林はやし京子きょうこ

林はやし京子きょうこ
（はやしきょうこ）
林はやし京子きょうこ; （はやしきょうこ）
誕生たんじょう	1930年ねん8月がつ28日にち; 日本にっぽん・長崎ながさき県けん長崎ながさき市し
死没しぼつ	2017年ねん2月がつ19日にち（86歳さい没ぼつ）
職業しょくぎょう	小説しょうせつ家か
言語げんご	日本語にほんご
国籍こくせき	日本にっぽん
最終さいしゅう学歴がくれき	長崎ながさき医科いか大学だいがく附属ふぞく厚生こうせい女おんな学部がくぶ専せん科か中退ちゅうたい
活動かつどう期間きかん	1975年ねん - 2017年ねん
ジャンル	小説しょうせつ; 随筆ずいひつ
主題しゅだい	原爆げんばく; 私小説ししょうせつ; 家族かぞく
代表だいひょう作さく	『祭まつりの場ば』（1975年ねん）; 『ギヤマンビードロ』（1978年ねん）; 『上海しゃんはい』（1983年ねん）; 『やすらかに今いまはねむり給たまえ』（1990年ねん）; 『長ながい時間じかんをかけた人間にんげんの経験けいけん』（2000年ねん）
主おもな受賞じゅしょう歴れき	群像ぐんぞう新人しんじん文学ぶんがく賞しょう（1975年ねん）; 芥川あくたがわ龍之介りゅうのすけ賞しょう（1975年ねん）; 女流じょりゅう文学ぶんがく賞しょう（1983年ねん）; 川端かわばた康成やすなり文学ぶんがく賞しょう（1984年ねん）; 谷崎たにざき潤一郎じゅんいちろう賞しょう（1990年ねん）; 野間のま文芸ぶんげい賞しょう（2000年ねん）; 朝日あさひ賞しょう（2006年ねん）
デビュー作さく	『祭まつりの場ば』（1975年ねん）
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林はやし京子きょうこ（はやしきょうこ、1930年ねん 8月がつ28日にち - 2017年ねん 2月がつ19日にち^[1]）は、日本にっぽんの小説しょうせつ家か、随筆ずいひつ家か。長崎ながさき県けん生うまれ。本姓ほんせい宮崎みやざき。高こう女おんな3年ねんの時ときに爆ばく心地ごこち近ちかくの三菱みつびし兵器へいき大橋おおはし工場こうじょうで学徒がくと動員どういん中ちゅうに被爆ひばくするも奇跡きせき的てきに生還せいかん。結婚けっこん・出産しゅっさんを経へて「文藝ぶんげい首都しゅと」の同どう人ひととなり小説しょうせつを書かき始はじめ、1975年ねん「祭まつりの場ば」で群像ぐんぞう新人しんじん文学ぶんがく賞しょう・芥川賞あくたがわしょう受賞じゅしょう。以後いご、原爆げんばく症しょうの不安ふあんを抱かかえながら死しを意識いしきし、生せいを見みつめた作品さくひんを発表はっぴょうした。

略歴りゃくれき[編集へんしゅう]

1930年ねん8月がつ28日にち、長崎ながさき県けん長崎ながさき市し出身しゅっしん。誕生たんじょうの翌年よくねん、父ちち（三井物産みついぶっさん社員しゃいん）の勤務きんむ地ち・上海しゃんはいに移住いじゅう。1945年ねんに帰国きこくし、長崎ながさき県立けんりつ長崎ながさき高等こうとう女学校じょがっこう（現げん長崎ながさき県立けんりつ長崎ながさき東中ひがしなか学校がっこう・高等こうとう学校がっこう、長崎ながさき県立けんりつ長崎ながさき西高にしこう等とう学校がっこう）3年ねんに編入へんにゅう学がく。同年どうねん8月がつ9日にち、市内しない大橋おおはしにある三菱みつびし兵器へいき工場こうじょうに学徒がくと動員どういん中ちゅう、被爆ひばくした。配属はいぞくされた紙かみくず再生さいせい場じょうは爆ばく心地ごこちから1.4キロメートルの地点ちてんにあり^[2]、そこで瓦礫がれきの下敷したじきになりながら自力じりきで脱出だっしゅつし、外傷がいしょうもなく助たすかった^[2]。同期生どうきせい300数すう名めいのうち50数すう名めいが亡なくなった^[2]。長崎ながさき医科いか大学だいがく附属ふぞく厚生こうせい女おんな学部がくぶ専せん科か（現げん長崎大学ながさきだいがく医学部いがくぶ）中退ちゅうたい。1963年ねん被爆ひばく者しゃ手帳てちょうを受うける。

