ポケモンの一覧いちらん (546-598)

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ポケモンの一覧いちらん（ポケモンのいちらん）は、ゲームソフト『ポケットモンスターシリーズ』に登場とうじょうする架空かくうの生物せいぶつ「ポケットモンスター（ポケモン）」の一覧いちらん。本ほん項こうでは全ぜん1025種しゅのうち、『ポケットモンスター ブラック・ホワイト』から登場とうじょうし、シリーズ共通きょうつうの全国ぜんこくポケモン図鑑ずかんにおいて546から598までの番号ばんごうを付与ふよされている種たねを掲載けいさいする。

目次もくじ

494-545 << 546-598 >> 599-649

No. 名前なまえ 546 モンメン 547 エルフーン 548 チュリネ 549 ドレディア 550 バスラオ 551 メグロコ 552 ワルビル 553 ワルビアル 554 ダルマッカ 555 ヒヒダルマ

No. 名前なまえ 556 マラカッチ 557 イシズマイ 558 イワパレス 559 ズルッグ 560 ズルズキン 561 シンボラー 562 デスマス 563 デスカーン 564 プロトーガ 565 アバゴーラ

No. 名前なまえ 566 アーケン 567 アーケオス 568 ヤブクロン 569 ダストダス 570 ゾロア 571 ゾロアーク 572 チラーミィ 573 チラチーノ 574 ゴチム 575 ゴチミル

No. 名前なまえ 576 ゴチルゼル 577 ユニラン 578 ダブラン 579 ランクルス 580 コアルヒー 581 スワンナ 582 バニプッチ 583 バニリッチ 584 バイバニラ 585 シキジカ

No. 名前なまえ 586 メブキジカ 587 エモンガ 588 カブルモ 589 シュバルゴ 590 タマゲタケ 591 モロバレル 592 プルリル 593 ブルンゲル 594 ママンボウ 595 バチュル

No. 名前なまえ 596 デンチュラ 597 テッシード 598 ナットレイ 　 　 　 　 　 　 脚注きゃくちゅう

モンメン

モンメン No. 546

分類ぶんるい: わたたまポケモン	タイプ: くさ/ フェアリー	高たかさ: 0.3m	重おもさ: 0.6kg
特性とくせい: すりぬけ/ いたずらごころ	かくれ特性とくせい: ようりょくそ	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: エルフーン

木綿こわたの種子しゅしのような外見がいけんをし、綿毛わたげをまとったポケモン。敵てきに襲おそわれると綿めんを飛とばし、そちらに気きを取とられている隙すきに逃走とうそうする。この綿めんの品質ひんしつは高たかく、高級こうきゅう布団ふとんなどに使用しようされている。雨あめの日ひは体からだが重おもたくなる。仲間なかまを見みつけるとどんどん集あつまり、まるで入道雲にゅうどうぐものように大おおきな塊かたまりになる。

『ポケットモンスター X・Y』からは、フェアリータイプが新あらたに追加ついかされた。

TVアニメ版ばんでは『ベストウイッシュ』第だい29話わで野生やせいが初はつ登場とうじょう。そのうち1匹ひきはバトルに弱よわかったため、サトシたちにサポートしてもらった。声優せいゆうは進藤しんどう尚美なおみ、福ぶく圓まどか美里みさと、たかはし智さとし秋あき、浅井あさい清己きよみ。

デザインはにしだあつこによるもので、デザイン当初とうしょから対たいを成なすチュリネとセットで制作せいさくされていた。

エルフーン

エルフーン No. 547

分類ぶんるい: かぜかくれポケモン	タイプ: くさ/ フェアリー	高たかさ: 0.7m	重おもさ: 6.6kg
特性とくせい: いたずらごころ/ すりぬけ	かくれ特性とくせい: ようりょくそ	進化しんか前まえ: モンメン	進化しんか後ご: なし

モンメンの進化しんか形がた。小ちいさな手足てあしを持もつ人ひと型がたとなり、日光にっこうを浴あびると膨ふくらむ大おおきな綿めんが頭髪とうはつのように頭あたまから伸のび、後頭部こうとうぶと背中せなかを覆おおっている。緑色みどりいろの耳みみがくるりと巻まいており、ヒツジの角かくのようにも見みえる。

特定とくていのすみかを持もたず、つむじ風かぜに乗のって（ただし、あまりの強風きょうふうだと頭あたまの綿めんがちぎれてしまう）各地かくちを移動いどうして暮くらす。どんなに細ほそい隙間すきまでも風ふうのように潜くぐり抜ぬける事ことができ、小ちいさな隙間すきまから民家みんかに侵入しんにゅうし、家具かぐを動うごかしたり、大事だいじな物ものを隠かくしたり、綿めんをちぎって撒まき散ちらしたりなどの悪戯あくぎをした後のち、ニコニコ笑わらいながら去さっていく厄介やっかい者しゃ。なお水みずがかかると、水みずを吸すって重おもくなり動うごけなくなってしまうため観念かんねんする。

『ポケットモンスター X・Y』からは、フェアリータイプが新あらたに追加ついかされた。

トレーナーでは「スカーレット・バイオレット」でブルベリーグ四天王してんのうのタロが使用しようする。

デザインは、ピカチュウなどを手てがけたにしだあつこによるもの。対たいをなす形かたちで『ホワイト』に登場とうじょうするドレディアとは当初とうしょからセットでデザインされていた。なお、初期しょき設定せっていでは2進化しんかするポケモンであり、モンメンとエルフーンの間あいだにもう一ひとつの進化しんか形態けいたいが存在そんざいする予定よていだった。また、木綿こわたの種子しゅしをモチーフとしたポケモンだが、ヒツジのデザインも加くわえられており、ヒツジの角かくのような頭部とうぶ側面そくめんのパーツにそれがうかがえる。

チュリネ

チュリネ No. 548

分類ぶんるい: ねっこポケモン	タイプ: くさ	高たかさ: 0.5m	重おもさ: 6.6kg
特性とくせい: ようりょくそ/ マイペース	かくれ特性とくせい: リーフガード	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: ドレディア

苗木なえぎやチューリップなどの球根きゅうこんのような姿すがたをしたポケモン。体からだと頭あたまで構成こうせいされていて、顔かおは白しろく、髪かみの毛けの如ごとき黄き緑色みどりいろの部分ぶぶんが頭あたまの表面ひょうめんの大半たいはんを占しめており、頭頂とうちょう部ぶからは葉はが3枚まい生はえており、かじるととても苦にがいが疲つかれがとれて元気げんきになる。天てん日干ひぼしにして煎せんじて飲のむと更さらに効果こうか的てきで、「当時とうじの元気げんきが戻もどる」と高齢こうれい者しゃに人気にんきの飲のみ物もの。適度てきどにトリミングすることで丸々まるまると成長せいちょうさせることが可能かのう。栄養えいよう価かの高たかい土どを好このむため、チュリネの住すむ土地とちは作物さくもつの育そだちが良よいといわれている。

「スカーレット・バイオレット」ではジムリーダーのコルサが初戦しょせんで使用しよう。

「ポケットモンスターブラック・ホワイト 4コマまんがつきイッシュ図鑑ずかんミニ」の4コマ漫画まんが、春はる風邪かぜ三さん太ふとしの漫画まんが版ばんなどでは、作者さくしゃがチュリネがメスしかいない事ことを知しらない為ため一人称いちにんしょうが「ボク」となっているが、設定せってい上じょうメスである。

『大だい乱闘らんとうスマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS』では「フィールドスマッシュ」の敵てきキャラクターとして登場とうじょう。前方ぜんぽうへ「ねむりごな」を放はなち、ファイターを眠ねむらせる。

ドレディア

ドレディア No. 549

分類ぶんるい: はなかざりポケモン	タイプ: くさ	高たかさ: 1.1m	重おもさ: 16.3kg
特性とくせい: ようりょくそ/ マイペース	かくれ特性とくせい: リーフガード	進化しんか前まえ: チュリネ	進化しんか後ご: なし

チュリネの進化しんか形がた。ロングスカートの少女しょうじょのような姿すがた、挙動きょどうをしており外見がいけんでもわかる通とおりチュリネ同様どうようメスしか存在そんざいしない。主おもにセレブ層そうに人気にんきが高たかい。顔かおは白しろく、髪かみのように黄き緑色みどりいろの葉はが生はえており、両手りょうては緑色みどりいろでスカートに当あたる部分ぶぶんが髪かみと同おなじ黄き緑色みどりいろ。足あしは黄色きいろい根ねっこのようなものが4本ほんあるが、これで1本ほんの足あしのため、跳はねながら移動いどうする。頭あたまの左側ひだりがわには赤あかい大おおきな花はな飾かざりがついていて、その香かおりにはリラックス効果こうかがあるとされる。育そだった土壌どじょうによって香かおりに少すこしずつ違ちがいが出でる。この花はなは手入ていれを怠おこたると枯かれてしまい、美うつくしく咲さかせるのはベテラントレーナーでも難むずかしいとされている。人ひとの手てで美うつくしく咲さかせても、土地とちに適応てきおうして育そだった野生やせいのものには敵てきわない。つがいとなるオスを見みつけても花はなは枯かれる。花はなから取とれる精油せいゆは極上ごくじょうの香かおりを発はっする為ため、目玉めだまが飛とび出でる程ほど高価こうかな値段ねだんで取引とりひきされている。

『サン・ムーン』ではエーテル財団ざいだん代表だいひょうのルザミーネ、「スカーレット・バイオレット」ではジムリーダーのコルサが再戦さいせん時じにチュリネを進化しんかする形かたちで使用しようする。

ヒスイのすがた

分類ぶんるい：スピンポケモン、タイプ：くさ・かくとう、高たかさ：1.3m、重おもさ：20.0kg、特性とくせい：はりきり・ようりょくそ。ヒスイ地方ちほうのドレディアの姿すがた。スレンダーなボディになっており、原種げんしゅでは見みえなかった足あしの部分ぶぶんが露出ろしゅつされ、完全かんぜんな人ひと型がたになった。これは雪ゆきの深ふかい山やまに耐たえるために脚力きゃくりょくが発達はったつしたと考かんがえられている。花はな飾かざりから周囲しゅういを鼓舞こぶさせる香かおりを放はなつ。

TVアニメ版ばんでは『ベストウイッシュ』第だい59話わにてユウトのポケモンとして登場とうじょう。声優せいゆうは西村にしむらちなみ。第だい98話わでは花園はなぞの歌劇かげき団だんの仲間なかまの一人ひとり・ミズキの手持てもちポケモンとして登場とうじょう。声優せいゆうはたかはし智さとし秋あき。

開発かいはつ者しゃによると「ごてごてしたお嬢様じょうさま」をイメージしたという。

バスラオ

バスラオ No. 550

分類ぶんるい: らんぼうポケモン	タイプ: みず	高たかさ: 1.0m	重おもさ: 18.0kg
特性とくせい: 本文ほんぶん参照さんしょう	かくれ特性とくせい: かたやぶり	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: イダイトウ

緑色みどりいろの体からだ色しょくと大おおきく張はった下しも顎あごが特徴とくちょうの、魚さかなのようなポケモン。「あかすじのすがた」「あおすじのすがた」の2種類しゅるいの姿すがたが存在そんざいし、「あかすじのすがた」のバスラオは目めが丸まるくヒレはギザギザしているが、「あおすじのすがた」のバスラオは切きれ目めでヒレはしなやかである。

特性とくせいも姿すがた形がたにより異ことなり、「あかすじのすがた」はすてみ/てきおうりょく、「あおすじのすがた」はいしあたま/てきおうりょくを持もつ。

とても乱暴らんぼうで獰猛どうもうなポケモンで、通称つうしょう「川かわのチンピラ」。特とくに異ことなる色いろのバスラオ同士どうしは仲なかが悪わるく、すぐに喧嘩けんかを始はじめてしまうほど。同おなじ色しょくの個体こたいで群むれを形成けいせいする習性しゅうせいがあるが、仲なかが悪わるいはずの違ちがう体からだ色しょくのバスラオが群むれの中なかに紛まぎれ込こむことがある。ちなみに色いろの違ちがいの意味いみは良よく分わかっていない。バスラオが現あらわれた湖みずうみからは、ヘイガニやシザリガー以外いがいのポケモンは逃にげ出だす。タフなので釣つり人じんに人気にんきであり、無断むだんで池いけに放はなたれるのでどんどん増ふえる。食たべることが可能かのうで、味あじは良よいらしいとのことで、「あかすじ」の方ほうは脂身あぶらみが多おおく、「あおすじ」の方ほうは淡泊たんぱくで食たべやすい。ポケモンにとっても栄養えいようになるのか、パルデア地方ちほうではヘイラッシャやオトシドリなどに狙ねらわれる。

『ブラック2・ホワイト2』では、元もとサンヨウシティジムリーダー・コーン（ビストロサンヨウ・PWT）が使用しよう。

しろすじのすがた

分類ぶんるい：おんこうポケモン

『Pokémon LEGENDS アルセウス』で初はつ登場とうじょうした姿すがた。温厚おんこうで臆病おくびょうな性質せいしつを持もつ。極寒ごっかんの海うみに群むれで生息せいそくしており、餌えさを分わけ合あいながら暮くらし、時ときが来きたときに生うまれた川かわへと帰かえる。バスラオとの類似るいじ点てんが多おおいためリージョンフォームと定義ていぎされたが、後ごの時代じだいでは生態せいたいが違ちがいすぎる事ことから実じつは別種べっしゅではないかという説せつが有力ゆうりょく視しされている。イダイトウに進化しんかするのは現状げんじょうこの個体こたいのみとされており、進化しんかする為ためには反動はんどうダメージの累計るいけいが294を超こえる必要ひつようがある（瀕死ひんしになって戦闘せんとうが終了しゅうりょうするとカウントはリセットされる。途中とちゅうで回復かいふくしたり瀕死ひんしになった戦闘せんとう中ちゅうに「げんきのかけら」等とうで復活ふっかつ出来できればカウントは維持いじされる）。

TVアニメ版ばんでは『ベストウイッシュ』第だい37話わの釣つり大会たいかいで登場とうじょう。あかすじとあおすじの両方りょうほうが登場とうじょうし、あおすじの方ほうはデントが一時いちじ的てきにゲットした。

ショートストーリー『ピカチュウのサマー・ブリッジストーリー』であかすじのバスラオが登場とうじょう。川かわを渡わたって森もりへ向むかおうとするピカチュウたちを襲おそった。声優せいゆうは三宅みやけ健太けんた。

タコボンドのArk実況じっきょうのポケモンパーク編へんでは第だい5話わにて水中すいちゅうに登場とうじょうし、モンスターボールを投なげようとしたが跳はね返かえりゲットを断念だんねんして倒たおし釣つる。

メグロコ

メグロコ No. 551

分類ぶんるい: さばくワニポケモン	タイプ: じめん/ あく	高たかさ: 0.7m	重おもさ: 15.2kg
特性とくせい: いかく/ じしんかじょう	かくれ特性とくせい: いかりのつぼ	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: ワルビル

縞しま模様もようのある茶色ちゃいろい体からだのワニ型かたポケモン。目めの周まわりが黒くろいのは、防塵ぼうじん用ようの膜まくのせいであり、目めを砂すなから守まもっている。同おなじくワニのポケモンであるワニノコとは違ちがい完全かんぜんな陸生りくせいのポケモンで、砂すなの中なかに潜もぐって生活せいかつし、目めと鼻はなだけを外そとに出だしながら移動いどうする。太陽たいように温あたためられた砂すなによって、体温たいおんの低下ていかを防ふせいでいる。まだ狩かりが下手へたなため、行いき倒たおれた獲物えものや転ころんでなかなか起おき上あがれないナックラーを捕食ほしょくする。

