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戸籍 - Wikipedia

戸籍こせき

家族かぞく単位たんい国民こくみん登録とうろくする公文書こうぶんしょ
就籍から転送てんそう

戸籍こせき(こせき)とは、(こ/へ)とばれる家族かぞく集団しゅうだん単位たんい国民こくみん登録とうろくする目的もくてき作成さくせいされる公文書こうぶんしょである。

かつてはひがしアジアひろ地域ちいき普及ふきゅうしていたが、21世紀せいき現在げんざいでは日本にっぽん中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこく中華民国ちゅうかみんこく台湾たいわん)のみに現存げんそんする制度せいどである。

概要がいよう

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古代こだい以来いらい中国ちゅうごく華北かほく社会しゃかいでは(こ)とばれる形態けいたい緊密きんみつしょう家族かぞく成立せいりつし、これが社会しゃかい構造こうぞう最小さいしょう単位たんいとして機能きのうしていた。そのため政権せいけん社会しゃかい把握はあくするために個々ここ把握はあく効果こうかてきであり、支配しはいみん把握はあく個人こじん単位たんい、あるいはぞくてき広域こういき共同きょうどうたい単位たんいではなく、単位たんいおこなった。この単位たんい住民じゅうみん把握はあくのために作成さくせいされた文書ぶんしょ戸籍こせきである。中華ちゅうか王朝おうちょうかん民族みんぞく世界せかい華北かほくから拡大かくだいしても、政権せいけん民衆みんしゅう把握はあく戸籍こせき基礎きそとしておこなわれ、日本にっぽん朝鮮半島ちょうせんはんとう国家こっかなど周辺しゅうへん地域ちいき国家こっかでも戸籍こせき制度せいど踏襲とうしゅうされた。

日本にっぽんでは律令制りつりょうせい制定せいていして戸籍こせき制度せいど導入どうにゅうした当時とうじ(「古代こだい戸籍こせき制度せいど参照さんしょう)、在地ざいち社会しゃかい構造こうぞうは、中国ちゅうごく大陸たいりく華北かほくのように相当そうとうする緊密きんみつしょう家族かぞく集団しゅうだん基礎きそとしたものではなかった。平安へいあん時代じだいになって律令制りつりょうせい衰退すいたい朝廷ちょうていによる中央ちゅうおう政府せいふ戸籍こせきによってぜん人民じんみん把握はあくしようとする体制たいせい放棄ほうきされ、日本にっぽん在地ざいち社会しゃかい実情じつじょうとは合致がっちしなかった戸籍こせき制度せいどは、事実じじつじょう消滅しょうめつした。地域ちいき社会しゃかい統治とうち現地げんち赴任ふにん国司こくし筆頭ひっとうしゃ受領じゅりょう)に大幅おおはば権限けんげん委譲いじょうし、さらに受領じゅりょう指揮しきされる国衙こくがでは資本しほんちからのある有力ゆうりょく百姓ひゃくしょうのみを公田くでん経営けいえい請負うけおい契約けいやくなどをつうじて把握はあくした。かれらをまけめいとし、民衆みんしゅう支配しはいはもっぱらかれ有力ゆうりょく百姓ひゃくしょうによっておこなわれるようになった。そのうえ貴族きぞくからした庶民しょみんいたるまで、いえ(いえ)という拡大かくだい家族かぞくてき共同きょうどうたい広範こうはん形成けいせいされていき、支配しはいしゃ支配しはいしゃ把握はあくしようとするとき、この自然しぜん成立せいりつてきな「いえ」こそが把握はあく基礎きそ単位たんいとなった。

全国ぜんこくてき安定あんてい統治とうち達成たっせいされた徳川とくがわ時代ときよまくはん体制たいせいしたでも、住民じゅうみん把握はあく基礎きそとなった人別にんべつちょうは、血縁けつえん家族かぞく以外いがい遠縁とおえんもの使用人しようにんなども包括ほうかつした「いえ単位たんい編纂へんさんされた。明治めいじ時代じだいになると、中央ちゅうおう集権しゅうけんてき国民こくみん国家こっか体制たいせい目指めざすため、「いえあいだ主従しゅうじゅう関係かんけい支配しはい支配しはい関係かんけい解体かいたい急務きゅうむであった。戸籍こせき復活ふっかつさせて「いえ単位たんいではなく「単位たんい国民こくみん把握はあく体制たいせい確立かくりつし、「いえ共同きょうどうたい封建ほうけんてき体制たいせい公的こうてき存在そんざいから国家こっか体制たいせいとは関係かんけいのない私的してき共同きょうどうたいとされ、「いえ」をとおさずに国家こっか個別こべつ個人こじん支配しはいおこなうことが可能かのうとなった。

このように戸籍こせき制度せいど復活ふっかつ封建ほうけんてき主従しゅうじゅう関係かんけい支配しはい支配しはい関係かんけいから国民こくみん解放かいほうするものであったが、完全かんぜん個人こじん単位たんい国民こくみん登録とうろく制度せいどではないため、こん外子そとこ嫡出ちゃくしゅつ問題もんだい選択せんたくてき夫婦ふうふ別姓べっせい問題もんだいなどの「」に拘束こうそくされた社会しゃかい問題もんだい存在そんざいする。これにたいし、国民こくみん主権しゅけん時代じだい現代げんだいでは、より個人こじん解放かいほうされた制度せいど目指めざして、戸籍こせき制度せいど見直みなお議論ぎろん存在そんざいする。これらのうち、こん外子そとこ嫡出ちゃくしゅつ問題もんだいについては、2013ねん9月4にち相続そうぞくにおいてこん外子そとこ差別さべつする民法みんぽう規定きてい違憲いけんであるとの判断はんだん最高さいこう裁判所さいばんしょくだした[1]

各国かっこく戸籍こせき制度せいど

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戸籍こせき制度せいどひがしアジアばれる中華ちゅうか文明ぶんめいけん成立せいりつした家族かぞく集団しゅうだん認定にんてい基礎きそとする、地域ちいき存在そんざいしない特有とくゆうのものである。

近代きんだい以降いこう国民こくみん住民じゅうみん把握はあく国家こっかにより、個人こじん単位たんいあるいは家族かぞく集団しゅうだん単位たんいおこなわれている。

欧米おうべいでもアングロサクソンけい国家こっかでは個人こじん単位たんい大陸たいりくけい国家こっかでは家族かぞく登録とうろく制度せいど採用さいようする傾向けいこうがある。とくアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくイギリスオーストラリアでは国家こっかによる家族かぞく登録とうろくおこなわない伝統でんとうち、戸籍こせきのような家族かぞく単位たんい国民こくみん登録とうろく制度せいど存在そんざいしない。社会しゃかい保障ほしょう番号ばんごう(Social Security Number)制度せいどはあるが、これは年金ねんきん加入かにゅう支給しきゅう管理かんりするため、つまり日本にっぽんにおける基礎きそ年金ねんきん番号ばんごう相当そうとうするもので、戸籍こせきのようなものは存在そんざいせず、結婚けっこんなどの登録とうろく役所やくしょ住民じゅうみん登録とうろくまされる。おおくのしゅうでは居住きょじゅうでなくとも婚姻こんいんとどけ受理じゅりする。

中国ちゅうごく

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中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこく

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中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこくでは、戸籍こせきを「戸口とぐち」といい、すべての人民じんみん機関きかん団体だんたい学校がっこう企業きぎょうなど、単位たんい」とばれる組織そしきのいずれかにぞくするようになっている。「単位たんい」の所在地しょざいちにより、ぞく城市じょうし戸口とぐち都市とし戸籍こせき)と農村のうそん戸口とぐち農村のうそん戸籍こせき)とに表現ひょうげん区分くぶんされる。

改革かいかく開放かいほう以前いぜん住居じゅうきょ分配ぶんぱい初等しょとう中等ちゅうとう教育きょういく医療いりょう食料しょくりょう配給はいきゅうなどは基本きほんてき単位たんいごとになされ、これらを享受きょうじゅできない本籍ほんせき以外いがい場所ばしょでの生活せいかつは、事実じじつじょう不可能ふかのうであった。改革かいかく開放かいほう以降いこう食料しょくりょう配給はいきゅう廃止はいし外資がいし企業きぎょう出現しゅつげんによる単位たんいへの所属しょぞく流動りゅうどう、インフラ設備せつび向上こうじょうによる流通りゅうつう発展はってんだい3産業さんぎょう発展はってん農村のうそん経済けいざい破綻はたん沿岸えんがん都市としでの労働ろうどうしゃ需要じゅよう増大ぞうだいによる「みんこうしお」(めくらりゅう現象げんしょう)などから、本籍ほんせき以外いがいでも社会しゃかいてきサービスをけられるようになったが、依然いぜんとして初等しょとう中等ちゅうとう教育きょういくへの就学しゅうがく基本きほんてき不可能ふかのうで、医療いりょうでは医療いりょうめん差別さべつがあり、信用度しんようど問題もんだい銀行ぎんこうからの融資ゆうしけられないことや、福利ふくり厚生こうせい企業きぎょう負担ふたんしなければならないので就職しゅうしょくむずかしいなどの問題もんだいがある。

戸口とぐち移動いどうは、しょうへの大学だいがく進学しんがく大学だいがく卒業そつぎょう国家こっか機関きかん団体だんたいだい企業きぎょうなどへの就職しゅうしょくによる移動いどう基本きほんで、最近さいきんでは多額たがく納税のうぜいしゃや、しょう都市としでは住宅じゅうたく購入こうにゅう戸籍こせき移動いどうみとめる地方ちほう政府せいふもある。以前いぜんでも金銭きんせんはらうことで、農村のうそんから城市じょうしへの戸口とぐち移動いどう可能かのうであった。戸口とぐちしるした「戸口とぐち簿」は中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこく公安こうあん中国ちゅうごく警察けいさつ)が管理かんりしている。

共産党きょうさんとう政権せいけん中国ちゅうごくでは、戸口とぐち簿ほかに、ぜん人民じんみんいちにん一人ひとりに「人事じんじ檔(档)あん」がある。これは先祖せんぞ階級かいきゅうをもとにした「本人ほんにん成分せいぶん」からはじまり、家族かぞく構成こうせい学校がっこう成績せいせきとうれき就職しゅうしょく結婚けっこん言動げんどう旅行りょこうれき交友こうゆう関係かんけい犯罪はんざいれきなど、出生しゅっしょうから現在げんざいまでの個人こじん情報じょうほうすべてがまれている。人事じんじ档案は単位たんい共産党きょうさんとう人事じんじ、もしくは地方ちほう共産党きょうさんとう支部しぶ人事じんじきょく労働ろうどうきょく厳重げんじゅう管理かんりしている。非公開ひこうかい共産きょうさん党員とういん担当たんとうかん以外いがい閲覧えつらん出来できない。計画けいかく経済けいざい衰退すいたいして資本しほん主義しゅぎ経済けいざい中国ちゅうごく経済けいざいれて以降いこうは(社会しゃかい主義しゅぎ市場いちば経済けいざい)、進学しんがく就職しゅうしょく統制とうせいくなり、住民じゅうみん移動いどう反映はんえい完全かんぜん追跡ついせきしなくなったため事実じじつじょう形骸けいがいしている。

