張ちょう勇いさむ (明あきら末清すえきよ初はつ)

  关于名めい为张勇いさみ的てき其他人物じんぶつ，請見「张勇」。

靖やすし逆ぎゃく襄じょう壯たけし侯こう 張ちょう勇いさむ
大だい清きよし一等いっとう靖やすし逆ぎゃく襄じょう壯たけし侯爵こうしゃく
前任ぜんにん：戰功せんこう受封 繼つぎ任にん：一等いっとう靖やすし逆ぎゃく恪つとむ定じょう候こう 張ちょう雲くも翼つばさ
大だい清きよし少しょう傅でん、太子たいし太ふとし師し、靖やすし逆ぎゃく將軍しょうぐん、甘肅かんせい提督ていとく
國家こっか	明朝みょうちょう→清朝せいちょう
時代じだい	明あきら末清すえきよ初はつ
主君しゅくん	清きよし世よ祖そ→清せい聖きよし祖そ
姓せい	張ちょう姓せい
名な	勇いさむ
字じ	非ひ熊くま、雲くも弢
位階いかい	從したがえ一いち品ひん武たけ職しょく
封ふう爵	三さん等とう輕けい車しゃ都と尉じょう（1652年ねん，37歲さい） 一等いっとう輕けい車くるま都と尉じょう 靖やすし逆ぎゃく侯こう（1675年ねん，60歲さい） 一等いっとう靖やすし逆ぎゃく侯こう（1677年ねん，62歲さい）
族ぞく裔	漢かん族ぞく
其他名號みょうごう	「河西かさい四よん將しょう」之これ首しゅ
出生しゅっしょう	明朝みょうちょう神かみ宗はじめ萬まん曆れき四よん十じゅう四よん年ねん（1616年ねん）
逝世	清朝せいちょう聖せい祖そ康かん熙二に十じゅう三さん年ねん（1684年ねん） 享年きょうねん69歲さい 甘あま州しゅう府ふ
谥号	襄じょう壯たけし

張ちょう勇いさむ（1616年ねん—1684年ねん），字じ非ひ熊くま，西安しーあん府ふ咸宁县（今こん陕西省しょう西安しーあん市し长安区く）王おう曲きょく镇贾里さと村人むらびと，一いち说为陕西洋よう县城しろ关人。明あきら末すえ清きよし初年しょねん军事将はた领，為ため清きよし初はつ「河西かさい四よん將しょう」之これ首しゅ。原はら為ため明朝みんちょう副將ふくしょう，降くだ清後せいご屢立戰功せんこう，先さき破やぶ南明なんめい、後平うしろだいち三さん藩はん。官かん至いたり靖やすし逆ぎゃく將軍しょうぐん，兼けん管かん甘肅かんせい提督ていとく事こと，加か少しょう師し兼けん太子たいし太ふとし師し銜，封ふう一等いっとう靖やすし逆ぎゃく侯こう，過か世よ時じ謚襄じょう壯たけし。雍正十じゅう年ねん，入にゅう祀まつ賢良けんりょう祠ほこら。乾いぬい隆三りゅうぞう十じゅう二に年ねん，因いん其三藩はん大功たいこう，乾いぬい隆たかし帝みかど予よ以張勇いさむ子孫しそん，世襲せしゅう罔替一等いっとう靖やすし逆ぎゃく侯爵こうしゃく位い。后きさき代入だいにゅう隶正黄旗きはた汉军。

《清史きよし稿こう》稱しょう張ちょう勇いさむ為ため：「勇いさむ身み經けい數すう百ひゃく戰せん，克かつ府ふ五ご、州しゅう縣けん五ご十じゅう，右足みぎあし中ちゅう流矢ながれや，傷きず骨こつ，不能ふのう履くつ，常つね以肩輿こし督戰とくせん。臨敵若わか無事ぶじ，而智計けい橫よこ出で，每まい以寡勝しょう眾。居きょ恆つね恂まこと恂まこと退すさ讓ゆずる，賓禮ひんれい賢けん士し。用人ようにん盡つき其材，其所甄拔，往往おうおう起おこり卒そつ伍ご為ため大將たいしょう，良りょう棟とう、進すすむ寶たから尤ゆう其著者しゃ也。」

清朝せいちょう一いち品ひん武官ぶかん 麒麟きりん補ほ服ふく

生平おいだいら

九きゅう江え降くだ清きよし

張ちょう勇いさむ在ざい明朝みんちょう官かん至いたり副將ふくしょう。

順治じゅんじ元年がんねん（1644年ねん）

即そく明朝みょうちょう崇たかし禎ただし十じゅう七なな年ねん。十じゅう月がつ十じゅう九きゅう日にち（11月17日にち），清朝せいちょう和かず碩せき英えい親王しんのう阿おもね濟すみ格かく，被ひ命令めいれい為ため靖やすし遠大えんだい將軍しょうぐん，率りつ領りょう明朝みょうちょう降くだ將はた，如平西にし王おう吳ご三さん桂かつら、智さとし順じゅん王おう尚なお可か喜き等ひとし即そく滿みつる、蒙こうむ、漢かん軍ぐん3萬まん餘あまり，自じ山西さんせい進入しんにゅう陕西，追擊ついげき大だい順じゅん皇帝こうてい李り自じ成なり及其部ぶ。

順治じゅんじ二に年ねん（1645年ねん）

即そく南明なんめい弘光ひろみつ元年がんねん。二に月がつ十じゅう七なな日にち（3月がつ14日にち），英えい親王しんのう阿おもね濟すみ格かく上奏じょうそう道どう，清しん軍ぐん追擊ついげき大だい順じゅん軍隊ぐんたい，八はち戰せん八はち捷とし。秦はた屬ぞく州しゅう縣けん（即そく陝西せんせい省しょう境さかい內），攻おさむ下か了りょう四よん座ざ城じょう池ち，而前來らい投降とうこう者しゃ亦また有ゆう多た達たち三さん十じゅう八はち城しろ。並なみ且沿途と斬き獲え白金はっきん千せん兩りょう。馬うま三さん千せん二に百ひゃく九きゅう十じゅう匹ひき。駝四百ひゃく六ろく十じゅう隻せき有ゆう奇き等とう。

