ポルシェ・911
911 (ドイツ
概要 [編集 ]
1963
タイプ7[編集 ]
1956
901型 [編集 ]
ポルシェ・911( 901 | |
---|---|
901 | |
1964 | |
フェルディナント・ピエヒ | |
デザイン | フェルディナント・アレクサンダー・ポルシェ |
ボディ | |
ボディタイプ | 2ドア クーペ |
RR | |
パワートレイン | |
エンジン |
|
5 | |
| |
| |
ホイールベース |
2,211 mm、Bシリーズ |
4,163 mm | |
1,610 mm | |
1,320 mm | |
1,095 kg | |
930 |
Oシリーズ[編集 ]
1963
エンジンは
1967
- 911 - エンジンは
圧縮 比 9.0で130 PS(96kW、128hp)/6,100rpm、17.8kgm/4,200rpmの901/01型 が搭載 されていた。プロトタイプは高度 な腕 を持 つ職人 が個々 に作 っていたので問題 が起 こらなかったが、大量 生産 を始 めるとフロントキャンバー4分 、リアキャンバー1度 6分 、フロントトーイン15から20分 、リアトーイン0から - 2分 、キャスター7度 45分 [2]という厳 しいサスペンション調整 に関 する公差 を守 れず、初期 の製品 は非常 にハンドリングが神経質 となったため、11kgもの鋳鉄 製 の錘 2つが「バンパー補強 材 」の名目 でフロントバンパー両側 に取 り付 けられた。初期 型 に搭載 されていたソレックス製 キャブレターでは2,500 - 3,000rpmの領域 でパワーが出 ず、ソレックスの工場 に社員 が派遣 されたが効果 は上 がらず、1966年 2月 から元々 ランチア・フラミニアV6用 に開発 されたウェーバー401IDA3C/40IDA3C1に変更 され、これによりエンジン形式 名 が901/05型 エンジンとなった。911Sに先行 して採用 されていた新型 のヒートエクスチェンジャーが1966年 11月に採用 され、暖房 の効 きが改善 されると同時 に、バルブオーバーラップを小 さくした901/06型 エンジンとなった。 - 911S(1966
年 7月 25日 発表 、1967年 発売 ) - Sはスポーツを意味 する。軽 合金 鍛造 ピストン採用 、バルブ大 径 化 とオーバーラップ引 き上 げ、ポート大 径 化 、圧縮 比 9.8で160PS(118kW、158hp)/6,600rpm、18.2kgm/5,200 rpmの901/02型 エンジンを搭載 し、リアトレッドを拡大 されたモデル。トランスミッションは5速 のみ高 くし911用 を流用 している。新型 のヒートエクスチェンジャーが使用 され、暖房 の効 きが改善 された。ブレーキは通風 式 となった。
Aシリーズ[編集 ]
1967
- 911L(1968
年 発売 ) - 911Tが出 た事 で、それまでの911の名称 を改称 。Oシリーズの911Sに続 いてブレーキが通風 式 になった。引 き続 き901/06型 エンジン、スポルトマチック車 は901/07型 エンジン。アメリカ仕様 [注釈 6]901/14、アメリカ仕様 スポルトマチック車 901/17。 - 911T(1968
年 発売 ) - ポルシェ912に代 わる廉価 版 として、カムシャフトや圧縮 比 変更 (圧縮 比 8.6)で110 PS/5,800 rpm、16.0 kgm/4,200 rpmにデチューンされた901/03型 エンジンを搭載 。足 回 りはスタビライザーを外 しソフトにして中 低速 域 の扱 いよさ、乗 り心地 を向上 させた。エンジンのシリンダーブロックの材質 をアルミから鋳鉄 に変更 。ピストン、クランクシャフトも一般 の911の鍛造 から鋳造 に変更 されるとともにカウンターウェイトを省略 。内装 もプラスチックやビニールレザー多用 など各所 でコストダウンして作 られた。しかしこれは、レース車輛 への改造 を念頭 に置 いた物 でもあった。レース用 に交換 、除去 される部分 をあらかじめ安 く作 って安 く提供 する事 でプライベーターの負担 を軽減 した。レースで使 うなら、高価 な911Sでも廉価 な911Tでも交換 、除去 するパーツは同 じであり、逆 にレギュレーションで交換 の許 されないシリンダーヘッド、バルブ径 などは911Sと共通 であった。レース用 ベース車 とも取 れ、事実 、ポルシェはTをSとは同 じツーリングカークラス参加 へ公認 申請 、多 くの911Tのエンブレムをつけた車 がレースに参加 しており「T」の名称 はツーリングクラス出場 権 を表 す「T」とも読 めた。 - 1968
