ナマズ目 め
様々 さまざま なナマズ目 め 魚類 ぎょるい
分類 ぶんるい
下位 かい 分類 ぶんるい
本文 ほんぶん を参照 さんしょう
ナマズ目 め (学名 がくめい :Siluriformes 、英語 えいご 名 な :Catfish )は、硬骨魚 こうこつぎょ 類 るい の分類 ぶんるい 群 ぐん の一 ひと つ。35科 か 446属 ぞく で構成 こうせい され、ナマズ やギバチ など底 そこ 生 せい 生活 せいかつ をする淡水魚 たんすいぎょ を中心 ちゅうしん に、およそ2,867種 しゅ が所属 しょぞく する。大 おお きくて扁平 へんぺい な頭部 とうぶ と、感覚 かんかく 器官 きかん として発達 はったつ した口 くち ヒゲ を特徴 とくちょう とし、食用 しょくよう 魚 ぎょ あるいは観賞 かんしょう 魚 ぎょ として世界 せかい の多 おお くの地域 ちいき で利用 りよう されている。
本稿 ほんこう では分類 ぶんるい 群 ぐん としてのナマズ目 め の構成 こうせい (Nelson (2006) の分類 ぶんるい 体系 たいけい に基 もと づく)、およびナマズ類 るい 全般 ぜんぱん の特徴 とくちょう について記述 きじゅつ する。日本 にっぽん に分布 ぶんぷ するナマズ科 か 魚類 ぎょるい の1種 しゅ 、ナマズ(ニホンナマズ、Silurus asotus )およびナマズに関連 かんれん する文化 ぶんか については、ナマズ の項目 こうもく を参照 さんしょう のこと。一般 いっぱん 的 てき な和名 わみょう のない分類 ぶんるい 名 めい については、科 か 名 めい は上野 うえの & 坂本 さかもと (2005 , pp. 58–59)、種 たね 名 めい は江島 えじま (2008) によるカタカナ表記 ひょうき をそれぞれ参考 さんこう とした。
ナマズ目 め には2006年 ねん の時点 じてん で2,800を超 こ える種 たね が記載 きさい され、魚類 ぎょるい の目 め の中 なか ではスズキ目 め (約 やく 1万 まん 種 しゅ )、コイ目 め (約 やく 3,200種 しゅ )に次 つ いで3番目 ばんめ に大 おお きな一群 いちぐん となっている。現生 げんなま の魚類 ぎょるい 2万 まん 8000種 しゅ のおよそ1割 わり 、淡水 たんすい 産 さん 種 しゅ (1万 まん 2400種 しゅ )に限 かぎ ればその2割 わり がナマズ目 め の仲間 なかま で占 し められる。流 なが れの緩 ゆる やかな河川 かせん ・湖沼 こしょう から洞窟 どうくつ 、山岳 さんがく 地帯 ちたい の急流 きゅうりゅう にいたるまで、世界中 せかいじゅう のあらゆる陸 りく 水 すい に幅広 はばひろ く分布 ぶんぷ するとともに、河口 かこう ・汽水域 すいいき および沿岸 えんがん 付近 ふきん で暮 く らす海産 かいさん 種 しゅ も含 ふく まれる。1994年 ねん の時点 じてん (約 やく 2,400種 しゅ )から10年 ねん 余 あま りの間 あいだ に、新 あら たに400種 しゅ 以上 いじょう が新種 しんしゅ 記載 きさい されるなど、分類 ぶんるい の拡大 かくだい 傾向 けいこう が続 つづ いている。地球 ちきゅう 上 じょう に存在 そんざい するすべての水 みず のうち、0.01%にも満 み たないこれらの陸 りく 水域 すいいき において獲得 かくとく されたナマズ目 め の生物 せいぶつ 多様 たよう 性 せい を解 と き明 あ かすことは、生物 せいぶつ 全体 ぜんたい の進化 しんか や生態 せいたい 系 けい の成 な り立 た ちを理解 りかい する手 て がかりにもなると考 かんが えられている[ 3] 。
一般 いっぱん 的 てき なナマズ類 るい に共通 きょうつう する形態 けいたい 学 がく 的 てき な特徴 とくちょう は、平 ひら たくつぶれた大 おお きな頭部 とうぶ と幅広 はばひろ い口 くち 、そして感覚 かんかく 器官 きかん として発達 はったつ した長 なが い口 くち ヒゲである。世界 せかい の多 おお くの地域 ちいき において、古来 こらい より重要 じゅうよう な漁業 ぎょぎょう 資源 しげん として利用 りよう された歴史 れきし をもち、養殖 ようしょく も盛 さか んに行 おこな われている。近年 きんねん では中 なか 〜大型 おおがた 種 しゅ が趣味 しゅみ やスポーツとしての釣 つ り の対象 たいしょう になるほか、コリドラス ・シノドンティス ・プレコ など観賞 かんしょう 魚 ぎょ として親 した しまれる種類 しゅるい も非常 ひじょう に多 おお く、世界 せかい 各地 かくち の水族館 すいぞくかん および個人 こじん のアクアリウム で飼育 しいく されている。このように人間 にんげん との関 かか わりを深 ふか める一方 いっぽう で、移植 いしょく された外来 がいらい ナマズが固有 こゆう の生態 せいたい 系 けい に影響 えいきょう を及 およ ぼすなどの問題 もんだい も近年 きんねん 各地 かくち で発生 はっせい している。
南極大陸 なんきょくたいりく からの化石 かせき 種 たね を含 ふく めれば、ナマズ目 め の仲間 なかま は地球 ちきゅう 上 じょう の全 ぜん 大陸 たいりく に分布 ぶんぷ している。所属 しょぞく する2,800種 しゅ 余 あま りのナマズのうち、半数 はんすう 以上 いじょう の約 やく 1,700種 しゅ が南北 なんぼく アメリカ大陸 あめりかたいりく に分布 ぶんぷ する。他 た はアフリカ ・南 みなみ アジア ・東南 とうなん アジア の熱帯 ねったい 域 いき に生息 せいそく する種類 しゅるい が多 おお く、ヨーロッパ ・東 ひがし アジア ・オーストラリア にはごく少 すく ない。ハマギギ科 か ・ゴンズイ科 か の2科 か にはおよそ120種 しゅ の海水 かいすい 魚 ぎょ が含 ふく まれるが、その多 おお くは汽水域 すいいき 、ときには淡水 たんすい にも進出 しんしゅつ する。他 た の33科 か はすべて淡水魚 たんすいぎょ のグループである(汽水域 すいいき に進出 しんしゅつ する種類 しゅるい を含 ふく む)。2006年 ねん の時点 じてん で少 すく なくとも200種 しゅ の未 み 記載 きさい 種 しゅ が知 し られており、さらに多 おお くの未 み 発見 はっけん 種 しゅ が存在 そんざい することも確実視 かくじつし されている。
イワトコナマズ (Silurus lithophilus )。琵琶湖 びわこ と余呉湖 よごこ のみに分布 ぶんぷ する日本 にっぽん 固有 こゆう 種 しゅ
日本 にっぽん では在来 ざいらい のナマズ目 め 魚類 ぎょるい は全国 ぜんこく 各地 かくち (沖縄 おきなわ は海産 かいさん 種 しゅ のみ)に分布 ぶんぷ するものの、その数 かず は5科 か 11種 しゅ のみと極 きわ めて少 すく ない。淡水 たんすい 産 さん 種 しゅ としてはナマズ科 か ナマズ属 ぞく の4種 しゅ (ナマズ 、イワトコナマズ 、ビワコオオナマズ 、タニガワナマズ )、ギギ科 か の4種 しゅ (ギギ 、ネコギギ 、ギバチ 、アリアケギバチ )、およびアカザ科 か のアカザ が知 し られるのみである。このうちイワトコナマズ・ビワコオオナマズ・タニガワナマズ ・ギギ科 か の4種 しゅ ・アカザは日本 にっぽん 固有 こゆう 種 しゅ であり、前 ぜん 二 に 者 しゃ は琵琶湖 びわこ 水系 すいけい のみに分布 ぶんぷ し、タニガワナマズは東海 とうかい 地方 ちほう に分布 ぶんぷ する。種 たね としてのナマズ (S. asotus ) の分布 ぶんぷ はかつて西日本 にしにほん に限 かぎ られていたが、江戸 えど 時代 じだい 以降 いこう 東日本 ひがしにっぽん や北海道 ほっかいどう にも移植 いしょく され、現在 げんざい では沖縄 おきなわ を除 のぞ く日本 にっぽん 全国 ぜんこく に生息 せいそく している。
日本 にっぽん 産 さん ナマズ類 るい はいずれも水質 すいしつ や環境 かんきょう の悪化 あっか に伴 ともな い数 すう を減 へ らしているとみられ、ネコギギ・ギバチ・アリアケギバチ・アカザの4種 しゅ は、環境省 かんきょうしょう レッドリスト において絶滅 ぜつめつ 危惧 きぐ 種 しゅ 、または準 じゅん 絶滅 ぜつめつ 危惧 きぐ 種 しゅ に指定 してい されている。海産 かいさん 種 しゅ としては、ゴンズイ科 か ・ハマギギ科 か の3種 しゅ (ゴンズイ 、ミナミゴンズイ およびハマギギ )が、本州 ほんしゅう から沖縄 おきなわ にかけての沿岸 えんがん 域 いき に分布 ぶんぷ している。ゴンズイはスクーバダイビング などでも頻繁 ひんぱん に観察 かんさつ される普通 ふつう 種 しゅ であるが、ハマギギは東シナ海 ひがししなかい からインド洋 いんどよう が分布 ぶんぷ の中心 ちゅうしん で、日本 にっぽん 近海 きんかい ではごくまれにしか捕 と れない。
ウォーキングキャットフィッシュ Clarias batrachus (ヒレナマズ科 か )。世界 せかい 各地 かくち に帰化 きか し、生態 せいたい 系 けい への影響 えいきょう が懸念 けねん されるナマズ。日本 にっぽん では近 きん 縁 えん の Clarias fuscus が沖縄 おきなわ ・石垣島 いしがきじま に定着 ていちゃく している
養殖 ようしょく 目的 もくてき で移入 いにゅう された食用 しょくよう ナマズや、飼育 しいく 放棄 ほうき された外来 がいらい の観賞 かんしょう 用 よう ナマズが自然 しぜん 界 かい に定着 ていちゃく し、問題 もんだい となっている例 れい が世界 せかい 各地 かくち で知 し られる。淡水 たんすい 産 さん ナマズ(特 とく に中 なか 〜大型 おおがた 種 しゅ )の多 おお くは生息 せいそく 環境 かんきょう における食物 しょくもつ 連鎖 れんさ の上位 じょうい に位置 いち することが多 おお く、在来 ざいらい の水生 すいせい 生物 せいぶつ を根絶 ねだ やしにするなど生態 せいたい 系 けい への悪影響 あくえいきょう が懸念 けねん される。ヒレナマズ科 か のウォーキングキャットフィッシュ (クラリアス・バトラクス、Clarias batrachus )は、本来 ほんらい は東南 とうなん アジアに分布 ぶんぷ する熱帯 ねったい 性 せい のナマズであるが、現在 げんざい ではアメリカ合衆国 あめりかがっしゅうこく 南部 なんぶ やハワイ など、世界 せかい の多 おお くの地域 ちいき に帰化 きか している。本 ほん 種 しゅ は空気 くうき 呼吸 こきゅう が可能 かのう で、陸上 りくじょう を移動 いどう する性質 せいしつ があるため容易 ようい に分布 ぶんぷ を広 ひろ げやすく、国際 こくさい 自然 しぜん 保護 ほご 連合 れんごう (IUCN) が指定 してい する「世界 せかい の侵略 しんりゃく 的 てき 外来 がいらい 種 しゅ ワースト100 」の一 ひと つに選定 せんてい されている[ 6] 。
