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都心 - Wikipedia
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都心としん

中心ちゅうしん業務ぎょうむ地区ちくの日本にっぽんにおける呼称こしょう、および都市としの活動かつどうにおいて拠点きょてんとされる中心ちゅうしん部ぶ
（副ふく都心としんから転送てんそう）
曖昧さ回避 「新しん都心としん」はこの項目こうもくへ転送てんそうされています。

都心としん（としん）は、都市としの中心ちゅうしんとなる場所ばしょのこと[1]。

東京とうきょう都と心こころ部ぶ

都市とし再生さいせい特別とくべつ措置そち法ほうに基もとづき地方自治体ちほうじちたいが作成さくせいした立地りっち適正てきせい化か計画けいかくでは[2]、医療いりょう施設しせつ、福祉ふくし施設しせつ、商業しょうぎょう施設しせつなどの都市とし機能きのう増進ぞうしん施設しせつの立地りっちを促うながす区域くいきである都市とし機能きのう誘導ゆうどう区域くいき[3] の中心ちゅうしん拠点きょてんを指さして都心としんとする例れいがある。

概要がいよう

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立地りっち適正てきせい化か計画けいかくと都市とし機能きのう誘導ゆうどう区域くいき

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立地りっち適正てきせい化か計画けいかく[3] とは、自治体じちたいの都市とし計画けいかく区域くいきであり、「都市とし再生さいせい特別とくべつ措置そち法ほう」に基もとづき市町村しちょうそんが作成さくせいし政府せいふへ提出ていしゅつ、公表こうひょうされるものである。

しかし、仙台せんだい市し・川崎かわさき市し・福岡ふくおか市しなど作成さくせいを行おこなっていない政令せいれい指定してい都市としもあり[4]、中なかには広義こうぎ的てきに都心としん部ぶと定さだめている自治体じちたいも存在そんざいする。 その為ため、本来ほんらいの都市とし機能きのう誘導ゆうどう区域くいき（中心ちゅうしん拠点きょてん）とは異ことなる指針ししんの都心としんを有ゆうする自治体じちたいも存在そんざいする[3]。

また都市とし機能きのう誘導ゆうどう区域くいきには、中心ちゅうしん拠点きょてん（都心としん）のほかに地域ちいき拠点きょてんも対象たいしょうとなり、これらの地域ちいきは内閣ないかく府ふ地方ちほう創そう生せい推進すいしん事務じむ局きょくによって都市とし再生さいせい緊急きんきゅう整備せいび地域ちいき及および特定とくてい都市とし再生さいせい緊急きんきゅう整備せいび地域ちいきに指定していされ、重点的じゅうてんてきに整備せいびされる。

立地りっち適正てきせい化か計画けいかくについて具体ぐたい的てきな取組とりくみを行おこなっている主おもな政令せいれい指定してい都市としは以下いかの都市としである。

これらの政令せいれい指定してい都市とし以外いがいは東京とうきょう特別とくべつ区くも含ふくめ、明確めいかくな都心としんが定さだめられていないと言いう事ことになる[4]。

【都市とし機能きのう誘導ゆうどう区域くいきを都心としんと定さだめている自治体じちたいの一いち例れい】

など政令市せいれいし以外いがいも都心としんを定さだめた自治体じちたいも存在そんざいする。

都心としんと中心ちゅうしん部ぶ

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都市としは、行政ぎょうせい機能きのう・業務ぎょうむ機能きのう・商業しょうぎょう機能きのう（卸売おろしうり・小売こうり）・飲食いんしょく機能きのう（外食がいしょく）・宿泊しゅくはく機能きのうなど、いくつもの機能きのうを持もち合あわせているが、「都心としん」という場合ばあいは、業務ぎょうむ機能きのう（オフィス街がい）が集積しゅうせきする中心ちゅうしん市街地しがいちを指さすことが多おおい。

東京とうきょう・大阪おおさか・名古屋なごやの三さん大都市だいとし圏けんでは、地区ちくによる機能きのう分担ぶんたんが進すすみ、広大こうだいな中心ちゅうしん業務ぎょうむ地区ちく（CBD）を有ゆうしている。東京とうきょう大都市だいとし圏けん（首都しゅと圏けん、関東かんとう地方ちほう）においては東京とうきょうの中心ちゅうしん部ぶを指さした「東京とうきょう都と心こころ」または「東京とうきょう都心としん部ぶ」の略りゃくとして、単たんに「都心としん」という言葉ことばが頻繁ひんぱんに使用しようされる。

三さん大都市だいとし圏けん以外いがいの大都市だいとしのうち、札幌さっぽろ都市とし圏けん・仙台せんだい都市とし圏けん・広島ひろしま都市とし圏けん・福岡ふくおか都市とし圏けんは大だい企業きぎょうの本社ほんしゃは少すくなく、地域ちいき子会社こがいしゃや支社ししゃ・支店してん、および地元じもと企業きぎょうが集あつまる「支店してん経済けいざい」型がたの中心ちゅうしん業務ぎょうむ地区ちくが形成けいせいされている。 製造せいぞう業ぎょうが発展はってんしている北九州きたきゅうしゅう都市とし圏けんでは、業務ぎょうむ機能きのうが工業こうぎょう地ちに分散ぶんさんされるため都心としんの規模きぼはその人口じんこうと比くらべ小ちいさい。業務ぎょうむ対象たいしょう地域ちいきの人口じんこう規模きぼによっては業務ぎょうむよりも商業しょうぎょう（物販ぶっぱん・サービス）における富とみの方ほうが大おおきい場合ばあいもある。

さらに小規模しょうきぼな都市としにおいては、工業こうぎょうの発達はったつや交易こうえき、交通こうつうの要衝ようしょう（卸売おろしうり）として、あるいは地方ちほうを管轄かんかつする機能きのうの存在そんざい（金沢かなざわ市し・高松たかまつ市しなど）により人口じんこう増ぞうが見みられたが、業務ぎょうむ対象たいしょう地域ちいきの人口じんこうが決定的けっていてきに少すくないため、中心ちゅうしん部ぶは業務ぎょうむ機能きのうよりも商業しょうぎょうが富とみの中心ちゅうしんとなり、人口じんこう規模きぼに応おうじた「中心ちゅうしん部ぶ商業しょうぎょう地ち」のみが存在そんざいしていた。このような業務ぎょうむによる求心力きゅうしんりょくがない中心ちゅうしん部ぶは、近年きんねんの郊外こうがいロードサイドショップや郊外こうがい大だい規模きぼ小売こうり店てん（GMS など）の登場とうじょう、大だい病院びょういんの郊外こうがい移転いてんなどにより、急速きゅうそくに空洞くうどう化かが進行しんこうしている。ただし、郊外こうがい店てんは主おもに、最さい寄よせ品ひんから買かい回かい品ひんのみ扱あつかうため、高級こうきゅうな買かい回かい品ひんから専門せんもん品ひんを求もとめ大都市だいとし中心ちゅうしん部ぶの商業しょうぎょう地ちへ向むかう購買こうばい行動こうどうが見みられる。

副ふく都心としん

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東京とうきょうでは都心としんへの業務ぎょうむ集中しゅうちゅうによって「通勤つうきん地獄じごく」とまで言いわれる通勤つうきんラッシュが常態じょうたい化かしてしまい、道路どうろも渋滞じゅうたいが深刻しんこく化かして経済けいざい損失そんしつが大おおきくなった。また、20世紀せいき後半こうはんの建設けんせつ技術ぎじゅつでは地震じしんや地盤じばん強度きょうどの問題もんだいなどから超ちょう高層こうそうビルを建たてづらく[† 1]、都心としん部ぶのみで中心ちゅうしん業務ぎょうむ地ちを賄まかなえなかったため、東京とうきょう都と内うちに新あらたな業務ぎょうむ指定してい地区ちくを設定せっていして「副ふく都心としん」とした。さらに、バブル経済けいざい期きには地価ちかが暴騰ぼうとうしたため、都内とないに「副ふく々都心としん」、周辺しゅうへん県けんには「新都しんと心しん」と呼よばれる業務ぎょうむ指定してい地区ちくを設もうけ、中心ちゅうしん業務ぎょうむ地区ちくの分散ぶんさんを図はかった。

新しん都心としん

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副ふく都心としん以外いがいでも、郊外こうがいに新規しんき開発かいはつをして都心としんを形成けいせいしたところや、都市としの中心ちゅうしん部ぶを再さい開発かいはつして都心としんの機能きのうを高たかめたところを新しん都心としんと称しょうすることがある。東京とうきょう近郊きんこうの新都しんと心しんについては、後こう節ふし「東京とうきょう隣県りんけんの拠点きょてん地区ちく」を参照さんしょう。

関東かんとう大都市だいとし圏けん

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「関東かんとう大都市だいとし圏けん」、「東京とうきょうを中心ちゅうしんとする地域ちいきの定義ていぎ一覧いちらん」、および「首都しゅと圏けん (日本にっぽん)」も参照さんしょう
 
東京とうきょうスカイツリー付近ふきんから皇居こうきょ方面ほうめんを見みた東京とうきょう都心としん部ぶ

東京とうきょうは、ニューヨーク都市とし圏けんを上回うわまわる世界せかい最大さいだいの経済けいざい規模きぼの都市とし圏けんおよび都市とし圏けん人口じんこうを形成けいせいおよび有ゆうする、アジア屈指くっしの世界せかい都市としとなっている。また日本にっぽんの富とみが一いち極きょく集中しゅうちゅうし、他たの都市としと比くらべて格段かくだんに大おおきな中心ちゅうしん業務ぎょうむ地区ちく（CBD）を形成けいせいしている。

中心ちゅうしん業務ぎょうむ地区ちくは広大こうだいなため地域ちいきごとに機能きのう分担ぶんたんが進すすんでおり、「都心としん」「副ふく都心としん」の範囲はんいは用もちいる指標しひょうにより変化へんかし、定義ていぎによっては相当そうとう多数たすうの副ふく都心としんを持もつことになる。国内こくない最大さいだい規模きぼのCBD（中心ちゅうしん業務ぎょうむ地区ちく）である東京とうきょう駅えき一帯いったい（丸まるの内うち・大手町おおてまち・有楽町ゆうらくちょう・銀座ぎんざ・日本橋にほんばしなど）はトップクラスの業務ぎょうむ集積しゅうせき、上場じょうじょう企業きぎょう数すう、昼間ひるま人口じんこう、商圏しょうけん規模きぼを誇ほこる。そのため、東京とうきょう駅えき一帯いったいの膨大ぼうだいな業務ぎょうむ機能きのうを分散ぶんさんするために、新宿しんじゅく・渋谷しぶや・池袋いけぶくろなどの山手やまて線せん西側にしがわのターミナル駅えきに副ふく都心としんが設もうけられた。また都心としん・副ふく都心としん以外いがいにも商業しょうぎょう中心ちゅうしんを持もち、他た都市としの何なん倍ばいもの商しょう機能きのう集積しゅうせきを見みせる。山手やまて線せんの駅えきを中心ちゅうしんにターミナルが複数ふくすう形成けいせいされ、巨大きょだいなオフィス街がいや繁華はんか街がいがいくつも存在そんざいしている。これらの商業しょうぎょう中心ちゅうしん相互そうご間あいだの距離きょりは比較的ひかくてき大おおきいが、地下鉄ちかてつやJR、私鉄してつなどの安価あんかな鉄道てつどう網もうが高密度こうみつどに張はり巡めぐらされ、都市とし圏内けんないが時間じかん的てきに近接きんせつしている。

