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ボーイング

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Boeingから転送てんそう
ボーイング
The Boeing Company
ボーイング ロゴ
種類しゅるい 株式会社かぶしきがいしゃ
市場いちば情報じょうほう
本社ほんしゃ所在地しょざいち アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく
イリノイしゅうシカゴ
ノース・リバーサイド・プラザ100
北緯ほくい4153ふん2.8びょう 西経せいけい8738ふん19.5びょう / 北緯ほくい41.884111 西経せいけい87.638750 / 41.884111; -87.638750座標ざひょう: 北緯ほくい4153ふん2.8びょう 西経せいけい8738ふん19.5びょう / 北緯ほくい41.884111 西経せいけい87.638750 / 41.884111; -87.638750
設立せつりつ 1934ねん7がつ19にち (90ねんまえ) (1934-07-19)
ボーイング・エアプレーン・カンパニーとして
業種ぎょうしゅ 航空こうくう宇宙うちゅう産業さんぎょう
軍需ぐんじゅ産業さんぎょう
事業じぎょう内容ないよう 民間みんかん軍用ぐんよう機器きき製造せいぞう販売はんばい
宇宙うちゅう空間くうかんよう機器きき製造せいぞう販売はんばい
代表だいひょうしゃ デニース・ミュレンバーグ会長かいちょうけんCEO
資本しほんきん 5,867 Million US$(2012ねん12月31にち時点じてん[1]
売上うりあげだか 減少 933おく9200まんドル(2017ねん[2]
営業えいぎょう利益りえき 増加 102おく7800まんドル(2017ねん[2]
じゅん利益りえき 増加 81おく9700まんドル(2017ねん[2]
純資産じゅんしさん 減少 4おく1200まんドル(2017ねん[2]
そう資産しさん 増加 923おく3300ドル(2017ねん[2]
従業じゅうぎょう員数いんずう 141,322にん(2018ねん1がつ1にち[3]
決算けっさん 12月末日まつじつ
主要しゅよう株主かぶぬし シード・アンド・カンパニー(69.79%) *
2007ねん12月31にち現在げんざい
外部がいぶリンク boeing.com ウィキデータを編集
特記とっき事項じこう:※ ニューヨーク証券しょうけん取引とりひきしょ会員かいいんのためのデポジタリー(保管ほかん機関きかん)のノミニー(名義めいぎじん)であり、それ自身じしん議決ぎけつけんゆうしない。
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Boeing Japan株式会社かぶしきがいしゃ
Boeing Japan Co.LTD
ボーイング ロゴ
種類しゅるい 株式会社かぶしきがいしゃ
本社ほんしゃ所在地しょざいち 日本の旗 日本にっぽん
100-0005
東京とうきょう千代田ちよだまるうちいち丁目ちょうめ6ばん6ごう
日本生命にほんせいめいまるうちビル
業種ぎょうしゅ 航空こうくう宇宙うちゅう産業さんぎょう
軍需ぐんじゅ産業さんぎょう
法人ほうじん番号ばんごう 2010001124596
代表だいひょうしゃ ブレット C. ゲリー社長しゃちょう
外部がいぶリンク www.boeing.jp
特記とっき事項じこう国内こくない主要しゅよう協力きょうりょく会社かいしゃ 三菱重工業みつびしじゅうこうぎょう川崎重工業かわさきじゅうこうぎょうSUBARU
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ボーイング
Boeing
IATA
-
ICAO
BOE
コールサイン
BOEING[4]
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ボーイング・カンパニー英語えいご: The Boeing Company)は、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくイリノイしゅうシカゴ本社ほんしゃ[注釈ちゅうしゃく 1]世界せかい最大さいだい航空こうくう宇宙うちゅう機器きき開発かいはつ製造せいぞう会社かいしゃ1997ねんマクドネル・ダグラスしゃ買収ばいしゅうしたため、現在げんざいアメリカで唯一ゆいいつ大型おおがた旅客機りょかくきメーカーであり、ヨーロッパのエアバスしゃ世界せかい市場いちば二分にぶんする巨大きょだい企業きぎょうである。また旅客機りょかくきだけでなく、軍用ぐんようミサイル宇宙船うちゅうせん宇宙うちゅう機器ききなどの研究けんきゅう開発かいはつ設計せっけい製造せいぞうおこなう。機体きたい設計せっけいかんして、有限ゆうげん要素ようそほう設計せっけい手法しゅほう導入どうにゅうさきんじていて、その技術ぎじゅつ車輌しゃりょう構体設計せっけいなど分野ぶんやにも技術ぎじゅつ供与きょうよされており、世界せかい航空こうくう宇宙うちゅう機器きき業界ぎょうかいをリードしている。

歴史れきし

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創業そうぎょう

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この会社かいしゃは、ウィリアム・E・ボーイングアメリカ海軍かいぐん技師ぎしジョージ・コンラッド・ウエスターバレットによって、1916ねん7がつ15にちシアトルにて設立せつりつされ、かれらの頭文字かしらもじから "B&W"名付なづけられた。

だい1号機ごうき会社かいしゃめいおなじ"B&W" と命名めいめいされたそうフロート水上すいじょうであった。この会社かいしゃめいはすぐに "Pacific Aero Products"変更へんこうされ、1917ねん会社かいしゃめいはボーイング航空機こうくうき株式会社かぶしきがいしゃ"Boeing Airplane Company") と改名かいめいされる。1917ねん当時とうじだいいち世界せかい大戦たいせんたたかっていた海軍かいぐんパイロット養成ようせいようそうフロート複葉ふくよう単発たんぱつ練習れんしゅうモデルCが採用さいようされ、やく700生産せいさん航空機こうくうきメーカーとしての地位ちいきずいた。