TVアニメ版ばんでは『ベストウイッシュ』第だい3話わに登場とうじょう。カノコタウンからサンヨウシティ道中どうちゅうにある温泉おんせんリゾートの砂風呂すなぶろを楽たのしんでいるポケモンの一種いっしゅであり、サングラスをかけたリーダー個体こたいと、他たに仲間なかまが多数たすういた。声優せいゆうは三宅みやけ健太けんた。その後ご、このリーダー格かくの個体こたいはピカチュウとバトルしたい一心いっしんでサトシ達たちを追おい掛かけ、第だい20話わにてワルビルに進化しんかし、後のちにサトシのポケモンになる。ゴウもゲットしており、こちらの声優せいゆうは古島こじま清孝きよたか。

ワルビル

ワルビル No. 552

分類ぶんるい: さばくワニポケモン	タイプ: じめん/ あく	高たかさ: 1.0m	重おもさ: 33.4kg
特性とくせい: いかく/ じしんかじょう	かくれ特性とくせい: いかりのつぼ	進化しんか前まえ: メグロコ	進化しんか後ご: ワルビアル

メグロコの進化しんか形がた。縞しま模様もようのある茶色ちゃいろい体からだのワニ型かたポケモン。進化しんかして二に足そく歩行ほこうになった。数すう匹ひきで群むれを形成けいせいする習性しゅうせいを持もつ。眼球がんきゅうがサングラスのような特殊とくしゅな黒くろい膜まくで覆おおわれており、この膜まくによって砂嵐すなあらしの中なかでも視界しかいを制限せいげんされない上じょう、物体ぶったいの熱ねつを感知かんちすることで暗闇くらやみでも視界しかいを確保かくほできる。ただし、夜よるは行動こうどうしないためあまり活用かつようしていない。群むれの中なかでは雌めすが中心ちゅうしんの場合ばあいが多おおく、雄ゆうが狩かりに出でる。狩かった獲物えものの一部いちぶは、今後こんごの狩かりに失敗しっぱいしたときのための非ひ常食じょうしょくとして、砂すなに埋うめて保存ほぞんする。

TVアニメ版ばんでは『ベストウイッシュ』第だい20話わにて、ピカチュウを追おってきたサングラスのメグロコが進化しんかする形かたちで初はつ登場とうじょう。第だい64話わ終盤しゅうばんにも再さい登場とうじょうし、第だい65話わでサトシがゲットした。声優せいゆうは三宅みやけ健太けんた。第だい61話わではホドモエジムのリーダー、ヤーコンの手持てもちポケモンとしても登場とうじょう。こちらの声優せいゆうは古島こじま清孝きよたか。

ワルビアル

ワルビアル No. 553

分類ぶんるい: いかくポケモン	タイプ: じめん/ あく	高たかさ: 1.5m	重おもさ: 96.3kg
特性とくせい: いかく/ じしんかじょう	かくれ特性とくせい: いかりのつぼ	進化しんか前まえ: ワルビル	進化しんか後ご: なし

ワルビルの進化しんか形がた。ガビアルのような巨大きょだいなワニ型かたのポケモン。ワルビルに比くらべて体からだの色いろが赤黒あかぐろくなっており、目めのふちがサングラスのように尖とがっている。その眼球がんきゅうは遠とおくの物体ぶったいを双眼鏡そうがんきょうのように拡大かくだいして見みる機能きのうを備そなえ、たとえ砂嵐すなあらしの中なかでも50km離はなれたところにある物体ぶったいも見みえる。ワルビルの頃ころの赤外線せきがいせん・暗くら視しゴーグルの役割やくわりが退化たいかしたか否ひかは不明ふめい。発達はったつしたアゴは自動車じどうしゃすら噛かみくほどの力ちからを持もつ。獲物えものの為ために何なん日にちも待まつ忍耐にんたい強つよさの持もち主ぬし。一方いっぽうで凶暴きょうぼうな性格せいかくをも併あわせ持もち、獲物えものを見みつけると砂漠さばくを泳およぐように急きゅう接近せっきんして襲おそいかかり、目めの前まえで動うごくものを噛かみ砕くだこうとする習性しゅうせいがある。その獲物えものに食くらいつくと、そのまま体からだを実際じっさいのワニの「デスロール」のように勢いきおいよく捻ねじり、獲物えものを真まっ二ぷたつに引ひきちぎる。普段ふだんはフライゴンが起おこす砂嵐すなあらしに身みを潜ひそめてチャンスをうかがっている。

『ブラック・ホワイト、ブラック2・ホワイト2』で四天王してんのうのギーマ、『ブラック2・ホワイト2』ではこれに加くわえてPWTでヤーコンとアデクがそれぞれ使用しようする。「サン・ムーン」ではしまキングのクチナシとしまクイーンのハプウが使用しようする。「スカーレット・バイオレット」ではスター団だんあく組ぐみチーム・セギンのボスであるピーニャが再戦さいせん時じに使用しよう。

TVアニメ版ばんでは『ベストウイッシュ』第だい82話わでジョーズ（声こえ - 皆川みなかわ純子じゅんこ）のポケモンとして登場とうじょう。『ベストウイッシュ シーズン2』では、サトシのワルビルが進化しんかしたポケモンとしても登場とうじょう、エースとして活躍かつやく。声優せいゆうは三宅みやけ健太けんた。『サン&ムーン』でもクチナシのポケモンとして登場とうじょうしており、「いかく」でサトシのルガルガンを挑発ちょうはつした。こちらの声優せいゆうは櫻井さくらいトオル。

第だい8シリーズでは37話わにてメスの個体こたいが登場とうじょう。メグロコ達たちの母親ははおやで子供こどもたちを守まもるために発掘はっくつ現場げんばの人々ひとびとを襲おそうも、ホゲータの「チャームボイス」で正気しょうきに戻もどる。その後ご、「りんしょう」で岩いわを壊こわすことに成功せいこうしたものの、その代かわりライジングボルテッカーズは岩いわを運はこぶ仕事しごとがなくなってしまった。声優せいゆうは『サン&ムーン』でマーマネ役やくを担当たんとうした武隈たけくま史子ふみこ。

ダルマッカ

ダルマッカ No. 554

分類ぶんるい: だるまポケモン	タイプ: ほのお	高たかさ: 0.6m	重おもさ: 37.5kg
特性とくせい: はりきり	かくれ特性とくせい: せいしんりょく	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: ヒヒダルマ

赤色あかいろのだるま型かたのポケモン。短みじかい手足てあしを持もつが、体からだに納おさめて完全かんぜんなだるま型がたになることもある。体内たいないに炎ほのおを燃もやしており、燃もえているうちは忙せわしなく動うごくが、火ひが弱よわまると眠ねむってしまう。このポケモンの糞くそは熱ねつを帯おびて温あたたかく、昔むかしの人ひとはこれを懐ふところに入いれて懐炉かいろのように使つかっていた。

TVアニメ版ばんでは『ベストウイッシュ』第だい8話わにて野生やせいの個体こたいが初はつ登場とうじょう。声優せいゆうは古島こじま清孝きよたか。2匹ひきで人ひとの食たべ物ものを盗ぬすんで迷惑めいわくをかけていたが、実じつはその行為こういは身動みうごきが取とれないヒヒダルマのためにしていたことだった。テレビアニメ第だい8シリーズではテラスタル研修生けんしゅうせいのライ（声こえ - 佐倉さくら綾あや音おん）のポケモンとして登場とうじょう。68話わではドットのウェルカモとバトルし敗北はいぼく。この時とき、ドットは初はじめて自分じぶんの力ちからで勝かったことを実感じっかんしポピーにも話はなしている。声優せいゆうは田邊たなべ幸みゆき輔。

デザインはキバゴ系統けいとうやマッギョと同一どういつの女性じょせいデザイナーが担当たんとうし、テレビで「だるまを燃もやす祭まつり」を見みて思おもいついたというエピソードがある。

ガラルのすがた

タイプ：こおり、高たかさ0.7m、重おもさ40.0kg。ガラル地方ちほうでのダルマッカの姿すがた。体からだ色しょくが白しろくなり、雪ゆきだるまのような風貌ふうぼうとなった。元々もともと普通ふつうにほのおタイプだったダルマッカが雪ゆき深ふかい土地とちで暮くらすうちに炎ほのお袋ぶくろが冷ひえて退化たいかしてしまい、代かわりに冷気れいきを作つくる器官きかんができたことでこの姿すがたになった。寒さむいほど元気げんきで吐息といきで凍こおらせた雪ゆき玉だまで雪合戦ゆきがっせんして遊あそんでいる。ユキカブリの木この実みが好物こうぶつだが、ユキノオーに追おい払はらわれる。

ヒヒダルマ

ヒヒダルマ No. 555

分類ぶんるい: えんじょうポケモン	タイプ: ほのお/ 本文ほんぶん参照さんしょう	高たかさ: 1.3m	重おもさ: 92.9kg
特性とくせい: ちからずく	かくれ特性とくせい: ダルマモード	進化しんか前まえ: ダルマッカ	進化しんか後ご: なし

ダルマッカの進化しんか形がた。ヒヒとだるまを組くみ合あわせたような姿すがたをしたポケモンで、赤あか色いろの丸まるい体からだに、巨大きょだいな腕うでと炎ほのおのような眉まゆが特徴とくちょう的てき。ダルマッカとは基本きほん姿勢しせいおよび歩行ほこう方法ほうほうが異ことなり、握にぎった両りょう腕うでの拳こぶしを地面じめんに付つけて4足そく歩行ほこうするというゴリラのナックルウォーキングのような姿勢しせいである。1400℃にもなる炎ほのおを体内たいないで燃もやすことで内燃ないねん機関きかんとして強力きょうりょくなパワーを生うみ出だし、パンチは一いち撃げきでダンプカーをも破壊はかいする。

一方いっぽうで瞑想めいそうを得意とくいとするなど精神せいしん面めんにおいても強靭きょうじんさを持もち、リゾートデザートにある「砂漠さばくの城しろ」近辺きんぺんのヒヒダルマは瞑想めいそうを続つづけて休眠きゅうみん状態じょうたいとなることで、約やく2000年ねん前まえから現代げんだいまで生いきている。この状態じょうたいは「ダルマモード」と言いい、岩いわのように固かたまって体からだ色しょくも変化へんか、坐禅ざぜんを組くんだ石像せきぞうのようになる。戦たたかいで傷きずつくことでこのダルマモードになることもあり、力ちから押おしから精神せいしん力りょくでの戦たたかいへと切きり替かえを行おこなう。

ダルマッカがレベル35になると進化しんかするほか、リゾートデザートの「砂漠さばくの城しろ」近辺きんぺんにある像ぞうに「いかりまんじゅう」をお供そなえする事ことでヒヒダルマが覚醒かくせいし、戦闘せんとうとなる。このヒヒダルマのみ特性とくせいが「ダルマモード」となる。この特性とくせいは「HP」が半分はんぶん以下いかになると姿すがたが「ダルマモード」へと変化へんかし、戦闘せんとう時じにのみタイプが「ほのお・エスパー」に変化へんかするというもの。同時どうじにステータスの数値すうちも大幅おおはばに変化へんかし、「こうげき」が激減げきげんして「すばやさ」も大おおきく下さがる。その代かわり「とくこう」が飛躍ひやく的てきに上昇じょうしょうし「ぼうぎょ」「とくぼう」もかなり高たかくなる。何なんらかの要因よういんでHPが半分はんぶん以上いじょうになると「ダルマモード」は解とけて通常つうじょうのモードに戻もどる。

TVアニメ版ばんでは『ベストウイッシュ』から登場とうじょう。第だい8話わで特性とくせいが「ダルマモード」の個体こたいが登場とうじょうし、時計とけい塔とうの内部ないぶにある鐘かねの金具かなぐが重おもさに耐たえきれずに曲まがったことによって鐘かねが落下らっかしそうになったときに「サイコキネシス」で何なん日にちかの間あいだ持もち上あげ続つづけていた。これ以外いがいにも別べつ個体こたいがゲストとして何なん度どか登場とうじょうしており、その大半たいはんが「ダルマモード」の特性とくせいであることが多おおい。ゴウも持もっており、「ダルマモード」になっていたうちの一体いったいをゲットした。同おなじほのおタイプでありながら、ほのお技わざを使つかえないヒバニーを馬鹿ばかにするなど嫌味いやみな性格せいかくの持もち主ぬしでもある。使用しよう技わざは「オーバーヒート」。声優せいゆうは間宮まみや康弘やすひろ。

デザインはダルマッカの方ほうが先さきで、担当たんとう者しゃが「ダルマのモデルになった達磨だるま大使たいしがゴリラに似にている」と感かんじため、ゴリラをイメージし上記じょうきの外見がいけんになったエピソードがある。

ガラルのすがた

分類ぶんるい：だるまポケモン、タイプ：こおり/下記かき参照さんしょう、高たかさ1.7m、重おもさ120.0kg、特性とくせい：ごりむちゅう/ダルマモード（隠かくれ特性とくせい）。ガラル地方ちほうのダルマッカにこおりのいしを使つかうことで進化しんかした。頭あたまの上うえに雪ゆき玉だまが載のっており、進化しんか前まえと比くらべて更さらに雪ゆきだるまっぽくなった。この雪ゆき玉だまは中なかに餌えさを保存ほぞんするほか、凍こおらせて頭あたま突とっき攻撃こうげきにも使つかう。原種げんしゅとは異ことなり温厚おんこうな性格せいかくで、吹雪ふぶきになると人里ひとざとまで下おりてくることもある。専用せんよう特性とくせいの「ごりむちゅう」は攻撃こうげき力りょくが上あがる代かわりに同おなじ技わざしか出だせなくなる、アイテム「こだわりハチマキ」と同おなじ効果こうか。「ダルマモード」になると怒いかりにより退化たいかしたはずの炎ほのお袋ぶくろが復活ふっかつし、この時ときだけタイプが「こおり・ほのお」になる。分類ぶんるいも原種げんしゅ同様どうよう「えんじょうポケモン」になる。頭あたまの雪ゆき玉だまに顔かおが付つき鼻はなの部分ぶぶんから炎ほのおが噴出ふんしゅつしており、怒いかりが治おさまるまで火ひを噴ふき続つづけるため雪ゆき玉だまの顔かおが溶とけ始はじめて歪いがんでいる。通常つうじょう時じとダルマモード時じそれぞれの性質せいしつが、原種げんしゅとガラル種しゅとで逆ぎゃくに変化へんかする点てんも特徴とくちょう。

トレーナーでは「シールド」でジムリーダーのメロンが使用しようする。

テレビアニメ第だい7シリーズ（『新しん無印むじるし編へん』）ではシュンヤ（声こえ - 田邊たなべ幸みゆき輔）のポケモンとして第だい113話わで初はつ登場とうじょう。さだめのいせきの仕掛しかけを解といていたゴウとシゲルをライラのモスノウと共ともに妨害ぼうがいした。

マラカッチ

マラカッチ No. 556

分類ぶんるい: サボテンポケモン	タイプ: くさ	高たかさ: 1.0m	重おもさ: 28.0kg
特性とくせい: ちょすい/ ようりょくそ	かくれ特性とくせい: よびみず	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: なし

