(Translated by https://www.hiragana.jp/)
源氏物語年立 - Wikipedia コンテンツにスキップ

源氏物語げんじものがたりねんりつ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

源氏物語げんじものがたりねんりつ(「げんじものがたりとしだて」または「げんじものがたりとしだち」)またはたんとしりつ(としだて/としだち)は、『源氏物語げんじものがたり』の作品さくひん世界せかいないにおける出来事できごとを、主人公しゅじんこう年齢ねんれい基準きじゅんにして時間じかんてきじゅんってしるしたものをいう。だい一部いちぶおよびだいでは光源氏ひかるげんじの、だいさんではかおる年齢ねんれい基準きじゅんとする。

源氏物語げんじものがたりじゅうよんじょう
かくじょうのあらすじ
 じょう          じょう        
1 きりつぼ 28 野分のわけ
2 帚木 29 行幸ぎょうこう
3 空蝉うつせみ 30 藤袴ふじばかま
4 夕顔ゆうがお 31 真木まきはしら
5 若紫わかむらさき 32 梅枝ばいし
6 末摘花すえつむはな 33 ふじうら
7 紅葉こうよう 34 若菜わかな
8 はなえん 35 柏木かしわぎ
9 あおい 36 横笛よこぶえ
10 けん 37 鈴虫すずむし
11 はなさと 38 ゆうきり
12 須磨すま 39 御法みのり
13 明石あかし 40 まぼろし
14 澪標みおつくし 41 くもかくれ
15 蓬生よもぎう 42 においみや
16 関屋せきや 43 紅梅こうばい
17 絵合えあわせ 44 たけかわ
18 松風まつかぜ 45 はしひめ
19 うすくも 46 椎本しいのもと
20 朝顔あさがお 47 総角あげまき
21 少女しょうじょ 48 早蕨さわらび
22 玉鬘たまかずら 49 宿木やどりぎ
23 初音はつね 50 東屋あずまや
24 胡蝶こちょう 51 浮舟うきふね
25 ぼたる 52 蜻蛉とんぼ
26 常夏とこなつ 53
27 篝火かがりび 54 ゆめ浮橋うきはし

源氏物語げんじものがたり内部ないぶ時間じかん経過けいか[編集へんしゅう]

源氏物語げんじものがたり』においては70ねんあまりのあいだ天皇てんのう4だいにわたる出来事できごとえがかれているが、作中さくちゅう登場とうじょう人物じんぶつ年齢ねんれい明記めいきされる箇所かしょはまれである。くわえて、『源氏物語げんじものがたり』はえがかれるときあいだたいかさなりが存在そんざいしたり、えがかれていないときあいだたい存在そんざいしたりするという複雑ふくざつ構造こうぞうっている。そのため『源氏物語げんじものがたり』をむにたり、作品さくひん世界せかいなかでの出来事できごと主人公しゅじんこうである光源氏ひかるげんじ年齢ねんれいじくにして整理せいりすることがひろ普及ふきゅうしている。

たとえば主人公しゅじんこうである光源氏ひかるげんじ年齢ねんれいですらも「きりつぼまきにおいて「じゅうにて元服げんぷくしたまふ」としるされるものの、つぎの「帚木まきでは、んだだけでは年齢ねんれいかれておらず、からない。これの解決かいけつには、だい一部いちぶ最後さいごである「ふじうらまきの「あきらけむとしよんじゅうになりたまふ」(翌年よくねん40さいになる)という記述きじゅつたねばならない。そのため「帚木」まきから「ふじうらまきまでのあいだ光源氏ひかるげんじ年齢ねんれいはすべて作品さくひんちゅうえがかれているぶしなどから経過けいか年数ねんすう推測すいそくしたうえで、「ふじうらまきから逆算ぎゃくさんして考察こうさつすることによってあきらかにされることになる。

作品さくひんちゅうこった出来事できごと前後ぜんご関係かんけい時間じかんてきへだたりについても明記めいきされていないことがおおいため、それらが一見いっけんあきらかでいだけでなくことなった解釈かいしゃくまれる余地よち存在そんざいする。たとえば「ふじうらまきから逆算ぎゃくさんしたさい出発しゅっぱつてんにあたる「帚木まきでの『雨夜あまよ品定しなさだめ』の場面ばめんでの光源氏ひかるげんじ年齢ねんれいについて、新年しんねんりつでは17さい旧年きゅうねんりつでは16さいとなるが、河内かわうちほんけい写本しゃほんである東山ひがしやま文庫ぶんこぞうなな毫源』の「帚木」まき巻末かんまつ付記ふきされた注釈ちゅうしゃくでは15さいせつや19さいせつがあったことがられる[1]

とし立論りつろんとその限界げんかい否定ひていろん[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく時代じだいから、『源氏物語げんじものがたり』の研究けんきゅうにおいてはとしりつ登場とうじょう人物じんぶつ年齢ねんれいなどを考察こうさつし、その結果けっかもと構想こうそうろん構造こうぞうろん人物じんぶつろんなどをてることがひろおこなわれてきた。一方いっぽうでそもそもフィクションではあるが、『源氏物語げんじものがたり』における時間じかん経過けいかには後述こうじゅつするように、矛盾むじゅん様々さまざま理解りかい困難こんなんがある。

としりつおおくの問題もんだいがあることから、としりつによる方法ほうほうろんには限界げんかいがある・あるいは意味いみがないとの主張しゅちょうもある。たとえば「(源氏物語げんじものがたり正編せいへんにおいてはとしりつてきアプローチは有効ゆうこうであるが、続編ぞくへんにおいてはとしりつてきアプローチは有効ゆうこうせいたない」[2]、あるいは「源氏物語げんじものがたりにおいては個々ここ場面ばめんでの登場とうじょう人物じんぶつそれぞれの年齢ねんれいなどをあきらかにすることは出来できても、物語ものがたり全体ぜんたいわたって整合せいごうせいれた正確せいかくな「としりつ」をつくることなどはそもそも不可能ふかのうである」[3]などである。

