三笠みかさ (戦艦せんかん)

三笠みかさ（みかさ）は、大日本帝国だいにっぽんていこく海軍かいぐんの戦艦せんかん。日にち露ろ戦争せんそうの日本海にほんかい海戦かいせんで連合れんごう艦隊かんたい旗艦きかんを務つとめた。

三笠みかさ
佐世保させぼに入港にゅうこうした「三笠みかさ」 （1905年ねん2月がつ18日にちもしくは19日にち撮影さつえい）
基本きほん情報じょうほう
建造けんぞう所しょ	ヴィッカース・サンズ社しゃ バロー＝イン＝ファーネス造船ぞうせん所しょ（イギリス）
運用うんよう者しゃ	大日本帝国だいにっぽんていこく海軍かいぐん
艦かん種しゅ	戦艦せんかん
級きゅう名めい	敷島しきしま型がた（四よん番ばん艦かん）
艦かん歴れき
計画けいかく	第だい二に期き拡張かくちょう計画けいかく
発注はっちゅう	1898年ねん9月26日にち
起工きこう	1899年ねん1月がつ24日にち
進水しんすい	1900年ねん11月8日にち
竣工しゅんこう	1902年ねん3月1日にち
除籍じょせき	1923年ねん9月がつ20日はつか
現況げんきょう	記念きねん艦かんとして保存ほぞん
要目ようもく
排水はいすい量りょう	15,140トン（常備じょうび）
全長ぜんちょう	131.7m
最大さいだい幅はば	23.2m
吃水きっすい	8.3m
機関きかん	15,000馬力ばりき
速力そくりょく	18ノット
航続こうぞく距離きょり	10ノットで7,000海うみ里さと（約やく13,000km）
乗員じょういん	860名めい
兵へい装そう	主砲しゅほう 40口径こうけい30.5センチ連装れんそう砲ほう2基き4門もん 副ふく砲ほう 40口径こうけい15.2センチ単たん装そう砲ほう14門もん 対たい水雷すいらい艇てい砲ほう 40口径こうけい7.6センチ単たん装そう砲ほう20門もん 47ミリ単たん装そう砲ほう16基き 魚雷ぎょらい発射はっしゃ管かん 45センチ発射はっしゃ管かん4門もん
装甲そうこう	KC装甲そうこう鋼板こうはん（クルップ鋼こう） 舷側げんそく:9in(228.6mm)-4in(101.6mm)KC鋼こう 甲板かんぱん:3in(76.2mm)-2in(50.8mm) 砲塔ほうとう:14in(355.6mm)-8in(203.2mm) 砲ほう郭かく:6in(152.4mm)-2in(50.8mm)

神奈川かながわ県けん横須賀よこすか市しに静態せいたい保存ほぞんされており、世界せかい三さん大だい記念きねん艦かんの一ひとつとされている。

概要がいよう

軍艦ぐんかん「三笠みかさ（みかさ）」は、敷島しきしま型がた戦艦せんかんの四よん番ばん艦かん。イギリスのヴィッカース社しゃで建造けんぞうされ、1902年ねん（明治めいじ35年ねん）3月がつに竣工しゅんこう。奈良なら県けんにある三笠山みかさやま（春日山かすがやま）にちなんで命名めいめいされた。 船籍せんせき港みなとは京都きょうと府ふ舞鶴まいづる市しの舞鶴まいづる港こう。同型どうけい艦かんは「敷島しきしま」「初瀬はつせ」「朝日あさひ」。1904年ねん（明治めいじ37年ねん）からの日にち露ろ戦争せんそうでは連合れんごう艦隊かんたい旗艦きかんを務つとめ、連合れんごう艦隊かんたい司令しれい長官ちょうかんの東郷とうごう平八郎へいはちろう大将たいしょうらが座乗ざじょうした。1905年ねん（明治めいじ38年ねん）5月がつ末まつ、連合れんごう艦隊かんたい旗艦きかんとして日本海にほんかい海戦かいせんを戦たたかう。同年どうねん9月11日にち、佐世保させぼ港こうで爆沈ばくちんした後のちに浮揚ふよう・修理しゅうりされ、1908年ねん（明治めいじ41年ねん）4月がつ下旬げじゅんに修理しゅうり工事こうじを終おえた。1912年ねん（大正たいしょう元年がんねん）10月がつ3日にち、前部ぜんぶ火薬かやく庫こ火災かさい事故じこを起おこす。

大正たいしょう時代じだいは北方ほっぽう警備けいびに従事じゅうじした（シベリア出兵しゅっぺい）。1921年ねん（大正たいしょう10年ねん）9月がつ1日にち、海防かいぼう艦かんに類別るいべつ変更へんこう。1923年ねん（大正たいしょう12年ねん）9月がつ1日にち、横須賀よこすか軍港ぐんこうで関東大震災かんとうだいしんさいに遭遇そうぐう、着き底そこした。ワシントン海軍かいぐん軍縮ぐんしゅく条約じょうやくにより除籍じょせきされ、横須賀よこすかで記念きねん艦かんとなった。現在げんざいは防衛ぼうえい省しょうが所管しょかんし、神奈川かながわ県けん横須賀よこすか市しの三笠みかさ公園こうえんに記念きねん艦かんとして保存ほぞんされ、現存げんそんしている。

歴史れきし

建造けんぞう

1906年版ねんばんジェーン海軍かいぐん年鑑ねんかんにおける三笠みかさの要目ようもく

日にち清しん戦争せんそう後ご、ロシア帝国ていこくに対抗たいこうするために日本にっぽん海軍かいぐんは軍拡ぐんかくを進すすめた。その中なかで『六ろく六ろく艦隊かんたい計画けいかく』（戦艦せんかんを6隻せき、装甲そうこう巡洋艦じゅんようかんを6隻せき配備はいびする計画けいかく）の一環いっかん、その最終さいしゅう艦かんとして「三笠みかさ」はイギリスのヴィッカースに発注はっちゅうされて建造けんぞうされた。

1899年ねん（明治めいじ32年ねん）1月がつ24日にち、バロー＝イン＝ファーネス造船ぞうせん所しょで起工きこう。1900年ねん（明治めいじ33年ねん）11月8日にち、進水しんすいした。1902年ねん（明治めいじ35年ねん）1月がつ15日にちから20日にちまで公おおやけ試ためしが行おこなわれ、3月1日にちにサウサンプトンで日本にっぽん海軍かいぐんへの引渡ひきわたし式しきが行おこなわれた。建造けんぞう費用ひようは船体せんたいが88万まんポンド、兵器へいきが32万まんポンドであった。

3月13日にち、イギリスのプリマスを出港しゅっこう。回航かいこう員いんの中なかには野村のむら吉三郎きちさぶろう（海軍かいぐん少尉しょうい。後日ごじつ、真珠湾しんじゅわん攻撃こうげき時どきの駐米ちゅうべい大使たいし）もいた。スエズ運河うんが経由けいゆで5月がつ18日にちに横須賀よこすかへに到着とうちゃくした。初代しょだい艦長かんちょうは早崎はやさき源はじめ吾われ大佐たいさ。横須賀よこすかで整備せいび後ごの6月がつ23日にちに出港しゅっこうし、7月がつ17日にち本籍ほんせき港みなとである舞鶴まいづる港こうに到着とうちゃくした。

戦歴せんれき

「三笠みかさ」露天ろてん艦橋かんきょうで日本海にほんかい海戦かいせんの指揮しきを執とる東郷とうごう平八郎へいはちろうや艦長かんちょうの伊地知いじち彦次郎ひこじろう（左ひだりから4人にん目め）。東城とうじょう鉦かね太郎たろう画が『三笠みかさ艦かん橋之はしの圖ず』

1903年ねん（明治めいじ36年ねん）7月がつ24日にち、皇族こうぞく軍人ぐんじんの伏見ふしみ宮みや博ひろし恭きょう王おう（海軍かいぐん大尉たいい、9月26日にちに少佐しょうさ進級しんきゅう）が「三笠みかさ」に着任ちゃくにん、後部こうぶ砲塔ほうとう（主砲しゅほう）を指揮しきする第だい三さん分隊ぶんたい長ちょうとなった。12月28日にち、「三笠みかさ」は連合れんごう艦隊かんたい旗艦きかんとなった。 1904年ねん（明治めいじ37年ねん）2月がつ6日にちから日にち露ろ戦争せんそうに加くわわり、2月がつ9日にちからの旅順りょじゅん口こう攻撃こうげきや旅順りょじゅん口こう閉塞へいそく作戦さくせんに参加さんかした。3月5日にち、加藤かとう寛治かんじ少佐しょうさ（当時とうじ、姉妹しまい艦かん「朝日あさひ」砲術ほうじゅつ長ちょう）が「三笠みかさ」砲術ほうじゅつ長ちょうに任命にんめいされた。

8月がつ10日とおか、黄海こうかい海戦かいせんに参加さんかした。「三笠みかさ」の被弾ひだん箇所かしょは20数すう個こを数かぞえた。砲戦ほうせん中ちゅうの午後ごご5時じ58分ふん頃ごろ、砲弾ほうだんが砲身ほうしん内うちで自爆じばくする膅発により後部こうぶ砲塔ほうとうで爆発ばくはつが発生はっせい、戦死せんし1名めい・負傷ふしょう16名めいを出だす。伏見ふしみ宮みや博ひろし恭きょう王おう少佐しょうさも負傷ふしょうした。公式こうしきには被弾ひだんとされた。

