東急とうきゅう世田谷線せたがやせん

世田谷線せたがやせん
世田谷せたがやの住宅じゅうたく地ちの中なかを走はしる世田谷線せたがやせん （西太子堂にしたいしどう駅えき - 若林わかばやし駅えき間あいだ）
基本きほん情報じょうほう
国くに	日本にっぽん
所在地しょざいち	東京とうきょう都と世田谷せたがや区く
種類しゅるい	路面ろめん電車でんしゃ（軌道きどう）
起点きてん	三軒茶屋さんげんぢゃや駅えき
終点しゅうてん	下高井戸しもたかいど駅えき
駅えき数すう	10駅えき
路線ろせん記号きごう	SG
路線ろせん色しょく	黄色おうしょく
開業かいぎょう	1925年ねん1月がつ18日にち
所有しょゆう者しゃ	東急とうきゅう電鉄でんてつ
運営うんえい者しゃ	東急とうきゅう電鉄でんてつ
使用しよう車両しゃりょう	「使用しよう車両しゃりょう」の節ふしを参照さんしょう
路線ろせん諸しょ元もと
路線ろせん距離きょり	5.0 km
軌間きかん	1,372 mm
線路せんろ数すう	複線ふくせん
電化でんか方式ほうしき	直流ちょくりゅう600 V 架空かくう電車でんしゃ線せん方式ほうしき
閉塞へいそく方式ほうしき	軌道きどう法ほうによるため閉塞へいそく装置そうちなし
保安ほあん装置そうち	軌道きどう信号しんごうに連動れんどうした車内しゃない警報けいほう装置そうち
最高さいこう速度そくど	40 km/h
路線ろせん図ず

停留ていりゅう場じょう・施設しせつ・接続せつぞく路線ろせん

凡例はんれい 0.0 SG01 三軒茶屋さんげんぢゃや駅えき 田園都市線でんえんとしせん 玉川たまがわ線せん 0.3 SG02 西太子堂にしたいしどう駅えき 若林わかばやし踏切ふみきり （環たまき七なな通とおり） 0.9 SG03 若林わかばやし駅えき 1.4 SG04 松陰神社しょういんじんしゃ前ぜん駅えき 1.9 SG05 世田谷せたがや駅えき 2.2 SG06 上町うえまち駅えき 雪ゆきが谷たに検車けんしゃ区く上町うえまち班はん 豪徳寺ごうとくじ前まえ駅えき -1945 2.7 SG07 宮みやの坂さか駅えき 1945- 宮みやノ坂さか駅えき -1944 小田急おだきゅう: 小田原線おだわらせん 豪徳寺ごうとくじ駅えき 3.4 SG08 山下やました駅えき 六ろく所しょ神しん社前やしろまえ駅えき -1949 4.2 SG09 松原まつばら駅えき 1949- 七軒しちけん町まち駅えき -1949 5.0 SG10 下高井戸しもたかいど駅えき 京王けいおう: 京王線けいおうせん

世田谷線せたがやせん（せたがやせん）は、東京とうきょう都と世田谷せたがや区くの三軒茶屋さんげんぢゃや駅えきと下高井戸しもたかいど駅えきを結むすぶ東急とうきゅう電鉄でんてつの軌道きどう線せんである。

路線ろせん図ずや駅えきナンバリングで使用しようされる路線ろせんカラーは黄色おうしょく、路線ろせん記号きごうはSG。

概要がいよう

都電とでん荒川線あらかわせん（東京とうきょうさくらトラム）とともに東京とうきょう都内とないに残のこっている軌道きどう線せんであるが、全線ぜんせんが新設しんせつ軌道きどうとなっており、都電とでんとは違ちがい、道路どうろ上じょうを走行そうこうする併用へいよう軌道きどうはない。約やく5 kmに10駅えきあり、駅えき間あいだ距離きょりは全すべて1 km未満みまん。全ぜん区間くかんを乗車じょうしゃした場合ばあいの所要しょよう時間じかんは17 - 18分ふんである。

東京とうきょう都と心こころ方向ほうこうへ向むかう3つの私鉄してつの間あいだを結むすんでおり（乗換のりかえ駅えきは、京王線けいおうせんとは下高井戸しもたかいど駅えき、小田急おだきゅう小田原おだわら線せん豪徳寺ごうとくじ駅えきとは山下やました駅えき、東急とうきゅう田園都市線でんえんとしせんとは三軒茶屋さんげんぢゃや駅えき）、東急とうきゅう電鉄でんてつの鉄てつ軌道きどう路線ろせんで唯一ゆいいつ、JR線せん（国鉄こくてつ時代じだいも含ふくむ）との接続せつぞくや交差こうさが全まったくない。

