東海とうかい郡ぐん

  郯郡重定しげさだ向こう于此，关于东魏时设置おけ的てき郡ぐん，参まいり见：郯郡 (东魏)。

東海とうかい郡ぐん 別名べつめい：郯郡、東ひがし晦みそ郡ぐん、沂平郡ぐん
歷史れきし
• 行政ぎょうせい中心ちゅうしん	郯縣 朐山縣けん
歷史れきし
• 成立せいりつ	秦はた代だい
• 废除	758年ねん
地ち望もち：山東さんとう臨沂、 江蘇こうそ連れん雲くも港みなと、徐じょ州しゅう一帶いったい

東海とうかい郡ぐん，一いち名めい郯郡、東ひがし晦みそ郡ぐん，中國ちゅうごく古いにしえ郡ぐん名な。

秦はた代だい始はじめ置おけ，郡こおり治おさむ在ざい郯縣（今こん山東さんとう省しょう郯城縣けん）。西にし漢かん時どき其轄境さかい在ざい今いま山東さんとう省しょう臨沂市し與あずか江蘇ちぁんすー省しょう北部ほくぶ、安徽あんき省しょう天てん长市一帶いったい，屬ぞく徐じょ州しゅう刺史しし部ぶ。東ひがし漢かん、三さん國こく魏たかし置おけ東海とうかい國こく。西にし晉すすむ復ふく置おけ郡ぐん。南北なんぼく朝あさ時どき為ため雙方そうほう爭奪そうだつ之の地ち。東あずま魏たかし置おけ海うみ州しゅう。隋ずい初はつ廢はい，大業おおわざ中ちゅう復ふく置おけ郡ぐん，治ち朐山縣けん。唐とう天寶てんぽう元年がんねん（742年ねん）改あらため海うみ州しゅう為ため東海とうかい郡ぐん，乾いぬい元はじめ元年がんねん（758年ねん）復ふく為ため海うみ州しゅう。

建けん置おけ沿革えんかく

秦はた代だい

東海とうかい郡ぐん在ざい秦しん代だい又また稱しょう郯郡，始はじめ置おけ年代ねんだい已やめ不可ふか考こう。秦はた始はじめ皇すめらぎ滅めつ楚すわえ國こく後ご，於楚國こく東部とうぶ之の地ち置おけ陳ひね郡ぐん、薛郡。《元和げんな郡ぐん縣けん志こころざし》謂いい秦しん時分じぶん薛郡置おけ郯郡，治ち所しょ在ざい郯縣。劉りゅう師し培つちかえ認みとめ為ため：“疑うたぐ在ざい秦しん名めい郯，楚すわえ名めい東海とうかい，高祖こうそ初年しょねん名めい郯，又また改名かいめい東海とうかい。”

根據こんきょ出土しゅつど的てき秦しん代だい封ふう泥どろ有ゆう東ひがし晦みそ□馬うま字じ樣さま，研究けんきゅう者しゃ認みとめ為ため秦しん代だい東海とうかい郡ぐん的てき正式せいしき名稱めいしょう應おう為ため東ひがし晦みそ郡ぐん。“晦みそ，暝也”，東ひがし晦みそ與あずか東海とうかい意義いぎ相しょう同どう。

