Quan Tang Shi : 卷七百六十四 - Chinese Text Project

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《卷まき七なな百ひゃく六ろく十じゅう四よん》

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《塞ふさが上じょう》

譚たん用よう之の

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1 Jump to dictionary	塞ふさが上じょう:	秋風あきかぜ漢かん北きた雁かり飛天ひてん，單騎たんき那な堪こらえ繞にょう賀が蘭らん。磧暗更さら無む岩いわ樹影じゅえい，地平ちへい時じ有野ありの燒しょう瘢。貂てん披寒色しょく和わ衣ころも冷ひえ，劍けん佩胡霜しも隔へだた匣くしげ寒かん。
2 Jump to dictionary	塞ふさが上じょう:	早晚そうばん橫よこ戈ほこ似に飛ひ尉じょう，擁よう旄深入ふかいり異い田た單たん。
3 Jump to dictionary	塞ふさが上じょう:	缽略城邊ぐすくべ日び欲よく西にし，遊ゆう人じん卻憶舊きゅう山やま歸き。牛うし羊ひつじ集しゅう水煙すいえん黏步，雕鶚盤ばん空そら雪ゆき滿まん圍かこえ。獵りょう騎き靜せい逢邊氣き薄うす，戍樓寒さむ對たい暮くれ煙けむり微ほろ。
4 Jump to dictionary	塞ふさが上じょう:	橫行おうこう總そう是ぜ男兒だんじ事ごと，早晚そうばん重おも來らい似に漢かん飛ひ。

《贈おく索さく處士しょし》

譚たん用よう之の

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1 Jump to dictionary	贈おく索さく處士しょし:	不ふ將しょう桂かつら子種こだね諸しょ天てん，長ちょう得とく尋ひろ君くん水石みずし邊べ。玄げん豹ひょう夜寒よさむ和わ霧きり隱かくれ，驪龍春暖しゅんだん抱だき珠たま眠ねむり。山中さんちゅう宰相さいしょう陶とう弘ひろし景けい，洞ほら裏うら真人しんじん葛かずら稚やや川かわ。
2 Jump to dictionary	贈おく索さく處士しょし:	一度いちど相思そうし一いち惆悵，水みず寒かん煙けむり澹落花はな前まえ。

《別べつ雒下一いち二に知己ちき》

譚たん用よう之の

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1 Jump to dictionary	別べつ雒下一いち... :	金きむ鼎かなえ光輝みつてる照あきら雪ゆき袍ほう，雒陽春夢しゅんむ憶波濤。塵埃じんあい滿まん眼め人情にんじょう異こと，風雨ふうう前ぜん程ほど馬ば足勞そくろう。接せっ塞ふさが峨眉通どおり蜀しょく險けん，過か山やま仙せん掌てのひら倚秦高だか。
2 Jump to dictionary	別べつ雒下一いち... :	別べつ來らい無限むげん幽かそけ求もとめ子こ，應おう笑わらい區區まちまち味あじ六ろく韜。

《約やく張ちょう處士しょし游ゆう梁はり》

譚たん用よう之の

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1 Jump to dictionary	約やく張ちょう處士しょし... :	莫學區區まちまち老ろう一いち經けい，夷えびす門もん關せき吏舊書生しょせい。晉すすむ朝ちょう滅後めつご無な中なか散ち，韓國かんこく亡ほろび來らい絕ぜっ上じょう卿きょう。龍りゅう變へん洞ほら中ちゅう千谷ちだに冷ひや，劍けん橫よこ天外てんがい八はち風かぜ清きよし。
2 Jump to dictionary	約やく張ちょう處士しょし... :	好こう攜長策さく幹みき時じ去さ，免めん逐漁樵きこり度ど太平たいへい。

《送おく友人ゆうじん歸き青あお社しゃ》

譚たん用よう之の

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1 Jump to dictionary	送おく友人ゆうじん歸き... :	雕鶚途と程ほど在ざい碧あお天てん，彩あや衣ころも東ひがし去さ複ふく何なん言こと。二に千せん賓客ひんきゃく舊きゅう知己ちき，十じゅう二に山河さんが新しん故こ園えん。吟ぎん看み桂かつら生なま溪けい月がつ上じょう，醉よい聽鯤化か海うみ濤翻。
2 Jump to dictionary	送おく友人ゆうじん歸き... :	好このみ期き聖代せいだい重おも相あい見み，莫學袁生老ろう竹たけ軒のき。