環たまき七なな通とおりと平面へいめん交差こうさする西太子堂にしたいしどう駅えき - 若林わかばやし駅えき間あいだの若林わかばやし踏切ふみきり（西太子堂にしたいしどう5号ごう踏切ふみきり）では、信号しんごう（鉄道てつどう信号しんごう）が道路どうろと同期どうきしている。電車でんしゃが来きたら環たまき七ななの交通こうつうを止とめるのではなく、信号しんごう（交通こうつう信号しんごう）が変かわるまで電車でんしゃの方ほうを待またせる仕様しようになっており、電車でんしゃが信号しんごう待まちをする。踏切ふみきりの種類しゅるいとしては若林わかばやし踏切ふみきりは第だい4種しゅ踏切ふみきりとされている（踏切ふみきり警報けいほう機き・遮断しゃだん機きがなく、交通こうつう信号しんごうで道路どうろ交通こうつうを規制きせいするタイプの踏切ふみきりも第だい4種しゅとして分類ぶんるいされるため）。

2007年ねん頃ごろの若林わかばやし踏切ふみきり

原則げんそくとして乗務じょうむ員いんは運転うんてん士しと案内あんない係がかりの2名めいであるが、早朝そうちょう深夜しんやなど一部いちぶ時間じかん帯たいでは運転うんてん士しのみの乗務じょうむ（ワンマン運転うんてん）としている。この場合ばあい、ドア扱あつかい等とうは運転うんてん士しが行おこなう。

2005年ねんには、当とう線せんの運転うんてん士しおよび案内あんない係がかり全員ぜんいん（69人にん）がサービス介助かいじょ士しの資格しかくを取得しゅとくした。

路線ろせんデータ

• 路線ろせん距離きょり（営業えいぎょうキロ）：5.0 km
• 軌間きかん：1,372 mm
• 複線ふくせん区間くかん：全線ぜんせん
• 電化でんか区間くかん：全線ぜんせん（直流ちょくりゅう600 V）
• 閉塞へいそく方式ほうしき：軌道きどう法ほうによるため閉塞へいそく装置そうちなし
• 保安ほあん装置そうち：軌道きどう信号しんごうに連動れんどうした車内しゃない警報けいほう装置そうち
• 最高さいこう速度そくど：軌道きどう法ほうにより40 km/h

運行うんこう形態けいたい

列車れっしゃ種別しゅべつは各駅かくえき停車ていしゃのみで、原則げんそくとして三軒茶屋さんげんぢゃや駅えき - 下高井戸しもたかいど駅えき間あいだの全ぜん区間くかんを運行うんこうする。ただし上町うえまち駅えき構内こうないに車庫しゃこがあることから朝夕あさゆうに上町うえまち駅えき発着はっちゃくの区間くかん列車れっしゃが設定せっていされている。また、毎年まいとし12月がつと1月がつの15日にちと16日にちに沿線えんせんの上町うえまち駅えきや世田谷せたがや駅えき付近ふきんで開催かいさいされる「世田谷せたがやボロ市し」のイベント開催かいさい時じは臨時りんじダイヤとなり、通常つうじょうよりも列車れっしゃの本数ほんすうを増ふやして対応たいおうしている。

運賃うんちん

運賃うんちんは全ぜん区間くかん均一きんいつ制せいで、2023年ねん3月がつ18日にち改定かいてい時点じてんで大人おとな160円えん・小児しょうに80円えん（ICカードも同額どうがく）である。東急とうきゅう電鉄でんてつの鉄道てつどう各線かくせんとは別べつ建だての線せん内ない完結かんけつの運賃うんちん制度せいどであり、東急とうきゅう電鉄でんてつの他ほかの路線ろせんとの運賃うんちん通算つうさん・乗継のりつぎ割引わりびき制度せいどや山下やました駅えきで接続せつぞくする小田急おだきゅう線せん豪徳寺ごうとくじ駅えきや下高井戸しもたかいど駅えきで接続せつぞくする京王けいおう線せんとの乗継のりつぎ割引わりびきはない。なお、東急とうきゅうが発行はっこうする回数かいすう券けん方式ほうしきの株主かぶぬし優待ゆうたい乗車じょうしゃ証しょうでは1枚まいで田園都市線でんえんとしせんに乗のり継つげるため、当とう路線ろせんからは乗車じょうしゃ時じに乗務じょうむ員いんにその旨むねを伝つたえるか、田園都市線でんえんとしせんからの場合ばあいは降車こうしゃ時じに三軒茶屋さんげんぢゃや駅えきの有人ゆうじん改札かいさつで提示ていじしてから世田谷線せたがやせん改札かいさつの運賃うんちん箱ばこに投入とうにゅうする。