だいいち世界せかい大戦たいせん終了しゅうりょう軍用ぐんよう需要じゅようくなった。旅客りょかく輸送ゆそう発達はったつであったため、アメリカでの主要しゅよう航空機こうくうき需要じゅよう郵便ゆうびんであった。ボーイングしゃはモデルCの最終さいしゅう生産せいさんC-700を使つかって、アメリカのシアトルとカナダバンクーバーあいだで、世界せかいはつ国際こくさい航空こうくう郵便ゆうびん輸送ゆそうはじめた。輸送ゆそう部門ぶもんBOEING AIR TRANSPORTしゃとして事業じぎょう拡大かくだいしてゆくが、使用しよう双発そうはつモデル40Aなど近代きんだいされていった。

大戦たいせんあいだ

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戦闘せんとうP-12

1923ねん陸軍りくぐん採用さいようされた戦闘せんとうP-12海軍かいぐんにもF4Bとして採用さいようされ、シリーズ総計そうけい586納入のうにゅうされた。郵便ゆうびんから発展はってんした民間みんかん分野ぶんやでは、1933ねん画期的かっきてき旅客機りょかくきボーイング247乗客じょうきゃく10めい)を開発かいはつした。当時とうじ飛行機ひこうき複葉ふくよう帆布ほぬの固定こていあしであったが、247はぜん金属きんぞくせいていつばさ単葉たんようあし採用さいよう巡航じゅんこう速度そくど300km/h以上いじょう発揮はっきし、アメリカの航空こうくう会社かいしゃきそって導入どうにゅうした。1929ねんにはエンジンメーカープラット・アンド・ホイットニーなどととも航空機こうくうき製造せいぞうから運航うんこうまでのすべてをがける巨大きょだい企業きぎょうユナイテッド・エアクラフト・アンド・トランスポート設立せつりつした。

しかし、タイプ247の天下てんかながつづかず、1935ねん開発かいはつされたより大型おおがた高速こうそくダグラス DC-3ってわられた。また、1934ねん独占どくせん禁止きんしほう適用てきようけたため、エンジン製造せいぞう部門ぶもん航空こうくう輸送ゆそう部門ぶもん分離ぶんりされ、それぞれがユナイテッド・テクノロジーズユナイテッド航空こうくうとなった。

こののち1950年代ねんだいまで、世界せかい最初さいしょあずかあつしつ装備そうびしたボーイング307はつ飛行ひこう1938ねんとう意欲いよくてき新型しんがた旅客機りょかくき数々かずかず生産せいさんするが、商業しょうぎょうてきにはおおきな成功せいこうられない状況じょうきょうつづいた。軍用ぐんよう分野ぶんやでは1936ねん自社じしゃ開発かいはつした4はつ大型おおがたばくげきであるモデル299 B-17陸軍りくぐん航空こうくうたい採用さいようされた。このばくげきとしての性能せいのう素晴すばらしかったが、あまりに大型おおがたかつ高価こうかであったため当初とうしょ発注はっちゅうすう少数しょうすうにとどまった。

だい世界せかい大戦たいせん

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モデル75の海軍かいぐん仕様しようのN2S

1939ねんステアマン・エアクラフト買収ばいしゅう同社どうしゃ開発かいはつすすめていた複葉ふくようボーイング・ステアマン モデル75として完成かんせいさせた。1941ねんにアメリカがだい世界せかい大戦たいせん参戦さんせんしたことで需要じゅよう急増きゅうぞうし、アメリカ陸軍りくぐん航空こうくうぐん(PT-13)とアメリカ海軍かいぐん(N2S)の初等しょとう練習れんしゅうとして10000以上いじょう納品のうひんした。

参戦さんせん従来じゅうらい主力しゅりょく爆撃ばくげきとされていた双発そうはつ能力のうりょくでは不十分ふじゅうぶんであることが判明はんめいし、B-17がヨーロッパ戦線せんせんにおけるべいぐん主力しゅりょく爆撃ばくげきとして大量たいりょう生産せいさん運用うんようされた。大量たいりょうばくだん搭載とうさいし、長距離ちょうきょり移動いどうできる大型おおがた爆撃ばくげきは、B-17によって戦略せんりゃく爆撃ばくげき確固かっこたる地位ちいきずいた。そしてボーイングしゃは、B-17で大型おおがた爆撃ばくげきメーカーとしてせた。つづいて当時とうじの「ちょう大型おおがた爆撃ばくげきであるモデル345 B-29 スーパーフォートレスは、企業きぎょう工場こうじょうまで稼動かどうさせるほどの大量たいりょう生産せいさんおこない、長距離ちょうきょり侵攻しんこう能力のうりょくかして日本にっぽん本土ほんどへの戦略せんりゃく爆撃ばくげき使用しようされた(→日本にっぽん本土ほんど空襲くうしゅう参照さんしょう)。また、エノラ・ゲイボックスカーの2により世界せかい唯一ゆいいつ実戦じっせん広島ひろしま長崎ながさき原子げんしばくだん投下とうかした機種きしゅとなった。

だい世界せかい大戦たいせん

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軍用ぐんよう部門ぶもんでは、大型おおがた爆撃ばくげきメーカーとして後退こうたいつばさジェット爆撃ばくげきモデル450 B-47 ストラトジェットはつ飛行ひこう1947ねん)と後継こうけいモデル464 B-52 ストラトフォートレスはつ飛行ひこう1952ねん)を開発かいはつ生産せいさんした。

