この項目 こうもく では、組版 くみはん 処理 しょり システムについて説明 せつめい しています。その他 た のTEX、texについては「TEX 」をご覧 らん ください。
Te X (TeX) は,ドナルド・クヌース (Donald E. Knuth) が開発 かいはつ [2] し,広 ひろ く有志 ゆうし による拡張 かくちょう などが続 つづ けられている組版 くみはん 処理 しょり システムである。
TeXは以下 いか のようなメリットがある[3] 。
スタンフォード大学 だいがく のドナルド・クヌース 教授 きょうじゅ (現在 げんざい は退職 たいしょく )が、1976年 ねん に自身 じしん の著書 ちょしょ The Art of Computer Programming の改訂 かいてい 版 ばん の準備 じゅんび 中 ちゅう に、鉛版 えんばん により組版 くみはん された (en:Hot metal typesetting ) 旧版 きゅうばん の職人 しょくにん 仕事 しごと による美 うつく しさが、改訂 かいてい 版 ばん の当時 とうじ の写植 しゃしょく では再現 さいげん できていないことに憤慨 ふんがい し、自分 じぶん 自身 じしん が心 こころ ゆくまで組版 くみはん を制御 せいぎょ するために開発 かいはつ を決意 けつい した。
クヌースはまず、伝統 でんとう 的 てき な組版 くみはん およびその関連 かんれん 技術 ぎじゅつ に対 たい する広範囲 こうはんい にわたる調査 ちょうさ を行 おこな い、その調査 ちょうさ 結果 けっか を取 と り入 い れることで、商業 しょうぎょう 品質 ひんしつ の組版 くみはん ができる、柔軟 じゅうなん で強力 きょうりょく な組版 くみはん システムを開発 かいはつ した。それは技術 ぎじゅつ と同時 どうじ に芸術 げいじゅつ をも意味 いみ するギリシア語 ご の言葉 ことば である、τέχνη(テクネ)から採 と られ“Te X”と名付 なづ けられた。
当初 とうしょ の開発 かいはつ は本業 ほんぎょう である研究 けんきゅう や教育 きょういく の合間 あいま 仕事 しごと であったが、クヌースには1978年 ねん に1年間 ねんかん のサバティカル があったことから、その1年間 ねんかん の全 すべ てをこれに集中 しゅうちゅう して完成 かんせい させるという見込 みこ みであった。しかし実際 じっさい には、同年 どうねん に初版 しょはん をリリースしたものの、その後 ご も改訂 かいてい を続 つづ けることとなった。最終 さいしゅう 的 てき に、後述 こうじゅつ する「完成 かんせい 版 ばん 」の系列 けいれつ であるバージョン3の最初 さいしょ のリリースは、実 じつ に1989年 ねん のことであった。
クヌースの賞金 しょうきん 小切手 こぎって (一部 いちぶ ボカシ 入 いれ )
Te Xを他人 たにん が改造 かいぞう したり拡張 かくちょう したりした場合 ばあい について、それを直接 ちょくせつ 配布 はいふ することをクヌースは許 ゆる しておらず、change file というメカニズムを利用 りよう して差分 さぶん を添付 てんぷ する、という形 かたち で行 おこな わなければならない(これは当時 とうじ まだ diff と patch が一般 いっぱん 的 てき に広 ひろ く使 つか われていなかったことから、これもクヌースが開発 かいはつ したものである)。この制限 せいげん はいわゆる「バザールモデル 」であるとは多少 たしょう 言 い い難 がた い所 ところ があるが、「オープンソースの定義 ていぎ 」では(そのような制限 せいげん との妥協 だきょう の産物 さんぶつ である)第 だい 4項 こう により、差分 さぶん 等 とう を添付 てんぷ した再 さい 配布 はいふ を許 ゆる しているならば、派生 はせい 物 ぶつ の配布 はいふ にそのような制限 せいげん があってもよい、ということになっているため「オープンソースの定義 ていぎ 」には合致 がっち している。