一いち日にち乗車じょうしゃ券けんとして「世田谷線せたがやせん散策さんさくきっぷ」を発売はつばいしている。当日とうじつ券けんのみの発売はつばいで、大人おとな340円えん・子供こども170円えん（2019年ねん10月がつ1日にち改定かいてい時点じてん）。下高井戸しもたかいど駅えき・三軒茶屋さんげんぢゃや駅えきの駅えき窓口まどぐちで発売はつばいされており、前記ぜんきの駅えき以外いがいから乗車じょうしゃする場合ばあいは乗車じょうしゃ時じに係員かかりいんに申もうし出でて1乗車じょうしゃ分ぶんの運賃うんちんを現金げんきんで支払しはらい精算せいさん券けんを受うけ取とり、前記ぜんきの駅えきで残額ざんがくを精算せいさんして購入こうにゅうすることができる。 また、「横濱よこはま中華ちゅうか街がい旅たびグルメきっぷ」や「東急とうきゅう線せん・東急とうきゅうバス一いち日にち乗のり放題ほうだいパス」、「東急とうきゅう線せんワンデーパス」（東急とうきゅう全線ぜんせん1日にち乗車じょうしゃ券けん、旧称きゅうしょう「東急とうきゅうワンデーオープンチケット」）は当とう線せんも乗車じょうしゃ可能かのうだが、これらの乗車じょうしゃ券けん（「おトクなきっぷ」）は当とう線せん各駅かくえきでは発売はつばいしていないため、乗車じょうしゃ時じに乗務じょうむ員いん（下高井戸しもたかいど駅えきは駅えき係員かかりいん）に「おトクなきっぷ」を三軒茶屋さんげんぢゃや駅えきで購入こうにゅうする旨むねを申もうし出でて運賃うんちんを支払しはらい「乗車じょうしゃ券けん購入こうにゅう票ひょう」を受うけ取とり、田園都市線でんえんとしせん三軒茶屋さんげんぢゃや駅えきの窓口まどぐちで「乗車じょうしゃ券けん購入こうにゅう票ひょう」を提示ていじすることで差額さがくで購入こうにゅうが可能かのうである。

世田谷線せたがやせん車内しゃないにある運賃うんちん箱ばこ
PASMO・Suicaで運賃うんちんを支払しはらう場合ばあいは画像がぞう中ちゅうの青あおい部分ぶぶんに、世田谷線せたがやせん専用せんようせたまるの場合ばあいは別べつに設置せっちされているチェッカーにタッチしていた。

2007年ねん3月18日にちよりICカード乗車じょうしゃ券けんPASMOを導入どうにゅうし、Suicaとの相互そうご利用りようも可能かのうである。当とう路線ろせんの車両しゃりょうには「PASMO Suica ご利用りよういただけます」のステッカーが入口いりくち前まえに貼付ちょうふされている。導入どうにゅう当初とうしょ、当とう路線ろせんの定期ていき券けんが発行はっこうできない、車内しゃないでのチャージができないなどの制約せいやくがあったが、2012年ねん3月17日にちよりそれらが解消かいしょうされた。また同日どうじつよりバス利用りよう特典とくてんサービスも開始かいしされたが、2021年ねん4月がつ30日にちをもってバスポイント・特典とくてんバスチケットの付与ふよを終了しゅうりょうした。

同日どうじつの世田谷線せたがやせんでのPASMO定期ていき券けん発売はつばい開始かいしに伴ともない、2002年ねん7月がつ7日にちから導入どうにゅうされた世田谷線せたがやせん専用せんようICカード「せたまる」の発売はつばいが2012年ねん3月16日にちで終了しゅうりょうし、同年どうねん9月30日にちで利用りようを終了しゅうりょうした。せたまるには定期ていき券けんと回数かいすう券けんの2種類しゅるいがあり、せたまる回数かいすう券けんは、利用りようする度たびに運賃うんちんに対応たいおうするポイントが付加ふかされ、貯たまったポイントは運賃うんちんに還元かんげんされるようになっていた。利用りようする時とき間あいだ帯たい・日時にちじによってポイントの点数てんすうを変動へんどうすることにより、オフピーク回数かいすう券けんや土ど休日きゅうじつ回数かいすう券けんと同様どうようの機能きのうを1枚まいのICカードで行おこなわせていた。