而後的てき同年どうねん閏うるう六ろく月がつ四よん日にち（7月がつ26日にち），阿おもね濟すみ格かく上奏じょうそう道どう，李り自じ成なり集結しゅうけつ大だい順じゅん軍ぐん荊州府馬ふま步ふ軍ぐん十じゅう三さん萬まん餘あまり，以及合併がっぺい原本げんぽん駐ちゅう守もり在ざい湖みずうみ廣ひろ的てき襄じょう陽ひ、承うけたまわ天てん、荊州、德とく安やす四府所屬各州縣原設守禦大順軍七萬餘，合計ごうけい總そう兵力へいりょく達たち二に十じゅう餘あまり萬まん。並なみ且宣稱たたえ要よう延のべ著ちょ長江ながえ順流じゅんりゅう而下，水路すいろ進發しんぱつ直ちょく取と南京なんきん城じょう。於是阿おもね濟すみ格かく便びん率りつ軍ぐん同樣どうよう水路すいろ追擊ついげき順じゅん軍ぐん，兩りょう軍ぐん一路いちろ在ざい鄧州（南陽なんよう府ふ）、承うけたまわ天てん府ふ、德とく安やす府ふ、武たけ昌あきら府ふ、富池とみいけ口こう、桑くわ家か口こう（九きゅう江こう和かず宿やど松まつ交界）、九きゅう江府こうふ等とう七處爆發了多場衝突。清しん軍ぐん在ざい阿おもね濟すみ格かく的てき率りつ領下りょうげ大破たいは順じゅん軍ぐん八はち次じ，甚至攻おさむ破やぶ順じゅん軍ぐん老ろう營，迫さこ使つかい李り自じ成なり退すさ入いれ九きゅう宮山みややま，後こう死し於此處しょ。

而張勇いさみ便びん在ざい此時從したがえ淮安府ふ率りつ眾前往九江こう，向むかい清きよし朝ちょう英えい親王しんのう阿おもね濟すみ格かく投降とうこう，並なみ且在之の後こう招降總そう兵へい以下いか七なな百ひゃく餘人よにん，而後被ひ授為從したがえ三さん品ひん游ゆう擊げき（秦はた督ただし右みぎ標しるべ遊ゆう擊げき）的てき職位しょくい，隸屬れいぞく陝西せんせい總督そうとく孟はじめ喬たかし芳かおる的てき麾下きか。此時李り自じ成なり的てき部將ぶしょう賀が珍めずらし、賀が弘ひろ器き、李り明義あきよし等ひとし，分別ふんべつ佔據了りょう漢かん中府なかぶ、興きょう安やす府ふ、固かた原はら諸しょ地ち，隨時ずいじ準備じゅんび要よう進軍しんぐん當時とうじ由よし清きよし廷所控ひかえ制せい的てき西安しーあん府ふ，張ちょう勇いさむ便びん隨したがえ同どう副將ふくしょう任にん珍めずらし、鳳おおとり翔しょう中ちゅう協きょう副將ふくしょう馬うま寧やすし等ひとし，屢次擊げき敗はい來らい犯はん的てき順じゅん軍ぐん。

寧やすし夏なつ平ひら叛

順治じゅんじ四よん年ねん（1647年ねん）

即そく南明なんめい永えい曆れき元年がんねん。在ざい前まえ一いち年ねん四よん月がつ殺害さつがい寧やすし夏なつ巡じゅん撫なで焦こげ安やす民みん後ご，接受せつじゅ安やす撫なで而接任にん署しょ花はな馬池うまいけ副將ふくしょう的てき馬うま德いさお，在ざい這一いち年ねん的てき春はる天てん，見み寧やすし夏なつ總そう兵へい劉りゅう芳名ほうめい偕河東かわとう道みち道みち台だい馬うま之の先さき出師すいし惠めぐみ安やす，馬うま德いさお乘じょう機き糾黨劫こう軍資ぐんし，逃跑入山にゅうざん。隨ずい後ご聯合れんごう賀が弘ひろ器き等とう自じ紅べに古城こじょう（今いま甘肅かんせい紅べに古こ鎮）出口いでぐち，安定あんてい，螺にし山やま寇王おう一いち林はやし殺害さつがい參まいり將しょう張ちょう純じゅん歸かえり附ふ，橫行おうこう寧やすし固かた、平たいら慶けい間あいだ。身み為ため游ゆう擊げき的てき張ちょう勇いさむ便びん跟從寧やすし夏なつ總そう兵へい劉りゅう芳名ほうめい率りつ師し赴援，七なな月がつ，劉りゅう芳名ほうめい督とく所しょ部ぶ兵へい進しん至いたり亂麻らんま川かわ（今いま寧やすし夏なつ海原かいわら縣けん西にし格かく拉ひしげ灘なだ），挫くじけ賊ぞく鋒ほこさき，俘馘無む算さん。復ふく進しん至いたり預あずか望もち城じょう（今いま寧やすし夏なつ同心どうしん縣けん城東じょうとう南みなみ45公里くり處しょ），再さい破やぶ賊ぞく，斬き王おう一いち林りん，馬うま德いさお以四よん騎き走はし。次つぎ日び，追及ついきゅう之の河かわ兒じ坪つぼ，其部將はた馬うま寧やすし，在ざい陣じん前ぜん縛ばく住じゅう馬ば德とく，隨ずい後ご將はた其寸磔はりつけ之の，餘よ黨とう盡つき殲。而後張ちょう勇いさむ率りつ軍ぐん進發しんぱつ固かた原はら，而後連れん拔敵寨，賀が宏ひろし器き、李り明義あきよし皆みな就擒伏ふく誅。

甘肅かんせい平たいら叛

順治じゅんじ五ご年ねん（1648年ねん）

三月さんがつ（3月がつ下旬げじゅん-4月がつ下旬げじゅん），米べい喇印、丁ひのと國こく棟とう兩りょう位い駐ちゅう守もり於甘州しゅう的てき回かい族ぞく將領しょうりょう因いん對たい於清朝あさ的てき一いち系列けいれつ「重おも滿まん輕けい漢かん」以及歧視回かい民みん的てき政策せいさく不滿ふまん，進しん而在甘あま州しゅう府ふ北城ほくじょう樓ろう設しつらえ宴えん，欲よく勸すすむ甘肅かんせい巡じゅん撫なで張ちょう文ぶん衡等人じん一同起義而不成，而後將はた其殺死し宣布せんぷ起おこり兵へい。隨ずい後ご陸續りくぞく攻おさむ陷おちい甘あま州しゅう府ふ（今いま張ちょう掖わき）、涼りょう州しゅう府ふ（今いま武威ぶい）、肅州（今いま酒さけ泉いずみ）等地とうち均ひとし被ひ攻おさむ克かつ，甘肅かんせい巡じゅん撫なで張ちょう文ぶん衡、甘肅かんせい總そう兵へい劉りゅう良りょう臣しん、涼りょう州しゅう副ふく總そう兵へい毛げ鑌、肅州副ふく總そう兵へい潘はん雲くも騰あが、甘あま涼すずし道みち林はやし維造、西にし寧やすし道どう張ちょう鵬翼ほうよく等とう均ひとし被ひ擒とりこ殺ころせ。四よん月がつ（4月がつ下旬げじゅん-5月がつ下旬げじゅん），清きよし廷聞訊便派遣はけん陝甘總督そうとく孟はじめ喬たかし芳よし率りつ領りょう趙ちょう良りょう棟とう、張ちょう勇いさむ、馬うま寧やすし等とう將はた，對たい甘肅かんせい等とう地ち的てき回かい族ぞく起おこり義ぎ進行しんこう鎮壓ちんあつ。

