吴三桂かつら

吳ご三さん桂かつら
吳ご周あまね皇帝こうてい
統治とうち	1678年ねん3月がつ23年ねん-10月2日にち
前任ぜんにん	無む（首くび任にん）
繼つぎ任にん	吳ご世よ璠
出生しゅっしょう	1612年ねん6月がつ8日にち
逝世	1678年ねん10月がつ2日にち（66歲さい）
安やす葬そう	不ふ詳しょう
王おう后きさき	張ちょう皇后こうごう
妃ひ嫔	陳ちん圓えん圓えん
年號ねんごう 昭武あきたけ 尊号そんごう 平ひら西伯さいはく（明朝みんちょう封ふう）→平ひら西にし王おう（清朝せいちょう封ふう）→周しゅう王おう（自称じしょう）→皇帝こうてい 谥号 高こう皇帝こうてい 庙号 太ふとし祖そ
政せい权	明朝みょうちょう→清朝せいちょう→吳ご周あまね
父親ちちおや	吴襄

吳ご三さん桂かつら（1612年ねん6月がつ8日にち—1678年ねん10月がつ2日にち），字じ長伯ちょうはく，遼りょう西にし（今こん遼寧りょうねい綏中縣けん）人にん，明あきら末清すえきよ初はつ政治せいじ家か、軍事ぐんじ家か，為ため明あきら清しん改あらため朝あさ換かわ代だい的まと關せき鍵かぎ人物じんぶつ之の一いち。其祖籍せき南みなみ直ただし隸高こう郵州（今いま江蘇ちぁんすー省しょう高こう郵市），為ため錦にしき州しゅう總そう兵へい吳ご襄じょう之子ゆきこ，祖そ大壽だいず外そと甥おい。明あきら崇たかし禎ただし年間ねんかん以父蔭かげ襲かさね為ため遼東りゃおとん總そう兵へい，鎮守ちんじゅ山海さんかい關せき並なみ受封「平たいら西伯さいはく」。1644年ねん降くだ清きよし並なみ引清しん軍ぐん入いれ關せき，被ひ滿まん清きよし封ふう為ため「平ひら西にし王おう」，更さら於1662年ねん絞殺こうさつ南明なんめい永えい曆れき帝みかど。1673年ねん農のう曆れき十じゅう一いち月がつ二に十じゅう一いち日にち舉兵反はん清きよし，並なみ於其雲南うんなん藩はん國こく稱しょう帝みかど（以明年ねん為ため周しゅう元年がんねん），是ぜ為ため吳ご周あまね。稱しょう帝みかど五ご年ねん後ご於1678年ねん農のう曆れき八はち月がつ十じゅう七なな夜や病死びょうし。其孫吳ご世よ璠即位そくい，尊みこと之の為ため周太しゅうた祖そ高だか皇帝こうてい。

生平おいだいら

早期そうき经历

吴三桂かつら出生しゅっしょう于1612年ねん6月がつ8日にち。吳くれ三さん桂かつら少年しょうねん英えい挺てい，善ぜん騎射きしゃ，吳ご偉業いぎょう說せつ他た「白皙はくせき通どおり侯こう最さい少年しょうねん」，成なり名めい於十じゅう八はち歲さい，其父吳ご襄じょう帶たい領りょう五百名士兵出錦州城巡邏，被ひ皇すめらぎ太極たいきょく的てき數すう萬まん大軍たいぐん重重じゅうじゅう包圍ほうい，祖そ大壽だいず與あずか吳くれ三さん桂かつら登のぼる上城かみしろ樓ろう觀戰かんせん，大壽だいず以城內兵少しょう不ふ肯出兵しゅっぺい相しょう救すくえ，三桂竟率二十多名家丁將其父吳襄救出重圍。皇すめらぎ太極たいきょく說せつ：“吾われ家か若わか得とく此人，何なに憂う天下でんか？”

镇守山海さんかい关

崇たかし禎ただし四よん年ねん（1631年ねん）八はち月がつ，皇すめらぎ太極たいきょく發動はつどう「大だい淩河之の役やく」，吳ご襄じょう在ざい赴援時じ逃亡とうぼう，導しるべ致全軍ぐん覆滅ふくめつ，祖そ大壽だいず棄城奔錦州しゅう，孫まご承うけたまわ宗むね罷やめ去ざ，吳ご襄じょう下獄げごく，乃擢吳くれ三さん桂かつら為ため總そう兵へい。

史ふみ載の吳くれ三さん桂かつら部ぶ“膽きも勇いさむ倍ばい奮，士氣しき益えき鼓こ”。三桂治軍嚴謹，精銳せいえい騎兵きへい一いち千せん人にん，分ふん二に十じゅう隊たい，五ご十じゅう人にん一いち隊たい，每まい隊たい設しつらえ一いち領りょう騎き官かん，吳ご三桂在自己的靴筒上放這二十名領騎官姓名，一旦いったん抽中誰だれ，便びん呼よび叫さけべ某ぼう領りょう騎き官かん，該領騎き官かん即そく統すべ五ご十じゅう人にん騎き隊たい，跟隨他た衝鋒陷おちい陣じん，可か謂いい“無む往不利ふり”，是ぜ明あかり末まつ最後さいご一支有戰力的鐵騎部隊。松まつ錦之にしきの戰せん爆發ばくはつ，明あかり軍ぐん陷おちい入にゅう絕境ぜっきょう，吳ご三さん桂かつら用よう蒙こうむ古ふる降くだ人ひと之の計けい，決定けってい從したがえ大路おおじ突圍，直ちょく奔杏山城やましろ。成なり為ため當時とうじ少數しょうすう突圍成功せいこう的てき明あかり軍ぐん。皇すめらぎ太極たいきょく見み狀じょう讚たたえ嘆：“吳ご三さん桂かつら果はて是ぜ漢子かんし！得とく此人歸き降くだ，天下てんか唾つば手しゅ可か得とく矣。”

