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国道445号(こくどう445ごう)は、熊本県熊本市中央区から人吉市に至る一般国道である。
熊本市中央区の国道3号分岐(代継橋交差点)より南下し、熊本県内の阿蘇南麓から九州山地の山間部を縫って同県南部の人吉盆地位置する人吉市の国道219号交点(人吉市下城本町交差点)に至る延長約143 kmの一般国道の路線で、主な通過地は、上益城郡嘉島町、御船町、山都町、下益城郡美里町三和、八代市泉町椎原、球磨郡五木村、相良村である。起点の熊本市中央区から嘉島町までの約7 km区間は国道266号と重用しており、嘉島町以東より実延長部である単独区間となる。また、阿蘇の南麓に位置する山都町上寺から美里町三和までの約16 km区間は、国道218号との重用区間である。
熊本市中央区から御船町辺田見交差点までは4車線で整備されている。辺田見交差点から山都町を経由して美里町に至るまでは、山岳区間で一部線形の悪い箇所が存在するが、舗装は比較的良好で登坂車線が整備されているなど、道路状況は悪くない。下益城郡美里町から球磨郡五木村までのうち二本杉峠(美里町側)、五家荘(八代市泉町)を中心とした区間が、未改良ですれ違いが困難な道路(いわゆる「酷道」)となっている。五木村以南はおおむね線形の良い快走路として整備されているが、人吉市街に一部狭い区間が存在する。
一般国道の路線を指定する政令[1][注釈 1]に基づく起終点および重要な経過地は次のとおり。
路線状況[編集]
起点から
- 七滝トンネル:延長130 m、1996年(平成8年)竣工、上益城郡御船町
- 牧野トンネル:延長165 m、1988年(昭和63年)竣工、上益城郡山都町(国道218号重複区間)
- 万坂隧道:延長596 m、上益城郡山都町 - 下益城郡美里町(国道218号重複区間)
- 北野隧道:延長69 m、1973年(昭和48年)竣工、下益城郡美里町(国道218号重複区間)
- 馬入隧道:延長195 m、1971年(昭和46年)竣工、下益城郡美里町(国道218号重複区間)
- 船津隧道:延長81 m、1971年(昭和46年)竣工、下益城郡美里町(国道218号重複区間)
- 平家トンネル:延長758 m、1998年(平成10年)竣工、八代市
- 五家荘トンネル:延長640 m、2015年(平成27年)竣工、八代市
- 上荒地トンネル:延長185 m、1989年(平成元年)竣工、球磨郡五木村
- 神屋敷トンネル:延長487 m、1999年(平成11年)竣工、球磨郡五木村
- 下谷トンネル:延長448 m、1998年(平成10年)竣工、球磨郡五木村
- 鈴ヶ谷トンネル:延長218 m、1994年(平成6年)竣工、球磨郡五木村
- 大平トンネル:延長384 m、1990年(平成2年)竣工、球磨郡五木村
- 瀬目トンネル:延長695 m、1995年(平成7年)竣工、球磨郡五木村
- 球磨郡五木村瀬目地内にあるトンネル。地すべりにより変状が生じたため、交通安全の確保から現在は全面通行止めである[7]。2017年9月開通の予定で、迂回トンネルの建設が進められている[7]。このため熊本県では、川辺川を挟んだ現トンネルの対岸にある村道を県管理の国道445号に認定して迂回路としている[7]。
- 藤田トンネル:延長304 m、1992年(平成4年)竣工、球磨郡相良村
通過する自治体[編集]
交差する鉄道[編集]
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201 - 300 (201 - 271号は旧二級国道、214 - 216号は廃止・欠番) |
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