前述 ぜんじゅつ のような開発 かいはつ 期間 きかん の長 なが さの理由 りゆう の一 ひと つに、クヌースが徹底的 てっていてき にバグを探 さが して潰 つぶ していたから、ということも挙 あ げられる。どのようなバグを修正 しゅうせい したか、ということも記録 きろく しており、ある時期 じき までのものについて解説 かいせつ と一覧 いちらん が『文芸 ぶんげい 的 てき プログラミング』の第 だい 10章 しょう と第 だい 11章 しょう に収録 しゅうろく されている。そのため、残 のこ っているバグは少 すく ないだろうとして、ジョーク好 す きのクヌースが、バグ発見 はっけん 者 しゃ に対 たい しては前回 ぜんかい のバグ発見 はっけん 者 しゃ の2倍 ばい の懸賞 けんしょう 金 きん を掛 か けている。この賞金 しょうきん は小切手 こぎって (クヌース賞金 しょうきん 小切手 こぎって )で払 はら われるが、貰 もら っても記念 きねん に取 と っておくばかりなので、結局 けっきょく クヌースの出費 しゅっぴ はほとんどないという(とはいえやはりジョークかもしれないが、やめておけば良 よ かった、というように取 と れることも書 か いている)。
クヌースは Te X のバージョン 3 を開発 かいはつ した際 さい に、これ以上 いじょう の機能 きのう 拡張 かくちょう はしないことを宣言 せんげん した。その後 ご は不具合 ふぐあい の修正 しゅうせい のみがなされ、バージョン番号 ばんごう は 3.14, 3.141, 3.1415, … というように付 つ けられている。これは更新 こうしん の度 たび に値 ね が円周 えんしゅう 率 りつ に近 ちか づいていくようになっていて、クヌースの死 し の時点 じてん をもってバージョン π ぱい として、バージョンアップを打 う ち切 き るとのことである[注 ちゅう 1] 。
クヌースは Te X の開発 かいはつ と同時 どうじ に、Te X で利用 りよう するフォント を作成 さくせい するためのシステムである METAFONT も開発 かいはつ した。こちらのバージョン番号 ばんごう は 2.71, 2.718, 2.7182, … というように、更新 こうしん の度 たび に値 ね がネイピア数 すう に近 ちか づいていくようになっている[注 ちゅう 2] 。さらにクヌースは METAFONT を使 つか って、欧文 おうぶん フォント Computer Modern も設計 せっけい (デザイン)した。Computer Modern(cmと略 りゃく されることもある)にはクヌース自身 じしん の欧文 おうぶん フォントに対 たい する美的 びてき 感覚 かんかく が反映 はんえい され、全 まった くのプレーンな Te X ではデフォルトのフォントであるが、現在 げんざい の多 おお くの利用 りよう 者 しゃ は Times など伝統 でんとう 的 てき な定番 ていばん フォントを使 つか うよう設定 せってい していることも多 おお い。
Te X および METAFONT はまた、同様 どうよう にクヌース自身 じしん が提唱 ていしょう する文芸 ぶんげい 的 てき プログラミング (Literate Programming) の「ドキュメンテーションを主 おも とし、コードはそれに付随 ふずい する」スタイルによる大 だい 規模 きぼ なプロジェクトの一 いち 例 れい でもある。やはりクヌースによる文芸 ぶんげい 的 てき プログラミングのためのシステム WEB の tangle により、そのようにして書 か かれている文芸 ぶんげい 的 てき な「プログラム」の中 なか から Pascal で書 か かれているコード部分 ぶぶん が取 と り出 だ され、コンパイル できるように編集 へんしゅう し直 なお されて何 なん らかの Pascal の実装 じっそう により処理 しょり される(大 だい 規模 きぼ なコードのため、多 おお くの Pascal 実装 じっそう において1個 いっこ 以上 いじょう のバグを見 み つけている、ともいわれる)。同様 どうよう にして WEB の weave を通 とお して得 え られるドキュメントを書籍 しょせき にしたものが Te Xbook と METAFONTbook である。Pascal が使 つか われているのは開発 かいはつ にとりかかったのが古 ふる く、C言語 げんご が広 ひろ く一般 いっぱん 的 てき になるより前 まえ だったこともあるが、近年 きんねん ではC言語 げんご をターゲットとした WEB である WEB2C が使 つか われることも多 おお い。
(注 ちゅう ) LaTeXとの違 ちが いはLaTeX 参照 さんしょう 。LaTeXにはTeXより便利 べんり な機能 きのう が多 おお いため、TeXを使用 しよう しているといってもLaTeXを利用 りよう している、という場合 ばあい がある。ちなみに、後述 こうじゅつ にも登場 とうじょう するwikipedia上 じょう の数式 すうしき は、Wikipediaサーバ上 じょう のLaTeXでSVG 画像 がぞう にしているものである。
