旅券 りょけん (パスポート)は、旅行 りょこう 者 しゃ の国籍 こくせき のある国家 こっか の政府 せいふ が発行 はっこう する、出入国 しゅつにゅうこく 管理 かんり の際 さい に提示 ていじ を要求 ようきゅう される国籍 こくせき ・身分 みぶん 証明 しょうめい 書 しょ であり、出入国 しゅつにゅうこく 管理 かんり 記録 きろく 帳 ちょう としての性格 せいかく も持 も つ。全 すべ ての国家 こっか において、旅券 りょけん の所持 しょじ ・携帯 けいたい は出入国 しゅつにゅうこく の際 さい に必須 ひっす である。
日本 にっぽん においては、旅券 りょけん は各 かく 都道府県 とどうふけん の旅券 りょけん 窓口 まどぐち 又 また は在外 ざいがい 公館 こうかん で申請 しんせい して取得 しゅとく する(2006年 ねん 以降 いこう は都道府県 とどうふけん の旅券 りょけん 窓口 まどぐち ではなく市役所 しやくしょ ・町村 ちょうそん 役場 やくば 等 とう が窓口 まどぐち になっている地域 ちいき もある)。
なお、国際 こくさい 条約 じょうやく などに明文 めいぶん があるわけではなく、したがって、すべての国家 こっか で適用 てきよう されるとはいえないものの、国際 こくさい 慣例 かんれい として、おおむね国家 こっか 元首 げんしゅ (原則 げんそく 各国 かっこく 1人 にん )は、出入国 しゅつにゅうこく 審査 しんさ の対象 たいしょう 外 がい (国王 こくおう は元々 もともと 旅券 りょけん を作成 さくせい しておらず、大統領 だいとうりょう は旅券 りょけん を携行 けいこう するが使 つか わない)とされている。しかし、王族 おうぞく や閣僚 かくりょう (首相 しゅしょう も含 ふく む。)の場合 ばあい は、元首 げんしゅ でないため、公用 こうよう 渡航 とこう であっても、旅券 りょけん への許可 きょか 記載 きさい 等 とう の手続 てつづき を必要 ひつよう とする例 れい が多 おお いとされる(本人 ほんにん はいわゆるVIPルート、つまり空港 くうこう ターミナルビル に入 はい らずに済 す む道 みち を通 とお る。また、日本 にっぽん の内閣 ないかく 総理 そうり 大臣 だいじん における公用 こうよう 渡航 とこう の場合 ばあい は、通常 つうじょう 、羽田空港 はねだくうこう から政府 せいふ 専用 せんよう 機 き が使 つか われ、同行 どうこう の官吏 かんり が事後 じご に代理 だいり 申請 しんせい する)。日本 にっぽん においても、天皇 てんのう 以外 いがい の皇后 こうごう を含 ふく む皇族 こうぞく は、外国 がいこく では一般人 いっぱんじん になるので旅券 りょけん の発給 はっきゅう を得 え て渡航 とこう している。
査証 さしょう は渡航 とこう 先 さき の国 くに に入国 にゅうこく する際 さい に必要 ひつよう となる入国 にゅうこく 申請 しんせい 書 しょ で、渡航 とこう 前 まえ に渡航 とこう 先 さき の国 くに の在外 ざいがい 公館 こうかん に申請 しんせい して取得 しゅとく する。査証 さしょう は、通常 つうじょう 、旅券 りょけん に押印 おういん または貼付 ちょうふ される。査証 さしょう を事実 じじつ 上 じょう の入国 にゅうこく 許可 きょか とみなして入国 にゅうこく 審査 しんさ 時 じ にほとんど拒否 きょひ 処分 しょぶん をしない制度 せいど の国 くに (出入国 しゅつにゅうこく 管理 かんり の法令 ほうれい をいわゆる大陸 たいりく 法 ほう 方式 ほうしき で定 さだ めた国 くに に多 おお い)と、査証 さしょう を入国 にゅうこく の「推薦 すいせん 文書 ぶんしょ 」に過 す ぎないとして、改 あらた めて厳格 げんかく な入国 にゅうこく 審査 しんさ を行 おこな う制度 せいど の国 くに (出入国 しゅつにゅうこく 管理 かんり の法令 ほうれい をいわゆる英 えい 米 べい 法 ほう 方式 ほうしき で定 さだ めた国 くに に多 おお い。日本 にっぽん 国 こく はこちらに含 ふく まれる)があり、後者 こうしゃ の国 くに に渡航 とこう する者 もの にとっては、査証 さしょう 取得 しゅとく はかならずしも入国 にゅうこく の保証 ほしょう とはならない。
