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バラ - Wikipedia

バラ

バラバラぞく植物しょくぶつ
バラえんから転送てんそう

バラ薔薇ばら)は、バラバラぞく総称そうしょうである。あるいは、そのうちとく園芸えんげいしゅ園芸えんげいバラ・栽培さいばいバラ)を総称そうしょうする(はな鑑賞かんしょうよう食用しょくようとされる[1] )。ほんこうでは、後者こうしゃ園芸えんげいバラ・栽培さいばいバラをあつかうこととする。

バラ
ミセス・ハーバート・スティーブンス
ハイブリッド・ティー 1910ねん
分類ぶんるい
さかい : 植物しょくぶつかい Plantae
階級かいきゅうなし : 被子植物ひししょくぶつ angiosperms
階級かいきゅうなし : 真正しんしょうそう子葉しようるい eudicots
階級かいきゅうなし : バラるい rosids
階級かいきゅうなし : マメるい fabids
: バラ Rosales
: バラ Rosaceae
ぞく : バラぞく Rosa

バラぞく成形せいけいは、低木ていぼく(灌木)、または木本もくほんせいつる植物しょくぶつで、くきとげつものがおおい。は1かい奇数きすうじょう複葉ふくようはなは5まいはなびらと多数たすうしべつ(ただし、園芸えんげいしゅではだい部分ぶぶん八重咲やえざである)。北半球きたはんきゅう温帯おんたいいきひろ自生じせいしているが、チベット周辺しゅうへん中国ちゅうごく雲南うんなんしょうからミャンマーにかけてがしゅ産地さんちで、ここから中近東ちゅうきんとうヨーロッパへ、また極東きょくとうからきたアメリカへと伝播でんぱした。南半球みなみはんきゅうにはバラは自生じせいしない。

名称めいしょう

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「ばら」の和語わごで、「いばら」の転訛てんかしたものとわれる。漢語かんご薔薇ばら」のをあてるのが通常つうじょうだが、このかたりはまた音読おんよで「そうび」「しょうび」ともむ。漢語かんごには「玫瑰」(まいかい)や「つき」(げっき)の異称いしょうもある[ちゅう 1]

ヨーロッパではラテン語らてんごrosa由来ゆらいする言語げんごおおく、またおなべつとして「薔薇色ばらいろ」として「ピンク色ぴんくいろ」の意味いみをもつことがおおい。

分類ぶんるい

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バラの分類ぶんるい方法ほうほうさだまったものがなく、以下いかしめすのはいちれいである。 また、バラにはしばしば略式りゃくしき記号きごうもちいられるため、それもともに記述きじゅつする。

系統けいとうべつ分類ぶんるい

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原種げんしゅ

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原産地げんさんちべつ原種げんしゅ
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ロサ・カニナ
 
ロサ・グラウカ

おもなもののみ。

  • ヨーロッパの原種げんしゅ
    • ロサ・アルバ(Rosa alba
    • ロサ・カニナRosa canina
    • ロサ・ガリカ(Rosa gallica
    • ロサ・キナモメナ(Rosa cinnamomea
    • ロサ・グラウカ(Rosa glauca
    • ロサ・ケンティフォリア(Rosa centifolia
    • ロサ・スピノシッシマ(Rosa spinosissma
  • 中近東ちゅうきんとう原種げんしゅ
    • ロサ・フェティダRosa foetida
    • ロサ・フェティダ・ビコロール(Rosa foetida bicolor
    • ロサ・フェティダ・ペルシアナ(Rosa foetida persiana
    • ロサ・フェッチェンコアナ(Rosa fedtschenkoana
    • ロサ・ダマスケナ(Rosa damascena
  • 中国ちゅうごく原種げんしゅ
  • 日本にっぽん原種げんしゅ
  • 北米ほくべい原種げんしゅ
     
    ロサ・カリフォルニカ
    • ロサ・キンナモメア(Rosa cinnamomea
    • ロサ・ニティダ(Rosa nitida
    • ロサ・カリフォルニカ(Rosa californica
    • ロサ・ヴィルギニアナ(Rosa virginiana
    • ロサ・パルストリス(Rosa palustris
品種ひんしゅ改良かいりょう使用しようされた原種げんしゅ
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    • ロサ・ムルティフローラ(ノイバラ)(Rosa mulitiflora
    • ロサ・ウィクライアナ (テリハノイバラ)(Rosa wichuraiana
    • コウシンバラRosa chinensis
    • ロサ・ガリカ(Rosa gallica
    • ロサ・アルバ(Rosa alba
    • ロサ・ダマスケナ(Rosa damascena
    • ロサ・ケンティフォリア(Rosa centifola
    • ロサ・フェティダRosa foetida
    • ロサ・モスカータ(Rosa moschata
    • ロサ・ギガンティアRosa gigantea

園芸えんげい品種ひんしゅ

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スブニール・ドゥ・ラ・マルメゾン(O)
 
ガリカ
 
イングリット・バーグマン(HT)、けんべんだかしんき。
 
グラハム・トーマス(ER)、オールドローズのはなよう黄色おうしょく花色はないろ画期的かっきてきであった。
オールドローズ(O)
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後述こうじゅつの「ラ・フランス」よりまえ品種ひんしゅをいう。野生やせい原種げんしゅであるワイルドローズをふくめるが、ふくめない場合ばあいもある。おも系列けいれつとしてガリカ、ダマスク、アルバ、ケンティフォリア(センティフォリア)などがある。優雅ゆうが花形はながたゆたかなかおりが特徴とくちょうである。また一季いっききのものがおおい。