崇たかし禎ただし十じゅう七なな年ねん（順治じゅんじ元年がんねん、1644年ねん）三さん月がつ初はつ，李り自じ成なり破やぶ大同だいどう、真ま定じょう，“京師けいし為之ためゆき震動しんどう”，初はつ四よん日にち，崇たかし禎ただし決定けってい放棄ほうき關せき外がい，任にん吳くれ三さん桂かつら為平ためひら西伯さいはく，飛檄ひげき三桂入衛京師，起用きよう吳ご襄じょう提督ていとく京きょう營。崇たかし禎ただし十じゅう七なな年ねん（1644年ねん），吳ご三桂奉旨入衛首都北京，三さん月がつ十じゅう六ろく抵山海さんかい關せき，一路いちろ上じょう“遷延せんえん不ふ急行きゅうこう，簡閱步ふ騎き”，三さん月がつ二に十じゅう抵達河北かわきた豐潤ほうじゅん時とき，李り自じ成なり领导的てき大だい順じゅん军已进入北京ぺきん，崇たかし祯自縊景山かげやま（煤すす山さん），三桂則引兵退保山海關。

引清兵へい入いれ關せき

吴三桂かつら大刀たち

李り自じ成なり曾多次じ招降吳くれ三さん桂かつら，吳ご三さん桂かつら再三さいさん猶豫ゆうよ，曾一度有投降李自成的念頭。两面受敌的てき吴三桂かつら，对内不ふ敌李自じ成なり，对外难挡多た尔衮。陈圆圆和吴家亲人都と成なる了りょう李り自じ成なり的てき人じん质。为保全ぜん家人かじん性せい命いのち，吴答应与李り自じ成なり议和。为防李り自じ成なり有ゆう诈，又また私わたし下か以黄河こうが南北なんぼく分ぶん治ち为条件じょうけん，向むかい多た尔衮求もとめ助すけ。多た尔衮复信吴三桂かつら，许诺封ふう他た为清朝あさ「平ひら西にし王おう」，变合作がっさく关系为受降关系。

而在京ざいきょう的てき李り自じ成なり，因いん害がい怕清しん兵へい入いれ關せき，決定けってい「滅めつ吳ご保たもつ關せき」，於是發はつ兵へい二に十じゅう餘あまり萬まん，四よん月がつ十じゅう三さん，由よし李り自じ成なり親おや率りつ大軍たいぐん，奔赴山海さんかい關せき攻おさむ討吳三さん桂かつら。四よん月がつ廿にじゅう二に，吳くれ軍ぐん初はつ敗はい，吳ご三桂求救於多尔衮，多た爾なんじ衮將計けい就計，趁吳三桂與李自成談判之機，突然とつぜん向むかい李り自じ成なり发动攻おさむ击。李り自じ成なり却以为上了りょう吳くれ三さん桂かつら的てき当とう，他た認定にんてい吳くれ三さん桂かつら「引狼入室にゅうしつ」，于是殺ころせ了りょう吳くれ三さん桂かつら的てき全ぜん家いえ。吳くれ三さん桂かつら在ざい「一片いっぺん石せき战役」中ちゅう，聯合れんごう清しん軍ぐん擊げき潰つぶせ李り自じ成なり。清しん軍ぐん入いれ關せき後ご，攻おさむ入にゅう北京ぺきん，多た爾なんじ衮把年ねん幼よう的てき清きよし世よ祖そ以及朝廷ちょうてい由よし東北とうほく的てき盛もり京きょう遷都せんと至いたり北京ぺきん，封ふう吳くれ三さん桂かつら为「平ひら西にし王おう」。

从西北きた到いた西南せいなん

顺治二に年ねん（1645年ねん）八はち月がつ，在ざい李り自じ成なり主力しゅりょく基本きほん被ひ消けし灭之后きさき，清きよし政府せいふ将はた其从前ぜん线调回かい，出で镇锦州。顺治四よん年ねん（1647年ねん），清きよし政府せいふ又また调吴三さん桂かつら入にゅう关，与八よはち旗き将はた领李り国こく翰同どう镇汉中，受到李り国こく翰的监视。其间剿灭李り自じ成なり、張ちょう獻けんじ忠ただし及明朝あさ餘よ部ぶ。

顺治六ろく年ねん（1649年ねん）挥军北上ほくじょう，平定へいてい随ずい山西さんせい姜きょう镶叛乱はんらん的てき，在ざい陕西之の叛军。

顺治八はち年ねん（1651年ねん），吴三桂和李国翰一起率军入川，攻おさむ打だ大西おおにし军余部あまるべ，于川北きた保ほ宁府击败大西おおにし军统帅刘文秀しゅう部ぶ，平定へいてい成都せいと、重じゅう庆，之これ后きさき退すさ守もり保ほ宁一带。

顺治十じゅう五ご年ねん（1658年ねん），吴三桂以平西大将军职，自重じちょう庆入贵州，汇合当とう时已攻おさむ克かつ贵阳的てき洪ひろし承うけたまわ畴，攻おさむ打だ南明なんめい最さい后きさき一个政权桂王永えい历政せい权。同年どうねん李り国こく翰病死し，吴三桂得以依靠降军大力扩张自己的兵力。

