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シイタケ

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しいたけから転送てんそう
シイタケ
Lentinula edodes
シイタケ
分類ぶんるい
さかい : きんかい Fungi
もん : 担子きんもん Basidiomycota
つな : きんじんつな Hymenomycetes
: ハラタケ Agaricales
: キシメジ Tricholomataceae
もしくは
ヒラタケ Pleurotaceae
もしくは
ホウライタケ Marasmiaceae
もしくは
ツキヨタケ Omphalotaceae
ぞく : シイタケぞく Lentinula
たね : シイタケ L. edodes
学名がくめい
Lentinula edodes
(Berk.) Pegler
和名わみょう
シイタケ
英名えいめい
Shiitake
Shiitake mushroom[1]

シイタケ椎茸しいたけ[1]こう[2]学名がくめいLentinula edodes)は、ハラタケ-キシメジ分類ぶんるいされる中型ちゅうがたから大型おおがたキノコである。異説いせつではヒラタケホウライタケツキヨタケ[3]ともされる。

シイタケはひがしアジアのほか、東南とうなんアジア高山たかやまたいニュージーランドにも分布ぶんぷし、広葉樹こうようじゅ倒木とうぼくかぶにしばしば群生ぐんせいする。ひがしアジアを中心ちゅうしん栽培さいばいされる食用しょくようキノコだが、世界中せかいじゅう栽培さいばいされている[4]生育せいいく環境かんきょう収穫しゅうかく時期じきちがいによって、ふゆ菇(どんこ)、こうしんじ(こうしん)、こう菇(こうこ)などの銘柄めいがらがある[4]

しシイタケはグアニルさん主体しゅたいとするうま成分せいぶんゆうし、日本にっぽん料理りょうり出汁だしをとるのにもちいられる乾燥かんそう素材そざいとしてもられる[5]。また中華ちゅうか料理りょうりではいぬいシイタケをもどして使用しようすることがおおく、香港ほんこんなど中華ちゅうかけい住民じゅうみんおお地域ちいきではなまシイタケよりもシイタケのほうが需要じゅようたか[6]

命名めいめい

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和名わみょうシイタケは、とくシイしい)の倒木とうぼくなどに発生はっせいしたことから、このけられている[7][8]

学名がくめいについては、かつてはマツオウジぞくgenus Lentinus)にれられていたが、菌糸きんし構成こうせいなどのちがいからシイタケぞくLentinula)として分離ぶんりされた[9]ほんきんげん記載きさい論文ろんぶんチャレンジャーごう探検たんけんにおいて1875ねん日本にっぽん採集さいしゅうされた標本ひょうほんもとづく。

シイタケのたね小名しょうみょうedodes を「江戸えどです」からったとするせつがあるが[ちゅう 1]、イギリスの菌類きんるい学者がくしゃマイルズ・ジョセフ・バークリーによる1878ねんげん記載きさい論文ろんぶんには学名がくめい由来ゆらいしるされていない。ギリシアで「食用しょくようとなる」という意味いみかたりεδωδιμος であり、ラテン文字もじえると edodimos となり、これに由来ゆらいするとかんがえられている[ちゅう 2]

形態けいたい生態せいたい

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DNA解析かいせきから原産地げんさんちはボルネオで、日本にっぽん経由けいゆして中国ちゅうごく大陸たいりく朝鮮半島ちょうせんはんとうひろがったことがわかっている[10]ひがしアジアからボルネオタスマニアニューギニアニュージーランドにかけて分布ぶんぷする[4]木材もくざい腐朽ふきゅうきん[4]くさなませい[3])。自然しぜんかいでは、おもクヌギシイコナラミズナラクリカシなどのブナ広葉樹こうようじゅりん雑木林ぞうきばやし倒木とうぼくに、はるあき発生はっせいするが[1][4][11]まれスギなどの針葉樹しんようじゅにも発生はっせいする。

