農林のうりん水産すいさん大臣だいじん

日本にっぽん; 農林のうりん水産すいさん大臣だいじん ; Minister of Agriculture, Forestry and Fisheries
	農林水産省のうりんすいさんしょうロゴタイプ
	現職げんしょく者しゃ; 坂本さかもと哲志てつし（第だい69代だい）; 就任しゅうにん日び 2023年ねん（令れい和わ5年ねん）12月14日にち
所属しょぞく機関きかん	内閣ないかく
担当たんとう機関きかん	農林水産省のうりんすいさんしょう
任命にんめい	内閣ないかく総理そうり大臣だいじん; （岸田きしだ文雄ふみお）
根拠こんきょ法令ほうれい	国家こっか行政ぎょうせい組織そしき法ほう; 農林水産省のうりんすいさんしょう設置せっち法ほう
前身ぜんしん	農林のうりん大臣だいじん
創設そうせつ	1978年ねん（昭和しょうわ53年ねん）7月がつ5日にち
初代しょだい	中川なかがわ一郎いちろう
略称りゃくしょう	農水のうすい大臣だいじん
通称つうしょう	農水のうすい相しょう、農相のうしょう
職務しょくむ代行だいこう者しゃ	農林のうりん水産すいさん副ふく大臣だいじん; （勝俣かつまた孝明たかあき、野中のなか厚あつし）
ウェブサイト	農林のうりん水産すいさん大臣だいじん：農林水産省のうりんすいさんしょう
	表ひょう; 話はなし; 編へん; 歴れき;

農林のうりん水産すいさん大臣だいじん（のうりんすいさんだいじん、英えい: Minister of Agriculture, Forestry and Fisheries）は、日本にっぽんの農林水産省のうりんすいさんしょうの長ながおよび主任しゅにんの大臣だいじんたる国務大臣こくむだいじん^[1]^[2]。

通称つうしょうは農水のうすい相しょう（のうすいしょう）、または、農相のうしょう（のうしょう）。

1925年ねん以前いぜん及および1943年ねんから1945年ねんまでの農のう商務しょうむ大臣だいじん、農のう商しょう大臣だいじんの一覧いちらん表ひょうは農のう商務省しょうむしょうの項目こうもくを参照さんしょう。

概説がいせつ

農林水産省のうりんすいさんしょうが設置せっちされる中央ちゅうおう合同庁舎ごうどうちょうしゃ第だい1号館ごうかん

広ひろく農林のうりん水産すいさん行政ぎょうせいを統括とうかつするポスト。農村のうそんを重要じゅうような支持しじ基盤きばんとしていた戦後せんごの自民党じみんとう政権せいけんにおいて、重要じゅうような閣僚かくりょうの一ひとつであり、有力ゆうりょく政治せいじ家かの歴任れきにんも数多かずおおい。

第だい一いち次じ産業さんぎょう従事じゅうじ者しゃが人口じんこうの最もっとも多おおくを占しめた戦前せんぜん日本にっぽんにおいて、農相のうしょう（農林のうりん大臣だいじん）は現在げんざいよりさらに枢要すうようなポストであり、敗戦はいせん直後ちょくごは現下げんかの国難こくなんである食糧しょくりょう危機ききを乗のり越こえるため最さい重要じゅうようのポストとも目めされた。近年きんねんはWTOの通商つうしょう交渉こうしょうや「食しょくの安全あんぜん」などを巡めぐって注目ちゅうもくされることが多おおく、とりわけ通商つうしょう交渉こうしょうにあたっては国際こくさい交渉こうしょう力りょくに加くわえ、国内こくないの農業のうぎょう団体だんたい・農林のうりん族ぞく議員ぎいんを押おさえ込こめる政治せいじ力りょくが求もとめられる。このため、農水省のうすいしょうOBや農林のうりん族ぞくの有力ゆうりょく政治せいじ家かが任命にんめいされることが多おおいとされる。

自民党じみんとう議員ぎいんの政策せいさく秘書ひしょは「自みずからに有利ゆうりな計けいらいを求もとめる業者ぎょうしゃや団体だんたいの数かずが、他たの省庁しょうちょうに比くらべてはるかに多おおい。そうした業者ぎょうしゃや団体だんたいは古ふるい体質たいしつや体制たいせいが維持いじされたままで、献金けんきんを持もち掛かける慣習かんしゅうが続つづいている」と話はなしており、後述こうじゅつのような大臣だいじんの不祥事ふしょうじが相次あいつぐ原因げんいんとされている^[3]。