中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこく戸籍こせき制度せいど中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこくおおくの差別さべつてき政策せいさく実施じっしされた根拠こんきょである。たとえば、教育きょういくめんでは、ことなる都市とし戸籍こせき学生がくせいは、平等びょうどう競争きょうそう直面ちょくめんしている。北京ぺきん上海しゃんはいなどの大都市だいとし戸籍こせき学生がくせいは、戸籍こせき優位ゆういほか都市とし学生がくせい点数てんすうよりひくい(現在げんざい一部いちぶしょう大学だいがく入試にゅうし統一とういつ試験しけんではない)で地元じもと大学だいがく入学にゅうがくすることができる。義務ぎむ教育きょういく学区がっく制度せいどは、おな都市とし戸籍こせき重点じゅうてん学校がっこう一般いっぱん学校がっこう学区がっくにある学生がくせいたいして、教育きょういく資源しげんおおきな差異さいがある。

2014ねん7がつ30にち中国ちゅうごく国務こくむいんは「せき於進一歩推進戸籍制度改革的意見」(戸籍こせき制度せいど改革かいかくさらなる推進すいしんのための意見いけん)を発表はっぴょうし、そのなかで「2020ねんまでに都市とし戸籍こせき農村のうそん戸籍こせきわせたきょみん戸籍こせき住民じゅうみん戸籍こせき)に統一とういつする改革かいかく方針ほうしん」を表明ひょうめいした[2]

大卒だいそつで40さい未満みまんであれば都市とし戸籍こせき取得しゅとくできるなど緩和かんわ政策せいさくはじまっている[3]

朝鮮半島ちょうせんはんとう

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さんこく時代じだいから高麗こうらい時代じだいまで

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朝鮮半島ちょうせんはんとうでは律令りつりょう頒布はんぷされたさんこく時代じだい施行しこうされたようだ。日本にっぽんせいくらいん発見はっけんされたしん民政みんせい文書ぶんしょ[4]は、そのれいである。

こううらら時代じだいにはいえ家族かぞく単位たんいにして、いえせきぞくする家族かぞくとの身分みぶん関係かんけいなどを記録きろくした公文こうぶんしょとして戸籍こせきという名称めいしょうはじめてあらわれた。

高麗こうらい時代じだいにはみん身分みぶんおうじて制度せいど内容ないようことなっていたようだ。すなわち、庶民しょみんしゅうこおりけん地方ちほうかん毎年まいとし戸口とぐち調査ちょうさして戸部とべ報告ほうこくしており、りょうはん貴族きぞく)は、3ねんごとに戸籍こせき2けん作成さくせいして1つは官庁かんちょういて、1つは自己じこいた。内容ないようは、戸主こしゅせいけい同居どうきょする兄弟きょうだいおい義理ぎりなどぞく奴婢ぬひ記録きろくした。

日本にっぽん統治とうち時代じだい

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日本にっぽん統治とうちでは、身分みぶん記載きさい削除さくじょされた。

韓国かんこく

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大韓民国だいかんみんこく韓国かんこく)でも戸籍こせき継承けいしょうされ、徴兵ちょうへい制度せいど運用うんようもあり管理かんりいかめしかった。「戸主こしゅせい」にもとづく制度せいどとなっていた。 しかし2005ねん2がつ3にちに、憲法けんぽう裁判所さいばんしょ韓国かんこく民法みんぽう778じょう一家いっか系統けいとう承継しょうけいするもの分家ぶんけしたものまたはその事由じゆうにより一家いっか創立そうりつしたか復興ふっこうしたもの戸主こしゅとなる」、781じょう1こうは(中略ちゅうりゃくちちいえ入籍にゅうせきする」、826じょう3こうつまおっといえ入籍にゅうせきする」のさん条項じょうこうについて、父系ふけい血統けっとう主義しゅぎ立脚りっきゃくした正当せいとう理由りゆうなきせい差別さべつ制度せいどであるとしてくだした違憲いけん判決はんけつ[ちゅう 1]ともない、 翌月よくげつ2005ねん3月2にちにこれらさん条項じょうこう撤廃てっぱいする民法みんぽう改正かいせいあん韓国かんこく国会こっかい可決かけつされ、2007ねん大晦日おおみそかかぎりで戸籍こせき制度せいど撤廃てっぱいされた[5]。そのわりに、2008ねん元日がんじつ家族かぞく関係かんけい登録とうろくとうかんする法律ほうりつko:가족관계의 등록 등에 관한 법률家族かぞく関係かんけい登録とうろくほう)が施行しこうされて、家族かぞく関係かんけい登録とうろく簿ko:가족 관계 등록부)による(アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく同様どうようの)個人こじん単位たんい登録とうろくとなった。

北朝鮮きたちょうせん

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一方いっぽう解放かいほう朝鮮民主主義人民共和国ちょうせんみんしゅしゅぎじんみんきょうわこく北朝鮮きたちょうせん)では戸籍こせき相当そうとうするものはなくなり、居住きょじゅう朝鮮ちょうせん労働党ろうどうとう組織そしきにて日本にっぽんでいう住民じゅうみん登録とうろくおこなわれ管理かんりされている。「公民こうみん登録とうろくほう」により17さい以上いじょう朝鮮ちょうせん公民こうみん朝鮮民主主義人民共和国ちょうせんみんしゅしゅぎじんみんきょうわこく国籍こくせき北朝鮮きたちょうせん国内こくない居住きょじゅうするもの)は公民こうみんしょう首都しゅと平壌ぴょんやんみん1997ねん以後いご平壌ぴょんやん市民しみんしょう」に切替きりかえ)が発給はっきゅうされ、本人ほんにん確認かくにんおこなわれる。

台湾たいわん

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日本にっぽん統治とうち
日本にっぽん同様どうよう戸籍こせき制度せいど運用うんようされていた。
中華民国ちゅうかみんこく統治とうち
ID制度せいど(「国民こくみん身分みぶんしょう」に記載きさいされている。国民こくみんそう背番号せばんごうせい)と平行へいこうして存在そんざいしているが、一般いっぱんてきにIDのほう多用たようされる。中国ちゅうごく国民党こくみんとういちとう独裁どくさい時代じだいは、軍政ぐんせい時代じだい韓国かんこく同様どうよう戸籍こせき警察けいさつ管理かんりしていた。

日本にっぽん

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古代こだい日本にっぽん戸籍こせき制度せいど
大和やまと朝廷ちょうていでは、直轄ちょっかつりょう一部いちぶおこなわれた。
670ねん
大化たいか改新かいしん645ねん)によって朝廷ちょうてい支配しはい体制たいせい強化きょうかされ、各地かくち豪族ごうぞくつくっていた戸籍こせきわって、全国ぜんこくてきな「庚午こうごねんせき(こうごねんじゃく)」という戸籍こせき(へのふみた)がつくられ、6ねんごとに更新こうしんされた。

中世ちゅうせい近世きんせい

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ゆたか政権せいけん
豊臣とよとみ秀吉ひでよしによる太閤たいこう検地けんちおこなわれた。
徳川とくがわ時代ときよ
徳川とくがわ幕府ばくふ寺社じしゃ作成さくせいした人別にんべつちょう宗門しゅうもんあらためちょう過去かこちょうが、人民じんみん登録とうろく簿であった。
これらは現代げんだいでも家系かけい作成さくせいなどのさい参考さんこうにされることがおおい。
1825ねん文政ぶんせい8ねん)に長州ちょうしゅうはんげん山口やまぐちけん)で戸籍こせきほう施行しこう。この制度せいど明治維新めいじいしんのち明治めいじ政府せいふがれ、近代きんだい戸籍こせき制度せいど創設そうせつされた[6]