みじか円柱えんちゅうがたさきに、かさひらく。かさみちは4 - 10センチメートル (cm) で、はじめのうちは半球はんきゅうじょう(まんじゅうがた)であるが、生育せいいくするとのちひらいてたいらになる[8][11]側面そくめんることもおおく、その場合ばあいにはうえかっておおきくがる[11]かさ表面ひょうめん白色はくしょくから茶褐色ちゃかっしょく成熟せいじゅくするとあわむらさき褐色かっしょくになり[11]綿毛わたげじょう鱗片りんぺんがあり[4]裏面りめん白色はくしょくで、こまかいヒダがある。ヒダはみつわんせいから上生わぶたれせい)し、白色はくしょくだが、ふるくなると褐色かっしょくのシミができる[4]ちゅうながさは3 - 6 cm[11]上部じょうぶ綿毛わたげじょうのつばがあるが消失しょうしつしやすい[4]下部かぶ褐色かっしょくで、繊維状せんいじょうまたは鱗片りんぺんじょうになっている[4]にく白色はくしょく緻密ちみつである[4]乾燥かんそうさせると独特どくとくかおりがする[4]

実体じったい発生はっせい時期じき初夏しょかあきで、適温てきおんは10 - 25℃とはばがあり菌株きんしゅによってことなる。姿すがたかさあつさ、いろちがいは、発生はっせいじょうきょうぶしによることがおお[8]とくふゆのものは冬子どんこ(どんこ)とよばれ、にくあつかさのひだも綺麗きれいはい[1]野生やせいのものと栽培さいばいひんでは、ほとんどしょくかたちちがいはられない[4]

倒木とうぼく発生はっせいした野生やせいシイタケ

類似るいじどくキノコ

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よく条件じょうけん発生はっせいし、やや姿すがたどくキノコとしてツキヨタケがある。これをシイタケと間違まちがえてべて中毒ちゅうどくになり、入院にゅういんするまでの病状びょうじょうになることおおい。外観がいかんており、夜間やかんくら場所ばしょでは青白あおじろひかることで区別くべつがつくが、ふるくなったものはひからないこともあるので注意ちゅういようする。

利用りよう

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なましいたけ きんゆか栽培さいばい せい[12]
100 gあたりの栄養えいよう
エネルギー 79 kJ (19 kcal)
5.7 g
デンプン 正確せいかくせい注意ちゅうい 0.6 g
食物しょくもつ繊維せんい 4.2 g
0.3 g
飽和ほうわ脂肪酸しぼうさん 0.04 g
一価いっか飽和ほうわ 0.01 g
あたい飽和ほうわ 0.15 g
3.0 g
ビタミン
チアミン (B1)
(11%)
0.13 mg
リボフラビン (B2)
(17%)
0.20 mg
ナイアシン (B3)
(21%)
3.1 mg
パントテンさん (B5)
(21%)
1.05 mg
ビタミンB6
(16%)
0.21 mg
葉酸ようさん (B9)
(11%)
44 µg
ビタミンD
(3%)
0.4 µg
ミネラル
ナトリウム
(0%)
1 mg
カリウム
(6%)
280 mg
カルシウム
(0%)
1 mg
マグネシウム
(4%)
15 mg
リン
(12%)
87 mg
鉄分てつぶん
(2%)
0.3 mg
亜鉛あえん
(11%)
1.0 mg
どう
(5%)
0.09 mg
セレン
(9%)
6 µg
成分せいぶん
水分すいぶん 90.3 g
水溶すいようせい食物しょくもつ繊維せんい 0.4 g
不溶性ふようせい食物しょくもつ繊維せんい 3.8 g
ビオチン(B7 7.3 μみゅーg
有機ゆうきさん 0.2 g

試料しりょう栽培さいばいひん廃棄はいき部位ぶい全体ぜんたい廃棄はいきりつ基部きぶ(いしづき)のみをのぞいた場合ばあい5 %。エネルギー: 暫定ざんてい
%はアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくにおける
成人せいじん栄養えいよう摂取せっしゅ目標もくひょう (RDI割合わりあい

日本にっぽん代表だいひょうする食用しょくようキノコとしてしたしまれている。かつてはあき味覚みかく代表だいひょうかくであったが、きんゆか栽培さいばいみずこう栽培さいばいなどによる人工じんこう栽培さいばい確立かくりつして、通年つうねん流通りゅうつうしている[13]日本にっぽんでは「しいたけ品質ひんしつ表示ひょうじ基準きじゅん」によって、食品しょくひんとしての「しいたけ」を「しいたけきん実体じったいであって全形ぜんけいのもの、除去じょきょしたものまた除去じょきょし、しくは除去じょきょしないでかさ薄切うすぎりにしたもの」と定義ていぎしている[14]