外国 がいこく 産 さん ナマズの定着 ていちゃく は日本 にっぽん でも問題 もんだい となっている。1981年 ねん 、霞ヶ浦 かすみがうら に食用 しょくよう 目的 もくてき で導入 どうにゅう された北 きた アメリカ原産 げんさん のチャネルキャットフィッシュ (アメリカナマズ、Ictalurus punctatus )は、1994年 ねん 以降 いこう 急激 きゅうげき に数 かず を増 ふ やしている。本 ほん 種 しゅ は体長 たいちょう 1 mを超 こ える大型 おおがた の捕食 ほしょく 魚 ぎょ で他 た に天敵 てんてき はおらず、外来 がいらい 生物 せいぶつ 法 ほう における特定 とくてい 外来 がいらい 生物 せいぶつ として規制 きせい の対象 たいしょう となっている[ 7] 。また、ヨーロッパオオナマズ (ナマズ目 め 中 ちゅう の最大 さいだい 種 しゅ )・ウォーキングキャットフィッシュの定着 ていちゃく が懸念 けねん されるほか、マダラロリカリア は既 すで に沖縄 おきなわ への定着 ていちゃく が確認 かくにん されている。いずれも在来 ざいらい 魚類 ぎょるい との競合 きょうごう が心配 しんぱい され、これら3種 しゅ は環境省 かんきょうしょう が指定 してい する要注意 ようちゅうい 外来 がいらい 生物 せいぶつ リストに掲載 けいさい されている[ 8] 。
チャネルキャットフィッシュ Ictalurus punctatus (アメリカナマズ科 か )。口 くち ヒゲはナマズ目 め 魚類 ぎょるい の重要 じゅうよう な特徴 とくちょう である。この例 れい では、鼻 はな 部 ぶ に1対 つい 、上顎 じょうがく に1対 つい 、下 しも 顎 あご に2対 つい 、計 けい 4対 つい のヒゲを備 そな えている(下 しも 顎 あご の1本 ほん は失 うしな われている)
ヨーロッパオオナマズSilurus glanis (ナマズ科 か )。本 ほん 種 しゅ はナマズ目 め の中 なか で最大 さいだい 種 しゅ 。
ナマズ類 るい の体 からだ 表面 ひょうめん には鱗 うろこ がなく、一般 いっぱん に滑 なめ らかである。体 からだ は粘液 ねんえき に覆 おお われぬるぬるしていることが多 おお いが、ロリカリア上 うえ 科 か とドラス上 うえ 科 か の一部 いちぶ では硬 かた い骨 ほね 板 ばん が瓦 かわら のように列 れつ を成 な している。体 からだ は全体 ぜんたい 的 てき に左右 さゆう に平 ひら べったい(側 がわ 扁 ひらた )が、頭部 とうぶ は上下 じょうげ に圧迫 あっぱく されたように平 ひら たく(縦 たて 扁 ひらた )、ナマズ目 め 魚類 ぎょるい の外見 がいけん を特徴付 とくちょうづ けている。
鼻 はな ・上顎 じょうがく ・下 しも 顎 あご など頭部 とうぶ に最大 さいだい 4対 つい のヒゲをもつことが、ナマズ目 め 魚類 ぎょるい の大 おお きな特徴 とくちょう である。口 くち ヒゲには味 あじ 蕾 つぼみ など感覚 かんかく 器官 きかん が発達 はったつ し、移動 いどう および餌 えさ を探 さが すときにはヒゲを最大限 さいだいげん に活用 かつよう している。夜間 やかん に活動 かつどう するものや、視界 しかい 不良 ふりょう の濁 にご った水域 すいいき に住 す む種類 しゅるい では眼 め が退化 たいか 的 てき で小 ちい さいことが多 おお く、口 くち ヒゲに依存 いぞん する度合 どあ いが大 おお きい。ヘテロプネウステス科 か ・ヒレナマズ科 か は空気 くうき 呼吸 こきゅう のための特殊 とくしゅ な器官 きかん (上 うえ 鰓 えら 器官 きかん )をもち、水 みず の外 そと でもある程度 ていど 生存 せいぞん が可能 かのう となっている。
ナマズ目 め 中 ちゅう 最大 さいだい の魚 さかな は、ナマズ科 か のヨーロッパオオナマズ (Silurus glanis )である。本 ほん 種 しゅ の多 おお くは体長 たいちょう 1.7mほどで条件 じょうけん が良 よ ければ体長 たいちょう 2mを超 こ え最大 さいだい では2.78m達 たっ する報告 ほうこく がある。
パンガシウス科 か (メコンオオナマズ など)・ピメロドゥス科 か (ピライーバなど)の仲間 なかま も非常 ひじょう に大 おお きくなるが、目 め 全体 ぜんたい で見 み ればこれらは例外 れいがい であり、ほとんどの種類 しゅるい は体長 たいちょう 12 cm程度 ていど の小型 こがた の魚 さかな である。スコロプラクス科 か には体長 たいちょう 2 cm程度 ていど で成熟 せいじゅく する超 ちょう 小型 こがた 種 しゅ が所属 しょぞく している。2005年 ねん のナショナルジオグラフィックニュースにおいて2.7mのメコンオオナマズが漁獲 ぎょかく された報告 ほうこく がある。
魚類 ぎょるい の重要 じゅうよう な分類 ぶんるい 形質 けいしつ である鰭 ひれ にも、ナマズ類 るい ならではの特徴 とくちょう がみられる。ほとんどのナマズは、背鰭 せびれ と胸 むね 鰭 ひれ の先頭 せんとう に1本 ほん の「棘 とげ 」(いわゆる棘 とげ 条 じょう とは異 こと なる)をもっている。この棘 とげ はしばしば強靭 きょうじん で鋭 するど く、種類 しゅるい によっては毒腺 どくせん を備 そな える場合 ばあい もあるなど、外敵 がいてき に対 たい する強力 きょうりょく な防御 ぼうぎょ 手段 しゅだん となっている。背鰭 せびれ の棘 とげ の前 まえ にはさらに小 ちい さな棘 とげ 状 じょう の構造 こうぞう があり、この小 しょう 棘 とげ を使 つか って長 なが い棘 とげ を機械 きかい 的 てき に固定 こてい することができる。強 つよ い棘 とげ を立 た てた状態 じょうたい で固定 こてい されると、捕食 ほしょく 者 しゃ が飲 の み込 こ むことは容易 ようい ではない。
ほとんどのナマズ類 るい は脂 あぶら 鰭 ひれ (あぶらびれ)をもつ。脂 あぶら 鰭 ひれ は背鰭 せびれ の後方 こうほう 、尾鰭 おびれ の近 ちか くに位置 いち する肉質 にくしつ の鰭 ひれ で、サケ目 め ・カラシン目 め など複数 ふくすう のグループにみられる。脂 あぶら 鰭 ひれ は鰭 ひれ 条 じょう を欠 か くのが普通 ふつう であるが、サカサナマズ科 か の一部 いちぶ の種類 しゅるい は脂 あぶら 鰭 ひれ にも鰭 ひれ 条 じょう をもつ。淡水魚 たんすいぎょ の一 いち 群 ぐん としてナマズ目 め と双璧 そうへき を成 な すコイ目 め の仲間 なかま には脂 あぶら 鰭 ひれ はなく、両者 りょうしゃ の重要 じゅうよう な鑑別 かんべつ 点 てん の一 ひと つとなっている。ナマズ類 るい の尾鰭 おびれ の主 しゅ 鰭 ひれ 条 じょう は18本 ほん 以下 いか で、多 おお くの種 たね では17本 ほん であるが、アスプレド科 か (10本 ほん 以下 いか )などさらに少 すく ない場合 ばあい もある。尾鰭 おびれ の骨格 こっかく は6つの分割 ぶんかつ された下尾 しもお 骨 ほね をもつものから、完全 かんぜん に癒合 ゆごう した種類 しゅるい までさまざまで、科 か 以下 いか の分類 ぶんるい 形質 けいしつ として利用 りよう される。
ナマズ目 め はコイ目 め やカラシン目 め などとともに骨 ほね 鰾上目 め と呼 よ ばれるグループに属 ぞく し、この仲間 なかま に共通 きょうつう する特徴 とくちょう としてウェーベル氏 し 器官 きかん (ウェーバー器官 きかん とも)をもつ。この器官 きかん は脊椎 せきつい 骨 こつ から変化 へんか した4つの骨 ほね 片 へん によって構成 こうせい され、内耳 ないじ と浮 う き袋 ぶくろ を連絡 れんらく し、脳 のう に音 おと を伝 つた える役目 やくめ を果 は たしている。夜行 やこう 性 せい で小 ちい さな眼 め しかもたないナマズ類 るい にとっては、口 くち ヒゲと並 なら ぶ重要 じゅうよう な感覚 かんかく 器官 きかん である。浮 う き袋 ぶくろ の形態 けいたい は球形 きゅうけい 〜楕円 だえん 形 がた で、底部 ていぶ にじっとしてあまり遊泳 ゆうえい しない生活 せいかつ 様式 ようしき を反映 はんえい してかやや退化 たいか 的 てき であり、カプセル状 じょう に変形 へんけい した椎骨 ついこつ によって完全 かんぜん に包 つつ まれる種類 しゅるい もある。
頭部 とうぶ が平 たい らになっていることは、骨格 こっかく 上 うえ の特徴 とくちょう にも影響 えいきょう を与 あた えている。上顎 じょうがく に歯 は がなく、上顎 じょうがく の骨格 こっかく そのものが全般 ぜんぱん 的 てき に退化 たいか していることが顕著 けんちょ な特徴 とくちょう で、ほとんどの科 か では主上 しゅじょう 顎骨 がっこつ は骨 ほね 片 へん 化 か している。この骨 ほね 片 へん 化 か した主上 しゅじょう 顎骨 がっこつ は、口 くち ヒゲを動 うご かすための筋肉 きんにく の基点 きてん となっている。頭部 とうぶ や鰓 えら を構成 こうせい する骨 ほね の中 なか で、下 しも 鰓 えら 蓋 ぶた 骨 こつ ・接続 せつぞく 骨 こつ ・基 もと 舌 した 骨 こつ を欠 か く。中 ちゅう 翼状 よくじょう 骨 こつ は退化 たいか 的 てき で、前 ぜん 鰓 えら 蓋 ぶた 骨 こつ ・間 あいだ 鰓 えら 蓋 ぶた 骨 こつ も比較的 ひかくてき 小 ちい さい。また、頭頂 とうちょう 骨 こつ と後 こう 側 がわ 頭骨 とうこつ は多 おお くの場合 ばあい 不明瞭 ふめいりょう で、それぞれ上後 うえご 頭骨 とうこつ 、上 うえ 擬 なずらえ 鎖骨 さこつ と癒合 ゆごう しているものとみられる。翼状 よくじょう 骨 こつ ・口蓋 こうがい 骨 こつ ・鋤 すき 骨 こつ に歯 は をもつ。椎骨 ついこつ の数 かず は15〜100以上 いじょう と科 か によってさまざまである。他 た の真 ま 骨 ほね 類 るい の魚類 ぎょるい とは異 こと なり、尾 お 舌 した 骨 こつ は個体 こたい 発生 はっせい の初期 しょき に腱 けん と癒合 ゆごう し、特殊 とくしゅ な骨 ほね 化 か を行 おこな う。
2,800種 しゅ 超 ちょう に及 およ ぶナマズ目 め 魚類 ぎょるい はコイ目 め と並 なら び最 もっと も繁栄 はんえい した淡水魚 たんすいぎょ の一群 いちぐん であり、その生態 せいたい も極 きわ めて多様 たよう 性 せい に富 と んでいる。ナマズ類 るい は基本 きほん 的 てき に底 そこ 生 せい 性 せい で活発 かっぱつ に泳 およ ぎ回 まわ ることは少 すく なく、水底 みなそこ を這 は うようにゆっくりと泳 およ ぐものが多 おお い。多 おお くは夜行 やこう 性 せい で、口 くち ヒゲを活発 かっぱつ に動 うご かして周囲 しゅうい を探 さぐ りながら移動 いどう する。ロリカリア科 か など流 なが れの速 はや い渓流 けいりゅう に分布 ぶんぷ する科 か では口 くち が吸盤 きゅうばん 状 じょう に変化 へんか していることがあり、岩 いわ などに張 は り付 つ くことで激流 げきりゅう をやり過 す ごす。