《送おく丁ちょう道士どうし歸き南中なんちゅう》

譚たん用よう之の

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1 Jump to dictionary	送おく丁ちょう道士どうし... :	孤こ雲くも無む定てい鶴づる辭じ巢す，自負じふ焦こげ桐きり不ふ說せつ勞ろう。服藥ふくやく幾いく年ねん期き碧落へきらく，驗けん符ふ何處どこ咒丹毫。子こ陵りょう山やま曉紅ぎょうこう雲くも密みつ，青草あおくさ湖こ平たいら雪ゆき浪なみ高だか。
2 Jump to dictionary	送おく丁ちょう道士どうし... :	從したがえ此人稀まれ見み蹤跡，還かえ應おう選せん地ち種しゅ仙せん桃もも。

《月夜つきよ懷ふところ寄よせ友人ゆうじん》

譚たん用よう之の

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1 Jump to dictionary	月夜つきよ懷ふところ寄よせ... :	劍けん氣き徒勞とろう望もち鬥牛，故人こじん別べつ後ご阻仙舟ぶね。殘ざん春はる謾道深ふか傾かたぶけ酒しゅ，好こう月つき那な堪こらえ獨どく上うえ樓ろう。何處どこ是非ぜひ隨ずい馬ば足あし，由來ゆらい得喪とくそう白人はくじん頭あたま。
2 Jump to dictionary	月夜つきよ懷ふところ寄よせ... :	清風せいふう未み許もと重じゅう攜手，幾度いくど高吟こうぎん寄よせ水流すいりゅう。

《閒あいだ居きょ寄よせ陳ちん山人さんじん》

譚たん用よう之の

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1 Jump to dictionary	閒あいだ居きょ寄よせ陳ひね... :	閒あいだ居い何處どこ得とく閒あいだ名めい，坐すわ掩衡茅ちがや損そん性せい靈れい。破やぶ夢ゆめ曉鐘ぎょうしょう聞竹寺てら，沁心秋雨あきさめ浸ひた莎庭。甕う邊べ難なん負まけ千せん杯はい綠みどり，海上かいじょう終おわり眠ねむ萬まん仞青。
2 Jump to dictionary	閒あいだ居きょ寄よせ陳ひね... :	珍重ちんちょう先生せんせい全ぜん太古たいこ，應おう看み名利みょうり似に浮萍。

《憶南中なんちゅう》

譚たん用よう之の

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1 Jump to dictionary	憶南中ちゅう:	碧あお江頭えがしら與あずか白雲しらくも門もん，別後べつご秋霜しゅうそう點てん鬢びん根ね。長ちょう記き學がく禪ぜん青石あおいし寺てら，最さい思おもえ共きょう醉よい落花らっか村むら。林間りんかん竹有たけあり湘妃淚なみだ，窗まど外がい禽多杜宇ほととぎす魂たましい。
2 Jump to dictionary	憶南中ちゅう:	未み棹ざお扁舟へんしゅう重じゅう回かい首くび，采さい薇ぜんまい收おさむ橘たちばな不堪ふかん論ろん。

《寄よせ友人ゆうじん》

譚たん用よう之の

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1 Jump to dictionary	寄よせ友人ゆうじん:	病やまい多た慵引架か書しょ看み，官職かんしょく無才むさい思おもえ已やめ闌たけなわ。穴あな鳳瑞ほうずい時じ來らい卻易，人ひと龍りゅう別べつ後見こうけん何なん難なん。琴きん樽だる風月ふうげつ閑生計せいけい，金玉きんぎょく松まつ筠舊歲とし寒かん。
2 Jump to dictionary	寄よせ友人ゆうじん:	早晚そうばん煙村えんそん碧あお江畔こうはん，掛かけ罾重對たい蓼たで花はな灘なだ。

《別べつ江上こうじょう一いち二に友とも生せい》

譚たん用よう之の

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1 Jump to dictionary	別べつ江上こうじょう一いち... :	國風くにぶり千載せんざい務つとむ重じゅう華はな，須逐浮雲うきぐも背せ若わか耶。無地むじ可か歸き堪こらえ種しゅ玉だま，有ゆう天てん教きょう上じょう且乘槎。白しろ綸巾卸おろし蘇そ門もん月がつ，紅べに錦にしき衣ころも裁さい御苑ぎょえん花はな。
2 Jump to dictionary	別べつ江上こうじょう一いち... :	他日たじつ成都せいと卻回首くび，東山ひがしやま看取かんしゅ謝しゃ鯤家。

