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中島なかじま丈たけ博はく

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曖昧さ回避 「中島なかじま徳いさお博はく」とは別人べつじんです。
なかじま たけひろ
中島なかじま 丈たけ博はく
プロフィール
誕生たんじょう日び (1935-11-12) 1935年ねん11月12日にち（88歳さい）
出身しゅっしん地ち 日本の旗 日本にっぽん・京都きょうと府ふ
主おもな作品さくひん
テレビドラマ 『わが美よしわしの友とも』
『事件じけん』
『草くさ燃もえる』
『家族かぞくゲーム』
『春はるの波涛はとう』
『炎ほのお立たつ』
『放浪ほうろう記き』
『失しつ楽園らくえん』
『元禄げんろく繚乱りょうらん』
『牡丹ぼたんと薔薇ばら』
『非ひ婚こん同盟どうめい』
『さくら心中しんちゅうの』
『赤あかい糸いとの女おんな』
『天国てんごくの恋こい』
受賞じゅしょう
#主おもな受賞じゅしょう を参照さんしょう
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ポータル 文学
ポータル 文学ぶんがく

中島なかじま 丈たけ博はく（なかじま たけひろ[1]、1935年ねん〈昭和しょうわ10年ねん〉11月12日にち - ）は、日本にっぽんの脚本きゃくほん家か・小説しょうせつ家か・映画えいが監督かんとく。京都きょうと府ふ生うまれ、高知こうち県けん中村なかむら市し（現げん・四よん万まん十じゅう市し）育そだち。

来歴らいれき

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1935年ねん-1989年ねん

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父ちちは日本にっぽん画家がかの中島なかじま敬たかし朝あさ。京都きょうとで生うまれ、太平洋戦争たいへいようせんそうの影響えいきょうで1945年ねん10歳さいのとき、高知こうち県けん中村なかむら市しへ疎開そかい[1]。そこでプライバシーが筒抜つつぬけな地元じもと住民じゅうみんの生活せいかつに衝撃しょうげきを受うけ、それが作風さくふうにも影響えいきょうを与あたえたと語かたっている[1]。この頃ころのことは『野蛮やばんな詩し』（疎開そかい後ごの小学生しょうがくせい時代じだい）、『郷愁きょうしゅう』（中学ちゅうがく時代じだい）、『祭まつりの準備じゅんび』（20代だい、上京じょうきょうまで）で小説しょうせつ・映画えいが化かしている[1]。1954年ねんに高知こうち県けん立中たつなか村むら高等こうとう学校がっこうを卒業そつぎょう[1]。家いえはずっと貧乏びんぼうで、父ちちが胃潰瘍いかいようで入院にゅういんして金かねがかかり大学だいがく進学しんがくを断念だんねんし[1]、高知こうち相互そうご銀行ぎんこうに就職しゅうしょくし三さん年ねんほど勤務きんむする[1]。その頃ころからシナリオを書かき始はじめ、映画えいが雑誌ざっしのシナリオ懸賞けんしょうに応募おうぼしたりしていたが、シナリオ作家さっか協会きょうかいのシナリオ研究所けんきゅうじょ（現げん：シナリオ講座こうざ）の発足ほっそくを知しると退職たいしょくして両親りょうしんの猛もう反対はんたいを押おし切きり1956年ねんに上京じょうきょうし[1]、シナリオ研究所けんきゅうじょに第だい1期生きせいとして入所にゅうしょ[1]。

レストランのコック見習みならいやキャバレーのボーイをして働はたらきながらシナリオ研究所けんきゅうじょ修了しゅうりょう後ご、仕事しごとを6日にち休やすんで徹夜てつやも辞じさずに書かいたシナリオを知しり合あいのツテで中平なかひら康やすし監督かんとくに見みせるが、「あなたにはおよそ向むかない。クニに帰かえりなさい」と言いわれ、愕然がくぜんとする[2]。この作家さっか修業しゅうぎょう時代じだいのことは『独身どくしん送別そうべつ会かい』としてドラマ化かしている。