サボテンのようなポケモン。同おなじサボテンポケモンのサボネアは丸まるみを帯おびているが、マカラッチは頭あたまに2つ角かくのようなものがついていて、角かくの先端せんたんに花はながついている。角かくと手ての先端せんたんと頭あたまの上うえに小ちいさいトゲがある。1本ほん足あしである。アップテンポの踊おどりとマラカスのような音おとで、マメパトなど天敵てんてきのとりポケモンを追おい払はらう。一いち年ねんに一いち度ど、栄養えいよう満点まんてんで砂漠さばくの貴重きちょうな食糧しょくりょうになる種たねを撒まく。砂漠さばくに住すむサボテンのポケモンでありながら、特性とくせい上じょう砂嵐すなあらしのダメージを防ふせぐことができない。

TVアニメ版ばんではベストウイッシュ第だい53話わでポケモン・ミュージカルへの出演しゅつえんを夢見ゆめみるトレーナー、トビオのポケモンとして初はつ登場とうじょう。マーくん、ラーくん、カッチンのニックネームをもった3匹ひきがおり、カッチンはほかの2匹ひきより体格たいかくが少すこし小ちいさく、赤あかいスカーフをつけている。声優せいゆうは順じゅんに西村にしむらちなみ、渡辺わたなべ明あきら乃、古島こじま清孝きよたか。

イシズマイ

イシズマイ No. 557

分類ぶんるい: いしやどポケモン	タイプ: むし/ いわ	高たかさ: 0.3m	重おもさ: 14.5kg
特性とくせい: がんじょう/ シェルアーマー	かくれ特性とくせい: くだけるよろい	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: イワパレス

石いしを背負せおったヤドカリのような外貌がいぼうのポケモン。石いしを除のぞいた本体ほんたいは橙色だいだいいろの小ちいさな虫むしのようになっており、大おおきく突つき出でた目めと2つの小ちいさなツメ状じょうの両りょう腕うでを持もつ。現実げんじつのヤドカリより脚あしは少すくなく、2つしかない。手てごろな石いしを見みつけると、口くちから石いしを溶とかす性質せいしつの液体えきたいを分泌ぶんぴつして穴あなを空あけ、自分じぶんの住処すみかにする習性しゅうせいがある。住処すみかとなる石いしがないと、次つぎの石いしが見みつかるまで落おち着つかない。石いしを住処すみかにしているため、ダンゴロやタンドンなど石いしのポケモンにとっては天敵てんてき。カバルドンの穴あなに居候いそうろうさせてもらいながら、穴あなに詰つまった石いしを取とり除のぞいてあげることで共生きょうせいする場合ばあいもある。

『ブラック・ホワイト』では、ヒウンシティジムリーダー・アーティが使用しよう。

TVアニメ版ばんでは『ベストウイッシュ』第だい11話わから登場とうじょう。四よん匹ひき登場とうじょうし、そのうちの一いち匹ひきはデントの手持てもちとなった。声優せいゆうは三木みき眞一郎しんいちろう。また、アーティも持もっているがこちらは通常つうじょうより軽かるい石いしを背負せおった個体こたいとして登場とうじょう。サトシのポカブに勝利しょうり、クルミルに敗北はいぼく。

初期しょき案あんでは、尻尾しっぽから炎ほのおを吹ふき出だすポケモンで、自身じしんで土どをこねて炎ほのおで焼やき、陶磁器とうじきのようにしてそこに巣すを作つくって背負せおう習性しゅうせいを持もつ「かまどポケモン」という分類ぶんるいだったが、陶磁器とうじきの質感しつかんがわかりづらいことから上記じょうきのように普通ふつうの石いしの巣すに変更へんこうされた。

イワパレス

イワパレス No. 558

分類ぶんるい: いわやどポケモン	タイプ: むし/ いわ	高たかさ: 1.4m	重おもさ: 200.0kg
特性とくせい: がんじょう/ シェルアーマー	かくれ特性とくせい: くだけるよろい	進化しんか前まえ: イシズマイ	進化しんか後ご: なし

イシズマイの進化しんか形がた。巨大きょだいなヤドカリのようなポケモンで、地層ちそう模様もようがある四角しかくい巨大きょだいなブロック状じょうの岩いわ塊かたまりを背負せおって巣すにしている。岩いわ塊かたまりの重量じゅうりょうは相当そうとうなものだが、脚力きゃくりょくが非常ひじょうに強つよいためイワパレス自身じしんには大たいした負荷ふかとならず、何なん日にちも歩あるき続つづけることができる。一方いっぽうで重おもすぎるせいで一度いちどひっくり返かえると起おき上あがれなくなることがある。乾燥かんそう地帯ちたいに生息せいそくし、イワパレス同士どうしが縄張なわばり争あらそいのため戦たたかうこともある。この戦たたかいは相手あいての岩いわ塊かたまりを破壊はかいすることで勝敗しょうはいを決きめる。負まけた方ほうは身みを守まもるための岩いわ塊かたまりを破壊はかいされて不安ふあんになり、次第しだいに弱よわっていく。太ふとく固かたいハサミが武器ぶきでドサイドンのプロテクターでさえヒビを入いれるほどのパワーを持もつ。雨あめの日ひは苦手にがてで岩いわ塊かたまりから出でてこなくなる。脚あしや頭あたまは完全かんぜんに引ひっ込こめられるが、ハサミは引ひっ込こめず（或あるいは引ひっ込こめられない）前まえを防御ぼうぎょするように手前てまえに密着みっちゃくさせる。

『ブラック・ホワイト』では、バトルサブウェイのサブウェイマスター・ノボリとクダリがノーマルランクでの戦たたかいで使用しようしてくる。

『Pokémon UNITE』では操作そうさポケモンとして登場とうじょう。高たかい耐久たいきゅう力りょくを活いかして相手あいての攻撃こうげきを受うけ流ながしつつ、「がんせきふうじ」や「ステルスロック」などで味方みかたをサポートする戦法せんぽうを得意とくいとする。ユナイトわざは岩いわのシールドでガードする「砕石さいせき疾風しっぷう塁るい」。

TVアニメ版ばんでは『ベストウイッシュ』62話わでデントのイシズマイが進化しんかした形かたちで初はつ登場とうじょう。声優せいゆうは三木みき眞一郎しんいちろう。

ズルッグ

ズルッグ No. 559

分類ぶんるい: だっぴポケモン	タイプ: あく/ かくとう	高たかさ: 0.6m	重おもさ: 11.8kg
特性とくせい: だっぴ/ じしんかじょう	かくれ特性とくせい: いかく	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: ズルズキン

脱皮だっぴをしてダボダボのズボン（いわゆる“腰こしパン”）のようになった皮かわをずり落おちないように両手りょうてで掴つかみながら歩あるく、トカゲのような姿すがたをしたポケモン。この皮かわは弾力だんりょく性せいに富とみ、普段ふだんは腰こしの辺あたりまで垂しだれているが、防御ぼうぎょの際さいには首くびまで引ひっ張ぱり上あげ、ダメージを緩和かんわする。何なん度ど引ひっ張ぱり上あげても、すぐに元もとに戻もどってしまう。集団しゅうだんで練ねり歩あるき、皮かわが長ながいほど立場たちばが偉えらいらしい。皮かわが伸のび切きると進化しんかの時ときが近ちかい。喧嘩けんかっ早はやい性質せいしつで、目線めせんがあった相手あいてに対たいしては強固きょうこな頭蓋骨ずがいこつによる頭あたま突とっきを仕掛しかける。

TVアニメ版ばんでは『ベストウイッシュ』第だい17話わでサトシのポケモンとして初はつ登場とうじょう。声優せいゆうは渡辺わたなべ明あきら乃。アニメ版ばん登場とうじょうを記念きねんして、2011年ねん1月がつ28日にち～2月がつ10日とおかの期間きかん限定げんていでニンテンドーWi-Fiコネクションで配信はいしんされた。おや名めいは「サトシ」。

WEBアニメ「ズルッグとミミッキュ」にも登場とうじょう。ポケマメを拾ひろっていたところミミッキュと出会であい追おいかけっこをするという、トムとジェリーなどを思おもわせるカートゥーン風ふうのストーリーとなっている。

下半身かはんしんに緩ゆるんだ皮かわを着きているデザインは、ファッションスタイルの「腰こしパン」がモデルであり（進化しんか形がたのズルズキンになると不良ふりょうのような外見がいけんになるのはそのため）、そのデザインと設定せっていから誕生たんじょう・派生はせいしたポケモンである。

ズルズキン

ズルズキン No. 560

分類ぶんるい: あくとうポケモン	タイプ: あく/ かくとう	高たかさ: 1.1m	重おもさ: 30.0kg
特性とくせい: だっぴ/ じしんかじょう	かくれ特性とくせい: いかく	進化しんか前まえ: ズルッグ	進化しんか後ご: なし

ズルッグの進化しんか形がた。特徴とくちょうとしてトサカを持もつトカゲ人間にんげんのような容姿ようしに怠だるそうなジト目めの表情ひょうじょうなど、不良ふりょう非行ひこう少年しょうねんのような意匠いしょうを持もつ。進化しんか前まえと同様どうように、自身じしんが脱皮だっぴした際さいの抜ぬけ殻がらである弛たるんだ皮かわを着きて防具ぼうぐにしている。ズルッグから大型おおがた化かしたトサカは力ちからの象徴しょうちょうとなっており、これが最もっとも大おおきいズルズキンが群むれのリーダーとなる。性格せいかくは荒あらっぽいが、家族かぞくや仲間なかまや縄張なわばりはとても大切たいせつにする。進化しんか前まえから身体しんたい能力のうりょくも上昇じょうしょうし、頭あたま突つきだけでなく蹴けり技わざもローブシンのコンクリートを砕くだくほどの威力いりょくがあるとともに、キック時じには脱皮だっぴした皮かわをずり上あげてダメージを減へらすなど戦闘せんとう技術ぎじゅつも身みに付つけている。ただし、縄張なわばりに入はいった部外ぶがい者しゃに対たいする戦法せんぽうは群むれのメンバーたちによる袋叩ふくろだたきで、口くちから吐はきつける酸性さんせいの体液たいえきを主おもな攻撃こうげき手段しゅだんとする。一度いちど決きめた縄張なわばりからは決けっして離はなれることなく、一生いっしょう住すみ続つづける。

トレーナーでは『ブラック・ホワイト、ブラック2・ホワイト2』では四天王してんのうのギーマ、『オメガルビー・アルファサファイア』では四天王してんのうのカゲツ、「ソード・シールド」ではジムリーダーのネズと妹いもうとでライバルのマリィが使用しようする。

ドラゴンタイプでないのにもかかわらずタマゴグループはドラゴングループであり、「りゅうのまい」「ドラゴンクロー」などドラゴンタイプの技わざも覚おぼえる。

TVアニメ版ばんでは『ベストウイッシュ』第だい43話わにて野生やせいの個体こたいが登場とうじょう。住処すみかをバルジーナに取とられ、ツンベアー、ペンドラー、ヒヒダルマに手助てだすけしてもらおうとしたが、三さん匹ひきに断ことわられ、バルジーナを追おい出だす協力きょうりょくをサトシらにさせようとアイリスのキバゴを誘拐ゆうかいする。その際さいは正体しょうたいを隠かくす為ためか、首くび元もとで頭巾ずきんの様ように垂たれる抜ぬけ皮がわを目め出だし帽ぼうの様ように被おおっていた。声優せいゆうは古島こじま清孝きよたか。

シンボラー

シンボラー No. 561

分類ぶんるい: とりもどきポケモン	タイプ: エスパー/ ひこう	高たかさ: 1.4m	重おもさ: 14.0kg
特性とくせい: ミラクルスキン/ マジックガード	かくれ特性とくせい: いろめがね	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: なし

「とりもどきポケモン」という分類ぶんるい通どおりそのシルエットこそは鳥とりのようだが、古代こだいの象形しょうけい文字もじ等ひとしを彷彿ほうふつとさせるような奇妙きみょうな姿すがたをしている。球体きゅうたいのような中央ちゅうおう部ぶの上うえにIの字じ型がたアンノーンのような黒くろい突起とっき部分ぶぶんが鳥とりの頭部とうぶのような形かたちで生はえ、一ひとつ目めのように見みえるが、ポケモンミュージカルで眼鏡めがねを付つけようとすると、腹部ふくぶの二ふたつの円えん状じょうの物ものの前まえに付つく。縄張なわばりを巡回じゅんかいして侵入しんにゅう者しゃをサイコパワーで撃退げきたいする、古代こだい都市としの守まもり神がみであったポケモン。当時とうじの記憶きおくが現代げんだいにおいても残のこっており、常つねに同おなじルートを巡回じゅんかいしている。

『ブラック・ホワイト』ではプラズマ団だんのNや四天王してんのうのカトレアが使用しようする。『ブラック2・ホワイト2』ではカトレアが引ひき続つづき使用しようし、『X・Y』ではヒャッコクシティジムリーダーのゴジカと、ポケモントレーナーのAZが使用しようする。

TVアニメ版ばんでは『ベストウイッシュ』第だい64話わで初はつ登場とうじょう。怒いかりで我がを忘わすれ、デスカーンと共ともにサトシたちを攻撃こうげきしたが、サトシたちの気持きもちが伝つたわり助たすけた。

デスマス

デスマス No. 562

分類ぶんるい: たましいポケモン	タイプ: ゴースト	高たかさ: 0.5m	重おもさ: 1.5kg
特性とくせい: ミイラ	かくれ特性とくせい: なし	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: 本文ほんぶん参照さんしょう

デスマスクのようなリアルな人面じんめんの金色きんいろの仮面かめんから、赤あかい目めをした黒くろい影かげが生はえている姿すがたをしたポケモン。正体しょうたいは埋葬まいそうされた古代こだい人じんの魂たましいが副葬品ふくそうひんの仮面かめんに取とり付ついて誕生たんじょうしたポケモンとされ、図鑑ずかんにも明確めいかくに「生前せいぜんは人間にんげんだった」とされているポケモン。また、生前せいぜんの意思いしや記憶きおくも保持ほじしているとされ、自分じぶんの仮面かめんを見みては涙なみだを流ながしているという。自分じぶんを知しっている人間にんげんを探さがし彷徨ほうこうう。英名えいめいは Yamask（日本にっぽんにおける商標しょうひょう登録とうろく上じょうの表記ひょうきは"Desumasu"）。

TVアニメ版ばんでは『ベストウイッシュ』第だい14話わで初はつ登場とうじょう。シッポウシティの博物館はくぶつかんの展示てんじ品ひんに紛まぎれ込こんでいたが、その際さいに自身じしんのマスクを落おとしてしまう。その後ごレプリカとして展示てんじされていたマスクを見みて、マスクを盗ぬすまれたと思おもい、博物館はくぶつかんで超ちょう常つね現象げんしょうを引ひき起おこした。声優せいゆうは水田すいでんわさび。また、第だい23話わにて別べつ個体こたいがヒウンシティの倉庫そうこ内ないにてコジロウの手持てもちとして加くわわった。性別せいべつはオス。声優せいゆうはかないみか。

リージョンフォーム

ガラルのすがた

タイプ：じめん・ゴースト、特性とくせい：さまようたましい。

ガラル地方ちほうでのデスマスの姿すがた。黒くろい影かげの部分ぶぶんは変かわっていないが、目めが紫色むらさきいろになっており仮面かめんの部分ぶぶんが石版せきばんの断片だんぺんになっている。古代こだいの石版せきばんが何なんらかの呪のろいと強つよい恨うらみによってポケモンになった。デスバーンに進化しんかする。

専用せんよう特性とくせいの「さまようたましい」は、先攻せんこう後ご攻おさむ問とわず接触せっしょくした相手あいてと自分じぶんの特性とくせいを入いれ替かえる効果こうか。