顺治十じゅう六ろく年ねん（1659年ねん），吴三桂かつら攻おさむ下か云うん南みなみ，开藩设府，镇守云うん南みなみ，总管军民事みんじ务。南明なんめい最後さいご一いち位い皇帝こうてい永えい曆れき帝みかど逃入緬はる甸。

順治じゅんじ十じゅう七なな年ねん（1660年ねん），清きよし廷以賦ふ稅ぜい不足ふそく为由，命令めいれい吳くれ三さん桂かつら裁さい軍ぐん，吳ご三さん桂かつら將すすむ綠みどり營及投誠まこと兵へい，從したがえ六ろく萬まん人にん減少げんしょう至いたり二に萬まん四よん千せん人にん。

順治じゅんじ十じゅう八はち年ねん（1661年ねん），吴三桂かつら出兵しゅっぺい缅甸，逼迫ひっぱく缅甸国王こくおう莽达交出永えい历帝朱しゅ由ゆかり榔。五月ごがつ二に十じゅう二に日にち，莽达之これ弟おとうと莽白乘の机つくえ发动政せい变，杀死其兄后きさき继位。七なな月がつ十じゅう九きゅう日にち，莽白诱骗朱しゅ由ゆかり榔身边大小官しょうかん员及侍さむらい卫、内うち官等かんとう前ぜん往者もの梗的てき睹波焰塔饮咒水すい盟めい誓ちかい，却发兵へい杀尽侍さむらい卫、软禁朱しゅ由ゆかり榔，是ぜ為ため咒水之の难。十二月じゅうにがつ初はつ一いち日にち，清きよし军迫近きん缅甸首都しゅと阿おもね瓦かわら，莽白将はた朱しゅ由ゆかり榔献给吴三さん桂かつら，押回云うん南みなみ昆こん明あきら。

康かん熙元年ねん（1662年ねん），吴三桂诏进平西亲王，兼けん辖贵州。同年どうねん四よん月がつ在ざい昆こん明あきら以弓弦ゆづる處しょ絞しぼ朱しゅ由ゆかり榔及其子。

起おこり兵へい叛亂はんらん

主しゅ条目じょうもく：三さん藩はん之の乱みだれ

吴三桂かつら画像がぞう

康かん熙十じゅう二に年ねん（1673年ねん），康かん熙帝玄げん烨商議しょうぎ撤藩。吴三さん桂かつら不安ふあん，以反はん清きよし复明为号召，於同年どうねん十じゅう一いち月がつ廿にじゅう一いち·丙へい戌いぬ（1673年ねん12月28日にち）處決しょけつ云うん南みなみ巡じゅん抚朱しゅ国治くにはる。十一月じゅういちがつ廿にじゅう四よん·己おのれ丑うし（1673年ねん12月31日にち），从云南みなみ出兵しゅっぺい。自称じしょう周しゅう王おう、天下あもり都と招讨兵へい马大元もと帅，蓄发，改あらため变衣冠いかん，以次年ねん（1674年ねん）为“周しゅう元年がんねん”。平ひら南みなみ王おう世子せいし尚なお之これ信しんじ、靖やすし南みなみ王おう耿精忠ただし、广西将はた军孙延龄、陕西提督ていとく王おう辅臣、察哈尔亲王布ぬの尔尼、郑经等とう人ひと先後せんご響ひびき應おう，史し称しょう三さん藩はん之の乱みだれ。燕つばめ京きょう杨起隆たかし自称じしょう“朱しゅ三さん太子たいし”，率りつ领八はち旗はた旗下きか家か奴やつ四よん处纵火ひ，借か机つくえ起おこり事ごと，被ひ都と统图海、祖そ承うけたまわ烈れつ等とう人ひと迅速じんそく围捕。杨起隆たかし突围逃走とうそう，其党羽わ数すう十じゅう人にん被ひ抓つめ。

吳ご三桂大軍初時勢如破竹，贵州巡じゅん抚曹申吉きち、提督ていとく李り本ほん深ふか、云うん南みなみ提督ていとく张国柱ばしら等とう人じん立たて刻こく响应，总督甘あま文ぶん焜被ひ叛军所しょ害がい，吴军兵へい不ふ血ち刃ば取得しゅとく云うん贵全ぜん境さかい。吴三桂かつら派遣はけん大将たいしょう王おう屏へい藩はん攻おさむ蜀しょく，以马宝为先锋攻占うらない湖南こなん沅州。次つぎ年ねん（1674年ねん），张国柱ばしら、夏なつ国こく相しょう、龚应麟等ひとし相あい继攻入いれ湖南こなみ各地かくち，清せい湖南こなん提督ていとく桑くわ额败走宜むべ昌あきら、湖南こなん巡じゅん抚卢震ふるえ放ひ弃长沙，巴ともえ尔布、硕岱、珠たま满等とう人ひと固守こしゅ荆州，不ふ敢出战，湖南こなん大部おおぶ份郡縣けん落入吴军之の手て。清きよし四川しせん巡じゅん抚罗森、提督ていとく郑蛟麟、总兵谭洪、吴之茂しげる，广西将はた军孙延龄、提督ていとく马雄，襄じょう阳总兵へい杨来嘉よしみ皆みな举兵响应。