  • アルバ(Alba)(A)
  • ケンティフォリア(Centifolia)(C)
  • ダマスク(Damask)(D) - 香水こうすいなどに利用りようされる、かおりの系統けいとう
  • ガリカ(Gallica)(G) - あか桃色ももいろ品種ひんしゅ背丈せたけひくく、かおりのあるものがおおい。
  • ブルボン(Bourbon)(B)
  • ノワゼット(Noisette)(N) - つるせい系統けいとう
  • ティ(Tea)(T)
  • チャイナ(China)(Ch) - 背丈せたけひく系統けいとう
  • モス(Moss)(M) - ケンティフォリアとダマスクの派生はせいしゅくきつぼみこけようなものがつく。
  • ポートランド(Portland)(P)
  • ポリアンサ(Polyantha)(Pol) - 小型こがた連続れんぞく開花かいかせいすぐれ、ぼうじょうはなをつける系統けいとう。フロリバンダのもととなった品種ひんしゅ
  • ランブラー(Rambler)(R) - テリハノイバラをもと品種ひんしゅ改良かいりょうされ、ながくしなやかなえだ系統けいとう
  • エグラテリア・ローズ(Eglanteria Roses)
  • ハイブリッド・パーペチュアル(H.Perpetual)
  • ハイブリッド・フェティダ (H.foetida) (HFt)
  • ハイブリッド・マクランタ(H.Macrantha)
  • ハイブリッド・ムスク(H.Musk)(HMsk)
  • ハイブリッド・モエシー(H.Moyesii)(HMoy)
  • ハイブリッド・センパビエレン(H.Semperviren)
  • ハイブリッド・ムルティフローラ(H.Multiflora)(HMult)
  • ハイブリッド・ルゴサ(H.Rugosa)(HRg)
モダンローズ
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後述こうじゅつの「ラ・フランス」以降いこう作出さくしゅつされたものをす。

  • ハイブリッド・ティー(Hybrid Tea)(HT) - 木立こだちせい四季咲しきざきの品種ひんしゅ
  • フロリバンダ(Floribunda)(FもしくはFL) - 木立こだちせい四季咲しきざき、ぼうじょうはなをつける。
  • ミニチュア(Miniature)(Min) - 小型こがた品種ひんしゅ
  • つるハイブリッド・ティー(Climbing Hybrid Tea)(CLHT) - ハイブリッド・ティーのえだわり。
  • つるフロリバンダ(Climbing Floribunda)(CLFもしくはCLFL) - フロリバンダのえだわり。
  • つるミニチュア(Climbing Miniature)(CLMin) - ミニチュアのえだわり。
  • つる(Climbing)(CL)
  • シュラブ(Shrub)(SもしくはSh)
  • イングリッシュ・ローズ(English Roses) (ER) - 1969ねんデビッド・オースチン発表はっぴょうした、世界せかいはつ四季咲しきざせい品種ひんしゅシリーズ[2]国際こくさい登録とうろくではシュラブローズで登録とうろく
  • おさむけいよう(Landscape Roses)(LS)
  • ハイブリッド・コルデシー(H.Kordesii)

など

花弁はなびらかずによる分類ぶんるい

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はながたによる分類ぶんるい

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  • ひら
  • カップ
  • ロゼット
  • クオーター
  • ポンポン
  • けんべんだかしん
  • はんけんべんだかしん
  • まるべんかか

花期かきによる分類ぶんるい

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  • 一季いっき
  • かえ
  • かえ
  • 四季咲しきざ

がたによる分類ぶんるい

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  • 木立こだちせい (ブッシュ)
  • はんつるせい (シュラブ)
  • つるせい (クライミング)

その小型こがたつるせい (ショートクライマー)、大型おおがたつるせい (ロングクライマー)、枝垂しだじょう (ランブラー)、匍匐ほふくせい (グラウンドカバー)などこまかく分類ぶんるいされる場合ばあいがある。

はな鑑賞かんしょうするため栽培さいばいされることが圧倒的あっとうてきおおいが、ほかにもダマスクローズDamask rose)の花弁はなびらから精油せいゆ抽出ちゅうしゅつした「ローズオイルRose oil)」は、香水こうすい原料げんりょうアロマセラピーもちいられる。

花弁はなびら蒸留じょうりゅうすると香水こうすいとなるバラ(ローズオイル)と副産物ふくさんぶつ液体えきたいローズウォーターrose water)」がられる。

ローズウォーター
ローズウォーターは、中東ちゅうとうインドなどでデザートかおりづけ[3]もちいられるほか、化粧水けしょうすいとしても利用りようされる。宗教しゅうきょう施設しせつ清掃せいそう中世ちゅうせいにおいては医薬品いやくひん点眼てんがんやくともされた[4]
食用しょくようとしては、農薬のうやくのかかっていない花弁はなびらエディブル・フラワーとして生食なましょくしたり、花弁はなびらジャム砂糖さとうけに加工かこうしたり、乾燥かんそうさせてハーブティーとして飲用いんようかおりをたのしむ。また、乾燥かんそうした花弁はなびらガラムマサラ調合ちょうごうしたり、ペルシャ料理りょうりでは薬味やくみとしてもちいる。

またバラのである「ローズヒップ」は、ビタミンC多量たりょうふくつよ酸味さんみがある。花弁はなびら同様どうように、ローズヒップオイルやローズヒップティーとして利用りようされる。

栽培さいばい歴史れきし

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西洋せいよう

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バラが人類じんるい歴史れきし登場とうじょうするのは古代こだいバビロニアの『ギルガメシュ叙事詩じょじし』である。このなかには、バラのとげについてれた箇所かしょがある[5]