年 セミオートマチックトランスミッションであるスポルトマチックの設定 がされ、スポルトマチック車 は901/13型 エンジン、ブレーキが通風 式 となった。 - 911S - エンジンはOシリーズと
同一 。スポルトマチック車 は901/08型 エンジン。 - 911R(1967
年 限定 発売 ) - レース、ラリー用 特殊 モデル。デュアルイグニッション、特殊 軽 合金 製 シリンダーブロックの採用 、圧縮 比 10.3、バルブの大 径 化 と開閉 タイミング変更 、ウェーバー46IDAキャブレター採用 等 ポルシェ・906とほぼ同等 のチューニングを受 け、210 PS/8,000 rpm、21 kgm/6,000 rpmを発生 する901/22型 [注釈 7]エンジンを搭載 した。ボディーはフロントフェンダー、前後 リッド、バンパーがグラスファイバーに、窓 がアクリル板 にそれぞれ置換 、内装 も簡素 化 され、車両 重量 は800 kgと大幅 に軽量 化 された。先行 試作 3台 と量産 20台 、計 23台 が生産 された。量産 型 は製造 をカール・バウアが担当 し、窓 が薄 く軽量 化 されているなど細部 が異 なる。また量産 型 のうち数 台 はワークスに残 ってレースに参戦 した。1967年 にイタリア、トスカーナの公道 サーキット (永久 サーキットのムジェロ・サーキットの前身 ) で行 なわれたフレスコバルディ・トロフィー (国際 スポーツカー選手権 第 9戦 ) へプロトタイプ2リットルクラスで参加 しクラス優勝 (総合 3位 、上位 2台 は同 2リットル超 クラスの910)、スポルトマチック搭載 車 がマラトン・ド・ラ・ルート(マラソン・デ・ラ・ルート)で総合 優勝 、1968年 トスカーナの公道 サーキットで行 なわれたムジェロ・グランプリで総合 3位 入賞 (上位 2台 は同 クラスのアルファロメオ・T33/2と910)、1969年 ツール・ド・フランスで総合 優勝 、DOHCの916型 エンジン搭載 車 がツール・ド・コルスで優勝 。1967年 モンツァ・サーキットで本来 出場 予定 だった906の代役 でスピード世界 記録 に挑戦 、この際 持 ち込 まれたエンジンが挑戦 開始 直前 に100時 間 耐久 ベンチテストを済 ませ、点検 のために降 ろされていたエンジンで、本来 記録 挑戦 に使 えるようなものではなかったが手違 いで持 ち込 まれたことが判明 し、時間 がなかったためそのまま使用 され、トヨタ・2000GTが持 っていた記録 を大幅 に更新 、連続 走行 15,000 km、10,000 マイル、20,000 km、72時 間 、90時 間 の世界 新 記録 と14の2,000 ccクラス国際 新 記録 を達成 した。
3 |
226.69 km/h |
---|---|
6 |
225.26 km/h |
12 |
214.56 km/h |
24 |
212.31 km/h |
48 |
210.14 km/h |
72 |
209.95 km/h |
96 |
209.23 km/h |
1,000マイル | 225.63 km/h |
2,000マイル | 211.54 km/h |
5,000マイル | 212.24 km/h |
10,000マイル | 210.29 km/h |
1,000 km | 226.25 km/h |
2,000 km | 217.00 km/h |
5,000 km | 212.25 km/h |
10,000 km | 210.22 km/h |
15,000 km | 210.02 km/h |
Bシリーズ[編集 ]
1968
- 911T - クランクケースがマグネシウム
圧力 鋳造 品 に変更 されることで10 kg軽量 化 された。ブレーキのパッド面積 は前 52.5 cm2、後 52.5 cm2。 - 911E(1969
年 発売 ) - 911Lからの改名 。圧縮 比 9.1で140 PS/6,600 rpm、17.8 kgm/4,500 rpmの901/09型 エンジン、スポルトマチック901/11型 エンジン。 - 911S - 170 PS/6,800 rpm、18.5 kgm/5,500 rpmの901/10
