岡山おかやま電気でんき軌道きどう番ばん町まち線せん

番ばん町まち線せん
概要がいよう
現況げんきょう	廃止はいし
起おこり終点しゅうてん	起点きてん：上之うえの町まち停留ていりゅう場じょう 終点しゅうてん：番ばん町まち停留ていりゅう場じょう
駅えき数すう	5
運営うんえい
開業かいぎょう	1912年ねん5月がつ5日にち (1912-05-05)
廃止はいし	1968年ねん6月がつ1日にち (1968-6-1)
所有しょゆう者しゃ	岡山おかやま電気でんき軌道きどう
路線ろせん諸しょ元もと
路線ろせん総そう延長えんちょう	0.9 km (0.56 mi)（1968年ねん廃はい線せん時点じてん）
軌間きかん	1,067 mm (3 ft 6 in)
電化でんか	直流ちょくりゅう600 V　架空かくう電車でんしゃ線せん方式ほうしき

停留ていりゅう場じょう・施設しせつ・接続せつぞく路線ろせん
凡例はんれい 東山本線ひがしやまほんせん -0.1 城下じょうか停留ていりゅう場じょう 0.0 上之うえの町まち停留ていりゅう場じょう 東山本線ひがしやまほんせん 0.1 本社ほんしゃ前ぜん停留ていりゅう場じょう -1925 0.2 岡山おかやま神社じんじゃ前ぜん停留ていりゅう場じょう 0.5 後楽園こうらくえん前ぜん停留ていりゅう場じょう 0.7 就実学園前がくえんまえ停留ていりゅう場じょう 0.9 番ばん町まち停留ていりゅう場じょう 1.0 名称めいしょう不ふ詳しょう -1928

番ばん町まち線せん（ばんちょうせん）は、岡山おかやま県けん岡山おかやま市しにおいて岡山おかやま電気でんき軌道きどうがかつて保有ほゆうしていた路面ろめん電車でんしゃ路線ろせん（軌道きどう線せん）である。

概要がいよう

1912年ねん（明治めいじ45年ねん）の岡山おかやま電気でんき軌道きどうの開業かいぎょうと同時どうじに、東山本線ひがしやまほんせん（当時とうじは内山下うちさんげ線せん）の支線しせんとして、現在げんざいの城下じょうか筋すじに一部いちぶ区間くかん（上之うえの町まち - 後楽園こうらくえん前ぜん間あいだ）が開通かいつうした。1921年ねんには上之うえの町まち - 番ばん町まち間あいだが全通ぜんつうし、同時どうじに内山下うちさんげ支線しせんから番ばん町まち線せんへと路線ろせん名称めいしょうが改あらためられた。

その後ご、東山本線ひがしやまほんせん・清輝橋せいきばし線せんとともに3路線ろせん体制たいせいで運行うんこうされていたが、第だい二に次じ世界せかい大戦たいせん後ごのモータリゼーションに対応たいおうするための都市とし計画けいかくの一環いっかんで阻害そがいになるとされたため、1968年ねん（昭和しょうわ43年ねん）に番ばん町まち線せん全線ぜんせんが廃はい線せんになった。

後楽園こうらくえん前ぜん駅えきからは後楽園こうらくえんを挟はさんだ蓬莱ほうらい橋きょう・鶴見橋つるみばしの2つの道路どうろ橋きょうで旭川あさひかわを渡わたれば徒歩とほ10分ふんほどで西大寺さいだいじ鉄道てつどう（1915年ねん延伸えんしん、1962年ねん9月7日にち全線ぜんせん廃止はいし）の後楽園こうらくえん駅えきと連絡れんらくしていた。

路線ろせんデータ

1968年ねんの廃はい線せん時点じてんのもの。

• 路線ろせん距離きょり：上之うえの町まち - 番ばん町まち間あいだ 0.9km
• 軌間きかん：1067mm
• 停留ていりゅう場数ばかず：5（起おこり終点しゅうてん含ふくむ）
• 架線かせん電圧でんあつ：直流ちょくりゅう600V
• 複線ふくせん区間くかん：なし（全線ぜんせん単線たんせん）