《寄よせ岐山きざん林はやし逢吉明あきら府ふ》

譚たん用よう之の

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1 Jump to dictionary	寄よせ岐山きざん林りん... :	岐山きざん高だか與あずか隴山連れん，制せい錦にしき無む私服しふく晏眠。鸚鵡おうむ語ご中分なかぶん百ひゃく里り，鳳凰ほうおう聲ごえ裏うら過か三さん年ねん。秦はた無む舊きゅう俗ぞく雲煙うんえん媚こび，周しゅう有ゆう遺風いふう父老ふろう賢けん。
2 Jump to dictionary	寄よせ岐山きざん林りん... :	莫役生靈いきりょう種しゅ楊柳ようりゅう，一枝いちえだ枝折しおり灞橋邊べ。

《感懷かんかい呈てい所しょ知ち》

譚たん用よう之の

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1 Jump to dictionary	感懷かんかい呈てい所しょ... :	十じゅう年ねん流落ながれおち賦ふ歸き鴻おおとり，誰だれ傍はた昏衢駕が燭しょく龍りゅう。竹屋たけや亂らん煙けむり思おもえ梓澤あずさわ，酒家しゅか疏雨夢ゆめ臨邛。千年別恨調琴懶，一片年光覽鏡慵。
2 Jump to dictionary	感懷かんかい呈てい所しょ... :	早晚そうばん休きゅう歌か白石しろいし爛ただれ，放ひ教きょう歸き去さ臥が群峰ぐんぽう。

《江こう上聞じょうぶん笛ふえ》

譚たん用よう之の

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1 Jump to dictionary	江こう上聞じょうぶん笛ふえ:	誰だれ為ため梅花ばいか怨未平ひらめ，一聲高喚百龍驚。風ふう當とう閶闔庭にわ初はつ靜せい，月つき在ざい姑しゅうと蘇そ秋あき正明まさあき。曲きょく盡つき綠みどり楊涵野渡のわた，管かん吹青玉だま動どう江え城じょう。
2 Jump to dictionary	江こう上聞じょうぶん笛ふえ:	臨流不ふ欲ほっ殷いん勤つとむ聽，芳よし草くさ王おう孫まご舊きゅう有情うじょう。

《寄よせ孟はじめ進士しんし》

譚たん用よう之の

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1 Jump to dictionary	寄よせ孟はじめ進士しんし:	依よ舊きゅう池邊いけべ草色くさいろ芳よし，故人こじん何處どこ憶山陽ひ。書しょ回かい科か鬥江帆ほ暮くれ，曲きょく罷やめ騶虞海うみ樹じゅ蒼あお。吟ぎん望もち曉あかつき煙けむり思おもえ桂かつら渚なぎさ，醉よい依よ殘月ざんげつ夢ゆめ餘あまり杭くい。
2 Jump to dictionary	寄よせ孟はじめ進士しんし:	別べつ來らい南國なんごく知とも誰だれ在ざい，空そら對たい襜褕一いち斷腸だんちょう。

《寄よせ閻記室しつ》

譚たん用よう之の

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1 Jump to dictionary	寄よせ閻記室しつ:	織お錦にしき歌か成なり下か翠みどり微ほろ，豈あに勞ろう西にし去さ問とい支ささえ機き。未開みかい水府すいふ珠たま先見せんけん，不ふ掘ほ豐城とよき劍けん自じ輝てる。鼇逐玉だま蟾攀桂かつら上じょう，馬うま隨ずい青あお帝みかど踏花歸き。
2 Jump to dictionary	寄よせ閻記室しつ:	相あい逢半是ぜ雲くも霄客，應おう笑わらい歌か牛うし一いち布衣ふい。

《幽かそけ居きょ寄よせ李り秘書ひしょ》

譚たん用よう之の

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1 Jump to dictionary	幽かそけ居きょ寄よせ李り... :	幾年いくとせ帝みかど裏うら阻煙波は，敢向明あかり時じ叩角歌か。看み盡つき好こう花春かばる臥が穩，醉よい殘ざん紅べに日夜にちや吟ぎん多た。印しるし開ひらけ夕ゆう照あきら垂たれ楊柳ようりゅう，畫かく破やぶ寒さむ潭老芰荷。
2 Jump to dictionary	幽かそけ居きょ寄よせ李り... :	昨夜さくや前ぜん溪けい有ゆう龍りゅう鬥，石橋いしばし風雨ふうう少しょう人ひと過か。