紀元前きげんぜん1500ねんごろ古代こだいオリエントではやく4しゅ野生やせいバラがあり、ここから交雑こうざつによっていくつかの品種ひんしゅ誕生たんじょうしたといわれている[6]。バラはギリシャ時代じだい古代こだいローマへと伝播でんぱし、ヨーロッパの文化ぶんか定着ていちゃくすることとなる[6]

古代こだいギリシアローマでは、バラはあい女神めがみアプロディテもしくはウェヌス(ヴィーナス)と関係かんけいづけられた[5]女神めがみフローラクローリス)が、うつくしいニンフの亡骸なきがら不死ふしはなえようとかんがえ、かみ々が恩恵おんけいあたえてバラにえたという伝説でんせつのこっている[7][8]。またかおりを愛好あいこうされ、香油こうゆつくられた。プトレマイオスあさエジプト女王じょおうクレオパトラはバラを愛好あいこう[5]ユリウス・カエサル歓待かんたいしたときもふんだんにバラのはな香油こうゆ使用しようしたとつたえられている。

ローマにおいてもバラの香油こうゆ愛好あいこうされ、きたアフリカ中近東ちゅうきんとうぞくしゅうさかんにバラの栽培さいばいおこなわれた。クレオパトラと同様どうようにバラをあいした人物じんぶつに、暴君ぼうくんとしてられるだい5だいローマ皇帝こうていネロがいる[5]かれがおりの貴族きぞくたちをまねいてひらいた宴会えんかいでは、庭園ていえんいけにバラがかべられ、バラすい噴水ふんすいがあり、部屋へやはバラでかざられ、皇帝こうてい合図あいずをすると天井てんじょうからバラがそそぎ、料理りょうりにもバラのはな使つかわれていたとつたえられる。

中世ちゅうせいヨーロッパではバラのうつくしさや芳香ほうこうが「人々ひとびとまどわすもの」としてキリスト教会きょうかいによってタブーとされ、修道院しゅうどういん薬草やくそうとして栽培さいばいされるにとどまった[5]

イスラム世界せかいでは、しろバラはムハンマドあらわし、あかバラが唯一ゆいいつかみアッラーあらわすとされた。また、香油こうゆなどが生産せいさんされ愛好あいこうされた。『せん一夜いちや物語ものがたり』などやウマル・ハイヤームの『ルバイヤート』にもバラについての記述きじゅつがある。

十字軍じゅうじぐん以降いこう中近東ちゅうきんとうのバラがヨーロッパに紹介しょうかいされ、ルネサンスころにはふたた人々ひとびと愛好あいこう対象たいしょうになった。イタリアボッティチェッリ傑作けっさくヴィーナスの誕生たんじょう」においてもバラがえがかれ、象徴しょうちょうとされているほか、ダンテの『かみきょく天国てんごくへんにも天上てんじょう聖人せいじん天使てんしつど純白じゅんぱくの「天上てんじょう薔薇ばら」として登場とうじょうする。またカトリック教会きょうかい聖母せいぼマリア雅称がしょうとして「しきばらのはな」(Rosa Mystica)とぶようになる。イギリス、オランダでは、16せいまつにオーストリアから輸入ゆにゅうされたことから、ブライアー・ローズとばれる[9]

バラのははジョゼフィーヌ皇后こうごう

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ナポレオン・ボナパルト皇后こうごうジョゼフィーヌはバラを愛好あいこうし、おっと戦争せんそうをしているあいだも、敵国てきこくとバラにかんする情報じょうほう交換こうかん原種げんしゅ蒐集しゅうしゅうをしていた。ヨーロッパのみならず日本にっぽん中国ちゅうごくなど、世界中せかいじゅうからバラをマルメゾンじょううえ栽させる一方いっぽうルドゥーテに「バラ図譜ずふ」をえがかせた[5]

このころにはアンドレ・デュポンによる人為じんい交配こうはい人工じんこう授粉)による育種いくしゅ技術ぎじゅつ確立かくりつされた[5]。ナポレオン失脚しっきゃく、またジョゼフィーヌぼつ彼女かのじょ造営ぞうえいしたバラえんでは原種げんしゅ蒐集しゅうしゅう品種ひんしゅ改良かいりょうおこなわれ、19世紀せいきなかばにはバラの品種ひんしゅすうは3千種ちくさえ、これが観賞かんしょう植物しょくぶつとしての現在げんざいのバラの基礎きそとなった。

モダンローズの誕生たんじょう

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ハイブリッド・ティー(HT)けい誕生たんじょう
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1867ねんフランスのギョーがハイブリッド・パーペチュアルけいの「マダム・ビクトル・ベルディエ」をははにティーけいの「マダム・ブラビー」を交配こうはいして「ラ・フランス」を作出さくしゅつし、これがモダンローズのだい1ごうとなり、品種ひんしゅ改良かいりょう一層いっそうすすむことになった。「ラ・フランス」がふゆのぞけば一年中いちねんじゅうはなかせる性質せいしつは「四季咲しきざせい」といわれ、画期的かっきてきなものであった。

英国えいこくのベネットはこれに追随ついずいし、ティーけい「デボニエンシス」とハイブリッド・パーペチュアルけい「ビクトール・ベルディエ」を交配こうはいし、「レディ・マリー・フィッツウィリアム」を1882ねんつくし、これをあたらしいバラの系統けいとうとして「ハイブリッド・ティーけい命名めいめいした。ベネットのしん品種ひんしゅととのったはなようから、交配こうはいおやとしてひろ利用りようされていった。

