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慶應義塾大学けいおうぎじゅくだいがく大学院だいがくいん経営けいえい管理かんり研究けんきゅう

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日吉ひよしキャンパス協生きょうせいかん

慶應義塾大学けいおうぎじゅくだいがく大学院だいがくいん経営けいえい管理かんり研究けんきゅうえいしょうGraduate School of Business Administration, Keio University略称りゃくしょうKBS)は、慶應義塾大学けいおうぎじゅくだいがく日吉ひよしキャンパス神奈川かながわけん横浜よこはま港北こうほく)に所在しょざいする、慶應義塾大学けいおうぎじゅくだいがく経営けいえいがく大学院だいがくいんビジネススクール)。別称べっしょうとして慶應義塾大学けいおうぎじゅくだいがくビジネス・スクールという名称めいしょうもちいられる。

概要がいよう[編集へんしゅう]

1962ねん慶應義塾大学けいおうぎじゅくだいがく大学院だいがくいん経営けいえい管理かんり研究けんきゅう(KBS)は、慶應義塾大学けいおうぎじゅくだいがく産業さんぎょう研究所けんきゅうじょ (KEO) より分離ぶんり独立どくりつしてビジネススクールとして誕生たんじょうした。KBSは日本にっぽんもっと歴史れきしのあるビジネススクールである。1969ねんに1ねんせいプログラムを開始かいし1978ねん日本にっぽんはつの2ねんせい大学院だいがくいん経営けいえい管理かんり研究けんきゅう修士しゅうし課程かてい)として認可にんかけ、1991ねん4がつには博士はかせ課程かていもうけた[1]。また、学位がくい取得しゅとく課程かていである修士しゅうし課程かてい (MBA) と博士はかせ課程かてい (Ph.D) のほかに、学位がくい授与じゅよしない社会しゃかいじんけプログラムとしてエグゼクティブセミナー、ISSUEセミナーを開講かいこうしている。

KBSは米国べいこくハーバード・ビジネス・スクール協力きょうりょく創立そうりつされた背景はいけいから、現実げんじつ企業きぎょう経営けいえい事例じれいもと作成さくせいされたケースもちいた教育きょういく方法ほうほうであるケース・メソッド採用さいようしている。

KBSの入試にゅうしにおいては、『原則げんそくとして大学だいがく学部がくぶ卒業生そつぎょうせい』であれば出身しゅっしん学部がくぶ一切いっさいわれない。授与じゅよされる学位がくいは、専門せんもんしょく学位がくいの『経営けいえい管理かんり学修がくしゅう専門せんもんしょく』ではなく『修士しゅうし経営けいえいがく』となっている[2][3]

マネジメント教育きょういくかんする第三者だいさんしゃ評価ひょうか機関きかんによる国際こくさい認証にんしょうAACSB2000ねん4がつ)、およびEQUIS2011ねん4がつ)の認証にんしょう日本にっぽん最初さいしょ取得しゅとくした。ただし、2021ねん現在げんざい、EQUISの認証にんしょう継続けいぞく停止ていしされている[4]。2020ねん公開こうかいの KBS REPORT Vol 18「うしなわれた日本にっぽんの30ねんとKBS」 によると、EQUISは「国際こくさい」を重視じゅうしし、英語えいごMBAプログラムの新設しんせつもとめてきたが、KBSにその設置せっち予定よていはないとされている[1]

沿革えんかく[編集へんしゅう]