おもしゅんは、3月 - 5月、または9がつ - 11月といわれ、かさにくあつ内側うちがわみ、裏側うらがわ変色へんしょくしていないしろいもの、じくふとくてみじかめのものが市場いちば価値かちたか良品りょうひんとされる[7]なま椎茸しいたけのほか、椎茸しいたけにもあつさのあつじゅんから「ふゆ茹(どんこ)」「こう茹(こうこ)」「こうしんじ(こうしん)」などの種別しゅべつがあり[13]、それぞれかおりやあじ個性こせいがあるが、いずれも食物しょくもつ繊維せんいやミネラルは豊富ほうふで、ていカロリーである[7]。じっくり加熱かねつすることで、シイタケ特有とくゆう旨味うまみてくる[7]和風わふう洋風ようふう中華ちゅうか料理りょうりともに万能ばんのうで、かおりや旨味うまみかして料理りょうり使つかわれる[8]

うま成分せいぶんとして、5'-グアニルさん豊富ほうふふくむので、出汁だしをとって、コンブ旨味うまみ成分せいぶんグルタミン酸ぐるたみんさん)や、鰹節かつおぶし旨味うまみ成分せいぶんイノシンさん)との相乗そうじょう効果こうかたかめるはたらきがある[8]。グアニルさんなまのシイタケではそう重量じゅうりょうめる割合わりあいすくないが、乾燥かんそうして温度おんど上昇じょうしょうする過程かていで、リボヌクレアーゼホスホモノエステラーゼ英語えいごばんなどの酵素こうそはたらきにより増加ぞうかする[13]。また乾燥かんそうすることで細胞さいぼう破壊はかいされ、旨味うまみ成分せいぶん抽出ちゅうしゅつ効率こうりつ上昇じょうしょうする[15]

栄養えいようとしては、炭水化物たんすいかぶつビタミンBぐん食物しょくもつ繊維せんいミネラル免疫めんえき細胞さいぼう活性かっせいさせるレンナチンなどがふくまれる[7][1]。しかし、含有がんゆうされるミネラルぶんやビタミンるいりょう生育せいいく環境かんきょう栽培さいばい条件じょうけん)によりおおきくことなり[16][17]栄養えいようとして公表こうひょうされている数値すうち目安めやすぎない。そのため収穫しゅうかく実体じったいへの効果こうか期待きたい様々さまざま成分せいぶん添加てんか研究けんきゅうされている[18][19][20]。シイタケにはエスゴステリンという成分せいぶんふくまれており、これが日光にっこうふくまれる紫外線しがいせんたると体内たいないはいることでビタミンDへと変化へんかする[7]。したがって、なまシイタケのじく上向うわむきにしてザルなどにひろげ、ひだの部分ぶぶんに1 - 2あいだほど日光にっこうてると、ビタミンDのりょう格段かくだんえる[13]

なま椎茸しいたけ

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なま椎茸しいたけ(なましいたけ)は風味ふうみざわりをかして、遠火とおびあぶにしたり、ホイルき、なべ料理りょうりすきスープ、すましじる茶碗蒸ちゃわんむうどん寿司ずしいたぶつてんぷらなどにしてべる[8][11]農薬のうやくむし心配しんぱいいため、あらわずにそのまま使つかうのが基本きほんで、水洗みずあらいするとかおりや風味ふうみちてしまうため、よごれはかる程度ていどにする[7][1]日本にっぽん料理りょうりではしいたけのかさ部分ぶぶん十字じゅうじかたちほしがたかたち包丁ほうちょうかざがされることがある。保存ほぞんするときは、冷蔵れいぞうで2 - 3にち程度ていどつが、このときかさのひだを上向うわむきにして胞子ほうしちないようにすると、いたみがはやくなるのをわずかでもおさえられる[13]

