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2009ねんシンガポールグランプリ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
シンガポールの旗 2009ねんシンガポールグランプリ
レース詳細しょうさい
日程にってい 2009ねんシーズンだい14せん
決勝けっしょう開催かいさい 9月27にち
開催かいさい シンガポール市街地しがいちコース
シンガポール マリーナ湾岸わんがん地域ちいき
コースちょう 5.073km
レース距離きょり 61しゅう(309.316km)
決勝けっしょう天候てんこう れ(ドライ)
ポールポジション
ドライバー
タイム 1'47.891
ファステストラップ
ドライバー スペインの旗 フェルナンド・アロンソ
タイム 1'48.240(Lap 53)
決勝けっしょう順位じゅんい
優勝ゆうしょう
2
3

2009ねんシンガポールグランプリ(2009ねんシンガポールグランプリ)は、2009ねんF1世界せかい選手権せんしゅけんだい14せんとして、2009ねん9月27にちシンガポール市街地しがいちコース開催かいさいされたシンガポールグランプリ正式せいしき名称めいしょう2009 FORMULA 1 Singapore Grand Prix

開催かいさいまえ

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昨年さくねんのレースから今年ことしのレースにかけてコースレイアウトが一部いちぶ変更へんこうされた。変更へんこうてんは、走行そうこうラインとかさなっていたピットの出入でいぐちながくなり、5から7コーナーの全開ぜんかい区間くかん一部いちぶさい舗装ほそうされた。さらに10コーナーのシケインもストレートにけないようになり、オーバーテイクをしやすくする目的もくてきで13コーナーがゆるくなり、14コーナーがタイトになった。 そのために1しゅうながさが6メートルほどながくなり5.073kmとなった。 また周辺しゅうへん建設けんせつラッシュでほこりがかなりまっており、そのためただでさえダスティな市街地しがいちコースであるのにさらにレコードライン以外いがいはかなりほこりっぽくなっていた。

また、直前ちょくぜんのフリー走行そうこうでルノーのロマン・グロージャンが前年ぜんねんにピケJr.がクラッシュしたところおな場所ばしょにクラッシュするというハプニングがきた(故意こいではなくただの偶然ぐうぜん)ため場内じょうないはどよめきがこった。

予選よせん

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展開てんかい

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気温きおん30℃、路面ろめん温度おんど30℃、湿度しつど74%の条件下じょうけんか予選よせんがスタート。

フェラーリジャンカルロ・フィジケラ先頭せんとう各車かくしゃアタックにはいる。ブラウンGPマクラーレンレッドブルウィリアムズニコ・ロズベルグはハードがわ、そののマシンはソフトがわのタイヤでアタックをおこなう。ハードがわのタイヤをいているルーベンス・バリチェロ最初さいしょに1ふん47びょうだいをマークする。

のこ時間じかんがなくなるなか上位じょうい15だいが1ふん48びょうってきたためにバリチェロが15番手ばんてギリギリまでがってしまったが、ソフトがわのタイヤにえて6番手ばんてタイムをマークする。ここでセッションが終了しゅうりょうし、フォース・インディアの2だいトロ・ロッソハイメ・アルグエルスアリ、フィジケラ、ルノーロマン・グロージャンがQ1敗退はいたいとなった。マクラーレンのルイス・ハミルトン唯一ゆいいつ1ふん46びょうだいをマークし、Q1トップとなった。

気温きおん30℃、路面ろめん温度おんど30℃、湿度しつど77%

まず、ブラウンGPの2だいがソフトがわのタイヤでワンツー体勢たいせいとなるが、直後ちょくごにロズベルグが1ふん46びょうだいをマークしトップにつ。

のこり1ふんり、Q3進出しんしゅつあらそいがはげしくなる。12番手ばんてBMWザウバーロバート・クビサが6番手ばんてタイムをマークし、バリチェロがノックアウトゾーンにちるが直後ちょくごに6番手ばんてタイムをマークし、今度こんどマーク・ウェバーがノックアウトゾーンにちる。今度こんどはそのウェバーが2番手ばんてタイムをマークし、つぎにウィリアムズの中嶋なかじま一貴かずたかが11番手ばんてちる。中嶋なかじま直後ちょくごにアタックをおこなうが自己じこベストを更新こうしんできず、Q2が終了しゅうりょう中嶋なかじま、ブラウンGPのジェンソン・バトン、フェラーリのキミ・ライコネン、トロ・ロッソのセバスチャン・ブエミトヨタヤルノ・トゥルーリがQ2敗退はいたいとなった。