ほとんどの場合ばあい、関東かんとう地方ちほうにおいて単たんに「都心としん」と言いった場合ばあいは東京とうきょう都区とく部ぶ（23区く）の中心ちゅうしん部ぶを示しめす[† 2][10]。「都心としん等とう拠点きょてん地区ちく」も参照さんしょう。

東京とうきょう都区とく部ぶ

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東京とうきょうの都心としん部ぶ

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主おもな範囲はんい

1889年ねん（明治めいじ22年ねん）には、この都心としん15区くに市制しせいが施行しこうされ、東京とうきょう市しとなる。 1932年ねん、周辺しゅうへん82町村ちょうそんが編入へんにゅうされ、既存きそんの都心としん15区くに加くわえて、郊外こうがい20区くが定さだめられ、35区くとなった。その後ご統合とうごうにより23区くになり、1958年ねんまでは、千代田ちよだ区く、中央ちゅうおう区く、港みなと区く、新宿しんじゅく区く、文京ぶんきょう区く、台東たいとう区くを『都心としん6区く』と呼よんだ。現在げんざいは「東京とうきょう都心としん」に対たいする明確めいかくで統一とういつ的てきな定義ていぎはなされていない。

メディアおよび行政ぎょうせい、不動産ふどうさん業ぎょう界さかいが使用しようしている『都心としん3区く』や『都心としん5区く』などは、東京とうきょう都とが定さだめる正式せいしきな区分くぶんではなく、あくまで便宜上べんぎじょうの造語ぞうごである[11]。そのため、同おなじ『都心としん◯区く』でもメディアごとに区分くぶんがまちまちである。使用しよう例れいとして、都市とし機能きのうが高度こうどに集積しゅうせきした千代田ちよだ区く・中央ちゅうおう区く・港みなと区くを『都心としん3区く』と呼よぶことが多おおい（千代田ちよだ区くは旧きゅう麹町こうじまち区く・旧きゅう神田かんだ区く、中央ちゅうおう区くは旧きゅう日本橋にほんばし区く・旧きゅう神田かんだ区く、港みなと区くは旧きゅう芝しば区く・旧きゅう麻布あざぶ区く・旧きゅう赤坂あかさか区くの区域くいきに相当そうとうする）。さらに区くの全域ぜんいきが東京とうきょうの旧きゅう市内しないに含ふくまれる文京ぶんきょう区くや台東たいとう区くを含ふくめて『都心としん5区く』と呼よぶ場合ばあいもある（文京ぶんきょう区くは旧きゅう小石川こいしかわ区くと旧ふる本郷ほんごう区く、台東たいとう区くは旧きゅう下谷しもたに区くと旧ふる浅草あさくさ区くに相当そうとう）。旧きゅう東京とうきょう市しを含ふくむ地域ちいきとして都心としん8区くの区分くぶんもある（千代田ちよだ区く・中央ちゅうおう区く・港みなと区く・文京ぶんきょう区く・台東たいとう区く・新宿しんじゅく区く・墨田すみだ区く・江東こうとう区く）。ただし、不動産ふどうさん業界ぎょうかいでは旧きゅう市内しないで区分くぶんするのではなく、千代田ちよだ区く・中央ちゅうおう区く・港みなと区くの『都心としん3区く』に地価ちかの高たかい地域ちいきの多おおい新宿しんじゅく区く・渋谷しぶや区くを加くわえて『都心としん5区く』と呼よぶのが一般いっぱん的てきになっている。

都心としん5区く（太字ふとじは「都心としん3区く」）

東京とうきょうの副ふく都心としん

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都心としんへの業務ぎょうむ機能きのうの分散ぶんさんの観点かんてんから、東京とうきょう都とが策定さくていした副ふく都心としんは7か所しょ存在そんざいする。

新宿しんじゅく・渋谷しぶや・池袋いけぶくろの3地区ちくは1958年ねん（昭和しょうわ33年ねん）に東京とうきょう都心としんの機能きのう分散ぶんさんを目的もくてきに指定していされ、副ふく都心としんの中なかでも最もっとも重要じゅうような地域ちいきであるため『3大だい副ふく都心としん』と称しょうされることがあり、指定していからちょうど半はん世紀せいきを経へた2008年ねん（平成へいせい20年ねん）にはこの3地区ちくを結むすぶ地下鉄ちかてつ路線ろせんがそのまま「副ふく都心としん線せん」の名称めいしょうで開業かいぎょうした。特とくに新宿しんじゅく副ふく都心としんに関かんしては西新宿にししんじゅくを指さすことが多おおく、他ほかにも「新宿しんじゅく新都しんと心しん」と言いわれることもある。新宿しんじゅく駅えき・渋谷しぶや駅えき・池袋いけぶくろ駅えきはその鉄道てつどう交通こうつうの利便りべん性せいから世界せかい最大さいだい級きゅうのターミナル駅えきとして発展はってんしており、百貨店ひゃっかてんや専門せんもん店てんなどの商業しょうぎょう施設しせつが多数たすう集積しゅうせきし、都心としん部ぶを凌駕りょうがする巨大きょだい繁華はんか街がいへと成長せいちょうした。ただし、丸まるの内うち、大手町おおてまち、有楽町ゆうらくちょう（いわゆる大丸おおまる有ゆう）といった都心としんのオフィス街がいと比くらべると、業務ぎょうむ機能きのう（大だい企業きぎょうの本社ほんしゃや中央ちゅうおう省庁しょうちょうなど）の集積しゅうせきは及およばない。

上野うえの・浅草あさくさ、錦糸きんし町まち・亀戸かめいど、大崎おおさきは1982年ねん（昭和しょうわ57年ねん）にバランスの取とれた東京とうきょうの育成いくせいを目的もくてきとして副ふく都心としんに追加ついかされた。そして、1995年ねん（平成へいせい7年ねん）にお台場だいば地区ちくを含ふくむ臨海りんかい副ふく都心としんが追加ついかされた。

鉄道てつどうが電化でんかされるまでは皇居こうきょ付近ふきんへの乗のり入いれが認みとめられていなかったため、北きたは上野うえの、南みなみは新橋しんばし、東ひがしは両国りょうこく橋きょう（現げん両国りょうこく）[† 3][12]、西にしは万世橋まんせいばし（後ごの交通こうつう博物館はくぶつかん前まえ）が端点たんてんとなっており、品川しながわ・渋谷しぶや・新宿しんじゅく・池袋いけぶくろ・上野うえのが他たの鉄道てつどう路線ろせんとの接続せつぞく駅えきとなった。3大副おおそい都と心こころ及および上野うえの・浅草あさくさは、東京とうきょう市しが戦前せんぜんに私鉄してつの都心としん（山手やまて線せん内うちと15区内くないの大だい部分ぶぶん）乗のり入いれを認みとめなかったことから、郊外こうがいへのターミナル駅えきとして発達はったつした。上野うえのは東北とうほく・北陸ほくりく方面ほうめんへの「北きたの玄関げんかん口こう」として発達はったつし、京成電鉄けいせいでんてつの拠点きょてんともなった。古ふるくから繁華はんか街がいであった浅草あさくさは東武鉄道とうぶてつどうの東京とうきょう側がわの起点きてんともなった。また、池袋いけぶくろは東武とうぶ・西武せいぶの、新宿しんじゅくは京王けいおう・小田急おだきゅう・西武せいぶの、渋谷しぶやは東急とうきゅう・京王けいおうの、品川しながわは京急けいきゅうのそれぞれ拠点きょてんとして発展はってんを遂とげた。

臨海りんかい副ふく都心としん以外いがいの6副ふく都心としんは「副ふく都心としん整備せいび指針ししん」で、臨海りんかい副ふく都心としんは「臨海りんかい副ふく都と心こころまちづくり推進すいしん計画けいかく」などで定さだめられている。そのため、東京とうきょう都との都市とし計画けいかくでは、6副ふく都心としんと臨海りんかい副ふく都心としんは別べつ扱あつかいになることがある。たとえば、6副ふく都心としんには定さだめられている業務ぎょうむ商業しょうぎょう市街地しがいちゾーンや複ふく合あい市街地しがいちゾーンが臨海りんかい副ふく都心としんにはないなどである。

新宿しんじゅく副ふく都心としんの内うち、都庁とちょうがある新宿しんじゅく区く西新宿にししんじゅくを特とくに新都しんと心しんという場合ばあいもある（新宿しんじゅく副ふく都心としん全体ぜんたいを指さす場合ばあいもある）。

新しん拠点きょてん

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2001年ねんの「東京とうきょうの新あたらしい都市としづくりビジョン」で東京とうきょう都とが定さだめた、副ふく都心としんに準じゅんずる地域ちいき。交通こうつうの要衝ようしょうであり、多様たような機能きのうを備そなえた複ふく合あい拠点きょてんとして再さい開発かいはつが進すすめられている。

東京とうきょう隣県りんけんの拠点きょてん地区ちく

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新しん都心としん

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東京とうきょう近郊きんこうの新都しんと心こころ（新しん副ふく都心としん）として、以下いかの3か所しょがある（北きたからの順じゅんで表記ひょうき）。

これらは、東京とうきょう都心としん部ぶに集中しゅうちゅうしたオフィス機能きのうを分散ぶんさんするために計画けいかくされた。旧きゅう国鉄こくてつ操車そうしゃ場じょう跡あとや工場こうじょう跡あと、または埋うめ立たてなどによる未み開発かいはつ地域ちいきなどの広ひろい土地とちが用意よういされ、ある程度ていど分散ぶんさんはしたが、集積しゅうせきとまでは行いかなかった。そのため現在げんざいでもこれらの地区ちくには空あき地ちが多おおく残のこり、開発かいはつに伴ともなう負債ふさいが各かく自治体じちたいの財政ざいせいを圧迫あっぱくしているが、官公庁かんこうちょう庁舎ちょうしゃの移転いてんや企業きぎょう誘致ゆうち活動かつどうなどにより徐々じょじょに改善かいぜんしつつある。さいたま新都しんと心しんは東京とうきょうから関東かんとう地方ちほうなどを管轄かんかつする一部いちぶの政府せいふ機関きかんが移転いてんしている。幕張まくはり新都しんと心しんは国内外こくないがいの約やく450社しゃの企業きぎょうが活動かつどうするオフィスビル街がいとなっており、業務ぎょうむ機能きのうや研究けんきゅう開発かいはつ機能きのうが集積しゅうせきしている。みなとみらい21はみなとみらい線せんが開通かいつうし、日産自動車にっさんじどうしゃやいすゞ自動車ずじどうしゃといった大だい企業きぎょうの本社ほんしゃ誘致ゆうちに成功せいこうしている。