入国 にゅうこく 審査 しんさ の許否 きょひ は建前 たてまえ 上 じょう は法令 ほうれい に基 もと づいて行 おこな われるが、現実 げんじつ には、「挙動 きょどう が不審 ふしん である」「審査 しんさ 官 かん を侮辱 ぶじょく した」「質問 しつもん に対 たい して誤魔化 ごまか す・嘘 うそ をつく」など、その時 とき に担当 たんとう した審査 しんさ 官 かん の心証 しんしょう がきっかけとなって、不法 ふほう 入国 にゅうこく や不法 ふほう 就労 しゅうろう が目的 もくてき であると判明 はんめい 、入国 にゅうこく 不 ふ 許可 きょか 決定 けってい により国外 こくがい 退去 たいきょ 処分 しょぶん となるような例 れい も少 すく なくない。
国際 こくさい 的 てき な往来 おうらい が増 ふ えた現代 げんだい にあっては、各国 かっこく 間 あいだ で査証 さしょう 相互 そうご 免除 めんじょ 協定 きょうてい が結 むす ばれる例 れい が増 ふ えており、短期間 たんきかん における観光 かんこう 目的 もくてき での滞在 たいざい 希望 きぼう 者 しゃ に限 かぎ り、前 まえ もって渡航 とこう 予定 よてい 先 さき 国 こく の在外 ざいがい 公館 こうかん で査証 さしょう を取得 しゅとく していなくても入国 にゅうこく が許可 きょか されることが増 ふ えている[1] (但 ただ し入国 にゅうこく 審査 しんさ は免除 めんじょ とはならない)。
出入国 しゅつにゅうこく 書類 しょるい (出入国 しゅつにゅうこく カード)は、必要 ひつよう 事項 じこう を記入 きにゅう し、審査 しんさ 官 かん へ提出 ていしゅつ する。不要 ふよう とする国 くに もある。
入国 にゅうこく (入 にゅう 境 さかい )する前 まえ に審査 しんさ を受 う け、許可 きょか された者 もの が入国 にゅうこく できる。国籍 こくせき を有 ゆう する者 もの が外国 がいこく から帰国 きこく する際 さい にも入国 にゅうこく 審査 しんさ を通過 つうか する必要 ひつよう がある。入国 にゅうこく 審査 しんさ では入国 にゅうこく 目的 もくてき や滞在 たいざい 期間 きかん などの試問 しもん が行 おこな われる(ここで目的 もくてき や滞在 たいざい 先 さき が曖昧 あいまい であるなどによって不法 ふほう 入国 にゅうこく しようとしていると発覚 はっかく することもある)。審査 しんさ の結果 けっか 、入国 にゅうこく を拒否 きょひ された場合 ばあい は制限 せいげん エリアから出 で ることはできず、そのまま自分 じぶん の国 くに に帰 かえ らないといけない。また、税関 ぜいかん 審査 しんさ や検疫 けんえき を受 う ける。
入国 にゅうこく 前 まえ に事前 じぜん 審査 しんさ を行 おこな う場合 ばあい もあり、過去 かこ にはガルーダインドネシア航空 こうくう が、搭乗 とうじょう 者 しゃ に対 たい して機内 きない においてインドネシア の事前 じぜん 入国 にゅうこく 審査 しんさ を、大韓航空 だいかんこうくう 、アシアナ航空 こうくう が搭乗 とうじょう 者 しゃ に対 たい して、成田 なりた 国際 こくさい 空港 くうこう で大韓民国 だいかんみんこく の事前 じぜん 入国 にゅうこく 審査 しんさ を行 おこな っていた。事前 じぜん 入国 にゅうこく 審査 しんさ を行 おこな った場合 ばあい 、到着 とうちゃく 時 じ 専用 せんよう の入国 にゅうこく レーン(主 おも に、クルー、外交 がいこう 官 かん 用 よう レーン)を通過 つうか することができる。いずれも希望 きぼう 者 しゃ のみで、事前 じぜん 審査 しんさ を受 う けずに、到着 とうちゃく 後 ご に通常 つうじょう の入国 にゅうこく 審査 しんさ を受 う けることもできる。
