ビヨンセ

ビヨンセ
2023年ねん ビヨンセの直筆じきひつサイン
基本きほん情報じょうほう
出生しゅっしょう名めい	ビヨンセ・ジゼル・ノウルズ
生誕せいたん	(1981-09-04) 1981年ねん9月4日にち（42歳さい）
出身しゅっしん地ち	アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく テキサス州しゅうヒューストン
ジャンル	R&B ポップ ヒップホップ アフロビート カントリー
職業しょくぎょう	シンガーソングライター 音楽おんがくプロデューサー 女優じょゆう ダンサー
担当たんとう楽器がっき	ボーカル
活動かつどう期間きかん	1997年ねん -
レーベル	コロムビア ミュージック・ワールド パークウッド ソニー
配偶はいぐう者しゃ	ジェイ・Z（2008年ねん - ）
著名ちょめいな家族かぞく	ソランジュ（妹いもうと） アンジェラ・ベインス（従姉妹いとこ）
共同きょうどう作業さぎょう者しゃ	デスティニーズ・チャイルド
公式こうしきサイト	beyonce.com

ビヨンセことビヨンセ・ノウルズ・カーター（英語えいご: Beyoncé Knowles-Carter、1981年ねん9月4日にち - ）は、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく・テキサス州しゅうヒューストン出身しゅっしんのシンガーソングライター、ダンサー、音楽おんがくプロデューサー、女優じょゆう。

デスティニーズ・チャイルド初期しょきからのメンバーで、グループではリードボーカル、プロデューサーも兼かねた。

グラミー賞しょうの歴代れきだい最多さいた受賞じゅしょう記録きろくとノミネート記録きろくを保持ほじしている。2023年ねん時点じてんで88回かいノミネートされ、うち32回かい受賞じゅしょうを果はたしている。

愛称あいしょうは“B（ビー）”、“Queen Bey”。身長しんちょう170cm。婚姻こんいん後ごの本名ほんみょうは、夫おっと・ジェイ・Zの苗字みょうじ「カーター」 (Carter) になっている。妹いもうとであるソランジュも全米ぜんべいアルバムチャート1位いを記録きろくする人気にんきアーティストである。

概要がいよう

「最もっともホットな女性じょせい」「最もっとも才能さいのうに溢あふれたシンガーソングライター」「伝説でんせつ的てきなディーヴァ」など、様々さまざまな面めんでの極きわめて高たかい評価ひょうか上じょうの称号しょうごうを有ゆうし、その美貌びぼうは多おおくの女性じょせいたちからの羨望せんぼうを受うけ、トミーヒルフィガーの香水こうすい「トゥルースター」をプロデュースしたりと、いつしか知名度ちめいどはデスティニーズ・チャイルドを超こえ、ソロデビューからアルバム連続れんぞく6作品さくひんすべて初はつ登場とうじょう1位いを獲得かくとくした史上しじょう初はつの女性じょせいアーティストになった。

これまでのCDトータルセールスは全ぜん世界せかいで1億おく枚まい以上いじょう、デスティニーズ・チャイルド時代じだいの売上うりあげ枚数まいすう3,000万まん枚まいを含ふくめると、全ぜん世界せかいで1億おく3,000万まん枚まいを超こえる。

生おい立たち

アフリカ系けいアメリカ人じんのマシュー・ノウルズ（Matthew Knowles）と、ルイジアナ・クレオールの祖先そせん（アメリカインディアン、フランス人じんの血ちを引ひく）を持もつティナ (Tina) との間あいだに、長女ちょうじょとして生うまれた。フランス領りょうルイジアナとのゆかりからフランス系けいの名な「ビヨンセ」と命名めいめいされる。Beyoncé（発音はつおんは異ことなる）は母はは・ティナの旧姓きゅうせいで、結婚けっこんする時ときに苗字みょうじを継つぐ男おとこ兄弟きょうだいがいなかったために生うまれた長女ちょうじょに「ビヨンセ」と名付なづけた。

幼少ようしょう時じからアレサ・フランクリン、ホイットニー・ヒューストン、ジェームス・ブラウン、スティーヴィー・ワンダー、ダニー・ハサウェイ、マーヴィン・ゲイ、ミニー・リパートン、シャギー・オーティス、ジャクソン5、スプリームス等ひとしが好すきで、ソウルミュージックやゴスペル、R&Bに夢中むちゅうになり、次第しだいにそれ以外いがいの音楽おんがくも聴きき、自分じぶんなりの音楽おんがくスタイルを求もとめるようになった。7歳さいごろのビヨンセはダンス・スクールに通かよい、最初さいしょにビヨンセの才能さいのうを見出みいだしたダンス講師こうしの勧すすめで学校がっこう主催しゅさいのタレント・ショーに出場しゅつじょうした。ビヨンセはステージの上うえでは自分じぶんがまったくの別人べつじんに生うまれ変かわることに気きづき、パフォーマンスへの自信じしんをつける。

娘むすめの潜在せんざい能力のうりょくに気きづいた両親りょうしんは、地元じもとヒューストンで7人組にんぐみ（すぐに6人組にんぐみになる）のガールズ・グループ「ガールズ・タイム」 (Girl's Tyme) を結成けっせいさせた。ビヨンセは、マイケル・ジャクソンやティナ・ターナーのライブを観みてスターを目指めざし、12歳さいの頃ころは、母はは・ティナがやっていた美容びよう室しつの客きゃくに向むけて歌うたったりしていた。

「ガールズ・タイム」はなかなか大おおきな成果せいかを得えられなかったため、ビヨンセの父ちち・マシュー・ノウルズが、当時とうじ勤つとめていたゼロックス社しゃの職しょくを辞じして全ぜんマネージメントを一いち手てに引ひき受うけることになった。ビヨンセたちメンバーは10代の半なかばになると、レッスンに専念せんねんするために学校がっこうを中退ちゅうたいして（代かわりに家庭かてい教師きょうしをつけた）、メジャー・デビューに向むけて地道じみちな活動かつどうを続つづけた。ビヨンセは父ちちの厳きびしい指導しどうの元もと、才能さいのうを磨みがいていき、聖歌せいか隊員たいいんとして教会きょうかいでも歌うたっていた。

デスティニーズ・チャイルド

詳細しょうさいは「デスティニーズ・チャイルド」を参照さんしょう

「ガールズ・タイム」 (Girl's Tyme) は1996年ねん、聖書せいしょの『イザヤ書しょ』を読よんでいたビヨンセの母ははの提案ていあんで、「デスティニーズ・チャイルド」 (Destiny's Child) に改名かいめいした。やがて4人組にんぐみのデスティニーズ・チャイルドは、コロムビア・レコードの社員しゃいんの目めにとまり、1997年ねんにデビュー・シングル、1998年ねんにデビュー・アルバムを出だし、全米ぜんべいの人気にんきグループになった。

父ちち・マシュー・ノウルズはマネージャー、母はは・ティナはデスティニーズ・チャイルドの衣装いしょうデザイン兼けん専属せんぞくスタイリストを担になった。この家族かぞく経営けいえいのスタイルは、次第しだいに他たの第だい一いち次じデスティニーズ・チャイルドのメンバーたち（ラターヴィアとラトーヤ）の反感はんかんを買かいった。マネージャーであるマシューを追おい出だそうとしたメンバー二に人にんが、逆ぎゃくに追おい出だされ、ビヨンセと、ビヨンセの親友しんゆう・ケリー・ローランド以外いがいのメンバー脱退だったいに至いたったといわれている。

新しんメンバーを加くわえたデスティニーズ・チャイルドは、その後ご2005年ねんに解散かいさんした。再さい結成けっせいの噂うわさが度々どど浮上ふじょうし、ビヨンセのライヴやスーパーボウルでの一いち日にち限定げんていの再さい結成けっせい、新曲しんきょくの発表はっぴょうなどはあったが、本格ほんかく的てきな再さい結成けっせい実現じつげんには至いたっていない。

ソロ活動かつどう

デスティニーズ・チャイルドのメンバーそれぞれがソロ活動かつどうをし、グループ活動かつどうを休眠きゅうみん中ちゅうの2001年ねん、ビヨンセはMTV制作せいさくの映画えいが『カルメン：ア・ヒップ・ホペラ』 (Carmen: A Hip Hopera) の主役しゅやくに抜擢ばってきされた。次つぎに2002年ねんに映画えいが『オースティン・パワーズ ゴールドメンバー』 (Austin Powers in Goldmember) に出演しゅつえんし、その主題歌しゅだいか「ワーク・イット・アウト」 (Work It Out) を6月がつにリリース。同年どうねん10月がつには、ボーイフレンドと噂うわさされていたジェイ・Zとのシングル「'03 ボニー&クライド」 ('03 Bonnie And Clyde) もリリースした。しかしメンバーのケリー・ローランドのソロデビュー・アルバム『シンプリー・ディープ』 (Simply Deep) に手てを貸かすなどするうちに、自身じしんのソロデビュー・アルバムの発表はっぴょうは延のび延のびになっていた。

2003-2004年ねん：デンジャラスリィ・イン・ラヴ

2003年ねん6月がつ、レコーディングに1年ねん半はんかけたソロデビュー・アルバム『デンジャラスリィ・イン・ラヴ』 (Dangerously in Love) をリリースした。ジェイ・Zをフィーチャリングしたファースト・シングル「クレイジー・イン・ラブ」 (Crazy In Love) は、8週しゅう連続れんぞくビルボード・ホット100シングルチャートで1位いを記録きろくし、この夏なつ最大さいだいのヒットとなった。

