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{{Otheruses|日本 にっぽん の焼酎 しょうちゅう |韓国 かんこく 焼酎 しょうちゅう |ソジュ}}
{{出典 しゅってん の明記 めいき }}
[[File:Shochu 001.jpg|thumb|焼酎 しょうちゅう ]]
{{告知 こくち |議論 ぎろん |出典 しゅってん についての必要 ひつよう 性 せい と具体 ぐたい 的 てき な出典 しゅってん についての相談 そうだん }}
{{読 よ み仮名 がな |'''焼酎 しょうちゅう '''|しょうちゅう}}は、[[日本 にっぽん ]]の[[蒸留酒 じょうりゅうしゅ ]]<ref name=":0">[https://www.nta.go.jp/about/organization/tokyo/sake/abc/abc-shochu.htm 焼酎 しょうちゅう に関 かん するもの] - 国税庁 こくぜいちょう </ref><ref>{{Cite web|和書 わしょ |url=https://www.nomooo.jp/column/110292/|title=韓国 かんこく 焼酎 しょうちゅう 「ソジュ」と日本 にっぽん の焼酎 しょうちゅう の違 ちが いを徹底 てってい 解説 かいせつ !オススメ銘柄 めいがら も紹介 しょうかい |publisher=LIQUOR INNOVATION|accessdate=2021-04-03}}</ref>。原料 げんりょう の違 ちが いで、[[#米 べい 焼酎 しょうちゅう |米 べい 焼酎 しょうちゅう ]]・[[#麦 むぎ 焼酎 しょうちゅう |麦 むぎ 焼酎 しょうちゅう ]]・[[#芋 いも 焼酎 しょうちゅう |芋 いも 焼酎 しょうちゅう ]]・[[#黒糖 こくとう 焼酎 しょうちゅう |黒糖 こくとう 焼酎 しょうちゅう ]]・[[粕取 かすと り焼酎 しょうちゅう ]]・[[#そば焼酎 しょうちゅう |そば焼酎 しょうちゅう ]]・[[#栗 ぐり 焼酎 しょうちゅう |栗 ぐり 焼酎 しょうちゅう ]]・[[#泡盛 あわもり |泡盛 あわもり ]]など様々 さまざま な種類 しゅるい がある。
'''焼酎 しょうちゅう '''(しょうちゅう)とは[[酒 さけ ]]類 るい のうち[[蒸留酒 じょうりゅうしゅ ]]の一種 いっしゅ である。
日本 にっぽん で16世紀 せいき から製造 せいぞう され、1559年 ねん の[[大工 だいく ]]が残 のこ した[[落書 らくが き]]が最古 さいこ の記録 きろく とされている。17世紀 せいき 後半 こうはん より『[[童蒙 どうもう 酒造 しゅぞう 記 き ]]』といった文献 ぶんけん に残 のこ され、各地 かくち で製造 せいぞう された。[[南 みなみ 九州 きゅうしゅう ]]([[宮崎 みやざき 県 けん ]]・[[鹿児島 かごしま 県 けん ]]・[[熊本 くまもと 県 けん ]]南部 なんぶ )を中心 ちゅうしん に製造 せいぞう が盛 さか んである<ref name="fukumitsu">「{{Cite book|和書 わしょ |author=福満 ふくみつ 武雄 たけお |title=焼酎 しょうちゅう |year=1976|publisher=葦 あし 書房 しょぼう |page=30}}」によれば、1973年 ねん の本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう 生産 せいさん 量 りょう は鹿児島 かごしま 県 けん 、[[球磨 くま ]](熊本 くまもと 県 けん 南東 なんとう 部 ぶ )、宮崎 みやざき 県 けん で79%を占 し める。</ref>。また、[[長崎 ながさき 県 けん ]]の[[壱岐島 いきしま |壱岐 いき ]]、[[東京 とうきょう 都 と ]]の[[伊豆諸島 いずしょとう ]]、[[沖縄 おきなわ 県 けん ]]など、島嶼 とうしょ でも焼酎 しょうちゅう が製造 せいぞう されている<ref>{{Cite web|和書 わしょ |url=https://ikinokura.co.jp/|title=壱岐 いき の蔵 ぞう 酒造 しゅぞう |language=日本語 にほんご |accessdate=2022-07-02}}</ref><ref>{{Cite web|和書 わしょ |url=http://www.shimazake.com/|title=東京 とうきょう 七島 ななしま 酒造 しゅぞう 組合 くみあい |language=日本語 にほんご |accessdate=2008-06-26}}</ref>。現代 げんだい では海外 かいがい にも輸出 ゆしゅつ されている<ref name="毎日 まいにち 20191215">[https://mainichi.jp/articles/20191215/ddm/012/020/046000c 【世界 せかい 経済 けいざい 見 み て歩 ある き】ロンドン 国際 こくさい 酒類 しゅるい 品評 ひんぴょう 会 かい /焼酎 しょうちゅう の香 かお り 海越 かいごし え/メーカー攻勢 こうせい ニーズ開拓 かいたく ]『[[毎日新聞 まいにちしんぶん ]]』朝刊 ちょうかん 2019年 ねん 12月15日 にち (4面 めん 総合 そうごう )2019年 ねん 12月17日 にち 閲覧 えつらん </ref>。現代 げんだい の日本 にっぽん で製造 せいぞう される焼酎 しょうちゅう の[[アルコール度数 どすう ]]は25%が多 おお いが、[[第 だい 二 に 次 じ 世界 せかい 大戦 たいせん ]]直後 ちょくご に20%以下 いか の[[酒税 しゅぜい ]]率 りつ を低 ひく くして[[密造 みつぞう 酒 しゅ |密造 みつぞう 焼酎 しょうちゅう ]]の淘汰 とうた を図 はか る政策 せいさく をとった影響 えいきょう で20%の製品 せいひん もある<ref name="朝日 あさひ 20210717">[https://www.asahi.com/articles/DA3S14975009.html 【47都道府県 とどうふけん の謎 なぞ 】宮崎 みやざき にはなぜ20度 ど の焼酎 しょうちゅう があるの?/はじまりは密造 みつぞう 酒 しゅ 対策 たいさく 「生 せい (き)で飲 の む」文化 ぶんか にマッチ][[be (朝日新聞 あさひしんぶん )|『朝日新聞 あさひしんぶん 』土曜 どよう 朝刊 ちょうかん 別 べつ 刷 ず り「be」]]2021年 ねん 7月 がつ 17日 にち 4面 めん (同日 どうじつ 閲覧 えつらん )</ref>。
[[日本 にっぽん ]]国内 こくない では[[酒税 しゅぜい 法 ほう ]]によって種別 しゅべつ 基準 きじゅん が定 さだ められており、'''連続 れんぞく 蒸留 じょうりゅう しょうちゅう'''(旧 きゅう '''甲 かぶと 類 るい ''')と'''単式 たんしき 蒸留 じょうりゅう しょうちゅう'''(旧 きゅう '''乙 おつ 類 るい ''')に分 わ けられている(2006年 ねん 5月 がつ 1日 にち 酒税 しゅぜい 法 ほう 改正 かいせい による変更 へんこう )<ref name="syuzei">酒税 しゅぜい 法 ほう の条文 じょうぶん を参照 さんしょう 。</ref>。{{要 よう 出典 しゅってん 範囲 はんい |[[酒税 しゅぜい ]]が政策 せいさく 的 てき に安 やす くされたことで、大衆 たいしゅう 酒 しゅ として広 ひろ く飲用 いんよう されてきた歴史 れきし |政策 せいさく との因果 いんが 関係 かんけい がわかる出典 しゅってん が必要 ひつよう : 2008年 ねん 4月 がつ 7日 にち (月) げつ 16:57 (UTC))}}がある。
「'''酎'''」が2010年 ねん まで[[常用漢字 じょうようかんじ ]]に含 ふく まれていなかったため、法令 ほうれい その他 た の政府 せいふ 文書 ぶんしょ では「しょうちゅう」あるいは「しようちゆう」と[[平仮名 ひらがな ]]表記 ひょうき になっていた。
[[南 みなみ 九州 きゅうしゅう ]]を中心 ちゅうしん に醸造 じょうぞう が盛 さか んである<ref name="fukumitsu">「{{Cite book|和書 わしょ |author=福満 ふくみつ 武雄 たけお |title=焼酎 しょうちゅう |year=1976|publisher=葦 あし 書房 しょぼう |pages=30ページ}}」によれば、1973年 ねん の本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう 生産 せいさん 量 りょう は鹿児島 かごしま ・球磨 くま ・宮崎 みやざき で79%を占 し める。</ref>。酒類 しゅるい が腐 くさ 造 みやつこ しにくくなることを目的 もくてき にクエン酸 くえんさん を大量 たいりょう に出 だ す黒 くろ 麹菌 こうじきん を使用 しよう した醸造 じょうぞう 法 ほう が編 あ み出 だ された。また、クエン酸 くえんさん は蒸留 じょうりゅう すると除去 じょきょ 出来 でき ることから蒸留 じょうりゅう による酒類 しゅるい 生産 せいさん が行 おこな われ、同 どう 地域 ちいき で焼酎 しょうちゅう の醸造 じょうぞう が盛 さか んになった<ref name="imo" />。
かつては[[暑気 しょき 払 ばら い]]に飲 の まれていたことから、[[夏 なつ ]](三夏 みか )の[[季語 きご ]]である。
また、[[長崎 ながさき 県 けん ]][[壱岐 いき ]]や[[伊豆諸島 いずしょとう ]]など島嶼 とうしょ でも焼酎 しょうちゅう が醸造 じょうぞう されている<ref>{{Cite web|url=http://www.ikikko.jp/|title=壱岐 いき 焼酎 しょうちゅう 協業 きょうぎょう 組合 くみあい |language=日本語 にほんご |accessdate=2008-06-26}}</ref><ref>{{Cite web|url=http://www.shimazake.com/|title=東京 とうきょう 七島 ななしま 酒造 しゅぞう 組合 くみあい |language=日本語 にほんご |accessdate=2008-06-26}}</ref>。上記 じょうき の理由 りゆう に加 くわ え、{{要 よう 出典 しゅってん 範囲 はんい |アルコール分 ぶん の高 たか い焼酎 しょうちゅう は日本酒 にほんしゅ よりも少 すく ない容積 ようせき で貯蔵 ちょぞう でき、狭 せま い島 しま でも扱 あつか いやすいことが影響 えいきょう している|2008年 ねん 2月 がつ 12日 にち (火) か 12:46 (UTC)}}と考 かんが えられている。
== 定義 ていぎ ==
[[酒税 しゅぜい 法 ほう ]]では「[[アルコール]]含有 がんゆう 物 ぶつ を蒸留 じょうりゅう した酒類 しゅるい 」のうち、以下 いか の条件 じょうけん を満 み たす酒類 しゅるい を焼酎 しょうちゅう としている<ref name="syuzei"/>。
* 発芽 はつが した穀類 こくるい を使用 しよう していない
* [[シラカンバ|白樺 しらかんば ]]の炭 すみ などで濾過 ろか していない
* 蒸留 じょうりゅう 時 じ に別途 べっと 定 さだ められている物品 ぶっぴん 以外 いがい を添加 てんか しない
* アルコール度数 どすう が連続 れんぞく 式 しき で36度 ど 未満 みまん 、単式 たんしき で45度 ど 以下 いか を下回 したまわ る
== 歴史 れきし ==
== 歴史 れきし ==
[[Image:shochu-rakugaki.jpg|frame|left|郡山八幡 こおりやまはちまん 神社 じんじゃ の焼酎 しょうちゅう 落書 らくが き<ref name="washimo"/><ref name="fushigi"/>]]
[[File :shochu-rakugaki.jpg|frame|郡山八幡 こおりやまはちまん 神社 じんじゃ の焼酎 しょうちゅう 落書 らくが き<ref name="washimo"/><ref name="fushigi"/>]]
日本 にっぽん の焼酎 しょうちゅう の起源 きげん は正確 せいかく には分 わ かっていないが、比較的 ひかくてき 有力 ゆうりょく な説 せつ は、シャム(現在 げんざい の[[タイ王国 おうこく ]])の蒸留酒 じょうりゅうしゅ ラオロンが[[琉球 りゅうきゅう 諸島 しょとう |琉球 りゅうきゅう ]]経由 けいゆ でもたらされたとするものである{{Efn|ただし、泡盛 あわもり とラオロンでは製法 せいほう や麹菌 こうじきん に違 ちが いがあることが近年 きんねん 指摘 してき されている<ref name=":1" /><ref name=":2" />。}}<ref name=":1">{{Cite journal|和書 わしょ |author=浜田 はまだ 由 ゆかり 紀雄 としお |date=1992 |title=泡盛 あわもり の由来 ゆらい を訪 たず ねて |url=https://doi.org/10.6013/jbrewsocjapan1988.87.573 |journal=日本 にっぽん 醸造 じょうぞう 協会 きょうかい 誌 し |volume=87 |issue=8 |pages=573-577 |naid=130004305695 |doi=10.6013/jbrewsocjapan1988.87.573 |ISSN=0914-7314 |publisher=日本 にっぽん 醸造 じょうぞう 協会 きょうかい }}</ref><ref name=":2">{{Cite book|和書 わしょ |title=沖縄 おきなわ の歴史 れきし と文化 ぶんか |publisher=中央公論 ちゅうおうこうろん 新 しん 社 しゃ |isbn=4-12-100799-9|oclc=15658443|year=1986|author-link=外間 ほかま 守 もり 善 ぜん |edition=30版 はん |author=外間 ほかま 守 もり 善 ぜん |page=13}}</ref>。[[明 あきら ]]の陳 ちん 侃 ただし による『使 つかい 琉球 りゅうきゅう 録 ろく 』([[1534年 ねん ]])に「[[南蛮 なんばん ]](南 みなみ 番 ばん )酒 さけ 」のことが記 しる されており、この南蛮 なんばん 酒 しゅ は暹羅 しゃむ (タイ)から琉球 りゅうきゅう へもたらされたものであり、醸法は[[中国 ちゅうごく ]]の露 ろ 酒 しゅ であると記 しる されている<ref>{{Cite web|和書 わしょ
| url = http://manwe.lib.u-ryukyu.ac.jp/cgi-bin/disp-img.cgi?file=iha0160&page=36
| archiveurl = https://web.archive.org/web/20111124014241/http://manwe.lib.u-ryukyu.ac.jp/cgi-bin/disp-img.cgi?file=iha0160&page=36
| title = 陳 ちん 侃 ただし 使 つかい 録 ろく
| page = 36
| publisher = [[琉球大学 りゅうきゅうだいがく ]]附属 ふぞく 図書館 としょかん
| accessdate = 2009-6-26
| archivedate = 2011-11-24
| deadlinkdate = 2018年 ねん 6月 がつ 4日 にち
}}</ref>。露 ろ 酒 しゅ とは中国 ちゅうごく の蒸留酒 じょうりゅうしゅ のことである<ref>http://www.weblio.jp/content/%E9%9C%B2%E9%85%92</ref>。
日本 にっぽん 国内 こくない では文献 ぶんけん 記録 きろく で確認 かくにん できる限 かぎ り、少 すく なくとも[[16世紀 せいき ]]頃 ごろ から焼酎 しょうちゅう が造 つく られていたと見 み られている。例 たと えば[[1546年 ねん ]]に[[薩摩 さつま 国 こく ]]に上陸 じょうりく した[[ポルトガル]]の商人 しょうにん ジョルジェ・アルバレス([[フランシスコ・ザビエル]]に[[ヤジロウ]]を紹介 しょうかい し訪日 ほうにち を促 うなが した人物 じんぶつ )は、当時 とうじ の日本人 にっぽんじん が米 べい から作 つく る蒸留酒 じょうりゅうしゅ (原文 げんぶん ではorraqua;オラーカ=アラビア語 ご の[[アラック|アラク]]に由来 ゆらい する[[ポルトガル語 ご ]])を常 つね 飲 いん していたことを記録 きろく に残 のこ している<ref>{{Cite book|和書 わしょ
|author=岸野 きしの 久 ひさ |authorlink=岸野 きしの 久 ひさ
|year=1989
|title=西欧 せいおう 人 じん の日本 にっぽん 発見 はっけん -ザビエル来日 らいにち 前 ぜん 日本 にっぽん 情報 じょうほう の研究 けんきゅう -
|pages=65-74
|publisher=[[吉川弘文館 よしかわこうぶんかん ]]
|isbn=4-642-02630-4
}}</ref>。
また、鹿児島 かごしま 県 けん [[伊佐 いさ 市 し ]]の[[郡山八幡 こおりやまはちまん 神社 じんじゃ (伊佐 いさ 市 し )|郡山八幡 こおりやまはちまん 神社 じんじゃ ]]には、[[永 えい 禄 ろく ]]2年 ねん ([[1559年 ねん ]])に補修 ほしゅう が行 おこな われた際 さい に大工 だいく が残 のこ した「けちな座主 ざす (施主 せしゅ )で、一 いち 度 ど も焼酎 しょうちゅう をふるまってくれず、ガッカリした」という内容 ないよう の落書 らくが きが[[1954年 ねん ]]の解体 かいたい 修理 しゅうり で発見 はっけん されており、焼酎 しょうちゅう の飲用 いんよう と「焼酎 しょうちゅう 」の呼称 こしょう について日本 にっぽん 国内 こくない に残存 ざんそん する最 もっと も古 ふる い文章 ぶんしょう となっている<ref name="washimo">{{Cite web|和書 わしょ |author=ワシモ|year=2004|month=01|url=http://www.washimo-web.jp/Trip/Hachiman/hachiman.htm|title=『焼酎 しょうちゅう の落書 らくが き』のある神社 じんじゃ - 鹿児島 かごしま 県 けん 大口 おおぐち 市 し |work=旅行 りょこう 記 き |language=日本語 にほんご |accessdate=2007-01-21}}</ref><ref name="fushigi">{{Cite web|和書 わしょ
| author = 豊田 とよだ 謙二 けんじ
| url = http://www.kyuhaku.jp/roji/roji_to-01.html
| archiveurl = https://web.archive.org/web/20111124021622/http://www.kyuhaku.jp/roji/roji_to-01.html
| title = 世界 せかい の銘酒 めいしゅ 「焼酎 しょうちゅう 」、その五 いつ つの不思議 ふしぎ
| work = 焼酎 しょうちゅう と食 しょく のアンサンブル~九州 きゅうしゅう ・沖縄 おきなわ ~ 第 だい 一 いち 回 かい
