沖おきで待まつ

『沖おきで待まつ』（おきでまつ）は、絲いと山さん秋子あきこの短編たんぺん小説しょうせつ。第だい134回かい芥川賞あくたがわしょう受賞じゅしょう作さく。本ほん作さくを表題ひょうだい作さくとした単行本たんこうぼんが文藝春秋ぶんげいしゅんじゅうから刊行かんこうされている（ISBN 4-16-324850-1）。

単行たんこう本ほん所収しょしゅう作さく一覧いちらん

勤労感謝きんろうかんしゃの日ひ

初出しょしゅつ：「文學ぶんがく界かい」2004年ねん5月号ごう。

失業しつぎょうした恭子きょうこは三さん十じゅう代だい半なかばの独身どくしんで、母ははとの二人ふたり暮くらし。命いのちの恩人おんじんの長谷川はせがわさんが勧すすめる見合みあいに、義理ぎりを感かんじて応おうじてはみるものの、来きたのはやはり鼻持はなもちならない男おとこ。途中とちゅうで我慢がまんできず退席たいせきしてしまう。

沖おきで待まつ

初出しょしゅつ：「文學ぶんがく界かい」2005年ねん9月号ごう。

同おなじ福岡ふくおか支社ししゃに配属はいぞくされた同期どうきの太ふとっちゃんと私わたしは、恋愛れんあい関係かんけいではないが分わかり合あえる間柄あいだがら。二人ふたりはどちらかが死しんだら、お互たがいのHDDを壊こわして人ひとに知しられたくない秘密ひみつを守まもるという約束やくそくをする。私わたしの方ほうが先さきに死しぬと思おもっていたのに、ある日ひ太ふとっちゃんは不慮ふりょの事故じこで命いのちを落おとしてしまう。

文庫ぶんこ版ばん

『みなみのしまのぶんたろう』が追加ついか収録しゅうろくされた。