三さん月がつ，耿精忠ちゅう占うらない据すえ福建ふっけん、囚しゅう禁きん福建ふっけん总督范承谟，以呼应吴三さん桂かつら。耿精忠ちゅう自称じしょう“大明だいめい总统兵へい马大将たいしょう军”，蓄发易えき服ふく，以都统马九きゅう玉たま为中路なかじ攻おさむ浙江せっこう金きむ华等地とうち、总兵白しろ显忠为西路ろ攻おさむ江西えにし饶州等地とうち、曾养性せい为东路ろ攻おさむ打だ绍兴等地とうち，三路大军北伐，攻おさむ陷おちい浙江せっこう、江西えにし大だい部分ぶぶん地区ちく。

清朝せいちょう接せっ连丢失しつ雲くも、貴とうと、桂かつら、蜀しょく、湘、闽、秦はた、隴等とう八はち個こ行くだり省しょう，又また丧失浙、赣大部ぶ，人心じんしん浮动，军无守もり志こころざし。吴三桂亲赴湖南督战，一时声势显赫。然しか而吴三さん桂かつら害がい怕質しつ子こ吴应熊ぐま被ひ清きよし廷正法しょうぼう，下した令れい诸将停止ていし北きた进，并委託いたく西藏とりぞう达赖五ご世せい到いた京師けいし与清ともきよ廷和談だん。达赖提ひさげ议清廷割地ち以息兵端へいたん，被ひ康やすし熙帝拒こばめ绝。

去さ世よ

康かん熙十じゅう三さん年ねん（1674年ねん）春はる，吴三桂かつら攻おさむ陷おちい湖南こなん之これ後ご在ざい岳たけ州しゅう一帶為清軍所阻，形勢けいせい逐漸不利ふり。康かん熙十じゅう四よん年ねん（1675年ねん）四よん月がつ十じゅう三さん日にち，吴三桂的儿孙吴应熊、吴世霖被清きよし廷绞死し。康かん熙十じゅう六ろく年ねん（1677年ねん），尚なお之これ信しんじ、耿精忠ただし、王おう辅臣先さき后きさき投降とうこう清しん军，吴三桂失去广东、福建ふっけん以及陕西外がい援，又また失しつ江西えにし。清きよし军连陷湖南こなみ浏阳、平江ひらえ，招降吴军水すい师主将しゅしょう林りん兴珠于湘潭，湖南こなん东北部ぶ已やめ在ざい清きよし廷掌控ひかえ之の中なか。

康かん熙十じゅう七なな年ねん（1678年ねん）正月しょうがつ，康かん熙帝諭さとし議ぎ政せい王おう等とう曰：「逆賊ぎゃくぞく吳くれ三桂等背恩倡亂荼毒生靈擾亂疆宇，朕ちん念ねん切除せつじょ兇志安やす民社みんしゃ仁じん育そだて義正よしまさ恩威おんい並行へいこう，大將軍だいしょうぐん等とう既すんで承うけたまわ簡任當とう勵忠貞之さだゆき誼よしみ早さ奏そう戡定かんてい之の勲くん，以副朕ちん愛あい民みん至いたり意い」。

康かん熙十じゅう七なな年ねん（1678年ねん）三さん月がつ，吴三桂为了振奋军心，在ざい湖南こなん衡阳登のぼり基はじめ称しょう帝みかど，国号こくごう为周しゅう，建たて元はじめ昭武あきたけ，立たて妻子さいし张氏为皇后こうごう。同年どうねん八はち月がつ在ざい长沙病やまい逝，享年きょうねん67岁。郭かく壮たけし图拥立吴三さん桂かつら之の孙吴世璠继位，追つい尊みこと吴三桂为太祖高皇帝，吴应熊ぐま为孝恭きょう皇帝こうてい。康かん熙二に十じゅう年ねん（1681年ねん）十じゅう月がつ，清きよし廷最终攻陷おちい昆こん明あきら，其孫吴世璠自じ杀，历时八はち年ねん的てき三さん藩はん之の乱みだれ结束。

清朝せいちょう張ちょう茂しげる稷きび《讀史どくし偶感ぐうかん》：“李り陵りょう心事しんじ久ひさ風塵ふうじん，三さん十じゅう年來ねんらい詎臥薪たきぎ？復ふく楚すわえ未み能のう先さき覆くつがえ楚すわえ，帝みかど秦しん何なん必又亡ほろび秦はた。丹心たんしん早はや為ため紅顏こうがん改あらため，青史せいし難なん寬ひろし白髮はくはつ人じん。永なが夜よる角かく聲ごえ應おう不ふ寐，那な堪こらえ思おもえ子こ又また思おもえ親おや。”