秦はた代だい東海とうかい郡ぐん領りょう縣けん

縣けん名めい	縣けん治ち所在地しょざいち	始はじめ置おけ年代ねんだい	備註
郯縣	山東さんとう省しょう郯城縣けん郯國故こ城しろ遺のこ址し
堂どう邑縣	江蘇ちぁんすー省しょう南京なんきん市し六合くに区く北きた	戰國せんごく秦はた
游ゆう陽よう縣けん	今こん江蘇ちぁんすー省しょう連れん雲くも港みなと市し及淮安市し一帶いったい
建けん陵りょう縣けん	今こん江蘇ちぁんすー省しょう新しん沂市一帶いったい，原はら属ぞく沭阳
蘭らん陵りょう縣けん	山東さんとう省しょう蘭らん陵りょう縣けん西南せいなん蘭らん陵りょう鎮	戰國せんごく楚すわえ
海うみ陵りょう縣けん	江蘇ちぁんすー省しょう泰たい州しゅう市し一帶いったい	戰國せんごく楚すわえ	楚すわえ置おけ海陽かいよう縣けん，秦はた改名かいめい。
東陽とうよう縣けん	今いま安徽あんき省しょう天てん长市西北せいほく，（一いち说今江蘇ちぁんすー省しょう盱眙縣けん東陽とうよう鄉きょう）		漢かん初はつ廢はい縣けん，並なみ於此地ち置おけ東陽とうよう郡ぐん，漢かん武たけ帝みかど執政しっせい時期じき又また更さら名めい為ため廣陵こうりょう郡ぐん。
下しも邳縣	江蘇ちぁんすー省しょう邳州市し一帶いったい
播旌縣けん
贅ぜい其縣	江蘇ちぁんすー省しょう盱眙縣けん西南せいなん
繒縣	山東さんとう省しょう棗なつめ莊しょう市し東北とうほく蘭らん陵りょう縣けん一帶いったい
盱眙縣けん	江蘇ちぁんすー省しょう盱眙縣けん東北とうほく	戰國せんごく秦はた
淮陰縣けん	江蘇ちぁんすー省しょう淮安市し一帶いったい
廣陵こうりょう縣けん	江蘇ちぁんすー省しょう揚あげ州しゅう市し蜀しょく崗古城じょう
凌しのげ縣けん	江蘇ちぁんすー省しょう泗洪縣けん一帶いったい
襄じょう賁縣	山東さんとう省しょう蘭らん陵りょう縣けん東南とうなん一帶いったい
朐縣	江蘇ちぁんすー省しょう連れん雲くも港みなと市し市區しく西南せいなん一帶いったい

西にし漢かん

漢かん高だか帝みかど五ご年ねん（前ぜん202年ねん），徙齊王おう韓かん信しん為ため楚すわえ王おう，以東いとう海うみ郡ぐん、會かい稽郡、泗水しすい郡ぐん、薛郡、陳ひね郡ぐん置おけ楚すわえ國こく。次つぎ年ねん，廢はい楚すわえ王おう韓かん信しん，分ぶん其地為ため二に國こく：立だて劉りゅう交為ため楚すわえ王おう，以彭城ぐすく郡ぐん、東海とうかい郡ぐん、薛郡置おけ楚すわえ國こく；立りつ劉りゅう賈為ため荊王，以東いとう陽ひ郡ぐん、鄣郡、會かい稽郡置おけ荊國。景けい帝みかど三さん年ねん（前ぜん154年ねん），削そぎ楚すわえ國こく東海とうかい郡ぐん為ため漢かん郡ぐん，又また削そぎ趙ちょう國こく、膠にかわ西にし等とう國こく，引發了りょう七なな國こく之の亂みだれ。

武たけ帝みかど元もと鼎かなえ三さん年ねん（前ぜん114年ねん），分ふん東海とうかい郡ぐん南部なんぶ數すう縣けん置おけ泗水しすい國こく。成なり帝みかど元もと延のべ四よん年ねん（前ぜん9年ねん），東海とうかい郡ぐん治ち郯縣，屬ぞく徐じょ州しゅう刺史しし部ぶ，領りょう二に十じゅう縣けん、十じゅう八はち侯こう國こく。其轄境さかい大だい致相當とう於今山東さんとう省しょう臨沂市し大部おおぶ、江蘇ちぁんすー省しょう連れん雲くも港みなと市し全ぜん境さかい，以及徐じょ州しゅう市し東部とうぶ一帶いったい。平ひら帝みかど元始げんし二に年ねん（公おおやけ元もと2年ねん），東海とうかい郡ぐん有ゆう358414戶こ，1559357人にん。

又また《漢書かんしょ》王子おうじ侯こう表ひょう載の東海とうかい郡ぐん有ゆう辟土、東平とうへい、運平うんぺい、文成ふみなり、翟彭、東ひがし淮、淯、參まいり鬷、沂陵、江陽こうよう、藉陽、就鄉等とう侯ほう國こく，地ち望もち無む考こう。