民間みんかん部門ぶもんちゅう大型おおがた旅客機りょかくき注力ちゅうりょくし、B-29の主翼しゅよく尾翼びよく流用りゅうようした豪華ごうか旅客機りょかくきボーイング377 ストラトクルーザー1947ねん開発かいはつしたが、経済けいざいせいでライバルにおとり、購入こうにゅうされたのはわずか56であった。

大型おおがたジェット機じぇっとき開発かいはつ

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367-80

当時とうじ旅客機りょかくき主流しゅりゅうレシプロエンジンであり、ジェット機じぇっとき採用さいようには航空こうくう会社かいしゃ消極しょうきょくてきであったが、ボーイングしゃ早晩そうばんジェットエンジン装備そうび本格ほんかくてき旅客機りょかくき需要じゅようたかまると予測よそくし、1952ねん自社じしゃ資金しきん1600まんドルをとうじて開発かいはつ開始かいし決定けっていされた。当時とうじアメリカ空軍くうぐんでは前述ぜんじゅつのB-47、B-52のほかにもコンベアB-58 ハスラー開発かいはつちゅうであり、のちXB-70ちょう音速おんそく爆撃ばくげき計画けいかくすすんでおり、これらボマーフリートが縦横じゅうおう活躍かつやくするためには、当時とうじ主力しゅりょく空中くうちゅう給油きゅうゆであるKB-29/KB-50/KC-97といったB-29をベースとする改造かいぞうでは性能せいのう不足ふそく数量すうりょう不足ふそくになることが明白めいはくであり、1953ねんにはアメリカ空軍くうぐんより「800のジェット給油きゅうゆ必要ひつようになる」との見通みとおしも発表はっぴょうされていた。

ボーイングはこの機体きたいジェット機じぇっときであることを隠蔽いんぺいするため、開発かいはつちゅうC-97(モデル367)の改良かいりょうであるとよそおった。これの80番目ばんめ設計せっけいあんすなわち「ダッシュ80」が採用さいようされ、試作しさく製作せいさくかった。ダッシュ80(367-80)は1954ねん5月にロールアウトし、同年どうねん7がつはつ飛行ひこうしたが、アメリカ空軍くうぐんおなねんの5がつに、新型しんがたジェット空中くうちゅう給油きゅうゆ/輸送ゆそう要求ようきゅう仕様しよう発表はっぴょうしていた。ここでライバルに圧倒的あっとうてき優位ゆういっていたボーイングのあんは、8がつモデル717 KC-135 ストラトタンカーとして採用さいよう決定けっていし、10月に最初さいしょ生産せいさんがた29受注じゅちゅうしている。

367-80をもと旅客機りょかくきとしてさい設計せっけいした民間みんかんがたボーイング707最初さいしょ発注はっちゅうパンアメリカン航空こうくうより1955ねんおこなわれ、以後いご従来じゅうらいのレシプロ旅客機りょかくきの2ばい速度そくどで2ばい旅客りょかくすう(150-200にん)をはこぶことができる革新かくしんてき機体きたいであり、またボーイングはつジェット旅客機りょかくきとなった。旅客機りょかくきのほか早期そうき警戒けいかい管制かんせいE-3 セントリーなどのベースともなった。

軍用ぐんようがた民間みんかんがたともに始祖しそとなる試作しさくダッシュ80は、1972ねんスミソニアン航空宇宙博物館すみそにあんこうくううちゅうはくぶつかん寄贈きぞうされていたが、1990ねんにボーイングにおくかえされ、飛行ひこう可能かのう状態じょうたいレストアされた。

旅客機りょかくきゆう

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ボーイング707高速こうそくかして長距離ちょうきょり国際線こくさいせんよう使用しようされ、一般人いっぱんじん海外かいがい旅行りょこうをより容易よういにすることに役立やくだった。つづいて1963ねん中距離ちゅうきょりようのジェット旅客機りょかくきボーイング727開発かいはつした。この機体きたい三重みえ隙間すきまフラップひとし強力きょうりょくこう揚力ようりょく装置そうち装備そうびして離着陸りちゃくりく性能せいのう改善かいぜんし、中規模ちゅうきぼ空港くうこうでも運用うんよう出来できるようにした。この結果けっか、それまでバイカウントひとしターボプロップ運航うんこうしていた中距離ちゅうきょり路線ろせんにもジェット機じぇっとき進出しんしゅつするようになった。さらに、ジェット旅客機りょかくきのベストセラーシリーズとなる小型こがた短距離たんきょりボーイング737開発かいはつして航空こうくう輸送ゆそうのジェットいちじるしくすすめた。

嚆矢こうしとなったパンアメリカン航空こうくうのボーイング747

ボーイングは1963ねんにCX-HLS次期じき主力しゅりょく輸送ゆそう計画けいかくしたべい空軍くうぐん契約けいやくむす大型おおがた輸送ゆそう研究けんきゅう開発かいはつむすんだ。1965ねんにロッキードしゃとの競争きょうそう敗北はいぼくし、軍用ぐんようとして採用さいようされることはなかったが、このころ将来しょうらい国際線こくさいせん長距離ちょうきょり飛行ひこう主力しゅりょくとしてのパンアメリカン航空こうくう(パンナム)の開発かいはつ要請ようせいがあったことから、民間みんかんとして転用てんようされることとなった。のちに「ジャンボジェット」とばれ世界中せかいじゅうしたしまれることとなるボーイング747(4はつ、350-550にんり)である。一部いちぶかいてになっているのは、1かいすべてを荷物にもつ空間くうかんとし、機首きしゅのハッチをげることで戦車せんしゃ機体きたい前部ぜんぶから直接ちょくせつるようにした空軍くうぐん輸送ゆそうとしての設計せっけいいだことによるものである。