しかし1959年ねんに同人どうじん誌しに発表はっぴょうしたシナリオが脚本きゃくほん家かの橋本はしもと忍しのぶに認みとめられ（橋本はしもとが弟子でしを取とることは珍めずらしく、数すう人にんしかいない）1960年ねんから[1]、約やく1年間ねんかん、直接ちょくせつ創作そうさく指導しどうを受うける[1]。同どう時期じきに国弘くにひろ威雄たけおも来きていた[1]。同人どうじん誌しに発表はっぴょうしたシナリオが1961年ねんに『南みなみの風ふうと波なみ』の題だいで映画えいが化かされ（橋本はしもと忍しのぶ監督かんとく）、脚本きゃくほん家かデビュー[1]。

同年どうねん、日活にっかつ脚あし本部ほんぶと契約けいやくするが[1]、当時とうじの日活にっかつのアクション路線ろせんに馴染なじめず自身じしんの企画きかくがなかなか通とおらず、日活にっかつの業績ぎょうせき悪化あっかが進すすんだ1970年ねんに解雇かいこされる。しかし 日活にっかつロマンポルノ時代じだいになると1972年ねんから1977年ねんまでフリーの脚本きゃくほん家かとして神代かみしろ辰巳たつみ、田中たなか登のぼる、小沼おぬま勝まさる、西村にしむら昭五郎しょうごろうなどの監督かんとく作さくを13本ほん執筆しっぴつし、この頃ころに1990年代ねんだい後半こうはんから2000年代ねんだい前半ぜんはんのドロドロ愛憎あいぞう劇げきの昼ひるドラの原型げんけいを作つくった。

その一方いっぽうで1973年ねんにATGで発表はっぴょうした『津軽つがるじょんがら節ぶし』がキネマ旬報きねまじゅんぽうベストテン1位い、1975年ねん発表はっぴょうの自伝じでん的てき作品さくひん『祭まつりの準備じゅんび』がキネマ旬報きねまじゅんぽう脚本きゃくほん賞しょう、ベストテン2位い（劇映画げきえいが1位い）と高たかく評価ひょうかされる。そして連続れんぞくドラマも執筆しっぴつするようになる。。1978年ねんのドラマ人間にんげん模様もよう『事件じけん』（NHK）の脚本きゃくほん（大岡おおおか昇平しょうへい原作げんさく）が高たかい評価ひょうかを受うけた（続編ぞくへんの執筆しっぴつ依頼いらいもあったが辞退じたいしている[3]）。ちなみにこの続編ぞくへんはその後ご全まったくのオリジナルドラマとして、早坂はやさか暁あきらによって新あらたに5本ほん書かかれ、事件じけんシリーズとして全すべてNHKで放送ほうそうされた。翌よく1979年ねんから大河たいがドラマの脚本きゃくほんを担当たんとうするようになり[4]、大河たいがドラマでは最多さいたとなる4作品さくひん（『草くさ燃もえる』〈1979年ねん〉、『春はるの波涛はとう』〈1985年ねん〉、『炎ほのお立たつ』〈1993年ねん〉、『元禄げんろく繚乱りょうらん』〈1999年ねん〉）を執筆しっぴつ。

1988年ねん、『祭まつりの準備じゅんび』の前日ぜんじつ談だんとも言いえる中学ちゅうがく時代じだいを描えがいた映画えいが『郷愁きょうしゅう』で脚本きゃくほんと初はつ監督かんとく。

1989年ねん、NHKドラマ『恋愛れんあい模様もよう』『海うみ照てらし』『幸福こうふくな市民しみん』[5]で第だい8回かい向田むかいだ邦子くにこ賞しょうを受賞じゅしょう。

1990年ねん以降いこう

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1992年ねん、前任ぜんにん者しゃの脚本きゃくほんがうまく行いかず、突然とつぜん依頼いらいを受うけたNHK 金曜きんよう時代じだい劇げき『腕うでにおぼえあり』がヒットし、1年間ねんかんに異例いれいとも言いえる3シリーズ・35話わが制作せいさくされ、放送ほうそう終了しゅうりょう7年ねん後ごの2000年ねんにも同おなじ中島なかじま脚本きゃくほん、村上むらかみ弘明ひろあき主演しゅえんで舞台ぶたい化か、2003年ねんにはDVD発売はつばいもされた。この番組ばんぐみがNHKの時代じだい劇げきにもたらした影響えいきょうは大おおきく、以降いこうも同局どうきょくの『木曜もくよう時代じだい劇げき』枠わくにおいて数々かずかずの同おなじ藤沢ふじさわ周平しゅうへい原作げんさくの番組ばんぐみが制作せいさくされる。