  • 1956ねん - だい1かい慶應けいおう・ハーバード大学だいがく高等こうとう経営けいえいがく講座こうざ開講かいこう
  • 1961ねん - だい1かい経営けいえい幹部かんぶセミナー開講かいこう
  • 1962ねん - 慶應義塾大学けいおうぎじゅくだいがく産業さんぎょう研究所けんきゅうじょ (KEO) よりビジネススクールとして分離ぶんり設立せつりつ
  • 1963ねん - だい1かい幹部かんぶ開発かいはつセミナー開講かいこう
  • 1969ねん - 1ねんせい教育きょういく課程かてい開講かいこう
  • 1972ねん - きゅう校舎こうしゃ完成かんせい
  • 1978ねん
    • 大学院だいがくいん経営けいえい管理かんり研究けんきゅう修士しゅうし課程かてい開設かいせつ
    • 大学院だいがくいん経営けいえい管理かんり研究けんきゅう附属ふぞくビジネス・スクールを設置せっち
  • 1979ねん - 研究けんきゅうしつ事務じむとうおよび図書館としょかん完成かんせい
  • 1983ねん - だい1かいマネジメント・ディベロップメント・プログラム開講かいこう
  • 1987ねん - KBS設立せつりつ25ねん記念きねん式典しきてん
  • 1988ねん
    • 国際こくさい単位たんい交換こうかんプログラム発足ほっそく
    • KBSハウス竣工しゅんこう
  • 1990ねん - KBSチェアシップ基金ききん制度せいど導入どうにゅう
  • 1991ねん - 大学院だいがくいん経営けいえい管理かんり研究けんきゅう博士はかせ課程かてい開設かいせつ
  • 1996ねん - アントルプレナー・スクール開講かいこう
  • 2000ねん - AACSB(国際こくさいマネジメント教育きょういく協会きょうかい会員かいいんこう認定にんてい
  • 2001ねん - 週末しゅうまつ集中しゅうちゅうセミナー、ISSUEセミナー、遠隔えんかくセミナー開講かいこう
  • 2008ねん - 協生きょうせいかん移転いてん
  • 2009ねん - エセック・ビジネススクール、WHU-Otto Beisheim School of Managementとのダブルディグリー・プログラム開始かいし
  • 2010ねん - 慶應義塾大学けいおうぎじゅくだいがく京都大学きょうとだいがく神戸大学こうべだいがくによるMBA連携れんけい基本きほん合意ごういしょ締結ていけつ
  • 2011ねん
  • 2015ねん - 職務しょくむ経験けいけん15ねん以上いじょう対象たいしょうとする、修士しゅうし課程かていExecutive MBAプログラム開設かいせつ

キャンパスと施設しせつ[編集へんしゅう]

KBSは慶應義塾けいおうぎじゅく創立そうりつ150ねん記念きねん事業じぎょうとして2008ねん完成かんせいした日吉ひよしキャンパスない協生きょうせいかん位置いちする。どう建物たてものないにはKBSをふくむ3つの独立どくりつ大学院だいがくいんのほか、健康けんこうスポーツ文化ぶんか実業じつぎょうなどの施設しせつがある。協生きょうせい館内かんないには、3研究けんきゅう大学院生だいがくいんせい利用りようできる協生きょうせいかん図書としょしつがある。その蔵書ぞうしょすうは7まんさつおよび、とく企業きぎょう関連かんれん図書としょやアニュアル・レポートが充実じゅうじつしている。さらに学位がくい取得しゅとく課程かていのKBSせい学内がくない6キャンパスの図書館としょかん利用りようできる。

大学院だいがくいん経営けいえい管理かんり研究けんきゅう[編集へんしゅう]

入試にゅうし[編集へんしゅう]

経営けいえい管理かんり専攻せんこうとして、定員ていいんはMBA・EMBAわせて140めい。「一般いっぱん入試にゅうし」のほかに「国際こくさいプログラム重視じゅうし入試にゅうし」「企業きぎょう派遣はけんしゃ対象たいしょう入試にゅうし」がある。(※2019年度ねんどから新卒しんそつ学生がくせい選抜せんばつ制度せいど入試にゅうし中止ちゅうしとなる)

MBAプログラムは秋期しゅうき入試にゅうし春期しゅんき入試にゅうしがあり、書類しょるい選考せんこう合格ごうかくしゃ対象たいしょうに2あいだ小論文しょうろんぶんと、面接めんせつされる。

国際こくさいプログラム重視じゅうし入試にゅうし」には、出願しゅつがんから2ねん以内いない受験じゅけんした試験しけん結果けっかTOEFLiBT90てん以上いじょうまたはTOEIC860てん以上いじょう(TOEIC-IPテストは不可ふか)が必要ひつよう