当初とうしょエンジンの出力しゅつりょく不足ふそくから設計せっけい速度そくど性能せいのうられなかったため、747徹底てっていした軽量けいりょうほどこされて就航しゅうこうした。のちに、エンジンのかわそうくわえて機首きしゅはじめとする各部かくぶ補強ほきょういられることとなった。旅客機りょかくきとしては1969ねんはつ飛行ひこうした747であったが、当時とうじとしてはあまりにも巨大きょだい機体きたいであったため、航空こうくう評論ひょうろんらからは「空席くうせきだらけの機体きたい」と酷評こくひょうされた。

しかし、パンナムが747を正式せいしき採用さいようすると、日本航空にほんこうくう英国えいこく海外かいがい航空こうくうルフトハンザなどの大手おおて国際線こくさいせん航空こうくう会社かいしゃ経済けいざいせい注目ちゅうもくして導入どうにゅうした。航空こうくう会社かいしゃ空席くうせきすこしでもらすため、おもった料金りょうきん値下ねさげにり、一般人いっぱんじん気軽きがる飛行機ひこうきれる、バスのような飛行機ひこうき、エアーバス時代じだいおとずれた。短距離たんきょりがた経済けいざいがた貨物かもつ専用せんようがた大型おおがたなど次々つぎつぎ改修かいしゅう改良かいりょうされたシリーズが開発かいはつされた747はかく航空こうくう会社かいしゃ主要しゅよう路線ろせん投入とうにゅうされ、21世紀せいきいたるまで同社どうしゃ有力ゆうりょくとなった。

ちょう音速おんそく旅客機りょかくき開発かいはつ

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ボーイング747の開発かいはつ先行せんこうするかたちで、1950年代ねんだいから1960年代ねんだい当時とうじにかけて「次世代じせだい旅客機りょかくき」とされていたちょう音速おんそく旅客機りょかくき開発かいはつ着手ちゃくしゅし、1963ねん6月5にち当時とうじのアメリカ政府せいふ導入どうにゅうした「ナショナル・スーパーソニック・トランスポート計画けいかく国産こくさんちょう音速おんそく輸送ゆそう計画けいかく)」にけて開発かいはつされたボーイング2707が、1966ねん12月にマクドネル・ダグラスロッキードあん退しりぞ勝利しょうりした。1965ねん時点じてんでボーイングの契約けいやくの80%は軍需ぐんじゅであり[5][6]ちょう音速おんそく輸送ゆそう開発かいはつも「ボーイングからきた上院じょういん議員ぎいん」と揶揄やゆされていたヘンリー・M・ジャクソン政治せいじ後押あとおししてていた[7]

1969ねん10がつ段階だんかいで、パンアメリカン航空こうくうの15筆頭ひっとうに、日本航空にほんこうくうやエア・インディアなど世界せかいの26の航空こうくう会社かいしゃから122受注じゅちゅうしていたが[8]こう高度こうど飛行ひこうによるオゾンそう減少げんしょう可能かのうせいや、空港くうこう発生はっせいする騒音そうおんちょう音速おんそく飛行ひこうしょうずるソニックブームなどへの懸念けねんから反対はんたい運動うんどう激化げきかしていたことや、燃料ねんりょう高騰こうとうしたことなどをけて、1971ねん3がつアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく議会ぎかい上院じょういん資金しきん援助えんじょ停止ていし決定けっていしたため、同年どうねん5がつ20日はつか計画けいかく中止ちゅうしされた。

国際こくさい協力きょうりょく体制たいせい

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747開発かいはつ成功せいこう以来いらい、ボーイングが旅客機りょかくき市場いちば席巻せっけんするなかで、欧米おうべいのライバルしゃもジェット旅客機りょかくき開発かいはつんだものの、技術ぎじゅつ日々ひび高度こうどし、開発かいはつ高騰こうとうするばかりであった。やがて開発かいはつおもみにれないメーカーは、次々つぎつぎ独自どくじ旅客機りょかくき計画けいかく断念だんねんし、国際こくさいてき協力きょうりょく体制たいせいはじめる。これが、ヨーロッパえいふつどく西にし)の国籍こくせき企業きぎょうエアバス設立せつりつ要因よういんである。

エアバスは当初とうしょこそ近距離きんきょりようのA300の1機種きしゅしかなく販売はんばいめん苦戦くせんしたが、政府せいふぐるみのみや大幅おおはばなダンピング販売はんばいおこない、同時どうじにA320などを導入どうにゅう徐々じょじょ市場いちば拡大かくだいした。それにともない、マクドネル・ダグラスロッキード旅客機りょかくき事業じぎょうくるしくなった。

ボーイングもオイルショックによる航空こうくうきょう多発たはつする航空こうくう事故じこて、大型おおがた高性能こうせいのう同時どうじに、安全あんぜんせいてい燃費ねんぴせいもとめられた。727後継こうけいとして開発かいはつされたボーイング757はエアバスへの対抗たいこうじょう最新さいしん技術ぎじゅつみ、アメリカ国内線こくないせん欧州おうしゅうない路線ろせん多数たすう採用さいようされた。しかし、開発かいはつ全額ぜんがく自己じこ負担ふたんすることける世界せかいてきながれのなかで、ボーイングも国際こくさいてき分業ぶんぎょう協力きょうりょく体制たいせい(リスクシェアリング)をくようになる。ワイドボディ双発そうはつ中型ちゅうがたボーイング767高度こうど技術ぎじゅつ結集けっしゅうするとともに、日本にっぽんイタリア協力きょうりょくによって開発かいはつされた。つづいて767と747のあいだめるワイドボディ・双発そうはつ大型おおがたボーイング777完成かんせいさせたが、こちらも日本にっぽん企業きぎょうなどが多数たすう参加さんかする国際こくさい共同きょうどう開発かいはつによるものである。