被爆ひばくからおよそ30年ねんを経へて、その体験たいけんをモチーフに書かきつづった短編たんぺん『祭まつりの場ば』（『群像ぐんぞう』1975.6）で第だい18回かい群像ぐんぞう新人しんじん文学ぶんがく賞しょう、および第だい73回かい芥川賞あくたがわしょう。実質じっしつ文壇ぶんだんへ登場とうじょうするきっかけとなった同どう作さくは芥川賞あくたがわしょう選考せんこう委員いいんの井上いのうえ靖やすしらに激賞げきしょうを受うけるが、逆ぎゃくに安岡やすおか章太郎しょうたろうは「事実じじつとしての感動かんどうは重おもかったが、それが文学ぶんがくとしての感動かんどうに繋つながらなかった」と受賞じゅしょうに対たいして批判ひはん的てきであった。

受賞じゅしょう後ごに執筆しっぴつした、十じゅう二にの短編たんぺんからなる連作れんさく『ギヤマン　ビードロ』にて芸術げいじゅつ選奨せんしょう文部もんぶ大臣だいじん新人しんじん賞しょう受賞じゅしょうの内示ないじを受うけるが、「被爆ひばく者しゃであるから国家こっかの賞しょうを受うけられない」として辞退じたい^[3]。その後ごも自身じしんの被爆ひばく体験たいけんや家庭かていにおける問題もんだい、上海しゃんはいでの少女しょうじょ時代じだいなどをもとにした作品さくひんを展開てんかいしていく。 1983年ねん『上海しゃんはい』で女流じょりゅう文学ぶんがく賞しょう、1984年ねん『三界さんがいの家いえ』で川端かわばた康成やすなり文学ぶんがく賞しょう、1990年ねん『やすらかに今いまはねむり給たまえ』で谷崎たにざき潤一郎じゅんいちろう賞しょう、2000年ねん『長ながい時間じかんをかけた人間にんげんの経験けいけん』で野間のま文芸ぶんげい賞しょう、2006年ねん『その全集ぜんしゅうに至いたる文学ぶんがく的てき功績こうせき』を評価ひょうかされ、2005年度ねんど朝日あさひ賞しょうを受賞じゅしょう^[4]。

原爆げんばくを特権とっけん化かする姿勢しせいがあるとして批判ひはんもあり、中上なかがみ健次けんじは「原爆げんばくファシスト」と呼よんだことがある^[5]。

林はやし京子きょうこの文学ぶんがく[編集へんしゅう]

日本にっぽん近代きんだい文学ぶんがくにおいて、世界せかいに類るいを見みない分野ぶんやとして日本にっぽんの原爆げんばく文学ぶんがくがある。林はやし京子きょうこは、その中なかで被爆ひばく作家さっかとして知しられる。また、幼年ようねん期き^[6]を中国ちゅうごく・上海しゃんはいで過すごしたことも特筆とくひつされる。中国ちゅうごくとの関かかわりをとりあげた作品さくひん（上海しゃんはいシリーズ三さん部ぶ作さく）が注目ちゅうもくされている^[7]^[8]。国費こくひ留学生りゅうがくせいとして法政大学ほうせいだいがく国際こくさい文化ぶんか学部がくぶで博士はかせ論文ろんぶんに取とり組くんでいた中国人ちゅうごくじん学生がくせいの熊くま芳かおる（ションファン　現在げんざい南みなみ昌あきら大学だいがく外国がいこく語ご学院がくいん講師こうし）^[9]は、中国ちゅうごく（上海しゃんはい）との関かかわりをとりあげた林はやし京子きょうこの作品さくひん（上海しゃんはいシリーズ三さん部ぶ作さく）を研究けんきゅうして著書ちょしょを出版しゅっぱんした^[10]。