気温きおん30℃、路面ろめん温度おんど30℃、湿度しつど79%

ロズベルグがトップタイムをマークし、直後ちょくごにレッドブルのセバスチャン・ベッテル上回うわまわってトップにつ。のこり4ふん今度こんどはハミルトンがトップにつ。

のこり3ふんほどになるとかくマシンが一度いちどピットにもどり、最後さいごのアタックをおこなう。しかしバリチェロがウォールにクラッシュし、のこり26びょう赤旗あかはた中断ちゅうだん実質じっしつここで予選よせん終了しゅうりょうしハミルトンがまえせんイタリアGPつづき、2せん連続れんぞくでポールポジションを獲得かくとく。ベッテル、ロズベルグ、ウェバーがそれにつづき、クラッシュしたバリチェロが5番手ばんてとなった。

結果けっか

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順位じゅんい No ドライバー コンストラクター Q1 Q2 Q3 グリッド
1 1 イギリスの旗 ルイス・ハミルトン マクラーレン-メルセデス 1'46.977 1'46.657 1'47.891 1
2 15 ドイツの旗 セバスチャン・ベッテル レッドブル-ルノー 1'47.541 1'46.362 1'48.204 2
3 16 ドイツの旗 ニコ・ロズベルグ ウィリアムズ-トヨタ 1'47.390 1'46.197 1'48.348 3
4 14 オーストラリアの旗 マーク・ウェバー レッドブル-ルノー 1'47.646 1'46.328 1'48.722 4
5 23 ブラジルの旗 ルーベンス・バリチェロ ブラウン-メルセデス 1'47.397 1'46.787 1'48.828 9
6 7 スペインの旗 フェルナンド・アロンソ ルノー 1'47.757 1'46.767 1'49.054 5
7 10 ドイツの旗 ティモ・グロック トヨタ 1'47.770 1'46.707 1'49.180 6
8 6 ドイツの旗 ニック・ハイドフェルド BMWザウバー 1'47.347 1'46.832 1'49.307 pit
9 5 ポーランドの旗 ロバート・クビサ BMWザウバー 1'47.615 1'46.813 1'49.514 7
10 2 フィンランドの旗 ヘイキ・コバライネン マクラーレン-メルセデス 1'47.542 1'46.842 1'49.778 8
11 17 日本の旗 中嶋なかじま一貴かずたか ウィリアムズ-トヨタ 1'47.637 1'47.013 10
12 22 イギリスの旗 ジェンソン・バトン ブラウン-メルセデス 1'47.180 1'47.141 11
13 4 フィンランドの旗 キミ・ライコネン フェラーリ 1'47.293 1'47.177 12
14 12 スイスの旗 セバスチャン・ブエミ トロ・ロッソ-フェラーリ 1'47.677 1'47.369 13
15 9 イタリアの旗 ヤルノ・トゥルーリ トヨタ 1'47.690 1'47.413 14
16 20 ドイツの旗 エイドリアン・スーティル フォース・インディア-メルセデス 1'48.231 15
17 11 スペインの旗 ハイメ・アルグエルスアリ トロ・ロッソ-フェラーリ 1'48.340 16
18 3 イタリアの旗 ジャンカルロ・フィジケラ フェラーリ 1'48.350 17
19 8 フランスの旗 ロマン・グロージャン ルノー 1'48.544 18
20 21 イタリアの旗 ヴィタントニオ・リウッツィ フォース・インディア-メルセデス 1'48.792 19
  • ルーベンス・バリチェロはギアボックス交換こうかんにより5グリッド降格こうかく
  • ニック・ハイドフェルドはペナルティーによりピットレーンスタート

決勝けっしょう

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予選よせん5のバリチェロが予選よせんまえにギアボックスを交換こうかんしていたために5グリッド降格こうかくのペナルティをけ、10番手ばんてスタート。予選よせん7のハイドフェルドは重量じゅうりょう発表はっぴょうにより、間違まちがったバラストをんで走行そうこうしていたことがかり、ギアボックスとエンジン交換こうかんおこないピットレーンスタートを選択せんたくしている。