明治維新めいじいしんからだい世界せかい大戦たいせんまで

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1868ねん慶応けいおう4ねん
長州ちょうしゅうはん旧来きゅうらい制度せいど参考さんこう京都きょうと戸籍こせき仕法しほうおこなわれる。
1869ねん明治めいじ2ねん
みんかん庶務しょむ戸籍こせき地図ちずかけ国土こくど地理ちりいん前身ぜんしんひとつ)を創設そうせつ
1870ねん明治めいじ3ねん
戸籍こせき地図ちずかけみんしょう地理ちりへと拡充かくじゅう
1871ねん明治めいじ4ねん
みんしょう廃止はいしされ、大蔵省おおくらしょう租税そぜいりょう管轄かんかつうつる。
1872ねん明治めいじ5ねん)(明治めいじ5ねんしき戸籍こせき
戸籍こせきほう明治めいじ4ねん4がつ4にち太政官だじょうかん布告ふこくだい170ごう明治めいじ5ねん2がつ1にち施行しこう
前年ぜんねん制定せいてい戸籍こせきほうもとづいて、日本にっぽんはじめての本格ほんかくてき戸籍こせき制度せいど開始かいしされた。
このとし干支えとみずのえさる(みずのえさる)であることから、この制度せいどによってできた戸籍こせきみずのえさる戸籍こせき(じんしんこせき)とぶ。
戸籍こせき編成へんせい単位たんいは「」、本籍ほんせき住所じゅうしょであり、身分みぶんとともに住所じゅうしょ登録とうろくおこなったことから、現在げんざい住民じゅうみんひょう役割やくわりになっていた。
しん平民へいみん」や「もとえた」などの同和どうわ関係かんけいきゅう身分みぶんけがれおお非人ひにん)や、病歴びょうれき犯罪はんざいれきなどの記載きさいがあることから、現在げんざいかく地方ちほう法務局ほうむきょく倉庫そうこ一般いっぱんれないように厳重げんじゅう保管ほかんされている。ただし、法務省ほうむしょう公式こうしき発表はっぴょうではみずのえさる戸籍こせき行政ぎょうせい文書ぶんしょ該当がいとうとし一切いっさい開示かいじしておらず、廃棄はいきしたことになっている。
1874ねん明治めいじ7ねん
太政官だじょうかんたち大蔵省おおくらしょうちゅう戸籍こせき土木どぼく駅逓えきていノ三寮及租税寮中地理、すすむのう事務じむ内務省ないむしょうニ交割セシム」[1]により、前年ぜんねん発足ほっそくした内務省ないむしょう管轄かんかつ移動いどうする
1886ねん明治めいじ19ねん)(明治めいじ19ねんしき戸籍こせき
戸籍こせき取扱とりあつかい手続てつづき明治めいじ19ねん10がつ16にち内務省ないむしょうれいだい22ごう・「戸籍こせき登記とうき書式しょしきとう同日どうじつ内務省ないむしょう訓令くんれいだい20ごう
本籍ほんせき住所じゅうしょのままだが、住所じゅうしょ屋敷やしきばんから地番ちばん変更へんこうとなった。
除籍じょせき制度せいどもうけられた。
1898ねん明治めいじ31ねん)(明治めいじ31ねんしき戸籍こせき
戸籍こせきほう明治めいじ31ねん6がつ15にち法律ほうりつだい12ごう同年どうねん7がつ16にち施行しこう・「戸籍こせきほう取扱とりあつかい手続てつづき明治めいじ31ねん7がつ13にち司法省しほうしょう訓令くんれいだい5ごう
いえ基本きほん単位たんいとする戸籍こせき制度せいど開始かいしされた。戸籍こせき簿とはべつ身分みぶん登記とうき簿もうけた。
1915ねん大正たいしょう4ねん)(大正たいしょう4ねんしき戸籍こせき
戸籍こせきほう改正かいせい法律ほうりつ大正たいしょう3ねん3がつ30にち法律ほうりつだい26ごう・「戸籍こせきほう施行しこう細則さいそく大正たいしょう3ねん10がつ3にち司法省しほうしょうれいだい7ごう大正たいしょう4ねん1がつ1にち施行しこう
身分みぶん登記とうき簿煩雑はんざつであったため廃止はいしし、戸籍こせき簿一本いっぽんされた。
1948ねん昭和しょうわ23ねん)(昭和しょうわ23ねんしき戸籍こせき
1948ねん昭和しょうわ23ねん)1がつ1にちあたらしい戸籍こせきほう施行しこうされた[7]太平洋戦争たいへいようせんそうまえ戸籍こせきいえ基本きほん単位たんいとしていたのにたいし、夫婦ふうふ基本きほん単位たんいとする戸籍こせき変更へんこうされ、「戸主こしゅ」を廃止はいしして「筆頭ひっとうしゃ」をくわえた。「華族かぞく」「士族しぞく」や「平民へいみん」「しん平民へいみん」などの身分みぶん事項じこう記載きさい廃止はいしされた。
戦争せんそうによる混乱こんらんのため、実際じっさい戸籍こせき簿あらためせいされるのは1957ねん昭和しょうわ32ねん) - 1965ねん昭和しょうわ40ねんごろとなった。
1952ねん昭和しょうわ27ねん
住民じゅうみん登録とうろくほう施行しこうにより、住民じゅうみん登録とうろく制度せいど開始かいしされ、住民じゅうみんひょう作成さくせい開始かいしされた。
これにより、定住ていじゅうみんである山窩さんか(サンカ)、いえせん制度せいどてきには消滅しょうめつした。
1967ねん昭和しょうわ42ねん
住民じゅうみん登録とうろくほう改正かいせいした住民じゅうみん基本きほん台帳だいちょうほう施行しこうにより、戸籍こせきとリンクした住民じゅうみん登録とうろく制度せいど開始かいしされた。
1970ねん昭和しょうわ45ねん)4がつ
みずのえさる戸籍こせき封印ふういん廃棄はいき年度ねんど経過けいか)。
1975ねん昭和しょうわ50ねん
1977ねん昭和しょうわ52ねん法務省ほうむしょう同和どうわ対策たいさく除籍じょせきとう適正てきせい事業じぎょうにより、除籍じょせきげん戸籍こせき差別さべつ内容ないよう塗抹とまつ
1976ねん昭和しょうわ51ねん
除籍じょせきげん戸籍こせき閲覧えつらん禁止きんし戸籍こせき制限せいげん閲覧えつらんができなくなり、本人ほんにんなどにかぎられた[8]
1981ねん昭和しょうわ56ねん
食糧難しょくりょうなん解消かいしょうにより米穀べいこく通帳つうちょう廃止はいしされた。
1994ねん平成へいせい6ねん
戸籍こせきほう改正かいせいにより、戸籍こせき事務じむ電算でんさん可能かのうになる。コンピュータで戸籍こせき管理かんりする自治体じちたい徐々じょじょえていった。
2002ねん平成へいせい14ねん
宮城みやぎけん仙台せんだい2001ねん平成へいせい13ねん)に発生はっせいした自動車じどうしゃ窃盗せっとうだんによる戸籍こせき不実ふじつ記載きさい事件じけんにより、内容ないよう訂正ていせいれきのある戸籍こせき再製さいせいもとめるこえたかまり、不実ふじつ記載きさいがあった戸籍こせきつくなおせるようになった。
2004ねん平成へいせい16ねん
オンラインでの戸籍こせき手続てつづきあつかいを可能かのうとするほう改正かいせいとう実施じっしされ、システム構築こうちくにあたっての基準きじゅんしょ戸籍こせき手続てつづきオンラインシステムの構築こうちくのための標準ひょうじゅん仕様しようしょ』が全国ぜんこく市町村しちょうそん配布はいふされた。
こん外子そとこたいする「おとこおんな」という続柄つづきがら差別さべつ記載きさいがプライバシーけん侵害しんがいであると判示はんじされ、11月1にち以降いこう出生しゅっしょうについては、「長男ちょうなん長女ちょうじょしき記載きさいすることになった。それ以前いぜん出生しゅっしょうしたこん外子そとこについては、現行げんこう除籍じょせきされていない戸籍こせきについてのみ、もうによって更正こうせいするとした。
2010ねん平成へいせい22ねん
高齢こうれいしゃ所在しょざい不明ふめい問題もんだい発覚はっかく戸籍こせきしょうじょ手続てつづきの煩雑はんざつさに焦点しょうてんてられた。
2011ねん平成へいせい23ねん
東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい東北とうほく地方ちほう太平洋たいへいようおき地震じしん)の影響えいきょうにより、宮城みやぎけんみなみ三陸さんりくまち女川おながわまち岩手いわてけん大槌おおつちまち陸前高田りくぜんたかた戸籍こせきデータがうしなわれた[9]。2010ねん1がつ - 2がつぶんのデータが法務局ほうむきょくのこされており、これをもと再製さいせいした[10]
2013ねん平成へいせい25ねん
最高裁判所さいこうさいばんしょだい法廷ほうていが、「相続そうぞくにおいてこん外子そとこ差別さべつする民法みんぽう規定きていが、日本国にっぽんこく憲法けんぽう違反いはんしている」と、違憲いけん判決はんけつくだした[1][11]
2020ねんれい2ねん
最後さいごまでのこっていた東京とうきょう御蔵島みくらじまむら戸籍こせき電算でんさんされ[12]すべての戸籍こせき電算でんさん完了かんりょう
戸籍こせき仮名がないことでマイナンバーカード導入どうにゅうにあたりだい混乱こんらん発生はっせい[13]従来じゅうらい規定きていはいっていなかった仮名がな仮名がな)にかんして法制ほうせい検討けんとう開始かいしはやければ2024年度ねんどれい6年度ねんど)までに実施じっし見込みこみ。[14]
2024ねんれい6ねん
戸籍こせきほう一部いちぶ改正かいせいする法律ほうりつれい元年がんねん法律ほうりつだい17ごう)が施行しこうされ、副本ふくほん管理かんりしている法務省ほうむしょうのシステムをネットワークで接続せつぞくし、本籍ほんせき以外いがい自治体じちたいでも戸籍こせき請求せいきゅうできることになった[15]。(広域こういき交付こうふ制度せいど

きゅう規定きていにおける戸籍こせき用語ようご

編集へんしゅう
戸主こしゅ
一家いっか代表だいひょうしゃのこと。現行げんこう戸籍こせき制度せいど筆頭ひっとうしゃちがい、同意どういなく結婚けっこんしたもの戸籍こせきからのぞくことが出来できるなど、非常ひじょうつよ権限けんげんあたえられていた。
おんな戸主こしゅ
私生子しせいじ私生児しせいじ
ちちから認知にんちされていない嫡出ちゃくしゅつのこと。
庶子しょし(しょし)
ちちから認知にんちされた嫡出ちゃくしゅつのこと(きゅう民法みんぽう827じょう2こう)。
入夫にゅうふ婚姻こんいん
おっとじょ戸主こしゅをしているつま戸籍こせきはい婚姻こんいん方法ほうほうきゅう民法みんぽう736じょう)。婚姻こんいんつま戸主こしゅつづけるか、おっとあらたに戸主こしゅとなるかは任意にんい
婿養子むこようし縁組えんぐみ
結婚けっこんと、つまおやとの養子ようし縁組えんぐみ同時どうじおこなうこと。おっとつまがわ戸籍こせきはいる(きゅう民法みんぽう788じょう)。入夫にゅうふ婚姻こんいんことなり、おんな戸主こしゅ以外いがいおこなことができる。
現在げんざいでも、男性だんせい結婚けっこん相手あいて(=つま)の父母ちちはは養子ようしになってから結婚けっこんすることを婿養子むこようしはい婿むこというが、「結婚けっこんつませいしょうする=婿養子むこようし」という誤解ごかいおおい。
隠居いんきょ
家督かとく相続そうぞく
戸主こしゅあらたにべつものぐこと。戸主こしゅ死亡しぼう隠居いんきょしたとき、戸主こしゅ自身じしん婚姻こんいんべつ戸籍こせきったとき、おんな戸主こしゅ入夫にゅうふ婚姻こんいんおこなおっと戸主こしゅゆずるとき、入夫にゅうふ婚姻こんいんにより戸主こしゅとなったおっと離婚りこんにより戸籍こせきるとき、戸主こしゅ日本にっぽん国籍こくせきうしなったときにおこなわれる。
推定すいてい家督かとく相続そうぞくじん
離籍りせき
戸主こしゅ同意どういずに結婚けっこん養子ようし縁組えんぐみした家族かぞくや、戸主こしゅ指定していした場所ばしょ居住きょじゅうしない家族かぞくについて、いえから排除はいじょすること。離籍りせき戸主こしゅ権利けんりだが、未成年みせいねんしゃ推定すいてい家督かとく相続そうぞくひと離籍りせきすることができない。
復籍ふくせき拒絶きょぜつ
家族かぞく戸主こしゅ同意どういずに結婚けっこん養子ようし縁組えんぐみしていえはいった場合ばあいあらたないえまではもと戸主こしゅ権限けんげんおよばないため、離籍りせきをすることができない。しかしその離婚りこん養子ようし離縁りえんをすると通常つうじょうもといえもどる(復籍ふくせき)ことになるが、このとき戸主こしゅ復籍ふくせき拒絶きょぜつすることができる。この場合ばあい復籍ふくせき拒絶きょぜつされたもの一家いっか創立そうりつおこなう。
一家いっか創立そうりつ
戸主こしゅにより入籍にゅうせき復籍ふくせき拒絶きょぜつをされたものや、はいるべき戸籍こせきものが、あらたにいえつくること。
廃家はいか
戸主こしゅ家族かぞくれていえはいるため、もといえはいすること(きゅう民法みんぽう762じょう)。
絶家ぜっけ
戸主こしゅ死亡しぼうしたことなどにより家督かとく相続そうぞくはじまったが、相続そうぞくじん一人ひとりもおらず、いえ消滅しょうめつすること(きゅう民法みんぽう764じょう)。廃家はいか戸主こしゅ意志いしもとおこなうのにたいし、絶家ぜっけ不可抗力ふかこうりょくによりしょうじる。
分家ぶんけ
廃絶はいぜつ再興さいこう
廃家はいか絶家ぜっけしたいえを、縁故えんこしゃ戸主こしゅとなり再興さいこうすること。ただしもといえ財産ざいさんなど各種かくしゅ権利けんりげるわけではないため、たんいえ名前なまえのこすための手続てつづきぎない。
族称ぞくしょう
襲爵しゅうしゃく

日本にっぽん戸籍こせき制度せいど

編集へんしゅう

日本にっぽん戸籍こせき制度せいど(こせきせいど)は、国民こくみんいちにんいちにんを(日本にっぽん国内外こくないがい居住きょじゅう関係かんけいなく)出生しゅっしょう関係かんけいにより登録とうろくする制度せいどである。居住きょじゅう登録とうろくし、地方ちほう公共こうきょう団体だんたいとの関係かんけい明示めいじする住民じゅうみん登録とうろく制度せいどとはことなる。居住きょじゅう住民じゅうみんひょう関連付かんれんづけて戸籍こせきひょう記載きさいされており、居住きょじゅう追跡ついせきにも利用りようすることができる。

戸籍こせき元来がんらい徴税ちょうぜい徴兵ちょうへいのためにもうけられ、いえ制度せいど根幹こんかんであった。しかしだい世界せかい大戦たいせん民法みんぽう改正かいせいともな戸籍こせきほう改正かいせいにより、現在げんざい目的もくてきおおきくわった。国民こくみん健康けんこう保険ほけん国民こくみん年金ねんきんなどの行政ぎょうせいサービスにもちいるデータは住民じゅうみんひょうもとにしており、戸籍こせきたす役割やくわり低下ていかしている[16]

