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エアバスA320

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エアバスA320

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エアバスA320 (Airbus A320) は、欧州おうしゅうエアバスしゃ開発かいはつ製造せいぞうしているたん通路つうろ双発そうはつジェット旅客機りょかくきである。

A320を基本きほんがたとして、ちょうどうがたエアバスA321およびたんどうがたエアバスA319エアバスA318開発かいはつされ、エアバスA320ファミリー構成こうせいしている。A320ファミリーは世代せだいけることができ、従来じゅうらいがたA320ceoファミリー、エンジンを刷新さっしんしただい世代せだいA320neoファミリーとばれる。A320ceoは1988ねんエールフランスにより、A320neoは2016ねんルフトハンザ・ドイツ航空こうくうによりそれぞれはつ就航しゅうこうした。

A320は旅客機りょかくきとして世界せかいはじめてデジタルしきフライ・バイ・ワイヤ操縦そうじゅうシステムやサイドスティック採用さいようし、エアバスしん時代じだいひらいた。米国べいこくメーカーのたん通路つうろ世界せかい競合きょうごうしながらシェアを拡大かくだいし、エアバスをだい航空機こうくうきメーカーの一角いっかくげた。

A320はていつばさ配置はいち主翼しゅよく左右さゆう1はつずつターボファンエンジン装備そうびし、尾翼びよくていつばさ配置はいち降着こうちゃく装置そうち前輪ぜんりん配置はいちである。全長ぜんちょうは37.57メートル、ぜんこうは11.76メートル、全幅ぜんぷく最大さいだいで35.80メートルである。最大さいだい離陸りりく重量じゅうりょうは66トンから77トンで最大さいだい巡航じゅんこう速度そくどマッハ0.82である。

2018ねんまつまでのそう納入のうにゅうすうは、A320単体たんたいで5,213、A320ファミリー全体ぜんたいで8,525である。2019ねん10がつ現在げんざい、A320ファミリーの関係かんけいした機体きたい損失そんしつ事故じこおよび事件じけんは、航空こうくう事故じこが30けん、テロとう事件じけんが7けん、そのちゅうちゅう火災かさいとうによるものが7けん発生はっせいしている。30けん事故じこにより951にん、7けん事件じけんにより441にん、1けんのハイジャックにより犯人はんにん死亡しぼうしている。A320単体たんたいでは、航空こうくう事故じこは25けん、テロとう事件じけんが5けん、そのちゅうちゅう火災かさいとうによるものが6けんである。11けん事故じこによりけい816にん、2けん事件じけんによりけい216にん死亡しぼうしているほか、ハイジャック1けん犯人はんにん1にん死亡しぼうしている。

以下いかほんこうではジェット旅客機りょかくきについては、一部いちぶ社名しゃめい省略しょうりゃくして英数字えいすうじのみで表記ひょうきする。たとえば「エアバスA300」であれば「A300」、「ボーイング737」であれば「737」、「ダグラスDC-9」はDC-9とする。

沿革えんかく

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開発かいはつ背景はいけい

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米国べいこく航空機こうくうきメーカーに対抗たいこうするため、欧州おうしゅう航空機こうくうきメーカーは1970ねん12月に企業きぎょう連合れんごうエアバス・インダストリー」(以下いか、エアバス)を設立せつりつし、世界せかいはつそう通路つうろワイドボディ双発そうはつジェット旅客機りょかくきとなるA300開発かいはつした[4][5]。A300は1972ねん10がつはつ飛行ひこうし、1974ねん5がつ路線ろせん就航しゅうこう開始かいしした[6]つづけて1980年代ねんだい前半ぜんはんにかけてエアバスは、A300の発展はってんがたとなるA310A300-600開発かいはつした[7][8]。A310やA300-600は、いわゆるグラスコックピット採用さいようするとともにシステムにコンピュータを導入どうにゅうして自動じどうすることで、操縦そうじゅう2にんのみで運航うんこう可能かのうなワイドボディ先駆さきがけとなった[7][8]。こうしてエアバスは一定いってい成功せいこうおさめたものの、すで米国べいこくボーイングマクドネル・ダグラスは、たん通路つうろナローボディ)からワイドボディの長距離ちょうきょりまで圧倒的あっとうてき製品せいひんぐん展開てんかいしていた[9]。これまで双発そうはつワイドボディという独自どくじ路線ろせん他社たしゃとの競合きょうごうけてきたエアバスだが、旅客機りょかくきメーカーとしての確固かっこたる地位ちい確立かくりつするためには、米国べいこくメーカーが独占どくせんする市場いちば参入さんにゅうして積極せっきょくてきにシェアを獲得かくとくする必要ひつようがあった[5][10]

一方いっぽうそのころ、たん通路つうろ市場いちばでは150せききゅう新型しんがた旅客機りょかくきもとめられつつあった[11][5]727737-200DC-9BAC 1-11シュド・カラベルといったちゅう近距離きんきょりよう中小ちゅうしょうがた更新こうしんする時期じきかりつつあった[11][5][12]。それにくわえて航空こうくう旅客りょかく需要じゅよう順調じゅんちょうびており、150せききゅう旅客機りょかくき今後こんご20ねんで3,000需要じゅようがあると見込みこまれた[13][14][11]各国かっこく航空機こうくうきメーカーはこの市場いちばねらって熱心ねっしん新型しんがた研究けんきゅうおこなった[11][15]欧州おうしゅうのメーカーあいだでも単独たんどくあるいは共同きょうどう事業じぎょうでの開発かいはつ構想こうそう複数ふくすうがった[15][11][12]。また、米国べいこく航空機こうくうきメーカーはエアバス・コンソーシアムのくずしをはかり、欧州おうしゅう航空機こうくうきメーカーに共同きょうどう開発かいはつちかけた[15]

米国べいこくメーカーによるくず戦術せんじゅつ効果こうか限定げんていてきで、開発かいはつ構想こうそう実現じつげんすることはなかった[15][12]。むしろ、米国べいこく対抗たいこうする機会きかいのがすまいと欧州おうしゅうのメーカーはあらたな共同きょうどう開発かいはつプロジェクトを1977ねんげた[15][12]。このプロジェクトは JET (Joint European Transport) と名付なづけられ、参加さんかメンバーはアエロスパシアルMBBVFW-フォッカー英語えいごばん、そしてブリティッシュ・エアロスペース (BAe) であった[15]。JET計画けいかくはエアバスとべつのプロジェクトとして進行しんこうしていたが、参加さんかメンバーの大半たいはんはエアバス構成こうせいメンバーであり、唯一ゆいいつエアバスに不参加ふさんかだったBAeしゃも1979ねんにエアバスに加盟かめいした[15][16][17]。これによりJET計画けいかくはエアバス・コンソーシアムに継承けいしょうされ、たん通路つうろ (Single Aisle) を意味いみするSA計画けいかく名付なづけられた[15][12]。SA計画けいかくではSA1からSA3まで3種類しゅるい機体きたいあんつくられ、座席ざせきすうはそれぞれ125せき、150せき、180せきとされた[12]

航空こうくう会社かいしゃ反応はんのうまえ、エアバスは150せききゅうのSA2に注力ちゅうりょくすることとし、1981ねん2がつ機体きたいめいをA320とさだめた[12][11][15]。このころ1979ねんだい石油せきゆ危機ききにより燃料ねんりょう価格かかく高騰こうとうし、航空こうくう会社かいしゃ燃費ねんぴ対策たいさくわれていた[18]米国べいこくデルタ航空こうくうユナイテッド航空こうくうは、燃費ねんぴ性能せいのうすぐれた150せききゅう旅客機りょかくき要求ようきゅう仕様しようをそれぞれ策定さくていした[18][19]。これらの要求ようきゅうにまさに合致がっちするようA320の仕様しようがまとまった[19][18][12][注釈ちゅうしゃく 1]

正式せいしき開発かいはつ決定けっていまで

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エアバス参加さんかこくでもイギリスのブリティッシュ・エアウェイズ西にしドイツのルフトハンザ航空こうくうはA320に消極しょうきょくてきだった[21]。ブリティッシュ・エアウェイズは保有ほゆうえが急務きゅうむとなっており、これから開発かいはつするA320ではわないと判断はんだんしてボーイング発注はっちゅうした[22]。ルフトハンザは150せききゅうナローボディよりも、長距離ちょうきょり路線ろせんけワイドボディ開発かいはつ優先ゆうせんするようもとめた[21][12]一方いっぽうで、エールフランスはA320計画けいかく歓迎かんげいし、1981ねん6がつパリ航空こうくうショーにおいてオプションをふくめ50発注はっちゅうすると発表はっぴょうした[15][23]。フランス政府せいふもA320の開発かいはつ負担ふたん約束やくそくした[22]

エールフランスが早々そうそう発注はっちゅう潜在せんざい需要じゅよう確実視かくじつしされていたにもかかわらず、A320の正式せいしき開発かいはつ決定けっていするまでここから3ねんようした[22][12]くるしい財政ざいせい状況じょうきょうにあった西にしドイツ政府せいふとイギリス政府せいふ開発かいはつ負担ふたん難色なんしょくしめしたためである[22][21][12]とくにイギリスの状況じょうきょう複雑ふくざつであった[22]航空機こうくうきエンジンメーカーのロールス・ロイス以下いか R-R)が参画さんかくしイギリス政府せいふ出資しゅっししていたえいにち共同きょうどう開発かいはつエンジンの先行さきゆきが不透明ふとうめいとなり、あたらしい開発かいはつ計画けいかく転換てんかんするための追加ついか出資しゅっしもとめられていた[22]あらたな計画けいかく日本にっぽんとイギリスをふくむ5かこく国際こくさい共同きょうどう事業じぎょうで、インターナショナル・エアロ・エンジンズ (IAE) しゃ設立せつりつV2500開発かいはつするというものだった[24][22][25]。V2500エンジンはA320の搭載とうさいエンジンとして有望ゆうぼうされており、エンジンを商業しょうぎょうてき成功せいこうさせるためにイギリス政府せいふはA320へも出資しゅっしせまられた[21]

やむをえずエアバスは日本にっぽんやカナダにも参加さんかびかけたが、日本にっぽん当時とうじボーイングとの共同きょうどう開発かいはつ構想こうそうがあったためことわり、カナダも採算さいさん見合みあわないとしてギリギリのところで参加さんか見送みおくった[22]。このような状況じょうきょうで、1984ねんはじめにフランスのミッテラン大統領だいとうりょう、イギリスのサッチャー首相しゅしょう西にしドイツのコール首相しゅしょう会談かいだんし、A320への直接ちょくせつ間接かんせつ金融きんゆう支援しえんおこなうことが確認かくにんされた[5]。それをけて同年どうねん2がつ西にしドイツ政府せいふ必要ひつよう経費けいひの90パーセントに相当そうとうする15おくマルク(やく1352おくえん)の支出ししゅつ決定けっていした[22][21]。イギリス政府せいふ苦慮くりょすえ、エンジンと機体きたい双方そうほうへの出資しゅっしめた[21]。ただしA320については4おく3,700まんポンドの当初とうしょ要求ようきゅうたいして2おく5,000まんポンド(やく875おくえん)の出資しゅっしとし、不足ふそくぶんはBAeしゃ自己じこ調達ちょうたつすることとなった[22][21]

ようやく資金しきん目処めどがついたことで1984ねん3がつ2にち、エアバスはA320の正式せいしき開発かいはつ製造せいぞう決定けっていした[14][26]。この時点じてんまでに、エールフランスにくわえてエールアンテールブリティッシュ・カレドニアン航空こうくうアドリア航空こうくうキプロス航空こうくうの5しゃからオプションふくめて96受注じゅちゅう獲得かくとくしていた[22]

設計せっけい過程かてい

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フライ・バイ・ワイヤ

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営業えいぎょう活動かつどう並行へいこうして機体きたい設計せっけいすすめられた[27]。A320の操縦そうじゅうシステムには、旅客機りょかくきとして世界せかいはつとなるフライ・バイ・ワイヤ技術ぎじゅつ本格ほんかく導入どうにゅうされた[28][19]。フライ・バイ・ワイヤ方式ほうしきでは、パイロットの操縦そうじゅう操作そうさ電気でんき信号しんごう変換へんかんされコンピュータに入力にゅうりょくされる[29]。そしてコンピュータで計算けいさん処理しょりされた結果けっか電気でんき信号しんごうとしてかく操縦そうじゅうつばさめんのアクチュエータに伝達でんたつされる[29]。これにより、従来じゅうらい操縦そうじゅう装置そうちでコクピットから操縦そうじゅうつばさめんまでをつないでいたケーブル(さく)やロッド、プーリーといった機械きかい部品ぶひん削減さくげんでき、機体きたい重量じゅうりょう整備せいび負荷ふか軽減けいげんできる利点りてんがある[19][29]

旅客機りょかくきのような機体きたいサイズで機械きかいしき操縦そうじゅう装置そうちもちいる場合ばあい操舵そうだりょく適切てきせつ範囲はんいおさめるためには大型おおがた操縦そうじゅう正面しょうめん配置はいちする方式ほうしきてきしている[30]。これにたいしてフライ・バイ・ワイヤの場合ばあいは、操縦そうじゅう入力にゅうりょく電気でんき信号しんごう変換へんかんすることから、操縦そうじゅう桿の形態けいたい配置はいち自由じゆうたかくなる[30]。そこでA320では操縦そうじゅうわりサイドスティックが採用さいようされた[30]。サイドスティックは操縦そうじゅうしつ左右さゆう配置はいちされ、機長きちょう左手ひだりてで、ふく操縦そうじゅう右手みぎて操作そうさすることとなった[30]操縦そうじゅうしつはいわゆるグラスコックピットされ、計器けいきるいは6めんCRTディスプレイに集約しゅうやくされた[26]

フライ・バイ・ワイヤやサイドスティックの全面ぜんめん採用さいようはA320の商品しょうひんりょく向上こうじょうにとどまらず、エアバスにとって戦略せんりゃくじょう重要じゅうよう意味いみっていた[29]。エアバスは今後こんご開発かいはつするすべての旅客機りょかくきにA320と同様どうようのシステムを搭載とうさいし、小型こがたから大型おおがた長距離ちょうきょりいたるまで操縦そうじゅうせい共通きょうつうする方針ほうしんてていた[29][19]従来じゅうらい機械きかいしき操縦そうじゅう系統けいとうでは、機種きしゅごとにことなるあつか特性とくせい統一とういつするのは困難こんなんであった[29]。そこでエアバスは、コンピュータ制御せいぎょ本格ほんかくてきなフライ・バイ・ワイヤ技術ぎじゅつ導入どうにゅうすることで、ぜん機種きしゅ操縦そうじゅう操作そうさ操縦そうじゅう感覚かんかくそろえることにした[29]。これにより、のち開発かいはつされるA320ファミリー派生はせいがた)の操縦そうじゅう資格しかく共通きょうつうされ、さらに開発かいはつ構想こうそうがあったワイドボディA340A330への資格しかく移行いこう訓練くんれん短時間たんじかんむと見込みこまれる[31][29][19]小型こがたから大型おおがたまでをエアバスそろえれば航空こうくう会社かいしゃ運航うんこう大幅おおはば合理ごうりできるようになるため、エアバスの強力きょうりょくつよみとなる[32]。そして、フライ・バイ・ワイヤなどの革新かくしん技術ぎじゅつ実用じつようする最初さいしょ機種きしゅとして、A320はてきしていた[12]短距離たんきょりのA320は整備せいび拠点きょてん近郊きんこう運航うんこうされることから、重大じゅうだい不具合ふぐあいつかった場合ばあい対処たいしょしやすいとエアバスはかんがえたのである[12]