展開てんかい

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タイヤはヴィタントニオ・リウッツィがソフトがわ、そののマシンがハードがわのタイヤを選択せんたく。スタートではポールポジションからスタートしたハミルトンがKERSにより1だいだけげる。そのうしろでは奇数きすうグリッドのロズベルグ、フェルナンド・アロンソがレッドブルぜいをかわして1つずつ順位じゅんいげる。11番手ばんてスタートのバトンは中嶋なかじまをかわして10番手ばんてがる。7コーナーでウェバーが外側そとがわからアロンソをかえすが、そのすきをついてさらティモ・グロックがアロンソをかわして5番手ばんてがる。オープニングラップではスタートが偶数ぐうすうグリッドだったマシンのおおくが順位じゅんいとしてしまう。3しゅうにグロージャンがブレーキトラブルによりはやくもリタイヤ。オープニングラップでウェバーがコースがいでアロンソをオーバーテイクしたことでペナルティをさけるため6しゅうにグロックとアロンソをまえす。市街地しがいちコースのためにコースではほこりっていたがこのあたりから路面ろめんからほこりばなくなってくる。上位じょういぜい段々だんだん間隔かんかくいてくるが、14番手ばんてのアルグエルスアリのタイムが上位じょういぜいよりも3~4びょうおそいためにまえのライコネンともおおきくひらき、アルグエルスアリを先頭せんとうに6だい隊列たいれつができる。

13しゅう、7~8コーナーにかけてグロックのマシンからパーツが落下らっかしたために、イエローフラッグがされる。17しゅうにベッテルがぜんマシンをつうじて最初さいしょにピットイン。タイヤはハードがわのままでコースにもどる。ほぼおなじタイミングで8コーナー手前てまえにあったパーツがのぞかれ、19しゅうにイエローフラッグが解除かいじょされる。18しゅうにロズベルグがピットインするが、ピット出口でぐち白線はくせんをカットしてしまい、のちにドライブスルーペナルティがせられる。おな周回しゅうかいでウェバー、フィジケラ、リウィッツィ、つぎ周回しゅうかいでグロック、バリチェロがピットイン。さらつぎ周回しゅうかいでトップのハミルトンがピットイン。トップのままコースにもどる。

アルグエルスアリにおさえられていたエイドリアン・スーティルが20しゅうの14コーナーでインをつくがけずに接触せっしょくしスピン、コースにもどろうとしたところでうしろからたハイドフェルドと接触せっしょく。これによりスーティルのマシンからフロントウィングが落下らっかさらにパーツがる。ハイドフェルドはみぎリアタイヤを破損はそんしリタイヤとなる。ハイドフェルドはこのリタイヤで連続れんぞく完走かんそう記録きろくが41レースでまってしまう。ここでセーフティーカーがはいり、1度目どめのピット作業さぎょうおこなっていないマシンが次々つぎつぎとピットにはいってくる。新人しんじんドライバーのアルグエルスアリはホースがついたまま発進はっしんしてしまい、あやうくホースをきちぎってしまいそうになる。接触せっしょくしたスーティルは結局けっきょく23しゅうにリタイヤとなってしまう。

25しゅうにセーフティーカーがもどり、26しゅうにレースが再開さいかいされる。27しゅうにロズベルグがペナルティを消化しょうかしたために14番手ばんてまで後退こうたいする。表彰台ひょうしょうだい確実かくじつおもわれていたロズベルグがここでポイント圏外けんがいへとおおきく順位じゅんいとす。そのロズベルグはセーフティーカーねらいで34しゅうにピットイン。タイヤもソフトがわのタイヤへえ、タイヤ義務ぎむたす。

