小野おの正嗣まさつぐ

小野おの 正嗣まさつぐ （おの まさつぐ）
誕生たんじょう	(1970-11-27) 1970年ねん11月27日にち（53歳さい）
職業しょくぎょう	小説しょうせつ家か
言語げんご	日本語にほんご
国籍こくせき	日本にっぽん
教育きょういく	博士はかせ
最終さいしゅう学歴がくれき	パリ第だい8大学だいがくPh.D
活動かつどう期間きかん	2001年ねん -
ジャンル	小説しょうせつ
代表だいひょう作さく	『にぎやかな湾わんに背負しょわれた船ふね』（2002年ねん） 『九きゅう年ねん前まえの祈いのり』（2014年ねん）
主おもな受賞じゅしょう歴れき	朝日あさひ新人しんじん文学ぶんがく賞しょう（2001年ねん） 三島みしま由紀夫ゆきお賞しょう（2002年ねん） 早稲田大学わせだだいがく坪内つぼうち逍遙しょうよう大賞たいしょう奨励しょうれい賞しょう（2013年ねん） 芥川あくたがわ龍之介りゅうのすけ賞しょう（2015年ねん）
デビュー作さく	『水みずに埋うずもれる墓はか』（2001年ねん）
配偶はいぐう者しゃ	あり
ウィキポータル 文学ぶんがく

小野おの 正嗣まさつぐ（おの まさつぐ、1970年ねん11月27日にち - ）は、日本にっぽんの小説しょうせつ家か・比較ひかく文学ぶんがく者もの・フランス文学ぶんがく者しゃ。早稲田大学わせだだいがく文化ぶんか構想こうそう学部がくぶ教授きょうじゅ。

来歴らいれき・人物じんぶつ

大分おおいた県けん蒲江かまえ町まち（現げん佐伯さいき市し）出身しゅっしん。大分おおいた県立けんりつ佐伯さいき鶴城つるしろ高等こうとう学校がっこうから一浪いちろうした後のち、東京大学とうきょうだいがく文科ぶんかI類るいに入学にゅうがくするも法学部ほうがくぶには進すすまず、教養きょうよう学部がくぶ比較ひかく日本にっぽん文化ぶんか論ろん専攻せんこうに進学しんがく、卒業そつぎょう。同どう大学院だいがくいん総合そうごう文化ぶんか研究けんきゅう科か言語げんご情報じょうほう科学かがく専攻せんこう博士はかせ課程かてい単位たんい取得しゅとく退学たいがく。マリーズ・コンデを論ろんじた博士はかせ論文ろんぶんでパリ第だい8大学だいがくよりPh.Dの学位がくいを取得しゅとく。

1996年ねん、新潮しんちょう学生がくせい小説しょうせつコンクールでデビュー。2001年ねん、「水みずに埋うずもれる墓はか」で第だい12回かい朝日あさひ新人しんじん文学ぶんがく賞しょう受賞じゅしょう。2002年ねん、『にぎやかな湾わんに背負しょわれた船ふね』で第だい15回かい三島みしま由紀夫ゆきお賞しょう受賞じゅしょう。2003年ねん、「水死すいし人じんの帰還きかん」で第だい128回かい芥川あくたがわ龍之介りゅうのすけ賞しょう候補こうほ。2006年ねんに東京大学とうきょうだいがく教養きょうよう学部がくぶ助手じょしゅ、2007年ねんに明治学院大学めいじがくいんだいがく文学部ぶんがくぶ専任せんにん講師こうしに就任しゅうにん（現代げんだいフランス語ふらんすご圏けん文学ぶんがく）。2013年ねん准じゅん教授きょうじゅ。2014年ねん立教大学りっきょうだいがく文学部ぶんがくぶ文学ぶんがく科か文芸ぶんげい・思想しそう専修せんしゅう准じゅん教授きょうじゅ、2016年ねん教授きょうじゅ、2016年ねんより、放送大学ほうそうだいがく客員きゃくいん准じゅん教授きょうじゅ。2019年ねんより、早稲田大学わせだだいがく文化ぶんか構想こうそう学部がくぶ教授きょうじゅ。