在ざい攻おさむ陷おちい蘭あららぎ州しゅう府ふ後ご，米べい喇印、丁ひのと國こく棟とう便びん擁立ようりつ明朝みんちょう延長えんちょう王おう朱しゅ識𨩴為ため主ぬし，並なみ打だ著ちょ「反はん清きよし复明」的てき旗はた帜，更さら採用さいよう明朝みんちょう崇たかし禎ただし年號ねんごう紀年きねん，一時いちじ間あいだ明朝みんちょう舊臣きゅうしん雲集うんしゅう，起おこり義軍ぎぐん人數にんずう膨脹ぼうちょう到いた了りょう十じゅう萬まん眾，號ごう稱たたえ百ひゃく萬まん。起おこり義軍ぎぐん而後又また糾眾千せん餘あまり攻おさむ陷おちい臨洮。身み為ため游ゆう擊げき的てき張ちょう勇いさむ便びん同どう副將ふくしょう陳ひね萬まん略りゃく一起かずき率りつ兵へい夾擊きょうげき，並なみ且一舉擊敗來犯的回軍，收おさむ複ふく臨洮城じょう。躡擊至いたり岷州，敗はい之の官かん堡，又また敗はい之の馬うま韓かん山さん；賊ぞく竄匿二に崖がけ洞ほら，盡つき殲之。

同年どうねん五ご月がつ（6月がつ下旬げじゅん-7月がつ下旬げじゅん），身み為ため游ゆう擊げき的てき張ちょう勇いさむ在ざい永昌えいしょう衛まもる再さい次つぎ擊げき敗はい米まい喇印所部ところぶ，延長えんちょう王おう朱しゅ識𨩴在ざい馬うま家か坪つぼ被ひ俘。陝西せんせい總督そうとく孟はじめ喬たかし芳よし上うえ報ほう後ご，清きよし廷命將はた朱しゅ識𨩴處しょ斬き。孟はじめ喬たかし芳よし而後偕同戶部とべ侍さむらい郎ろう額がく色しょく督とく師し攻おさむ拔蘭州しゅう府ふ，米べい喇印、丁ひのと國こく棟とう不敵ふてき清しん軍ぐん，只ただ好こう敗走はいそう甘あま州しゅう府ふ。張ちょう勇いさむ等とう便びん率りつ師し與あずか孟はじめ喬たかし芳よし會合かいごう，眾人遂とげ合ごう兵へい渡河とか而西。

同年どうねん八はち月がつ（9月がつ中旬ちゅうじゅん-10月がつ中旬ちゅうじゅん），清しん軍ぐん抵達甘あま州しゅう城じょう，起おこり義軍ぎぐん遂とげ據よりどころ城じょう拒こばめ守もり，並なみ且多次じ出で戰せん，張ちょう勇いさむ便びん率りつ兵へい迎擊げいげき，並なみ且屢次じ擊げき敗はい起おこり義軍ぎぐん。

順治じゅんじ六ろく年ねん（1649年ねん）

正月しょうがつ（2月がつ中旬ちゅうじゅん-3月がつ中旬ちゅうじゅん），清朝せいちょう剿撫四川右路總兵官南みなみ一いち魁さきがけ奪だつ門もん而入，率りつ先攻せんこう破やぶ甘あま州しゅう城じょう。張ちょう勇いさむ便びん隨ずい之の入城にゅうじょう巷ちまた戰せん，自じ城しろ內的西南せいなん隅すみ搜さがせ剿至東門ひがしもん。起おこり義軍ぎぐん不敵ふてき清きよし軍ぐん，便びん夜よる遁而走はし，張ちょう勇いさむ便びん率りつ軍ぐん跟著他た們的蹤跡來らい到いた北山きたやま城じょう。一戰殲滅起義軍甚眾，並なみ且斬殺ざんさつ起おこり義軍ぎぐん頭目とうもく米まい喇印於水泉いずみ處しょ。丁ひのと國こく棟とう則のり敗走はいそう肅州，張ちょう勇いさむ便びん率りつ軍ぐん追つい殺ころせ。

同年どうねん五ご月がつ（6月がつ中旬ちゅうじゅん-7月がつ中旬ちゅうじゅん），張ちょう勇いさむ率りつ兵へい抵達肅州，並なみ且伏兵へい在ざい城しろ壕ごう之の外そと；等とう待まち起おこり義軍ぎぐん出來でき後ご，四面將其截殺，一戰斬敵軍首級數百，並なみ且生擒とりこ了りょう百ひゃく餘人よにん。

九きゅう月がつ二に十じゅう八はち日にち（11月2日にち），此時已やめ是これ署しょ理り甘肅かんせい總そう兵へい官かん的てき張ちょう勇いさむ被ひ朝廷ちょうてい正式せいしき任命にんめい為ため正せい二に品ひん都と督とく僉事、並なみ充たかし任にん鎮守ちんじゅ甘肅かんせい總そう兵へい官かん。

十二月じゅうにがつ（1650年ねん1月がつ），甘肅かんせい總そう兵へい張ちょう勇いさむ與あずか副將ふくしょう馬うま寧やすし一起督兵樹起雲梯登城，隨ずい後ご一舉收復肅州城，誅殺ちゅうさつ起おこり義軍ぎぐん首領しゅりょう丁ひのと國こく棟とう、黑くろ承うけたまわ印しるし，一いち戰せん斬首ざんしゅ五ご千せん多た級きゅう。至いたり此清朝あさ第だい一次回族起義便被平定下去了。

屢受賞賜しょうし

順治じゅんじ十じゅう年ねん（1653年ねん）

五月ごがつ，時じ年ねん61歲さい，已やめ任にん內翰林はやし弘文ひろふみ院いん大だい學士がくし、兵部ひょうぶ尚書しょうしょ兼けん都と察院右みぎ副ふく都と御ご史し，佐さ理り機き務つとむ，兼任けんにん《大だい清せい太ふとし宗そう實錄じつろく》總裁そうさい官かん的てき洪ひろし承うけたまわ疇，又また被ひ任命にんめい為ため「太ふとし保ほ兼けん太子たいし太ふとし師し，經略けいりゃく湖みずうみ廣ひろ、廣東かんとん、廣西ひろせ、雲南うんなん、貴き州しゅう五ご省しょう，總督そうとく軍務ぐんむ兼けん理り糧かて餉」，「吏、兵へい二に部ぶ不ふ得とく掣肘せいちゅう，戶部とべ不ふ得とく稽遲」，「事後じご報ほう聞」，出師すいし征討せいとう南明なんめい永えい曆れき政權せいけん。