《貽釣魚ぎょ李り處士しょし》

譚たん用よう之の

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1 Jump to dictionary	貽釣魚ぎょ李り... :	罷やめ吟ぎん鸚鵡おうむ草くさ芊芊，又また泛鴛鴦水上天じょうてん。一いち棹さお冷ひや涵楊柳やなぎ雨う，片帆かたほ香が掛かけ芰荷煙けむり。綠みどり搖ゆら江こう澹萍離はなれ岸がん，紅べに點てん雲くも疏橘滿川みつかわ。
2 Jump to dictionary	貽釣魚ぎょ李り... :	何處どこ邈將歸き畫が府ふ，數かず莖くき紅べに蓼たで一いち漁船ぎょせん。

《河かわ橋きょう樓ろう賦ふ得とく群ぐん公おおやけ夜宴やえん》

譚たん用よう之の

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1 Jump to dictionary	河かわ橋きょう樓ろう賦ふ... :	芙蓉ふよう簾すだれ幕まく扇おうぎ秋あき紅くれない，蠻府新郎しんろう夜宴やえん同どう。滿座まんざ馬うま融とおる吹笛月がつ，一樓張翰過江風。杯はい黏紫酒しゅ金きん螺にし重じゅう，談だん轉てん凋璫玉だま麈空。
2 Jump to dictionary	河かわ橋きょう樓ろう賦ふ... :	深ふか荷に良よ宵よい慰憔悴しょうすい，德星とくせい池ち館かん在ざい江東こうとう。

《寄よせ左ひだり先輩せんぱい》

譚たん用よう之の

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1 Jump to dictionary	寄よせ左ひだり先輩せんぱい:	狂歌きょうか白しろ鹿上しかがみ青天せいてん，何なに似に蘭らん塘釣紫煙しえん。萬卷まんがん祖そ龍りゅう坑あな外物がいぶつ，一泓孫楚耳中泉。翩翾蠻榼熏晴浦うら，轂こしき轆魚車しゃ響ひびき夜船よふね。
2 Jump to dictionary	寄よせ左ひだり先輩せんぱい:	學取まなびと青あお蓮はちす李り居士こじ，一生いっしょう杯はい酒しゅ在ざい神仙しんせん。

《貽費道人どうじん》

譚たん用よう之の

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1 Jump to dictionary	貽費道人どうじん:	誰だれ如南浦みなみうら傲煙霞えんか，白しろ葛かずら衣ころも輕けい稱しょう帽ぼう紗しゃ。碧玉へきぎょく蜉蝣かげろう迎むかえ客きゃく酒しゅ，黃金おうごん轂こしき轆釣魚ぎょ車しゃ。吟ぎん歌か雲くも鳥とり歸き樵きこり穀こく，臥が愛あい神仙しんせん入にゅう畫家がか。
2 Jump to dictionary	貽費道人どうじん:	他日たじつ鳳おおとり書しょ何處どこ覓，武たけ陵りょう煙けむり樹じゅ半はん桃もも花はな。

《寄よせ許もと下前したまえ管かん記き王おう侍さむらい禦》

譚たん用よう之の

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1 Jump to dictionary	寄よせ許もと下前したまえ... :	昔年せきねん南みなみ去さ得う娛賓，頓ひたすら遜へりくだ杯はい前ぜん共とも好春よしはる。蟻あり泛羽觴蠻酒しゅ膩，鳳おおとり銜瑤句く蜀しょく箋新。花はな憐遊騎き紅べに隨ずい轡くつわ，草くさ戀こい征せい車しゃ碧あお繞にょう輪わ。
2 Jump to dictionary	寄よせ許もと下前したまえ... :	別後べつご青青あおあお鄭てい南みなみ陌，不知ふち風月ふうげつ屬ぞく何人なんにん。