また、さいたま市し・千葉ちば市し・横浜よこはま市しといった東京とうきょう都と心こころ周辺しゅうへんに位置いちする各かく都市としは東京とうきょうのベッドタウンとしての性格せいかくが比較的ひかくてき強つよく、県庁けんちょう所在地しょざいち及および政令せいれい指定してい都市としであるにも関かかわらず都市とし中心ちゅうしん部ぶの求心力きゅうしんりょくが低ひくい。そのため昼夜ちゅうや間あいだ人口じんこう比率ひりつが100を下回したまわっている（この傾向けいこうは川崎かわさき市しや相模原さがみはら市しも同様どうようである）。これらの新しん都心としんは各かく都市としの業務ぎょうむ機能きのうおよび各かく都市としの求心力きゅうしんりょく強化きょうかを図はかる狙ねらいがある。

圏内けんないの政令せいれい指定してい都市とし

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さいたま市し･さいたま新都しんと心こころ
 
千葉ちば市し･幕張まくはり新都しんと心こころ
 
横浜よこはま市し･みなとみらい21
 
川崎かわさき市し･武蔵むさし小杉こすぎ
 
相模原さがみはら市し･橋本はしもと
さいたま市し
立地りっち適正てきせい化か計画けいかく未み作成さくせい（都心としん不ふ確定かくてい）[4]
さいたま市しは、大宮おおみや駅えき・さいたま新都しんと心しん駅えき（経済けいざい・交通こうつう・政府せいふ機関きかんの中心ちゅうしん拠点きょてん）および浦和うらわ駅えき（県けん機関きかんの集積しゅうせき地ち）といった通勤つうきん者しゃが多おおい地区ちくを「都心としん景観けいかん拠点きょてん」とし、その周辺しゅうへん住宅じゅうたく街がいである主要しゅような生活せいかつ拠点きょてんの各かく地区ちくを「副ふく都心としん景観けいかん拠点きょてん」として策定さくていしている。
また、さいたま市しでは大宮おおみや駅えきの大だい規模きぼな再さい開発かいはつ（大宮おおみや駅えきグランドセントラルステーション化か構想こうそう）による「東日本ひがしにっぽんの玄関げんかん口こう」としての機能きのう強化きょうかのため、駅えきビル・駅えき周辺しゅうへん建物たてもの・道路どうろ・バスターミナルの再さい開発かいはつに加くわえ地下ちか開発かいはつ等とうがそれぞれ検討けんとうされており、広域こういき都心としん化かに向むけた準備じゅんびが進すすめられている。
千葉ちば市し
立地りっち適正てきせい化か計画けいかく公表こうひょう済ずみ[4]
都心としん - 千葉ちば都と心こころ（千葉ちば駅えき、千葉ちば中央ちゅうおう駅えき、本千葉ほんちば駅えき、千葉ちばみなと周辺しゅうへん）
新しん都心としん - 幕張まくはり新都しんと心こころ（海浜幕張かいひんまくはり駅えき周辺しゅうへん）
副ふく都心としん - 蘇我そが副ふく都心としん（蘇我そが駅えき周辺しゅうへん）
千葉ちば市しには、都心としん・新しん都心としん・副ふく都心としんと異ことなる名称めいしょうを与あたえられた地区ちくがあるが、3者しゃとも機能きのう的てきには「都心としん」としている。
重要じゅうよう地域ちいき拠点きょてん（副ふく都心としん機能きのう）- 稲毛いなげ、幕張まくはり、都賀つが、鎌取かまとり
地域ちいき拠点きょてん（生活せいかつ拠点きょてん） - 検見川けみがわ浜はま、稲毛いなげ海岸かいがん、土気つちけ、誉田ほんだ、千城台ちしろだい、西にし千葉ちば、検見川けみがわ、幕張本郷まくはりほんごう、浜野はまの
産業さんぎょう拠点きょてん（産業さんぎょう集積しゅうせき地ち） - 川崎かわさき町まち、新港しんこう、千種ちくさ町まちなど
横浜よこはま市し
立地りっち適正てきせい化か計画けいかく未み作成さくせい（都心としん不ふ確定かくてい）[4]
都心としん（ツインコア） - 横浜よこはま都と心こころ（関内かんない・関せき外がい地区ちく、横浜よこはまみなとみらい21（MM21）地区ちく、横浜よこはま駅えき周辺しゅうへん地区ちく[13]）[14] 及および新横浜しんよこはま都心としん（城しろ郷地ごうじ区く（小机こづくえ駅えき周辺しゅうへん地区ちく）、羽沢はざわ地区ちく（羽沢はざわ横浜国大よこはまこくだい駅えき周辺しゅうへん地区ちく）、新羽にっぱ地区ちく（新しん羽はね・北きた新横浜しんよこはま駅えき周辺しゅうへん地区ちく）、新横浜しんよこはま地区ちく（新横浜しんよこはま駅えき周辺しゅうへん地区ちく））[15]
主要しゅような生活せいかつ拠点きょてん（旧きゅう:副ふく都心としん）[16][17] - 鶴見つるみ駅えき周辺しゅうへん、港北こうほくNT（港北こうほくニュータウン）センター、二俣川ふたまたがわ・鶴つるヶ峰ほう駅えき周辺しゅうへん、戸塚とつか駅えき周辺しゅうへん、上大岡かみおおおか駅えき周辺しゅうへん
川崎かわさき市し
立地りっち適正てきせい化か計画けいかく未み作成さくせい（都心としん不ふ確定かくてい）[4]
広域こういき拠点きょてん - 川崎かわさき駅えき周辺しゅうへん地区ちく、武蔵むさし小杉こすぎ駅えき周辺しゅうへん地区ちく、新しん百ひゃく合ごうヶ丘おか駅えき周辺しゅうへん地区ちく
川崎かわさき市しには「広域こういき拠点きょてん」が3つあるが、都心としん・副ふく都心としんなどに分類ぶんるいされていない。
相模原さがみはら市し
立地りっち適正てきせい化か計画けいかく公表こうひょう済ずみ[4]
都市としの核かく - 橋本はしもと駅えき、相模大野さがみおおの駅えき、相模原さがみはら駅えきの周辺しゅうへん
相模原さがみはら市しはベッドタウン的てき要素ようそが強つよく、小規模しょうきぼな都心としんが複数ふくすう存在そんざいする。なお、中心ちゅうしん市街地しがいち法ほうでは橋本はしもと駅えき周辺しゅうへんと相模大野さがみおおの駅えき周辺しゅうへんが都市とし核かくと認定にんていされ、神奈川かながわ県けんの地域ちいき計画けいかくでは橋本はしもと駅えき周辺しゅうへんが広域こういき拠点きょてんとされている。

京阪神けいはんしん大都市だいとし圏けん

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近畿きんき圏けんは、主おもに大阪おおさか市し、京都きょうと市し、神戸こうべ市しを中心ちゅうしんに京阪神けいはんしん大都市だいとし圏けん（近畿大きんきだい都市とし圏けんとも呼よぶ）を形成けいせいしており、一般いっぱん的てきにはその範囲はんいは関西かんさい2府ふ4県けん（大阪おおさか府ふ・京都きょうと府ふ・兵庫ひょうご県けん・奈良なら県けん・滋賀しが県けん・和歌山わかやま県けん）に及およぶ（三重みえ県けんの伊賀いが地方ちほうを含ふくめることもある）。日本にっぽんで二に番目ばんめに大おおきな都市とし圏けんであり、西日本にしにほんの中心ちゅうしん的てき地域ちいきでもある。また、世界せかい有数ゆうすうの都市とし圏けんでもあり、人口じんこう規模きぼはロサンゼルスに匹敵ひってきする。その中なかでも、特とくに大阪おおさかに中心ちゅうしん業務ぎょうむ機能きのうが集中しゅうちゅうし、近畿きんき圏けん（関西かんさい地方ちほう）におけるビジネスセンターとなっている。また、大阪おおさか市しの都心としん部ぶは、大阪おおさか都心としん6区くと呼よばれる。これらは中世ちゅうせいからの伝統でんとう的てきな都心としんである船場ふなば地区ちくに加くわえ、古代こだい(4世紀せいき〜)に大阪おおさかの都心としんであった上町うえまち地区ちく、また江戸えど時代じだいに開発かいはつされた下船げせん場じょう、中之島なかのしま、堂島どうじま、島之内しまのうちなどを包括ほうかつしている。また京都きょうと市しでも、上京かみぎょう区く・中京ちゅうきょう区く・下京しもぎょう区くの3区くを、京都きょうと都心としん3区くや洛中らくちゅう3区くと呼よぶことがある。

圏内けんないの政令せいれい指定してい都市とし

編集へんしゅう

首都しゅと圏けんにおける東京とうきょうの地位ちいと比くらべ、近畿大きんきだい都市とし圏けんにおける大阪おおさかへの企業きぎょう本社ほんしゃの集積しゅうせきは圧倒的あっとうてきではなく、またかつての首都しゅとであったなどの歴史れきし的てきな経緯けいいから京都きょうと市しや港みなと町まちの神戸こうべ市しに本社ほんしゃを置おく企業きぎょうも多おおい。京都きょうと市し及および神戸こうべ市しともに昼夜ちゅうや間あいだ人口じんこう比率ひりつは100を上回うわまわり、それぞれ都市とし圏けんが設定せっていされている。しかし京都きょうとでは、任天堂にんてんどうや京きょうセラなど多おおくの上場じょうじょう企業きぎょうの本社ほんしゃが中心ちゅうしん業務ぎょうむ地区ちくではなく郊外こうがいに分散ぶんさんし、神戸こうべは、山やまと海うみに挟はさまれた地形ちけいのため都心としんの土地とちが狭せまく、旧来きゅうらいの都心としん地区ちく以外いがいのポートアイランドなどの埋立うめたて地ちなどへ業務ぎょうむ地ち集積しゅうせきが進すすんでいる。

堺さかい市しは、大阪おおさか市しの都市とし化かの膨張ぼうちょうに呑のみ込こまれる形かたちで発展はってんしたため、自みずから都市としの中心ちゅうしんを持もたない拠点きょてん性せいのない衛星えいせい都市とし（ベッドタウン）型がたの街まちとして今日きょうに至いたっている。戦前せんぜん戦後せんごを通つうじ、周辺しゅうへん部ぶの農村のうそんを合併がっぺいし市域しいきを拡張かくちょうしたが、大阪おおさか市しへの依存いぞん度どが大おおきく、結果けっか的てきに市域しいき内ないに拠点きょてん性せいを持もたないまま都市とし化かが進すすんでしまった。