ギギ科 か の1種 しゅ Mystus plani 本科 ほんか 魚類 ぎょるい の多 おお くは胸 むね 鰭 ひれ を使 つか って威嚇 いかく 音 おん を出 だ す
ナマズ目 め の魚 さかな には体内 たいない に毒 どく を含 ふく むもの、あるいは毒腺 どくせん を通 つう じて体外 たいがい に毒液 どくえき を分泌 ぶんぴつ する種類 しゅるい が知 し られる。毒液 どくえき は背鰭 せびれ と胸 むね 鰭 ひれ (多 おお くの場合 ばあい は後者 こうしゃ )の棘 とげ から分泌 ぶんぴつ される。ほとんどの毒 どく ナマズ類 るい にとってこれらの棘 とげ は防衛 ぼうえい 手段 しゅだん であり、積極 せっきょく 的 てき に攻撃 こうげき を行 おこな うことは少 すく ない。インド に分布 ぶんぷ するレッドキャット(Heteropneustes fossiles 、ヘテロプネウステス科 か )など一部 いちぶ の種類 しゅるい に限 かぎ り、毒 どく 棘 とげ を使 つか って他 た の魚 さかな や人間 にんげん を襲 おそ う習性 しゅうせい をもつことが知 し られる。日本 にっぽん 沿岸 えんがん にも分布 ぶんぷ する海産 かいさん 種 しゅ のゴンズイ (Plotosus lineatus 、ゴンズイ科 か )がもつ毒 どく は強力 きょうりょく で、刺 さ された場合 ばあい 死 し に至 いた ることもある。
ドラス科 か やギギ科 か などのナマズ類 るい には、胸 むね 鰭 ひれ の棘 とげ や浮 う き袋 ぶくろ の振動 しんどう を利用 りよう して音 おと を出 だ すことができる種類 しゅるい がある。日本 にっぽん を含 ふく めた東 ひがし アジアに分布 ぶんぷ するギギ(Pelteobagrus nudiceps )は、胸 むね 鰭 ひれ の棘 とげ を使 つか って出 だ す威嚇 いかく 音 おん が和名 わみょう の由来 ゆらい となっている。これらのナマズ類 るい は漁獲 ぎょかく された際 さい にも発音 はつおん することから、外敵 がいてき への警告 けいこく の役割 やくわり をもつものとみられるが、仲間 なかま 同士 どうし の伝達 でんたつ 手段 しゅだん として用 もち いられているかどうかは不明 ふめい である。
デンキナマズ科 か は発電 はつでん を行 おこな う魚類 ぎょるい として知 し られている。特 とく にデンキナマズ は最大 さいだい で400ボルトを超 こ える電圧 でんあつ を出 だ すことが可能 かのう で、これは魚類 ぎょるい としてはデンキウナギ (600ボルトに達 たっ する)に次 つ いで高 たか い発電 はつでん 力 りょく である。デンキナマズ科 か に限 かぎ らずナマズ目 め 魚類 ぎょるい の多 おお くには、体 からだ 表 ひょう (特 とく に吻 と頭部 とうぶ 背 せ 側 がわ )に電場 でんじょう を感 かん じ取 と る受容 じゅよう 器 き があり、水中 すいちゅう での電場 でんじょう の変化 へんか に敏感 びんかん に反応 はんのう していると考 かんが えられている。ナマズ類 るい の電気 でんき 受容 じゅよう 器 き は、軟骨 なんこつ 魚類 ぎょるい がもつロレンチーニ器官 きかん と似 に た瓶 びん 型 がた の形状 けいじょう をしているが、動 どう 毛 げ の有無 うむ など細胞 さいぼう レベルでの微細 びさい 形態 けいたい に違 ちが いがある。夜行 やこう 性 せい の種類 しゅるい が多 おお いナマズ類 るい にとっては、口 くち ヒゲやウェーベル氏 し 器官 きかん と並 なら ぶ重要 じゅうよう な感覚 かんかく 器 き として機能 きのう するとみられる。
サカサナマズ科 か の1種 しゅ Synodontis multipuntatus 。タンガニーカ湖 こ 固有 こゆう の本 ほん 種 しゅ は、他 た のシクリッド類 るい に受精卵 じゅせいらん を預 あづ ける托 たく 卵 たまご の習性 しゅうせい をもつ
ナマズ目 め 魚類 ぎょるい の繁殖 はんしょく 様式 ようしき は群 ぐん によってさまざまな形態 けいたい をとる。ほとんどのナマズ類 るい は魚類 ぎょるい で一般 いっぱん 的 てき な体外 たいがい 受精 じゅせい による繁殖 はんしょく を行 おこな うが、アウケーニプテルス科 か の仲間 なかま は雄 ゆう が交接 こうせつ 器 き をもち、交尾 こうび による体内 たいない 受精 じゅせい をする。コリドラス亜 あ 科 か の一部 いちぶ では雌 めす が精子 せいし を飲 の み込 こ み、腸管 ちょうかん を経由 けいゆ して体内 たいない 受精 じゅせい させるという特異 とくい な繁殖 はんしょく 様式 ようしき が知 し られる。親 おや 魚 ぎょ が卵 たまご や稚魚 ちぎょ を保護 ほご する習性 しゅうせい をもつ種類 しゅるい も多 おお く、水底 みなそこ の砂 すな をクレーター状 じょう に掘 ほ った巣 す を作 つく るもの、カッリクテュス亜 あ 科 か など水面 すいめん に泡 あわ 巣 す を作 つく るものなどがある。また、海産 かいさん のハマギギ科 か の仲間 なかま は雄 ゆう が卵 たまご を口 くち の中 なか にくわえて保護 ほご する、いわゆるマウスブルーダー としての子育 こそだ てを行 おこな う。
アフリカのタンガニーカ湖 こ に生息 せいそく するサカサナマズ科 か の1種 しゅ (Synodontis multipunctatus )は、シクリッド (スズキ目 め )など他 た のマウスブルーダーに卵 たまご を預 あづ け稚魚 ちぎょ を育 そだ てさせる托 たく 卵 たまご を行 おこな う、極 きわ めて珍 めずら しい習性 しゅうせい をもつ魚類 ぎょるい である。預 あづ けられたナマズの稚魚 ちぎょ は、宿主 しゅくしゅ であるシクリッドの卵 たまご よりも早 はや く孵化 ふか ・成長 せいちょう し、最終 さいしゅう 的 てき には稚魚 ちぎょ を食 た べ尽 つ くしてしまう。このように宿主 しゅくしゅ にとって利益 りえき のないカッコウ 型 かた の托 たく 卵 たまご を行 おこな う魚類 ぎょるい は、本 ほん 種 しゅ 以外 いがい には知 し られていない。
マラウィ湖 こ に住 す むギギ科 か のカンパンゴ(Bagrus meridionalis )は、孵化 ふか 後 ご に雌 めす 親 おや が多量 たりょう の未 み 受精卵 じゅせいらん を産 う み、稚魚 ちぎょ に食 た べさせる習性 しゅうせい がある。S. multipunctatus の例 れい とは逆 ぎゃく に、カンパンゴの巣 す には多 おお くのシクリッド類 るい が稚魚 ちぎょ を預 あづ けにやってくる。
水揚 みずあ げされたナマズの一種 いっしゅ 。養殖 ようしょく ナマズの生産 せいさん 量 りょう は2000年 ねん 以降 いこう 、アジア・アフリカ地域 ちいき を中心 ちゅうしん に急速 きゅうそく に伸 の びている
ナマズ目 め の魚類 ぎょるい は世界 せかい 各地 かくち で古 ふる くから食用 しょくよう 魚 ぎょ として利用 りよう された歴史 れきし をもつ。漁獲 ぎょかく 対象 たいしょう とされるのはアメリカナマズ科 か (北 きた アメリカ)、ナマズ科 か ・パンガシウス科 か (アジア)、およびヒレナマズ科 か (アジア・アフリカ)に所属 しょぞく する中 なか ・大型 おおがた 種 しゅ が多 おお く、これらの淡水 たんすい 産 さん 種 しゅ は養殖 ようしょく も各 かく 地域 ちいき で盛 さか んに行 おこな われている。
国際 こくさい 連合 れんごう 食糧 しょくりょう 農業 のうぎょう 機関 きかん (FAO)の統計 とうけい [ 15] によれば、1950年代 ねんだい には10万 まん トン余 あま りであった世界 せかい のナマズ目 め 魚類 ぎょるい の総 そう 漁獲 ぎょかく 量 りょう は年々 ねんねん 増加 ぞうか し、1990年代 ねんだい 後半 こうはん には100万 まん トンを超 こ えた。2000年代 ねんだい 以降 いこう も増加 ぞうか の勢 いきお いは衰 おとろ えず、2000年 ねん に120万 まん トンだった世界 せかい の総 そう 漁獲 ぎょかく 量 りょう は、2006年 ねん の時点 じてん で倍 ばい 以上 いじょう の260万 まん トンに達 たっ している。地域 ちいき 別 べつ に見 み るとアジア・アフリカ地域 ちいき での伸 の びが顕著 けんちょ で、特 とく にアジアでは2000〜2006年 ねん にかけて約 やく 3倍 ばい の増加 ぞうか (60万 まん トン→180万 まん トン)を記録 きろく している。同 おな じ期間 きかん において、南北 なんぼく アメリカでは40万 まん トン台 だい 、ヨーロッパでは1万 まん トン台 だい で大 おお きな変動 へんどう もなく推移 すいい しており、近年 きんねん のアジア地域 ちいき の伸 の びが突出 とっしゅつ していることがわかる。
2006年 ねん の総 そう 漁獲 ぎょかく 量 りょう 260万 まん トンのうち、養殖 ようしょく ナマズが180万 まん トンを占 し める。アジア・アフリカ両 りょう 地域 ちいき での漁獲 ぎょかく 量 りょう 増大 ぞうだい もまた、内水 うすい 面 めん での養殖 ようしょく 業 ぎょう の発達 はったつ によって支 ささ えられている。アジアにおける淡水 たんすい ナマズ類 るい の養殖 ようしょく による水揚 みずあ げは、1990年 ねん ・2000年 ねん ・2006年 ねん の各 かく 時点 じてん でそれぞれ7万 まん 5千 せん トン・24万 まん トン・145万 まん トンと、著 いちじる しい上昇 じょうしょう を示 しめ している。アフリカでは2000年 ねん の時点 じてん で7千 せん トン弱 じゃく であった漁獲 ぎょかく 量 りょう が、2006年 ねん には8万 まん トンと10倍 ばい 以上 いじょう に増加 ぞうか した。生産 せいさん 額 がく の面 めん でも同様 どうよう の成長 せいちょう がみられており、アジア地域 ちいき では2006年 ねん に16億 おく ドル (2000年 ねん 時点 じてん で3億 おく ドル)に達 たっ している。
海産 かいさん のナマズ類 るい としてはハマギギ科 か の漁獲 ぎょかく 量 りょう が比較的 ひかくてき 多 おお く、アジア地域 ちいき での水揚 みずあ げは1990年代 ねんだい 以降 いこう 、ほぼ継続 けいぞく して20万 まん トン台 だい となっている。もう一 ひと つの海 うみ 棲ナマズのグループであるゴンズイ科 か は、同 どう 地域 ちいき ・同年代 どうねんだい で1〜3千 せん トンの漁獲 ぎょかく 量 りょう に留 とど まっている。