「三笠みかさ」での勤務きんむや海戦かいせんをきっかけに、東郷とうごうと加藤かとう、あるいは加藤かとうと伏見ふしみ宮みや博ひろし恭きょう王おうの親密しんみつな関係かんけいが始はじまった。旅順りょじゅん攻囲こうい戦せんにより旅順りょじゅん要塞ようさいは陥落かんらくし、連合れんごう艦隊かんたい各かく艦かんは修理しゅうりと整備せいびに従事じゅうじした。12月28日にち、呉ごに入港にゅうこう、修理しゅうりを行おこなう。膅発の原因げんいんは解明かいめいされず、各かく艦かんは不安ふあんを抱かかえたままであった。

「日本海にほんかい海戦かいせんにおける連合れんごう艦隊かんたい幹部かんぶ」も参照さんしょう

1905年ねん（明治めいじ38年ねん）2月がつ14日にちに呉ごを出港しゅっこう、江田島えたじま・佐世保させぼ経由けいゆで21日にちに朝鮮半島ちょうせんはんとうの鎮海湾わんに進出しんしゅつ。以後いご、同地どうちを拠点きょてんに対馬海峡つしまかいきょうで訓練くんれんを行おこない、5月27日にち・28日にちに日本海にほんかい海戦かいせんでロシア海軍かいぐんバルチック艦隊かんたいと交戦こうせんした。「三笠みかさ」艦長かんちょうは伊地知いじち彦次郎ひこじろう大佐たいさ、砲術ほうじゅつ長ちょうは安保あぼ清きよし種しゅ少佐しょうさ。膅発を恐おそれて「三笠みかさ」では帆布ほぬのを用もちいた応急おうきゅう措置そちを行おこなったが、それでも「三笠みかさ」「敷島しきしま」「日進にっしん」で膅発が起おきた。

この2日間にちかんに亘わたる海戦かいせんでは、日本にっぽん連合れんごう艦隊かんたいは戦力せんりょくの劣勢れっせいをカバーするために敵前てきぜんT字じ戦法せんぽうを採用さいようし、激戦げきせんの末すえ大だいロシア艦隊かんたいを撃破げきはする。連合れんごう艦隊かんたい司令しれい長官ちょうかん東郷とうごう平八郎へいはちろう大将たいしょうは三笠みかさ上じょうで、「皇国こうこくの興廃こうはい此の一いち戦せんに在あり、各員かくいん一層いっそう奮励ふんれい努力どりょくせよ」という訓示くんじとともに、Z旗はたを掲かかげて全ぜん艦隊かんたいの士気しきの高揚こうようを図はかり大だい勝利しょうりを収おさめる。これにより、その後ご日本にっぽん海軍かいぐんでは、重要じゅうような海戦かいせんでZ旗はたを掲揚けいようすることが慣例かんれい化かされていった。なお、この海戦かいせんで「三笠みかさ」も艦橋かんきょうや副ふく砲ほうなどに被弾ひだんし、113名めいの死傷ししょう者しゃを出だした。

日にち露ろ戦争せんそう終結しゅうけつ直後ちょくごの1905年ねん（明治めいじ38年ねん）9月がつ11日にち、三笠みかさは佐世保させぼ港こう内うちで後部こうぶ弾薬だんやく庫この爆発ばくはつ事故じこのため沈没ちんぼつした。この事故じこでは339名めいの死者ししゃを出だした。弾薬だんやく庫こ前まえで、当時とうじ水兵すいへい間あいだで流行りゅうこうしていた「信号しんごう用ようアルコールに火ひをつけたのち、吹ふき消けしてにおいを飛とばして飲のむ」（兵員へいいん達たちは「ピカ」と呼よんでいた）悪戯いたずらの最中さいちゅうに、誤あやまって火ひのついた洗面せんめん器きをひっくり返かえしたことが原因げんいんとする説せつや、下瀬したせ火薬かやくの変質へんしつが原因げんいんという説せつもある。事故じこ当時とうじ、東郷とうごうは上陸じょうりくしていて無事ぶじであった。艦隊かんたい付属ふぞく軍楽隊ぐんがくたいに着任ちゃくにんしていた瀬戸口せとぐち藤吉とうきちも、事故じこ当時とうじは上陸じょうりく中ちゅうで難なんを逃のがれたが、軍楽ぐんがく兵へいの多おおくが事故じこで殉職じゅんしょくした。この爆発ばくはつ沈没ちんぼつ事故じこは秋山あきやま真之まさゆきが宗教しゅうきょう研究けんきゅうに没頭ぼっとうする一因いちいんともなったとされる。

10月23日にちの海軍かいぐん凱旋がいせん式しきは、「三笠みかさ」に代かわって姉妹しまい艦かん「敷島しきしま」が旗艦きかんとなった。明治天皇めいじてんのうの御召おめし艦かんは装甲そうこう巡洋艦じゅんようかん「浅間あさま」であった。「三笠みかさ」は予備よび艦かんとされた。12月12日にち、艦艇かんてい類別るいべつ等級とうきゅう表ひょうの改定かいていに伴ともない戦艦せんかんの等級とうきゅうが廃止はいしされ、「戦艦せんかん」に類別るいべつされる。 1906年ねん（明治めいじ39年ねん）8月がつ14日にちに浮揚ふよう、佐世保させぼ工廠こうしょうで修理しゅうりされた。 1908年ねん（明治めいじ41年ねん）4月がつ24日にち、工事こうじ終了しゅうりょう。第だい一いち艦隊かんたい旗艦きかんとして現役げんえきに戻もどった。 同年どうねん9月25日にち朝あさ、明治天皇めいじてんのう皇太子こうたいし（のちの大正天皇たいしょうてんのう）は青森あおもり県けん青森あおもり港こうから「三笠みかさ」（第だい一いち艦隊かんたい司令しれい長官ちょうかん伊集院いじゅういん五郎ごろう中将ちゅうじょう、「三笠みかさ」艦長かんちょう奥宮おくのみや衛まもる大佐たいさ）に乗艦じょうかんする。皇太子こうたいしは「三笠みかさ」で大湊おおみなと要港ようこう部ぶへ移動いどうし、同地どうちを視察しさつする。夕刻ゆうこく、三笠みかさは青森あおもり港こうに戻もどり皇太子こうたいしは退すさ艦かんした。

1912年ねん（大正たいしょう元年がんねん）10月3日にち午後ごご6時じ40分ふん、前部ぜんぶ火薬かやく庫こで火災かさいが発生はっせい、注水ちゅうすいして爆沈ばくちんを免まぬかれる。火薬かやく庫こで自殺じさつを図はかった水兵すいへいが死亡しぼうしたほか、負傷ふしょう者しゃ複数ふくすう名めいを出だした。 1914年ねん（大正たいしょう3年ねん）8月がつ23日にち、日本にっぽんが第だい一いち次じ世界せかい大戦たいせんに参戦さんせんすると、戦争せんそう初期しょきに「三笠みかさ」は日本海にほんかいなどで警備けいび活動かつどうに従事じゅうじした。その後ご、1918年ねん（大正たいしょう7年ねん）から1921年ねん（大正たいしょう10年ねん）の間あいだ、大戦たいせん中ちゅうにロシア革命かくめいにより誕生たんじょうした社会しゃかい主義しゅぎ国こくソ連それんを東ひがしから牽制けんせいするシベリア出兵しゅっぺい支援しえんに参加さんかした。大正たいしょう7年ねん当時とうじ、木村きむら昌福まさとみ（後日ごじつ、第だい一いち水雷すいらい戦隊せんたい司令しれい官等かんとう）が海軍かいぐん中尉ちゅういとして「三笠みかさ」で勤務きんむしていた。シベリア出兵しゅっぺい参加さんか前まえ、「三笠みかさ」では防寒ぼうかん工事こうじが実施じっしされ、水上みずかみ飛行機ひこうきの臨時りんじ搭載とうさいも行おこなった。横よこ廠しょう式しきロ号ごう甲かぶと型がた水上すいじょう偵察ていさつ機きなどは分解ぶんかい状態じょうたいで「三笠みかさ」に搭載とうさいし、氷上ひかみや水上すいじょうに下おろして発進はっしんした。

1920年ねん（大正たいしょう9年ねん）の尼あま港みなと事件じけんの際さいは砕氷さいひょう艦かん「見島みしま」（元もとロシア海防かいぼう戦艦せんかん「アドミラル・セニャーヴィン」）とニコラエフスクへ救援きゅうえんに向むかったが堅氷けんぴょうに阻はばまれ入港にゅうこうできなかった。このため約やく700名めいの日本人にっぽんじんと数すう千せん名めいのロシア人じんは救助きゅうじょされることなく赤軍せきぐんパルチザンに惨殺ざんさつされた。日本にっぽん海軍かいぐん最初さいしょの砕氷さいひょう艦かん「大だい泊はく」が竣工しゅんこうしたのは、翌年よくねん11月がつであった。

1921年ねん（大正たいしょう10年ねん）9月がつ1日にち、「三笠みかさ」は海防かいぼう艦かん（一等いっとう海防かいぼう艦かん）に類別るいべつされる。 9月16日にち、「三笠みかさ」はウラジオストク港外こうがいのアスコルド海峡かいきょうで濃霧のうむの中なかを航行こうこう中ちゅう座礁ざしょうして大おおきく損傷そんしょうし、浸水しんすい。離礁りしょう後ご、ウラジオストクに入渠にゅうきょして応急おうきゅう修理しゅうりを行おこなった。11月3日にち、舞鶴まいづるに帰投きとうした。