大阪おおさか市しおよび大阪おおさか都市とし圏けん

編集へんしゅう
 
梅田うめだ方面ほうめんを望のぞむ
 
難波なんば方面ほうめん
 
中之島なかのしま
 
本町ほんまち

大阪おおさか市しおよび大阪おおさか都市とし圏けんの都心としん部ぶは平地ひらちで格子こうし状じょうの道路どうろが整備せいびされ、地下鉄ちかてつ各かく路線ろせんが縦横じゅうおうに走はしっている。都心としんは下町したまちと工業こうぎょう地帯ちたいで周囲しゅういが囲かこまれ、その外側そとがわに山やまの手てや郊外こうがい住宅じゅうたく地ちが広ひろがる都市とし構造こうぞうを持もち、都心としんとホワイトカラー住宅じゅうたく地ち（ベッドタウン）が隔絶かくぜつされている。「大阪おおさか都心としん6区く」も参照さんしょう。

大阪おおさかの都心としん部ぶ

編集へんしゅう

大阪おおさか都心としん6区く

大阪おおさか市しの都心としん部ぶは、現在げんざいは御堂筋みどうすじ及および地下鉄ちかてつ御堂筋線みどうすじせんを背骨せぼねとして大阪環状線おおさかかんじょうせん内うち（西側にしがわは新しんなにわ筋すじまで）に面めん的てきに広ひろがる。旧来きゅうらいの都心としん部ぶは堺さかい筋すじを中心ちゅうしんとして堂島どうじま川がわ以南いなん・道頓堀どうとんぼり川がわ以北いほく・東西とうざいはそれぞれ横堀よこぼり川がわに囲かこまれたエリアであったが、大正たいしょう期きに第だい七なな代だい大阪おおさか市長しちょう・関せき一はじめによって御堂筋みどうすじの拡幅かくふくや地下鉄ちかてつ御堂筋線みどうすじせんの整備せいびがなされ、戦後せんご復興ふっこう期きの梅田うめだエリアの整備せいび（闇市やみいちを整理せいりし再さい開発かいはつビル＜大阪おおさか駅前えきまえ第だい一いち～第だい四よんビル＞の建設けんせつ）もあり、御堂筋みどうすじを中心ちゅうしんとして北きたは梅田うめだまで、南みなみは難波なんばまでの地域ちいきを中心ちゅうしんとして形成けいせいされるようになった。在ざい阪ばん大手おおて私鉄してつの主要しゅよう幹線かんせんは実質じっしつ的てきな延長えんちょう路線ろせんを含ふくめて考かんがえると全すべての路線ろせんが御堂筋みどうすじ線せんと接続せつぞくしており、それぞれターミナルを形成けいせいしている。大阪おおさかでは梅田うめだを中心ちゅうしんとしたキタと難波なんば・心斎橋しんさいばしを中心ちゅうしんとしたミナミが2大だい繁華はんか街がいに位置付いちづけられており、特とくにミナミは心斎橋しんさいばし・難波なんば・道頓堀どうとんぼり・千日前せんにちまえなどが広域こういき的てきかつ一体いったい的てきな巨大きょだいな繁華はんか街がいを形成けいせいしている。キタ・ミナミ以外いがいにも天王寺てんのうじ・阿倍野あべのや新しん世界せかいといった繁華はんか街がいを持もつ。

関西かんさい圏けんでは神戸こうべ市しや京都きょうと市しには大阪おおさか市しに通勤つうきん通学つうがくする者ものも多おおくいるが両りょう都市としに本社ほんしゃを持もつ企業きぎょうも多おおい。東京とうきょう圏けんのさいたま市し・千葉ちば市し・横浜よこはま市しなどと異ことなり、両市りょうしはそれぞれの神戸こうべ都市とし圏けんと京都きょうと都市とし圏けんを形成けいせいし、昼間ひるま人口じんこう比率ひりつも100を越こえている。そのため、京阪神けいはんしんの三さん都とそれぞれの都心としん部ぶを結むすぶJRや私鉄してつ線せんが乗のり入いれる梅田うめだや淀屋橋よどやばしの駅前えきまえにオフィス需要じゅようが大おおきく、特とくに梅田うめだは大だい規模きぼ再さい開発かいはつにより伝統でんとう的てきなオフィス街がい・中心ちゅうしん業務ぎょうむ地区ちく（CBD）である淀屋橋よどやばし・中之島なかのしま・船場ふなばを越こえる超ちょう高層こうそうビル群ぐんを形成けいせいしている。他ほかにもOBP（大阪おおさかビジネスパーク）に超ちょう高層こうそうビル街がいが見みられる。また、大阪おおさか市し・神戸こうべ市し・京都きょうと市しはJR西日本にしにほん及および関西かんさい私鉄してつ各社かくしゃの鉄道てつどう網もうで結むすばれている。

また、地下鉄ちかてつ御堂筋みどうすじ線せんと高速こうそく道路どうろのような高架こうか道路どうろの新しん御堂筋みどうすじ（国道こくどう423号線ごうせん）をインフラとした新大阪しんおおさか・江坂えさか・千里中央せんりちゅうおうでも業務ぎょうむ機能きのうが集中しゅうちゅうし、副ふく都心としんとしての再さい開発かいはつが進すすんでいる。

大阪おおさかの副ふく都心としん

編集へんしゅう

大阪おおさか市しの場合ばあいは都心としんと副ふく都心としんをはっきり区別くべつするということが一般いっぱん的てきでないものの、高校こうこう地理ちりでは、都心としんは梅田うめだ・堂島どうじま・中之島なかのしま・淀屋橋よどやばし・本町ほんまち・心斎橋しんさいばし・難波なんば（なんば）・堀江ほりえ、副ふく都心としんは京橋きょうばし・OBPと天王寺てんのうじ・新大阪しんおおさか・福島ふくしまとしている。その他た、副ふく都心としんと定義ていぎされて列挙れっきょされることが多おおい箇所かしょは以下いかの通とおり。なお、梅田うめだも副ふく都心としんとみなす場合ばあいがある[18]。

大阪おおさか市内しない
大阪おおさか市し郊外こうがい

京都きょうと市しおよび京都きょうと都市とし圏けん

編集へんしゅう
 
京都きょうと市し都心としん部ぶの夜景やけい
 
ビジネス街がいの四条しじょう烏丸からすま

京都きょうと府ふの都市とし計画けいかく区域くいきマスタープランでは、都心としんは四条しじょう烏丸からすまを囲かこむ幹線かんせん道路どうろ（河原町かわらまち通どおり、五条ごじょう通とおる、堀川ほりかわ通とおる、御池おいけ通とおる）の地域ちいき周辺しゅうへんを指さし[19]、京都きょうと市しの立地りっち適正てきせい化か計画けいかくでは、歴史れきし的てき都心としん地区ちく、京都きょうと駅えき周辺しゅうへん、二に条じょう・丹波口たんばぐち・梅小路うめこうじ周辺しゅうへんの3つの広域こういき拠点きょてんを都心としんと呼よぶ[20]。四条しじょう河原町かわらまちと四条しじょう烏丸からすまは隣接りんせつしており、四条しじょう河原町かわらまちは繁華はんか街がい、四条しじょう烏丸からすまはビジネス街がいとしての性格せいかくが強つよい。

上京かみぎょう区く・中京ちゅうきょう区く・下京しもぎょう区くを都心としん3区く、あるいは東山ひがしやま区くを加くわえて都心としんとすることもある[21]。

京都きょうと市しの都心としん

神戸こうべ市し

編集へんしゅう
 
三宮さんのみや･海岸かいがん通どおり

立地りっち適正てきせい化か計画けいかく公表こうひょう済ずみ[4]

都心としん
副ふく都心としん
新しん都心としん

堺さかい市し

編集へんしゅう
 
堺さかい市し･堺さかい東ひがし

立地りっち適正てきせい化か計画けいかく未み作成さくせい（都心としん不ふ確定かくてい）[4]

都心としん
新しん都心としん
副ふく次つぎ拠点きょてん

中京ちゅうきょう大都市だいとし圏けん

編集へんしゅう

中京ちゅうきょう圏けんは、名古屋なごや市しを中心ちゅうしんとした都市とし圏けん（名古屋なごや都市とし圏けん）が形成けいせいされており、その範囲はんいは東海とうかい地方ちほう（東海とうかい3県けん）である愛知あいち県けん全域ぜんいき、岐阜ぎふ県けん南部なんぶ、三重みえ県けん北部ほくぶに及およぶ日本にっぽんで3番目ばんめに大おおきな都市とし圏けんである。また世界せかい有数ゆうすうの都市とし圏けん人口じんこうを有ゆうするメガシティでもあり、フランスのパリやイギリスのロンドンなどの世界せかい都市としに匹敵ひってきする都市とし圏けん人口じんこうを有ゆうする。中なかでも中枢ちゅうすうとなる名古屋なごや市しは、中部ちゅうぶ地方ちほう・中ちゅう日本にっぽんの政治せいじ・経済けいざい・文化ぶんか・交通こうつうの中心ちゅうしん都市としでもある。
自動車じどうしゃ・航空こうくう宇宙うちゅう・鉄道てつどう・工作こうさく機械きかい・電子でんし機器ききなどの多岐たきにわたる産業さんぎょう集積しゅうせきが国内こくないで最もっとも高たかい地域ちいきであり、名古屋なごや市し以外いがいにも豊田とよだ市しや四日市よっかいち市し、刈谷かりや市しなど日本にっぽん最大さいだいの工業こうぎょう地帯ちたいである中京ちゅうきょう工業こうぎょう地帯ちたいの工業こうぎょう都市としが圏内けんないに無数むすう点在てんざいする[22]。 そのため、周辺しゅうへんの衛星えいせい都市としや幹線かんせん道路どうろ沿ぞいなどにも業務ぎょうむ集中しゅうちゅう地区ちくが存在そんざいするが、中京ちゅうきょう大都市だいとし圏けん全体ぜんたいでの商業しょうぎょうは名古屋なごや市しへの一極いっきょく集中しゅうちゅう傾向けいこうが強つよい。
日本にっぽんの貿易ぼうえき黒字くろじの大だい部分ぶぶんを稼かせぎ出だす地域ちいきでもあるため、グレーター・ナゴヤ・イニシアティブ（GNI）などの先進せんしん的てきな経済けいざい活動かつどうが国内こくないのみならず世界せかいへ向むけて行おこなわれている。