最古 さいこ のナマズ目 め 魚類 ぎょるい の化石 かせき は、白 はく 亜紀 あき 後期 こうき (〜6500万 まん 年 ねん 前 まえ )の地層 ちそう から発見 はっけん されている。化石 かせき 種 しゅ はオーストラリア大陸 たいりく を除 のぞ く6大陸 たいりく から見 み つかっており、南極大陸 なんきょくたいりく からは始 はじめ 新 しん 世 よ から漸 やや 新 しん 世 よ (5,500〜2400万 まん 年 ねん 前 まえ )にかけての地層 ちそう から報告 ほうこく がある。ボリビア のマーストリヒト期 き (白 はく 亜紀 あき 最後 さいご の期 き )から暁 あかつき 新 しん 世 よ (7,100〜5500万 まん 年 ねん 前 まえ )にかけての地層 ちそう から出土 しゅつど した3属 ぞく (Andinichthys 、Incaichthys 、Hoffstetterichthys )は絶滅 ぜつめつ 科 か Andinichthyidae 科 か としてまとめられているが、現生 げんなま の35科 か との関係 かんけい はよくわかっていない。一方 いっぽう 、北 きた アメリカ産 さん の始 はじめ 新 しん 世 よ の化石 かせき 種 しゅ (1属 ぞく 2種 しゅ )は Hypsidoridae 科 か として記載 きさい され、現生 げんなま のケートプシス上 うえ 科 か とロリカリア上 うえ 科 か の中間 ちゅうかん に位置付 いちづ けられるグループであると考 かんが えられている。このほか、帰属 きぞく 未定 みてい の絶滅 ぜつめつ 属 ぞく がいくつか知 し られている。
日本 にっぽん においては、古 こ 琵琶湖 びわこ 層 そう 群 ぐん (現在 げんざい の三重 みえ 県 けん 上野盆地 うえのぼんち 付近 ふきん )の3〜400万 まん 年 ねん 前 まえ の地層 ちそう から、ナマズ科 か 魚類 ぎょるい の化石 かせき が見 み つかっている。これより遥 はる か以前 いぜん 、香川 かがわ 県 けん 讃岐 さぬき 層 そう 群 ぐん における中新 ちゅうしん 世 よ の地層 ちそう (約 やく 1500万 まん 年 ねん 前 まえ )からは、世界 せかい 最古 さいこ のナマズ科 か 魚類 ぎょるい の化石 かせき が発見 はっけん されている。この化石 かせき 種 しゅ にみられる骨格 こっかく 上 じょう の特徴 とくちょう は現生 げんなま のいずれの種 たね にも該当 がいとう せず、ナマズ科 か の共通 きょうつう 祖先 そせん にあたるグループに含 ふく まれる可能 かのう 性 せい がある。
最古 さいこ の化石 かせき が南 みなみ アメリカで出土 しゅつど していること、原始 げんし 的 てき な特徴 とくちょう を残 のこ すディプロミュステース科 か やケートプシス科 か の仲間 なかま が南 みなみ アメリカに分布 ぶんぷ していることなどから、ナマズ目 め の起源 きげん は南米 なんべい とみなされることが多 おお い。ナマズ目 め の姉妹 しまい 群 ぐん であるデンキウナギ目 め が南 みなみ アメリカのみに生息 せいそく することも、南米 なんべい 起源 きげん 説 せつ の有力 ゆうりょく な証拠 しょうこ と捉 とら えられている。全 ぜん 大陸 たいりく へのナマズ類 るい の拡散 かくさん には、大陸 たいりく 移動 いどう が関与 かんよ しているとみられるものの、起源 きげん および多様 たよう な種 たね を獲得 かくとく するに至 いた る過程 かてい については、いまだ統一 とういつ 見解 けんかい は得 え られていない。
ナマズ目 め の分類 ぶんるい は近年 きんねん 大 おお きく変遷 へんせん を重 かさ ねているが、本稿 ほんこう ではNelson (2006) において採用 さいよう された11上 うえ 科 か 35科 か 446属 ぞく 2,867種 しゅ (絶滅 ぜつめつ 群 ぐん を除 のぞ く)の分類 ぶんるい 体系 たいけい に基 もと づいて記述 きじゅつ する。2005年 ねん には新 あら たな科 か として Lacantuniidae 科 か の設置 せっち が提案 ていあん されているが[ 18] 、本 ほん 分類 ぶんるい での採用 さいよう は見送 みおく られている。ナマズ目 め は同 おな じ骨 こつ 鰾上目 め のネズミギス目 め ・コイ目 め ・カラシン目 め ・デンキウナギ目 め と近 きん 縁 えん で、特 とく にデンキウナギ目 め とは極 きわ めて近 ちか く、互 たが いに姉妹 しまい 群 ぐん の関係 かんけい にある。このため両者 りょうしゃ を一 ひと つの「ナマズ目 め 」にまとめ、ナマズ類 るい とデンキウナギ類 るい をそれぞれ亜 あ 目 め として扱 あつか う体系 たいけい もある。
ナマズ目 め の単 たん 系統 けいとう 性 せい 、および各科 かっか の系統 けいとう 順位 じゅんい に関 かん する研究 けんきゅう は大幅 おおはば な進展 しんてん を見 み せているものの、下位 かい 分類 ぶんるい 群 ぐん を区別 くべつ するための鑑別 かんべつ 点 てん は必 かなら ずしも明瞭 めいりょう ではないなど、未 み 解決 かいけつ の問題 もんだい は多数 たすう 残 のこ されている。各科 かっか のナマズ類 るい にはそれぞれ進化 しんか の過程 かてい で新 あら たに獲得 かくとく した形質 けいしつ (共有 きょうゆう 派生 はせい 形質 けいしつ )と、二 に 次 じ 的 てき に退化 たいか したと思 おも われる形質 けいしつ とが複雑 ふくざつ に入 い り乱 みだ れており、現在 げんざい の分類 ぶんるい はあくまでも暫定 ざんてい 的 てき なものに過 す ぎない。近年 きんねん 、アメリカ国立 こくりつ 科学 かがく 財団 ざいだん (NSF) によるプロジェクトとして、ナマズ目 め 全 ぜん 種 たね の詳細 しょうさい な目録 もくろく 作成 さくせい (All Catfish Species Inventory , ACSI ) が開始 かいし され、分類 ぶんるい 体系 たいけい の確立 かくりつ へ向 む けての努力 どりょく が進 すす められている[ 3] 。
ディプロミュステース上 うえ 科 か Diplomystoidea は1科 か 2属 ぞく 6種 しゅ からなる。ナマズ目 め で最 もっと も原始 げんし 的 てき な特徴 とくちょう を残 のこ し、他 た のすべてのナマズ類 るい の起源 きげん となった一群 いちぐん と考 かんが えられている。
ディプロミュステース科 か Diplomystidae は2属 ぞく 6種 しゅ 。チリ ・アルゼンチン など南 みなみ アメリカ南部 なんぶ に分布 ぶんぷ する。よく発達 はったつ した上顎 じょうがく と歯 は を備 そな えるとともに、主 しゅ 鰭 ひれ 条 じょう 18本 ほん の尾鰭 おびれ をもち、これは現生 げんなま のナマズ目 め 魚類 ぎょるい としては唯 ただ 一本 いっぽん 科 か のみに見 み られる特徴 とくちょう である。耳 みみ 石 せき の形態 けいたい にも特徴 とくちょう がある。ヒゲは上顎 じょうがく に1対 つい のみある。皮膚 ひふ は小 ちい さな突起 とっき で覆 おお われ、骨 ほね 板 ばん はもたない。背鰭 せびれ ・胸 むね 鰭 ひれ に棘 とげ があり、脂 あぶら 鰭 ひれ をもつ。
Diplomystes 属 ぞく
Olivaichthys 属 ぞく
ケートプシス上 うえ 科 か Cetopsoidea は1科 か 7属 ぞく 23種 しゅ からなり、すべて南 みなみ アメリカに分布 ぶんぷ する。
ケートプシス科 か Cetopsidae は2亜 あ 科 か 7属 ぞく 23種 しゅ を含 ふく む。かつて独立 どくりつ の科 か として存在 そんざい したヘロゲネス科 か は、本科 ほんか の亜 あ 科 か として含 ふく まれた。ヒゲは両 りょう 顎 あご に計 けい 3対 たい あるが、発達 はったつ は悪 わる く短 みじか いものが多 おお い。体 からだ は滑 なめ らかで骨 ほね 板 ばん はない。臀 しり 鰭 ひれ の基底 きてい が長 なが く、背鰭 せびれ ・胸 むね 鰭 ひれ には棘 とげ がない。
ケートプシス亜 あ 科 か のナマズ類 るい は一般 いっぱん に魚 さかな 食 しょく 性 せい で、大型 おおがた 魚 ぎょ を集団 しゅうだん で襲 おそ うなど攻撃 こうげき 的 てき な性質 せいしつ をもつ種類 しゅるい が多 おお く、トリコミュクテールス科 か の一部 いちぶ とともにカンディル と総称 そうしょう されている。
ケートプシス亜 あ 科 か Cetopsinae 6属 ぞく 19種 しゅ 。脂 あぶら 鰭 ひれ を欠 か く。浮 う き袋 ぶくろ は縮小 しゅくしょう しており、骨 ほね に包 つつ まれるように存在 そんざい する。背鰭 せびれ は体 からだ の前半 ぜんはん 部分 ぶぶん に位置 いち する。
Bathycetopsis 属 ぞく
Cetopsis 属 ぞく
Denticetopsis 属 ぞく
Hemicetopsis 属 ぞく
Paracetopsis 属 ぞく
Pseudocetopsis 属 ぞく
ヘロゲネス亜 あ 科 か Helogeneinae 1属 ぞく 4種 しゅ 。枯葉 かれは に擬態 ぎたい した茶褐色 ちゃかっしょく の体 からだ 色 しょく をもち、流 なが れの緩 ゆる やかな河川 かせん に生息 せいそく する。小 ちい さな脂 あぶら 鰭 ひれ をもつことがある。尾鰭 おびれ の主 しゅ 鰭 ひれ 条 じょう は15または16本 ほん と少 すく ない。
Hypsidoroidea 上 うえ 科 か は化石 かせき 種 しゅ のみを含 ふく む絶滅 ぜつめつ 群 ぐん であり、1科 か 1属 ぞく 2種 しゅ で構成 こうせい される。よく発達 はったつ した上顎 じょうがく をもつなど、ディプロミュステース科 か と共通 きょうつう した特徴 とくちょう を有 ゆう する。
Hypsidoridae 科 か は1属 ぞく 2種 しゅ からなる絶滅 ぜつめつ 科 か である。アメリカのワイオミング州 しゅう およびオレゴン州 しゅう から、始 はじめ 新 しん 世 よ 中期 ちゅうき の化石 かせき が知 し られている。上顎 じょうがく が発達 はったつ し、歯 は をもつ。尾鰭 おびれ の主 しゅ 鰭 ひれ 条 じょう は17本 ほん 。
ロリカリア上 うえ 科 か Loricarioidea は7科 か 156属 ぞく で構成 こうせい され、ナマズ目 め 全体 ぜんたい の三 さん 分 ぶん の一 いち 以上 いじょう 、1,187種 しゅ が含 ふく まれる大 おお きなグループである。アンピリウス科 か のみアフリカに、他 た 6科 か は南 みなみ アメリカを中心 ちゅうしん に分布 ぶんぷ し、プレコ やコリドラス など観賞 かんしょう 用 よう の小型 こがた 熱帯魚 ねったいぎょ が多数 たすう 所属 しょぞく している。