1stアルバム『デンジャラスリー・イン・ラヴ』はアメリカ、イギリス、カナダでポップアルバムチャート（ビルボード200）とR&Bアルバムチャートでトップを記録きろく。アメリカで400万まん枚まい、全ぜん世界せかいでは1,100万まん枚まい以上いじょうのセールスを記録きろく。シングルとアルバムが同時どうじにアメリカとイギリスでポップチャート1位いを記録きろくするのは1983年ねん以来いらい、女性じょせいでは初はつの功績こうせきとなった。ビヨンセは、2003年ねん最もっとも商業しょうぎょう的てきに成功せいこうを収おさめる女性じょせいR&B歌手かしゅになるまで成長せいちょうした。2004年ねんには、アリシア・キーズに押おされて女性じょせいで2位いに転落てんらくしたものの、アリシアもビヨンセを超こえるほどのセールスを記録きろくすることはなかった。

「Baby Boy」を踊おどるビヨンセ

夏なつの終おわりにかけて、ダンスホールレゲエ歌手かしゅのショーン・ポールをフィーチャーした2枚まい目めのシングル「ベイビー・ボーイ」(Baby Boy) もヒットチャートに浮上ふじょうし、2003年ねんの大だいヒット曲きょくの1つになった。秋あきはラジオでもヘヴィー・ローテーションされ、「クレイジー・イン・ラブ」より1週しゅう長ながい9週しゅう連続れんぞく1位いを記録きろくした。この曲きょくはビヨンセ曰いわく「アラビック・レゲエ」で、衣装いしょうもアラブ調ちょうで披露ひろうされることがある。「ベイビー・ボーイ」の成功せいこうからまもなく、3枚まい目めのシングル「ミー、マイセルフ・アンド・アイ」(Me, Myself and I)、続つづいて翌年よくねんには、4枚まい目めのシングル「ノーティ・ガール」(Naughty Girl) をリリース。両りょう曲きょくは、ビルボード・ホット100でそれぞれ最高さいこう4位いと最高さいこう3位いを記録きろくした。

5枚まい目めのシングルは、ロバータ・フラックとダニー・ハサウェイの楽曲がっきょくを元もとにした、ルーサー・ヴァンドロスとのデュエット「ザ・クローサー・アイ・ゲット・トゥ・ユー」(The Closer I Get to You) で、ヴァンドロスがフラックのパートを歌うたい、ビヨンセはハサウェイのパートを歌うたっている。この楽曲がっきょくはヴァンドロスのアルバム『ダンス・ウィズ・マイ・ファーザー』(Dance With My Father) にも収録しゅうろくされ、第だい46回かいグラミー賞しょうベストR&Bパフォーマンス賞しょうのDuo or Group with Vocals部門ぶもんを共有きょうゆうした。この他ほかにも、2004年ねんの授賞じゅしょう式しきでビヨンセは、ソロ活動かつどうでベスト女性じょせいR&Bボーカルパフォーマンス賞しょう、ベストコンテンポラリーR&Bアルバム賞しょうを含ふくむ5部門ぶもんのグラミー賞しょうを受賞じゅしょうした。

このアルバムの大だい成功せいこうにより、2003年ねん11月に初はつのソロツアー「デンジャラスリィ・イン・ラブ・ツアー」(Dangerously in Love Tour) を行おこない、イギリス、アイルランド、オランダの3か国こくを廻まわった。11月10日にちのロンドンのウェンブリー・アリーナでのコンサートの模様もようは、翌年よくねん2004年ねんのライブアルバム『ライヴ・アット・ウェンブリー』(Live at Wembley) に収録しゅうろくされた。

2004年ねんの第だい38回かいスーパーボウルでは、アメリカ国歌こっか「星条旗せいじょうき」を熱唱ねっしょうした。プレーショウの出演しゅつえん者しゃの中なかで唯一ゆいいつの黒人こくじん女性じょせいのビヨンセはABCのインタビューで、アメリカの黒人こくじん女性じょせいはいまだに白人はくじん女性じょせい以上いじょうに努力どりょくしないと成功せいこうできないと語かたり、メイクやスタイリストなどステージに必要ひつようなものは全すべて自分じぶんで用意よういしなければならなかったこと、リハーサル回数かいすうが他たのアーティストよりも多おおく、自分じぶんの実力じつりょくが何なにかを証明しょうめいしなければならない気持きもちになったが、細こまかいことはその場ばで口くちを挟はさまなかったことなどを語かたった。この問題もんだいはのちの2008年ねんに再燃さいねんして、ある雑誌ざっしがビヨンセの写真しゃしんを露骨ろこつに加工かこうし、肌はだの色いろを明あかるい小麦色こむぎいろにしたことで、論争ろんそうが巻まき起おこった。

2005-2007年ねん：B'DAY

2005年ねん4月がつから、日本にっぽんの広島ひろしま公演こうえんを皮切かわきりに行おこなわれたデスティニーズ・チャイルドのワールドツアー「デスティニー・フルフィルド…アンド・ラビィン・イット」(Destiny Fulfilled... and Lovin' It ) 中ちゅうの6月がつ11日にち、スペインバルセロナでのライブ中ちゅう、突然とつぜんグループ解散かいさんを発表はっぴょう。9月10日にちのカナダバンクーバーでデスティニーズ・チャイルドとしての最終さいしゅう公演こうえんを行おこなった。また、9月にリリースされたルーサー・ヴァンドロスへのトリビュートアルバム『ソー・アメイジング〜オールスター・トリビュート・トゥ・ルーサー・ヴァンドロス』(So Amazing: An All-Star Tribute to Luther Vandross) において、スティーヴィー・ワンダーと「ソー・アメイジング」(So Amazing) をデュエットした。

12月には、ラッパーのスリム・サグをフィーチャーしたニューシングル「チェック・オン・イット」(Check On It) をリリース。この楽曲がっきょくは、ビヨンセがザニア役やくとしてクルーゾー警部けいぶ役やくのスティーヴ・マーティンと共演きょうえんし、2006年ねん2月がつに公開こうかいされた映画えいが『ピンクパンサー』(The Pink Panther) の主題歌しゅだいかで、デスティニーズ・チャイルドのアルバム『ナンバーワンズ』(#1's) と、映画えいが『ピンクパンサー』サウンドトラックに収録しゅうろくされた。

2006年ねん9月がつ4日にち、25歳さいの誕生たんじょう日びであるこの日ひに2ndアルバム『ビー・デイ』(B'Day) をリリース。日米にちべい同時どうじ発売はつばいで、当日とうじつは日本武道館にほんぶどうかんでバースデーライブ「HAPPY B'DAY PARTY」が開催かいさいされ、アルバム曲きょくを世界せかい初はつ披露ひろうするなど、世界せかい的てきに配信はいしんされるメモリアルライブとなった。アルバムからは、先行せんこうシングル「デ・ジャ・ヴ feat. Jay-Z」(Déjà vu)、「リング・ジ・アラーム」(Ring The Alarm) （アメリカのみ先行せんこう）がヒットした。12月には、同名どうめいブロードウェイ・ミュージカルを映画えいが化かした『ドリームガールズ』に主演しゅえん。サウンドトラックもビルボード・ホット200で1位いを記録きろくし、シングルカットされた「リッスン」(Listen) もヒットした。

また同おなじく12月には、アルバム『ビー・デイ』からの3枚まい目めのシングル「イレプレイスブル」(Irreplaceable) が、2007年ねん1月がつに跨またいで10週しゅう連続れんぞく1位いを記録きろく。これまでのソロキャリアで最もっとも多おおく1位いにランクインした楽曲がっきょくとなり、2007年ねんビルボードチャート・シングル部門ぶもんで年間ねんかん1位いを記録きろくした。この楽曲がっきょくはオーストラリア、ハンガリー、アイルランド、ニュージーランドでも1位いになるなど、世界せかい的てきにもヒットした。

また、「アップグレイド・ユー」(Upgrade U)、翌年よくねん2007年ねんリリースの「ゲット・ミー・ボディード」（Get Me Bodied）、イギリス圏けんのみリリースの「グリーンライト」(Green Light) などヒットし、アルバム『ビー・デイ』(B'Day) は第だい49回かいグラミー賞しょうで4部門ぶもんのノミネートを受うけ、最優秀さいゆうしゅうコンテンポラリーR&Bアルバム賞しょうを受賞じゅしょうした。また、シャキーラとのデュエットシングル「ビューティフル・ライアー〜華麗かれいなる反撃はんげき」(Beautiful Liar) も新曲しんきょくとして発表はっぴょう。この楽曲がっきょくや「リッスン」、新曲しんきょく「ウェルカム・トウ・ハリウッド」（Welcome to Hollywood）など5曲きょくをさらに加くわえた『ビー・デイ』の豪華ごうか版ばん (Deluxe Edition) も再さい発売はつばいされた。

「The Beyoncé Experience」ツアーで「Dejavu」を歌うたうビヨンセ

さらに2007年ねん4月がつ10日とおかからは、約やく8か月げつ半はんにわたる初はつの大だい規模きぼなワールドツアー「ザ・ビヨンセ・エクスペリエンス」 (The Beyoncé Experience) を日本にっぽんの東京とうきょうドームからスタートさせた。このツアーはオーストラリア、ヨーロッパ、北きたアメリカ、アフリカを凱旋がいせんし、計けい96公演こうえんとなった。このライブを日本にっぽんから始はじめた理由りゆうについてビヨンセは、日本にっぽんが大好だいすきな国くにで、25歳さいの誕生たんじょう日びを祝いわってもらったり、本当ほんとうに素晴すばらしいところで世界一せかいいち最高さいこうのファンがいてくれるからだと述のべ、日本にっぽんからツアーを始はじめることでいいバイヴやエネルギーをもらえると語かたった。