ししいたけ

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椎茸しいたけ(ほししいたけ・いぬい椎茸しいたけとも)は、シイタケを天日てんじつ、または電気でんきなどの乾燥かんそう機械きかい使つかって乾燥かんそうさせた食品しょくひんである[13]保存ほぞんせいたかく、乾燥かんそうによって栄養えいよう凝縮ぎょうしゅくされて、せいのときにはなかったシイタケのうまみ・かお成分せいぶん化学かがくてきすという特徴とくちょうがある[13]みずもどしてから調理ちょうりするのが基本きほん[13]濃厚のうこう旨味うまみ出汁だしかして、煮物にもの佃煮つくだに、ごはんもの、点心てんしんスープにしたりする[8]。もどしじるかおりのよい出汁だしとして利用りようされる[8]。もどしかたりないと、時間じかんをかけて加熱かねつしてもやわらかくならないので、しんまでゆっくり時間じかんをかけてもどす必要ひつようがある[13]。また、ててすことによって、せいのものよりも旨味うまみ成分せいぶんかおりが凝縮ぎょうしゅくされ、ビタミンD2含有がんゆうりょうえる[11]椎茸しいたけ乾燥かんそうする方法ほうほうとして、古来こらい天日てんじつ乾燥かんそうおこなわれていたとおもわれているが、天日てんじつ乾燥かんそう低温ていおん乾燥かんそうするために椎茸しいたけのうまみ成分せいぶんはできにくく、高温こうおん乾燥かんそうによってよりおお生成せいせいされるため1800ねんごろにはすでに、産地さんちでは焚火たきびまたは炭火すみびによる乾燥かんそうおこなわれていたという。(「シイタケの研究けんきゅうもり喜作きさくちょ 1963ねん/「やまひかり」(復刻ふっこくばん小野村おのむらつよしちょ 1930ねん

椎茸しいたけ種類しゅるい

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種類しゅるいは、成長せいちょう程度ていどちがいからにくあつかさひらききっていない(かさひらきがおおよそななふんまで)ふゆ(どんこ)、薄手うすでかさひらいているこうしん(こうしん、本来ほんらいこう蕈とく)、さらに両者りょうしゃなかあいだてき存在そんざいこう(こうこ)の区別くべつがある[13]

椎茸しいたけ歴史れきし

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中国ちゅうごくでは紀元前きげんぜん5000 - 4500ねん浙江せっこうしょう遺跡いせきにきのこが出土しゅつどしている[21]とう時代じだい詩文しぶんにあり、五代ごだい時代ときよにはきん(きのこ)の記載きさいがあり、みなみそう時代じだい香椎かしい栽培さいばいほう記載きさいされている。当時とうじ日本にっぽん栽培さいばいされていた椎茸しいたけおおくは中国ちゅうごく輸出ゆしゅつされており、道元どうげん1237ねん文献ぶんけん中国ちゅうごくで「こけ」をろうそう自身じしんしているエピソードをつたえている[22]。また、おな文献ぶんけんでは「やまとさわら」という言葉ことばがあり、これが日本にっぽんさん椎茸しいたけではないかとわれている。その椎茸しいたけ料理りょうりかんする歴史れきしてき記述きじゅつ

などがある[23]

シイタケエキス(出汁だし

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グルタミン酸ぐるたみんさん豊富ほうふふくみ、出汁だしをとるのにも利用りようされる[11]。シイタケのうまみ成分せいぶん風味ふうみねつよわいため、出汁だしさいには冷水れいすいに5時間じかん以上いじょうけておくことがのぞましいとされる[15][24]。また、ちょう音波おんぱ照射しょうしゃ椎茸しいたけみずもどしに効果こうかがあり[25]食品しょくひん加工かこう業者ぎょうしゃけには、ちょう音波おんぱきり分離ぶんり技術ぎじゅつ利用りようした加熱かねつ不要ふようなシイタケエキスの抽出ちゅうしゅつ装置そうち開発かいはつされ、なま椎茸しいたけ栽培さいばいさかんな徳島とくしまけんうちにて2014ねん実用じつようされている[26]。シイタケエキスは麺類めんるいたれなどの食品しょくひんのほか、保湿ほしつ作用さよう美白びはく作用さようがあり、化粧けしょうひんにも利用りようされている[27] [28]