アンピリウス科 か Amphiliidae は3亜 あ 科 か 12属 ぞく 66種 しゅ を含 ふく む。アフリカ大陸 たいりく の熱帯 ねったい 地方 ちほう に広 ひろ く分布 ぶんぷ する。高 こう 標高 ひょうこう の渓流 けいりゅう 域 いき では特 とく に一般 いっぱん 的 てき な小型 こがた 種 しゅ で、ほとんどの種類 しゅるい は川 かわ の急流 きゅうりゅう に逆 さか らい岩 いわ を登 のぼ ることができる。ヒゲは3対 つい で、鼻 はな 部 ぶ にはない。背鰭 せびれ ・臀 しり 鰭 ひれ の基底 きてい は短 みじか い。鰭 ひれ には棘 とげ がなく、脂 あぶら 鰭 ひれ をもつ。
Amphiliinae 亜 あ 科 か 2属 ぞく 26種 しゅ 。体 からだ は比較的 ひかくてき 短 みじか く、骨 ほね 板 ばん はない。口 くち はやや下向 したむ きにつく。
Amphilius 属 ぞく
Paramphilius 属 ぞく
Leptoglaninae 亜 あ 科 か 5属 ぞく 16種 しゅ 。長 なが く突 つ き出 だ した上顎 じょうがく が特徴 とくちょう 。
Leptoglanis 属 ぞく
Zaireichthys 属 ぞく
他 た 3属 ぞく
Doumeinae 亜 あ 科 か 5属 ぞく 24種 しゅ 。体 からだ は細長 ほそなが く、体 からだ は発達 はったつ した骨 ほね 板 ばん によって覆 おお われる。口 くち は下向 したむ き。
Doumea 属 ぞく
Phractura 属 ぞく
他 た 3属 ぞく
カンディルの1種 しゅ Vandellia cirrhosa
トリコミュクテールス科 か Trichomycteridae は8亜 あ 科 か 41属 ぞく 201種 しゅ で構成 こうせい される。中央 ちゅうおう アメリカ の一部 いちぶ (コスタリカ ・パナマ )から南 みなみ アメリカ全域 ぜんいき に分布 ぶんぷ する。体 からだ は滑 なめ らかで細長 ほそなが い。ヒゲは鼻 はな 部 ぶ と上顎 じょうがく にあり、下 しも 顎 あご にはないことが多 おお い。脂 あぶら 鰭 ひれ はもたない種類 しゅるい が多 おお く、一部 いちぶ には腹 はら 鰭 ひれ を欠 か くものもいる。鰓 えら 蓋 ぶた 骨 こつ にトゲをもつ。
Vandelliinae 亜 あ 科 か と Stegophilinae 亜 あ 科 か のナマズ類 るい はその特異 とくい な生態 せいたい から、英語 えいご で「parasitic catfish (寄生 きせい 性 せい ナマズ)」と総称 そうしょう されることがある。Vandelliinae 亜 あ 科 か には吸血 きゅうけつ 性 せい の種類 しゅるい が含 ふく まれ、他 た の魚類 ぎょるい や動物 どうぶつ の皮膚 ひふ に噛 か み付 つ いて血 ち を吸 す い、鰓 えら 孔 あな から体内 たいない に侵入 しんにゅう することもある。ブラジル に分布 ぶんぷ する Vandellia 属 ぞく の仲間 なかま (一般 いっぱん にカンディル と呼 よ ばれる)は特 とく に危険 きけん な魚類 ぎょるい として知 し られ、人間 にんげん の尿道 にょうどう に侵入 しんにゅう し深刻 しんこく な被害 ひがい を与 あた えた例 れい が報告 ほうこく されている。Stegophilinae 亜 あ 科 か の魚類 ぎょるい は他 た の魚 さかな の粘膜 ねんまく や鱗 うろこ を主 おも な餌 えさ とする。
Copionodontinae 亜 あ 科 か 2属 ぞく 4種 しゅ 。ブラジル北東 ほくとう 部 ぶ に分布 ぶんぷ 。脂 あぶら 鰭 ひれ がよく発達 はったつ し、背鰭 せびれ の基部 きぶ は体 からだ の前半 ぜんはん にある。
Trichogeninae 亜 あ 科 か 1属 ぞく 1種 しゅ 。ブラジル南東 なんとう 部 ぶ に生息 せいそく し、臀 しり 鰭 ひれ の基底 きてい が長 なが い。
Trichomycterinae 亜 あ 科 か 8属 ぞく 139種 しゅ 。生息 せいそく 域 いき が幅広 はばひろ く、河口 かこう 付近 ふきん から標高 ひょうこう 4,500 mの高地 こうち にまで及 およ び、急流 きゅうりゅう の中 なか に住 す む種類 しゅるい もいる。性質 せいしつ は一般 いっぱん に温和 おんわ で、カンディル類 るい のような攻撃 こうげき 性 せい はもたない。本 ほん 亜 あ 科 か は単 たん 系統 けいとう 性 せい を否定 ひてい された一群 いちぐん で、再 さい 検討 けんとう の必要 ひつよう 性 せい が指摘 してき されている。
Vandelliinae 亜 あ 科 か 4属 ぞく 9種 しゅ 。吸血 きゅうけつ 性 せい など特異 とくい な生態 せいたい をもつ種類 しゅるい を含 ふく む。
Stegophilinae 亜 あ 科 か 12属 ぞく 26種 しゅ 。他 た の魚類 ぎょるい を襲 おそ い、粘膜 ねんまく などを食 た べる種類 しゅるい がある。
Tridentinae 亜 あ 科 か 4属 ぞく 7種 しゅ 。臀 しり 鰭 ひれ の基底 きてい は比較的 ひかくてき 長 なが い。
Glanapteryginae 亜 あ 科 か 4属 ぞく 9種 しゅ 。尾鰭 おびれ の主 しゅ 鰭 ひれ 条 じょう は11本 ほん 以下 いか と少 すく ない。腹 はら 鰭 ひれ とその骨格 こっかく をもたない種類 しゅるい が多 おお く、2種 しゅ を除 のぞ き背鰭 せびれ も欠 か く。下尾 しもお 骨 ほね は完全 かんぜん に癒合 ゆごう する。体 からだ は透明 とうめい で、砂 すな に潜 もぐ って生活 せいかつ する。
Sarcoglanidinae 亜 あ 科 か 6属 ぞく 6種 しゅ 。アマゾン川 あまぞんがわ 流域 りゅういき に分布 ぶんぷ する。得 え られた標本 ひょうほん 数 すう が極 きわ めて少 すく なく、詳細 しょうさい がほとんど知 し られていない一群 いちぐん である。
ネーマトゲニュス科 か Nematogenyidae は1属 ぞく 1種 しゅ 。チリ中央 ちゅうおう 部 ぶ に生息 せいそく し、トリコミュクテールス科 か と姉妹 しまい 群 ぐん の関係 かんけい にあるとみられている。体 からだ は滑 なめ らかで細長 ほそなが い。ヒゲは3対 たい あり、両 りょう 顎 あご と鼻 はな 部 ぶ に存在 そんざい する。脂 あぶら 鰭 ひれ をもたず、鰓 えら 蓋 ぶた 骨 こつ のトゲもない。背鰭 せびれ は体 からだ の中央 ちゅうおう 、腹 はら 鰭 ひれ と向 む かい合 あ わせに位置 いち する。
フラッグテール・ポートホールキャットDianema urostriata (カッリクテュス亜 あ 科 か )。尾鰭 おびれ の縞 しま 模様 もよう が特徴 とくちょう の種類 しゅるい
コリドラス・セミアクィルスCorydoras semiaquilus (コリドラス亜 あ 科 か )。2列 れつ に並 なら んだ瓦 かわら 状 じょう の骨 ほね 板 ばん が、カッリクテュス科 か のナマズ類 るい の特徴 とくちょう である コリドラス・ステルバイ Corydoras sterbai (コリドラス亜 あ 科 か )。コリドラスの仲間 なかま は種 しゅ によって異 こと なる多彩 たさい な斑紋 はんもん をもつ
コリドラス亜 あ 科 か の1種 しゅ Scleromystax barbatus 。ペア(上 うえ が雄 ゆう )
カッリクテュス科 か Callichthyidae は2亜 あ 科 か 8属 ぞく 177種 しゅ を含 ふく み、パナマおよび南 みなみ アメリカに分布 ぶんぷ する。カリクティス科 か と表記 ひょうき されることもある。
頭部 とうぶ の骨格 こっかく が非常 ひじょう に頑健 がんけん であるほか、体 からだ 表面 ひょうめん が2列 れつ に並 なら んだ骨 ほね 板 ばん で覆 おお われることが大 おお きな特徴 とくちょう である。骨 ほね 板 ばん は規則正 きそくただ しく瓦 かわら 状 じょう に並 なら び、側線 そくせん 上 じょう で互 たが いに重 かさ なる。浮 う き袋 ぶくろ は小型 こがた 化 か し、骨 ほね に包 つつ まれる。口 くち は小 ちい さく腹 はら 側 がわ についており、よく発達 はったつ した1 - 2対 つい のヒゲをもつ。背鰭 せびれ ・胸 むね 鰭 ひれ の棘 とげ は強靭 きょうじん で、脂 あぶら 鰭 ひれ にも棘 とげ がある。一部 いちぶ の種類 しゅるい はある程度 ていど の空気 くうき 呼吸 こきゅう が可能 かのう で、短距離 たんきょり であれば地上 ちじょう を移動 いどう することもできる。
カッリクテュス亜 あ 科 か Callichthyinae 5属 ぞく 13種 しゅ 。吻(口先 くちさき )は平 ひら たい。
Callichthys 属 ぞく
Lepthoplosternum 属 ぞく
他 た 3属 ぞく
コリドラス亜 あ 科 か Corydoradinae 3属 ぞく 164種 しゅ 。吻は丸 まる みを帯 お びることがある。
スコロプラクス科 か Scoloplacidae は1属 ぞく 4種 しゅ 。南 みなみ アメリカに分布 ぶんぷ する。1976年 ねん に初 はじ めて記載 きさい された新 あたら しい一群 いちぐん で、体長 たいちょう 2 cm程度 ていど で成熟 せいじゅく する超 ちょう 小型 こがた 種 しゅ を含 ふく む。体 からだ の両側 りょうがわ に1列 れつ ずつ、腹部 ふくぶ 中央 ちゅうおう に1列 れつ の特殊 とくしゅ な骨 ほね 板 ばん が並 なら ぶ。脂 あぶら 鰭 ひれ を欠 か く。尾鰭 おびれ の主 しゅ 鰭 ひれ 条 じょう は少 すく なく、10 - 12本 ほん 。
アストロブレプス科 か Astroblepidae は1属 ぞく 54種 しゅ からなる。パナマと南 みなみ アメリカに分布 ぶんぷ する。山岳 さんがく 地帯 ちたい の急 きゅう 流域 りゅういき における生活 せいかつ に適応 てきおう した一群 いちぐん で、標高 ひょうこう 3,500 mまでの渓流 けいりゅう に生息 せいそく し、滝 たき を登 のぼ ることさえある。ほぼすべての種 たね が口 くち に円形 えんけい の吸盤 きゅうばん をもち、岩 いわ などに張 は り付 つ いて水流 すいりゅう をやり過 す ごす。口 くち ヒゲは鼻 はな 部 ぶ と上顎 じょうがく に計 けい 2対 たい ある。背鰭 せびれ には棘 とげ があるが、固定 こてい することはできない。
ロイヤルプレコ Panaque nigrolineatus (ロリカリア科 か )。本科 ほんか は流 なが れの速 はや い河川 かせん での生活 せいかつ に適応 てきおう しており、吸盤 きゅうばん 状 じょう になった口 くち で岩 いわ に張 は り付 つ く
ロイヤルファロウェラ Sturisoma panamense (ロリカリア科 か )。大 おお きな背鰭 せびれ と胸 むね 鰭 ひれ が特徴 とくちょう
ロリカリア科 か の1種 しゅ Baryancistrus sp.
