校異こうい源氏物語げんじものがたり

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『校異こうい源氏物語げんじものがたり』（こういげんじものがたり）は、池田いけだ亀鑑きかん編著へんちょによる『源氏物語げんじものがたり』の研究けんきゅう書しょ。『源氏物語げんじものがたり』の伝つて本ほん群ぐんを「青あお表紙ひょうし本ほん」「河内かわうち本ほん」「別べつ本ほん」に分類ぶんるいし、青あお表紙ひょうし原本げんぽん＝定家さだいえ本ほんの現存げんそんする巻まきはこれを底本ていほんとし、他たの巻まきは大島本おおじまほんと池田本いけだほんを用もちいて、各かく系統けいとうの有力ゆうりょく諸しょ本ほんの校異こういを一覧いちらんできるようにした校本こうほんである。

概要がいよう[編集へんしゅう]

1942年ねん（昭和しょうわ17年ねん）10月がつ25日にち刊行かんこう。『源氏物語げんじものがたり』主要しゅよう本文ほんぶんの校異こういを示しめした「校異こうい篇へん」のみの全ぜん5巻かん。のちに『源氏物語げんじものがたり大成たいせい』全ぜん8巻かんとして公刊こうかんされ、この「校異こうい篇へん」に加くわえ、「索引さくいん篇へん」、「研究けんきゅう篇へん」、「資料しりょう篇へん」、「図録ずろく篇へん」を付ふして発展はってん的てきに増補ぞうほされる。『源氏物語げんじものがたり』の本格ほんかく的てきな学術がくじゅつ的てき校本こうほんとしては初はつの公刊こうかんでありながら、当時とうじとしては精度せいども高たかく、刊行かんこう後半こうはん世紀せいきを数かぞえてもなお、今日きょうの『源氏物語げんじものがたり』研究けんきゅうに参照さんしょう不可欠ふかけつの書しょとなっている。

協力きょうりょく者しゃに、池田いけだ門下もんかの戦前せんぜんの高弟こうていである、松田まつだ武夫たけお、大津おおつ有一ゆういち、松尾まつお聰さとし、鈴木すずき知とも太郎たろう、桜井さくらい祐三ゆうぞう、石いし清水しみず尚しょう、春名はるな好重よしえ（斎藤さいとう秀雄ひでお）、清田きよた正喜まさよし、松村まつむら誠一せいいち、萩谷はぎや朴ほお、中性ちゅうせい哲あきら、木田きだ園子そのこら二に十じゅう余よ名めいを擁ようして作成さくせいされたことが知しられる。

参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

芳賀はが博士はかせ記念きねん会かい実行じっこう委員いいん会かい「序ついで」『校異こうい源氏物語げんじものがたり』中央公論社ちゅうおうこうろんしゃ、1941年ねん（昭和しょうわ16年ねん）4月がつ
池田いけだ亀鑑きかん「源氏物語げんじものがたり大成たいせいの経過けいかについて」『源氏物語げんじものがたり大成たいせい』「研究けんきゅう資料しりょう篇へん」中央公論社ちゅうおうこうろんしゃ　1956年ねん（昭和しょうわ31年ねん）7月がつ