1992年ねん、自みずからの製作せいさく・監督かんとく・脚本きゃくほんでゲイのカップルと若わかい女性じょせいの交流こうりゅうを描えがいた映画えいが『おこげ』を発表はっぴょうする。

1993年ねん、大河たいがドラマ『炎ほのお立たつ』の原作げんさく者しゃ・高橋たかはし克彦かつひこの原作げんさく執筆しっぴつの遅おそさから、高橋たかはしやNHKと対立たいりつ。撮影さつえいスケジュールも大幅おおはばにずれ、出演しゅつえん者しゃの一人ひとりである北大路きたおおじ欣也きんやが降板こうばんするなどのトラブルに発展はってん。そして全ぜん35話わのうち、第だい三さん部ぶの21話わ以降いこうは中島なかじまの主導しゅどうでストーリー・人物じんぶつが構成こうせいされることになった。高橋たかはし・NHK側がわはペナルティとして200万まん円えんを中島なかじまに支払しはらった[3]。

1997年ねん、連続れんぞくドラマ『失しつ楽園らくえん』が平均へいきん視聴しちょう率りつ20.7％、最終さいしゅう回かい27.3％の大だいヒットを記録きろく。

1999年ねん、大河たいがドラマ『元禄げんろく繚乱りょうらん』の打うち上あげの席せきで、大石おおいし内蔵助くらのすけ役やくで主演しゅえんの中村なかむら勘九郎かんくろうの演技えんぎを「目めが死しんでいる」と非難ひなん。勘九郎かんくろうとつかみ合あいになる。徳川とくがわ綱吉つなよし役やくで出演しゅつえんしていた萩原はぎはら健一けんいちは、収録しゅうろく現場げんばで勘九郎かんくろうが脚本きゃくほんのセリフを自己流じこりゅうにい換いかえていたので、中島なかじまの怒いかりを買かったのではないかと推測すいそくしている[6]。

2000年ねんに『祭まつりの準備じゅんび』の主人公しゅじんこうタテオの小学生しょうがくせい時代じだいを描えがいた初はつの書かき下おろし小説しょうせつ『野蛮やばんな詩し』を発表はっぴょう。2001年ねんから2006年ねんまで月刊げっかん誌し『シナリオ』（シナリオ作家さっか協会きょうかい）に幼少ようしょう期きから50代だいまでを綴つづった自伝じでん『祭まつりは終おわらない』（全ぜん50回かい）を連載れんさい。

1995年ねんからは主おもな執筆しっぴつの場ばを東海とうかいテレビの昼ひるドラ（フジテレビ系けい）に移うつす。「究極きゅうきょくのフィクション」と自身じしんが語かたるドロドロ愛憎あいぞう劇げきを独特どくとくの感性かんせいで描えがく手法しゅほうは『真夏まなつの薔薇ばら』から注目ちゅうもくされるようになり、後のちに『真珠しんじゅ夫人ふじん』『牡丹ぼたんと薔薇ばら』『偽いつわりの花園はなぞの』など2013年ねんの『天国てんごくの恋こい』まで11作さくを執筆しっぴつ。『真珠しんじゅ夫人ふじん』『牡丹ぼたんと薔薇ばら』『偽いつわりの花園はなぞの』『さくら心中しんちゅうの』『赤あかい糸いとの女おんな』はDVD発売はつばいされ、特とくに『真珠しんじゅ夫人ふじん』は2002年ねん度どの新語しんご・流行りゅうこう語ご大賞たいしょう受賞じゅしょう、総集編そうしゅうへんがゴールデンタイムで放送ほうそうされるなどの大おおきな反響はんきょうがあり、その次つぎに執筆しっぴつした『牡丹ぼたんと薔薇ばら』は昼ひるドラにもかかわらず最高さいこう視聴しちょう率りつ13.8%、ゴールデンで放送ほうそうされたスペシャルは視聴しちょう率りつ18.8%を記録きろくし大だいヒット。この昼ひるドラ枠わくはファミリードラマを編成へんせいすることも多おおかったが、『真珠しんじゅ夫人ふじん』『牡丹ぼたんと薔薇ばら』、中島なかじまの弟子でしの田部たなべ俊行としゆきが執筆しっぴつした『冬ふゆの輪舞りんぶ』（2005年ねん）がヒットしたことによって「東海とうかいテレビの昼ひるドラと言いえばドロドロ愛憎あいぞう劇げき」という印象いんしょうが強つよくなったため、2004年ねん後半こうはん - 2009年ねん前半ぜんはんまでの5年間ねんかんはドロドロ愛憎あいぞう劇げきしか編成へんせいしなかった。