パイレーツプレコPterygoplichthys multiradiatus (ロリカリア科 か )
ロリカリア科 か Loricariidae は6亜 あ 科 か 92属 ぞく 684種 しゅ で構成 こうせい される。中央 ちゅうおう アメリカ(コスタリカ・パナマ)から南 みなみ アメリカにかけて分布 ぶんぷ する。標高 ひょうこう 3,000 mまでの高地 こうち にも生息 せいそく し、流 なが れの激 はげ しい河川 かせん への適応 てきおう も認 みと められる。アンシストルス亜 あ 科 か ・ヒポストムス亜 あ 科 か に属 ぞく するナマズ類 るい は特 とく に「プレコ 」と総称 そうしょう され、観賞 かんしょう 魚 ぎょ として人気 にんき がある。ナマズ目 め の中 なか で最大 さいだい の科 か であり、毎年 まいとし 新種 しんしゅ が報告 ほうこく される科 か でもある。
体 からだ は骨 ほね 板 ばん に覆 おお われ、口 くち は下向 したむ きで吸盤 きゅうばん 状 じょう になっていることが多 おお い。口 くち ヒゲは目立 めだ たない場合 ばあい もある。脂 あぶら 鰭 ひれ の有無 うむ はまちまちで、棘 とげ をもつこともある。小型 こがた の観賞 かんしょう 用 よう ナマズとして知 し られるオトシンクルス属 ぞく の仲間 なかま をはじめ植物 しょくぶつ 食 しょく 性 せい の種類 しゅるい が多 おお く、ナマズ類 るい としては長 なが い腸管 ちょうかん をもっている。
Lithogeneinae 亜 あ 科 か 1属 ぞく 2種 しゅ 。うち1種 しゅ Lithogenes valencia は絶滅 ぜつめつ した可能 かのう 性 せい がある。以前 いぜん はアストロブレプス科 か に所属 しょぞく していた。
Neoplecostominae 亜 あ 科 か 1属 ぞく 7種 しゅ 。ブラジル南東 なんとう 部 ぶ に分布 ぶんぷ する。
Hypoptopomatinae 亜 あ 科 か 16属 ぞく 79種 しゅ 。
ロリカリア亜 あ 科 か Loricariinae 31属 ぞく 209種 しゅ 。
アンシストルス亜 あ 科 か Ancistrinae 27属 ぞく 217種 しゅ 。
ヒポストムス亜 あ 科 か Hypostominae 16属 ぞく 169種 しゅ 。
シソル上 うえ 科 か Sisoroidea は5科 か 41属 ぞく 230種 しゅ で構成 こうせい される。本上 ほんかん 科 か はロリカリア上 うえ 科 か と姉妹 しまい 群 ぐん を構成 こうせい する。アスプレド科 か を除 のぞ く4科 か は、南 みなみ アジア〜東南 とうなん アジアに分布 ぶんぷ する。
アカザ科 か Amblycipitidae は3属 ぞく 26種 しゅ を含 ふく む。南 みなみ アジア(インド・パキスタン )から、日本 にっぽん を含 ふく む東 ひがし アジアの河川 かせん (主 おも に渓流 けいりゅう 域 いき )に分布 ぶんぷ する。アカザ (Liobagrus reini ) は日本 にっぽん 固有 こゆう 種 しゅ 。
口 くち ヒゲは4対 たい 。背鰭 せびれ は厚 あつ い皮膚 ひふ によって覆 おお われ、基底 きてい は短 みじか く棘 とげ は弱 よわ い。胸 むね 鰭 ひれ の棘 とげ は強 つよ く、毒腺 どくせん と連続 れんぞく する。脂 あぶら 鰭 ひれ は尾鰭 おびれ と連続 れんぞく している場合 ばあい がある。側線 そくせん の発達 はったつ は悪 わる い。
アカザ属 ぞく Liobagrus
Amblyceps 属 ぞく
Xiurenbagrus 属 ぞく
アキュシス科 か Akysidae は2亜 あ 科 か 4属 ぞく 42種 しゅ で構成 こうせい され、東南 とうなん アジアに分布 ぶんぷ する。背鰭 せびれ の棘 とげ は強 つよ い。かつて2亜 あ 科 か はそれぞれ独立 どくりつ の科 か として分類 ぶんるい されていた。
アキュシス亜 あ 科 か Akysinae 1属 ぞく 24種 しゅ で、流 なが れの速 はや い河川 かせん に住 す む小型 こがた のナマズ類 るい である。口 くち ヒゲは4対 たい 。脂 あぶら 鰭 ひれ をもち、胸 むね 鰭 ひれ の棘 とげ は強 つよ い。眼 め は小 ちい さく、鰓 えら の開口 かいこう 部 ぶ は比較的 ひかくてき 狭 せま い。
パラキュシス亜 あ 科 か Parakysinae 3属 ぞく 18種 しゅ 。マレ まれ ー半島 はんとう ・スマトラ島 すまとらとう ・ボルネオ島 とう などに分布 ぶんぷ する。口 くち ヒゲは4対 たい だが、下 しも 顎 あご に小 ちい さなヒゲが付属 ふぞく することがある。体 からだ は丸 まる みを帯 お びた結節 けっせつ で覆 おお われ、列 れつ 状 じょう に並 なら ぶこともある。脂 あぶら 鰭 ひれ はない。眼 め は非常 ひじょう に小 ちい さい。
Acrochordonichthys 属 ぞく
Breitensteinia 属 ぞく
Parakysis 属 ぞく
シソル科 か (ヒゲブトギギ科 か ) Sisoridae は2亜 あ 科 か 17属 ぞく 112種 しゅ を含 ふく む。西 にし アジア から東南 とうなん アジア、トルコ からボルネオ島 とう にかけて分布 ぶんぷ する。山岳 さんがく の急 きゅう 流域 りゅういき に住 す む小型 こがた 種 しゅ がほとんどであるが、体長 たいちょう 2 mに達 たっ する大型 おおがた 種 しゅ も含 ふく まれる。
口 くち ヒゲは多 おお くの種類 しゅるい で4対 たい あり、上顎 じょうがく のヒゲは特 とく に太 ふと い。体 からだ にはいろいろな形態 けいたい の突起 とっき 状 じょう の構造 こうぞう がある。脂 あぶら 鰭 ひれ をもつ。背鰭 せびれ の基底 きてい は短 みじか く、棘 とげ の有無 うむ はさまざま。
Sisorinae 亜 あ 科 か 6属 ぞく 23種 しゅ 。
Glyptosterninae 亜 あ 科 か 11属 ぞく 89種 しゅ 。
Glyptosternon 属 ぞく
他 た 10属 ぞく
Erethistidae 科 か は2亜 あ 科 か 6属 ぞく 14種 しゅ を含 ふく み、南 みなみ アジアに分布 ぶんぷ する。以前 いぜん はシソル科 か の亜 あ 科 か とされた一群 いちぐん 。
Continae 亜 あ 科 か 1属 ぞく のみ。
Erethistinae 亜 あ 科 か 5属 ぞく 。
ロックバンジョー Bunocephalichthys verrucosus verrucosus (アスプレド科 か )。岩 いわ のように不規則 ふきそく に隆起 りゅうき した頭部 とうぶ が名前 なまえ の由来 ゆらい
アスプレド科 か Aspredinidae は3亜 あ 科 か 12属 ぞく 36種 しゅ で構成 こうせい され、すべて南 みなみ アメリカに分布 ぶんぷ する。頭部 とうぶ は強 つよ く縦 たて 扁 ひらた し、楽器 がっき のバンジョー に似 に た独特 どくとく の形態 けいたい から、Banjo catfishという英語 えいご 名 めい をもつ。
体 からだ に鱗 うろこ や骨 ほね 板 ばん はないが、突起 とっき が列 れつ を成 な して並 なら ぶ。脂 あぶら 鰭 ひれ はない。鰓 えら の開口 かいこう 部 ぶ は退 すさ 縮 ちぢみ し、スリット状 じょう となっている。背鰭 せびれ の棘 とげ は固定 こてい できない。尾鰭 おびれ の主 しゅ 鰭 ひれ 条 じょう は10本 ほん 以下 いか と少 すく ない。盲目 もうもく 魚 ぎょ (Micromyzon akamai ) を含 ふく む。
Bunocephalinae 亜 あ 科 か 3属 ぞく 16種 しゅ 。
アスプレド亜 あ 科 か Aspredininae 4属 ぞく 6種 しゅ 。
Hoplomyzontinae 亜 あ 科 か 5属 ぞく 14種 しゅ 。
プセウドピメロドゥス上 うえ 科 か Pseudopimelodoidea は1科 か 5属 ぞく 26種 しゅ で構成 こうせい される。ロリカリア上 うえ 科 か とシソル上 うえ 科 か を合 あ わせたグループと姉妹 しまい 群 ぐん を成 な すとみられるものの、系統 けいとう 上 じょう の位置 いち づけにはなお不 ふ 明確 めいかく な点 てん を残 のこ す一群 いちぐん である。
プセウドピメロドゥス科 か Pseudopimelodidae は5属 ぞく 26種 しゅ を含 ふく み、南 みなみ アメリカに分布 ぶんぷ する。口 くち は大 おお きく、ヒゲは短 みじか い。褐色 かっしょく の斑紋 はんもん をもち、観賞 かんしょう 魚 ぎょ として人気 にんき のある種類 しゅるい を含 ふく む。かつてはピメロドゥス科 か に所属 しょぞく していた。
Microglanis 属 ぞく
Pseudopimelodus 属 ぞく
他 た 3属 ぞく
ヘプタプテルス上 うえ 科 か Heptapteroidea は1科 か 25属 ぞく 175種 しゅ で構成 こうせい される。プセウドピメロドゥス上 うえ 科 か と同様 どうよう 、本上 ほんじょう 科 か と他 た のグループの系統 けいとう 関係 かんけい は曖昧 あいまい な点 てん が多 おお い。
ヘプタプテルス科 か Heptapteridae は25属 ぞく 175種 しゅ を含 ふく み、メキシコ から南 みなみ アメリカにかけて分布 ぶんぷ する。プセウドピメロドゥス科 か と同 おな じく、かつて所属 しょぞく したピメロドゥス科 か から分離 ぶんり されたグループである。
体 からだ に骨 ほね 板 ばん はなく、口 くち ヒゲは3対 たい 。大 おお きな脂 あぶら 鰭 ひれ をもち、尾鰭 おびれ は二又 ふたまた に分 わ かれる。これらの特徴 とくちょう はしばしばピメロドゥス科 か と共通 きょうつう し、外部 がいぶ 形態 けいたい のみで区別 くべつ することは困難 こんなん である場合 ばあい が多 おお い。多様 たよう 性 せい の理解 りかい が特 とく に遅 おく れている科 か の1つであり、個々 ここ の種 たね の同定 どうてい は非常 ひじょう に難 むずか しく、およそ50種 しゅ の未 み 記載 きさい 種 しゅ の存在 そんざい が知 し られている。
カモツワモノ上 うえ 科 か Cranoglanidoidea は1科 か 1属 ぞく 3種 しゅ で構成 こうせい される。
カモツワモノ科 か [ 19] Cranoglanididae は1属 ぞく 3種 しゅ からなる。中国 ちゅうごく ・ベトナム などアジア地域 ちいき の大河 たいが に生息 せいそく する。眼 め が大 おお きく、口 くち ヒゲは4対 たい 。体 からだ は滑 なめ らかだが、頭部 とうぶ に骨 ほね 板 ばん がある。背鰭 せびれ の基底 きてい は短 みじか く、背鰭 せびれ と胸 むね 鰭 ひれ に棘 とげ をもつ。背鰭 せびれ は二又 ふたまた に分 わ かれる。鋤 すき 骨 こつ の歯 は を欠 か く。
