(Translated by https://www.hiragana.jp/)
夕顔 (源氏物語) - Wikipedia コンテンツにスキップ

夕顔ゆうがお (源氏物語げんじものがたり)

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
源氏物語げんじものがたりじゅうよんじょう
かくじょうのあらすじ
 じょう          じょう        
1 きりつぼ 28 野分のわけ
2 帚木 29 行幸ぎょうこう
3 空蝉うつせみ 30 藤袴ふじばかま
4 夕顔ゆうがお 31 真木まきはしら
5 若紫わかむらさき 32 梅枝ばいし
6 末摘花すえつむはな 33 ふじうら
7 紅葉こうよう 34 若菜わかな
8 はなえん 35 柏木かしわぎ
9 あおい 36 横笛よこぶえ
10 けん 37 鈴虫すずむし
11 はなさと 38 ゆうきり
12 須磨すま 39 御法みのり
13 明石あかし 40 まぼろし
14 澪標みおつくし 41 くもかくれ
15 蓬生よもぎう 42 においみや
16 関屋せきや 43 紅梅こうばい
17 絵合えあわせ 44 たけかわ
18 松風まつかぜ 45 はしひめ
19 うすくも 46 椎本しいのもと
20 朝顔あさがお 47 総角あげまき
21 少女しょうじょ 48 早蕨さわらび
22 玉鬘たまかずら 49 宿木やどりぎ
23 初音はつね 50 東屋あずまや
24 胡蝶こちょう 51 浮舟うきふね
25 ぼたる 52 蜻蛉とんぼ
26 常夏とこなつ 53
27 篝火かがりび 54 ゆめ浮橋うきはし

夕顔ゆうがおとは、

  1. 源氏物語げんじものがたりじゅうよんじょうまきひとつ。だい4じょう帚木さんじょうだい3じょう
  2. 源氏物語げんじものがたり』に登場とうじょうする作中さくちゅう人物じんぶつ女性じょせい通称つうしょう。「常夏とこなつナデシコ古名こみょう)のおんな」ともばれる。

まきめいおよ人物じんぶつめい由来ゆらいはいずれも同人どうじんほんじょうなかんだ和歌わかこころあてにそれかとぞ白露しらつゆひからそへたる夕顔ゆうがおはな」による。

あらすじ[編集へんしゅう]

源氏げんじ夕顔ゆうがおまき」(月岡つきおか芳年よしとしつきひゃく姿すがた』)

源氏げんじ17さいなつから10がつ従者じゅうしゃ藤原ふじわらおもんみこう母親ははおやでもある乳母うば見舞みまいのおりとなり垣根かきねユウガオはなめたみなもとりにやらせたところ、やしき住人じゅうにん和歌わか返答へんとうする。市井しせいおんなともおもえない教養きょうよう興味きょうみったみなもとは、身分みぶんかくして彼女かのじょのもとにかようようになった。 可憐かれんなそのおんな自分じぶん素性すじょうかさないものの、逢瀬おうせたびたよりきってあづける風情ふぜいしんをそそり、みなもと彼女かのじょにのめりこんでいく。

8がつ15にちよるみなもとおんな宿やどにすごし、なお水入みずいらずでける場所ばしょをもとめ、逢引あいびき舞台ぶたいとしてさびれたぼういん(なにがしのいん、みなもととおるきゅうやしきろくじょう河原院かわらのいんがモデルとされる)に夕顔ゆうがおんだが、深夜しんや源氏げんじゆめ女性じょせいれいろくじょう御息所みやすんどころともわれるが不明ふめい)があらわれてうらごとう。ものにおそわれるがしてめると、灯火ともしびえ、夕顔ゆうがおはそのまま人事不省じんじふせいおちいり、ようやく紙燭しそくらすと、ゆめおんな一瞬いっしゅんあらわれ、夕顔ゆうがおがたいきった。

おもんみこう処置しょちにより夕顔ゆうがお葬儀そうぎえ、みなもとは、ショックのあまりひとがつほどゆかはなれられなかった。夕顔ゆうがおつかえていた女房にょうぼう右近うこんから夕顔ゆうがおはかつて、あたま中将ちゅうじょう側室そくしつだったことけられる。源氏げんじはかつて「雨夜あまよ品定しなさだ」であたま中将ちゅうじょうかたっていた「あいした女人にょにんが、きたかた嫉妬しっとい、姿すがたした。」その女人にょにん夕顔ゆうがおであることをさとる。

さらに、ひめくん玉鬘たまかずら)が一人ひとりいることったみなもとは、右近うこんに「姫君ひめぎみりたい」とすが、おもんみこう制止せいしされた。さわぎになることおそごとおおやけにせず、しばらくしてから夕顔ゆうがおらしていたいえかったみなもと。しかし、夕顔ゆうがおいえはすでに無人ぶにんだった。

一方いっぽう空蝉うつせみは10がつに、おっとともなわれて伊予いよこくくだっていった。

夕顔ゆうがお人物じんぶつぞう[編集へんしゅう]

さん中将ちゅうじょうむすめで、あたま中将ちゅうじょう側室そくしつ立場たちばにあったが、その市井しせいにまぎれてらしている。わか光源氏ひかるげんじ愛人あいじんとなるも、たがいに素性すじょうかさぬまま、おさなむすめのこして若死わかじににする。

ちち死後しごあたま中将ちゅうじょう当時とうじ少将しょうしょう)とむすばれていちじょ玉鬘たまかずら)をもうけるが、本妻ほんさい嫉妬しっとおそれて姿すがたした。「帚木まきかたられた「雨夜あまよ品定しなさだめ」で、「常夏とこなつおんな」として名前なまえてくるがそのときはききながされる。

登場とうじょうする回数かいすうこそすくないものの、佳人かじん薄命はくめいえがいたような悲劇ひげきてき最後さいご印象いんしょうのこ女性じょせいはかなげながら可憐かれんほがらかな性格せいかくで、みなもとみじかあいだであったが彼女かのじょにのめりこみ、死後しご面影おもかげう。

のちには彼女かのじょむすめ玉鬘たまかずら登場とうじょうし、物語ものがたりいろえる。

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]