EMBAプログラム入試にゅうしには、所属しょぞくする企業きぎょう団体だんたいとう推薦すいせんによる出願しゅつがん出願しゅつがん方式ほうしきA)と個人こじん資格しかくによる出願しゅつがん出願しゅつがん方式ほうしきB)がある。いずれも、書類しょるい審査しんさ面接めんせつ試験しけんがあり、出願しゅつがん方式ほうしきBではくわえて筆記ひっき試験しけんがある。「職務しょくむ経験けいけん15ねん相当そうとう以上いじょう」を必要ひつよう条件じょうけんとする。

修士しゅうし課程かてい[編集へんしゅう]

2年間ねんかん全日ぜんじつせいのMBAプログラムと、「職務しょくむ経験けいけん15ねん相当そうとう以上いじょう」を必要ひつよう条件じょうけんとする、2年間ねんかん土曜日どようび中心ちゅうしんのExecutive MBA (EMBA) プログラムがある。

MBAプログラム[編集へんしゅう]

KBSは、たんなる経営けいえい技術ぎじゅつ専門せんもんてき教育きょういくではなく、企業きぎょうすすむべき方向ほうこう確立かくりつし、それの実現じつげんけてかく職務しょくむ部門ぶもん活動かつどう最高さいこう発揮はっきさせる「総合そうごうてき管理かんり能力のうりょく」を育成いくせいするための教育きょういく訓練くんれんおこなう。

修士しゅうし課程かていにおける授業じゅぎょうのおよそ3ぶんの2は、講義こうぎ中心ちゅうしんではなくケース・メソッドおこなわれる。それは、経営けいえい原理げんり原則げんそくだけに依存いぞんせず、そこからは予測よそくできない要因よういんふくめてみずか分析ぶんせき合理ごうりてき意思いし決定けっていくだ訓練くんれんをするためとしている。

1ねんでは、経営けいえいがくを8つの領域りょういき会計かいけい管理かんり」「マーケティング」「経営けいえい科学かがく」「組織そしきマネジメント」「経済けいざい社会しゃかい企業きぎょう」「財務ざいむ管理かんり」「生産せいさん政策せいさく」「総合そうごう経営けいえい」にけ、基礎きそ科目かもく必修ひっしゅう科目かもくとして全員ぜんいんまなぶことになる。1ねん後半こうはんから2ねんにかけて、それぞれの教育きょういく領域りょういきごとに専門せんもん科目かもく配置はいちされ、かく学生がくせいは、自分じぶん必要ひつよう科目かもく選択せんたくして履修りしゅうする。また、2ねんにはいずれかの教員きょういんゼミナール所属しょぞくし、1年間ねんかんをかけて修士しゅうし論文ろんぶんむ。かくゼミナールの学生がくせいは4〜7めい程度ていどである。

KBSの入学にゅうがくしゃ卒業そつぎょうまでに500をえるケースにむ。授業じゅぎょうでは、KBS教員きょういん学生がくせい教員きょういん指導しどうした作成さくせいした国内外こくないがい企業きぎょう独自どくじケースと、ハーバード・ビジネススクールを中心ちゅうしんとした欧米おうべいビジネススクールのケースの両方りょうほうもちいられる。KBSには過去かこ40すうねんあいだ開発かいはつされた1000ほんえるケースが蓄積ちくせきされており、外部がいぶけた販売はんばいおこなっている。

定員ていいん100めいいち学年がくねんが、2クラス、さらに10にん程度ていどのグループにけられる。KBSのケース・メソッド授業じゅぎょうは、事前じぜん個人こじん予習よしゅう前提ぜんていとしたグループディスカッション、教員きょういんがファシリテートするクラスディスカッション、教員きょういんによる要点ようてん整理せいり理論りろん補完ほかんのための講義こうぎの3てん構成こうせいされる。1ねんは、3かいのクラスえと5かいのグループえがおこなわれるため、2年生ねんせい進級しんきゅうするまでにどう学年がくねんのほぼすべての生徒せいと議論ぎろんわすこととなる。また、やく1週間しゅうかん入学にゅうがく合宿がっしゅく(4がつ)と2はく3にちのビジネス・ゲーム合宿がっしゅく(12月)とうがある。