737改良かいりょうである737NGシリーズ(737-600/700/800/900)では、韓国かんこく中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこく中華民国ちゅうかみんこくなどのメーカーが参加さんかしている。

マクドネル・ダグラスの吸収きゅうしゅう

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長年ながねんにわたって旅客機りょかくき業界ぎょうかいおおきな市場いちばめてきたが、エアバスげもあり、ボーイングは経営けいえい多角たかくろうとして、人工じんこう衛星えいせいなどの宇宙うちゅう分野ぶんや航空こうくう会社かいしゃ資金しきん融資ゆうしする「ボーイング・キャピタル」など、急速きゅうそく事業じぎょう範囲はんいひろげた。また、航空こうくう業界ぎょうかい再編さいへんにより、1997ねん長年ながねんのライバルであるマクドネル・ダグラス吸収きゅうしゅう合併がっぺいし、同社どうしゃ主力しゅりょくである軍需ぐんじゅ産業さんぎょう主体しゅたいうつしている。なお、この合併がっぺいさいにCIをマクドネル・ダグラスが使用しようしていた「球体きゅうたい地球ちきゅう)をまわるミサイルと航空機こうくうき」を図案ずあんしたシンボルをアレンジしたものに一新いっしんしている。

本社ほんしゃ2001ねん9月西海岸にしかいがんシアトルから、首都しゅとワシントンD.C.国防総省こくぼうそうしょう)によりちかい、イリノイしゅうシカゴ移転いてんした。

2000年代ねんだい

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ロッキード・マーティンF-35やぶれたX-32

かつて主力しゅりょくであった民間みんかん開発かいはつは、777以来いらい次々つぎつぎ新型しんがた計画けいかく発表はっぴょうしたものの、株主かぶぬし資本しほん理解りかいられない、というかつてはかんがえられなかった理由りゆうで10年間ねんかん中断ちゅうだんされた。このあいだ次々つぎつぎ新型しんがた販売はんばいしたエアバスに、ここでもおおきくみずをあけられた。販売はんばいすう1999ねんにエアバスにかれ、以後いご拮抗きっこうした。かえしをはかろうと、こう音速おんそくソニック・クルーザーちょう大型おおがた747Xの開発かいはつにもいどんだが、ちをかけるようにアメリカ同時どうじ多発たはつテロ事件じけん発生はっせいし、国内こくない航空こうくう会社かいしゃ倒産とうさんともな販売はんばい業績ぎょうせき急激きゅうげき悪化あっかした。

軍需ぐんじゅ部門ぶもんでは、大量たいりょう発注はっちゅう見込みこまれたJSF 統合とうごう打撃だげき戦闘せんとう競争きょうそうにおいて、同社どうしゃX-32ロッキード・マーティンしゃX-35やぶれた。また、シコルスキー・エアクラフトしゃ共同きょうどう開発かいはつし、ステルスせいそなえたアメリカ陸軍りくぐん次期じき偵察ていさつ攻撃こうげきヘリコプター RAH-66 コマンチ 計画けいかく中止ちゅうしされるなど先行さきゆ不透明ふとうめい要素ようそおおくなっている。アメリカ海軍かいぐんP-8Aたいせん哨戒しょうかい受注じゅちゅう獲得かくとくしたが、KC-767空中くうちゅう給油きゅうゆ発注はっちゅうをめぐり、国防総省こくぼうそうしょうとのあいだ汚職おしょく疑惑ぎわく中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこく政府せいふ納入のうにゅう予定よていだったボーイング767機内きないから盗聴とうちょう多数たすう発見はっけんされた事件じけん発生はっせいした。

2005ねん、10ねんぶりの新型しんがたボーイング787旧称きゅうしょう:ボーイング7E7)「ドリームライナー」の開発かいはつ開始かいしした。20年間ねんかんで1,000以上いじょうげたナローボディ双発そうはつの757は、そのおおきさから737NGと787のターゲットとかさなることもあり生産せいさん中止ちゅうしした。つづいて747の新型しんがた747-400後継こうけい)の計画けいかくボーイング747-8発表はっぴょうした。

ドライデン飛行ひこう研究けんきゅうセンター (DFRC) で飛行ひこう試験しけんちゅうのX-45A(2002ねん12月19にち

軍用ぐんよう部門ぶもんではファントムワークス中心ちゅうしん無人むじん開発かいはつにもちからそそいでおり、UCAV無人むじん戦闘せんとう/攻撃こうげき)の分野ぶんやではX-45開発かいはつし、J-UCAS計画けいかくノースロップ・グラマンX-47きそっていたが、2006ねん計画けいかく自体じたい中止ちゅうしとなった。つづ海軍かいぐん無人むじん戦闘せんとう攻撃こうげき開発かいはつ計画けいかく実証じっしょう選定せんていとして名乗なのりをげていたが、こちらは2007ねんにX-47にやぶれた。小型こがた無人むじん回転かいてんつばさであるA160 ハミングバードや、静止せいし可能かのう回転かいてんつばさ、CRW (Canard Rotor/Wing (en)) X-50 ドラゴンフライ (en)などの開発かいはつんだ。

