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源氏物語げんじものがたり提要ていよう

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

源氏物語げんじものがたり提要ていよう』(げんじものがたりていよう)は、今川いまがわはんせいによる『源氏物語げんじものがたり』の梗概こうがいしょである。

概要がいよう

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著者ちょしゃ今川いまがわはんせい1364ねん-1433ねん)である。跋文ばつぶんえいとおる4ねん8がつ15にち1432ねん9月9にち)の日付ひづけがあるため、このとき成立せいりつであるとされているものの、8がつ15にちという日付ひづけ実際じっさい日付ひづけではなく『源氏物語げんじものがたりのおこり』などにみられる『源氏物語げんじものがたり』の成立せいりつについての石山寺いしやまでら参詣さんけい伝説でんせつもとづく観念かんねんてき日付ひづけである可能かのうせい指摘してきされている。最初さいしょに「発端ほったん」として『源氏物語げんじものがたり』の成立せいりつ事情じじょうについて『源氏物語げんじものがたりのおこりとうられる「せん内親王ないしんのう献上けんじょうせつ」がしるされ、その各巻かくかん梗概こうがいしるされる。本文ほんぶんちゅう和歌わかすべふくまれ説明せつめいくわえられている。本書ほんしょふくまれる注釈ちゅうしゃく内容ないようには、時代じだいてきには本書ほんしょよりのち成立せいりつである一条いちじょう兼良かねらによる『源氏物語げんじものがたり』の注釈ちゅうしゃくしょである『花鳥かちょう余情よじょう』(1472ねん文明ぶんめい4ねん成立せいりつ)と一致いっちする説明せつめいおお[1]

つてほん

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本文ほんぶんおおきく流布るふほん系統けいとう異本いほん系統けいとうとにかれる。現存げんそんするつてほんには6かんいねけい蔵本ぞうほん)のものや8かんのもの、10かん天理てんり図書館としょかん蔵本ぞうほん)のものなどがある。跋文ばつぶんによれば本書ほんしょぜん6かんであるとされているためこれがもっと原形げんけいたもったものだとかんがえられている。またこの「6」という巻数かんすう源氏物語げんじものがたり』60かんせつにもとづくものであるとかんがえられている。

構成こうせい

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もっと原形げんけいたもつとかんがえられている6かん構成こうせいのものをしるす。

翻刻ほんこく

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  • いねけいへん源氏物語げんじものがたりふるちゅう集成しゅうせい だい2かん 源氏物語げんじものがたり提要ていようさくらかえでしゃ、1978ねん昭和しょうわ53ねん)11月。ISBN 978-4-2730-0127-8
    いね敬二けいじ架蔵かぞう(6さつほん)の翻刻ほんこく

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ 源氏物語げんじものがたり提要ていよう伊井いい春樹はるきへん源氏物語げんじものがたり 注釈ちゅうしゃくしょ享受きょうじゅ事典じてん東京とうきょうどう出版しゅっぱん2001ねん平成へいせい13ねん)9がつ15にち、pp. 298-299。ISBN 4-490-10591-6

参考さんこう文献ぶんけん

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  • いね敬二けいじ注釈ちゅうしゃくから享受きょうじゅへ-今川いまがわはんせい源氏物語げんじものがたり提要ていよう」の周辺しゅうへん源氏物語げんじものがたり探究たんきゅうかいへん源氏物語げんじものがたり探究たんきゅう だい4輯』風間かざま書房しょぼう、1979ねん昭和しょうわ54ねん)4がつ