製作 せいさく 者 しゃ のドナルド・クヌース により以下 いか のように要請 ようせい されている。
は ギリシア語 ご : τέχνη 「技術 ぎじゅつ 、芸術 げいじゅつ 」に由来 ゆらい し、ギリシア文字 もじ の Τ たう (タウ)- Ε いぷしろん (イプシロン)- Χ かい (カイ)である。E を少 すこ し下 さ げて、字 じ 間 あいだ を詰 つ めて書 か く。プレーンテキスト などそれができない場合 ばあい には “TeX ” と表記 ひょうき する(“TEX”や“Tex”と表記 ひょうき するのは誤 あやま り)。
英語 えいご のアルファベット ⟨ X⟩ (エックス、/ˈɛks/ )として読 よ むのではなく、ギリシア語 ご 風 ふう に無声 むせい 軟口蓋 なんこうがい 摩擦音 まさつおん /x/ (ドイツ語 ご の ach-laut の ⟨ ch⟩ )で /tex/ と発音 はつおん するのが本来 ほんらい である。Te Xbook では、そのように正 ただ しく発音 はつおん するとコンピュータの端 はし 末 まつ (のCRTディスプレイ)が、呼気 こき でちょっと曇 くも る、と冗談 じょうだん が書 か かれている(CRTディスプレイが曇 くも るという冗談 じょうだん はともかく、その発音 はつおん が呼気 こき を伴 ともな うものであるのは確 たし か)。英語 えいご においては、多 おお くの方言 ほうげん で音素 おんそ /x/ が存在 そんざい せず代 か わりに /k/ が使 つか われること、τέχνη に由来 ゆらい する英語 えいご : technical が /ˈtɛk.nɪk.əl/ と読 よ むことから /ˈtɛk/ と読 よ まれる。ドイツ語 ご では /ɛ/ が前 ぜん 舌 した 母音 ぼいん であることから ich-laut の発音 はつおん になり、/ˈtɛç/ である。日本 にっぽん ではどれもカタカナで表現 ひょうげん するのが難 むずか しいため「テック」ないし「テフ」と書 か かれる。ドイツ語 ご の ⟨ ch⟩ をハ行 ぎょう で表現 ひょうげん することもあるので間違 まちが いとは言 い い切 き れないものの、あえてロ ろ ーマ字 まじ で書 か くなら ⟨ hu⟩ であり、日本語 にほんご の「ファ行 ぎょう のフ」である無声 むせい 両 りょう 唇 くちびる 摩擦音 まさつおん /ɸ/ (ロ ろ ーマ字 まじ で ⟨ fu⟩ )ではない。Te Xbook の邦訳 ほうやく 出版 しゅっぱん など、日本 にっぽん での普及 ふきゅう に大 おお きく関与 かんよ したアスキーで、編集 へんしゅう 者 しゃ だった鈴木 すずき 嘉平 かへい によれば、アスキー社内 しゃない では「テック」と読 よ んでいたが、先輩 せんぱい 編集 へんしゅう 者 しゃ によれば(fuで発音 はつおん する)「テフ」ではないとはっきり書 か いておかなかったのが原因 げんいん で、日本 にっぽん には「テフ」が広 ひろ まってしまった、という[6] 。
Te X はマークアップ言語 げんご のスタイルをとっている。すなわち、文章 ぶんしょう そのもの(テキスト)と文章 ぶんしょう の構造 こうぞう を指定 してい する命令 めいれい (コントロールシーケンス)が記述 きじゅつ されたテキストファイル を読 よ み込 こ み、そこに書 か かれた命令 めいれい により文章 ぶんしょう を組版 くみはん し、組版 くみはん 結果 けっか を DVI 形式 けいしき のファイルに書 か き出 だ す。DVI 形式 けいしき とは、装置 そうち に依存 いぞん しない (d ev ice-i ndependent) 中間 なかま 形式 けいしき のことである。処理 しょり 系 けい は多 た 機能 きのう で、チューリング完全 かんぜん である。
DVIファイルには紙面 しめん のどの位置 いち にどの文字 もじ を配置 はいち するかといった情報 じょうほう が書 か き込 こ まれている。実際 じっさい に紙 かみ に印刷 いんさつ したりディスプレイ上 じょう に表示 ひょうじ したりするためには、DVI ファイルを解釈 かいしゃく する別 べつ のソフトウェアが用 もち いられる。DVI ファイルを扱 あつか うソフトウェアとして、各種 かくしゅ のビューワや PostScript など他 た のページ記述 きじゅつ 言語 げんご へのトランスレータ、プリンタドライバ などが利用 りよう されている。