歴史れきし[編集へんしゅう]

前史ぜんし[編集へんしゅう]

更級さらしな日記にっき』の逸文いつぶんにおいて、『源氏物語げんじものがたり』が成立せいりつしてまもなくの1020ねんころのことをしるしたとられる箇所かしょにて、著者ちょしゃ菅原孝標女すがわらたかすえのむすめが「をぐして」、すなわち「」を手元てもといて、『源氏物語げんじものがたり』をんだという意味いみ記述きじゅつのこされている。この「」とばれるものがなにであったのかは不明ふめいであり、さまざまなに推測すいそくされているが、としりつのようなものであった可能かのうせいかんがえられている[4]詳細しょうさい参照さんしょう

源氏物語げんじものがたり』のふる時代じだい注釈ちゅうしゃくなかには、単純たんじゅん各巻かくかんがそれぞれひとまえまきえがかれている出来事できごとつづ時点じてん出来事できごとえがいていることを前提ぜんていにして解釈かいしゃくくわえているものもおおられた。たとえば鎌倉かまくら時代ときよかわ内方ないほう注釈ちゅうしゃくしょ原中はらなかさいしょう』では、冷泉れいせんみかどについて、懐妊かいにんあきらかにされてからまれるまでの各巻かくかん記述きじゅつってぶしかさねていった結果けっか、「としはさんヶ年かねん」(冷泉れいせんみかどはは胎内たいないさんねんいた)との結論けつろんみちびきだし、先例せんれいとして、応神天皇おうじんてんのう聖徳太子しょうとくたいし武内たけうち宿禰すくねといった人物じんぶつれいいて「偉大いだい人物じんぶつはは胎内たいないさんねんいたとされる」としてその結論けつろん補強ほきょうしている[5]

しかし本格ほんかくてき解釈かいしゃく研究けんきゅう進展しんてんとともに、作中さくちゅうえがかれていない期間きかん存在そんざいしたり、各巻かくかんえがかれるときあいだたいに「かさなり」が存在そんざいしたりすることがあきらかになり、また登場とうじょう人物じんぶつ年齢ねんれいや、作中さくちゅうでのさまざまな出来事できごと前後ぜんご関係かんけい時間じかんてきへだたりについて考察こうさつされるようになってきた。このような考察こうさつは『源氏物語げんじものがたり』の注釈ちゅうしゃくしょはじまりといえる、藤原ふじわら定家さだいえによるおくいれなかにおいても断片だんぺんてきながら「柏木かしわぎ後年こうねん也」[6]横笛よこぶえまき)、「横笛よこぶえ同年どうねん夏秋なつあき也」[7]鈴虫すずむしまき)、「こんあん此巻なお横笛よこぶえ鈴虫すずむしどうあきごと歟」[8]ゆうきりまき)、「此巻ゆうきり後年こうねん歟」[9]御法みのりまき)といったかたちですでにることができる。

ちゅう集成しゅうせいという性格せいかくつ『かわうみしょう』においてはまとまったかたちでは存在そんざいしないものの年譜ねんぷ考察こうさつにかなりのかみすうついやされている[10]。これをわせていちとおりのとしりつ構築こうちくしたものを「かわうみしょうによるとしりつ」とび、旧年きゅうねんりつ新年しんねん対比たいひすることもある。かわうみしょうとしりつの、旧年きゅうねんとも新年しんねんともことなる特色とくしょくとしては、「真木まきはしらまきすえとし梅枝ばいしまきだい1ねんおなねんであるとする」といったてんげられる[11]

旧年きゅうねんだて[編集へんしゅう]

源氏物語げんじものがたり』の全巻ぜんかんにわたる体系たいけいてきとしりつはじめてまとめげたのは『花鳥かちょう余情よじょう』の著者ちょしゃでもある一条いちじょう兼良かねらであり、1453ねんとおるとく2ねん)につくられた「源氏物語げんじものがたりねんりつ」または「源氏物語げんじものがたりしょまきねんりつ」とばれるものである。これはのちに『たねだまへんしょう』(宗祇そうぎ)、『源氏物語げんじものがたり聞書ききがき』(肖柏しょうはく)、『弄花ろうかしょう』・『細流さいりゅうしょう』(三条西さんじょうにし実隆さねたか)などによって部分ぶぶんてき手直てなおしされることもあったがおおむ踏襲とうしゅうされていった。『みずうみがつしょう』などの江戸えど時代じだい版本はんぽん収録しゅうろくされているとしりつ基本きほんてきには一条いちじょう兼良かねらつくったとしりつである。

この一条いちじょう兼良かねらつくったとしりつ今日きょうでは「旧年きゅうねんだて」とんでいる。

新年しんねんだて[編集へんしゅう]

江戸えど時代じだい中期ちゅうきほんきょ宣長のりながは『源氏物語げんじものがたり年紀としのりこう』(1763ねんたかられき13ねん))においてそれまでのとしりつ考察こうさつくわえ、一部いちぶあらためたものを「あらたせいしたるとしりつ」としてつくった。これはのちに『源氏物語げんじものがたりだましょうくし』(1799ねん寛政かんせい11ねん))だい3かん改良かいりょうされておさめられる。ほんきょせんちょう弟子でしである(直接ちょくせつには平田ひらた篤胤あつたね弟子でしであり母方ははかたおいたる)北村きたむらひさ備があらわした『すみれそう』(1812ねん文化ぶんか9ねん))の下巻げかんでは、さらにととのったかたちとなる。