型 エンジン。オイルクーラーが新設 された。フロントブレーキキャリパーはアルミニウム製 となりパッド面積 は前 78 cm2、後 52.5 cm2、ライニング13 mm厚 。
Cシリーズ[編集 ]
1969
- 911T/2.2 - 125 PS/5,800 rpm、18.0 kgm/4,200 rpmの911/03
型 エンジンに変更 した。スポルトマチック装備 は911/06型 、US仕様 は911/07型 、US仕様 スポルトマチック装備 は911/08型 エンジン。キャブレターがソレックス製 からゼニス・ストロンバーグ製 に置換 された[3]。マニュアルトランスミッションは4速 が標準 でオプションで5速 も選択 できた。マニュアルトランスミッション車 のブレーキが通風 式 となりこれで全 車種 通風 式 となった。容量 放電 が911Tにも採用 され、全 車種 容量 放電 点火 となった。 - 911E/2.2 - マニュアルトランスミッションは5
速 が標準 。155 PS/6,200 rpm、19.5 kgm/4,500 rpmの911/01型 、スポルトマチックは911/04型 エンジン。自動車 高 調整 機能 付 きハイドロニューマチックストラットを装備 している[3]<。 - 911S/2.2 - 180 PS/6,500 rpm、20.3 kgm/5,200 rpmの911/02
型 エンジン。マニュアルトランスミッションは5速 のみでスポルトマチックは用意 されなかった。
Dシリーズ[編集 ]
1971
- 911T -
- 911E -
- 911S -
Eシリーズ[編集 ]
1971
- 911T/2.4 - 130 PS/5,600 rpm、20 kgm/4,000 rpmの911/57
型 エンジン、スポルトマチックは911/67型 エンジン。ヨーロッパ仕様 のゼニス製 キャブレターのままではアメリカの排気 ガス規制 に適合 できず、アメリカ仕様 は911E/2.4や911S/2.4と共通 の6プランジャー(機械 式 )燃料 噴射 ポンプを採用 し、140 PS/5,600 rpm、20 kgm/4,000 rpmの911/51型 エンジン、スポルトマチックは911/61型 エンジンとなった。アメリカの排出 ガス規制 が厳 しくなり、1973年 1月 よりボッシュのKジェトロニックに変更 され、圧縮 比 8.0で140 PS/5,700 rpm、20.5 kgm/4,000 rpmの911/91エンジン、スポルトマチックは911/96型 エンジンに置換 された。 - 911E/2.4 - 165 PS/6,200 rpm、21 kgm/4,000 rpmの911/52
型 、スポルトマチックは911/62型 エンジン。 - 911S/2.4 - 190 PS/6,500 rpm、22 kgm/4,000 rpmの911/53
型 、スポルトマチックは911/63型 エンジン。
Fシリーズ[編集 ]
1973
- 911T/2.4 -
- 911E/2.4 -
- 911S/2.4 -
- 911カレラRS2.7(1973
年 限定 生産 ) ? グループ4のホモロゲーションを取得 するため911S/2.4をベースに当初 500台 が限定 販売 されたもので、ボディを軽量 化 し、内径 φ 90 mm×行程 70.4 mm、圧縮 比 8.5で、2,687 ccで210 PS/6,300 rpm、26 kgm/5,600 rpmの911/83型 エンジンを搭載 した。ツーリング、スポーツ、レーシングの3グレードがあり、スポーツグレードの重量 は960 kg、ツーリングは1075kg[4]。当初 の生産 台数 はすぐに売 り切 り、1,000台 以上 が追加 生産 されたためグループ3のホモロゲーションも得 た。日本 に正規 輸入 されたのはスポーツグレードのみで14台 。「73(ナナサン)カレラ」と俗称 され名車 として現在 まで語 り継 がれている。トランスミッションは5速 915型 のみ。917からフィードバックされた技術 で、アルミニウムシリンダーの摺 動 面 にニッケルとシリコンの化合 物 を付着 させた「ニカシル」めっきシリンダーにより、ボアピッチを広 げること無 くこの大 きな内径 を実現 している。ホイールはフロント6J15、リア7J15。タイヤはフロント185/70VR15、リア215/60VR15。
Gシリーズ[編集 ]
1973
- 911/2.7 - カムシャフトが
新型 の911/97型 に変更 された911/92型 エンジン、スポルトマチックが911/97型 エンジン。 - 911S/2.7 - カムシャフトが