その他た

閣僚かくりょうとしての重要じゅうよう性せいが増ます一方いっぽうで、就任しゅうにんした政治せいじ家かは就任しゅうにん尚早しょうそう不祥事ふしょうじに直面ちょくめんし、職しょくをまっとう出来できず辞任じにんしたり、退任たいにん後ごに不幸ふこうに見舞みまわれたりしている。このため、マスコミなどでは「鬼門きもん」「呪のろわれたポスト」と呼よばれている^[3]。

古ふるくは片山かたやま内閣ないかくの平野ひらの力三りきぞう農林のうりん大臣だいじんが西尾にしお末広すえひろ内閣ないかく官房かんぼう長官ちょうかんと対立たいりつし、GHQの意向いこうも手伝てつだって片山かたやま哲あきら首相しゅしょうから罷免ひめんされた後のち、公職こうしょく追放ついほうの憂うき目めに遭あった。廣川ひろかわ弘ひろし禅ぜん農林のうりん大臣だいじんは吉田よしだ内閣ないかくにおける吉田よしだ首相しゅしょう懲罰ちょうばつ動議どうぎに欠席けっせきして本ほん会議かいぎで可決かけつされたため罷免ひめんされ、バカヤロー解散かいさんによる解散かいさん総そう選挙せんきょで落選らくせんした。最後さいごの農林のうりん大臣だいじんであり、初代しょだいの農林のうりん水産すいさん大臣だいじんである福田ふくだ赳夫たけお改造かいぞう内ない閣かくの中川なかがわ一郎いちろうは退任たいにんの5年ねん後ご、57歳さいで自殺じさつ（不審ふしん死し）している。よど号ごうハイジャック事件じけんの人質ひとじち身代みがわりとしても知しられる第だい2次じ中曽根なかそね内閣ないかくの山村やまむら新治しんじ郎ろうは離任りにんの8年ねん後ごに次女じじょに刺殺さしころされ、その次女じじょも後のちに自殺じさつを遂とげた。第だい2次じ中曽根なかそね再さい改造かいぞう内ない閣かくと竹下たけした改造かいぞう内ない閣かくで農林のうりん水産すいさん大臣だいじんを務つとめた羽田はた孜つとむは、初はつの非ひ自民じみん政権せいけんで2人ふたり目めの内閣ないかく総理そうり大臣だいじんに就任しゅうにんするが、わずか2か月げつで退任たいにんに追おい込こまれてしまい村山むらやま内閣ないかくをもって自民党じみんとうが政権せいけんに参加さんかしたため、結果けっか的てきに自民党じみんとうの政権せいけん復帰ふっきを許ゆるしてしまった。第だい3次じ中曽根なかそね内閣ないかくで農相のうしょうを務つとめた加藤かとう六月むつきはリクルート事件じけんで一時いちじ謹慎きんしん、三塚みつづか博ひろしとの三さん六ろく戦争せんそうで敗やぶれ、清和せいわ政策せいさく研究けんきゅう会かいを除名じょめいされ、自民党じみんとうを離党りとうした。羽田はた内閣ないかくで再ふたたび農相のうしょうを務つとめるが、羽田はた内閣ないかくが2か月げつで総そう辞職じしょくした為ため、2か月げつで退任たいにん。細川ほそかわ内閣ないかくで農林のうりん水産すいさん大臣だいじんだった畑はた英次郎えいじろうは1994年ねん1月がつ26日にちには食糧しょくりょう自給じきゅうをめぐる問題もんだいで、参議院さんぎいんに問責もんせき決議けつぎが提出ていしゅつされ、一部いちぶの日本にっぽん社会党しゃかいとう議員ぎいんが造反ぞうはんして賛成さんせい票ひょうを投とうじたが、反対はんたい多数たすうで否決ひけつされた。畑はたけへの問責もんせき決議けつぎ案あんの採決さいけつは、1955年ねんの自由民主党じゆうみんしゅとう結党けっとう以来いらい、初はつの非ひ自民じみん閣僚かくりょうへの問責もんせき決議けつぎ案あん採決さいけつの例れいであった。第だい2次じ橋本はしもと改造かいぞう内ない閣かくの農林のうりん水産すいさん大臣だいじんに就任しゅうにんした越智おち伊平いへいは直後ちょくごに脳のう梗塞こうそくで倒たおれ、就任しゅうにんしてわずか16日にちで辞任じにんした。第だい1次じ森内もりうち閣かくの農林のうりん水産すいさん大臣だいじんだった玉澤たまざわ徳一郎とくいちろうは現職げんしょくの閣僚かくりょうでありながら第だい42回かい衆議院しゅうぎいん議員ぎいん総そう選挙せんきょで落選らくせんし、政界せいかい引退いんたい後ごの2019年ねん12月がつ10日とおかに突然とつぜん銃撃じゅうげきされる事件じけんが起おき、足あしを撃うたれるが命いのちに別状べつじょうはなかった。

