのデニソワ洞窟どうくつ遺跡いせき発見はっけんされたデニソワじんはネアンデルタールじん兄弟きょうだいしゅにあたり、現生げんなまのアジア民族みんぞくとくポリネシアじんメラネシアじんにはデニソワじん遺伝子いでんし混入こんにゅうしているとの研究けんきゅうが、2010ねん12月に発表はっぴょうされている[130]。ただし、この洞窟どうくつではネアンデルタールじんほね発見はっけんされているため、べつ系統けいとう人類じんるいとネアンデルタールじん混血こんけつ可能かのうせい指摘してきするこえもあることに留意りゅういすべきである。また、2018ねん8がつ22にち科学かがくネイチャー』に発表はっぴょうされたデニソワ洞窟どうくつつかったやく9まんねんまえ少女しょうじょほねのDNA分析ぶんせき結果けっかは、この少女しょうじょはははネアンデルタールじんちちはデニソワじんであるとしている[131]。ネアンデルタールじん・デニソワじん現生げんなま人類じんるいあいだのこのような遺伝子いでんし交換こうかん現象げんしょうからは、兄弟きょうだいしゅあいだ混血こんけつ通常つうじょう行為こういであった可能かのうせいかんがえられる。

上記じょうき論文ろんぶん以降いこう、アフリカじんのDNAにはネアンデルタールじん遺伝子いでんしふくまれていないとされてきたが、アフリカじんのDNAにもネアンデルタールじん痕跡こんせきがわずかにのこっているとする研究けんきゅう論文ろんぶんが2020ねん1がつ30にち刊行かんこう学術がくじゅつ掲載けいさいされた。発表はっぴょうしたべいプリンストン大学ぷりんすとんだいがく研究けんきゅうしゃらはあらたな計算けいさん手法しゅほうもとづき、アフリカの現生げんなま人類じんるいもネアンデルタールじんのDNAをわずかに保有ほゆうしているとの結論けつろんみちびした。これで地球ちきゅうじょうのすべての地域ちいき現生げんなま人類じんるいからネアンデルタールじんのDNAがつかったこととなり、アフリカを起源きげんとする現生げんなま人類じんるい世界せかい地域ちいき一方いっぽうてき伝播でんぱしていったとする従来じゅうらい学説がくせつ疑問符ぎもんふ可能かのうせいてきた。「アフリカ」とばれるこの移動いどうは6〜8まんねんまえきたとされるが、研究けんきゅう主導しゅどうしたプリンストン大学ぷりんすとんだいがくのジョシュア・エイキー教授きょうじゅは、それよりもずっと以前いぜんの20まんねんちかまえにもアフリカをはなれた現生げんなま人類じんるいがおり、欧州おうしゅうでネアンデルタールじんまじわったのちこのグループがアフリカにかえったことで、ネアンデルタールじん痕跡こんせきがアフリカじんにもたらされたのではないかとの見解けんかいしめした。[132]

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ 噴出ふんしゅつぶつそらおお寒冷かんれいすすむ、これを「火山かざんふゆせつという[123]

出典しゅってん

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参考さんこう文献ぶんけん

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関連かんれん文献ぶんけん

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関連かんれん項目こうもく

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  • 生命せいめい工学こうがく工業こうぎょう技術ぎじゅつ研究所けんきゅうじょネアンデルタール人頭じんとうこつ成長せいちょう復元ふくげん」 - 東京とうきょう大学だいがく創立そうりつひゃくじゅう周年しゅうねん記念きねん東京大学とうきょうだいがくてん学問がくもん過去かこ現在げんざい未来みらい だい 精神せいしんのエクスペディシオン