著書ちょしょ[編集へんしゅう]

『祭まつりの場ば』講談社こうだんしゃ、1975　のち文庫ぶんこ
- 収録しゅうろく作品さくひん：祭まつりの場ば / 二人ふたりの墓標ぼひょう / 曇くもり日びの行進こうしん
『ギヤマンビードロ』講談社こうだんしゃ、1978　のち「祭まつりの場ば・ギヤマンビードロ」文芸ぶんげい文庫ぶんこ
- 収録しゅうろく作品さくひん：空罐あきかん / 金比羅山こんぴらさん / ギヤマンビードロ / 青年せいねんたち / 黄砂こうさ / 響ひびき / 帰かえる / 記録きろく / 友ともよ / 影かげ / 無明むみょう / 野のに
『ミッシェルの口紅くちべに』中央公論社ちゅうおうこうろんしゃ、1980　のち文庫ぶんこ　　
- 収録しゅうろく作品さくひん：老ろう太ふとし婆ばばの路地ろじ / 群むらがる街まち / はなのなかの道みち / 黄き浦江うらえ / 耕地こうち / ミッシェルの口紅くちべに / 映写えいしゃ幕まく
『無なきが如しき』講談社こうだんしゃ、1981　のち文芸ぶんげい文庫ぶんこ　
『自然しぜんを恋こう』中央公論社ちゅうおうこうろんしゃ、1981　
『上海しゃんはい』中央公論社ちゅうおうこうろんしゃ、1983　のち文庫ぶんこ、講談社こうだんしゃ文芸ぶんげい文庫ぶんこ（「ミッシェルの口紅くちべに」併収）（1983年ねん女流じょりゅう文学ぶんがく賞しょう）
『三界さんがいの家いえ』新潮社しんちょうしゃ、1984　のち文庫ぶんこ
- 収録しゅうろく作品さくひん：谷間たにまの家いえ / 父ちちのいる谷たに / 家いえ / 煙けむり / 無事ぶじー西暦せいれき一いち九きゅう八はち一いち年ねん・原爆げんばく三さん七なな年ねん / 釈明しゃくめい / 雨あめ名月めいげつ / 三界さんがいの家いえ
『道みち』文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう、1985　
『谷間たにま』講談社こうだんしゃ、1988　『谷間たにま・再ふたたびルイへ。』講談社こうだんしゃ文芸ぶんげい文庫ぶんこ 2016
- 収録しゅうろく作品さくひん：谷間たにま / 蕗ふきを煮にる / 二に月がつの雪ゆき / 雛人形ひなにんぎょう
- 収録しゅうろく作品さくひん（文芸ぶんげい文庫ぶんこ版ばん）：三界さんがいの家いえ / 谷間たにま / 残照ざんしょう / 再ふたたびルイへ。