源氏物語げんじものがたり年紀としのりこう以降いこうのものを「新年しんねんだて」とぶ。近代きんだい以降いこうおおくの『源氏物語げんじものがたり』のしるし刷本すりほん事典じてん・ハンドブックるいにはとしりつ収録しゅうろくされているが、ほとんどは新年しんねんだてもとにしたものにそれぞれの編者へんしゃらが必要ひつようおもわれるていくわえたものになっている。

新旧しんきゅうとしりつちがいは、「帚木まきから「少女しょうじょまきまでのあいだにある1ねんの「ずれ」である。たとえば「帚木」まきでの光源氏ひかるげんじ年齢ねんれいは、新年しんねんりつでは17さい旧年きゅうねんりつでは16さいとなる。ちがいのもっとおおきな原因げんいんは「少女しょうじょまきと「玉鬘たまかずらまき接続せつぞく関係かんけいをどう理解りかいするかのちがいによるものである。

新年しんねんりつは、その明瞭めいりょうさにおいて旧年きゅうねんりつより飛躍ひやくてき向上こうじょうしているといえるが、ときあらたなちがえをしていることもある。」とされる[12]

現代げんだいとしりつ[編集へんしゅう]

現代げんだいとしりつは、おおむね「新年しんねんりつによっている」とえるが、部分ぶぶんてきには以下いかのような独自どくじとしてがとなえられることもある。

新潮しんちょう日本にっぽん古典こてん集成しゅうせいとしりつ[編集へんしゅう]

新潮しんちょう日本にっぽん古典こてん集成しゅうせいばんの『源氏物語げんじものがたり』では、以下いかのような理由りゆうから、「宿木やどりぎまき後半こうはん部分ぶぶんを「総角あげまきまき翌年よくねんではなく翌々年よくよくねんであるとする独自どくじとしりつ主張しゅちょうしている[13]

  • 宿木やどりぎまきなかで「宇治うじ大君おおきみいち周忌しゅうき」とされてきた「みや忌日きじつ」なる記述きじゅつについて、もしいち周忌しゅうきであるなら「はて」とされるべきであるからこの部分ぶぶんいち周忌しゅうきのことではなく「周忌しゅうき以降いこう忌日きじつのこととかんがえざるをない[14]
  • 宿木やどりぎまきの「かくてさんねん」との記述きじゅつをこれまでの通説つうせつのように「においみや宇治うじかようようになってからさんねん」とするのではなく「宇治うじなかきみじょういんむようになってからさんねん」とかんがえるべきである[15]

高橋たかはし和夫かずおとしりつ[編集へんしゅう]

高橋たかはし和夫かずおは「梅枝ばいしまきは「真木まきはしらまき翌年よくねんのことではなく翌々年よくよくねんのことであり、このりょうまきあいだには1ねん空白くうはくがあるとする。「ふじうらまきにおいて、光源氏ひかるげんじよんじゅうさい玉鬘たまかずらんだ二人ふたり子供こどもゆうきり二人ふたり子供こどもとも振分髪ふりわけがみ直垂ひたたれ姿すがたまいったとされているが、「真木まきはしらまきすえとしまれたひげくろ玉鬘たまかずら子供こどもが、さらにはそのおとうとまでふくめて「振分髪ふりわけがみ直垂ひたたれ姿すがた」になるためには「梅枝ばいしまきが「真木まきはしらまき翌年よくねんのことだとすると時間じかんりないとして「真木まきはしらまきと「梅枝ばいしまきとのあいだに1ねん空白くうはくがあるとする[16]

かくとしりつ対照たいしょう[編集へんしゅう]