また、出発 しゅっぱつ 国 こく で同時 どうじ に到着 とうちゃく 国 こく の入国 にゅうこく 審査 しんさ を行 おこな う場合 ばあい もあり、アメリカ発着 はっちゃく の国際線 こくさいせん 航路 こうろ では、カナダ、アイルランド (シャノン空港 くうこう 、ダブリン空港 くうこう )、アラブ首長 しゅちょう 国 こく 連邦 れんぽう (アブダビ国際 こくさい 空港 くうこう )の空港 くうこう においてアメリカの入国 にゅうこく 審査 しんさ が行 おこな われたり(アメリカ到着 とうちゃく 時 じ には、国際線 こくさいせん でなく、国内線 こくないせん ターミナルに到着 とうちゃく する)、ユーロスター では、パリ北 きた 駅 えき においてイギリスの入国 にゅうこく 審査 しんさ が、マレー鉄道 てつどう では、ウッドランズ・トレイン・チェックポイント においてマレーシアの入国 にゅうこく 審査 しんさ が行 おこな われている。
アメリカ同時 どうじ 多発 たはつ テロ事件 じけん 以後 いご 、現在 げんざい に至 いた るまで世界 せかい 各国 かっこく の入国 にゅうこく 審査 しんさ が厳 きび しくなる傾向 けいこう が続 つづ いている。2019年 ねん 現在 げんざい においては、アメリカ や日本 にっぽん 国 こく 、韓国 かんこく 、台湾 たいわん 、マレーシア [2] 、中国 ちゅうごく 等 ひとし で、入国 にゅうこく 審査 しんさ 時 じ に生体 せいたい 情報 じょうほう の取得 しゅとく (顔写真 かおじゃしん 撮影 さつえい や指紋 しもん 採取 さいしゅ とデータベース への登録 とうろく )が行 おこな われるようになっている。これら顔 がお 写真 しゃしん や指紋 しもん などの生体 せいたい 情報 じょうほう を入国 にゅうこく 審査 しんさ 時 じ に取得 しゅとく する国家 こっか では、過去 かこ の犯罪 はんざい 歴 れき や要注意 ようちゅうい 人物 じんぶつ の生体 せいたい 情報 じょうほう データベースと照合 しょうごう を行 おこな った上 うえ で、厳格 げんかく な審査 しんさ によって入国 にゅうこく 許可 きょか の可否 かひ が決定 けってい されている。
入国 にゅうこく 審査 しんさ カウンターで旅券 りょけん 、出入国 しゅつにゅうこく カード、帰路 きろ の航空 こうくう 券 けん を係官 かかりかん に提出 ていしゅつ し、質問 しつもん に答 こた え、入国 にゅうこく 審査 しんさ を受 う ける。
日本 にっぽん に外国 がいこく 人 じん が入国 にゅうこく する場合 ばあい は、入国 にゅうこく 審査 しんさ 官 かん によって上陸 じょうりく 審査 しんさ を受 う けて上陸 じょうりく 拒否 きょひ 事由 じゆう に当 あ たらないことを確認 かくにん した上 うえ で上陸 じょうりく 許可 きょか を得 え なければならない(通常 つうじょう は旅券 りょけん に上陸 じょうりく 許可 きょか シールが貼付 ちょうふ される)。2007年 ねん (平成 へいせい 19年 ねん )11月20日 にち より、J-BIS が導入 どうにゅう された。
日本 にっぽん では、在 ざい 日米 にちべい 軍 ぐん 将兵 しょうへい とアメリカ合衆国 あめりかがっしゅうこく 連邦 れんぽう 政府 せいふ 関係 かんけい 者 しゃ (各省 かくしょう の長官 ちょうかん ・次官 じかん ・次官補 じかんほ ・次官補 じかんほ 代理 だいり 級 きゅう )は日米地位協定 にちべいちいきょうてい により米 べい 軍 ぐん 施設 しせつ (空軍 くうぐん の飛行場 ひこうじょう 、海軍 かいぐん や海兵 かいへい 隊 たい の軍港 ぐんこう )を通 つう じてであれば、軍人 ぐんじん IDカードのみで以下 いか の手続 てつづ きを経 へ ることなく自由 じゆう に出入国 しゅつにゅうこく できる。また、日本 にっぽん を含 ふく む一部 いちぶ の国 くに では空港 くうこう の制限 せいげん 区域 くいき から出 で ない限 かぎ り国際線 こくさいせん 航空機 こうくうき 同士 どうし を入国 にゅうこく 手続 てつづき 無 な しで乗 の り継 つ ぐことができる。