現在げんざいでは、出生しゅっしょうおや生年月日せいねんがっぴ)、氏名しめい婚姻こんいん配偶はいぐうしゃ)、養子ようし縁組えんぐみ国籍こくせき離脱りだつとう個人こじん関係かんけい法的ほうてきに「身分みぶん関係かんけい」とぶが差別さべつてき意味いみではない、以下いか同様どうよう。)を明確めいかくにするものとなっている。婚姻こんいん離婚りこん届出とどけで日本国にっぽんこく旅券りょけんパスポート)の発行はっこうにかかわるほか、親族しんぞく関係かんけい証明しょうめいする唯一ゆいいつ手段しゅだんとして相続そうぞくじん特定とくていにも活用かつようされる[17]

利点りてん欠点けってん

編集へんしゅう

大前提だいぜんていとして、よほどんだ不正ふせいかぎり、「出生しゅっしょうから死亡しぼうまでの履歴りれき」が記録きろくされ、住民じゅうみん基本きほん台帳だいちょう制度せいどとの連携れんけいにより、戸籍こせきひょう閲覧えつらんすれば転居てんきょ履歴りれき判明はんめいし、市町村しちょうそんめいまでの出生しゅっしょうは、うつりしるすべき事項じこうさだめられているので転籍てんせきぶんせきをしたのち戸籍こせきにも記載きさいされ、相続そうぞくなどの手続てつづきのさいるべき手順てじゅん明確めいかくである。

婚姻こんいん本籍ほんせき移転いてんによりしん戸籍こせきつくられるシステムでは、婚姻こんいん相続そうぞくさいに、ひとつの戸籍こせきだけでなくなんじゅうにもさかのぼ各地かくち戸籍こせき取得しゅとくしないと、婚姻こんいんれき有無うむからないことがあり、ひとつの戸籍こせきでそのもの出生しゅっしょうから婚姻こんいん離婚りこん死亡しぼうまで網羅もうらされる個人こじん編纂へんさんのシステムとくらべると不便ふべんであるとわれているが、個人こじん番号ばんごう(マイナンバー)制度せいど導入どうにゅうにより、この問題もんだい将来しょうらいてき解決かいけつするとされる[ちゅう 2]れい6ねん3がつ1にちから、戸籍こせきほう一部いちぶ改正かいせいする法律ほうりつれい元年がんねん法律ほうりつだい17ごう)が施行しこうされ本籍ほんせき以外いがい市区しく町村ちょうそん窓口まどぐちでも、戸籍こせき証明しょうめいしょ除籍じょせき証明しょうめいしょ請求せいきゅうできるようになった(広域こういき交付こうふ)。ただしこれは電算でんさんされた直系ちょっけい尊属そんぞく直系ちょっけい卑属ひぞく戸籍こせきのみであり、本人ほんにん以外いがい郵送ゆうそう請求せいきゅうできない。また戸籍こせき抄本しょうほん除籍じょせき抄本しょうほん戸籍こせきひょう請求せいきゅう対象たいしょうがいである。[18]

戸籍こせき謄本とうほん身分みぶん事項じこう従前じゅうぜん戸籍こせき】(「まえ本籍ほんせき」ではなく「まえ戸籍こせき」)は、まえ記載きさいされていた戸籍こせき筆頭ひっとうしゃ婚姻こんいんまたはぶんせきによりあらたに戸籍こせきへんせいした場合ばあいおや離婚りこんによりあらたに戸籍こせきへんせいした場合ばあいぜん配偶はいぐうしゃ。)と本籍ほんせき記載きさいされる。転籍てんせきれき記載きさいい(戸籍こせき事項じこう戸籍こせきあらためせいあらためせい事由じゆう平成へいせい6ねん法務省ほうむしょうれいだい51ごう附則ふそくだい2じょうだい1こうによるあらためせい)。

現行げんこう制度せいどでは外国がいこくじん日本にっぽん国外こくがい外国がいこくせきしゃ)と結婚けっこんしないかぎ夫婦ふうふ別姓べっせい不可能ふかのうなため、一方いっぽうもの結婚けっこんまえまで使つかつづけていた名字みょうじ公的こうてき証明しょうめい通用つうようしない。そのため、選択せんたくてき夫婦ふうふ別姓べっせい制度せいど導入どうにゅうのぞこえ近年きんねん増加ぞうかしている[19]

日本にっぽん戸籍こせきほうにより出生しゅっしょう14にち以内いない氏名しめい性別せいべつ登録とうろくする義務ぎむ親権しんけんしゃうが、せい分化ぶんか疾患しっかんなどにより出生しゅっしょう段階だんかい性別せいべつ診断しんだん確定かくていしない場合ばあいは、医師いし診断しんだんしょえれば生後せいご14にち以降いこうでも性別せいべつ留保りゅうほができる。

せい同一どういつせい障害しょうがい当事とうじしゃで、性別せいべつ移行いこう手術しゅじゅつをしたものは、戸籍こせきじょう性別せいべつ自身じしん術後じゅつご身体しんたい状態じょうたい一致いっちせず日常にちじょう生活せいかつ混乱こんらんきることがある。従来じゅうらい性別せいべつ変更へんこうみとめられてこなかったが、2003ねんせい同一どういつせい障害しょうがい特例とくれいほう成立せいりつし、2004ねん施行しこうした。もうてをおこない、必須ひっす要件ようけんたしだいこう要件ようけんまえて厚生こうせい労働省ろうどうしょうさだめる2人ふたり以上いじょう医師いし診断しんだんしょ出生しゅっしょうからすべての戸籍こせき謄本とうほんおよ本人ほんにんもうしょなどの受理じゅりにより裁判官さいばんかんすべての要件ようけんとうたしたと判断はんだんされれば、従前じゅうぜん戸籍こせきのこるが除籍じょせきされあらたに性別せいべつ変更へんこうできるようになった。

現在げんざいでは世界せかいてき戸籍こせき制度せいどのような血縁けつえん婚姻こんいん単位たんい国民こくみん登録とうろく制度せいどくに少数しょうすうであり、主要しゅようこくとうでは日本にっぽん中華民国ちゅうかみんこく台湾たいわん)のみである。だい世界せかい大戦たいせんいえ制度せいど廃止はいしされたが、戸籍こせき制度せいどのこったために、地方自治体ちほうじちたいにも国民こくみんにも、住民じゅうみん登録とうろくとの重複じゅうふく業務ぎょうむとなっている部分ぶぶんもある。

保守ほしゅからは高山たかやま正之まさゆき[20]らのように戸籍こせき運用うんよう煩雑はんざつさ、効率こうりつさからの人件じんけん削減さくげんや、所得しょとく正確せいかく把握はあくによる脱税だつぜい対策たいさく、さらには北朝鮮きたちょうせん工作こうさくいんからしこうによる戸籍こせきりなど、戸籍こせき制度せいど本人ほんにんであることの真正しんせいせい確実かくじつであり、安全あんぜん保障ほしょうじょう脆弱ぜいじゃくせい理由りゆう米国べいこくのような社会しゃかい保障ほしょう番号ばんごう制度せいどへの移行いこうもとめる主張しゅちょうがある。また、出生しゅっしょう差別さべつふせぐプライバシー保護ほごなどの理由りゆう、さらに夫婦ふうふ別姓べっせい選択せんたくする場合ばあい夫婦ふうふ同一どういつ戸籍こせきではなく個人こじん戸籍こせきにすべきと主張しゅちょうする橋下はしもととおるのような立場たちばから戸籍こせき制度せいど廃止はいし提唱ていしょうするものもいる。[21]一方いっぽう朝日新聞あさひしんぶんなど革新かくしん勢力せいりょく立場たちばからは国民こくみんそう背番号せばんごうせい国家こっかによる国民こくみん管理かんりへの懸念けねんから戸籍こせき廃止はいし反対はんたいろん根強ねづよ[22]。また近年きんねんではSNS中心ちゅうしん右派うは立場たちばから戸籍こせき日本にっぽん伝統でんとう文化ぶんかとしてのこそうとする戸籍こせき廃止はいし反対はんたいろんがある。

戦前せんぜん戸籍こせき謄本とうほん手書てがきだったが、わくないおさめるためちいさな略字りゃくじ多用たようすることから判読はんどく困難こんなんであり、おなじく手書てがきだった登記とうき簿謄本とうほんとも行政ぎょうせい手続てつづき支障ししょうがあった[23]。2022ねん凸版印刷とっぱんいんさつ人工じんこう知能ちのう利用りよう戸籍こせき謄本とうほん登記とうき簿謄本とうほん手書てが文字もじ判別はんべつするシステムを開発かいはつした[23]

戸籍こせきしゃ問題もんだい

編集へんしゅう

離婚りこん300にち以内いないまれた前夫ぜんふとみなす嫡出ちゃくしゅつ推定すいてい民法みんぽう772じょう)や、おっともとおっとからの追跡ついせき暴力ぼうりょくけるために母親ははおや出生しゅっしょうとどけさなかったなどのために戸籍こせきがない戸籍こせきしゃがいる。法務省ほうむしょう把握はあくしているのは838にん(2021ねん5がつ10日とおか時点じてん)、「民法みんぽう772じょうによる戸籍こせき家族かぞくかい」は1まんにん以上いじょう推定すいていしている。戸籍こせきるためには家庭かてい裁判所さいばんしょで就籍許可きょかて、就籍とどけ市区しく町村ちょうそん提出ていしゅつする。裁判さいばん調停ちょうていとなるケースもとし3000けん程度ていどあるが、嫡出ちゃくしゅつ推定すいていなどが障害しょうがいとなり500けん程度ていどみとめられない傾向けいこうつづいている[24]

戸籍こせきであっても出生しゅっしょう証明しょうめいしょ住民じゅうみんひょう取得しゅとくでき、住民じゅうみんひょうもとづく権利けんり行政ぎょうせいサービス(義務ぎむ教育きょういくなど)をけられる。ただし、婚姻こんいんとどけ旅券りょけん(パスポート)取得しゅとくはできない。められるような違法いほう行為こういだとおもみ、困窮こんきゅうしても自治体じちたい相談そうだんせず、餓死がしまれたれいもある。このため、戸籍こせきしゃふく孤立こりつ困窮こんきゅう世帯せたい把握はあく相談そうだん対応たいおう強化きょうかする自治体じちたいもあるほか、法務省ほうむしょう再婚さいこんまれた子供こども再婚さいこんしたおっととするほう改正かいせい準備じゅんびすすめている[24]

母親ははおや匿名とくめい出産しゅっさん子供こども名前なまえつたえない「内密ないみつ出産しゅっさん」の場合ばあい出生しゅっしょうとどけ母親ははおやらん空欄くうらんとして提出ていしゅつされるが、法務省ほうむしょうでは、「一般いっぱんろんとして出生しゅっしょうとどけ母親ははおやらん空欄くうらんだとしても、日本にっぽん国籍こくせきだとみとめられれば戸籍こせき記載きさいする」との見解けんかい表明ひょうめいしている[25]

内容ないよう

編集へんしゅう
 
戸籍こせき謄本とうほん
戸籍こせき簿電算でんさんしていない自治体じちたいのもの
 
戸籍こせき全部ぜんぶ事項じこう証明しょうめいしょ
戸籍こせき記録きろく電算でんさんしている自治体じちたいのもの

戸籍こせき簿は、日本にっぽん国籍こくせきゆうするもののほとんどについて男女だんじょ性別せいべつ氏名しめい生年月日せいねんがっぴなどの基本きほん情報じょうほうと、婚姻こんいんなどの事跡じせき記載きさいされており、行政ぎょうせい事務じむきわめて重要じゅうよう役割やくわりっている。戸籍こせき日本にっぽん国籍こくせきゆうするもの身分みぶん関係かんけい証明しょうめいするただいち無二むに公的こうてき証書しょうしょである。戸籍こせき和紙わし印刷いんさつしてあるが、以前いぜんわく以外いがい手書てがきでくか、和文わぶんタイプライターにより記入きにゅうされていた。