かわうみしょう旧年きゅうねんりつ新年しんねんりつ比較ひかく
まきじょ まきめい かわうみしょうとしりつ 旧年きゅうねんだて 新年しんねんだて むらさきうえけい玉鬘たまかずらけい 備考びこう
01//だい1じょう きりつぼ//きりつぼ 源氏げんじ誕生たんじょう-12さい 源氏げんじ誕生たんじょう-12さい 源氏げんじ誕生たんじょう-12さい むらさきうえけい
02//だい2じょう ははきぎ//帚木 源氏げんじ16さいなつ 源氏げんじ17さいなつ 玉鬘たまかずらけい 以下いか帚木さんじょう
03//だい3じょう うつせみ//空蝉うつせみ 源氏げんじ16さいなつ 源氏げんじ17さいなつ 玉鬘たまかずらけい 帚木のならびのまき
04//だい4じょう ゆうがお//夕顔ゆうがお 源氏げんじ16さいあき-ふゆ 源氏げんじ17さいあき-ふゆ 玉鬘たまかずらけい 帚木のならびのまき以上いじょう帚木さんじょう
05//だい5じょう わかむらさき//若紫わかむらさき 源氏げんじ17さい 源氏げんじ18さい むらさきうえけい
06//だい6じょう すえつむはな//末摘花すえつむはな 源氏げんじ17さいはる-18さいはる 源氏げんじ18さいはる-19さいはる 玉鬘たまかずらけい 若紫わかむらさきならびのまき
07//だい7じょう もみじのが//紅葉こうよう 源氏げんじ17さいあき-18さいあき 源氏げんじ18さいあき-19さいあき むらさきうえけい
08//だい8じょう はなのえん//はなえん 源氏げんじ19さいはる 源氏げんじ20さいはる むらさきうえけい
09//だい9じょう あおい//あおい 源氏げんじ21さい-22さいはる 源氏げんじ22さい-23さいはる むらさきうえけい
10//だい10じょう さかき//けん 源氏げんじ22さいあき-24さいなつ 源氏げんじ23さいあき-25さいなつ むらさきうえけい
11//だい11じょう はなちるさと//はなさと 源氏げんじ24さいなつ 源氏げんじ25さいなつ むらさきうえけい
12//だい12じょう すま//須磨すま 源氏げんじ25さいはる-26さいはる 源氏げんじ26さいはる-27さいはる むらさきうえけい
13//だい13じょう あかし//明石あかし 源氏げんじ26さいはる-27さいあき 源氏げんじ27さいはる-28さいあき むらさきうえけい
14//だい14じょう みおつくし//澪標みおつくし 源氏げんじ27さいふゆ-28さい 源氏げんじ28さいふゆ-29さい むらさきうえけい
15//だい15じょう よもぎう//蓬生よもぎう 源氏げんじ27さい-28さい 源氏げんじ28さい-29さい 玉鬘たまかずらけい 澪標みおつくしならびのまき
16//だい16じょう せきや//関屋せきや 源氏げんじ28さいあき 源氏げんじ29さいあき むらさきうえけい 澪標みおつくしならびのまき
17//だい17じょう えあわせ//絵合えあわせ 源氏げんじ32さいはる 源氏げんじ30さいはる 源氏げんじ31さいはる むらさきうえけい
18//だい18じょう まつかぜ//松風まつかぜ 源氏げんじ32さいあき 源氏げんじ30さいあき 源氏げんじ31さいあき むらさきうえけい
19//だい19じょう うすぐも//うすくも 源氏げんじ32さいふゆ-33さいあき 源氏げんじ30さいふゆ-31さいあき 源氏げんじ31さいふゆ-32さいあき むらさきうえけい
20//だい20じょう あさがお//朝顔あさがお 源氏げんじ33さいあき-ふゆ 源氏げんじ31さいあき-ふゆ 源氏げんじ32さいあき-ふゆ むらさきうえけい
21//だい21じょう おとめ//少女しょうじょ 源氏げんじ34さい-36さい 源氏げんじ32さい-34さい 源氏げんじ33さい-35さい むらさきうえけい
22//だい22じょう たまかずら//玉鬘たまかずら 源氏げんじ36さい 源氏げんじ35さい 源氏げんじ35さい 玉鬘たまかずらけい 以下いか玉鬘たまかずらじゅうじょう
23//だい23じょう はつね//初音はつね 源氏げんじ37さい正月しょうがつ 源氏げんじ36さい正月しょうがつ 源氏げんじ36さい正月しょうがつ 玉鬘たまかずらけい 玉鬘たまかずらならびのまき
24//だい24じょう こちょう//胡蝶こちょう 源氏げんじ37さいはる-なつ 源氏げんじ36さいはる-なつ 源氏げんじ36さいはる-なつ 玉鬘たまかずらけい 玉鬘たまかずらならびのまき
25//だい25じょう ほたる//ぼたる 源氏げんじ37さいなつ 源氏げんじ36さいなつ 源氏げんじ36さいなつ 玉鬘たまかずらけい 玉鬘たまかずらならびのまき
26//だい26じょう とこなつ//常夏とこなつ 源氏げんじ37さいなつ 源氏げんじ36さいなつ 源氏げんじ36さいなつ 玉鬘たまかずらけい 玉鬘たまかずらならびのまき
27//だい27じょう かがりび//篝火かがりび 源氏げんじ37さいあき 源氏げんじ36さいあき 源氏げんじ36さいあき 玉鬘たまかずらけい 玉鬘たまかずらならびのまき
28//だい28じょう のわけ//野分のわけ 源氏げんじ37さいあき 源氏げんじ36さいあき 源氏げんじ36さいあき 玉鬘たまかずらけい 玉鬘たまかずらならびのまき
29//だい29じょう ぎょうこう//行幸ぎょうこう 源氏げんじ37さいふゆ-38さいはる 源氏げんじ36さいふゆ-37さいはる 源氏げんじ36さいふゆ-37さいはる 玉鬘たまかずらけい 玉鬘たまかずらならびのまき
30//だい30じょう ふじばかま//藤袴ふじばかま 源氏げんじ38さいあき 源氏げんじ37さいあき 源氏げんじ37さいあき 玉鬘たまかずらけい 玉鬘たまかずらならびのまき
31//だい31じょう まきはしら//真木まきはしら 源氏げんじ38さいふゆ-39さいふゆ 源氏げんじ37さいふゆ-38さいふゆ 源氏げんじ37さいふゆ-38さいふゆ 玉鬘たまかずらけい 玉鬘たまかずらならびのまき以上いじょう玉鬘たまかずらじゅうじょう
32//だい32じょう うめがえ//梅枝ばいし 源氏げんじ39さいはる 源氏げんじ39さいはる 源氏げんじ39さいはる むらさきうえけい
33//だい33じょう ふじのうらは//ふじうら 源氏げんじ39さいはる-ふゆ 源氏げんじ39さいはる-ふゆ 源氏げんじ39さいはる-ふゆ むらさきうえけい 以上いじょうだい一部いちぶ
34//だい34じょう わかな//若菜わかなじょう 源氏げんじ39さいふゆ-41さいはる 源氏げんじ39さいふゆ-41さいはる 以下いかだい
35//だい35じょう わかな//若菜わかな 源氏げんじ41さいはる-47さいふゆ 源氏げんじ41さいはる-47さいふゆ 若菜わかなじょうならびのまき
36//だい36じょう かしわぎ//柏木かしわぎ 源氏げんじ48さい正月しょうがつ-あき 源氏げんじ48さい正月しょうがつ-あき
37//だい37じょう よこぶえ//横笛よこぶえ 源氏げんじ49さい 源氏げんじ49さい
38//だい38じょう すずむし//鈴虫すずむし 源氏げんじ50さいなつ-あき 源氏げんじ50さいなつ-あき 横笛よこぶえならびのまき
39//だい39じょう ゆうぎり//ゆうきり 源氏げんじ50さいあき-ふゆ 源氏げんじ50さいあき-ふゆ
40//だい40じょう みのり//御法みのり 源氏げんじ51さい 源氏げんじ51さい
41//だい41じょう まぼろし//まぼろし 源氏げんじ52さいの1年間ねんかん 源氏げんじ52さいの1年間ねんかん 以上いじょうだい
42//だい42じょう におうみや//においみや かおる14さい-20さい かおる14さい-20さい 以下いかにおいみやさんじょう以下いかだいさん
43//だい43じょう こうばい//紅梅こうばい かおる24さいはる かおる24さいはる においみやならびのまき
44//だい44じょう たけかわ//たけかわ かおる14,5さい-23さい かおる14,5さい-23さい においみやならびのまき以上いじょうにおいみやさんじょう
45//だい45じょう はしひめ//はしひめ かおる19さい-21さい かおる20さい-22さい 以下いか宇治うじじゅうじょう
46//だい46じょう しいがもと//椎本しいのもと かおる22さいはる-23さいなつ かおる23さいはる-24さいなつ
47//だい47じょう あげまき//総角あげまき かおる23さいあき-ふゆ かおる24さいあき-ふゆ
48//だい48じょう さわらび//早蕨さわらび かおる24さいはる かおる25さいはる
49//だい49じょう やどりぎ//宿木やどりぎ かおる24さいはる-25さいなつ かおる25さいはる-26さいなつ
50//だい50じょう あずまや//東屋あずまや かおる25さいあき かおる26さいあき
51//だい51じょう うきふね//浮舟うきふね かおる26さいはる かおる27さいはる
52//だい52じょう かげろう//蜻蛉とんぼ かおる26さい かおる27さい
53//だい53じょう てならい// かおる26さい-27さいなつ かおる27さい-28さいなつ
54//だい54じょう ゆめのうきはし//ゆめ浮橋うきはし かおる27さい かおる28さい