新型 の911/98型 に変更 された911/93型 エンジン、スポルトマチックは911/98型 エンジン。 - 911SC/2.7 -
- 911カレラRS3.0(1975
年 限定 発売 ) ? 109台 生産 され、うち50台 以上 がカレラRSRに改造 された。内径 φ 95 mm×行程 70.4 mm、圧縮 比 10.3の2,994 ccで230 PS/6,200 rpm、28.0 kgm/5,000 rpmの911/77型 エンジン。燃料 供給 はボッシュメカニカルインジェクション。トランスミッションは5速 915型 のみ。ブレーキはポルシェ・917から流用 したアルミニウム製 。ボディ重量 は900 kg。 - カレラRSR(1975
年 限定 発売 ) - 911カレラRS2.7をレース用 に改造 したもので排気 量 2,806 cc、300 PS/8,000 rpm、33.0 kgm/6,500 rpmの911/72型 エンジンを搭載 している。ブレーキは917から流用 しカムシャフトは906から流用 している。ボディ重量 は900 kg。1975年 には、排気 量 2,994 cc、出力 が345 PSまで向上 している。
Hシリーズ[編集 ]
1974
- 911/2.7 - ボッシュKジェトロニックで150 PS/5,700 rpm、24 kgm/3,800 rpmの911/41
型 エンジン、スポルトマチックは911/46型 エンジン。アメリカには輸出 されなかった。 - 911S/2.7 - ボッシュKジェトロニックで175 PS/5,800 rpm、24 kgm/4,000 rpmの911/42
型 エンジン、スポルトマチックは911/47型 エンジン。アメリカ市場 向 けは165 PS、23 kgmの911/43型 エンジン、スポルトマチックは911/48型 エンジン。カリフォルニア向 けはEGRを装着 し160 PS、22.4 kgmの911/44型 エンジン、スポルトマチックは911/49型 エンジン。 - 911SC/2.7 -
機械 インジェクションで210 PS。
Iシリーズ[編集 ]
1975
- 911/2.7 - Hシリーズの911S/2.7に
搭載 されていたエンジンを搭載 した。 - 911カレラ3.0 -
内径 φ 95 mm×行程 70.4 mmの2,994 cc。オプションで前 が7J15inホイールに205/50VR15タイヤでトレッド1,398 mm、後 が8J15inホイールに225/50VR15タイヤでトレッド1,405 mm。 - 911リミテッド(1976
年 限定 発売 ) - フェルディナント・ポルシェ生誕 100周年 [6]を記念 し500台 限定 。一般 の911より70万 円 も高価 であったが日本 でも50台 が販売 された。外部 塗装 は、ダイヤモンドシルバーメタリック。薄 く色 が入 ったアロイホイール、布 ばりシート、パワーウィンドー、フロント色 ガラスが特別 仕様 。
Kシリーズ[編集 ]
1977
- 911/2.7
- 911カレラ3.0 - オプションで
前 が7J16inホイールに205/55VR16タイヤでトレッド1,438 mm、後 が8J16inホイールに225/50VR16タイヤでトレッド1,511mm。
Lシリーズ[編集 ]
1977
930型 [編集 ]
ポルシェ・911(2 930 | |
---|---|
1974 | |
ボディ | |
4 | |
ボディタイプ | 2ドア クーペ |
RR | |
パワートレイン | |
エンジン |
|
5 | |
| |
| |
4,300 mm | |
1,650 mm | |
1,350 mm |
ボディの
Hシリーズ[編集 ]
- 911 - ボア90mm×ストローク70.4mmの6