西にし漢かん末まつ年ねん東海とうかい郡ぐん領りょう縣けん

縣けん名めい	縣けん治ち所在地しょざいち	始はじめ置おけ年代ねんだい	王おう莽改名かいめい	備註
郯縣	山東さんとう省しょう郯城縣けん郯國故こ城しろ遺のこ址し			故こ郯國。
蘭らん陵りょう縣けん	今こん該縣蘭らん陵りょう鎮西南せいなん	戰國せんごく楚すわえ	蘭らん東ひがし	荀子任にん縣令けんれい之の地ち
襄じょう賁縣	山東さんとう省しょう蘭らん陵りょう縣けん一帶いったい		章あきら信しん	曾析置おけ鳣侯國こく。
下しも邳縣	江蘇ちぁんすー省しょう邳州市し一帶いったい		閏うるう儉	有ゆう鐵てつ官かん。
良成よしなり侯こう國こく	江蘇ちぁんすー省しょう邳州市し一帶いったい		承うけたまわ翰	魯安王子おうじ侯こう國こく
平曲へいきょく縣けん	江蘇ちぁんすー省しょう連れん雲くも港みなと市し境さかい內		平ひら端はし
戚縣	山東さんとう省しょう微ほろ山縣やまがた，一說いっせつ在ざい今いま臨沂市し境さかい內
朐縣	江蘇ちぁんすー省しょう連れん雲くも港みなと市し市區しく	秦はた代だい		有ゆう鐵てつ官かん。
開陽かいよう縣けん	山東さんとう省しょう臨沂市し蘭山あららぎやま區く北きた沂河西にし		厭いや虜とりこ	故こ鄅國。原名げんめい啓けい陽ひ，避漢景けい帝みかど諱いみな改あらため開陽かいよう。
費ひ縣けん	山東さんとう省しょう費ひ縣けん縣けん城西じょうさい北きた		順じゅん從したがえ	都と尉じょう治ち所しょ。故こ魯國季き氏し邑。
利成としなり縣けん	山東さんとう省しょう臨沭縣けん蛟龍こうりょう鎮前、後こう利り城村じょうむら		流ながれ泉いずみ
海うみ西にし縣けん	江蘇ちぁんすー省しょう灌南縣けん一帶いったい		東海とうかい亭てい
蘭らん祺侯國こく	無む考こう		溥睦	魯安王子おうじ侯こう國こく
繒縣	山東さんとう省しょう蘭らん陵りょう縣けん一帶いったい		繒治	故こ繒國。
南成なんせい侯こう國こく	山東さんとう省しょう費ひ縣けん一帶いったい			城陽じょうよう共きょう王子おうじ侯こう國こく
山鄉さんごう侯こう國こく	無む考かんがえ，约在枣庄市し东北			魯孝王子おうじ侯こう國こく
建けん鄉きょう侯こう國こく	無む考こう			魯頃王子おうじ侯こう國こく
即そく丘おか縣けん	山東さんとう省しょう臨沂市し境さかい內		就信
祝しゅく其縣	江蘇ちぁんすー省しょう贛榆縣けん班はん莊そう鎮古城村じょうむら		猶なお亭ちん	有ゆう羽山はやま。
臨沂縣けん	山東さんとう省しょう臨沂市し蘭山あららぎやま區く白しろ沙すな埠鎮北きた
厚あつ丘おか縣けん	江蘇ちぁんすー省しょう沭陽縣けん一帶いったい		祝しゅく其亭	元始げんし三さん年ねん，分厚ぶあつ丘おか縣けん中鄉ちゅうごう置おけ義ぎ陽ひ侯こう國こく。
容よう丘おか侯こう國こく	江蘇ちぁんすー省しょう邳州市し一帶いったい			魯安王子おうじ侯こう國こく
東ひがし安やす侯こう國こく	江蘇ちぁんすー省しょう東海とうかい縣けん西北せいほく		業ごう亭てい	魯孝王子おうじ侯こう國こく
合ごう鄉ごう縣けん	約やく在ざい山東さんとう省しょう滕州市し山やま亭てい区く一帶いったい		合ごう聚
承うけたまわ縣けん	山東さんとう省しょう棗なつめ莊しょう市し一帶いったい		承うけたまわ治ち
建たて陽よう侯こう國こく	山東さんとう省しょう棗なつめ莊しょう市し薛城区く沙すな沟镇南みなみ常つね村むら一帶いったい		建たて力つとむ	魯孝王子おうじ侯こう國こく
曲きょく陽ひ縣けん	江蘇ちぁんすー省しょう沭陽縣けん一帶いったい		從したがえ羊ひつじ
司つかさ吾われ縣けん	江蘇ちぁんすー省しょう宿やど遷市宿やど豫よ區く一帶いったい		息いき吾われ
于鄉侯こう國こく	無む考こう			泗水しすい勤王きんのう子こ侯こう國こく
平曲へいきょく侯こう國こく	無む考こう		端はし平ひらた	廣陵こうりょう厲王侯こう國こく
都と陽ひ侯こう國こく	無む考こう			城陽じょうよう戴王子おうじ侯こう國こく
陰平かげひら侯こう國こく	枣庄市し峄城区く阴平镇			楚すわえ孝こう王子おうじ侯こう國こく
郚鄉侯こう國こく	無む考こう		徐じょ亭ちん	魯頃王子おうじ侯こう國こく
武たけ陽よう侯こう國こく	山東さんとう省しょう郯城縣けん一帶いったい，詳しょう址し無む考こう		弘ひろ亭てい	史ふみ丹に封ふう國こく。
新陽しんよう侯こう國こく	山やま东省枣庄市し薛城区く邹坞镇北安やす阳村北きた附近ふきん		博ひろし聚	魯頃王子おうじ侯こう國こく
建けん陵りょう侯こう國こく	今こん江蘇ちぁんすー省しょう新しん沂市一帶いったい，一說在今棗莊市		付づけ亭てい	魯孝王子おうじ侯こう國こく
昌あきら慮おもんばか侯こう國こく	山東さんとう省しょう滕州市し羊ひつじ庄しょう镇土城村じょうむら		慮おもんばか聚	魯孝王子おうじ侯こう國こく
都平みやこたい侯こう國こく	無む考こう			城陽じょうよう荒あら王子おうじ侯こう國こく