コックピットの設計せっけいはフランスのアエロスパシアルしゃ担当たんとうした[27]同社どうしゃをはじめとするエアバス参加さんか企業きぎょうは、これまでにコンコルドでアナログしきフライ・バイ・ワイヤを実用じつようし、A310ではデジタルコンピュータの導入どうにゅう実現じつげんしているほか、軍用ぐんよう開発かいはつでも経験けいけん蓄積ちくせきしていた[26][33]。さらにアエロスパシアルしゃはA320の開発かいはつまるまえから、次世代じせだいコックピットの研究けんきゅう開発かいはつんでいた[27]。これらの経験けいけん研究けんきゅう成果せいかがA320のシステム開発かいはつかされた[27][26][33]。エアバスはA300の3号機ごうき試験しけんとして、フライ・バイ・ワイヤ操縦そうじゅうシステムの開発かいはつおこなった[34]。サイドスティックについてもA300の試験しけん実装じっそうされ、航空こうくう会社かいしゃのパイロットもふくおおくの操縦そうじゅうによりべ136あいだ飛行ひこう試験しけんおこなわれた[34][35][36]。これらの評価ひょうか結果けっか問題もんだいがないとの結論けつろんられてA320への導入どうにゅう決定けっていした[34]

構造こうぞうそらりょく設計せっけい

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正面しょうめんからみたA320。胴体どうたい断面だんめん設計せっけいはA320ファミリーで共通きょうつうである。

A320の機体きたい構成こうせい典型てんけいてき旅客機りょかくきおなじく、ていつばさ主翼しゅよくターボファンエンジンを1はつずつ配置はいちし、尾翼びよく通常つうじょう配置はいちとなった[37]。A320の機体きたい構造こうぞうは、A300およびA310の開発かいはつつうじてられたデータやノウハウを活用かつようして設計せっけいされた[38]。そして、ちゅう短距離たんきょり運航うんこうてきした構造こうぞう強度きょうどとし、腐食ふしょく防止ぼうし構造こうぞう品質ひんしつ長期ちょうき保証ほしょう整備せいびせい向上こうじょう部品ぶひん点数てんすう削減さくげんはかられた[38]部材ぶざいには改良かいりょうがたアルミニウム合金ごうきんチタン合金ごうきん採用さいようされたほか、ふくあい材料ざいりょう使用しよう範囲はんい拡大かくだいされた[38]

主翼しゅよく設計せっけいはイギリスのBAeしゃ担当たんとうした[27][26]。A320の設計せっけいじょう巡航じゅんこう速度そくどは、A300やA310より若干じゃっかんひくマッハ0.79から0.8に設定せっていされた[39]航続こうぞく距離きょりは3,000うみさとやく5,556キロメートル)と設定せっていされ、このサイズの旅客機りょかくきとしてはみじかくないだった[40]

ウイング・チップ・フェンス装備そうびのA320-200を下面かめんからみる。

主翼しゅよくあつみはそらりょくてきにはうすほうがよく、一方いっぽうつばさない燃料ねんりょうタンク容量ようりょう構造こうぞう強度きょうど十分じゅうぶん確保かくほするためにはあつほう[40][41]。エアバスがA300で実用じつようしたリア・ローディングつばさがた様々さまざま利点りてんがあったものの、つばさ後方こうほううすいことから、A320の機体きたいサイズではフラップける空間くうかんをいかに確保かくほするかが課題かだいとなった[40][42]。これらの要求ようきゅうたすよう、コンピュータによるさん次元じげん解析かいせき活用かつようして主翼しゅよく設計せっけいされた[41]出来上できあがったA320の主翼しゅよくは、つばさあつ[注釈ちゅうしゃく 2]こそA310とちかだったものの、つばさがたおおきくことなり縁側えんがわあつみが確保かくほされた[40]主翼しゅよく平面へいめんがたあさ後退こうたいかくおおきなアスペクトつこととなった[45][39]。フラップはシンプルな1だんのファウラー・フラップとし[46][47]どうつばさにはふくあい材料ざいりょう多用たようすることで軽量けいりょうはかられた[45]

胴体どうたい断面だんめんは2つのえん構造こうぞう結合けつごうした「ダブル・バブル構造こうぞう」とし、たん通路つうろとしてもっとふと胴体どうたいはばとされた[48][19]。これにより機体きたい重量じゅうりょうえるものの、競合きょうごうより余裕よゆうのある客室きゃくしつ貨物かもつしつ実現じつげんした[12][49]。さらに貨物かもつしつとびら大型おおがたそとびらきとして航空こうくう貨物かもつコンテナを搭載とうさい可能かのうにしたことで、貨物かもつ輸送ゆそうめんでも競合きょうごう差別さべつはかられた[50][51]

主翼しゅよくはしのウイング・チップ・フェンスは抗力こうりょくらす効果こうかがある。

A320の原型げんけいがた最大さいだい離陸りりく重量じゅうりょうが66トンで、乗客じょうきゃく164にん搭乗とうじょうした場合ばあい航続こうぞく距離きょりは1,750海里かいりやく3240キロメートル)という仕様しようであった[52]。これにたいして、航空こうくう会社かいしゃはもうすこ航続こうぞく距離きょりばすようもとめた[23]。そこで、最大さいだい離陸りりく重量じゅうりょうを72トンにきあげて主翼しゅよく中央ちゅうおうつばさない燃料ねんりょうタンクを追加ついかするとともに主翼しゅよくはしウイング・チップ・フェンス装備そうびして、航続こうぞく距離きょりを3,200海里かいりやく5,930キロメートル)に延長えんちょうするタイプが計画けいかくされた[52][23]原型げんけいがたはA320-100、重量じゅうりょう増加ぞうかがたがA320-200と名付なづけられた[53]

エンジン

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エンジン選定せんていはA320の開発かいはつ初期しょきにおけるおおきな課題かだいだった[53][54]当初とうしょは150せききゅう旅客機りょかくき相応ふさわしいエンジンが存在そんざいせず、CFMインターナショナル以下いかCFMI)しゃCFM56-2エンジンをひとまずしゅ候補こうほとし、そのほか開発かいはつちゅうのエンジンすうしゅ候補こうほげられた[54][27]。そのCFM56の改良かいりょうがたとなるCFM56-4の開発かいはつ決定けっていしたことで、1983ねんどうエンジンの採用さいようまった[27]さきべたIAEしゃのV2500エンジンも1984ねん開発かいはつ決定けっていし、A320に採用さいようされることになった[55]。ライバルとなるV2500が登場とうじょうしたことでCFMIしゃはCFM56-4では性能せいのう不十分ふじゅうぶん判断はんだんし、推力すいりょく増強ぞうきょうしたCFM56-5にあらためた[55]。これにより、A320の装備そうびエンジンはCFM56-5とV2500の2しゅからの選択せんたくしきとなった[34]。ボーイングやマクドネル・ダグラスの競合きょうごうは、エンジンが1種類しゅるいのみの設定せっていであり、この機体きたいサイズではエンジンを選択せんたくできるのはA320のみであった[45]

生産せいさん試験しけん

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これまでのエアバスおなじく参加さんかこく一定いってい仕事しごと確保かくほできるように、A320の生産せいさんでも国際こくさい分業ぶんぎょう体制たいせいられた[56]。A320の主要しゅようコンポーネントの生産せいさん分担ぶんたんひょう1とおりとなった。このほか、BAeしゃ担当たんとうする主翼しゅよく部品ぶひん一部いちぶはオーストラリアの企業きぎょう下請したうけで受注じゅちゅうした[57]生産せいさん拠点きょてんとなる最終さいしゅうぐみ立地りっちについては、エアバス参加さんかこくあいだきがあったものの、結局けっきょく従来じゅうらいどおりフランスのトゥールーズまった[22][58]。ただし機体きたい内装ないそうけはドイツのハンブルクおこなうこととなった[59]

ひょう1: 2010ねんごろにおけるA320の主要しゅようコンポーネントの生産せいさん分担ぶんたん
国名こくめい 企業きぎょうめい 生産せいさん分担ぶんたん部位ぶい
フランス アエロスパシアル 機首きしゅおよび前部ぜんぶ胴体どうたい主翼しゅよくぜんえんより前方ぜんぽう)、中央ちゅうおうつばさ、エンジンパイロン、客室きゃくしつとびら
ドイツ MBB 中央ちゅうおうおよび後部こうぶ胴体どうたい、テイルコーン、主翼しゅよくフラップ、垂直すいちょく尾翼びよく
イギリス BAe 主翼しゅよく本体ほんたい(エルロンとスポイラーふくむ)、しゅあしフェアリング
スペイン CASA英語えいごばん 水平すいへい尾翼びよくしゅあしフェアリング
ベルギー ベルエアバス 主翼しゅよくぜんえんスラット
ベルーガがA320の胴体どうたい前部ぜんぶろしている様子ようす。ベルーガはスーパーグッピー輸送ゆそう後継こうけいとして開発かいはつされ、欧州おうしゅう生産せいさん拠点きょてんあいだむすんでいる。

各国かっこく工場こうじょう生産せいさんされたコンポーネントは、これまでのエアバス同様どうようスーパーグッピー輸送ゆそうでトゥールーズまで空輸くうゆされてられた[60][61]。ただしA320では、トゥールーズでの作業さぎょう完了かんりょうすると機体きたい飛行ひこう可能かのうになり、はつ飛行ひこうおこな通常つうじょうはそのままハンブルクに移動いどうする[59]。ハンブルクで内装ないそう作業さぎょうえた機体きたいふたたびトゥールーズに飛行ひこうし、そこで顧客こきゃくわたされるというながれとなった[59]

A320の初号しょごうはCFM56エンジン装備そうびがたのA320-100で、1986ねん4がつ最終さいしゅう組立くみたて開始かいしされた[62][23]翌年よくねん2がつ14にちにロールアウト式典しきてん盛大せいだいおこなわれ、その5にちの1987ねん2がつ22にちはつ飛行ひこう成功せいこうした[15][62]。その型式けいしき証明しょうめい取得しゅとくのために4体制たいせい試験しけん飛行ひこうおこなわれた[62]

飛行ひこう制御せいぎょシステムのソフトウェア開発かいはつにおいては、試験しけん飛行ひこうまえ複数ふくすうのシミュレータがもちいられ、そのためにコックピットおよび油圧ゆあつ電源でんげん系統けいとう完全かんぜん再現さいげんしたシミュレータも開発かいはつされた[63]。そして最終さいしゅうてき飛行ひこう試験しけんによりソフトウェアやシステム全体ぜんたい検証けんしょうおこなわれた[63]飛行ひこう試験しけんにおいてコンピュータの内部ないぶパラメータを記録きろくしたり、試験しけんのための条件じょうけん設定せっていおこなうため、専用せんよう試験しけんシステムも開発かいはつされもちいられた[63]。また、電子でんし制御せいぎょされたことで心配しんぱいされた電磁でんじ干渉かんしょう (EMI) の試験しけんおこなわれ、エアバスによると軍用ぐんようかん電波でんぱ妨害ぼうがいけるような状況じょうきょうにでもないかぎりシステムに支障ししょうがないことが確認かくにんされた[30]

これらの飛行ひこう試験しけんえて1988ねん2がつ26にち、A320のCFM56エンジン装備そうびがたたいして、欧州おうしゅう合同ごうどう航空こうくう当局とうきょく (Joint Aviation Authorities; JAA) から型式けいしき証明しょうめい交付こうふされた[62]

就航しゅうこう開始かいし

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エールフランスにより路線ろせん就航しゅうこうしたA320-100。A320-100の生産せいさんは21のみで、以降いこうはA320-200となった。

1988ねん3がつ26にち、A320のはつわたしがエールフランスにたいしておこなわれた[64][65]同年どうねん4がつ18にち、エールフランスはA320の商業しょうぎょう運航うんこう開始かいしした[66]つぎ予定よていされていた納入のうにゅうさきはブリティッシュ・カレドニアン航空こうくうだったものの、A320の受領じゅりょうまえ同社どうしゃはブリティッシュ・エアウェイズに吸収きゅうしゅう合併がっぺいされることになった[67][68]。これによりブリティッシュ・カレドニアンの発注はっちゅうぶんはブリティッシュ・エアウェイズに継承けいしょうされ、同社どうしゃは1988ねん3がつ31にち最初さいしょ機体きたい受領じゅりょうし、翌月よくげつ路線ろせん投入とうにゅうした[67][66]。これまで、ブリティッシュ・エアウェイズは、エアバス参加さんかこくフラッグ・キャリア唯一ゆいいつエアバス導入どうにゅうしていなかったが、こうしてエアバス運航うんこうしゃくわわった[64]つづいてエールアンテールへの納入のうにゅうはじまった[66]競合きょうごうよりもひろいA320の機内きない乗客じょうきゃく好評こうひょうだった[69]

A320-100の納入のうにゅう並行へいこうして重量じゅうりょう増加ぞうかがたのA320-200は、1988ねん6がつ27にちはつ飛行ひこうしている[62]。CFM56エンジン装備そうびがたのA320-200は、1988ねん11月9にち型式けいしき証明しょうめい取得しゅとくした[70]実際じっさい注文ちゅうもんはA320-200に集中しゅうちゅうし、A320-100の生産せいさん最初さいしょの21のみでわり、そのすべてA320-200となった[45]。これによりA320-200がA320の実質じっしつてき標準ひょうじゅんモデルとなり、そのどうモデルにたいして改良かいりょうくわえられることになる[45]。またV2500装備そうびがたはA320-200のみの生産せいさんとなった[62]

A320の初号しょごうは、最初さいしょ型式けいしき証明しょうめい取得しゅとくにエンジンをV2500にかわそうし、1988ねん7がつ28にちどうエンジンでのはつ飛行ひこうおこないそのまま試験しけん飛行ひこう従事じゅうじした[62]。1989ねん4がつ20日はつかにV2500装備そうびがたもJAAの型式けいしき証明しょうめい取得しゅとくした[62]。V2500エンジン仕様しようはつ納入のうにゅうアドリア航空こうくうたいしておこなわれ、あいだかずしてキプロス航空こうくうへの納入のうにゅう開始かいしされた[71]同年どうねん6がつまでにりょう航空こうくう会社かいしゃによって、V2500仕様しようのA320も路線ろせん就航しゅうこう開始かいしした[71]