この初はつのワールドツアーのバックバンド10名めいは全員ぜんいん女性じょせいで、日本人にっぽんじんピアニストの辻つじ利恵りえもメンバーとして参加さんかした。この専属せんぞくバンド「シュガ・ママ」 (Suga Mama) のミュージシャンたちは、オーディションで集あつめられ、「イレプレイスブル」のPVから初はつ披露ひろうされていたメンバー。ツアーには、「ザ・ママス」 (The Mamas) と名付なづけられた3人組にんぐみの黒人こくじん女性じょせいがバックヴォーカルとして参加さんかした。ライブではバンド・メンバーがそれぞれソロパートを披露ひろうし、ビヨンセは8着ちゃくの衣装いしょうを変かえた。10月にはこのライブ映像えいぞうを収録しゅうろくしたリミックスCD＋ライブDVD『B'DAY〜ザ・ビヨンセ・エクスペリエンス・ライヴ』 (The Beyoncé Experience Live) がリリースされた。

2008年ねん4月がつ4日にち、長年ながねんの恋人こいびとといわれていたジェイ・Zと極秘ごくひ結婚けっこん。友人ゆうじんや親族しんぞくのみの結婚式けっこんしきを行おこなうが、マスコミなどには結婚けっこんについて詳細しょうさいを一切いっさい語かたっていなかった。結婚けっこん指輪ゆびわの下したには「4」の数字すうじ「IV」のタトゥーを入いれた。なお、婚約こんやくをした日ひはジェイ・Zの誕生たんじょう日びだった。

2008年ねん-2009年ねん：I Am...Sasha Fierce

2008年ねん11月、3rdアルバム『アイ・アム…サーシャ・フィアース』 (I Am... Sasha Fierce) をリリース。このアルバムは初はつの2枚まい組ぐみアルバムで、自身じしんをより深ふかく素直すなおに表現ひょうげんした静的せいてきな「I Am」サイドと、情熱じょうねつ的てきでセクシーなステージ上じょうのビヨンセを表現ひょうげんした「Sasha Fiears」サイド（もう一人ひとりの別べつ人格じんかくの自分じぶんで、サーシャという名なは従姉妹いとこ・アンジーから名付なづけられた）で構成こうせいされている。それぞれのサイドから先行せんこうシングルとして「イフ・アイ・ワー・ア・ボーイ」(If I Were A Boy)、「シングル・レディース」(Single Ladies) の対照たいしょう的てきな2曲きょくがリリースされた。これまでのビヨンセになかったスローテンポで静観せいかん的てきな趣おもむきの「イフ・アイ・ワー・ア・ボーイ」は、日本にっぽんの音楽おんがく番組ばんぐみ『ミュージックステーション』で世界せかい初はつ披露ひろうされた。アップテンポの「シングル・レディース」は、ビルボードチャートで4週しゅう1位いを獲得かくとくする大だいヒットとなった。

「I Am... World Tour」のオープニング（2009年ねん）

2009年ねん1月がつに行おこなわれた、バラク・オバマの大統領だいとうりょう就任しゅうにんパーティーでは、オバマが楽屋裏がくやうらで、「シングル・レディース」の片手かたてをヒラヒラさせるダンスの振ふり付つけを披露ひろうし、その映像えいぞうがネット上じょうでも話題わだいとなった。オバマは、次女じじょの名前なまえが「Sasha」であることから、ビヨンセに関心かんしんがあったと絶賛ぜっさんした。このパーティーでは、映画えいが『キャデラック・レコード 音楽おんがくでアメリカを変かえた人々ひとびとの物語ものがたり』 (Cadillac Records) からの楽曲がっきょく「アット・ラスト」 (At Last) もビヨンセは披露ひろうし、チークダンスのテーマ曲きょくとしてパフォーマンスをした。シングル「アット・ラスト」はサウンドトラック『キャデラック・レコード』(Cadillac Records: Music from the Motion Picture) に収録しゅうろくされている。

2009年ねん2月がつ、『アイ・アム...サーシャ・フィアース』からの次つぎのシングルとして「ヘイロー」(Halo)、「ディーヴァ」(Diva) をそれぞれリリース。「ヘイロー」は、発売はつばい当初とうしょは爆発ばくはつ的てきなヒットに至いたらなかったが、ビヨンセのこれまでのキャリアにおいて最もっとも長ながくビルボード・ホット100内ないにキープされた楽曲がっきょくとなった。また、「ヘイロー」はのちに歌詞かしを少すこし変かえて、マイケル・ジャクソンへのトリビュートとして歌うたわれたりする楽曲がっきょくとなった。4月には、自身じしん主演しゅえんで製作せいさく総そう指揮しきも兼任けんにんしたサスペンス映画えいが『オブセッション 歪いがんだ愛あいの果はて』(Obsessed) も全米ぜんべいで公開こうかいされた。

その後ごも『アイ・アム...サーシャ・フィアース』から、「エゴ」(Ego)、「ブロークン・ハーテッド・ガール」(Broken-Hearted Girl) もシングルカットされた。「エゴ」はカニエ・ウェストをフィーチャーしたリミックスも発売はつばいされた。6月には、「スウィート・ドリームス」(Sweet Dreams) をリリースし、日本にっぽんで本人ほんにん出演しゅつえんのクリスタルガイザーのCMソングになった。この楽曲がっきょくはアルバムリリース前まえに、自身じしんのウェブサイトにて「Beautiful Nightmare」のタイトルで“新曲しんきょく”として発表はっぴょうしていたトラックだった。

「I Am... World Tour」で生なまラップを披露ひろうするジェイ・Z

3月から始はじまった4回かい目めのソロツアーであり、2度目どめの大だい規模きぼなワールドツアー「アイ・アム...ワールド・ツアー」(I Am... World Tour) は、北きたアメリカ、ヨーロッパ、アジア、オーストラリア、中東ちゅうとう、南みなみアメリカを凱旋がいせんし、翌年よくねん2010年ねん2月がつまでに計けい108公演こうえんが行おこなわれた。頭あたまの「クレイジー・イン・ラブ」(Crazy In Love) のパフォーマンスでは、数かずヴァースのラップのためにジェイ・Zが一いち曲きょく目めから生なま登場とうじょうしたり、ライブ中盤ちゅうばんではサーカスのようにワイヤーリフトで宙吊ちゅうづりになってくるくる回転かいてんしながら観客かんきゃくにより近ちかい真中まんなかの第だい2ステージに移動いどうしパフォーマンスをするなど豪華ごうかなステージングとなった。ティエリー・ミュグレーによる70着ちゃく以上いじょうのコスチュームも話題わだいとなり、ビルボード誌しのコンサート興行こうぎょう収入しゅうにゅうランキングでも1位いを獲得かくとくするなど過去かこ最大さいだい級きゅうの成功せいこうを収おさめた。この世界せかい各国かっこくのライブ映像えいぞうをまとめたDVD『アイ・アム...ワールド・ツアー』(I Am... World Tour) に収録しゅうろくされ12月にリリースされた。

さらに、このワールドツアーの合間あいまに、8月がつにはサマーソニック'09のヘッドライナーとして日本にっぽんに再さい来日らいにちし、10月には神戸こうべ、大阪おおさか、名古屋なごやなどで5公演こうえんの単独たんどく来日らいにちツアーを行おこなった。この単独たんどく公演こうえんは、「アイ・アム...ワールド・ツアー」とは、全まったく別べつに練ねられたステージングとプロダクションで行おこなわれた。

6月25日にちのマイケル・ジャクソンの急逝きゅうせいに際さいしては、「人生じんせいとは、何なん回かい呼吸こきゅうをするかではなく、何なん度ど息いきをのむほどの瞬間しゅんかんがあるかどうかだと思おもうの。彼かれのアートを見みて、感かんじて、聴きいた人ひとはみんな、この時代じだいに生いきていること、マイケルのマジックを経験けいけんすることができたことを、光栄こうえいに思おもうでしょう。愛あいしているわ、マイケル」という哀悼あいとうの言葉ことばを自身じしんのウェブサイトで発表はっぴょうした。

2010年ねん-2012年ねん：4、出産しゅっさん

ワールドツアー「アイ・アム...ワールド・ツアー」(I Am... World Tour) 敢行かんこう途中とちゅうで発表はっぴょうされた第だい52回かいグラミー賞しょうで本ほん年度ねんど最多さいた10部門ぶもんでのノミネーションを記録きろくし、ローリン・ヒルと並ならぶ、最多さいたノミネートのタイ記録たいきろくとなった。1月31日にちの授賞じゅしょう式しきでも、アルバム『アイ・アム...サーシャ・フィアース』(I Am... Sasha Fierce) が年間ねんかん最優秀さいゆうしゅうアルバム賞しょう、シングル「ヘイロー」(Halo) は年間ねんかん最優秀さいゆうしゅうレコード賞しょう、「シングル・レディース」(Single Ladies) が年間ねんかん最優秀さいゆうしゅう楽曲がっきょく賞しょうなど、本年度ほんねんど最多さいた6部門ぶもんを受賞じゅしょうし、女性じょせいアーティストでは史上しじょう最多さいた受賞じゅしょうとなり、歴代れきだいでも獲得かくとく数すう3位いタイという偉業いぎょうを成なし遂とげた。なお、年間ねんかん最優秀さいゆうしゅう楽曲がっきょく賞しょうはビヨンセにとって初はじめての獲得かくとくだった。

また、ビヨンセがフィーチャリングアーティストとして参加さんかしたレディー・ガガのシングル「テレフォン」(Telephone) が1月がつにリリース。ビヨンセはプロモーションビデオにも出演しゅつえんした。「テレフォン」は3月がつ15日にち、ビルボードのポップソングチャートにおいて1位いを獲得かくとくした。これにより、フィーチャーされたビヨンセは6曲きょくの全米ぜんべい1位いシングルを持もつことになった。