黄色きいろいバラの誕生たんじょう
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当時とうじのハイブリッド・ティーけいには純粋じゅんすい黄色おうしょくはなはなかった。そこで、黄色おうしょくのハイブリッド・ティーけい品種ひんしゅつくすことが課題かだいとされた。1900ねんにフランスのジョセフ・ペルネ=デュシェ (Joseph Pernet-Ducher) が「アントワーヌ・デュシェ」の実生みしょう原種げんしゅの「ロサ・フェティダ(オーストリアン・イエロー)」をかけあわせて「ソレイユ・ドール」を作出さくしゅつバラだい1ごうとなった。しかし「ソレイユ・ドール」は「四季咲しきざせい」がないので、一層いっそう改良かいりょうくわえられ、1907ねんには四季咲しきざせいの「リヨン・ローズ」、さらに1920ねんには完全かんぜん黄色おうしょくのバラ「スブニール・ド・クロージュ」を完成かんせいさせた。ドイツのコルデスは「スブニール・ド・クロージュ」のの「ジュリアン・ポタン」から1933ねんに「ゲハイムラート・ドイスゲルヒ(ゴールデン・ラピチュア)」を作出さくしゅつした。これがいま黄色おうしょくのバラのおやである。

欧米おうべいでの品種ひんしゅ改良かいりょう進展しんてん
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コルデスは黄色きいろのみならず、あかバラの改良かいりょうにも尽力じんりょくした。1935ねんに「クリムゾン・グローリー」をつくし、これが後世こうせいあかバラの品種ひんしゅ改良かいりょうひろ利用りようされることになる。英国えいこくでは1912ねんに「オフェリア」を発表はっぴょうはなよう芳香ほうこうすぐれるだけでなくをつけやすいことから、おおくの品種ひんしゅおやになる。このようなヨーロッパでの品種ひんしゅ改良かいりょうは、だい世界せかい大戦たいせん中断ちゅうだんする。品種ひんしゅ改良かいりょう中心ちゅうしんは、戦火せんか見舞みまわれないアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくうつる。1940ねんにラマーツが「クリムゾン・グローリー」から「シャーロット・アームストロング」をつくし、フランスのメイアンの「マダム・アントワーヌ・メイアン」がアメリカで「ピース」とづけられ、1945ねんされた。「ピース」はおおきなはなをつけることから「きょ大輪たいりん」とばれ、品種ひんしゅ改良かいりょう利用りようされるとともに、戦後せんごのバラの流行りゅうこうつくすことになる。

フロリバンダけい(FL)の誕生たんじょう
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デンマークのポールセン兄弟きょうだい従来じゅうらいある「ドワーフ・ポリアンサけい」のはなおおきくし、きたヨーロッパさむさにえられる品種ひんしゅ作出さくしゅつしようとしていた。1911ねんにポリアンサけいの「マダム・ノババード・レババースル」とランブラーけいの「ドロシー・パーキンス」をかけわせ「エレン・ポールセン」をつくし、つづく1924ねんにはポリアンサけいの「オルレアンローズ」とハイブリッド・ティーけい「レッドスター」の交配こうはいで「エルゼポールセン」「キルステンポールセン」などをし、「ハイブリッド・ポリアンサけい」と命名めいめいされた。

これをけて、アメリカのブーナーなどが改良かいりょうつづけ、この系統けいとうは「フロリバンダ英語えいごばんけい」と命名めいめいされた。さらにドイツのコルデスが1940ねんに「ピノキオ」を発表はっぴょうした。ブーナーがこれに追随ついずいして「レッド・ピノキオ」「ラベンダー・ピノキオ」を発表はっぴょうし、これがフロリバンダけい完成かんせいわれる。

その、フロリバンダけい改良かいりょういろ多様たようせいもとめることに重点じゅうてんがおかれ、1944ねんにはドイツのタンタウが「フロラドラ」、1949ねんブーナーが「マスケラード」を、1951ねんにコルデスが「インデペンデンス」を作出さくしゅつした。「フロリバンダけい」はあたらしい系統けいとうであるが、ばなではスプレーバラとして利用りようされるため、おおくの品種ひんしゅつくされることとなった、またハイブリッド・ティーとの交配こうはいこころみられ、ますます多様たようせいつよめている。

あおいバラへの挑戦ちょうせん

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あお色素しきそ原種げんしゅバラは発見はっけんされておらず、交配こうはい育種いくしゅほうでは完全かんぜんあおいバラの作出さくしゅつ不可能ふかのうとされてきた。いくつかの品種ひんしゅは「あおバラ」とばれるが、それらはおもあかバラからあか色素しきそくことでむらさきふじしょくといったあおけいしょくにしたものである。

しかし、純粋じゅんすいあおさをたたえたバラをつくすことは、あおチューリップ同様どうよう世界中せかいじゅう育種いくしゅゆめであり、各国かっこく品種ひんしゅ改良かいりょう競争きょうそうおこなわれた。オールド・ローズでは「カーディナル・ド・リシュリュー」があおバラとしてられていた。1957ねん、アメリカのフィッシャーが「スターリング・シルバー」をあおバラの決定けっていばんとされた。しかし、その品種ひんしゅ改良かいりょうがなされ、1957ねんにはタンタウが一層いっそうあおい「ブルームーン」を、コルデスが1964ねんに「ケルナーカーニバル」、1974ねんにフランスのメイアンが「シャルル・ド・ゴール」を発表はっぴょうした。日本にっぽんでもあおいバラにたいする挑戦ちょうせんさかんで、今日きょうまでにすうおおくの品種ひんしゅされ、世界せかいでも注目ちゅうもくびている。2008ねん現在げんざい一般いっぱんてき交配こうはいによる品種ひんしゅ改良かいりょうでは、岐阜ぎふけん河本かわもとバラえんが2002ねん発表はっぴょうした「ブルーヘブン」、アマチュア育成いくせいである小林こばやしもりおさむが1992ねん発表はっぴょうした「あおりゅう」や2006ねん発表はっぴょうした「ターンブルー」とうが、あおちか品種ひんしゅとしてられている。