アニメ版ばんではテレビアニメ第だい7シリーズ（『新しん無印むじるし編へん』）ダイマックスした個体こたいが一瞬いっしゅん登場とうじょうしている。

テレビアニメ第だい8シリーズ（『リコとロイの旅たびシリーズ』）では第だい24話わにてリコの祖母そぼであるダイアナの棲すんでいる古城こじょうにいる野生やせいのポケモンとして登場とうじょう。その後ごの第だい25話わでは襲撃しゅうげきしてきたオニキスのキョジオーンによってしおづけ状態じょうたいにされていたが、描写びょうしゃは無ないものの後のちにダイアナが救出きゅうしゅつしたおかげで大事だいじには至いたらなかった。

デスカーン

デスカーン No. 563

分類ぶんるい: かんおけポケモン	タイプ: ゴースト	高たかさ: 1.7m	重おもさ: 76.5kg
特性とくせい: ミイラ	かくれ特性とくせい: なし	進化しんか前まえ: デスマス	進化しんか後ご: なし

デスマスの進化しんか形がた。分類ぶんるいの名なの通とおり古代こだいエジプトの棺桶かんおけのような姿すがたをしており、中ちゅうから触手しょくしゅ状じょうに4本ほんの影かげのような手てを伸のばし、遺跡いせきの中なかを這はうように歩あるき回まわる。棺桶かんおけは頭部とうぶの部分ぶぶんを開閉かいへいすることができ、開ひらくとそこから覗のぞき穴あなが生しょうじて赤あかい鋭するどい目めと牙きばを持もつデスカーンの顔かおが見みえる。棺桶かんおけは本物ほんものの純金じゅんきんであり、それに目めがくらんで近ちかづいた墓はか泥棒どろぼうを棺桶かんおけの中なかに閉とじ込こめ懲こらしめる、墓守はかもりの役割やくわりを持もつとされている。古代こだいには王おうの富とみの象徴しょうちょうとされていたらしい。なお、進化しんかの影響えいきょうで元もとの人間にんげんとしての記憶きおくは失うしなわれている。身体しんたいは金属きんぞくだが、はがねタイプではない。英名えいめいは Cofagrigus。

『ブラック・ホワイト』では、四天王してんのうのシキミとプラズマ団だんのゲーチスが先発せんぱつで使用しようする。

TVアニメ版ばんでは『ベストウィッシュ』第だい64話わで登場とうじょう。シンボラーと共ともに、黒くろき英雄えいゆうにまつわる遺跡いせきに眠ねむる黄金おうごんのダークストーンを守まもっていた。

プロトーガ

プロトーガ No. 564

分類ぶんるい: こだいがめポケモン	タイプ: みず/ いわ	高たかさ: 0.7m	重おもさ: 16.5kg
特性とくせい: がんじょう/ ハードロック	かくれ特性とくせい: すいすい	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: アバゴーラ

およそ1億おく年ねん前まえに絶滅ぜつめつした海うみの古代こだいポケモン。「ふたのカセキ」を復元ふくげんさせることで入手にゅうしゅできる。古代こだいのウミガメであるプロトステガ科かのような外見がいけんで、青あおい体からだに黒くろい甲羅こうらと嘴くちばしをもつ。深海しんかい1000メートルまで潜せんれる高たかい潜水せんすい能力のうりょくを持もつが、陸上りくじょうでも活動かつどうできる。様々さまざまな亀かめポケモンの祖先そせんと言いわれている。

TVアニメ版ばんでは『ベストウイッシュ』第だい75話わにてロケット団だんが化石かせきから再生さいせいさせた。声優せいゆうは佐藤さとう健輔けんすけ。

アバゴーラ

アバゴーラ No. 565

分類ぶんるい: こだいがめポケモン	タイプ: みず/ いわ	高たかさ: 1.2m	重おもさ: 81.0kg
特性とくせい: がんじょう/ ハードロック	かくれ特性とくせい: すいすい	進化しんか前まえ: プロトーガ	進化しんか後ご: なし

プロトーガの進化しんか形がた。1億おく年ねん前まえに絶滅ぜつめつした古代こだいポケモンで、青あおい体からだに黒くろい甲羅こうらと顎あごにくちばしをもつカメの姿すがたをしている。全すべての四肢ししがヒレ状じょうだったプロトーガと違ちがい、進化しんかに伴ともない後ご脚あしが歩ふ脚あしとなって直立ちょくりつできるようになったが、前ぜん脚あしはヒレのままである。これによって、海うみでも陸りくでも生活せいかつできる。甲羅こうらの表面ひょうめんは、皮膜ひまく状じょうだった進化しんか前まえからゴツゴツした質感しつかんに変化へんかするとともに、頭部とうぶにも殻からが及およんでくちばしと一体化いったいかするなど、ボンベを付つけた潜水せんすいスーツのような形状けいじょうとなっている。力ちからが非常ひじょうに強つよく、前ぜん脚あしによる張はり手ては現代げんだいでのタンカーの船底ふなそこに穴あなを開あけ、顎あごの力ちからも強つよく、獲物えものを岩いわや鉄骨てっこつごと噛かみ砕くだいて丸まるごと食たべてしまう。オムスターなどの甲殻こうかく類るいのポケモンも殻からもろとも残のこさず食たべる。これは、殻からや鉱物こうぶつに含ふくまれるカルシウムを摂取せっしゅし、自分じぶんの甲羅こうらを頑丈がんじょうにするためと言いわれている。

『ブラック・ホワイト』では、プラズマ団だんのNが最終さいしゅう戦せんで使用しようする。『ブラック2・ホワイト2』では、ジムリーダーのシズイが一いち匹ひき目めのポケモンとして使用しようする。

TVアニメ版ばんでは『ベストウイッシュ』75話わでフジオ（声こえ - 浜田はまだ賢二けんじ、進藤しんどう尚美なおみ(幼少ようしょう期き)）がタイムスリップした世界せかいで野生やせいの個体こたいが登場とうじょうした。

アーケン

アーケン No. 566

分類ぶんるい: さいこどりポケモン	タイプ: いわ/ ひこう	高たかさ: 0.5m	重おもさ: 9.5kg
特性とくせい: よわき	かくれ特性とくせい: なし	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: アーケオス

始祖しそ鳥とりのような姿すがたをしたポケモン。「はねのカセキ」を復元ふくげんさせることで手てに入はいる。古代こだいに生息せいそくしていた絶滅ぜつめつ種たねであり、鳥とりポケモンの祖先そせんであるとされる。前ぜん脚あしに羽毛うもうを持もつが、まだ滑空かっくうすることしかできず、羽はばたいても飛行ひこうすることができない。森林しんりん内ないで木きの枝えだに飛とび移うつりながら生活せいかつしていたと考かんがえられている。化石かせきはとても細ほそく脆もろいため、ベテランの専門せんもん家かでない限かぎり復元ふくげんは困難こんなん。

TVアニメ版ばんでは『ベストウイッシュ』第だい36話わで初はつ登場とうじょう。アララギ博士はかせとマコモ博士はかせが共同きょうどうではねのカセキから復元ふくげんした。

アーケオス

アーケオス No. 567

分類ぶんるい: さいこどりポケモン	タイプ: いわ/ ひこう	高たかさ: 1.4m	重おもさ: 32.0kg
特性とくせい: よわき	かくれ特性とくせい: なし	進化しんか前まえ: アーケン	進化しんか後ご: なし

アーケンの進化しんか形がた。アーケンと同様どうように始祖しそ鳥とりなどの古こ鳥類ちょうるいのような姿すがたをしているが、後こう脚あしの付つけ根ねにも翼つばさが生はえてミクロラプトルのような外見がいけんになっている。滑空かっくうしかできなかったアーケンとは異ことなり飛行ひこうが可能かのうとなったが、助走じょそうしないと飛とび立たつことができない。ただし、飛行ひこうよりも歩行ほこうを得意とくいとしており、自動車じどうしゃの走行そうこう並なみの速はやさで走はしり回まわることができる。知能ちのうが発達はったつしており、群むれを組くんで協力きょうりょくして狩かりを行おこなう。オムナイトを捕食ほしょくしていたとされ、オムナイトの化石かせきの中なかにはアーケオスの歯形はがたがついたものも見みつかっている。

『ブラック・ホワイト』では、プラズマ団だんのNが最後さいごの戦たたかいで使用しようしてくる。また、バトルサブウェイのスーパーマルチトレインにおいて、サブウェイマスターのノボリ・クダリのチームでクダリが使用しようしてくる（他たのスーパーランクにおけるシャンデラと差さし替かえられた形かたちとなっている）。『ブラック2・ホワイト2』ではチャンピオンのアイリスが使用しようする。また、イッシュリーダーズトーナメントではフウロ、ワールドリーダーズトーナメントではヒョウタ、チャンピオンズトーナメントではダイゴも使用しようする。

TVアニメ版ばんでは『ベストウイッシュ』第だい36話わではねのカセキから復活ふっかつしたアーケンが進化しんかする形かたちで初はつ登場とうじょう。

ヤブクロン

ヤブクロン No. 568

分類ぶんるい: ゴミぶくろポケモン	タイプ: どく	高たかさ: 0.6m	重おもさ: 31.0kg
特性とくせい: あくしゅう/ ねんちゃく	かくれ特性とくせい: ゆうばく	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: ダストダス

緑色みどりいろのビニール袋ぶくろに茶色ちゃいろい粘着ねんちゃく性せいのある腕うでが生はえた姿すがたのポケモン。ゴミ袋ぶくろが産業さんぎょう廃棄はいき物ぶつと化学かがく変化へんかを起おこしたことでポケモンとして生うまれ変かわったという。有毒ゆうどくのガスをゲップのように吐はきだす。これを吸すい込こむと一いち週間しゅうかんは寝込ねこむというが、有毒ゆうどく性せいはヤブクロンとの相性あいしょうの良よさに反比例はんぴれいするため、自分じぶんになついていれば臭においを感かんじなくなるという。似にたようなポケモンにはベトベターがおり共通きょうつう点てんとしてヤグクロンと同おなじく産業さんぎょう廃棄はいき物ぶつから生うまれ変かわったポケモンである。しかしアローラ地方ちほうのベトベターはヘドロなどの有毒ゆうどく物質ぶっしつではなく家庭かていゴミなどの一般いっぱん廃棄はいき物ぶつが好物こうぶつのため、現地げんちではベトベターに追おい回まわされる光景こうけいが日常にちじょう的てきに見みられる。呼吸こきゅうする度たびに漏もれる毒どくガスの臭においを嗅かぎつけたベトベトンがよだれを垂たらしながら集あつまることもあり、吐はき出だす毒どくガスはマタドガスの好物こうぶつでもある。

TVアニメ版ばんでは『ベストウイッシュ』の第だい12話わで初はつ登場とうじょう。サンヨウシティ近辺きんぺんの幼稚園ようちえん児じが近ちかくの粗大そだいゴミ置おき場ばでヤブクロンを発見はっけんし幼稚園ようちえんに連つれてきたが、臭においが強烈きょうれつという理由りゆうで担任たんにんのユリ先生せんせい(声こえ - 折笠おりかさ富美子とみこ)にヤブクロンを幼稚園ようちえんに置おかせることを断ことわられてしまうが、サトシ達たちの説得せっとくもあり、最終さいしゅう的てきには認みとめてもらう。声優せいゆうはたかはし智さとし秋あき。ゲーム『ソード・シールド』のストーリーの前日ぜんじつ譚たんを描えがいたWEBアニメ『薄明はくめいの翼つばさ』では第だい4話わの回想かいそうにてメスの個体こたいがオリーヴのパートナーとして登場とうじょうし、後のちに特別とくべつ編へん（通算つうさん第だい8話わ）およびゲーム本編ほんぺんにおいてダストダスに進化しんかした。

テレビアニメでは第だい8シリーズの42話わにて海うみパン野郎やろう（声こえ - 高野たかの憲けん太朗たろう）のポケモンとして登場とうじょう。普段ふだんは海うみパン野郎やろうの頭あたまに乗のっており、彼かれと共ともに海うみのゴミを処理しょりしている。

2018年ねん1月がつにイラストレーターで漫画まんが家かの高橋たかはしきのによってポケモンだいすきクラブに寄稿きこうされた記事きじには、実じつ数値すうちは不明ふめいだが大量たいりょうのヤブクロンをタマゴから用意よういした痕跡こんせきのある『ホワイト』のソフトを寄稿きこう者しゃの高橋たかはしが所持しょじしていたことが明あかされている。プレイ当時とうじ、高橋たかはしは「最強さいきょうのヤブクロン」を用意よういすることを目指めざしていたという。

ダストダス

ダストダス No. 569

分類ぶんるい: ゴミすてばポケモン	タイプ: どく	高たかさ: 1.9m	重おもさ: 107.3kg
特性とくせい: あくしゅう/ くだけるよろい	かくれ特性とくせい: ゆうばく	進化しんか前まえ: ヤブクロン	進化しんか後ご: なし

ヤブクロンの進化しんか形がた。産業さんぎょう廃棄はいき物ぶつなどの有毒ゆうどくなゴミから生うまれたポケモンで、ゴミやヘドロなど汚きたないものを寄よせ集あつめた巨大きょだいな姿すがたをしており、頭部とうぶはヤブクロンの名残なごりである深緑しんりょく色しょくのビニールゴミ袋ぶくろが覆面ふくめん状じょうになっている。ゴミを取とり込こんで自身じしんの体からだと融合ゆうごうさせることができ、右腕うわんからは毒液どくえきを放出ほうしゅつする。この毒液どくえきは弱よわった相手あいてなら即死そくしに至いたる程ほどの危険きけんな代物しろもの。触手しょくしゅ状じょうになった左腕さわんは毒どく攻撃こうげきできないものの力ちからが強つよく、相手あいてを捕つかまえて至近しきん距離きょりからの凄すさまじい悪臭あくしゅうがする毒どくガスの吐息といきで攻撃こうげきする。

『ブラック・ホワイト』では、バトルサブウェイのノーマルランクでサブウェイマスターのノボリ・クダリが使用しようしてくる。『ソード・シールド』ではマクロコスモスのオリーヴがメスの個体こたいをエースポケモンとして使用しようし、キョダイマックスする。

テレビアニメ版ばんでは『ベストウイッシュ』第だい55話わで初はつ登場とうじょう。声優せいゆうは三宅みやけ健太けんた。また、第だい84話わではタチワキジムのリーダー・ホミカの手持てもちポケモンとしても登場とうじょうしており、こちらの声優せいゆうはロケット団だんのニャース役やくの犬山いぬやまイヌコ。テレビアニメ第だい7シリーズ（『新しん無印むじるし編へん』）では第だい43話わ・第だい44話わでゲームと異ことなりオリーヴではなく彼女かのじょの部下ぶかである男性だんせい（声こえ - 田邊たなべ幸みゆき輔）がキョダイマックスする個体こたいを使用しようし、ゴウのラビフットとバトルしたが、敗北はいぼくした。

ゲーム『ソード・シールド』のストーリーを基もとにしたWEBアニメ『薄明はくめいの翼つばさ』では特別とくべつ編へん（通算つうさん第だい8話わ）にてゲームと同様どうようにオリーヴのパートナーとして登場とうじょうし、逮捕たいほされたローズに託たくされたダイオウドウとニャイキングと共ともに炭鉱たんこう所しょで働はたらいていた。