「4 Intimate Nights with Beyoncé」ライブでのビヨンセ（2011年ねん8月がつ）

1月がつ下旬げじゅん、母ははの助言じょげんをき入きいれ、ブレイクを発表はっぴょう。おもな芸能げいのう活動かつどうを休止きゅうしして約やく9か月げつの休暇きゅうかをとった。この間あいだにこれまでビヨンセの全ぜんマネージメントを務つとめていた父親ちちおや・マシュー・ノウルズから独立どくりつすることを決意けついする。父ちちとビジネス上じょうの袂たもとを分わかち、以後いご、夫おっと・ジェイ・Zと二に人にん三脚さんきゃくで全ぜんマネージメントをすることになった。これは、初はじめて身みごもった子こを流産りゅうざんしたことや、これまでビジネス一辺倒いっぺんとうだけの関係かんけいであった父ちちとの関係かんけいを変かえ、私生活しせいかつにおける家族かぞくとしての「父ちちと娘むすめ」の繋つながりを保たもつため、父親ちちおやから独立どくりつしなければいけないと考かんがえたためだったとビヨンセはのちに述のべている。

この父親ちちおやとの「ビジネス上じょうでの決別けつべつ」は休暇きゅうか中ちゅうの3月がつ、公おおやけに正式せいしき発表はっぴょうされた。なお、2009年ねん後半こうはんに父ちちマシューの不倫ふりんや隠かくし子ごが発覚はっかくし、母ははティナが離婚りこんを申もうし入いれ調停ちょうていとなっていた（のちに両親りょうしんの離婚りこん成立せいりつ）。また、イギリス王室おうしつから要請ようせいされていた4月がつのウィリアム王子おうじの結婚けっこん披露宴ひろうえんでのパフォーマンスも、夫おっと・ジェイ・Zの甥おいの大学だいがくの卒業そつぎょう式しきに参加さんかするためという理由りゆうで辞退じたいした。

6月がつ、4thアルバム『4』 (4) を発表はっぴょう。ビルボード・ホット200チャートで初はつ登場とうじょう1位いとなり、史上しじょう3人にん目めとなるデビューからアルバム4作さく連続れんぞく首位しゅいを達成たっせいした。しかし先行せんこうシングル「ラン・ザ・ワールド」(Run the World (Girls) ) のセールスは思おもったほど伸のびず、「シングル・レディース」のような大だいブームにならなかった。「ラン・ザ・ワールド」のミュージック・ビデオは、フランシス・ローレンスが監督かんとくし、モハーヴェ砂漠さばくで200人にんを超こえるダンサーが参加さんかし3日間にちかん撮影さつえいされ、それまでのビヨンセにとって最大さいだい規模きぼの大作たいさくだった。起用きようされた8人にんの振付ふりつけ師しの中なかには、ビヨンセがYouTubeでパフォーマンスを見初みそめて連絡れんらくを取とったモザンビークのダンス・チーム「Tofo Tofo」の二人ふたりがいたが、彼かれらはビヨンセの存在そんざいを知しらなかったというエピソードがある。また、この頃ころからビヨンセのバック・ダンサーに双子ふたごのフランス人じん男性だんせいダンサー「Les Twins」が参加さんかしはじめた。

アルバム『4』からは他たに「ベスト・シング・アイ・ネヴァー・ハド」(Best Thing I Never Had)、「パーティー」(Party)、「ラブ・オン・トップ」(Love on Top)、「カウントダウン」(Countdown) などのポップ・ナンバーが次々つぎつぎとシングルカットされてヒットした。なお、アルバムタイトルの『4』の由来ゆらいについてビヨンセは、「4」という数字すうじは、自身じしんの誕生たんじょう日び（9月がつ4日にち）、母ははの誕生たんじょう日び（1月がつ4日にち）、夫おっとの誕生たんじょう日び（12月4日にち）など、自分じぶんにとって特別とくべつな数字すうじだからだとし、そのため結婚式けっこんしきも4月がつ4日にちにしたとビルボード誌しで語かたっている。

2011年ねん8月がつ中旬ちゅうじゅんにニューヨークで4日にち行おこなわれたレジデンシー・ショウ「4 インティメイト・ナイツ・ウィズ・ビヨンセ」(4 Intimate Nights with Beyoncé) は、収容しゅうよう人数にんずうがわずか2,500人にんの「ローズランド・ボールルーム」(Roseland Ballroom) でのライブだったが、4公演こうえん約やく1万まん枚まいのチケットが22秒びょうで完売かんばいする記録きろくになった。

その約やく10日にち後ごの8月がつ28日にち、MTVビデオ・ミュージック・アワードにおいて、「ラブ・オン・トップ」のパフォーマンス直後ちょくごに衣装いしょうのブレザーのボタンを外はずしてお腹なかを示しめし、妊娠にんしんしていることを発表はっぴょう。世間せけんを驚おどろかせた。2012年ねん1月がつ7日にちに長女ちょうじょを出産しゅっさんし、子供こどもは「ブルー・アイヴィー」(Blue Ivy) と名付なづけられた。2日にち後ごに夫おっとジェイ・Zが発表はっぴょうした楽曲がっきょく「グローリー」(Glory) では、過去かこに流産りゅうざんした経験けいけんなど子供こどもを授さずかるまでの道みちのりが明あかされている。『4』からのシングル「Love on Top」が2012年ねん3から4月がつにかけてビルボード R&Bチャートで7週しゅう連続れんぞく1位いを獲得かくとくした。

2012年ねん5月がつ25日にちから28日にち、出産しゅっさん後ご初はつのライブ「レヴェル・プレエンツ：ビヨンセ・ライブ」(Revel Presents: Beyoncé Live) をアトランティックシティで開催かいさい。この年としに死去しきょしたホイットニー・ヒューストンとドナ・サマーの楽曲がっきょくを取とり上あげ追悼ついとうした。

マイケル・ジャクソンの3回忌かいきには、自身じしんのウェブサイトで、「ガールズ・タイム」(Girl's Tyme) 時代じだいの最初さいしょのプロデューサーから勧すすめられてジャクソン5の「フーズ・ラヴィン・ユー」(Who's Lovin' You) を何なん度ども繰くり返かえし聴きくうちに、「時じには、テクニックにとらわれることなく、気持きもちの赴おもむくまま歌うたえばいい」ということをマイケルの歌うたから教おしえられ、ソウル（魂たましい）を学まなんだと追悼ついとうの言葉ことばを述のべた。

2013年ねん-2015年ねん : BEYONCÉ

スーパーボウルのハーフタイムショーでのビヨンセ（2013年ねん）

2013年ねん1月がつ、デスティニーズ・チャイルドとして、新曲しんきょく「ヌクリア」（Nuclear）を含ふくめた、新あたらしいコンピレーション・アルバム『ラブ・ソングス』(Love Songs) をリリース。同月どうげつ、バラク・オバマ米べい大統領だいとうりょうの2度目どめとなる就任しゅうにん式しきで、アメリカ国歌こっか「星条旗せいじょうき」を披露ひろうした。2月には、第だい47回かいスーパーボウルのハーフタイムショーに出演しゅつえんし、そのパフォーマンスの最中さいちゅうのTwitterには、1分間ふんかんに26万まん8000ツイートが記録きろくされた。同月どうげつに行おこなわれた第だい55回かいグラミー賞しょうにおいては、「ラブ・オン・トップ」(Love on Top) が最優秀さいゆうしゅうトラディショナルR&Bパフォーマンスを受賞じゅしょうした。

4月がつからは、翌年よくねんの2014年ねん3月がつまでに全ぜん132公演こうえんを予定よていする巨大きょだいなワールドツアー「ザ・ミセス・カーター・ショウ」(Mrs. Carter Show World Tour) が、セルビア・ベオグラードを皮切かわきりにスタートした。この5回かい目めのソロツアーは3度目どめのワールドツアーとなり、ヨーロッパ、北きたアメリカ、南みなみアメリカ、オーストラリアを凱旋がいせんする。

5月には、アンドレ3000と共ともにエイミー・ワインハウスの楽曲がっきょく「ブラック・トゥー・ブラック」(Back to Black) をカバー。この楽曲がっきょくは、映画えいが『華麗かれいなるギャツビー』( The Great Gatsby) のサウンドトラックに収録しゅうろくされた。その他た2013年ねんビヨンセは、ケリー・ローランドの「ユー・チェンジド」(You Changed) や、ザ・ドリームの「ターント」(Turnt)、あるいは、夫おっとであるジェイ・Zの「パートII オン・ザ・ラン」(Part II (On the Run) )、「トム・フォード」(Tom Ford)、「BBC」といった楽曲がっきょくに参加さんかし、コラボレーションを行おこなった。

「The Mrs. Carter Show World Tour」で炎ほのおに包つつまれるビヨンセ（2013年ねん）

2013年ねんは、正式せいしきなシングルリリースは無なかったものの、ペプシのCMソング「グロウン・ウーマン」(Grown Woman) や、H&MCMソング「スタンディング・オン・ザ・サン」(Standing On The Sun)、ホームページで公開こうかいされた「ボウ・ダウン/アイ・ビーン・オン」(BOW DOWN/I Been On) などの新曲しんきょくを次々つぎつぎと公開こうかいし、ニューアルバムをリリースするのではないか、といった噂うわさが度々たびたび流ながれていた。ニーヨやジャスティン・ティンバーレイク等ひとしもビヨンセと共ともにスタジオに入はいったことを雑誌ざっしのインタビュー等とうで語かたっており、リリースは間近まぢかとされながらも正式せいしきなリリース発表はっぴょうはなく、2014年ねんを迎むかえようとしていた。