気筒 で排気 量 2687cc、圧縮 比 8.0でSAEネット 143HP/5,700rpm、SAEグロスでは170HP/5,700rpm。911のギア比 は4速 ミッションで1速 3.181 (11/35)、2速 1.600 (20/32)、3速 1.040 (25/26)、4速 0.724 (29/21)。5速 ミッションでは1速 の3.181 (11/35)は変 わらないが、2速 が1.833 (18/33)と短 めになり、3速 は1.261 (23/29)、4速 は0.926 (27/25)、5速 で0.724 (29/21)と4速 ミッションの4速 と同 じになる。ファイナル(最終 減速 比 )は4.429 (7/31)。全長 168.94インチ、車 幅 63.39インチ、全高 51.97インチ。車 重 は1440kg(前 600kg、後 840kg)で、最高 速 はMT車 が210km/h、Sportomatic車 が205km/h、0-61mphは8.5秒 。Hシリーズの自然 吸気 3モデルでは、パワーウィンドウ、エアコン、電動 サンルーフ、リアのワイパー、ヘッドライトのウォッシャー、フォグライトがオプションだった。また、911と911Sのエアクリーナーは角形 だった。[7] - 911S - ボア90mm×ストローク70.4mmの6
気筒 で排気 量 2687cc、圧縮 比 8.5でSAEネット 167HP/5,800rpm、SAEグロスでは195HP/5,800rpm。911Sのギア比 は4速 ミッションが1速 3.181 (11/35)、2速 1.600 (20/32) までは911と同 じだが、3速 1.080 (25/27)、4速 0.821 (28/23) と、911より短 くなる。5速 ミッションでは1速 2速 3速 は911と同 じだが、4速 が1.000 (26/26)、5速 も0.821 (28/23)と、911より短 い。ファイナル(最終 減速 比 )は逆 に3.875(8/31)と、911より長 くなる。最高 速 はMT車 が225km/h、Sportomatic車 が220km/h、0-61mphは7.6秒 。[7] - Carrera - ボア90mm×ストローク70.4mmの6
気筒 で排気 量 2687cc、圧縮 比 も8.5で911Sと変 わらないが、911と911SのKジェトロがCarreraではFuel Injectionに、エアクリーナーも丸 型 に変更 され、SAEネット 200HP/6,300rpm、SAEグロスでは230HP/6,300rpm。Carreraのギア比 は4速 ミッションも5速 ミッションも(911Sではなく)911と同 じで、ファイナル(最終 減速 比 )も911と同 じ 4.429 (7/31)である。Sportomaticミッションは設定 されず、MTのみ。911や911Sより40kg軽 く、車 重 は1400kg。最高 速 は240km/h、0-61mphは6.3秒 。[7] - 911ターボ(1975
年 発売 、1976年 日本 発売 ) - 1973年 フランクフルトモーターショーで「911ターボ」試作 車 が展示 され、280 PSで最高 速度 280 km/hとアナウンスされていた。1974年 パリサロンに「930ターボ」試作 車 が展示 された。生産 車 は内径 φ 95 mm×行程 70.4 mmで2,994 cc、圧縮 比 6.5の930/50型 エンジンを搭載 、ボッシュKEジェトロニックとブースト圧 0.8気圧 のKKK(ドイツ語 版 、現 ボルグワーナー)製 ターボチャージャーで260 PS/5,500 rpm、35.0 kgm/4,500 rpm。日本 仕様 は昭和 50年 (1975年 )規制 に適合 するため等 で245 PS/5,500 rpm、35.0 kgm/4,000 rpm[8]。大 パワーに対応 するワイドタイヤを納 めるべくフェンダーは拡大 され全幅 は1,775 mm。1978年 モデルからはカタログ上 の名称 が、「ターボ」(1978年 )、「930ターボ」(1979年 )、「911ターボ」(1980年 )と変遷 しているが、特別 大 きな変更 はない。豪華 な内装 をもつ高性能 スポーツカーとして高 価格 ながら販売 は好調 であった。トランスミッションは当初 4速 MT930型 であり、ポルシェは「ありあまるパワーには4速 で充分 」と説明 したが、「ポルシェシンクロトランスミッションの許容 量 がターボのトルクとパワーに耐 え切 れず、やむなく4速 にした」というのが通説 。クラッチ径 はφ 240 mm。
Iシリーズ[編集 ]
1975
- 911ターボ
Kシリーズ[編集 ]
1977
- 911ターボ -
前 が7J16inホイールに205/55VR16タイヤでトレッド1,438 mm、後 が8J16inホイールに225/50VR16タイヤでトレッド1,511 mm。
Lシリーズ[編集 ]
1977
- 911ターボ -