| publisher = [[九州 きゅうしゅう 国立 こくりつ 博物館 はくぶつかん ]]
| language = 日本語 にほんご
| accessdate = 2008-04-10
| archivedate = 2011-11-24
| deadlinkdate = 2018年 ねん 6月 がつ 4日 にち
}}</ref>。
[[17世紀 せいき ]]後半 こうはん 以降 いこう 、『[[童蒙 どうもう 酒造 しゅぞう 記 き ]]』『[[にこにこぷん|万金 まんきん 産業 さんぎょう 袋 ぶくろ ]]』などいくつもの文書 ぶんしょ に焼酎 しょうちゅう の製造 せいぞう 法 ほう が記 しる されている。それらから当時 とうじ の焼酎 しょうちゅう は基本 きほん 的 てき に[[酒粕 さけかす ]]か変 へん 敗 はい 酒 しゅ (品質 ひんしつ 劣化 れっか した[[清酒 せいしゅ ]])を原料 げんりょう に、全国 ぜんこく 各地 かくち で作 つく られていたことが分 わ かる。また、[[#粕取 かすと り焼酎 しょうちゅう |粕 かす 取 と 焼酎 しょうちゅう ]](かす取 と り焼酎 しょうちゅう )作 づく りと[[稲作 いなさく ]]には密接 みっせつ な関係 かんけい があり、酒粕 さけかす は良 よ い[[肥料 ひりょう ]]となるが、そのままではアルコール濃度 のうど が高 たか く使 つか えないため、農民 のうみん たちは酒粕 さけかす を蒸留 じょうりゅう してアルコールを抽出 ちゅうしゅつ した後 のち に残 のこ った粕 かす を肥料 ひりょう にした<ref name="HigasiNishi">玉村 たまむら 豊 ゆたか 男 おとこ 編 へん 『焼酎 しょうちゅう 東 ひがし 回 まわ り西 にし 回 まわ り』[[紀伊國屋 きのくにや 書店 しょてん ]]、1999年 ねん 、ISBN 4877380671、p.236-241</ref>。
一方 いっぽう 、鹿児島 かごしま など日本酒 にほんしゅ 作 づく りに向 む かない地域 ちいき では、各 かく 家庭 かてい で米 べい や雑穀 ざっこく などを水 みず で仕込 しこ んだ醪 もろみ ([[もろみ]])を[[発酵 はっこう ]]させ蒸留 じょうりゅう した醪 もろみ 取 と 焼酎 しょうちゅう (もろみ取 と り焼酎 しょうちゅう )が作 つく られた。18世紀 せいき 以降 いこう 、[[サツマイモ]]の栽培 さいばい が盛 さか んになるとサツマイモと[[麹 こうじ ]]で醪 もろみ を作 つく った。醪 もろみ 取 と 焼酎 しょうちゅう は[[雑菌 ざっきん ]]の繁殖 はんしょく によって醪 もろみ が腐敗 ふはい するなどの難点 なんてん があったが、20世紀 せいき まで技術 ぎじゅつ 的 てき に改善 かいぜん されることはなかった<ref name="HigasiNishi"/>。
その初期 しょき から[[明治 めいじ |明治 めいじ 時代 じだい ]]中期 ちゅうき に至 いた るまでの焼酎 しょうちゅう は、製造 せいぞう に[[単式 たんしき 蒸留 じょうりゅう 器 き ]]を用 もち いており<ref name="fushigi"/>、現代 げんだい の法体 ほうたい 系 けい でいうところの「焼酎 しょうちゅう 乙 おつ 類 るい 」に限 かぎ られていたが、明治 めいじ 28年 ねん 頃 ごろ に[[イギリス]]から[[連続 れんぞく 式 しき 蒸留 じょうりゅう 機 き ]]が輸入 ゆにゅう され、高 こう 純度 じゅんど アルコールが安価 あんか に大量 たいりょう 生産 せいさん できるようになった<ref name="what">{{Cite web|和書 わしょ
| author = 日本 にっぽん 蒸留酒 じょうりゅうしゅ 酒造 しゅぞう 組合 くみあい ・甲 かぶと 類 るい 焼酎 しょうちゅう
| url = http://www.shochu.or.jp/whats/histry2.html
| archiveurl = https://web.archive.org/web/20050309073723/http://www.shochu.or.jp/whats/histry2.html
| title = 「甲 かぶと 類 るい 焼酎 しょうちゅう の歴史 れきし 」
| work = What's甲 かぶと 類 るい 焼酎 しょうちゅう
| language = 日本語 にほんご
| accessdate = 2008-04-10
| archivedate = 2005-03-09
| deadlinkdate = 2018年 ねん 6月 がつ 4日 にち
}}</ref>。
[[1910年 ねん |明治 めいじ 43年 ねん ]]に、連続 れんぞく 式 しき 蒸留 じょうりゅう 器 き で作 つく られた製品 せいひん を任意 にんい アルコール度数 どすう に和水 わすい したものを焼酎 しょうちゅう とすることが認 みと められ<ref name="HigasiNishi"/>、この製法 せいほう のものが「新式 しんしき 焼酎 しょうちゅう 」として広 ひろ まり<ref name="what"/>、対 たい して在来 ざいらい の焼酎 しょうちゅう は「旧式 きゅうしき 焼酎 しょうちゅう 」と呼 よ ばれるようになる<ref name="imo">{{Cite web|和書 わしょ
{{要 よう 出典 しゅってん 範囲 はんい |古 ふる くはその強 つよ い度数 どすう から「あらき酒 さけ 」、もしくは蒸留 じょうりゅう 器 き をも指 さ す「ランビキ(蘭 らん 引)」と呼 よ ばれた。英語 えいご ではarac(アラック)と言 い われ、東 ひがし アジア地域 ちいき に広 ひろ く見 み られる各種 かくしゅ 蒸留酒 じょうりゅうしゅ の総称 そうしょう となる。中国 ちゅうごく ・韓国 かんこく 語 ご では「燒酒 やけざけ 」と表記 ひょうき される。|2008年 ねん 2月 がつ 12日 にち (火) か 12:46 (UTC)}}
| title = 講演 こうえん 「本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう とは」
| format = PDF
| url = http://www.jrt.gr.jp/news/news056.pdf
| work = ニュースレター№56
| publisher = [http://www.jrt.gr.jp/ 日本 にっぽん いも類 るい 研究 けんきゅう 会 かい ]
| language = 日本語 にほんご
| date = 2006-06-16
| accessdate = 2008-04-10
}}</ref>。
[[大正 たいしょう |大正 たいしょう 時代 じだい ]]初期 しょき 、新式 しんしき 焼酎 しょうちゅう の流行 りゅうこう と清酒 せいしゅ の腐 くさ 造 みやつこ によって全国 ぜんこく 各地 かくち で醪 もろみ 取 と 焼酎 しょうちゅう が作 つく られるようになったため、南 みなみ 九州 きゅうしゅう の焼酎 しょうちゅう メーカーは市場 いちば を圧迫 あっぱく されていた。その一方 いっぽう で、近代 きんだい 焼酎 しょうちゅう の父 ちち と呼 よ ばれる[[河内 かわうち 源一郎 げんいちろう ]]は、南 みなみ 九州 きゅうしゅう での焼酎 しょうちゅう 製造 せいぞう の歩留 ぶど まりが悪 わる く味 あじ も良 よ くないのは、従来 じゅうらい から日本酒 にほんしゅ や焼酎 しょうちゅう 製造 せいぞう に使 つか われてる[[ニホンコウジカビ]](黄 き 麹 こうじ 、''Aspergillus oryzae'')が暑 あつ い南 みなみ 九州 きゅうしゅう の気候 きこう に合 あ ってないのではないかと考 かんが え、従来 じゅうらい 南 みなみ 九州 きゅうしゅう より暑 あつ い[[沖縄 おきなわ 県 けん |沖縄 おきなわ ]]での[[泡盛 あわもり ]]作 づく りで使 つか われており、明治 めいじ 34年 ねん に[[東京 とうきょう 帝国 ていこく 大学 だいがく ]]の乾 いぬい 環 たまき (いぬいたまき)によって初 はじ めて分離 ぶんり に成功 せいこう した<ref>[https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/229860 <8>黒 くろ 麹菌 こうじきん の役割 やくわり 発酵 はっこう 中 ちゅう の雑菌 ざっきん 繁殖 はんしょく 防 ふせ ぐ] Okinawa times</ref>、[[クエン酸 くえんさん ]]生産 せいさん 能 のう が高 たか く雑菌 ざっきん の繁殖 はんしょく を抑制 よくせい する[[アワモリコウジカビ]] (黒 くろ 麹 こうじ 、''Aspergillus luchuensis''、旧称 きゅうしょう ''Aspergillus awamori'')<ref>伊藤 いとう 清 きよし 「[https://doi.org/10.6013/jbrewsocjapan1988.95.635 焼酎 しょうちゅう 用 よう 麹菌 こうじきん の分子生物学 ぶんしせいぶつがく 的 てき 解析 かいせき ]」『日本 にっぽん 醸造 じょうぞう 協会 きょうかい 誌 し 』2000年 ねん 95巻 かん 9号 ごう pp.635-640, {{DOI|10.6013/jbrewsocjapan1988.95.635}}</ref>を取 と り寄 よ せ研究 けんきゅう を続 つづ け、明治 めいじ 43年 ねん にこの黒 くろ 麹 こうじ の変種 へんしゅ (旧称 きゅうしょう ''Aspergillus awamori'' var. kawachii)の分離 ぶんり 培養 ばいよう に成功 せいこう していた。各 かく 焼酎 しょうちゅう メーカはこの黒 くろ 麹 こうじ の変種 へんしゅ を本格 ほんかく 導入 どうにゅう し、二 に 度 ど 仕込 しこ み法 ほう によって質 しつ と収量 しゅうりょう の向上 こうじょう を図 はか ったことで、焼酎 しょうちゅう の製造 せいぞう の効率 こうりつ 化 か と品質 ひんしつ が飛躍 ひやく 的 てき に発展 はってん した。また大正 たいしょう 13年 ねん には黒 くろ 麹 こうじ から突然変異 とつぜんへんい した[[ブンブンたいむ|白 しろ 麹 こうじ ]](''Aspergillus luchuensis'' mut. kawachii、旧称 きゅうしょう ''Aspergillus kwachii'')の分離 ぶんり 培養 ばいよう にも成功 せいこう した。当初 とうしょ は評判 ひょうばん の良 よ い黒 くろ 麹 こうじ の変種 へんしゅ に押 お されて製 せい 麹 こうじ が難 むずか しい白 しろ 麹 こうじ の普及 ふきゅう は進 すす まなかったが、技術 ぎじゅつ の進歩 しんぽ により白 しろ 麹 こうじ の強力 きょうりょく な雑菌 ざっきん 抑制 よくせい 力 りょく と蔵 くら を黒 くろ く汚 よご さない点 てん が評価 ひょうか され、徐々 じょじょ に普及 ふきゅう し、近代 きんだい 焼酎 しょうちゅう の飛躍 ひやく 的 てき な発展 はってん につながった。河内 かわうち が生 う み出 だ した黒 くろ 麹 こうじ の変種 へんしゅ や白 しろ 麹 こうじ 、黄 き 麹 こうじ の改良 かいりょう 型 がた は、韓国 かんこく 焼酎 しょうちゅう ([[ソジュ]])や[[マッコリ]]の製造 せいぞう にも使 つか われるようになり、河内 かわうち の生 う みだした麹 こうじ は現代 げんだい のソジュやマッコリの製造 せいぞう の基礎 きそ ともなった<ref name = "kawauchih">[https://web.archive.org/web/20200507111950/https://www.kawauchi.co.jp/about/kawachi_genichiro.html 初代 しょだい 河内 かわうち 源一郎 げんいちろう (1883~1948)]河内 かわうち 菌 きん 本舗 ほんぽ </ref><ref name="HigasiNishi"/>。
{{要 よう 出典 しゅってん 範囲 はんい |日本 にっぽん 国内 こくない では文献 ぶんけん 記録 きろく で確認 かくにん できる限 かぎ り、少 すく なくとも[[16世紀 せいき ]]頃 ごろ から焼酎 しょうちゅう が造 つく られていたと見 み られている。例 たと えば1549年 ねん に[[薩摩 さつま 国 こく ]]に上陸 じょうりく した[[宣教師 せんきょうし ]][[フランシスコ・ザビエル]]は、当時 とうじ の日本人 にっぽんじん が蒸留酒 じょうりゅうしゅ を常 つね 飲 いん していたことを記録 きろく に残 のこ している。|2008年 ねん 2月 がつ 12日 にち (火) か 12:46 (UTC)}}
== 日本 にっぽん の酒税 しゅぜい 法 ほう の定義 ていぎ ==
また、[[鹿児島 かごしま 県 けん ]][[大口 おおぐち 市 し ]]の[[郡山八幡 こおりやまはちまん 神社 じんじゃ (大口 おおぐち 市 し )|郡山八幡 こおりやまはちまん 神社 じんじゃ ]]には、[[永 えい 禄 ろく ]]2年 ねん ([[1559年 ねん ]])に補修 ほしゅう が行 おこな われた際 さい に大工 だいく が残 のこ した「焼酎 しょうちゅう もおごってくれないけちな施主 せしゅ だ」という内容 ないよう の落書 らくが きが伝 つた わっており、焼酎 しょうちゅう の飲用 いんよう について日本 にっぽん 国内 こくない に残存 ざんそん する最 もっと も古 ふる い文献 ぶんけん となっている<ref name="washimo">{{Cite web|author=ワシモ|year=2004|month=01|url=http://www.washimo-web.jp/Trip/Hachiman/hachiman.htm|title=『焼酎 しょうちゅう の落書 らくが き』のある神社 じんじゃ - 鹿児島 かごしま 県 けん 大口 おおぐち 市 し |work=旅行 りょこう 記 き |language=日本語 にほんご |accessdate=2007-01-21}}</ref><ref name="fushigi">{{Cite web|author=豊田 とよだ 謙二 けんじ |url=http://www.kyuhaku.jp/roji/roji_to-01.html|title=世界 せかい の銘酒 めいしゅ 「焼酎 しょうちゅう 」、その五 いつ つの不思議 ふしぎ |work=焼酎 しょうちゅう と食 しょく のアンサンブル~九州 きゅうしゅう ・沖縄 おきなわ ~ 第 だい 一 いち 回 かい |pages=[[九州 きゅうしゅう 国立 こくりつ 博物館 はくぶつかん ]]|language=日本語 にほんご |accessdate=2008-04-10}}</ref>。
[[酒税 しゅぜい 法 ほう ]]では「アルコール含有 がんゆう 物 ぶつ を[[蒸留 じょうりゅう ]]した酒類 しゅるい 」のうち、以下 いか の条件 じょうけん を満 み たす酒類 しゅるい を焼酎 しょうちゅう としている<ref name="syuzei"/>。
* 発芽 はつが した穀類 こくるい を使用 しよう していない。([[ウイスキー]]との区別 くべつ )
*果実 かじつ ([[ナツメヤシ|なつめやし]]の実 み を除 のぞ く)を使用 しよう していない。([[ブランデー]]との区別 くべつ )
* [[シラカンバ|白樺 しらかんば ]]の[[木炭 もくたん |炭 すみ ]]などで[[濾過 ろか ]]していない。([[ウォッカ]]との区別 くべつ )
*砂糖 さとう 、糖蜜 とうみつ などを使用 しよう していない([[#黒糖 こくとう 焼酎 しょうちゅう |黒糖 こくとう 焼酎 しょうちゅう ]]を除 のぞ く)。([[ラム酒 しゅ |ラム]]との区別 くべつ )
*蒸留 じょうりゅう の際 さい 発生 はっせい するアルコールに他 た の物品 ぶっぴん の成分 せいぶん を浸出 しんしゅつ させていない。([[ジン (蒸留酒 じょうりゅうしゅ )|ジン]]との区別 くべつ )
* 蒸留 じょうりゅう 時 じ に別途 べっと 定 さだ められている物品 ぶっぴん 以外 いがい を添加 てんか しない。
* アルコール度数 どすう が連続 れんぞく 式 しき で36度 ど 未満 みまん 、単式 たんしき で45度 ど 以下 いか である。
[[酒税 しゅぜい 法 ほう ]]に原料 げんりょう 、製法 せいほう 等 とう の定義 ていぎ があり、[[アルコール]]度数 どすう は連続 れんぞく 式 しき 蒸留 じょうりゅう 焼酎 しょうちゅう で36度 ど 未満 みまん 、単式 たんしき 蒸留 じょうりゅう 焼酎 しょうちゅう (本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう )で45度 ど 以下 いか と定 さだ められている<ref name=":0" />。日本 にっぽん 国内 こくない では酒税 しゅぜい 法 ほう によって種別 しゅべつ 基準 きじゅん が定 さだ められており、'''連続 れんぞく 式 しき 蒸留 じょうりゅう 焼酎 しょうちゅう '''(旧 きゅう '''甲 かぶと 類 るい ''')と'''単式 たんしき 蒸留 じょうりゅう 焼酎 しょうちゅう '''(旧 きゅう '''乙 おつ 類 るい ''')に分 わ けられている(2006年 ねん 5月 がつ 1日 にち 酒税 しゅぜい 法 ほう 改正 かいせい による)<ref name="syuzei">酒税 しゅぜい 法 ほう 第 だい 3条 じょう 9項 こう および10項 こう 。</ref>。大衆 たいしゅう 酒 しゅ として広 ひろ く飲用 いんよう されてきた歴史 れきし があり<ref>{{Cite book|和書 わしょ |editor=斎藤 さいとう 隆 たかし |title=酒類 しゅるい ・清涼 せいりょう 飲料 いんりょう 業界 ぎょうかい |publisher=[[教育 きょういく 社 しゃ ]]|date=1990年 ねん |edition=第 だい 14刷 さつ (1996年 ねん )|isbn=4-315-51100-5|page=36}}<!--ノート『「冒頭 ぼうとう 」部分 ぶぶん 』参照 さんしょう --></ref>、[[酒税 しゅぜい ]]は政策 せいさく 的 てき に安 やす くされていた<ref>{{Cite web|和書 わしょ |author=国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん |authorlink=国立 こくりつ 国会図書館 こっかいとしょかん |date=1953年 ねん (昭和 しょうわ 28年 ねん )2月 がつ 17日 にち |url=https://kokkai.ndl.go.jp/#/detail?minId=101514629X01819530217|title=第 だい 015回 かい 国会 こっかい [[財政 ざいせい 金融 きんゆう 委員 いいん 会 かい |大蔵 おおくら 委員 いいん 会 かい ]] 第 だい 18号 ごう |work=[[参議院 さんぎいん ]]会議 かいぎ 録 ろく |language=日本語 にほんご |accessdate=2008-07-01|publisher=}}</ref><ref group="注釈 ちゅうしゃく ">[[ウイスキー]]やスピリッツなどの蒸留酒 じょうりゅうしゅ の酒税 しゅぜい が焼酎 しょうちゅう より高 たか く設定 せってい されていた当時 とうじ の税 ぜい 体系 たいけい は[[非 ひ 関税 かんぜい 障壁 しょうへき ]]であるとする[[洋酒 ようしゅ ]]生産 せいさん 国 こく による[[関税 かんぜい および貿易 ぼうえき に関 かん する一般 いっぱん 協定 きょうてい |GATT]]への提訴 ていそ において日本 にっぽん が[[敗訴 はいそ ]](1987年 ねん )したため、日本 にっぽん は[[消費 しょうひ 税 ぜい ]]導入 どうにゅう (1989年 ねん 4月 がつ )と同時 どうじ に酒税 しゅぜい 改訂 かいてい を行 おこな った。しかし措置 そち が不十分 ふじゅうぶん であるとする洋酒 ようしゅ 生産 せいさん 国 こく による[[世界 せかい 貿易 ぼうえき 機関 きかん |WTO]]へ同様 どうよう の提訴 ていそ により再度 さいど 日本 にっぽん が敗訴 はいそ (1996年 ねん )したため、日本 にっぽん は段階 だんかい 的 てき (1997年 ねん -2000年 ねん )に焼酎 しょうちゅう の酒税 しゅぜい を引 ひ き上 あ げた。参考 さんこう 文献 ぶんけん :{{Cite book|author=WANDS|title=月刊 げっかん WANDS 1996年 ねん 12月 がつ 号 ごう |url=http://www.wine.or.jp/wands/1996/12/index.html|accessdate=2008-07-08|publisher=ウォンズ パブリシング リミテッド|language=日本語 にほんご |chapter=日本 にっぽん 政府 せいふ の対応 たいおう に怒 いか りあらわ 欧米 おうべい の蒸留 じょうりゅう 蒲 がま 生産 せいさん 着 ぎ 代表 だいひょう 団 だん が来日 らいにち 、酒税 しゅぜい 法 ほう 改訂 かいてい を強 つよ く迫 せま る|chapterurl=http://www.wine.or.jp/wands/1996/12/mnews1.html}}、{{Cite web|和書 わしょ |author=Shibatani Tomohiro|url=http://www.shochu.jp/howto/define.htm|title=本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう の定義 ていぎ |work=本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう の楽 たの しみ|language=日本語 にほんご |accessdate=2008-07-08}}。</ref>。