紙かみ式しき回数かいすう券けんは、せたまる導入どうにゅう時期じきを含ふくめて2023年ねん2月がつ28日にちまで発売はつばいしていた。世田谷線せたがやせん以外いがいの東急とうきゅう線せんの回数かいすう券けんと同様どうように11枚まい綴つづりで利用りよう時間じかんの制限せいげんがない「普通ふつう回数かいすう券けん」、12枚まい綴つづりで平日へいじつ10時じ - 16時じと土日どにち祝日しゅくじつおよび12月30日にち - 1月がつ3日にちの終日しゅうじつに利用りようできる「時差じさ回数かいすう券けん」、14枚まい綴つづりで土日どにち祝日しゅくじつおよび12月30日にち - 1月がつ3日にちの終日しゅうじつに利用りようできる「土ど休日きゅうじつ回数かいすう券けん」の3種類しゅるいがあり、発売はつばい額がくはいずれも1,500円えんで、普通ふつう回数かいすう券けんのみ小児しょうに用ようもあり、800円えんで発売はつばいされていた（発売はつばい額がくは2019年ねん10月がつ1日にち現在げんざい）。発売はつばい終了しゅうりょう後ごも2033年ねん2月がつ28日にちまで使用しよう時じの運賃うんちんと額面がくめんとの差額さがくを払はらえば使用しよう可能かのうである。

乗降じょうこう方法ほうほう

下高井戸しもたかいど駅えき・三軒茶屋さんげんぢゃや駅えき以外いがいの駅えきで乗降じょうこうする場合ばあい（上町うえまち駅えきは下高井戸しもたかいど方面ほうめんのみ）は、2両りょう編成へんせいの運転うんてん士しがいる1両りょう目めの前部ぜんぶまたは案内あんない係がかりが配置はいちされている2両りょう目めの後部こうぶのドアより乗車じょうしゃし、連結れんけつ部ぶを挟はさんだ中央ちゅうおう部ぶ2か所しょのドアより降車こうしゃする。2021年ねん1月がつ18日にち夜間やかんからは早朝そうちょう・夜よる間あいだ帯たいに2両りょう目めの後部こうぶドアからの乗車じょうしゃ扱あつかいを取とりやめ、この時間じかんの乗車じょうしゃは1両りょう目めの前部ぜんぶドアのみとなる。下高井戸しもたかいど駅えきの乗車じょうしゃホームと上町うえまち駅えきの三軒茶屋さんげんぢゃや方面ほうめんホームでは1両りょう目め前部ぜんぶの扉とびらが開ひらかない。

運賃うんちんは前払まえばらい。全ぜん区間くかん均一きんいつ運賃うんちんのため、乗車じょうしゃ券けん（きっぷ）は発行はっこうされない。下高井戸しもたかいど駅えき・上町うえまち駅えき（三軒茶屋さんげんぢゃや方面ほうめんのみ）・三軒茶屋さんげんぢゃや駅えきから乗車じょうしゃする場合ばあいは駅えきにある運賃うんちん箱ばこで、その他たの駅えき（無人むじん駅えき）では車内しゃないにある運賃うんちん箱ばこで、それぞれ運賃うんちんを現金げんきん・回数かいすう券けん・カード等とうで支払しはらう。通常つうじょうは無人むじん駅えきでも多客たきゃく時じにホームに係員かかりいんがいる時ときはそこで運賃うんちんを支払しはらうか、ホームに備そなえ付つけの簡易かんい改札かいさつ機きにPASMO・Suica等とうをタッチする。この場合ばあいはどの扉とびらからでも乗車じょうしゃできる。上町うえまち駅えきは2022年ねん4月がつ15日にちをもって窓口まどぐち営業えいぎょうを終了しゅうりょうしたため、障害しょうがい者しゃ割引わりびき等とう特殊とくしゅな取とり扱あつかいを要ようする場合ばあいは、改札かいさつ口こうで運賃うんちんを支払しはらわずに乗車じょうしゃ時じに乗務じょうむ員いんに申もうし出でた上うえで支払しはらう形かたちとなった。