アメリカ国土 こくど 安全 あんぜん 保障 ほしょう 省 しょう は、2009年 ねん 1月 がつ 12日 にち より、航空機 こうくうき 又 また は船舶 せんぱく で入国 にゅうこく する査証 さしょう 免除 めんじょ プログラム対象 たいしょう 国 こく からのアメリカ入国 にゅうこく 者 しゃ に対 たい しても、出発 しゅっぱつ 72時 じ 間 あいだ 前 まえ までにインターネット を用 もち いて氏名 しめい ・旅券 りょけん 番号 ばんごう ・国内 こくない での滞在 たいざい 先 さき を申告 しんこく させ、手数料 てすうりょう を徴収 ちょうしゅう する「電子 でんし 渡航 とこう 認証 にんしょう システム 」を義務付 ぎむづ けた。申告 しんこく 内容 ないよう はI-94W審査 しんさ カードと同一 どういつ 。
入国 にゅうこく 審査 しんさ カウンターで旅券 りょけん 、入国 にゅうこく カード 、帰路 きろ の航空 こうくう 券 けん または旅程 りょてい 確認 かくにん 書 しょ を係官 かかりかん に提出 ていしゅつ して入国 にゅうこく 審査 しんさ を受 う ける[3] 。
国 くに を出国 しゅっこく する際 さい にも同様 どうよう の審査 しんさ が行 おこな われる場合 ばあい がある。出国 しゅっこく する人物 じんぶつ の把握 はあく および確認 かくにん のために、有効 ゆうこう な旅券 りょけん や各種 かくしゅ 様式 ようしき の書類 しょるい の提示 ていじ が求 もと められる。犯罪 はんざい 歴 れき の有無 うむ や係争 けいそう 中 ちゅう の裁判 さいばん の被告人 ひこくにん 、あるいはその他 た の理由 りゆう などで出国 しゅっこく の制限 せいげん を受 う ける場合 ばあい があり、それらの判断 はんだん 基準 きじゅん は国 くに によって異 こと なる。一般 いっぱん 的 てき に、出国 しゅっこく は入国 にゅうこく 審査 しんさ ほど厳格 げんかく では無 な いことが多 おお い。例 たと えばアメリカ合衆国 あめりかがっしゅうこく やオーストラリアでは国際線 こくさいせん 搭乗 とうじょう チェックイン時 じ に航空 こうくう 会社 かいしゃ が旅券 りょけん と査証 さしょう を確認 かくにん するが、ほとんどの空港 くうこう では官憲 かんけん による「出国 しゅっこく 審査 しんさ 」はない。なお国際線 こくさいせん 搭乗 とうじょう チェックイン時 じ に航空 こうくう 会社 かいしゃ が旅券 りょけん と査証 さしょう を確認 かくにん するのは、降 くだ 機 き 国 こく で無 む 資格 しかく (旅券 りょけん や査証 さしょう の不備 ふび )のため入国 にゅうこく が拒否 きょひ された場合 ばあい 、航空 こうくう 会社 かいしゃ の責任 せきにん で搭乗 とうじょう 国 こく まで送還 そうかん しなければならないからでもある。
日本 にっぽん の場合 ばあい 、出国 しゅっこく する際 さい には、日本人 にっぽんじん ・外国 がいこく 人 じん に関 かか わらず出国 しゅっこく の確認 かくにん を受 う ける必要 ひつよう がある。入国 にゅうこく 審査 しんさ 官 かん に旅券 りょけん と搭乗 とうじょう 券 けん を提示 ていじ したうえで、入国 にゅうこく 審査 しんさ 官 かん から出国 しゅっこく 確認 かくにん を受 う け、旅券 りょけん にそのことを証明 しょうめい する証印 しょういん を受 う けなければ出国 しゅっこく してはならないとされている。なお、出国 しゅっこく 確認 かくにん を経 へ ずに日本 にっぽん を出国 しゅっこく する行為 こうい は“密 みつ 出国 しゅっこく ”で刑事 けいじ 罰 ばつ の対象 たいしょう となる(出入国 しゅつにゅうこく 管理 かんり 及 およ び難民 なんみん 認定 にんてい 法 ほう 71条 じょう )。