専門せんもん科目かもく多岐たきわたり、専任せんにん教員きょういんのほか、かく分野ぶんやだい一線いっせん活躍かつやくするビジネスマンとう外部がいぶ講師こうしとして授業じゅぎょうつ。授業じゅぎょうないゲストスピーカーとして、国内外こくないがい企業きぎょう経営けいえい幹部かんぶやKBSのOB・OG登壇とうだんすることもある。慶應義塾大学けいおうぎじゅくだいがく大学院だいがくいん理工りこうがく研究けんきゅうとの合同ごうどう授業じゅぎょうおこなわれている。

教員きょういんはケース・メソッドの指導しどう能力のうりょくだけでなく、論文ろんぶん指導しどう能力のうりょくもとめられる。日本にっぽん国内こくないのビジネススクールのなかでは専任せんにん教員きょういんめる博士はかせごう保有ほゆうしゃ割合わりあいたかいという特徴とくちょうがある[5]

KBSは学部がくぶたない独立どくりつした研究けんきゅうで、入学にゅうがくしゃ卒業そつぎょう大学だいがくおよび専攻せんこう国籍こくせき年齢ねんれい出身しゅっしん業界ぎょうかいはバラエティにんでいる。修士しゅうし課程かてい基本きほん言語げんご日本語にほんごだが、提携ていけいこうから交換こうかん留学りゅうがくせいれる2・3学期がっきには英語えいご科目かもく開講かいこうされる。日本語にほんご母語ぼごとしない入学にゅうがくしゃには、経営けいえい議論ぎろんができる程度ていどたか日本語にほんご能力のうりょく必要ひつようとされる。以前いぜん入学にゅうがくせいの9わりすうねん以上いじょう実務じつむ経験けいけんしゃであったが、2020ねん公開こうかいされた KBS REPORT Vol 18「うしなわれた日本にっぽんの30ねんとKBS」によると、近年きんねんでは留学生りゅうがくせいあるいは職業しょくぎょう経験けいけんのない学生がくせいがそれぞれ全体ぜんたい過半かはんめるようになっている[2]

2008ねん9月にキャンパスを協生きょうせいかん移転いてんしてからは、おな建物たてものないにある社会しゃかいじん大学院だいがくいん慶應義塾大学けいおうぎじゅくだいがく大学院だいがくいんメディアデザイン研究けんきゅう (KMD)、どう大学院だいがくいんシステムデザイン・マネジメント研究けんきゅう (SDM) と交流こうりゅうがある。慶應義塾大学けいおうぎじゅくだいがく大学院だいがくいんでは研究けんきゅう授業じゅぎょう履修りしゅう可能かのうであるため、KBSの学生がくせいがKMD、SDMやそのじゅくない研究けんきゅう授業じゅぎょう受講じゅこうすることや、そのぎゃくもある。KMD、SDMとは学生がくせい主体しゅたい交流こうりゅうイベントも存在そんざいする。

EMBAプログラム[編集へんしゅう]

グローバル加速かそくするなかで、経営けいえい専門せんもんてきまなんだ文化ぶんかひとたちと対等たいとう交渉こうしょう議論ぎろんできる中核ちゅうかく経営けいえい人材じんざい育成いくせいするプログラムが根本こんぽんてき不足ふそくしているのではないか、との構想こうそうした、2015年度ねんど設立せつりつされた。

長期ちょうきてき視点してんした地球ちきゅう規模きぼ視点してんち、次世代じせだい、あるいは次々つぎつぎ世代せだい日本にっぽんそして世界せかい先導せんどうし、自分じぶん社会しゃかい生活せいかつ充実じゅうじつさせていくリーダーの育成いくせい目標もくひょうとしている。

