大だい同府どうふ

山西さんせい省しょうの大だい同府どうふの位置いち（1820年ねん）

大だい同府どうふ（だいどうふ）は、中国ちゅうごくにかつて存在そんざいした府ふ。遼りょう代だいから民みん国こく初年しょねんにかけて、現在げんざいの山西さんせい省しょう大だい同市どうし一帯いったいに設置せっちされた。

概要がいよう

1044年ねん（重じゅう熙13年ねん）、契ちぎり丹ににより雲くも州しゅうが大だい同府どうふに昇格しょうかくし、西京にしぎょうとされた。西京にしぎょう大同だいどう府ふは西京にしぎょう道どうに属ぞくし、大同だいどう・雲くも中ちゅう・奉たてまつ義よし・天成てんせい・長ちょう青あお・懐ふところ仁ひとし・懐ふところ安やすの7県けんと弘ひろ州しゅうに属ぞくする永えい寧やすし・順じゅん聖きよしの2県けんと徳とく州しゅうに属ぞくする宣せん徳とく県けんを管轄かんかつした。

金きむのとき、西京にしぎょう大同だいどう府ふは西京にしぎょう路ろに属ぞくし、大同だいどう・雲くも中ちゅう・天成てんせい・白はく登のぼる・懐ふところ仁ひとし・懐ふところ安やす・宣せん寧やすしの7県けんと奉たてまつ義よし・安やす七なな疃・窟くつ竜りゅう城じょうの3鎮を管轄かんかつした。

1288年ねん（至いたり元もと25年ねん）、元もとにより西京にしぎょう大同だいどう府ふは大同だいどう路ろと改あらためられた。大同だいどう路ろは中書ちゅうしょ省しょうに属ぞくし、録ろく事ごと司しと大同だいどう・白はく登のぼる・宣せん寧やすし・懐ふところ仁ひとし・平地ひらちの5県けんと弘ひろ州しゅうと渾源州しゅうと応おう州しゅうに属ぞくする金城きんじょう・山陰さんいんの2県けんと朔ついたち州しゅうに属ぞくする鄯陽・馬うま邑の2県けんと武たけ州しゅう・豊ゆたか州しゅう・東ひがし勝かつ州しゅう・雲くも内ない州しゅう、合あわせて1司つかさ5県けん8州しゅう州しゅう領りょう4県けんを管轄かんかつした。

1369年ねん（洪ひろし武たけ2年ねん）、明あきらにより大同だいどう路ろは大だい同府どうふと改あらためられた。大だい同府どうふは山西さんせい省しょうに属ぞくし、直属ちょくぞくの大同だいどう・懐ふところ仁じんの2県けんと渾源州しゅうと応おう州しゅうに属ぞくする山陰さんいん県けんと朔ついたち州しゅうに属ぞくする馬うま邑県と蔚州に属ぞくする広こう霊れい・広こう昌あきら・霊れい丘おかの3県けん、合あわせて4州しゅう7県けんを管轄かんかつした。

清きよしのとき、大だい同府どうふは山西さんせい省しょうに属ぞくし、大同だいどう・懐ふところ仁ひとし・山陰さんいん・陽ひ高だか・天てん鎮・広こう霊れい・霊れい丘おか・渾源州しゅう・応おう州しゅうの2州しゅう7県けんを管轄かんかつした。

1913年ねん、中華民国ちゅうかみんこくにより大だい同府どうふは廃止はいしされた。