2003年ねんに『中島なかじま丈たけ博はくシナリオ選集せんしゅう　第だい一いち期き』全ぜん三さん巻かんが刊行かんこうされた。大河たいがドラマや昼ひるドラを収録しゅうろくし作家さっかの全体ぜんたい像ぞうが把握はあくできる第だい二に期きも刊行かんこう予定よていである。

2006年ねん、ドラマ『愛あいの流刑りゅうけい地ち』の脚本きゃくほんを執筆しっぴつしていたが降板こうばん。2007年ねんに月刊げっかん誌し『シナリオ』でその顛末てんまつを記しるし、井坂いさか聡さとし監督かんとくらを痛烈つうれつに批判ひはんした[7]。井坂いさかは同誌どうしに反論はんろんを寄よせ、中島なかじまはそれに再さい反論はんろんした[7]。脚本きゃくほん家か・映画えいが監督かんとくの新藤しんどう兼人かねとは双方そうほうの発言はつげんを検分けんぶんして、「中島なかじまくんが怒おこるのも無理むりないね」と、井坂いさかの主張しゅちょうには問題もんだいがあるとしている[7]。

2010年ねん2月がつ、自伝じでん『シナリオ無頼ぶらい』（中公新書ちゅうこうしんしょ）を発表はっぴょう。

作風さくふうなど

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激はげしい情念じょうねんを表現ひょうげんする傾向けいこうがある。大河たいがドラマ『草くさ燃もえる』では、身分みぶんを問とわずほぼすべての登場とうじょう人物じんぶつが弱よわさや醜みにくさを抱かかえており、中島なかじまは「テレビのブラウン管ぶらうんかんから歴史れきしを引ひっ張ぱり出だす。現代げんだいの茶ちゃの間まで見みてる人ひとたちの身近みぢかに歴史れきしというもの、そこにいる人間にんげんを引ひっ張ぱり出だしてみせる。」とプロデューサーに話はなしたという[8]。

『真珠しんじゅ夫人ふじん』以降いこうの昼ひるドラマでは、主婦しゅふの怒いかりと狂気きょうきを表現ひょうげんするために珍ちん料理りょうり（フジテレビ『私わたしのバカせまい史し』においては「愛憎あいぞうグルメ」と紹介しょうかい）を毎回まいかい登場とうじょうさせ、夫おっとに食たべさせる場面ばめんを挿入そうにゅうしている。「たわしコロッケ」「財布さいふステーキ」「草履ぞうりカツレツ」「五寸釘ごすんくぎ入いり玄米げんまいパン」「携帯けいたいケーキ」「愛あいの歴史れきしケーキ」がお茶ちゃの間あいだに衝撃しょうげきを与あたえる[9]。

1991年ねんに自身じしんのシナリオのベスト3を質問しつもんされ、『祭まつりの準備じゅんび』『草くさ燃もえる』『青春せいしゅん戯画ぎが集しゅう』を挙あげる[10]。2004年ねんの時点じてんでのベスト3では『青春せいしゅん戯画ぎが集しゅう』が外はずされ、『あ、春はる』が加くわえられた[11]。

2003年ねんに『真珠しんじゅ夫人ふじん』のヒットを記念きねんして自身じしんのキャリアを振ふり返かえるインタビューが行おこなわれ、上記じょうき以外いがいで自身じしんが気きに入いっている作品さくひんに『おれの義姉ぎしさん』『火ひの路みち』『寺島てらしま町まち奇き譚たん』『しあわせのどん底ぞこ』『極楽ごくらく家族かぞく』『七なな人にんの刑事けいじ・市民しみんの海うみ』『楽園らくえんの日々ひび』『さらばきらめきの日々ひび』『魂たましいの夏なつ』『海峡かいきょう』『野ののきよら山やまのきよらに光ひからさす』『春はるの波涛はとう』『独身どくしん送別そうべつ会かい』『水みずなき雲くも』『幸福こうふくな市民しみん』『恐怖きょうふの二に十じゅう四よん時じ間あいだ』『真夏まなつの薔薇ばら』『失しつ楽園らくえん』『春はる燈とう』『五ご瓣べんの椿つばき』『楽園らくえんに逃のがれて』『真珠しんじゅ夫人ふじん』の25本ほんを挙あげ、一番いちばん気きに入いっている作品さくひんに『わが美よしわしの友とも』（1975年ねん、NHK）を挙あげた[3]。同おなじインタビューで、書かいたことはないが、ホラーにも関心かんしんがあると答こたえた[3]。