家庭かてい

妻妾さいしょう

• 张皇后こうごう，遼東りゃおとん人じん，生なま歿約為ため1615—1699。史し稱しょう她「自じ奉たてまつ儉約けんやく，常つね嘆曰：『昔むかし作さく嫁よめ衣裳いしょう，吾われ母はは嘗吝一いち紅べに裠，今こん若わか此，豈あに非命ひめい耶』！」她是吳くれ應おう熊ぐま的てき生母せいぼ，李り自じ成なり、劉りゅう宗そう敏さとし屠殺とさつ吳くれ三さん桂かつら一家かずや時じ，張ちょう氏し和わ兒じ子こ吳くれ應おう熊ぐま跟隨吳くれ三さん桂かつら在ざい山海さんかい關せき，沒ぼつ有ゆう遇ぐう害がい。三さん藩はん之の亂みだれ後ご，1678年ねん，吳ご三さん桂かつら稱しょう帝みかど，封ふう張ちょう氏し為ため皇后こうごう。有ゆう考證こうしょう，張ちょう氏し最後さいご葬そう於貴州しゅう省しょう馬うま家か寨。墓碑ぼひ題だい：「受皇恩おん御お養やしなえ一次八十五歲吳公張君後墓，雍正元年がんねん歲次さいじ癸みずのと卯う季春きしゅん二に十じゅう七なな藏ぞう立りつ」。
• 陈圆圆，原はら姑しゅうと蘇そ名妓めいぎ，生なま歿約為ため1624年ねん—1681年ねん。有ゆう考證こうしょう，最後さいご葬そう於貴州しゅう省しょう馬うま家か寨。墓碑ぼひ題だい：“故こ先さき妣吴门聂氏し之の墓はか位い席せき”，年代ねんだい标明为“皇すめらぎ清きよし雍正六年岁次戊申仲冬月吉日”，并书明あきら立たて碑いしぶみ者しゃ众人。
• 八はち面めん观音，城しろ破やぶ为蔡毓荣所得しょとく。
• 四面しめん观音，归征南みなみ将はた军穆きよし占うらない。
• 其他妾わらわ室しつ多た人じん，失しつ考こう。

兄弟きょうだい

• 兄あに吴三さん凤，曾为祖そ大寿だいず部将ぶしょう，后きさき留守るす吴氏在ざい辽西中ちゅう后きさき所しょ的てき祖そ坟音讯皆无。
• 弟おとうと吴三さん辅，曾为祖そ大寿だいず部将ぶしょう，后きさき在京ざいきょう师被李り自じ成なり所しょ杀。
• 从弟吴三さん枚まい，在ざい昆こん明あきら城じょう广招门徒，很有势力。

子女しじょ

• 吴应熊ぐま，崇たかし禎ただし十じゅう七なな年ねん（1644年ねん），明あきら平ひら西伯さいはく吳くれ三桂引清兵入關，大破たいは李り自じ成なり大だい順じゅん軍ぐん。清きよし世よ祖そ順治じゅんじ十じゅう年ねん（1653年ねん），由昭よしあき聖せい皇太后こうたいごう主ぬし婚こん，與あずか建たて寧やすし公主こうしゅ成婚せいこん。由よし於多爾なんじ袞自攝政せっしょう以來いらい對たい吳くれ三桂乃用其所長，但ただし始終しじゅう存そん有ゆう戒心かいしん；因いん此透過とうか政治せいじ婚姻こんいん使し平ひら西にし王おう吳くれ三桂的世子吳應熊以額駙的身分留居京師，實際じっさい為ため朝廷ちょうてい的てき人質ひとじち。順治じゅんじ十じゅう年ねん（1654年ねん）授三さん等とう子爵ししゃく，順治じゅんじ十じゅう四年加少保兼太子太保。清せい聖きよし祖そ康やすし熙七なな年ねん（1668年ねん）晉すすむ少しょう傅でん兼けん太子たいし太ふとし傅でん。康かん熙十じゅう二に年ねん（1673年ねん）十じゅう二に月がつ，三さん藩はん之の變へん，吳ご三桂起兵反清的消息傳至北京，被ひ捕と入獄にゅうごく；納おさめ蘭らん明あかり珠たま建議けんぎ，將はた吳ご應おう熊ぐま及其子こ吳くれ世よ霖處死し。康かん熙十じゅう三さん年ねん（1674年ねん）四よん月がつ十じゅう三さん日にち，吳ご應おう熊ぐま及吳世よ霖被絞しぼ死し，其餘幼子おさなご俱免死し入いれ官かん（《清史きよし列傳れつでん·吳くれ三さん桂かつら傳つたえ》），但ただし於康熙二に十じゅう年ねん（1681年ねん）雲南うんなん平定へいてい後ご仍被一いち併處死し。吳ご應おう熊ぐま被ひ絞しぼ死後しご，康かん熙皇帝こうてい經常けいじょう下か詔みことのり慰藉いしゃ建たて寧やすし公主こうしゅ，吳ご應おう熊ぐま「為ため叛寇所しょ累るい」。康かん熙十じゅう七なな年ねん（1678年ねん）吳ご應おう熊ぐま之子ゆきこ吳ご世よ璠繼位い為ため吳ご周あまね皇帝こうてい，追つい諡おくりな吳くれ應おう熊ぐま為ため孝こう恭きょう皇帝こうてい。
• 侄子吴应期き，又また名めい吴应麒，吴三桂かつら待まち之の如子。1680年ねん在ざい云うん南みなみ试图发动政せい变取代だい吴世璠，被ひ识破后きさき缢杀。
• 另有幼子おさなご数すう人にん，失しつ考こう。
• 女おんな六ろく人にん，分ふん别嫁胡えびす国こく柱ばしら、夏なつ国こく相しょう、郭かく壮たけし图、卫朴、王おう永ひさし宁，一人ひとり失しつ考こう。据すえ李り朝ちょう实录，吴三桂有一女嫁苏克萨哈之子。

孙子

• 吴世霖，1675年ねん与あずか吴应熊ぐま一起かずき被ひ处死。
• 吳ご世よ璠，1678年ねん成なり为大周しゅう皇帝こうてい，1681年ねん兵へい败自杀。
• 孙女，吴应熊ぐま之の女おんな，奉たてまつ国こく将はた军噶尔图嫡妻。
• 孙女，吴应熊ぐま之の女おんな，和かず硕恭亲王常つね颖之これ妾わらわ，生なま常つね颖第六ろく子し文殊もんじゅ保ほ。
• 侄孙吴世琮，1677年ねん诱杀广西将はた军孙延のべ龄，1679年ねん败亡。
• 有ゆう孙女被ひ蔡毓荣隐藏为妾。