以前 いぜん は、旅券 りょけん 以外 いがい に出 で ・帰国 きこく 記録 きろく (EDカード)に住所 じゅうしょ ・氏名 しめい や渡航 とこう 先 さき などを記入 きにゅう し、審査 しんさ の際 さい に提出 ていしゅつ する必要 ひつよう があったが、日本 にっぽん 国籍 こくせき 保持 ほじ 者 しゃ の帰国 きこく については、平成 へいせい 13年 ねん (2001年 ねん )7月 がつ 1日 にち 以降 いこう 、不要 ふよう となっている[4] 。なお、外国 がいこく 人 じん についても、再 さい 入国 にゅうこく 予定 よてい 者 しゃ を除 のぞ く短期 たんき 滞在 たいざい については、平成 へいせい 28年 ねん (2016年 ねん )4月 がつ 1日 にち から提出 ていしゅつ は不要 ふよう になった(入国 にゅうこく に際 さい しては、従前 じゅうぜん 通 どお り入国 にゅうこく 記録 きろく の提出 ていしゅつ が必要 ひつよう )。
なお、学校 がっこう の修学旅行 しゅうがくりょこう など団体 だんたい 旅行 りょこう の場合 ばあい 、事前 じぜん に出国 しゅっこく の確認 かくにん を受 う けることが可能 かのう である。この場合 ばあい 、あらかじめ旅券 りょけん に出国 しゅっこく 日 び の日付 ひづけ のある出国 しゅっこく 証印 しょういん が押印 おういん され、出国 しゅっこく 当日 とうじつ は職員 しょくいん 専用 せんよう 通路 つうろ で事前 じぜん に渡 わた される「事前 じぜん 出国 しゅっこく 審査 しんさ 済 ず み証 しょう 」を入国 にゅうこく 審査 しんさ 官 かん に渡 わた せばよい。また、海外 かいがい にある一部 いちぶ CAT(シティエアターミナル)では、併設 へいせつ された出入国 しゅつにゅうこく 管理 かんり 事務所 じむしょ において事前 じぜん に出国 しゅっこく 審査 しんさ を受 う けることが出来 でき る。
カウンターで旅券 りょけん 、搭乗 とうじょう 券 けん 、出国 しゅっこく カード を提出 ていしゅつ して出国 しゅっこく 審査 しんさ を受 う ける[3] 。
ほとんどの国 くに において出入国 しゅつにゅうこく 審査 しんさ 場 じょう は撮影 さつえい 禁止 きんし である。また携帯 けいたい 電話 でんわ の利用 りよう も禁止 きんし されている。理由 りゆう として、密入国 みつにゅうこく するための参考 さんこう 資料 しりょう にされることを防 ふせ ぐためだとされている。
出入国 しゅつにゅうこく 等 とう 管理 かんり 証印 しょういん (スタンプ)
編集 へんしゅう
日本 にっぽん の入国 にゅうこく 証印 しょういん と出国 しゅっこく 証印 しょういん 。
出国 しゅっこく に際 さい し、旅券 りょけん に国名 こくめい 、出国 しゅっこく 日付 ひづけ 、出国 しゅっこく 場所 ばしょ などが記 しる されているスタンプが押印 おういん される。国 くに によっては出国 しゅっこく 審査 しんさ 官 かん の署名 しょめい が記 しる される場合 ばあい がある。一部 いちぶ (かつてのジョホールバル駅 えき など)では、スタンプの代 か わりに、出国 しゅっこく 審査 しんさ 官 かん が出国 しゅっこく 日付 ひづけ 、出国 しゅっこく 場所 ばしょ を手書 てが きで記入 きにゅう する場合 ばあい もある。なお、自動 じどう 化 か ゲート を通過 つうか する場合 ばあい には押印 おういん されない。アメリカなど、出国 しゅっこく 証印 しょういん を省略 しょうりゃく する国 くに も増 ふ えている。