一方いっぽうサントリー福井ふくい祐子ゆうこらの研究けんきゅうにより、バラ独自どくじあお色素しきそ発見はっけんされ[10]、「ロザシアニン」(Rosacyanin) と命名めいめいされた。しかし、この色素しきそつ「あおりゅう」は花粉かふんをほとんどさないために、交配こうはいおやとしては不向ふむきとされており、遺伝子いでんし操作そうさたよらないあおバラへのみち依然いぜんけわしくながいままではある。

中国ちゅうごく

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中国ちゅうごくとう末期まっき詩人しじんこう821ねん-887ねん)の七言しちごん絶句ぜっくやまていなつ』には薔薇ばら(しょうび)としてバラがまれている[11][よう文献ぶんけん特定とくてい詳細しょうさい情報じょうほう][12][13]。『和漢わかん古典こてん植物しょくぶつめいせいかい』によると「牆薇 (墻薇・薔薇ばら)」という表記ひょうき起源きげんについて考察こうさつがある[14]

中国ちゅうごく庭園ていえん伝統でんとうてき栽培さいばいされたバラは8しゅである[6]18世紀せいき中国ちゅうごくたびしたヨーロッパじん中国ちゅうごく庭園ていえんたバラは、灌木せい四季咲しきざき、おおくは重弁じゅうべん品種ひんしゅぐんであった[6]とく華中かちゅう地域ちいきではすぐれたバラるい庭園ていえん栽培さいばいされており、ヨーロッパにもまれた[15]

カール・フォン・リンネ1753ねんロサ・インディカR. indica) について年報ねんぽう植物しょくぶつたねSpecies Plantarum掲載けいさいした[16]。またジャカン1768ねんロサ・キネンシスR. chinensis) について植物しょくぶつ『Observationum Botanicarum Pars III』に記載きさいした[16][ちゅう 2]。これらはあかはな園芸えんげい品種ひんしゅであったが、きんえん品種ひんしゅであったとかんがえられている[16]中国ちゅうごくのバラはヨーロッパにさきんじて日本にっぽんへも伝来でんらいした[16]

日本にっぽん

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近代きんだい以前いぜん

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日本にっぽんはバラの自生じせいとして世界せかいてきられており、品種ひんしゅ改良かいりょう使用しようされた原種げんしゅのうち3種類しゅるいノイバラ[17]テリハノイバラハマナス)は日本にっぽん原産げんさんである。ノイバラの果実かじつ利尿りにょう作用さようがあるなど薬用やくようとして利用りようされた[ちゅう 3]

ふるくバラは「うまら」「うばら」とばれ[14]、『万葉集まんようしゅう』にも「みちのへのいばら(うまら)すえ(うれ)のべ(ほ)まめのからまるきみをはかれかくだりかむ」といううたがある[19]。『常陸ひたちこく風土記ふどき』の茨城いばらきぐんじょうには、「あなじんをおびやかすぞく佐伯さえきほろぼすために、イバラをあな仕掛しかけ、んでイバラにをかけさせた」とある。常陸ひたちこくにはこの故事こじにちなむ茨城いばらき(うばらき)という地名ちめいがあり、茨城いばらきけんけんめい由来ゆらいともなっている[20]

また、中国ちゅうごく栽培さいばいされていたバラもそのおおくは江戸えど時代じだいまでに日本にっぽん渡来とらいしている[6]江戸えど時代じだいには身分みぶん職業しょくぎょうわず園芸えんげい流行りゅうこうしたが、中国ちゅうごく原産げんさんのバラであるモッコウバラコウシンバラなどが園芸えんげい品種ひんしゅとして栽培さいばいされていた。江戸えど時代じだい日本にっぽんおとずれたドイツじんケンペルも「日本にっぽんでバラが栽培さいばいされている」ことを記録きろくしている。また与謝よさ蕪村ぶそんが「うれいつつおかにのぼればはないばら」ののこしている。

明治めいじ以後いご

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このように日本人にっぽんじんにゆかりのある植物しょくぶつであるが、バラが日本にっぽんでも愛好あいこうされるようになるのは明治めいじ以降いこうである。

明治維新めいじいしんむかえると、明治めいじ政府せいふは「ラ・フランス和名わみょう天地あまちひらく) 」を農業のうぎょう試験しけんよう植物しょくぶつとしてせ、青山あおやま官制かんせい農園のうえんげん東京大学とうきょうだいがく農学部のうがくぶ)で栽培さいばいさせた。かおりをごうと見物けんぶつきゃくがしばしばおとずれたので、かぶには金網かなあみしがらみがかけられたという。

その、バラがやせることから、優秀ゆうしゅう職人しょくにんのいる東京とうきょう郊外こうがい埼玉さいたまけん川口かわぐち安行やすゆきや、京阪神けいはんしん郊外こうがい兵庫ひょうごけん宝塚たからづか山本やまもと栽培さいばいおこなわれるようになった。バラは皇族こうぞく華族かぞく高級こうきゅう官僚かんりょうといったパトロンて、日本にっぽんでも徐々じょじょ愛好あいこうされはじめ、生産せいさんりょうはじめた。