戸籍こせき簿は、一人ひとりもしくは2世代せだい最大さいだいとする複数ふくすうじん生年月日せいねんがっぴ死亡しぼう年月日ねんがっぴ性別せいべつ氏名しめい続柄つづきがら血縁けつえん関係かんけい)、婚姻こんいんれき離婚りこん養子ようし縁組えんぐみれきなどの情報じょうほう記載きさいされており、戸籍こせきひょうげん住所じゅうしょ転居てんきょ履歴りれき記載きさいされている。

この戸籍こせき簿同一どういつ記録きろく事項じこうを、一定いってい条件じょうけんのもとで請求せいきゅうがあれば、戸籍こせき簿管理かんりしている自治体じちたい本籍ほんせき所轄しょかつする自治体じちたい)が公的こうてき証明しょうめい書類しょるいとして発行はっこうする。戸籍こせき簿電算でんさんおこなわれる以前いぜん戸籍こせき簿のコピー(コピー導入どうにゅう以前いぜん手書てがきによるうつし)に自治体じちたいちょう公印こういん押印おういんされたものが発行はっこうされる、そしてこれを「戸籍こせき謄本とうほん」という。電算でんさんおこなわれて以後いごは、戸籍こせき簿同一どういつ記録きろく事項じこう出力しゅつりょく印字いんじして自治体じちたいちょう公印こういん押印おういんされた書類しょるい発行はっこうされる、そしてこれを「全部ぜんぶ事項じこう証明しょうめいしょ」という。戸籍こせき謄本とうほんおよび全部ぜんぶ事項じこう証明しょうめいしょ戸籍こせき簿登録とうろくされている全員ぜんいん記録きろく事項じこう記載きさいされるが、特定とくてい一人ひとりのみ抽出ちゅうしゅつして記載きさいした書類しょるいをそれぞれ「戸籍こせき抄本しょうほん」「個人こじん事項じこう証明しょうめいしょ」という。

日本にっぽん戸籍こせき日本にっぽん国籍こくせきゆうする人物じんぶつのみが記載きさいされ、外国がいこくせきものは、日本にっぽん国籍こくせきゆうするもの配偶はいぐうしゃ父母ちちははとしてのみの記載きさいがされる。住民じゅうみん基本きほん台帳だいちょう記載きさいされているが戸籍こせき記載きさいされていない人物じんぶつ住民じゅうみんひょうおよ個人こじん番号ばんごうがある戸籍こせきしゃ)も存在そんざいる。

なお、皇室こうしつ構成こうせいする天皇てんのう上皇じょうこう皇族こうぞく[ちゅう 3]一般いっぱん国民こくみんのような戸籍こせきたず、天皇てんのう上皇じょうこう皇族こうぞく身分みぶんかんする事項じこうは「皇統こうとう」(こうとうふ)に登録とうろくされる[26]皇室こうしつ典範てんぱん規定きていにより皇族こうぞく身分みぶんはなれたものについては、皇統こうとうにそのむね記載きさいされ、法律ほうりつ規定きていもとづきあらたな戸籍こせきへんせいされるか既存きそん戸籍こせき編入へんにゅうされる。一方いっぽうで、婚姻こんいんにより皇族こうぞくから皇族こうぞくになったもの戸籍こせきからのぞかれる[27]

天皇てんのう上皇じょうこう皇族こうぞくには戸籍こせきほう適用てきようされないため、住民じゅうみん基本きほん台帳だいちょうほう適用てきようされない[28]。つまり、天皇てんのう上皇じょうこう皇族こうぞくには戸籍こせき住民じゅうみんひょうもない[ちゅう 4]

戸籍こせき届出とどけで種類しゅるい

編集へんしゅう
  • 本人ほんにん本籍ほんせきまたは届出とどけでじん所在地しょざいちでしなければならない。(だい25じょう
  • 書面しょめんまたは口頭こうとうですることができる。(だい27じょう)※実務じつむでは、口頭こうとうとどけることはまずく、書面しょめん要求ようきゅうされる。口頭こうとう場合ばあいは、調書ちょうしょ役人やくにんつくらねばならず、面倒めんどうだからである。
出生しゅっしょうとどけ戸籍こせきほうだい49じょうとどけ
出生しゅっしょうしたときに14にち以内いない提出ていしゅつする届出とどけでである。医師いしとうによる出生しゅっしょう証明しょうめいしょ添付てんぷする(一般いっぱんてきにA3ばん用紙ようしみぎ半分はんぶんらんもうけられている)。
婚姻こんいんとどけ戸籍こせきほうだい74じょうとどけ
婚姻こんいん結婚けっこん)をする場合ばあい必要ひつよう届出とどけでである。証人しょうにん2めい署名しょめい押印おういん必要ひつよう
離婚りこんとどけ戸籍こせきほうだい76じょうとどけ
離婚りこんをする場合ばあいとどける。筆頭ひっとうしゃでないがわ配偶はいぐうしゃ)が、戸籍こせきけることになる。協議きょうぎ離婚りこん裁判さいばん離婚りこん調停ちょうてい審判しんぱん訴訟そしょう)との2種類しゅるいがある。
死亡しぼうとどけ戸籍こせきほうだい86じょうとどけ
死亡しぼうってから7にち以内いないとどける。死亡しぼう診断しんだんしょまたは死体したい検案書けんあんしょ添付てんぷ必要ひつようである(一般いっぱんてきにA3ばん用紙ようしみぎ半分はんぶんらんもうけられている)。身元みもと不明ふめい引取ひきとしゃがいない場合ばあい(いわゆるだおれ)は行旅こうりょ死亡しぼうじんといわれ、引取ひきとじんさがすために市区しく町村ちょうそんちょうめいでの公告こうこく官報かんぽう掲載けいさいされる。
認知にんちとどけ戸籍こせきほうだい60じょうとどけ
おも男性だんせいが)生物せいぶつがくてき自分じぶん嫡出ちゃくしゅつ法的ほうてき自分じぶん実子じっしとするための届出とどけでである。ははべつ男性だんせい結婚けっこんしている場合ばあいはその夫婦ふうふ嫡出ちゃくしゅつとなる(離婚りこん300にち以内いない出産しゅっさん場合ばあいのぞく)ので、嫡出ちゃくしゅつ否認ひにんもしくは親子おやこ関係かんけい存在そんざいうったえがみとめられるまで認知にんちできない。
養子ようし縁組えんぐみとどけ戸籍こせきほうだい66じょうとどけ
養子ようしれるための届出とどけでである。年上としうえ人物じんぶつ尊属そんぞく自分じぶん嫡出ちゃくしゅつ養子ようしにできないが、嫡出ちゃくしゅつでない実子じっしと、実妹じつまいおとうとじつまごなどは養子ようしにできる。
養子ようし離縁りえんとどけ戸籍こせきほうだい70じょうとどけ
養子ようし解消かいしょうするための届出とどけでである。
特別とくべつ養子ようし縁組えんぐみとどけ
特別とくべつ養子ようしれるための届出とどけでである。じつおや養育よういく適格てきかくであるなどの特段とくだん事情じじょうがある場合ばあいのみにみとめられる。通常つうじょうは15さい未満みまんでなければ特別とくべつ養子ようし縁組えんぐみはできず(ただし15さい未満みまんから養親ようしん候補こうほから事実じじつじょう養育よういくされており、やむをない事由じゆうで15さいまでにもうてが出来できない場合ばあいは15さい以上いじょうでも可能かのう)、縁組えんぐみ家庭かてい裁判所さいばんしょ審判しんぱん必要ひつよう
特別とくべつ養子ようし離縁りえんとどけ
特別とくべつ養子ようし解消かいしょうするための届出とどけでである。特段とくだん事情じじょうがある場合ばあいのみみとめられる。
離縁りえんさいしょうしていたしょうするとどけ戸籍こせきほう73じょうの2とどけ
養子ようし離縁りえんによって旧姓きゅうせいもどったひと養子ようし苗字みょうじもどるための届出とどけでである。
離婚りこんさいしょうしていたしょうするとどけ戸籍こせきほう77じょうの2とどけ)-いわゆる「こんとどけ
離婚りこんによって旧姓きゅうせいもどったひと婚姻こんいん苗字みょうじもどるための届出とどけでである。離婚りこんから3ヶ月かげつ以内いないとどなければならない(離婚りこんとどけ同時どうじとどることも)。
親権しんけん管理かんりけんとどけ
親権しんけんしゃ指定してい」「親権しんけんしゃ変更へんこう」「親権しんけん喪失そうしつ」「親権しんけん喪失そうしつ取消とりけし」「親権しんけん辞任じにん」「親権しんけん回復かいふく」「管理かんりけん喪失そうしつ」「管理かんりけん喪失そうしつ取消とりけし」「管理かんりけん辞任じにん」「管理かんりけん回復かいふく」の10種類しゅるい届出とどけでがあり、子供こども養育よういくする権利けんり財産ざいさん管理かんりする権利けんりについての手続てつづきをおこなうための届出とどけでである。
失踪しっそうとどけ戸籍こせきほうだい94じょうとどけ
あるひと平常へいじょう地域ちいき行方ゆくえ不明ふめい失踪しっそう)になった場合ばあい普通ふつう失踪しっそう)は、最後さいご目撃もくげきから7ねん家庭かてい裁判所さいばんしょが6ヶ月かげつあいだ失踪しっそう宣告せんこくおこない『官報かんぽう』などに掲示けいじする。戦地せんちでの作戦さくせん行動こうどうちゅう行方ゆくえ不明ふめい沈没ちんぼつせん乗船じょうせんしていたなどの場合ばあい特別とくべつ失踪しっそう)は、戦争せんそう終結しゅうけつあるいはふね沈没ちんぼつから1ねん家庭かてい裁判所さいばんしょが2ヶ月かげつあいだ失踪しっそう宣告せんこくおこない『官報かんぽう』などに掲示けいじする。それでも発見はっけんされない場合ばあい失踪しっそう確定かくていし、ほんとどけ提出ていしゅつすると失踪しっそうしたひと死亡しぼうしたものとみなされ、相続そうぞくなどがおこなわれる。
ふくとどけ戸籍こせきほうだい95じょうとどけ
配偶はいぐうしゃ死別しべつしたひとが、旧姓きゅうせいもど場合ばあいおこな届出とどけで
姻族いんぞく関係かんけい終了しゅうりょうとどけ戸籍こせきほうだい96じょうとどけ
配偶はいぐうしゃ死亡しぼうしてもそのままでは配偶はいぐうしゃ血族けつぞくとのあいだ姻族いんぞく関係かんけいがあるため、姻族いんぞく生活せいかつ困難こんなんになった場合ばあいなどに扶養ふよう義務ぎむがある。姻族いんぞくとの関係かんけい終了しゅうりょうさせるための届出とどけでである。
推定すいてい相続そうぞくじん廃除はいじょとどけ戸籍こせきほうだい97じょうとどけ
推定すいてい相続そうぞくじん相続そうぞくじんたいしていちじるしい虐待ぎゃくたいなどをした場合ばあい推定すいてい相続そうぞくじん遺留分いりゅうぶんふく相続そうぞくけん剥奪はくだつする届出とどけでである。廃除はいじょ裁判さいばん確定かくていした場合ばあい裁判さいばん謄本とうほん添附てんぷしてとどなければならない。
入籍にゅうせきとどけ戸籍こせきほうだい98じょうとどけ
父母ちちはは離婚りこん養子ようし縁組えんぐみ養子ようし離縁りえんなどによって父母ちちははべつ戸籍こせきになった父母ちちははちちまたははは)とおな戸籍こせきれるための届出とどけでである。
ぶんせきとどけ戸籍こせきほうだい100じょうとどけ
特定とくてい一人ひとりのみ戸籍こせきけるさい届出とどけでである。18さい以上いじょう未婚みこんしゃ(つまり筆頭ひっとうしゃ配偶はいぐうしゃ以外いがいもの)であれば戦前せんぜんの「分家ぶんけとどけ」とているが、まったことなるものである。
国籍こくせき取得しゅとくとどけ戸籍こせきほうだい102じょうとどけ
国籍こくせきほう規定きていにより外国がいこくじん日本にっぽん国籍こくせき取得しゅとくしたさいにする届出とどけでである。
帰化きかとどけ戸籍こせきほうだい102じょうの2のとどけ
外国がいこくじん帰化きかしたさいにする届出とどけで法務大臣ほうむだいじんによる帰化きか許可きょか告示こくじから1かげつ以内いないにしなければならない。
国籍こくせき喪失そうしつとどけ戸籍こせきほうだい103じょうとどけ
日本にっぽん国籍こくせきもの外国がいこくせき自己じこ意思いし取得しゅとくした場合ばあい日本にっぽん国籍こくせき自動的じどうてき喪失そうしつするので(国籍こくせきほう11じょう)、外国がいこくせきとき日本にっぽん国籍こくせき自動じどう喪失そうしつとどねばならない。
国籍こくせき選択せんたくとどけ戸籍こせきほうだい104じょうの2のとどけ
外国がいこくせきゆうする日本人にっぽんじん日本にっぽん国籍こくせき選択せんたくする場合ばあいとどる(国籍こくせきほう14じょう)。じゅう国籍こくせきになったのが18さい未満みまんであれば18さい期限きげんであり、18さい以上いじょうであればなった時点じてんから2ねん期限きげんである。期限きげんえた場合ばあい法務大臣ほうむだいじん書面しょめんにより当人とうにん国籍こくせき選択せんたくをすべきことを催告さいこくすることができる(国籍こくせきほう15じょう)。
外国がいこく国籍こくせき喪失そうしつとどけ戸籍こせきほうだい106じょうとどけ
外国がいこく国籍こくせきゆうする日本にっぽん国民こくみん当該とうがい外国がいこく国籍こくせき喪失そうしつした場合ばあいとどる。
変更へんこうとどけ戸籍こせきほう107じょう1こうとどけ
家庭かてい裁判所さいばんしょ許可きょかけ、苗字みょうじ)を変更へんこうする。
外国がいこくじんとの婚姻こんいんによる変更へんこうとどけ戸籍こせきほう107じょう2こうとどけ
外国がいこくじん結婚けっこんした日本人にっぽんじんはそのままでは苗字みょうじ)はわらないが、結婚けっこん6ヶ月かげつ以内いないであればこの届出とどけで苗字みょうじえることができる。
外国がいこくじんとの離婚りこんによる変更へんこうとどけ戸籍こせきほう107じょう3こうとどけ
外国がいこくじん結婚けっこん、107じょう2こう届出とどけでによって苗字みょうじ)をえたひとが、離婚りこん3ヶ月かげつ以内いない旧姓きゅうせいもどるための届出とどけでである。
外国がいこくじん父母ちちははへの変更へんこうとどけ戸籍こせきほう107じょう4こうとどけ
片親かたおや外国がいこくじん場合ばあいおや苗字みょうじ)を名乗なのるための届出とどけで家庭かてい裁判所さいばんしょ許可きょか必要ひつようである。
変更へんこうとどけ戸籍こせきほうだい107じょうの2のとどけ
家庭かてい裁判所さいばんしょ許可きょかけ、した名前なまえ)を変更へんこうする。語義ごぎがいじめの原因げんいんになったとして許可きょかりた事例じれい存在そんざいする。
転籍てんせきとどけ戸籍こせきほうだい108じょうとどけ
本籍ほんせき移転いてんするための届出とどけでである。
就籍とどけ戸籍こせきほうだい110じょうとどけ
親子おやこ関係かんけいなどから日本にっぽん国民こくみんであると推定すいていされるが戸籍こせきのないものれい樺太からふとなどのきゅう日本にっぽんりょうからの引揚しゃ戸籍こせきしゃ就籍両親りょうしんぼっした中国ちゅうごく残留ざんりゅう孤児こじ)が、家庭かてい裁判所さいばんしょ許可きょか通常つうじょう家事かじ事件じけん手続てつづきほう226じょう2ごう審判しんぱんによる)をてから既存きそん戸籍こせきはいったり、あたらしい戸籍こせきつくったりするための届出とどけでである。なお、住民じゅうみんひょう記載きさいおよ個人こじん番号ばんごう存在そんざいしたものについて、戸籍こせきと就籍が発生はっせいしても、個人こじん番号ばんごう変更へんこうい。記憶きおく喪失そうしつにより身元みもと不明ふめいとなった人物じんぶつかり戸籍こせき作成さくせいするさいにも利用りようされる。
未成年みせいねんしゃ後見こうけん開始かいしとどけ戸籍こせきほうだい81じょうとどけ
両親りょうしん死亡しぼうするなどして未成年みせいねんしゃ親権しんけん行使こうしするものがいない場合ばあい、または親権しんけんしゃ管理かんりけんがないときに届出とどけで必要ひつようになる。
受理じゅり申出もうしで
婚姻こんいんとどけ離婚りこんとどけなどを無断むだん提出ていしゅつされないためのもう受理じゅりとなった場合ばあい郵送ゆうそう通知つうちされる。芸能人げいのうじん勝手かって婚姻こんいんとどけすファンからの自衛じえい利用りようしている[29]
受理じゅり申出もうしで下書したがき
受理じゅり申出もうしですための書類しょるいである。上記じょうき理由りゆうがなくなった場合ばあいもうる。
死産しざんとどけ(しざんとどけ)(昭和しょうわ21ねん厚生省こうせいしょうれいだい42ごう死産しざん届出とどけでかんする規程きてい)による)
12しゅう以上いじょう胎児たいじ死産しざん中絶ちゅうぜつした場合ばあいにこの届出とどけでおこな必要ひつようがある。この届出とどけでおこなうことにより、胎についての埋葬まいそう火葬かそう許可きょかしょう発行はっこうされる。