組版 くみはん 処理 しょり については、行 くだり 分割 ぶんかつ およびページ分割 ぶんかつ 位置 いち の判別 はんべつ 、ハイフネーション 、リガチャ 、およびカーニング などを自動 じどう で処理 しょり でき、その自動 じどう 処理 しょり の内容 ないよう も種々 しゅじゅ のパラメータを変更 へんこう することによりカスタマイズできる。数式 すうしき 組版 くみはん についても、多 おお くの機能 きのう が盛 も り込 こ まれている。Te X が文字 もじ などを配置 はいち する分解能 ぶんかいのう は 25.4/(72.27 × 216 ) mm (約 やく 5.363 nm 、4,736,286.72 dpi )である。
Te X の扱 あつか う命令 めいれい 文 ぶん の中 なか には、組版 くみはん に直接 ちょくせつ 係 かか わる命令 めいれい 文 ぶん の他 ほか に、新 あたら しい命令 めいれい 文 ぶん を定義 ていぎ するための命令 めいれい 文 ぶん もある。こうした命令 めいれい 文 ぶん はマクロ と呼 よ ばれ、Te X ユーザー独自 どくじ の改良 かいりょう により、種々 しゅじゅ のマクロパッケージが配布 はいふ されている。
比較的 ひかくてき よく知 し られている Te X 上 うえ のマクロパッケージには、クヌース自身 じしん による plain Te X、一般 いっぱん 的 てき な文書 ぶんしょ 記述 きじゅつ に優 すぐ れた La Te X 、数学 すうがく 的 てき 文書 ぶんしょ 用 よう の Am S -Te X などがある。一般 いっぱん の使用 しよう 者 しゃ は、Te X を直接 ちょくせつ 使 つか うよりも、Te X に何 なん らかのマクロパッケージを読 よ み込 こ ませたものを使 つか うことの方 ほう が多 おお い。
Te X の用途 ようと を拡張 かくちょう したマクロパッケージとして、他 た に次 つぎ のようなものがある。
Te X とそれに関連 かんれん するプログラム、および Te X のマクロパッケージなどは CTAN (C omprehensive T eX A rchive N etwork、包括 ほうかつ Te X アーカイブネットワーク)[14] からダウンロードできる。
数式 すうしき の表示 ひょうじ 例 れい [ 編集 へんしゅう ]
たとえば
-b\pm \sqrt { b^ 2 -4ac} \over 2a
は以下 いか のように表示 ひょうじ される。
−
b
±
b
2
−
4
a
c
2
a
{\displaystyle -b\pm {\sqrt {b^{2}-4ac}} \over 2a}
また、
f(a,b)=\int _ a^ b \frac { 1+x}{ a+x^ 2 +x^ 3} \, dx
は以下 いか のように表示 ひょうじ される。
f
(
a
,
b
)
=
∫
a
b
1
+
x
a
+
x
2
+
x
3
d
x
{\displaystyle f(a,b)=\int _{a}^{b}{\frac {1+x}{a+x^{2}+x^{3}}}\,dx}
Te X の日本語 にほんご 化 か [ 編集 へんしゅう ]
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(2023年 ねん 6月 がつ )
日本語 にほんご 組版 くみはん 処理 しょり のできる日本語 にほんご 版 ばん の Te X および La Te X には、アスキー による p Te X および pLa Te X と、NTT の斉藤 さいとう 康 やすし 己 おのれ による NTT J Te X [注 ちゅう 3] および磯崎 いそざき 秀樹 ひでき による NTT J La Te X などがある。