解決かいけつ問題もんだい[編集へんしゅう]

旧年きゅうねん新年しんねんだてくらべてると、おおむ新年しんねんりつのほうが合理ごうりてきであるとかんがえられるが、そもそも作品さくひん自体じたい矛盾むじゅんがあり、新年しんねんりつによっても完全かんぜん整合せいごうせいられない[17]矛盾むじゅん解決かいけつ出来できないとされている主要しゅよう事項じこうについて説明せつめいする。

正編せいへんだい)から続編ぞくへんだいさん宇治うじじゅうじょう)までの経過けいか期間きかん[編集へんしゅう]

正編せいへんだい)から続編ぞくへんだいさん宇治うじじゅうじょう)とのあいだには、だいさんにおける2人ふたり主要しゅよう登場とうじょう人物じんぶつであるかおるにおいみや年齢ねんれいについての矛盾むじゅんがある。

  • 正編せいへんだい)の記述きじゅつもと計算けいさんした場合ばあいかおるは「柏木かしわぎまきまれており、においみやとしりつうえかおるが2さいになるその翌年よくねんである「横笛よこぶえまきにおいて「さんみやみっつばかりにて(さんみや(=においみや)は3さいになる)」と記述きじゅつされていることから「においみやかおるより1さい年長ねんちょう」ということになる。
  • 続編ぞくへんだいさん宇治うじじゅうじょう)ではにおいみやかおる個々ここ年齢ねんれいについての言及げんきゅう1個いっこしょいものの、両者りょうしゃ年齢ねんれいについて「浮舟うきふねまきにおいてかおるは「かのきみおなじほどにて、こんふたつ、みっつまさるけぢめにや(においみやとほぼおな年齢ねんれいであるが2、3さい年上としうえである)」との記述きじゅつがある。

この矛盾むじゅんから、一条いちじょう兼良かねら以来いらいのすべてのとしりつでは光源氏ひかるげんじ主人公しゅじんこうであるだい一部いちぶだいでは光源氏ひかるげんじ年齢ねんれい基準きじゅん記述きじゅつされ、まただいさんではかおる年齢ねんれい基準きじゅんとして記述きじゅつされる。また正編せいへん続編ぞくへんあいだ経過けいか年数ねんすう明記めいきされることはあまりない。

ろくじょう御息所みやすんどころ年齢ねんれいとう[編集へんしゅう]

けんまきにおいて、ろくじょう御息所みやすんどころ経歴けいれきについて「じゅうろくにてみやまいりたまひて、じゅうにておくれたてまつりたまふ。さんじゅうにてぞ、今日きょうまた九重ここのえたまひける。(16さい東宮とうぐうとなり、20さい東宮とうぐう死別しべつし、いま30さいになってふたた宮中きゅうちゅうることになった)」とあり、またそのむすめあきこう中宮ちゅうぐう)の年齢ねんれいについて「斎宮いつきのみやは、じゅうよんにぞなりたまひける。(斎宮いつきのみやは14さいになった。)」とある。しかしこの記述きじゅつは、「きりつぼまき光源氏ひかるげんじが4さいのときに光源氏ひかるげんじあにであり、きりつぼみかどだいいち皇子おうじであるのち朱雀すざくみかどたてぼうしており、また「あおいまき冒頭ぼうとう光源氏ひかるげんじの22さいはる)において「代替だいがわりがあった(きりつぼみかど譲位じょうい東宮とうぐうであった朱雀すざくみかど即位そくいした)」との記述きじゅつがあり、このあいだ朱雀すざくみかど一貫いっかんして東宮とうぐうであったとかんがえざるをない(また朱雀すざくみかどたてぼうする前年ぜんねんきりつぼみかど光源氏ひかるげんじたてぼうさせることをかんがえたむね記述きじゅつがあることから朱雀すざくみかどたてぼうした時点じてんでその時点じてんまですくなくとも1ねん以上いじょう東宮とうぐう空位くういであったとかんがえられる。)というまきにおける記述きじゅつ矛盾むじゅんする[18]

明石あかしほう年齢ねんれい[編集へんしゅう]