路線ろせんバスと同どう式しきの運賃うんちん箱ばこを使用しようしており、大人おとな運賃うんちん1人にん分ぶんを超こえる金額きんがくが投入とうにゅうされるとつり銭せんが出でて来くる。PASMO・Suica等とうで支払しはらう場合ばあいは運賃うんちん箱ばこか車内しゃない備そなえ付つけの読よみ取とり部ぶにカードをタッチする。現金げんきんで小児しょうに運賃うんちんを支払しはらう場合ばあいや車内しゃないでチャージを行おこなう場合ばあいは運賃うんちん箱ばこにある所定しょていのボタンを押おしてから現金げんきんを投入とうにゅうする。

なお、PASMO・Suica等とうで運賃うんちんの支払しはらいを行おこなった場合ばあい、車内しゃないでカードが反応はんのうして二に重じゅうに運賃うんちんが徴収ちょうしゅうされるのを防ふせぐため、一度いちどカードをかざしてから20分ふん以内いないに再度さいどカードをかざそうとするとエラーとなり運賃うんちんの引ひき去さりができないように設定せっていされている。そのため、20分ふん以内いないに再度さいど乗車じょうしゃする場合ばあいは運転うんてん士しや案内あんない係がかりにその旨むねを申もうし出でる必要ひつようがある。

利用りよう状じょう況きょう

1日にち平均へいきん乗車じょうしゃ人員じんいんの推移すいいは下表かひょうの通とおり（単位たんい：人ひと）。

年度ねんど	1日にち平均へいきん 乗車じょうしゃ人員じんいん	出典しゅってん
1990年ねん	55,258
1991年ねん	55,822
1992年ねん	53,666
1993年ねん	50,777
1994年ねん	48,844
1995年ねん	47,691
1996年ねん	47,682
1997年ねん	48,732
1998年ねん	49,225
1999年ねん	49,005
2000年ねん	49,468
2001年ねん	50,227
2002年ねん	51,688
2003年ねん	51,839
2004年ねん	52,490
2005年ねん	53,916
2006年ねん	54,696
2007年ねん	55,303
2008年ねん	56,589
2009年ねん	55,670
2010年ねん	55,230
2011年ねん	53,509
2012年ねん	55,057
2013年ねん	56,958
2014年ねん	53,829
2015年ねん	55,061
2016年ねん	56,168
2017年ねん	57,541
2018年ねん	58,076
2019年ねん	58,003
2020年ねん	42,102
2021年ねん	48,290

歴史れきし

「東急とうきゅう玉川たまがわ線せん」も参照さんしょう

現在げんざいの世田谷線せたがやせんの区間くかんは、1925年ねん（大正たいしょう14年ねん）1月がつ18日にちに三軒茶屋さんげんぢゃや駅えき - 世田谷せたがや駅えき間あいだが玉川たまがわ電気でんき鉄道てつどう（玉たま電でん）の支線しせんの下高井戸しもたかいど線せん（しもたかいどせん）として開業かいぎょうしたのに始はじまる。同年どうねん5月1日にちには残のこりの世田谷せたがや駅えき - 下高井戸しもたかいど駅えき間あいだが開業かいぎょうした。1938年ねん（昭和しょうわ13年ねん）3月がつ10日とおか、玉川たまがわ電気でんき鉄道てつどうは東京とうきょう横浜よこはま電鉄でんてつ（現在げんざいの東急とうきゅうの前身ぜんしん）に合併がっぺいされ、玉川たまがわ線せんとなる。そのため、現在げんざいでも玉川たまがわ電気でんき鉄道てつどうの略称りゃくしょう、玉川たまがわ線せんの愛称あいしょうであった「玉たま電でん」と呼よばれることがある。

1969年ねん（昭和しょうわ44年ねん）5月11日にちに玉川たまがわ線せんの渋谷しぶや駅えき - 二子ふたご玉だま川園かわその駅えき間あいだが廃止はいしされ、残のこった下高井戸しもたかいど線せんが世田谷線せたがやせんに改称かいしょうされた。区間くかんの大半たいはんが新設しんせつ軌道きどうであり、また並行へいこう道路どうろの整備せいびがうまくいかなかったことが廃はい線せんを免まぬかれた理由りゆうといわれる。これに伴ともない、玉川たまがわ線せんの大橋おおはし車庫しゃこが利用りようできなくなったため、上町うえまち駅えきのそばに車庫しゃこ（上町うえまち検車けんしゃ区く）が新設しんせつされた。また駅名えきめいに「玉たま電でん」と冠かんしていた各駅かくえき（若林わかばやし・山下やました・松原まつばら）が「玉たま電でん」と付つかない現在げんざいの駅名えきめいになった。なお玉川たまがわ線せんの廃止はいし以降いこう、1977年ねん（昭和しょうわ52年ねん）に新玉川線しんたまがせん（現在げんざいの田園都市線でんえんとしせんの一部いちぶ）が開業かいぎょうするまでは、他たの東急とうきゅう線せんと接続せつぞくしない孤立こりつ路線ろせんとなっていた。