Te X の日本語 にほんご 対応 たいおう において技術 ぎじゅつ 的 てき に最 もっと も大 おお きな課題 かだい は、マルチバイト文字 もじ への対応 たいおう である。p Te X(および前身 ぜんしん の日本語 にほんご Te X)は、JIS X 0208 を文字 もじ 集合 しゅうごう とした文字 もじ コード (ISO-2022-JP 、EUC-JP 、および Shift_JIS )を直接 ちょくせつ 扱 あつか う。DVI フォーマットは元々 もともと 16ビット 以上 いじょう の文字 もじ コードを格納 かくのう できる仕様 しよう が含 ふく まれていた。しかしオリジナルの英語 えいご 版 ばん では使 つか われていなかったため、既存 きそん プログラムの多 おお くは p Te X が出力 しゅつりょく する DVI ファイルを処理 しょり できない。またフォント に関係 かんけい するファイルフォーマットが拡張 かくちょう されている。これに対 たい して NTT J Te X は、複数 ふくすう の1バイト 文字 もじ セットに分割 ぶんかつ することで対応 たいおう している。たとえば、ひらがなとカタカナは内部 ないぶ 的 てき には別々 べつべつ の1バイト文字 もじ セットとして扱 あつか われる。このためにオリジナルの英語 えいご 版 ばん からの変更 へんこう が小 ちい さく、移植 いしょく も比較的 ひかくてき 容易 ようい である。ファイルフォーマットが同 おな じなので英語 えいご 版 ばん のプログラムで DVI ファイル等 とう を処理 しょり することもできる。しかし後述 こうじゅつ するフォントのマッピングの問題 もんだい があるため、実際 じっさい には多 おお くの使用 しよう 者 しゃ が NTT J Te X 用 よう に拡張 かくちょう されたプログラムを使 つか っている。
使用 しよう する日本語 にほんご 用 よう フォントについては p Te X が写 うつし 研 けん フォントの使用 しよう を、NTT J Te X が大日本印刷 だいにほんいんさつ フォントの使用 しよう を前提 ぜんてい としており、それぞれフォントメトリック情報 じょうほう (フォントの文字 もじ 寸法 すんぽう の情報 じょうほう )をバンドル して配布 はいふ している。しかし有償 ゆうしょう であるこれらのフォントのグリフ情報 じょうほう を持 も っていなくても、画面 がめん 表示 ひょうじ や印刷 いんさつ の際 さい に使用 しよう 者 しゃ が利用 りよう できる他 ほか の日本語 にほんご 用 よう フォントで代用 だいよう することができる。つまり写 うつし 研 けん フォントや大日本印刷 だいにほんいんさつ フォントのフォントメトリック情報 じょうほう を用 もち いて文字 もじ の位置 いち を固定 こてい し、画面 がめん 表示 ひょうじ や個人 こじん ユースの安価 あんか なプリンタによるプレビュー印刷 いんさつ には他 た の日本語 にほんご 用 よう フォントを用 もち い、業者 ぎょうしゃ などによる最終 さいしゅう 的 てき な出力 しゅつりょく では商用 しょうよう フォントを使用 しよう して目的 もくてき の仕上 しあ がりを得 え る、といったことも可能 かのう である。このため日本語 にほんご 化 か された TeX 関係 かんけい プログラムのほとんどは、画面 がめん 表示 ひょうじ や印刷 いんさつ で実際 じっさい に使 つか うフォントを選択 せんたく できるように、フォントのマッピング(対応 たいおう 付 づ け)を定義 ていぎ する機能 きのう を持 も っている。
歴史 れきし 的 てき には、アスキー が日本語 にほんご Te X の PC-9800 シリーズ 対応 たいおう 版 ばん を販売 はんばい したために個人 こじん の使用 しよう 者 しゃ を中心 ちゅうしん に普及 ふきゅう した。一方 いっぽう 、NTT J Te X は元 もと の英語 えいご 版 ばん プログラムからの変更 へんこう が比較的 ひかくてき 小 ちい さいという利点 りてん を受 う けて、Unix系 けい OSを使 つか う大学 だいがく や研究 けんきゅう 機関 きかん の関係 かんけい 者 しゃ を中心 ちゅうしん に普及 ふきゅう した。
しかし現在 げんざい では次 つぎ に挙 あ げる理由 りゆう から、日本語 にほんご 対応 たいおう Te X として p Te X が使 つか われていることが多 おお い。
Unix系 けい OS用 よう の主 おも な日本語 にほんご 対応 たいおう Te X 配布 はいふ 形態 けいたい である ptexlive[15] や ptetex3[16] [17] が p Te X のみを採用 さいよう している。
Microsoft Windows 用 よう の主 おも な日本語 にほんご 対応 たいおう Te X 配布 はいふ 形態 けいたい である W32TeX [18] が p Te X を扱 あつか える(NTT J Te X も扱 あつか える)。