大正たいしょうから昭和しょうわころ普及ふきゅうし、宮沢みやざわ賢治けんじが「グリュース・アン・テプリッツ和名わみょう日光にっこう) 」をあいし、北原きたはら白秋はくしゅうにもバラが登場とうじょうするなど、日本にっぽん文学ぶんがくにおいてバラが題材だいざいとされることもえた。

しかしだい世界せかい大戦たいせんしたでは、日本にっぽんでもバラなどの花卉かきより野菜やさいなどの栽培さいばい優先ゆうせんされ、生産せいさん一旦いったん停滞ていたいした。

戦後せんごすぐの1948ねんには東京とうきょう銀座ぎんざでバラの展示てんじかいひらかれた。さらに1949ねんには神奈川かながわけん横浜よこはまでバラの展示てんじかいひらかれ、そのときにはアメリカからはな空輸くうゆして展示てんじようはなそろえられた。鳩山はとやま一郎いちろう吉田よしだしげるなどのバラ愛好あいこう戦後せんご日本にっぽんでのバラの普及ふきゅう貢献こうけんした。高度こうど経済けいざい成長せいちょうなみって日本にっぽんでもバラは普及ふきゅうし、農業のうぎょう試験場しけんじょう中心ちゅうしん品種ひんしゅ改良かいりょうおこなわれるようになった。また戦後せんごすすめられたインフラ整備せいび一環いっかんとして、公立こうりつ私立しりつ植物しょくぶつえん公園こうえんひとし全国ぜんこく各地かくち設置せっちされ、そのなかにはバラえんられる施設しせつもある。

戦後せんご個人こじん栽培さいばいえると、ハイブリッドティーのはな出来栄できばえをきそうコンテストがさかんにおこなわれた。これはきく品評ひんぴょうかい同様どうよう栽培さいばい技術ぎじゅつきそうもので、栽培さいばい技術ぎじゅつ向上こうじょうにつながった。バラはばなとしても普及ふきゅうし、日本にっぽんにおいても花卉かきとしてバラはキクカーネーションなら生産せいさんだかがあり、ハウス栽培さいばい年中ねんじゅう市場いちば供給きょうきゅうされている。近年きんねん一般いっぱん家庭かていでもガーデニング流行りゅうこうし、オールドローズなどがうえ栽素ざいとしてふたた注目ちゅうもくあつめ、おおくのひと愛好あいこうされるようになった。

大手おおて私鉄してつ参入さんにゅう
編集へんしゅう

1950年代ねんだいには、大手おおて私鉄してつ各社かくしゃ沿線えんせん開発かいはつ一環いっかんとしてバラえん造営ぞうえいおこなうようになり、各地かくちにバラえん開園かいえんされた。

京阪電気鉄道けいはんでんきてつどう戦前せんぜんから大阪おおさか枚方ひらかたきく人形にんぎょう展示てんじなどをおこなっていたが、あき風物ふうぶつであるきくたいし、はる風物ふうぶつとしてバラえん開園かいえん集客しゅうきゃくはかることとした。同社どうしゃは「東洋とうよういちのバラえん」の造園ぞうえん企画きかくし、当時とうじ日本人にっぽんじんでただ一人ひとり英国えいこく園芸えんげい協会きょうかい会員かいいんで、バラの導入どうにゅう品種ひんしゅ改良かいりょう実績じっせきのあった岡本おかもとかん治郎じろうをバラえん造営ぞうえい監督かんとくむかえた[21]1955ねん京阪けいはんひらかた園芸えんげい企画きかくげん京阪けいはん園芸えんげい)を設立せつりつ同年どうねん12月23にちひらかたパークうちに「ひらかただいバラえん」を開園かいえんした[22]現在げんざいは「ひらかたパーク・ローズガーデン[23]」の名称めいしょう営業えいぎょうしている。

関東かんとうでもどう時期じきに、京成電鉄けいせいでんてつ戦前せんぜんから千葉ちばけん習志野ならしの直営ちょくえいしていたゆう園地えんち谷津たにつ遊園ゆうえんないに、1957ねんにバラえん開園かいえん谷津たにつ遊園ゆうえんでもあきにはきく人形にんぎょうてんおこなわれていた。1959ねんには京成けいせいバラ園芸えんげい設立せつりつするとともに、千葉ちばけん八千代やちよに「京成けいせいバラえん」を開園かいえんした[24]谷津たにつ遊園ゆうえん閉鎖へいさもバラえん習志野ならしの市営しえい谷津たにつバラえん」としてのこされている。

つづいて小田急電鉄おだきゅうでんてつ直営ちょくえいゆう園地えんち向ヶ丘むこうがおか遊園ゆうえん」にも1958ねんに「ばらえん」が開園かいえん向ヶ丘むこうがおか遊園ゆうえん閉鎖へいさ川崎かわさきにより「生田いくた緑地りょくちばらえん」として保全ほぜんされている。また東京とうきょう調布ちょうふにあった京王帝都電鉄けいおうていとでんてつ直営ちょくえいゆう園地えんち京王けいおう遊園ゆうえん」に1952ねん開園かいえんした東京とうきょう菖蒲しょうぶえん(のち京王けいおうひゃくはなえん)は1997ねんに「京王けいおうフローラルガーデンANGE」としてリニューアルされ「ローズガーデン」が設置せっちされた(2021ねん閉鎖へいさ)。