1992年ねん（平成へいせい4年ねん）11月11日にち、三軒茶屋さんげんぢゃや駅前えきまえの市街地しがいち再さい開発かいはつに伴ともなって、三軒茶屋さんげんぢゃや駅えきが元もとの位置いちから下高井戸しもたかいど寄よりに移動いどうしている。そのため、三軒茶屋さんげんぢゃや駅えきと西太子堂にしたいしどう駅えきの間あいだは0.3 kmと極きわめて近ちかくなっている。

山下やました駅えきホーム。嵩上かさあげ工事こうじした様子ようすが見みえる。手前てまえはスロープ。

1999年ねん（平成へいせい11年ねん）7月がつ11日にちより300系けいを導入どうにゅうし、低てい床ゆか車両しゃりょうを採用さいようするとともにホームを嵩上かさあげして乗降じょうこう時じの段差だんさを解消かいしょうした。嵩上かさあげはバリアフリー化かが目的もくてきで、全ぜん車両しゃりょうが300系けい（後述こうじゅつ）に統一とういつされる前夜ぜんやの2001年ねん（平成へいせい13年ねん）2月がつ10日とおかの終列車しゅうれっしゃ後のちに全ぜん駅えきで一斉いっせいに行おこなわれた。なお、最初さいしょに導入どうにゅうした300系けいは旧型きゅうがたの車両しゃりょうと同おなじようなステップを持もっていた（301F - 306F、詳細しょうさいは「東急とうきゅう300系けい電車でんしゃ」を参照さんしょう）。

2000年ねん4月がつ1日にち、世田谷線せたがやせんの鉄道てつどうファンで構成こうせいされる愛好あいこう者しゃ団体だんたい「世田谷線せたがやせんサポーターズクラブ」が発足ほっそくした。

2001年ねん5月がつからは、線路せんろ脇わきに草花くさばなを植うえる「世田谷線せたがやせんフラワリング」を実施じっししている。これは、車窓しゃそうからの眺ながめを楽たのしくすることが狙ねらいで、年としに1 - 2回かいのペースで進すすみ、最終さいしゅう的てきには下高井戸しもたかいど駅えきまで到達とうたつすることになっている。なお世田谷線せたがやせんは軌道きどう上じょうもスギナなどに覆おおわれている区間くかんもあるが、これは人為じんい的てき緑化りょくかでなく自然しぜんに生はえた草くさで、列車れっしゃ運行うんこうに支障ししょうが出でる高たかさになった場合ばあいは保線ほせん作業さぎょう時じに刈かるものの、無理むりに完全かんぜん除草じょそうはしないという方針ほうしんに基もとづくものである。

2011年ねんから、東京とうきょう都と交通こうつう局きょくの都電とでん荒川線あらかわせんと共同きょうどうイベントを実施じっししており、第だい1弾だんは同年どうねん11月がつに行おこなわれた「黄色きいろい電車でんしゃでハッピーに!」である。

2013年ねんに全ぜん駅えきの照明しょうめいがLED照明しょうめいとなった。

2019年ねん3月25日にちから、運行うんこうや駅えき設備せつびで利用りようする電力でんりょくを100%再生さいせい可能かのうエネルギーに切きり替かえ、CO₂排出はいしゅつ量りょう実質じっしつゼロでの運行うんこうとなった。東北電力とうほくでんりょくが提供ていきょうする電力でんりょくプランを活用かつようしたもので、再生さいせい可能かのうエネルギー由来ゆらい100%の電力でんりょくで電車でんしゃを終日しゅうじつ走はしらせる取とり組くみは日本にっぽん初はつである。

2023年ねん4月がつ14日にちから、運行うんこう情報じょうほう表示ひょうじ機きの更新こうしんを開始かいしした。それに伴ともない自動じどう放送ほうそうもReadSpeakerの合成ごうせい音声おんせいに変更へんこうされ、英語えいご放送ほうそうも追加ついかされた。