六月ろくがつ二に十じゅう七なな日にち（7月がつ21日にち），清朝せいちょう正式せいしき開始かいし敘山海さんかい關せき歸順きじゅん獻けんじ城じょう的てき功勞こうろう，其中甘肅かんせい總そう兵へい張ちょう勇いさむ正せい在ざい其中，他た被ひ授予了りょう正せい四よん品ひん拜はい他た喇布勒哈番ばん（騎き都と尉じょう）的てき世襲せしゅう爵位しゃくい。

同年どうねん九きゅう月がつ十じゅう三さん日にち（11月2日にち），因よし陝西せんせい總督そうとく孟はじめ喬たかし芳よし上じょう疏道，張ちょう勇いさむ不ふ但ただし投とう誠まこと，還かえ兼有けんゆう戰功せんこう，因いん此朝廷ちょうてい便びん增加ぞうか對たい他た的てき封ふう賞しょう，改あらため授他為ため從したがえ三さん品ひん三さん等とう阿達あだち哈哈番ばん（輕けい車くるま都と尉じょう）的てき世襲せしゅう爵位しゃくい。

文ぶん襄じょう 洪ひろし承うけたまわ畴

南明なんめい激戰げきせん

順治じゅんじ十じゅう三さん年ねん（1656年ねん）

而就在ざい此時，南明なんめい政權せいけん在ざい前ぜん明あかり桂かつら王おう，即そく南みなみ明永みょうえい曆れき皇帝こうてい朱しゅ由ゆかり榔的てき勢力せいりょく仍擁有ゆう雲南うんなん、貴き州しゅう兩省りょうしょう，並なみ且其下か屬ぞく秦しん王おう孫まご可か望もち、西にし寧やすし王おう李り定國さだくに等とう人ひと仍不斷ふだん率りつ兵へい進攻しんこう已やめ被ひ清朝せいちょう攻おさむ佔的湖南こなん地區ちく。因よし此在順治じゅんじ十じゅう年ねん的てき五ご月がつ，順治じゅんじ皇帝こうてい便びん下か令れい時任ときとう少しょう傅でん兼けん太子たいし太ふとし傅でん、內翰林りん秘書ひしょ院いん大だい學士がくし的てき洪ひろし承うけたまわ疇為ため太ふとし保ほ兼けん太子たいし太ふとし師し、內翰林りん國史こくし院いん大だい學士がくし、兵部ひょうぶ尚書しょうしょ兼けん都と察院右みぎ副ふく都と御ご史し、經略けいりゃく湖こ廣ひろ、廣東かんとん、廣西ひろせ、雲南うんなん、貴き州しゅう等とう處しょ地方ちほう總督そうとく軍務ぐんむ，成なり為ため經略けいりゃく五省的大學士以統領對南明的軍務。

因いん此張勇いさみ便びん向こう朝廷ちょうてい率りつ軍ぐん前ぜん往效勞ろう，朝廷ちょうてい隨ずい後ご下しも旨むね道どう:「張ちょう勇いさむ多た年來ねんらい歷任れきにん邊あたり遠とお險要けんよう之の地ち，功績こうせき卓たく著ちょ，如今多た次つぎ申請しんせい前ぜん往湖南みなみ效こう勞ろう，忠勤ちゅうきん可か嘉よしみ，故こ命令めいれい張ちょう勇いさむ即刻そっこく回かい到いた北京ぺきん，以等待まち之これ後ご的てき任用にんよう。」但ただし不ふ久之ひさゆき後ご，張ちょう勇いさむ當時とうじ的てき頂いただき頭あたま上司じょうし，陝西せんせい總督そうとく金きむ礪以甘肅乃是ぜ軍事ぐんじ重じゅう地ち，且多民族みんぞく雜ざつ處しょ紊亂びんらん，張ちょう勇いさむ在ざい當地とうち整頓せいとん的てき很好，因いん此請求せいきゅう讓ゆずる張ちょう勇いさむ繼續けいぞく留任りゅうにん甘肅かんせい總そう兵へい一いち職しょく。但ただし洪ひろし承うけたまわ疇隨後ご上奏じょうそう道どう:「張ちょう勇いさむ智勇ちゆう兼備けんび，其部下か也是兵へい精せい馬ば足あし，因いん此請求せいきゅう讓ゆずる其移防ぼう至いたり湖南こなみ，擔任たんにん其下屬ぞく的てき經略けいりゃく右みぎ標しめぎ總そう兵へい一いち職しょく。」順治じゅんじ帝みかど應おう允まこと了りょう洪ひろし的てき請求せいきゅう，隨ずい即そく召見了りょう張ちょう勇いさむ。

三さん月がつ二に十じゅう三さん日にち（4月がつ17日にち），順治じゅんじ召見張ちょう勇いさむ，為ため其加右みぎ都と督とく銜，並なみ賞賜しょうし給きゅう他た冠かんむり服ふく、貂てん裘、貂てん帽ぼう、甲きのえ胄、弓矢ゆみや等とう物ぶつ。張ちょう勇いさむ隨ずい後便こうびん以家族かぞく人口じんこう眾多，請求せいきゅう順治じゅんじ帝みかど能のう賞賜しょうし北京ぺきん城じょう的てき一處宅第以及讓他的兒子張雲翥，從したがえ原本げんぽん所しょ蔭かげ得とく的てき陝西せんせい衛まもる指揮しき，改あらため為ため隸屬れいぞく京きょう衛まもる。順治じゅんじ帝みかど皆みな應おう允まこと。

三さん月がつ二に十じゅう八はち日にち（4月がつ22日にち），張ちょう勇いさむ向むかい順治じゅんじ辭じ別べつ，準備じゅんび前ぜん往湖南上みなみうえ任にん的てき時候じこう，順治じゅんじ派遣はけん了りょう內大臣だいじん索さく尼あま、巴ともえ哈前ぜん往傳諭旨ゆし道どう:「當今とうぎん世上せじょう的てき良よ將はた、像ぞう你一般いっぱん的てき很少，且軍務ぐんむ不可ふか耽ふけ誤あやま。因よし此當你抵達たち以後いご，可か以相機き而行。朕ちん之の所以ゆえん諄諄じゅんじゅん訓誡くんかい於你，是ぜ為ため了りょう讓ゆずる你不要よう自負じふ才ざい勇いさみ去さ輕視けいし敵てき人じん，而是要よう謹慎きんしん再さい謹慎きんしん啊。」