新しん莽、東ひがし漢かん

王おう莽改あらため東海とうかい郡ぐん為ため沂平郡ぐん。漢かん光武みつたけ帝みかど建たて武たけし十じゅう五ご年ねん（39年ねん），封ふう皇子おうじ劉りゅう陽よう為ため東海とうかい公こう，十じゅう七なな年ねん進すすむ爵為王おう，東海とうかい遂とげ為ため王國おうこく。建たて武たけし十じゅう九きゅう年ねん（43年ねん），立たて東海とうかい王おう劉りゅう陽よう為ため皇太子こうたいし，改名かいめい劉りゅう莊そう，並なみ改あらため封ふう原げん皇太子こうたいし劉りゅう彊つよし為ため東海とうかい王おう。二に十じゅう八はち年ねん（52年ねん），徙魯王おう劉りゅう興きょう為ため北きた海王かいおう，東海とうかい王おう劉りゅう彊つよし兼けん食しょく魯郡，東海とうかい國こく的てき都城みやこのじょう由よし郯縣遷往魯郡魯縣。東海とうかい王おう劉りゅう彊つよし遷都せんと魯郡後ご，多た次つぎ上書うわがき要求ようきゅう將はた東海とうかい郡ぐん歸還きかん朝廷ちょうてい。明あかり帝みかど永なが平ひらた中なか，劉りゅう彊つよし薨，其子劉りゅう政まさし繼立つぎたて，東海とうかい郡ぐん收おさむ歸き朝廷ちょうてい，改あらため魯郡為ため魯國。劉りゅう政まさし雖以魯國為ため封ふう國こく，但ただし王おう號ごう不ふ改あらため，仍為東海とうかい王おう。永なが平たいら十じゅう五ご年ねん（72年ねん），析東海とうかい郡ぐん之の下しも邳、曲きょく陽ひ、司つかさ吾われ、良成よしなり四よん縣けん與あずか臨淮郡ぐん數かず縣けん置おけ下しも邳國。順じゅん帝みかど永和えいわ五ご年ねん（140年ねん）東海とうかい郡ぐん領りょう十じゅう三さん縣けん：郯、蘭らん陵りょう、戚、朐、襄じょう賁、昌あきら慮おもんばか、承うけたまわ、陰平かげひら、利り城じょう、合ごう鄉きょう、祝しゅく其、厚あつ丘おか、贛榆。郯縣為ため東海とうかい郡ぐん治ち、徐じょ州しゅう州しゅう治ち。