　名古屋なごや市し

編集へんしゅう
 
ミライタワー（名古屋なごやテレビ塔てれびとう）とオアシス21（栄さかえバスターミナル）
 
ミライタワーから見みた名駅めいえき地区ちく方面ほうめん
 
ミッドランドスクエアから栄さかえ地区ちく方面ほうめん
 
本町通ほんちょうどおりから望のぞむ伏見ふしみの金融きんゆう街がい

名古屋なごや市しの都心としんは栄さかえ･名駅めいえき･伏見ふしみ一帯いったいであり、東京とうきょう、大阪おおさかに次つぐ規模きぼである。都心としんは平地ひらちにあり、道路どうろは整然せいぜんとして幅員ふくいんが広ひろく、鉄道てつどう・高速こうそく道路どうろ・一般いっぱん道どうともによく整備せいびされている。地下鉄ちかてつなどの公共こうきょう交通こうつう機関きかんもよく発達はったつしていたため、都心としんの一極いっきょく的てきな高度こうど利用りようへの投資とうしよりも、周辺しゅうへん業務ぎょうむ地区ちくが際限さいげんなく広ひろがる傾向けいこうが強つよい。近年きんねんでは、中部ちゅうぶ国際こくさい空港くうこう（セントレア）へのアクセスも良よく、国家こっかプロジェクトであるリニア中央ちゅうおう新幹線しんかんせんが建設けんせつされるなど、鉄道てつどうの一大いちだい拠点きょてんである名古屋なごや駅えき周辺しゅうへん（名駅めいえき）に業務ぎょうむ集積しゅうせきが進すすんでいるほか百貨店ひゃっかてんなど商業しょうぎょう施設しせつも充実じゅうじつしてきている。1999年ねんのJRセントラルタワーズ開業かいぎょうを契機けいきに近年きんねんの再さい開発かいはつにより日本にっぽん屈指くっしの超ちょう高層こうそうビル街まちにまで発展はってんしている。2005年ねんの愛あい・地球ちきゅう博はくに合あわせて交通こうつう網もうが格段かくだんに発達はったつし、モータリゼーションが発達はったつした周辺しゅうへん都市としでは商業しょうぎょう機能きのうがロードサイド化かし、中部ちゅうぶ地方ちほう最大さいだいの商都しょうとである名古屋なごや市しへの物販ぶっぱんの集積しゅうせきが著いちじるしい。繁華はんか街がいである栄さかえエリアにはブランド直営ちょくえい路面ろめん店てんが軒のきを連つらね、名駅めいえきエリアの高級こうきゅうデパートも拡充かくじゅうしている。

　名古屋なごやの都心としん

編集へんしゅう

　名古屋なごやの副ふく都心としん

編集へんしゅう

名古屋なごやの副ふく都心としんは、地下鉄ちかてつとJR・名鉄めいてつ線せんとの乗換のりかえ客きゃく需要じゅようから大おおきく発達はったつした金山かなやま地区ちく1つを正式せいしきに副ふく都心としんと定義ていぎしている。1999年ねん（平成へいせい11年ねん）に金山かなやま南みなみビルが、2005年ねん（平成へいせい17年ねん）にアスナル金山かなやまが開業かいぎょうした。その他たにも、東部とうぶの今池いまいけは、古ふるくから音楽おんがくや映画えいがなどのサブカルチャーの中心ちゅうしんとして今いまでも芸能げいのう関係かんけいの施設しせつが点在てんざいする。北部ほくぶの大曽根おおそねは、1997年ねん（平成へいせい9年ねん）にナゴヤドームが開場かいじょうしたことにより商業しょうぎょう施設しせつが建設けんせつされ商圏しょうけんとして伸のびを見みせている。西部せいぶの笹島ささじまでは、大だい規模きぼ再さい開発かいはつ地区ちくとしてささしまライブ24地区ちくが新しん都心としんとして再さい開発かいはつされグローバルゲートが出来できるなど今後こんごの整備せいびが注目ちゅうもくされている。南部なんぶのベイエリアである金城きんじょう埠頭ふとうでも、レゴランド・ジャパン・リゾートが開業かいぎょうし、名古屋なごや市し国際こくさい展示てんじ場じょうの再さい開発かいはつや名古屋なごや港こう旅客りょかくターミナルを金城きんじょうふ頭とう駅えき東部とうぶへ移転いてんする再さい開発かいはつが計画けいかくされ、今後こんごの発展はってんが注目ちゅうもくされる。

　副ふく都心としん

広域こういき拠点きょてん
拠点きょてん市街地しがいち

地方ちほう中枢ちゅうすう都市とし圏けん

編集へんしゅう
「札さつ仙せん広こう福ぶく」も参照さんしょう

地方ちほう中枢ちゅうすう都市とし圏けんの都心としん部ぶでは都市とし計画けいかく法ほうに基もとづき、三さん大都市だいとし圏けんと同様どうようにオフィスに加くわえ中心ちゅうしん駅えきやその都市としを代表だいひょうする繁華はんか街がい（商店しょうてん街がいや商業しょうぎょう施設しせつ）、歓楽街かんらくがい（飲食いんしょく店てん街がい）、宿泊しゅくはく施設しせつ、観光かんこうスポットなどが連つらなっている。ただし、かつて都心としんにあった卸売おろしうり企業きぎょうに関かんしては、トラックによる都心としんの交通こうつう渋滞じゅうたいが問題もんだいになった高度こうど経済けいざい成長せいちょう期きに、流通りゅうつう地区ちくを郊外こうがいに新設しんせつして移転いてんさせている都市としもある。近年きんねんは都心としん回帰かいきにより、マンション建設けんせつも活発かっぱつである。

地方ちほう中枢ちゅうすう都市とし圏けんは地場じば企業きぎょうに加くわえ、それぞれの地方ちほう全体ぜんたいを管轄かんかつする支店してん・支社ししゃも進出しんしゅつしているため「支店してん経済けいざい都市とし」とも呼よばれて来きたが、近年きんねんでは地方ちほうから三さん大都市だいとし圏けんへ支店してんを出だす企業きぎょうや、災害さいがい対策たいさくの一環いっかんとして本社ほんしゃ機能きのうを地方ちほうに分散ぶんさんする動うごきも増ふえている[23]。本社ほんしゃとの交通こうつうの利便りべん性せいが高たかい地区ちく、すなわち中心ちゅうしん駅えき（3都市としとも空港くうこう連絡れんらく鉄道てつどうが発着はっちゃくする）に近ちかい都心としんのオフィス需要じゅようが高たかく、オフィス用ようの貸かし室しつが多おおく供給きょうきゅうされている。しかし、市域しいき内ないのバランスのとれた発展はってんや、バブル景気けいき期き前後ぜんこうには地価ちか暴騰ぼうとうの抑制よくせいを目的もくてきとし、市し当局とうきょくが都心としんから離はなれた地区ちくに副ふく都心としんを複数ふくすう設定せっていし、それぞれ大だい区画くかくの土地とちを供給きょうきゅうした。しかし、ほとんどの副ふく都心としんでは大だい区画くかくでも採算さいさん性せいのあるショッピングモールや複ふく合あい商業しょうぎょう施設しせつ、マンション、病院びょういん、スポーツ施設しせつなどによって占しめられ、札幌さっぽろや福岡ふくおかでは大型おおがたホテルの進出しんしゅつも見みられるものの、業務ぎょうむ機能きのうの集中しゅうちゅうが出来できた例れいはまれである。基本きほん的てきには営業えいぎょう所しょ需要じゅよう、すなわち中小ちゅうしょう規模きぼビル需要じゅようがほとんどで、東京とうきょう・名古屋なごや・大阪おおさかの副ふく都心としんとは異ことなりかなり小規模しょうきぼである。ただし福岡ふくおか市しでは、福岡空港ふくおかくうこうの制限せいげん表面ひょうめんにより高層こうそうビルが建たてられない都心としんに対たいし、同どう空港くうこうから離はなれた副ふく都心としんでは高層こうそう化かが可能かのうであるため、シーサイドももちや千早ちはやではMタワーやTNC放送ほうそう会館かいかんなどの業務ぎょうむ用よう大型おおがたビルも見みられ、札幌さっぽろ市しに置おいてはホクノー新しん札幌さっぽろビルや現在げんざい建たて替かえ中ちゅうのドーコンビルなど、地場じば企業きぎょうの自社じしゃビルも存在そんざいしている。

一方いっぽう、工業こうぎょうが発展はってんしている広島ひろしま都市とし圏けんや北九州きたきゅうしゅう都市とし圏けんでは、工場こうじょう敷地しきち内ないにオフィスが設もうけられたり、その周囲しゅういに関連かんれん会社かいしゃが集中しゅうちゅうしたりする例れいが多おおく、人口じんこう規模きぼや都市とし内ないGDPに比くらべて都心としん部ぶのオフィス需要じゅようはさほど大おおきくならない（両りょう都市としとも空港くうこう連絡れんらく鉄道てつどうはない）。そのため、都心としん部ぶは小規模しょうきぼになる。副ふく都心としんは形成けいせいされないか、若もしくは商業しょうぎょう（物販ぶっぱん・サービス）のみの集積しゅうせき地ちとなる。

市し 80ｍ以上いじょう
業務ぎょうむビル 		都心としん内ないの鉄道てつどう・軌道きどう駅えき数すう 都心としん内ない二に次じ交通こうつう事業じぎょう （都心としんを含ふくむ）
観光かんこう循環じゅんかんバス
棟むね
数かず 		地ち
上うえ
駅えき 		地ち
下した
駅えき 		モノ
レー
ル駅えき 		電でん
停とま 		新しん幹みき
線せん駅えき 		空港くうこう
連絡れんらく
鉄道てつどう 		100円えんバス コミュニティ
サイクル
札幌さっぽろ市し 18[24] 2[25] 10[26] － 7[27] － エアポート 都心としん内ない100円えんバス[28] ポロクル[† 4][29] さっぽろうぉーく[30]
さっぽろ散策さんさくバス[† 5]
仙台せんだい市し 17[31] 1 10 － － 仙台せんだい駅えき 仙台せんだい空港くうこう
アクセス線せん 		（120円えんパッ区く） DATE BIKE るーぷる仙台せんだい
広島ひろしま市し 20[32] 1 02 － 16[† 6] 広島ひろしま駅えき － － ぴーすくる[33] めいぷる〜ぷ
めいぷるスカイ
北九州きたきゅうしゅう市し 2[34] 2 － 4 － 小倉こくら駅えき － 100円えんバス[35][36] シティバイク[37] －
福岡ふくおか市し 7[38] 3 13[† 7] － － 博多はかた駅えき 地下鉄ちかてつ
空港線くうこうせん 		福岡ふくおか都心としん150円えんバス[39] チャリチャリ 福岡ふくおかオープントップバス
  • 北九州きたきゅうしゅう市しの一部いちぶの地区ちくのみ中心ちゅうしん市街地しがいち活性かっせい化か基本きほん計画けいかくの対象たいしょう区域くいき。[40]

札幌さっぽろ市し

編集へんしゅう
 
都心としん：すすきの
 
都心としん：大通だいつう公園こうえん
 
副ふく都心としん：新しん札幌さっぽろ副ふく都心としん
 
地域ちいき中心ちゅうしん核かく：琴似ことに

立地りっち適正てきせい化か計画けいかく公表こうひょう済ずみ[4]