内径 φ 97 mm×行程 74.4 mm、排気 量 3,299 ccに拡大 され、圧縮 比 7.0で300 PS/5,500 rpm、42.0 kgm/4,000 rpm。新 たに空冷 式 インタークーラーを装備 した。エンジン取 り付 け位置 が30 mm後退 し、これに伴 いリアタイヤの指定 空気圧 が上 げられた[9]。アメリカ向 けと日本 向 けはサーマルリアクターと低 オクタンガソリン対応 のため265 PSに抑 えられている。
1978年 モデル[編集 ]
901
- 911SC(1978
年 発売 ) -従来 の911Sに当 たる。内径 φ 95 mm×行程 70.4 mmの2,994 cc、930/17型 エンジン。ボッシュのKジェトロニック、圧縮 比 8.5、180 PS/5,500 rpm、27.0 kgm/4,000 rpm。 - 911SCS(1978
年 発売 ) -従来 の911カレラに当 たる。 - 911ターボ
1979年 モデル[編集 ]
- 911SC
- 911ターボ
1980年 モデル[編集 ]
- 911SC
- 911ターボ
1981年 モデル[編集 ]
- 911SC
1982年 モデル[編集 ]
- 911SC
1983年 モデル[編集 ]
ポルシェ・356で
- 911SC
1984年 モデル[編集 ]
1984
- 911カレラ -
内径 φ 95 mm×行程 74.4 mm、圧縮 比 10.3、排気 量 3,164 ccエンジン。225 PS/5,900 rpm、27.3 kgm/4,800 rpm。フラップ式 エアフロメーターのボッシュLジェトロニックを採用 した。馬力 も1973年 のカレラRSを超 えたことから、かつてレーシングモデルにのみ与 えられていたカレラの名称 は以降 ノンターボモデルの名称 として使用 されるようになった。
1985年 モデル[編集 ]
フロアパンとバルクヘッドの
- 911カレラ
- 911ターボ
1986年 モデル[編集 ]
- 911カレラ
- 911ターボ - ボッシュKジェトロニック。ターボはKKK
製 。内径 φ 97 mm×行程 74.0 mm、3,287 cc、288 PS/5,300 rpm、38.9 kgm/4,250 rpm[11]。
1987年 モデル[編集 ]
ノンターボモデルのトランスミッションがボルグワーナー
- 911カレラ
- 911ターボ
1988年 モデル[編集 ]
コンロッドボルトが
- 911カレラ
- 911ターボ - ボディーバリエーションとしてタルガトップ[12]。とカブリオレ[13]を
選択 できるようになった。 - 911ターボ・フラットノーズ(1988
年 限定 発売 ) - リトラクタブルライトとすることで空 力 を改善 し、330 PSエンジンを搭載 したモデル。
1989年 モデル[編集 ]
- 911カレラ
- 911カレラスピードスター1989
年 限定 - 911ターボ - トランスミッションが5
速 のゲトラグ製 に変更 されている。 - 911ターボS(1989
年 限定 発売 ) - 330 PSエンジンを搭載 し足 回 りも強化 され少数 製造 された。
964型 [編集 ]
1989
-
964
型
993型 [編集 ]
1993
-
993 ターボ
996型 [編集 ]
1997
-
996
型
997型 [編集 ]
2004
-
997
型
991型 [編集 ]
2011
-
991
型
992型 [編集 ]
2018
-
992
型
インターミディエイトシャフトの破損 について[編集 ]
996
このインターミディエイトシャフトの
なお、
脚注 [編集 ]
注釈 [編集 ]
- ^ 4
気筒 の356カレラエンジンではベベルギア駆動 であったため騒音 が大 きく、ベルト駆動 はシンプルで静粛 であるが当時 としてはハンス・グラースしか採用 しておらず、リスクを負 うべきではないとの結論 になり、チェーン駆動 となった。高性能 エンジンはフライホイールが軽 くチェーンに大 きな加速 力 が掛 かるため、当時 最高 品質 であったレノルド(Renold )製 を採用 した。 - ^
水平 対向 エンジンは横 幅 があるため横 Gが掛 かったときのオイルレベル変動 が激 しい。ウエットサンプでオイルパンを深 く取 れば最低 地上 高 を確保 するためエンジン位置 を上 げねばならず、重心 が高 くなる。また、空冷 のためオイル量 を増 やす目的 もあって4気筒 エンジンでもカレラ(356と904)にはドライサンプが採用 されていた。 - ^
当初 はアルミニウム合金 、試作 段階 では鋳鉄 製 であった。 - ^