《秋日しゅうじつ圃田送おく人ひと隨ずい計けい》

譚たん用よう之の

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1 Jump to dictionary	秋日しゅうじつ圃田... :	僕ぼく射しゃ陂前是ぜ傳でん郵，去さ程ほど雕鶚弄ろう高だか秋あき。吟ぎん拋芍藥やく裁さい詩し圃，醉よい下か茱萸ぐみ飲酒いんしゅ樓ろう。向日むこう迥飛駒こま皎こう皎こう，臨風りんぷう誰だれ和わ鹿しか呦呦。
2 Jump to dictionary	秋日しゅうじつ圃田... :	明年みょうねん二に月がつ仙山せんのやま下か，莫遣桃もも花はな逐水流りゅう。

《途次とじ宿やど友人ゆうじん別墅べっしょ》

譚たん用よう之の

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1 Jump to dictionary	途次とじ宿やど友とも... :	千里せんり崤函一いち夢ゆめ勞ろう，豈あに知ち雲くも館かん共ども蕭しょう騷。半はん簾すだれ綠みどり透とおる偎寒竹ちく，一榻紅侵墜晚桃。蠻酒客きゃく稀まれ知ち味あじ長ちょう，蜀しょく琴きん風ふう定てい覺さとし弦つる高だか。
2 Jump to dictionary	途次とじ宿やど友とも... :	感かん君くん岩下いわした閑招隱かくれ，細ほそ縷金盤ばん鱠なます錯刀。

《春日しゅんじつ期き巢す湖みずうみ舊きゅう事こと》

譚たん用よう之の

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1 Jump to dictionary	春日しゅんじつ期き巢す... :	暖だん掠かすめ紅べに香が燕つばめ燕つばめ飛ひ，五雲仙佩曉相攜。花はな開ひらき鸚鵡おうむ韋郎曲きょく，竹たけ亞あ虯龍白しろ帝みかど溪けい。富貴ふうき萬まん場じょう歸き紫むらさき酒しゅ，是非ぜひ千載せんざい逐芳泥どろ。
2 Jump to dictionary	春日しゅんじつ期き巢す... :	不知ふち多少たしょう開ひらけ元もと事こと，露ろ泣春叢くさむら向日むこう低てい。

《再さい游ゆう韋曲山寺やまでら》

譚たん用よう之の

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1 Jump to dictionary	再さい游ゆう韋曲... :	鵲かささぎ岩がん煙けむり斷だん玉だま巢す欹，罨畫春塘しゅんとう太白たいはく低ひく。馬うま踏翠開ひらき垂柳すいりゅう寺てら，人ひと耕こう紅べに破やぶ落花らっか蹊。千年ちとせ勝しょう概がい咸原上じょう，幾代いくよ荒涼こうりょう繡嶺西にし。
2 Jump to dictionary	再さい游ゆう韋曲... :	碧あお吐紅芳よし舊きゅう行くだり處しょ，豈あに堪こらえ回かい首くび草くさ萋萋。

《寄よせ徐じょ拾遺しゅうい》

譚たん用よう之の

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1 Jump to dictionary	寄よせ徐じょ拾遺しゅうい:	長竿ながさお一系いっけい白しろ龍りゅう吟ぎん，誰だれ和わ騶虞發はつ素琴そきん。野の客きゃく碧雲へきうん魂たましい易えき斷だん，故人こじん芳よし草くさ夢ゆめ難なん尋ひろ。天てん從したがえ補ほ後ご星辰せいしん穩，海自かいじ潮來いたこ島嶼とうしょ深ふか。
2 Jump to dictionary	寄よせ徐じょ拾遺しゅうい:	好こう向むかい明あきら庭にわ拾遺しゅうい事ごと，莫教玄げん豹ひょう老ろう泉いずみ林りん。

《秋あき宿やど湘江遇ぐう雨う》

譚たん用よう之の

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1 Jump to dictionary	秋あき宿やど湘江... :	江上こうじょう陰雲いんうん鎖くさり夢ゆめ魂たましい，江邊えべ深夜しんや舞まい劉りゅう琨。秋風あきかぜ萬まん里さと芙蓉ふよう國こく，暮雨ぼう千せん家いえ薜荔村むら。鄉さと思おもえ不堪ふかん悲橘柚ゆず，旅たび遊ゆう誰だれ肯重王おう孫まご。
2 Jump to dictionary	秋あき宿やど湘江... :	漁りょう人相見にんそうみ不ふ相あい問とえ，長ちょう笛ふえ一聲いっせい歸き島とう門もん。