戸籍こせき関連かんれん書類しょるい

編集へんしゅう
戸籍こせき全部ぜんぶ事項じこう証明しょうめいしょ
戸籍こせき記載きさいされた内容ないようすべての証明しょうめいしょである。電算でんさんされていない戸籍こせき場合ばあいは「戸籍こせき謄本とうほん」(こせきとうほん)(“謄”は全文ぜんぶんうつしを意味いみする)というが、いまはほとんど電算でんさんされたためかけなくなった。
戸籍こせき個人こじん事項じこう証明しょうめいしょ
戸籍こせき記載きさいされたもののうち全員ぜんいんではなく必要ひつようしゃのみの内容ないよう証明しょうめいしょである。電算でんさんされていない戸籍こせき場合ばあいは「戸籍こせき抄本しょうほん」(こせきしょうほん)という(“しょう”はすべてではなく必要ひつよう部分ぶぶんうつしを意味いみする)が、いまはほとんど電算でんさんされたためかけなくなった。
省略しょうりゃく抄本しょうほん」と通称つうしょうされているもの
げん戸籍こせき除籍じょせき必要ひつよう事項じこうのみ記載きさいした抄本しょうほんである。証明しょうめいぶん自体じたい通常つうじょう戸籍こせき抄本しょうほん同様どうよう電算でんさんされた戸籍こせき場合ばあいは「一部いちぶ事項じこう証明しょうめいしょ」という。
除籍じょせき全部ぜんぶ事項じこう証明しょうめいしょ
除籍じょせきされた戸籍こせき証明しょうめいしょである。電算でんさんされていない戸籍こせき場合ばあいは「除籍じょせき謄本とうほん」という。
戸籍こせき記載きさいされたもの全員ぜんいん死亡しぼう離婚りこん婚姻こんいんなどの理由りゆうによりのぞかれるか、戸籍こせき全体ぜんたい市町村しちょうそん移動いどうしたときに除籍じょせきとなる。相続そうぞくさいして相続そうぞく権利けんりしゃ存在そんざい確認かくにんするために請求せいきゅうされることがおおい。
除籍じょせき個人こじん事項じこう証明しょうめいしょ
除籍じょせきされた戸籍こせき証明しょうめいしょである。電算でんさんされていない戸籍こせき場合ばあいは「除籍じょせき抄本しょうほん」という。
あらためせいげん戸籍こせき謄本とうほん(かいせいげんこせきとうほん、またはかいせい「はらこせき」とうほん)
戸籍こせきほう改正かいせいによる戸籍こせき管轄かんかつ省令しょうれいにより戸籍こせきつくえた(あらためせいした)場合ばあいに、そのもとになった戸籍こせき謄本とうほんである。現在げんざい交付こうふ可能かのうあらためせいげん戸籍こせきは2種類しゅるいある。
  • 1947ねん昭和しょうわ22ねん)のほう改正かいせいともなう、昭和しょうわ22ねん司法省しほうしょう訓令くんれいによるあらためせいげん戸籍こせきおよび昭和しょうわ32ねん法務省ほうむしょうれいによるあらためせいげん戸籍こせき
  • 1994ねん平成へいせい6ねん)のほう改正かいせいともなう、平成へいせい6ねん法務省ほうむしょうれいによるあらためせいげん戸籍こせき電算でんさんおこなった市区しく町村ちょうそん)。「平成へいせいあらためせいげん戸籍こせき(平成へいせいげん戸籍こせき)」ともう。
1994ねん平成へいせい6ねん以降いこう戸籍こせきあらためせいおこなわれるようなほう改正かいせいおこなわれていないため、あらためせいげん戸籍こせき全部ぜんぶ事項じこう証明しょうめいしょ存在そんざいしない。
あらためせいげん戸籍こせき抄本しょうほん
あらためせいによってのぞかれた戸籍こせき抄本しょうほんである。上記じょうき項目こうもく同様どうようあらためせいげん戸籍こせき個人こじん事項じこう証明しょうめいしょ存在そんざいしない。
戸籍こせきひょう
戸籍こせき住民じゅうみんひょう記載きさい事項じこう一致いっちさせる記録きろくである。戸籍こせきほうではなく、住民じゅうみん基本きほん台帳だいちょうほうもとづく記録きろくである。
戸籍こせきじょひょう
除籍じょせきされた戸籍こせきひょうである。住民じゅうみん基本きほん台帳だいちょうほう施行しこうれいにより、最低さいてい5年間ねんかん保存ほぞんされる。
再製さいせいげん戸籍こせき証明しょうめい
戸籍こせき再製さいせいおこなわれたときに、再製さいせいされるまえ戸籍こせきについて証明しょうめいする書類しょるいである。
在籍ざいせき証明しょうめい
ある人物じんぶつがある番地ばんち戸籍こせき記載きさいされていないことを証明しょうめいする書類しょるいである。
婚姻こんいん要件ようけん具備ぐび証明しょうめいしょ
日本にっぽん国籍こくせきゆうするものが、外国がいこく法律ほうりつもとづき結婚けっこんするときに、相手あいてこくたい結婚けっこんする資格しかくがあることを証明しょうめいするために使用しようされる書類しょるいである。
同性どうせいこん近親きんしんこん重婚じゅうこんふせぐため、結婚けっこん相手あいて特定とくていし、その相手あいてとの婚姻こんいん資格しかく証明しょうめいする。ただし「日本にっぽん法律ほうりつもとづいた婚姻こんいん資格しかく」の証明しょうめいのため、さきれいのように同性どうせいこんみとめられるくに結婚けっこんする場合ばあいでも、日本にっぽん戸籍こせきほうでは同性どうせいこんみとめていないため、この証明しょうめい発行はっこうされない。地方自治体ちほうじちたい導入どうにゅうしているパートナーシップ制度せいどなどについては「日本にっぽんにおける同性どうせい結婚けっこん参照さんしょう
おも外国がいこくじん結婚けっこんするためもちいられるが、日本人にっぽんじん同士どうし外国がいこく結婚けっこんする場合ばあいもちいられる場合ばあいもある。外国がいこくじん結婚けっこんする場合ばあいでも、日本にっぽん法律ほうりつもとづいて結婚けっこんする場合ばあい不要ふよう本籍ほんせきのある市町村しちょうそん発行はっこうするほか、戸籍こせき謄本とうほん持参じさんして法務局ほうむきょく大使館たいしかん領事館りょうじかんなどから発行はっこうすることも可能かのう
独身どくしん証明しょうめいしょ
婚姻こんいん用件ようけん具備ぐび証明しょうめいとはことなり、たん戸籍こせきじょう婚姻こんいん関係かんけいしょうじていないことを証明しょうめいする書類しょるいである。おも結婚けっこん情報じょうほうサービスへの登録とうろくもちいる。
受理じゅり証明しょうめいしょ
各種かくしゅ届出とどけで受理じゅりした証明しょうめいしょで、外国がいこくじん日本にっぽん出生しゅっしょうとどけを提出ていしゅつしたへの提出ていしゅつなどに使つかわれる。
届出とどけでした内容ないよう戸籍こせき反映はんえいされ、戸籍こせき謄本とうほんなどとして証明しょうめいできるまでに数日すうじつようし、それまでのあいだ届出とどけで内容ないようもとづいた手続てつづきをおこなうためにももちいられる。
ただ実態じったいとして、婚姻こんいんなどをしたことのみの証明しょうめいである特性とくせい利用りようし、出生しゅっしょう事項じこうなどの余計よけい情報じょうほう記載きさいされていない証明しょうめいしょとしてもちいられることもおおい。
受理じゅり証明しょうめいしょ」というものもある。これは届出とどけで受理じゅりされない処分しょぶんさいに、請求せいきゅうにより無料むりょう発行はっこうされる。不服ふふくもうて(家庭かてい裁判所さいばんしょにする)をなすときなどに使つかう。
とどけしょ記載きさい事項じこう証明しょうめいしょ
各種かくしゅ届出とどけで複写ふくしゃちょう認証にんしょうした証明しょうめいしょである。受理じゅり証明しょうめいしょ届出とどけで内容ないよう抜粋ばっすいして証明しょうめいするのにたいし、とどけしょ記載きさい事項じこう証明しょうめいとど書類しょるいそのもののコピーとなるため、使用しよう目的もくてき請求せいきゅう権利けんりしゃ厳格げんかく規定きていされており、特定とくてい目的もくてき以外いがいでは発行はっこうされない。
このなかもっと発行はっこうされることのおおい「死亡しぼうとどけ記載きさい事項じこう証明しょうめいしょ」は遺族いぞく年金ねんきん簡易かんい保険ほけん手続てつづきに使つかわれる。
戸籍こせき記載きさい事項じこう証明しょうめいしょ
戸籍こせき謄本とうほん記載きさい事項じこう一部いちぶについて証明しょうめいするもので、必要ひつよう項目こうもくのみを証明しょうめいしたい場合ばあいもちいられる。
上質じょうしつもちいた婚姻こんいん離婚りこん養子ようし縁組えんぐみ養子ようし離縁りえん認知にんち届出とどけで受理じゅり証明しょうめいしょ
賞状しょうじょうのような外観がいかん受理じゅり証明しょうめいしょ外国がいこくせきものとの婚姻こんいん事実じじつ離婚りこん事実じじつ日本国にっぽんこく戸籍こせき事務じむ管掌かんしょうしゃとして日本にっぽんこく方式ほうしき婚姻こんいん離婚りこん成立せいりつしたことをしょうすることが目的もくてきとして作成さくせいされるものだが、その外観がいかんから、一般いっぱん大切たいせつ事項じこう記念きねんとして請求せいきゅうされる場合ばあいおおい。発行はっこう手数料てすうりょう通常つうじょう証明しょうめいしょよりたかい。
身分みぶん証明しょうめいしょ身元みもと証明しょうめいしょ
禁治産者きんちさんしゃじゅん禁治産者きんちさんしゃ宣告せんこく1999ねん平成へいせい11ねん以降いこう成年せいねん後見こうけん制度せいどもとづく登記とうきけていない、破産はさん宣告せんこくけていないことの証明しょうめいしょである。補助ほじょについては記載きさいされない。一部いちぶ職種しょくしゅれい警備けいびぎょうにおける警務けいむしょく)に就職しゅうしょくする場合ばあいや、許認可きょにんかぎょう建設けんせつぎょう宅地たくち建物たてもの取引とりひきぎょうなど)で役員やくいん支配人しはいにんとう一定いっていものがこれらに該当がいとうしていないこと許認可きょにんか要件ようけんとなっている場合ばあい開業かいぎょう更新こうしん届出とどけでをするときなどに要求ようきゅうされる。本書ほんしょをもって本人ほんにんである証明しょうめいはしない。