生薬きぐすり

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中国ちゅうごく医学いがくではこう(こうしん)としょうして生薬きぐすりともした。えきけん脾、けんたん作用さようがあり、貧血ひんけつ高血圧こうけつあつくとされる。近年きんねんは、βべーた-グルカン免疫めんえき強化きょうかこうがん作用さよう研究けんきゅうおこなわれている[29][30]。その医療いりょうてき利用りようではシイタケぞくから抽出ちゅうしゅつされたAHCC健康けんこう食品しょくひんとして利用りようされている。代替だいたい医療いりょう科学かがく研究けんきゅうセンターの発行はっこうする資料しりょうによると、シイタケ菌糸きんしたいには免疫めんえき抑制よくせい細胞さいぼう軽減けいげんするはたらきがあり、きも機能きのう保護ほご作用さようがあることも報告ほうこくされている[30]

また、シイタケから発見はっけんされた特異とくいてきおおふくまれる生理せいり活性かっせい物質ぶっしつとして、エリタデニンレンチナンひとしたんはなされている[29]レンチナンはがん細胞さいぼう増殖ぞうしょくおさえることがわかっている[11]

健康けんこう被害ひがい

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なまシイタケあるいは加熱かねつ不十分ふじゅうぶんなシイタケをべた場合ばあいしいたけ皮膚ひふえんばれるアレルギー反応はんのう発生はっせいすることがある[31]からだ幹部かんぶ掻痒そうようつよべにまだらおか発生はっせいし、掻痕に一致いっちしたせんじょうかわていする[32]。しいたけ皮膚ひふえん以外いがいでは、原因げんいん解明かいめいでシイタケにふくまれるレンチナンたいするアレルギー反応はんのう可能かのうせい示唆しさする報告ほうこくがある[33]

しシイタケのもどじる乾燥かんそうシイタケをもちいた菓子かしでも症状しょうじょう発生はっせいすることが報告ほうこくされている[31]

栽培さいばい流通りゅうつう

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国産こくさんのしいたけを使つかった料理りょうり(写真しゃしん敦賀つるが黒河くろかわしいたけ)

原木げんぼくやおがくずきんゆか栽培さいばいされたシイタケが販売はんばい流通りゅうつうされ、日常にちじょうてきべられているので、なじみがふかいキノコのひとつとなっている[11]

人工じんこう栽培さいばい

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原木はらき栽培さいばい. 原木げんぼく駒木こまきったあとのこっている
きんゆか栽培さいばい

シイタケは、野生やせいしゅ原木げんぼく栽培さいばいしゅとのおおきな差異さいはないが、おがくず栽培さいばいきんゆか栽培さいばい)はすべてにおいて貧弱ひんじゃくになる[8]日本にっぽんにおける原木げんぼく栽培さいばい歴史れきしふるく、品質ひんしつ優秀ゆうしゅうで、それを乾燥かんそうさせた椎茸しいたけ海外かいがいでの品質ひんしつ評価ひょうか非常ひじょうたか[8]

一般いっぱんてきにシイタケの原木げんぼく栽培さいばいほだ利用りようする栽培さいばい)ではながさ1メートル程度ていど切断せつだんしたコナラクヌギシイなどの広葉樹こうようじゅ原木げんぼくとして利用りようする[34]作業さぎょうせい考慮こうりょ直径ちょっけい10 - 20センチメートルの利用りようすることおおい。原木げんぼく通常つうじょうあきから初冬しょとう伐採ばっさい過度かど乾燥かんそう保管ほかんされ、枯死こしするのをってからよく早春そうしゅん種菌しゅきん接種せっしゅされる[ちゅう 3]種菌しゅきん接種せっしゅされた原木げんぼくを、やく1ねん森林しんりんしたかせ菌糸きんしたい蔓延まんえん[34]。こうしてシイタケが発生はっせいするようになった原木げんぼくを「ほだ」とよぶ[34]種菌しゅきん接種せっしゅから16 - 18かげつ経過けいかのほだを「ほだ」とばれる栽培さいばい場所ばしょうつし、しがらみてかけるように原木げんぼくならべて実体じったい発生はっせいつ。実体じったい発生はっせいするのは、通常つうじょう種菌しゅきんけてから18 - 24かげつで、3 - 4年間ねんかん収穫しゅうかく採集さいしゅう)が可能かのうである。品種ひんしゅ改良かいりょうすすんでおり、シイタケが発生はっせいするのに最適さいてき時期じきはそれぞれの品種ひんしゅによってもことなっている。その地域ちいき気候きこうもっとてきした品種ひんしゅ選択せんたく栽培さいばいすることが大切たいせつである。