入国 にゅうこく に際 さい し、旅券 りょけん に上陸 じょうりく 許可 きょか 、入国 にゅうこく 許可 きょか (Entry Permit)など記 しる されているスタンプが押印 おういん される。国名 こくめい 、入国 にゅうこく 日付 ひづけ 、入国 にゅうこく 場所 ばしょ 、入国 にゅうこく の条件 じょうけん (期間 きかん ・就労 しゅうろう の可否 かひ ・許可 きょか される地域 ちいき など)などが記 しる されている。国 くに によっては入国 にゅうこく 審査 しんさ 官 かん の署名 しょめい が記 しる される場合 ばあい がある。一部 いちぶ (かつてのシンガポール駅 えき など)ではスタンプが押 お されない場合 ばあい もある。また、入国 にゅうこく 証印 しょういん があると敵対 てきたい する国家 こっか への入国 にゅうこく が拒否 きょひ される場合 ばあい (イスラエル など)、希望 きぼう により旅券 りょけん に押印 おういん しない場合 ばあい もある。
旅券 りょけん 保持 ほじ 者 しゃ が旅券 りょけん 発行 はっこう 国 こく に入国 にゅうこく (母国 ぼこく への帰国 きこく )する場合 ばあい に押印 おういん される証印 しょういん は帰国 きこく 証印 しょういん という。通常 つうじょう 、帰国 きこく 証印 しょういん は専用 せんよう のものが用意 ようい されているが、外国 がいこく 人 じん 用 よう の入国 にゅうこく 証印 しょういん と一緒 いっしょ になっている場合 ばあい や、押印 おういん を省略 しょうりゃく する国 くに もある。
手続 てつづ きの簡素 かんそ 化 か 、迅速 じんそく 化 か を目的 もくてき に、従来 じゅうらい 有人 ゆうじん で行 おこな っていた出入国 しゅつにゅうこく 審査 しんさ を自動 じどう で行 おこな う、自動 じどう 化 か ゲートの設置 せっち が各国 かっこく で進 すす んでいる。利用 りよう には、事前 じぜん に指紋 しもん や顔写真 かおじゃしん 等 とう の個人 こじん 情報 じょうほう を登録 とうろく する場合 ばあい (出入国 しゅつにゅうこく 管理 かんり 局 きょく のデータベースに登録 とうろく される)と、IC旅券 りょけん のICチップに登録 とうろく された情報 じょうほう を利用 りよう する場合 ばあい がある(前者 ぜんしゃ の場合 ばあい 、IC旅券 りょけん でなくても利用 りよう 可能 かのう )。日本 にっぽん (J-BIS )や香港 ほんこん (e-道 みち )、マカオ、韓国 かんこく 、台湾 たいわん 、中国 ちゅうごく 、タイ、オーストラリアやニュージーランド(Smartgate )などで、空港 くうこう や陸路 りくろ のチェックポイントに設置 せっち されている。通常 つうじょう 、自 じ 国民 こくみん であれば原則 げんそく 的 てき に利用 りよう することができるが、外国 がいこく 人 じん については、各国 かっこく ごとに対応 たいおう が異 こと なっている。(タイは自 じ 国民 こくみん のみ。日本 にっぽん や台湾 たいわん 、中国 ちゅうごく 、韓国 かんこく などは、外国 がいこく 人 じん 登録 とうろく 済 ず みの外国 がいこく 人 じん であれば利用 りよう 可能 かのう 。香港 ほんこん は条件 じょうけん を満 み たした非 ひ 居住 きょじゅう 外国 がいこく 人 じん も利用 りよう 可能 かのう )
また一部 いちぶ では、相手 あいて 国 こく の自動 じどう 化 か ゲート登録 とうろく 者 しゃ を対象 たいしょう に、自国 じこく の自動 じどう 化 か ゲートの利用 りよう を可能 かのう にする相互 そうご 協定 きょうてい が結 むす ばれており、現在 げんざい 、米 べい 韓 かん 、韓 かん 港 こう 間 あいだ で行 おこな われている(Smart Entry Service)。ただし、自動 じどう 化 か ゲート登録 とうろく 手続 てつづ きは、各々 おのおの 行 おこな う必要 ひつよう がある(各国 かっこく でデータは共有 きょうゆう されていないため)。