歴史れきし

• 1912年ねん（明治めいじ45年ねん）
  • 5月5日にち 御ご城下じょうか（後ごの上之うえの町まち） - 弓之ゆみの町まち（後ごの後楽園こうらくえん前まえ）間あいだ開業かいぎょう。
  • 6月1日にち 石関いしぜき町まち停留ていりゅう場じょうを本社ほんしゃ前ぜん停留ていりゅう場じょうに、出石いずし町まち停留ていりゅう場じょうを県庁けんちょう前ぜん停留ていりゅう場じょうに、弓之ゆみの町まち停留ていりゅう場じょうを後楽園こうらくえん停留ていりゅう場じょうにそれぞれ改称かいしょう。
• 1921年ねん（大正たいしょう10年ねん）7月がつ26日にち 後楽園こうらくえん前まえ（同時どうじに後楽園こうらくえんから改称かいしょう） - 番ばん町まち口こう（後ごの番ばん町まち）間あいだ開業かいぎょう。
• 1921年ねん（大正たいしょう10年ねん）-1923年ねん（大正たいしょう12年ねん） 御ご城下じょうか停留ていりゅう場じょうを城下じょうか停留ていりゅう場じょうに改称かいしょう。
• 1923年ねん（大正たいしょう12年ねん）7月がつ以前いぜん 番ばん町まち口くち停留ていりゅう場じょうを七番しちばん町まち口くち停留ていりゅう場じょうに改称かいしょう。
• 1925年ねん（大正たいしょう14年ねん）2月がつ12日にち 本社ほんしゃ前ぜん停留ていりゅう場じょうを廃止はいし。
• 1941年ねん（昭和しょうわ16年ねん）11月18日にち 憲兵けんぺい隊たい前ぜん停留ていりゅう場じょうを一番町いちばんちょう停留ていりゅう場じょうに改称かいしょう。
• 1945年ねん（昭和しょうわ20年ねん）3月1日にち 県庁けんちょう前ぜん停留ていりゅう場じょうを休止きゅうし。
• 1954年ねん（昭和しょうわ29年ねん）12月20日にち 県庁けんちょう前ぜん停留ていりゅう場じょうを岡山おかやま神社じんじゃ前ぜん停留ていりゅう場じょうに改称かいしょうし、復活ふっかつ。同時どうじに城下じょうか停留ていりゅう場じょうを東山本線ひがしやまほんせんの上之うえの町まち停留ていりゅう場じょうと統合とうごうし、上之うえの町まち停留ていりゅう場じょうに改称かいしょう。
• 1961年ねん（昭和しょうわ36年ねん）
  • 6月3日にち 七番しちばん町まち口くち停留ていりゅう場じょうを番ばん町まち停留ていりゅう場じょうに改称かいしょう。
  • 6月30日にち 一番町いちばんちょう停留ていりゅう場じょうを一番町いちばんちょう就実前ぜん停留ていりゅう場じょうに改称かいしょう。
• 1965年ねん
  • 7月がつ 上之うえの町まち停留ていりゅう場じょうを移設いせつ。
  • 11月8日にち 一番町いちばんちょう就実前ぜん停留ていりゅう場じょうを就実学園前がくえんまえ停留ていりゅう場じょうに改称かいしょう。
• 1968年ねん（昭和しょうわ43年ねん）5月31日にち この日ひ限かぎりで廃はい線せん。

停留ていりゅう場じょう一覧いちらん

停留ていりゅう場じょう名めい、接続せつぞく路線ろせんの事業じぎょう者しゃ名めい・所在地しょざいちなどは廃はい線せん時じのもの。全ぜん停留ていりゅう場じょう岡山おかやま市し（現げん：岡山おかやま市し北きた区く）に所在しょざい。

停留ていりゅう場じょう名めい	停留ていりゅう場じょう間あいだ営業えいぎょうキロ	累計るいけい営業えいぎょうキロ		接続せつぞく路線ろせん
		上之町じょうのまちから	岡山おかやま駅前えきまえから
上之うえの町まち停留ていりゅう場じょう	-	0.0	0.9	岡山おかやま電気でんき軌道きどう：東山本線ひがしやまほんせん
岡山おかやま神社じんじゃ前ぜん停留ていりゅう場じょう	0.2	0.2	1.1
後楽園こうらくえん前ぜん停留ていりゅう場じょう	0.3	0.5	1.4
就実学園前がくえんまえ停留ていりゅう場じょう	0.2	0.7	1.6
番ばん町まち停留ていりゅう場じょう	0.2	0.9	1.8

廃はい線せん前まえに廃止はいしされた停留ていりゅう場じょう

• 本社ほんしゃ前ぜん停留ていりゅう場じょう：1912年ねん（明治めいじ45年ねん）5月5日にちに「石関いしぜき町まち」停留ていりゅう場じょうとして開業かいぎょう、同年どうねん6月1日にちに「本社ほんしゃ前まえ」停留ていりゅう場じょうに改称かいしょう。1925年ねん（大正たいしょう14年ねん）2月がつ12日にち廃止はいし。上之うえの町まち停留ていりゅう場じょう（当時とうじは「城下じょうか」停留ていりゅう場じょう）から0.1キロ。
• 名称めいしょう不ふ詳しょう：1928年ねん（昭和しょうわ3年ねん）3月がつ1日にちに大だい日本にっぽん勧業かんぎょう博覧はくらん会かいの開催かいさいに伴ともない臨時りんじ停留ていりゅう場じょうとして開業かいぎょう、同年どうねん9月がつ1日にちに廃止はいし。上之うえの町まち停留ていりゅう場じょう（当時とうじは「城下じょうか」停留ていりゅう場じょう）から1.0キロ。

参考さんこう文献ぶんけん

• 今尾いまお恵めぐみ介かい（監修かんしゅう）『日本にっぽん鉄道てつどう旅行りょこう地図ちず帳ちょう 11号ごう 中国ちゅうごく四国しこく』新潮社しんちょうしゃ、2009年ねん、ISBN 978-4-10-790029-6