型式けいしき証明しょうめい取得しゅとく直前ちょくぜんこまかい修正しゅうせいかさなったため、納入のうにゅう初期しょきには機体きたい納期のうき遅延ちえんしたり保守ほしゅ部品ぶひん供給きょうきゅうおくれたりといったトラブルもられた[66]。それでも最初さいしょやく3かげつあいだ運航うんこう信頼しんらいは97パーセントを記録きろくした[66]形式けいしき証明しょうめい取得しゅとくに、エアバスはこまかいものをふくめて800けん改良かいりょうおこなった[72]。そのなかで1けんのみ、強制きょうせいりょくのあるたいそらせい改善かいぜん命令めいれいいたった[72]。その内容ないよう飛行ひこうシステムの電源でんげん系統けいとうかんする問題もんだいで、電源でんげん供給きょうきゅうユニットの交換こうかんおこなわれた[72]。そのほかにはCFM56エンジン装備そうびがたでは離陸りりく客室きゃくしつ前方ぜんぽう不快ふかい騒音そうおんひびくことが問題もんだいされ、エアバスは対処たいしょわれた[69]

好調こうちょう受注じゅちゅう

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1986ねん4がつのロールアウト時点じてんにおいて、A320には15しゃから450える受注じゅちゅうあつまっていた[15]。そして同年どうねん10がつには、スウエスト航空すうえすとこうくうから100のA320を受注じゅちゅうした[26][73]米国べいこく主要しゅよう航空こうくう会社かいしゃがエアバス大量たいりょう発注はっちゅうしたことに、米国べいこく航空機こうくうきメーカーは衝撃しょうげきけた[74]あわてたボーイングは金額きんがく空白くうはくにした737のちゅう文書ぶんしょをノースウエスト社長しゃちょう送付そうふしたともわれるが、ノースウエストを翻意ほんいさせることはできなかった[74]

ただし、燃料ねんりょう価格かかくは1980年代ねんだい初頭しょとう予測よそくほどは上昇じょうしょうしなかったことから、A320の直接ちょくせつ運航うんこう期待きたいしたほど有利ゆうりとはならず、機体きたい価格かかくやす既存きそん選択せんたくする航空こうくう会社かいしゃおおかった[46]。A320の仕様しよう策定さくてい影響えいきょうあたえたデルタ航空こうくうMD-80を、ユナイテッド航空こうくうは737を選択せんたくしていた[46]。それでも1992ねんには、3ねんしの交渉こうしょうすえにユナイテッド航空こうくうから大量たいりょう受注じゅちゅう獲得かくとくし、エアバスは米国べいこく市場いちば本格ほんかく進出しんしゅつたした[74]

A320が北米ほくべいれられたのは、機体きたいそのものが魅力みりょくてきだったこともあるが、エアバスが戦略せんりゃくてき価格かかく提示ていじしたためだとの指摘してきもある[75]提示ていじ価格かかくはカタログ価格かかくの4割引わりびきともわれ、エアバスに金融きんゆう支援しえんしていたイギリス政府せいふから苦情くじょうるほどだった[75]。しかしこれはたんなる安売やすうりではなく、開発かいはつ計画けいかく進行しんこうしていたそう通路つうろのA340やA330の商談しょうだんつなげるためのエアバスの戦略せんりゃくであった[75]

ファミリー開発かいはつ

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エアバスは1987ねんにはA320の派生はせいがた開発かいはつ検討けんとう着手ちゃくしゅしていた[58]。A320を基準きじゅんとして胴体どうたい延長えんちょうするタイプと短縮たんしゅくするタイプが研究けんきゅうされた[58][12]。すでにA340とA330の同時どうじ開発かいはつはじまっていたことから、A320の派生はせいがた開発かいはつには最小限さいしょうげんのエンジニアが投入とうにゅうされた[58]

A320につづいて開発かいはつされたちょうどうがたのA321。

まずちょうどうがた開発かいはつすすめることになり、1988ねん5がつ正式せいしき受注じゅちゅう活動かつどう開始かいしした[58][76]。1989ねん6がつ航空機こうくうきリースがけるインターナショナル・リース・ファイナンス (ILFC) が16発注はっちゅうめ、これが最初さいしょ受注じゅちゅうとなった[77]つづいて同年どうねん9がつ22にちにはルフトハンザドイツ航空こうくうがオプションをふくめて42発注はっちゅう[78]したことで、11月24にちちょうどうがたをA321と命名めいめいして正式せいしき開発かいはつ決定けっていした[79][77]

A321では胴体どうたいが4.27メートル延長えんちょうされ、2クラス構成こうせい標準ひょうじゅん座席ざせきすうは185せきとされた[80][35]胴体どうたい延長えんちょう機体きたい重量じゅうりょう増加ぞうかともな揚力ようりょく強化きょうかするため、主翼しゅよくフラップ新規しんき設計せっけいされ、ダブル・スロッテッド・フラップ(じゅう隙間すきまフラップ)にえられた[80][81]。エンジンはA320と同様どうようにCFMIしゃのCFM56とIAEしゃのV2500の選択せんたくしきとなり、機体きたい大型おおがたわせてりょうエンジンとも推力すいりょく増強ぞうきょうがた設定せっていされた[82]。そのは、A320からの変更へんこうてん最小さいしょうにするよう設計せっけいされ、主翼しゅよく大半たいはん胴体どうたい断面だんめんはA320と共通きょうつうされた[83]飛行ひこうシステムはA320のものを基本きほんとし、そらりょく特性とくせいわせて若干じゃっかん修正しゅうせいくわえられた[84]

A321の最終さいしゅうぐみ立地りっちは、エアバスとしてはじめてフランスをはなれ、ドイツのハンブルクにまった[85][85]。また、A321は各国かっこく政府せいふ資金しきん援助えんじょけずに開発かいはつされたはつのエアバスとなった[86][77]

A321のはつ飛行ひこうは1993ねん3がつ11にちおこなわれ、同年どうねん12がつ17にち最初さいしょ型式けいしき証明しょうめいがJAAから交付こうふされた[79]。A321は翌年よくねん1がつ顧客こきゃくわたしが開始かいしされ、同年どうねん3がつにルフトハンザ航空こうくうアリタリア航空こうくうによって路線ろせん就航しゅうこう開始かいしした[77][87][88]つづいてA321には貨物かもつコンテナがた燃料ねんりょうタンクをふえ備することで航続力こうぞくりょく強化きょうかした派生はせいがた開発かいはつされ、当初とうしょ仕様しようはA321-100、航続こうぞく距離きょり延長えんちょうがたはA321-200と名付なづけられた[89][79]

ファミリー3種目しゅもくとなったたんどうがたのA319。

たんどうがたについても並行へいこうして研究けんきゅうすすみ、1992ねん5がつ1にちにエアバスの取締役とりしまりやくかい販売はんばい活動かつどう開始かいしすることが承認しょうにんされた[90][91]。しかし、エアバスを構成こうせいする各国かっこく政府せいふ企業きぎょうあいだ最終さいしゅうぐみ立地りっちをどこにするか合意ごうい手間取てまどり、正式せいしき開発かいはつ決定けっていは1993ねん6がつ10日とおかにずれんだ[77][79]結局けっきょく、A319の最終さいしゅうぐみ立地りっちはハンブルクとなり、A320の組立くみたてつづきトゥールーズとなった[77][92]

胴体どうたいは3.73メートル短縮たんしゅくされ、標準ひょうじゅん座席ざせきすうは2クラス構成こうせいで124せきとされた[93][90]胴体どうたいちょう収容しゅうようりょく減少げんしょうわせて、貨物かもつとびら緊急きんきゅう脱出だっしゅつこう配置はいち変更へんこうされた[93]。エンジンはCFM56とV2500から選択せんたくでき、小型こがたされた機体きたいわせてりょうエンジンとも推力すいりょく抑制よくせいがた設定せっていされた[90]。そのほかの構造こうぞうやシステムは、可能かのうかぎりA320と共通きょうつうされた[93]

A319は1995ねん8がつ25にちはつ飛行ひこうし、やく650あいだ飛行ひこう試験しけんて1996ねん4がつ10日とおかにJAAから最初さいしょ型式けいしき証明しょうめい取得しゅとくした[94]。A319の最初さいしょわたしは同月どうげつちゅうにスイス航空こうくうたいしておこなわれ、よく5がつ路線ろせん就航しゅうこう開始かいしした[94][95]

1996ねん6がつのパリ航空こうくうショーにおいて、エアバスはA319をベースとしたビジネスジェット開発かいはつすると発表はっぴょうした[96]旅客機りょかくきベースの余裕よゆうのある客室きゃくしつかして長距離ちょうきょりビジネス市場いちば進出しんしゅつすることにしたのである[96][92]。エアバスは、同社どうしゃのビジネスジェット機じぇっときを「エアバス・コーポレート・ジェット」と名付なづけ、A319ベースの機体きたいはA319CJあるいはACJ319とばれた[97][96]。ACJ319の初号しょごうは1998ねん11月12にちはつ飛行ひこうし、翌年よくねん1がつ顧客こきゃくはつわたしされた[96]。のちにACJはA320ファミリー全体ぜんたい展開てんかいされ、A320とA321をそれぞれベースにACJ320、ACJ321が開発かいはつされたほか、こののち開発かいはつされるA318をベースとしたACJ318も登場とうじょうした[98]

A319をさらに胴体どうたい短縮たんしゅくして開発かいはつされたA318。

A319より小型こがた旅客機りょかくきについては、エアバスは当初とうしょ独自どくじ開発かいはつしない方針ほうしんてていた[99]。1990年代ねんだい前半ぜんはんに、座席ざせきすう100せき程度ていど旅客機りょかくき国際こくさい共同きょうどう開発かいはつする構想こうそうがいくつかがり、そのなか欧州おうしゅうとアジアの企業きぎょう共同きょうどうで「エイジアン・エクスプレス」を開発かいはつする計画けいかくがまとまった[99][100]。この「エイジアン・エクスプレス」計画けいかくにエアバスも参画さんかくし、操縦そうじゅうシステムや操縦そうじゅう資格しかくはA320と共通きょうつうすることとなった[99]。しかしエイジアン・エクスプレスは機体きたい完全かんぜん新規しんき設計せっけいする計画けいかくであり、それにともな事業じぎょうリスクのたかさが表面ひょうめんしたことで事業じぎょうとしてまってしまった[101][99][102]結局けっきょくエアバスはA319の胴体どうたいをさらに短縮たんしゅくして100せききゅう旅客機りょかくき独自どくじ開発かいはつすることにした[99]

あらたなたんどうがたはA318と命名めいめいされ、1999ねん4がつ26にち正式せいしき開発かいはつまった[103]。A318はA319よりも2.39メートル胴体どうたい短縮たんしゅくされ、それにともな方向ほうこう安定あんていせい維持いじするため垂直すいちょく尾翼びよく延長えんちょうされた[104]わせて貨物かもつとびら小型こがたされ、貨物かもつコンテナは搭載とうさいできなくなった[104]。エンジンはCFM56の推力すいりょく抑制よくせいがたと、プラット・アンド・ホイットニー (P&W) しゃ新規しんき開発かいはつしたPW6000設定せっていされた[104][105]

A318は2002ねん1がつ15にちはつ飛行ひこうし、2003ねん5がつ23にち最初さいしょ型式けいしき証明しょうめいをJAAから取得しゅとくした[106]同年どうねん7がつフロンティア航空こうくうはつ受領じゅりょうして路線ろせん就航しゅうこう開始かいしした[106]

そう通路つうろとの共通きょうつう

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A380(おく)とA320(手前てまえ)。A320ファミリーとA380の開発かいはつにより、エアバスは100せききゅうから500せきちょうきゅうまでの旅客機りょかくきラインナップを実現じつげんした。

A320ファミリーの拡充かくじゅう並行へいこうしてそう通路つうろのA340とA330も完成かんせいし、1993ねん航空こうくう会社かいしゃへのわたしがはじまっていた[107]。さらにエアバスは、2000年代ねんだい前半ぜんはんにA340のだい2世代せだいとなるA340-500/-600を完成かんせいさせたほか、客室きゃくしつそう2かいてとした巨人きょじんA380開発かいはつして2007ねん路線ろせん就航しゅうこうさせた[108][107][109]。A320以降いこう開発かいはつされたこれらの機種きしゅには、たか共通きょうつうせいつフライ・バイ・ワイヤ・システムが実装じっそうされた[110][111]。そして操作そうさ装置そうち表示ひょうじ装置そうち配置はいち表示ひょうじ操作そうさ方法ほうほう可能かのうかぎ同一どういつさせ、基本きほんてき同一どういつ操縦そうじゅうせき仕様しよう実現じつげんした[112]。これによりA320ファミリーかく同一どういつ乗務じょうむ資格しかくとなった[113]くわえて相互そうご乗員じょういん資格しかく (Cross Crew Qualification; CCQ) とばれる資格しかく制度せいどがつくられたことで、エアバスは100せききゅうのA318から500せきちょうきゅうのA380まで、数日すうじつから2週間しゅうかん程度ていど短期間たんきかん訓練くんれん操縦そうじゅう資格しかく移行いこう可能かのうとなった[114][19]。そして2007ねんまでにはA300とA310の生産せいさん終了しゅうりょうしたことで、エアバスが生産せいさんする旅客機りょかくきすべてCCQの対象たいしょうとなった[111]

競合きょうごうとの競争きょうそうとLCCへのひろがり

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737-900(手前てまえ)とならんで飛行ひこうするA320(おく)。A320ファミリーと737シリーズはたん通路つうろ市場いちば直接ちょくせつ対決たいけつしている。

1990年代ねんだい後半こうはんにかけて、米国べいこく航空機こうくうきメーカーも相次あいついでたん通路つうろ次世代じせだいおこないA320に対抗たいこうした[115]。マクドネル・ダグラスはMD-80をベースにV2500エンジンを搭載とうさいして近代きんだいしたMD-90開発かいはつした[116]。ボーイングも737のエンジン更新こうしんした737NG (Next Generation) を開発かいはつした[117]小型こがたたん通路つうろそう通路つうろよりも利幅りはばちいさいことから、ボーイングもマクドネル・ダグラスも完全かんぜん新規しんき開発かいはつをためらい、既存きそん改良かいりょうみちえらんだ[118][115]。これにたいしてエアバスは、A330やA340とシステムを共通きょうつうして開発かいはつ分散ぶんさんさせたことで、A320のようなたん通路つうろにもさい新鋭しんえいのシステムを実装じっそうすることに成功せいこうした[119]