『ヴァージニアの青あおい空そら』中央公論社ちゅうおうこうろんしゃ、1988　のち文庫ぶんこ　　
『ドッグウッドの花はな咲さく町まち』影かげ書房しょぼう 1989
『輪舞りんぶ』新潮社しんちょうしゃ、1989　
- 収録しゅうろく作品さくひん：さいたさいた / 周期しゅうき / 眠ねむる人ひとびと / ティキ・ルーム / ナンシーの居間いま
『やすらかに今いまはねむり給たまえ』講談社こうだんしゃ、1991　のち文庫ぶんこ、文芸ぶんげい文庫ぶんこ（「道みち」併収）（1990年ねん谷崎たにざき潤一郎じゅんいちろう賞しょう）
『瞬間しゅんかんの記憶きおく』新しん日本にっぽん出版しゅっぱん社しゃ 1992
『青春せいしゅん』新潮社しんちょうしゃ、1994　のち文庫ぶんこ　
『老おいた子こが老おいた親おやをみる時代じだい』講談社こうだんしゃ 1995
『樫かしの木きのテーブル』中央公論社ちゅうおうこうろんしゃ、1996　
- 収録しゅうろく作品さくひん：ローズの帰国きこく / 感謝かんしゃ祭さいまで / アイノウイッツ / 樫かしの木きのテーブル / 老ろう上海しゃんはい / 小雨こさめに烟けぶるキャプテン・クックの通とおり / 還暦かんれきの花嫁はなよめ / 芝居しばい見物けんぶつ / 旅行りょこう
『おさきに』講談社こうだんしゃ 1996
- 収録しゅうろく作品さくひん：おさきに / それはそれは / ご先祖せんぞさま / おばんざい / まち
『予定よてい時間じかん』講談社こうだんしゃ 1998
『長ながい時間じかんをかけた人間にんげんの経験けいけん』講談社こうだんしゃ、2000　のち文芸ぶんげい文庫ぶんこ（2000年ねん野間のま文芸ぶんげい賞しょう）
『希望きぼう』講談社こうだんしゃ 2005　のち文芸ぶんげい文庫ぶんこ
- 収録しゅうろく作品さくひん（単行本たんこうぼん版ばん）：収穫しゅうかく / ぶーらんこぶうらんこ / ほおずき提灯ぢょうちん / 希望きぼう / 幸しあわせな日日ひび
- 収録しゅうろく作品さくひん（文芸ぶんげい文庫ぶんこ版ばん）：雛人形ひなにんぎょう / 収穫しゅうかく / ぶーらんこぶうらんこ / ほおずき提灯ぢょうちん / 希望きぼう / 幸しあわせな日日ひび
『林はやし京子きょうこ全集ぜんしゅう』全ぜん8巻かん、日本にっぽん図書としょセンター、2005