若紫わかむらさきまきにおいて、明石あかしほうについて「けしうはあらず、容貌ようぼうこころばせなどはべるなり。代々だいだいくにつかさなど、用意よういことにして、さるしんばへすなれど、さらにうけひかず。」(わるくはありません、器量きりょうや、気立きだてなども結構けっこうだということでございます。代々だいだい国司こくしなどが、格別かくべつねんごろな態度たいどで、結婚けっこんもうみをするようですが、全然ぜんぜん承知しょうちしません。)とりょうきよしかたっている。もしもこれを「おや地位ちい血筋ちすじ財産ざいさん」といった理由りゆうではなく「本人ほんにん器量きりょうや、気立きだてなども結構けっこうだということ」で求婚きゅうこんされたと解釈かいしゃくすると、このときよりさらにまえの「最初さいしょ国司こくし結婚けっこんもうんだ時点じてん」ですでに一般いっぱんてき結婚けっこん適齢てきれいたっしていなければならないとかんがえられる。ところが「明石あかしまきには「住吉すみよしかみたのみはじめたてまつりて、このじゅうはちねんになりはべりぬ。わらわいときなうはべりしより、おもしんはべりて、としごとの春秋しゅんじゅうごとに、かならずかの御社おんしゃまいることなむはべる。」(住吉すみよしかみをご祈願きがんもうはじめて、ここじゅうはちねんになりました。むすめがほんの幼少ようしょうでございましたときから、おも子細しさいがございまして、毎年まいとし春秋しゅんじゅうごとに、かならずあの住吉すみよし御社おんしゃ参詣さんけいすることにいたしております。)とあり、この記述きじゅつむすめ明石あかしほう)がまれて(またはごくおさなときから)「住吉すみよしかみをご祈願きがんもうはじめて」18ねんったとする意味いみ記述きじゅつであるが、「須磨すま」「明石あかしまき時点じてんむすめが18さいくらいだとすると、「若紫わかむらさきまきで9さいくらいとなり、りょうきよしはなしわない。これについては、以下いかのようなせつがある。

  • 「18ねん」とは「住吉すみよしかみをご祈願きがんもうはじめ」たとしであって明石あかしほうまれたとしそのものではなく、このとき明石あかしほうはすでにそれなりの年齢ねんれいになっていたとするせつ
  • 明石あかし入道にゅうどうむすめ光源氏ひかるげんじむすばせるためにむすめ年齢ねんれいについて光源氏ひかるげんじうそをついたのだとするせつ[16]
  • もともと整合せいごうせいのあるとしりつりたないとするせつ[19]

ひげくろ玉鬘たまかずら子供こども年齢ねんれい[編集へんしゅう]

ふじうらまきにおいて、光源氏ひかるげんじよんじゅうさい玉鬘たまかずらんだ二人ふたり子供こどもゆうきり二人ふたり子供こどもともに「振分髪ふりわけがみ直垂ひたたれ姿すがた」でまいったとされているが、ひげくろ玉鬘たまかずら最初さいしょ子供こどもは「真木まきはしらまきすえとしまれており、さらにはそのおとうとまでふくめて「振分髪ふりわけがみ直垂ひたたれ姿すがた」になるためには「梅枝ばいしまきが「真木まきはしらまき翌年よくねんのことだとすると不自然ふしぜんであるとされる。

  • かわうみしょう』は、このとき「振分髪ふりわけがみ直垂ひたたれ姿すがた」でまいったのはひげくろ玉鬘たまかずら子供こどもではなくひげくろまえきたかたあいだ子供こどもであるとしている
  • 高橋たかはし和夫かずおは「梅枝ばいしまきは「真木まきはしらまき翌年よくねんのことではなく翌々年よくよくねんのことであり、このりょうまきあいだには1ねん空白くうはくがあるとしている[16]
  • 長谷川はせがわ常磐ときわ和子わこ作者さくしゃのミステイクのひとつであるとしている[20]

むらさきうえ年齢ねんれい[編集へんしゅう]

むらさきうえ年齢ねんれいについて、「若紫わかむらさきまき記述きじゅつもとにすると光源こうげんとは7・8さいとなるが、「若菜わかなまき記述きじゅつもとにすると10さいになる。「若紫わかむらさきまき旧年きゅうねんりつによれば光源氏ひかるげんじ17さい新年しんねんりつによれば光源氏ひかるげんじ18さい)でむらさきうえはじめて登場とうじょうしたさいには、「じゅうばかりやあらむとえて」(10さいばかりにえる)としるされている(ただ河内かわうちほんにはこの語句ごくい。)。これを10さいであるとすると光源氏ひかるげんじより7さいないし8さい年下とししたとなる。これにたいして「若菜わかなまき光源氏ひかるげんじが47さいである時点じてんにおいて、「今年ことしさんじゅうななにぞなりたまふ」と、37さい厄年やくどし明記めいきされる箇所かしょがあり、これにしたがうと光源氏ひかるげんじより10さい年下とししたとなる。このてんについて、注釈ちゅうしゃく記述きじゅつると、

  • 藤原ふじわら定家さだいえ大島本おおじまほん御法みのりまきおくいれにおいて、「六条院ろくじょういんじゅうむらさきのぼるよんじゅうさん」としるしており、「若紫わかむらさきまきでの記述きじゅつもとづく年齢ねんれいただしいものとしている。
  • 細流さいりゅうしょう』は、「おんなさんじゅうななじゅうやくなり、うすくも女院にょいんさんじゅうななにてくずしじたり。そうじてむらさきじょうみなもとななばかりいもうとえたり。しかれば源氏げんじよんじゅうななさい也、むらさきじょうよんじゅうなるべきを紫式部むらさきしきぶおもうようありてかくけるなるべし」
  • ほんきょ宣長のりながは、『源氏物語げんじものがたりだましょうくし』において、「さんじゅうななとあるところはさんじゅうきゅうとあるべきで、うつあやまったか紫式部むらさきしきぶあやまったかであろう」としている。