アプリゲーム『ポケモンマスターズEX』ではゲーム『ソード・シールド』と同様どうようにオリーヴ（声こえ - 長尾ながお歩あゆみ）のパートナーとして登場とうじょうし、バディーズダイマックスわざではキョダイマックスを行おこなう。キョダイシュウキの追加ついか効果こうかは『ソード・シールド』よりも強力きょうりょくなもうどく状態じょうたいとなり、同時どうじに相手あいてのどくタイプ抵抗ていこう力りょくを下さげるというデバフ性能せいのうに特とく化かしている。

キョダイマックスのすがた

高たかさ21.0m以上いじょう。重おもさ不明ふめい。ダストダスがそのまま大おおきくなったような外見がいけん。体からだには船ふね・自動車じどうしゃ・電車でんしゃ・ブロックのおもちゃ、破やぶけて綿めんが飛とび出でたピッピ人形にんぎょうや「みがわり」の人形にんぎょう、コイキングの食たべられた後のちの背骨せぼね、マスターボールのようなものがついているが、これらは全すべてキョダイマックスのパワーで固かたまった毒どくガスである。また、ガスを浴あびると、骨ほねの髄ずいまで毒どくに侵おかされてしまう。キョダイマックスわざは「キョダイシュウキ」で、悪臭あくしゅう漂ただよう毒液どくえきを浴あびせ、相手あいてをどく状態じょうたいにする。

『ソード・シールド』ではマクロコスモスのオリーヴが使用しよう。

アニメ第だい7シリーズ（『新しん無印むじるし編へん』）では第だい43話わ・第だい44話わで登場とうじょうし、オリーヴの部下ぶかである男性だんせいが使用しよう。

ゾロア

ゾロア No. 570

分類ぶんるい: わるぎつねポケモン	タイプ: あく	高たかさ: 0.7m	重おもさ: 12.5kg
特性とくせい: イリュージョン	かくれ特性とくせい: なし	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: ゾロアーク

濃こ灰色はいいろのキツネのようなポケモン。目頭めがしらや眉間みけん、頭部とうぶにある毛け、つま先さきが部分ぶぶん的てきに濃こい赤色あかいろをしており、首くびには黒くろいスカーフのようなたてがみが存在そんざいする。人ひとや他たのポケモンの姿すがたに化ばける能力のうりょくを持もち、普段ふだんは自分じぶんの正体しょうたいを隠かくすことで危険きけんから身みを守まもり、窮地きゅうちには相手あいての姿すがたに化ばけてみせる事ことで、騙だましたり驚おどろかせたりすることで隙すきを作つくり逃走とうそうする習性しゅうせいを持もつ。無口むくちな子供こどもに化ばけて人間にんげん社会しゃかいに紛まぎれていることが多おおい。

『幻影げんえいの覇者はしゃ ゾロアーク』上映じょうえい期間きかん中ちゅうに映画えいが館かんで配信はいしんされたセレビィを『ブラック・ホワイト』に連つれて行いくことで仲間なかまにできる。通常つうじょうプレイでは野生やせいポケモンとして出現しゅつげんせず、他たの入手にゅうしゅイベントもない。『ブラック2・ホワイト2』では、ホドモエシティであるイベントにより入手にゅうしゅできる。入手にゅうしゅ時じのレベルは25で、このゾロアのおや名めいは「N」である。「ORAS」以降いこうは野生やせいで出現しゅつげんする。

TVアニメ版ばんでは『ベストウイッシュ』第だい38話わにてルークの手持てもちポケモンとして初はつ登場とうじょう。ポケモンソムリエであるデントが初はじめて本物ほんものを見みたと興奮こうふんしていたことから、アニメ版ばんの世界せかいでも珍めずらしいポケモンとして認知にんちされている様子ようす。映画えいがが好すきであり、特性とくせい「イリュージョン」で登場とうじょう人物じんぶつに化ばけていた。声優せいゆうはたかはし智さとし秋あき。

劇場げきじょう版ばんでは『幻影げんえいの覇者はしゃ ゾロアーク』に登場とうじょう。声優せいゆうは間宮まみやくるみ。人語じんごを解かいし、テレパシーが使つかえてこれを用もちいて人間にんげんと意思いし通達つうたつも可能かのう、一人称いちにんしょうは「オイラ」で「〜（だ）ゾ」が口癖くちぐせ。イタズラ好すきで、協力きょうりょくしてくれた仲間なかまを「オイラの部下ぶか」というなどいじっぱりな面めんも見みられるが、心しん優やさしく寂さびしがり屋やな性格せいかく。

ヒスイのすがた

分類ぶんるい：うらみぎつねポケモン、タイプ：ノーマル・ゴースト。ヒスイ地方ちほうのゾロアの姿すがた。原種げんしゅと異ことなり黒くろい部分ぶぶんが白しろくなっている。これはかつて住すんでいた場所ばしょを追おわれたゾロアがヒスイ地方ちほうに移うつり住すみ、他たのポケモンたちとの争あらそいや自然しぜん環境かんきょうに耐たえきれず息いき絶たえた、ゾロアの恨うらみと無念むねんの魂たましいによって転生てんせいした姿すがた。原種げんしゅと同様どうように人間にんげんや他たのポケモンに化ばける能力のうりょくに加くわえ、頭部とうぶや首くび回まわり、尻尾しっぽの長ながい毛けから発はっする恨うらみのエネルギーで亡霊ぼうれいのような幻覚げんかくを見みせ、相手あいての恐怖きょうふ心しんを自分じぶんのエネルギーにする。また、タイプがノーマル・ゴーストと初はつの複ふく合あいタイプになったことで、お互たがいの弱点じゃくてんであるかくとうとゴーストを無効むこう化かできるようになった（弱点じゃくてんはあくのみ）。

ゾロアーク

ゾロアーク No. 571

分類ぶんるい: ばけぎつねポケモン	タイプ: あく	高たかさ: 1.6m	重おもさ: 81.1kg
特性とくせい: イリュージョン	かくれ特性とくせい: なし	進化しんか前まえ: ゾロア	進化しんか後ご: なし

ゾロアが進化しんかしたポケモン。4足そく歩行ほこうだったゾロアから2足そく歩行ほこうになり、四肢ししはほっそりとし鋭するどい爪つめが伸のびた攻撃こうげき的てきな姿すがたになっており、キツネと言いうよりオオカミのような外見がいけんとなっている。頭あたまからは黒くろ交まじりの赤あかい大おおきな鬣たてがみが伸のびており、末端まったん部ぶでリングのようなもので束たばねられている。いっぺんに大勢おおぜいの人ひとを化ばかすほどの力ちからを持もっており、自分じぶん達たちを捕とらえようとした人間にんげんを幻まぼろしの景色けしきの中なかに閉とじ込こめ、懲こらしめたと云いわれている。群むれを形成けいせいするポケモンで仲間なかま同士どうしの結束けっそくが固かたく、相手あいてを化ばかす事ことで住処すみかを守まもり群むれの安全あんぜんを確保かくほする。

2010年ねんの映画えいが『幻影げんえいの覇者はしゃ ゾロアーク』の前売まえうり券けんの特典とくてんとして配布はいふされた、色いろ違ちがいのライコウ・エンテイ・スイクンのいずれか1匹ひきを『ブラック・ホワイト』に連つれて行いくことでゾロアークとの特別とくべつなバトルが発生はっせいし、♀のゾロアークを捕つかまえることが出来できる。『X・Y』から野生やせいのものが登場とうじょうするようになった。トレーナーでは『ブラック・ホワイト』のプラズマ団だんのNが最終さいしゅう戦せんで（ギギギアルに化ばける）、『オメガルビー・アルファサファイア』の四天王してんのうカゲツが強化きょうか後ごにそれぞれ使用しようする（アブソルに化ばけるが、レベルは70。しかも本物ほんもののアブソルはCOM特有とくゆうの行動こうどうパターンによって出でてきてすぐにメガシンカするため容易よういに見破みやぶることができる）。他たに「ウルトラサン・ウルトラムーン」でライバルのグラジオが『サン・ムーン』で使用しようしていたルカリオを変更へんこうさせる形かたちで使用しようし(シルヴァディに化ばける)、Zワザ「ブラックホールイクリプス」を使つかう。「スカーレット・バイオレット」でアカデミー教師きょうしのレホールが先発せんぱつで使用しようする(ゲンガーに化ばける)。よってCOMがゾロアークを使つかう場合ばあい、エースやメガシンカするポケモンに化ばけることがほとんどである。

また、2011年ねん2月がつより『ポケモンスマッシュ!』関連かんれんイベントの一環いっかんとして、ニンテンドーWi-Fiコネクション（ふしぎなおくりもの）で配信はいしんされた。

劇場げきじょう版ばんでは『幻影げんえいの覇者はしゃ ゾロアーク』に登場とうじょう。声優せいゆうは朴ほお璐美。性別せいべつは♀。ゾロアークが公式こうしきに発表はっぴょうされる以前いぜんのタイトルは『幻影げんえいの覇者はしゃ Z』であり、名前なまえを伏ふせられていた。ゾロア同様どうように変身へんしん能力のうりょくを持もち、自分じぶんより小ちいさなポケモンにも化ばけられる。ゾロアと共ともに静しずかに暮くらしていたが、コーダイにゾロアとともに誘拐ゆうかいされ、ゾロアを人質ひとじちにとられたと騙だまされた事ことでライコウ、エンテイ、スイクンの3種類しゅるいに化ばけクラウンシティを襲撃しゅうげきする。ゾロアはゾロアークの事ことを「マァ」と母親ははおやのようなあだ名なで呼よんでいるが、コーダイの言動げんどうから母親ははおやではない模様もよう。

映画えいがなどではメスばかり登場とうじょうするが、実際じっさいには御三家ごさんけと同おなじくオスが80パーセント以上いじょうを占しめるポケモンである。

バラエティ番組ばんぐみ『ポケモンスマッシュ!』ではポケモンエンタープライズのアドベンチャー部ぶに所属しょぞくし、役職やくしょくは部長ぶちょう。後のちにブラジルに渡わたった。声優せいゆうは相馬そうま幸人ゆきと。

テレビアニメ版ばんでは『サン&ムーン』でグラジオとリーリエの父ちちでありルザミーネの夫おっとであるモーンのポケモンとして登場とうじょうし、後のちにグラジオの手持てもちとなった。アローラリーグではサトシのピカチュウと相打あいうちに終おわる。その後ご、モーンと再会さいかいした後のちもグラジオの手持てもちに残のこっている。

第だい8シリーズではレホールのポケモンとして登場とうじょう。イタズラ好すきな性格せいかくでよく他ほかのポケモンに化ばける。

『大だい乱闘らんとうスマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』『大だい乱闘らんとうスマッシュブラザーズ SPECIAL』では、「モンスターボール」から登場とうじょう。敵てきファイターに狙ねらいを定さだめ、上空じょうくうへ打うち上あげた後のちに「みだれひっかき」で攻撃こうげきする。

ヒスイのすがた

分類ぶんるい：のろいぎつねポケモン、タイプ：ノーマル・ゴースト、重おもさ：73.0kg。ヒスイのすがたのゾロアが進化しんかした姿すがた。進化しんか前ぜん同様どうよう、体からだの色いろは白しろくうごめく長ながい毛けを持もっている。その毛けから恨うらみのエネルギーを放射ほうしゃし、相手あいてに恐おそろしい幻影げんえいを見みせるだけでなく、体からだの内外ないがいにもダメージを与あたえる。その幻影げんえいは世よの中なかのすべてを恨うらんでいるような形相ぎょうそうで、その恐おそろしさは正気しょうきを保たもてなくなると言いわれるほど。非常ひじょうに攻撃こうげき的てきな性質せいしつで他たのポケモンや人間にんげんに対たいして激はげしい警戒けいかい心しんを抱いだくが、仲間なかま思おもいで仲間なかまや家族かぞくを守まもる慈悲じひ深ふかい一いち面めんもある。ゆえに信頼しんらい関係かんけいを築きずくことができれば頼たのもしい仲間なかまになるという。

チラーミィ

チラーミィ No. 572

分類ぶんるい: チンチラポケモン	タイプ: ノーマル	高たかさ: 0.4m	重おもさ: 5.8kg
特性とくせい: メロメロボディ/ テクニシャン	かくれ特性とくせい: スキルリンク	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: チラチーノ

チンチラのような姿すがたをしたポケモン。薄うすい灰色はいいろの体からだで大おおきな耳みみと尻尾しっぽを持もち、尻尾しっぽで相手あいての体からだをなでることによってコミュニケーションをとる習性しゅうせいがある。極度きょくどの綺麗きれい好すきで、ほんのわずかな汚よごれさえも徹底的てっていてきに落おとす。尻尾しっぽの手入ていれも余念よねんがなく、巣すの掃除そうじで尻尾しっぽが汚けがれると綺麗きれいな湧わき水みずで丸まる一いち日にちかけて洗あらう。

TVアニメ版ばんでは『ベストウイッシュ』第だい1話わに友達ともだちのポケモンとして登場とうじょうし、また第だい13話わではベルのポケモンとなった。性別せいべつはオス。防御ぼうぎょ力りょくは低ひくいため、強力きょうりょくな技わざを持もつ相手あいてに負まけることが多おおい。声優せいゆうは相沢あいざわ舞まい。

2011年ねん1月がつ、ポケモンセンター東京とうきょう店てんにおいて、進化しんか後ごのチラチーノと共ともに月つき替がわりショッパーの第だい40弾だんに採用さいようされた。

読売新聞よみうりしんぶんの連載れんさいポケモン四よん字じ熟語じゅくごでは、『和気藹々わきあいあい・わきあいあい』が、チラーミィを紹介しょうかいするキャッチフレーズとして用もちいられた。

チラチーノ

チラチーノ No. 573

分類ぶんるい: スカーフポケモン	タイプ: ノーマル	高たかさ: 0.5m	重おもさ: 7.5kg
特性とくせい: メロメロボディ/ テクニシャン	かくれ特性とくせい: スキルリンク	進化しんか前まえ: チラーミィ	進化しんか後ご: なし

チラーミィが進化しんかしたポケモン。姿すがた形がたに大おおきな変化へんかはないが、白しろい体毛たいもうをスカーフのように巻まきつけている。白しろい体毛たいもうは特殊とくしゅな脂あぶらでコーティングされており、肌触はだざわりがよく、静電気せいでんきやほこりを寄よせ付つけない他ほかに、敵てきの攻撃こうげきを受うけ流ながすことが可能かのう。この脂あぶらは肌荒はだあれにも効果こうか的てき。

TVアニメ版ばんでは『ベストウイッシュ シーズン2』第だい6話わでポケモンワールドトーナメントジュニアカップの参加さんか者しゃ・アキヒロのポケモンとして登場とうじょう。声優せいゆうは葉山はやまいくみ。

ゴチム

ゴチム No. 574

分類ぶんるい: ぎょうしポケモン	タイプ: エスパー	高たかさ: 0.4m	重おもさ: 5.8kg
特性とくせい: おみとおし/ かちき	かくれ特性とくせい: かげふみ	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: ゴチミル

白しろいリボンをつけた小ちいさな少女しょうじょのような姿すがた、または抱だっこちゃん人形にんぎょうのような姿すがたをしたポケモン。女性じょせい的てきな外見がいけんだが♂♀両方りょうほう存在そんざいする。他たのポケモンやトレーナーなど、いつも何なにかを凝視ぎょうしするという、ネイティに似にた習性しゅうせいを持もつ。ゴチムにしか見みえないものがあるらしい。観察かんさつに夢中むちゅうになりすぎて攻撃こうげきに気きづかないこともある。

TVアニメ版ばんでは『ベストウイッシュ』第だい55話わではゲストキャラであるコハルのポケモンとして登場とうじょう。声優せいゆうは愛あい河かわ里さと花子はなこ。わがまなな性格せいかくで、コハルは逆さからえずに言いいなりになっている。