省庁しょうちょう再編さいへん後ご、2001年ねんに就任しゅうにんした武部たけべ勤つとむはBSE問題もんだいを巡めぐる失言しつげんなどで批判ひはんを浴あび、翌年よくねんの内閣ないかく改造かいぞうで事実じじつ上じょうの更迭こうてつ、後任こうにんの大島おおしま理森ただもりは様々さまざまな疑惑ぎわくから事実じじつ上じょう更迭こうてつされた。続つづく亀井かめい善之よしゆきは離任りにん後ごまもなく病やまいに倒たおれて死去しきょしている。2004年ねんに就任しゅうにんした島村しまむら宜伸よしのぶは翌年よくねんの郵政ゆうせい解散かいさん直前ちょくぜん、閣議かくぎで衆議院しゅうぎいん解散かいさんに反対はんたいして閣議かくぎ決定けっていへの署名しょめいを拒否きょひし、辞表じひょうを提出ていしゅつしたが、小泉こいずみ純一郎じゅんいちろう首相しゅしょうにより罷免ひめんされた（解散かいさん選挙せんきょでは当選とうせん）。島村しまむらの罷免ひめんを受うけ、副ふく大臣だいじんから昇格しょうかくした岩永いわなが峯みね一いちも離任りにん後ごに献金けんきん問題もんだいを指摘してきされた。2005年ねんに2度目どめの就任しゅうにんを果はたした中川なかがわ昭一しょういち（初代しょだい農林のうりん水産すいさん大臣だいじん・中川なかがわ一郎いちろうの長男ちょうなん）は無難ぶなんに職務しょくむをこなし退任たいにんしたが、4年ねん後ごには財務ざいむ大臣だいじん辞任じにん、落選らくせんの憂うき目めを見みて、2009年ねん10月がつに56歳さいで急死きゅうしした。

特とくに2006年ねん 9月26日にちに発足ほっそくした第だい1次じ安倍あべ内閣ないかくでは農水のうすい相しょうの交代こうたいが頻繁ひんぱんに起おこっており、最初さいしょ就任しゅうにんした松岡まつおか利勝としかつは光熱こうねつ水すい費ひ問題もんだいや緑みどり資源しげん機構きこう談合だんごう問題もんだいを国会こっかいで追及ついきゅうされ、戦後せんごの閣僚かくりょうとしては初はじめて在任ざいにん中ちゅうに自殺じさつ。若林わかばやし正俊まさとしの臨時りんじ代理だいりを経へて後任こうにんの赤城あかぎ徳彦とくひこも自身じしんの数々かずかずの疑惑ぎわくにより、これが一因いちいんで7月がつの参院さんいん選せんにおける自民党じみんとう敗北はいぼくを招まねいたとされ、2007年ねん 8月がつ1日にちに事実じじつ上じょうの更迭こうてつ、2009年ねんの第だい45回かい衆議院しゅうぎいん議員ぎいん総そう選挙せんきょは落選らくせんした。

そして、若林わかばやしの環境かんきょう大臣だいじんの兼任けんにんを経へて8月がつ27日にちに発足ほっそくした安倍あべ改造かいぞう内ない閣かくでは遠藤えんどう武彦たけひこが就任しゅうにんするも、置賜おきたま農業のうぎょう共済きょうさい組合くみあい掛金かけきん不正ふせい受給じゅきゅう問題もんだいなどを追及ついきゅうされ、9月3日にちに辞任じにん。在任ざいにん期間きかん8日間にちかんという近年きんねんでは稀まれに見みる異例いれいの事態じたいとなった。後任こうにんはまたも若林わかばやし。同どう一いち政権せいけん下かで臨時りんじ兼任けんにんも含ふくめると3か月げつ余あまりの間あいだで3度目どめの農水のうすい相しょう就任しゅうにんとなった。若林わかばやしは退任たいにん後ごの2010年ねん 4月がつ2日にち、参議院さんぎいん本ほん会議かいぎでの不正ふせい投票とうひょう問題もんだいによって議員ぎいん辞職じしょくに追おい込こまれた。