共著きょうちょ

『被爆ひばくを生いきて作品さくひんと生涯しょうがいを語かたる』島村しまむら輝あきらき手きて岩波いわなみブックレット 2011

トーク番組ばんぐみ[編集へんしゅう]

ハイビジョン特集とくしゅう被爆ひばくした女おんなたちは生いきた長崎ながさき県けん女おんなクラスメイトの65年ねん（2010年ねん8月がつ9日にちNHK）

参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

熊くま芳よし『林はやし京子きょうこの文学ぶんがく　戦争せんそうと核かくの時代じだいを生いきる』インパクト出版しゅっぱん会かい、2018年ねん1月がつ31日にち。ISBN 9784755402838。
黒くろ古こ一夫かずお『林はやし京子きょうこ論ろん　「ナガサキ」・上海しゃんはい・アメリカ』日本にっぽん図書としょセンター　2007年ねん6月がつ25日にち　ISBN　978428410002－1

出典しゅってん[編集へんしゅう]

^ “作家さっかの林はやし京子きょうこさんが死去しきょ「祭まつりの場ば」「三界さんがいの家いえ」”. 産経新聞さんけいしんぶん. (2017年ねん3月がつ1日にち) 2017年ねん3月がつ1日にち閲覧えつらん。
^ ^a ^b ^c 池田いけだ理代りよ子こ・宮城みやぎまり子こ・石垣いしがき綾子あやこほか著ちょ『わたしの少女しょうじょ時代じだい』岩波書店いわなみしょてん〈岩波ジュニア新書いわなみじゅにあしんしょ 3〉1980年ねん、82-96頁ぺーじ。
^ 「祭まつりの場ば・ギヤマン　ビードロ」文芸ぶんげい文庫ぶんこ『作家さっか案内あんない（金井かない景子けいこ著ちょ）』
^ “朝日あさひ賞しょう 2001－2018年度ねんど”. 朝日新聞社あさひしんぶんしゃ. 2023年ねん1月がつ6日にち閲覧えつらん。
^ 『群像ぐんぞう』1982年ねん2月がつ「創作そうさく月評げっぴょう」
^ 生うまれた次つぎの年としである1931年ねんから1945年ねん2月がつ末まつまで、何なん度どか帰国きこくしたことはあるものの中国ちゅうごく・上海しゃんはいで過すごす
^ 『ミッシェルの口紅くちべに』、『上海しゃんはい』、『予定よてい時間じかん』
^ 熊くま芳よし 2018, pp. 348–353.
^ “熊くま芳よしプロフィール”. https://www.hmv.co.jp/. HMV&BOOKS –online- (2018年ねん). 2024年ねん1月がつ11日にち閲覧えつらん。
^ 熊くま芳よし 2018.

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]

[1] “作家さっかの林はやし京子きょうこさんが死去しきょ「祭まつりの場ば」「三界さんがいの家いえ」”. 産経新聞さんけいしんぶん. (2017年ねん3月がつ1日にち) 2017年ねん3月がつ1日にち閲覧えつらん。

[iwanami1980-2] 池田いけだ理代りよ子こ・宮城みやぎまり子こ・石垣いしがき綾子あやこほか著ちょ『わたしの少女しょうじょ時代じだい』岩波書店いわなみしょてん〈岩波ジュニア新書いわなみじゅにあしんしょ 3〉1980年ねん、82-96頁ぺーじ。

[3] 「祭まつりの場ば・ギヤマン　ビードロ」文芸ぶんげい文庫ぶんこ『作家さっか案内あんない（金井かない景子けいこ著ちょ）』

[4] “朝日あさひ賞しょう 2001－2018年度ねんど”. 朝日新聞社あさひしんぶんしゃ. 2023年ねん1月がつ6日にち閲覧えつらん。

[5] 『群像ぐんぞう』1982年ねん2月がつ「創作そうさく月評げっぴょう」

[6] 生うまれた次つぎの年としである1931年ねんから1945年ねん2月がつ末まつまで、何なん度どか帰国きこくしたことはあるものの中国ちゅうごく・上海しゃんはいで過すごす

[7] 『ミッシェルの口紅くちべに』、『上海しゃんはい』、『予定よてい時間じかん』

[FOOTNOTE熊芳2018348–353-8] 熊くま芳よし 2018, pp. 348–353.

[9] “熊くま芳よしプロフィール”. https://www.hmv.co.jp/. HMV&BOOKS –online- (2018年ねん). 2024年ねん1月がつ11日にち閲覧えつらん。

[FOOTNOTE熊芳2018-10] 熊くま芳よし 2018.