p Te X の扱 あつか い方 かた を解説 かいせつ する文献 ぶんけん の方 ほう が、NTT J Te X のものに比 くら べて、出版 しゅっぱん 物 ぶつ と Web 上 うえ 文書 ぶんしょ の両方 りょうほう で多 おお い。
p Te X は縦 たて 組 ぐ み にも対応 たいおう しているが、NTT J Te X は対応 たいおう していない。
Te X による組版 くみはん の作業 さぎょう 工程 こうてい [ 編集 へんしゅう ]
Te X による組版 くみはん の作業 さぎょう 工程 こうてい は、通常 つうじょう 次 じ のようになる。
文章 ぶんしょう に組版 くみはん 用 よう 命令 めいれい 文 ぶん を織 お り込 こ んだテキストファイル である、tex ファイルを作成 さくせい する(テキストエディタ などで)。
OS のコマンドライン から “tex FileName .tex
” などと入力 にゅうりょく して Te X を起動 きどう し、DVI ファイルを生成 せいせい させる。
ソースファイルにエラーがあれば、修正 しゅうせい して再度 さいど Te X を起動 きどう する。
DVI 命令 めいれい 文 ぶん を解 げ するソフトウェア(DVI ウェア)を用 もち いて組版 くみはん 結果 けっか を表示 ひょうじ し、確認 かくにん する。
この間 あいだ 、作業 さぎょう 工程 こうてい が変 か わるたびにそれぞれのプログラムを切 き り替 か えたり、扱 あつか う文書 ぶんしょ が大 おお きいと章 しょう ごとにソースファイルを分割 ぶんかつ して管理 かんり したりと、比較的 ひかくてき 煩雑 はんざつ な作業 さぎょう を伴 ともな う。そのため、この工程 こうてい に係 かか わる各種 かくしゅ のプログラムやソースファイルの管理 かんり を一元 いちげん 的 てき に行 おこな う Te X 用 よう の統合 とうごう 環境 かんきょう (TeXworks や TeXShop など)がいくつか作成 さくせい されている。
GUI 環境 かんきょう と Te X [ 編集 へんしゅう ]
GUI は PC の普及 ふきゅう に一役 ひとやく 買 か ったが、それとともに Te X などのコマンドラインインタプリタ に不慣 ふな れな PC 利用 りよう 者 しゃ が増加 ぞうか した。そのために、GUI に特 とく 化 か した Te X 用 よう 統合 とうごう 環境 かんきょう が LyX [21] などいくつか作成 さくせい されている。
この
節 ふし の
加筆 かひつ が
望 のぞ まれています。
(2016年 ねん 10月 がつ )
Te X Users Group のロゴ
有名 ゆうめい な Te X コミュニティの一 ひと つは Te X Users Group (TUG) であり、TUGboat (英語 えいご 版 ばん ) [39] や The PracTeX Journal (英語 えいご 版 ばん ) [40] (TPJ) を出版 しゅっぱん している。Deutschsprachige Anwendervereinigung TeX (英語 えいご 版 ばん ) [41] はドイツの大 おお きなユーザーグループである。tex.stackexchange.com[42] は Te X ユーザーのための質問 しつもん ・回答 かいとう サイトである。
Te X ユーザの集 つど いは、日本 にっぽん で2009年 ねん 以降 いこう 毎年 まいとし 開 ひら かれている Te X の研究 けんきゅう 集会 しゅうかい であり、Te X や組版 くみはん ・出版 しゅっぱん など関 かん する知見 ちけん の共有 きょうゆう や、Te X ユーザーの相互 そうご 交流 こうりゅう を目的 もくてき としている[43] [44] 。ただし2013年 ねん は、TUG 2013 が東京 とうきょう で開催 かいさい され、Te X ユーザの集 つど いは開催 かいさい されなかった[45] 。
^ 2021年 ねん 2月 がつ 現在 げんざい のバージョンは 3.141592653 である。
^ 2021年 ねん 2月 がつ 現在 げんざい のバージョンは 2.71828182 である。
^ NTT J Te X は千葉大学 ちばだいがく の櫻井 さくらい 貴文 たかふみ によって UNIX システムに移植 いしょく され、メンテナンスされている。現在 げんざい 、「Software by Takafumi SAKURAI 」で公開 こうかい されている。