 
札幌さっぽろ駅えき
 
札幌さっぽろ市しCBD

札幌さっぽろ市しは、立地りっち適正てきせい化か計画けいかくに基もとづいた都市とし機能きのう誘導ゆうどう区域くいき（都心としん）を定義付ていぎづけており、その面積めんせきは480haである。地域ちいき交流こうりゅう拠点きょてんの総そう面積めんせきは530haで都市とし機能きのう誘導ゆうどう区域くいきの合計ごうけい面積めんせきは1010haにも上のぼる。[41]支店してん経済けいざい都市としと言いわれる都市としの中なかでも極きわめてその割合わりあいが低ひくく、食糧しょくりょう生産せいさん量りょうが豊富ほうふな北海道ほっかいどうの特徴とくちょうを生いかして地場じばの飲食いんしょく店てん企業きぎょうがとても多おおくなっており、観光かんこう客きゃくを惹ひきつける要素ようそになっている。市域しいき全体ぜんたいにタウンシップ制せいをベースとする整然せいぜんとした区画くかくが施ほどこされ、除雪じょせつした雪ゆきを一時いちじ的てきに置おくための広ひろい路肩ろかたを設定せっていした大おおきな道路どうろが縦横じゅうおうに走はしっているが、高速こうそく道路どうろと都心としんを結むすぶ幹線かんせん道路どうろ（国道こくどう5号線ごうせん）では冬道ふゆみちの慢性まんせい的てきな渋滞じゅうたいが懸念けねんされ、都心としんアクセス道路どうろ（地域ちいき高だか規格きかく道路どうろ）を建設けんせつ中ちゅうである。[42] 都心としんは、地下鉄ちかてつ南北なんぼく線せん、東豊線とうほうせん、東西線とうざいせんが交差こうさする大通おおどおり駅えきを中心ちゅうしんに広ひろがっている。地下鉄ちかてつ沿ぞいや幹線かんせん道路どうろ沿ぞいに業務ぎょうむ地区ちくが分散ぶんさんしており、地域ちいき拠点きょてんでは空中くうちゅう歩廊ほろうが[43]、都心としんでは地下道ちかどうが発達はったつしているため地下ちか直結ちょっけつのビルが多おおく建たち並ならんでいる。[44] 近年きんねんでは200m級きゅうの超ちょう高層こうそうビルが都心としんに置おいて3棟むね計画けいかくされている。[45][46][47]

札幌さっぽろ駅えきは新しん千歳空港ちとせくうこうへと鉄道てつどうが直通ちょくつうし、道外みちそとの本社ほんしゃ・支社ししゃとの行いき来きが頻繁ひんぱんな大だい企業きぎょうの需要じゅようがある。また道内どうない主要しゅよう都市としとを結むすぶ都市とし間あいだバスが集約しゅうやくする札幌さっぽろ駅えきバスターミナルも立地りっちし、道内どうないにドミナンスがある企業きぎょうの需要じゅようも高たかい。こうした背景はいけいから、高層こうそうオフィスビルのJRタワー（駅えきビル）が建設けんせつされて成功せいこうをみており、他ほかにも都心としんでの高層こうそうオフィスビル建設けんせつが始はじまっている。なお、都心としんには札幌さっぽろ駅えき前まえ以外いがいにも都市とし間あいだバスの発着はっちゃくする大型おおがたバスターミナルとして、大通だいつう公園こうえんの東端ひがしばた付近ふきんに札幌さっぽろ市し交通こうつう局きょくが大通だいつうバスセンター、北海道中央ほっかいどうちゅうおうバスが札幌さっぽろターミナルを設置せっちし、道内どうないの鉄道てつどうインフラの弱よわさを補完ほかんしている。

空港くうこうへの快速かいそく電車でんしゃが停とままる新しん札幌さっぽろ副ふく都心としんは、地元じもと企業きぎょうの本社ほんしゃの移転いてんや空港くうこう利用りよう者しゃ向むけ高層こうそうホテルの進出しんしゅつがみられたが、近年きんねん再さい開発かいはつが進すすみI・G街まち区くにて病院びょういん４棟むね、高層こうそうタワーマンション１棟むね、商業しょうぎょう施設しせつ１棟むね、ホテル１棟むね、学校がっこう2校こうを建設けんせつ中ちゅうである。[48] 市し当局とうきょくが地域ちいき中心ちゅうしん核かく（琴似ことに・大谷地おおやちなど）と設定せっていしている地区ちくとの違ちがいはそれほどない。

都心としん
副ふく都心としん[52]
流通りゅうつう[53]
  • 大谷地おおやち流通りゅうつう業務ぎょうむ地区ちく
広域こういき交流こうりゅう拠点きょてん（他た都市とし生活せいかつ圏けん）[54]
地域ちいき中心ちゅうしん核かく[54]

※広域こういき交流こうりゅう拠点きょてんは、地域ちいき中心ちゅうしん核かくの機能きのうも併あわせ持もつ。

仙台せんだい市し

編集へんしゅう
 
都心としん部ぶ：国分こくぶ町まち
 
都心としん部ぶ：一番町いちばんちょう
 
副ふく都心としん：泉いずみ中央ちゅうおう

立地りっち適正てきせい化か計画けいかく未み作成さくせい（都心としん不ふ確定かくてい）[4]

 
仙台せんだい駅えき
 
仙台せんだい市しCBD
 
仙台せんだい市し地下鉄ちかてつのゾーン運賃うんちん制せいエリア（200円えん均一きんいつ運賃うんちんエリア）の範囲はんい

仙台せんだい市しは立地りっち適正てきせい化か計画けいかく未み作成さくせいなため「都心としん」は定義ていぎづけられていないが、都市とし再生さいせい緊急きんきゅう整備せいび地域ちいきとして定さだめられている都心としん地区ちく（都心としん部ぶ）の面積めんせきは297haである。[55]仙台せんだい市しは、江戸えど時代じだいの城下町じょうかまち部分ぶぶんに都心としんが形成けいせいされているが、オフィスビルは戦災せんさい復興ふっこう時じにつくられた大おおきな通とおり沿ぞい、中心ちゅうしん商業しょうぎょう地ちは大通おおどおりに囲かこまれたブロック内ないの拡幅かくふくされなかった道みち沿ぞい、という構造こうぞうを基本きほんとした業務ぎょうむ・商業しょうぎょう混在こんざい型がた都心としん部ぶとなっている。宮城みやぎ県けん沖おき地震じしんの避難ひなん経路けいろの問題もんだいや、東京とうきょうに近ちかいこと（新幹線しんかんせんで1時じ間あいだ30分ふん）によるオフィス需要じゅようの限界げんかいから20-30階かい建だて程度ていどの高層こうそう化かに留とまるものの、仙台せんだい駅えき周辺しゅうへんは東京とうきょうとの行いき来きが多おおい大だい企業きぎょうや東北とうほく地方ちほうを管轄かんかつする支店してんが多おおく、オフィスビルの高層こうそう化かとビジネスホテルの進出しんしゅつ傾向けいこうが強つよい。2007年ねん（平成へいせい19年ねん）3月がつに仙台せんだい駅えきと仙台せんだい空港くうこうを結むすぶ仙台せんだい空港くうこうアクセス線せんが開通かいつうしたが、仙台せんだいに支店してんを設もうけている企業きぎょうの本社ほんしゃのほとんどが東京とうきょうにあるため、羽田はた便びんのない仙台せんだい空港くうこうへの空港くうこう連絡れんらく鉄道てつどうが与あたえるビジネスへのインパクトは小ちいさかった。なお、2010年ねんに東北新幹線とうほくしんかんせんが新しん青森あおもり駅えきまで延伸えんしんし、東北とうほく地方ちほう全すべての県庁けんちょう所在地しょざいちに新幹線しんかんせんが通とおることになった。これにより、東北とうほく地方ちほうの業務ぎょうむに、東京とうきょう集約しゅうやく、仙台せんだい集約しゅうやく、北きた東北とうほくは盛岡もりおか集約しゅうやくなどの選択肢せんたくしが生うまれることが予想よそうされている（仙台せんだい市しと山形やまがた市しとの間あいだに新幹線しんかんせんはないが、仙台せんだい - 山形やまがた線せんや仙山線せんざんせんなどで繋つながれている）。

2000年ねん（平成へいせい12年ねん）前後ぜんこうから始はじまった東北とうほく地方ちほうの陸上りくじょう交通こうつうの再編さいへんの動うごきなどにより経済けいざい圏けんが形成けいせいされ、仙台せんだい・宮城みやぎデスティネーションキャンペーンに向むけて、都心としんの物販ぶっぱんでは仙台せんだい駅えき西口にしぐちが国内こくないブランド、一番町いちばんちょう三さん丁目ちょうめが海外かいがいブランドの集積しゅうせき地ちとなっている。

市し当局とうきょくの設定せっていする副ふく都心としんは、泉いずみ中央ちゅうおう（北きた）・長町ながまち（南みなみ）・愛子あいこ（西にし）があったが、業務ぎょうむ機能きのうが集あつまったのは泉いずみ中央ちゅうおうと長町ながまちのみで、現在げんざい、愛子あいこにはついては副ふく都心としんの指定していも曖昧あいまいになっている。泉いずみ中央ちゅうおう副ふく都心としんは、地下鉄ちかてつのターミナル駅えき周辺しゅうへんの大だい区画くかく部分ぶぶんの未み開発かいはつ地区ちくが駐車ちゅうしゃ場じょうとして残のこるが、周囲しゅういに中小ちゅうしょう区画くかくが多おおかったため、開発かいはつ初期しょきはロードサイドショップが集中しゅうちゅうし、その後ごは中小ちゅうしょう規模きぼオフィスビルやマンションに置おき換かわった。また、都心としんから離はなれたターミナルであり、ベガルタ仙台せんだいのホームスタジアムがあることも手伝てつだって、飲のみ屋や街がいが形成けいせいされつつある。もう一方いっぽうの長町ながまち副ふく都心としんは、都心としんに近ちかいために業務ぎょうむ機能きのうの集中しゅうちゅうは見みられず、商業しょうぎょう中心ちゅうしん、およびマンション街がいとなっている。なお、長町ながまち駅えき前まえが都市とし再生さいせい機構きこうなどにより再さい開発かいはつ中ちゅうである。

都心としん部ぶ[56]
  • 中心ちゅうしん業務ぎょうむ地区ちく : 都心としん地区ちくとだけ明記めいき　※商業しょうぎょう・業務ぎょうむ中心ちゅうしんゾーン：東ひがしは榴ヶ岡つつじがおか駅えき、西にしは西公園にしこうえん通どおり、南みなみは五橋いつつばし駅えき、北きたは北きた四番よんばん町まちの範囲はんい
  • 周辺しゅうへん業務ぎょうむ地区ちく : 都心としん地区ちく範囲はんい内ないに含ふくむ
  • 繁華はんか街がい : 一番町いちばんちょう (仙台せんだい市し)、中央ちゅうおう (仙台せんだい市し)
  • 歓楽街かんらくがい : 国分こくぶ町まち
副ふく都心としん・広域こういき拠点きょてん[57]
流通りゅうつう[57]
  • 流通りゅうつう地区ちく : 仙台せんだい塩釜しおがま港こう周辺しゅうへん地区ちく