ゴチミル

ゴチミル No. 575

分類ぶんるい: あやつりポケモン	タイプ: エスパー	高たかさ: 0.7m	重おもさ: 18.0kg
特性とくせい: おみとおし/ かちき	かくれ特性とくせい: かげふみ	進化しんか前まえ: ゴチム	進化しんか後ご: ゴチルゼル

ゴチムの進化しんか形がた。ツインテールのようになっておりそれぞれにリボンをつけた少女しょうじょのような姿すがた。女性じょせい的てきな外見がいけんだがゴチム同様どうよう♂♀両方りょうほう存在そんざいする。催眠さいみん術じゅつでポケモンや人間にんげんを操あやつる能力のうりょくを持もつ。眠ねむったままゴチミルに連つれ去さられる昔話むかしばなしが各地かくちに残のこっているといわれ、星明ほしあかりがきらめく夜よるは特とくに注意ちゅういしなければならないとされる。

アニメではBW59話わで初はつ登場とうじょう、声優せいゆうは渡辺わたなべ明あきら乃。

ゴチルゼル

ゴチルゼル No. 576

分類ぶんるい: てんたいポケモン	タイプ: エスパー	高たかさ: 1.5m	重おもさ: 44.0kg
特性とくせい: おみとおし/ かちき	かくれ特性とくせい: かげふみ	進化しんか前まえ: ゴチミル	進化しんか後ご: なし

ゴチミルの進化しんか形がた。黒くろいロングスカートのようなものに覆おおわれ、頭あたまの横よこに生はえた突起とっきが特徴とくちょう的てきなポケモン。顔かおと手てはピンク色ぴんくいろに近ちかい紫むらさきになっている。同おなじエスパータイプのサーナイトと同様どうように女性じょせい的てきな容姿ようしを持もつが雄ゆうと雌めす両方りょうほう存在そんざいする。強力きょうりょくなサイコパワーの影響えいきょうでゴチルゼルの周囲しゅういの空間くうかんがねじれて何なに万まん光年こうねんも遠とおくの星空ほしぞらが映うつるという。星座せいざ占うらないでトレーナーの寿命じゅみょうを知しることができるが、知しった途端とたんに号泣ごうきゅうする。

『ブラック・ホワイト』では四天王してんのうのカトレアが、『スカーレット・バイオレット』ではアカデミー教師きょうしのセイジが使用しようする。

TVアニメ版ばんでは『ベストウイッシュ』第だい21話わで初はつ登場とうじょう。声優せいゆうは水田すいでんわさび。サトシたちがスカイアローブリッジを渡わたろうとしたときに突如とつじょ現あらわれ、サトシたちをゴチルゼルの思おもい出での世界せかいへと飛とばした。第だい53話わではミュージカルに出演しゅつえんし、サトシのミジュマルがステージに登のぼろうとした時とき、サイコキネシスでサトシ達たちを衣装いしょうに着替きがえさせられて一緒いっしょにダンスをした。第だい90話わではカトレアの手持てもちで登場とうじょう。声優せいゆうは林原はやしばらめぐみ。

ユニラン

ユニラン No. 577

分類ぶんるい: さいぼうポケモン	タイプ: エスパー	高たかさ: 0.3m	重おもさ: 1.0kg
特性とくせい: ぼうじん/ マジックガード	かくれ特性とくせい: さいせいりょく	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: ダブラン

薄うすい黄き緑色みどりいろの丸まるい体からだに目めをつけた受精卵じゅせいらんのようなポケモン。と言いうのは分類ぶんるいと進化しんかの仕方しかたが受精卵じゅせいらん初期しょきを彷彿ほうふつとさせるためである。周囲しゅういを特殊とくしゅな青あお緑色みどりいろ（緑みどり寄より）の液体えきたいがつつんでおり、どんな環境かんきょうでも生活せいかつできる。テレパシーで仲間なかまと会話かいわをするという。

TVアニメ版ばんでは『ベストウイッシュ』第だい35話わでゲストキャラ、アラタ（声こえ - 竹内たけうち順子じゅんこ）の手持てもちポケモンとして初はつ登場とうじょう。声優せいゆうは福ぶく圓まどか美里みさと。

ダブラン

ダブラン No. 578

分類ぶんるい: ぶんかつポケモン	タイプ: エスパー	高たかさ: 0.6m	重おもさ: 8.0kg
特性とくせい: ぼうじん/ マジックガード	かくれ特性とくせい: さいせいりょく	進化しんか前まえ: ユニラン	進化しんか後ご: ランクルス

ユニランの進化しんか形がたで、受精卵じゅせいらん二に細胞さいぼう期きのようなポケモン。全体ぜんたい的てきにサイズアップし、顔かおの下したに胴体どうたいと思おもわれる部分ぶぶんと小ちいさな手てがある。二に細胞さいぼう期きということで頭頂とうちょう部ぶから口くちにかけて切きれ目めが走はしっており、脳のうも二に分割ぶんかつされている。そのため、いきなり違ちがう行動こうどうを取とることがあるが、2つの脳のうが同おなじことを考かんがえたときがダブランの最大限さいだいげんのパワーが発揮はっきできるときである。

ランクルス

ランクルス No. 579

分類ぶんるい: ぞうふくポケモン	タイプ: エスパー	高たかさ: 1.0m	重おもさ: 20.1kg
特性とくせい: ぼうじん/ マジックガード	かくれ特性とくせい: さいせいりょく	進化しんか前まえ: ダブラン	進化しんか後ご: なし

ダブランの進化しんか形がたで、胎児たいじのようなポケモン。大おおきな頭あたまを持もつ人ひと型がたの本体ほんたいが、耳みみと巨大きょだいな腕うでを備そなえた緑色みどりいろのスライム状じょうの物質ぶっしつに覆おおわれている外見がいけんを持もつ。非常ひじょうに高たかい知能ちのうを持もち、スライム状じょうの腕うでを自由じゆうに操あやつる事ことができる。その腕うでは岩いわをも粉砕ふんさいするほどの握力あくりょくを備そなえており、遠隔えんかく攻撃こうげきより近接きんせつ攻撃こうげきの方ほうが得意とくい。複数ふくすうのランクルスが手てをつなぐ事ことで、各々おのおのの脳のうがネットワーク化かされサイコパワーが増幅ぞうふくされる。

『ブラック・ホワイト・ブラック2・ホワイト2』では、四天王してんのうのカトレアが使用しよう。「スカーレット・バイオレット」ではブルベリーグ四天王してんのうのネリネが使用しようする。

コアルヒー

コアルヒー No. 580

分類ぶんるい: みずどりポケモン	タイプ: みず/ ひこう	高たかさ: 0.5m	重おもさ: 5.5kg
特性とくせい: はとむね/ するどいめ	かくれ特性とくせい: うるおいボディ	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: スワンナ

アヒルのような姿すがたをした、水色みずいろの鳥とりポケモン。潜水せんすいが得意とくいでミズゴケが好物こうぶつ。体からだが小ちいさいせいか飛とぶのはまだ苦手にがてで、親おやのスワンナの踊おどりを見みて翼つばさの動うごかし方かたを学まなび、餌えさを探さがす際さいに池いけの深ふかい場所ばしょを泳およぎまわりながら体からだを鍛きたえている。敵てきに襲おそわれた際さいには全身ぜんしんの羽毛うもうから水みず飛沫しぶきを出だし、水煙すいえんに紛まぎれて逃にげる。

TVアニメ版ばんでは『ベストウイッシュ』でいたずら者しゃとして登場とうじょうすることが多おおい。第だい20話わで3体たい登場とうじょうし、様々さまざまなものを盗ぬすむいたずら好すきとして近ちかくの町まちでは有名ゆうめいらしい。声優せいゆうは西村にしむらちなみ、たかはし智さとし秋あき。テレビアニメ第だい8シリーズではテラスタル研修生けんしゅうせいのボッコ（声こえ - 夏目なつめ妃ひ菜さい）のポケモンとして登場とうじょう。同おなじ研修生けんしゅうせいのルカとライは応用おうようテストに合格ごうかくしたが、ボッコだけは不ふ合格ごうかくだった。

スワンナ

スワンナ No. 581

分類ぶんるい: しらとりポケモン	タイプ: みず/ ひこう	高たかさ: 1.3m	重おもさ: 24.2kg
特性とくせい: するどいめ/ はとむね	かくれ特性とくせい: うるおいボディ	進化しんか前まえ: コアルヒー	進化しんか後ご: なし

コアルヒーの進化しんか形がた。名前なまえにもある通とおりアヒルからハクチョウのような姿すがたに変化へんかしている。夜明よあけとともに群むれで集あつまって踊おどり始はじめ、その時とき中心ちゅうしんにいるスワンナがその群むれのリーダーで、一糸いっし乱みだれぬダンスを踊おどり団結だんけつ力りょくを高たかめている。長ながい首くびをしならせて強力きょうりょくなクチバシの突つきを連続れんぞくで繰くり出だしてくるという。自然しぜん公園こうえんの湖みずうみで冬ふゆを越こし、春はるになると一斉いっせいに飛とび立たつ姿すがたはまるで絵画かいがのようで、薄明はくめいの中なかで踊おどる美うつくしいダンスから多おおくの芸術げいじゅつ家かがインスピレーションを受うけたとされる。優雅ゆうがな見みた目めとは裏腹うらはらに数すう千せんkmも飛とび続つづける事ことも可能かのう。

『ブラック・ホワイト』では、ジムリーダーのフウロが切きり札ふだとして使用しようする。 TVアニメ版ばんでは『ベストウイッシュ』にてフキヨセジムのリーダー、フウロがスワンナを手持てもちに加くわえている。声優せいゆうはたかはし智さとし秋あき。

バニプッチ

バニプッチ No. 582

分類ぶんるい: しんせつポケモン	タイプ: こおり	高たかさ: 0.4m	重おもさ: 5.7kg
特性とくせい: アイスボディ	かくれ特性とくせい: くだけるよろい	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: バニリッチ

小ちいさなソフトクリームような外見がいけんに白しろい頭あたまをしたポケモン。非常ひじょうに冷つめたい息いきを吐はき、周囲しゅういに雪ゆきを降ふらせることができる。豪雪ごうせつ地帯ちたいが極きわめて狭せまく限かぎられる温暖おんだんな地方ちほうでは、若干じゃっかんサイズが小ちいさい。オニゴーリの好物こうぶつでもある。

デザイン担当たんとうは、ゴビットやバルチャイなども手掛てがけたグラフィックデザイナーのジェイミー（ジェイムス・ターナー）。

アニメにおいては『ベストウィッシュ』にてシューティーのポケモンとして初はつ登場とうじょう。サトシのポカブとバトルし引ひき分わける。

テレビアニメ第だい7シリーズ（『新しん無印むじるし編へん』）では第だい69話わで登場とうじょう。ロケット・ガチャットから排出はいしゅつされたポケモンとしてコジロウが使用しようし、ムサシが使用しようしたタルップルと共ともにペリッパーにおやつのように見みせかけたため、ペリッパーがおやつを買かいに行いくきっかけを作つくった。ちなみにタルップル共々ともども戦闘せんとうには出だされていない。

テレビアニメ第だい8シリーズでは第だい19話わでエンジンシティのバトルカフェのオーナーでありマードックの元もとパティシエ仲間なかまであるミッチェル（声こえ - 緑川みどりかわ光ひかり）のポケモンとして登場とうじょうし、客きゃくの男性だんせいトレーナー（声こえ - 田邊たなべ幸みゆき輔）が出だしたゾウドウとバトルするも効果こうか抜群ばつぐんの「アイアンヘッド」で敗北はいぼくした。また、後のちに出だすパートナーであるペロリームとタルップルに比くらべると弱よわく、手加減てかげんしていた可能かのう性せいが高たかい。

バニリッチ

バニリッチ No. 583

分類ぶんるい: ひょうせつポケモン	タイプ: こおり	高たかさ: 1.1m	重おもさ: 41.0kg
特性とくせい: アイスボディ	かくれ特性とくせい: くだけるよろい	進化しんか前まえ: バニプッチ	進化しんか後ご: バイバニラ

ソフトクリームのような姿すがたをしたポケモンで、バニプッチの進化しんか形がたでよりソフトクリームに似にた外見がいけんになった。雪山ゆきやまに生息せいそくしており、氷河期ひょうがきの時ときに南みなみの土地とちに移動いどうしてきたという。ソフトクリームのクリームの部分ぶぶんから猛烈もうれつな冷気れいきを放はなち、小ちいさい氷こおりの粒つぶをたくさん作つくり出だす事ことで敵てきの目めから姿すがたを隠かくす。

『ブラック・ホワイト』ではセッカジムのジムリーダー・ハチクが使用しようする。

TVアニメ版ばんでは『ベストウイッシュ』第だい57話わでバニプッチ団だんのボスのツララー博士はかせ（声こえ - ふくまつ進すすむ紗しゃ）が扮ふんするフリージ男おとこのポケモンとして登場とうじょう。フリージ男おとこというだけあって回まわりは皆みな、フリージオを使つかうと思おもっていたため、バニリッチを出だした事ことに拍子抜ひょうしぬけしていた。フリージ男おとこ曰いわく「フリージオはゲットしたかったが強つよくて出来できなかった」とのこと。

バイバニラ

バイバニラ No. 584

分類ぶんるい: ブリザードポケモン	タイプ: こおり	高たかさ: 1.3m	重おもさ: 57.5kg
特性とくせい: アイスボディ	かくれ特性とくせい: くだけるよろい	進化しんか前まえ: バニリッチ	進化しんか後ご: なし

バニリッチの進化しんか形がた。ダブル盛ざかりのアイスクリームやソフトクリームのような外見がいけんで、1つのコーンカップ型かたの台だいに2つのクリームにあたる部分ぶぶんが付ついている。クリーム部分ぶぶんには両方りょうほう共ども顔がおがあり、片方かたがたは笑えみを浮うかべている。クリーム部分ぶぶんは白しろく柔やわらかい質感しつかんで、コーンカップは氷こおりになっているが、クリーム部分ぶぶんの正体しょうたいはバイバニラの被こうむった雪ゆきであり、本体ほんたいはあくまで氷こおりで構成こうせいされる。水みずを大量たいりょうに飲のみこみ、体内たいないで雪雲ゆきぐもを作つくる能力のうりょくを持もつ。2つの頭あたまが同時どうじに怒おこると、ツノから猛たけし吹雪ふぶきを吹ふき出だし、辺あたりを大雪おおゆきで埋うめ相手あいてを苦くるしめる。お互たがいの意見いけんが合あわないと移動いどうしなくなり、更さらに動うごかない時ときは片方かたがたが寝ねているらしい。場所ばしょを選えらばずゲレンデを作つくることができるため、スキーヤーやスノーボーダーが好このんで連つれていることが多おおい。

『ブラック・ホワイト』ではNとチャンピオンのアデクが使用しようし、『オメガルビー・アルファサファイア』では四天王してんのうのプリムが強化きょうか後ごに使用しようする。

デザインは、ゴルーグやバルジーナなどと同おなじくジェイムズ・ターナーが担当たんとう。「こおりタイプ」と「ダグトリオやレアコイルなどのように、多数たすうのポケモンが合体がったいし進化しんかしていく」というオーダーを受うけ、アイスクリームを題材だいざいに提案ていあんされた。設定せってい上じょうは雪ゆきが全すべて落おちて氷こおりのみとなった姿すがたも存在そんざいする。