廃はい艦かん

戦せん間あいだ期きのワシントン軍縮ぐんしゅく条約じょうやくによって「三笠みかさ」は廃はい艦かんが決定けっていした。1923年ねん（大正たいしょう12年ねん）9月がつ1日にち、関東大震災かんとうだいしんさいにより岸壁がんぺきに衝突しょうとつ。応急おうきゅう修理しゅうりのままであったウラジオストク沖おきでの破損はそん部位ぶいから大だい浸水しんすいを起おこし、そのまま着き底そこした。9月20日にち、除籍じょせきされた。

姉妹しまい艦かんのうち、「敷島しきしま」と「朝日あさひ」は武装ぶそうを撤去てっきょした後のちに練習れんしゅう特務とくむ艦かんとして再さい利用りようされた。「三笠みかさ」は解体かいたいされる予定よていだったが、国民こくみんから愛あいされた「三笠みかさ」に対たいする保存ほぞん運動うんどうが勃興ぼっこうし、条約じょうやくに基もとづき現役げんえきに復帰ふっきできない状態じょうたいにすることを条件じょうけんに保存ほぞんされることが特別とくべつに認みとめられる。1925年ねん（大正たいしょう14年ねん）1月がつに記念きねん艦かんとして横須賀よこすかに保存ほぞんすることが閣議かくぎ決定けっていされた。6月18日にちに保存ほぞんのための工事こうじが開始かいしされた。舳先へさきを皇居こうきょに向むけた後のちに船体せんたいの外周がいしゅう部ぶに大量たいりょうの砂すなが投入とうにゅうされるとともに、下しも甲板かんぱんにコンクリートが注入ちゅうにゅうされた。この日ひ以降いこう、「三笠みかさ」は海うみに浮うかんでいるのではなく海底かいていに固定こていされており、潮しおの満みち引びきによっても甲板かんぱんの高たかさは変かわらない状態じょうたいとなっている。保存ほぞんに際さいして廃はい艦かん時じに撤去てっきょした兵へい装そうの復元ふくげんは行おこなわれなかったが、砲塔ほうとう等とうは木製もくせいのダミーが取とり付つけられた。

1926年ねん（大正たいしょう15年ねん）11月12日にち、三笠みかさ保存ほぞん記念きねん式しきが行おこなわれる。式典しきてんには摂政せっしょう宮みや（大正天皇たいしょうてんのう皇太子こうたいし/昭和しょうわ天皇てんのう）、高松宮たかまつのみや宣仁のぶひと親王しんのうなど皇族こうぞく一同いちどう、井上いのうえ良りょう馨かおる元帥げんすい、東郷とうごう平八郎へいはちろう元帥げんすい（三笠みかさ保存ほぞん会かい名誉めいよ会長かいちょう）、阪谷さかたに芳郎よしお三笠みかさ保存ほぞん会かい会長かいちょう、財部たからべ彪あや海軍かいぐん大臣だいじんなど重鎮じゅうちん多数たすう、さらに伏見ふしみ宮みや博ひろし恭きょう王おう（元もと「三笠みかさ」分隊ぶんたい長ちょう）、加藤かとう寛治かんじ横須賀よこすか鎮守ちんじゅ府ふ司令しれい長官ちょうかん（元もと「三笠みかさ」砲術ほうじゅつ長ちょう）など日にち露ろ戦役せんえき当時とうじの「三笠みかさ」乗組のりくみ員いんも参列さんれつした。

太平洋戦争たいへいようせんそう（第だい二に次じ世界せかい大戦たいせん）において、姉妹しまい艦かん「朝日あさひ」は工作こうさく艦かんとして南方みなかた作戦さくせんに参加さんかし、1942年ねん（昭和しょうわ17年ねん）5月がつ25日にちに潜水せんすい艦かんの雷撃らいげきで沈しずんだ。 「敷島しきしま」は佐世保させぼで練習れんしゅう特務とくむ艦かんとして、「三笠みかさ」は横須賀よこすかで保存ほぞん艦かんとして、戦争せんそう期きを過すごした。ドーリットル空襲くうしゅう時とき、横須賀よこすかに襲来しゅうらいしたB-25爆撃ばくげき機きは「三笠みかさ」上空じょうくうから爆ばく撃げきを開始かいし、横須賀よこすか海軍かいぐん工廠こうしょうで潜水せんすい母艦ぼかんから航空こうくう母艦ぼかんへ改造かいぞう中ちゅうの「大だい鯨くじら（龍りゅう鳳おおとり）」に命中めいちゅう弾だんを与あたえたが、「三笠みかさ」に被害ひがいはなかった。マーシャル諸島しょとうのウォッジェ環礁かんしょう（ウオッゼ環礁かんしょう）には第だい四よん艦隊かんたい隷下れいかの第だい64警備けいび隊たいが駐留ちゅうりゅうしていたが、同島どうとうの防備ぼうびのため「三笠みかさ」と「春日しゅんじつ」から取とり外はずされた15cm副ふく砲ほうが計けい6門もん提供ていきょうされたという。ウオッゼ環礁かんしょうの砲台ほうだいはクェゼリンの戦たたかいにおいて、アメリカ海軍かいぐん艦隊かんたいとの交戦こうせんにより破壊はかいされた。

また、貨客船かきゃくせん愛国あいこく丸まる（大阪おおさか商船しょうせん、10,437トン）の特設とくせつ巡洋艦じゅんようかんへの改装かいそうの際さい、「三笠みかさ」から取とり外はずされた15cm副ふく砲ほう8門もんが提供ていきょうされたという。愛国あいこく丸まるの主砲しゅほうは1942年ねん（昭和しょうわ17年ねん）3月がつに三さん年ねん式しき14cm砲ほうに換かわ装そうされた。

戦争せんそう末期まっきの1945年ねん（昭和しょうわ20年ねん）7月がつ18日にち、横須賀よこすか軍港ぐんこうへの空襲くうしゅうにより同港どうこう係留けいりゅう中ちゅうの練習れんしゅう特務とくむ艦かん「富士ふじ」（元もと戦艦せんかん）と「春日しゅんじつ」（元もと装甲そうこう巡洋艦じゅんようかん）が損傷そんしょう・浸水しんすいして着き底そこしたが、「三笠みかさ」に被害ひがいはなかった。

その後ごの荒廃こうはい

戦後せんご間あいだもなくダンスホールや水族館すいぞくかんが設置せっちされた「三笠みかさ」

1950年代ねんだいに撮影さつえいされた「三笠みかさ」。ダンスホールや水族館すいぞくかんが見みえる。

終戦しゅうせん後ご、日本にっぽんが連合れんごう国こく軍ぐんに占領せんりょうされていた時期じきに、日にち露ろ戦争せんそうで敗北はいぼくしたロシア帝国ていこくの後継こうけい国家こっかソ連それんのクズマ・テレビヤンコ中将ちゅうじょうからの要求ようきゅうで解体かいたい処分しょぶんされそうになったが、愛国あいこく主義しゅぎ者しゃだったアメリカ陸軍りくぐんのチャールズ・ウィロビー少将しょうしょうらの尽力じんりょくによりこれを逃のがれた。

敗戦はいせんから1年ねん経たたない1946年ねん4月がつの時点じてんで、切断せつだん可能かのうな金属きんぞくは日本人にっぽんじんの窃盗せっとう犯はんよりガスバーナーで切断せつだんされて盗ぬすまれ、甲板かんぱんのチークは薪たきぎや建材けんざいにするために盗ぬすまれ、「三笠みかさ」は急速きゅうそくに荒廃こうはいしていた。

東郷とうごう平八郎へいはちろうを敬愛けいあいしていたアメリカ海軍かいぐんのチェスター・ニミッツ元帥げんすいは東郷とうごうの乗艦じょうかんであった三笠みかさの状況じょうきょうを知しると激怒げきどし、海兵かいへい隊たいを歩哨ほしょうに立たたせて三さん笠かさを護まもろうとした。

しかし連合れんごう国軍こくぐんの構成こうせい国こくで横須賀よこすか港こうを接収せっしゅうしたアメリカ軍ぐんのために娯楽ごらく施設しせつが設置せっちされ、「キャバレー・トーゴー」が艦上かんじょうに開ひらかれた。のちに後部こうぶ主砲しゅほう塔とうがあった場所ばしょに水族館すいぞくかんが設置せっちされた。

復元ふくげん運動うんどう

「三笠みかさ」建造けんぞう当時とうじから使つかわれているチーク材ざい床ゆか。この上うえを東郷とうごう平八郎へいはちろう元帥げんすいが実際じっさいに歩あるいたとされている。(無線むせん電信でんしん室しつ出入でいり口ぐち付近ふきん)

この惨状さんじょうを見みたイギリス人じんのジョン・S・ルービンが英字えいじ紙し『ジャパンタイムズ』に投書とうしょ、大おおきな反響はんきょうを呼よんだ。さらに、前述ぜんじゅつのように東郷とうごう平八郎へいはちろうを敬愛けいあいしており、「三笠みかさ」の惨状さんじょうを憂うれいた米べい海軍かいぐんのチェスター・ニミッツ元帥げんすいが著作ちょさく『ニミッツの太平洋戦争たいへいようせんそう史し（The Great Sea War）』の売上うりあげの一部いちぶを「三笠みかさ」保存ほぞんや東郷とうごう神社じんじゃ再建さいけん奉賛ほうさん会かいに寄付きふするなどして、国内外こくないがいの人々ひとびとの間あいだで復元ふくげん保存ほぞん運動うんどうが徐々じょじょに盛もり上あがりを見みせていった。 1956年ねん（昭和しょうわ31年ねん）5月がつには、吉田よしだ英三えいぞう（横須賀よこすか地方ちほう総監そうかん）が防衛庁ぼうえいちょう移管いかんのための上申じょうしん書しょを出だしている。