A320ファミリーの納入のうにゅうすうは、1991ねんと1992ねん年間ねんかん100え、それ以降いこう毎年まいとし50以上いじょう記録きろくした[120]。そして1999ねんにはA320ファミリーのそう納入のうにゅうすうが1,000え、4がつ15にちに1,000号機ごうきと1,001号機ごうきわたしセレモニーがおこなわれた[121]。1999ねん以降いこう毎年まいとし納入のうにゅうすうは、A320単体たんたいで100、ファミリー全体ぜんたいで200上回うわまわるようになった[120]

1990年代ねんだいには、スウエスト航空すうえすとこうくうやユナイテッド航空こうくうをはじめとして米国べいこく大手おおて中堅ちゅうけん航空こうくう会社かいしゃ相次あいついでA320ファミリーを導入どうにゅうした[122]次第しだい米国べいこくでもA320の乗務じょうむ資格しかくゆうするパイロットやA320の整備せいび経験けいけんんだ整備せいびそだち、2000年代ねんだいはいころには、新興しんこうのいわゆる格安かくやす航空こうくう会社かいしゃ (LCC) でもA320ファミリーの運航うんこう体制たいせいととのえパイロットや整備せいび確保かくほできる環境かんきょうができつつあった[122]。また、A320は中古ちゅうこ市場いちばでも人気にんきがあり、航空機こうくうきリースおこなうえ有利ゆうり機材きざいとなったことで、資金しきんかぎられる新興しんこう航空こうくう会社かいしゃでもリースでA320を導入どうにゅうしやすい状況じょうきょうであった[123]。このような状況じょうきょうで、2000ねん2がつ運航うんこう開始かいしした米国べいこくジェットブルー航空こうくうは、A320を採用さいようし3年間ねんかんで40にまで運用うんようすう拡大かくだいした[123]つづいてフロンティア航空こうくうも2001ねんにA319を導入どうにゅうし、ファミリー採用さいよう拡大かくだいしていく[122]欧州おうしゅう格安かくやす航空こうくう会社かいしゃでもA320ファミリーがえらばれるようになった[124]

A320(飛行ひこうちゅう)とMD-80(地上ちじょう)。2002ねんに、A320ファミリーとマクドネル・ダグラスのたん通路つうろシリーズの運航うんこうすう逆転ぎゃくてんした。

このころ、これまでコンソーシアム(共同きょうどう事業じぎょうたい)の形態けいたいとっていたエアバス・インダストリーは、2001ねん1がつ1にちづけ統合とうごう企業きぎょうあらためられ社名しゃめいたんに「エアバス」となった[125][126]同年どうねん、A320単体たんたい累計るいけい納入のうにゅうすうが1,000えた[120]。そしてよく2002ねんには年間ねんかん納入のうにゅうすうでA320ファミリーは737シリーズを上回うわまわ[127]運航うんこうすうにおいては、A320ファミリーはマクドネル・ダグラスのたん通路つうろシリーズ (DC-9/MD-80/MD-90) をいた[128]。2003ねんに、A320ファミリーの累計るいけい納入のうにゅうすうは2,000到達とうたつした[120]

中国ちゅうごくでの生産せいさん開始かいし

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エアバスは生産せいさんりょく増強ぞうきょうはかりつつ中国ちゅうごく市場いちばへも攻勢こうせいをかけるため、欧州おうしゅう以外いがいはつとなる最終さいしゅう組立くみたて拠点きょてん中国ちゅうごく天津てんしん開設かいせつすることをめた[129][130]。2005ねん12月にエアバスと中国ちゅうごく政府せいふ工場こうじょう建設けんせつ覚書おぼえがき締結ていけつ[130]工場こうじょうは2007ねん5がつ着工ちゃっこう、2008ねん8がつ稼働かどう開始かいしして、9月に正式せいしきオープンした[59][130]天津てんしん工場こうじょうせい初号しょごうは2009ねん5がつ18にちはつ飛行ひこうし、同年どうねん6がつ23にち顧客こきゃく納入のうにゅうされた[59]天津てんしん完成かんせいした機体きたいは、当初とうしょ中国ちゅうごく航空こうくう会社かいしゃけであったが、のち一部いちぶアジアの航空こうくう会社かいしゃへも納入のうにゅうされるようになった[59][130]

2009ねん3がつ時点じてんで、A320ファミリー全体ぜんたい累計るいけい受注じゅちゅうすうは6,313で、納入のうにゅうすうは3,764であった[5]発注はっちゅうしゃ地域ちいきべつ内訳うちわけ北米ほくべいが1,988欧州おうしゅうが1,763、アジアが1,595であり、地域ちいきあいだおおきなかたよりがなく販売はんばいされた[5]

様々さまざま改良かいりょう

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A320-200の登場とうじょうに72トンであった最大さいだい離陸りりく重量じゅうりょうは、その段階だんかいてきげられ、73.5トンや77トン、78トンといった仕様しよう設定せっていされた[62]離陸りりく重量じゅうりょう増加ぞうかぶん燃料ねんりょう搭載とうさいりょう増加ぞうかにあてられ、それにともな標準ひょうじゅん航続こうぞく距離きょり延長えんちょうされた[62]。エンジンも改良かいりょうくわえられ、燃費ねんぴ環境かんきょう性能せいのう向上こうじょうすすめられた[131]計算けいさん流体りゅうたい力学りきがく技術ぎじゅつもちいてそらりょくめん改良かいりょうくわえられ、つばさ胴体どうたいをつなぐフェアリングやエンジン・パイロンの形状けいじょうなどが変更へんこうされた[131]飛行ひこうシステムも改良かいりょうされ、継続けいぞく降下こうか進入しんにゅう (CDA) 方式ほうしき[注釈ちゅうしゃく 3]広域こういき航法こうほう対応たいおうする機能きのう追加ついかされ、より効率こうりつてき運航うんこう実現じつげんはかられている[134][131]客室きゃくしつについても頭上ずじょう手荷物てにもつ収容しゅうようスペースが改良かいりょうされ容積ようせき効率こうりつ改善かいぜんされたほか、内装ないそう更新こうしんにより室内しつない空間くうかん拡大かくだいされた[134]客室きゃくしつ照明しょうめい空調くうちょう管理かんりしたりメッセージ放送ほうそうおこなったりする客室きゃくしつ乗務じょうむいんけの業務ぎょうむシステムも導入どうにゅうされた[64]

代替だいたい飛行場ひこうじょうからはなれた経路けいろ飛行ひこう可能かのうとなるETOPS要件ようけん適用てきよう範囲はんい順次じゅんじ拡大かくだいされ、2004ねん3がつ欧州おうしゅう航空こうくう安全あんぜん機関きかん以下いか、EASA)から、2006ねん5がつには米国べいこく連邦れんぽう航空局こうくうきょく以下いか、FAA)からA319、A320、A321にたいして180ぶんのETOPSがみとめられた[135][136]つづいて2006ねん11月には、A318についてもEASAより180ぶんのETOPSがみとめられた[135][137]

シャークレットを装備そうびしたA320。

そのもさらなる燃費ねんぴ低減ていげんすすめ、2009ねん11月にはウイング・チップ・フェンスにえてあたらしいつばさはし装置そうち採用さいようすることが発表はっぴょうされた[138]。このつばさはし装置そうちは、主翼しゅよくはし上方かみがたげられて大型おおがたのフィンじょうをしており「シャークレット」と名付なづけられた[138][134]。エアバスは、飛行ひこう距離きょりが2,000海里かいり(3,704キロメートル)程度ていど場合ばあいに、シャークレットを装備そうびすることで燃料ねんりょう消費しょうひを3.5パーセント低減ていげんできるとした[138]

2010ねんから2011ねんにかけてシャークレットの開発かいはつ試作しさくすすめられた[138]。そしてA320の初号しょごうにシャークレットが装着そうちゃくされ、2011ねん11月30にち飛行ひこう試験しけん開始かいしした[138]。シャークレット装備そうび仕様しようは、2012ねん11月30にちにEASAから最初さいしょ型式けいしき証明しょうめい取得しゅとくし、翌月よくげつ21にちエアアジアはつ納入のうにゅうされた[138][139][140]。シャークレットはA318をのぞくA320ファミリー設定せっていされ、2014ねん納入のうにゅうからシャークレットが標準ひょうじゅん仕様しようとなった[138]

後継こうけい検討けんとう

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A320の改良かいりょう並行へいこうして、エアバスはA320の後継こうけいをどうするか研究けんきゅうすすめていた[141][142]後継こうけいかんがかたおおきくけて2つあり、一方いっぽう完全かんぜんしん設計せっけい開発かいはつするあん、もう一方いっぽうはA320にしんエンジンを搭載とうさいしん世代せだいはかあんであった[141][142]

しん設計せっけいするあんNSR (New Short Range) と名付なづけられ、主翼しゅよく胴体どうたい構造こうぞうへのふくあい材料ざいりょう採用さいよう最新さいしんそらりょく設計せっけいエンハンスト・ビジョン・システムといった最新さいしんのアビオニクスの導入どうにゅうなどが検討けんとうされた[143]。このころ、A320や737のサイズの旅客機りょかくきけに次世代じせだいエンジンの研究けんきゅうがいくつかすすんでいた[144][142]。これらの次世代じせだいエンジンは、オープンローターあるいはだい直径ちょっけいファンをゆうすることから、あらたな機体きたい設計せっけいようした[144][142]次世代じせだいエンジンの実用じつよう時期じきはやくて2025ねんごろと見積みつもられたが、これでは2010年代ねんだい就航しゅうこう目指めざしていたNSR計画けいかくにはわず、かといって既存きそんエンジンでNSRを開発かいはつした場合ばあい次世代じせだいエンジンの登場とうじょうによりNSRがすぐに旧式きゅうしきしてしまうことが懸念けねんされた[145][144][142]

このような状況じょうきょうで、エアバスは多額たがく開発かいはつようする新規しんき開発かいはつおこなわず、A320をしん世代せだい改良かいりょうすることをめた[144][142]具体ぐたいてきにはA320の機体きたい設計せっけいはそのまま活用かつようし、当時とうじ最新さいしんこう効率こうりつエンジンに刷新さっしんすることとなった[144]。エアバスはこの改良かいりょうがたをA320neoと名付なづけ、2010ねん12月1にち正式せいしき開発かいはつ決定けってい発表はっぴょうされた[146]。「neo」は「New Engine Option」(しんエンジン選択せんたくがた)の頭字かしらじと「あたらしい」という意味いみギリシア「neo」をかけたものである[146]。そしてneoの登場とうじょうともない、従来じゅうらいがたのA320ファミリーはA320ceo(Current Engine Option; 現行げんこうエンジン選択せんたくがた)とばれ区別くべつされることとなった[146]

A320と競合きょうごうする737についても同様どうよう後継こうけい問題もんだいかかえていた[144]。ボーイングはしん設計せっけいたん通路つうろ研究けんきゅうしていたものの最終さいしゅうてきには既存きそん改良かいりょうえらび、2011ねん8がつ30にち737MAX開発かいはつ決定けっていした[143][147][144]。こうしてたん通路つうろ市場いちば競争きょうそうあらたな段階だんかいはいったが、9かげつ先行せんこうするかたちとなったA320neoは、737MAXの発表はっぴょうまでにリース会社かいしゃふくむ14しゃから900える大量たいりょう受注じゅちゅう獲得かくとくしていた[148]

A320neoの開発かいはつ

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はつ飛行ひこう撮影さつえいされたA320neo。
PW1100G装備そうびがたのA320neo。エンジン直径ちょっけいおおきくなったが、地上ちじょうとのクリアランスが確保かくほされており降着こうちゃく装置そうち従来じゅうらい同様どうようである。

A320neoは名前なまえとお装備そうびエンジンが最新さいしんのターボファンエンジンに一新いっしんされた[149][150]設定せっていされたエンジンは、プラット・アンド・ホイットニー (P&W) しゃピュアパワーPW1100Gシリーズと、CFMIしゃLEAP-1Aシリーズの2種類しゅるいである[149]りょうエンジンとも直径ちょっけいおおきなファンをそなえてバイパス[注釈ちゅうしゃく 4]げることで、燃費ねんぴ性能せいのう向上こうじょうはかられた[151]

PW1100Gは、ピュアパワーPW1000Gシリーズのなかの1タイプである[150]。PW1100Gはファンの回転かいてんすう最適さいてきするため減速げんそくそなえておりギヤードターボファンエンジンともばれる[149][150]。これにより12:1という非常ひじょうたかいバイパス[注釈ちゅうしゃく 4]実現じつげんした[150]。エアバスは、2008ねん10がつ開発かいはつちゅうのPW1000エンジンをエアバスしゃゆうのA340-600に装備そうびして飛行ひこう試験しけんおこない、P&Wしゃ開発かいはつ作業さぎょう支援しえんしていた[150][152]。この時点じてんでエアバスはPW1000エンジンの導入どうにゅう未定みていだとしていたが、結果けっかてきにA320neoに採用さいようされることになった[150]

LEAP-1Aは、CFM56の後継こうけいエンジンとして、2008ねん7がつ正式せいしき開発かいはつ開始かいしされた[150][151]。こちらはファンの減速げんそくたないものの、最新さいしん材料ざいりょう技術ぎじゅつそらりょく設計せっけい技術ぎじゅつにより、エンジンコア[注釈ちゅうしゃく 5]小型こがたこう効率こうりつしたりファンを最適さいてきしたほか、システムにも改良かいりょうくわえることで燃費ねんぴ性能せいのう向上こうじょうはかられた[150][149][154][151]

A320neoのりょうエンジンは、A320ceoのエンジンとくらべてファンの直径ちょっけいすうじゅうセンチメートルほど拡大かくだいしているが、エアバスはカウリング下端かたん地面じめんあいだには必要ひつよう距離きょり確保かくほできるとして、降着こうちゃく装置そうち延長えんちょうなどはおこなわれなかった[155][149]かぎられた期間きかん開発かいはつするため、しんエンジンのカウル設計せっけいには3次元じげんモデルによるデジタル・モックアップが積極せっきょくてきもちいられた[156]

エンジン以外いがい基本きほんてき機体きたい設計せっけいはA320ceoファミリーのものが踏襲とうしゅうされ、設計せっけいの95パーセントが共通きょうつうとされた[146][157]。A320neoでは、主翼しゅよくのシャークレットが標準ひょうじゅん装備そうびとなった[146]

エアバスはA320neoの開発かいはつわせてA320ceoのさらなる改良かいりょうおこなっていた。 neoとceoの双方そうほう適用てきようされた改良かいりょうとして、スペースフレックス (Space-Flex) と名付なづけられたしん客室きゃくしつレイアウトや、客室きゃくしつ照明しょうめい完全かんぜんLED、コックピットへのヘッドアップディスプレイ (HUD) 導入どうにゅうがあげられる[158][151]。スペースフレックスでは、機体きたい後部こうぶギャレーとトイレのスペースを圧縮あっしゅくすることで、座席ざせきすうを6せきやすことが可能かのうになった[159][151]。ヘッドアップディスプレイは機長きちょうせきふく操縦そうじゅうせきにそれぞれ装着そうちゃくでき、新造しんぞうにオプション設定せっていされたほか、既存きそんへの装着そうちゃく改修かいしゅう可能かのうとされた[35]

