(Translated by https://www.hiragana.jp/)
髭黒の北の方 - Wikipedia コンテンツにスキップ

ひげくろきたかた

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

ひげくろきたかた(ひげくろのきたのかた)とは、源氏物語げんじものがたり登場とうじょうする架空かくう人物じんぶつひげくろもときたかた(ひげくろのもとのきたのかた)あるいはひげくろのはじめのきたかた(ひげくろのはじめのきたのかた)などともばれる。

概要がいよう

[編集へんしゅう]

兵部ひょうぶきょうみや(のち式部しきぶきょうみや)の長女ちょうじょはは式部しきぶきょうみや正妻せいさいである「式部しきぶきょうみやきたかた」)であり、ひげくろ最初さいしょ正妻せいさいであり、ひげくろより3・4さい年長ねんちょうむらさきのぼる異母いぼいもうとたる。ひげくろとのあいだむすめ一人ひとり真木まきはしら)と息子むすこにんをもうける。しかしおっとひげくろとの夫婦ふうふなかあまくなく、しばしば癇癪かんしゃくこしており「のけかれている」とされる。ひげくろ玉鬘たまかずらつまにするとにんなか決定的けっていてきこわれてしまいむすめ真木まきばしられて実家じっかかえってしまう。のち息子むすこたちはむかえにひげくろられるが、真木まきはしらはそのまま彼女かのじょ手元てもとのこった。

登場とうじょうするまき

[編集へんしゅう]

ひげくろきたかたは、直接ちょくせつには以下いかまき登場とうじょうし、本文ほんぶんちゅうではそれぞれ以下いかのように表記ひょうきされている[1]

各巻かくかんでの活動かつどう

[編集へんしゅう]

ひげくろ年上としうえ正妻せいさいとして登場とうじょうする。(だい30じょう 藤袴ふじばかま

はは式部しきぶきょうみやきたかた」はむすめしあわせでないのを心配しんぱいしている。(だい10じょう けん

おっととのなかはあまりくない。(だい24じょう 胡蝶こちょう

おっと玉鬘たまかずら熱中ねっちゅうするのをなげく。ここすう年来ねんらいのけかれている。おっと玉鬘たまかずらむすばれたのをけに癇癪かんしゃくこし、ゆき玉鬘たまかずらのもとにかけようとするおっと火取ひどはいびせかける。加持かじをしてもなおることなく夫婦ふうふなか決定的けっていてき破局はきょくしてしまい、ちちみやかたちむすめ真木まきばしられて実家じっかかえる。(だい31じょう 真木まきはしら

おっととのなかはほぼ完全かんぜんれている。普段ふだんしんんだままだが正気しょうきときにはむすめ真木まきばしらおっとぼたる兵部ひょうぶきょうみやとのなかがよくないのを心配しんぱいしている。(だい35じょう 若菜わかな

参考さんこう文献ぶんけん

[編集へんしゅう]
  • 篠原しのはら昭二しょうじ作中さくちゅう人物じんぶつ事典じてん ひげくろきたかた秋山あきやまけんへん源氏物語げんじものがたり事典じてんがくとうしゃ別冊べっさつ国文学こくぶんがく〉No.36、1989ねん平成へいせい元年がんねん)5がつ10日とおか、p. 294。
  • ひげくろもときたかた西沢にしざわ正史せいしへん源氏物語げんじものがたり作中さくちゅう人物じんぶつ事典じてん東京とうきょうどう出版しゅっぱん、2007ねん平成へいせい19ねん)1がつ、p. 255。 ISBN 978-4-490-10707-4

脚注きゃくちゅう

[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく

[編集へんしゅう]

出典しゅってん

[編集へんしゅう]
  1. ^ いね敬二けいじ作中さくちゅう人物じんぶつ解説かいせつ ひげくろもと北方ほっぽう池田いけだ亀鑑きかんへん源氏物語げんじものがたり事典じてん下巻げかん東京とうきょうどう出版しゅっぱん 1960ねん昭和しょうわ35ねん)(合本がっぽんは1987ねん昭和しょうわ62ねん)3がつ15日刊にっかん)、p. 389。 ISBN 4-4901-0223-2