日本にっぽんでの当時とうじの世論せろんは復元ふくげん保存ほぞん派はと完全かんぜん撤去てっきょ派はと賛否さんぴ両論りょうろんの真まっ二ぷたつに分わかれた。後者こうしゃの場合ばあい、軍艦ぐんかんを重要じゅうよう文化財ぶんかざいに指定していした前例ぜんれいが過去かこになかったのと、既すでに荒廃こうはいしていた「三笠みかさ」を仮かりに復元ふくげんしたとしても指定していが難むずかしいという理由りゆうがあった。更さらに高度こうど経済けいざい成長せいちょう期きだったため、約やく四よん千せんトン分ぶんの鉄てつ屑くずとして売うり払はらい（当時とうじの時価じかとして八はち千せん万まん円えん分ぶん）、それを資金しきんに記念きねん館かんを作つくるべきという意見いけんすらあった。三笠みかさ保存ほぞん会かいが民間みんかんから寄付きふを募つのったが、1958年ねん時点じてんでは一いち億おく円えんにも届とどかなかったという。

海上かいじょう自衛隊じえいたいとしても維持いじできる予算よさんが取とれない上うえに「動うごかない艦かんなど引ひき取とれぬ」というコメントを当時とうじの海上かいじょう幕僚ばくりょう副長ふくちょうだった伊藤いとう邦彦くにひこが述のべている。伊藤いとうは帝国ていこく海軍かいぐんの出身しゅっしんで、個人こじん的てき意見いけんは保存ほぞんに賛成さんせいであった。 最終さいしゅう的てきにアメリカ海軍かいぐんがLST（戦車せんしゃ揚陸ようりく艇てい）を日本にっぽん政府せいふに寄付きふして予算よさんを上積うわづみするなど、予算よさんは国会こっかいで承認しょうにんされた。民間みんかんの寄付きふを合あわせて復元ふくげん工事こうじが1959年ねんに始はじまると、同年どうねん6月がつ27日にちに所管しょかんが大蔵省おおくらしょうから防衛庁ぼうえいちょう（現げん・防衛ぼうえい省しょう）に移管いかんされた。工事こうじは1961年ねんに完了かんりょうし、同年どうねん5月がつ27日にちに復元ふくげん記念きねん式しきが挙行きょこうされた。参列さんれつ者しゃは義よし宮みや正ただし仁じん親王しんのう、木暮こぐれ武たけし太夫たゆう（運輸うんゆ大臣だいじん、池田いけだ首相しゅしょう代理だいり）、西村にしむら直己なおき防衛庁ぼうえいちょう長官ちょうかんなど。

復元ふくげんにあたり、長官ちょうかん室しつに設置せっちされていたテーブル等とうをはじめ、アメリカ軍ぐんが撤去てっきょした記録きろくが残のこっているものは、ほぼ全すべてが完全かんぜんな形かたちで返還へんかんされたが、誰だれが持もち去さったか不明ふめいなものは（戦後せんごの混乱こんらん期きで致いたし方かたないことがあったとしても）、今日きょうに至いたるまでほとんど返還へんかんされていない。1958年ねん（昭和しょうわ33年ねん）にチリ海軍かいぐんの戦艦せんかん「アルミランテ・ラトーレ」が除籍じょせきされ、翌年よくねん日本にっぽんにおいて解体かいたいされたが、同おなじイギリスで建造けんぞうされた艦かんであったため、チリ政府せいふより部品ぶひんの寄贈きぞうを受うけるという幸運こううんがあった。

現在げんざい

博物館はくぶつかん船せんとして保存ほぞんされている「三笠みかさ」。

周囲しゅういは三笠みかさ公園こうえんとして整備せいびされている。

三笠みかさは世界せかいで現存げんそん唯一ゆいいつの前ぜん弩いしゆみ級きゅう戦艦せんかんである。第だい二に次じ世界せかい大戦たいせん後ごの荒廃こうはいにより、本来ほんらいの状態じょうたいで残のこる部分ぶぶんは少すくなく、砲塔ほうとうや煙突えんとつ、マストなどは複製ふくせいされ、主砲しゅほうは鉄製てつせいで砲塔ほうとうと一体化いったいかして砲身ほうしんの下したから支柱しちゅうで支持しじし、甲板かんぱんの大半たいはんも溶接ようせつ工法こうほうで復元ふくげんするなど、戦後せんごに大おおきく修復しゅうふくされた。

下しも甲板かんぱんのうち伏見ふしみ宮みやの使用しようしていた士官しかん室しつは保存ほぞんされているが、それ以外いがいは三笠みかさ保存ほぞん会かいの事務じむ室しつや資料しりょう室しつとして使つかわれており非公開ひこうかい。下した甲板かんぱんより下したはワシントン軍縮ぐんしゅく条約じょうやくに基もとづきコンクリートや土砂どしゃで埋うめられている。現在げんざい、艦内かんないの見学けんがく範囲はんいは上うえ甲板かんぱんと中ちゅう甲板かんぱんだが資料しりょう展示てんじ室しつや上映じょうえい室しつなどが設もうけられ、艦かん後部こうぶの一部いちぶを除のぞいて軍艦ぐんかんの様相ようそうはうかがえずに軍艦ぐんかん形状けいじょうの資料しりょう館かんとなっている。

甲板かんぱんの一部いちぶに現役げんえき軍艦ぐんかん当時とうじのままのチーク材ざいや、トイレットルームのタイル床ゆか、奇跡きせき的てきに盗難とうなんを免まぬかれた錨いかりと鎖くさりおよびアンカークレーンが残のこる。先述せんじゅつのチーク材ざいが残のこる通信つうしん室しつ付近ふきん一帯いったいの鋲びょう接せっ構造こうぞうは、第だい二に次じ世界せかい大戦たいせん後ごに溶接ようせつで復元ふくげんされた箇所かしょを除のぞいて当時とうじの遺構いこうである。船首せんしゅにあった菊花きっか紋章もんしょうは、1987年ねんまで当時とうじの状態じょうたいで残のこされていたが現在げんざいは復元ふくげん品ひんに交換こうかんされ、本体ほんたいは艦内かんないで公開こうかい保存ほぞんされている。

記念きねん艦かんとして静しずか置おけされて以来いらい、日にち露ろ戦争せんそう時じに用もちいられた軍艦ぐんかん旗はた28枚まいを「記念きねん軍艦ぐんかん旗き」として艦内かんないに保管ほかんしていたが、「三笠みかさ」の軍艦ぐんかん旗はたを除のぞき、敗戦はいせん後ごにアメリカ軍ぐんの将兵しょうへいに盗ぬすまれ、散逸さんいつした。2015年ねん8月がつ5日にち、散逸さんいつしたうちの1枚まいがアメリカ海兵かいへい隊たい退役たいえき軍人ぐんじん会かいから三笠みかさ保存ほぞん会かいに返還へんかんされた。三笠みかさ保存ほぞん会かいでは、返還へんかんされた軍艦ぐんかん旗きは、大おおきさから戦艦せんかん「朝日あさひ」のものである可能かのう性せいが高たかいとしている。

三笠みかさの測はか距儀(旧きゅうBarr＆Strouds社しゃ製せい、現げんタレス社しゃ)

三笠みかさ保存ほぞん会かいが管理かんりを受託じゅたくしているが、日本にっぽん国こく防衛ぼうえい省しょうが所有しょゆうする行政ぎょうせい財産ざいさんであり、海上かいじょう自衛隊じえいたい横須賀よこすか地方ちほう総監そうかん部ぶの施設しせつ「旧きゅう三さん笠かさ艦かん保存ほぞん所しょ」として登録とうろくされて検査けんさや修理しゅうり費ひは防衛ぼうえい費ひを充あてる。防衛ぼうえい施設しせつではないものの、防衛ぼうえい省しょう訓令くんれい上じょうは「船舶せんぱく」として扱あつかわれており、点検てんけん・修理しゅうりを行おこなう事業じぎょう者しゃは造みやつこ修補しゅうほ給きゅう所しょによって資格しかく審査しんさを受うけ、防衛ぼうえい省しょう船舶せんぱく設計せっけい基準きじゅんや自衛じえい艦かん工作こうさく基準きじゅんに関かんする専門せんもん的てき知識ちしきを有ゆうする必要ひつようがある。会計かいけい評価ひょうか額がくは2円えんで土地とちは約やく2億おく5千せん万まん円えんである。

自衛隊じえいたい員いんは、横須賀よこすか教育きょういく隊たいの一いち般曹候補こうほ生せいが「三笠みかさ研修けんしゅう」として訓練くんれん見学けんがくに訪おとずれ、隊員たいいん有志ゆうしらはボランティアで清掃せいそう活動かつどうしている。上記じょうき国家こっか財産ざいさんとして充あてられる予算よさんは少すくなく、2009年ねんに横須賀よこすかに寄港きこうしたアメリカ海軍かいぐん空母くうぼ「ニミッツ」の乗員じょういんが、三笠みかさの船体せんたい塗装とそうのボランティアを行おこなった。

平日へいじつは観覧かんらん料りょうが必要ひつようであるが、成人せいじんの日ひに新しん成人せいじんのみ観覧かんらんが無料むりょうとなる。

内部ないぶには、VR（バーチャルリアリティ）ゴーグルを付つけて日本海にほんかい海戦かいせんを疑似ぎじ体験たいけんできる操艦そうかんシミュレータや展示てんじコーナーなどがある。