39しゅうにベッテルがピットイン。しかしここで痛恨つうこん速度そくど違反いはんおかし、のちにドライブスルーペナルティがせられる。43しゅうにベッテルがペナルティを消化しょうかし、9番手ばんてがる。44しゅうウェバーのマシンからブレーキダストが出始ではじめる。直後ちょくごにピットインし、ブレーキダクトのなかをチェックしコースにもどる。45しゅうに2番手ばんて走行そうこうしていたグロックがピットイン。6番手ばんてでコースに復帰ふっきする。ブレーキに問題もんだいをかかえていたウェバーは46しゅうに1コーナーでスピンしウォールにクラッシュ。このタイミングでピットインをのこしていたマシンはセーフティーカーを警戒けいかいし、ピットにはいり、作業さぎょうませる。しかしアロンソはピットインをせずにコースじょうまり、かるいマシンで2ハミルトンとのはなしていく。バトンもピットインをせずに3番手ばんてまで順位じゅんいげ、2番手ばんてのハミルトンをう。トップを走行そうこうしていたアロンソがのこり11しゅうでピットイン、4番手ばんてでコースにもどる。つぎ周回しゅうかい今度こんどはバトンがピットイン。バリチェロを逆転ぎゃくてんし、5番手ばんてでコースにもどる。バトンのまえはチャンピオンシップをあらそうベッテル。ここでトロ・ロッソの2だいとレッドブルの1だいがブレーキトラブルによりリタイヤしたことが無線むせんでバトンにつたえられる。しかしのこり6しゅうでバトンのマシンからブレーキダストが出始ではじめる。後方こうほうではクビサ、中嶋なかじま、ライコネンが1びょうずつの間隔かんかくでポイントあらそいをえんじる。その順位じゅんい変動へんどうもなく、ハミルトンがポールトゥウィンで今期こんき2しょう。2はトヨタのグロック。トヨタはだい4せんバーレーンGP以来いらい表彰台ひょうしょうだいとなった。3昨年さくねんのウィナーのアロンソ。ルノーは今期こんきはつ表彰台ひょうしょうだい。4~6はベッテル、バトン、バリチェロとチャンピオンシップをあらそうドライバーがつづいた。7にコバライネン。8あらそいは中嶋なかじま、ライコネンをおさえてクビサがポイントを獲得かくとくした。

ブレーキトラブルによりリタイヤとなったウェバーはトップのバトンとのポイントが31.5pとなりこれでワールドチャンピオンの可能かのうせいがなくなった。

結果けっか

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順位じゅんい No ドライバー コンストラクター 周回しゅうかいすう タイム/リタイヤ グリッド ポイント
1 1 イギリスの旗 ルイス・ハミルトン マクラーレン-メルセデス 61 1:56'06.337 1 10
2 10 ドイツの旗 ティモ・グロック トヨタ 61 +9.634 6 8
3 7 スペインの旗 フェルナンド・アロンソ ルノー 61 +16.624 5 6
4 15 ドイツの旗 セバスチャン・ベッテル レッドブル-ルノー 61 +20.621 2 5
5 22 イギリスの旗 ジェンソン・バトン ブラウン-メルセデス 61 +30.015 11 4
6 23 ブラジルの旗 ルーベンス・バリチェロ ブラウン-メルセデス 61 +31.858 9 3
7 2 フィンランドの旗 ヘイキ・コバライネン マクラーレン-メルセデス 61 +36.157 8 2
8 5 ポーランドの旗 ロバート・クビサ BMWザウバー 61 +55.054 7 1
9 17 日本の旗 中嶋なかじま一貴かずたか ウィリアムズ-トヨタ 61 +56.054 10
10 4 フィンランドの旗 キミ・ライコネン フェラーリ 61 +58.892 12
11 16 ドイツの旗 ニコ・ロズベルグ ウィリアムズ-トヨタ 61 +59.777 3
12 9 イタリアの旗 ヤルノ・トゥルーリ トヨタ 61 +1'13.009 14
13 3 イタリアの旗 ジャンカルロ・フィジケラ フェラーリ 61 +1'19.890 17
14 21 イタリアの旗 ヴィタントニオ・リウッツィ フォース・インディア-メルセデス 61 +1'33.502 19
15 11 スペインの旗 ハイメ・アルグエルスアリ トロ・ロッソ-フェラーリ 47 ブレーキ 16
16 12 スイスの旗 セバスチャン・ブエミ トロ・ロッソ-フェラーリ 47 ギアボックス 13
Ret 14 オーストラリアの旗 マーク・ウェバー レッドブル-ルノー 45 ブレーキ 4
Ret 20 ドイツの旗 エイドリアン・スーティル フォース・インディア-メルセデス 23 アクシデントダメージ 15
Ret 6 ドイツの旗 ニック・ハイドフェルド BMWザウバー 19 アクシデント 20
Ret 8 フランスの旗 ロマン・グロージャン ルノー 3 ブレーキ 18

関連かんれん項目こうもく

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