豊富ほうふ職務しょくむ経験けいけんんだ入学にゅうがくせいでも、1ねんには基礎きそ領域りょういきぜん8分野ぶんやのコア科目かもくから、ケースメソッドをつうじてもう一度いちど経営けいえい必要ひつよう知識ちしき体系たいけいてきまなぶ。こうした学習がくしゅうと、日々ひび仕事しごととを両立りょうりつさせながら、まなんだ成果せいかをすぐに実践じっせんし、一方いっぽう日々ひび仕事しごと直面ちょくめんする課題かだい学習がくしゅう反映はんえいできるてんにも、EMBAプログラムの特徴とくちょうがある。

2ねん実際じっさい企業きぎょう経営けいえい内部ないぶはいみ、その企業きぎょう今後こんご変革へんかく目標もくひょう長期ちょうき戦略せんりゃくり、不足ふそくてんあるいは改善かいぜんてん調査ちょうさし、社長しゃちょう役員やくいん最終さいしゅう提言ていげんをプレゼンテーションする科目かもく国内こくないフィールド」を用意よういしている。この科目かもくは、1ねんまなんだ知識ちしき実践じっせんてき活用かつようしながら、オンサイトで調査ちょうさ検討けんとうすすめる過程かていから、経営けいえい実務じつむ問題もんだい発見はっけん解決かいけつりょくくわえ、実践じっせんりょく責任せきにんかん体得たいとくしてもらうことを目的もくてきとしている。また、ビジネスと社会しゃかい両立りょうりつさせる視点してんから、科目かもく「ビジョナリー」や「海外かいがいフィールド」をつうじて、ビジネスが社会しゃかいあたえるインパクトを公正こうせい評価ひょうかし、プラスの価値かち長期ちょうきてきんでいくようなビジネスを設計せっけい構想こうそう実現じつげんできるリーダーを育成いくせいしている。

50単位たんい取得しゅとく修了しゅうりょう要件ようけんというタフなプログラムとなっている。修了しゅうりょうすると修士しゅうし経営けいえいがく (MBA) が授与じゅよされる。

博士はかせ課程かてい[編集へんしゅう]

経営けいえい管理かんりかんする実務じつむ養成ようせい目的もくてきとした修士しゅうし課程かてい(MBAコース)とことなり、博士はかせ課程かてい経営けいえいかんする研究けんきゅうしゃ高度こうど専門せんもん育成いくせいすることを目的もくてきとしている。博士はかせ課程かていでは、経営けいえい管理かんりかんする専門せんもん科目かもく履修りしゅう、ケースとばれる教材きょうざい作成さくせい事例じれい研究けんきゅう論文ろんぶん作成さくせいして発表はっぴょうする特別とくべつ実習じっしゅう科目かもく履修りしゅう、2つの専攻せんこうしゅ領域りょういきふく領域りょういき)の専攻せんこう博士はかせ論文ろんぶん作成さくせいおこなう。なお、博士はかせ課程かてい全日ぜんじつせい大学院だいがくいんであり、原則げんそくてき週日しゅうじつはキャンパスで授業じゅぎょう出席しゅっせきすることがもとめられる。

プログラム[編集へんしゅう]

国際こくさい単位たんい交換こうかんプログラム[編集へんしゅう]

国際こくさい進展しんてんともない、1988年度ねんど海外かいがい定評ていひょうあるビジネススクールとのあいだで、国際こくさい単位たんい交換こうかんプログラムを発足ほっそくさせた。修士しゅうし課程かてい在籍ざいせきするKBSせい選抜せんばつうえ、2ねんの2学期がっき提携ていけいさきである世界せかいのトップビジネススクールに留学りゅうがくすることができる。毎年まいとし15~20めい程度ていど生徒せいとがこの制度せいどによって留学りゅうがくしている。また、毎年まいとし2学期がっきと3学期がっき提携ていけいこうから20めいほどの留学生りゅうがくせいれており、KBSせいとも授業じゅぎょう参加さんかしている。提携ていけいさきは2018ねん現在げんざい以下いかとおりである。

北米ほくべい

南米なんべい

<アジア・オセアニア>

欧州おうしゅう

中東ちゅうとう

<アフリカ>

ダブルディグリー・プログラム[編集へんしゅう]