2020年ねんには新型しんがたコロナウイルスの流行りゅうこうに伴ともない一いち時じ臨時りんじ休館きゅうかんとなり、日本海にほんかい海戦かいせん115周年しゅうねん記念きねん式典しきてんも満艦飾まんかんしょくの掲揚けいようのみで中止ちゅうしとなった。

その他た

三笠みかさ刀がたな

三笠みかさ短刀たんとう・刀身とうしんに「皇国こうこく興廃こうはい在ざい此一いち戦せん」の彫刻ちょうこく

三笠みかさ短刀たんとう 中心ちゅうしん 銘めい 三さん笠かさ砲ほう鋼こう秀明ひであき

黄海こうかい海戦かいせんで破壊はかいされた後部こうぶ二に連装れんそう十じゅう二に吋いんち主砲しゅほう一門いちもんの残ざん鉄てつを使つかって日本製鋼所にほんせいこうしょ室蘭むろらん工業こうぎょう所しょ(現げん・室蘭製作所むろらんせいさくしょ) 瑞みず泉いずみ鍛きたえ刀がたな所しょの名門めいもん刀匠とうしょう堀井ほりい秀明ひであき一門いちもんが刀かたな（長剣ちょうけん）と短刀たんとう（短剣たんけん）を作つくり、三笠みかさ刀がたなと呼よばれた。刀匠とうしょうとして堀井ほりい俊秀としひでが知しられている。1959年ねん11月、一いち振ふりの三笠みかさ刀がたな「秀明ひであき」がアメリカ在住ざいじゅうのチェスター・ニミッツ（元もと太平洋艦隊たいへいようかんたい司令しれい長官ちょうかん）より返納へんのうされた。

マリンクロノメーター

現在げんざい搭載とうさいされているマリンクロノメーターは1918年ねんにユリスナルダンにて製造せいぞうされたもので、1913年ねんから輸入ゆにゅう総そう代理だいり店てんを務つとめていた天てん賞しょう堂どうは自社じしゃを通つうじて輸入ゆにゅうされたと推測すいそく、2008年ねん12月に創業そうぎょう130周年しゅうねん記念きねん事業じぎょうとしてマリンクロノメーターの修理しゅうりを実施じっし、2009年ねん5月の日本海にほんかい海戦かいせん104周年しゅうねん記念きねん式典しきてんで返還へんかんされた。

イギリスとの友誼ゆうぎ

製造元せいぞうもとのヴィッカースは日本海にほんかい海戦かいせん時じの活躍かつやくを誇ほこりとし、巡めぐ洋よう戦艦せんかん「金きむ剛つよし」建造けんぞう時じ一般いっぱんに企業きぎょう秘密ひみつとすることまで幅広はばひろく技術ぎじゅつ供与きょうよし、日本にっぽんの造艦ぞうかん・造船ぞうせんのレベルを大おおきく引ひき上あげた。また建造けんぞう地ちであるバロー＝イン＝ファーネス近ちかくの島しまには「ミカサ通どおり」がある。日本海にほんかい海戦かいせん時じの三笠みかさ砲術ほうじゅつ長ちょうだった安保あぼ清きよし種しゅは、第だい一いち次じ世界せかい大戦たいせんの時ときに大使館たいしかん付づけ武官ぶかんとしてイギリスに派遣はけんされ、観戦かんせん武官ぶかんとして新鋭しんえい艦かん「クイーン・メリー」に乗のり込こんでいる。日本海にほんかい海戦かいせんで「朝日あさひ」に乗艦じょうかんしていたパケナム提督ていとくとも対談たいだんした。また竣工しゅんこうした「金きむ剛つよし」を受領じゅりょうした一人ひとりでもあった。

乗員じょういんのその後ご

日本海にほんかい海戦かいせんで「三笠みかさ」に乗のり組くんでいた将兵しょうへいのうち、最後さいごの生存せいぞん者しゃだった京都きょうと市し中京ちゅうきょう区くに住すむ杉山すぎやま清きよし七ななが1982年ねん（昭和しょうわ57年ねん）1月がつ13日にちに98歳さいで死去しきょしたと、翌日よくじつの新聞しんぶんにて報道ほうどうされた。この記事きじによれば杉山すぎやまは1902年ねん（明治めいじ35年ねん）に19歳さいで海軍かいぐんに入隊にゅうたいし、二に等とう水兵すいへいとなった。その後ごは仁川にがわ沖おき海戦かいせん、黄海こうかい海戦かいせん、日本海にほんかい海戦かいせんにおいて「三笠みかさ」右舷うげん前部ぜんぶの15cm砲ほう一いち番ばん砲手ほうしゅを務つとめ、除隊じょたい後ごは警察官けいさつかんとして働はたらいていたという。日本海にほんかい海戦かいせんの最後さいごの従軍じゅうぐん者しゃとされる者ものは「浅間あさま (装甲そうこう巡洋艦じゅんようかん)」の乗組のりくみ員いんであり、同年どうねん5月がつ27日にちに97歳さいで死去しきょしているという。

略りゃく年表ねんぴょう

• 1898年ねん（明治めいじ31年ねん） - 日本にっぽん政府せいふがイギリスのヴィッカースに発注はっちゅう。
• 1899年ねん（明治めいじ32年ねん）1月がつ24日にち - 起工きこう。
• 1902年ねん（明治めいじ35年ねん）3月がつ1日にち - 竣工しゅんこう。
• 1904年ねん（明治めいじ37年ねん）第だい1艦隊かんたい第だい1戦隊せんたい所属しょぞくで日にち露ろ戦争せんそうに参加さんか
  • 2月がつ9日にちから 旅順りょじゅん口こう攻撃こうげき、旅順りょじゅん港こう閉塞へいそく作戦さくせんに参加さんか
  • 8月がつ10日とおか 黄海こうかい海戦かいせんに参加さんか
• 1905年ねん（明治めいじ38年ねん）5月がつ27日にち - 5月28日にち - 日本海にほんかい海戦かいせんで連合れんごう艦隊かんたい旗艦きかんを務つとめ、連合れんごう艦隊かんたい司令しれい長官ちょうかん東郷とうごう平八郎へいはちろうが座乗ざじょう。
• 1905年ねん（明治めいじ38年ねん）9月がつ11日にち - 佐世保させぼ港内こうないでの爆発ばくはつ事故じこにより沈没ちんぼつ。
• 1906年ねん（明治めいじ39年ねん） - 浮揚ふよう・修理しゅうり着工ちゃっこう。
• 1912年ねん（大正たいしょう元年がんねん）10月がつ3日にち - 乗組のりくみ員いんの自殺じさつに伴ともなう火薬かやく庫こ爆発ばくはつ事故じこ発生はっせい。
• 1923年ねん（大正たいしょう12年ねん） - ワシントン軍縮ぐんしゅく条約じょうやくによって廃はい艦かんが決定けってい。
• 1923年ねん（大正たいしょう12年ねん）9月がつ20日はつか - 除籍じょせき。
• 1925年ねん（大正たいしょう14年ねん） - 記念きねん艦かんとして横須賀よこすかに保存ほぞんされることに閣議かくぎ決定けってい。(財ざい)三笠みかさ保存ほぞん会かい設立せつりつ。
• 1926年ねん（大正たいしょう15年ねん）11月12日にち - 三笠みかさ保存ほぞん記念きねん式しき挙行きょこう。「記念きねん艦かん三さん笠かさ」と呼よばれる。
• 1945年ねん（昭和しょうわ20年ねん） - 連合れんごう国軍こくぐんにより接収せっしゅう。三笠みかさ保存ほぞん会かい解散かいさん。その後ご、荒廃こうはい。
• 1958年ねん（昭和しょうわ33年ねん） - 三笠みかさ保存ほぞん会かいが再建さいけんされ、復元ふくげん募金ぼきん開始かいし。
• 1959年ねん（昭和しょうわ34年ねん）- 復元ふくげん整備せいび工事こうじが開始かいし（1961年ねんまで）
  • 6月27日にち - 所管しょかんが大蔵省おおくらしょうから防衛庁ぼうえいちょうに移管いかんされる
• 1961年ねん（昭和しょうわ36年ねん）5月がつ27日にち - 記念きねん艦かん三さん笠かさ復元ふくげん記念きねん式しき挙行きょこう。
• 1992年ねん（平成へいせい4年ねん） - 世界せかい船舶せんぱく基金ききん財団ざいだんの海事かいじ遺産いさん賞しょうを受賞じゅしょう。

皇族こうぞくの三笠みかさ訪問ほうもん

• 1926年ねん（大正たいしょう15年ねん）11月12日にち（三笠みかさ保存ほぞん記念きねん式しき）
  • 摂政せっしょう宮みや・皇太子こうたいし裕仁ひろひと親王しんのう、高松宮たかまつのみや宣仁のぶひと親王しんのう、伏見ふしみ宮みや博ひろし恭きょう王おう、（案内あんない：東郷とうごう平八郎へいはちろう）
• 1961年ねん（昭和しょうわ36年ねん）5月がつ27日にち（三笠みかさ復元ふくげん記念きねん式しき）
• 1961年ねん（昭和しょうわ36年ねん）6月がつ26日にち
  • 皇太子こうたいし明仁あきひと親王しんのう、皇太子こうたいし妃ひ美智子みちこ、（案内あんない：山梨やまなし勝之かつゆき進すすむ）
• 1968年ねん（昭和しょうわ43年ねん）6月がつ17日にち
  • 昭和しょうわ天皇てんのう、皇后こうごう良子りょうこ（案内あんない：榎本えのもと隆一郎りゅういちろう）
• 1985年ねん（昭和しょうわ60年ねん）10月がつ18日にち
  • 礼宮あやのみや文ぶん仁じん親王しんのう