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表ひょう話はなし編へん歴れき第だい26回かい谷崎たにざき潤一郎じゅんいちろう賞しょう
1960年代ねんだい	第だい1回かい小島こじま信夫しのぶ『抱擁ほうよう家族かぞく』第だい2回かい遠藤えんどう周作しゅうさく『沈黙ちんもく』第だい3回かい安部あべ公房こうぼう『友達ともだち』/大江おおえ健三郎けんざぶろう『万延まんえん元年がんねんのフットボール』第だい4回かい受賞じゅしょう作さくなし第だい5回かい円地えんち文子ふみこ『朱しゅを奪うばうもの』『傷きずある翼つばさ』『虹にじと修羅しゅら』
1970年代ねんだい	第だい6回かい埴谷はにや雄ゆう高だか『闇やみのなかの黒くろい馬うま』/吉行よしゆき淳之介じゅんのすけ『暗室あんしつ』第だい7回かい野間のま宏ひろし『青年せいねんの環たまき』第だい8回かい丸谷まるや才一さいいち『たった一人ひとりの反乱はんらん』第だい9回かい加賀かが乙彦おとひこ『帰かえらざる夏なつ』第だい10回かい臼井うすい吉見よしみ『安曇あずみ野の』第だい11回かい水上みずかみ勉つとむ『一休いっきゅう』第だい12回かい藤枝ふじえだ静男しずお『田紳でんしん有楽うらく』第だい13回かい島尾しまお敏雄としお『日にちの移うつろい』第だい14回かい中村なかむら真一郎しんいちろう『夏なつ』第だい15回かい田中たなか小しょう実じつ昌あきら『ポロポロ』
1980年代ねんだい	第だい16回かい河野こうの多惠子たえこ『一いち年ねんの牧歌ぼっか』第だい17回かい後藤ごとう明生あきお『吉野よしの大夫たいふ』/深沢ふかざわ七郎しちろう『みちのくの人形にんぎょうたち』第だい18回かい大庭おおばみな子こ『寂さび兮寥兮』第だい19回かい古井ふるい由吉よしきち『槿むくげ』第だい20回かい黒井くろい千次せんじ『群棲ぐんせい』/高井たかい有一ゆういち『この国くにの空そら』第だい21回かい村上むらかみ春樹はるき『世界せかいの終おわりとハードボイルド・ワンダーランド』第だい22回かい日野ひの啓三けいぞう『砂丘さきゅうが動うごくように』第だい23回かい筒井つつい康隆やすたか『夢ゆめの木坂きさか分岐ぶんき点てん』第だい24回かい受賞じゅしょう作さくなし第だい25回かい受賞じゅしょう作さくなし
1990年代ねんだい	第だい26回かい林はやし京子きょうこ『やすらかに今いまはねむり給たまえ』第だい27回かい井上いのうえひさし『シャンハイムーン』第だい28回かい瀬戸内せとうち寂聴じゃくちょう『花はなに問とえ』第だい29回かい池澤いけざわ夏樹なつき『マシアス・ギリの失脚しっきゃく』第だい30回かい辻井つじい喬たかし『虹にじの岬みさき』第だい31回かい辻つじ邦生くにお『西行さいぎょう花はな伝でん』第だい32回かい受賞じゅしょう作さくなし第だい33回かい保坂ほさか和志かずし『季き節ぶしの記憶きおく』/三木みき卓たく『路地ろじ』第だい34回かい津島つしま佑子ゆうこ『火ひの山やま―山猿やまざる記き』第だい35回かい高樹たかぎのぶ子こ『透とおる光こうの樹き』
2000年代ねんだい	第だい36回かい辻つじ原はら登のぼる『遊ゆう動どう亭てい円えん木き』/村上むらかみ龍りゅう『共生きょうせい虫ちゅう』第だい37回かい川上かわかみ弘美ひろみ『センセイの鞄かばん』第だい38回かい受賞じゅしょう作さくなし第だい39回かい多和田たわだ葉子ようこ『容疑ようぎ者しゃの夜行やこう列車れっしゃ』第だい40回かい堀江ほりえ敏幸としゆき『雪ゆき沼ぬまとその周辺しゅうへん』第だい41回かい町田まちだ康やすし『告白こくはく』/山田やまだ詠美えいみ『風味ふうみ絶佳ぜっか』第だい42回かい小川おがわ洋子ようこ『ミーナの行進こうしん』第だい43回かい青あお来らい有一ゆういち『爆ばく心しん』第だい44回かい桐野きりの夏生なつき『東京とうきょう島とう』第だい45回かい受賞じゅしょう作さくなし
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2020年代ねんだい	第だい56回かい磯いそ﨑憲一郎いちろう『日本にっぽん蒙昧もうまい前史ぜんし』第だい57回かい金原かなはらひとみ『アンソーシャルディスタンス』第だい58回かい吉本よしもとばなな『ミトンとふびん』第だい59回かい津村つむら記き久子ひさこ『水車みずぐるま小屋こやのネネ』

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