『ベストウイッシュ』ではラングレーのポケモンとして登場とうじょう。性別せいべつはメス。声優せいゆうはたかはし智さとし秋あき。

シキジカ

シキジカ No. 585

分類ぶんるい: きせつポケモン	タイプ: ノーマル/ くさ	高たかさ: 0.6m	重おもさ: 19.5kg
特性とくせい: ようりょくそ/ そうしょく	かくれ特性とくせい: てんのめぐみ	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: メブキジカ

小ちいさなシカのような姿すがたをしており、額がくには黄色きいろい花はなが乗のっている。季き節ぶしによって背中せなかの毛色けいろと匂においが変かわるという生態せいたいを持もち、その季き節ぶしに生はえる植物しょくぶつと同おなじ色しょく・匂においとなる。基本きほんメブキジカと一緒いっしょにいることが多おおいが、好奇心こうきしんが強つよく時々ときどき迷子まいごになることも。 『X・Y』では季き節ぶしが移うつり変かわるシステムが廃止はいしされたため、同どう作さくで登場とうじょうするシキジカは常つねに春はるの姿すがたとなっている。『スカーレット・バイオレット』においては季き節ぶしではなく地域ちいき毎ごとに　様々さまざまな姿すがたのシキジカが生息せいそくしている。

はるのすがた

体からだ色しょくはピンク色ぴんくいろ。春先はるさきになると甘あまくて落おち着ついた香かおりがする。かわいらしい見みた目めだが、新芽しんめを食たべることが多おおいため農家のうかの人ひとには煙けむたがられている。

なつのすがた

体からだ色しょくは緑色みどりいろ。夏なつの始はじまりになると独特どくとくの青臭あおくさい香かおりがする。畑はたけの草くさを食たべることが多おおく、ルガルガンに見張みはりを任まかせる農家のうかが多おおいとのこと。

あきのすがた

体からだ色しょくはオレンジ色しょく。秋あきになるとしっとりと甘あまく鼻はなに残のこる香かおりを漂ただよわせる。人見知ひとみしりしないマイペースな性格せいかくで、餌えさをもらうとすぐ懐いだく。

ふゆのすがた

体からだ色しょくは茶色ちゃいろ。冬ふゆになるとほとんど匂におわない。仲良なかよくなるとじゃれて遊あそぶが、生はえかけの角かくが花はなに隠かくれており、この角かくに当あたると地味じみに痛いたいので注意ちゅういが必要ひつよう。

TVアニメ版ばんでは『ベストウイッシュ』第だい2話わでサトシがゲットしようとモンスターボールを投なげたが失敗しっぱい。ピカチュウでバトルして再さい挑戦ちょうせんしようとするもあっさり逃にげられた。第だい12話わでは幼稚園ようちえんの先生せんせい・ユリ（声こえ - 折笠おりかさ富美子とみこ）のポケモンとして登場とうじょう。声優せいゆうは古島こじま清孝きよたか。

デザイン製作せいさくは進化しんか形がたであるメブキジカよりも後ごであり、メブキジカから逆算ぎゃくさんする形かたちでデザインされた。

メブキジカ

メブキジカ No. 586

分類ぶんるい: きせつポケモン	タイプ: ノーマル/ くさ	高たかさ: 1.9m	重おもさ: 92.5kg
特性とくせい: ようりょくそ/ そうしょく	かくれ特性とくせい: てんのめぐみ	進化しんか前まえ: シキジカ	進化しんか後ご: なし

シキジカの進化しんか形がたで、シカの成体せいたいの姿すがたをしている。シキジカと同おなじく季き節ぶしによって姿すがたが変かわり、頭部とうぶの角かくと体毛たいもうの一部いちぶが季き節ぶしに応おうじて変化へんかする。シキジカからの進化しんかの場合ばあい、進化しんか前まえのシキジカの姿すがたと同おなじ季き節ぶしの姿すがたになる。棲すみ処しょも季き節ぶしに応おうじて変かえていき、季き節ぶしを問とわず最もっとも立派りっぱな角かくを持もつメブキジカが群むれのリーダーとなる。冬ふゆ以外いがいの個体こたいは愛好あいこう家かに人気にんき。

はるのすがた

角かくに桜さくらの様ようなピンクの花はなが咲さく。この花はなは淡あわいほど美うつくしいとされているが、花はなの多おおい個体こたいは栄養えいようを花はなに取とられるため身体しんたいの成長せいちょうが少すこし遅おそい。

なつのすがた

角かくには青々あおあおとした大量たいりょうの葉はっぱが茂しげり、後頭部こうとうぶや尻尾しっぽの毛けが跳はねている。葉はっぱが大おおきいほど見事みごととされる愛好あいこう家かがいる。葉はっぱは紅茶こうちゃの原料げんりょうにもなり、パルデア地方ちほうの個体こたいのものは他たの地方ちほうより香かおりが強つよい。

あきのすがた

角かくの葉はっぱは紅葉こうようの様ように鮮あざやかに紅あかく色付いろづき、特とくに紅葉こうようされているものは乙おつと評ひょうされている。この時期じきを迎むかえたオスは気性きしょうが荒あらく、オス同士どうしでのケンカが絶たえない。

ふゆのすがた

角かくが白樺しらかんばの様ように白しろくなり、首くび元もとと足元あしもとの体毛たいもうも雪ゆきの様ように白しろい。秋あきの姿すがたから一変いっぺんして性格せいかくがおとなしいため、トレーナーがパートナーにするにはこの季き節ぶしがうってつけ。しかしこの時期じきの姿すがたの愛好あいこう家かは少すくない。

TVアニメ版ばんでは『ベストウイッシュ』第だい19話わにおいてポケモンソムリエール・カベルネの手持てもちポケモンとして春はるの姿すがたで登場とうじょうする。声優せいゆうは古島こじま清孝きよたか。第だい54話わではロバートが春夏秋冬しゅんかしゅうとうのメブキジカが同時どうじに見みられる山やまで撮影さつえいを試こころみる。

『ブラック・ホワイト』のゲームシステムに四季しきの要素ようそが入はいることを活いかしたポケモンを製作せいさくするという案あんから作つくられ、デザインはシキジカよりもこちらが先行せんこうしている。 『X・Y』でも捕つかまえられるのだが、季き節ぶしが移うつり変かわるシステムが廃止はいしされたため、シキジカ同様どうよう、春はるの姿すがたで登場とうじょうする。『New ポケモンスナップ』や『スカーレット・バイオレット』では季き節ぶしをエリア毎ごとで分わけるという手法しゅほうを取とった事ことで、どの季き節ぶしの姿すがたも登場とうじょうしている。

エモンガ

エモンガ No. 587

分類ぶんるい: モモンガポケモン	タイプ: でんき/ ひこう	高たかさ: 0.4m	重おもさ: 5.0kg
特性とくせい: せいでんき	かくれ特性とくせい: でんきエンジン	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: なし

エゾモモンガのような姿すがたをしたポケモン。前まえから見みると白しろい部分ぶぶんが目立めだつが、背面はいめんは黒くろい部分ぶぶんが多おおい。腕うでに持もつマント状じょうの膜まくの内側うちがわを放電ほうでんしながら滑空かっくうする。羽はばたいて飛行ひこうする能力のうりょくは無なく、樹木じゅもくに登のぼったりジャンプしたりするなどして高度こうどを得えてからの滑空かっくうを行おこなう。頬袋ほおぶくろに餌えさを溜ため込こみ過すぎて上手うまく飛とべなくなることもある。頬ほおの電気でんき袋ぶくろから電撃でんげきを発はっして木この実みを焼やいて食たべる。ツツケラの巣す穴あなに住すみ着つくことがある。

『ブラック・ホワイト』では、ライモンシティジムリーダー、カミツレが2匹ひき使用しようする。

TVアニメ版ばんでは『ベストウイッシュ』第だい24話わで初はつ登場とうじょうし、アイリスにゲットされた。性別せいべつはメス。声優せいゆうはコジロウのデスマスを担当たんとうしたかないみか。第だい50話わではライモンジムのリーダー・カミツレの手持てもちポケモンとして別べつ個体こたいが登場とうじょう。サトシのガマガルとツタージャを倒たおしたが、ピカチュウに敗やぶれる。こちらも性別せいべつはメスで、こちらの声優せいゆうはサトシのミジュマルを担当たんとうした福ぶく圓まどか美里みさと。

デザインコンセプトは「プラスル・マイナンなどの系譜けいふとなる、ピカチュウとよく似にた可愛かわいいでんきポケモン」で、それまでとは違ちがってでんきタイプとの複ふく合あいタイプで製作せいさくすることとなり、モモンガがモチーフとして採用さいようされた。

カブルモ

カブルモ No. 588

分類ぶんるい: かぶりつきポケモン	タイプ: むし	高たかさ: 0.5m	重おもさ: 5.9kg
特性とくせい: むしのしらせ/ だっぴ	かくれ特性とくせい: ノーガード	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: シュバルゴ

直立ちょくりつした虫むしのような姿すがたをしたポケモン。青あおを基調きちょうとした体からだに工具こうぐのスパナのような角かくを持もち、腹部ふくぶは黄色きいろく、顔かおと手足てあしは黒くろい。危険きけんを感かんじると口くちから酸性さんせいの液体えきたいを飛とばして、敵てきを撃退げきたいするという。チョボマキを狙ねらっている。まるでマイマイカブリのような性質せいしつを持もつ。

TVアニメ版ばんでは『ベストウイッシュ』第だい63話わでアララギ博士はかせのポケモンとして登場とうじょう。ベルのチョボマキと交換こうかん進化しんかする為ために用意よういされ、チョボマキと交換こうかんしてシュバルゴに進化しんかし、そのままベルのポケモンとなった。好戦こうせん的てきな性格せいかくであり、進化しんか後ごもそれは変かわってない。声優せいゆうは西村にしむらちなみ。

オサムシの一種いっしゅであるマイマイカブリをモデルとしたポケモンで、カブルモという名称めいしょうや巻貝まきがいであるチョボマキを狙ねらう習性しゅうせいがその要素ようそである。なお、デザイン段階だんかいではチョボマキとは別べつの巻貝まきがいポケモン（廃案はいあんとなった）を狙ねらっており、狙ねらうのも単純たんじゅんに捕食ほしょく目的もくてきという設定せっていだった。

シュバルゴ

シュバルゴ No. 589

分類ぶんるい: きへいポケモン	タイプ: むし/ はがね	高たかさ: 1.0m	重おもさ: 33.0kg
特性とくせい: むしのしらせ/ シェルアーマー	かくれ特性とくせい: ぼうじん	進化しんか前まえ: カブルモ	進化しんか後ご: なし

カブルモの進化しんか形がた。チョボマキが進化しんかした際さいに脱ぬぎ捨すてた鋼鉄こうてつの貝殻かいがらを防具ぼうぐとして身みに着つけることで進化しんかしたとされている。下半身かはんしんにはチョボマキの巻貝まきがいをほぼそのまま装備そうびしているが、それ以外いがいの部位ぶいはチョボマキの殻からから形状けいじょうが大幅おおはばに変化へんかし、頭部とうぶには巨大きょだいなトサカのついた西洋せいよう風ふうの兜かぶとを、両りょう腕うでにはランスのような槍やりを装備そうびし、まるで中世ちゅうせいヨーロッパの鎧よろい騎士きしのような外見がいけんとなっている。勇敢ゆうかんな性格せいかくを持もち、不利ふりな相手あいてであってもひるむことなく戦たたかう。下半身かはんしんに装備そうびしたチョボマキの殻からのため脚あしが隠かくれているが、高速こうそくで飛行ひこう移動いどうすることが可能かのう。ガラル地方ちほうでは、ネギガナイトとの決闘けっとうを描えがいた絵画かいがに描えがかれていることで有名ゆうめい。

通信つうしん交換こうかんによって進化しんかする類るいだが、交換こうかん相手あいてがチョボマキでなければならないという条件じょうけんがある。また、その際さいにはチョボマキも自動的じどうてきにアギルダーへと進化しんかするが、どちらかが「かわらずのいし」（進化しんかを止とめるアイテム）を持もっているともう片方かたがたも進化しんかしないため、厳密げんみつには「チョボマキの進化しんか」も条件じょうけんに含ふくまれていると言いえる。「ダブルニードル」を覚おぼえる数少かずすくないポケモンでもある。

トレーナーでは「ブラック・ホワイト」でチャンピオンのアデクが使用しようする。他ほかにも「ソード・シールド」でマクロコスモスのローズが先発せんぱつで使用しようする。

TVアニメ版ばんでは『ベストウイッシュ』第だい63話わでベルのポケモンとして登場とうじょう。元々もともとはアララギ博士はかせの所有しょゆうするカブルモが、同どう話はなしでベルのチョボマキと交換こうかんされて進化しんかし、ベルのポケモンとなる。カブルモ時代じだいの好戦こうせん的てきな性格せいかくの名残なごりもあって当初とうしょはベルの指示しじを聞きいていなかった。声優せいゆうは三宅みやけ健太けんた。

タマゲタケ

タマゲタケ No. 590

分類ぶんるい: きのこポケモン	タイプ: くさ/ どく	高たかさ: 0.2m	重おもさ: 1.0kg
特性とくせい: ほうし	かくれ特性とくせい: さいせいりょく	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: モロバレル

キノコ型かたのポケモン。かさの部分ぶぶんの模様もようがモンスターボールに似にており、モンスターボールだと思おもって近寄ちかよってきたポケモンやトレーナーに胞子ほうしを吹ふき付つけ撃退げきたいする。なぜモンスターボールのようなかさなのかは不明ふめいである。モンスターボールが一般いっぱん化かする前まえから存在そんざいが確認かくにんされており、タマゲタケをモデルにしたのか、タマゲタケがモンスターボールをモデルにしたのも不明ふめいと、ビリリダマとの共通きょうつう点てんが多おおい。モンスターボール開発かいはつ者しゃはタマゲタゲが好すきだったという説せつもあるが真相しんそうは不明ふめいである。湿しめった土地とちを好このんでいる。

TVアニメ版ばんでは『ベストウイッシュ』第だい32話わで野生やせいが数すう匹ひき登場とうじょう。サトシのズルッグに頭あたま突とっきをされて怒いかり、サトシ達たちの手持てもちポケモンを「どくのこな」でどく状態じょうたいにした。

第だい8シリーズでは28話わにてかつてダイアナの冒険ぼうけん仲間なかまで詐欺さぎ師しのテペン（声こえ - 菊池きくち通とおる武たけ）のポケモンとして登場とうじょう。ロイのいにしえのモンスターボールが入はいっていたリュックに潜もぐり込こんでいた。その後ご、ニャオハ達たちをテペン特製とくせいの「超ちょう強力きょうりょくねむりごな」で眠ねむらせるも自分じぶんまで眠ねむってしまった。

モロバレル

モロバレル No. 591

分類ぶんるい: きのこポケモン	タイプ: くさ/ どく	高たかさ: 0.6m	重おもさ: 10.5kg
特性とくせい: ほうし	かくれ特性とくせい: さいせいりょく	進化しんか前まえ: タマゲタケ	進化しんか後ご: なし

キノコ型かたのポケモン。タマゲタケの進化しんか形がた。両手りょうてを揺ゆらして獲物えものをおびき寄よせ胞子ほうしで弱よわらせるが、実際じっさいにおびき出だされる獲物えものは少すくない。モンスターボールに擬態ぎたいするが、ポケモンに対たいして効果こうかがあるのかはよくわかっていない。吹ふき出だす胞子ほうしを浴あびると、浴あびた部分ぶぶんからモロバレルの笠かさに似にたキノコが生はえてくる。