大手おおて私鉄してつけい園芸えんげい造園ぞうえん会社かいしゃなかでも、とりわけ京阪けいはん園芸えんげい京成けいせいバラ園芸えんげいの2しゃは、沿線えんせん観光かんこう施設しせつとしてバラえん運営うんえいするだけでなく、バラの育種いくしゅがけしん品種ひんしゅ多数たすう作出さくしゅつしている。このように農業のうぎょう試験場しけんじょう種苗しゅびょう会社かいしゃだけでなく、鉄道てつどう事業じぎょうしゃがバラの育種いくしゅ牽引けんいんしているてん日本にっぽん特徴とくちょうである。

バラ生産せいさん

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バラえんはバラをそだてて展示てんじ鑑賞かんしょうするための庭園ていえん

日本にっぽんのバラえん以下いか参照さんしょう

バラの施設しせつ一覧いちらん表示ひょうじするにはみぎの [表示ひょうじ] をクリックしてください。

日本にっぽん

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北海道ほっかいどう

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東北とうほく

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関東かんとう東京とうきょうのぞく)

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東京とうきょう

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甲信越こうしんえつ

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東海とうかい

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北陸ほくりく

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中国ちゅうごく

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九州きゅうしゅう

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苗木なえぎ生産せいさん施設しせつ

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バラのイベント

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育種いくしゅ研究けんきゅう収集しゅうしゅう

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日本にっぽん

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イギリスNCCPG英語えいごばん推進すいしんする全国ぜんこく園芸えんげいしゅ保存ほぞん英語えいごばんでは、#オースティン#ビールズがそれぞれせんもん分野ぶんや維持いじしてきた。王立おうりつローズ・ソサエティ英語えいごばん(RNRS=1876ねん-2017ねん)はりょう分野ぶんやを「ヨーロッパのバラの歴史れきし遺産いさん」に指定していし、1900ねん以前いぜんのシュラブローズを維持いじしたモティスフォント修道院しゅうどういん英語えいごばん、コレクションを維持いじしたバーミンガム大学だいがく付属ふぞくウィンターボーン植物しょくぶつえん英語えいごばんとともにたたえている。

アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく

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バラの品種ひんしゅめいになった固有名詞こゆうめいし

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人名じんめい

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「プリンセス・オブ・ウェールズ」(FL)
Harkness(1997)
 
「ダイアナ・プリンセス・オブ・ウェールズ」(HT)
Jackson&Perkins(1999)

神話しんわ伝承でんしょう

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地名ちめい国名こくめい建造けんぞうぶつ

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スカーレット・イワミザワ(HT)

バラにかんする文化ぶんか

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シンボルとしてのバラ

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  • sub rosa英語えいごばん - 「バラのしたで」を意味いみするラテン語らてんごでスブ・ロサーとむ。ローマ神話しんわなどで沈黙ちんもくかみハルポクラテスへのおくものにバラがもちいられたという神話しんわ由来ゆらい秘密ひみつをバラさないことをしめすシンボルとなった。フランス語ふらんすごで、Découvrir le pot aux roses (バラのはち発見はっけんする)という慣用かんようは、真実しんじつ発見はっけん意味いみする。
  • 黄金おうごんのバラ - ローマのカトリック教会きょうかい教皇きょうこう伝統でんとうてき祝福しゅくふくおこなう。敬意けいい愛情あいじょうあかしとして教会きょうかい国家こっか元首げんしゅなどにおくられる造花ぞうか
  • バラまど - 聖女せいじょマリアの象徴しょうちょうとして、教会きょうかいステンドグラスのモチーフであった。

くに自治体じちたいはな

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以下いか、バラをシンボルとするくに地域ちいき自治体じちたいめい明確めいかくにするため、太字ふとじ表記ひょうき

きたアメリカ

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慣用かんよう熟語じゅくご

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  • under the rose - 秘密ひみつ意味いみ
  • いばらみち - からけわしいみちのりのこと。
  • あおいバラ(the blue rose) - かみ祝福しゅくふく、または、不可能ふかのう
  • きれいなバラにはとげがある - 外見がいけんうつくしさにられると危険きけんことがある。
  • There's no rose without a thorn. - 「とげのないバラはい」または「完全かんぜん幸福こうふくはない」。フランスでは「だれにでも弱点じゃくてんがある」という意味いみ
  • Run for the roses - ケンタッキーダービー

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ なお、「玫瑰」は中国ちゅうごくにおいてはハマナスす。
  2. ^ Jacquin, Nikolaus Joseph. Observationum botanicarum iconibus ab auctore delineatis illustratarum. pars I- [-IV et ultima]; Readex Microprint, 19--. Landmarks 2 ; monographs.NCID BB01405064 写本しゃほん名古屋大学なごやだいがく所蔵しょぞう
  3. ^ 今戸いまどらによると「(前略ぜんりゃく民間みんかん療法りょうほうにおいて、果皮かひなるもと利尿りにょう目的もくてきに、にせはて種子しゅしふくむ)は利尿りにょう通風つうふうリウマチ座骨ざこつ神経痛しんけいつうなどにもちいられ(後略こうりゃく[18]」という。
  4. ^ ハマナスは皇后こうごう雅子まさこしるし[25]
  5. ^ 2013ねんにリニューアルされるまでは243しゅ株数かぶすう国内こくないだい4の2まん2せんかぶだった。
  6. ^ バックの作出さくしゅつしたバラはたいびょうせい耐寒たいかんせいすぐれていることで有名ゆうめい