原木はらき栽培さいばいいて、落雷らくらい発生はっせいするとその周囲しゅういでシイタケが異常いじょう発生はっせいすることが、生産せいさんしゃあいだでは経験けいけんてきられている[35][36]ふくこめんだほだ人工じんこうてき交流こうりゅうこう電圧でんあつパルスをあたえた栽培さいばい実験じっけんでは、2 - 3ばい収量しゅうりょうられたこと報告ほうこくされている[37][38][39][40]落雷らくらい同等どうとうおとだけでも効果こうかがある[41]。そのにもほだたたくことでも収穫しゅうかくりょう倍増ばいぞうすることがわかっているが[42]、いずれもくわしいメカニズムは不明ふめいである。

人工じんこうきんゆかによるきんゆか栽培さいばいでも一定いってい電圧でんあつ印加いんか実体じったい発生はっせい個数こすう増加ぞうかしたとの報告ほうこくがある[43]

生産せいさんりょう

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2019ねん中国ちゅうごくにおけるシイタケの生産せいさんりょうやく1043まんトンで、どう国内こくないでは生産せいさんりょう最大さいだいのきのこの品種ひんしゅとなっている[44]どう国内こくないのうち、河南かなんしょう南陽なんよう西にしかいけんはシイタケの一大いちだい産地さんちとしてられる[45]

2018ねん日本にっぽんにおけるなましいたけの生産せいさんりょうやく7まんトン、きんゆか栽培さいばいが92%・原木はらき栽培さいばいが8%で、おも生産せいさん徳島とくしまけん北海道ほっかいどうとなっている。いぬいしいたけの生産せいさんりょうは2600トン、きんゆか栽培さいばいが10%・原木はらき栽培さいばいが90%で、おも産地さんち大分おおいたけんとなっている[46]

日本にっぽんでの生産せいさん

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歴史れきし

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日本にっぽんでは室町むろまち時代ときよからべられており[1]古来ふるく日本にっぽんではふるくからしたものの、栽培さいばい不可能ふかのう自生じせいしたものを採集さいしゅうするしかなかった。その一方いっぽう精進しょうじん料理りょうりにおいて出汁だしるためにはくてはならないものであった。道元どうげんみなみそうわたったさい交流こうりゅうした現地げんちそう食事しょくじ担当たんとう典座てんぞ)は、達磨だるま御馳走ごちそうとしてうどん出汁だし椎茸しいたけるため、日本にっぽん商船しょうせん入港にゅうこういて遠方えんぽうおもねいく王寺おうじからいにたほどであった[47][48]典座てんぞ教訓きょうくんにこのような逸話いつわがあるほど、高価こうか食材しょくざいであった。

江戸えど時代じだいから、原木げんぼくきずけてきんけるなどのはん栽培さいばいおこなわれはじめた[7]。シイタケの胞子ほうし原木げんぼく付着ふちゃくしてシイタケきん生育せいいくられるかどうかはまった不明ふめいであり、シイタケ栽培さいばい成功せいこうした場合ばあい収益しゅうえき相当そうとうなものであったが、失敗しっぱいした場合ばあいぜん財産ざいさんうしなうほどの損害そんがいとなる一種いっしゅ博打ばくちだった。

シイタケの人工じんこう栽培さいばいがどこではじまったのかは諸説しょせつがある。ひとつは豊後ぶんごこく炭焼すみや源兵衛げんべえ寛永かんえいころはじめたというせつ、もうひとつは豊後ぶんごおかはん藩主はんしゅ中川なかがわ記録きろく寛文ひろふみ4ねんシイタケの栽培さいばい技術ぎじゅつ導入どうにゅうするために伊豆いずこく三島みしまこまみぎ衛門えもんまねいたのがはじまりというせつ豊後ぶんご伊豆いず以外いがいでは、はんが1700年代ねんだいまつ直営ちょくえい事業じぎょうでおこなっており、1800年代ねんだいには紀州きしゅうはん徳島とくしまはん長州ちょうしゅうはん土佐とさはん人吉ひとよしはん薩摩さつまはん尾張おわりはん盛岡もりおかはん宇和島うわじまはん、さらには蝦夷えぞ北海道ほっかいどう)で栽培さいばいひろがっていた[49]