そして12月13日にち、突如とつじょ5thアルバム『ビヨンセ』(BEYONCÉ) を全ぜん世界せかいのiTunes Store限定げんていでリリース。事前じぜんの宣伝せんでんは全まったくなく、先行せんこうシングルもないという異例いれいの状態じょうたいでのサプライズ・リリースとなった。ビジュアル・アルバムと銘打めいうたれたこの作品さくひんは、14曲きょくの新曲しんきょくと、17編へんのビデオ映像えいぞうで構成こうせいされている。ビデオはヒューストンや、パリ、リオデジャネイロ、シドニーといった世界せかい各地かくちで極秘ごくひに撮影さつえいされた。Twitterでは発売はつばいから12時じ間あいだで120万まんツイート以上いじょうを記録きろくした。

『BEYONCÉ』は、発売はつばいから3日間にちかんで61万まん7千せんダウンロードを売うり上あげ、ビルボードチャートでは初はつ登場とうじょう1位いを記録きろくした。これでビヨンセは、デビューからアルバム連続れんぞく5作さくすべて初はつ登場とうじょう1位いを獲得かくとくした史上しじょう初はつの女性じょせいアーティストになった。61万まん7千せんダウンロードという数字すうじは、アメリカ国内こくないにおける2ndアルバム『ビー・デイ』(B'Day) の54万まん1千せん枚まいをデジタルセールスのみで上回うわまわった形かたちとなり、彼女かのじょのキャリアにおいて史上しじょう最高さいこうの初動しょどうセールスとなった。また、全ぜん世界せかいでの売うり上あげは3日間にちかんで82万まん8千せんダウンロードに達たっした。これは、iTunes Storeにおける史上しじょう最速さいそくセールスとなり、6日にち後ごには100万まんダウンロードに上のぼり、104か国こくで1位いとなった。

2014年ねん1月がつには、第だい56回かいグラミー賞しょう授賞じゅしょう式しきのオープニング・パフォーマーとして登場とうじょうし、夫おっと・ジェイ・Zと共ともに『BEYONCÉ』の収録しゅうろく曲きょく「ドランク・イン・ラヴfeat.ジェイ・Z」(Drunk in Love) のパフォーマンスを披露ひろうした。

2016年ねん-現在げんざい : LEMONADE

「Renaissance World Tour」で馬うまにまたがって歌うたうビヨンセ（2022年ねん）

「Renaissance World Tour」のロンドン公演こうえん（2022年ねん）

2016年ねん2月がつ6日にち、新曲しんきょく「Formation」(Formation)を発表はっぴょう。曲きょくの中なかで、女性じょせいとして自立じりつすることの大切たいせつさを訴うったえつつも、アメリカで相次あいついでいる、警察けいさつによる黒人こくじん射殺しゃさつ事件じけんから生うまれたスローガン「Black Lives Matter」（ブラック・ライヴズ・マター：黒人こくじんの命いのちも大切たいせつだ）を意識いしきし、自身じしんの出自しゅつじや人種じんしゅ的てきルーツを語かたりながら「ブラックであること」を誇ほこりに感かんじていことを表明ひょうめいした、メッセージ性せいの強つよい楽曲がっきょくとなった。

その翌日よくじつの2月がつ7日にち、第だい50回かいスーパーボウルのハーフタイムショーに出演しゅつえん。コールドプレイとブルーノ・マーズと共演きょうえん。前述ぜんじゅつの「Formation」も披露ひろうされた。

4月がつ24日にち、前作ぜんさくに続つづき予告よこくなしに6thアルバム『レモネード』(Lemonade)を発表はっぴょう。夫おっとのジェイ・Zがオーナーを務つとめる音楽おんがくストリーミングサービス、Tidalでの限定げんてい配信はいしんが開始かいしされた。その販売はんばい方法ほうほうに加くわえ、夫おっとであるJay-Zの不貞ふていというパーソナルな話題わだいから黒人こくじん女性じょせいとして生いきていくことといった社会しゃかい的てきな側面そくめんにもフォーカスした作品さくひんとなっており大おおきな注目ちゅうもくを集あつめた。世界せかい各地かくちのチャートで1位いを獲得かくとくしたほか、Rolling StoneやThe Guardianといった大手おおて音楽おんがくメディアから「2016年ねん最もっとも素晴すばらしかったアルバム」に選えらばれるなど批評ひひょう家かからも圧倒的あっとうてきな支持しじを集あつめた。

2017年ねん6月がつに双子ふたごを出産しゅっさんした。

2022年ねん、7thアルバム『ルネッサンス』を発表はっぴょう。このアルバムは3部ぶ作さくの最初さいしょの一いち作さく=Act 1として発表はっぴょうされた。ハウスを取とり入いれたこのアルバムからは「ブレイク・マイ・ソウル」が全米ぜんべいNo.1のヒットを記録きろく。

2024年ねん、8thアルバム『カウボーイ・カーター』を発表はっぴょう。Act1の『ルネッサンス』に続つづくAct2として発表はっぴょうされたこの作品さくひんからは「テキサス・ホールド・エム」が黒人こくじん女性じょせいとして初はじめてカントリー・ソングス・チャートでNo.1になる快挙かいきょを果はたした。更さらにアルバム発売はつばいのプロモーションとしてサプライズ来日らいにちも果はたした。

映画えいが出演しゅつえん

映画えいが『Dreamgirls』のプレミアにて（2006年ねん）

女優じょゆう業ぎょうにも興味きょうみを持もっていたことから、特とくに演技えんぎの準備じゅんびもせず、MTVでメキ・ファイファーと共ともに、2001年ねんにヒップホペラ（ヒップホップ・オペラの合成ごうせい語ご）『カルメン：ア・ヒップ・ホペラ』(Carmen: A Hip Hopera) に出演しゅつえん。これは、1954年ねんにハリー・ベラフォンテとドロシー・ダンドリッジが共演きょうえんしたミュージカル映画えいが『カルメン』のリメイクで、女優じょゆうデビューした作品さくひんとなった。

2002年ねん7月がつ、映画えいが『オースティン・パワーズ ゴールドメンバー』(Austin Powers in Goldmember) では、フォクシー・クレオパトラ役やくでマイク・マイヤーズと共演きょうえん。ビヨンセはアフロヘアーになって演えんじた。また、同どう映画えいがサウンドトラックにザ・ネプチューンズプロデュースによる初はつのソロシングル「ワーク・イット・アウト」(Work It Out) を提供ていきょうするも、イギリスでトップ10、オランダ・オーストラリアではトップ40と奮ふるわなかった。アメリカでもラジオでほとんど曲きょくが流ながれず、PVもMTV, VH1 Soulなどでわずかに露出ろしゅつしただけであった。

2004年ねん、キューバ・グッディング・JrとMTV映画えいが『ファイティング・テンプテーションズ』(The Fighting Temptations) に出演しゅつえん。主題歌しゅだいか「ファイティング・テンプテーション」ではミッシー・エリオット、Free, Lyte M.C.をフィーチャリング。映画えいがはほどほどの興行こうぎょう成績せいせきを収おさめたが、曲きょくはそれほどヒットしなかった。

2006年ねん2月がつ10日とおかには、ザニア役やくとしてクルーゾー警部けいぶ役やくのスティーヴ・マーティンと共演きょうえんした『ピンクパンサー』がアメリカで公開こうかいされた（日本にっぽんでは同年どうねん5月がつ12日にちに公開こうかい）。映画えいがの主題歌しゅだいかになったシングル「チェック・オン・イット」（Check On It) は5週しゅう連続れんぞく全米ぜんべい1位いを記録きろくし、PVでは全身ぜんしんピンクに装よそおったビヨンセがダンスを披露ひろう。ピンク色ぴんくいろのヒールブーツは、自身じしんもファンであるBAPEの特注とくちゅう品ひんである。

同おなじく2006年ねんには、人気にんきコーラス・グループのシュープリームスをモデルにしたミュージカル『ドリームガールズ』の映画えいが版ばんに主演しゅえん。ダイアナ・ロスをモデルにしたキャラクター、ディーナ・ジョーンズを演えんじた。カーティス役やくにジェイミー・フォックスのほかにエディ・マーフィ、ジェニファー・ハドソンなどが出演しゅつえんした。ビヨンセは役やく作づくりのために半年はんとし間あいだの厳きびしい食事しょくじ制限せいげんをし、とうがらしにメープルシロップとレモン水みずを混まぜたものを飲のみ、14日間にちかんで10キロもダイエットしたという。ちなみにその後ごは魚さかなと野菜やさいを中心ちゅうしんとした食事しょくじで補おぎない健康けんこう管理かんりをし、撮影さつえいが終おわるとフライドチキンなどの揚あげ物ものを食たべて元もとの体重たいじゅうに戻もどした。映画えいがは12月にアメリカで公開こうかいされ、ビヨンセはゴールデングローブ賞しょう主演しゅえん女優じょゆう賞しょう（ミュージカル・コメディ部門ぶもん）にノミネートされた。

2008年ねん12月全米ぜんべい公開こうかいのチェス・レコードを題材だいざいにした映画えいが『キャデラック・レコード 音楽おんがくでアメリカを変かえた人々ひとびとの物語ものがたり』(Cadillac Records) では、ブルース・シンガー、エタ・ジェイムスの役やくで出演しゅつえんし、エタの代表だいひょう曲きょく「アット・ラスト」 (At Last) 、「アイド・ラザー・ゴー・ブラインド」 (I'd Rather Go Blind) などを歌うたった。

2009年ねん4月がつ24日にちに全米ぜんべいで公開こうかいされたサスペンス映画えいが『オブセッション』(Obsessed) は、公開こうかいと同時どうじに全米ぜんべいNo.1を記録きろく。本ほん作さくでは出演しゅつえんのみならず、製作せいさく総そう指揮しきも兼任けんにんした。日本にっぽんでは劇場げきじょう未み公開こうかいとなったが、『オブセッション 歪いがんだ愛あいの果はて』という邦題ほうだいで、2009年ねん10月がつ7日にちに日本にっぽん版ばんDVDが発売はつばいされた。