アメリカナマズ上 うえ 科 か Ictaluroidea は1科 か 7属 ぞく 46種 しゅ で構成 こうせい される。
ブラック・ブルヘッドAmeiurus melas (アメリカナマズ科 か )。北 きた アメリカに分布 ぶんぷ するナマズ類 るい はほとんどが本科 ほんか に所属 しょぞく し、食用 しょくよう 種 しゅ と観賞 かんしょう 魚 ぎょ がともに含 ふく まれる
アメリカナマズ科 か Ictaluridae は7属 ぞく 46種 しゅ を含 ふく み、うち1種 しゅ は近年 きんねん 絶滅 ぜつめつ 種 しゅ と認 みと められた。北 きた アメリカ(カナダ 南部 なんぶ からグアテマラ )を中心 ちゅうしん に分布 ぶんぷ する。雄 ゆう またはペアによる子育 こそだ てを行 おこな う一群 いちぐん で、水底 みなそこ にクレーター状 じょう の巣 す を作 つく る習性 しゅうせい がある。
体 からだ は滑 なめ らかで口 くち ヒゲは4対 たい 。背鰭 せびれ と胸 むね 鰭 ひれ には棘 とげ がある。口蓋 こうがい 骨 こつ の歯 は を欠 か く。4種 しゅ の盲目 もうもく 魚 ぎょ を含 ふく むとともに、深 ふか い掘 ほ り抜 ぬ き井戸 いど および関連 かんれん 水路 すいろ に生息 せいそく する種類 しゅるい も知 し られる。体長 たいちょう 1.6 mに及 およ ぶ大型 おおがた 種 しゅ がある。また、日本 にっぽん で特定 とくてい 外来 がいらい 生物 せいぶつ に指定 してい されているチャネルキャットフィッシュ もここに含 ふく まれる。
Noturus 属 ぞく
Ictalurus 属 ぞく
他 た 5属 ぞく
ドラス上 うえ 科 か Doradoidea は3科 か 61属 ぞく 345種 しゅ で構成 こうせい される。
シノドンティス・ニアサエ Synodontis njassae (サカサナマズ科 か )。本科 ほんか のナマズ類 るい は大 おお きな脂 あぶら 鰭 ひれ を特徴 とくちょう とする
サカサナマズ科 か Mochokidae は11属 ぞく 179種 しゅ を含 ふく み、すべてアフリカに分布 ぶんぷ する。モコクス科 か とも呼 よ ばれる。際立 きわだ って大 おお きな脂 あぶら 鰭 ひれ が特徴 とくちょう で、Mochokus 属 ぞく のうち2種 しゅ は脂 あぶら 鰭 ひれ にも鰭 ひれ 条 じょう をもつ。背鰭 せびれ と胸 むね 鰭 ひれ の棘 とげ は強靭 きょうじん で、固定 こてい が可能 かのう である。口 くち ヒゲは3対 つい で鼻 はな 部 ぶ にはなく、下 しも 顎 あご のヒゲは細 こま かく枝分 えだわ かれする。単 たん 系統 けいとう 性 せい が確 たし かなものと考 かんが えられている一 いち 群 ぐん である。
シノドンティス属 ぞく には観賞 かんしょう 用 よう に飼育 しいく される種類 しゅるい が多数 たすう 所属 しょぞく している。腹部 ふくぶ を上 うえ に向 む けて泳 およ ぐ習性 しゅうせい をもつサカサナマズ (Synodontis nigriventris ) が特 とく に知 し られるが、本 ほん 種 しゅ のように常 つね に逆 さか さに泳 およ ぐ種類 しゅるい はごく少数 しょうすう である。
シノドンティス属 ぞく Synodontis
Chiloglanis 属 ぞく
Mochokus 属 ぞく
他 た 8属 ぞく
ホワイトライン・トーキングキャット Platydoras costatus (ドラス科 か )。本科 ほんか の多 おお くが胸 むね 鰭 ひれ や浮 う き袋 ぶくろ を使 つか って発音 はつおん する
アウケーニプテルス科 か の1種 しゅ Entomocorus radiosus 。本科 ほんか の雄 ゆう は交接 こうせつ 器 き をもち、雌 めす は交尾 こうび による体内 たいない 受精 じゅせい をする
ドラス科 か Doradidae は30属 ぞく 72種 しゅ を含 ふく み、南 みなみ アメリカ (特 とく にブラジル ・ペルー ・ギアナ地方 ちほう )に分布 ぶんぷ する。胸 むね 鰭 ひれ の棘 とげ を動 うご かすか、浮 う き袋 ぶくろ を振動 しんどう させることによって音 おと を出 だ すことが可能 かのう で、英語 えいご ではtalking catfishと呼 よ ばれることもある。
体 からだ には頑丈 がんじょう な骨 ほね 板 ばん が列 れつ を成 な し、ほとんどの種類 しゅるい では整列 せいれつ したトゲをもっている。口 くち ヒゲは3対 つい で、枝分 えだわ かれをもつ種類 しゅるい もある。脂 あぶら 鰭 ひれ をもち、背鰭 せびれ と胸 むね 鰭 ひれ には棘 とげ がある。
アウケーニプテルス科 か Auchenipteridae は2亜 あ 科 か 20属 ぞく 94種 しゅ で構成 こうせい され、パナマおよび南 みなみ アメリカの熱 ねつ 帯域 たいいき に分布 ぶんぷ する。褐色 かっしょく から黒色 こくしょく の地味 じみ な体 からだ 色 しょく をした種類 しゅるい が多 おお く、岩 いわ や流木 りゅうぼく の陰 かげ に潜 ひそ む性質 せいしつ がある。
本科 ほんか の雄 ゆう は臀 しり 鰭 ひれ の前方 ぜんぽう に交接 こうせつ 器 き をもち、ナマズ目 め としては例外 れいがい 的 てき に、すべての種類 しゅるい で体内 たいない 受精 じゅせい を行 おこな う。卵 たまご 胎生 たいせい ではなく、交尾 こうび した雌 めす は受精卵 じゅせいらん を産 う む。体 からだ は一般 いっぱん に滑 なめ らかだが、頭部 とうぶ の皮膚 ひふ の下 した に埋没 まいぼつ した骨 ほね 板 ばん をもつ。口 くち ヒゲは3対 つい で、上顎 じょうがく のものが最 もっと も長 なが い。背鰭 せびれ と胸 むね 鰭 ひれ には強 つよ い棘 とげ がある。脂 あぶら 鰭 ひれ は小 ちい さく、もたない場合 ばあい もある。
Centromochlinae 亜 あ 科 か 4属 ぞく 31種 しゅ 。
Auchenipterinae 亜 あ 科 か 16属 ぞく 63種 しゅ 。かつて独立 どくりつ の科 か として存在 そんざい したアゲネイオスス科 か Ageneiosidae (2属 ぞく 約 やく 12種 しゅ )は、本 ほん 亜 あ 科 か に含 ふく められた。
Ageneiosus 属 ぞく
Auchenipterus 属 ぞく
他 た 14属 ぞく
ナマズ上 うえ 科 か Siluroidea は7科 か 45属 ぞく 275種 しゅ で構成 こうせい される。
ビワコオオナマズ Silurus biwaensis (ナマズ科 か )。琵琶湖 びわこ のみに生息 せいそく する日本 にっぽん 固有 こゆう 種 しゅ
トランスルーセントグラスキャットフィッシュ Kryptopterus bicirrhis (ナマズ科 か )。透明 とうめい な体 からだ をもつ
デンキナマズ Malapterurus electricus (デンキナマズ科 か )。発電 はつでん 魚 ぎょ として有名 ゆうめい
ゴンズイ Plotosus lineatus (ゴンズイ科 か )。本州 ほんしゅう 沿岸 えんがん に分布 ぶんぷ する海産 かいさん のナマズ類 るい で、若 わか 魚 さかな は「ゴンズイ玉 だま 」と呼 よ ばれる塊状 かいじょう の群 む れを作 つく る
アフリカンクララ Clarias gariepinus (ヒレナマズ科 か )。本科 ほんか 魚類 ぎょるい は空気 くうき 呼吸 こきゅう が可能 かのう
ナマズ科 か Siluridae は11属 ぞく 97種 しゅ を含 ふく み、ヨーロッパからアジアにかけて広範 こうはん な分布 ぶんぷ 域 いき をもつ。ユーラシア大陸 たいりく を代表 だいひょう するナマズ類 るい で、日本 にっぽん における「ナマズ」のイメージを形作 かたちづく る一群 いちぐん となっている。体長 たいちょう 3 mを超 こ えるヨーロッパオオナマズ (Silurus glanis ) はナマズ目 め 最大 さいだい の種 たね で、欧州 おうしゅう では重要 じゅうよう な漁業 ぎょぎょう 資源 しげん である。日本 にっぽん からはナマズ (またはニホンナマズ )、ビワコオオナマズ とイワトコナマズ の3種 しゅ が知 し られ、後 こう 二 に 者 しゃ は琵琶湖 びわこ 水系 すいけい のみに分布 ぶんぷ する日本 にっぽん 固有 こゆう 種 しゅ である。
口 くち ヒゲは2対 つい 、あるいは3対 つい で、通常 つうじょう 上顎 じょうがく のヒゲが長 なが く伸 の びる。脂 あぶら 鰭 ひれ はない。背鰭 せびれ は小 ちい さく、棘 とげ は目立 めだ たない。Kryptopterus 属 ぞく の一部 いちぶ は背鰭 せびれ を欠 か いている。臀 しり 鰭 ひれ の基底 きてい が非常 ひじょう に長 なが い。結節 けっせつ 状 じょう に退 すさ 縮 ちぢみ した口蓋 こうがい 骨 こつ などの特徴 とくちょう から、本科 ほんか の単 たん 系統 けいとう 性 せい は概 おおむ ね支持 しじ されている。
デンキナマズ科 か Malapteruridae は2属 ぞく 19種 しゅ を含 ふく み、ナイル川 がわ などアフリカの熱 ねつ 帯域 たいいき に分布 ぶんぷ する。よく発達 はったつ した発電 はつでん 器官 きかん をもつことが最大 さいだい の特徴 とくちょう である。発電 はつでん 器官 きかん は体 からだ の前半 ぜんはん 部 ぶ の筋肉 きんにく を起源 きげん としている。口 くち ヒゲは3対 たい 。背鰭 せびれ を欠 か き、胸 むね 鰭 ひれ には棘 とげ がない。脂 あぶら 鰭 ひれ は体 からだ の後方 こうほう に位置 いち し、尾鰭 おびれ は丸 まる みを帯 お びる。浮 う き袋 ぶくろ は体 からだ の後方 こうほう に長 なが く伸 の び、2あるいは3つの小 しょう 室 しつ に分 わ かれる。
デンキナマズ属 ぞく Malapterurus
Paradoxoglanis 属 ぞく
Auchenoglanididae 科 か は6属 ぞく 28種 しゅ を含 ふく み、アフリカに分布 ぶんぷ する。前 まえ 鼻孔 びこう が上唇 うわくちびる の腹 はら 側 がわ に位置 いち する。尾鰭 おびれ は丸 まる みを帯 お びる。かつてはギギ科 か に所属 しょぞく していたが、現在 げんざい はデンキナマズ科 か の姉妹 しまい 群 ぐん とされることが多 おお くなった。
カカ科 か Chacidae は1属 ぞく 3種 しゅ からなり、インド東部 とうぶ からボルネオ島 とう にかけて分布 ぶんぷ する。頭部 とうぶ は大 おお きく、強 つよ く縦 たて 扁 ひらた し平 ひら べったくなっている。口 くち は端 はし 位 い で幅広 はばひろ く、カエルのような外見 がいけん であることから英語 えいご では「frogmouth catfish」と呼 よ ばれる。