人工じんこう栽培さいばい方法ほうほう20世紀せいき確立かくりつされたが、最近さいきんでは原木はらき栽培さいばいかずすくなく、おがくずなどの培地ばいちそだてるきんゆか栽培さいばいされたものが市場いちば流通りゅうつうひんのほとんどをめる[7]

椎茸しいたけ生産せいさん統計とうけい1905ねんはじまる。当時とうじ全国ぜんこく生産せいさんりょうは963トンで静岡しずおかけん全体ぜんたいの25%をめ、いで大分おおいたけん宮崎みやざきけんとつづいており、どもえ競争きょうそうとなっていた。1933ねんころまでに、全国ぜんこく生産せいさんりょうは800トンから1300トンのあいだ推移すいいし、1934ねんには1500トン、1935ねんには2000トンとなる。おおくのけん同業どうぎょう組合くみあい設立せつりつされたものの、戦時せんじちゅう統制とうせいかれていた。輸出ゆしゅつ統計とうけい明治めいじ初年しょねんからあったが、1921ねんから中国ちゅうごく混乱こんらん時代じだいとなったことで輸出ゆしゅつりょう一時いちじてき半減はんげんしていた。

だい世界せかい大戦たいせん椎茸しいたけ生産せいさんりょう1949ねんまでは1000トンをっており、明治めいじ時代じだい同等どうとう生産せいさんりょうであった。しかし、もり喜作きさくによるたねこま発明はつめいなどの生産せいさん技術ぎじゅつ確立かくりつ安定あんてい生産せいさん可能かのうとなり、1950ねんには1400トンに回復かいふく翌年よくねんから2000トンだいへ、1955ねんには3000トンをえ、1965ねんには5000トン、1970ねんには8000トンにたっした。輸出ゆしゅつりょうは1949ねんまでは10-300トンにむが、1950ねんには900トンにもどし、そのねんによって多寡たかはあるが、せんすうひゃくトンとなった。輸出ゆしゅつさき昭和しょうわ30年代ねんだいには40ヵ国かこくえたが、輸出ゆしゅつりょう各国かっこく中国人ちゅうごくじん居住きょじゅう人口じんこう完全かんぜん相関そうかんした。品柄しながらはほとんど「どんこ」にかぎられた。

日本にっぽんでは2006ねん10月1にちから、商品しょうひんかなら原木げんぼく栽培さいばいひんきんゆか栽培さいばいひんかを表示ひょうじすること義務付ぎむづけられている。さらに2022ねん3がつ30にちからはうえきん表示ひょうじ義務付ぎむづけられている[50]。このことにより従前じゅうぜん中国ちゅうごく製造せいぞうされたきんゆか日本にっぽん栽培さいばいしていたしいたけは国内産こくないさん表示ひょうじすることができなくなった[51]

日本にっぽん国内こくないおも産地さんち

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生産せいさんりょうではエノキタケにはおよばないが、日本にっぽんでもっとも生産せいさんがくおおいキノコである。2018ねん平成へいせい30ねん)にはなましいたけが70,382トン・681おくえんいぬいしいたけが2,635トン(なま換算かんさん重量じゅうりょう18,442トン)・109おくえん生産せいさんされた。いぬい椎茸しいたけ大分おおいたけんが、なま椎茸しいたけ徳島とくしまけん日本一にっぽんいち産地さんちである[52]いで北海道ほっかいどう、そのほか鳥取とっとりけん島根しまねけん岡山おかやまけん愛媛えひめけん熊本くまもとけん宮崎みやざきけん群馬ぐんまけん栃木とちぎけん静岡しずおかけん長崎ながさきけん秋田あきたけん岩手いわてけん新潟にいがたけんなどで栽培さいばいさかんである。

中国ちゅうごくでの生産せいさん

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中国ちゅうごくではシイタケ(こう菇)のうち、かさ表面ひょうめん無数むすうのひびれがはいったにくあつこう品質ひんしつなシイタケを「はな菇」といい、にくあつだがひびれはないなかあいだ品質ひんしつなものを「ふゆ菇」、肉薄にくはく安価あんか一般いっぱんてきなものを「こう覃」とランクけしている[53]中国ちゅうごくにおけるはなふゆ菇(どんこ)は、シイタケの実体じったい発生はっせいしている最中さいちゅう特定とくてい環境かんきょう条件じょうけん温度おんど湿度しつど日照ひでり換気かんきなど)とすることで一種いっしゅの畸形をしょうじさせたもので、かさがあることからこのいた[54]