福岡ふくおか市し

編集へんしゅう
 
都心としん：天神てんじん
 
都心としん：中洲なかす
 
副ふく都心としん：シーサイドももち

立地りっち適正てきせい化か計画けいかく未み作成さくせい（都心としん不ふ確定かくてい）[4]

 
博多はかた駅えき
 
福岡ふくおか市しCBD

福岡ふくおか市しは立地りっち適正てきせい化か計画けいかく未み作成さくせいなため「都心としん」は定義ていぎづけられていないが、都市とし再生さいせい緊急きんきゅう整備せいび地域ちいきとして定さだめられている都心としん地域ちいき（都心としん部ぶ）の面積めんせきは455ha中ちゅう、約やく231ha（特定とくてい地域ちいき）である[58]。福岡空港ふくおかくうこうからの直線ちょくせん距離きょりが博多はかた駅えきで約やく3km、西鉄にしてつ福岡ふくおか（天神てんじん）駅えきで約やく5kmと近接きんせつしているため、福岡ふくおか市しでは同どう空港くうこうの制限せいげん表面ひょうめん[59] の規制きせいから都心としん部ぶにおける高層こうそうビルの建設けんせつは不可能ふかのうであり、10m～70mの中なか低層ていそうビルが建たち並ならぶ都心としん部ぶが形成けいせいされている。都心としん部ぶは中洲なかす地区ちくを挟はさんで大おおきく博多はかたエリアと天神てんじんエリアとに分わかれる。博多はかたエリアは博多はかた駅えき（新幹線しんかんせん・在来ざいらい線せん）、バス（博多はかたバスターミナル）、福岡空港ふくおかくうこうの利用りように至便しべんであるため業務ぎょうむ機能きのうが集積しゅうせきしている。一方いっぽう、天神てんじんエリアは私鉄してつ、地下鉄ちかてつのターミナルが形成けいせいされているほか、昭和しょうわ初期しょきより西日本鉄道にしにっぽんてつどうの主導しゅどうで商業しょうぎょう機能きのうを集積しゅうせきさせた経緯けいいもあり、商業しょうぎょう機能きのうの需要じゅようが高たかく百貨店ひゃっかてんなどの商業しょうぎょう施設しせつが高度こうどに集積しゅうせきしている。これらの地区ちくは博多はかた駅えきおよび福岡空港ふくおかくうこうとを地下鉄ちかてつ空港線くうこうせんが結むすんでおり、国内こくないでも屈指くっしの利便りべん性せいを有ゆうする都心としん部ぶを形成けいせいしている。なお、九州きゅうしゅう新幹線しんかんせん全通ぜんつうによるストロー現象げんしょうによって九州きゅうしゅう各地かくちから業務ぎょうむ機能きのうの移転いてんが活発かっぱつ化かし、空港くうこうとの近接きんせつ性せいにより全国ぜんこくの支社ししゃが集あつまるなどオフィスの需要じゅようが高たかまっている事ことを踏ふまえ、都心としん部ぶ機能きのう更新こうしん誘導ゆうどう方策ほうさくと題だいし要件ようけんを満みたした事業じぎょうに限かぎり、博多はかた地区ちくに置おいては容積ようせき率りつの緩和かんわ[60]、天神てんじん地区ちくに置おいては高たかさ制限せいげんも115mまで規制きせい緩和かんわ[61] させる方策ほうさくが功こうを奏そうし、2024年ねんまでに天神てんじん・博多はかた両りょう地区ちく合あわせて30棟むね以上いじょうの老朽ろうきゅう化かしたビルの建替たてかえ計画けいかくが予定よていされている。博多港はかたこう周辺しゅうへんのウォーターフロント地区ちくに第だい3の都心としん部ぶを形成けいせいする計画けいかくもあり今後こんごの動向どうこうに注目ちゅうもくが集あつまっていたが、コロナの影響えいきょうでインバウンドが激減げきげんし計画けいかくを大幅おおはばに見直みなおす方針ほうしんである[62]。

福岡ふくおか市しでは都心としん部ぶに高層こうそうビルが建たてられないため、超ちょう高層こうそうビル、高層こうそうマンションといえば郊外こうがい、とりわけ副ふく都心としんと呼よばれるエリアに集中しゅうちゅうしている。副ふく都心としんの1つである「西部せいぶ広域こういき拠点きょてん」の一角いっかくをなすシーサイドももちでは、ビル・マンションの高たかさは概おおむね80m～140m程度ていどに留とどまっているが、業務ぎょうむ機能きのうが集積しゅうせきする副ふく都心としんの規模きぼとしては地方ちほう都市としの中なかでも稀まれな大おおきさである。また1989年ねん（平成へいせい元年がんねん）になると西にし区くの姪浜めいのはま駅えき南側みなみがわの姪浜めいのはま地区ちくで土地とち区画くかく整理せいり事業じぎょうが始はじまり、15年ねんの事業じぎょう期間きかんを経へて現在げんざいは姪浜めいのはまも西にしの副ふく都心としんとして進展しんてんしつつある。他たの副ふく都心としんとしては、「西部せいぶ広域こういき拠点きょてん」として早良さわら区く西新にしじん及および藤崎ふじさき、「東部とうぶ広域こういき拠点きょてん」として東ひがし区く香椎かしい及および千早ちはや、「南部なんぶ広域こういき拠点きょてん」として南みなみ区く大橋おおはしがある。いずれも業務ぎょうむの集積しゅうせきは少すくなく商業しょうぎょう中心ちゅうしんとしての発達はったつ程度ていどに留とどまっている。物販ぶっぱん面めんにおいては、超ちょう広域こういき商圏しょうけんを抱かかえる天神てんじん地区ちくへの一極いっきょく集中しゅうちゅう状態じょうたいが続つづいているが、天神てんじんの中心ちゅうしん部ぶの再さい開発かいはつが停滞ていたいしているために商業しょうぎょうエリアが西南せいなん方かたへと拡大かくだいする傾向けいこうにある。

都心としん部ぶ[63]
  • 中心ちゅうしん業務ぎょうむ地区ちく: 博多はかた駅えき地区ちく、博多はかた部ぶ地区ちく、天神てんじん地区ちく、渡辺わたなべ通とおる地区ちく
  • 周辺しゅうへん業務ぎょうむ地区ちく : 大手門おおてもん、千代ちよ・東公園ひがしこうえんエリアなど
  • 繁華はんか街がい : 天神てんじん、大名だいみょう、川端かわばた通商つうしょう店てん街がい、博多はかた駅えき周辺しゅうへん
  • 歓楽街かんらくがい : 中洲なかす、西中洲にしなかす
流通りゅうつう
福岡ふくおか流通りゅうつう業務ぎょうむ地区ちく[64]
副ふく都心としん（広域こういき拠点きょてん）[65]
  • 「西部せいぶ広域こういき拠点きょてん」:西新にしじん・藤崎ふじさき・シーサイドももち
  • 「東部とうぶ広域こういき拠点きょてん」:香椎かしい・千早ちはや
  • 「南部なんぶ広域こういき拠点きょてん」:大橋おおはし地区ちく
地域ちいき拠点きょてん[65]
  • 和白わじろ、箱崎はこざき、雑餉隈ざつしょのくま、六本松ろっぽんまつ・鳥飼とりかい・別府べっぷ、長住ながずみ・花畑はなはた、野芥のけ、姪浜めいのはま、橋本はしもと、今宿いまじゅく・周船寺すせんじ

工業こうぎょう都市とし

編集へんしゅう

広島ひろしま市し

編集へんしゅう
 
都心としん：金座きんざ街がい
 
都心としん：本通ほんどおり
 
副ふく都心としん：横川よこかわ

立地りっち適正てきせい化か計画けいかく公表こうひょう済ずみ[4]

 
広島ひろしま駅えき
 
広島ひろしま市しCBD

広島ひろしま市しは、中国ちゅうごく地方ちほう及および中国ちゅうごく・四国しこく地方ちほう最大さいだい都市としであり、この地方ちほうを管轄かんかつする機能きのうを持もつ都市としである。広島ひろしま市しの都市とし機能きのうは、太田おおた川がわデルタ内うちに集中しゅうちゅうしている。 都心としん部ぶはデルタの中なか北部ほくぶにあり、北端ほくたんが広島ひろしま駅えき北口きたぐち周辺しゅうへんおよび県道けんどう84号ごう、西端せいたんが天満てんま川がわ、南端なんたんが国道こくどう2号ごう、東ひがし端はしが段原だんばら再さい開発かいはつ事業じぎょう区域くいきおよび東広島ひがしひろしま貨物かもつ駅えき貨物かもつヤード跡地あとちで囲かこまれた地域ちいきである。
広島空港ひろしまくうこう移転いてんによってビルの高層こうそう化かが可能かのうになったため、超ちょう高層こうそうビルが広島ひろしま駅えき前ぜんや平和へいわ大通おおどおり沿ぞいなどに、本社ほんしゃビル・ホテル・マンションが中心ちゅうしんとなり立たち並ならぶ。 鉄道てつどうでは、2002年ねん（平成へいせい14年ねん）からJR西日本にしにほんが広島ひろしまシティネットワークを構築こうちくし、広域こういき交通こうつうを担になっている広島ひろしま駅えきは1日にち14万まん人にんが乗降じょうこうする中国ちゅうごく地方ちほう最大さいだいの駅えきである。近年きんねんでは、広島ひろしま駅前えきまえ再さい開発かいはつによって業務ぎょうむ機能きのうが広島ひろしま駅えき周辺しゅうへんへ集積しゅうせきされつつある。 また、広島電鉄ひろしまでんてつにおいては1999年ねん（平成へいせい11年ねん）からは超ちょう低てい床ゆか車両しゃりょうの導入どうにゅうが始はじまった。これに加くわえて2001年ねん（平成へいせい13年ねん）に広ひろ電でん西にし広島ひろしま駅えきの改良かいりょうがなされ、2003年ねん（平成へいせい15年ねん）には横川よこがわ駅えきにおいて広ひろ電でんの電でん停とまが駅前えきまえ広場ひろばに移設いせつの上うえに駅前えきまえ広場ひろばの改良かいりょう整備せいびが実施じっしされた。 広島ひろしま港こうでも広島ひろしま港こう停留ていりゅう場じょうが移設いせつされるなど、「都心としんへの玄関げんかん口こう」としての整備せいびが進すすんだ（広島ひろしま港こうは、広島ひろしま湾わん内うちや松山まつやま港こうからの船ふねが発着はっちゃくし、通勤つうきん・通学つうがく客きゃくが多おおい）。 さらに、都市とし高速こうそくである広島ひろしま高速こうそく道路どうろも放射状ほうしゃじょうの路線ろせんが整備せいびされ、郊外こうがいから都心としんへのアクセス向上こうじょうが進すすんだ。