『楽園らくえんに逃のがれて』（2003年ねん、TBS系けい）以降いこう、『牡丹ぼたんと薔薇ばら』『偽いつわりの花園はなぞの』『麗うららわしき鬼おに』『天国てんごくの恋こい』では、劇げき中歌なかうたの作詞さくし・作曲さっきょくも手てがけている。いずれも歌唱かしょうは中村なかむら彰一しょういち。

人物じんぶつ

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影響えいきょうを受うけた作家さっかに三島みしま由紀夫ゆきお、アルベルト・モラヴィア、影響えいきょうを受うけた映画えいがに、『マーティ』（1955年ねん・米べい　パディ・チャイエフスキー脚本きゃくほん）、『忘わすれられた人々ひとびと』（1950年ねん・メキシコ　ルイス・ブニュエル監督かんとく・脚本きゃくほん）、『情婦じょうふマノン』（1948年ねん・仏ふつ　アントワーヌ・フランソワ・プレヴォ原作げんさく、アンリ＝ジョルジュ・クルーゾー監督かんとく・脚本きゃくほん）を挙あげている。

タバコは吸すわず、酒さけも人ひとがいるとき以外いがいは飲のまない。食事しょくじは一いち日にち2食しょくで間あいだにビタミン剤ざいを飲のむ。ウエイトトレーニングを何なん十じゅう年ねんも続つづけており、80歳さいを超こえた現在げんざいでも頑丈がんじょうな体格たいかくと体力たいりょくを維持いじしている。

多作たさく・速筆そくひつであり、48年間ねんかんの脚本きゃくほん家か生活せいかつでの作品さくひん総量そうりょうは映画えいが約やく60時じ間あいだ、ドラマ1000時間じかん以上いじょうである。「貧乏性びんぼうしょうで、三さん日にち以上いじょう何なにか実みのあることをしていないと空虚くうきょを感かんじて夜よるも眠ねむれなくなる」という[12]。

映画えいが『郷愁きょうしゅう』『おこげ』を監督かんとくするにあたって、資金しきんを捻出ねんしゅつするために「馬車馬ばしゃうまみたいに」働はたらいたという[13]。2003年ねん時点じてんでも「死しぬまでにもう一本いっぽん監督かんとくしたい」と表明ひょうめいしている[12]。

2004年ねんのインタビューで、現在げんざいのテレビ・映画えいが業界ぎょうかいの問題もんだい点てんについて「テレビも映画えいがも若年じゃくねん層そうだけを対象たいしょうにした娯楽ごらくになりさがっていること。視聴しちょう率りつの数字すうじには六ろく〇才さい以上いじょうはカウントされないなど、片寄かたよりすぎている」と答こたえた[11]。

主おもな作品さくひん

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脚本きゃくほん

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映画えいが

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※キネマ旬報きねまじゅんぽうベストテン2位い（劇映画げきえいが1位い）、キネマ旬報きねまじゅんぽう脚本きゃくほん賞しょう、年鑑ねんかん代表だいひょうシナリオ・日本にっぽんシナリオ大系たいけい選出せんしゅつ

テレビドラマ

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舞台ぶたい

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作詞さくし・作曲さっきょく

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  • 楽園らくえんに逃のがれて（2003年ねん、作詞さくし・作曲さっきょく）
  • 牡丹ぼたんと薔薇ばら（2004年ねん、作詞さくし・作曲さっきょく）
  • 偽いつわりの花園はなぞの（2006年ねん、作詞さくし）
  • 鬼子母神きしもじんの子守こもり唄うた（2007年ねん、作詞さくし）
  • 天国てんごくに行いきたい（2013年ねん、作詞さくし）