仮名がな

編集へんしゅう

2025ねんから、戸籍こせき仮名がな記載きさいされる[30]

本籍ほんせき本籍ほんせき
戸籍こせき所属しょぞくする場所ばしょである。本籍ほんせき国内こくない日本にっぽん領有りょうゆうけん主張しゅちょうしているものの、実効じっこう支配しはいおよばない地域ちいきふくむ)なら何処どこでもよく変更へんこう自由じゆうであるため、政治せいじ思想しそうてき意味いみ居住きょじゅう以外いがい本籍ほんせきうつれいがある[31]現行げんこう制度せいどでは「戸籍こせき所属しょぞくする場所ばしょ以上いじょう意味いみはないが、代々だいだい本籍ほんせき変更へんこうしないひともいる[ちゅう 5]
筆頭ひっとうしゃ
戸籍こせき最初さいしょ記載きさいされている人物じんぶつである。夫婦ふうふ戸籍こせきでは結婚けっこん苗字みょうじわらなかったがわ人物じんぶつである。住民じゅうみんひょうにおける世帯せたいぬしことなり、生計せいけいささえる人物じんぶつ生存せいぞんしゃである必要ひつようはなく0歳児さいじ物故ぶっこしゃでもよい。
配偶はいぐうしゃ(はいぐうしゃ)
婚姻こんいん相手あいてである。基本きほんてきにいずれかが戸籍こせき筆頭ひっとうしゃで、もう片方かたがた筆頭ひっとうしゃである。
養子ようし
法的ほうてき相続そうぞくけんなどをあたえられたひとである。養子ようしれるおや養親ようしんという。
通常つうじょうは、普通ふつう養子ようしのことをいう。この場合ばあい戸籍こせきじょう男性だんせいは「養子ようし」、女性じょせいは「養女ようじょ」と記載きさいされる。
特別とくべつ養子ようし
法律ほうりつじょうあつかいが、実子じっしとほぼおな養子ようしのこと。上記じょうき普通ふつう養子ようしとは要件ようけんことなる。戸籍こせきじょう表記ひょうき実子じっし表記ひょうきとほぼおなじである。通常つうじょう養子ようし場合ばあいじつおやとの関係かんけい継続けいぞくするが、特別とくべつ養子ようし場合ばあい相続そうぞくけんふくじつおやとの関係かんけいのほとんどがくなることおおきな相違そういてんである。
嫡出ちゃくしゅつ(ちゃくしゅつし)
結婚けっこんちゅうまたは離婚りこん300にち以内いない女性じょせいんだである。おっと血縁けつえんがなくても、嫡出ちゃくしゅつ否認ひにんうったもしくは親子おやこ関係かんけい存在そんざい確認かくにんうった請求せいきゅう認容にんよう判決はんけつがなされ、それが確定かくていするまでは嫡出ちゃくしゅつ推定すいていされる(これを嫡出ちゃくしゅつ推定すいていという)。
結婚けっこん200にち以内いないまれたは、嫡出ちゃくしゅつとしても嫡出ちゃくしゅつとしても出生しゅっしょうとどけができる。
嫡出ちゃくしゅつ
嫡出ちゃくしゅつでない」のこと。こん外子そとこともばれる。
入籍にゅうせき
出生しゅっしょうなどにより、すでにある戸籍こせきはいること(よう戸籍こせき謄本とうほん本人ほんにん情報じょうほう記載きさいされること)である。「入籍にゅうせきとどけ」は、おや離婚りこんしたさい筆頭ひっとうしゃがわって旧姓きゅうせい名乗なの場合ばあいなどにすものである。対語たいごは「除籍じょせき」。
入籍にゅうせき」というかたりを、婚姻こんいんとどけとど結婚けっこん自体じたいもちいることが多々たたられるが、初婚しょこん同士どうしのものが結婚けっこんするさいは、ぶんせきしていなければ戸籍こせきあらたに作成さくせいするため[32]、「入籍にゅうせき」をもちいることは一部いちぶ例外れいがいのぞいて、法律ほうりつてきあやまりである[ちゅう 6]。「婚姻こんいんとどけ」を「入籍にゅうせきとどけ」とうこともあるが、これも同様どうようあやまりであり、本来ほんらい入籍にゅうせきとどけもちいて婚姻こんいんとどおこなうことはできない。
除籍じょせき
  1. 死亡しぼう結婚けっこん離婚りこんなどにより、戸籍こせきからのぞくことである。電算でんさんされていない戸籍こせき謄本とうほんでは、除籍じょせきされたひと名前なまえしゅおおきく「×」がかれる。電算でんさんされた戸籍こせき全部ぜんぶ事項じこう証明しょうめいしょでは、除籍じょせきされたひと名前なまえひだりわくきで除籍じょせきしるされる。対語たいごは「入籍にゅうせき」。
  2. 全員ぜんいん除籍じょせきされ、除籍じょせき簿はいった戸籍こせきである。全員ぜんいん除籍じょせきによりだれもいなくなった戸籍こせき除籍じょせき簿れられる。従前じゅうぜん戸籍こせきへの復帰ふっき要件ようけんたした場合ばあいでも復帰ふっきすることはできない(おな本籍ほんせき戸籍こせきつくることは出来できるが、戸籍こせきとしてはべつのものとなる)。除籍じょせきは150ねん2010ねん平成へいせい22ねん)の戸籍こせきほう施行しこう規則きそく改正かいせいまえは80ねん以上いじょう保存ほぞんされる。2010ねん平成へいせい22ねん)の改正かいせいまえ保管ほかん期間きかんは80ねんだったため、市町村しちょうそんによっては昭和しょうわ初期しょき除籍じょせきについて廃棄はいきはじまっていたが、改正かいせいにより廃棄はいき中止ちゅうしされることになった。除籍じょせきは、相続そうぞくとうにおける証明しょうめいのできる書類しょるいとして保存ほぞんされるものであるが、除籍じょせき意義いぎのある史料しりょうでもあるため、歴史れきし研究けんきゅうしゃなどからは廃棄はいきはじまっていることを問題もんだいする意見いけんがったことも改正かいせい理由りゆうである。対語たいごは「げん戸籍こせき」。
ぶんせきとどけ
一人ひとりだけ戸籍こせきけることである。けた当人とうにん戸籍こせき筆頭ひっとうしゃになる(そのさい本籍ほんせき設定せっていできる)。18さい以上いじょうで、結婚けっこんれきがなければ可能かのう結婚けっこんれきがあればその時点じてんおや戸籍こせきからはなれており無意味むいみで、離婚りこんして夫婦ふうふ戸籍こせきかれてもぶんせきとはばない)。
転籍てんせきとどけ
本籍ほんせきべつ場所ばしょうつすことである。戸籍こせきない全員ぜんいん一緒いっしょ転籍てんせきする。
市町村しちょうそん本籍ほんせきうつした場合ばあい、それまでの戸籍こせき除籍じょせきになり、移動いどうさき市町村しちょうそんしん戸籍こせき編成へんせいされる。
就籍
出生しゅっしょうとどけされていないことや戸籍こせき記載きさい脱漏だつろうなどで戸籍こせきゆうしないものを、あたらしく戸籍こせきれることである。
げん戸籍こせき現在げんざい戸籍こせき
現在げんざい使用しようされている戸籍こせきである。⇔除籍じょせき(2)
あらためせいげん戸籍こせき
現行げんこう以前いぜん戸籍こせき制度せいど戸籍こせき簿のことである。現場げんばでは「げん戸籍こせき」と混同こんどうしないために「はらこせき」(略称りゃくしょう「はらこ」)ともいう。
昭和しょうわあらためせいげん戸籍こせき
1948ねん昭和しょうわ23ねん制定せいてい戸籍こせきよりもまえ戸籍こせきである。当初とうしょあらためせいより50ねん保存ほぞんとされたが、「戸籍こせきほうだい128じょうだい1こう戸籍こせきあらためせいかんする省令しょうれい一部いちぶ改正かいせいする省令しょうれい」(平成へいせい16ねん法務省ほうむしょうれいだい29ごう)により80ねん保存ほぞんとなり、さらに「戸籍こせきほう施行しこう規則きそくとう一部いちぶ改正かいせいする省令しょうれい」(平成へいせい22ねん法務省ほうむしょうれいだい29ごう)により150ねん保存ほぞんになった。
平成へいせいあらためせいげん戸籍こせき
電算でんさん自治体じちたいで、1948ねん昭和しょうわ23ねん制定せいてい戸籍こせきのことである。あらためせいより150ねん保存ほぞんされる。
再製さいせいげん戸籍こせき
よごれや不実ふじつ記載きさいなどにより、戸籍こせき再製さいせい手続てつづきがられた場合ばあいきゅう戸籍こせきである。
電算でんさん
事務じむ効率こうりつのために、コンピュータで戸籍こせき管理かんりすることである。
戸籍こせき戸籍こせきしゃ無籍むせきしゃ
戸籍こせき記載きさいされていない人物じんぶつである。就籍しゃふくむ。
就籍就籍しゃ
おや夜逃よにや、ストーカー・DVからの避難ひなんなど、なんらかの理由りゆう出生しゅっしょうとどけのないものである。出生しゅっしょう直後ちょくご出生しゅっしょうとどけされていない乳児にゅうじふくまれる。
職権しょっけんしょうじょ(しょっけんしょうじょ)
担当たんとうしゃ職業しょくぎょうじょう権限けんげんによって、事実じじつでない記述きじゅつ戸籍こせきから抹消まっしょうすることである。
たとえば江戸えど時代じだいまれの人物じんぶつ死亡しぼうとどけされておらず、ヒト寿命じゅみょうからしてあきらかに推定すいていできる、などの場合ばあい管轄かんかつ法務局ほうむきょく許可きょかおこなう。法的ほうてき死亡しぼうあつかいとならない。
さかのぼり
相続そうぞく手続てつづきにあたり法定ほうてい相続そうぞくじん確定かくていするため、相続そうぞくじん婚姻こんいん離婚りこん養子ようし縁組えんぐみ離縁りえん出生しゅっしょう認知にんちなどを調査ちょうさする必要ひつようがある。その目的もくてき相続そうぞくじん死亡しぼうから出生しゅっしょうまでの戸籍こせき証明しょうめいるい取得しゅとくすること[34]