2009年ねん5月がつに公開こうかいされたアニメ映画えいが『Wow! Wow! Wubbzy!: Wubb Idol』(Wow! Wow! Wubbzy!: Wubb Idol) にゲストで声こえの出演しゅつえんした。

2012年ねん公開こうかい予定よていとされた『スタア誕生たんじょう』のリメーク版ばん映画えいが（クリント・イーストウッド監督かんとく）で主演しゅえんを務つとめることが決定けっていしていたが、妊娠にんしん・出産しゅっさんのため制作せいさくは延期えんきされた。

2013年ねん2月がつに、自身じしんでプロデュースした自伝じでん的てき記録きろく映画えいが『ライフ・イズ・バット・ア・ドリーム』(Life Is But a Dream) を、HBOテレビで放映ほうえいし、自身じしんのプライベート・ビデオや愛娘まなむすめの姿すがたが公開こうかいされた。

2013年ねん5月がつに公開こうかいされた3Dコンピュータアニメーション映画えいが『エピック』(Epic) で、「Queen Tara」の声こえの吹ふき替かえを担当たんとうした。

ファッション・ブランド

2005年ねん11月に、ファッション・ブランド「ハウス・オブ・デレオン」(House of Deréon) を、母親ははおや・ティナと共ともに立たち上あげた。「デレオン」は裁縫さいほう士しだったビヨンセの祖母そぼ・アグネスの名なからちなんでいる。「ハウス・オブ・デレオン」が掲かかげる3つのテーマは、「クチュール」「ソウル」「エキサイトメント」。設立せつりつに先駆さきがけ、デスティニーズ・チャイルドのワールドツアー中ちゅうの9月がつ9日にち、ファッション・ロックス・コンサートで実際じっさいに服ふくを何なん着ちゃっか着きて披露ひろうした。このファッションは、メイシーズ（アメリカ）などの有名ゆうめい百貨店ひゃっかてんで入手にゅうしゅ可能かのう。また、日本にっぽんのジュエリーメーカーサマンサ・タバサと契約けいやくし、バッグやジュエリーのプロデュースに参加さんかしたり、ビヨンセ自身じしんが製造せいぞう過程かていに関かかわっているフレグランスのブランド「Beyoncé」から、「HEAT」「PULSE」「HEAT RUSH」「MIDNIGHT HEAT」「RISE」などの香水こうすいも発売はつばいしている。

人物じんぶつ・私生活しせいかつ

ビヨンセの左側ひだりがわは母はは・ティナ（2010年ねん3月がつ）

愛称あいしょうの“Queen Bey”は“Queen Bee”と同どう発音はつおん。そのためライブでは蜜蜂みつばちや女王蜂じょおうばちのコスチュームを身みにつけることがよくある。また、アレルギーを持もつ娘むすめの治癒ちゆ効果こうかにハチミツが有効ゆうこうであることから、自宅じたくで養蜂ようほうも営いとなんでいる。

ヘアスタイルやヘアカラーを頻繁ひんぱんに変かえ、ロレアルのヘアカラーリング商品しょうひんのテレビコマーシャルにも出演しゅつえんした。本人ほんにんの地ち毛げは黒人こくじん特有とくゆうの黒くろいカーリーヘアであり、CM出演しゅつえん時じも含ふくめウィッグを愛用あいようし、ブロンドがかったウェーブの髪型かみがたにしていることが多おおい。

ビヨンセがマイケル・ジャクソンを目標もくひょうにしていることは有名ゆうめいである。デスティニーズ・チャイルド時代じだいのライブで、マイケル・ジャクソンが自分じぶんたちの舞台ぶたいのそでに立たって見みているのを発見はっけんした時ときには、興奮こうふんのあまりその場ばで倒たおれそうになって歌詞かしをすっかり忘わすれてしまい、他たの二人ふたりが穴埋あなうめしたというエピソードがある。

2010年ねん

ビヨンセのワールドツアーにピアニストとして参加さんかした唯一ゆいいつの日本人にっぽんじんである辻つじ利恵りえは、ビヨンセはメンバーそれぞれにソロパートを設もうけてくれるなど、バンド思おもいの人ひとで、さらに裏表うらおもてがない性格せいかくで、非常ひじょうに優やさしい人物じんぶつであると述のべている。

ステージでのパフォーマンスのイメージと実際じっさいのビヨンセは大おおきくかけ離はなれ、そのギャップに驚おどろく人々ひとびとが多おおいという。ビヨンセ自身じしんも、ステージ上じょうでの挑発ちょうはつ的てきでグラマラスな人格じんかくを「サーシャ・フィアース」（もう一人ひとりの自分じぶん。サーシャという名なは従姉妹いとこのアンジーが名付なづけた）と呼よび、現実げんじつの世界せかいの自分じぶんはもっと傷きずつきやすい人間にんげんだと再三さいさん語かたっている。ステージ上じょうで自分じぶんがまったくの別人べつじんに生うまれ変かわることに気きづいたのは、少女しょうじょ時代じだいに初はじめて出場しゅつじょうした学校がっこう主催しゅさいのタレント・ショーだったという。ステージに立たつとビヨンセは無意識むいしきに「サーシャ」に変身へんしんし、ステージで何なにをしたのか後あとで覚おぼえていないこともたびたびあり、高価こうかなブレスレットを観客かんきゃくに向むかって投なげたことを覚おぼえておらず、アシスタントのアンジーが慌あわててそれを回収かいしゅうしに走はしらなければならなかったこともあったという。

また、ワールドツアー「ザ・ビヨンセ・エクスペリエンス」(The Beyoncé Experience) のフロリダ州しゅうオーランド公演こうえんの際さい（7月がつ24日にち）、衣装いしょうのロングコートの裾すそにハイヒールのヒールを引ひっかけ、「リング・ジ・アラーム」(Ring The Alarm) のイントロで10数すう段だんの階段かいだんを頭あたまから転ころげ落おちたハプニングがあった。その時ときも顎あごを打うち本気ほんきで痛いたかったが、とにかくとっとと立たち上あがらなければと思おもい、その後ごすぐにガンガン髪かみを振ふり乱みだして、自分じぶんでもなんだったのか分わからない状態じょうたいで、びっくりしすぎて逆ぎゃくにハードにやっちゃえという感かんじだったと述のべ、そういう失敗しっぱいがあると自分じぶんに腹はらが立たって余計よけいパフォーマンスに力ちからが入はいるとCNNのインタビューにビヨンセは答こたえている。

対面たいめん取材しゅざいした記者きしゃによると、ステージ裏うらの素顔すがおのビヨンセは礼儀れいぎ正ただしく控ひかえ目めな印象いんしょうであるという。しかし、プライベートでは夫おっとへの積極せっきょく的てきな愛情あいじょう表現ひょうげんはやはり情熱じょうねつ的てきであるところが垣間見かいまみえ、また、祖母そぼから母はは、自分じぶんに繋つながる祈いのりの心しんや、何なん度ども「神かみ」の存在そんざいを口くちにして、「自分じぶんを超こえたところにある神かみの意志いし」に自みずからを委ゆだねようとする敬虔けいけんさを持もつなど、一般いっぱん的てきに想像そうぞうするよりも保守ほしゅ的てきで女性じょせいらしい面めんがある。

妹いもうとのソランジュ (Solange Knowles) はデスティニーズ・チャイルドのバックダンサーを務つとめるなどしていたが、2004年ねんにアルバム『ソロスター』(Solo Star) でデビュー直後ちょくご、デスティニーズ・チャイルドに加入かにゅうするとの噂うわさも流ながれたが、結局けっきょくメンバーになることはなく、アメリカンフットボール選手せんしゅのダニエル・スミス(Daniel Smith) との子こを妊娠にんしんし、結婚けっこんする（後のちに離婚りこん）。ソランジュの息子むすこ・ジュールズ（甥おい）をビヨンセは可愛かわいがっていて、第だい52回かいグラミー賞しょうの授賞じゅしょう式しきにも帯同たいどうしたり、2010年ねんの約やく9か月げつ間あいだの活動かつどう休止きゅうしの充電じゅうでん期間きかん中ちゅうも一緒いっしょにフロリダ州しゅうのディズニーランドへ行いくなど行動こうどうを共ともにしていた。

好すきな花はなについては、香かおりだったらクチナシが好すきだが、美うつくしさに関かんしては蘭らんが一番いちばん好すきだと言いい、自身じしんの結婚式けっこんしきには10万まん本ほんのデンドロビウムを用意よういした。

ビヨンセ一家いっかは「ポップス界かいのロイヤルファミリー」「黒人こくじん社会しゃかいのロイヤルファミリー」と形容けいようされる。

論争ろんそう

2011年ねん

2003年ねん7月がつ4日にちにテレビ放送ほうそうされたアメリカ独立記念日どくりつきねんび祝典しゅくてんで披露ひろうした「クレイジー・イン・ラブ」のパフォーマンスが論争ろんそうを巻まき起おこす。ビヨンセがユリシーズ・S・グラント大統領だいとうりょうの墓地ぼちの階段かいだんでふさわしくないダンスをしたとグラント・モニュメント協会きょうかいは非難ひなんし、関係かんけい者しゃに書状しょじょうを送おくった。これに対たいし、グラント大統領だいとうりょうのひ孫まごにあたるチャップマン・フォスター・グラントは「いまの世よの中なか、あの方法ほうほうで誰だれが気きにかける？ だれが分わかるか？ 年寄としよりが生いきていたら、楽たのしんだかもしれない」とコメントした。