評價ひょうか

清きよし初はつ许多汉族知ち识分子ぶんし因いん为厌恶满清政きよまさ权的异族统治，痛恨つうこん作為さくい漢かん人的じんてき吴三さん桂かつら与あずか满清勾結，导致大だい顺政权及南明なんめい政せい权等とう汉人政せい权的覆くつがえ亡ほろび，加か上じょう曾殺死し永えい曆れき帝みかど等とう明朝みんちょう皇族こうぞく和わ大臣だいじん等とう，斥责他た为「汉奸」。吴三桂かつら也成了りょう“汉奸”的てき代だい名めい词。

《圓えん圓えん曲きょく》

吳ご三さん桂かつら降くだ清後せいご，汉族文人ぶんじん對たい之の諷刺ふうし中ちゅう最さい著名ちょめい的てき莫過於吳ご偉業いぎょう（號ごう梅うめ村むら）所しょ寫うつし的てき《圓えん圓えん曲きょく》。

由よし於世人じん將はた吳ご三桂變節歸咎於其愛妾陳ちん圓えん圓えん被ひ擄，令れい吳くれ三桂為奪回陳氏而与满人勾结，詩人しじん吳ご梅村うめむら以西にし施ほどこせ諷今，譜ふ下か七なな言こと長ちょう詩し《圓えん圓えん曲きょく》，指ゆび出陳しゅっちん圓えん圓えん無む一絲いっし損害そんがい國家こっか之の舉，責任せきにん應おう在ざい吳くれ三さん桂かつら，抨擊了りょう他た“冲冠一怒为红颜”的てき舉動。

雖然晚ばん清きよし名家めいか王國おうこく維比較ひかく〈圓えん圓えん曲きょく〉與あずか唐とう代だい詩人しじん白しろ居きょ易えき之これ長恨ちょうこん歌か時とき認みとめ為ため前者ぜんしゃ不ふ若わか白しろ氏し之の平ひら白しろ，境界きょうかい遜へりくだ後者こうしゃ一籌いっちゅう。然しか無む可か否認ひにん，吳ご偉業いぎょう能のう將はた西にし施与せよ陳ひね圓えん圓えん之の際さい遇ぐう融合ゆうごう得とく絲いと絲入いといり扣。但ただし最さい令れい吳くれ三桂介懷的卻是詩中中段幾句與西施無關，矛ほこ頭あたま直ちょく指ゆび吳くれ三さん桂かつら的てき詩句しく：

嘗聞傾國けいこく與あずか傾城けいせい，翻こぼし使し周しゅう郎ろう受重名めい。
妻子さいし豈あに應おう關せき大計たいけい？英雄えいゆう無む奈是多情たじょう。

全ぜん家いえ白骨はっこつ成なり灰はい土ど，一いち代だい紅べに妝照汗あせ青あお！

據よりどころ說せつ吳くれ三桂曾出重金希望吳梅村刪改上述幾句，然しか為ため吳ご梅村うめむら所しょ拒絕きょぜつ。

影かげ视形象けいしょう

演えんじ員いん	作品さくひん
楊澤霖	《武たけ俠帝女おんな花はな》（1981年ねん）
劉りゅう丹まこと	《鹿しか鼎かなえ記き》（1984年ねん） 《雪山ゆきやま飛ひ狐きつね》（1985年ねん）
黃き永光ながみつ	《鹿しか鼎かなえ記き》（1984年ねん）
熊くま德とく誠まこと	《滿まん清きよし十じゅう三さん皇すめらぎ朝あさ》（1987年ねん）
湯ゆ鎮業	《陈圆圆》（1988年ねん）
巫みこ刚	《秦はた淮八艳》（1991年ねん）
秦はた沛	《鹿しか鼎かなえ記き2神かみ龍りゅう教きょう》（1992年ねん）
高雄たかお	《白髮はくはつ魔女まじょ傳でん》（1993年ねん）
王おう偉えら	《鹿しか鼎かなえ記き》（1998年ねん）
羅ら樂らく林りん	《雪山ゆきやま飛ひ狐きつね》（1999年ねん）
張ちょう振ふ寰	《小しょう寶たから與あずか康かん熙》（2000年ねん）
曹永祥さち	《康かん熙王朝あさ》（2001年ねん）
吕晓禾	《边关丽人陈圆圆》（2001年ねん）
魏ぎ駿しゅん傑すぐる	《帝みかど女おんな花はな》（2003年ねん）
安やす亚平	《长河东流》（2004年ねん）
白はく永えい成しげる	《明あかり末まつ风云》（2004年ねん）
丁ちょう海峰みほ	《江山えやま風かぜ雨情うじょう》（2005年ねん）
虞おそれ军	《明あかり末まつ风云2》（2005年ねん）
涂們	《鹿しか鼎かなえ記き》（2008年ねん）
王おう輝あきら	《南嶽みなみだけ奇人きじん王おう船山ふなやま》（2010年ねん）
王おう槊	《公おおやけ元もと1644》（紀き錄ろく片へん）（2012年ねん）
王おう繪え春はる	《深ふか宮みや諜影》（2012年ねん）
冯进高だか	《鹿しか鼎かなえ記き》（2014年ねん）
陈之辉	《多情たじょう江山えやま》（2015年ねん）
劉りゅう立だて偉えら	《龍りゅう珠たま傳奇でんき》（2016年ねん）
于榮光こう	《鹿しか鼎かなえ記き》（2020年ねん）