トレーナーでは『ブラック2・ホワイト2』でジムリーダーのホミカが使用しようする。他ほかにも『スカーレット・バイオレット』でアカデミー校長こうちょうのクラベルがニャオハ・ホゲータを選えらんだ場合ばあいに使用しようする。

アプリゲーム『ポケモンマスターズEX』ではボールガイ（声こえ - 関せき智一ともかず）のパートナーとして登場とうじょう。

TVアニメ版ばんでは『ベストウイッシュ』第だい54話わで初はつ登場とうじょう。サトシのピカチュウや野生やせいのシキジカに毒どくの粉こなを浴あびせようとするも、ゲストキャラのロバート(声こえ - 山口やまぐち勝平しょうへい)に阻止そしされる。また、ロバートはシキジカを庇かばった際さいに自分じぶんが毒どくを浴あびてしまうが、後のちに助たすけられた。『ベストウイッシュ シーズン2 エピソードN』では経緯けいいは不明ふめいながらコジロウの手持てもちとして加くわわり、主おもに「しびれごな」による麻痺まひや自みずからの体重たいじゅうを生いかした「のしかかり」戦法せんぽうを得意とくいとする。声優せいゆうは石塚いしづか運はこぶ昇のぼり。

ゲーム『ソード・シールド』のストーリーを基もとにしたWEBアニメ『薄明はくめいの翼つばさ』では特別とくべつ編へん（通算つうさん第だい8話わ）にてヨロイじまの集中しゅうちゅうの森もりにいたポケモンとして登場とうじょう。森もりに訪おとずれていたクララ（声こえ - 石川いしかわ由依ゆい）がダイキノコを収穫しゅうかくしようとした際さいに彼女かのじょを驚おどろかせ、その後ごは彼女かのじょと共ともにマスタードとダンデのバトルで起おこった爆発ばくはつの様子ようすを見みていた。

デザイナーが持もってきたタマゲタケの進化しんか形がたの案あんを見みて、爆笑ばくしょうしたスタッフが「もはやモンスターボールと間違まちがえるはずがない」ということで露骨ろこつに判明はんめいしてしまっているという意味いみの「モロバレ」より名付なづけた。

プルリル

プルリル No. 592

分類ぶんるい: ふゆうポケモン	タイプ: みず/ ゴースト	高たかさ: 1.2m	重おもさ: 33.0kg
特性とくせい: ちょすい/ のろわれボディ	かくれ特性とくせい: しめりけ	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: ブルンゲル

ユウレイクラゲのようなポケモン。体からだと頭あたまで構成こうせいされているが、3頭とう身みで、体からだは薄うすい膜まく状じょうの鰭ひれであり、腕うで（触手しょくしゅ）はあるが足あしがない。性的せいてき二形ふたなりがはっきりしており、全体ぜんたいの色いろや形かたちがオスとメスで全まったく異ことなる。オスが水色みずいろでシャープな体からだつきなのに対たいし、メスはピンク色いろでヒレの端はしにフリルのようにアクセントが付ついている。海中かいちゅう8000メートル辺あたりに住処すみかがあるらしく毒どくで獲物えものをしびれさせ、海中かいちゅうへ持もっていくらしい。

TVアニメ版ばんでは『ベストウイッシュ』第だい10話わでオスの姿すがたの個体こたいがシューティーの手持てもちとして初はつ登場とうじょう。声優せいゆうは福ぶく圓まどか美里みさと。第だい37話わでは野生やせいのメスの姿すがたの個体こたいが登場とうじょう。ベルが釣つりあげたものの、サトシを気きに入いったのか抱だきついて離はなれようとしなかった。『ベストウイッシュ シーズン2 エピソードN』では経緯けいいは不明ふめいながらムサシの手持てもちとしてメスの姿すがたの個体こたいが加くわわった。声優せいゆうはたかはし智さとし秋あき。

『ブラック・ホワイト』開発かいはつの初期しょきからデザインされていたポケモンの一体いったいで、当初とうしょは純粋じゅんすいなみずタイプのポケモンだった。「ひらひらとした可愛かわいく華はなやかなポケモン」をコンセプトにクラゲと王子おうじ・王女おうじょのデザインを組くみ合あわせて作つくられたが、開発かいはつ後半こうはんに全体ぜんたいのゲームバランスからゴーストタイプと、水みず妖のような上記じょうきの生態せいたい設定せっていが追加ついかされた（担当たんとうデザイナーは意気いき消沈しょうちんしたらしい）。デザイン担当たんとうはダルマッカやオノノクス、マッギョなどと同一どういつである。

ブルンゲル

ブルンゲル No. 593

分類ぶんるい: ふゆうポケモン	タイプ: みず/ ゴースト	高たかさ: 2.2m	重おもさ: 135.0kg
特性とくせい: ちょすい/ のろわれボディ	かくれ特性とくせい: しめりけ	進化しんか前まえ: プルリル	進化しんか後ご: なし

プルリルの進化しんか形がた。巨大きょだいなユウレイクラゲのような姿すがたで、顔かおの部分ぶぶんが巨大きょだい化かし、その下したにいくつかの腕うでを持もっている。プルリルと同様どうように♂と♀でそれぞれ体からだ色しょくと容姿ようしが異ことなる。♂は水色みずいろをしていて、王おうのような顔かおつきをしており、♀はピンク色ぴんくいろをしていて、女王じょおうのような顔かおつきをしている。身体しんたいのほとんどが海水かいすいで構成こうせいされており、海水かいすいを体からだに吸すい込こみ、勢いきおいよく噴射ふんしゃすることによって海中かいちゅうを推進すいしんする。生命せいめいエネルギーを大だい好物こうぶつとし、住処すみかに迷まよい込こんだ船ふねを沈しずめて、乗組のりくみ員いんの命いのちを吸すい取とり、沈しずめた船ふねは海底かいていに引ひきずり込こみそれで城しろを造つくるといわれている。

ゲームにおいては、四天王してんのう・シキミが♀を使用しようし、『ブラック2・ホワイト2』ではジムリーダーのシズイが切きり札ふだとして使用しよう。こちらは♂である。また、ダウンロードトーナメントではアニメ『ベストウィッシュ』で登場とうじょうしたトレーナーであるシューティーの手持てもちである♂のプルリルが進化しんかした形かたちで使用しようしている。

TVアニメ版ばんでは『ベストウイッシュ』第だい78話わにてポケモンハンター・リンゾー（声こえ - 佐々木ささき誠二せいじ）の手持てもちポケモンとして♂と♀の2匹ひきが登場とうじょう。最後さいごはハチクのツンベアーに敗北はいぼくし、リンゾー共々ともども逮捕たいほされた。声優せいゆうは、♂は渡辺わたなべ明あきら乃、♀は福ぶく圓まどか美里みさと。『シーズン2』ではゲームと同様どうようにジムリーダーのシズイが♂の個体こたいを所持しょじ。コテツのナットレイの「10まんボルト」に敗やぶれた直後ちょくごに特性とくせい「のろわれボディ」を発動はつどうし「10まんボルト」を封ふうじてしまった。声優せいゆうは古島こじま清孝きよたか。

ママンボウ

ママンボウ No. 594

分類ぶんるい: かいほうポケモン	タイプ: みず	高たかさ: 1.2m	重おもさ: 31.6kg
特性とくせい: いやしのこころ/ うるおいボディ	かくれ特性とくせい: さいせいりょく	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: なし

ピンク色いろでハートの形かたちをしたマンボウのような外見がいけんで、丸まるく大おおきな掌てのひらの様ような形かたちの背せをした背せびれと胸むねびれを持もつ。大だい海原うなばらを漂ただよって暮くらす。傷きずついたポケモンを見みつけると背せびれと胸むねびれ抱いだきかかえて岸きしまで運はこぶのは、弱よわったポケモンが襲おそわれる際さいについでに自分じぶんも襲おそわれるのを防ふせぐためらしい。抱いだきかかえられる際さいに特殊とくしゅな粘膜ねんまくに覆おおわれるが、この粘膜ねんまくには傷きずを治なおす効果こうかがある。長期間ちょうきかんの船旅ふなたびに出でる漁師りょうしは、医者いしゃや薬くすりを割さくためにママンボウを同行どうこうさせる。外見がいけん上じょうの共通きょうつう点てんが多おおいラブカスと同様どうように、野生やせいでは希まれに「ハートのウロコ」というアイテムを持もっていることがある。

「スカーレット・バイオレット」でアカデミー教師きょうしのサワロが使用しようする。

TVアニメ版ばんでは『ベストウイッシュ』第だい1話わから登場とうじょう。サトシがイッシュ地方ちほうで初はじめて目めにしたポケモンであるが、ポケモン図鑑ずかんがなかったこともあり、サトシ自身じしんはそのポケモンがママンボウであると認知にんちしていない。

バチュル

バチュル No. 595

分類ぶんるい: くっつきポケモン	タイプ: むし/ でんき	高たかさ: 0.1m	重おもさ: 0.6kg
特性とくせい: ふくがん/ きんちょうかん	かくれ特性とくせい: むしのしらせ	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: デンチュラ

クモのような姿すがたをしたポケモンで、体からだに黄色おうしょくの体毛たいもうが生はえている。黄色きいろい体からだに青あおい目めを備そなえる。高たかさはわずか10cmと全ぜんポケモンの中なかでも最もっとも小ちいさい（設定せってい可能かのうな数値すうちの最さい下限かげん）。自分じぶんよりも身体しんたいの大おおきなポケモンに取とり付つき、そのポケモンの静電気せいでんきを吸すい取とって自身じしんの蓄電ちくでん袋ぶくろに電気でんきを溜ため込こむ。街まち中ちゅうに潜ひそむバチュルは、民家みんかのコンセントから電気でんきを吸すい取とる手段しゅだんを覚おぼえているとされる。

TVアニメ版ばんでは『ベストウイッシュ』第だい28話わに野生やせいの個体こたいが初はつ登場とうじょう。ケニヤンのシママにホタチを蹴けり飛とばされ、探さがしに来きたサトシのミジュマルにホタチと間違まちがえられた。声優せいゆうはたかはし智さとし秋あき。

デンチュラ

デンチュラ No. 596

分類ぶんるい: でんきグモポケモン	タイプ: むし/ でんき	高たかさ: 0.8m	重おもさ: 14.3kg
特性とくせい: ふくがん/ きんちょうかん	かくれ特性とくせい: むしのしらせ	進化しんか前まえ: バチュル	進化しんか後ご: なし

バチュルの進化しんか形がた。タランチュラなど徘徊はいかい性せいのクモのような体からだつきで、黄色おうしょくと青色あおいろの体毛たいもうが生はえている。デンチュラが吐はき出だすクモの糸いとは電気でんきを帯おびており、これで罠わなを作つくり、感電かんでんした獲物えものを捕とらえる。周囲しゅういに糸いとを張はり巡めぐらせて、外敵がいてきへのバリアとして用もちいることもある。

『ブラック・ホワイト』では、バトルサブウェイのマルチトレインにおいて、サブウェイマスターのクダリが使用しようしてくる。

TVアニメ版ばんでは『ベストウイッシュ』第だい17話わに登場とうじょう。サトシのズルッグが夜よる、木きに向むかって頭あたま突とっきをしていたとき、住すみ着ついていたデンチュラ1匹ひきが現あらわれた。第だい24話わにも登場とうじょうし、ベルのチラーミィの「ハイパーボイス」で攻撃こうげきされて怒いかり、サトシたちを電撃でんげきで攻撃こうげきした後のちに去さっていった。

テッシード

テッシード No. 597

分類ぶんるい: とげのみポケモン	タイプ: くさ/ はがね	高たかさ: 0.6m	重おもさ: 18.8kg
特性とくせい: てつのトゲ	かくれ特性とくせい: きけんよち	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: ナットレイ

植物しょくぶつの実みや種たねのような姿すがたのポケモン。体からだは鋼はがねでできており、そこから無数むすうの緑色みどりいろのトゲを出だしている。普段ふだんは洞窟どうくつの壁面へきめんにトゲを食くい込こませて張はり付ついており、同時どうじにその壁面へきめんから鉱物こうぶつ分ぶんを吸収きゅうしゅうしている。危険きけんを察知さっちするとトゲを一斉いっせいに射出しゃしゅつして攻撃こうげきし、その隙すきにテッシード本体ほんたいは転ころがって逃走とうそうする。狙ねらった方向ほうこうへトゲを飛とばすのは苦手にがてなため、練習れんしゅうを繰くり返かえす。

TVアニメ版ばんでは『ベストウイッシュ』第だい81話わにて研究所けんきゅうじょのポケモンとして登場とうじょう。この研究所けんきゅうじょでは様々さまざまな場所ばしょのテッシードを集あつめ、トゲに含ふくまれている苔こけを主おもに研究けんきゅうしているが、ゲームでも生息せいそくしている「電気でんき石せきの洞穴どうけつ」の種たねが電気でんきの吸収きゅうしゅうにより暴走ぼうそうし、電気でんきを帯おびた苔こけが異常いじょう繁殖はんしょくしてしまう。

秋あきの川原かわらなどで服ふくなどに付着ふちゃくする植物しょくぶつの種実たねざねの一種いっしゅであるくっつき虫むしをモチーフとしたポケモンで、当初とうしょからタイプ構成こうせいと出現しゅつげんダンジョンが決定けっていした上うえでデザインがなされた。

ナットレイ

ナットレイ No. 598

分類ぶんるい: とげだまポケモン	タイプ: くさ/ はがね	高たかさ: 1.0m	重おもさ: 110.0kg
特性とくせい: てつのトゲ	かくれ特性とくせい: きけんよち	進化しんか前まえ: テッシード	進化しんか後ご: なし

テッシードの進化しんか形がた。鋼はがねの円盤えんばん型かたのボディが特徴とくちょうで、そこからイバラの枝えだのような外見がいけんをしたびっしりと金属きんぞくのトゲの生はえた3本ほんの触手しょくしゅが伸のびている。振ふりかざした触手しょくしゅは岩いわをもたやすく粉砕ふんさいする威力いりょくを持もつ。普段ふだんは洞窟どうくつの内壁ないへきに張はり付つき待機たいきしており、獲物えものが通とおりかかるとトゲを打うち込こもうと触手しょくしゅを伸のばして襲おそいかかる。触手しょくしゅのトゲで内壁ないへきに傷きずをつけ、そこに触手しょくしゅを食くい込こませることで鉱物こうぶつの養分ようぶんを吸収きゅうしゅうする。

ゲーム版ばんでは「ソード・シールド」でマクロコスモスのローズが使用しようする。初はつ登場とうじょうの「ブラック・ホワイト」では天井てんじょうに触手しょくしゅを食くい込こませてぶら下さがる様ような態勢たいせいだったが、「X・Y」以降いこうは触手しょくしゅを脚あしのように地ちについた態勢たいせいとなっている。

TVアニメ版ばんでは『ベストウイッシュ シーズン2』第だい5話わでジュンサーの手持てもちとして登場とうじょう。第だい10話わにもコテツのポケモンとして登場とうじょうしており、こちらはシズイのマンタインの「タネマシンガン」や「サイケこうせん」といった効果こうかはいまひとつの技わざで大おおきなダメージを受うけるなど他たのナットレイと比くらべて防御ぼうぎょ力りょくは低ひくい模様もよう。声優せいゆうは三宅みやけ健太けんた。第だい7シリーズ（『新しん無印むじるし編へん』）ではゴウもゲットしている。また別べつ個体こたいがゲーム「ソード・シールド」と同様どうようにローズ（声こえ - 松田まつだ健一郎けんいちろう）のポケモンとして第だい44話わおよび第だい45話わで登場とうじょう。