石川いしかわ利光としみつ (作家さっか)

石川いしかわ利光としみつ

石川いしかわ 利光としみつ（いしかわ としみつ、1914年ねん2月がつ3日にち - 2001年ねん7月がつ14日にち）は、日本にっぽんの作家さっか。宮中きゅうちゅう研けん三さん名義めいぎの官能かんのう小説しょうせつも発表はっぴょうした。

弁護士べんごしを父ちちに持もち、三男さんなんとして大分おおいた県けん日田にった市しに生うまれる。日田ひた中学ちゅうがく（現在げんざいの大分おおいた県立けんりつ日田にった高等こうとう学校がっこう）を卒業そつぎょうし、1932年ねん早稲田わせだ高等こうとう学院がくいんを経へて早稲田大学わせだだいがくに入はいるが、1937年ねん近藤こんどう忠義ただよしに誘さそわれて法政大学ほうせいだいがく国文こくぶん科かに転学てんがくし、1940年ねんに卒業そつぎょう。1941年ねんに同人どうじん誌しを統合とうごうした『文藝ぶんげい主潮しゅちょう』の編集へんしゅう委員いいんとなる。1944年ねんに日本にっぽん文学ぶんがく報ほう国会こっかい会員かいいんとなり、日本にっぽん航空機こうくうき工業こうぎょうに勤務きんむ。1946年ねんに九州きゅうしゅう書院しょいんを興おこす。丹羽にわ文雄ふみおを中心ちゅうしんとした会合かいごうに参加さんかし、『文学ぶんがく者しゃ』の刊行かんこうを引ひき受うける。

1951年ねんに執筆しっぴつ活動かつどうに入はいり、第だい25回かい芥川賞あくたがわしょうを『春はるの草くさ』で受賞じゅしょうした。その後ごは作家さっか活動かつどうに入はいるが、中間なかま小説しょうせつが多おおく、1967年ねん妻つまを喪うしなうと官能かんのう小説しょうせつをもっぱら執筆しっぴつした（『芥川賞あくたがわしょう全集ぜんしゅう』第だい4巻かん年譜ねんぷ）。

大分おおいた県立けんりつ日田にった高等こうとう学校がっこうの校歌こうかの作詞さくしも担当たんとうした。2006年ねん7月がつには遺品いひんである自筆じひつ原稿げんこうなどが娘むすめにより日田にった市しに寄贈きぞうされ、日田ひた市役所しやくしょにて一般いっぱん公開こうかいされた。

著書ちょしょ

• 『春はるの草くさ』文芸春秋ぶんげいしゅんじゅう新しん社しゃ 1951
• 『火ひ蛾が』小説しょうせつ朝日あさひ社しゃ 1953
• 『女おんなだけの旅たび』山田やまだ書店しょてん 1954 改題かいだい「女おんなの緑地りょくち」小しょう壷つぼ天てん書房しょぼう 1957
• 『半はん未亡人みぼうじん』鱒ます書房しょぼう(コバルト新書しんしょ)1955
• 『忘わすれ扇おうぎ』小しょう壷つぼ天てん書房しょぼう 1957
• 『爪つまあと』小しょう壷つぼ天てん書房しょぼう 1958
• 『女性じょせいの美びと悪徳あくとく　魅力みりょくに関かんする新あたらしい章あきら』東京とうきょう書房しょぼう 1958
• 『12の結婚けっこん』小しょう壷つぼ天てん書房しょぼう 1959
• 『女おんな触さわ』七曜しちよう社しゃ(不作法ぶさほう随筆ずいひつシリーズ 1962
• 『プレイガール』スポすぽーツニッポン新聞つにっぽんしんぶん社しゃ 1968
• 『花はな芯しんのときめき』日本にっぽん文ぶん華はな社しゃ(文ぶん華はな新書しんしょ)1975
• 『花はな芯しんのもだえ』日本にっぽん文ぶん華はな社しゃ(文ぶん華はな新書しんしょ・小説しょうせつ選集せんしゅう) 1978
• 『失神しっしんあそび』日本にっぽん文ぶん華はな社しゃ(文ぶん華はな新書しんしょ) 1978
• 『体験たいけんくらべ』日本にっぽん文ぶん華はな社しゃ(文ぶん華はな新書しんしょ・小説しょうせつ選集せんしゅう) 1979
• 『花はな芯しんのうずき』日本にっぽん文ぶん華はな社しゃ(文ぶん華はな新書しんしょ・小説しょうせつ選集せんしゅう) 1979
• 『濡ぬれざかり』日本にっぽん文ぶん華はな社しゃ(文ぶん華はな新書しんしょ) 1980
• 『体験たいけんざかり』日本にっぽん文ぶん華はな社しゃ(文ぶん華はな新書しんしょ・小説しょうせつ選集せんしゅう) 1981