2006ねん受注じゅちゅうすうでは、新型しんがたのほかにも、737を好調こうちょうげ、エアバスをふたたかえした。また、ボーイングは現在げんざい、737や777などの一部いちぶ後継こうけいとなる旅客機りょかくき開発かいはつプロジェクト、ボーイング・イエローストーン・プロジェクトすすめている。

2010年代ねんだい

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2012年度ねんど売上うりあげだか 81,698 Million US$ のうち、民間みんかん部門ぶもんが 49,127 Million US$、軍用ぐんよう部門ぶもんが 32,607 Million US$ 、営業えいぎょう利益りえき 6,311 Million US$ のうち、民間みんかん部門ぶもんが 4,711 Million US$、軍用ぐんよう部門ぶもんが 3,068 Million US$ である[9]。2012ねん12月31にち時点じてんでの受注じゅちゅう契約けいやく残高ざんだかは、民間みんかん部門ぶもんが 317,287 Million US$、軍用ぐんよう部門ぶもんが 55,068 Million US$ 、民需みんじゅ軍需ぐんじゅ合計ごうけいで 372,355 Million US$ である[10]

しかし2008ねん納品のうひん予定よていの787の開発かいはつ納品のうひんおくれたうえに、2012ねん就航しゅうこう数々かずかずのトラブルに見舞みまわれた。2014ねんからは、積極せっきょくてき自社じしゃかぶいや株主かぶぬし配当はいとう増額ぞうがくと、極端きょくたん株主かぶぬしへの利益りえき還元かんげんおこなはじめた。2019ねんまでにった自社じしゃかぶいは406おくドル、配当はいとうは193おくドルにおよんだ。一方いっぽうで、過去かこ最高さいこう純益じゅんえき記録きろくした2018ねん12がつでさえも、純資産じゅんしさんはわずか4おくドルしかなく、後述こうじゅつする2019ねん墜落ついらく事故じこによる受注じゅちゅうすう激減げきげん、2020ねん新型しんがたコロナウイルス感染かんせん拡大かくだいによる航空こうくう需要じゅよう激減げきげん局面きょくめんでは、会社かいしゃ存続そんぞくあやぶまれるほどの経営けいえい危機きき直面ちょくめんすることとなった[11]

生産せいさんはアメリカ国内こくない工場こうじょう主力しゅりょくであるが、2018ねん12月には中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこくはつ海外かいがい工場こうじょう建設けんせつした[12][13]

F-22は、ロッキード・マーチン共同きょうどう開発かいはつ共同きょうどう生産せいさん契約けいやくになったが、F-35開発かいはつではロッキード・マーチンの単独たんどく受注じゅちゅう契約けいやくになり、軍需ぐんじゅ部門ぶもん競合きょうごう他社たしゃやぶれる傾向けいこうであり、2012年度ねんど売上うりあげだか営業えいぎょう利益りえきたいする割合わりあいでは民需みんじゅ軍需ぐんじゅ上回うわまわり、受注じゅちゅう契約けいやく残高ざんだかでは民需みんじゅ軍需ぐんじゅおおきく上回うわまわ状況じょうきょうになっている。このため、P-8のような民間みんかん改造かいぞうした機体きたい提案ていあんするなど、飛行機ひこうきていコストはかっている。2019ねん2がつエンブラエル旅客機りょかくき部門ぶもん買収ばいしゅうし、軍用ぐんよう輸送ゆそう販売はんばいする合弁ごうべん会社かいしゃ設立せつりつ発表はっぴょうされた。これによりボーイングは、小型こがたから大型おおがたまでをそろえることとなった[14]が、これはのち解消かいしょうした。

2019ねん5がつには、ボーイングのふく社長しゃちょうつとめたパトリック・シャナハンが、軍需ぐんじゅ産業さんぎょう出身しゅっしんしゃはじめてアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく国防こくぼう長官ちょうかん指名しめいされ[15]、ボーイングに便宜べんぎはかっていた疑惑ぎわく倫理りんり調査ちょうさけていたことから、物議ぶつぎかもした[16]

2019ねん3がつ13にちエチオピア航空こうくう302便びん墜落ついらく事故じこエチオピア発生はっせいボーイング737MAX運航うんこう停止ていし禁止きんし措置そち各国かっこくひろがると、受注じゅちゅうすうにも影響えいきょうおよはじめ、同年どうねん4がつちゅうのボーイングの旅客機りょかくき受注じゅちゅうすうはゼロとなった[17]同年どうねん12月24にち最高さいこう経営けいえい責任せきにんしゃデニス・ミュレンバーグ解任かいにん発表はっぴょうされ、後任こうにんにはデイヴィッド・カルフーン就任しゅうにんすることになったが、上記じょうきのエチオピア航空こうくう事故じこと、その5ヶ月かげつはんまえの2018ねん10月29にちに、インドネシア発生はっせいしたライオン・エア610便びん墜落ついらく事故じこ遺族いぞくたちは、ボーイングの対応たいおうおそすぎることを非難ひなんした[18]

デニス・ミュレンバーグの解任かいにんは、ボーイングが製造せいぞうした民間みんかん宇宙船うちゅうせんスターライナー」のミッション失敗しっぱい直後ちょくごに、取締役とりしまりやくかい全会ぜんかい一致いっち決定けっていしたとされる[19]