出典しゅってん

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  1. ^ べるバラが好調こうちょう 愛知あいち法人ほうじん 加工かこうひんげ5ばい」『日本農業新聞にほんのうぎょうしんぶん』』2020ねん3がつ19にち、8めん2020ねん3がつ21にち閲覧えつらん
  2. ^ 【デビッド・オースチン・ロージズ Vol.2】逆境ぎゃっきょうから栄光えいこうへのみちとデビッド・オースチン・ファミリーのちから”. GardenStory (2019ねん7がつ7にち). 2023ねん10がつ16にち閲覧えつらん
  3. ^ TOTOSK KITCHEN Vol. 24 ローズウォーターにんじんのローズグラタン”. dacapo (ダカーポ) the web-magazine. 2016ねん8がつ17にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2014ねん11月18にち閲覧えつらん
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  9. ^ 瀧井たきいやすししょう『366にち 誕生たんじょうはなほん日本にほんグ社ぐしゃ、1990ねん11月30にち、200ぺーじ 
  10. ^ 福井ふくい祐子ゆうこバラ花弁はなびら新規しんき色素しきそRosacyaninるい構造こうぞう (口頭こうとう発表はっぴょう)」『天然てんねん有機ゆうき化合かごうぶつ討論とうろんかい講演こうえん要旨ようししゅうだい42かんだい(0)ごう、2000ねん、55-60ぺーじdoi:10.24496/tennenyuki.42.0_55NAID 110006681912 
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  13. ^ 甲斐かい 2007, pp. 470–479
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  21. ^ 東洋とうよういちのバラえん岡本おかもとかん治郎じろう 京阪けいはん園芸えんげい
  22. ^ 会社かいしゃ沿革えんかく 京阪けいはん園芸えんげい
  23. ^ ローズガーデン ひらかたパーク
  24. ^ 会社かいしゃあゆ 京成けいせいバラ園芸えんげい
  25. ^ 天皇てんのう皇后こうごうりょう陛下へいか 結婚けっこん30ねん 皇后こうごうさまのおしるし津波つなみえた「奇跡きせきのハマナス」が陸前高田りくぜんたかたの「全国ぜんこく植樹しょくじゅさい」で10ねん以上いじょうぶりに里帰さとがえり”. TBS NEWS DIG. TBSテレビ (2023ねん6がつ8にち). 2023ねん7がつ8にち閲覧えつらん
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  28. ^ バラえん町制ちょうせい施行しこう記念きねん公園こうえん”. 伊奈いなまち (2019ねん5がつ31にち). 2019ねん6がつ6にち閲覧えつらん
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参考さんこう文献ぶんけん

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おも執筆しっぴつしゃじゅん

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  • 今戸いまど 奈保子なほこあさひ さとしおっと長友ながとも あきら小崎おざき 敏雄としお西田にしだ のりえい「ローズヒップエキスのたんかいおよび28日間にちかん反復はんぷく投与とうよ毒性どくせい試験しけん」『日本にっぽんトキシコロジー学会がっかい学術がくじゅつ年会ねんかいだい37かんだい0ごう日本にっぽん毒性どくせい学会がっかい、2010ねん、409-409ぺーじdoi:10.14869/toxp.37.0.409.0 
  • 甲斐かい 勝二しょうじちょ)、立命館大学りつめいかんだいがく人文じんぶん学会がっかいへん)「こう駢「やまていなつしょうこう--「一架薔薇滿院香」と「滿まん薔薇ばら一院いちいん」についてかんがえたこと」『たていのちかん文學ぶんがくだい598ごう立命館大学りつめいかんだいがく人文じんぶん学会がっかい京都きょうと、2007ねん、470-479ぺーじ 掲載けいさいべつだい『The journal of cultural sciences』
  • 亀岡かめおかたい ちょ「バラ」、フランク・B・ギブニー へんブリタニカ国際こくさいだい百科ひゃっか事典じてんティービーエス・ブリタニカだい2はん改訂かいていばん〉、1993ねん 
  • 木下きのした武司たけしだい1せつ萬葉集まんようしゅう』のふたつのイバラ:「うまら」と蕀原」『和漢わかん古典こてん植物しょくぶつめいせいかい和泉いずみ書院しょいん大阪おおさか、2017ねん2がつ、469-ぺーじ全国ぜんこく書誌しょし番号ばんごう:22866145 索引さくいん植物しょくぶつめいほか)=し〉「牆薇(墻薇・薔薇ばら)」。
  • 小林こばやし義雄よしお ちょ「バラ」、相賀あいが徹夫てつお へん植物しょくぶつ』〈万有ばんゆう百科ひゃっかだい事典じてん 19〉1972ねん 
  • けんめい由来ゆらい――茨城いばらきけん埼玉さいたまけん千葉ちばけん神奈川かながわけん」『都道府県とどうふけん展望てんぼうだい9ごうつうごうだい156ごう)、全国ぜんこく知事ちじかい東京とうきょう、1971ねん9がつ、52-52(コマ番号ばんごう0030.jp2)、doi:10.11501/2786011 公開こうかい国立こくりつ国会図書館こっかいとしょかん館内たてうち図書館としょかん個人こじん送信そうしん
  • 中尾なかお佐助さすけ中尾なかお佐助さすけ著作ちょさくしゅう』 6かん北海道大学ほっかいどうだいがく出版しゅっぱんかい、2006ねんISBN 4832929011 
  • 日外にちがいアソシエーツ へん「バラ」『植物しょくぶつ3.2まん名前なまえだい辞典じてん紀伊國屋きのくにや書店しょてん、2008ねん 

関連かんれん項目こうもく

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