2008年ねん8月がつ、太田おおた誠一せいいちによる事務所じむしょ費ひ問題もんだいも浮上ふじょうし、在任ざいにん中ちゅうに事故じこ米まい不正ふせい転売てんばい事件じけんに関かんする発言はつげんが問題もんだい視しされた。9月19日にち、事故じこ米まいの不正ふせい転売てんばいの責任せきにんを明確めいかくにするということで、福田ふくだ康夫やすお首相しゅしょうに辞表じひょうを提出ていしゅつ。太田おおたも赤城あかぎ同様どうよう、同どう選挙せんきょで落選らくせんした。太田おおたの辞任じにん後ごは内閣ないかく官房かんぼう長官ちょうかんの町村ちょうそん信孝のぶたか（町村ちょうそんは同どう総そう選挙せんきょで小しょう選挙せんきょ区く落選らくせん。比例ひれいで復活ふっかつ）が臨時りんじ代理だいりを務つとめていたが、麻生あそう内閣ないかくで農林のうりん水産すいさん大臣だいじんに就任しゅうにんした石破いしば茂しげるは、この事態じたいに「誰だれから事務じむ引ひき継つぎするの?」と就任しゅうにん時じのインタビューで皮肉ひにくを漏もらした。

2009年ねんに誕生たんじょうした鳩山はとやま内閣ないかくの赤松あかまつ広隆ひろたかは翌年よくねんの口蹄疫こうていえき問題もんだいへの対応たいおうの遅おくれで強つよい批判ひはんを浴あび、閣僚かくりょうの大半たいはんが残留ざんりゅうした6月がつの菅かん直人なおと内閣ないかくの誕生たんじょうに当あたって、事実じじつ上じょう責任せきにんを取とる形かたちで退任たいにんした。後任こうにんとして副ふく大臣だいじんから昇格しょうかくした山田やまだ正彦まさひこは、職務しょくむそのものは無難ぶなんにつとめたものの、2010年ねん9月がつ民主党みんしゅとう代表だいひょう選挙せんきょで菅かん直人なおと首相しゅしょうと対立たいりつする小沢おざわ一郎いちろう候補こうほを支援しえんしたこともあり、わずか3か月げつで退任たいにんとなった。菅かん直人なおと第だい1次じ改造かいぞう内ない閣かくからは第だい1次じ海部かいふ内閣ないかくでも大臣だいじんを務つとめた鹿野かの道彦みちひこが職務しょくむを無難ぶなんにこなしたが、中国ちゅうごく書記官しょきかんのスパイ疑惑ぎわく（李り春光はるみつ事件じけん）に直面ちょくめんしてしまい、2012年ねん6月の野田のだ第だい2次じ改造かいぞう内ない閣かく発足ほっそくに伴ともない退任たいにんした。後任こうにんとして鳩山はとやま・菅内すがうち閣かくで農水のうすい副ふく大臣だいじんを経験けいけんした郡司ぐんじ彰あきらが大臣だいじんに就任しゅうにんし、政権せいけん交代こうたいまでつとめた。同年どうねん12月がつに行おこなわれた第だい46回かい衆議院しゅうぎいん議員ぎいん総そう選挙せんきょでは山田やまだ・鹿野かの両者りょうしゃとも比例ひれい復活ふっかつできずに落選らくせん（赤松あかまつは比例ひれい復活ふっかつで当選とうせん）、その後ごの2013年ねん7月がつに行おこなわれた第だい23回かい参議院さんぎいん議員ぎいん通常つうじょう選挙せんきょでは山田やまだ・鹿野かの両者りょうしゃとも比例ひれい区くに出馬しゅつばしたものの落選らくせんした。山田やまだは短期間たんきかんながら職務しょくむそのものは無難ぶなんにこなし、スパイ疑惑ぎわくに直面ちょくめんするまでの鹿野かのが1年ねん以上いじょう大臣だいじん職務しょくむを無難ぶなんにこなし、後任こうにんの郡司ぐんじも解散かいさん総そう選挙せんきょによる政権せいけん交代こうたいで退任たいにんとなっており、民主党みんしゅとう政権せいけんに入はいってからは不祥事ふしょうじによる大臣だいじん辞任じにんや大臣だいじん辞任じにん後ごの不幸ふこうは減へった。