その初期 しょき から明治 めいじ 時代 じだい 中期 ちゅうき に至 いた るまでの焼酎 しょうちゅう は、製造 せいぞう に単式 たんしき 蒸留 じょうりゅう 器 き を用 もち いており<ref name="fushigi"/>、現代 げんだい の法体 ほうたい 系 けい でいうところの「焼酎 しょうちゅう 乙 おつ 類 るい 」に限 かぎ られていたが、[[明治 めいじ 28年 ねん ]]頃 ごろ にイギリスから連続 れんぞく 式 しき 蒸留 じょうりゅう 機 き が輸入 ゆにゅう され、高 こう 純度 じゅんど アルコールが安価 あんか に大量 たいりょう 生産 せいさん できるようになった<ref name="what">{{Cite web|author=日本 にっぽん 蒸留酒 じょうりゅうしゅ 酒造 しゅぞう 組合 くみあい ・甲 かぶと 類 るい 焼酎 しょうちゅう |url=http://www.shochu.or.jp/whats/histry2.html|title=「甲 かぶと 類 るい 焼酎 しょうちゅう の歴史 れきし 」|work=What's甲 かぶと 類 るい 焼酎 しょうちゅう |language=日本語 にほんご |accessdate=2008-04-10}}</ref>。この製法 せいほう のものが「新式 しんしき 焼酎 しょうちゅう 」として広 ひろ まり<ref name="what"/>、対 たい して在来 ざいらい の焼酎 しょうちゅう は「旧式 きゅうしき 焼酎 しょうちゅう 」と呼 よ ばれるようになる<ref name="imo">{{cite web|author=[http://www.jrt.gr.jp/ 日本 にっぽん いも類 るい 研究 けんきゅう 会 かい ]
|title=講演 こうえん 「本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう とは」|format=[[Image:Icons-mini-file_acrobat.gif]]{{PDFlink}}|url=http://www.jrt.gr.jp/news/news056.pdf|work=ニュースレター№56|language=日本語 にほんご |date=2006-06-16|accessdate = 2008-04-10}}</ref>。
その後 ご 、酒税 しゅぜい 法 ほう で「新式 しんしき 焼酎 しょうちゅう 」にあたる「'''焼酎 しょうちゅう 甲 かぶと 類 るい '''」と、在来 ざいらい 焼酎 しょうちゅう にあたる「'''焼酎 しょうちゅう 乙 おつ 類 るい '''」の区分 くぶん が制定 せいてい された<ref name="syuzei"/>。
酒税 しゅぜい 法 ほう で「新式 しんしき 焼酎 しょうちゅう 」にあたる「'''焼酎 しょうちゅう 甲 かぶと 類 るい '''」と、在来 ざいらい 焼酎 しょうちゅう にあたる「'''焼酎 しょうちゅう 乙 おつ 類 るい '''」の区分 くぶん が制定 せいてい され、後 のち にそれぞれ「連続 れんぞく 式 しき 蒸留 じょうりゅう しょうちゅう」「単式 たんしき 蒸留 じょうりゅう しょうちゅう」と名称 めいしょう 変更 へんこう された<ref name="syuzei"/>。
[[File:Woodstill5.jpg|thumb|単式 たんしき 蒸留 じょうりゅう 器 き (鹿児島 かごしま 県 けん )]]
== 甲 かぶと 類 るい と乙 おつ 類 るい ==
= == 連続 れんぞく 式 しき 蒸留 じょうりゅう 焼酎 しょうちゅう (焼酎 しょうちゅう 甲 かぶと 類 るい ) = ==
一般 いっぱん に[[廃 はい 糖蜜 とうみつ ]]や[[酒粕 さけかす ]]などを原料 げんりょう とした発酵 はっこう 液 えき をもとに、[[連続 れんぞく 式 しき 蒸留 じょうりゅう 器 き ]]で蒸留 じょうりゅう して高 こう 純度 じゅんど [[エタノール]]を生成 せいせい し、これに加水 かすい したものである<ref name="syuzei"/>。
=== 連続 れんぞく 蒸留 じょうりゅう 焼酎 しょうちゅう (焼酎 しょうちゅう 甲 かぶと 類 るい ) ===
一般 いっぱん に[[糖蜜 とうみつ ]]等 とう を原料 げんりょう とした発酵 はっこう 液 えき をもとに、連続 れんぞく 蒸留 じょうりゅう 器 き で蒸留 じょうりゅう して高 こう 純度 じゅんど [[エチルアルコール]]を生成 せいせい し、これに加水 かすい したものである<ref name="syuzei"/>。
日本 にっぽん の税法 ぜいほう 上 じょう はアルコール度数 どすう '''36%'''未満 みまん <ref name="syuzei"/>。製法 せいほう 上 じょう 、何 なん 度 ど も蒸留 じょうりゅう を行 おこな うため、[[アルコール (食品 しょくひん )|アルコール]]純度 じゅんど が高 たか くなり、原料 げんりょう 本来 ほんらい の風味 ふうみ が失 うしな われるため、味覚 みかく の個性 こせい は薄 うす い<ref name="imo"/><ref name="nichiginkagoshima"/>。また、甲 かぶと 類 るい の範囲 はんい にてブレンド、熟成 じゅくせい 、蒸留 じょうりゅう 回数 かいすう 、蒸留 じょうりゅう 機 き 、加水 かすい 種類 しゅるい 、原料 げんりょう 、等 とう で変化 へんか をつけることによって、ある程度 ていど の特徴 とくちょう 的 てき な風味 ふうみ を持 も つものも存在 そんざい する<ref>例 れい として、[http://www.takarashuzo.co.jp/products/shochu/jun/index.html 宝 たから 焼酎 しょうちゅう 「純 じゅん 」(ブレンド、熟成 じゅくせい 、蒸留 じょうりゅう 方法 ほうほう ・回数 かいすう 、等 ひとし )]、[http://www.sapporobeer.jp/shochu/triangle/triangle/index.html サッポロ「トライアングル」(原料 げんりょう 、ブレンド、等 ひとし )]、[http://www.asahibeer.co.jp/products/shochu/newtype/sazan/ アサヒ「SAZAN(サザン)」][http://www.asahibeer.co.jp/avp/dev_18/2.html (蒸溜 じょうりゅう 機 き 、等 ひとし )]、[http://www.grand-bleu.jp/grand/index.html 合同酒精 ごうどうしゅせい 「グランブルー」(加水 かすい 種類 しゅるい 、等 ひとし )] などがある。</ref>。
日本 にっぽん の税法 ぜいほう 上 じょう はアルコール度数 どすう '''36%'''未満 みまん <ref name="syuzei"/>。製法 せいほう 上 じょう 、何 なん 度 ど も蒸留 じょうりゅう を行 おこな うため、[[アルコール (食品 しょくひん )|アルコール]]純度 じゅんど が高 たか くなり、原料 げんりょう 本来 ほんらい の風味 ふうみ が失 うしな われるため、味覚 みかく の個性 こせい は薄 うす い<ref name="imo"/><ref name="nichiginkagoshima"/>。甲 かぶと 類 るい に該当 がいとう する 範囲 はんい 内 うち にてブレンド、熟成 じゅくせい 、蒸留 じょうりゅう 回数 かいすう 、蒸留 じょうりゅう 機 き 、加水 かすい 種類 しゅるい 、原料 げんりょう 、等 とう で変化 へんか をつけることによって、ある程度 ていど の特徴 とくちょう 的 てき な風味 ふうみ を持 も つものも存在 そんざい する<ref group="注釈 ちゅうしゃく " >市販 しはん 製品 せいひん の例 れい として[http://www.takarashuzo.co.jp/products/shochu/jun/index.html 宝 たから 焼酎 しょうちゅう 「純 じゅん 」(ブレンド、熟成 じゅくせい 、蒸留 じょうりゅう 方法 ほうほう ・回数 かいすう 、等 ひとし )]、[http://www.sapporobeer.jp/shochu/triangle/triangle/index.html サッポロ「トライアングル」(原料 げんりょう 、ブレンド、等 ひとし )]、[http://www.asahibeer.co.jp/products/shochu/newtype/sazan/ アサヒ「SAZAN(サザン)」][http://www.asahibeer.co.jp/avp/dev_18/2.html (蒸溜 じょうりゅう 機 き 、等 ひとし )]、[http://www.grand-bleu.jp/grand/index.html 合同酒精 ごうどうしゅせい 「グランブルー」(加水 かすい 種類 しゅるい 、等 ひとし )] などがある。</ref>。
{{要 よう 出典 しゅってん 範囲 はんい |低 てい コスト<!--<ref name="goto">{{Cite web|author=後藤 ごとう 康浩 やすひろ |date=2004-05-07|url=http://www.nikkei.co.jp/neteye5/goto/20040503n7753000_03.html|title=お酒 さけ 勢力 せいりょく 図 ず に見 み る製造 せいぞう 業 ぎょう のしたたかさ|work=NETアイ プロの視点 してん |language=日本語 にほんご |accessdate=2008-04-11}}</ref>-->での大量 たいりょう 生産 せいさん <!--<ref name="what"/>-->に適 てき するため、大手 おおて 企業 きぎょう によって量産 りょうさん され、それらの販売 はんばい シェアが高 たか い状況 じょうきょう となっている<!--<ref name="mizuho">{{Cite web|author=堀 ほり 千 せん 珠 たま |date=2005-12-12|url=http://www.mizuhocbk.co.jp/pdf/industry/mif_40.pdf|title=日本 にっぽん の大手 おおて 酒 しゅ 類 るい メーカーの特徴 とくちょう とグローバルな再編 さいへん への対応 たいおう |format=[[Image:Icons-mini-file_acrobat.gif]]{{PDFlink}}|work=Mizuho Industry Focus Vol.40 グローバルな再編 さいへん が進 すす む世界 せかい の酒類 しゅるい 業界 ぎょうかい |language=日本語 にほんご |accessdate=2008-04-11}}</ref>-->|コメントアウトしている出典 しゅってん だと不十分 ふじゅうぶん :2008年 ねん 4月 がつ 22日 にち (火) か 22:45 (UTC)}}。手 て を加 くわ えて飲 の まれることもあり、[[チューハイ]]などのベースや、[[リキュール]]の材料 ざいりょう 、或 ある いはカクテル作 さく りの際 さい に用 もち いられたり、[[ジン (蒸留酒 じょうりゅうしゅ )|ジン]]・[[ウォッカ]]などの代 だい 用品 ようひん として使用 しよう されることもある。[[梅酒 うめしゅ ]]などの果実 かじつ 酒 さけ づくりに用 もち いられる「ホワイトリカー」もこの甲 かぶと 類 るい 焼酎 しょうちゅう である。[[眞 ま 露 ろ |JINRO]]に代表 だいひょう される甘味 あまみ の強 つよ い[[大韓民国 だいかんみんこく |韓国 かんこく ]]焼酎 しょうちゅう が盛 さか んに輸入 ゆにゅう され<ref name="sakehakusyo">{{Cite web|author=山田 やまだ 聡 さとし 昭 あきら |date=2004-02-25|url=http://sakebunka.sub.jp/column/sakehakusyo/archives/000075.html|title=焼酎 しょうちゅう の1割 わり 占 し める韓国 かんこく 焼酎 しょうちゅう |work=サラリーマン酒 しゅ 白書 はくしょ |language=日本語 にほんご |accessdate=2008-04-11}}</ref>、これも日本 にっぽん の税法 ぜいほう 上 じょう では焼酎 しょうちゅう 甲 かぶと 類 るい に区分 くぶん されている。
低 てい コストでの大量 たいりょう 生産 せいさん に適 てき するため、大手 おおて 企業 きぎょう によって量産 りょうさん され、それらの販売 はんばい シェアが高 たか い状況 じょうきょう となっている<ref>{{Cite web|和書 わしょ |author=[http://www.fgn.jp/mpac/index.html Mpac] |coauthors =[https://www.fuji -keizai.co.jp/report/index.html?keyword=110607806 『2007年 ねん 食品 しょくひん マーケティング便覧 びんらん No.2』]([[富士 ふじ 経済 けいざい ]] 2006年 ねん 10月刊 げっかん )|date=2006 |url=http://www.fgn .jp/mpac/sample /__datas__ /102060008201 .html |title=焼酎 しょうちゅう 甲 かぶと 類 るい |work=富士 ふじ グローバルネットワーク |language=日本語 にほんご |accessdate=2008-12 -07 }}</ref>。手 て を加 くわ えて飲 の まれることもあり、[[チューハイ]]などのベースや、[[リキュール]]の材料 ざいりょう 、或 ある いは[[ カクテル]]づく りの際 さい に用 もち いられたり、[[ジン (蒸留酒 じょうりゅうしゅ )|ジン]]・[[ウォッカ]]などの代 だい 用品 ようひん として使用 しよう されたりす ることもある。[[梅酒 うめしゅ ]]などの[[ 果実 かじつ 酒 しゅ ]] づくりに用 もち いられる「[[ ホワイトリカー]] 」もこの甲 かぶと 類 るい 焼酎 しょうちゅう である。
税法 ぜいほう 上 じょう では「連続 れんぞく 式 しき 蒸留 じょうりゅう 焼酎 しょうちゅう 」表記 ひょうき の代 か わりに「ホワイトリカー(1)」と表記 ひょうき することも認 みと められる<ref name="syuzei"/>。
税法 ぜいほう 上 じょう では「連続 れんぞく 式 しき 蒸留 じょうりゅう 焼酎 しょうちゅう 」表記 ひょうき の代 か わりに「ホワイトリカー(1)」と表記 ひょうき することも認 みと められる<ref name="syuzei"/>。
=== 単式 たんしき 蒸留 じょうりゅう 焼酎 しょうちゅう (焼酎 しょうちゅう 乙 おつ 類 るい ) ===
=== 単式 たんしき 蒸留 じょうりゅう 焼酎 しょうちゅう (焼酎 しょうちゅう 乙 おつ 類 るい ) ===
[[米 べい ]]、[[ムギ|麦 むぎ ]]などを原料 げんりょう とし、単式 たんしき 蒸留 じょうりゅう 器 き で蒸留 じょうりゅう して作 さく る焼酎 しょうちゅう である<ref name="syuzei"/>。
[[米 べい ]]、[[ムギ|麦 むぎ ]]などを原料 げんりょう とし、単式 たんしき 蒸留 じょうりゅう 器 き で蒸留 じょうりゅう して造 みやつこ る焼酎 しょうちゅう である<ref name="syuzei"/>。
日本 にっぽん の税法 ぜいほう 上 じょう はアルコール度数 どすう '''45%'''以下 いか <ref name="syuzei"/>。1回 かい のみの蒸留 じょうりゅう のため、原料 げんりょう 本来 ほんらい の風味 ふうみ や[[うま味 み |旨 うま み]]成分 せいぶん が生 い きていることが特徴 とくちょう である<ref name="imo"/><ref name="nichiginkagoshima"/><ref name="fu-mi">{{Cite web|author=[[日本酒 にほんしゅ 造 づくり 組合 くみあい 中央 ちゅうおう 会 かい ]]|url=http://www.japansake.or.jp/honkaku/about/all/index.html|title=風味 ふうみ について|work=本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう と泡盛 あわもり って何 なに ?|language=日本語 にほんご |accessdate=2008-04-10}}</ref><ref name="meisyu">{{Cite web|author=[http://222.146.7.29/index.php 日本 にっぽん 名門 めいもん 酒 しゅ 会 かい ]|url=http://222.146.7.29/modules/xfsection/article.php?articleid=93#02|title=単式 たんしき 蒸留 じょうりゅう (たんしきじょうりゅう)|work=◆本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう ・泡盛 あわもり ◆ 造 つく りのポイント|language=日本語 にほんご |accessdate=2008-04-10}}</ref>。[[南 みなみ 九州 きゅうしゅう ]]地方 ちほう が特産 とくさん 地 ち として有名 ゆうめい <ref name="fukumitsu"/>。
