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2004ねん日本にっぽんグランプリ (4りん)

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
日本の旗 2004ねん日本にっぽんグランプリ
レース詳細しょうさい
2004ねんF1世界せかい選手権せんしゅけんぜん18せんだい17せん
日程にってい 2004ねんシーズン
決勝けっしょう開催かいさい 10がつ10日とおか
正式せいしき名称めいしょう XXX Fuji Television Japanese Grand Prix
開催かいさい 鈴鹿すずかサーキット
三重みえけん鈴鹿すずか
コース Permanent racing facility
コースちょう 5.807
レース距離きょり 307.771
ポールポジション
ドライバー フェラーリ
タイム 1:33.542
ファステストラップ
ドライバー ブラジルの旗 ルーベンス・バリチェロ フェラーリ
タイム 1:32.730 (30しゅう
決勝けっしょう順位じゅんい
優勝ゆうしょう フェラーリ
2 ウィリアムズ-BMW
3 B・A・R-ホンダ

2004ねん日本にっぽんグランプリ ( Fuji Television Japanese Grand Prix) は、2004ねんF1世界せかい選手権せんしゅけんだい17せんとして、2004ねん平成へいせい16ねん10がつ10日とおか鈴鹿すずかサーキット開催かいさいされた。

概要がいよう

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2004ねんシーズンはすでにドライバーズ/コンストラクターズりょう選手権せんしゅけんともチャンピオンが決定けっていしており、注目ちゅうもくてんB・A・Rルノーのコンストラクターズ2あらそいであった。B・A・Rの佐藤さとう琢磨たくまアメリカGP自身じしんはつの3表彰台ひょうしょうだい経験けいけんしており、1990ねん日本にっぽんGP鈴木すずき久里くさと以来いらいとなる日本にっぽんGPでの表彰台ひょうしょうだい獲得かくとく期待きたいされた。

トヨタ母国ぼこくレースをむかえるにあたり、リカルド・ゾンタえて2005ねんせいドライバーに内定ないていしているヤルノ・トゥルーリ前倒まえだおしで起用きよう。あわせて最終さいしゅうせんブラジルGPはトゥルーリとゾンタのラインナップをむと発表はっぴょうした。この結果けっかオリビエ・パニス日本にっぽんGPがレースドライバーとしての最終さいしゅうレースになった[1]

スケジュール変更へんこう

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台風たいふう22ごう進路しんろ

金曜日きんようびのフリー走行そうこう台風たいふう22ごう接近せっきんによりヘビーウェットコンディションでおこなわれた。台風たいふう土曜どよう午後ごご紀伊きい半島はんとう直撃ちょくげきするおそれがあったため、土曜日どようびのフリー走行そうこう予選よせんをすべてキャンセルし、日曜日にちようび午前ごぜん9から予選よせん2セッション、午後ごご230ふんから決勝けっしょう同日どうじつ開催かいさいするという変則へんそくスケジュールに変更へんこうされた。自然しぜん現象げんしょうによる日程にってい延期えんきはF1世界せかい選手権せんしゅけん史上しじょうはじめてのケースとなった[2]。これにともない、日曜にちよう午前ごぜんちゅうのサポートレースは中止ちゅうしとなった。

ヨーロッパの人々ひとびとには「台風たいふう (Typhoon) 」という言葉ことば自体じたいなじみがうすく、ブリヂストンタイヤはプレスリリースのなかでそれについて説明せつめいした。かくチームは強風きょうふうそなえてピット機材きざい撤収てっしゅうし、サーキットは金曜きんようよるから完全かんぜん閉鎖へいさされた。台風たいふう進路しんろひがしはぐれたためおおきな被害ひがいはなく、土曜どよう午後ごごには天候てんこう回復かいふくし、午後ごご5には入場にゅうじょうゲートが開門かいもんされた。