順治じゅんじ十じゅう五ご年ねん（1658年ねん）

該年三さん月がつ（4月がつ），隨ずい洪ひろし承うけたまわ疇征討貴州しゅう。

七なな月がつ（8月がつ），南明なんめい都と督とく羅ら大だい順じゅん所部ところぶ，在ざい夜よる晚ばん焚燒清朝せいちょう所屬しょぞく的てき新添にいぞえ衛まもる城しろ（今いま貴き州しゅう省しょう貴き定てい縣けん），張ちょう勇いさむ於是率りつ兵へい前ぜん往進剿，羅ら大だい順じゅん隨ずい後ご率りつ軍ぐん遁入十じゅう萬まん溪けい（今こん貴き州しゅう省しょう貴き陽ひ市し開陽かいよう縣けん），張ちょう勇いさむ於是與あずか前ぜん標しめぎ總そう兵へい南みなみ一いち魁さきがけ等とう人ひと冒おかせ著ちょ矢や石せき攻おさむ克かつ險けん寨，殺ころせ敵てき無數むすう。

十二月じゅうにがつ（1659年ねん1月がつ），張ちょう勇いさむ接せっ著ちょ隨時ずいじ任にん安やす遠とお靖やすし寇大將軍しょうぐん的てき信しん郡ぐん王おう多た尼あま進すすむ征せい雲南うんなん，當とう大軍たいぐん來らい到いた了りょう盤ばん江え時じ，南明なんめい的てき防ぼう守もり部隊ぶたい便びん將はた鐵索てっさく橋きょう焚燒逃去；張ちょう勇いさむ於是率りつ軍ぐん乘じょう著ちょ夜色やしょく建造けんぞう新橋しんばし，而後在ざい黎明れいめい時分じぶん，清しん軍ぐん渡河とか並なみ突襲對岸たいがん的てき南明なんめい軍隊ぐんたい，一いち舉在七なな星ほし關せき（今いま貴き州しゅう畢節西南せいなん七なな星山ほしやま）擊げき敗はい了りょう南明なんめい鞏昌王おう白しろ文選ぶんせん的てき部隊ぶたい。

順治じゅんじ十じゅう六ろく年ねん（1659年ねん）

九きゅう月がつ十じゅう七なな日にち（11月1日にち），張ちょう勇いさむ升ます任にん左ひだり都と督とく銜。

順治じゅんじ十じゅう七なな年ねん（1660年ねん）

十じゅう月がつ二に十じゅう三さん日にち（11月25日にち），張ちょう勇いさむ被ひ改あらため授為雲南うんなん臨元、廣西ひろせ等とう處しょ總そう兵へい官かん一いち職しょく。

十二月じゅうにがつ二に日にち（1月がつ2日にち），身み為ため總そう兵へい的てき張ちょう勇いさむ與あずか其副將はた張ちょう瑋因軍功ぐんこう卓たく異こと，而被賞賜しょうし了りょう袍ほう服ふく有ゆう差さ。

順治じゅんじ十じゅう八はち年ねん（1661年ねん）

九きゅう月がつ十じゅう六ろく日にち（11月7日にち），張ちょう勇いさむ被ひ升ます任にん為ため清朝せいちょう首くび任にん雲南うんなん提督ていとく。

鎮守ちんじゅ甘肅かんせい

康かん熙二に年ねん（1663年ねん）

六月ろくがつ二に十じゅう六ろく日にち（7月がつ30日にち），康かん熙帝諭旨ゆし兵部ひょうぶ，下した令れい道どう：「雲南うんなん提督ていとく張ちょう勇いさむ，此前鎮守ちんじゅ甘肅かんせい地方ちほう時じ，威名いめい遠どお播，四方蕃屬皆畏懼他的威名而服從。因よし此下令れい張ちょう勇いさむ以如今こん提督ていとく的てき職しょく銜回任にん甘肅かんせい鎮守ちんじゅ，而時任にん陝西せんせい提督ていとく王おう一正所轄的區域與張勇轄區的分管範圍，則のり交由兵部ひょうぶ討論とうろん後ご再さい上奏じょうそう。」於是張ちょう勇いさむ便びん回かい到いた甘肅かんせい擔任たんにん甘肅かんせい提督ていとく一いち職しょく。

康かん熙三さん年ねん（1664年ねん）

閏うるう六ろく月がつ三さん日にち（7月がつ25日にち），甘肅かんせい提督ていとく張ちょう勇いさむ被ひ加か太子たいし太ふとし保ほ銜。

閏うるう六ろく月がつ二に十じゅう日にち（8月がつ11日にち），兵部ひょうぶ上奏じょうそう議ぎ政せい王おう大臣だいじん會議かいぎ道みち，陝西せんせい總督そうとく直屬ちょくぞく督とく標しるべ兵へい原げん為ため5000名めい，經過けいか討論とうろん後ご允許いんきょ留とめ下か標しるべ兵へい3000名めい，裁たっ撤2000名めい，除じょ了りょう中ちゅう、左ひだり、右みぎ三さん營以外がい，將はた前まえ、後こう兩りょう營裁撤掉。而因為ため原ばら雲南うんなん提督ていとく張ちょう勇いさむ要よう到いた甘肅かんせい就任しゅうにん提督ていとく，因いん此要增ぞう添設立せつりつ其直屬ちょくぞく的てき提ひさげ標しるべ兵へい4000名めい，並なみ且分成なり前ぜん中後なかご左右さゆう5營。故こ將しょう裁さい撤的督とく標しるべ兵へい2000名めい添入該提標しるべ中ちゅう，再さい加か上じょう張ちょう勇いさむ從したがえ雲南うんなん帶たい來らい的てき綠みどり營兵1500名めい，還かえ尚なお且缺少しょう500名めい兵へい丁ひのと，所以ゆえん讓ゆずる張ちょう勇いさむ到いた任にん後ご，自じ行くだり招募補足ほそく缺かけ額がく。至いたり於督標しるべ所しょ裁さい的てき營官，則のり改あらため擔任たんにん提ひさげ標しるべ前後ぜんこう兩りょう營的營官，而其中ちゅう軍ぐん官かん和わ左右さゆう二に營的營官，則のり讓ゆずる張ちょう勇いさむ會同かいどう陝西せんせい總督そうとく白しろ如梅，一同いちどう審しん查增補ぞうほ。