歴代れきだい艦長かんちょう

※『日本にっぽん海軍かいぐん史し』第だい9巻かん・第だい10巻かんの「将官しょうかん履歴りれき」及および『官報かんぽう』に基もとづく。

回航かいこう委員いいん長ちょう

• 世良田せらだ亮あきら 大佐たいさ：1900年ねん5月がつ15日にち - 1900年ねん5月がつ21日にち
• 早崎はやさき源はじめ吾われ 大佐たいさ：1900年ねん5月がつ21日にち - 1901年ねん5月がつ1日にち

艦長かんちょう

• 早崎はやさき源はじめ吾われ 大佐たいさ：1901年ねん5月がつ1日にち - 1903年ねん1月がつ12日にち
• 中尾なかお雄つよし 大佐たいさ：1903年ねん1月がつ12日にち - 1903年ねん9月がつ26日にち
• 伊地知いじち彦次郎ひこじろう 大佐たいさ：1903年ねん9月がつ26日にち - 1905年ねん9月がつ29日にち
• 井手いで麟六 大佐たいさ：1906年ねん8月がつ30日にち - 1906年ねん11月22日にち
• 松村まつむら直ただし臣しん 大佐たいさ：1906年ねん11月22日にち - 1908年ねん8月がつ28日にち
• 奥宮おくのみや衛まもる 大佐たいさ：1908年ねん8月がつ28日にち - 1909年ねん12月1日にち
• 土山つちやま哲三てつぞう 大佐たいさ：1909年ねん12月1日にち - 1911年ねん9月がつ21日にち
• 大沢おおさわ喜七郎きしちろう 大佐たいさ：1911年ねん12月1日にち - 1913年ねん1月がつ10日とおか
• 広瀬ひろせ順じゅん太郎たろう 大佐たいさ：1913年ねん1月がつ10日とおか - 1914年ねん5月がつ27日にち
• 森越もりこし太郎たろう 大佐たいさ：1914年ねん5月がつ27日にち - 1914年ねん12月1日にち
• 久保くぼ来復らいふく 大佐たいさ：1914年ねん12月1日にち - 1916年ねん12月1日にち
• 加藤かとう雄次郎ゆうじろう 大佐たいさ：1916年ねん12月1日にち - 1917年ねん12月1日にち
• 大内田おおうちだ盛もり繁しげる 大佐たいさ：1917年ねん12月1日にち - 1918年ねん7月がつ5日にち
• 山本やまもと英輔えいすけ 大佐たいさ：1918年ねん7月がつ5日にち - 1919年ねん6月がつ4日にち
• 新しん納おさめ司し 大佐たいさ：1919年ねん6月がつ4日にち - 1919年ねん6月がつ10日とおか
• 石川いしかわ秀三郎ひでさぶろう 大佐たいさ：1919年ねん6月がつ10日とおか - 11月20日にち
• 迎むかい邦一くにかず 大佐たいさ：1919年ねん11月20日にち - 1922年ねん5月がつ30日にち
• 八角やすみ三郎さぶろう 大佐たいさ：1922年ねん5月がつ30日にち - 1922年ねん9月がつ8日にち
• (兼けん)小山こやま武たけし 大佐たいさ：1922年ねん9月がつ8日にち - 1922年ねん11月がつ10日とおか
• (兼けん)田村たむら丕顕 大佐たいさ：1922年ねん11月がつ10日とおか - 1923年ねん6月がつ1日にち
• 丸尾まるお剛つよし 大佐たいさ：1923年ねん6月がつ1日にち - 1923年ねん9月がつ1日にち

諸しょ元もと

「三笠みかさ」の主砲しゅほう（形状けいじょうを復元ふくげんしたもの）

「三笠みかさ」の副ふく砲弾ほうだん

• 速力そくりょく：18ノット（時速じそく約やく33km）
• 装備そうび
  • 主砲しゅほう：40口径こうけい30センチ砲ほう4門もん
  • 副ふく砲ほう：40口径こうけい15センチ砲ほう14門もん
  • 補助ほじょ砲ほう：40口径こうけい7.6センチ砲ほう20門もん
  • 魚雷ぎょらい発射はっしゃ管かん：4門もん（水線すいせん下かに装備そうび）
  • 衝角
• 防御ぼうぎょ力りょく
  • 圧倒的あっとうてきな火力かりょくの充実じゅうじつを図はかると共ともに、装甲そうこう板ばんにクルップ鋼こうを使用しようして当時とうじの世界せかい最高さいこう水準すいじゅんの防禦ぼうぎょ力りょくを実現じつげんしていた。
• 通信つうしん能力のうりょく
  • 当時とうじの最さい新鋭しんえいの三さん六ろく式しき無線むせん電信でんしん機きを装備そうびしており、その通信つうしん能力のうりょくは日本海にほんかい海戦かいせん時じに有効ゆうこうであった。

登場とうじょう作品さくひん

日にち露ろ戦争せんそう関連かんれん映画えいが作品さくひんなどに登場とうじょうしている。戦闘せんとう時じは主しゅ砲身ほうしんに灰色はいいろのキャンバスで冷却れいきゃく水すいを循環じゅんかんさせる砲身ほうしん冷却れいきゃく装置そうちを装備そうびしていたが、模型もけいや映像えいぞうでは見栄みばえの問題もんだいから今いままで一いち回かいも再現さいげんされた事ことが無ない。

映画えいが・テレビドラマ

『明治天皇めいじてんのうと日にち露ろ大戦たいせん争そう』（1957年ねん）新しん東宝とうほう

日本海にほんかい海戦かいせんなどに登場とうじょう。本ほん艦かんと敵てき旗艦きかん「スワロフ」のミニチュアは主砲しゅほうへ自動じどう砲撃ほうげき装置そうちが搭載とうさいされていた。

『青島ちんたお要塞ようさい爆ばく撃げき命令めいれい』（1963年ねん）東宝とうほう

戦艦せんかんが登場とうじょうするシーンは横須賀よこすかの記念きねん艦かん三さん笠かさでロケが行おこなわれた。

『日本海にほんかい大だい海戦かいせん』（1968年ねん）東宝とうほう

横須賀よこすかの記念きねん艦かん三さん笠かさでロケが行おこなわれた他ほか、セットも製作せいさくされた。海戦かいせんシーンでは各種かくしゅのミニチュアが製作せいさくされ、東宝とうほう大だいプールでの特撮とくさつ撮影さつえいが行おこなわれた。

『秘密ひみつ戦隊せんたいゴレンジャー』(1976年ねん)

第だい36話わ「真赤まっかな猛進もうしん撃げき！動うごく要塞ようさい無敵むてき戦艦せんかん」で軍艦ぐんかん仮面かめん率ひきいる黒くろ十字軍じゅうじぐんに改造かいぞうされ、空そら飛とぶ戦艦せんかんとして悪用あくようされてしまう。ロケは本物ほんものの三笠みかさ艦上かんじょうを使つかって行おこなわれている。

『幕末ばくまつ未来みらい人じん』（1977年ねん）NHK

第だい1話わで主人公しゅじんこう達たちがタイムスリップする場所ばしょが、三笠みかさの艦橋かんきょうである。三笠みかさは最終さいしゅう回かいにも遠景えんけいとして登場とうじょうする。ロケは本物ほんものの三さん笠かさで行おこなわれた。

『日本海にほんかい大だい海戦かいせん 海うみゆかば』（1983年ねん）東映とうえい

『日本海にほんかい大だい海戦かいせん』同様どうように記念きねん艦かん三さん笠かさにてロケが行おこなわれている。

『坂さかの上うえの雲くも』（2009年ねん - 2011年ねん）NHK

石川いしかわ県けん加賀かが市しの日本にっぽん元気げんき劇場げきじょう内うちに原寸げんすん大だいのオープンセットが組くまれた他ほか、室内しつないを再現さいげんした屋内おくないセットも製作せいさくされて撮影さつえいが行おこなわれた。海上かいじょうや海戦かいせんシーンでは実際じっさいの護衛ごえい艦かんを撮影さつえいした映像えいぞうをCG合成ごうせいによって加工かこうした映像えいぞうが用もちいられている。

本物ほんものの三さん笠かさでの撮影さつえいもあるが、非公開ひこうかいの下しも甲板かんぱんでのロケで、第だい３回かいの清国きよくに海軍かいぐんの戦艦せんかん「定てい遠とお」の艦内かんないとして、第だい９回かいの広瀬ひろせ武夫たけおが杉野すぎの孫七まごしちを探さがし回まわるシーンの内うちの数すうカットの「福井ふくい丸まる」（第だい二に回かい旅順りょじゅん口こう閉塞へいそく作戦さくせん）としてある。なお、定てい遠とおで秋山あきやま真之まさゆき、東郷とうごう平八郎へいはちろう、丁ちょう汝なんじ昌あきらが会話かいわするシーンの場所ばしょは実際じっさいにはもう少すこし広ひろいのだが、本物ほんものの壁かべやドアの向むかい側がわに同おなじデザインの壁かべとドアを作成さくせいして狭せまい廊下ろうかの設定せっていになっている。