一方いっぽうで、1994年ねん広島ひろしまアジア大会たいかいを機きに太田川おおたがわデルタ内ないから広島空港ひろしまくうこうを移転いてんし、西風せいふう新都しんとや東広島ひがしひろしま市しに大学だいがく等とうの教育きょういく機関きかんを多数たすう移転いてんさせ、近年きんねんでは広島ひろしま市民しみん球場きゅうじょうを都心としん部ぶから広島ひろしま駅えきヤード跡地あとちへ移転いてんさせるなど、デルタ内ないの都市とし機能きのう転換てんかんが進すすめられている[66]。

なお、広島ひろしま西にし飛行場ひこうじょうは直線ちょくせん距離きょりで紙屋町かみやちょう交差点こうさてんから約やく5kmと都心としんと近接きんせつしているものの、同どう空港くうこうでは円錐えんすい表面ひょうめんおよび外側そとがわ水平すいへい表面ひょうめんが設定せっていされておらず、水平すいへい表面ひょうめんが半径はんけい3,000mと小ちいさく設定せっていされているため、都心としんの高層こうそうビル等とうの高たかさは同どう空港くうこうの制限せいげん表面ひょうめん[67] による規制きせいを受うけない。

都心としん
広域こういき拠点きょてん地区ちく
流通りゅうつう
広域こういき拠点きょてん
地域ちいき拠点きょてん

北九州きたきゅうしゅう市し

編集へんしゅう
 
都心としん：小倉こくら駅えき周辺しゅうへん
 
副ふく都心としん：黒崎くろさき駅えき周辺しゅうへん

立地りっち適正てきせい化か計画けいかく公表こうひょう済ずみ[4]

北九州きたきゅうしゅう市しは、高度こうど経済けいざい成長せいちょう期きの1963年ねん（昭和しょうわ38年ねん）に門司もじ市し、小倉こくら市し、若松わかまつ市し、八幡やはた市し、戸畑とばた市し（市制しせい施行しこう順じゅん）の5市し対等たいとう合併がっぺいで発足ほっそくした市しであり、「多核たかく都市とし論ろん」に基もとづいて旧きゅう5市しの均衡きんこう発展はってんを目指めざしてきたが、市制しせい施行しこうおよび政令せいれい指定してい都市とし移行いこう25周年しゅうねんを迎むかえた1988年ねん（昭和しょうわ63年ねん）に北九州きたきゅうしゅう市しルネッサンス構想こうそうを策定さくていし、小倉おぐら都心としんと黒崎くろさき副ふく都心としんを中心ちゅうしんとした「集中しゅうちゅう型がた都市とし」へと政策せいさく転換てんかんした。同どう構想こうそうにおいて都市とし軸じくの外そとに位置いちする地域ちいきでは、門司もじ港こうレトロ、北九州きたきゅうしゅう学術がくじゅつ研究けんきゅう都市としなど、業務ぎょうむ以外いがいの都市とし機能きのう集積しゅうせきが図はかられた。

市しが指定していする小倉こくら都心としんは、小倉こくら駅えきを中心ちゅうしんにおおよそ国道こくどう3号ごう、市し道原どうばら町まち金田かねだ1号線ごうせん、市道しどう堅けん町まち大門おおもん1号線ごうせん、そして小倉こくら港こうの海岸かいがん線せんにより囲かこまれるエリアで、面積めんせきは380ha[68][69]。小倉こくら駅えきおよびその周辺しゅうへんは、同どう駅えきに接続せつぞくするJR各線かくせんと北九州きたきゅうしゅうモノレール、関東かんとう・関西かんさい方面ほうめんのフェリーが発着はっちゃくする新門しんもん司つかさフェリーターミナルとの間あいだの無料むりょう送迎そうげいバス、そして高速こうそくバスが発着はっちゃくするバスターミナルにより陸りく・海うみの交通こうつうの要衝ようしょうとなっており、かつて門司もじ港こう地区ちくが担になっていた九州きゅうしゅうの玄関げんかん口こうの地位ちいを受うけ継ついでいる。また、おおよそX字形じけいになっている当市とうしの都市とし軸じくの交点こうてんに小倉こくら都心としんは位置いちし、北九州きたきゅうしゅう都市とし高速こうそく、国道こくどう、県道けんどうなどが集積しゅうせきする[70]。小倉こくら駅えき新幹線しんかんせん口こう（北口きたぐち）は国際こくさいコンベンション地区ちくとして再さい開発かいはつされ、ホテルや展示てんじ場じょうが集積しゅうせきしている[71]。小倉こくら駅えき小倉こくら城じょう口こう（南口みなみぐち）、かつ、紫川むらさきがわ右岸うがん（東岸とうがん）は当市とうしの中心ちゅうしん業務ぎょうむ地区ちくとなっており、小しょう区画くかくに中ちゅう低層ていそうのオフィスビルが密集みっしゅうして建たち並ならぶ[71]。また、魚町うおまち銀天ぎんてん街がいや旦だん過か市場いちばをはじめとする25の商店しょうてん街がい・市場いちばがひしめき合あう中心ちゅうしん商業しょうぎょう地区ちくともなっている[71]。西小倉にしおぐら駅えき南口みなみぐち、かつ、紫川むらさきがわ左岸さがん（西岸せいがん）には、リバーウォーク北九州きたきゅうしゅう、勝山かつやま公園こうえん（小倉こくら城じょう）、北九州きたきゅうしゅう市役所しやくしょといった動どう線せんが集あつまる施設しせつが集積しゅうせきする。これらの南側みなみがわは小倉おぐら陸軍りくぐん造兵ぞうへい廠しょう跡地あとちであり、土地とち区画くかく整理せいり事業じぎょうによって大だい区画くかくの土地とちが供給きょうきゅうされた。そのため、密集みっしゅう度どの高たかい右岸うがんとは対照たいしょう的てきな景観けいかんとなっている。

脚注きゃくちゅう

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[脚注きゃくちゅうの使つかい方かた]

注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ 耐震たいしん設計せっけいなどの技術ぎじゅつ革新かくしんにより、海うみに近ちかい低層ていそう地ちでも適地てきちであれば超ちょう高層こうそうビルが続々ぞくぞく建設けんせつされるようになった。
  2. ^ 例れい：三省堂さんせいどう『新しんコンサイス和英かずひで辞典じてん』（机上きじょう版ばん）第だい1版はん(1976)においては、「都心としん」の訳語やくごにthe center 〔heart〕 of Tokyo.のみが挙あげられている。
  3. ^ 東武鉄道とうぶてつどう浅草あさくさ駅えきが開業かいぎょうしたのは1931年ねん（昭和しょうわ6年ねん）、それまでは東武とうぶ亀戸線かめいどせんを経由けいゆして総武そうぶ鉄道てつどう（現げんJR総武そうぶ線せん）に乗のり入いれて両国橋りょうごくばし駅えきを都心としん側がわターミナルとしていた時期じきもあった
  4. ^ 降雪こうせつ期き以外いがいの半年はんとし間あいだ営業えいぎょう。
  5. ^ 夏季かき運行うんこう。
  6. ^ 広ひろ電でん駅前えきまえ大橋おおはし線せん・環状かんじょう線せん計画けいかくで電でん停とまが改廃かいはい予定よてい。
  7. ^ 一体いったい的てきな福岡ふくおか都と心こころエリアから離はなれている東比恵ひがしひえ駅えきおよび福岡空港ふくおかくうこう駅えきが、都市とし再生さいせい整備せいび計画けいかく事業じぎょうの範囲はんいに飛とび地ち的てきに組くみ込こまれた形かたちになっているので、両りょう駅えきは統計とうけいから外はずした。

出典しゅってん

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  1. ^ 『都心としん』 - コトバンク
  2. ^ 立地りっち適正てきせい化か計画けいかくの意義いぎと役割やくわり　～コンパクトシティ・プラス・ネットワークの推進すいしん～（国土こくど交通省こうつうしょう）
  3. ^ a b c 都市とし計画けいかく運用うんよう指針ししんにおける立地りっち適正てきせい化か計画けいかくに係かかる概要がいよう（国土こくど交通省こうつうしょう　都市とし局きょく　都市とし交通こうつう課か）
  4. ^ a b c d e f g h i j k l m n 立地りっち適正てきせい化か計画けいかくの作成さくせい状じょう況きょう（国土こくど交通省こうつうしょう）
  5. ^ 札幌さっぽろ市し都心としんにおける地区ちくまちづくり推進すいしん制度せいど
  6. ^ 千葉ちば市立しりつ地ち適正てきせい化か計画けいかく
  7. ^ なごや集約しゅうやく連携れんけい型がた魅力みりょくある名古屋なごやライフスタイルを育はぐくむ大都市だいとしの形成けいせいのために
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  59. ^ 福岡空港ふくおかくうこう事務所じむしょからのお知しらせ (PDF) （国土こくど交通省こうつうしょう大阪おおさか航空局こうくうきょく）… 福岡空港ふくおかくうこうの制限せいげん表面ひょうめん区域くいき図ずあり。
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  61. ^ 天神てんじんビッグバン
  62. ^ ウォーターフロント地区ちく（中央ちゅうおうふ頭とう・博多はかたふ頭とう）再さい整備せいびの事業じぎょう内容ないようの見直みなおしについて　福岡ふくおか市し
  63. ^ 都心としん部ぶ（福岡ふくおか市し）
  64. ^ 福岡ふくおか流通りゅうつう業務ぎょうむ地区ちくにおける施設しせつの建設けんせつ等とうの許可きょか基準きじゅん（流通りゅうつう業務ぎょうむ団地だんちを除のぞく）等とう
  65. ^ a b 福岡ふくおか市しが目指めざす将来しょうらい像ぞう（福岡ふくおか市し）
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  68. ^ 北九州きたきゅうしゅう市し小倉こくら都と心こころ地区ちく都市とし再生さいせい整備せいび計画けいかく (PDF) （北九州きたきゅうしゅう市し）
  69. ^ 社会しゃかい資本しほん総合そうごう整備せいび計画けいかく 北九州きたきゅうしゅう市し小倉こくら都と心こころ地区ちく都市とし再さい整備せいび計画けいかく (PDF) （北九州きたきゅうしゅう市し 2012年ねん3月がつ29日にち）
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  71. ^ a b c 北九州きたきゅうしゅう市し中心ちゅうしん市街地しがいち活性かっせい化か基本きほん計画けいかく（小倉こくら地区ちく・黒崎くろさき地区ちく）について (PDF) （国土こくど交通省こうつうしょう）

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