2020年代ねんだい

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2020ねん1がつ29にち発表はっぴょうした2019ねん通期つうき決算けっさんは、じゅん損益そんえきが6おく3600まんドルの赤字あかじ、1997ねん以来いらい22ねんぶり[20]

部門ぶもん

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この会社かいしゃは、ボーイング民間みんかん航空機こうくうきと、統合とうごう防衛ぼうえいシステムの2つのおおきな部門ぶもんにわけられる。

製品せいひん

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航空機こうくうき

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民間みんかん

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生産せいさんちゅう
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開発かいはつちゅう
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  • ボーイング787F
生産せいさん終了しゅうりょう
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計画けいかくのみ
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軍用ぐんよう

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C-5ならんでアメリカ空軍くうぐん装備そうびする大型おおがた輸送ゆそうC-17イギリス空軍くうぐんすうリースしている。民間みんかん貨物かもつがたのBC-17も一時いちじ検討けんとうされた[21]
RAH-66 コマンチ手前てまえ)とならんで飛行ひこうするAH-64 アパッチおく
軍用ぐんよう929(べい海軍かいぐんのペガサスきゅう水中すいちゅうつばさミサイルていさんばんていトーラスPHM-3)
固定こていつばさ
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ティルトローター
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回転かいてんつばさ一部いちぶ
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  • ボーイングしゃせい
    • AH-64 アパッチ(きゅうマクドネル・ダグラス)
    • AH-64D アパッチ・ロングボウ
    • AH-6
    • CH-46 シーナイト(きゅうバートル)
    • CH-47 チヌーク
    • RAH-66 コマンチ(シコルスキー・エアクラフト共同きょうどう開発かいはつ開発かいはつ中止ちゅうし
    • A160 ハミングバード(きゅうフロンティア・システムズ)
    • SB-1 デファイアント(シコルスキー・エアクラフトと共同きょうどう開発かいはつ開発かいはつ中止ちゅうし
    • MH-139レオナルド S.p.A共同きょうどう開発かいはつ

宇宙うちゅう

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搭載とうさい機器きき

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ミサイル・ロケット

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船舶せんぱく

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旅客りょかくよう929(TurboJETてつぼし

その

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受注じゅちゅう納入のうにゅう

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機体きたい 受注じゅちゅうすう 納入のうにゅうすう 納入のうにゅうすう
ボーイング707
856
856
0
ボーイング717
155
155
0
ボーイング720
154
154
0
ボーイング727
1,831
1,831
0
ボーイング737 オリジナル
1,144
1,144
0
ボーイング737 クラシック
1,988
1,988
0
ボーイング737 NG
7,074
6,981
93
ボーイング737 MAX
5,011
350
4,661
ボーイング747
1,418
1,418
0
ボーイング747-8
154
130
24
ボーイング757
1,049
1,049
0
ボーイング767
1,244
1,135
109
ボーイング777
1,687
1,584
103
ボーイング777X
326
0
326
ボーイング787 ドリームライナー
1,421
789
632
合計ごうけい
25,512
19,564
5,948

2019ねん1がつ現在げんざい[22][23]

ひょうちゅう、ボーイング737かく機種きしゅ詳細しょうさい以下いかとおり。

  • ボーイング737 オリジナル: 737-100, 737-200
  • ボーイング737 クラシック: 737-300, 737-400, 737-500
  • ボーイング737 NG: 737-600, 737-700, 737-700ER, 737-800, 737-900, 737-900ER
  • ボーイング737 MAX: 737-7, 737-8, 737-9, 737-10

カスタマーコード

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ボーイング727がた以降いこう旅客機りょかくきにおいては、顧客こきゃく区別くべつするために「カスタマーコード」とばれる符丁ふちょう型式けいしきめいしている[24]。これはボーイングにはじめて発注はっちゅうしたさいてられる[24]。カスタマーコードは数字すうじえい文字もじで2文字もじわせとなる[25] が、えい文字もじのうち「I」と「O」は使用しようされない[25]

このカスタマーコードは、顧客こきゃく発注はっちゅうした機材きざい正式せいしき型式けいしきめいとしてまれる[24]たとえば、カスタマーコード「46」の日本航空にほんこうくうボーイング747-200がた発注はっちゅうした場合ばあい正式せいしき型式けいしきめいは「ボーイング747-246」となる[24]。これは、航空機こうくうき他社たしゃ譲渡ゆずりわたされてもわることはない[24]。また、軍隊ぐんたいなどにも同様どうようてられており、航空こうくう自衛隊じえいたい場合ばあいは「FK」である。

個々ここ航空こうくう会社かいしゃのカスタマーコードについてはかく航空こうくう会社かいしゃ記事きじ参照さんしょうされたい。ボーイング自身じしん発注はっちゅうした自社じしゃ保有ほゆう場合ばあい、カスタマーコードは「20」である[25]

なお、ボーイング787やボーイング737MAX、ボーイング747-8の一部いちぶでは使用しようされていない。

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ 2022ねん5がつ22にち、ボーイングしゃ本社ほんしゃバージニアしゅうアーリントン移転いてんすると発表はっぴょうした。
  2. ^ ボーイングの100%子会社こがいしゃ