また、同年どうねん終おわり頃ころに、ビヨンセは著作ちょさく権けん侵害しんがい容疑ようぎでシンガーソングライターのジェニファー・アーマーという若わかい少女しょうじょから告訴こくそされた。ジェニファーは楽曲がっきょくをビヨンセのレーベルに送おくったが、許可きょかなく使用しようされた、また2003年ねんにヒットしたビヨンセのシングル「ベイビー・ボーイ」が自身じしんの曲きょく「Got a Little Bit of Love for You」の歌詞かしに似にていると主張しゅちょう。2006年ねん10月がつ頃ごろ、ヒューストン連邦れんぽう裁判所さいばんしょは2つの曲きょくが「ほとんど異ことなる」と原告げんこく側がわの訴うったえを全面ぜんめん的てきに却下きゃっかする判決はんけつを下くだし、ビヨンセは無罪むざいとなった。ビヨンセは「今回こんかいのような訴訟そしょうが起おきたことは残念ざんねんだが、無罪むざいとなって安心あんしんしたし、早はやく次つぎに進すすみたい」とコメントを発表はっぴょうした。

2007年ねん6月がつ9日にちに、ダブリン（アイルランド）でのコンサート中ちゅう、ステージ上じょうで煙草たばこを深ふかく吸すって吐はき出だす仕草しぐさの真似まねをした後のち、「最高さいこうね」とつぶやくパフォーマンスをした。これに対たいし、アイルランド癌がん協会きょうかいから「若者わかものの間あいだで影響えいきょう力りょくのあるビヨンセが、喫煙きつえんを魅力みりょく的てきなものとして推奨すいしょうしていることに対たいして腹立はらだたしく、遺憾いかんに思おもう。ビヨンセや彼女かのじょと同等どうとうの立場たちばにある歌手かしゅには、自分じぶんたちの行動こうどうが将来しょうらいある若者わかものに及およぼす甚大じんだいな影響えいきょうについて真剣しんけんに考かんがえていただきたい」と抗議こうぎされた。

彼女かのじょはよく公おおやけの場ばで毛皮けがわ製品せいひんを身みに付つけていたため、度々どどPETAから名指なざしで非難ひなんされていた。同どう団体だんたいを支持しじする歌手かしゅのピンクからも「（毛皮けがわを着きることを）問題もんだいないとか、かっこいいって思おもってるかもしれないけど、大だい間あいだ違ちがい。何なんの毛皮けがわを着きてるのか知しらないけど、ビヨンセがその動物どうぶつから襲おそわれればいいのにと思おもう」と非難ひなんされたこともあった。毛皮けがわとは別件べっけんで、ビヨンセが飼かっているペットのシーズー犬けんを放置ほうちしているという噂うわさが流ながれたときには同どう団体だんたいに調査ちょうさされるなど決けっして仲なかは良好りょうこうではなかったが、2007年ねん頃ごろからビヨンセが毛皮けがわを身みに付つけなくなったため、PETAとの関係かんけいは改善かいぜんしつつある。

記録きろく

2009年度ねんどMTV Video Music Awardsにて

• アメリカ・イギリスで同時どうじにアルバム・シングルともに1位いを記録きろくした、初はつの女性じょせいアーティスト。
• アフリカ系けいアメリカ人じん女性じょせいとして初はつのASCAP Pop Awards "Songwriter of the Year" (2001)を受賞じゅしょう。
• 2003年ねんに最もっともセールスを記録きろくした女性じょせいR&Bアーティスト。
• 2005年ねんにアカデミー賞しょうのベスト・オリジナル・ソング賞しょうにノミネートされた5曲きょくのうち、3曲きょくをビヨンセが授賞じゅしょう式しきで歌うたった。
• ソロで5つのグラミー賞しょうを獲得かくとくし、たった1年ねんでアリシア・キーズ、ノラ・ジョーンズ、ローリン・ヒルを超こえる記録きろくを打うち立たてた。
• 5つのグラミー賞しょう、4つのMTVビデオ・ミュージック・アウォーズ、Brit AwardsでBest International Solo Artist など、30以上いじょうの賞しょうを受賞じゅしょうした。
• ビルボードシングルチャート「Crazy In Love」8週しゅう連続れんぞく1位い、「Baby Boy」9週しゅう連続れんぞく1位い、「Irreplaceable」10週しゅう連続れんぞく1位い
• ビルボードシングルチャート「Single Ladies」4週しゅう連続れんぞく1位い。「If I Were A Boy」最高さいこう3位い。「Halo」最高さいこう5位い。「Sweet Dreams」最高さいこう6位い。
• 2010年ねんのグラミー賞しょうでは女性じょせいアーティストとして最多さいたタイ記録たいきろくとなる10部門ぶもんでノミネートされ、主要しゅよう部門ぶもんとされる最優秀さいゆうしゅう楽曲がっきょく賞しょう（「Single Ladies」）を初はじめ6部門ぶもんで受賞じゅしょうとなった。これで自身じしんの女性じょせいアーティスト最多さいたの5部門ぶもん受賞じゅしょう（2003年ねん）の記録きろくを塗ぬり替かえ、6部門ぶもん受賞じゅしょうという快挙かいきょを成なし遂とげた。
• 2004年ねんMuchMusicが実施じっしした「最もっともセクシーな女性じょせい20人にん」では1位いになった。2005年ねんは20位いだった。
• 2007年ねんのAskMen com.が実施じっしした「最もっとも魅力みりょく的てきな女性じょせい99人にん」という企画きかくで、男性だんせい850万まん人にんの票ひょうを集あつめ「理想りそうの恋人こいびと1位い」となった。

資産しさん・収入しゅうにゅう

ワールド・ツアー「The Mrs. Carter Show World Tour」でのビヨンセ（ケルン、2013年ねん）

2009年ねん4月がつ、雑誌ざっし『パレード』が「セレブの年収ねんしゅう」を発表はっぴょうし、8,000万まんドル（日本円にほんえんで約やく80億おく円えん）を稼かせいだことがわかった。夫おっとのジェイ・Zの収入しゅうにゅうも8,200万まんドル（日本円にほんえんで約やく82億おく円えん）あり、夫妻ふさいの世帯せたい年収ねんしゅうは160億おく円えんを超こえていることになった。

2010年ねん7月がつ、経済けいざい誌し『フォーブス誌し』が2009年ねん6月がつ1日にちから2010年ねん6月がつ1日にちまでの1年間ねんかんで「最もっとも稼かせいだ30歳さい未満みまんのセレブリティ12人にん」を発表はっぴょうし、ビヨンセは8700万まんドル（日本円にほんえんで約やく78億おく3,000万まん円えん）を稼かせいで2年ねん連続れんぞく1位いにランクインした。ビヨンセは音楽おんがく業ぎょうを中心ちゅうしんにコマーシャルや洋服ようふくのデザイナー業ぎょうの収入しゅうにゅうがあったという。2010年ねん12月には「エンターテインメント業界ぎょうかいで最もっとも稼かせいだ人物じんぶつ」のランキングで、8,700万まんドル（日本円にほんえんで約やく71億おく3,400万まん円えん）を稼かせいで9位いとなった。

2011年ねん4月がつ、雑誌ざっし『ピープル』によると、ビヨンセ＆ジェイ・Z夫妻ふさいがフランス・パリ中心ちゅうしん部ぶにある5つ星ほしホテルの「Le Meurice」の一いち泊はく2万まんドル（日本円にほんえんで約やく170万まん円えん）のスイートルームに音楽おんがく機材きざいを持もち込こんで新しんアルバムのレコーディングをしたという。プライベートジェットでパリに到着とうちゃくしたビヨンセとジェイ・Zはホテル内ないのスイートルームを宿泊しゅくはく用ようとビヨンセの新曲しんきょくのレコーディング用ように2部屋へやを借かりて1部屋へやを即席そくせきのスタジオに変かえたという。スイートルームにはプライベートキッチン、ダイニングルーム、そして広大こうだいなオープンテラスまで付ついているという。

2011年ねん6月がつ、雑誌ざっし『フォーブス』が「最もっとも稼かせいでいる30歳さい未満みまんのセレブ」を発表はっぴょうし、昨年さくねんからの1年間ねんかんで3,500万まんドル（日本円にほんえんで約やく28億おく円えん）を稼かせぎ、8位いにランクインした。

2011年ねん8月がつには、「世界せかいで最もっともリッチなセレブのカップル」のランキングで、2010年ねんのビヨンセの年収ねんしゅうが3,400万まんドル（日本円にほんえんで約やく25億おく8,400万まん円えん）でJay-Zの年収ねんしゅうが3,600万まんドル（日本円にほんえんで約やく27億おく3,600万まん円えん）となり、2位いになった。

慈善じぜん活動かつどう

バルセロナでの「The Beyoncé Experience Tour」

2005年ねんのハリケーン・カトリーナによるヒューストン地域ちいきの被害ひがい者しゃ救済きゅうさいのために、ビヨンセはケリー・ローランドと共ともに「サバイバー財団ざいだん」を設立せつりつし、先まず25万まんドルの寄付きふと仮設かせつ住宅じゅうたくを提供ていきょうした。それ以後いご、財団ざいだんは市内しないの他ほかの慈善じぜん団体だんたいと連携れんけい拡張かくちょうし、3年ねん後ごには、ハリケーン・アイクの被害ひがい者しゃ救済きゅうさいをした。

2010年ねんのハイチ地震じしんにおいては、ジョージ・クルーニーやワイクリフ・ジョンと一緒いっしょに、テレソン「ハイチへの希望きぼう：地震じしん被害ひがい救済きゅうさいのためのグローバル基金ききん」(Hope for Haiti Now: A Global Benefit for Earthquake Relief) に参加さんかし、「アメリカ・ファッションデザイナー協議きょうぎ会かい」(CFDA) が限定げんてい版ばんで製作せいさくした「ハイチのためのファッション」Tてぃーシャツの公式こうしきの顔かおに選えらばれて、合計ごうけい100万まんドルの捻出ねんしゅつに貢献こうけんした。また、同年どうねん3月がつ5日にちには、母親ははおや・ティナと共ともにブルックリンのフェニックスハウス（Phoenix House）で、男性だんせいと女性じょせいのための7か月げつの美容びようトレーニングコースを提供ていきょうする「ビヨンセ美容びようセンター」を開ひらいた。ロレアルは、そこで中心ちゅうしん的てきに使用しようされるすべての化粧けしょう品ひんを寄贈きぞうし、ビヨンセとティナは、年間ねんかん10万まんドルの寄付きふを約束やくそくした。