グローバルに活躍かつやくできるビジネス・リーダー育成いくせい本格ほんかくてきなプログラムとして、2009年度ねんどよりダブルディグリー・プログラムも開始かいしした。ダブルディグリー・プログラムは、KBSと提携ていけいこうで1ねんずつまなび、2ねん(WHUとのプログラムはけい2ねんはん)で両校りょうこう正規せいき卒業生そつぎょうせいとしてけい2つのMBAが授与じゅよされるプログラムである。2009年度ねんどより開始かいしされた。提携ていけいこうは、2018ねん現在げんざい以下いかとおりである。

デュアル・ディグリープログラム[編集へんしゅう]

医学いがく研究けんきゅう
慶應義塾大学けいおうぎじゅくだいがく大学院だいがくいん医学いがく研究けんきゅうとのあいだで、ビジネスと医学いがく双方そうほうつうじた人材じんざい育成いくせいすることを目的もくてきとしてつくられたプログラム。りょう研究けんきゅう設置せっちされた共通きょうつう科目かもく履修りしゅうすることにより、修士しゅうし経営けいえいがく取得しゅとく最短さいたん1ねん修士しゅうし医科いかがく授与じゅよされる。
薬学やくがく研究けんきゅう
慶應義塾大学けいおうぎじゅくだいがく薬学部やくがくぶ卒業そつぎょうしたものほん制度せいどによりどう大学院だいがくいん薬学やくがく研究けんきゅう入学にゅうがくした場合ばあい最短さいたんで1年間ねんかん修士しゅうしくすり科学かがく修了しゅうりょうし、けい3年間ねんかんで2つの学位がくい取得しゅとくできるプログラム。
健康けんこうマネジメント研究けんきゅう
経営けいえい管理かんり研究けんきゅう学生がくせいで、保健ほけん医療いりょう福祉ふくし分野ぶんやで2ねん以上いじょう実務じつむ経験けいけんのあるもの新卒しんそつしゃのぞく)が、ほん制度せいどにより経営けいえい管理かんり研究けんきゅう修了しゅうりょう引続ひきつづいて健康けんこうマネジメント研究けんきゅう入学にゅうがくした場合ばあい最短さいたん1年間ねんかん健康けんこうマネジメント研究けんきゅう修士しゅうし公衆こうしゅう衛生えいせいがく)を修了しゅうりょうすることができるプログラム。

MBA協定きょうてい[編集へんしゅう]

  • 慶應義塾大学けいおうぎじゅくだいがく京都きょうと大学だいがく神戸大学こうべだいがくによるMBA連携れんけい[6]
2010ねんに、京都大学きょうとだいがく経営けいえい管理かんり大学院だいがくいん神戸大学こうべだいがく大学院だいがくいん経営けいえいがく研究けんきゅうとの3こうあいだMBA連携れんけい協定きょうてい締結ていけつしている。「さん大学だいがく連携れんけいによるしん教材きょうざい開発かいはつ学生がくせい交流こうりゅうつうじて、高度こうど経営けいえい人材じんざい育成いくせいかんする教育きょういくシステムの向上こうじょうはかっていきたい。」としている。

慶應義塾大学けいおうぎじゅくだいがくビジネス・スクール[編集へんしゅう]

慶應義塾大学けいおうぎじゅくだいがくビジネス・スクールは、学位がくい授与じゅよしない社会しゃかいじんけプログラムであるエグゼクティブセミナー、ISSUEセミナーを開講かいこうする。

エグゼクティブセミナー[編集へんしゅう]

短期間たんきかん集中しゅうちゅうぜんにちせいのプログラムである。エグゼクティブセミナーでは、教育きょういく対象たいしょうしゃによって期間きかんことなる以下いかの3つのプログラムが開講かいこうされている。

  • 高等こうとう経営けいえいがく講座こうざ:トップ・マネジメントの育成いくせいさい訓練くんれん目的もくてきとした9日間にちかんのセミナー
  • 経営けいえい幹部かんぶセミナー:ミドルマネージャーの経営けいえい管理かんり能力のうりょく向上こうじょう目的もくてきとした2週間しゅうかんのセミナー