予選よせん

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予選よせん展開てんかい

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日曜にちようあさのプレクオリファイ (PQ) 開始かいしあめんだものの路面ろめんはまだれており、あさみぞレインタイヤいてタイムアタックがおこなわれた。アタックじゅんのちになるほど路面ろめんかわいていくため、まえせん中国ちゅうごくGP成績せいせきわるかったもの有利ゆうりになった。今回こんかい復帰ふっきしたため最終さいしゅう出走しゅっそうとなったトゥルーリがトップタイムを記録きろく。2は12ばん出走しゅっそうミハエル・シューマッハフェラーリ)、3は18ばん出走しゅっそうラルフ・シューマッハウィリアムズ)、4は10ばん出走しゅっそうマーク・ウェバージャガー)。

Q2は路面ろめん所々ところどころれているものの、ドライタイヤでの走行そうこう可能かのうになった。セッション終盤しゅうばんにウェバー、ラルフ・シューマッハがトップタイムを記録きろくすると、つづけて登場とうじょうしたミハエル・シューマッハがおとうとのタイムを0.5びょうちぢめて今季こんき8かいのポールポジションを獲得かくとくした。中国ちゅうごくGPで優勝ゆうしょうしたルーベンス・バリチェロ(フェラーリ)はシケインでオーバーランして15。ほかにフェルナンド・アロンソ(ルノー)、キミ・ライコネンマクラーレン)、ファン・パブロ・モントーヤ(ウィリアムズ) といった有力ゆうりょく選手せんしゅも10以下いかしずんだ。15ばん出走しゅっそう佐藤さとうはシケインでおおきくスライドしたものの、セカンドロウの4ばんグリッドを獲得かくとくした。

予選よせん結果けっか

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順位じゅんい No ドライバー チーム Q2タイム[3] Q1順位じゅんい Q1タイム[4]
1 1 ドイツの旗 ミハエル・シューマッハ フェラーリ 1'33.542 2 1'38.397
2 4 ドイツの旗 ラルフ・シューマッハ ウィリアムズ-BMW 1'34.032 +0.490 3 1'38.864
3 14 オーストラリアの旗 マーク・ウェバー ジャガー-コスワース 1:34.571 +1.029 4 1'39.170
4 10 日本の旗 佐藤さとう琢磨たくま B・A・R-ホンダ 1'34.897 +1.355 6 1'40.135
5 9 イギリスの旗 ジェンソン・バトン B・A・R-ホンダ 1'35.157 +1.615 10 1'41.423
6 16 イタリアの旗 ヤルノ・トゥルーリ トヨタ 1'35.213 +1.671 1 1'37.716
7 11 イタリアの旗 ジャンカルロ・フィジケラ ザウバー-ペトロナス 1'36.136 +2.594 7 1'40.151
8 5 イギリスの旗 デビッド・クルサード マクラーレン-メルセデス 1'36.156 +2.614 9 1'41.126
9 7 カナダの旗 ジャック・ヴィルヌーヴ ルノー 1'36.274 +2.732 13 1'41.857
10 17 フランスの旗 オリビエ・パニス トヨタ 1'36.420 +2.878 5 1'40.029
11 8 スペインの旗 フェルナンド・アロンソ ルノー 1'36.663 +3.458 15 1'42.056
12 6 フィンランドの旗 キミ・ライコネン マクラーレン-メルセデス 1'36.820 +3.278 11 1'41.517
13 3 コロンビアの旗 ファン・パブロ・モントーヤ ウィリアムズ-BMW 1'37.653 +4.111 18 1'44.370
14 15 オーストリアの旗 クリスチャン・クリエン ジャガー-コスワース 1'38.258 +4.716 14 1'42.054
15 2 ブラジルの旗 ルーベンス・バリチェロ フェラーリ 1'38.637 +5.458 8 1'41.001
16 18 ドイツの旗 ニック・ハイドフェルド ジョーダン-フォード 1'41.953 +8.411 16 1'42.434
17 19 ドイツの旗 ティモ・グロック ジョーダン-フォード 1'43.533 +9.991 17 1'43.682
18 20 イタリアの旗 ジャンマリア・ブルーニ ミナルディ-コスワース 1'48.069 +14.527 19 1'45.415
19 21 ハンガリーの旗 ゾルト・バウムガルトナー ミナルディ-コスワース no time no time 20 no time
20 12 ブラジルの旗 フェリペ・マッサ ザウバー-ペトロナス no time no time 12 1'41.707
  • 予選よせん土曜どようのセッションが悪天候あくてんこうのため中止ちゅうしとなり、日曜にちよう午前ごぜんおこなわれた。