従来 使 われていたシロッコ式 は非常 に安価 にフォルクスワーゲンから購入 できたが効率 が劣 り、また風 が左 列 に行 くので右 列 用 にダクトを設 けるか右寄 りにファンを移動 する対策 が必要 になっていた。 - ^ トルク
比 2.0 - ^ スロットルを
閉 じた時 排気 マニホールドに空気 を吹 き込 むVベルト駆動 の二 次 エアポンプが追加 されている。 - ^ 906の901/20
型 はクランクケースがマグネシウム合金 製 であるがこれはアルミ合金 製 である点 が異 なる。 - ^
電気 めっきではなく、500 ℃の亜鉛 槽 にドブ漬 けする方法 。 - ^
電気 メッキではなく、摂氏 500度 の亜鉛 槽 にドブ漬 けする方法 。
出典 [編集 ]
- ^ Patrick C. Paternie (2004-12-15). Porsche 911 Red Book 1965-2004. Motorbooks International. p. 8. ISBN 9780760319604
- ^
初期 の説明 書 による - ^ a b 『ポルシェ
博物館 /松田 コレクション資料 』p.76。 - ^ CG classic Vol.4
永遠 のクラシック911、ナロー再考 。株式会社 カーグラフィック - ^ a b 『ポルシェ911ストーリー』p.146。
- ^ ポルシェ
博物館 資料 p.108。 - ^ a b c 911/911S/Carrera Driver's Manual Maintenance Record '75
- ^ 『
外国 車 ガイドブック1977』p.144。 - ^ ポルシェ
博物館 資料 p.80。 - ^ 「
昨年 から再 輸入 されるようになった」『外国 車 ガイドブック1986』p.136。 - ^ 『
外国 車 ガイドブック1986』p.208。 - ^ 『
外国 車 ガイドブック1988』p.142。 - ^ 『
外国 車 ガイドブック1988』p.143。 - ^ a b c 『ボクスター/ケイマン
最強 メンテナンス』 - ^ 『ポルシェ911のすべて』
参考 文献 [編集 ]
- 『ワールドカーガイド1ポルシェ』ネコ・パブリッシング ISBN 4-87366-090-4
- 『われらがポルシェ ポルシェなんでも
事典 』講談社 別冊 ベストカーガイド・赤 バッジシリーズ『ボクスター/ケイマン最強 メンテナンス』講談社 2009年 9月 10日 ISBN 978-4061799196- モーターファン
別冊 ニューモデル速報 /インポート 21『ポルシェ911のすべて』三栄書房 2012年 8月 9日 ISBN 978-4779615009 - ポルシェ
博物館 /松田 コレクション資料 小林 彰 太郎 『世界 の自動車 -5 ポルシェ』二玄社 - ポール・フレール
著 、平井 啓 輔訳『ポルシェ911ストーリー』二玄社 ISBN 978-4544040234 - THE 911&PORSCHE MAGAZINE No.63『
走 り、愉快 』 福野 礼一 郎 『幻 のスーパーカー』双葉社 ISBN 4-575-28840-3- 『スポーツカーカタログ
見聞 録 』ティーポ 1998年 8月 号 増刊 - 『
外国 車 ガイドブック1975』日刊 自動車 新聞 社 - 『
外国 車 ガイドブック1976』日刊 自動車 新聞 社 - 『
外国 車 ガイドブック1977』日刊 自動車 新聞 社 - 『
外国 車 ガイドブック1978』日刊 自動車 新聞 社 - 『
外国 車 ガイドブック1979』日刊 自動車 新聞 社 - 『
外国 車 ガイドブック1980』日刊 自動車 新聞 社 - 『
外国 車 ガイドブック1981』日刊 自動車 新聞 社 - 『
外国 車 ガイドブック1982』日刊 自動車 新聞 社 - 『
外国 車 ガイドブック1983』日刊 自動車 新聞 社 - 『
外国 車 ガイドブック1984』日刊 自動車 新聞 社 - 『
外国 車 ガイドブック1985』日刊 自動車 新聞 社 - 『
外国 車 ガイドブック1986』日刊 自動車 新聞 社 - 『
外国 車 ガイドブック1987』日刊 自動車 新聞 社 - 『
外国 車 ガイドブック1988』日刊 自動車 新聞 社 - 『
外国 車 ガイドブック1986』日刊 自動車 新聞 社 - 『
外国 車 ガイドブック1987』日刊 自動車 新聞 社 - 『
外国 車 ガイドブック1988』日刊 自動車 新聞 社 - 『
外国 車 ガイドブック1989』日刊 自動車 新聞 社