A320neoの初号しょごうはPW1100Gエンジン装備そうびがたで、2014ねん9がつ25にちにトゥールーズではつ飛行ひこうした[157][160]よく2015ねん5がつ19にちには、LEAP-1A装備そうびがたはつ飛行ひこうした[161]同年どうねん11がつ24にち、まずPW1100G仕様しようたいしてA320neoの最初さいしょとなる型式けいしき証明しょうめいがEASAとFAAより交付こうふされた[162][163][139]

当初とうしょは2015ねんちゅうカタール航空こうくう最初さいしょのA320neoを受領じゅりょうする計画けいかくであったが、PW1100Gエンジンの性能せいのうじょう問題もんだいにより延期えんきされた[164]。その結果けっか翌年よくねん1がつ20にちルフトハンザ・ドイツ航空こうくうたいしてA320neoのはつわたしがおこなわれた[165]。ルフトハンザは1がつのうちにドイツ国内線こくないせんでA320neoの路線ろせん就航しゅうこう開始かいしし、同年どうねん4がつにはロンドンとフランクフルトをむす国際線こくさいせんにも投入とうにゅうした[166][167][168]

2016ねん5がつ31にちには、LEAP-1A装備そうび仕様しようについてもEASAとFAAから型式けいしき証明しょうめい交付こうふされ[163][139]、7がつ19にちにトルコのペガサス航空こうくうたいしてはつわたしがおこなわれた[164][169]

PW1100Gの初期しょきバージョンでは、エンジン始動しどう時間じかんようする問題もんだいがあり、P&Wしゃ改良かいりょうわれた[170][171]。それ以外いがいにも、A320neoの運航うんこう開始かいし初期しょきにはPW1100GエンジンとLEAP-1Aエンジンどもにいくつかの問題もんだいつかり、それぞれのメーカーによる改良かいりょう対策たいさくおこなわれた[170]

ファミリーのneo

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全日本空輸ぜんにほんくうゆはPW1100G装備そうびがたのA321neoの納入のうにゅう初号しょごう受領じゅりょうした[172]

2010ねん12月のA320neo開発かいはつ決定けっていに、ファミリーのA321とA319についてもneoを開発かいはつすることがまっていた[146]。ファミリー最小さいしょうのA318については、2003ねんから2010ねんまでの累計るいけい納入のうにゅうすうが74にとどまっており、将来しょうらい需要じゅよう見込みこめないとしてneoの開発かいはつ見送みおくられた[120][146]。A321とA319はともにPW1100GエンジンとLEAP-1Aエンジンを装備そうび可能かのうとされ、機体きたいサイズにおうじてかくエンジンには推力すいりょく増強ぞうきょうがた抑制よくせいがた用意よういされた[173][174]。2015ねん5がつ19にちには、A320neoファミリーをベースとしたエアバス・コーポレート・ジェットの開発かいはつ決定けっていし、ACJ320neoファミリーと名付なづけられた[175][176]

A321neoの初号しょごうはLEAP-1Aエンジン装備そうびがたで2016ねん2がつ9にちはつ飛行ひこうした[177][178]翌月よくげつにはPW1100Gを装備そうびしたA321neoもはつ飛行ひこうおこなった[168][179]。そのA321neoは試験しけん飛行ひこうおこない、2016ねん12月15にちにPW1100G仕様しようがた翌年よくねん3がつ1にちにはLEAP-1A仕様しようがたたいしてそれぞれ型式けいしき証明しょうめい交付こうふされた[180][181]。2017ねん4がつ20日はつかにLEAP-1A仕様しようのA321neoがヴァージン・アメリカたいしてはつわたしされ、同年どうねん9がつ5にちにはPW1100Gエンジン装備そうび全日本空輸ぜんにほんくうゆたいしてはつ納入のうにゅうされた[182][183][184]

ちょうどうがたのA321はボーイング757後継こうけい市場いちばにも進出しんしゅつしつつあったが、本格ほんかくてきに757を代替だいたいするためには、航続力こうぞくりょく強化きょうか必要ひつようだった[185][186]。そこでエアバスは2015ねん1がつ13にちに、A321neoの航続こうぞく距離きょり延長えんちょうがたとなるA321LR(Long Range、長距離ちょうきょり意味いみ)の開発かいはつ決定けっていした[187][188]。A321LRは2018ねん1がつ31にちはつ飛行ひこうし、10月2にち型式けいしき証明しょうめい取得しゅとく、11月14にちはつわたしがアルキア・イスラエル航空こうくうたいしておこなわれた[189][190][191]。2019ねん6がつ17にちには、A321の航続力こうぞくりょくをさらに強化きょうかしたA321XLR (Xtra Long Range) を開発かいはつするとエアバスが発表はっぴょうした[188]。A321XLRは、アメリカン航空こうくうカンタス航空かんたすこうくうイベリア航空こうくうエアリンガス傘下さんかインターナショナル・エアラインズ・グループなどから受注じゅちゅう獲得かくとくし、2023ねん納入のうにゅう計画けいかく開発かいはつすすんでいる[192][193][188]

このあいだにA319neoの初号しょごうもLEAP-1Aエンジン仕様しよう製造せいぞうされ、2017ねん3がつ31にちはつ飛行ひこうした[194]同様どうよう試験しけん飛行ひこうて、2018ねん12月にLEAP-1A仕様しようのA319neoへの型式けいしき証明しょうめい交付こうふされた[194][195]。その、A319neoの初号しょごうはエンジンをPW1100Gにかわそうし、2019ねん4がつ25にちどうエンジンでのはつ飛行ひこうおこなった[194][195]。2019ねん現在げんざいにおいてPW1100G仕様しようのA319neoは、型式けいしき証明しょうめい取得しゅとくけた試験しけん飛行ひこうおこなっている[196]。A319neoの納入のうにゅう初号しょごうは2019ねん7がつ16にち個人こじんきゃくわたされた[197]

さらなる販売はんばいびと生産せいさん強化きょうか

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A320ファミリーの年間ねんかん納入のうにゅうすうおおむ増加ぞうかつづけ、2006ねんには300上回うわまわり2009ねんには400えた[120]。A320単体たんたい年間ねんかん納入のうにゅうすう同様どうようで、2008ねんに200え2011ねんには300えた[120]。A320ファミリーの累計るいけい納入のうにゅうすうつづけ、2012ねん2がつに5,000、2014ねん3がつには6,000たっした[120][198][199]

このあいだ、A320ファミリーない需要じゅよう中心ちゅうしん大型おおがたうつっている[200]。A320、A321、A319がそろった1996ねん以来いらい、A320、A319、A321のじゅん納入のうにゅうすうおおかったが、2000年代ねんだい後半こうはんから徐々じょじょすじ大型おおがたしてきた[200]。2006ねんのファミリーない納入のうにゅうすうシェアは、A321が10パーセントじゃくでA320が43パーセント、A319が73パーセントであった[200]。2010ねんさかいにA319とA321の納入のうにゅうすう逆転ぎゃくてんし、2016ねんにはA321が44パーセント、A320が53パーセント、A319は3パーセントとなった[200][120]

A320neoファミリーの開発かいはつ並行へいこうして段階だんかいてき生産せいさん体制たいせい強化きょうかされてきた[201]。エアバスは、2012ねん7がつにA320ファミリーの最終さいしゅう組立くみたて米国べいこくでもおこなうことをめ、アラバマしゅうモビール工場こうじょう建設けんせつした[202]。アラバマ工場こうじょうは2013ねん4がつ着工ちゃっこうし、2015ねん9がつからほん稼働かどうしている[202]米国べいこくせい初号しょごうは2016ねん3がつはつ飛行ひこうし、4がつ顧客こきゃくわたされた[202][203]

2008ねん2がつ1にちにはA320ファミリー全体ぜんたいでの納入のうにゅうすうが8,000たっ[204]、2019ねん10がつ11にちには、A320"neo"ファミリーの納入のうにゅうすうが1,000たっした[197][205]

2019ねん現在げんざい、A320の最終さいしゅう組立くみたておこなわれているのはフランスのトゥールーズ、ドイツのハンブルク、中国ちゅうごく天津てんしん、アメリカのモビールの4かしょである[206]。A319はハンブルク、天津てんしん、モビールの3かしょ、A321はハンブルクとモビールの2かしょ最終さいしゅうぐみたたされている[120]。A318については2015ねん最後さいご生産せいさん途絶とだえている[120]

機体きたい

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ファミリー構成こうせい

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A320ファミリーは世代せだいにより、当初とうしょがたのA320ceoファミリーとしん世代せだいエンジンに刷新さっしんしたA320neoファミリーにけられる。A320ceoファミリーは、基本きほんがたのA320、ちょうどうがたのA321、たんどうがたのA319とA318の4機種きしゅ構成こうせいされる。A320neoファミリーは、A319neo、A320neo、A321neoで構成こうせいされる。

以下いか本節ほんぶしでは、おも基本きほんがたのA320について説明せつめいする。ファミリーかく機種きしゅについては、個別こべつページ(A321#機体きたいA319#機体きたいA318#機体きたい)を参照さんしょうのこと。A320neoについての詳細しょうさいA320neo参照さんしょう。またコーポレートジェット仕様しようについてはエアバス・コーポレート・ジェット参照さんしょうされたい。

形状けいじょう構造こうぞう

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基本きほん構成こうせい

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ウイング・チップ・フェンス仕様しようのA320を右側みぎがわめんからる。
シャークレット仕様しようのA320を右側みぎがわめんからる。
A320neoをおなじく右側みぎがわめんからる。

A320の機体きたい構成こうせい一般いっぱんてき旅客機りょかくきのものである[207]かたつばさ主翼しゅよくていつばさ配置はいちした単葉たんようであり、左右さゆう主翼しゅよくに1はつずつターボファンエンジンそなえる[208][53][146]尾翼びよく通常つうじょう配置はいちで、垂直すいちょく尾翼びよく水平すいへい尾翼びよくはともに胴体どうたい直接ちょくせつけられている[208]降着こうちゃく装置そうち前輪ぜんりんしき配置はいち機首きしゅぜんあし左右さゆう主翼しゅよくしゅあしがある[209]全長ぜんちょうは37.57メートル、ぜんこうは11.76メートル、全幅ぜんぷくはウイング・チップ・フェンス装備そうびがたが34.10メートルでシャークレット装備そうびがたが35.80メートルである[210]

機体きたい構造こうぞう材料ざいりょうは、アルミニウム合金ごうきんチタン合金ごうきんといった金属きんぞく中心ちゅうしんだが、構造こうぞう重量じゅうりょうの15パーセントはふくあい材料ざいりょうもちいられている[211][212]使用しようされているふくごうざいは、炭素たんそ繊維せんい強化きょうかプラスチック (CFRP)、アラミド繊維せんい強化きょうかプラスチック (AFRP)、ガラス繊維せんい強化きょうかプラスチック (GFRP) であり、AFRPとGFRPは構造こうぞう部材ぶざい、CFRPは構造こうぞう部材ぶざいのほかしゅ構造こうぞうざいにももちいられている[211][注釈ちゅうしゃく 6]

主翼しゅよく

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主翼しゅよくテーパーがついた後退こうたいつばさで、つばさ面積めんせきは122.6平方へいほうメートルである[208][216]。25パーセントつばさつるでの後退こうたいかくは25、アスペクト[注釈ちゅうしゃく 7]やく9.5と、後退こうたいかくあさつばさはばおおきいつばさである[207][39]つばさあつ[注釈ちゅうしゃく 2]は10.8パーセントでA310とちかであるが、断面だんめん形状けいじょうはかなりことなりA320のつばさ後半こうはん比較的ひかくてきあつ[39][40]主翼しゅよく構造こうぞうは、胴体どうたい一体化いったいかしている中央ちゅうおうつばさ構造こうぞうおよび左右さゆうかたつばさ構造こうぞうから構成こうせいされる[47]左右さゆう主翼しゅよくはこがた応力おうりょく外皮がいひ構造こうぞう(ボックス構造こうぞう)であり、ぜんけたこうけた、リブ(小骨こぼね)、ストリンガ(たてどおりざい)、そして上下じょうげそといたらで構成こうせいされる[220][47]中央ちゅうおうつばさ構造こうぞうトラス補強ほきょうされたボックス構造こうぞうで、つばさにかかる揚力ようりょくなどを胴体どうたいつたえるはたらきをにな[47]

主翼しゅよくにはこう揚力ようりょく装置そうちとしてぜんえんにスラット、こうえんにファウラー・フラップをそなえる[47][207]。スラットはかたつばさあたり6まいで、ほぼ全幅ぜんぷくにわたり配置はいちされている[47][208]。エンジン・パイロンのさかいにフラップはうちつばさそとつばさに2分割ぶんかつされており、その外側そとがわ補助ほじょつばさがある[47]主翼しゅよく上面うわつらにはかたつばさあたり5まいスポイラーがある[47]。スポイラーはロール操縦そうじゅうにももちいられる[207]どうつばさにはふくあい材料ざいりょう多用たようすることで軽量けいりょうはかられている[47]

つばさはし装置そうちとして誘導ゆうどう抵抗ていこうらす効果こうかのあるウィング・チップ・フェンスまたはシャークレットをそなえる[207][221]。ウイング・チップ・フェンスは鏃状の整流せいりゅうばんで、シャークレットはウイングレットのようにつばさはしうえげた形状けいじょうゆうする[47][207]開発かいはつ当初とうしょはウイング・チップ・フェンスが標準ひょうじゅん装備そうびであったが、のちにシャークレット仕様しよう開発かいはつされ、A320neoではシャークレットが標準ひょうじゅん装備そうびとなった[207][221]。また、既存きそん機体きたいにシャークレットをこうけすることも可能かのうである[222]

主翼しゅよくのボックス構造こうぞうない燃料ねんりょうタンクである[47]。タンクは左右さゆうかく2分割ぶんかつされ中央ちゅうおう1区画くかくわせて5区画くかくかれており、りょうはしサージタンクとなっている[223]

胴体どうたい

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A320の胴体どうたい断面だんめん直径ちょっけいことなる2つのえん構造こうぞう結合けつごうした「ダブル・バブル構造こうぞう」である[48]断面だんめんそとすんはば3.95メートル、たかさ4.14メートルである [208]胴体どうたいちょう全長ぜんちょうひとしく37.57メートルである[208]客室きゃくしつ部分ぶぶんをできるだけ一定いっていはばたもちつつ、平面へいめんがたのくびれを工夫くふうするなどして抵抗ていこう低減ていげんしている[46]胴体どうたい構造こうぞうはセミモノコック構造こうぞうであり、フレーム(円周えんしゅう方向ほうこう構造こうぞうざい)、ストリンガ(前後ぜんご方向ほうこうびるたてどおりざい)、そとばん、ビーム(左右さゆう方向ほうこう補強ほきょう部材ぶざい)、圧力あつりょく隔壁かくへきなどで構成こうせいされる[48][224]胴体どうたい最下さいかはしから1.679メートルじょうビーム構造こうぞうがあり、客室きゃくしつゆか支持しじする[48]胴体どうたいのぞあずかあつ構造こうぞうである [48]