2008年ねん、「マイクロバス」で第だい139回かい芥川あくたがわ龍之介りゅうのすけ賞しょう候補こうほ。2012年ねんから朝日新聞あさひしんぶん書評しょひょう委員いいん。2013年ねん、「獅子しし渡わたり鼻はな」で第だい148回かい芥川あくたがわ龍之介りゅうのすけ賞しょう候補こうほ、同年どうねん、早稲田大学わせだだいがく坪内つぼうち逍遙しょうよう大賞たいしょう奨励しょうれい賞しょうを受賞じゅしょうし、『獅子しし渡わたり鼻はな』で第だい35回かい野間のま文芸ぶんげい新人しんじん賞しょう候補こうほ。2015年ねん「九きゅう年ねん前まえの祈いのり」で芥川あくたがわ龍之介りゅうのすけ賞しょう受賞じゅしょう。

2016年ねん10月がつから23年ねん3月がつまで、毎日新聞まいにちしんぶん（西部せいぶ本社ほんしゃ発行はっこう、大分おおいた面めん・学芸がくげい面めん）に掌編しょうへん小説しょうせつ「踏ふみ跡あとにたたずんで」を連載れんさい。

2018年ねんより、NHK放送ほうそう『日曜にちよう美術館びじゅつかん』にキャスターとして出演しゅつえん。

作品さくひんリスト

小説しょうせつ

単行本たんこうぼん

• 『水みずに埋うずもれる墓はか』（2001年ねん 朝日新聞社あさひしんぶんしゃ）
• 『にぎやかな湾わんに背負しょわれた船ふね』（2002年ねん 朝日新聞社あさひしんぶんしゃ /2005年ねん 朝日あさひ文庫ぶんこ /2015年ねん 朝日あさひ文庫ぶんこ【新装しんそう版ばん】）
• 『森もりのはずれで』（2006年ねん 文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう）
  • 片かた乳ちち（『新潮しんちょう』2004年ねん3月がつ号ごう）
  • 古ふるい皮かわの袋ふくろ（『文學ぶんがく界かい』2004年ねん6月がつ号ごう）
  • 眠ねむる瘤こぶ（『文學ぶんがく界かい』2005年ねん5月がつ号ごう）
  • 森もりのお菓子かし屋や（『文學ぶんがく界かい』2006年ねん3月がつ号ごう）
• 『マイクロバス』（2008年ねん 新潮社しんちょうしゃ）
  • 人魚にんぎょの唄うた（『新潮しんちょう』2003年ねん12月がつ号ごう）
  • マイクロバス（『新潮しんちょう』2008年ねん4月がつ号ごう）
• 『線路せんろと川かわと母ははのまじわるところ』（2009年ねん 朝日新聞あさひしんぶん出版しゅっぱん）
  • 旅たびする部族ぶぞく（『小説しょうせつトリッパー』2005年ねん冬季とうき号ごう）
  • 皮膚ひふに残のこされたもの（『小説しょうせつトリッパー』2006年ねん春季しゅんき号ごう）
  • 線路せんろと川かわと母ははのまじわるところ（『小説しょうせつトリッパー』2008年ねん冬季とうき号ごう）
• 『夜よるよりも大おおきい』（2010年ねん リトルモア）
• 『文学ぶんがく ヒューマニティーズ』（2012年ねん 岩波書店いわなみしょてん）
• 『獅子しし渡わたり鼻はな』（2013年ねん 講談社こうだんしゃ/2015年ねん 講談社こうだんしゃ文庫ぶんこ）
  • 獅子しし渡わたり鼻はな（『群像ぐんぞう』2012年ねん11月がつ号ごう）
• 『九きゅう年ねん前まえの祈いのり』（2014年ねん 講談社こうだんしゃ/2017年ねん 講談社こうだんしゃ文庫ぶんこ）
  • 九きゅう年ねん前まえの祈いのり（『群像ぐんぞう』2014年ねん9月がつ号ごう）
• 『残のこされた者ものたち』（2015年ねん 集英社しゅうえいしゃ文庫ぶんこ）
  • 残のこされた者ものたち（『すばる』2011年ねん8月がつ号ごう）
• 『水死すいし人じんの帰還きかん』（2015年ねん 文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう）
  • ばあばあ・さる・じいじい（『新潮しんちょう』学生がくせい小説しょうせつコンクール投稿とうこう作さく）
  • 夜よる神楽かぐら（『新潮しんちょう』1997年ねん5月がつ号ごう）
  • ブイになった男おとこ（『三田みた文学ぶんがく』1997年ねん8月がつ号ごう）
  • 水死すいし人じんの帰還きかん（『文學ぶんがく界かい』2002年ねん10月がつ号ごう）
  • おでぶではげの女おんなの子ことおじいさん（『文學ぶんがく界かい』2005年ねん1月がつ号ごう）
  • みのる、一いち日にち（『新潮しんちょう』2009年ねん9月がつ号ごう）
• 『踏ふみ跡あとにたたずんで』（2020年ねん 毎日新聞まいにちしんぶん出版しゅっぱん）
• 『あわいに開ひらかれて』　(2023年ねん　毎日新聞まいにちしんぶん出版しゅっぱん)