と、いずれも「若紫わかむらさきまきでの記述きじゅつをもとにしたろん展開てんかいしている。

現代げんだい様々さまざま研究けんきゅうしょにおいても、「むらさきじょう37(としりつじょう39~40)」[21]、「本文ほんぶんさんじゅうななさいじつよんじゅうさい[22]、「むらさきじょう37(39)」[23]、「ただし、むらさきじょうみなもとよりななさい年下とししたじつよんじゅうさいであり、まき年齢ねんれい矛盾むじゅんする」[24]、「むらさきじょう39(ただ本文ほんぶんは37)」[25]、「むらさきじょう39(ただ本文ほんぶんには37)」[26]、「むらさきじょう39(ただし本文ほんぶんには37)」[27]と、両論りょうろん併記へいきする説明せつめいがなされており、解決かいけつはされていない。

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ 藤村ふじむらきよしとしりつ」1989ねん
  2. ^ 大朝おおあさ雄二ゆうじ源氏物語げんじものがたり続篇ぞくへん研究けんきゅうさくらかえでしゃ、1991ねん平成へいせい3ねん)10がつISBN 4-2730-2448-9
  3. ^ はまはし顕一けんいち源氏物語げんじものがたり論考ろんこう笠間かさま叢書そうしょ 294、笠間かさま書院しょいん、1997ねん平成へいせい9ねん)2がつ。 ISBN 4-3051-0294-3
  4. ^ 今井いまいみなもとまもる源氏物語げんじものがたり研究けんきゅうしょ - 松平まつだいら文庫ぶんこ調査ちょうさ余録よろく谷崎たにざき潤一郎じゅんいちろうやく源氏物語げんじものがたり愛蔵あいぞうばんまき4付録ふろく中央公論社ちゅうおうこうろんしゃ、1962ねん昭和しょうわ37ねん)2がつ)。 のち『今井いまいみなもとまもる著作ちょさくしゅう 12 評論ひょうろん随想ずいそう笠間かさま書院しょいん、2007ねん平成へいせい19ねん)12月5にち、pp. 101-104。ISBN 978-4-305-60091-2収録しゅうろく
  5. ^ 池田いけだ亀鑑きかんへん源氏物語げんじものがたり大成たいせい 資料しりょうへん中央公論社ちゅうおうこうろんしゃ、pp. 274-275。
  6. ^ 渋谷しぶや栄一えいいち (こぼし) (2007ねん4がつ14にち). “自筆じひつほんおくにゅう 横笛よこぶえ”. 源氏物語げんじものがたり世界せかい 藤原ふじわら定家さだいえひつ源氏物語げんじものがたり」(四半しはんほんけい)の本文ほんぶん資料しりょう. 2012ねん11月12にち閲覧えつらん
  7. ^ 渋谷しぶや栄一えいいち (こぼし) (2007ねん4がつ15にち). “自筆じひつほんおくにゅう 鈴虫すずむし”. 源氏物語げんじものがたり世界せかい 藤原ふじわら定家さだいえひつ源氏物語げんじものがたり」(四半しはんほんけい)の本文ほんぶん資料しりょう. 2012ねん11月12にち閲覧えつらん
  8. ^ 渋谷しぶや栄一えいいち (こぼし) (2007ねん4がつ23にち). “自筆じひつほんおくいれ ゆうきり”. 源氏物語げんじものがたり世界せかい 藤原ふじわら定家さだいえひつ源氏物語げんじものがたり」(四半しはんほんけい)の本文ほんぶん資料しりょう. 2012ねん11月12にち閲覧えつらん
  9. ^ 渋谷しぶや栄一えいいち (こぼし) (2007ねん4がつ23にち). “自筆じひつほんおくにゅう 御法みのり”. 源氏物語げんじものがたり世界せかい 藤原ふじわら定家さだいえひつ源氏物語げんじものがたり」(四半しはんほんけい)の本文ほんぶん資料しりょう. 2012ねん11月12にち閲覧えつらん
  10. ^ 藤村ふじむらきよし物語ものがたりとしりつ」『源氏物語げんじものがたり講座こうざ 1 源氏物語げんじものがたりとはなにか』つとむまことしゃ、1991ねん平成へいせい3ねん)10がつ21にち、pp. 271-285。ISBN 4-585-02012-8
  11. ^ 大朝おおあさ雄二ゆうじならびのまき攷」『源氏物語げんじものがたり正篇せいへん研究けんきゅうさくらかえでしゃ、1975ねん昭和しょうわ50ねん)10がつ、pp. 23-75。
  12. ^ 原田はらだかおるおこり物語ものがたりねんたて研究けんきゅう一齣ひとこま : 若紫わかむらさきまき時間じかんをめぐって」大阪樟蔭女子大学おおさかしょういんじょしだいがく学芸がくげい学部がくぶくすのきかげ国文学こくぶんがくだい13ごう大阪樟蔭女子大学おおさかしょういんじょしだいがく、1975ねん昭和しょうわ50ねん)10がつ10日とおか、pp 1-8。
  13. ^ 宿木やどりぎ巻頭かんとう解説かいせつ」『新潮しんちょう日本にっぽん古典こてん集成しゅうせい 源氏物語げんじものがたり なな新潮社しんちょうしゃ、1983ねん昭和しょうわ58ねん)11月、p. 150。ISBN 978-4-1062-0362-6
  14. ^ 頭注とうちゅうじゅうはち」『新潮しんちょう日本にっぽん古典こてん集成しゅうせい 源氏物語げんじものがたり なな新潮社しんちょうしゃ、1983ねん昭和しょうわ58ねん)11月、p. 227。ISBN 978-4-1062-0362-6
  15. ^ 頭注とうちゅうはち」『新潮しんちょう日本にっぽん古典こてん集成しゅうせい 源氏物語げんじものがたり なな新潮社しんちょうしゃ、1983ねん昭和しょうわ58ねん)11月、p. 241。ISBN 978-4-1062-0362-6
  16. ^ a b c 高橋たかはし和夫かずお源氏物語げんじものがたり創作そうさく過程かていみぎ文書ぶんしょいん 1992ねん平成へいせい4ねんISBN 4-8421-9206-2
  17. ^ 大朝おおあさ雄二ゆうじ源氏物語げんじものがたり続編ぞくへんとしりつ中古ちゅうこ文学ぶんがく研究けんきゅうかいへん論集ろんしゅう中古ちゅうこ文学ぶんがく1 源氏物語げんじものがたり表現ひょうげん構造こうぞう笠間かさま書院しょいん、1989ねん5がつ、pp. 143-169。
  18. ^ 藤本ふじもと勝義まさよしたてぼう林田はやしだ孝和こうわ竹内たけうち正彦まさひこはりほん正行まさゆきほかへん源氏物語げんじものがたり事典じてん大和やまと書房しょぼう、2002ねん平成へいせい14ねん)5がつ、p. 423。ISBN 4-4798-4060-5
  19. ^ はまはし顕一けんいち源氏物語げんじものがたり論考ろんこう笠間かさま叢書そうしょ 294、笠間かさま書院しょいん、1997ねん平成へいせい9ねん)。ISBN 4-3051-0294-3
  20. ^ 長谷川はせがわ和子かずこ源氏物語げんじものがたりにおけるケアレスミス・類字るいじ構想こうそう反復はんぷくについて」『源氏物語げんじものがたり研究けんきゅう: 成立せいりつかんするしょ問題もんだい東宝とうほう書房しょぼう、1957ねん昭和しょうわ32ねん)11月、pp. 78-91。
  21. ^ 源氏物語げんじものがたりねんりつ中野なかの幸一こういちへん常用じょうよう源氏物語げんじものがたり要覧ようらん武蔵野むさしの書院しょいん、2007ねん平成へいせい9ねん)4がつ、p. 47。 ISBN 4-8386-0383-5
  22. ^ 鈴木すずき一雄かずお源氏物語げんじものがたり年譜ねんぷ系図けいず秋山あきやまけんへん源氏物語げんじものがたり事典じてんがくとうしゃ別冊べっさつ国文学こくぶんがく〉No.36、1989ねん平成へいせい元年がんねん)5がつ10日とおか
  23. ^ いね敬二けいじとしりつ池田いけだ亀鑑きかんへん源氏物語げんじものがたり事典じてん下巻げかん東京とうきょうどう出版しゅっぱん 1960ねん昭和しょうわ35ねん)(上巻じょうかんとの合本がっぽんは1987ねん昭和しょうわ62ねん)3がつ15日刊にっかん)、p. 502。
  24. ^ 作中さくちゅう人物じんぶつ索引さくいん むらさきのぼる三谷みたに栄一えいいちへん源氏物語げんじものがたり事典じてん有精ゆうせいどう、1973ねん昭和しょうわ48ねん)、p. 335、ISBN 4-640-30259-2
  25. ^ としりつ林田はやしだ孝和こうわ植田うえだ恭代やすよ竹内たけうち正彦まさひこ原岡はらおか文子ふみこはりもと正行まさゆき吉井よしい美弥子みやこへん源氏物語げんじものがたり事典じてん大和やまと書房しょぼう、2002ねん平成へいせい14ねん)5がつ、p. 463。 ISBN 4-4798-4060-5
  26. ^ 「『源氏物語げんじものがたりねんりつ年表ねんぴょう)」鈴木すずき日出男ひでおへん源氏物語げんじものがたりハンドブック』三省堂さんせいどう、1998ねん平成へいせい10ねん)、p. 231。 ISBN 4-385-41034-8
  27. ^ 源氏物語げんじものがたりねんりつ秋山あきやまけんへん源氏物語げんじものがたり必携ひっけいがくとうしゃ別冊べっさつ国文学こくぶんがく〉No.1、1978ねん昭和しょうわ53ねん)、p. 157。