口 くち ヒゲは小 ちい さく2 - 3対 たい 。上顎 じょうがく のヒゲをルアーのように動 うご かし、餌 えさ をおびき寄 よ せる習性 しゅうせい がある。眼 め は非常 ひじょう に小 ちい さい。背鰭 せびれ と胸 むね 鰭 ひれ の棘 とげ をもつ。腹 はら 鰭 ひれ が大 おお きく、脂 あぶら 鰭 ひれ は尾鰭 おびれ と連続 れんぞく する。
ゴンズイ科 か Plotosidae は10属 ぞく 35種 しゅ を含 ふく み、うち半数 はんすう はインド洋 いんどよう から西部 せいぶ 太平洋 たいへいよう にかけて分布 ぶんぷ する海水 かいすい 魚 ぎょ で、他 た はオーストラリア ・ニューギニア島 とう に住 す む淡水魚 たんすいぎょ である。
体 からだ は細長 ほそなが く、いわゆるウナギ型 がた である。口 くち ヒゲは4対 たい 。脂 あぶら 鰭 ひれ はない。臀 しり 鰭 ひれ は尾鰭 おびれ と連続 れんぞく する。背鰭 せびれ も尾鰭 おびれ とつながっているように見 み えるが、これは尾鰭 おびれ の基底 きてい が背中 せなか にまで伸 の び、背鰭 せびれ のすぐ後 うし ろまで達 たっ したものである。
ヒレナマズ科 か Clariidae には14属 ぞく 90種 しゅ が所属 しょぞく し、多 おお くはアフリカ、一部 いちぶ の種類 しゅるい がアジアに分布 ぶんぷ する。口 くち ヒゲは4対 たい 。背鰭 せびれ と臀 しり 鰭 ひれ の基底 きてい は非常 ひじょう に長 なが く、尾鰭 おびれ と連続 れんぞく することもある。胸 むね 鰭 ひれ か腹 はら 鰭 ひれ をもたない種類 しゅるい がある。
鰓 えら の開口 かいこう 部 ぶ が大 おお きく、鰓 えら から発達 はったつ した空気 くうき 呼吸 こきゅう のための器官 きかん をもつ。短距離 たんきょり であれば陸上 りくじょう を移動 いどう できる種類 しゅるい があり、中 なか でもウォーキングキャットフィッシュ (Clarias batrachus ) は世界 せかい 各地 かくち に分布 ぶんぷ を広 ひろ げた外来 がいらい ナマズとして問題 もんだい となっている。アフリカに住 す む一部 いちぶ の属 ぞく は掘 ほ った穴 あな の中 なか に潜 くぐ る習性 しゅうせい があり、眼 め は非常 ひじょう に小 ちい さく胸 むね 鰭 ひれ ・腹 はら 鰭 ひれ を欠 か くなどの適応 てきおう がみられる。盲目 もうもく 魚 ぎょ も数種類 すうしゅるい 知 し られている。
ヒレナマズ 属 ぞく Clarias
Clariallabes 属 ぞく
他 た 12属 ぞく
ヘテロプネウステス科 か Heteropneustidae は1属 ぞく 3種 しゅ からなり、パキスタンからタイ にかけての南 みなみ 〜東南 とうなん アジアに分布 ぶんぷ する。ヒレナマズ科 か とは姉妹 しまい 群 ぐん の関係 かんけい にあり、同 どう 科 か の亜 あ 科 か として含 ふく められることもある。
体 からだ は細長 ほそなが く、頭部 とうぶ は縦 たて 扁 ひらた し、体 からだ 部 ぶ は左右 さゆう に平 ひら たい。口 くち ヒゲは4対 たい 。鰓 えら から体 からだ の後方 こうほう に伸 の びる空 そら 気嚢 きのう があり、肺 はい のように空気 くうき 呼吸 こきゅう の機能 きのう を司 つかさど っている。背鰭 せびれ は短 みじか く棘 とげ を欠 か き、脂 あぶら 鰭 ひれ はないことが多 おお い。胸 むね 鰭 ひれ の棘 とげ は鋭 するど く、毒腺 どくせん と連続 れんぞく している。性質 せいしつ は荒 あら く、縄張 なわば り に侵入 しんにゅう した人間 にんげん を襲 おそ うこともあるため、生息 せいそく 地域 ちいき では危険 きけん な魚類 ぎょるい として認識 にんしき されている。
ヘテロプネウステス属 ぞく Heteropneustes
ギギ上 うえ 科 か Bagroidea は7科 か 96属 ぞく 551種 しゅ で構成 こうせい される。ピメロドゥス科 か (南 みなみ アメリカ)を除 のぞ いた6科 か はアフリカとアジアを中心 ちゅうしん に分布 ぶんぷ する。
Austroglanididae 科 か は1属 ぞく 3種 しゅ からなり、アフリカ南部 なんぶ に生息 せいそく する。口 くち ヒゲは3対 つい で、鼻 はな 部 ぶ にはない。背鰭 せびれ ・胸 むね 鰭 ひれ の棘 とげ は強 つよ く、脂 あぶら 鰭 ひれ は小 ちい さい。以前 いぜん はギギ科 か に含 ふく められていた。
Claroteidae 科 か は7属 ぞく 59種 しゅ 。アフリカに分布 ぶんぷ する。体 からだ はやや細長 ほそなが く、口 くち ヒゲは4対 たい 。背鰭 せびれ ・胸 むね 鰭 ひれ には強 つよ い棘 とげ がある。脂 あぶら 鰭 ひれ をもち、アフリカンビッグマウスキャット (Clarotes laticeps )などClarotes 属 ぞく は脂 あぶら 鰭 ひれ にも鰭 ひれ 条 じょう がある。Austroglanididae 科 か と同様 どうよう 、かつてはギギ科 か に所属 しょぞく していた。
ハマギギ科 か Ariidae には21属 ぞく 150種 しゅ が記載 きさい される。本科 ほんか のナマズ類 るい は海産 かいさん 種 しゅ がほとんどで、熱帯 ねったい から温帯 おんたい にかけての暖 あたた かい海 うみ に広 ひろ く分布 ぶんぷ するとともに、淡水 たんすい ・汽水域 すいいき に進出 しんしゅつ する種類 しゅるい も多数 たすう 含 ふく まれる。口 くち ヒゲは多 おお くの場合 ばあい 3対 つい 、まれに2対 たい 。脂 あぶら 鰭 ひれ をもち、尾鰭 おびれ は二又 ふたまた に分 わ かれる。頭部 とうぶ と背鰭 せびれ の近 ちか くに骨 ほね 板 ばん をもつ種類 しゅるい もいる。背鰭 せびれ ・胸 むね 鰭 ひれ に棘 とげ をもつ。
本科 ほんか はナマズ目 め の中 なか では数少 かずすく ない海産 かいさん のグループである。底 そこ 生 せい 生活 せいかつ を行 おこな う他 ほか の淡水 たんすい 産 さん ナマズとは異 こと なり、活発 かっぱつ に泳 およ ぎ回 まわ るタイプの魚 さかな が多 おお い。繁殖 はんしょく 形態 けいたい にも特徴 とくちょう があり、ほとんどの種類 しゅるい は雄 ゆう が卵 たまご を口 くち の中 なか で守 まも るマウスブルーダー である。
スキルベ科 か Schilbeidae は15属 ぞく 56種 しゅ で構成 こうせい され、アフリカと南 みなみ アジアに分布 ぶんぷ する。半 はん 透明 とうめい の体 からだ をもつ種類 しゅるい が多 おお く、群 む れを作 つく る習性 しゅうせい がある。本科 ほんか のアルファベット表記 ひょうき には揺 ゆ れがあり、「Schilbidae」 と書 か かれる場合 ばあい もしばしばある。
口 くち ヒゲは4対 たい 。背鰭 せびれ の基底 きてい は短 みじか く、ない場合 ばあい もある。ほとんどの種類 しゅるい は脂 あぶら 鰭 ひれ をもつ。臀 しり 鰭 ひれ の基底 きてい は非常 ひじょう に長 なが い。腹 はら 鰭 ひれ をもたない種類 しゅるい もある。本科 ほんか の単 たん 系統 けいとう 性 せい は概 おおむ ね確 たし かなものと考 かんが えられ、パンガシウス科 か と最 もっと も近 ちか い関係 かんけい にある一群 いちぐん とみなされている。
カイヤン Pangasius hypophthalmus (パンガシウス科 か )。タイのチャオプラヤー川 がわ では普通 ふつう にみられ、養殖 ようしょく も盛 さか んな食用 しょくよう 魚 ぎょ
パンガシウス科 か Pangasiidae は3属 ぞく 28種 しゅ を含 ふく み、パキスタンからボルネオ島 とう にかけて、南 みなみ アジアを中心 ちゅうしん に分布 ぶんぷ する。本科 ほんか に属 ぞく するメコンオオナマズ は植物 しょくぶつ 食 しょく 性 せい の大型 おおがた 種 しゅ で、体長 たいちょう 3 m体重 たいじゅう 300 kgに達 たっ する場合 ばあい もある。
体 からだ は側 がわ 扁 ひらた し、口 くち ヒゲは2対 つい で短 みじか い。脂 あぶら 鰭 ひれ は小 ちい さい。背鰭 せびれ は体 からだ の前 まえ の方 ほう にあり、棘 とげ をもつ。食用 しょくよう にされる中 なか ・大型 おおがた 種 しゅ を含 ふく み、活発 かっぱつ に泳 およ ぎ回 まわ るものが多 おお い。
ギギ科 か Bagridae は18属 ぞく 170種 しゅ で構成 こうせい され、アフリカとアジアに分布 ぶんぷ する。体 からだ は滑 なめ らかで、口 くち ヒゲは4対 たい ありよく発達 はったつ している。通常 つうじょう 、背鰭 せびれ と胸 むね 鰭 ひれ には棘 とげ がある。脂 あぶら 鰭 ひれ は大 おお きいことも小 ちい さいこともあり、種 たね によって異 こと なる。大型 おおがた の食用 しょくよう 魚 ぎょ から小型 こがた の観賞 かんしょう 魚 ぎょ まで、さまざまに利用 りよう されている。
かつて独立 どくりつ の科 か として存在 そんざい したオリュラ科 か は、背鰭 せびれ の棘 とげ を欠 か き、細長 ほそなが い体 からだ と長 なが い尾鰭 おびれ が特徴 とくちょう のグループであるが、現在 げんざい では本科 ほんか に含 ふく められている。本科 ほんか の単 たん 系統 けいとう 性 せい および他 た 科 か との類縁 るいえん 関係 かんけい には不明瞭 ふめいりょう な部分 ぶぶん が多 おお い。
ギバチ属 ぞく Pseudobagrus
Bagrus 属 ぞく
他 た 15属 ぞく
レッドテールキャットフィッシュ Phractocephalus hemioliopterus (ピメロドゥス科 か )。アマゾン川 あまぞんがわ に分布 ぶんぷ する大型 おおがた 種 しゅ で、人 ひと によく馴 な れる
セルフィンキャットPerrunichthys perruno (ピメロドゥス科 か )。体 からだ の網目 あみめ 模様 もよう は成長 せいちょう につれ不明瞭 ふめいりょう になる
ピメロドゥス科 か Pimelodidae は31属 ぞく 85種 しゅ を含 ふく む。パナマから南 みなみ アメリカにかけて分布 ぶんぷ し、食用 しょくよう とされる中 なか 〜大型 おおがた 種 しゅ が多数 たすう 所属 しょぞく する。
体 からだ は滑 なめ らかで骨 ほね 板 ばん はなく、口 くち ヒゲは3対 たい 。背鰭 せびれ ・胸 むね 鰭 ひれ の棘 とげ の有無 うむ はさまざまで、脂 あぶら 鰭 ひれ はよく発達 はったつ する。分類 ぶんるい 体系 たいけい の構築 こうちく はなお途上 とじょう にあり、かつて独立 どくりつ の科 か であったヒュポプタルムス科 か が本科 ほんか に含 ふく められた一方 いっぽう で、プセウドピメロドゥスおよびヘプタプテルスの仲間 なかま は本科 ほんか から分離 ぶんり され新 しん 科 か となっている。
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