単行本たんこうぼん未み収録しゅうろく作品さくひん

• 庭にわが教おしえてくれたこと（『新潮しんちょう』2002年ねん7月がつ号ごう）
• 大おおきな音おと（『新潮しんちょう』2002年ねん8月がつ号ごう）
• ムク（『新潮しんちょう』2005年ねん12月がつ号ごう）
• 母かあさんのピアノ（『すばる』2010年ねん1月がつ号ごう）
• 流ながれに運はこばれまいとするもの（『すばる』2010年ねん3月がつ号ごう）
• 蟻ありの列れつがほどけるとき（『早稲田わせだ文学ぶんがく3』）

随筆ずいひつ

• 『浦うらからマグノリアの庭にわへ』（2010年ねん8月がつ 白水しろみず社しゃ）
• 『歓待かんたいする文学ぶんがく』（2012年ねん11月 NHK出版しゅっぱん、同名どうめいのNHKこころをよむテキストの加筆かひつ・単行本たんこうぼん化か）

翻訳ほんやく

• V・S・ナイポール『ミゲル・ストリート』（小沢おざわ自然しぜん共とも訳やく、2005年ねん、岩波書店いわなみしょてん）
• エドゥアール・グリッサン『多様たようなるものの詩学しがく序説じょせつ』（2007年ねん、以文社しゃ）
• ミシェル・フーコー『ミシェル・フーコー講義こうぎ集成しゅうせい 6 社会しゃかいは防衛ぼうえいしなければならない』（石田いしだ英えい敬けい共とも訳やく、2007年ねん、筑摩書房ちくましょぼう）
• アミタヴ・ゴーシュ『ガラスの宮殿きゅうでん』（小沢おざわ自然しぜん共ども訳やく、2007年ねん、新潮社しんちょうしゃ〈新潮しんちょうクレスト・ブックス〉）
• マリー・ンディアイ『ロジー・カルプ』（早川書房はやかわしょぼう、2010年ねん、ハヤカワepiブック・プラネット）
• マーサ・ヌスバウム『経済けいざい成長せいちょうがすべてか?――デモクラシーが人文じんぶん学がくを必要ひつようとする理由りゆう』（小沢おざわ自然しぜん共ども訳やく、2013年ねん、 岩波書店いわなみしょてん）

その他た

• 『世界せかい文学ぶんがくへの招待しょうたい』（宮下みやした志朗しろう共編きょうへん著ちょ, 2016年ねん、放送大学ほうそうだいがく教育きょういく振興しんこう会かい）

その他た

出演しゅつえん

• こころの時代じだい「「浦うら」と兄あに 歓待かんたいの言葉ことばを求もとめて 作家さっか・小野おの正嗣まさつぐ」（2023年ねん3月がつ26日にち、NHK Eテレ）
• こころの時代じだい「ヴィクトール・フランクル それでも人生じんせいには意味いみがある」（2024年ねん4月がつ21日にち-9月15日にち、NHK Eテレ）

外部がいぶリンク

• 小野おの正嗣まさつぐさんインタビュー（ブックショート 2015.6.8）