而就在ざい這一いち年ねん，青海あおみ蒙こうむ古ふる（青海あおみ衛まもる拉ひしげ特とく聯盟れんめい，以麥力りょく干ひ黃き台だい吉きち為ため首くび）因いん為ため喜き愛あい西にし喇塔拉ひしげ的てき水草みずくさ豐饒ほうじょう，向むかい張ちょう勇いさむ請求せいきゅう遷移せんい至いたり此放牧ほうぼく。而張勇いさむ以此地ち是ぜ甘肅かんせい地區ちく的てき險要けんよう關せき隘的理由りゆう，拒絕きょぜつ了りょう他た們的請求せいきゅう，並なみ親おや自前じまえ往向謝罪しゃざい和かず勸すすむ諭さとし，使つかい得とく青海せいかい諸王しょおう、台たい吉きち只ただ好こう下した令れい停止ていし遷徙活動かつどう。而後張ちょう勇いさむ便びん上奏じょうそう朝廷ちょうてい，申請しんせい在ざい西にし喇塔拉ひしげ建立こんりゅう一座いちざ新城しんじょう，名めい為ため永なが固かた城じょう（在ざい今いま甘肅かんせい省しょう民みん樂らく縣けん），並なみ設立せつりつ了りょう永なが固かた協きょう營以加か強きょう該地的てき防ぼう守もり。而後還かえ在ざい該城的てき四よん周しゅう建立こんりゅう了りょう8座ざ城じょう寨，相互そうご聯れん結ゆい援助えんじょ。

康かん熙四よん年ねん（1665年ねん）

這一いち年ねん，蒙こうむ古こ繼續けいぞく遷徙放牧ほうぼく到いた大草おおくさ灘なだ地區ちく（即そく上じょう文ぶん所しょ寫うつし的てき西にし喇塔拉ひしげ的てき西北せいほく部分ぶぶん草地くさじ，又また稱たたえ為ため打だ草くさ灘なだ）。於是張ちょう勇いさむ便びん向こう朝廷ちょうてい申請しんせい增設ぞうせつ甘肅かんせい、西にし寧やすし的てき駐ちゅう防ぼう兵へい4520名めい，兵部ひょうぶ得とく到いた張ちょう勇いさむ的てき請求せいきゅう後ご，下した令れい讓ゆずる其與總督そうとく相互そうご討論とうろん核かく定じょう後ご再さい奏そう，但ただし卻得到いた諭旨ゆし道どう:「張ちょう勇いさむ所しょ奏そう明あかり的てき增兵ぞうへい一事いちじ，若わか是ぜ令れい其與總督そうとく會かい面めん核かく定じょう後ご再さい奏そう，擔心會かい有ゆう所しょ延のべ誤あやま，因いん此就按張勇いさむ陳ひね奏そう的てき議ぎ行ぎょう。」

康かん熙五ご年ねん（1666年ねん）

張ちょう勇いさむ再さい次つぎ上奏じょうそう道どう：「蒙こうむ古こ遷徙放牧ほうぼく靠もたれ近きん邊境へんきょう，臣しん派遣はけん使者ししゃ勸すすむ諭さとし，並なみ在ざい定てい羌廟抵禦，但ただし蒙こうむ古こ被官ひかん軍ぐん擊げき敗はい後ご，仍不悔改，聲こえ稱たたえ要よう糾眾分別ふんべつ進入しんにゅう河かわ州しゅう、臨洮、鞏昌、涼りょう州しゅう、西にし寧やすし等地とうち，請求せいきゅう加か強きょう防禦ぼうぎょ。」朝廷ちょうてい同意どうい了りょう他た的てき請求せいきゅう。

康かん熙八はち年ねん（1669年ねん）

十じゅう月がつ二に十じゅう七なな日にち（11月20日にち），因いん為ため此前給きゅう事ごと中ちゅう張ちょう登のぼる彈劾だんがい張ちょう勇いさむ下肢かし雙そう腳癱瘓，應おう該要將はた其罷免ひめん斥退。朝廷ちょうてい於是讓ゆずる其直屬ちょくぞく上司じょうし，時任ときとう山さん陝總督とく莫洛仔細しさい察核，經過けいか查核後ご，莫洛上奏じょうそう道どう：「張ちょう勇いさむ是ぜ因いん為ため過か往多年ねん的てき征せい剿之中ちゅう，他た的てき右みぎ腳被流矢ながれや命中めいちゅう，傷害しょうがい到いた了りょう骨ほね頭あたま，因いん此時常會じょうかい感かん到いた疼痛とうつう，不能ふのう隨意ずいい行ぎょう走はし。但ただし是ぜ有ゆう關せき他所よそ負ふ責せめ的てき邊疆へんきょう事務じむ，則のり還かえ能のう夠以坐著ちょ處理しょり」。於是朝廷ちょうてい下か旨むね道どう：「張ちょう勇いさむ年ねん久ひさ勤勞きんろう，立たて有ゆう許多きょた功績こうせき，因いん此仍讓ゆずる張ちょう勇いさむ留任りゅうにん甘肅かんせい提督ていとく一いち職しょく」。

三さん藩はん之の亂みだれ

三藩之亂局勢圖

康かん熙十じゅう二に年ねん（1673年ねん）

十一月じゅういちがつ二に十じゅう一いち日にち（12月28日にち），大だい清きよし平ひら西にし親王しんのう吳ご三さん桂かつら殺ころせ死し雲南うんなん巡じゅん撫なで朱しゅ國治くにはる，隨ずい後ご起おこり兵へい叛清，自稱じしょう為ため「原はら鎮守ちんじゅ山海さんかい關せき總そう兵へい官かん，今いま奉たてまつ旨むね總統そうとう天下でんか水陸すいりく大元帥だいげんすい，興きょう明あかり討虜大將軍だいしょうぐん」，佯稱要よう擁立ようりつ前ぜん明あかり的てき朱しゅ三さん太子たいし，以興明あかり討清，而後靖やすし南みなみ王おう耿精忠ただし、平ひら南みなみ王おう尚なお之これ信しんじ兩りょう位い藩はん王おう也相繼つぎ響ひびき應おう，故ゆえ史し稱しょう「三さん藩はん之の亂みだれ」。而原本ほん是ぜ吳くれ三桂部下的諸多漢將都相繼受吳三桂起事而舉兵叛清，如四川しせん總そう兵へい吳ご之の茂しげる、廣西ひろせ將軍しょうぐん兼けん撫なで蠻將軍ぐん孫まご延のべ齡よわい等ひとし。