中国ちゅうごくでは1980年代ねんだいから輸出ゆしゅつおおきくばし、日本にっぽんさん半値はんね以下いか価格かかく世界せかい消費しょうひ市場いちば席巻せっけんしていた[55]。1987ねんごろから中国ちゅうごくさん内外ないがい市場いちば急増きゅうぞうする。そのとしは893トン、1990ねんは2404トン、1995ねんは7539トン、2001ねんは9253トンと鰻登うなぎのぼりに上昇じょうしょうする。中国ちゅうごくさん国産こくさん半分はんぶん以下いか価格かかくで、しいとき入手にゅうしゅできる利便りべんせいもあり、また、中国ちゅうごくさん国産こくさん偽装ぎそうもあった。消費しょうひしゃいぬいしいたけはなれ、中国ちゅうごくさん急増きゅうぞう輸出ゆしゅつ激減げきげん日本にっぽんさん椎茸しいたけ三重苦さんじゅうくというべき苦難くなんおちいった。2000ねんしゅ鎔基ようき首相しゅしょう来日らいにちしたときに、TBS市民しみん対話たいわおこなった。しゅ首相しゅしょう両国りょうこく輸出入ゆしゅつにゅうただしい方向ほうこうみちびくことが重要じゅうようべた。その2007ねん中国ちゅうごくせい食品しょくひん汚染おせん問題もんだいしょうじたが、問題もんだい依然いぜんとしてのこっている[56]。1995ねんには中国ちゅうごくからの輸入ゆにゅうりょう日本にっぽん国内こくない生産せいさんりょう凌駕りょうがした[57]

日本にっぽん国外こくがいでの普及ふきゅう

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英語えいごフランス語ふらんすごなどでもそのまま日本語にほんごもとづき「shiitake」「shiitake mushroom」などとばれる。

フランス
フランスではあき流通りゅうつうするおおくのキノコるいなかにシイタケもふくまれ、伝統でんとうてき食品しょくひん流通りゅうつうである朝市あさいちのほか、大手おおてスーパーマーケットではきんゆか栽培さいばいひんのパッケージがられている[58]
スウェーデン
スウェーデンでのキノコの消費しょうひは、ツクリタケが95%とほとんどをめ、そののキノコるいとしてシイタケ、ヒラタケ、カンタレルスぞくとうがわずかに消費しょうひされているにすぎない[59]。スウェーデンでのシイタケ栽培さいばい北部ほくぶのキールナで原木げんぼく栽培さいばいおこなわれている[59]
ブータン
西岡にしおか京治きょうじらの農業のうぎょう指導しどうおこなわれたブータンでは、シイタケやヒラタケの人工じんこう栽培さいばいおこなわれており、ふゆちゅうなつそうやマツタケなどの野生やせいきのことともに、きのこは重要じゅうよう外貨がいか獲得かくとく手段しゅだんとなっている[60]

参考さんこう画像がぞう

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脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ とちぎ農産物のうさんぶつマーケティング協会きょうかい(2014ねん4がつ30にち閲覧えつらん)にて、日本にっぽん椎茸しいたけ農協のうきょうれん刊行かんこう『しいたけ ひとくち知識ちしき』(2000ねん12がつ)で言及げんきゅうされていると引用いんよう漫画まんがもやしもん作中さくちゅう解説かいせつだい392ページ単行本たんこうぼんだい4かん p.20)、うちこのうしょく検定けんてい内子うちこまち産地さんち収益しゅうえきりょく向上こうじょう協議きょうぎかい 2014ねん4がつ30にち閲覧えつらん)などにも言及げんきゅうあり。
  2. ^ なお、江戸えどにちなんで命名めいめいされた学名がくめいでは yedo と表記ひょうきされるソメイヨシノがある。
  3. ^ この方法ほうほうとはべつに、りたての原木げんぼく種菌しゅきん栽培さいばい方法ほうほう確立かくりつされている[34]

出典しゅってん

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参考さんこう文献ぶんけん

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関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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