民主党みんしゅとう政権せいけんから自民党じみんとうへ政権せいけんが戻もどり、大臣だいじんに就任しゅうにんした林はやし芳正よしまさは鹿野かの同様どうよう1年ねん以上いじょう職務しょくむを無難ぶなんにこなしたものの、後任こうにんの西川にしかわ公也きみやは就任しゅうにん早々そうそう数々かずかずの不祥事ふしょうじが発覚はっかく。2014年ねんの第だい47回かい衆議院しゅうぎいん議員ぎいん総そう選挙せんきょで民主党みんしゅとうの福田ふくだ昭夫あきおに敗北はいぼく、現職げんしょくの閣僚かくりょうながら比例ひれい復活ふっかつとなり、2015年ねん 2月がつ23日にちに自身じしんの政治せいじ献金けんきん問題もんだいで引責いんせき辞任じにん。前任ぜんにんの林はやしが再さい登板とうばんすることとなった。西川にしかわは2017年ねんの第だい48回かい衆議院しゅうぎいん議員ぎいん総そう選挙せんきょで落選らくせん。2016年ねん 8月がつ3日にち発足ほっそくの第だい3次じ安倍あべ第だい2次じ改造かいぞう内ない閣かくでは山本やまもと有二ゆうじ農水のうすい相しょうがTPP法案ほうあんの採決さいけつに関かんする失言しつげんを繰くり返かえし、野党やとうから追及ついきゅうを受うけて法案ほうあん採決さいけつ拒否きょひに持もち込こまれた。また、翌年よくねんの第だい48回かい総そう選挙せんきょでは上記じょうきの失言しつげんのせいか辛しんくも比例ひれい四国しこくブロックの最後さいごの1枠わくに滑すべり込こむ結果けっかとなった。続つづく第だい3次じ安倍あべ第だい3次じ改造かいぞう内ない閣かくでは、齋藤さいとう健けんが当選とうせん3回かいながら農水のうすい相しょうに大だい抜擢ばってき。職務しょくむを無難ぶなんにこなしたものの、自民党じみんとう総裁そうさい選せんをめぐり、「石破いしばさんを応援おうえんするんだったら辞表じひょうを書かいてからやれ」（齋藤さいとう自身じしんは石破いしば派は）と圧力あつりょくをかけられたと主張しゅちょうし、その後ごの内閣ないかく改造かいぞうで退任たいにんとなった。第だい4次じ安倍あべ第だい1次じ改造かいぞう内ない閣かくで就任しゅうにんした吉川よしかわ貴たか盛もりは、在任ざいにん中ちゅうに大手おおて鶏卵けいらん生産せいさん会社かいしゃアキタフーズの元もと代表だいひょうから500万まんを受うけ取とっていた鶏卵けいらん汚職おしょく事件じけんが発覚はっかくし、体調たいちょう不良ふりょうを理由りゆうに自民党じみんとうの役職やくしょくと自身じしんが所属しょぞくする二に階かい派はの事務じむ総長そうちょうを辞任じにんし、衆議院しゅうぎいん議員ぎいんも辞職じしょくした。その後ご収賄しゅうわい罪ざいで在宅ざいたく起訴きそされ、東京とうきょう地方裁判所ちほうさいばんしょで執行しっこう猶予ゆうよ付つきの懲役ちょうえき刑けいがい渡いわたされた。

2022年ねん 8月がつ10日とおかに発足ほっそくした第だい2次じ岸田きしだ第だい1次じ改造かいぞう内ない閣かくにおいて農水のうすい相しょうとして初はつ入閣にゅうかくを果はたした野村のむら哲郎てつろうは就任しゅうにんしてから約やく1年ねん強きょうの間あいだ、職務しょくむを無難ぶなんにこなしていたが、在任ざいにん期間きかんも終盤しゅうばんを迎むかえた2023年ねん 8月がつ31日にちに首相しゅしょう官邸かんていで行おこなわれた会議かいぎに出席しゅっせき後ごにマスコミから取材しゅざいを受うけた際さいに「それぞれの役所やくしょの取とり組くみ状況じょうきょうあるいは、汚染おせん水すいのその後ごの評価ひょうかなどで情報じょうほう交換こうかんをした」と述のべ、東京電力とうきょうでんりょく福島ふくしま第だい一いち原発げんぱつにたまるALPS処理しょり水すいについて、中国ちゅうごく政府せいふなどが使つかう「汚染おせん水すい」と発言はつげん。その後ご岸田きしだ文雄ふみお内閣ないかく総理そうり大臣だいじんが野村のむらに対たいし発言はつげんの撤回てっかいと謝罪しゃざいを指示しじし、同夜どうやぶら下さがり取材しゅざいで発言はつげんを撤回てっかいし謝罪しゃざい。2週間しゅうかん後ごの内閣ないかく改造かいぞうで退任たいにんした。後任こうにんの宮下みやした一郎いちろうは自身じしんが所属しょぞくする自民党じみんとう安倍あべ派は（清和せいわ政策せいさく研究けんきゅう会かい）の政治せいじ資金しきんパーティー収入しゅうにゅうの裏金うらがね問題もんだいでわずか3カ月かげつで辞任じにんした^[4]。なお、野上のかみ・金子かねこ・野村のむらの3人にんは宮崎みやざき県けんでの口蹄疫こうていえきの流行りゅうこうが関心事かんしんじになった2010年ねんの参院さんいん選せんで当選とうせんした議員ぎいんである。