十二月じゅうにがつ二に十じゅう七なな日にち（2月がつ2日にち），因いん為ため三さん藩はん起おこり兵へい後ご，諸多しょた漢かん將しょう相しょう繼ままし依よ附ふ舉事，偌大個こ帝國ていこく頓とみ時じ烽火ほうか連れん天てん，年ねん輕けい的てき康やすし熙皇帝こうてい這時連れん忙せわし緊急きんきゅう下か旨むね安やす撫なで甘肅かんせい、陝西せんせい地區ちく的てき督とく撫なで將帥しょうすい，以穩定てい嚴重げんじゅう的てき局きょく勢ぜい，旨むね意中いちゅう說せつ道どう:「諭さとし陝西せんせい總督そうとく哈占，甘肅かんせい提督ていとく張ちょう勇いさむ、陝西せんせい提督ていとく王輔臣おうほしん等とう人ひと，逆賊ぎゃくぞく吳くれ三桂如果有送來劄書來煽動蠱惑，應おう該要告訴こくそ官かん兵へい百姓若有發現相關言論、書信しょしん，當とう要よう舉發上うえ報ほう。你們這些受到朕ちん重任じゅうにん提ひさげ拔的股肱ここう大臣だいじん，應おう當とう要よう抵禦邊境へんきょう來らい犯はん的てき敵てき人じん，安やす撫なで團結だんけつ轄下軍民ぐんみん，朕ちん就只能のう依賴いらい你們了りょう，你們當知とうち道どう朕ちん意い才ざい是ぜ。」

康かん熙十じゅう三さん年ねん（1674年ねん）

而後王おう辅臣响应吴三桂かつら，康かん熙帝以张勇いさむ为靖逆ぎゃく将しょう军。张勇率りつ军力战攻克かつ兰州府ふ、巩昌府ふ等とう五ご府ふ五ご十じゅう州しゅう县。切断せつだん了りょう甘あま肃叛军与吴三桂かつら军的联系。被ひ封ふう为一等いっとう靖やすし逆ぎゃく侯こう加か少しょう傅でん兼けん太子たいし太ふとし师。善ぜん于用人じん识人，赵良栋、王おう进宝都みやこ是ただし他所よそ提ひさげ拔。康かん熙二に十じゅう三さん年ねん（1684年ねん），张勇在ざい军中去さ世よ，谥号襄じょう壯たけし。海うみ宁文人じん周しゅう春はる认为他た的てき两个儿子及整个家族かぞく是ぜ红楼梦中ちゅう贾府的てき原型げんけい。

歷史れきし評價ひょうか

• 順治じゅんじ帝みかど：「當今とうぎん良よ將はた如勇者しゃ甚少。」

• 乾いぬい隆たかし帝みかど：「勇いさむ有ゆう古こ名將めいしょう風ふう。」

• 《清史きよし稿こう》：「勇いさむ身み經けい數すう百ひゃく戰せん，克かつ府ふ五ご、州しゅう縣けん五ご十じゅう，右足みぎあし中ちゅう流矢ながれや，傷きず骨こつ，不能ふのう履くつ，常つね以肩輿こし督戰とくせん。臨敵若わか無事ぶじ，而智計けい橫よこ出で，每まい以寡勝しょう眾。居きょ恆つね恂まこと恂まこと退すさ讓ゆずる，賓禮ひんれい賢けん士し。用人ようにん盡つき其材，其所甄拔，往往おうおう起おこり卒そつ伍ご為ため大將たいしょう，良りょう棟とう、進すすむ寶たから尤ゆう其著者しゃ也。」

• 《清史きよし稿こう》：「世よ稱たたえ河西かさい四よん將しょう，以勇為ため冠かんむり，忠勇ちゅうゆう篤あつし誠まこと，識拔裨佐，同時どうじ至いたり專せん閫，奉たてまつ指揮しき維謹。高こう宗はじめ許もと為ため古こ名將めいしょう，允まこと哉！良りょう棟とう、進すすむ寶たから，轉戰てんせん定てい四川しせん，進しん寶たから實みのる首くび功こう，乃忼爽多所しょ忤，聖せい祖そ力りょく全ぜん之これ，始はじめ以功名めい終おわり。進すすむ寶たから亦また與良よら棟とう齟，不ふ令れい並なみ下か雲南うんなん，怏怏おうおう稱しょう疾やまし，命いのち其子代將だいしょう。思おもえ克かつ請緩師し，雖不得とく與良よら棟とう、進すすむ寶たから同どう功こう，仍俾坐鎮，皆みな聖せい祖そ馭將之の略ほぼ也。思おもえ克かつ戰功せんこう微ほろ不ふ逮，而惓惓愛民みん，可か謂いい知ち本ほん矣。」
  • 「河西かさい四よん將しょう」即そく為ため同列どうれつ《清史きよし稿こう·列傳れつでん四よん十じゅう二に》的てき四よん人にん：
    • 張ちょう勇いさむ：大だい清きよし一等いっとう靖やすし逆ぎゃく侯爵こうしゃく，少しょう師し、太子たいし太ふとし師し、靖やすし逆ぎゃく將軍しょうぐん、甘肅かんせい提督ていとく，諡號しごう「襄じょう壯たけし」
    • 趙ちょう良りょう棟とう：大だい清きよし一等いっとう伯爵はくしゃく，勇いさむ略りゃく將軍しょうぐん、雲くも貴き總督そうとく、兵部ひょうぶ尚書しょうしょ，諡號しごう「襄じょう忠ただし」
    • 王おう進すすむ寶たから：大だい清きよし一等いっとう子爵ししゃく，太子たいし太ふとし保たもて、奮威將軍しょうぐん、陝西せんせい提督ていとく，諡號しごう「忠勇ちゅうゆう」
    • 孫まご思おもえ克かつ：大だい清きよし一等いっとう男爵だんしゃく，太子たいし太ふとし保たもて、振ふ武將ぶしょう軍ぐん、甘肅かんせい提督ていとく，諡號しごう「襄じょう武たけ」

• 《欽定きんてい國史こくし貳に臣しん表ひょう傳でん·甲きのえ傳つたえ》：乾いぬい隆たかし帝みかど於乾隆たかし四よん十じゅう七なな年ねん（1782年ねん），諭さとし曰：『張ちょう勇いさむ以雲南みなみ提督ていとく調ちょう回かい甘肅かんせい，授為靖やすし逆ぎゃく將軍しょうぐん，躬履行間ぎょうかん，殫心籌劃，攻おさむ取と平ひら涼りょう，底そこ定てい秦しん隴，其間收おさむ複ふく洮、河かわ諸しょ郡ぐん及舉發はつ偽札にせさつ、執と斬き來らい使つかい諸事しょじ，居然きょぜん有ゆう古こ名將めいしょう之の風ふう。……夫おっと兵へい可か百ひゃく年ねん不用ふよう，不可ふか一いち日にち不備ふび；國家こっか承うけたまわ平日へいじつ久ひさし，每まい溯さかのぼ前ぜん勛，爰思將帥しょうすい；張ちょう勇いさむ、趙ちょう良りょう棟とう、王おう進すすむ寶たから諸人もろびと將はた才ざい武略ぶりゃく獨どく出で冠かんむり時じ，名めい炳旗常つね，賞しょう延のべ苗裔びょうえい。凡在戎えびす行者ぎょうじゃ，尚なお其益勵赳桓，以副干城かんじょう腹心ふくしん之の寄よせ』。