入国 にゅうこく ・税関 ぜいかん 手続 てつづ き支援 しえん 装置 そうち (キオスク端末 たんまつ )が米国 べいこく ・カナダで導入 どうにゅう されている。端末 たんまつ で指紋 しもん 採取 さいしゅ 、写真 しゃしん 撮影 さつえい 、必要 ひつよう 事項 じこう を入力 にゅうりょく し、装置 そうち から印刷 いんさつ されるレシートと旅券 りょけん を提示 ていじ して審査 しんさ 官 かん の審査 しんさ を受 う ける。中国 ちゅうごく では、入国 にゅうこく 審査 しんさ 場 じょう 前 まえ に設置 せっち された「入 にゅう 境 さかい 外国 がいこく 人 じん 指紋 しもん 自助 じじょ 留 とめ 存 そん 区 く 」において事前 じぜん に指紋 しもん 採取 さいしゅ を行 おこな い、登録 とうろく 済 ず みのレシートを持 も って入国 にゅうこく 審査 しんさ を受 う けることになる[5] 。日本 にっぽん においても、上陸 じょうりく 審査 しんさ 待 ま ち時間 じかん を活用 かつよう して、指紋 しもん 採取 さいしゅ 、顔写真 かおじゃしん の撮影 さつえい を行 おこな うための機器 きき 「バイオカート」を主要 しゅよう 空港 くうこう に導入 どうにゅう している。
滞在 たいざい 許可 きょか と外国 がいこく 人 じん 登録 とうろく
編集 へんしゅう
滞在 たいざい 許可 きょか はほとんどの国 くに でいくつかの種類 しゅるい に区分 くぶん されている。
通過 つうか - 航空機 こうくうき ・船舶 せんぱく の乗 の り継 つ ぎ、国際 こくさい 列車 れっしゃ の経由 けいゆ などのため、その国 くに の領域 りょういき を通過 つうか (宿泊 しゅくはく も含 ふく む)するときに与 あた えられる滞在 たいざい 許可 きょか 。通常 つうじょう 72時間 じかん (3日 にち )。
短期 たんき 滞在 たいざい (観光 かんこう 、短期 たんき ビジネス) - 短期間 たんきかん その国 くに に滞在 たいざい する場合 ばあい に与 あた えられる滞在 たいざい 許可 きょか 。入国 にゅうこく 審査 しんさ は比較的 ひかくてき 簡略 かんりゃく である。通常 つうじょう 89日 にち まで(3ヶ月 かげつ ではない事 こと に注意 ちゅうい を要 よう する。大 だい の月 つき が含 ふく まれる場合 ばあい は91~92日 にち となり、最大 さいだい で48時 じ 間 あいだ の不法 ふほう 滞在 たいざい が成立 せいりつ する)。
長期 ちょうき 滞在 たいざい (就学 しゅうがく 、就労 しゅうろう ) - 就学 しゅうがく や就労 しゅうろう など、長期間 ちょうきかん にわたって滞在 たいざい する必要 ひつよう がある場合 ばあい に与 あた えられる滞在 たいざい 許可 きょか 。審査 しんさ 基準 きじゅん は厳 きび しく、受入 うけい れ証明 しょうめい (入学 にゅうがく 許可 きょか 書 しょ 、雇用 こよう 契約 けいやく 書 しょ など)のほか、特 とく に就労 しゅうろう の場合 ばあい は一定 いってい 以上 いじょう の実績 じっせき (大学 だいがく の卒業 そつぎょう 証明 しょうめい 書 しょ や業務 ぎょうむ 上 じょう の経歴 けいれき ・スキル等 とう [注 ちゅう 2] )がなければ与 あた えられない。通常 つうじょう 90日 にち 以上 いじょう 4年 ねん 以内 いない 。
永住 えいじゅう - 国籍 こくせき は異動 いどう しないが、渡航 とこう 先 さき の国 くに に永久 えいきゅう 的 てき に居住 きょじゅう することが認 みと められた場合 ばあい に与 あた えられる滞在 たいざい 許可 きょか 。長期間 ちょうきかん の婚姻 こんいん ・就労 しゅうろう など、渡航 とこう 先 さき の国 くに で安定 あんてい した生活 せいかつ 基盤 きばん を持 も っていて、一定 いってい 以上 いじょう の犯罪 はんざい 歴 れき がないなどの条件 じょうけん が必要 ひつよう になる。滞在 たいざい 許可 きょか の期限 きげん を過 す ぎてなおその国 くに に滞在 たいざい しようとする場合 ばあい は、滞在 たいざい 許可 きょか を更新 こうしん しなければならない。滞在 たいざい 中 ちゅう の実績 じっせき によっては、滞在 たいざい 許可 きょか の更新 こうしん が拒否 きょひ されることがあり、この場合 ばあい はその国 くに から出国 しゅっこく しなければならない。