なお、日本国にっぽんこく憲法けんぽう下したにおいて罷免ひめんされた閣僚かくりょうは5名めいであるが、うち3名めいが農水のうすい相しょうである。

歴代れきだい大臣だいじん

農林のうりん大臣だいじん

辞令じれいのある再任さいにんは記載きさいし、辞令じれいのない留任りゅうにんは記載きさいしない。
臨時りんじ代理だいりは、大臣だいじんを欠かいた場合ばあいのみ記載きさいし、海外かいがい出張しゅっちょう時じ等とうの一時いちじ不在ふざい代理だいりは記載きさいしない。
兼任けんにんは、他たの大臣だいじんが同時どうじに務つとめることをいい、臨時りんじ代理だいりとは異ことなる。
太字ふとじは内閣ないかく総理そうり大臣だいじん経験けいけん者しゃ。

戦前せんぜん

農林のうりん大臣だいじん
代だい	氏名しめい		内閣ないかく	就任しゅうにん日び	出身しゅっしん党派とうは
1		高橋たかはし是清これきよ	加藤かとう高明こうめい内閣ないかく	1925年ねん 4月がつ1日にち商工しょうこう大臣だいじん兼任けんにん	立憲りっけん政友せいゆう会かい
2		岡崎おかざき邦くに輔		1925年ねん4月がつ17日にち	立憲りっけん政友せいゆう会かい
3		早速さっそく整せい爾なんじ		1925年ねん8月がつ2日にち	憲政けんせい会かい
3		早速さっそく整せい爾なんじ	第だい1次じ若槻わかつき内閣ないかく	1926年ねん 1月がつ30日にち
4		町田まちだ忠治ただはる	第だい1次じ若槻わかつき内閣ないかく	1926年ねん6月3日にち
5		山本やまもと悌二郎ていじろう	田中たなか義一ぎいち内閣ないかく	1927年ねん 4月がつ20日はつか	立憲りっけん政友せいゆう会かい
6		町田まちだ忠治ただはる	濱口はまぐち内閣ないかく	1929年ねん 7月がつ2日にち	立憲りっけん民政みんせい党とう
6		町田まちだ忠治ただはる	第だい2次じ若槻わかつき内閣ないかく	1931年ねん 4月がつ14日にち	立憲りっけん民政みんせい党とう
7		山本やまもと悌二郎ていじろう	犬いぬ養やしなえ内閣ないかく	1931年ねん12月13日にち	立憲りっけん政友せいゆう会かい
8		後藤ごとう文夫ふみお	齋藤さいとう内閣ないかく	1932年ねん 5月26日にち	貴族きぞく院いん議員ぎいん
9		山崎やまざき達之たつゆき輔	岡田おかだ内閣ないかく	1934年ねん 7月がつ8日にち	立憲りっけん政友せいゆう会かい→昭和しょうわ会かい
10		島田しまだ俊雄としお	廣田ひろた内閣ないかく	1936年ねん 3月9日にち	立憲りっけん政友せいゆう会かい
11		山崎やまざき達之たつゆき輔	林内りんない閣かく	1937年ねん 2月がつ2日にち	昭和しょうわ会かい
12		有馬ありま頼寧よりやす	第だい1次じ近衛このえ内ない閣かく	1937年ねん6月4日にち	貴族きぞく院いん議員ぎいん
13		櫻内さくらうち幸雄ゆきお	平沼ひらぬま内閣ないかく	1939年ねん 1月がつ5日にち	立憲りっけん民政みんせい党とう
14		伍ご堂どう卓雄たくお	阿部あべ内閣ないかく	1939年ねん8月がつ30日にち	貴族きぞく院いん議員ぎいん
15		酒井さかい忠正ただまさ	阿部あべ内閣ないかく	1939年ねん10月16日にち	貴族きぞく院いん議員ぎいん
16		島田しまだ俊雄としお	米べい内内うちうち閣かく	1940年ねん 1月がつ16日にち	立憲りっけん政友せいゆう会かい
17		近衛このえ文麿ふみまろ	第だい2次じ近衛このえ内ない閣かく	1940年ねん7月がつ22日にち臨時りんじ代理だいり	貴族きぞく院いん議員ぎいん
18		石黒いしぐろ忠篤ただあつ		1940年ねん7月がつ24日にち	農林のうりん官僚かんりょう
19		井野いの碩せき哉		1941年ねん 6月11日にち	農林のうりん官僚かんりょう
20		山崎やまざき達之たつゆき輔	第だい3次じ近衛このえ内ない閣かく	1943年ねん 4月がつ20日はつか	翼賛よくさん政治せいじ会かい