決勝けっしょう

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展開てんかい

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日曜にちよう午後ごご鈴鹿すずかサーキット上空じょうくうは、台風たいふう一過いっか晴天せいてん気温きおんは27路面ろめん温度おんどは33まで上昇じょうしょうしており、この週末しゅうまつはじめてのドライコンディションとなった。かくチームはドライようのセッティングを煮詰につめられないまま決勝けっしょうのぞむことになった。

スタートではフロントローにならんだシューマッハ兄弟きょうだい順当じゅんとうなスタートをる。予選よせん3のウェバーは加速かそくにぶり、予選よせん5のバトンが1コーナーまでに3番手ばんて浮上ふじょうした。オープニングラップ終了しゅうりょう順位じゅんいはミハエル(フェラーリ)、ラルフ(ウィリアムズ)、バトン(B・A・R)、佐藤さとう(B・A・R)、トゥルーリ(トヨタ)、ウェバー(ジャガー)、クルサード(マクラーレン)、ヴィルヌーヴ(ルノー)。

B・A・Rはピットストップ戦略せんりゃくをバトン2かい佐藤さとう3かいけており、佐藤さとう搭載とうさい燃料ねんりょうおもいバトンにまえふさがれてペースをげられない。7しゅう、Sコーナー区間くかんでバトンのまえたが、すでに2ラルフとのは9びょうまでひらいていた。

先頭せんとうあらそいはラルフがあにうしろにがったが、それはスタート燃料ねんりょうかるかったためで、9しゅうにはさきにピットストップにむ。ミハエルは13しゅうまでり、1かいのピットストップがわると、ふたりのあいだには16びょう以上いじょうひらいた。

3・4のB・A・Rいきおい後方こうほうではクルサード、フィジケラ、モントーヤ、アロンソ、バリチェロら中団ちゅうだんあらそいがはげしくなる。トゥルーリはタイヤのデグラデーションにくるしみ、徐々じょじょ順位じゅんいとした。21しゅう、ウェバーはシートのねつ上昇じょうしょうし、臀部でんぶをやけどするという奇妙きみょう理由りゆうでリタイアした。

予選よせん失敗しっぱいしたバリチェロはファステストラップ記録きろくしながらポジションを挽回ばんかい。38しゅうのシケインで5クルサードのインをいたが、進入しんにゅうラインをかぶせてきたクルサードと接触せっしょく。2だいともサスペンションにダメージをけてピットでリタイアした。バリチェロは今回こんかいが2004ねんシーズン唯一ゆいいつのリタイアとなった。

ミハエル・シューマッハは53しゅうすべてをトップで周回しゅうかいし、ポール・トゥ・ウィンで今季こんき13しょう達成たっせいした。レースのコメントでは「F1史上しじょうはじめてポールポジションと勝利しょうりおな獲得かくとくできたのは光栄こうえい[5]」とかたった。また、これが日本にっぽんGPにおける最後さいご勝利しょうり(6しょう)となった。おとうとのラルフはアメリカGP負傷ふしょうによる欠場けつじょうからぜん戦中せんちゅうこくGPで復帰ふっきし、鈴鹿すずか今季こんきはつ表彰台ひょうしょうだいとなった(失格しっかくカナダGPのぞく)。

佐藤さとうはスタートの出遅でおくれがひびき、レースちゅうにはかた古傷ふるきずいたみも再発さいはつし、バトンにぐ4表彰台ひょうしょうだい獲得かくとくはならなかった。B・A・Rは3せん連続れんぞくダブル入賞にゅうしょうとなり、最終さいしゅうせんのこしてルノーに16てんをつけ、コンストラクターズ2確保かくほいちちかづいた。