日本 にっぽん の税法 ぜいほう 上 じょう はアルコール度数 どすう '''45%'''以下 いか <ref name="syuzei"/>。基本 きほん 的 てき に 1回 かい のみの蒸留 じょうりゅう のため、原料 げんりょう 本来 ほんらい の風味 ふうみ や[[うま味 み |旨 うま み]]成分 せいぶん が生 い きていることが特徴 とくちょう である<ref name="imo"/><ref name="nichiginkagoshima"/><ref name="fu-mi">{{Cite web|和書 わしょ |author=[[日本酒 にほんしゅ 造 づくり 組合 くみあい 中央 ちゅうおう 会 かい ]]|url=http://www.japansake.or.jp/honkaku/about/all/index.html|title=風味 ふうみ について|work=本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう と泡盛 あわもり って何 なに ?|language=日本語 にほんご |accessdate=2008-04-10}}</ref><ref name="meisyu">{{Cite web|和書 わしょ
| url = http://222.146.7.29/modules/xfsection/article .php?articleid=93#02
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| title = 単式 たんしき 蒸留 じょうりゅう (たんしきじょうりゅう)
| work = ◆本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう ・泡盛 あわもり ◆ 基礎 きそ 知識 ちしき :造 つく りのポイント
| publisher = [http://www.meimonshu.jp/ 日本 にっぽん 名門 めいもん 酒 しゅ 会 かい ]
| language = 日本語 にほんご
| accessdate = 2018 -6 -5
| archivedate = 2007-8-8
}}</ref>。[[南 みなみ 九州 きゅうしゅう ]]地方 ちほう が特産 とくさん 地 ち として有名 ゆうめい <ref name="fukumitsu"/>。
製造 せいぞう 法 ほう の流 なが れは以下 いか の通 とお りである<ref name="process">{{Cite web|author=Shibatani Tomohiro|url=http://homepage3.nifty.com/japanspirits/howto/process.htm|title=本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう の製造 せいぞう 工程 こうてい |work=本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう の楽 たの しみ|language=日本語 にほんご |accessdate=2008-02-19}}</ref>。
製造 せいぞう 法 ほう の流 なが れは以下 いか の通 とお りである<ref name="process">{{Cite web|和書 わしょ |author=Shibatani Tomohiro|url=http://www .shochu .jp /howto/process.htm|title=本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう の製造 せいぞう 工程 こうてい |work=本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう の楽 たの しみ|language=日本語 にほんご |accessdate=2008-02-19}}</ref>。
# 元 もと の原材料 げんざいりょう (多 おお くの場合 ばあい は米 べい ないしは麦 むぎ )へこうじ菌 きん を生 は やし、[[麹 こうじ ]]をつくる。
# 元 もと の原材料 げんざいりょう (多 おお くの場合 ばあい は米 べい ないしは麦 むぎ )へ麹 こうじ 菌 きん を生 は やし、[[麹 こうじ ]]をつくる。
# 麹 こうじ をタンクや甕 う (かめ)で発酵 はっこう させ、[[もろみ]]を作 さく る(一 いち 次 じ 発酵 はっこう )。
# タンクや[[ 甕 う ]]に麹 こうじ と水 みず 、酵母 こうぼ を加 くわ えて一 いち 次 じ 仕込 しこ みを行 おこな い、5日間 にちかん ほど 発酵 はっこう させて [[もろみ]]を造 みやつこ る(一 いち 次 じ もろみ )。
# 一 いち 次 じ 発酵 はっこう させたもろみの中 なか へ原 はら 材 ざい 料 りょう を投入 とうにゅう させ、発酵 はっこう させる(二 に 次 じ 発酵 はっこう )。このとき投入 とうにゅう した原 はら 材 ざい 料 りょう が焼酎 しょうちゅう の主 あるじ 要 よう 原 はら 材 ざい 料 りょう として表記 ひょうき されることになる。二 に 次 じ 発酵 はっこう として[[サツマイモ]]を投入 とうにゅう すれば「芋 いも 焼酎 しょうちゅう 」となる。
# 一 いち 次 じ もろみの中 なか へ主 あるじ 原料 げんりょう (掛 かけ 原料 げんりょう )と水 みず を加 くわ え2次 じ 仕込 しこ みを行 おこな い 、8 - 10日間 にちかん 発酵 はっこう させる(二 に 次 じ もろみ )。このとき投入 とうにゅう した主 あるじ 原料 げんりょう で 焼酎 しょうちゅう の冠 かんむり 表示 ひょうじ ができる。主 しゅ 原料 げんりょう に[[サツマイモ]]を使 つか うと 「芋 いも 焼酎 しょうちゅう 」となる。
# アルコールが生成 せいせい された発酵 はっこう 液 えき を蒸留 じょうりゅう する。
# アルコールが生成 せいせい された2次 じ もろみ を蒸留 じょうりゅう する。
近年 きんねん 、蒸留 じょうりゅう 時 じ に蒸留 じょうりゅう 機内 きない の気圧 きあつ を低下 ていか させる'''減圧 げんあつ 蒸留 じょうりゅう '''と呼 よ ばれる手法 しゅほう が導入 どうにゅう された。これに対 たい して、蒸留 じょうりゅう 機内 きない を減圧 げんあつ しない伝統 でんとう 的 てき な蒸留 じょうりゅう を'''常 つね 圧 あつ 蒸留 じょうりゅう '''と呼 よ ぶ。減圧 げんあつ 蒸留 じょうりゅう では蒸留 じょうりゅう 機内 きない のエタノールの沸点 ふってん 温度 おんど が低下 ていか し、低温 ていおん での蒸留 じょうりゅう が行 おこな われるため、[[フーゼル油 ゆ ]]などの成分 せいぶん をあまり含 ふく まず雑 ざつ 味 あじ の少 すく ない蒸留 じょうりゅう 液 えき を得 え る。一方 いっぽう 、常 つね 圧 あつ 蒸留 じょうりゅう ではフーゼル油 ゆ などを含 ふく む、クセの強 つよ い豊 ゆた かな風味 ふうみ の蒸留 じょうりゅう 液 えき を得 え る<ref>[http://www.nakano-group.co.jp/shochu_sprits/joryu_shosai.htm 蒸留 じょうりゅう 詳細 しょうさい ] [[中野 なかの BC]](2010年 ねん 2月 がつ 14日 にち 閲覧 えつらん )</ref>。
{{要 よう 出典 しゅってん 範囲 はんい |蒸留 じょうりゅう 直後 ちょくご の焼酎 しょうちゅう は角 かく のある味 あじ わいであるため、一般 いっぱん 的 てき には蒸留 じょうりゅう 後 ご の原酒 げんしゅ を数ヶ月 すうかげつ ~数 すう 年 ねん の間 あいだ 寝 ね かせてまろやかにし、アルコール度数 どすう を調整 ちょうせい したのち出荷 しゅっか される。ステンレスやホーロー製 せい のタンクで寝 ね かせることが多 おお いが、[[伊豆諸島 いずしょとう ]]などでは樫 かし 樽 だる で貯蔵 ちょぞう する例 れい も見 み られる。一方 いっぽう 「焼酎 しょうちゅう ヌーボー」などと称 しょう し、蒸留 じょうりゅう 後 ご 寝 ね かせることなく出荷 しゅっか される例 れい もある。|2008年 ねん 2月 がつ 12日 にち (火) か 12:51 (UTC)}}
産地 さんち の南 みなみ 九州 きゅうしゅう では、お湯 ゆ 割 わ りで飲 の まれる事 こと が多 おお い<ref name="imo"/><ref name="neage">{{Cite web
産地 さんち の南 みなみ 九州 きゅうしゅう では、お湯 ゆ 割 わ りで飲 の まれること が多 おお い<ref name="imo"/><ref name="neage">{{Cite web|和書 わしょ
|author=永吉 ながよし 孝 たかし |url=http://www.syochu-tok.com/neagetok-minamikyusyu.html|title=値上 ねあ げ後 ご の鹿児島 かごしま 県 けん 市場 いちば 、ロック・水割 みずわ りが若者 わかもの で増加 ぞうか /お湯 ゆ 割 わり 推進 すいしん し混和 こんわ 対策 たいさく |work=<特集 とくしゅう >値上 ねあ げで市場 いちば はどう変 か わる|language=日本語 にほんご |accessdate=2008-06-26}}</ref>。焼酎 しょうちゅう のお湯 ゆ 割 わ りは、酒杯 しゅはい に先 さき に湯 ゆ を入 い れ、後 ご から焼酎 しょうちゅう を静 しず かに加 くわ えることによって、対流 たいりゅう が発生 はっせい し自然 しぜん に混 ま ざる状態 じょうたい となる<ref name="imo"/>。こだわる人 ひと は先 さき に焼酎 しょうちゅう と水 みず を合 あ わせておき、一 いち 日 にち もしくは数日 すうじつ おいて馴染 なじ ませたものを黒 くろ ぢょか等 とう の酒 さけ 器 き にて燗 かん をして飲 の むこともある<ref name="imo"/><ref>{{Cite web|author=日経 にっけい BP セカンドステージ|url=http://www.nikkeibp.co.jp/style/secondstage/kaiteki/kodawari_071221_2.html|title=芋 いも 焼酎 しょうちゅう の名 めい 脇役 わきやく 「黒 くろ ぢょか」|work=大人 おとな のこだわり|language=日本語 にほんご |accessdate=2008-04-11}}</ref>。
|author=永吉 ながよし 孝 たかし |url=http://www.syochu-tok.com/neagetok-minamikyusyu.html|title=値上 ねあ げ後 ご の鹿児島 かごしま 県 けん 市場 いちば 、ロック・水割 みずわ りが若者 わかもの で増加 ぞうか /お湯 ゆ 割 わり 推進 すいしん し混和 こんわ 対策 たいさく |work=<特集 とくしゅう >値上 ねあ げで市場 いちば はどう変 か わる|language=日本語 にほんご |accessdate=2008-06-26|deadlink=2019-12-31 }}</ref>。お湯 ゆ 割 わ りは、酒杯 しゅはい に先 さき に湯 ゆ を入 い れ、後 ご から焼酎 しょうちゅう を静 しず かに加 くわ えて作 さく る。 こうする と[[ 対流 たいりゅう ]] が発生 はっせい し、 自然 しぜん に混 ま ざった 状態 じょうたい となる<ref name="imo"/>。先 さき に焼酎 しょうちゅう と水 みず を合 あ わせておき、一 いち 日 にち もしくは数日 すうじつ おいて馴染 なじ ませたものを黒 くろ [[千代 ちよ 香 かおり | ぢょか]] 等 ひとし の[[ 酒 さけ 器 き ]] にて[[燗酒 かんざけ | 燗 かん ]] をして飲 の むこともある<ref name="imo"/><ref>{{Cite web|和書 わしょ
| author = 日経 にっけい BP セカンドステージ
| url = http://www.nikkeibp.co.jp/style/secondstage/kaiteki/kodawari_071221_2.html
| archiveurl = https://web.archive.org/web/20080124160934/http://www.nikkeibp.co.jp/style/secondstage/kaiteki/kodawari_071221_2.html
| title = 芋 いも 焼酎 しょうちゅう の名 めい 脇役 わきやく 「黒 くろ ぢょか」
| work = 大人 おとな のこだわり
| language = 日本語 にほんご
| accessdate = 2008-04-11
| archivedate = 2008-01-24
| deadlinkdate = 2018年 ねん 6月 がつ 4日 にち
}}</ref>。
[[酒税 しゅぜい 法 ほう |旧 きゅう 酒税 しゅぜい 法 ほう ]]が制定 せいてい された[[1940年 ねん ]]以来 いらい 、単式 たんしき 蒸留 じょうりゅう 焼酎 しょうちゅう (乙種 おつしゅ )は酒税 しゅぜい の保全 ほぜん や過当 かとう 競争 きょうそう 防止 ぼうし 等 とう の理由 りゆう にて[[ムギ|麦 むぎ ]]・[[米 べい ]]・[[サツマイモ|さつまいも]]・[[ソバ|そば]]の主要 しゅよう 4品種 ひんしゅ については新規 しんき 製造 せいぞう [[免許 めんきょ ]]を認 みと めない方針 ほうしん によって<ref>{{Cite web|和書 わしょ
税法 ぜいほう 上 じょう では「単式 たんしき 蒸留 じょうりゅう 焼酎 しょうちゅう 」表記 ひょうき の代 か わりに「焼酎 しょうちゅう 乙 おつ 類 るい 」「ホワイトリカー(2)」と表記 ひょうき することも認 みと められている。また、後述 こうじゅつ するように、焼酎 しょうちゅう 甲 かぶと 類 るい に対 たい して劣 おと るという誤解 ごかい を避 さ けるために「'''本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう '''」という呼称 こしょう も用 もち いられる<ref name="syuzei"/>。
| url = http://www.kyushu01.com/01/0602/0602-122.html
| archiveurl = https://web.archive.org/web/20071117133200/http://www.kyushu01.com/01/0602/0602-122.html
| title = 焼酎 しょうちゅう 特集 とくしゅう /これからが正念場 しょうねんば メーカー間 あいだ の生 い き残 のこ りをかけた戦 たたか いがスタート(122ページ)
| work = 『月刊 げっかん 財界 ざいかい 九州 きゅうしゅう 』2006年 ねん 2月 がつ 号 ごう
| publisher = 財界 ざいかい 九州 きゅうしゅう 社 しゃ
| language = 日本語 にほんご
| accessdate = 2008-07-03
| archivedate = 2007-11-17
| deadlinkdate = 2018年 ねん 6月 がつ 5日 にち
}}</ref><!-- 2018年 ねん 6月 がつ 4日 にち コメントアウト
※リンク切 き れですが、アーカイブ ( https://web.archive.org/web/20111124020102/http://www3.boj.or.jp/kagoshima/data/note/n0802.pdf ) を見 み ると、
日本銀行 にっぽんぎんこう 鹿児島 かごしま 支店 してん による「焼酎 しょうちゅう ブームのその先 さき にあるものは!? : ~ 今回 こんかい の焼酎 しょうちゅう ブームの特徴 とくちょう ~」ですので、URL転記 てんき ミスと思 おも われます。
<ref>{{cite web|author=首相 しゅしょう 官邸 かんてい |authorlink=総理 そうり 大臣 だいじん 官邸 かんてい |title=地域 ちいき の特産 とくさん 物 ぶつ を利用 りよう した乙 おつ 類 るい 焼酎 しょうちゅう の免許 めんきょ の付与 ふよ に関 かん しさつまいもを認可 にんか の対象 たいしょう とする緩和 かんわ 。|format=[[Image:Icons-mini-file_acrobat.gif]]{{PDFlink}}|url=http://www3.boj.or.jp/kagoshima/data/note/n0802.pdf|language=日本語 にほんご |work=財務省 ざいむしょう (特区 とっく )|accessdate=2008-07-01}}</ref>
-->、製造 せいぞう の新規 しんき 参入 さんにゅう ができない状態 じょうたい が長 なが らく続 つづ いていたが、[[聖域 せいいき なき構造 こうぞう 改革 かいかく |構造 こうぞう 改革 かいかく ]]の一環 いっかん として[[国税庁 こくぜいちょう ]]が2005年 ねん に[[規制 きせい 緩和 かんわ ]]の見解 けんかい を示 しめ し、一部 いちぶ 地域 ちいき ・条件 じょうけん 付 つ きながら2006年 ねん 以降 いこう に新規 しんき 免許 めんきょ が認 みと められる事 こと となった<ref name="jyokai051121">{{Cite web|和書 わしょ
| author = 醸界タイムス
| date = 2005-11-21
| url = http://www.jyokai.com/archives/2005/11/post_470.html
| archiveurl = https://web.archive.org/web/20080211235119/http://www.jyokai.com/archives/2005/11/post_470.html
| title = 焼酎 しょうちゅう 乙 おつ 類 るい 製造 せいぞう 免許 めんきょ 緩和 かんわ へ 65年 ねん ぶりに解禁 かいきん 原料 げんりょう は地域 ちいき 特産 とくさん の米 べい 、麦 むぎ などで
| work = 醸界タイムスWEB版 ばん
| language = 日本語 にほんご
| accessdate = 2008-07-01
| archivedate = 2008-02-11
| deadlinkdate = 2018年 ねん 6月 がつ 5日 にち