《貽南康やすし陳ひね處士しょし陶すえ》

譚たん用よう之の

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1 Jump to dictionary	貽南康やすし陳ひね... :	白玉しらたま堆うずたか邊べ蔣徑橫よこ，空そら涵二に十じゅう四よん灘なだ聲ごえ。老ろう無む征戰せいせん軒のき轅ながえ國こく，貧ひん有ゆう茅ちがや茨いばら帝みかど舜しゅん城じょう。丹に鳳おおとり晝ひる飛ひ群ぐん木き冷ひえ，一龍秋臥九江清。
2 Jump to dictionary	貽南康やすし陳ひね... :	時人じじん莫笑非ひ經濟けいざい，還かえ待まち中原なかはら致太平たいへい。

《渭城春はる晚ばん》

譚たん用よう之の

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1 Jump to dictionary	渭城春はる晚ばん:	秦はた樹いつき朦朧もうろう春色しゅんしょく微ほろ，香こう風ふう煙けむり暖だん樹じゅ依よ依よ。邊あたり城じょう夜よる靜しずか月がつ初はつ上じょう，芳よし草くさ路ろ長人ながと未み歸き。折おり柳やなぎ且堪吟ぎん晚ばん檻おり，弄花ろうか何處どこ醉よい殘ざん暉あきら。
2 Jump to dictionary	渭城春はる晚ばん:	釣つり鄉ごう千里せんり斷だん消息しょうそく，滿目まんもく碧雲へきうん空自くうじ飛ひ。

《山中さんちゅう春はる晚ばん寄よせ賈員外がい》

譚たん用よう之の

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1 Jump to dictionary	山中さんちゅう春はる晚ばん... :	不隨ふずい黃き鶴づる起おこり煙波えんぱ，應おう笑わらい無む成なり返かえし薜蘿。看み盡つき好こう花春かばる臥が穩，醉よい殘ざん紅べに日夜にちや吟ぎん多た。高こう添雅興きょう松まつ千せん尺しゃく，暗くら養やしなえ清音せいおん竹ちく數すう科か。
2 Jump to dictionary	山中さんちゅう春はる晚ばん... :	珍重ちんちょう仙せん曹舊知己ちき，往來おうらい星ぼし騎き一いち相そう過か。

《貽淨居きょ寺てら新しん及第きゅうだい》

譚たん用よう之の

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1 Jump to dictionary	貽淨居きょ寺てら... :	秋あき池ち雲くも下か白蓮びゃくれん香が，池上いけがみ吟ぎん仙せん寄よせ竹房たけぶさ。閑頌國風くにぶり文字もじ古いにしえ，靜しずか消しょう心火しんか夢ゆめ魂たましい涼すずし。三春みはる蓬よもぎ島とう花はな無限むげん，八はち月がつ銀河ぎんが路ろ更さら長ちょう。
2 Jump to dictionary	貽淨居きょ寺てら... :	此境空そら門もん不ふ曾有，從したがえ頭あたま好このみ語ご與あずか醫い王おう。

《江邊えべ秋あき夕ゆう》

譚たん用よう之の

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1 Jump to dictionary	江邊えべ秋あき夕ゆう:	千せん鐘かね紫むらさき酒しゅ薦こも菖蒲しょうぶ，松島まつしま蘭舟らんしゅう瀲灩居きょ。曲きょく內橘香が江こう客きゃく笛ふえ，字じ中ちゅう嵐氣らんき嶽だけ僧そう書しょ。吟ぎん期き汗あせ漫驅金きん虎とら，坐すわ約やく丹青たんせい跨またが玉たま魚ぎょ。
2 Jump to dictionary	江邊えべ秋あき夕ゆう:	七色花虯一聲鶴，幾いく時じ乘じょう興きょう上うえ清きよし虛きょ。

《送おく僧そう中ちゅう孚まこと南みなみ歸き》

譚たん用よう之の

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1 Jump to dictionary	送おく僧そう中ちゅう孚まこと... :	琵琶びわ峽かい口こう月がつ溪けい邊べ，玉たま乳頭にゅうとう佗憶舊きゅう川かわ。一錫冷涵蘭徑路，片帆かたほ香が掛かけ橘洲きっしゅう煙けむり。苔こけ封ふう石せき錦にしき棲霞室しつ，水みず迸ほとばし衣ころも珠たま噴玉蟬。
2 Jump to dictionary	送おく僧そう中ちゅう孚まこと... :	莫道翩翩去如夢，本來ほんらい吟ぎん鳥とり在ざい林泉りんせん。