出典しゅってん

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  1. ^ The Boeing Company 2012 Annual Report>51P>The Boeing Company and Subsidiaries Consolidated Statements of Financial Position>Total shareholders’ equity
  2. ^ a b c d e Boeing FY2017
  3. ^ Boeing in Brief
  4. ^ Boeing Fleet Details and History”. 2023ねん1がつ23にち閲覧えつらん
  5. ^ Oldham, Kit (August 19, 2003). "Jackson, Henry M. "Scoop"". History Link, The free online encyclopedia of Washington state history.
  6. ^ Boswell, Sharon; Lorraine McConaghy (September 29, 1996). "Twin towers of power". Seattle Times.
  7. ^ Jason Vest. "The Men From JINSA and CSP", The Nation, August 15, 2002.
  8. ^ "Go-ahead for the Boeing SST?", Flight International, 2 October 1969
  9. ^ The Boeing Company 2012 Annual Report>54P>The Boeing Company Subsidiaries Notes The Consolidated Financial Statements Summary of Business Segment Data
  10. ^ The Boeing Company 2012 Annual Report>18P>Item 6. Selected Financial Data>Contractual Backlog
  11. ^ ボーイング、株主かぶぬし還元かんげんしすぎで債務さいむ超過ちょうか事情じじょう”. 東洋とうよう経済けいざいオンライン (2020ねん3がつ30にち). 2020ねん4がつ2にち閲覧えつらん
  12. ^ “Boeing to Open Its First 737 Plant in China Under Shadow of a Trade War”. ブルームバーグ. (2018ねん12月23にち). https://www.bloomberg.com/news/articles/2018-12-13/boeing-s-first-china-737-plant-to-open-in-shadow-of-trade-war 2019ねん5がつ12にち閲覧えつらん 
  13. ^ “ボーイング737MAX運航うんこう停止ていし中国ちゅうごくさきうごいた理由りゆう. WSJ. (2019ねん3がつ18にち). https://jp.wsj.com/articles/SB12498886470155574209504585183243413997032 2020ねん1がつ4にち閲覧えつらん 
  14. ^ エンブラエル、ボーイングによる小型こがた事業じぎょう買収ばいしゅう承認しょうにん”. 日本経済新聞にほんけいざいしんぶん 電子でんしばん. 2019ねん6がつ8にち閲覧えつらん
  15. ^ べい大統領だいとうりょう国防こくぼう長官ちょうかんにシャナハン代行だいこう指名しめいへ、防衛ぼうえい業界ぎょうかい出身しゅっしんはじめて”. ロイター. (2019ねん5がつ9にち). https://jp.reuters.com/article/us-defense-secretary-idJPKCN1SF2R4 2020ねん1がつ4にち閲覧えつらん 
  16. ^ べい国防こくぼう長官ちょうかん代行だいこう、F35開発かいはつ計画けいかく酷評こくひょう 機種きしゅ自体じたいは「素晴すばらしい」”. CNN (2019ねん4がつ26にち). 2020ねん1がつ4にち閲覧えつらん
  17. ^ べいボーイング、4がつ受注じゅちゅう件数けんすうはゼロ”. CNN (2019ねん5がつ16にち). 2019ねん5がつ18にち閲覧えつらん
  18. ^ べいボーイング、マレンバーグCEOを解任かいにん 墜落ついらく事故じこ”. yahoo (2019ねん12月24にち). 2019ねん12月24にち閲覧えつらん
  19. ^ “Boeing Fires C.E.O. Dennis Muilenburg”. ニューヨーク・タイムズ. (2019ねん12月23にち). https://www.nytimes.com/2019/12/23/business/Boeing-ceo-muilenburg.html 2019ねん12月24にち閲覧えつらん 
  20. ^ “ボーイング、22ねんぶりの通期つうき赤字あかじ 737MAX問題もんだいひびく”. (2020ねん1がつ30にち). https://www.cnn.co.jp/business/35148717.html 2020ねん2がつ2にち閲覧えつらん 
  21. ^ 資料しりょう(PDF,英語えいご
  22. ^ Boeing: Commercial”. www.boeing.com. March 11, 2019閲覧えつらん
  23. ^ Boeing: Commercial” (英語えいご). www.boeing.com. 2019ねん2がつ19にち閲覧えつらん
  24. ^ a b c d e 『ボーイング747ジャンボ』 p.64
  25. ^ a b c 『ボーイング747ジャンボ』 p.65

参考さんこう文献ぶんけん

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  • Daniel J. March (2005). Flightpath Classics: Profiles Of The Aerospatiale's Bac Concorde, Boeing 777 & Airbus A300. Airtime Pub. ISBN 978-1880588833 
  • John Newhouse ちょ航空機こうくうき産業さんぎょう研究けんきゅうグループ やく『スポーティーゲーム―国際こくさいビジネス戦争せんそう内幕うちまく學生がくせいしゃ、1988ねん原著げんちょ1982ねん)。ISBN 978-4311600142 
  • Matthew Lynn ちょ清谷きよたに信一しんいち平岡ひらおかまもる・ユール洋子ようこ やく『ボーイングvsエアバス―旅客機りょかくきメーカーの栄光えいこう挫折ざせつ』アリアドネ企画きかく、2000ねん原著げんちょ1995ねん)。ISBN 978-4384025231 
  • Michel Asseline ちょ花上はなうえ克己かつみ やく『エアバスA320は、なぜちたか―パイロットのせいか、飛行機ひこうきのせいか』講談社こうだんしゃ、1995ねんISBN 978-4062079228 
  • 青木あおきけん『ボーイングVSエアバス―2だい旅客機りょかくきメーカーの仁義じんぎなきたたかい』イカロス出版いかろすしゅっぱん、2004ねんISBN 978-4871495899 
  • 「あらかると 747」『エアライン臨時りんじ増刊ぞうかん ボーイング747ジャンボ』、イカロス出版いかろすしゅっぱん、1986ねん9がつ、59-68ぺーじ 

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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