尾翼びよく

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水平すいへい尾翼びよくつばさはばは12.45メートル、垂直すいちょく尾翼びよくたかさは5.87メートルである[208]水平すいへい垂直すいちょく尾翼びよくともにぜんけたこうけたそとばん、リブで構成こうせいされたボックス構造こうぞうであり、ほとんどはふくあい材料ざいりょうせいである[225]

水平すいへい尾翼びよく水平すいへい安定あんていばん昇降しょうこうかじ構成こうせいされる[225]水平すいへい尾翼びよく在来ざいらいのような中央ちゅうおうつばさ構造こうぞうたず、左右さゆうつばさ胴体どうたいない金具かなぐにより結合けつごうされている[225]。この結合けつごう前方ぜんぽうにジャッキ・スクリューがけられており、水平すいへい安定あんていばん角度かくどえてトリム[注釈ちゅうしゃく 8]調整ちょうせいできる[227]水平すいへい尾翼びよく胴体どうたいとの結合けつごうは、こうけた左右さゆういちしょずつもうけられた金具かなぐとベアリングによりおこなわれる[225]左右さゆう昇降しょうこうかじはアクチュエータを2かしょずつそなえ、左右さゆう独立どくりつして駆動くどうされる[225]

垂直すいちょく尾翼びよく垂直すいちょく安定あんていばん方向ほうこうかじ構成こうせいされる[225]垂直すいちょく尾翼びよくさい下部かぶ胴体どうたい結合けつごうされている[225]方向ほうこうかじ水平すいへい安定あんていばんのちけたにベアリングで結合けつごうされており、アクチュエータにより駆動くどうされる[225]

降着こうちゃく装置そうち

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A320の主翼しゅよく部分ぶぶんしゅあしとう格納かくのうするため「バスタブ」じょう底面ていめんしている。

左右さゆうしゅあしおよびぜんあしはそれぞれ2りんしきである[209]ぜんあししゅあしともしきで、昇降しょうこう通常つうじょう油圧ゆあつによりおこなわれ、常用じょうよう脚下きゃっか機構きこうのみ機種きしゅ同様どうようにケーブルがもちいられる[209]。ホイールはアルミニウム合金ごうきんせい、タイヤはラジアルタイヤである[209]。ブレーキはいたしきディスクブレーキで、ディスクにはカーボンがもちいられる[209]。ブレーキは油圧ゆあつ作動さどうし、アンチスキッド自動じどうブレーキシステムをそなえる[209]ぜんあし油圧ゆあつ駆動くどうのステアリング機構きこうゆうし、地上ちじょうにいるときのみ旋回せんかい可能かのうである[209]

エンジン

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A320のエンジンはA320ceoとA320neoで世代せだいけられ、いずれもこうバイパス[注釈ちゅうしゃく 4]のターボファンエンジンである[45][228][173]

A320ceoのエンジンは、CFMIしゃCFM56とIAEしゃV2500選択せんたくしきである[45][228]。CFM56エンジンはA320ファミリーすべてに設定せっていされており、V2500エンジンはA318をのぞくA319、A320、A321に設定せっていされている[229]。ファミリー胴体どうたいちょう重量じゅうりょう)におうじて、推力すいりょく増強ぞうきょうがた抑制よくせいがた用意よういされている[230]

A320neoのエンジンはしん世代せだいがたターボファンエンジンとなり、CFMIしゃLEAP-1AあるいはP&WしゃPW1100G-JMから選択せんたくできる[173]りょうエンジンはA320neoファミリーすべてに設定せっていされ、やはり胴体どうたいちょうおうじて、推力すいりょく増強ぞうきょうがた抑制よくせいがた用意よういされている[229]

エンジンの制御せいぎょはデジタルしき電子でんし制御せいぎょ装置そうち (FADEC) によりおこなわれる[34]。FADECはエンジンばんのフライ・バイ・ワイヤともえるもので、スラストレバー入力にゅうりょく飛行ひこうじょうきょうおうじてコンピュータによりエンジン推力すいりょく自動じどう制御せいぎょする[34][231][232]

補助ほじょ動力どうりょく装置そうち (APU) としてガスタービンエンジンを1そなえており、胴体どうたいのテールコーンない搭載とうさいされている[233][228]。A320のAPUは、地上ちじょうしゅエンジンの停止ていしちゅう電力でんりょく圧縮あっしゅく空気くうき供給きょうきゅうするためのものであるが、非常時ひじょうじには空中くうちゅうでも始動しどう可能かのうである[234]

飛行ひこうシステム

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フライ・バイ・ワイヤ

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A320の特徴とくちょうとして、旅客機りょかくきはじめてフライ・バイ・ワイヤ技術ぎじゅつ全面ぜんめんてき採用さいようしたことがげられる[235][19]。エアバスはA320のフライ・バイ・ワイヤ・システムをEFCS (Electronic Flight Control System) とんでいる[236][237]

A320のフライ・バイ・ワイヤ・システムでは、パイロットの操縦そうじゅう操作そうさ電気でんき信号しんごう変換へんかんされデジタル・コンピュータにおくられる[236][29][238]。コンピュータでは操縦そうじゅう入力にゅうりょく各種かくしゅセンサなどの情報じょうほうもとづき計算けいさん処理しょりおこなわれる[236][239][29]算出さんしゅつされた指令しれい電気でんき信号しんごうとしてかく操縦そうじゅうつばさめん降着こうちゃく装置そうちのアクチュエータに伝達でんたつされる[236][235][240][239]

エアバスはA320のシステムを開発かいはつするにあたり、馬車ばしゃあやつるように旅客機りょかくき操縦そうじゅうできるようなシステムを目指めざした[241][19]馬車ばしゃ場合ばあい御者ぎょしゃうま指示しじし、うま指示しじをもとに道路どうろ状況じょうきょうおうじてはしることができる[19]御者ぎょしゃうまいちいちあしはこびまで指示しじすることはないし、あきらかな危険きけんがあれば、うま自分じぶん判断はんだん回避かいひすることもできる[241][19]。A320でもおなじように、パイロットの指示しじ状況じょうきょうおうじてシステムがどうつばさ自動じどう制御せいぎょする[241]。A320の飛行ひこう制御せいぎょシステムには、パイロットの操縦そうじゅう補助ほじょする機能きのうがあるほか、機体きたい飛行ひこう安全あんぜんまも保護ほご機能きのうまれている[235][239][242][243][244]。そしてこのシステムは自動じどう飛行ひこう制御せいぎょシステム (Automatic Flight Control System; AFCS) として、自動じどう操縦そうじゅう装置そうち自動じどう推力すいりょく制御せいぎょ装置そうち、および航法こうほうなどをにな飛行ひこう管理かんり装置そうち統合とうごうされている[245][239]

システムの設計せっけい思想しそう対比たいひして、機械きかい優先ゆうせんのエアバスと人間にんげん中心ちゅうしんのボーイングとわれることもある[246][247]一方いっぽうで、機械きかい得意とくい部分ぶぶん機械きかいまかせるというのがエアバスかんがかたであり、あくまで人間にんげん中心ちゅうしんのシステムであるとの評価ひょうかもある[246][247]。システムを上手じょうず使つかいこなすことが、A320をうまくばす要諦ようたいともわれる[246][247]。また、エアバスとボーイングは、相手あいてすぐれた機能きのうたがいにれてシステムの改善かいぜんかさねている[246]

A320のシステムにおいて、各種かくしゅ入力にゅうりょくけて操縦そうじゅうつばさめん制御せいぎょするプログラムは「飛行ひこう制御せいぎょそく」とばれる[248][249]飛行ひこう制御せいぎょそくは3種類しゅるい用意よういされており、それぞれノーマル(通常つうじょう)、オルタネート(代替だいたい)、ダイレクト(直接ちょくせつ)と名付なづけられている[250][239]通常つうじょうはノーマル制御せいぎょそく運航うんこうされ、システムの障害しょうがい程度ていどおうじてオルタネート制御せいぎょそくやダイレクト制御せいぎょそくわる[239][251]。ノーマル制御せいぎょそくでは飛行ひこう段階だんかいおうじたモードがあり、地上ちじょうモードから飛行ひこうモード、着陸ちゃくりくモードとじゅんわり、最後さいご地上ちじょうモードにもど[239]

ノーマル制御せいぎょそくでは保護ほご機能きのうによって機体きたい姿勢しせい荷重におも飛行ひこう速度そくどなどが許容きょよう範囲はんいえることがないよう機体きたい制御せいぎょされる[239][244]たとえば機体きたい失速しっそく状態じょうたいちかづくと、自動的じどうてきにエンジンを最大さいだい推力すいりょくとし、むかかくがそれ以上いじょうおおきくならないよう操縦そうじゅうつばさめん制御せいぎょされる[235]。また、ノーマル制御せいぎょそくにはパイロットの操縦そうじゅう補助ほじょする機能きのうがあり、たとえばトリム[注釈ちゅうしゃく 8]はシステムにより自動じどう調整ちょうせいされる[235][244]。システムに2つの障害しょうがい発生はっせいした場合ばあいは、オルタネート制御せいぎょそくわる[250][239]。オルタネート制御せいぎょそくでは、操縦そうじゅう特性とくせいはノーマル制御せいぎょそくわらないが、一部いちぶ保護ほご機能きのうはたらかなくなるほか、乗員じょういん操縦そうじゅう機能きのう喪失そうしつしないよう対処たいしょする必要ひつようがある[250]。システムに3つ以上いじょう障害しょうがい発生はっせいした場合ばあいは、ダイレクト制御せいぎょそくわり、トリム調整ちょうせい乗員じょういんおこな必要ひつようがある[252][250]

しゅ操縦そうじゅうつばさめん昇降しょうこうかじ補助ほじょつばさ方向ほうこうかじ)を制御せいぎょするコンピュータはけい7だいあり、そのほかにも操縦そうじゅうつばさめん高揚こうようりょく装置そうちとう)を制御せいぎょしたり自動じどう操縦そうじゅう処理しょりおこなったりする各種かくしゅコンピュータをくわえてシステム全体ぜんたい構成こうせいされる[239][253][245]。コンピュータの異常いじょう検出けんしゅつするための相互そうご監視かんし機能きのうそなえる[239][245]

A320の操縦そうじゅうシステムは、操縦そうじゅう不能ふのうになるのは109時間じかんに1かい以内いない操縦そうじゅうせい低下ていかは105時間じかんに1かい以内いないという目標もくひょう設計せっけいされた[46]。システムは信頼しんらいせいたかめるため、複数ふくすうのコンピュータにより冗長じょうちょうはかられており、さらに単純たんじゅん多重たじゅうではなく異種いしゅ冗長じょうちょうかんがかたれられている[237][254]異種いしゅ冗長じょうちょうとは同一どういつ欠陥けっかんあるいは故障こしょうによりシステム全体ぜんたい機能きのう喪失そうしつすることをふせぐためのかんがかたである[237][254]具体ぐたいてきには、多重たじゅうさいしてメーカー、プロセッサ、そしてプログラミング言語げんごことなるコンピュータをわせたり、コンピュータ内部ないぶ命令めいれい監視かんし完全かんぜん独立どくりつさせたりといった方策ほうさくがとられている[237][254][46]電源でんげん分離ぶんり信号しんごうせん分離ぶんり配置はいちといった対策たいさくもとられている[254]

油圧ゆあつ系統けいとうは、独立どくりつした3つの系統けいとう構成こうせいされる[255]油圧ゆあつポンプにより加圧かあつされた油圧ゆあつ操縦そうじゅう系統けいとう降着こうちゃく装置そうち、ブレーキ、そしてエンジンのぎゃく推力すいりょく装置そうち供給きょうきゅうされる[255]すべての操縦そうじゅうつばさめん油圧ゆあつにより駆動くどうされる[236]かくつばさめんには複数ふくすうのアクチュエータがそなわり冗長じょうちょうされている[235]降着こうちゃく装置そうちれ、ブレーキ、ステアリングも油圧ゆあつ駆動くどうである[209]

A320の電源でんげんは、左右さゆうのエンジンおよびAPUにそなわる発電はつでんから供給きょうきゅうされる[256]ちゅうちゅうには、地上ちじょう設備せつび外部がいぶ電源でんげん利用りようすることも可能かのうである[256]電源でんげんけいにはバッテリーがそなわっているほか、緊急きんきゅうには胴体どうたいからラムエア・タービン展開てんかいして発電はつでんおよび油圧ゆあつ加圧かあつおこなうことができる[256][255]。さらに、機体きたいぜん電源でんげん喪失そうしつした場合ばあいそなえて、水平すいへい尾翼びよく垂直すいちょく尾翼びよくのトリム操作そうさには機械きかいしき操縦そうじゅうけいそなえているほか、降着こうちゃく装置そうち非常ひじょうようにケーブルしき脚下きゃっか機構きこうゆうする[257][250]機械きかいしき操縦そうじゅう系統けいとうのこっているのは、ぜん電源でんげん喪失そうしつするかくりつが109時間じかんやく11まんねん)に1かい以内いないということを検証けんしょうすることが現実げんじつてき困難こんなんだったためともわれる[46]

コックピット

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ターキッシュ エアラインズのA320コックピット。正面しょうめん操縦そうじゅうざおがなく、わき操縦そうじゅうようのサイドスティックがある。正面しょうめんには書類しょるいなどがけるテーブルが装備そうびされている。

運航うんこう必要ひつよう操縦そうじゅう機長きちょうふく操縦そうじゅうの2めいである[258][251]操縦そうじゅうしつには機長きちょうせきふく操縦そうじゅうせきくわえてオブザーバせきが2せきある[259]居住きょじゅうせい重視じゅうしした合理ごうりてきなデザインであり、ポルシェのデザイン部門ぶもん設計せっけい参画さんかくしたことでポルシェ・コックピットともばれる[19][260]

A320のコックピットはいわゆるグラスコックピットされているほか、従来じゅうらいのような操縦そうじゅうはなくサイドスティックで操縦そうじゅうおこな[34][261]