週末しゅうまつ集中しゅうちゅうセミナー[編集へんしゅう]

土曜日どようび3かい集中しゅうちゅうてき開講かいこうし、2年間ねんかん経営けいえい教育きょういく主要しゅよう8領域りょういきをカバーする。単独たんどくコースのみの受講じゅこう可能かのうはつ受講じゅこう年度ねんどから4ねん以内いない基本きほん8分野ぶんやぜん科目かもく履修りしゅうした受講じゅこうせい修了しゅうりょうしょう授与じゅよされる。

開講かいこうコース(2018-2019年度ねんど開講かいこう予定よていコースより)

  • 経営けいえい戦略せんりゃく集中しゅうちゅうコース
  • 生産せいさんシステム革新かくしん集中しゅうちゅうコース
  • マーケティング集中しゅうちゅうコース
  • 革新かくしんてき組織そしきマネジメント集中しゅうちゅうコース
  • 意思いし決定けっていとマネジメントシステム集中しゅうちゅうコース
  • 会計かいけい管理かんり集中しゅうちゅうコース
  • ヘルスケアポリシー&マネジメント集中しゅうちゅうコース
  • 財務ざいむ戦略せんりゃく集中しゅうちゅうコース

ISSUEセミナー[編集へんしゅう]

ほん研究けんきゅう開校かいこう以来いらい一貫いっかんして教授きょうじゅほう中心ちゅうしんえているケースメソッド授業じゅぎょうでのおしかた実践じっせんてきまなぶための「ケースメソッド教授きょうじゅほうセミナー」を開講かいこうしている。

経営けいえい管理かんり研究けんきゅう委員いいんちょう校長こうちょう[編集へんしゅう]

  • 中村なかむら ひろし

おも修了しゅうりょうせい(Executive MBAふくむ)[編集へんしゅう]

修了しゅうりょうなますうは、修士しゅうし経営けいえいがく (MBA, EMBA)、博士はかせ経営けいえいがく (Ph.D) の合計ごうけいやく3900めい(2018ねん3がつ現在げんざい)。

五十音ごじゅうおんじゅん

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

出典しゅってん[編集へんしゅう]

  1. ^ 後期こうき博士はかせ課程かてい | KBS 慶應義塾大学けいおうぎじゅくだいがく大学院だいがくいん経営けいえい管理かんり研究けんきゅう慶應義塾大学けいおうぎじゅくだいがくビジネス・スクール
  2. ^ 修士しゅうし課程かてい[MBAプログラム] | KBS 慶應義塾大学けいおうぎじゅくだいがく大学院だいがくいん経営けいえい管理かんり研究けんきゅう慶應義塾大学けいおうぎじゅくだいがくビジネス・スクール
  3. ^ 専門せんもんしょく大学院だいがくいん一覧いちらん平成へいせい27ねん7がつ現在げんざい):文部もんぶ科学かがくしょう
  4. ^ EQUIS Accredited Schools - EFMD Global” (英語えいご). 2021ねん1がつ2にち閲覧えつらん
  5. ^ 慶應義塾大学けいおうぎじゅくだいがくビジネス・スクール『検証けんしょう ビジネススクール—日本にっぽんでMBAを目指めざすべてのひとに』慶應義塾大学けいおうぎじゅくだいがく出版しゅっぱんかい、2009ねん4がつ10日とおかISBN 978-4766416176 
  6. ^ MBA連携れんけい基本きほん合意ごういしょ締結ていけつについて | KBS 慶應義塾大学けいおうぎじゅくだいがく大学院だいがくいん経営けいえい管理かんり研究けんきゅう慶應義塾大学けいおうぎじゅくだいがくビジネス・スクール
  7. ^ “サムスンさん代目だいめ現代げんだいさん代目だいめの「よびけいよびおとうと」”. 日経にっけいビジネスオンライン. (2010ねん8がつ10日とおか). http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20100805/215725/?ST=smart 2018ねん5がつ12にち閲覧えつらん 

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]