※1943年ねん11月1日にち付づけで農林省のうりんしょうと商工しょうこう省しょう（商工しょうこう省しょうから軍需ぐんじゅ省しょうへ移転いてんしなかった残のこりの部門ぶもん）とが統合とうごうされて農のう商しょう省しょうとなるが、この農のう商しょう省しょうは1945年ねん8月がつ26日にち付づけで農林省のうりんしょうと商工しょうこう省しょうとに戻もどる。

戦後せんご

農林のうりん大臣だいじん（農林省のうりんしょう設置せっち法ほう（昭和しょうわ24年ねん法律ほうりつ第だい153号ごう））
代だい	氏名しめい		内閣ないかく	就任しゅうにん日び	出身しゅっしん党派とうは
1		千石せんごく興きょう太郎たろう	東ひがし久邇くに内閣ないかく	1945年ねん 8月がつ26日にち	貴族きぞく院いん議員ぎいん
2		松村まつむら謙三けんぞう	幣ぬさ原内はらうち閣かく	1945年ねん10月9日にち	日本にっぽん進歩しんぽ党とう
3		副島そえじま千八せんぱち	幣ぬさ原内はらうち閣かく	1946年ねん 1月がつ13日にち	民間みんかん
4		和田わだ博雄ひろお	第だい1次じ吉田よしだ内閣ないかく	1946年ねん5月22日にち	農林省のうりんしょう
5		吉田よしだ茂しげる		1947年ねん 1月がつ31日にち内閣ないかく総理そうり大臣だいじん兼任けんにん	自由党じゆうとう
6		木村きむら小左衛門こざえもん		1947年ねん2月がつ15日にち	日本にっぽん進歩しんぽ党とう
‐		片山かたやま哲あきら	片山かたやま内閣ないかく	1947年ねん5月24日にち臨時りんじ代理だいり	日本にっぽん社会党しゃかいとう
7		平野ひらの力三りきぞう		1947年ねん6月1日にち
‐		片山かたやま哲あきら		1947年ねん11月4日にち臨時りんじ代理だいり
8		波多野はたの鼎かなえ		1947年ねん12月13日にち
9		永江ながえ一夫かずお	芦田あしだ内閣ないかく	1948年ねん 3月がつ10日とおか
‐		吉田よしだ茂しげる	第だい2次じ吉田よしだ内閣ないかく	1948年ねん10月15日にち臨時りんじ代理だいり	自由党じゆうとう
10		周東しゅうとう英雄ひでお	第だい2次じ吉田よしだ内閣ないかく	1948年ねん10月19日にち
11		森もり幸太郎こうたろう	第だい3次じ吉田よしだ内閣ないかく	1949年ねん 2月がつ16日にち
12		廣川ひろかわ弘ひろし禅ぜん	第だい3次じ吉田よしだ第だい1次じ改造かいぞう内ない閣かく	1950年ねん 6月28日にち
13		根本ねもと龍太郎りゅうたろう	第だい3次じ吉田よしだ第だい2次じ改造かいぞう内ない閣かく	1951年ねん 7月がつ4日にち
14		廣川ひろかわ弘ひろし禅ぜん	第だい3次じ吉田よしだ第だい3次じ改造かいぞう内ない閣かく	1951年ねん12月26日にち
15		小笠原おがさわら三さん九きゅう郎ろう	第だい4次じ吉田よしだ内閣ないかく	1952年ねん 10月30日にち
16		廣川ひろかわ弘ひろし禅ぜん		1952年ねん12月5日にち
17		田子たつこ一民かずたみ		1953年ねん 3月3日にち
18		内田うちだ信也しんや	第だい5次じ吉田よしだ内閣ないかく	1953年ねん5月21日にち
19		保利ほり茂しげる	第だい5次じ吉田よしだ内閣ないかく	1953年ねん6月22日にち
20		河野こうの一郎いちろう	第だい1次じ鳩山はとやま内閣ないかく	1954年ねん 12月10日にち	日本にっぽん民主党みんしゅとう
21			第だい2次じ鳩山はとやま内閣ないかく	1955年ねん 3月19日にち	日本にっぽん民主党みんしゅとう→自由民主党じゆうみんしゅとう
22			第だい3次じ鳩山はとやま内閣ないかく	1955年ねん11月22日にち	自由民主党じゆうみんしゅとう