《江こう館かん秋あき夕ゆう》

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1 Jump to dictionary	江こう館かん秋あき夕ゆう:	耿耿銀河ぎんが雁かり半はん橫よこ，夢ゆめ欹金碧あお轆轤ろくろ輕けい。滿まん窗まど謝しゃ練ねり江え風ふう白しろ，一枕齊紈海月明。楊柳ようりゅう敗はい梢こずえ飛ひ葉は響ひびき，芰荷香が柄え折おり秋あき鳴な。
2 Jump to dictionary	江こう館かん秋あき夕ゆう:	誰だれ人じん更さら唱陽關せき曲きょく，牢ろう落煙霞えんか夢ゆめ不ふ成なり。

《秋あき夜よる同どう友人ゆうじん話ばなし舊きゅう》

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1 Jump to dictionary	秋あき夜よる同友どうゆう... :	露ろ下か銀河ぎんが雁かり度ど頻しき，囊中壚火幾いく時じ真しん。數かず莖くき白髮はくはつ生せい浮世うきよ，一盞いっさん寒かん燈とう共ども故人こじん。雲くも外がい簟涼吟ぎん嶠月，島しま邊べ花はな暖だん釣つり江こう春はる。
2 Jump to dictionary	秋あき夜よる同友どうゆう... :	何なに當とう歸き去さ重じゅう攜手，依よ舊きゅう紅べに霞かすみ作さく近きん鄰。

《古こ劍けん》

譚たん用よう之の

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1 Jump to dictionary	古こ劍けん:	鑄い時じ天てん匠たくみ待まち英えい豪ごう，紫むらさき焰寒星ぼし匣くしげ倍ばい牢ろう。三尺さんじゃく何なん年ねん拂はらい塵土じんど，四溟今日絕波濤。雄お應おう垓下收おさむ蛇へび陣じん，滯とどこお想そう溪けい頭あたま伴とも豹ひょう韜。
2 Jump to dictionary	古こ劍けん:	惜是真ま龍りゅう懶ものぐさ拋擲，夜來やらい沖おき鬥氣何なん高だか。

《寄よせ王おう侍さむらい禦》

譚たん用よう之の

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1 Jump to dictionary	寄よせ王おう侍さむらい禦:	鳥とり盡つき弓ゆみ藏良くらら可か哀あい，誰だれ知ち歸き釣つり子こ陵りょう台だい。煉ねり多た不信ふしん黃金おうごん耗，吟ぎん苦く須驚白髮はくはつ催。喘月吳くれ牛うし知ち夜よる至いたり，嘶風胡えびす馬ば識秋來らい。
2 Jump to dictionary	寄よせ王おう侍さむらい禦:	燕つばめ歌うた別べつ後ご休きゅう惆悵，黍きび已やめ成なり畦あぜ菊きく已やめ開ひらき。

《別べつ何なん處士しょし陵りょう俊しゅん老ろう》

譚たん用よう之の

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1 Jump to dictionary	別べつ何なん處士しょし... :	三皇上人春夢醒，東ひがし侯こう老ろう大だい麒麟きりん生せい。洞ほら連れん龍りゅう穴あな全ぜん山やま冷ひえ，窗まど透とおる鼇波盡つき室むろ清きよし。計けい拙つたな恥はじ居きょ岩がん麓ふもと老おい，氣狂きちがい慚與鬥牛平たいら。
2 Jump to dictionary	別べつ何なん處士しょし... :	誰だれ人為じんい向こう青あお編へん上じょう，直ちょく傍はた巢す由よし寫うつし一いち名めい。

《句く》

譚たん用よう之の

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1 Jump to dictionary	句く:	流水りゅうすい物情ぶつじょう諳世態せたい，落花らっか春夢しゅんむ厭いや塵勞じんろう。
2 Jump to dictionary	句く:	織お檻おり錦にしき紋もん苔こけ乍結，墮書花はな印しるし菊きく初はつ殘ざん。
3 Jump to dictionary	句く:	光陰こういん老おい去ざ無む成なり事ごと，富貴ふうき不ふ來らい爭そう奈何いかん。
4 Jump to dictionary	句く:	眠ねむり雲くも無限むげん好こう知己ちき，應おう笑わらい不歸ふき花はな滿まん樽たる。（《入いれ關せき》，以上いじょう並なみ《吟ぎん窗まど雜錄ざつろく》）

URN: ctp:quantangshi/764