}}</ref>。
税法 ぜいほう 上 じょう では「単式 たんしき 蒸留 じょうりゅう 焼酎 しょうちゅう 」表記 ひょうき の代 か わりに「焼酎 しょうちゅう 乙 おつ 類 るい 」「ホワイトリカー(2)」と表記 ひょうき することも認 みと められている。また、後述 こうじゅつ するように、焼酎 しょうちゅう 甲 かぶと 類 るい に対 たい して劣 おと るという誤解 ごかい を避 さ けるために[[本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう ]]という呼称 こしょう も用 もち いられる<ref name="syuzei"/>。
近年 きんねん では、原料 げんりょう に[[コーンスターチ]]などを用 もち いた低 てい 価格 かかく の乙 おつ 類 るい 焼酎 しょうちゅう <ref group="注釈 ちゅうしゃく ">宮崎 みやざき 県 けん の[[都城 みやこのじょう 酒造 しゅぞう ]]「[[がぶがぶ君 きみ ]]」など。</ref>、(果実 かじつ 酒 しゅ 用 よう の)乙 おつ 類 るい の「ホワイトリカー」<ref group="注釈 ちゅうしゃく ">宮崎 みやざき 県 けん の都城 みやこのじょう 酒造 しゅぞう 「ホワイトリカー(2)」(商品 しょうひん 名 めい と税法 ぜいほう 上 じょう の表記 ひょうき が同 おな じ)、淵田 ふちた 酒造 しゅぞう 所 しょ 「ホワイトリカーフチダ」など。</ref>も登場 とうじょう している。
==== 未 み 納税 のうぜい 移出 いしゅつ ====
==== 未 み 納税 のうぜい 移出 いしゅつ ====
単式 たんしき 蒸留 じょうりゅう 焼酎 しょうちゅう の世界 せかい では'''未 み 納税 のうぜい 移出 いしゅつ '''<ref name="dic07ma">{{Cite web|author=Shibatani Tomohiro|url=http://homepage3.nifty.com/japanspirits/dic/07ma.htm|title=本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう 用語 ようご 集 しゅう |work=本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう の楽 たの しみ|language=日本語 にほんご |accessdate=2008-02-19}}</ref>、いわゆる「桶 おけ 買 か い」「桶 おけ 売 う り」という制度 せいど がよく使 つか われている。これは同一 どういつ の酒類 しゅるい 製造 せいぞう 免許 めんきょ をもつ事業 じぎょう 者 しゃ 同士 どうし で生産 せいさん した酒類 しゅるい をやり取 と りする場合 ばあい には酒税 しゅぜい がかからないという制度 せいど を利用 りよう したもので、清酒 せいしゅ の世界 せかい でもよく行 おこな われている。単式 たんしき 蒸留 じょうりゅう 焼酎 しょうちゅう 業界 ぎょうかい では大分 おおいた 県 けん の大手 おおて 麦 むぎ 焼酎 しょうちゅう メーカーが鹿児島 かごしま や宮崎 みやざき の芋 いも 焼酎 しょうちゅう メーカーの閑散 かんさん 期 き に麦 むぎ 焼酎 しょうちゅう の生産 せいさん を委託 いたく することが多 おお い。
単式 たんしき 蒸留 じょうりゅう 焼酎 しょうちゅう の世界 せかい では'''未 み 納税 のうぜい 移出 いしゅつ '''<ref name="dic07ma">{{Cite web|和書 わしょ |author=Shibatani Tomohiro|url=http://www .shochu .jp /dic/07ma.htm|title=本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう 用語 ようご 集 しゅう |work=本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう の楽 たの しみ|language=日本語 にほんご |accessdate=2008-02-19}}</ref>、いわゆる「桶 おけ 買 か い」「桶 おけ 売 う り」という制度 せいど がよく使 つか われている。これは同一 どういつ の酒類 しゅるい 製造 せいぞう 免許 めんきょ をもつ事業 じぎょう 者 しゃ 同士 どうし で生産 せいさん した酒類 しゅるい をやり取 と りする場合 ばあい には酒税 しゅぜい がかからないという制度 せいど を利用 りよう したもので、清酒 せいしゅ の世界 せかい でもよく行 おこな われている。単式 たんしき 蒸留 じょうりゅう 焼酎 しょうちゅう 業界 ぎょうかい では[[ 大分 おおいた 県 けん ]] の大手 おおて 麦 むぎ 焼酎 しょうちゅう メーカーが鹿児島 かごしま や宮崎 みやざき の芋 いも 焼酎 しょうちゅう メーカーの閑散 かんさん 期 き に麦 むぎ 焼酎 しょうちゅう の生産 せいさん を委託 いたく することが多 おお い。
この制度 せいど があるため、単式 たんしき 蒸留 じょうりゅう 焼酎 しょうちゅう 製造 せいぞう メーカーの統計 とうけい を見 み ると生産 せいさん 量 りょう と出荷 しゅっか 量 りょう と実際 じっさい にそのメーカーのブランドで販売 はんばい された量 りょう が異 こと なっていることがある。このことから国税庁 こくぜいちょう の資料 しりょう では出荷 しゅっか 量 りょう や生産 せいさん 量 りょう ではなく、あくまで税金 ぜいきん がかかる出荷 しゅっか をした場合 ばあい の数量 すうりょう 、すなわち課税 かぜい 移出 いしゅつ 数量 すうりょう で統計 とうけい を管理 かんり している。マスメディアなどで「出荷 しゅっか 量 りょう 」という場合 ばあい には未 み 納税 のうぜい 移出 いしゅつ 数量 すうりょう を含 ふく んだ「実 じつ 出荷 しゅっか 量 りょう 」と未 み 納税 のうぜい 移出 いしゅつ 数量 すうりょう を除 のぞ いた「課税 かぜい 移出 いしゅつ 数量 すうりょう 」を混同 こんどう して報道 ほうどう しているケースがあるので注意 ちゅうい が必要 ひつよう である。
この制度 せいど があるため、単式 たんしき 蒸留 じょうりゅう 焼酎 しょうちゅう 製造 せいぞう メーカーの統計 とうけい を見 み ると生産 せいさん 量 りょう と出荷 しゅっか 量 りょう と実際 じっさい にそのメーカーのブランドで販売 はんばい された量 りょう が異 こと なっていることがある。このことから国税庁 こくぜいちょう の資料 しりょう では出荷 しゅっか 量 りょう や生産 せいさん 量 りょう ではなく、あくまで税金 ぜいきん がかかる出荷 しゅっか をした場合 ばあい の数量 すうりょう 、すなわち課税 かぜい 移出 いしゅつ 数量 すうりょう で統計 とうけい を管理 かんり している。マスメディアなどで「出荷 しゅっか 量 りょう 」という場合 ばあい には未 み 納税 のうぜい 移出 いしゅつ 数量 すうりょう を含 ふく んだ「実 じつ 出荷 しゅっか 量 りょう 」と未 み 納税 のうぜい 移出 いしゅつ 数量 すうりょう を除 のぞ いた「課税 かぜい 移出 いしゅつ 数量 すうりょう 」を混同 こんどう して報道 ほうどう しているケースがあるので注意 ちゅうい が必要 ひつよう である。
66行 ぎょう 目 め :
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甲 かぶと 類 るい と乙 おつ 類 るい を混和 こんわ したものである。甲 かぶと 類 るい と乙 おつ 類 るい のどちらが多 おお いかで呼 よ び名 な が異 こと なる。乙 おつ 類 るい を50%以上 いじょう 95%未満 みまん 混和 こんわ したものを「乙甲 めりかり 混和 こんわ 焼酎 しょうちゅう 」、乙 おつ 類 るい を5%以上 いじょう 50%未満 みまん 混和 こんわ したものを「甲乙 こうおつ 混和 こんわ 焼酎 しょうちゅう 」と呼 よ ぶ<ref name="syuzei"/>。
甲 かぶと 類 るい と乙 おつ 類 るい を混和 こんわ したものである。甲 かぶと 類 るい と乙 おつ 類 るい のどちらが多 おお いかで呼 よ び名 な が異 こと なる。乙 おつ 類 るい を50%以上 いじょう 95%未満 みまん 混和 こんわ したものを「乙甲 めりかり 混和 こんわ 焼酎 しょうちゅう 」、乙 おつ 類 るい を5%以上 いじょう 50%未満 みまん 混和 こんわ したものを「甲乙 こうおつ 混和 こんわ 焼酎 しょうちゅう 」と呼 よ ぶ<ref name="syuzei"/>。
以前 いぜん は本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう と紛 まぎ らわしい表示 ひょうじ がされたり、混和 こんわ 率 りつ などの情報 じょうほう が表示 ひょうじ されなかった商品 しょうひん もあったが、業界 ぎょうかい 内 ない で混和 こんわ 焼酎 しょうちゅう の表示 ひょうじ に関 かん する自主 じしゅ 基準 きじゅん を設 もう けて、2005年 ねん (平成 へいせい 17年 ねん )1月 がつ 1日 にち から実施 じっし している<ref name="konwa">{{Cite web|author=[[日本酒 にほんしゅ 造 づくり 組合 くみあい 中央 ちゅうおう 会 かい ]]|url=http://www.japansake.or.jp/honkaku/about/all/index.html|title=混和 こんわ 焼酎 しょうちゅう について|work=本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう と泡盛 あわもり って何 なに ?|language=日本語 にほんご |accessdate=2008-04-08}}</ref><ref name="jisyo">{{Cite web|author=亀井 かめい 肇 はじめ |url=http://dic.yahoo.co.jp/newword?ref=1&index=2005000120|title=混和 こんわ 焼酎 しょうちゅう (こんわしょうちゅう)|work=[[Yahoo!辞書 じしょ ]]|language=日本語 にほんご |date=2005-03-01|accessdate=2008-04-08}}</ref>。
以前 いぜん は本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう と紛 まぎ らわしい表示 ひょうじ がされたり、混和 こんわ 率 りつ などの情報 じょうほう が表示 ひょうじ されなかった商品 しょうひん もあったが、業界 ぎょうかい 内 ない で混和 こんわ 焼酎 しょうちゅう の表示 ひょうじ に関 かん する自主 じしゅ 基準 きじゅん を設 もう けて、2005年 ねん (平成 へいせい 17年 ねん )1月 がつ 1日 にち から実施 じっし している<ref name="konwa">{{Cite web|和書 わしょ |author=日本 にっぽん 酒造 しゅぞう 組合 くみあい 中央 ちゅうおう 会 かい |url=http://www.japansake.or.jp/honkaku/about/all/index.html|title=混和 こんわ 焼酎 しょうちゅう について|work=本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう と泡盛 あわもり って何 なに ?|language=日本語 にほんご |accessdate=2008-04-08}}</ref><ref name="jisyo">{{Cite web|和書 わしょ |author=亀井 かめい 肇 はじめ |url=http://dic.yahoo.co.jp/newword?ref=1&index=2005000120|title=混和 こんわ 焼酎 しょうちゅう (こんわしょうちゅう)|work=[[Yahoo!辞書 じしょ ]]|language=日本語 にほんご |date=2005-03-01|accessdate=2008-04-08}}</ref>。
==== 乙甲 めりかり 混和 こんわ 焼酎 しょうちゅう ====
==== 乙甲 めりかり 混和 こんわ 焼酎 しょうちゅう ====
{{出典 しゅってん の明記 めいき S}}乙 おつ 類 るい 100%では匂 にお いが強 つよ いなどの理由 りゆう で飲 の みにくいと敬遠 けいえん されることがあるため、これらを和 やわ らげるために用 もち いられる。飲 の みやすさへの志向 しこう が強 つよ い。
{{出典 しゅってん の明記 めいき |section=1|date=2008年 ねん 2月 がつ }}乙 おつ 類 るい 100%では匂 にお いが強 つよ いなどの理由 りゆう で飲 の みにくいと敬遠 けいえん されることがあるため、これらを和 やわ らげるために用 もち いられる。飲 の みやすさへの志向 しこう が強 つよ い。三 さん 種類 しゅるい 以上 いじょう の酒 さけ を混和 こんわ することもある 。
==== 甲乙 こうおつ 混和 こんわ 焼酎 しょうちゅう ====
==== 甲乙 こうおつ 混和 こんわ 焼酎 しょうちゅう ====
{{出典 しゅってん の明記 めいき S}}安価 あんか な甲 かぶと 類 るい の利点 りてん を活 い かしながら、乙 おつ 類 るい の風味 ふうみ を加 くわ えることで安価 あんか で風味 ふうみ のある製品 せいひん を作 つく ることができる。価格 かかく への志向 しこう が強 つよ い。
{{出典 しゅってん の明記 めいき |section=1|date=2008年 ねん 2月 がつ }}安価 あんか な甲 かぶと 類 るい の利点 りてん を活 い かしながら、乙 おつ 類 るい の風味 ふうみ を加 くわ えることで安価 あんか で風味 ふうみ のある製品 せいひん を作 つく ることができる。価格 かかく への志向 しこう が強 つよ い大手 おおて メーカーから多 おお くの銘柄 めいがら が出荷 しゅっか され、1800ml、900ml、200mlなどのパックが店頭 てんとう に並 なら んでいる 。
=== その他 た の焼酎 しょうちゅう ===
=== その他 た の焼酎 しょうちゅう ===
上記 じょうき の焼酎 しょうちゅう のほか、近年 きんねん は日本 にっぽん 各地 かくち で様々 さまざま な原料 げんりょう を利用 りよう した焼酎 しょうちゅう が造 つく られている<ref name="gotouchi">{{Cite web|author=[[アサヒビール]]|coauthors=橋口 はしぐち 孝司 たかし |url=http://www.asahibeer.co.jp/enjoy/shochu/column/yomo_008.html|title=第 だい 八 はち 夜 や 南 みなみ から北 きた へ… 日本 にっぽん 全国 ぜんこく に広 ひろ がるご当地 とうち 焼酎 しょうちゅう の魅力 みりょく 其 そ の二 に |work=焼酎 しょうちゅう よもやま話 ばなし |language=日本語 にほんご |accessdate=2008-06-26}}</ref>。{{要 よう 出典 しゅってん 範囲 はんい |通常 つうじょう と変 か わった材料 ざいりょう を用 もち いたとする焼酎 しょうちゅう の多 おお くは、地域 ちいき おこしなどを目的 もくてき として人目 ひとめ を引 ひ く物珍 ものめずら しさが前面 ぜんめん に出 だ される傾向 けいこう が強 つよ く、焼酎 しょうちゅう 全体 ぜんたい のカテゴリーの中 なか では傍流 ぼうりゅう に留 とど まっている|2008年 ねん 6月 がつ 26日 ひ (木) もく 01:12 (UTC)}}。
上記 じょうき の焼酎 しょうちゅう のほか、近年 きんねん は日本 にっぽん 各地 かくち で様々 さまざま な原料 げんりょう を利用 りよう した焼酎 しょうちゅう が造 つく られている<ref name="gotouchi">{{Cite web|和書 わしょ |author=[[アサヒビール]]|coauthors=橋口 はしぐち 孝司 たかし |url=http://www.asahibeer.co.jp/enjoy/shochu/column/yomo_008.html|title=第 だい 八 はち 夜 や 南 みなみ から北 きた へ… 日本 にっぽん 全国 ぜんこく に広 ひろ がるご当地 とうち 焼酎 しょうちゅう の魅力 みりょく 其 そ の二 に |work=焼酎 しょうちゅう よもやま話 ばなし |language=日本語 にほんご |accessdate=2008-06-26}}</ref><ref> {{Cite web |和書 わしょ |author= のなかなおみ|coauthors=[[エキサイト|エキサイトニュ ース]]|url=http://www.excite.co.jp/News/bit/00091154675626.html|title=魅惑 みわく の味 あじ わ い「健康 けんこう 系 けい 焼酎 しょうちゅう 」 |language= 日 ひ 本 ほん 語 ご |date=2006-08-06|accessdate=2008-07-03 }}</ref> 。
* 一般 いっぱん 的 てき な主 しゅ 原料 げんりょう (糖蜜 とうみつ 、麦 むぎ などの穀類 こくるい )以外 いがい を主原 あるじはら 料 りょう に用 もち いた甲 かぶと 類 るい 焼酎 しょうちゅう 。
* 一般 いっぱん 的 てき な主 しゅ 原料 げんりょう ([[ 糖蜜 とうみつ ]] 、麦 むぎ などの穀類 こくるい )以外 いがい を主原 あるじはら 料 りょう に用 もち いた甲 かぶと 類 るい 焼酎 しょうちゅう 。
* 乙 おつ 類 るい 焼酎 しょうちゅう で米 べい こうじか麦 むぎ こうじを発酵 はっこう に利用 りよう し、主 しゅ 原料 げんりょう のみ独自 どくじ の原料 げんりょう を用 もち いたもの<ref name="gotouchi"/>。そば焼酎 しょうちゅう はこの中 なか でも抜 ぬ きん出 で て成功 せいこう した例 れい と言 い える<ref name="gotouchi"/>。
* 乙 おつ 類 るい 焼酎 しょうちゅう で主 しゅ 原料 げんりょう に 独自 どくじ の原料 げんりょう を用 もち いたもの<ref name="gotouchi"/>。そば焼酎 しょうちゅう はこの中 なか でも抜 ぬ きん出 で て成功 せいこう した例 れい と言 い える<ref name="gotouchi"/>。
* 一般 いっぱん 的 てき な既存 きそん の甲 かぶと 類 るい ・乙 おつ 類 るい 焼酎 しょうちゅう または混和 こんわ 焼酎 しょうちゅう に、独自 どくじ 原料 げんりょう の果汁 かじゅう ・エキス類 るい を混和 こんわ した、リキュールの一種 いっしゅ とも言 い うべきもの([[柑橘類 かんきつるい |柑橘 かんきつ ]]焼酎 しょうちゅう 、[[シソ]]焼酎 しょうちゅう 、[[コンブ|昆布 こぶ ]]焼酎 しょうちゅう 、[[トマト]]焼酎 しょうちゅう など)<ref name="gotouchi"/>。