家族かぞく

因よし張ちょう勇いさむ所しょ蔭かげ，根據こんきょ《洋よう縣けん志こころざし》，其曾祖そうそ、祖父そふ、父親ちちおや三代都被贈爵職。又また据すえ《钦定八はち旗はた通どおり志こころざし：异姓封ふう爵》，张勇家族かぞく直ちょく到いた其玄孙张承勋代だい才ざい正式せいしき编入八はち旗はた正せい黄旗きはた汉军：

• 曾祖そうそ：張ちょう奎璧，贈おく光ひかり祿ろく大夫たいふ、左ひだり都と督とく，後ご再さい加か贈おく靖やすし逆ぎゃく侯こう、靖やすし逆ぎゃく將軍しょうぐん。
• 祖父そふ：張ちょう興きょう，贈おく光ひかり祿ろく大夫たいふ、左ひだり都と督とく，後ご再さい加か贈おく靖やすし逆ぎゃく侯こう、靖やすし逆ぎゃく將軍しょうぐん。
• 父親ちちおや：張ちょう通とおる，贈おく光ひかり祿ろく大夫たいふ、左ひだり都と督とく，後ご再さい加か贈おく靖やすし逆ぎゃく侯こう、靖やすし逆ぎゃく將軍しょうぐん。
• 伯はく叔：張ちょう朱しゅ英すぐる，贈おく中なか憲けん大夫たいふ、肇はじめ慶けい知ち府ふ。
• 堂どう弟おとうと：張ちょう京きょう鍷，承うけたまわ堂どう兄けい張ちょう勇いさむ的てき蔭かげ，先さき成なり為ため了りょう貢みつぎ生せい，而後歷任れきにん雲南うんなん省しょう廣通ひろみち知ち縣けん、廣西ひろせ崇たかし善ぜん知ち縣けん，後こう升ます任にん知ち府ふ，康かん熙十じゅう七なな年ねん～二に十じゅう二に年ねん（1678年ねん-1683年ねん）擔任たんにん正せい四よん品ひん的まと廣東かんとん肇はじめ慶けい府ふ知ち府ふ，在任ざいにん期間きかん卓たく有ゆう政せい聲ごえ

• 妻子さいし：李り氏し
• 兒こ子こ：
  • 張ちょう雲くも翼つばさ（？-1709年ねん）：張ちょう勇いさむ嫡長子ちょうし，襲かさね一等いっとう靖やすし逆ぎゃく侯こう，因いん父親ちちおや而獲得かくとく了りょう一品官廕生的身分，而後更さら從したがえ優ゆう以大四よん品ひん京きょう堂どう用よう（京師けいし各かく衙門的てき堂どう官かん），遂とげ在ざい不ふ久ひさ便びん出で任にん正せい四よん品ひん的てき大だい理り寺てら少しょう卿きょう一いち職しょく，後ご歷任れきにん太ふと僕ぼく寺てら卿きょう、太ふと常つね寺てら卿きょう、大だい理り寺てら卿きょう、福建ふっけん陸路りくろ提督ていとく等とう，後ご官かん至いたり從したがえ一いち品ひん江南こうなん提督ていとく，過か世よ後ご贈おく太子たいし太ふとし保ほ銜、兵部ひょうぶ尚書しょうしょ銜，諡號しごう「恪つとむ定じょう」
  • 張ちょう雲くも翮：張ちょう勇いさむ次子じし，承うけたまわ父親ちちおや廕，初任しょにん正せい五ご品ひん工こう部ぶ郎ろう中ちゅう，後任こうにん正せい四よん品ひん廣東かんとん鹽しお法ほう道どう道みち台だい，再さい內陞，任にん正せい四よん品ひん左ひだり通どおり政せい，後こう再さい改あらため任にん右みぎ通どおり政せい
  • 張ちょう雲くも翥：以蔭授陜西にし衛まもる指揮しき，後ご改あらため隸京衛まもる。

• 孫子まごこ：張ちょう宗そう仁ひとし，張ちょう雲くも翼つばさ嫡子ちゃくし，第だい三さん代だい一等いっとう靖やすし逆ぎゃく侯こう，康かん熙四十じゅう九きゅう年ねん（1710年ねん）襲爵しゅうしゃく。妻つま高だか景けい芳よし（胞弟镶黄旗はた汉军、康かん熙五十じゅう二に年ねん（1713年ねん）癸巳きし恩おん科か武たけ进士、侍さむらい卫高こう钦），著ちょ《红雪轩稿》六ろく卷かん。其：
  • 子こ张谦，康かん熙五十じゅう九きゅう年ねん袭一等いっとう侯こう。
  • 孙张承勋，乾いぬい隆たかし十じゅう九年袭其高祖张勇之一等侯，授散秩大臣だいじん，乾いぬい隆たかし五十七年正黄旗汉军副都统，五十九年家族特恩编入正黄旗汉军（载《钦定八はち旗はた通どおり志こころざし：异姓封ふう爵》），又また任にん镶白旗はた汉军都と统、杭州こうしゅう将しょう军，《國史こくし列傳れつでん》有ゆう传。其子张秉枢くるる，袭爵，广州副ふく都と统。

文學ぶんがく作品さくひん

• 金きむ庸いさお《鹿しか鼎かなえ記き》:主しゅ角かく韋小寶たから的てき結ゆい拜はい兄弟きょうだい之の一いち，曾被歸かえり辛からし樹じゅ打だ了りょう一掌而後無法行走和騎馬。

延伸えんしん阅读

[在ざい维基数すう据すえ编辑]

《清史きよし稿こう·卷まき255》，出自しゅつじ趙ちょう爾なんじ巽たつみ《清史きよし稿こう》

参考さんこう

• 《清史きよし稿こう》卷まき255　列れつ传四十じゅう二に

張ちょう勇いさむ (明あきら末清すえきよ初はつ) 一等靖逆侯世系
貴族きぞく爵位しゃくい和わ頭あたま銜
前任ぜんにん： 新しん頭あたま銜	一等いっとう靖やすし逆ぎゃく侯こう 任にん職しょく期間きかん:1677年ねん－1684年ねん	繼つぎ任にん： 子こ靖やすし逆ぎゃく恪つとむ定じょう侯こう張ちょう雲くも翼つばさ