アニメ・漫画まんが

『超ちょう電磁でんじマシーン ボルテスV』（第だい5話わ）（1977年ねん）

主要しゅよう人物じんぶつの剛つよし 日吉ひよしが、ボアザン軍ぐんとの戦たたかいで損傷そんしょうした「三笠みかさ」復興ふっこうのための募金ぼきんを募つのっている。

『蒼海そうかいの世紀せいき』（野上のかみ武志たけし、2005年ねん - 2018年ねん）

日本海にほんかい海戦かいせんの後のち、海うみ援隊（本ほん作さくの世界せかいでは坂本さかもと龍馬りょうまが暗殺あんさつされなかったため、準じゅん海軍かいぐん組織そしきとして発展はってん・存続そんぞくしている）に移籍いせきし、主人公しゅじんこうたちの乗艦じょうかんとして登場とうじょう。佐世保させぼでの爆沈ばくちん後ごに大だい改装かいそうが行おこなわれ、機関きかんに最さい新鋭しんえいの改あらためパーソンズ式しき蒸気じょうきタービンエンジンが追加ついかされた他ほか、徹底的てっていてきな自動じどう化か・省力しょうりょく化かが図はかられ、海うみ援隊の主力しゅりょく戦艦せんかん「練習れんしゅう実験じっけん戦艦せんかんみかさ」として全編ぜんぺんにわたり登場とうじょうする。

『蒼あおき鋼はがねのアルペジオ』

アニメ版ばんオリジナルの展開てんかいとして、第だい4話わで水没すいぼつした旧きゅう横須賀よこすか市街しがいで記念きねん艦かん三さん笠かさが朽くち果はてた状態じょうたいで登場とうじょう。敵対てきたいする霧きりの艦隊かんたいを倒たおす際さいの大おおきな伏線ふくせんとなる。

ゲーム

『World of Warships』PCゲーム

日本にっぽんサイドの課金かきん購入こうにゅう艦かんとして販売はんばいされている。なお、カラーリングは竣工しゅんこう時じの姿すがたとなっている。

『日本海にほんかい海戦かいせん』

バンダイifシリーズの戦術せんじゅつ級きゅうウォー・シミュレーションゲーム。「三笠みかさ」他た、日にち露ろの主要しゅよう艦艇かんていはユニット化かされている。

『アズールレーン』『アビス・ホライズン』

艦船かんせん擬人ぎじん化かゲーム。三笠みかさを擬人ぎじん化かしたキャラクターが登場とうじょうする。

『naval creed warships』

イベント報酬ほうしゅう艦かんとして販売はんばいしていた。現在げんざいは購入こうにゅうできない。

その他た

『海うみの牙城がじょう(4)帝都ていと攻防こうぼう』（横山よこやま信義のぶよしの架空かくう戦記せんき小説しょうせつ、2006年ねん、中央公論ちゅうおうこうろん新しん社しゃC★NOVELS）

海底かいていに固定こていされたまま連合れんごう艦隊かんたい旗艦きかんを務つとめていたが、東京とうきょう湾わんに侵入しんにゅうしたアメリカ戦艦せんかんによる艦かん砲ほう射撃しゃげきで破壊はかいされる。

『アステロイドシップ「ヤマト」』（オフィス・アカデミー、1973年ねん - 1974年ねん企画きかく）

『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト』企画きかく当時とうじの作品さくひんで、もちろん戦艦せんかんも「大和やまと」ではなく、この「三笠みかさ」をモチーフにしたと言いわれている。

参考さんこう

戦艦せんかん「三笠みかさ」の主砲しゅほう先端せんたん　(福ぶく津つ市し東郷とうごう神社じんじゃ)

• 和文わぶん通話つうわ表ひょうで、「ミ」を送おくる際さいに「三笠みかさのミ」という。
• 旧きゅう・加賀かが百ひゃく万まん石せき時代じだい村むらの経営けいえい権けんを取得しゅとくした大江戸おおえど温泉おんせん物語ものがたりは、同村どうそんを「日本にっぽん元気げんき劇場げきじょう」として2009年ねん夏なつに再さいオープンさせ、施設しせつ内ないに戦艦せんかん「三笠みかさ」の前方ぜんぽう100メートル部分ぶぶんをほぼ原寸げんすん大だいで復元ふくげんした。
• 弾痕だんこんがついた「三笠みかさ」甲板かんぱんの一部いちぶがバルチック艦隊かんたいの砲弾ほうだんとともに埼玉さいたま県けん飯能はんのう市しの秩父ちちぶ御嶽おんたけ神社じんじゃ（東郷とうごう公園こうえん）にある。
• 「三笠みかさ」主砲しゅほう先端せんたん部ぶが福岡ふくおか県けん福ぶく津つ市しの東郷とうごう神社じんじゃに保存ほぞんされている。
• 「三笠みかさ」除籍じょせき後ごに、備そなえ付つけの時とき鐘かね（時刻じこくを知しらせる鐘かね）が東京とうきょう府立ふりつ第だい六ろく中学校ちゅうがっこう（六ろく中ちゅう、現在げんざいの東京とうきょう都立とりつ新宿しんじゅく高等こうとう学校がっこう）に下賜かしされて校庭こうていの鐘楼しゅろうに掲かかげられ、「興國こうこくの鐘かね」として六ろく中ちゅうの象徴しょうちょうとなっていた。終戦しゅうせん後ご、進駐軍しんちゅうぐんによる接収せっしゅうを逃のがれるために、その鐘かねは校内こうないの地中ちちゅうに埋うめ隠かくされたといわれる。以後いご、何なん度どか発掘はっくつ作業さぎょうが試こころみられたが、発見はっけんされていない。
• 国際基督教大学こくさいきりすときょうだいがく敷地しきち内ないに保存ほぞんされている国くにの登録とうろく有形ゆうけい文化財ぶんかざい「泰山たいざん荘そう高風こうふう居きょ」の敷居しきいの一部いちぶに戦艦せんかん「三笠みかさ」のチーク材ざいが使つかわれている。

脚注きゃくちゅう

参考さんこう文献ぶんけん

• 石橋いしばし孝夫たかお「第だい4章しょう 安やす式しき砲ほうの時代じだいと日にち露ろ戦争せんそう」『日本にっぽん海軍かいぐんの大だい口径こうけい艦載かんさい砲ほう　戦艦せんかん「大和やまと」四よん六ろくセンチ砲ほうにいたる帝国ていこく海軍かいぐん軍艦ぐんかん艦かん砲ほう史し』潮しお書房しょぼう光人みつひと社しゃ〈光人みつひと社しゃNF文庫ぶんこ〉、2018年ねん8月がつ。ISBN 978-4-7698-3081-8。 
• 岩崎いわさき剛つよし二に「飢餓きがと砲ほう爆撃ばくげきに耐たえて　孤島ことうを死守ししゅした吉見よしみ信一しんいち少将しょうしょうの信念しんねん」『海うみと空そらの八はち人にんの武人ぶじんの生涯しょうがい　最前線さいぜんせん指揮しき官かんの太平洋戦争たいへいようせんそう』光人みつひと社しゃ〈光人みつひと社しゃNF文庫ぶんこ〉、2003年ねん4月がつ（原著げんちょ1995-1）。ISBN 4-7698-2379-7。 
• 泉いずみ江え三さん『軍艦ぐんかんメカニズム図鑑ずかん 日本にっぽんの戦艦せんかん 上じょう』グランプリ出版しゅっぱん、2001年ねん4月がつ。ISBN 4-87687-221-X。 
• 生出おいで寿ひさし『昭和しょうわ天皇てんのうに背そむいた伏見ふしみ宮みや元帥げんすい 軍令ぐんれい部ぶ総長そうちょうの失敗しっぱい』潮しお書房しょぼう光人みつひと社しゃ〈光人みつひと社しゃNF文庫ぶんこ〉、2016年ねん10月がつ（原著げんちょ1991年ねん）。ISBN 978-4-7698-2971-3。 
• 海軍かいぐん省しょう/編へん『海軍かいぐん制度せいど沿革えんかく 巻まき八はち』 明治めいじ百ひゃく年ねん史し叢書そうしょ 第だい180巻かん、原はら書房しょぼう、1971年ねん10月がつ（原著げんちょ1941年ねん）。 
• 海軍かいぐん歴史れきし保存ほぞん会かい『日本にっぽん海軍かいぐん史し』第だい7巻かん、第だい9巻かん、第だい10巻かん、第だい一いち法規ほうき出版しゅっぱん、1995年ねん。
• 宮内庁くないちょう 編へん『昭和しょうわ天皇てんのう実録じつろく 第だい三さん　自大じだい正せい十じゅう年ねん至いたり大正たいしょう十じゅう二に年ねん』東京書籍とうきょうしょせき株式会社かぶしきがいしゃ、2015年ねん9月がつ。ISBN 978-4-487-74403-9。 
• 宮内庁くないちょう編へん『昭和しょうわ天皇てんのう実録じつろく 第だい四よん　自大じだい正せい十じゅう三さん年ねん至いたり昭和しょうわ二に年ねん』東京書籍とうきょうしょせき株式会社かぶしきがいしゃ、2015年ねん9月がつ。ISBN 978-4-487-74404-6。 
• 宮内庁くないちょう図書としょ寮りょう 編へん『大正天皇たいしょうてんのう実録じつろく　補ほ訂てい版ばん　第だい三さん　自明じめい治ち四よん十じゅう一いち年ねん至いたり明治めいじ四よん十じゅう四よん年ねん』株式会社かぶしきがいしゃゆまに書房しょぼう、2018年ねん8月がつ。ISBN 978-4-8433-5041-6。 
• コンスタンチン・サルキソフ、鈴木すずき康雄やすお訳やく『もうひとつの日にち露ろ戦争せんそう 新しん発見はっけん・バルチック艦隊かんたい提督ていとくの手紙てがみから』朝日新聞あさひしんぶん出版しゅっぱん〈朝日あさひ選書せんしょ 851〉、2009年ねん2月がつ。ISBN 978-4-02-259951-3。 
• 柴田しばた武彦たけひこ、原はら勝洋かつひろ『ドーリットル空襲くうしゅう秘録ひろく 日米にちべい全ぜん調査ちょうさ』アリアドネ企画きかく 三修社さんしゅうしゃ（発売はつばい）〈Ariadne military〉、2003年ねん11月。ISBN 4-384-03180-7。 
• 石橋いしばし孝夫たかお『キスカ島とう 奇跡きせきの撤退てったい 木村きむら昌福まさとみ中将ちゅうじょうの生涯しょうがい』新潮社しんちょうしゃ〈新潮しんちょう文庫ぶんこ〉、2012年ねん8月がつ（原著げんちょ2009年ねん8月がつ）。ISBN 978-4-10-138411-5。 
• 田中たなか宏ひろし巳み『横須賀よこすか鎮守ちんじゅ府ふ』有隣堂ゆうりんどう〈有隣堂ゆうりんどう新書しんしょ〉、2017年ねん5月がつ。ISBN 978-4-89660-224-1。 
• C・W・ニミッツ、E・B・ポッター『ニミッツの太平洋たいへいよう海戦かいせん史し』恒文社こうぶんしゃ、1962年ねん12月。 
• 野村のむら實みのる『天皇てんのう・伏見ふしみ宮みやと日本にっぽん海軍かいぐん』文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう、1988年ねん2月がつ。ISBN 4-16-342120-3。 
• 雑誌ざっし『丸まる』編集へんしゅう部ぶ 編へん『写真しゃしん 日本にっぽんの軍艦ぐんかん 戦艦せんかん II 金きむ剛つよし・比叡ひえい・榛名はるな・霧島きりしま 戦艦せんかん時代じだいの夜明よあけ』 第だい2巻かん、光人みつひと社しゃ、1989年ねん8月がつ。ISBN 4-7698-0452-0。 
  • (238-243頁ぺーじ)多賀たが一史かずし『明治めいじ時代じだいの戦艦せんかん』
• 雑誌ざっし『丸まる』編集へんしゅう部ぶ 編へん『写真しゃしん 日本にっぽんの軍艦ぐんかん　小しょう艦艇かんていＩ 特務とくむ艦かん・潜水せんすい母艦ぼかん 特設とくせつ潜水せんすい母艦ぼかん 駆潜艇くせんてい・哨戒しょうかい艇てい 掃海そうかい艇てい・輸送ゆそう艦かん』 第だい13巻かん、光人みつひと社しゃ、1990年ねん8月がつ。ISBN 4-7698-0463-6。 