* 一般 いっぱん 的 てき な既存 きそん の甲 かぶと 類 るい ・乙 おつ 類 るい 焼酎 しょうちゅう または混和 こんわ 焼酎 しょうちゅう に、独自 どくじ 原料 げんりょう を一部 いちぶ 使用 しよう したもの([[シソ ]]、[[茶 ちゃ ]]、[[コンブ|昆布 こぶ ]]、[[トマト]]、[[ゴマ]]、[[牛乳 ぎゅうにゅう ]] などの焼酎 しょうちゅう )<ref name="gotouchi"/>。
=== 「初 はつ 垂 だ れ」と焼酎 しょうちゅう 特区 とっく ===
== 乙 おつ 類 るい のバリエーション ==
前述 ぜんじゅつ の通 とお り、日本 にっぽん 法 ほう では焼酎 しょうちゅう のアルコール度数 どすう は45度 ど 以下 いか であることが求 もと められるが、実際 じっさい には蒸留 じょうりゅう 開始 かいし 直後 ちょくご にはそれを上回 うわまわ り、最大 さいだい で60度 ど 程度 ていど のアルコール度数 どすう の酒 さけ が生成 せいせい される事 こと が多 おお く、これを俗 ぞく に「初 はつ 垂 だ れ(はなたれ)」と呼 よ ぶ。
焼酎 しょうちゅう 乙 おつ 類 るい は一 いち 次 じ 発酵 はっこう ・二 に 次 じ 発酵 はっこう を経 へ てつくられたもろみを蒸留 じょうりゅう して製造 せいぞう されるものが主流 しゅりゅう をしめており、[[#粕取 かすと り焼酎 しょうちゅう |粕取 かすと り焼酎 しょうちゅう ]]は1000klに満 み たない<ref name="jyokai080219">{{Cite web|author=[[醸界タイムス]]|url=http://www.jyokai.com/archives/2008/02/1953kl1777.html|title=19年 ねん 年間 ねんかん 単式 たんしき 蒸留 じょうりゅう 焼酎 しょうちゅう 出荷 しゅっか 状 じょう 況 きょう 53万 まん klで前年 ぜんねん 比 ひ 1.7%増加 ぞうか いも焼酎 しょうちゅう が7.7%伸長 しんちょう |work=醸界タイムスWEB版 ばん |language=日本語 にほんご |accessdate=2008-02-19}}</ref>
。以下 いか のようなバリエーションがある。
初 はつ 垂 だ れは法 ほう 規制 きせい 上 じょう 、通常 つうじょう そのままの状態 じょうたい では一般 いっぱん に販売 はんばい することができないが([[奄美 あまみ 黒糖 こくとう 焼酎 しょうちゅう ]]などでは加水 かすい してアルコール度数 どすう を下 さ げることで販売 はんばい している)、一部 いちぶ の地域 ちいき ではこれをそのまま販売 はんばい 可能 かのう にするため[[国家 こっか 戦略 せんりゃく 特区 とっく ]]としての認可 にんか を取得 しゅとく し、一定 いってい の条件下 じょうけんか で販売 はんばい を行 おこな っている。代表 だいひょう 的 てき な地域 ちいき として[[青ヶ島 あおがしま ]]の「青 あお 酎特区 く 」<ref>[https://www.sankei.com/article/20171227-5K4JUOJQWRJTBPRUP6DCY4BSGY/ 伊豆 いず ・青ケ島 あおがしま 幻 まぼろし の焼酎 しょうちゅう を販売 はんばい アルコール度数 どすう 60度 ど 「初 はつ 垂 だ れ」、特区 とっく 認定 にんてい で30年度 ねんど から] - 産経新聞 さんけいしんぶん ・2017年 ねん 12月27日 にち </ref>がある。
== 乙 おつ 類 るい の種類 しゅるい ==
焼酎 しょうちゅう 乙 おつ 類 るい は一 いち 次 じ 発酵 はっこう ・二 に 次 じ 発酵 はっこう を経 へ て作 つく られた[[もろみ]]を蒸留 じょうりゅう して製造 せいぞう されるものが主流 しゅりゅう を占 し めており、[[#粕取 かすと り焼酎 しょうちゅう |粕取 かすと り焼酎 しょうちゅう ]]は1000[[キロリットル|kl]]に満 み たない<ref name="jyokai080219">{{Cite web|和書 わしょ
| author = 醸界タイムス
| authorlink = 醸界タイムス
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| archiveurl = https://web.archive.org/web/20080723174925/http://www.jyokai.com/archives/2008/02/1953kl1777.html
| title = 19年 ねん 年間 ねんかん 単式 たんしき 蒸留 じょうりゅう 焼酎 しょうちゅう 出荷 しゅっか 状 じょう 況 きょう 53万 まん klで前年 ぜんねん 比 ひ 1.7%増加 ぞうか いも焼酎 しょうちゅう が7.7%伸長 しんちょう
| work = 醸界タイムスWEB版 ばん
| language = 日本語 にほんご
| date = 2008-02-19
| accessdate = 2008-02-21
| archivedate = 2008-07-23
| deadlinkdate = 2018年 ねん 6月 がつ 5日 にち
}}</ref>。
近年 きんねん では蒸留 じょうりゅう 技術 ぎじゅつ や[[バイオテクノロジー]]の進歩 しんぽ により様々 さまざま な種類 しゅるい の焼酎 しょうちゅう が造 つく られている。
=== 米 べい 焼酎 しょうちゅう ===
=== 米 べい 焼酎 しょうちゅう ===
[[日本酒 にほんしゅ ]]同様 どうよう 、[[米 べい ]]を原料 げんりょう とする。味 あじ はやや濃厚 のうこう 。
[[日本酒 にほんしゅ ]]同様 どうよう 、米 こめ を原料 げんりょう とする。{{要 よう 出典 しゅってん 範囲 はんい |[[戦国 せんごく 時代 じだい (日本 にっぽん )|戦国 せんごく 時代 じだい ]]から作 つく られていた記録 きろく |2008年 ねん 2月 がつ 21日 にち (木) もく 01:47 (UTC)}}があり、{{要 よう 出典 しゅってん 範囲 はんい |日本酒 にほんしゅ を造 つく るには温暖 おんだん 過 す ぎる地域 ちいき で発達 はったつ |2008年 ねん 2月 がつ 21日 にち (木) もく 01:47 (UTC)}}したものと見 み られる。味 あじ はやや濃厚 のうこう 。
主要 しゅよう 生産 せいさん 地 ち は[[熊本 くまもと 県 けん ]]南部 なんぶ の[[人吉盆地 ひとよしぼんち ]](人吉 ひとよし ・球磨 くま 地方 ちほう )で、28の蔵元 くらもと がひしめく。人吉盆地 ひとよしぼんち で生産 せいさん される米 べい 焼酎 しょうちゅう は特 とく に「'''球磨 くま 焼酎 しょうちゅう '''」とよばれ、[[世界 せかい 貿易 ぼうえき 機関 きかん ]]の[[知的 ちてき 所有 しょゆう 権 けん の貿易 ぼうえき 関連 かんれん の側面 そくめん に関 かん する協定 きょうてい |TRIPS協定 きょうてい ]]に基 もと づく産地 さんち 表示 ひょうじ の保護 ほご 指定 してい を受 う けている。また、2006年 ねん には[[地域 ちいき 団体 だんたい 商標 しょうひょう ]]として登録 とうろく されている。香 かお りや味 あじ わいは[[日本酒 にほんしゅ ]]に近 ちか くフルーティで、[[減圧 げんあつ 蒸留 じょうりゅう ]]の普及 ふきゅう もあって初心者 しょしんしゃ にも受 う け入 い れやすい焼酎 しょうちゅう である<ref name="variety">{{Cite web|author=Shibatani Tomohiro|url=http://homepage3.nifty.com/japanspirits/howto/variety.htm|title=本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう の種類 しゅるい |work=本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう の楽 たの しみ|language=日本語 にほんご |accessdate=2007-08-07}}</ref>。
主要 しゅよう 生産 せいさん 地 ち は熊本 くまもと 県 けん 南部 なんぶ の[[人吉盆地 ひとよしぼんち ]](人吉 ひとよし ・球磨 くま 地方 ちほう )で、28の[[ 蔵元 くらもと ]] がひしめく。人吉盆地 ひとよしぼんち で生産 せいさん される米 べい 焼酎 しょうちゅう は特 とく に「'''[[ 球磨 くま 焼酎 しょうちゅう ]] '''」とよばれ、[[世界 せかい 貿易 ぼうえき 機関 きかん ]]の[[知的 ちてき 所有 しょゆう 権 けん の貿易 ぼうえき 関連 かんれん の側面 そくめん に関 かん する協定 きょうてい |TRIPS協定 きょうてい ]]に基 もと づく産地 さんち 表示 ひょうじ の保護 ほご 指定 してい を受 う けている。また、2006年 ねん には[[地域 ちいき 団体 だんたい 商標 しょうひょう ]]として登録 とうろく されている。香 かお りや味 あじ わいは日本酒 にほんしゅ に近 ちか くフルーティで、[[減圧 げんあつ 蒸留 じょうりゅう ]]の普及 ふきゅう もあって初心者 しょしんしゃ にも受 う け入 い れやすい焼酎 しょうちゅう である<ref name="variety">{{Cite web|和書 わしょ |author=Shibatani Tomohiro|url=http://www .shochu .jp /howto/variety.htm|title=本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう の種類 しゅるい |work=本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう の楽 たの しみ|language=日本語 にほんご |accessdate=2007-08-07}}</ref>。
この他 ほか 、日本酒 にほんしゅ の名産 めいさん 地 ち ([[秋田 あきた 県 けん ]]、[[新潟 にいがた 県 けん ]]等 とう )でも米 べい 焼酎 しょうちゅう が生産 せいさん されている。
この他 ほか 、日本酒 にほんしゅ の名産 めいさん 地 ち ([[秋田 あきた 県 けん ]]、[[新潟 にいがた 県 けん ]]等 とう )でも米 べい 焼酎 しょうちゅう が生産 せいさん されている。
=== 麦 むぎ 焼酎 しょうちゅう ===
=== 麦 むぎ 焼酎 しょうちゅう ===
{{main|麦 むぎ 焼酎 しょうちゅう }}
元々 もともと は、{{要 よう 出典 しゅってん 範囲 はんい |[[二毛作 にもうさく ]]によって作 つく られる麦 むぎ を原料 げんりょう |2008年 ねん 2月 がつ 21日 にち (木) もく 01:47 (UTC)}}とした物 もの と考 かんが えられる。{{要 よう 出典 しゅってん 範囲 はんい |一般 いっぱん に米 べい 焼酎 しょうちゅう より癖 くせ が少 すく なく、飲 の みやすいと言 い われる|2008年 ねん 2月 がつ 21日 にち (木) もく 01:47 (UTC)}}。
[[ムギ]]、多 おお くは[[オオムギ]]を主 おも 原料 げんりょう とする。一般 いっぱん に米 べい 焼酎 しょうちゅう より癖 くせ が少 すく なく、飲 の みやすいと言 い われる。
もともと[[長崎 ながさき 県 けん ]][[壱岐 いき ]]で生産 せいさん され始 はじ めたのが最初 さいしょ である。「'''壱岐 いき 焼酎 しょうちゅう '''」は世界 せかい 貿易 ぼうえき 機関 きかん のTRIPS協定 きょうてい に基 もと づく産地 さんち 表示 ひょうじ の保護 ほご 指定 してい を受 う けている。壱岐 いき 焼酎 しょうちゅう は米 べい 麹 こうじ に麦 むぎ を掛 か け合 あ わせている<ref name="variety"/>。
元々 もともと は長崎 ながさき 県 けん [[壱岐島 いきしま |壱岐 いき ]]で生産 せいさん され始 はじ めたのが最初 さいしょ である。「'''[[ 壱岐 いき 焼酎 しょうちゅう ]] '''」は世界 せかい 貿易 ぼうえき 機関 きかん のTRIPS協定 きょうてい に基 もと づく産地 さんち 表示 ひょうじ の保護 ほご 指定 してい を受 う けている。壱岐 いき 焼酎 しょうちゅう は米 べい 麹 こうじ に麦 むぎ を掛 か け合 あ わせている<ref name="variety"/>。
麦 むぎ 焼酎 しょうちゅう は1960年代 ねんだい まで焼酎 しょうちゅう の中 なか ではメジャーな存在 そんざい ではなかったが、[[東京農業大学 とうきょうのうぎょうだいがく ]]の[[柳田 やなぎだ 藤 ふじ 治 おさむ ]]によって[[イオン交換 こうかん |イオン交換 こうかん 濾過 ろか 法 ほう ]]を麦 むぎ 焼酎 しょうちゅう へ応用 おうよう する手法 しゅほう が開発 かいはつ され、[[宮崎 みやざき 県 けん ]]の[[柳田 やなぎだ 酒造 しゅぞう ]]によって実際 じっさい の使用 しよう 方法 ほうほう が確立 かくりつ すると多 おお くの麦 むぎ 焼酎 しょうちゅう メーカーがイオン交換 こうかん 濾過 ろか 法 ほう を導入 どうにゅう することとなった<ref name="dic01a">{{Cite web|author=Shibatani Tomohiro|url=http://homepage3.nifty.com/japanspirits/dic/01a.htm|title=本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう 用語 ようご 集 しゅう |work=本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう の楽 たの しみ|language=日本語 にほんご |accessdate=2007-08-07}}</ref>。
麦 むぎ 焼酎 しょうちゅう は1960年代 ねんだい まで焼酎 しょうちゅう の中 なか ではメジャーな存在 そんざい ではなかったが、[[東京農業大学 とうきょうのうぎょうだいがく ]]の[[柳田 やなぎだ 藤 ふじ 治 おさむ ]]によって[[イオン交換 こうかん |イオン交換 こうかん 濾過 ろか 法 ほう ]]を麦 むぎ 焼酎 しょうちゅう へ応用 おうよう する手法 しゅほう が開発 かいはつ され、宮崎 みやざき 県 けん の[[柳田 やなぎだ 酒造 しゅぞう ]]によって実際 じっさい の使用 しよう 方法 ほうほう が確立 かくりつ すると多 おお くの麦 むぎ 焼酎 しょうちゅう メーカーがイオン交換 こうかん 濾過 ろか 法 ほう を導入 どうにゅう することとなった<ref name="dic01a">{{Cite web|和書 わしょ |author=Shibatani Tomohiro|url=http://www .shochu .jp /dic/01a.htm|title=本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう 用語 ようご 集 しゅう |work=本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう の楽 たの しみ|language=日本語 にほんご |accessdate=2007-08-07}}</ref>。
その後 ご 、1960年代 ねんだい 後半 こうはん から[[大分 おおいた 県 けん ]]で生産 せいさん されている麦 むぎ 麹 こうじ に麦 むぎ を掛 か け合 あ わせる麦 むぎ 焼酎 しょうちゅう が日本 にっぽん 各地 かくち で注目 ちゅうもく を浴 あ び、現在 げんざい では大分 おおいた 県 けん も麦 むぎ 焼酎 しょうちゅう の一大 いちだい 産地 さんち となっている。なお、「'''[[大分 おおいた 麦 むぎ 焼酎 しょうちゅう ]]'''」は地域 ちいき 団体 だんたい 商標 しょうひょう として登録 とうろく されている<ref name="brandri070130">{{Cite web|author=ブランド総合 そうごう 研究所 けんきゅうじょ |url=http://brandri.co.jp/news/org_news/12chiikibrand_SP/2007_01_30tiikibrand_kekka.html|title=「九谷焼 くたにやき 」など10件 けん が地域 ちいき 団体 だんたい 商標 しょうひょう に登録 とうろく 、累計 るいけい 128件 けん に|work=地域 ちいき ブランドNEWS|language=日本語 にほんご |accessdate=2008-02-19}}</ref>。
その後 ご 、1960年代 ねんだい 後半 こうはん から大分 おおいた 県 けん で生産 せいさん されている麦 むぎ 麹 こうじ に麦 むぎ を掛 か け合 あ わせる麦 むぎ 焼酎 しょうちゅう が日本 にっぽん 各地 かくち で注目 ちゅうもく を浴 あ び、現在 げんざい では大分 おおいた 県 けん も麦 むぎ 焼酎 しょうちゅう の一大 いちだい 産地 さんち となっている。なお、「'''[[大分 おおいた 麦 むぎ 焼酎 しょうちゅう ]]'''」は地域 ちいき 団体 だんたい 商標 しょうひょう として登録 とうろく されている<ref name="brandri070130">{{Cite web|和書 わしょ
| author = ブランド総合 そうごう 研究所 けんきゅうじょ
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| title = 「九谷焼 くたにやき 」など10件 けん が地域 ちいき 団体 だんたい 商標 しょうひょう に登録 とうろく 、累計 るいけい 128件 けん に
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| language = 日本語 にほんご
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| archivedate = 2009-01-14
| deadlinkdate = 2018年 ねん 6月 がつ 5日 にち
}}</ref>。
=== 芋 いも 焼酎 しょうちゅう ===
=== 芋 いも 焼酎 しょうちゅう ===
[[ファイル:Shochu2.jpg|thumb|芋 いも 焼酎 しょうちゅう ]]
江戸 えど 時代 じだい から南 みなみ 九州 きゅうしゅう で広 ひろ く栽培 さいばい されているサツマイモを原料 げんりょう とした焼酎 しょうちゅう 。[[鹿児島 かごしま 県 けん ]]で広 ひろ く飲 の まれている。味 あじ はかなり濃厚 のうこう で、しばしば独特 どくとく の臭 くさ みがあるため、地元 じもと 以外 いがい では好 す き嫌 きら いが分 わ かれるが、近年 きんねん は匂 にお いを抑 おさ えたものも作 つく られている。使用 しよう される麹 こうじ はほとんどが米 べい 麹 こうじ 。サツマイモ100%焼酎 しょうちゅう は製造 せいぞう されたことがなかったが、1997年 ねん に[[国分 こくぶ 酒造 しゅぞう 協業 きょうぎょう 組合 くみあい ]]が日本 にっぽん で初 はじ めてとなるサツマイモ100%焼酎 しょうちゅう を発売 はつばい したことで、芋 いも 麹 こうじ も一般 いっぱん 化 か 、現在 げんざい では多 おお くのメーカーがサツマイモ100%焼酎 しょうちゅう を発売 はつばい している<ref name="variety"/>。