駅えき一覧いちらん

• 全ぜん駅えき東京とうきょう都と世田谷せたがや区く内うちに所在しょざい。
• 駅えき番号ばんごうは、2012年ねん2月がつ上旬じょうじゅんから順次じゅんじ導入どうにゅう。
• 三軒茶屋さんげんぢゃや駅えき、上町うえまち駅えき（三軒茶屋さんげんぢゃや方面ほうめん）、下高井戸しもたかいど駅えきには駅えき事務所じむしょが併設へいせつされているほか、改札かいさつ機きが設置せっちされている。
• 駅えき売店ばいてん（toks）は三軒茶屋さんげんぢゃや駅えきにのみ設置せっちされている。

駅えき番号ばんごう	駅名えきめい	駅えき間あいだキロ	累計るいけいキロ	接続せつぞく路線ろせん
SG01	三軒茶屋さんげんぢゃや駅えき	-	0.0	東急とうきゅう電鉄でんてつ： 田園都市線でんえんとしせん (DT03)
SG02	西太子堂にしたいしどう駅えき	0.3	0.3
SG03	若林わかばやし駅えき	0.6	0.9
SG04	松陰神社しょういんじんしゃ前ぜん駅えき	0.5	1.4
SG05	世田谷せたがや駅えき	0.5	1.9
SG06	上町うえまち駅えき	0.3	2.2
SG07	宮みやの坂さか駅えき	0.5	2.7
SG08	山下やました駅えき	0.7	3.4	小田急電鉄おだきゅうでんてつ： 小田原線おだわらせん（豪徳寺ごうとくじ駅えき:OH10）
SG09	松原まつばら駅えき	0.8	4.2
SG10	下高井戸しもたかいど駅えき	0.8	5.0	京王けいおう電鉄でんてつ： 京王線けいおうせん (KO07)

廃止はいし駅えき

• 豪徳寺ごうとくじ前まえ駅えき（上町うえまち駅えき - （旧きゅう）宮みやノ坂さか駅えき間あいだ、1945年ねん7月がつ15日にち廃止はいし）
• （旧きゅう）宮みやノ坂さか駅えき（（現げん）宮みやの坂さか駅えき - 山下やました駅えき間あいだ、1945年ねん7月がつ15日にち廃止はいし）
• 六ろく所しょ神しん社前やしろまえ駅えき（山下やました駅えき - 松原まつばら駅えき間あいだ、1949年ねん9月1日にち廃止はいし）
• 七軒しちけん町まち駅えき（松原まつばら駅えき - 下高井戸しもたかいど駅えき間あいだ、1949年ねん9月がつ1日にち廃止はいし）

豪徳寺ごうとくじ前まえ駅えきは（旧きゅう）宮みやノ坂さか駅えきとの間あいだに開業かいぎょうした現在げんざいの宮みやの坂さか駅えきに統合とうごうされた。六ろく所しょ神しん社前やしろまえ駅えきは七なな軒けん町まち駅えきとの間あいだに移設いせつされ、松原まつばら駅えきと改称かいしょうした。

使用しよう車両しゃりょう

引退いんたい時じのデハ80形かたち

現在げんざい世田谷線せたがやせん用ようの車両しゃりょうとして300系けいが10編成へんせいあり、全ぜん列車れっしゃがこれの2両りょう編成へんせいで運行うんこうされている。

以前いぜんは、木きの床ゆかなど昔むかしながらの路面ろめん電車でんしゃの構造こうぞうをした車両しゃりょうで運行うんこうされていたが、前述ぜんじゅつの通とおり、2001年ねんにすべて300系けいに置おき換かえられた。その際さい、台車だいしゃなどの旧きゅう車両しゃりょうの一部いちぶの部品ぶひんを300系けいに流用りゅうようしている。また、江ノ島えのしま電鉄でんてつに譲渡ゆずりわたされていた旧きゅう車両しゃりょうが宮みやの坂さか駅えき前まえに静態せいたい保存ほぞんされている。

300系けいが導入どうにゅうされる前まえの運賃うんちん箱ばこは現金げんきんをそのまま入いれるだけの小型こがたのもので、釣銭つりせんが必要ひつような場合ばあいは両りょう端はしの乗車じょうしゃ口こうにいる運転うんてん士しや車掌しゃしょうに現金げんきんを渡わたして釣銭つりせんを受うけ取とっていたが、300系けい導入どうにゅう時じに路線ろせんバスと同おなじタイプのものに変更へんこうされている。

車体しゃたいの色いろは玉たま電でんカラーの緑みどり×クリームをはじめ、赤あか系けい、青あお系けい、黄き系けいなどカラフルで、10編成へんせい全すべてで異ことなっている（「東急とうきゅう300系けい電車でんしゃ#各かく編成へんせいの写真しゃしん」参照さんしょう）。また、車体しゃたいにラッピング（広告こうこく等とう）を施ほどこして走はしることも多おおい。