• 国立こくりつ国会図書館こっかいとしょかんデジタルコレクション - 国立こくりつ国会図書館こっかいとしょかん
  • 安保あぼ清きよし種しゅ、本多ほんだ熊太郎くまたろう『東郷とうごう元帥げんすいと日本海にほんかい海戰かいせん／所謂いわゆる一いち九きゅう三さん五ご ― 六ろく年ねんの危機きき』軍人ぐんじん会館かいかん事業じぎょう部ぶ、1934年ねん6月がつ。doi:10.11501/1099145。https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1099145。 
  • 海軍かいぐん大将たいしょう男爵だんしゃく安保あぼ清きよし種しゅ『銃後じゅうご獨話どくわ』実業之日本社じつぎょうのにほんしゃ、1939年ねん1月がつ。doi:10.11501/1462528。https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1462528。 
  • 安保あぼ清きよし種しゅ『武将ぶしょう夜話やわ　明日あしたの海うみ』実業之日本社じつぎょうのにほんしゃ、1943年ねん3月がつ。doi:10.11501/1450673。https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1450673。 
  • 海軍かいぐん有終ゆうしゅう会かい編へん『幕末ばくまつ以降いこう帝国ていこく軍艦ぐんかん写真しゃしんと史実しじつ』海軍かいぐん有終ゆうしゅう会かい、1935年ねん11月。https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1466489。 
  • 大だい日本にっぽん国防こくぼう義ぎ会かい「講演こうえん　日にち露ろ戰爭せんそうの回顧かいこと大だい東亞とうあ戰爭せんそう（昭和しょうわ十じゅう七なな年ねん五ご月がつ二に十じゅう三さん日本にっぽん會かい講演こうえん）海軍かいぐん大将たいしょう男爵だんしゃく　安保あぼ清きよし種しゅ」『海軍かいぐん記念きねん日びの回顧かいこ』大だい日本にっぽん国防こくぼう義ぎ会かい、1942年ねん11月。doi:10.11501/1099719。https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1099719。 

• アジア歴史れきし資料しりょうセンター（公式こうしき）（防衛ぼうえい省しょう防衛ぼうえい研究所けんきゅうじょ）
  • 『明治めいじ38年ねん 達たち 完かん/12月』。Ref.C12070053600。 
  • 『大正たいしょう10年ねん　達いたる　完かん/9月がつ』。Ref.C12070079200。 
  • 『軍艦ぐんかん搭載とうさい飛行機ひこうきの件けん(1)』。Ref.C08050219100。 
  • 『軍艦ぐんかん搭載とうさい飛行機ひこうきの件けん(2)』。Ref.C08050219200。 
  • 『軍艦ぐんかん搭載とうさい飛行機ひこうきの件けん(3)』。Ref.C08050219300。 
  • 『軍艦ぐんかん搭載とうさい飛行機ひこうきの件けん(4)』。Ref.C08050219400。 
  • 『軍艦ぐんかん搭載とうさい飛行機ひこうきの件けん(5)』。Ref.C08050219500。 
  • 『軍艦ぐんかん搭載とうさい飛行機ひこうきの件けん(6)』。Ref.C08050219600。 
  • 『明治めいじ45年ねん～大正たいしょう1年ねん 公文こうぶん備考びこう 巻まき42 艦船かんせん16 艦船かんせん遭難そうなん災害さいがい1(防衛ぼうえい省しょう防衛ぼうえい研究所けんきゅうじょ)／軍艦ぐんかんの部ぶ(8)』。Ref.C08020060000。 
  • 『『自じ昭和しょうわ十じゅう六ろく年ねん十二月じゅうにがつ八はち日にち至いたり昭和しょうわ十じゅう七なな年ねん二に月がつ十じゅう四よん日にち 通商つうしょう破壊はかい隊たい戦闘せんとう詳報しょうほう第だい一いち号ごう （第だい二に十じゅう四よん戦隊せんたい戦闘せんとう詳報しょうほう第だい一いち号ごう）』（昭和しょうわ16年ねん12月　第だい24戦隊せんたい司令しれい部ぶ戦時せんじ日誌にっし(3)）　』。Ref.C08030766700。 

関連かんれん項目こうもく

• 宗谷そうや - 大日本帝国だいにっぽんていこく海軍かいぐんの特務とくむ艦かん（現在げんざいは巡視じゅんし船せん）。海上保安庁かいじょうほあんちょう所属しょぞくのまま、除籍じょせきされることなく海上かいじょうに係留けいりゅうされて保存ほぞんされている。船ふねとしての状態じょうたいで健在けんざいな唯一ゆいいつの旧きゅう日本にっぽん海軍かいぐん艦船かんせんである。
• 志賀しが - 大日本帝国だいにっぽんていこく海軍かいぐんの海防かいぼう艦かん。「三笠みかさ」「宗谷そうや」と共ともに戦後せんごも保存ほぞんされていた海軍かいぐん艦船かんせんの一いち隻せきだったが、1998年ねんに解体かいたいされ現存げんそんしない。
• 戦艦せんかん一覧いちらん
• 大日本帝国だいにっぽんていこく海軍かいぐん艦艇かんてい一覧いちらん
• 三笠みかさ保存ほぞん会かい
• 日本海にほんかい海戦かいせん記念きねん式典しきてん
• 東郷とうごう神社じんじゃ (福ぶく津つ市し) - 主砲しゅほうの先端せんたんや弾たまが展示てんじされている。
• 宗像むなかた大社たいしゃ - 神宝しんぽう館かんに海軍かいぐんから寄贈きぞうされた「三笠みかさ」の羅針儀らしんぎが展示てんじされている。

外部がいぶリンク

• 世界せかい三さん大だい記念きねん艦かん「三笠みかさ」公式こうしきホームページ（公益こうえき財団ざいだん法人ほうじん三さん笠かさ保存ほぞん会かい）（世界せかい三さん大だい記念きねん艦かんとして神奈川かながわ県けん横須賀よこすか市しの三笠みかさ公園こうえんに保存ほぞん）
• 記念きねん艦かん「三笠みかさ」 - 横須賀よこすか市し観光かんこう情報じょうほうサイト「ここはヨコスカ」
• 記念きねん艦かん 三さん笠かさ (@KinenkanMikasa) - X（旧きゅうTwitter）
• 佐世保させぼ地方ちほう隊たい【西海さいかいの護まもり】:佐世保させぼ史料しりょう館かん（セイルタワー）【戦艦せんかん｢三さん笠かさ｣模型もけい展示てんじ】 - 海上かいじょう自衛隊じえいたい佐世保させぼ史料しりょう館かん
• 記念きねん艦かん「三笠みかさ」(Googleマップ）