獻けんじ帝みかど建たて安やすし三さん年ねん（198年ねん），析東海とうかい郡ぐん、琅邪郡ぐん、北海ほっかい郡ぐん之これ地ち置おけ昌あきら慮おもんばか郡ぐん、利り城ぐすく郡ぐん。十じゅう一いち年ねん，昌あきら慮おもんばか郡ぐん併入東海とうかい郡ぐん。建けん安やす十じゅう七なな年ねん（212年ねん），封ふう皇子おうじ劉りゅう敦あつし為ため東海とうかい王おう，復ふく置おけ東海とうかい國こく。此時魯國劉りゅう羨とも仍為東海とうかい王おう，出現しゅつげん了りょう兩個りゃんこ東海とうかい王おう並存へいそん的てき局面きょくめん，直ちょく至いたり曹魏代だい漢かん。

魏ぎ晉すすむ南北なんぼく朝あさ

魏たかし時どき省しょう東海とうかい郡ぐん贛榆縣けん。太ふとし和わ六ろく年ねん（232年ねん），封ふう文ぶん帝みかど子こ曹霖為ため東海とうかい王おう，置おけ東海とうかい國こく。晉すすむ復ふく置おけ東海とうかい郡ぐん。太ふと康やすし元年がんねん（280年ねん）復ふく置おけ贛榆縣けん。此時東海とうかい郡ぐん領りょう郯、祝しゅく其、朐、襄じょう賁、利り城じょう、贛榆、厚あつ丘おか、蘭らん陵りょう、承うけたまわ、昌あきら慮おもんばか、合ごう鄉きょう、戚，共きょう十じゅう二に縣けん。有ゆう11100戶こ。元康もとやす元年がんねん（291年ねん），分ふん東海とうかい置おけ蘭らん陵りょう郡ぐん。永えい嘉よしみ以後いご，東海とうかい郡ぐん沒ぼつ於後こう趙ちょう。晉すすむ安やす帝みかど時どき收おさむ復ふく淮北，復ふく置おけ東海とうかい。

南朝なんちょう宋そう明あきら帝みかど泰やすし始はじめ中なか，青あお、徐じょ二に州しゅう為ため北きた魏たかし攻おさむ佔，於贛榆縣僑置青あお州しゅう。泰たい始はじめ七なな年ねん（471），置おけ東海とうかい縣けん。又また析贛榆縣置おけ鬱うつ縣けん，立だて西海さいかい郡ぐん，屬ぞく青あお州しゅう。劉りゅう宋そう末すえ年ねん，東海とうかい郡ぐん領りょう襄じょう賁、贛榆二に縣けん，全ぜん郡ぐん有ゆう2411戶こ，13941人にん。又また於今江蘇ちぁんすー鎮江一帶いったい置おけ南みなみ東海とうかい郡ぐん，領りょう郯、祝しゅく其、襄じょう賁、利成としなり、西にし隰、丹に徒と、武たけ進すすむ等とう縣けん，屬ぞく南みなみ徐じょ州しゅう。南みなみ齊ひとし建たて元はじめ初はつ，於今江蘇ちぁんすー省しょう漣さざなみ水すい縣けん一帶いったい置おけ北きた東海とうかい郡ぐん，領りょう襄じょう賁、僮、下しも邳、厚あつ丘おか、曲きょく城じょう等とう縣けん，屬ぞく冀州（僑置）。

東あずま魏たかし武たけ定じょう七なな年ねん（549年ねん），得とく梁りょう青あお州しゅう北海ほっかい郡ぐん（僑置）之これ地ち，置おけ東海とうかい郡ぐん，領りょう贛榆、安やす流りゅう、廣こう饒にょう（梁りょう僑置）、下した密みつ（梁りょう僑置）四よん縣けん，有ゆう1242戶こ，5904人にん，屬ぞく海うみ州しゅう。武たけ定じょう八はち年ねん，置おけ郯郡，治ち郯縣，領りょう郯、臨沂、建けん陵りょう、歸かえり昌あきら四よん縣けん，屬ぞく東ひがし徐じょ州しゅう。北きた周あまね改あらため置おけ朐山郡ぐん。