{{main|芋 いも 焼酎 しょうちゅう }}
[[江戸 えど 時代 じだい ]]から南 みなみ 九州 きゅうしゅう で広 ひろ く栽培 さいばい されている[[サツマイモ]]を原料 げんりょう とした焼酎 しょうちゅう 。宮崎 みやざき 県 けん 中 ちゅう 南部 なんぶ <ref>中村 なかむら 周作 しゅうさく 「宮崎 みやざき 県域 けんいき における飲酒 いんしゅ 嗜好 しこう の地域 ちいき 的 てき 展開 てんかい 」「宮崎 みやざき 県域 けんいき における飲酒 いんしゅ 嗜好 しこう 地域 ちいき の形成 けいせい に関 かん する考察 こうさつ 」『宮崎 みやざき だれやみ論 ろん 酒 しゅ と肴 さかな の文化 ぶんか 地理 ちり 』鉱脈社 こうみゃくしゃ 、2009年 ねん pp.25-39</ref>や鹿児島 かごしま 県 けん で広 ひろ く飲 の まれている。使用 しよう される麹 こうじ はほとんどが米 べい 麹 こうじ 。
味 あじ はかなり濃厚 のうこう で、しばしば独特 どくとく の臭 くさ みがあるため、好 す き嫌 きら いが分 わ かれると言 い われる。しかし、近年 きんねん では、鮮度 せんど の良 よ い芋 いも を厳選 げんせん し、臭 くさ みの元 もと となる傷 いた んだ部分 ぶぶん やヘタなどを切 き り落 お としてから焼酎 しょうちゅう にする<ref>{{Cite web|和書 わしょ
かつてはほとんど鹿児島 かごしま 県 けん と宮崎 みやざき 県 けん 、および薩摩 さつま 出身 しゅっしん の流人 るにん である[[丹 に 宗右衛門 そうえもん ]]が製法 せいほう を持 も ち込 こ んだ[[八丈島 はちじょうじま ]]のみで生産 せいさん されていた<ref name="japansake">{{Cite web|author=[[日本酒 にほんしゅ 造 づくり 組合 くみあい 中央 ちゅうおう 会 かい ]]|url=http://www.japansake.or.jp/honkaku/meguri/vol_04.html|title=ひょっこり八丈島 はちじょうじま ・東京 とうきょう の島 しま 酒 しゅ |work=コラム「本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう &泡盛 あわもり ・産地 さんち 巡 めぐ り」|language=日本語 にほんご |accessdate=2008-02-19}}</ref>。現在 げんざい では{{要 よう 出典 しゅってん 範囲 はんい |日本 にっぽん 各地 かくち で地元 じもと のサツマイモを使用 しよう した芋 いも 焼酎 しょうちゅう が生産 せいさん |2008年 ねん 2月 がつ 21日 にち (木) もく 01:47 (UTC)}}されるようになってきている。鹿児島 かごしま で生産 せいさん される「'''薩摩 さつま 焼酎 しょうちゅう '''」は、世界 せかい 貿易 ぼうえき 機関 きかん のTRIPS協定 きょうてい に基 もと づく産地 さんち 表示 ひょうじ の保護 ほご 指定 してい を受 う けている。
| author = 白金 はっきん 酒造 しゅぞう 株式会社 かぶしきがいしゃ
| authorlink = 白金 はっきん 酒造 しゅぞう
| url = http://www.shirakane.jp/migakiimo.html
| archiveurl = https://web.archive.org/web/20140717122720/http://www.shirakane.jp/migakiimo.html
| title = 磨 みが き芋 いも
| accessdate = 2014-11-24
| archivedate = 2014-07-17
| deadlinkdate = 2018年 ねん 6月 がつ 5日 にち
}}</ref>などの努力 どりょく がなされた結果 けっか 、従来 じゅうらい のような臭 くさ みは少 すく なくなっている。ただ独特 どくとく の臭 くさ みを好 この む人 ひと もいるため、銘柄 めいがら によってはあえて臭 くさ みを残 のこ している。
サツマイモ100%焼酎 しょうちゅう は製造 せいぞう されたことがなかったが、1997年 ねん に国分 こくぶ 酒造 しゅぞう 協業 きょうぎょう 組合 くみあい (現 げん ・[[国分 こくぶ 酒造 しゅぞう ]])が日本 にっぽん で初 はじ めてとなるサツマイモ100%焼酎 しょうちゅう を発売 はつばい したことで、芋 いも 麹 こうじ も一般 いっぱん 化 か 、現在 げんざい では多 おお くのメーカーがサツマイモ100%焼酎 しょうちゅう を発売 はつばい している<ref name="variety" />。
主 しゅ 産地 さんち は宮崎 みやざき 県 けん と鹿児島 かごしま 県 けん 。他 た の産地 さんち として、薩摩 さつま 出身 しゅっしん の流人 るにん である[[丹 たん 宗 はじめ 庄 しょう 右 みぎ 衛門 えもん ]]が製法 せいほう を持 も ち込 こ んだ[[八丈島 はちじょうじま ]]<ref name="japansake">{{Cite web|和書 わしょ |author=[[日本酒 にほんしゅ 造 づくり 組合 くみあい 中央 ちゅうおう 会 かい ]]|url=http://www.japansake.or.jp/honkaku/meguri/vol_04.html|title=ひょっこり八丈島 はちじょうじま ・東京 とうきょう の島 しま 酒 しゅ |work=コラム「本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう &泡盛 あわもり ・産地 さんち 巡 めぐ り」|language=日本語 にほんご |accessdate=2008-02-19}}</ref>などが挙 あ げられる。鹿児島 かごしま で生産 せいさん される「'''[[薩摩 さつま 焼酎 しょうちゅう ]]'''」は、世界 せかい 貿易 ぼうえき 機関 きかん のTRIPS協定 きょうてい に基 もと づく産地 さんち 表示 ひょうじ の保護 ほご 指定 してい を受 う けている。
現在 げんざい では、[[焼 や き芋 いも ]]を原料 げんりょう とした「焼 や き芋 いも 焼酎 しょうちゅう 」も作 つく られるようになった。焼 や き芋 いも に由来 ゆらい する甘 あま い香 かお りが特徴 とくちょう で、[[鳴門 なると 金時 きんとき ]]で知 し られる[[徳島 とくしま 県 けん ]]、宮崎 みやざき 県 けん 、鹿児島 かごしま 県 けん などで製造 せいぞう されている。
=== 黒糖 こくとう 焼酎 しょうちゅう ===
=== 黒糖 こくとう 焼酎 しょうちゅう ===
[[ファイル:Bottled amami kokuto shochu.jpg|280px|thumb|奄美 あまみ 黒糖 こくとう 焼酎 しょうちゅう ]]
[[奄美諸島 あまみしょとう ]]では江戸 えど 時代 じだい から[[第 だい 二 に 次 じ 世界 せかい 大戦 たいせん ]]以前 いぜん まで、[[泡盛 あわもり ]]や黒糖 こくとう 酒 しゅ ([[黒砂糖 くろざとう ]]原料 げんりょう の蒸留酒 じょうりゅうしゅ )が製造 せいぞう されていた。だが、戦 せん 間 あいだ 期 き から戦後 せんご のアメリカ占領 せんりょう 時代 じだい にかけ、米 べい 不足 ふそく で泡盛 あわもり の原料 げんりょう に事欠 ことか く一方 いっぽう 、黒砂糖 くろざとう は日本 にっぽん 本土 ほんど に移出 いしゅつ できず余剰 よじょう だったことから黒糖 こくとう 酒 しゅ が多 おお く作 つく られるようになった。
{{main|奄美 あまみ 黒糖 こくとう 焼酎 しょうちゅう }}
[[黒糖 こくとう ]]からつくられる。口当 くちあ たりは比較的 ひかくてき 柔 やわ らかく、癖 くせ が少 すく ない。焼酎 しょうちゅう となった後 のち は糖分 とうぶん は含 ふく まれないため、原料 げんりょう から想像 そうぞう されるほどの[[甘味 あまみ ]]はないが、アルコールや黒糖 こくとう 由来 ゆらい の微量 びりょう 成分 せいぶん による甘味 あまみ や甘 あま い香 かお りが感 かん じられる銘柄 めいがら もある。
主流 しゅりゅう は、白 しろ 麹菌 こうじきん を使 つか った米 べい 麹 こうじ を[[甕 う ]]で一 いち 次 じ 熟成 じゅくせい し、黒糖 こくとう 液 えき を加 くわ えて二 に 次 じ 熟成 じゅくせい した後 のち 、常 つね 圧 あつ 蒸留 じょうりゅう したものである。もともとアルコール度数 どすう 30度 ど のものが主流 しゅりゅう であったが、現在 げんざい は25度 ど のものが最 もっと もよく流通 りゅうつう し、次 つ いで30度 ど のものとなっている。
1953年 ねん 、奄美諸島 あまみしょとう の日本 にっぽん 返還 へんかん に伴 ともな い日本 にっぽん の税法 ぜいほう を適用 てきよう するにあたり、黒糖 こくとう 酒 しゅ は酒税 しゅぜい 法 ほう 上 じょう 「焼酎 しょうちゅう 」として扱 あつか われず税率 ぜいりつ が高 たか いことから、「焼酎 しょうちゅう 」扱 あつか いを望 のぞ む島民 とうみん の要望 ようぼう もあり、取 と り扱 あつか いに関 かん して議論 ぎろん がなされた。当時 とうじ の大蔵省 おおくらしょう は奄美諸島 あまみしょとう の振興 しんこう 策 さく の一環 いっかん として、米 べい こうじ使用 しよう を条件 じょうけん に、[[熊本 くまもと 国税局 こくぜいきょく ]]大島 おおしま 税務署 ぜいむしょ の管轄 かんかつ 区域 くいき (奄美諸島 あまみしょとう )に限 かぎ って黒糖 こくとう 原料 げんりょう の焼酎 しょうちゅう 製造 せいぞう を特認 とくにん した<ref name="variety"/>。
鹿児島 かごしま 県 けん の[[奄美 あまみ 群島 ぐんとう ]]では江戸 えど 時代 じだい から第 だい 二 に 次 じ 世界 せかい 大戦 たいせん 前 まえ まで、[[泡盛 あわもり ]]や黒糖 こくとう 酒 しゅ ([[黒砂糖 くろざとう ]]原料 げんりょう の蒸留酒 じょうりゅうしゅ )が製造 せいぞう されていた。しかし戦中 せんちゅう から戦後 せんご の[[奄美 あまみ 群島 ぐんとう の歴史 れきし #アメリカ占領 せんりょう 時代 じだい |アメリカ占領 せんりょう 時代 じだい ]]にかけて、米 べい 不足 ふそく で泡盛 あわもり の原料 げんりょう には事欠 ことか く一方 いっぽう 、黒砂糖 くろざとう は日本 にっぽん 本土 ほんど に移出 いしゅつ できず余剰 よじょう だったことから黒糖 こくとう 酒 しゅ が多 おお く作 つく られるようになった。
以後 いご 、黒糖 こくとう 焼酎 しょうちゅう は奄美諸島 あまみしょとう でしか製造 せいぞう できない特産 とくさん 品 ひん となって現在 げんざい に至 いた っている。口当 くちあ たりは比較的 ひかくてき 柔 やわ らかく、癖 くせ が少 すく ない。原料 げんりょう から想像 そうぞう されるほどに甘味 あまみ は強 つよ くない。
1953年 ねん 、[[本土 ほんど 復帰 ふっき |奄美 あまみ 群島 ぐんとう の日本 にっぽん 返還 へんかん ]]に伴 ともな い日本 にっぽん の税法 ぜいほう を適用 てきよう するにあたり、黒糖 こくとう 酒 しゅ は既存 きそん の酒税 しゅぜい 法 ほう では「焼酎 しょうちゅう 」として扱 あつか われず税率 ぜいりつ が高 たか いことから、「焼酎 しょうちゅう 」扱 あつか いを望 のぞ む島民 とうみん の要望 ようぼう もあり、取 と り扱 あつか いに関 かん して議論 ぎろん がなされた。当時 とうじ の[[大蔵省 おおくらしょう ]]は地域 ちいき 振興 しんこう 策 さく の一環 いっかん として、[[麹 こうじ #米 べい 麹 こうじ |米 べい こうじ]]使用 しよう を条件 じょうけん に、[[熊本 くまもと 国税局 こくぜいきょく ]]大島 おおしま 税務署 ぜいむしょ の管轄 かんかつ 区域 くいき (奄美 あまみ 群島 ぐんとう )に限 かぎ って黒糖 こくとう 原料 げんりょう の焼酎 しょうちゅう 製造 せいぞう を特認 とくにん した<ref name="variety"/>。
現在 げんざい 、奄美諸島 あまみしょとう では泡盛 あわもり は製造 せいぞう されておらず、黒糖 こくとう 酒 しゅ は奄美諸島 あまみしょとう 全域 ぜんいき で製造 せいぞう されている。
以後 いご 、黒糖 こくとう 焼酎 しょうちゅう は奄美 あまみ 群島 ぐんとう でしか製造 せいぞう できない特産 とくさん 品 ひん となり、[[地域 ちいき 団体 だんたい 商標 しょうひょう ]]の「[[奄美 あまみ 黒糖 こくとう 焼酎 しょうちゅう ]]」となって現在 げんざい に至 いた っている。現在 げんざい 、奄美 あまみ 群島 ぐんとう では泡盛 あわもり は製造 せいぞう されていない反面 はんめん 、黒糖 こくとう 焼酎 しょうちゅう は[[奄美 あまみ 大島 おおしま ]]、[[喜界島 きかいじま ]]、[[徳之島 とくのしま ]]、[[沖永良部島 おきのえらぶしま ]]、[[与論島 よろんとう ]]という広範囲 こうはんい で製造 せいぞう されている。
[[小笠原諸島 おがさわらしょとう ]]において、日本 にっぽん 領土 りょうど になった明治 めいじ 時代 じだい 初期 しょき から[[サトウキビ]]栽培 さいばい によって製糖 せいとう 業 ぎょう が盛 さか んとなり、その過程 かてい で生 しょう じた副産物 ふくさんぶつ を発酵 はっこう ・蒸留 じょうりゅう した製法 せいほう で、焼酎 しょうちゅう の一種 いっしゅ と見 み ることができる「糖 とう 酎」「泡 あわ 酒 しゅ 」「蜜 みつ 酒 しゅ 」と呼 よ ばれた酒 さけ が[[戦前 せんぜん ]]に醸造 じょうぞう されていた<ref name="ogasawara">{{Cite web|
url=http://shimazake.com/kuramoto/ogasawara.php|title=小笠原 おがさわら ラム・リキュール株式会社 かぶしきがいしゃ |work=東京 とうきょう 七島 ななしま 酒造 しゅぞう 組合 くみあい |language=日本語 にほんご |accessdate=2008-06-26}}</ref><ref name="rum">{{Cite web|url=http://www.oga-rum.com/|title=ようこそ小笠原 おがさわら の地酒 じざけ ・ラム酒 しゅ のWEB SITEへ!|work=小笠原 おがさわら ラム・リキュール株式会社 かぶしきがいしゃ |language=日本語 にほんご |accessdate=2008-06-26}}</ref>。[[戦中 せんちゅう |戦時 せんじ 中 ちゅう ]]の島民 とうみん 疎開 そかい により途絶 とだ えていたが、1989年 ねん (平成 へいせい 元年 がんねん )になって[[地域 ちいき おこし|村 むら おこし]]の一環 いっかん として[[小笠原 おがさわら 村 むら ]]の[[役場 やくば ]]・[[農協 のうきょう ]]・[[商工会 しょうこうかい ]]によってこれを扱 あつか う企業 きぎょう が設立 せつりつ され、その製法 せいほう を模 も した[[ラム酒 しゅ ]]が製造 せいぞう されている<ref name="ogasawara"/><ref name="rum"/>。{{要 よう 出典 しゅってん 範囲 はんい |当初 とうしょ は糖 とう 酎として復活 ふっかつ させることを目指 めざ していたが、小笠原 おがさわら では上記 じょうき の奄美 あまみ 地域 ちいき のような特認 とくにん が得 え られず|2008年 ねん 6月 がつ 26日 にち (木) もく 01:12 (UTC)}}、税法 ぜいほう 上 じょう は[[ラム酒 しゅ ]](スピリッツ、もしくは[[リキュール]]類 るい )の扱 あつか いとなっている。
通達 つうたつ により、奄美 あまみ 群島 ぐんとう 以外 いがい で製造 せいぞう された物 もの は、同様 どうよう の製法 せいほう 、度数 どすう で作 つく っても[[スピリッツ]]の扱 あつか いとなっている<ref group="注釈 ちゅうしゃく ">[[愛知 あいち 県 けん ]]の[[清洲 きよす 桜 さくら 醸造 じょうぞう ]]「[[清洲 きよす 桜 さくら 醸造 じょうぞう #焼酎 しょうちゅう |黒糖 こくとう 太郎 たろう ]]」などがあった。</ref>。[[小笠原諸島 おがさわらしょとう ]]においては、日本 にっぽん 領土 りょうど になった[[明治 めいじ |明治 めいじ 時代 じだい ]]初期 しょき から[[サトウキビ]]栽培 さいばい によって製糖 せいとう 業 ぎょう が盛 さか んとなり、その過程 かてい で生 しょう じた副産物 ふくさんぶつ を発酵 はっこう ・蒸留 じょうりゅう した製法 せいほう で、焼酎 しょうちゅう に類似 るいじ する「糖 とう 酎」「泡 あわ 酒 しゅ 」「蜜 みつ 酒 しゅ 」と呼 よ ばれた酒 さけ が[[戦前 せんぜん ]]に製造 せいぞう されていた<ref name="ogasawara">{{Cite web|和書 わしょ |
url=http://shimazake.com/kuramoto/ogasawara.php|title=小笠原 おがさわら ラム・リキュール株式会社 かぶしきがいしゃ |work=東京 とうきょう 七島 ななしま 酒造 しゅぞう 組合 くみあい |language=日本語 にほんご |accessdate=2008-06-26}}</ref><ref name="rum">{{Cite web|和書 わしょ |url=http://www.oga-rum.com/|title=ようこそ小笠原 おがさわら の地酒 じざけ ・ラム酒 しゅ のWEB SITEへ!|work=小笠原 おがさわら ラム・リキュール株式会社 かぶしきがいしゃ |language=日本語 にほんご |accessdate=2008-06-26}}</ref>。[[戦中 せんちゅう |戦時 せんじ 中 ちゅう ]]の島民 とうみん [[疎開 そかい ]]により途絶 とだ えていたが、1989年 ねん ([[平成 へいせい ]]元年 がんねん )になって[[地域 ちいき おこし|村 むら おこし]]の一環 いっかん として[[小笠原 おがさわら 村 むら ]]の[[役場 やくば ]]・[[農業 のうぎょう 協同 きょうどう 組合 くみあい |農協 のうきょう ]]・[[商工会 しょうこうかい ]]によってこれを扱 あつか う企業 きぎょう が設立 せつりつ され、その製法 せいほう を模 も した[[ラム酒 しゅ ]]が製造 せいぞう されている<ref name="ogasawara"/><ref name="rum"/>。税法 ぜいほう 上 じょう はスピリッツの扱 あつか いとなっている。