法律ほうりつじょう存在そんざいしない地位ちい行為こうい

編集へんしゅう

だい世界せかい大戦たいせん終結しゅうけつ大日本帝国だいにっぽんていこく憲法けんぽう廃止はいし日本国にっぽんこく憲法けんぽう制定せいていともない、1947ねん昭和しょうわ22ねん)に改正かいせいされた民法みんぽう戸籍こせきほう、およびすべての法律ほうりつで、廃止はいしされたいえ制度せいどもとづく概念がいねん言葉ことば法的ほうてき地位ちい法的ほうてき行為こうい廃止はいしされた。 れいとしては、よめ婿むこしゅうとしゅうと義父ぎふ義母ぎぼ祖父そふ祖母そぼ義兄ぎけい義弟ぎてい義姉ぎし義妹ぎまい実家じっか婚家こんか本家ほんけ分家ぶんけ家長かちょういえ戸籍こせきのほか「とつぐ」「よめになる」「嫁入よめいり」「よめにやる」「よめにだす」「よめをもらう」「婿入むこいり」「婿むこになる」「婿むこにやる」「婿むこにだす」「婚家こんかせきはいる」などがある。

一方いっぽうで、法律ほうりつじょう血族けつぞくである父母ちちはは姻族いんぞくである義父ぎふはは区別くべつされる。それゆえ、たとえば住民じゅうみんひょう続柄つづきがらにおいては「おっとちち」「つまはは」などの表記ひょうきがありえる[ちゅう 7]。また,2015ねん国勢調査こくせいちょうさでは、「世帯せたいぬし父母ちちはは」と「世帯せたいぬし配偶はいぐうしゃ父母ちちはは」を区別くべつして集計しゅうけいしている[35]。これらのように、たような内容ないよう意味いみする単語たんごいまなおひろ使つかわれている。

行政ぎょうせい手続てつづき

編集へんしゅう

行政ぎょうせい手続てつづき行政ぎょうせい書士しょし弁護士べんごし依頼いらいすることができる。労働ろうどう基準きじゅんほうにより、労働ろうどうしゃおよ労働ろうどうしゃになろうとするものは、その戸籍こせきかんする証明しょうめい無料むりょう取得しゅとくすることが可能かのうである。

脚注きゃくちゅう

編集へんしゅう

注釈ちゅうしゃく

編集へんしゅう
  1. ^ ただし、これらがにちみかど残滓ざんしであるという議論ぎろんについては否定ひていした。
  2. ^ 2021ねん3がつ現在げんざい戸籍こせき個人こじん番号ばんごう直接ちょくせつ対応たいおうけはく、また戸籍こせき制度せいどにおいて特定とくていもの一意いちい識別しきべつ可能かのうとなる番号ばんごう記号きごう存在そんざいしない。ただし、個人こじん番号ばんごう住民じゅうみんひょう住民じゅうみんひょう戸籍こせきひょう相互そうご連携れんけいしている。
  3. ^ 2022ねんれい4ねん)8がつ13にち現在げんざい皇室こうしつ構成こうせいいんは、天皇てんのう上皇じょうこう皇族こうぞく15めいけい17めい
  4. ^ 運転うんてん免許めんきょしょう申請しんせいたっては住民じゅうみんひょう抄本しょうほん提出ていしゅつようするが、まれながらの皇族こうぞくであった天皇てんのう上皇じょうこうぶんじん親王しんのうはどうやって免許めんきょ取得しゅとくしたのかという疑問ぎもんしょうじる。
  5. ^ 不動産ふどうさん登記とうき自動車じどうしゃ検査けんさしょうなど登録とうろくしゃ住所じゅうしょ基準きじゅん権利けんり義務ぎむ発生はっせいするもので、名義めいぎ変更へんこうとうさいして登録とうろく住所じゅうしょことなると、登録とうろく住所じゅうしょ現住所げんじゅうしょ連続れんぞくせい証明しょうめいして手続てつづきしゃどう一人物いちじんぶつであることの証明しょうめいもとめられる場合ばあいがあり、該当がいとう戸籍こせきはいっていた当時とうじ住所じゅうしょ履歴りれき記録きろくされている「戸籍こせきひょう」のうつしをもちいることがある。連絡れんらくさき不明ふめい相続そうぞくじんなど、血縁けつえん関係かんけいしゃ住所じゅうしょ調しらべるさいにも戸籍こせきひょううつしは使用しようされる。戸籍こせき変更へんこう頻繁ひんぱん場合ばあい連続れんぞくせい同一どういつせい証明しょうめいむずかしい場合ばあいがある。運転うんてん免許めんきょしょう日本国にっぽんこく旅券りょけん本籍ほんせき記載きさいされる。
  6. ^ 戸籍こせき筆頭ひっとうしゃではない初婚しょこん男性だんせいと、戸籍こせき筆頭ひっとうしゃである再婚さいこん女性じょせいが、結婚けっこんして男性だんせい名乗なのあたらしい戸籍こせきつくられる場合ばあい」に入籍にゅうせきもちいることはあやまりである。たがいが初婚しょこん場合ばあいであって、ぶんせきして一人ひとり戸籍こせきゆうする男性だんせい名乗なのることを女性じょせい選択せんたくし、そのせきはい場合ばあいにおいては入籍にゅうせきとなる[33]が、この場合ばあいでもとどは「婚姻こんいんとどけ」である。婚姻こんいん対義語たいぎご離婚りこん入籍にゅうせき対義語たいぎご除籍じょせき、である。
  7. ^ 住民じゅうみんひょう続柄つづきがら総務そうむしょう通達つうたつによるものであり、法律ほうりつ記述きじゅつがあるものではないことに注意ちゅういされたい。

出典しゅってん

編集へんしゅう
  1. ^ a b こん外子そとこ相続そうぞく差別さべつ違憲いけん 最高裁さいこうさいだい法廷ほうてい”. 日本経済新聞にほんけいざいしんぶん. (2013ねん9がつ4にち) 
  2. ^ 国務こくむいんせき於進いち推進すいしん戸籍こせき制度せいど改革かいかくてき意見いけん(全文ぜんぶん)” (中国ちゅうごく). 中国ちゅうごく新聞しんぶんもう. (2014ねん7がつ30にち). http://www.chinanews.com/gn/2014/07-30/6439778.shtml 
  3. ^ 中国ちゅうごくかく都市とし戸籍こせき取得しゅとく制限せいげん緩和かんわ人材じんざい確保かくほちから”. AFP. 2020ねん12月26にち閲覧えつらん
  4. ^ 世界せかいだい百科ひゃっか事典じてん だい2はん. “しんちょうせき”. コトバンク. 2018ねん6がつ4にち閲覧えつらん
  5. ^ ちょうけいずみ2005ねん2がつ3にち戸主こしゅ制憲せいけんほう合致がっち決定けっていかんして」(PDF)『たていのちかん法学ほうがくだい302ごう立命館大学りつめいかんだいがく、2005ねん、36-95ぺーじ 
  6. ^ 日本にっぽんだい百科全書ひゃっかぜんしょ(ニッポニカ)『戸籍こせき』 - コトバンク
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参考さんこう文献ぶんけん

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関連かんれん文献ぶんけん

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  • もりあらわとう戦時せんじ戸籍こせき管理かんり : きゅう東京とうきょう市部しぶ事例じれい」『レコード・マネジメント』だい68かん記録きろく管理かんり学会がっかい、2015ねん、63-79ぺーじdoi:10.20704/rmsj.68.0_63 

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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