^ 各 かく DVI ウェアの間 あいだ には DVI ファイルの解釈 かいしゃく ・表示 ひょうじ について互換 ごかん 性 せい がない場合 ばあい がある。特 とく に、ある DVI ウェアに依存 いぞん したパッケージをソースファイルに用 もち いるなどして、その DVI ウェア用 よう の専用 せんよう 命令 めいれい 文 ぶん (special) を埋 う め込 こ んで作成 さくせい した DVI ファイルは、当然 とうぜん ながらその専用 せんよう 命令 めいれい 文 ぶん を解釈 かいしゃく 可能 かのう な DVI ウェアでなければ画面 がめん 表示 ひょうじ ・印刷 いんさつ などが正 まさ しくできない。
^ “CTAN: Package TeX ”. CTAN. 2021年 ねん 2月 がつ 21日 にち 閲覧 えつらん 。
^ bit 編集 へんしゅう 部 ぶ 『bit 単語 たんご 帳 ちょう 』共立 きょうりつ 出版 しゅっぱん 、1990年 ねん 8月 がつ 15日 にち 、155頁 ぺーじ 。ISBN 4-320-02526-1 。
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^ Werner Icking Music Archive: MusiXTeX Files
^ The TeX Catalogue OnLine, Entry for MusiXTeX, Ctan Edition (Ring Server によるミラーリング )
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^ ptetex Wiki
^ W32TeX(日本語 にほんご )
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^ The TeX Catalogue OnLine, Entry for dviout, Ctan Edition (Ring Server によるミラーリング )
^ LyX
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^ The Te X Catalogue OnLine, Entry for Omega, Ctan Edition (Ring Server によるミラーリング )
^ The Te X Catalogue OnLine, Entry for aleph, Ctan Edition (Ring Server によるミラーリング )
^ TeXShop — Richard Koch
^ The TeX Catalogue OnLine, Entry for TeXShop, Ctan Edition (Ring Server によるミラーリング )
^ TeX 入門 にゅうもん #EasyTeX — 中川 なかがわ 仁 ひとし
^ Welcome to GNU TeXmacs (FSF GNU project)
^ The TeX Catalogue OnLine, Entry for TeXmacs, Ctan Edition (Ring Server によるミラーリング )
^ Te X Live — Te X Users Group
^ The Te X Catalogue OnLine, Entry for texlive, Ctan Edition (Ring Server によるミラーリング )
^ The teTeX Homepage
^ The Te X Catalogue OnLine, Entry for teTe X, Ctan Edition (Ring Server によるミラーリング )
^ mimeTeX quickstart
^ The TeX Catalogue OnLine, Entry for mimeTeX, Ctan Edition (Ring Server によるミラーリング )
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^ TUGboat - Communications of the TeX Users Group
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^ Dante e.V.
^ tex.stackexchange.com
^ Te X ユーザの集 つど い2009
^ Te X ユーザの集 つど い2015
^ TUG 2013 - TeX Users Group
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