いずれも歌唱かしょうは中村なかむら彰一しょういち（『偽いつわりの花園はなぞの』『鬼子母神きしもじんの子守こもり唄うた』は SYO-1名義めいぎ）

著作ちょさく

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  • 『祭まつりの準備じゅんび : シナリオ作品さくひん集しゅう』映うつ人ひと社しゃ、1976年ねん4月がつ30日にち。
  • 晴はれのち晴ばれ（ティビーエス・ブリタニカ、1978年ねん）
  • わが美よしわしの友とも シナリオ作品さくひん集しゅう2（映うつ人ひと社しゃ、1979年ねん）
  • 『かぐわしき日々ひびの歌うた』映うつ人ひと社しゃ、1983年ねん2月がつ1日にち。
  • 『望郷ぼうきょう』映うつ人ひと社しゃ、1983年ねん4月がつ15日にち。
  • 『宵待草よいまちぐさ』潮出版社うしおしゅっぱんしゃ、1983年ねん9月がつ5日にち。
  • 『妻つまたちの熱あつい午後ごご』大和やまと書房しょぼう、1984年ねん2月がつ29日にち。
  • 『青春せいしゅん戯画ぎが集しゅう』大和やまと書房しょぼう、1984年ねん9月がつ20日はつか。
  • 春はるの波なみ濤 1-4（潮出版社うしおしゅっぱんしゃ、1985年ねん）
  • マダム・りん子ずの事件じけん帖じょう（角川かどかわ文庫ぶんこ、1991年ねん）
  • お・こ・げ（マガジンハウス、1992年ねん）
  • 日本にっぽんカルト映画えいが全集ぜんしゅう4　天使てんしの欲望よくぼう（ワイズ出版しゅっぱん、1995年ねん）[16]
  • 元禄げんろく繚乱りょうらん（日本にっぽん放送ほうそう出版しゅっぱん協会きょうかい、1998-99年ねん/のち角川かどかわ文庫ぶんこ）
  • 野蛮やばんな詩し（角川書店かどかわしょてん、2000年ねん）※唯一ゆいいつの書かき下おろし小説しょうせつ
  • 真珠しんじゅ夫人ふじん（扶桑社ふそうしゃ、2002年ねん）
  • 中島なかじま丈たけ博はくシナリオ選集せんしゅう 第だい一期いっき 全ぜん3巻かん（映うつ人ひと社しゃ、2003年ねん）
  • 牡丹ぼたんと薔薇ばら（2004年ねん、上下じょうげ巻まき）
  • 偽いつわりの花園はなぞの（2006年ねん、上下じょうげ巻まき）
  • 読よんで演えんじたくなるゲキの本ほん 中学生ちゅうがくせい版ばん「味噌汁みそしると友情ゆうじょう」（幻冬舎げんとうしゃ、2006年ねん）※書かき下おろし
  • シナリオ無頼ぶらい（中公新書ちゅうこうしんしょ、2010年ねん2月がつ）
  • ITSUKI 死神しにがみと呼よばれた女おんな（文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう、2017年ねん1月がつ、ISBN 978-4-16-390587-7）[17]