參考さんこう

• 順治じゅんじ二に年ねん文ぶん秉《烈れつ皇すめらぎ小しょう識》曰：「先さき是ぜ三桂聞京師失守，先帝せんてい殉難じゅんなん，統みつる眾入關せき投降とうこう。而三桂かつら父ちち吳ご襄じょう，故こ遼東りゃおとん總そう兵へい也，逆ぎゃく闖李自じ成なり執と襄じょう誅求ちゅうきゅう金寶きんぽう，索さく詐いつわり甚酷，三さん桂かつら知之ともゆき，即時そくじ追おい師し出で關せき。道みち清きよし攝政せっしょう王おう統みつる兵へい將はた入にゅう大同だいどう，中途ちゅうと相しょう遇ぐう，三桂即剃髮詣營，叩首愬冤，願ねがい假かり大兵だいひょう復仇ふっきゅう，砍血立りつ誓ちかい。」
• 史ふみ可か法ほう，《史ふみ忠正ただまさ公おおやけ祭さい》：「先さき國こく讎之大だい，而特釋しゃく前ぜん嫌いや，借か兵力へいりょく之の強つよ，而盡殲醜類るい」
• 南京なんきん殉節的てき夏なつ允まこと彝つね，《幸こう存そん錄ろく》：「三さん桂かつら少年しょうねん，勇いさむ冠かんむり三軍さんぐん，邊へん帥そち莫之及。闖寇所以ゆえん誘さそえ至いたり之これ者しゃ甚至，三さん桂かつら終おわり不ふ從したがえ。都城みやこのじょう已やめ破やぶ，以殺寇自矢や，包つつみ胥復楚すわえ，三さん桂かつら無む愧焉。包つつみ胥借秦しん兵へい而獲存そん楚すわえ社しゃ，三桂借清兵而清兵遂得我中華，豈あに三さん桂かつら罪ざい哉？所しょ遭之不幸ふこう耳みみ。」
• 談だん遷《國くに榷》曰：「兵へい三桂之乞援建州，非ひ其意也。建けん州しゅう告つげ警在正月しょうがつ，又また字じ遠どお內徙，邊へん藩はん盡つき撤，建けん州しゅう搗虛無な疑うたぐ矣。三桂內絓賊寇，外がい怵建人じん，權けん其兩害がい，勢いきおい必東款以擊げき寇，而三桂かつら孤こ矣。當時とうじ王おう永吉えいきち輩やから舍しゃ薊あざみ遼りょう之これ師し，稍やや張ちょう其翼，三桂當未失路至此。嗚呼ああ！僕ぼく固かた懷ふところ恩おん以回紇靖安やす史し之の亂みだれ，桑くわ維翰以契丹に滅めつ唐とう，雖撓敗はい踵かかと至いたり，而兩京きょう收おさむ復ふく自じ如也，石せき晉すすむ初はつ造みやつこ亦また自じ如也；皆みな先さき有ゆう成約せいやく，輸幣割わり地ち，得とく支ささえ吾われ目前もくぜん。三さん桂かつら孤こ旅たび，又また無む一いち人にん佐さ其謀，前門ぜんもん驅か虎とら，後ご戶と進しん狼おおかみ，至いたり不ふ暇ひま顧，惜哉。」
• 康かん熙十じゅう年ねん計けい六ろく奇き《明あきら季き北きた略りゃく》：「吳ご三桂欲倡義復仇，以眾寡不敵てき，遂とげ親しん往大清國きよくに請兵十じゅう萬まん，為ため朝廷ちょうてい雪ゆき恥はじ。大だい清きよし不ふ允まこと，三さん桂かつら力つとむ懇こん。大だい清きよし曰：『明朝みんちょう文武ぶんぶ數すう無む信義しんぎ，將軍しょうぐん欲よく建けん大功たいこう，本國ほんごく何なん難なん發はつ兵助へいすけ陣じん，恐おそれ成功せいこう之これ後ご，不ふ知將ちしょう置おけ身み何なん地ち耳みみ。』三さん桂かつら曰 ：『桂かつら父子ふし受朝廷ちょうてい厚恩こうおん，今日きょう為ため巨きょ寇弒逆ぎゃく，士し庶傷心しん，神人しんじん共ども憤いきどお，桂かつら聞勇士し不ふ怯おびえ死し而滅名めい，忠臣ちゅうしん不ふ先さき家か而後國こく，今いま君くん后きさき俱遭慘むご弒，桂かつら食しょく君くん之の祿ろく，焉有坐視ざし之の理り。如必計けい成敗せいばい而後行ぎょう，是ぜ有ゆう覬覦於衷也。桂かつら今日きょう誓ちかい死し報國ほうこく，雖肝腦のう塗ぬり地ち，亦また所ところ不ふ辭じ，安やす問とい其他。』大だい清きよし主しゅ曰：『將軍しょうぐん姑しゅうと退すさ，明日あした再議さいぎ。』明日あした，三桂拔髮掛孝，復ふく進しん謁大清きよし主ぬし，痛哭つうこく哀あい懇こん。大だい清しん主ぬし遂とげ發はつ兵へい。」
