福ふく州しゅう (福建ふっけん省しょう)

福ふく州しゅう（ふくしゅう）は、中国ちゅうごくにかつて存在そんざいした州しゅう。唐とう代だいから元もと 初はつにかけて、現在げんざいの福建ふっけん省しょう福ふく州しゅう市し一帯いったいに設置せっちされた。

概要がいよう

623年ねん（武徳ぶとく6年ねん）、唐とうにより隋ずいの建たて安やすし郡ぐんが泉州せんしゅうと改あらためられた。711年ねん（景けい雲くも2年ねん）、泉州せんしゅうは閩州と改称かいしょうされた。725年ねん（開ひらき元もと13年ねん）、閩州は福ふく州しゅうと改称かいしょうされた。742年ねん（天宝てんぽう元年がんねん）、福ふく州しゅうは長楽ながら郡ぐんと改称かいしょうされた。758年ねん（乾いぬい元はじめ元年がんねん）、長楽ながら郡ぐんは福ふく州しゅうの称しょうにもどされた。福ふく州しゅうは江南こうなん東道とうどうに属ぞくし、閩・侯ほう官かん・長楽ながら・福ぶく唐とう・古田ふるた・長ちょう渓けい・永えい泰やすし・梅うめ清きよし・連れん江こうの9県けんを管轄かんかつした。唐とう末まつに福ふく州しゅうに威武いぶ軍ぐんが置おかれ、王おう審しん知ちが威武いぶ軍ぐん節度せつど使しとなった。

唐とうが滅ほろび、王おう審しん知ちが閩王おうとなると、福ふく州しゅうは大だい都と督とく府ふに昇格しょうかくした。932年ねん（長ちょう興きょう3年ねん）、福ふく州しゅうは長楽ながら府ふと改あらためられた。

宋そうのとき、福ふく州しゅうは福建ふっけん路ろに属ぞくし、閩・侯ほう官かん・懐ふところ安やす・長楽ながら・福ぶく清きよし・古田ふるた・長ちょう渓けい・寧やすし徳とく・永福えいふく・羅ら源はじめ・閩清・連れん江えの12県けんを管轄かんかつした。

1278年ねん（至いたり元もと15年ねん）、元もとにより福ふく州しゅうは福ふく州しゅう路ろと改あらためられた。福ふく州しゅう路ろは江こう浙等処しょ行ゆき中書ちゅうしょ省しょうに属ぞくし、録ろく事ごと司しと閩・侯ほう官かん・懐ふところ安やす・長楽ながら・連れん江こう・羅ら源はじめ・古田ふるた・閩清・永福えいふくの9県けんと福ぶく清州きよすと福ぶく寧やすし州しゅうに属ぞくする寧やすし徳とく・福ぶく安やすの2県けんを管轄かんかつした。1367年ねん、朱しゅ元もと璋あきらにより福ふく州しゅう路ろは福ふく州しゅう府ふと改あらためられた。

明あきらのとき、福ふく州しゅう府ふは福建ふっけん省しょうに属ぞくし、閩・侯ほう官かん・長楽ながら・福ぶく清きよし・連れん江こう・羅ら源はじめ・古田ふるた・閩清・永福えいふくの9県けんを管轄かんかつした。

清きよしのとき、福ふく州しゅう府ふは福建ふっけん省しょうに属ぞくし、閩・侯ほう官かん・長楽ながら・福ぶく清きよし・連れん江こう・羅ら源はじめ・古田ふるた・屏へい南みなみ・閩清・永福えいふくの10県けんを管轄かんかつした。

1913年ねん、中華民国ちゅうかみんこくにより福ふく州しゅう府ふは廃止はいしされた。