ディスプレイは左右さゆう操縦そうじゅうせきかく2まい中央ちゅうおうに2まいけい6まいあり、すべてカラー表示ひょうじである[260]予備よび計器けいき以外いがい表示ひょうじすべてディスプレイに集約しゅうやくされている[260]。ディスプレイにはそれぞれ役割やくわりてられているが互換ごかんせいがあり可能かのうである[262]。ディスプレイが故障こしょうした場合ばあいには、 飛行ひこう継続けいぞく支障ししょうないように自動的じどうてき表示ひょうじレイアウトがわる[262]。ディスプレイには当初とうしょブラウン管ぶらうんかんもちいられたが、技術ぎじゅつ革新かくしんにともない液晶えきしょうディスプレイえられた[35]。2014ねんからはヘッドアップディスプレイ (HUD) の装備そうび追加ついかされ、新造しんぞうにはオプション設定せっていされているほか、既存きそんへの装着そうちゃく可能かのうである[35]

サイドスティックはピッチロールしゅ操縦そうじゅうもちいられ[46]ひだり機長きちょうせきには左側ひだりがわみぎふく操縦そうじゅうせきには右側みぎがわ配置はいちされている[30]左右さゆうのサイドスティックは機械きかいてきには連結れんけつされていない[263]通常つうじょうはどちらか一方いっぽうのサイドスティックで操縦そうじゅうする[263]両方りょうほうのサイドスティックを同時どうじ操作そうさした場合ばあいは、それぞれの指令しれい算術さんじゅつがシステムへの入力にゅうりょくとなるが、不慮ふりょ事態じたいそなえてもう一方いっぽうのスティックの入力にゅうりょく無効むこうにする機能きのうそなわる[263]オートパイロット作動さどうちゅうのサイドスティックは、従来じゅうらい操縦そうじゅうのように自動的じどうてきうごくことはない[242]操縦そうじゅうがなくなったことでかく操縦そうじゅうせき前面ぜんめんには収納しゅうのうしきのテーブルが設置せっちされ、ログをいたり食事しょくじをとったりできる[261][19]

コックピットや飛行ひこうシステムはA320ファミリーで共通きょうつうされており、操縦そうじゅう資格しかく共通きょうつうである[264][35][265]同時どうじにエアバスの相互そうご乗員じょういん資格しかく (CCQ) の対象たいしょうでもあることから、CCQ対象たいしょうとなるエアバスとのあいだであれば、短時間たんじかん訓練くんれん機種きしゅ資格しかく取得しゅとくすることが可能かのうである[266]

客室きゃくしつ貨物かもつしつ

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A320の胴体どうたい中央ちゅうおう付近ふきんゆかめんさかいとして上層じょうそう客室きゃくしつ下層かそう貨物かもつしつ配置はいちされている[48]。エンジンまたはAPUのコンプレッサーによる圧縮あっしゅく空気くうき利用りようして、客室きゃくしつ空調くうちょうおよびあずかあつおこなわれる[267][268]空調くうちょうあずかあつ制御せいぎょおよびかんもコンピュータによりおこなわれる[268]客室きゃくしつには緊急きんきゅうのための酸素さんそマスクがそなわり、酸素さんそ発生はっせい装置そうちから化学かがく反応はんのうにより酸素さんそ生成せいせい供給きょうきゅうする[269]。また、コックピットには乗客じょうきゃくようべつ酸素さんそ供給きょうきゅう系統けいとうがある[269]

操縦そうじゅうせきのぞいた客室きゃくしつ全長ぜんちょうは27.5メートルで[34]客室きゃくしつ最大さいだいはばやく3.6メートル、最大さいだいだかやく2.1メートルである[270]。2クラス編成へんせいでの標準ひょうじゅん座席ざせきすうは、A320ceoが150せき、A320neoが160せきから190せきとなっている[271]最大さいだい定員ていいん通常つうじょう仕様しようで180せきであり、緊急きんきゅう脱出だっしゅつこうのオプションによっては195せきまで拡張かくちょう可能かのうである[258]客室きゃくしつには中央ちゅうおうに1ほん通路つうろがあり、エコノミークラス座席ざせき配置はいち通路つうろはさんで3-3せきの6アブレスト上級じょうきゅうクラスでは2-2せきの4アブレストである[272]座席ざせき頭上ずじょうには、手荷物てにもつ収容しゅうようするオーバーヘッド・ストウェッジ・ビンがそなわる[259][273][251]たん通路つうろとしては胴体どうたいはばひろいことから、3れつ座席ざせきのうち中央ちゅうおうせき両隣りょうどなり座席ざせきよりもすうセンチメートルひろくすることも可能かのうである[259]。また、短距離たんきょり路線ろせんけに乗降じょうこう時間じかん短縮たんしゅくはかるため、座席ざせきはばめて通路つうろはばひろげた内装ないそうあん用意よういされている[274][273]

客室きゃくしつとびら配置はいち左右さゆう対称たいしょうである[273]乗降じょうこうようドアとして客室きゃくしつさい前方ぜんぽう最後さいごかたにタイプIドアが1くみずつある[275][273]。このとびらそとびらきのプラグしきで、非常ひじょう脱出だっしゅつようスライドをそなえる[275]緊急きんきゅう脱出だっしゅつこうとして主翼しゅよくじょう片側かたがわあたり2まいのタイプIIIドアがある[258][275][273]。この緊急きんきゅう脱出だっしゅつこう連動れんどうして展開てんかいされる脱出だっしゅつようスライドはつばさどうフェアリングないそなわる[275][251]

LD-3-46W航空こうくう貨物かもつコンテナをあつかっているA320。とびらにはバルク貨物かもつよう設備せつび接続せつぞくしている。

床下ゆかした貨物かもつしつ主翼しゅよくはさんで前後ぜんご2区画くかくかれている[276]貨物かもつしつにはLD-3-46またはLD-3-46W航空こうくう貨物かもつコンテナを搭載とうさいできる[50]。LD-3-46/-46Wコンテナは、大型おおがたようのLD-3コンテナとおなはばで、たん通路つうろようたかさをひくくしたものである[50]。LD-3-46は、もととなったLD3コンテナとおな地上ちじょう機材きざいあつかいでき、そのまま大型おおがた搭載とうさいすることも可能かのうである[277]。LD-3-46Wの場合ばあい前方ぜんぽう貨物かもつしつに3後方こうほう貨物かもつしつに4まで収容しゅうようできる[276]。コンテナのろしの作業さぎょう負荷ふか軽減けいげんするため、貨物かもつしつゆか電動でんどうでスライドさせるオプションもそなわる[251][50]後部こうぶ貨物かもつしつは、生物せいぶつ輸送ゆそうできるように換気かんき暖房だんぼう可能かのうである[267]。また、後方こうほう貨物かもつしつがわは、ばら貨物かもつ搭載とうさいスペースにてられている[276]

貨物かもつしつとびらすべ右舷うげんにある[278]かく貨物かもつしつにはLD-3-46コンテナに対応たいおうしたとびらが1かしょずつもうけられている[34]。このとびらははそとびらきで開口かいこうたかさは1.24メートル、はばは1.82メートルである[278]くわえて、ばら貨物かもつようとしてうちひらきのとびらさい後部こうぶにある[278]

旅客りょかく転用てんよう改修かいしゅう貨物かもつがた(P2Fがた

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シンガポール大手おおてMRO企業きぎょうSTエアロスペースとエアバスはA320とA321について旅客りょかく転用てんよう改修かいしゅう貨物かもつpassenger to freighter:P2Fがた開発かいはつ合意ごういし、P2Fかた改修かいしゅう販売はんばい管理かんりおこな企業きぎょうをドイツのエアバス、STエアロスペース共同きょうどう出資しゅっし航空こうくう宇宙うちゅうメーカーエルベ・フルークツォイクヴェルケ(Elbe Flugzeugwerke:EFW)へ委託いたくすることとし[279]従来じゅうらい床下ゆかした(ロアーデッキ)貨物かもつしつ追加ついかしてメインデッキにA320で最大さいだい10、A321で最大さいだい14搭載とうさい補助ほじょ容器ようきユニット・ロード・デバイス:Unit Load Device,:ULD英語えいごばん)を積載せきさい貨物かもつ最大さいだいA320で21.9t、A321で27.9t積載せきさい可能かのう[280]で2020ねん2がつ25にち、ヨーロッパ航空こうくう安全あんぜんちょう(EASA)から追加ついか型式けいしき証明しょうめい(STC)を取得しゅとく[281]ボーイング757貨物かもつなどの需要じゅようふくめCOVID-19によるeコマースなどの成長せいちょう見通みとおしを[282]カンタス・フレート英語えいごばん[283]ルフトハンザ・カーゴ[284]などが運用うんようしている。

運用うんよう

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A320ファミリーと737シリーズの納入のうにゅうすう比較ひかく(1967-2018ねん
2019ねん現在げんざい、アメリカン航空こうくうはA320ファミリーの運用うんようすう首位しゅい航空こうくう会社かいしゃである。

本節ほんぶしでは、A320ファミリー全体ぜんたいとA320単体たんたい運用うんようじょうきょうについてべる。そののファミリーについては、個別こべつページ(A321#運用うんようA319#運用うんようA318#運用うんよう)を参照さんしょうのこと。

2018ねんまつ時点じてんで、A320ファミリーのそう受注じゅちゅうすうは14,581で、納入のうにゅうみが8,525受注じゅちゅうのこりが6,056である[2]どう時点じてんにおいて、A320ファミリー全体ぜんたいで7,702運航うんこうちゅうで、そのうちの7,097がA320ceoファミリー、のこる605がA320neoファミリーである[285]

フライト・インターナショナル統計とうけいによると、2018ねん7がつ時点じてんで、A320ファミリー全体ぜんたいとして民間みんかん航空こうくう会社かいしゃ284しゃで7,506運用うんようされている[1]地域ちいきべつると欧州おうしゅうの100しゃで2,325、アジア・太平洋たいへいよう地域ちいきの94しゃで2,744南北なんぼくアメリカの37しゃで1,977中東ちゅうとう・アフリカ地域ちいきの53しゃで460運用うんようされている[1]

A320ファミリー全体ぜんたい半数はんすう以上いじょう機体きたいは、運用うんようすう上位じょうい1わり会社かいしゃ運航うんこうされている[1]アメリカン航空こうくうが392運用うんようし、A320ファミリー最大さいだい運用うんようしゃである[1]いで中国ちゅうごく南方なんぽう航空こうくうが261中国ちゅうごく東方とうほう航空こうくうが248つづ[1]。またイージージェットはグループ会社かいしゃ合計ごうけいすると314運用うんようしている[1]。このほか運用うんようすうおお会社かいしゃは、北米ほくべいではジェットブルー航空こうくう(188)、デルタ航空こうくう(177)、ユナイテッド航空こうくう(165)、欧州おうしゅうではルフトハンザ・ドイツ航空こうくう(173)、ブリティッシュ・エアウェイズ(135)、アジアではインディゴ(162)、中国ちゅうごく国際こくさい航空こうくう(142)があげられるほか、エアアジアグループでも合計ごうけいで200ちょう運用うんようがある[1]

A320単独たんどくでは、2018ねんまつ時点じてんそう受注じゅちゅうすうが8,961納入のうにゅうみが5,213受注じゅちゅうのこりが3,748である[2]運航うんこうちゅう機体きたいは4,642で、A320ceoが4,151、A320neoが491である[285]

フライト・インターナショナル統計とうけいによると、2018ねん7がつ時点じてんでA320は航空こうくう会社かいしゃ240しゃで4,155運用うんようされている[1]地域ちいきべつ内訳うちわけはアジア・太平洋たいへいよう地域ちいきの84しゃで1,896欧州おうしゅうの78しゃで1,235南北なんぼくアメリカの32しゃで981中東ちゅうとう・アフリカ地域ちいきの47しゃで369となっている[1]

A320の運用うんようすう上位じょうい5は、中国ちゅうごく北米ほくべい航空こうくう会社かいしゃめられる[1]運用うんようすう首位しゅいはインディゴで162いで中国ちゅうごく東方とうほう航空こうくうが151、ジェットブルー航空こうくうが130中国ちゅうごく南方なんぽう航空こうくうが128、ユナイテッド航空こうくうが98つづ[1]欧州おうしゅう運用うんようすう首位しゅい会社かいしゃブエリング航空こうくう(98)、いでイージージェット(92)、ルフトハンザ航空こうくう(80)とつづ[1]。イージージェットやエアアジアはグループ全体ぜんたいでの運用うんようすうは200ちかくにのぼるほか、ジェットスター航空こうくうもグループ全体ぜんたいでは100ちょう運用うんようしている[1]

また、ビジネスジェットはんのACJ320ファミリーは、ビジネスはた政府せいふ専用せんようなどとして運用うんようされている[96][286][287]

日本にっぽん航空こうくう会社かいしゃによる導入どうにゅう

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バニラエアのA320。同社どうしゃはエアアジア・ジャパンとして設立せつりつされA320を導入どうにゅうしたが、親会社おやがいしゃ提携ていけい解消かいしょうによりバニラエアとなりそのピーチ・アビエーションに統合とうごうされた。

日本にっぽん航空こうくう会社かいしゃでA320を最初さいしょ採用さいようしたのは全日本空輸ぜんにほんくうゆ(ANA)である[288]同社どうしゃ日本にっぽん国内こくないカル線かるせんけに737の後継こうけいとしてA320を導入どうにゅうし、1991ねん3がつから運航うんこう開始かいしした[289]全日空ぜんにっくうのA320は、のち同社どうしゃ系列けいれつエアーニッポンとの共同きょうどう事業じぎょう機材きざいとして運用うんようされた[289]つづいて全日空ぜんにっくうはA321も採用さいようし、1998ねん4がつから就航しゅうこうさせたものの、当時とうじ同社どうしゃ路線ろせん需要じゅようわず2008ねん2がつぜん退役たいえきさせた[289][172]

A320についても737にえる計画けいかくてたものの、あらためてA320の運航うんこう継続けいぞくめた[290][291]。また、2016ねん12月にはあらたにA320neoの運航うんこう開始かいしし、日本にっぽん国内線こくないせん近距離きんきょり国際線こくさいせん投入とうにゅうした[292][293]。さらにA321もさい導入どうにゅうめ、2016ねん11月にA321ceo[294]、そして2017ねん9がつにはA321neo[295]就航しゅうこうしている。

2006ねん3がつ商業しょうぎょう運航うんこう開始かいししたスターフライヤー運航うんこう機材きざいにA320を選定せんていした[296]当初とうしょはリース導入どうにゅうだったが、のち自社じしゃ購入こうにゅうでもA320を導入どうにゅうしている[296]。2012ねん3がつ就航しゅうこうしたピーチ・アビエーション同年どうねん7がつ就航しゅうこうしたジェットスター・ジャパンをはじめ、日本にっぽん格安かくやす航空こうくう会社かいしゃでもA320が採用さいようされた[297][298][299]

受注じゅちゅう納入のうにゅうすう

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A320(A320ceoとA320neo)の受注じゅちゅう納入のうにゅうすう下表かひょうのとおりである。