23		井出いで一太郎いちたろう	石橋いしばし内閣ないかく	1956年ねん 12月23日にち
24		井出いで一太郎いちたろう	第だい1次じ岸きし内閣ないかく	1957年ねん 2月がつ25日にち
25		赤城あかぎ宗徳むねのり	第だい1次じ岸きし改造かいぞう内ない閣かく	1957年ねん7月がつ10日とおか
26		三浦みうら一雄かずお	第だい2次じ岸きし内閣ないかく	1958年ねん6月12日にち
27		福田ふくだ赳夫たけお	第だい2次じ岸きし改造かいぞう内ない閣かく	1959年ねん 7月がつ19日にち
28		南条なんじょう徳男のりお	第だい1次じ池田いけだ内閣ないかく	1960年ねん7月がつ19日にち
29		周東しゅうとう英雄ひでお	第だい2次じ池田いけだ内閣ないかく	1960年ねん12月8日にち
30		河野こうの一郎いちろう	第だい2次じ池田いけだ第だい1次じ改造かいぞう内ない閣かく	1961年ねん7月がつ18日にち
31		重政しげまさ誠之せいし	第だい2次じ池田いけだ第だい2次じ改造かいぞう内ない閣かく	1962年ねん7月がつ18日にち
32		赤城あかぎ宗徳むねのり	第だい2次じ池田いけだ第だい3次じ改造かいぞう内ない閣かく	1963年ねん7月がつ18日にち
33			第だい3次じ池田いけだ内閣ないかく	1963年ねん12月9日にち
33			第だい3次じ池田いけだ改造かいぞう内ない閣かく	1964年ねん7月がつ18日にち
34			第だい1次じ佐藤さとう内閣ないかく	1964年ねん11月9日にち
35		坂田さかた英一ひでかず	第だい1次じ佐藤さとう第だい1次じ改造かいぞう内ない閣かく	1965年ねん 6月3日にち
36		松野まつの頼よりゆき三さん	第だい1次じ佐藤さとう第だい2次じ改造かいぞう内ない閣かく	1966年ねん 8月がつ1日にち
37		倉石くらいし忠雄ただお	第だい1次じ佐藤さとう第だい3次じ改造かいぞう内ない閣かく	1966年ねん12月3日にち
38			第だい2次じ佐藤さとう内閣ないかく	1967年ねん 2月がつ17日にち
38			第だい2次じ佐藤さとう第だい1次じ改造かいぞう内ない閣かく	1967年ねん11月25日にち
39		西村にしむら直己なおき	第だい2次じ佐藤さとう第だい1次じ改造かいぞう内ない閣かく	1968年ねん 2月がつ23日にち
40		長谷川はせがわ四郎しろう	第だい2次じ佐藤さとう第だい2次じ改造かいぞう内ない閣かく	1968年ねん11月30日にち
41		倉石くらいし忠雄ただお	第だい3次じ佐藤さとう内閣ないかく	1970年ねん 1月がつ14日にち
42		赤城あかぎ宗徳むねのり	第だい3次じ佐藤さとう改造かいぞう内ない閣かく	1971年ねん 7月がつ5日にち
43		足立あだち篤郎とくろう	第だい1次じ田中たなか角榮かくえい内閣ないかく	1972年ねん 7月がつ7日にち
44		桜内さくらうち義雄よしお	第だい2次じ田中たなか角榮かくえい内閣ないかく	1972年ねん12月22日にち
45		倉石くらいし忠雄ただお	第だい2次じ田中たなか角榮かくえい第だい1次じ改造かいぞう内ない閣かく	1973年ねん 11月25日にち
45		倉石くらいし忠雄ただお	第だい2次じ田中たなか角榮かくえい第だい2次じ改造かいぞう内ない閣かく	1974年ねん 11月11日にち
46		安倍あべ晋すすむ太郎たろう	三木みき内閣ないかく	1974年ねん12月9日にち
47		大石おおいし武一たけいち	三木みき改造かいぞう内ない閣かく	1976年ねん 9月15日にち
48		鈴木すずき善幸ぜんこう	福田ふくだ赳夫たけお内閣ないかく	1976年ねん12月24日にち
49		中川なかがわ一郎いちろう	福田ふくだ赳夫たけお改造かいぞう内ない閣かく	1977年ねん 11月28日にち