隋ずい唐とう

隋ずい朝あさ開ひらき皇すめらぎ三さん年ねん（583年ねん）廢はい天下でんか諸しょ郡ぐん。大業おおわざ三さん年ねん（607年ねん）改あらため海うみ州しゅう為ため東海とうかい郡ぐん，治ち朐山縣けん，領りょう朐山、東海とうかい、漣さざなみ水すい、沭陽、懷ふところ仁じん五ご縣けん。唐とう武德ぶとく四よん年ねん（621年ねん），廢はい東海とうかい郡ぐん，置おけ海うみ州しゅう，領りょう朐山、龍りゅう沮、新しん樂らく、曲きょく陽ひ、沭陽、厚あつ丘おか、利り城じょう、懷ふところ仁じん等とう縣けん。天寶てんぽう元年がんねん（742年ねん），仍以海うみ州しゅう為ため東海とうかい郡ぐん，領りょう朐山、東海とうかい、沭陽、懷ふところ仁じん四よん縣けん，有ゆう28549戶こ，184009人にん。乾いぬい元はじめ元年がんねん（758年ねん），復ふく改あらため為ため海うみ州しゅう。

太守たいしゅ

東海とうかい太守たいしゅ

• □慶けい，秦はた末まつ東海とうかい守もり。
• 汲黯，字じ長ちょう孺，東ひがし郡ぐん濮陽人じん。武たけ帝みかど建たて元はじめ末すえ在任ざいにん。遷主しゅ爵都尉じょう。
• 黎はじむ扶，武たけ帝みかど時じ在任ざいにん。
• 魯賜，碭郡人ひと，武たけ帝みかど時じ在任ざいにん。
• 尹いん翁おう歸き，字じ子こ兄けい，河東かわとう平ひら陽ひ人じん。宣せん帝みかど地ち節ぶし中ちゅう在任ざいにん。元康もとやす元年がんねん（前ぜん65年ねん）遷右扶風。
• 韋宏，魯國鄒人。宣せん帝みかど時じ在任ざいにん。
• 馮立，字じ聖せい卿きょう，上うえ黨とう人ひと。馮奉世よ之子ゆきこ。成なり帝みかど時じ在任ざいにん。
• 金きむ參さん，漢かん哀あい帝みかど時じ在任ざいにん。
• 唐から俨，字じ整せい之の，北海ほっかい郡ぐん平たいら寿ひさし人ひと，北きた魏たかし献けんじ文ぶん帝みかど时在任ざいにん 约475年ねん。
• 裴宽（唐から玄げん宗むね天宝てんぽう年ねん间）

東海とうかい相しょう

• 鮑あわび永ひさし，字じ君くん長ちょう，上うえ黨とう屯たむろ留とめ人じん。東ひがし漢かん建たて武たけし十じゅう五ご年ねん（39年ねん）至いたり十じゅう六ろく年ねん任にん東海とうかい相しょう。
• 郭かく竟，真ま定じょう人じん。光武みつたけ帝みかど時じ在任ざいにん。
• 宗そう均ひとし，字じ叔庠，南陽なんよう安やす衆人しゅうじん。永なが平ひらた元年がんねん（58年ねん）至いたり五ご年ねん（62年ねん）在任ざいにん。
• 杜もり喬たかし，字じ叔榮，河かわ內林はやし慮おもんばか人ひと。順じゅん帝みかど時じ在任ざいにん。
• 桓□，南陽なんよう人じん，永壽ながとし元年がんねん（155年ねん）在任ざいにん。
• 黃き浮，汝なんじ南みなみ人ひと，桓帝延のべ熹中ちゅう在任ざいにん。
• 劉りゅう寬ひろし，字じ文ぶん饒にょう，弘ひろ農のう華はな陰かげ人ひと。延のべ熹末在任ざいにん。
• 韋著，字じ休きゅう明あきら，京きょう兆ちょう杜もり陵りょう人じん。靈れい帝みかど時じ在任ざいにん。
• 滿みつる□，山陽さんよう人ひと。熹平元年がんねん（172年ねん）在任ざいにん。
• 刁韙，字じ子こ榮さかえ，彭城人ひと。東ひがし漢かん末まつ在任ざいにん。
• 趙ちょう咨，字じ文ぶん楚すわえ，東ひがし郡ぐん人じん。靈れい帝みかど時じ在任ざいにん。
• 江こう沛，字じ周しゅう南みなみ，河かわ內修武人ぶじん。靈れい帝みかど時じ在任ざいにん。
• 鄐熙，東ひがし漢かん末まつ在任ざいにん。
• 汲廉，獻けんじ帝みかど初はつ平たいら三さん年ねん（192年ねん）在任ざいにん。
• 徐じょ璆，字じ孟はじめ平ひらめ，廣陵こうりょう人ひと。獻けんじ帝みかど時じ在任ざいにん。
• 任にん恭きょう，年代ねんだい無む考こう。
• 宥なだめ吾われ民みん，年代ねんだい無む考こう。
• 薛衍，年代ねんだい無む考こう。
• 青あお陽よう愔，年代ねんだい無む考こう。