ビヨンセは、2012年ねんの「世界せかい人道じんどうの日ひ」(World Humanitarian Day) のキャンペーン大使たいしとなり、楽曲がっきょく「アイ・ワズ・ヒア」(I Was Here) と、そのミュージック・ビデオ、国連こくれんで撮影さつえいしたショットを提供ていきょうした。8月19日にちには、そのビヨンセのキャンペーンがきっかけでソーシャルメディアが動うごき、レディー・ガガ、ジャスティン・ビーバー、ミシェル・オバマら有名人ゆうめいじんの協力きょうりょくが得えられるようになり、同どう時期じきに行おこなわれた関連かんれんイベントに1億おく以上いじょうのメッセージがシェアされた。

2013年ねん、ビヨンセは女性じょせいのエンパワーメントを広ひろめることを目的もくてきとして、グッチの「Chime for Change」キャンペーンに、サルマ・ハエックとフリーダ・ジャンニーニと共ともに協力きょうりょくすると発表はっぴょうし、2月がつ28日にちに新曲しんきょくをキャンペーン・ソングとして放映ほうえいした。そのキャンペーン・コンサートは、6月1日にちにロンドンで行おこなわれ、その他たエリー・ゴールディング、フィレンツェ、マシン、リタ・オラなども演奏えんそうした。

またビヨンセは、食品しょくひんの寄付きふキャンペーン「Miss a Meal」に参加さんかし、Charitybuzzでのオンライン・チャリティーオークションを通つうじて、欧州おうしゅうと米国べいこく全体ぜんたいの雇用こよう創出そうしゅつをサポートする「グッドウィル・インダストリーズ」を支援しえんしている。

ディスコグラフィ

詳細しょうさいは「ビヨンセの作品さくひん」を参照さんしょう

スタジオ・アルバム

• 『デンジャラスリィ・イン・ラヴ』 - Dangerously in Love (2003年ねん)
• 『ビー・デイ』 - B'Day (2006年ねん)
• 『アイ・アム…サーシャ・フィアース』 - I Am... Sasha Fierce (2008年ねん)
• 『4』 - 4 (2011年ねん)
• 『ビヨンセ』 - Beyoncé (2013年ねん)
• 『レモネード』 - Lemonade (2016年ねん)
  • How to Make Lemonade(2017年ねん) ※アナログ盤ばん（LPレコード）のボックスセット（600ページの写真しゃしん集しゅう付つき）
• 『ルネッサンス』 - Renaissance (2022年ねん)
• 『カウボーイ・カーター』 - Cowboy Carter (2024年ねん）

フィルモグラフィー

• オースティン・パワーズ ゴールドメンバー - Austin Powers in Goldmember （2002年ねん）
• ファイティング・テンプテーションズ - The Fighting Temptations （2003年ねん）
• ピンクパンサー - The Pink Panther （2006年ねん）
• ドリームガールズ - Dream Girls （2006年ねん）
• キャデラック・レコード 音楽おんがくでアメリカを変かえた人々ひとびとの物語ものがたり - Cadillac Records（2008年ねん）
• Wow! Wow! Wubbzy!: Wubb Idol - Wow! Wow! Wubbzy!: Wubb Idol（2009年ねん）
• オブセッション 歪いがんだ愛あいの果はて - Obsessed (2009年ねん)
• エピック - Epic（2013年ねん）
• ライフ・イズ・バット・ア・ドリーム - Life Is But a Dream（2013年ねん） ※テレビ用ように製作せいさくされた自伝じでん記録きろく映画えいが
• ライオン・キング - The Lion King（2019年ねん） 声こえの出演しゅつえん
• ライオン・キング:ムファサ - Mufasa: The Lion King（2024年ねん） 声こえの出演しゅつえん

コンサート

ソロツアー

「I Am... World Tour」でワイヤーリフトに乗のっているビヨンセ（2009年ねん）

1. デンジャラスリィ・イン・ラブ・ツアー - Dangerously in Love Tour（2003年ねん11月3日にち – 19日にち）

   初はつのソロツアー。イギリス、アイルランド、オランダの3か国こくで開催かいさい。計けい9公演こうえん。11月10日にちのロンドンのウェンブリー・アリーナでのライブがDVD『Live at Wembley』に収録しゅうろく。

2. ヴァリゾン・レディース・ファースト・ツアー - The Verizon Ladies First Tour（2004年ねん3月がつ12日にち – 4月がつ21日にち）

   アメリカで開催かいさい。アリシア・キーズ、ミッシー・エリオット、タミアも参加さんか。計けい30公演こうえん。

3. ザ・ビヨンセ・エクスペリエンス - The Beyoncé Experience（2007年ねん4月がつ10日とおか – 11月がつ12日にち）

   自身じしん初はつのワールド・ツアー。アジア、オーストラリア、ヨーロッパ、北きたアメリカ、アフリカなどを凱旋がいせん。計けい96公演こうえん。9月2日にちのロサンゼルスのステイプルズ・センターでのライブがDVD『The Beyoncé Experience Live』に収録しゅうろく。

4. アイ・アム…ワールド・ツアー - I Am... World Tour（2009年ねん3月がつ26日にち – 2010年ねん2月がつ18日にち）

   2度目どめのワールド・ツアー。北きたアメリカ、ヨーロッパ、アジア、オーストラリア、中東ちゅうとう、南みなみアメリカなどを凱旋がいせん。計けい108公演こうえん。世界せかい各所かくしょのライブをまとめたものがDVD『I Am World Tour』に収録しゅうろく。

5. ザ・ミセス・カーター・ショウ・ワールド・ツアー - The Mrs. Carter Show World Tour（2013年ねん4月がつ15日にち – 2014年ねん3月がつ27日にち）

   3度目どめのワールド・ツアー。ヨーロッパ、北きたアメリカ、南みなみアメリカ、オーストラリアなどを凱旋がいせん。計けい132公演こうえん。

6. ザ・フォーメーション・ワールド・ツアー - The Formation World Tour（2016年ねん4月がつ27日にち - 10月7日にち）

   4度目どめのワールド・ツアー。北きたアメリカ、ヨーロッパを凱旋がいせん。計けい49公演こうえん。

レジデンシー・ショウ

1. アイ・アム…ユアーズ – I Am... Yours（2009年ねん7月がつ30日にち – 8月がつ2日にち）

   ネバダ州しゅうラスベガス・バレーパラダイスの「Encore Theatre」でのライブ。8月2日にちのライブをDVD『I Am Yours』に収録しゅうろく。

2. 4 インティメイト・ナイツ・ウィズ・ビヨンセ - 4 Intimate Nights with Beyoncé（2011年ねん8月がつ14日にち、16日にち、18日にち、19日にち）

   ニューヨークの「ローズランド・ボールルーム」（Roseland Ballroom）でのライブ。計けい4公演こうえん。8月19日にちのライブをDVD『Live at Roseland: Elements of 4』に収録しゅうろく。

3. レヴェル・プレゼンツ：ビヨンセ・ライヴ - Revel Presents: Beyoncé Live（2012年ねん5月がつ25日にち – 28日にち）

   ニュージャージー州しゅうアトランティックシティでのライブ。計けい4公演こうえん。

広告こうこく

• ペプシ - ブリトニー・スピアーズ、ピンクとトリオのグラディエーター役やくでCMに出演しゅつえんし、クイーンの「ウィ・ウィル・ロック・ユー」をカバー。
• ロレアル
• サマンサ・タバサ
• マクドナルド（デスティニーズ・チャイルドとして）
• トミーヒルフィガー - トゥルー・スター（2004年ねん）、トゥルー・スター・ゴールド（2005年ねん）。「ウィッシング・オン・ザ・スター」(Wishing on a Star) がプロモーション・ソングとなった。
• 大塚おおつかベバレジ - クリスタルガイザーに「スウィート・ドリームズ」(Sweet Dreams) が起用きようされ、本人ほんにんも出演しゅつえん。
• H&M
• エンポリオ・アルマーニ - ダイアモンズ（香水こうすい）（2007年ねん）

その他た

アメリカのイラストレーターのVivian Lohが、ビヨンセのビデオクリップから様々さまざまなポーズを抽出ちゅうしゅつし、アルファベット26文字もじをイラストレーションにしたフォント「The ABC’s of Beyoncé」を製作せいさくしている。

参考さんこう資料しりょう

• 各かくアルバム、DVDのライナーノーツ
• 「ア・フィルム・バイ・ビヨンセ・ノウルズ」（DVD『ライフ・イズ・バット・ア・ドリーム』）（2014年ねん）
• ブランドン ハースト（訳わけ：川田かわた志津しづ）『ビヨンセ』（マーブルトロン、2010年ねん）

外部がいぶリンク

• 公式こうしきウェブサイト（英語えいご）
• ビヨンセ（日本語にほんご） - ソニーミュージック
• Beyoncé (beyonce) - Facebook（英語えいご）
• beyonce - Myspace（英語えいご）
• BEYONCÉ (@Beyonce) - X（旧きゅうTwitter）（英語えいご）
• Beyoncé (@beyonce) - Instagram（英語えいご）
• Beyoncé - YouTubeチャンネル（英語えいご）
• ビヨンセ - Spotify
• Beyoncé - Apple Music
• Beyoncé - LINE MUSIC