泰たい州しゅう

泰たい州しゅう（たいしゅう）は、中国ちゅうごくにかつて存在そんざいした州しゅう。南みなみ唐とうから民みん国こく初年しょねんにかけて、現在げんざいの江蘇ちぁんすー省しょう泰たい州しゅう市し一帯いったいに設置せっちされた。

概要がいよう

937年ねん（昇のぼり元はじめ元年がんねん）、南みなみ唐とうにより揚あげ州しゅう海うみ陵りょう県けんに泰たい州しゅうが置おかれた。

宋そうのとき、泰たい州しゅうは淮南ワイナン東路あずまじに属ぞくし、海うみ陵りょう・如皋の2県けんを管轄かんかつした。

1277年ねん（至いたり元もと14年ねん）、元もとにより泰たい州しゅうは泰たい州しゅう路ろと改あらためられた。1284年ねん（至いたり元もと21年ねん）、泰たい州しゅう路ろは泰たい州しゅうと改あらためられた。泰たい州しゅうは揚あげ州しゅう路ろに属ぞくし、海うみ陵りょう・如皋の2県けんを管轄かんかつした。

1369年ねん（洪ひろし武たけ2年ねん）、明あきらにより海うみ陵りょう県けんは廃止はいしされ、泰たい州しゅうに編入へんにゅうされた。泰たい州しゅうは揚あげ州しゅう府ふに属ぞくし、如皋県けん1県けんを管轄かんかつした。

清きよしのとき、泰たい州しゅうは揚あげ州しゅう府ふに属ぞくし、属ぞく県けんを持もたない散ち州しゅうとなった。

1912年ねん、中華民国ちゅうかみんこくにより泰たい州しゅうは廃止はいしされ、泰たい県けんと改あらためられた。

山東さんとうの泰たい州しゅう

本節ほんぶしでは、隋ずいにより現在げんざいの山東さんとう省しょう泰たい安やす市し一帯いったいに設置せっちされた泰たい州しゅうについて述のべる。

『隋ずい書しょ』によれば605年ねん（大業おおわざ元年がんねん）に廃止はいしされ、管轄かんかつ県けんは魯州に統合とうごうされたという記事きじがあるが、その設置せっち年ねんに関かんしては不明ふめいである。

楊守敬けいの『隋ずい書しょ地理ちり志こころざし考証こうしょう』では王おう劭の著あらわした『舎利しゃり感応かんおう記き』のなかに『広こう弘明ひろあき集しゅう』の記述きじゅつを引用いんようし「仁ひとし寿ことぶき元年がんねん有ゆう泰たい州しゅう岱岳寺てら起おこり塔とう」との記述きじゅつがあることから601年ねん（仁じん寿ことぶき元年がんねん）以前いぜんに成立せいりつしたとしている。

南京なんきん師範しはん大学だいがく教授きょうじゅである施ほどこせ和金わきんは596年ねん（開ひらき皇すめらぎ16年ねん）に隋ずいが多おおくの州しゅうを新設しんせつしていることから、泰たい州しゅうもこの年としに設置せっちされたと推測すいそくしている。

関連かんれん項目こうもく

• 泰たい州しゅう学派がくは - 儒教じゅきょうの陽明学ようめいがくの左派さは。