注ちゅう

• 昌あきら豨，首しゅ任にん兼けん末まつ任にん昌あきら慮おもんばか郡ぐん太守たいしゅ，建けん安やす三さん年ねん臘月ろうげつ（199年初ねんしょ）至いたり十じゅう一いち年ねん（206年ねん）八はち月がつ在任ざいにん，死後しご該郡併入東海とうかい郡ぐん。

人物じんぶつ

• 王おう臧，東海とうかい蘭らん陵りょう人じん。從したがえ申さる公こう習《詩し》，武たけ帝みかど時じ為ため郎ろう中ちゅう令れい，後ご下獄げごく自殺じさつ。
• 繆生，東海とうかい蘭らん陵りょう人じん。從したがえ申さる公こう習《詩し》，官かん至いたり長ちょう沙すな內史。
• 褚大，東海とうかい蘭らん陵りょう人じん。從したがえ齊ひとし人じん胡えびす母はは生せい習《公おおやけ羊ひつじ傳でん》。官かん至いたり梁はり相しょう。
• 孟はじめ□，人稱にんしょう孟はじめ卿きょう，東海とうかい蘭らん陵りょう人じん。從したがえ嬴公習《春秋しゅんじゅう》，治ち《儀禮ぎれい》、《春秋しゅんじゅう》。
• 孟はじめ喜き，字じ長ちょう卿きょう，孟はじめ卿きょう之子ゆきこ，從したがえ田た王おう孫まご習《易えき》，為ため丞相じょうしょう掾じょう。
• 后きさき蒼あお，字じ近ちか君きみ，東海とうかい郯人。師し從したがえ夏なつ侯ほう始はじめ昌あきら、孟はじめ卿きょう，治ち《詩し》、《禮れい》，傳つて《后きさき氏し禮れい》。
• 疏廣，字じ仲なか翁おう，東海とうかい蘭らん陵りょう人じん。師し從したがえ孟はじめ卿きょう，傳つて《疏氏春秋しゅんじゅう》，官かん至いたり太子たいし太ふとし傅でん。
• 于定國こく，字じ曼倩，東海とうかい郯人。漢かん宣せん帝みかど時どき丞相じょうしょう。
• 東海とうかい孝たかし婦ふ，西にし漢かん東海とうかい郡ぐん人じん，侍さむらい奉たてまつ婆ばば婆ばば十じゅう多年たねん，被ひ誣處死し。于定國こく為ため其平反はん。
• 白光はっこう，字じ少子しょうし，儒生じゅせい。師し從したがえ孟はじめ喜き，為ため經學けいがく博士はかせ。
• 嚴いむ延のべ年ねん，字じ次じ卿きょう，東海とうかい下か邳人。漢かん宣せん帝みかど時じ為ため河南かなん太守たいしゅ。
• 嚴いむ彭祖，字じ公子こうし，東海とうかい下か邳人。師し從したがえ眭孟，習《公おおやけ羊ひつじ傳でん》，立だて“春秋しゅんじゅう嚴いむ氏し學がく”，官かん至いたり河南かなん太守たいしゅ。
• 翼つばさ奉たてまつ，字じ少しょう君きみ，東海とうかい下か邳人。師し從したがえ后きさき蒼あお，治ち《齊ひとし詩し》。漢かん元もと帝みかど時じ為ため諫大夫たいふ。
• 蕭しょう望もち之の，字じ長ちょう倩，東海とうかい蘭らん陵りょう人じん。師し從したがえ后きさき蒼あお。漢かん宣せん帝みかど時じ御ご史し大夫たいふ、前ぜん將軍しょうぐん。
• 匡ただし衡，字じ穉圭，東海とうかい承うけたまわ人ひと。師し從したがえ后きさき蒼あお。漢かん元もと帝みかど時どき丞相じょうしょう。
• 殷いん嘉よしみ，師し從したがえ京きょう房ぼう習易學がく。
• 發はつ福ぶく，師し從したがえ栗ぐり豐ゆたか習《韓かん詩し》。
• 薛宣，字じ贛君，東海とうかい郯人。漢かん成なり帝みかど時どき為ため御ご史し大夫たいふ、丞相じょうしょう。
• 申さる咸，漢かん哀あい帝みかど時給じきゅう事ごと中ちゅう。
• 毋將隆たかし，字じ君くん房ぼう，東海とうかい蘭らん陵りょう人じん，漢かん哀あい帝みかど時じ為ため京きょう兆ちょう尹いん。
• 毋將永ひさし，東海とうかい蘭らん陵りょう人じん。儒生じゅせい，從したがえ沛人高こう相しょう習《易えき經けい》。
• 王おう朗あきら，字じ景けい興きょう，東海とうかい郯人。三國みくに魏たかし司つかさ徒と。
• 王おう肅，字じ子こ雍，王おう朗子あきこ。三國みくに魏たかし經學けいがく家か，編へん有ゆう《孔子こうし家か語ご》。
• 糜竺，字じ子こ仲なか，東海とうかい朐人。三さん國こく蜀しょく漢かん將領しょうりょう。
• 何なに承うけたまわ天てん，東海とうかい郯人。劉りゅう宋そう時數じすう學がく家か，改定かいてい《元げん嘉よしみ曆れき》。官かん至いたり衡陽內史、著作ちょさく郎ろう。
• 徐じょ陵りょう，字じ孝こう穆きよし，東海とうかい郯人。南朝なんちょう梁はり、陳ひね之の際さい文學ぶんがく家か。