参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

  • いね敬二けいじとしりつ池田いけだ亀鑑きかんへん源氏物語げんじものがたり事典じてん 下巻げかん東京とうきょうどう出版しゅっぱん、1960ねん昭和しょうわ35ねん合本がっぽん1987ねん昭和しょうわ62ねん)3がつ、pp. 491-514。ISBN 4-4901-0223-2
  • 鈴木すずき日出男ひでお源氏物語げんじものがたりねんりつ秋山あきやまけんへん源氏物語げんじものがたり必携ひっけい別冊べっさつ国文学こくぶんがく No.1、がくとうしゃ、1978ねん昭和しょうわ53ねん)12月、pp. 127-137。
  • 藤村ふじむらきよしとしりつ秋山あきやまけんへん源氏物語げんじものがたり事典じてん別冊べっさつ国文学こくぶんがく No.36、がくとうしゃ、1989ねん平成へいせい元年がんねん)5がつ10日とおか、pp. 226-227。
  • 平井ひらい仁子さとことしりつ林田はやしだ孝和こうわほかへん源氏物語げんじものがたり事典じてん大和やまと書房しょぼう、2002ねん平成へいせい14ねん)5がつ25にち、p. 295。ISBN 978-4-4798-4060-2
  • ほんきょ宣長のりなが全集ぜんしゅうだい4かん』(筑摩書房ちくましょぼう、1969ねん昭和しょうわ44ねん)10がつ10日とおかNCID BN01187321
    源氏物語げんじものがたり年紀としのりこう』や『源氏物語げんじものがたりだましょうくし』を収録しゅうろく