ひょう2: としごとの受注じゅちゅう納入のうにゅうすう(キャンセルぶん当初とうしょ発注はっちゅう年度ねんどからげんじている)[300]
とし 合計ごうけい 2022 2021 2020 2019 2018 2017 2016
受注じゅちゅうすう 16873 1014 TBC TBC TBC 412 614 539
CEO納入のうにゅうすう 8100 - 24 15 91 240 377 477
NEO納入のうにゅうすう 2698 516 459 431 551 386 181 68
とし 2015 2014 2013 2012 2011
受注じゅちゅうすう 522 992 590 455 1,030
納入のうにゅうすう 282 306 352 332 306
2010 2009 2008 2007 2006 2005 2004 2003 2002 2001
受注じゅちゅうすう 281 153 296 529 308 430 171 125 103 119
納入のうにゅうすう 297 221 209 194 164 121 101 119 116 119
2000 1999 1998 1997 1996 1995 1994 1993 1992 1991
受注じゅちゅうすう 128 155 175 98 124 22 42 13 59 14
納入のうにゅうすう 101 101 80 58 38 34 48 71 111 119
1990 1989 1988 1987 1986 1985 1984 1983
受注じゅちゅうすう 69 63 105 53 84 74 4 12
納入のうにゅうすう 58 58 16 0 0 0 0 0

事件じけん事故じこ

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アビエーション・セーフティー・ネットワーク以下いか、ASN)の統計とうけいによると、2019ねん10がつ現在げんざいまでにA320ファミリーが関係かんけいする航空こうくう事故じこおよび事件じけんは、153けん発生はっせいしている[301]。そのうち機体きたい損失そんしついたったのは航空こうくう事故じこが30けん、テロとう事件じけんが7けん、そのちゅうちゅう火災かさい自然しぜん災害さいがいとうによるものが7けんある[302][303]。このなかで30けん事故じこにより951にん、7けん事件じけんにより441にん、1けんのハイジャックにより1人ひとり犯人はんにん)が死亡しぼうしている[304]

以下いか本節ほんぶしではA320ceoおよびA320neoにかんする事件じけん事故じこについてべる。のファミリーについては、かく項目こうもく参照さんしょうのこと。

ASNの統計とうけいによると2019ねん10がつまでに、A320ceoが関係かんけいする航空こうくう事故じこおよび事件じけんは93けん発生はっせいし、A320neoでの事故じこ事件じけん報告ほうこくされていない[305][306]。そのうち機体きたい損失そんしついたったのは航空こうくう事故じこが25けん、テロとう事件じけんが5けん、そのちゅうちゅう火災かさいとうによるものが6けんある[307][306]。11けん事故じこによりけい816にん、2けん事件じけんによりけい216にん死亡しぼうしている[307]。また、ハイジャックが1けん発生はっせい犯人はんにん1にん射殺しゃさつされた[307][304]

A320の最初さいしょ死亡しぼう事故じこは、1988ねん6がつ26にち発生はっせいしたエールフランス296便びん事故じこである[307]。デモンストレーションのため滑走かっそう路上ろじょう低空ていくう飛行ひこうしたA320が、滑走かっそうさきにあった樹木じゅもく接触せっしょくしてそのまま墜落ついらくし、搭乗とうじょうしゃ136にんのうち3にん死亡しぼうした[308][309]

この事故じこつづく2けん死亡しぼう事故じこは、ヒューマンファクター起因きいんしたが、そこにはA320の飛行ひこうシステムも関係かんけいした[310][311]

1けんは1990ねん2がつ14にち発生はっせいしたインディアン航空こうくう605便びん墜落ついらく事故じこで、インドのバンガロール空港くうこう着陸ちゃくりくしようとしていたA320が、空港くうこう手前てまえ墜落ついらく搭乗とうじょうしゃ148にんちゅう92にん死亡しぼうした[312][313]事故じこ調査ちょうさ結果けっか、パイロットが降下こうかりつ変更へんこうしようとしてあやまって高度こうど設定せっていノブを操作そうさしたと推測すいそくされた[312][313]。その結果けっか飛行ひこうシステムがエンジン推力すいりょくしぼり、降下こうか経路けいろ速度そくど維持いじできなくなったが、この事態じたい乗員じょういんづくのがおくれ、回復かいふく操作そうさわず墜落ついらくした[312][313]

2けんは1992ねん1がつ20日はつか発生はっせいしたエールアンテール148便びん墜落ついらく事故じこであり、フランスのストラスブール国際こくさい空港くうこう着陸ちゃくりくしようとしていたA320が、空港くうこう手前てまえやま墜落ついらく搭乗とうじょうしゃ96にんちゅう87にん死亡しぼうした[314][315]墜落ついらくまえ事故じこ異常いじょうおおきな降下こうかりつ降下こうかしていた[314]事故じこ調査ちょうさでは異常いじょう降下こうかいたった原因げんいん確定かくていできなかったものの、降下こうかかく降下こうかりつのモード選択せんたくをパイロットがちがえた可能かのうせい指摘してきされた[314][315]事故じこにエアバスは誤認ごにんふせぐように表示ひょうじ改善かいぜんした[314][315][310]

A320でもっとおおくの死者ししゃともなった事故じこは、2007ねん7がつ17にち発生はっせいしたTAM航空こうくう3054便びんオーバーラン事故じこである[307]。ブラジルのコンゴーニャス空港くうこう着陸ちゃくりくしたTAM航空こうくうのA320が、滑走かっそう逸脱いつだつし、空港くうこう敷地しきちがい建物たてものとガソリンスタンドに衝突しょうとつして炎上えんじょうした[316]事故じこ搭乗とうじょうしゃ187にん全員ぜんいん地上ちじょうまれた12にん死亡しぼうした[316]事故じこ調査ちょうさ結果けっか、いくつかの要因よういんかさなってパイロットが着陸ちゃくりく操作そうさあやまったと推定すいていされた[316]

そのほかに100にん以上いじょう死亡しぼうした事故じこは、2000ねんガルフ・エア072便びん墜落ついらく事故じこ、2006ねんアルマヴィア967便びん墜落ついらく事故じこ、2014ねんインドネシア・エアアジア8501便びん墜落ついらく事故じこがある。

2009ねん1がつ15にちにはUSエアウェイズ1549便びん不時着ふじちゃくすい事故じこ発生はっせいした[317]。ニューヨークのラガーディア空港くうこう離陸りりくしたA320がバードストライクによりりょうエンジンの推力すいりょくうしなったものの、乗員じょういん迅速じんそく適切てきせつ対応たいおうによりハドソンがわ不時ふじ着水ちゃくすいした[317][318]搭乗とうじょうしゃ155にん全員ぜんいん無事ぶじであったことから「ハドソンがわ奇跡きせき」ともばれた[318]

2015ねん3がつ24にち発生はっせいしたジャーマンウイングス9525便びん墜落ついらく事故じこは、ふく操縦そうじゅう自殺じさつ原因げんいんだと推定すいていされている[319][320]バルセロナからデュッセルドルフかっていた事故じこは、ふく操縦そうじゅう意図いとてき操作そうさによりアルプス山中さんちゅう墜落ついらくし、搭乗とうじょうしゃ全員ぜんいんの150にん死亡しぼうした[319][320]

2020ねん5がつ22にちパキスタン国際こくさい航空こうくう8303便びん墜落ついらく事故じこ発生はっせいした。事故じこジンナー国際こくさい空港くうこう着陸ちゃくりくするさいジンナー国際こくさい空港くうこう4km手前てまえ住宅じゅうたくがい墜落ついらくした。搭乗とうじょうしゃ99にんちゅう97にん現場げんば住宅じゅうたくがい住人じゅうにん1にんわせて98にん死亡しぼうした。予備よび報告ほうこくしょでは、パイロットと管制かんせいかん両方りょうほう問題もんだいがあったとべられた[321]

主要しゅようしょもと

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ひょう3: かくモデルの主要しゅようしょもと
A320neo A320ceo A321ceo A319ceo A318
運航うんこう乗務じょうむ員数いんずう 2めい[322]
標準ひょうじゅん座席ざせきすう 160 - 190せき[323] 150せき[323] 185せき[323] 124せき[323] 107せき[324]
最大さいだい座席ざせきすう 194せき[323] 180せき[323] 220せき[323] 156せき[323] 136せき[325]
全長ぜんちょう 37.57 m[210] 44.51 m[326] 33.84 m[327] 31.45 m[328]
全幅ぜんぷく 34.10 m(シャークレット装備そうびは35.80 m)[329]
ぜんこう 11.76 m[330] 12.79 m[328]
胴体どうたいはば 3.95 m[329]
胴体どうたいだか 4.14 m[331][332][208][333]
最大さいだい離陸りりく重量じゅうりょう (MTOW) 71.5 - 79.0 t[334] 66.0 - 77.0 t[335] 78.0 - 93.5 t[336] 64.0 - 76.5 t[337] 56.0 - 68.0 t[338]
最大さいだい着陸ちゃくりく重量じゅうりょう (MLW) 66.3 - 67.4 t[334] 64.5 - 66.0 t[335] 73.5 - 77.8 t[336] 61.0 - 62.5 t[337] 56.0 - 57.5 t[338]
最大さいだい燃料ねんりょう重量じゅうりょう (MZFW) 55.3 - 64.3 t[334] 60.5 - 62.5 t[335] 69.5 - 73.8 t[336] 52.0 - 58.5 t[337] 53.0 - 54.5 t[338]
貨物かもつしつ有効ゆうこう容積ようせき 37.42 m3[339] 51.72 m3[340] 27.66 m3[341] 21.3 m3[342]
エンジン (x2) CFMI LEAP-1A または PW1100G-JM[229] CFMI CFM56 または IAE V2500[229]
エンジン推力すいりょく (x2) 106.80 - 130.29 kN[343] 97.86 - 120.10 kN[344] 133.30 - 142.34 kN[345] 97.86 - 120.10 kN[346] 96.08 – 105.87 kN[347]
最大さいだい巡航じゅんこう速度そくど マッハ0.82[348]
航続こうぞく距離きょり 6,400 km[271] 6,200 km[271] 5,950 km[271] 3,750 km[271] 5,950 km[324]
ひょう4: 型式けいしきめい装備そうびエンジンの一覧いちらん [349]
機種きしゅ エンジン 型式けいしき証明しょうめい取得しゅとく
A320-211 CFMI CFM56-5A1
CFMI CFM56-5A1/F
1988ねん11月8にち
A320-212 CFMI CFM56-5A3 1990ねん11月20にち
A320-214 CFMI CFM56-5B4
CFMI CFM56-5B4/P
CFMI CFM56-5B4/2P
CFMI CFM56-5B4/P1
CFMI CFM56-5B4/2P1
CFMI CFM56-5B4/3
CFMI CFM56-5B4/3B1
1995ねん3がつ10日とおか
A320-215 CFMI CFM56-5B5 2006ねん6がつ22にち
A320-216 CFMI CFM56-5B6
CFMI CFM56-5B6/3
2006ねん6がつ14にち
A320-231 IAE V2500-A1 1989ねん4がつ20日はつか
A320-232 IAE V2527-A5 1993ねん9がつ28にち
A320-233 IAE V2527-A5 1995ねん10がつ26にち
A320-251N CFMI LEAP-1A26 2016ねん5がつ31にち
A320-252N CFMI LEAP-1A24 2017ねん12月18にち
A320-253N CFMI LEAP-1A29 2019ねん2がつ5にち
A320-271N P&W PW1127G-JM
P&W PW1127GA-JM
2015ねん11月24にち
A320-272N P&W PW1124G1-JM 2018ねん10がつ17にち
A320-273N P&W PW1129G-JM 2019ねん6がつ30にち

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ しかし、デルタ航空こうくうがA320を採用さいようするのは20ねん以上いじょうさきになる[20][12]
  2. ^ a b つばさあつみをつばさつるちょうつばさ前後ぜんごながさ)でった[43]そらりょく特性とくせい強度きょうど重量じゅうりょうつばさない燃料ねんりょうタンク容量ようりょうなどをまえて決定けっていされる[44]
  3. ^ 継続けいぞく降下こうか進入しんにゅう広域こういき航法こうほう(エリア・ナビゲーション)は、燃料ねんりょう消費しょうひ騒音そうおん低減ていげんつながるとされるあたらしい運航うんこう方式ほうしきである[132][133]
  4. ^ a b c ターボファンエンジンでは、吸引きゅういんされた空気くうきは、コアをとお燃焼ねんしょう噴出ふんしゅつされるものと、コアをとおらず排出はいしゅつされる(バイパスされる)ものにけられる[153]。コアをバイパスする空気くうき流量りゅうりょうをコアをとお空気くうき流量りゅうりょうったがバイパスであり、一般いっぱんにこのおおきいほど推進すいしん効率こうりつたかくなる[153][350]詳細しょうさいターボファンエンジン参照さんしょう
  5. ^ コアとは、ターボファンエンジンのエンジン駆動くどうりょく発生はっせいさせる内燃ないねん機関きかんのこと[153]詳細しょうさいターボファンエンジン参照さんしょう
  6. ^ 航空機こうくうき構造こうぞう部材ぶざいいち構造こうぞう部材ぶざいしゅ構造こうぞう部材ぶざい)と構造こうぞう部材ぶざいかれている。いち構造こうぞう部材ぶざい飛行ひこう荷重かじゅう地上ちじょう荷重かじゅうあずかあつ加重かじゅう伝達でんたつ主要しゅよう受持うけも構造こうぞう部材ぶざいであり[213]主翼しゅよくけたあいだ構造こうぞう部材ぶざいなどが相当そうとう[214]構造こうぞうざいなかでももっと安全あんぜんじょう信頼しんらいせい要求ようきゅうされる[215]一方いっぽう構造こうぞう部材ぶざいは、そらりょく機能きのう発揮はっき風圧ふうあつなどの局部きょくぶ荷重かじゅういち構造こうぞう部分ぶぶんつたえる主翼しゅよくぜんえんおよびこうえんなどが相当そうとうする[214]
  7. ^ アスペクトとはつばさはばの2じょう面積めんせきったつばさ細長ほそながしめである[217]。アスペクトおおきいほう誘導ゆうどう抵抗ていこう揚力ようりょく発生はっせいともな抵抗ていこう)がちいさくなり、効率こうりつてき飛行ひこう有利ゆうりとなる[217][218][219]
  8. ^ a b トリムとは、パイロットが操縦そうじゅう装置そうちちからくわえることなく、そのままの姿勢しせい飛行ひこうできるよう釣合つりあいをとること[226]

出典しゅってん

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  • 山崎やまざき明夫あきお「A320はなぜあそこまでれたのか」『航空こうくう情報じょうほうだい59かんだい5ごうたけなわとうしゃ、95–99ぺーじ、2009b。 
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  • 航空機こうくうきようフライトレコーダ市場いちば - 成長せいちょう動向どうこう予測よそく(2020ねん~2025ねん)

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関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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