結果けっか

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順位じゅんい No ドライバー チーム 周回しゅうかい タイム グリッド ポイント
1 1 ドイツの旗 ミハエル・シューマッハ フェラーリ 53 1:24:26.985 1 10
2 4 ドイツの旗 ラルフ・シューマッハ ウィリアムズ-BMW 53 +14.098 2 8
3 9 イギリスの旗 ジェンソン・バトン B・A・R-ホンダ 53 +19.662 5 6
4 10 日本の旗 佐藤さとう琢磨たくま B・A・R-ホンダ 53 +31.781 4 5
5 8 スペインの旗 フェルナンド・アロンソ ルノー 53 +37.767 11 4
6 6 フィンランドの旗 キミ・ライコネン マクラーレン-メルセデス 53 +39.362 12 3
7 3 コロンビアの旗 ファン・パブロ・モントーヤ ウィリアムズ-BMW 53 +55.347 13 2
8 11 イタリアの旗 ジャンカルロ・フィジケラ ザウバー-ペトロナス 53 +56.276 7 1
9 12 ブラジルの旗 フェリペ・マッサ ザウバー-ペトロナス 53 +1:29.656 19  
10 7 カナダの旗 ジャック・ヴィルヌーヴ ルノー 52 +1 Lap 9  
11 16 イタリアの旗 ヤルノ・トゥルーリ トヨタ 52 +1 Lap 6  
12 15 オーストリアの旗 クリスチャン・クリエン ジャガー-コスワース 52 +1 Lap 14  
13 18 ドイツの旗 ニック・ハイドフェルド ジョーダン-フォード 52 +1 Lap 16  
14 17 フランスの旗 オリビエ・パニス トヨタ 51 +2 Lap 10  
15 19 ドイツの旗 ティモ・グロック ジョーダン-フォード 51 +2 Lap 17  
16 20 イタリアの旗 ジャンマリア・ブルーニ ミナルディ-コスワース 50 +3 Lap 18  
リタイア 21 ハンガリーの旗 ゾルト・バウムガルトナー ミナルディ-コスワース 41 スピン 20  
リタイア 5 イギリスの旗 デビッド・クルサード マクラーレン-メルセデス 38 接触せっしょく 8  
リタイア 2 ブラジルの旗 ルーベンス・バリチェロ フェラーリ 38 接触せっしょく 15  
リタイア 14 オーストラリアの旗 マーク・ウェバー ジャガー-コスワース 20 オーバーヒート 3  

だい17せん終了しゅうりょう時点じてんでのランキング

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  • 太字ふとじはワールドチャンピオン
  • ちゅう:ドライバー、コンストラクターどもにトップ5のみ表示ひょうじ

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ 2005ねんと2006ねんはテストドライバーとして在籍ざいせきし、2005ねんフランスGPのみ金曜きんようフリー走行そうこう出走しゅっそうした。
  2. ^ 『F1速報そくほう 2004ねん10がつ28にちごう 日本にっぽんGPごう』 イデア、2004ねん、11ぺーじ
  3. ^ The Official Formula 1 website”. 2009ねん3がつ4にち閲覧えつらん
  4. ^ "2004ねんF1だい17せん日本にっぽんGP結果けっか". EverydayF1. 2013ねん3がつ22にち閲覧えつらん
  5. ^ 『F1速報そくほう 2004ねん10がつ28にちごう 日本にっぽんGPごう』 イデア、2004ねん、8ぺーじ
まえせん
2004ねん中国ちゅうごくグランプリ
FIA F1世界せかい選手権せんしゅけん
2004ねんシーズン
つぎせん
2004ねんブラジルグランプリ
前回ぜんかい開催かいさい
2003ねん日本にっぽんグランプリ
日本の旗 日本にっぽんグランプリ 次回じかい開催かいさい
2005ねん日本にっぽんグランプリ

座標ざひょう: 北緯ほくい3450ふん35びょう 東経とうけい13632ふん26びょう / 北緯ほくい34.84306 東経とうけい136.54056 / 34.84306; 136.54056