主おもな受賞じゅしょう

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脚注きゃくちゅう

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[脚注きゃくちゅうの使つかい方かた]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n 「人物じんぶつ日本にっぽん列島れっとう人物じんぶつ 人物じんぶつウィークリー・データ連載れんさい(533) 日本にっぽんで初はじめて同性愛どうせいあいを正面しょうめんから描えがいた映画えいが『おこげ』の監督かんとく 中島なかじま丈たけ博はく 『ホモ人口じんこうは増ふえ、女おんなは子供こどもを産うまない、恋愛れんあいは変かわってきた 山やまで遊あそんでいるとき磯いそを見下みおろしたら誰だれかが昼間ひるまからセ〇クスしてる。みんなで石いしを投なげたけどね(笑)かっこわらい とにかく人間にんげんの生臭なまぐささが至いたる所ところに露呈ろていしてた。』」『週刊宝石しゅうかんほうせき』1992年ねん11月19日にち号ごう、光文社こうぶんしゃ、90–93頁ぺーじ。 
  2. ^ 中島なかじま丈たけ博はく『シナリオ無頼ぶらい』中央公論ちゅうおうこうろん新しん社しゃ<中公新書ちゅうこうしんしょ>、2010年ねん、[要ようページ番号ばんごう]
  3. ^ a b c d 『ドラマ』2003年ねん10月がつ号ごう、映うつ人ひと社しゃ、[要ようページ番号ばんごう]
  4. ^ 1978年ねんの大河たいがドラマを壬みずのえ申さるの乱らんを題材だいざいとした『日本にっぽん誕生たんじょう』として着手ちゃくしゅしたが、飛鳥あすか時代じだいの生活せいかつがわからないことや近親きんしん婚こんを含ふくむ皇族こうぞく描写びょうしゃの困難こんなんさから降板こうばんした経緯けいいがある（春日かすが太一たいち『大河たいがドラマの黄金おうごん時代じだい』NHK出版しゅっぱん<NHK出版しゅっぱん新書しんしょ>、2021年ねん、pp.213 - 214）。壬みずのえ申さるの乱らんのドラマは1980年ねんに朝日放送あさひほうそうテレビの『額田ぬかた女王じょおう』として実現じつげんした。
  5. ^ ドラマスペシャル　幸福こうふく（しあわせ）な市民しみん　-　NHK名作めいさく選せん（動画どうが・静止せいし画が） NHKアーカイブス
  6. ^ 萩原はぎはら健一けんいち『ショーケン』講談社こうだんしゃ、2008年ねん、[要ようページ番号ばんごう]
  7. ^ a b c 『シナリオ』2007年ねん2月がつ号ごう、シナリオ作家さっか協会きょうかい、[要ようページ番号ばんごう]
  8. ^ 春日かすが太一たいち『大河たいがドラマの黄金おうごん時代じだい』pp.232 - 233
  9. ^ =“2023年ねん4月がつ15日にち放送ほうそう　15:35 - 16:55　フジテレビ　私わたしのバカせまい史し　木曜もくようよる9時じからはバカせまい史し”. TVでた蔵ぞう. ワイヤーアクション (2023年ねん4月がつ16日にち). 2023年ねん4月がつ16日にち閲覧えつらん。
  10. ^ 石井いしい慎二しんじ 編へん「テレビ・映画えいがで活躍かつやくするシナリオライター諸氏しょしにアンケート」『シナリオ入門にゅうもん』宝島社たからじましゃ〈別冊べっさつ宝島たからじま144〉、1991年ねん11月28日にち、281頁ぺーじ。ISBN 4-7966-9144-8。 
  11. ^ a b 「シナリオライター白書はくしょ 4 シナリオライター生活せいかつの実態じったい」『新あたらしいドラマの読よみ方かた・つくり方かた シナリオ入門にゅうもん』〈別冊べっさつ宝島たからじま1001〉2004年ねん4月がつ24日にち、140頁ぺーじ。ISBN 4-7966-4023-1。 
  12. ^ a b 『中島なかじま丈たけ博はくシナリオ選集せんしゅう』映うつ人ひと社しゃ、2003年ねん、[要ようページ番号ばんごう]
  13. ^ 『映画えいが芸術げいじゅつ』No.388、編集へんしゅうプロダクション映うつ芸げい、1999年ねん、[要ようページ番号ばんごう]
  14. ^ 銀河ぎんがテレビ小説しょうせつ　青春せいしゅん戯画ぎが集しゅう　-　NHK名作めいさく選せん（動画どうが・静止せいし画が） NHKアーカイブス
  15. ^ シリーズドラマ１０　海うみ照てらし　-　NHK名作めいさく選せん（動画どうが・静止せいし画が） NHKアーカイブス
  16. ^ 執筆しっぴつしたのは1969 - 1979年ねん。
  17. ^ 『週刊文春しゅうかんぶんしゅん』連載れんさいの後のち、改稿かいこう。

外部がいぶリンク

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毎日まいにち映画えいがコンクール 脚本きゃくほん賞しょう
1940年代ねんだい
1950年代ねんだい
1960年代ねんだい
1970年代ねんだい
1980年代ねんだい
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2000年代ねんだい
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  • 括弧かっこ内ないは作品さくひん年度ねんどを示しめす、授賞じゅしょう式しきの年としは翌年よくねん（2月がつ）
1950年代ねんだい
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