参まいり见

• 东海王おう

延伸えんしん阅读

[在ざい维基数すう据すえ编辑]

《漢書かんしょ/卷まき095》，出自しゅつじ班はん固かた《漢書かんしょ》

參考さんこう書目しょもく

1. 王おう先さき謙けん，《漢書かんしょ補注ほちゅう》，中華ちゅうか書しょ局きょく影印えいいん虛きょ受堂本ほん
2. 王おう先さき謙けん，《後こう漢書かんしょ集しゅう解かい》，中華ちゅうか書しょ局きょく影印えいいん虛きょ受堂本ほん
3. 《晉すすむ書しょ》，中華ちゅうか書しょ局きょく點てん校本こうほん
4. 《宋そう書しょ》，中華ちゅうか書しょ局きょく點てん校本こうほん
5. 《南みなみ齊ひとし書しょ》，中華ちゅうか書しょ局きょく點てん校本こうほん
6. 《魏ぎ書しょ》，中華ちゅうか書しょ局きょく點てん校本こうほん
7. 《隋ずい書しょ》，中華ちゅうか書しょ局きょく點てん校本こうほん
8. 《舊きゅう唐とう書しょ》，中華ちゅうか書しょ局きょく點てん校本こうほん
9. 《新しん唐とう書しょ》，中華ちゅうか書しょ局きょく點てん校本こうほん
10. 嚴いむ耕こう望もち，1947，《兩りょう漢かん太守たいしゅ刺史しし表ひょう》，上海しゃんはい，商務しょうむ印しるし書しょ館かん
11. 譚たん其驤等とう，1974，《中國ちゅうごく歷史れきし地圖ちず集しゅう》，北京ぺきん：中国ちゅうごく地ち图出版しゅっぱん社しゃ
12. 周しゅう振ふ鶴づる，1987，《西にし漢かん政せい區く地理ちり》，北京ぺきん：人民じんみん出版しゅっぱん社しゃ
13. 《水みず經けい注ちゅう》，1990，陳ひね橋きょう驛えき點てん校こう，上海しゃんはい：上海しゃんはい古こ籍せき出版しゅっぱん社しゃ
14. 李り曉あきら傑すぐる，1999，《東ひがし漢かん政せい區く地理ちり》，濟すみ南みなみ：山東さんとう教育きょういく出版しゅっぱん社しゃ
15. 周しゅう振ふ鶴づる，2006，《漢書かんしょ地理ちり志こころざし匯釋》，合ごう肥こえ，安徽あんき教育きょういく出版しゅっぱん社しゃ
16. 辛からし德勇とくゆう，《秦はた始はじめ皇すめらぎ三さん十じゅう六ろく郡ぐん新しん考こう》，載の于《文ぶん史し》2006年ねん第だい1期き