• 最初さいしょに導入どうにゅうされた1編成へんせいについては、1999年ねんの導入どうにゅう当初とうしょから2005年ねんまで、漫画まんが『サザエさん』の登場とうじょう人物じんぶつがマナー標語ひょうごとともに描えがかれていた（ヘッドマーク部分ぶぶんにサザエさんの顔かお）。
• 2000年代ねんだい前半ぜんはんには、商品しょうひん広告こうこくを全面ぜんめんにラッピングした車両しゃりょうが多数たすう走はしっていた（例れい：キリンビバレッジ「生なま茶ちゃ」、伊藤園いとうえん「お〜いお茶ちゃ」、コカコーラ「Qoo」、サクマ「いちごみるく」など）。
• その他た、沿線えんせんイベントの告知こくちや、クリスマス時期じきなどの企画きかくものラッピングの例れいが過去かこにある。
• 前述ぜんじゅつの専用せんようICカード「せたまる」の広告こうこくが長ながらく車両しゃりょうに掲出けいしゅつされていたが、2012年ねんのせたまる販売はんばい・使用しよう終了しゅうりょうとともに広告こうこく掲出けいしゅつも終了しゅうりょうした。PASMOラッピング車両しゃりょうもあった。
• 東急とうきゅうグループ各社かくしゃの車体しゃたい広告こうこく車しゃも走はしっており、関連かんれん会社かいしゃの東急とうきゅうセキュリティ（「子供こども見守みまもりサービス」及および「高齢こうれい者しゃ見守みまもりサービス」）の広告こうこく（1編成へんせい分ぶん）や、東急とうきゅうパワーサプライの東急とうきゅうでんき供給きょうきゅう開始かいし記念きねんの広告こうこく（1編成へんせい分ぶん）もあった。
• その他た、一般いっぱん企業きぎょうが掲出けいしゅつした車体しゃたい広告こうこく車しゃも走はしっている。例れいとして、2016年ねんには住友不動産すみともふどうさん（304F、307F）、2019年度ねんどにはオオゼキ松原まつばら店てん開店かいてん（305F）のラッピング車両しゃりょうが走はしっていた。
• 2017年ねんに玉川たまがわ電気でんき鉄道てつどうが開業かいぎょうして110周年しゅうねんを迎むかえたことを記念きねんして、沿線えんせんにある豪徳寺ごうとくじが招まねき猫ねこ発祥はっしょうの地ちと伝つたわることにちなみ、同年どうねん9月がつ25日にちから「玉たま電でん110周年しゅうねん幸福こうふくの招まねき猫ねこ」のラッピング電車でんしゃを2018年ねん9月がつ末まつまで運行うんこうした。三軒茶屋さんげんぢゃや駅えき - 下高井戸しもたかいど駅えき間あいだが「世田谷線せたがやせん」として運行うんこうを開始かいしして50周年しゅうねんを迎むかえた2019年ねんには、記念きねん企画きかくの一環いっかんとして、同年どうねん5月がつ12日にちから再ふたたび「幸福こうふくの招まねき猫ねこ電車でんしゃ」が運行うんこうされている。

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  「玉たま電でん110周年しゅうねん幸運こううんの招まねき猫ねこ」の車体しゃたい（三軒茶屋さんげんぢゃや駅えき 2017年ねん9月がつ25日にち撮影さつえい）
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  同左どうさ、車体しゃたい側面そくめん（三軒茶屋さんげんぢゃや駅えき 2017年ねん9月がつ25日にち撮影さつえい）
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  同左どうさ、車内しゃないの招まねき猫ねこ型がたつり革かわ（三軒茶屋さんげんぢゃや駅えき 2017年ねん9月がつ25日にち撮影さつえい）
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  幸運こううんの招まねき猫ねこ・クリスマスイベント(2022年ねん12月7日にち)

関連かんれん項目こうもく

• 日本にっぽんの鉄道てつどう路線ろせん一覧いちらん
• 東急とうきゅう玉川たまがわ線せん
• 路面ろめん電車でんしゃ

外部がいぶリンク

• 世田谷線せたがやせん　路線ろせん情報じょうほう - 東急とうきゅう電鉄でんてつ
• 世田谷線せたがやせん　各駅かくえき情報じょうほう - 東急とうきゅう電鉄でんてつ