闘牛とうぎゅう (小説しょうせつ)

闘牛とうぎゅう
作者さくしゃ	井上いのうえ靖やすし
国くに	日本にっぽん
言語げんご	日本語にほんご
ジャンル	短編たんぺん小説しょうせつ
発表はっぴょう形態けいたい	雑誌ざっし掲載けいさい
初出しょしゅつ情報じょうほう
初出しょしゅつ	『文学ぶんがく界かい』1949年ねん12月号ごう
刊本かんぽん情報じょうほう
出版しゅっぱん元もと	文芸春秋ぶんげいしゅんじゅう新しん社しゃ
出版しゅっぱん年月日ねんがっぴ	1950年ねん3月がつ
受賞じゅしょう
第だい22回かい芥川賞あくたがわしょう
シリーズ情報じょうほう
前作ぜんさく	「猟銃りょうじゅう」
次つぎ作さく	「通夜つやの客きゃく」
ウィキポータル 文学ぶんがく ポータル 書物しょもつ

「闘牛とうぎゅう」（とうぎゅう）は、日本にっぽんの作家さっか・井上いのうえ靖やすしが42歳さいの時ときに書かいた短篇たんぺん小説しょうせつ。第だい22回かい芥川賞あくたがわしょう受賞じゅしょう作さく。

概要がいよう

『文學ぶんがく界かい』1949年ねん12月号ごう初出しょしゅつ。社運しゃうんを賭かけた新聞しんぶん社しゃ主催しゅさい事業じぎょう闘牛とうぎゅう大会たいかいの実現じつげんに奔走ほんそうする新聞しんぶん編集へんしゅう局長きょくちょうの情熱じょうねつと、その行動こうどうの裏側うらがわに潜ひそむ人生じんせいに賭かけきれない知識ちしき人じんの孤独こどくな心しん模様もようや戦後せんごの日本にっぽん社会しゃかいに漂ただよっている悲哀ひあいを、敗戦はいせん直後ちょくごの混乱こんらんした世相せそうの中なかに描えがき出だした作品さくひん。戦後せんごを代表だいひょうするイベントプロモーター・小谷おたに正一しょういちが西宮にしのみや球場きゅうじょうで仕掛しかけた闘牛とうぎゅう大会たいかいをモデルとしている。なお井上いのうえと小谷おたには元々もともと大阪毎日新聞おおさかまいにちしんぶんの同期どうき入社にゅうしゃで親したしい関係かんけいにあった。

主おもな舞台ぶたいは阪神はんしん間あいだと呼よばれる兵庫ひょうご県けん西宮にしのみや市し近辺きんぺんで、阪神はんしん間あいだモダニズムの影響えいきょうを色濃いろこく残のこした戦後せんごに於おいて、阪神はんしん地域ちいきの時代じだい風俗ふうぞくをうかがい知しれる作品さくひんである。

書誌しょし情報じょうほう

• 猟銃りょうじゅう・闘牛とうぎゅう（新潮しんちょう文庫ぶんこ、1950年ねん）ISBN 978-4101063010