• 康かん熙二に十じゅう二に年ねん梅村うめむら野史やし《鹿しか樵きこり紀き聞》，卷かん下か，〈西平にしだいら乞師〉云うん：「賊ぞく據よりどころ京師けいし，劉りゅう宗そう敏さとし居きょ（田た）弘ひろし遇ぐう故こ第だい，因いん有ゆう譽ほまれ二に姬ひめ（陳ちん圓まどか、顧壽）色しょく之の都と、枝えだ之の絕ぜっ者しゃ，宗そう敏さとし於是繫襄索さく圓えん。三さん桂かつら聞之，即そく還かえ兵へい據よりどころ山海さんかい關せき，刑けい牲盟眾，誓ちかい興きょう復ふく明あかり室しつ。報ほう至いたり京師けいし，白はく成しげる切きり責せめ宗そう敏さとし，立たて釋しゃく襄じょう，厚あつ加か撫なで慰，使つかい作さく書しょ諭さとし三さん桂かつら；三さん桂かつら不ふ從したがえ。當とう是ぜ時じ，國くに朝あさ聞明都と之の變へん，方ぽう議ぎ入にゅう討；而三さん桂かつら兵へい少しょう，自じ揣其力不足ちからぶそく以辦賊ぞく，遣や使つかい因いん故こ帥そち祖そ大壽だいず來らい乞師。」
• 三藩之亂後錢軹《甲きのえ申さる傳でん信しん錄ろく》：「三桂妾圓圓絕世所稀，白しろ成知なるち之の。索さく於（吳ご）勷，且籍其家，而命其作書しょ以招子こ也，勦從命いのち，闖旋以銀四よん萬まん兩りょう犒三さん桂かつら軍ぐん。三さん桂かつら大喜だいぎ，忻然受命じゅめい，入にゅう山海さんかい關せき而納款焉。行くだり已やめ入いれ關せき矣，吳ご勦妾某氏ぼうし素もと通どおり家人かじん系けい，闖籍其家，家人かじん即そく挈妾逃。倉皇そうこう出で郭くるわ，行ぎょう數日すうじつ，竟不暇ひま計けい南北なんぼく也。二人ふたり猝遇三さん桂かつら，計けい無む出で，詐いつわり曰，告つげ變へん。三さん桂かつら問とい曰 ：『吾われ家か無む恙乎？』曰：『閱籍之の矣。』『吾われ父ちち無む恙乎？』曰：『闖籍之の家いえ，並なみ拘かかわ執と矣。』三さん桂かつら沈吟ちんぎん久之ひさゆき。厲聲問とい曰：『我わが那な人じん亦また無む恙？』指ゆび圓えん圓えん也。曰：『賊ぞく奪だつ之これ。』於是，三さん桂かつら大だい怒いか，嗔目而呼曰：『大だい大夫たいふ不能ふのう保ほ一いち女子じょし，有ゆう何なん顏面がんめん？」勒馬出で關せき，洪ひろし意い致死ちし於賊。遂とげ召均史し、策士さくし卒そつ，誓ちかい眾，以報君父くんぷ仇かたき烏がらす辭じ。三さん桂かつら意氣いき悲壯ひそう，居然きょぜん有ゆう與あずか賊ぞく不ふ共きょう戴天之の讎。一軍いちぐん皆みな嘆曰：『吾われ帥そち忠孝ちゅうこう人じん也！」將しょう守もり胡えびす亮あきら素もと通どおり滿まん語ご，乃獻借か兵へい之これ策さく。守まもり亮あきら即そく入いれ滿まん營，見み九きゅう王おう（多た爾なんじ袞），王おう許もと之の，下した令れい去さ兵へい相しょう見み。三さん桂見かつらみ王おう，聲こえ與あずか淚なみだ俱下，侃ただし侃ただし千せん百ひゃく言こと。王おう義之よしゆき，即そく以王呼よび三さん桂かつら曰：『吳ご王おう真明まさあき朝ちょう大だい忠孝ちゅうこう人じん也！』三さん桂かつら即そく蘿髮，閱數日すうじつ，整せい師し南みなみ行ぎょう。」
• 乾いぬい隆たかし朝ちょう官かん修おさむ《逆臣ぎゃくしん傳でん》採用さいよう，曰：「（陳ひね沅）為ため賊將ぞくしょう劉りゅう宗そう敏さとし掠かすめ去ざ。三さん桂かつら聞之，作さく書しょ絕ぜっ父ちち，馳はせ歸き山海さんかい關せき，遣や副將ふくしょう楊昆、遊ゆう擊げき郭かく雲龍うんりゅう來らい我わが朝あさ借か師し」，遂とげ成なり為ため官かん方かた、士し林りん定論ていろん。相對そうたい明あかり遺のこ民みん及三藩之亂後清廷，吳ご三さん桂かつら的てき評價ひょうか作さく兩極りょうきょく化か。
• 崇たかし祯十じゅう二に年ねん十じゅう月がつ二に十じゅう九きゅう日にち，《兵部ひょうぶ等とう部ぶ为推补吴三桂任团练辽东总兵员缺事题行稿》，“吴三さん桂かつら。年とし三さん十じゅう二に岁。系けい辽东前ぜん屯たむろ千せん户卫”

参まいり见

• 秦はた檜ひのき
• 施ほどこせ琅
• 辜顯榮さかえ

延伸えんしん阅读

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《清史きよし稿こう·卷まき474》，出自しゅつじ趙ちょう爾なんじ巽たつみ《清史きよし稿こう》

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前任ぜんにん： -

吴周皇帝こうてい 1678年ねん

繼つぎ任にん： 吳ご世よ璠