=== そば焼酎 しょうちゅう ===
=== そば焼酎 しょうちゅう ===
[[ソバ]]を主 おも 原料 げんりょう とする焼酎 しょうちゅう 。発祥 はっしょう は新 あたら しく、1973年 ねん 、[[宮崎 みやざき 県 けん ]][[五ヶ瀬 ごかせ 町 まち ]]の[[雲海酒造 うんかいしゅぞう ]]が、山間 さんかん 部 ぶ での特産 とくさん 品 ひん であるソバを原料 げんりょう に取 と り上 あ げ新 あら たに開発 かいはつ した。以後 いご 各地 かくち の焼酎 しょうちゅう メーカーで、米 べい ・麦 むぎ との混和 こんわ タイプも含 ふく めて広 ひろ く作 さく られるようになった。味 あじ わいは麦 むぎ 焼酎 しょうちゅう より更 さら に軽 かる く、癖 くせ が少 すく ない。そば屋 や においてそばをゆでた[[そば湯 ゆ ]]で割 わ ったそば焼酎 しょうちゅう を提供 ていきょう している事例 じれい も多 おお く見 み られる。ただし、[[食物 しょくもつ アレルギー|そばアレルギー]]を持 も つ人 ひと はアレルギー症状 しょうじょう が出 で る可能 かのう 性 せい があるので注意 ちゅうい を要 よう する<ref name="variety"/>。
[[ソバ]]を主 おも 原料 げんりょう として主 おも に宮崎 みやざき 県 けん 北部 ほくぶ で製造 せいぞう され る焼酎 しょうちゅう 。味 あじ わいは麦 むぎ 焼酎 しょうちゅう より更 さら に軽 かる く、癖 くせ が少 すく ない 。発祥 はっしょう は新 あたら しく、1973年 ねん 、宮崎 みやざき 県 けん [[西臼杵 にしうすき 郡 ぐん ]][[五ヶ瀬 ごかせ 町 まち ]]の五ヶ瀬 ごかせ 酒造 しゅぞう (のち の[[雲海酒造 うんかいしゅぞう ]]) が、五ヶ瀬 ごかせ 地方 ちほう 山間 さんかん 部 ぶ の特産 とくさん 品 ひん であるソバを原料 げんりょう に取 と り上 あ げ新 あら たに開発 かいはつ した<ref name="hasi_hjmj_p50"/> 。したがって、宮崎 みやざき 県 けん 北部 ほくぶ において発祥 はっしょう した焼酎 しょうちゅう だと言 い える。その後 ご 、1976年 ねん に同 どう 酒造 しゅぞう 会社 かいしゃ が本格 ほんかく 的 てき に宮崎 みやざき 県 けん 外 がい へも販路 はんろ を広 ひろ げてゆき<ref name="hasi_hjmj_p50">橋口 はしぐち 孝司 たかし 『本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう 銘酒 めいしゅ 事典 じてん 』(新星 しんせい 出版 しゅっぱん 2004年 ねん 10月 がつ 15日 にち 発行 はっこう ISBN 4-405-09113-7)p.50 </ref>、これにより、そば焼酎 しょうちゅう はより広 ひろ く知 し られるようになった。結果 けっか 、ソバの栽培 さいばい が盛 さか んな長野 ながの 県 けん や北海道 ほっかいどう でもそば焼酎 しょうちゅう の製造 せいぞう が行 おこな われるようになり<ref name="hasi_hjmj_p50"/>、 以後 いご 各地 かくち の焼酎 しょうちゅう メーカーで米 こめ や 麦 むぎ との混和 こんわ タイプも含 ふく めて広 ひろ く造 みやつこ られるようになった。そば屋 や においてそばをゆでた[[そば湯 ゆ ]]で割 わ ったそば焼酎 しょうちゅう を提供 ていきょう している事例 じれい も多 おお く見 み られる。ただし、[[食物 しょくもつ アレルギー|そばアレルギー]]を持 も つ人 ひと はアレルギー症状 しょうじょう が出 で る可能 かのう 性 せい があるので注意 ちゅうい を要 よう する<ref name="variety"/>。
このそば焼酎 しょうちゅう に使用 しよう されるソバの品種 ひんしゅ は、主 おも に[[ダッタンソバ]]である<ref name="hasi_hjmj_p51">橋口 はしぐち 孝司 たかし 『本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう 銘酒 めいしゅ 事典 じてん 』p.51 新星 しんせい 出版 しゅっぱん 2004年 ねん 10月 がつ 15日 にち 発行 はっこう ISBN 4-405-09113-7</ref>。しかし、ソバだけを主原 あるじはら 料 りょう として製造 せいぞう を行 おこな うのは比較的 ひかくてき 難 むずか しいため、しばしば[[コメ]]など他 た の焼酎 しょうちゅう の原料 げんりょう と混 ま ぜた上 うえ で仕込 しこ みが行 おこな われ、製造 せいぞう が開始 かいし される<ref name="hasi_hjmj_p51"/>。したがって、そば焼酎 しょうちゅう とは言 い っても、例 たと えば、主原 あるじはら 料 りょう としてソバと[[コメ]]とが併用 へいよう されている場合 ばあい もあるのである<ref>橋口 はしぐち 孝司 たかし 『本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう 銘酒 めいしゅ 事典 じてん 』p.194、195 新星 しんせい 出版 しゅっぱん 2004年 ねん 10月 がつ 15日 にち 発行 はっこう ISBN 4-405-09113-7</ref>。
=== 泡盛 あわもり ===
それに対 たい して、[[麹 こうじ |米 べい 麹 こうじ ]]こそ使用 しよう しているものの、それ以外 いがい は全量 ぜんりょう をソバだけで製造 せいぞう しているそば焼酎 しょうちゅう も存在 そんざい する<ref>橋口 はしぐち 孝司 たかし 『本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう 銘酒 めいしゅ 事典 じてん 』p.195 新星 しんせい 出版 しゅっぱん 2004年 ねん 10月 がつ 15日 にち 発行 はっこう ISBN 4-405-09113-7</ref>。なお、焼酎 しょうちゅう は全般 ぜんぱん にコメに[[麹菌 こうじきん ]]を繁殖 はんしょく させた米 べい 麹 こうじ が多 おお く使用 しよう されており、これはそば焼酎 しょうちゅう においても例外 れいがい ではない。しかし、[[ムギ]]に麹菌 こうじきん を繁殖 はんしょく させた[[麹 こうじ |麦 むぎ 麹 こうじ ]]を使用 しよう したそば焼酎 しょうちゅう も見 み られる<ref>橋口 はしぐち 孝司 たかし 『本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう 銘酒 めいしゅ 事典 じてん 』p.112 新星 しんせい 出版 しゅっぱん 2004年 ねん 10月 がつ 15日 にち 発行 はっこう ISBN 4-405-09113-7</ref>。
[[沖縄 おきなわ 県 けん ]]特産 とくさん の蒸留酒 じょうりゅうしゅ である'''泡盛 あわもり '''は米 こめ を原料 げんりょう としており、その製法 せいほう は一般 いっぱん 的 てき な焼酎 しょうちゅう と差異 さい があるものの、税法 ぜいほう 上 じょう は焼酎 しょうちゅう 乙 おつ 類 るい の範疇 はんちゅう に入 い れられている<ref name="syuzei"/>。
現在 げんざい では、[[宝酒造 たからしゅぞう ]]が独自 どくじ の技術 ぎじゅつ により完全 かんぜん なソバ麹 こうじ を作 つく ることに成功 せいこう し、ソバ100%の「十 じゅう 割 わり (とわり)」を発売 はつばい している<ref>[http://www.takarashuzo.co.jp/kodawarigura/towari/index.htm そば焼酎 しょうちゅう 十 じゅう 割 わり ] 宝酒造 たからしゅぞう (2019年 ねん 12月17日 にち 閲覧 えつらん )</ref>。
法制 ほうせい 上 じょう 、泡盛 あわもり 自体 じたい は日本 にっぽん 全国 ぜんこく で製造 せいぞう することができるが、「'''琉球 りゅうきゅう 泡盛 あわもり '''」という表示 ひょうじ は世界 せかい 貿易 ぼうえき 機関 きかん のTRIPS協定 きょうてい に基 もと づいて沖縄 おきなわ 県 けん 産 さん の物 もの のみに認 みと められている。
=== 栗 ぐり 焼酎 しょうちゅう ===
[[クリ|栗 ぐり ]]の実 み を主 おも 原料 げんりょう とする焼酎 しょうちゅう 。栗 ぐり の香 かお りとまろやかでほのかな甘 あま みがあるのど越 ご しが特徴 とくちょう 。
1976年 ねん 、宮崎 みやざき 県 けん [[延岡 のべおか 市 し ]]の佐藤 さとう 焼酎 しょうちゅう 製造 せいぞう 場 じょう が地元 じもと 産 さん である栗 ぐり を原料 げんりょう に用 もち い栗 ぐり 焼酎 しょうちゅう 「くり焼酎 しょうちゅう 三 さん 代 だい の松 まつ 」を発売 はつばい 。その後 ご 、[[兵庫 ひょうご 県 けん ]]や[[京都 きょうと 府 ふ ]]、また[[愛媛 えひめ 県 けん ]]など各地 かくち で作 つく られるようになった。
=== ジャガイモ焼酎 しょうちゅう ===
[[ジャガイモ]]は[[でんぷん]]原料 げんりょう となることからアルコール製造 せいぞう に利用 りよう でき、大正 たいしょう 時代 じだい 以降 いこう 、北海道 ほっかいどう 等 とう で甲 かぶと 類 るい 焼酎 しょうちゅう の原料 げんりょう に利用 りよう され始 はじ めたが、乙 おつ 類 るい 焼酎 しょうちゅう の製造 せいぞう に活用 かつよう されたのは遥 はる かに後年 こうねん のことであった。1979年 ねん 4月 がつ に、[[北海道 ほっかいどう ]][[斜里 しゃり 郡 ぐん ]][[清里 きよさと 町 まち ]]の清里 きよさと 町 まち 焼酎 しょうちゅう 醸造 じょうぞう 事業 じぎょう 所 しょ が、日本 にっぽん で最初 さいしょ のジャガイモ焼酎 しょうちゅう ・[[清里 きよさと 焼酎 しょうちゅう ]]を製造 せいぞう 販売 はんばい した。以後 いご 、北海道 ほっかいどう の多 おお くの焼酎 しょうちゅう メーカーがジャガイモ焼酎 しょうちゅう に参入 さんにゅう し、近年 きんねん 、北海道 ほっかいどう ではジャガイモ焼酎 しょうちゅう の生産 せいさん が広 ひろ く行 おこな われるようになっている。また、[[長崎 ながさき 県 けん ]]でも特産 とくさん 品 ひん としてジャガイモ焼酎 しょうちゅう を製造 せいぞう している酒蔵 さかぐら がある。
サツマイモで作 つく る芋 いも 焼酎 しょうちゅう と比 くら べ癖 へき が少 すく なく飲 の みやすいものから、独特 どくとく の青臭 あおくさ い香 かお りの強 つよ いものまである。
=== トウモロコシ焼酎 しょうちゅう ===
[[高千穂 たかちほ 酒造 しゅぞう ]]では[[トウモロコシ]]とトウモロコシ麹 こうじ を使用 しよう した焼酎 しょうちゅう を樽 たる で熟成 じゅくせい した本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう を販売 はんばい している。
=== 泡盛 あわもり ===
{{main|泡盛 あわもり }}
{{main|泡盛 あわもり }}
[[File:Kikunotsuyu Awamori.jpg|thumb|[[泡盛 あわもり ]]のグラス]]
沖縄 おきなわ 県 けん 特産 とくさん の蒸留酒 じょうりゅうしゅ である'''泡盛 あわもり '''は米 べい 麹 こうじ のみを原料 げんりょう としており、その製法 せいほう は一般 いっぱん 的 てき な焼酎 しょうちゅう と差異 さい があるものの、税法 ぜいほう 上 じょう は単式 たんしき 蒸留 じょうりゅう 焼酎 しょうちゅう の範疇 はんちゅう に入 い れられている<ref name="syuzei"/>。
法制 ほうせい 上 じょう 、泡盛 あわもり 自体 じたい は日本 にっぽん 全国 ぜんこく で製造 せいぞう することができるが、「'''琉球 りゅうきゅう 泡盛 あわもり '''」という表示 ひょうじ は[[世界 せかい 貿易 ぼうえき 機関 きかん ]](WTO)の[[知的 ちてき 所有 しょゆう 権 けん の貿易 ぼうえき 関連 かんれん の側面 そくめん に関 かん する協定 きょうてい ]](TRIPS協定 きょうてい )に基 もと づいて、沖縄 おきなわ 県 けん 産 さん のみに認 みと められている。
=== 粕取 かすと り焼酎 しょうちゅう とカストリ ===
=== 粕取 かすと り焼酎 しょうちゅう とカストリ ===
==== 粕取 かすと り焼酎 しょうちゅう ====
==== 粕取 かすと り焼酎 しょうちゅう ====
もろみ取 と り焼酎 しょうちゅう とは別 べつ の製法 せいほう で、清 きよし 酒 さけ かす(日本酒 にほんしゅ の酒粕 さけかす )を蒸留 じょうりゅう して造 つく られる「'''粕取 かすと り焼酎 しょうちゅう '''」と呼 よ ばれる焼酎 しょうちゅう がある。粕取 かすと り焼酎 しょうちゅう は九州 きゅうしゅう 北部 ほくぶ を中心 ちゅうしん に発達 はったつ し、全国 ぜんこく の清酒 せいしゅ 蔵 ぞう で製造 せいぞう されている。江戸 えど 時代 じだい の本草 ほんぞう 書 しょ 『[[本 ほん 朝食 ちょうしょく 鑑 かん ]]』に、「焼酒 やけざけ は新酒 しんしゅ の粕 かす を蒸 ふけ 籠 かご で蒸留 じょうりゅう して取 と る」とあるように、清酒 せいしゅ が醸造 じょうぞう される地域 ちいき で焼酎 しょうちゅう といえば粕取 かすと り焼酎 しょうちゅう のことであった。新 あたら しくできた酒粕 さけかす をそのまま蒸留 じょうりゅう する方法 ほうほう と、[[籾殻 もみがら ]](もみがら)を混 ま ぜて通気 つうき 性 せい を確保 かくほ してから蒸留 じょうりゅう する方法 ほうほう があり、前者 ぜんしゃ は吟醸 ぎんじょう 粕 かす 取 と 焼酎 しょうちゅう 、後者 こうしゃ を正調 せいちょう 粕 かす 取 と 焼酎 しょうちゅう と呼 よ んで区別 くべつ している<ref name="kasutori">{{Cite web|author=けんじ|url=http://beefheart.sakura.ne.jp/tankentai/tanteidan/gairon.html|title=Dr.けんじの粕 かす 取 と 焼酎 しょうちゅう 概論 がいろん |work=九州 きゅうしゅう 焼酎 しょうちゅう 探検 たんけん 隊 たい |language=日本語 にほんご |accessdate=2007-08-07}}</ref>。
もろみ取 と り焼酎 しょうちゅう とは別 べつ の製法 せいほう で、清 きよし 酒 さけ かす(日本酒 にほんしゅ の酒粕 さけかす )を蒸留 じょうりゅう して造 つく られる「'''粕取 かすと り焼酎 しょうちゅう '''」と呼 よ ばれる焼酎 しょうちゅう がある。粕取 かすと り焼酎 しょうちゅう は九州 きゅうしゅう 北部 ほくぶ を中心 ちゅうしん に発達 はったつ し、全国 ぜんこく の清酒 せいしゅ 蔵 ぞう で製造 せいぞう されている。江戸 えど 時代 じだい の[[ 本草 ほんぞう 学 まなぶ |本草 ほんぞう ]]書 しょ 『[[本 ほん 朝食 ちょうしょく 鑑 かん ]]』に、「焼酒 やけざけ は新酒 しんしゅ の粕 かす を蒸 ふけ 籠 かご で蒸留 じょうりゅう して取 と る」とあるように、清酒 せいしゅ が醸造 じょうぞう される地域 ちいき で焼酎 しょうちゅう といえば粕取 かすと り焼酎 しょうちゅう のことであった。新 あたら しくできた酒粕 さけかす をそのまま蒸留 じょうりゅう する方法 ほうほう と、[[籾殻 もみがら ]](もみがら)を混 ま ぜて通気 つうき 性 せい を確保 かくほ してから蒸留 じょうりゅう する方法 ほうほう があり、前者 ぜんしゃ は吟醸 ぎんじょう 粕 かす 取 と 焼酎 しょうちゅう 、後者 こうしゃ を正調 せいちょう 粕 かす 取 と 焼酎 しょうちゅう と呼 よ んで区別 くべつ している<ref name="kasutori">{{Cite web|和書 わしょ |author=けんじ|url=http://beefheart.sakura.ne.jp/tankentai/tanteidan/gairon.html|title=Dr.けんじの粕 かす 取 と 焼酎 しょうちゅう 概論 がいろん |work=九州 きゅうしゅう 焼酎 しょうちゅう 探検 たんけん 隊 たい |language=日本語 にほんご |accessdate=2007-08-07}}</ref>。貯蔵 ちょぞう した酒粕 さけかす を蒸留 じょうりゅう し早苗 さなえ 饗 きょう (さなぶり)という[[田植 たう え]]後 ご のお祭 まつ りで飲 の んだことから、別名 べつめい 「早苗 さなえ 饗 きょう 焼酎 しょうちゅう 」とも呼 よ ばれる。蒸留 じょうりゅう した後 のち の粕 かす は田 た の肥料 ひりょう として使 つか われていた 。
貯蔵 ちょぞう した酒粕 さけかす を蒸留 じょうりゅう し早苗 さなえ 饗 きょう (さなぶり)という田植 たう え後 ご のお祭 まつ りで飲 の んだことから、別名 べつめい 「早苗 さなえ 響 ひびき 焼酎 しょうちゅう 」とも呼 よ ばれる。蒸留 じょうりゅう した後 のち の粕 かす は田 た の肥料 ひりょう として使 つか われていた。
[[太平洋戦争 たいへいようせんそう ]]後 ご 、[[#カストリ|カストリ]]と混同 こんどう されたこと、独特 どくとく の香 かお りが時代 じだい の嗜好 しこう に合 あ わなかったことなどから需要 じゅよう が低迷 ていめい し粕取 かすと り焼酎 しょうちゅう の製造 せいぞう から撤退 てったい する蔵 くら が相次 あいつ いだ。また、かつては福岡 ふくおか 県内 けんない を中心 ちゅうしん に粕取 かすと り焼酎 しょうちゅう 専業 せんぎょう の蔵 くら も多 おお くあったが、現在 げんざい では米 べい 焼酎 しょうちゅう の製造 せいぞう を行 おこな うなど、専業 せんぎょう 蔵 ぞう は消滅 しょうめつ している。しかし、昨今 さっこん の焼酎 しょうちゅう ブームにより、日本酒 にほんしゅ 製造 せいぞう メーカーが粕取 かすと り焼酎 しょうちゅう に再 ふたた び進出 しんしゅつ するケースが増 ふ えている<ref name="kasutori"/>。
[[太平洋戦争 たいへいようせんそう ]]後 ご 、[[#カストリ|カストリ]]と混同 こんどう されたこと、独特 どくとく の香 かお りが時代 じだい の嗜好 しこう に合 あ わなかったことなどから需要 じゅよう が低迷 ていめい し、 粕取 かすと り焼酎 しょうちゅう の製造 せいぞう から撤退 てったい する蔵 くら が相次 あいつ いだ。また、かつては[[ 福岡 ふくおか 県 けん ]] 内 うち を中心 ちゅうしん に粕取 かすと り焼酎 しょうちゅう 専業 せんぎょう の蔵 くら も多 おお くあったが、現在 げんざい では米 べい 焼酎 しょうちゅう の製造 せいぞう を行 おこな うなど、専業 せんぎょう 蔵 ぞう は消滅 しょうめつ している。しかし、昨今 さっこん の焼酎 しょうちゅう ブームにより、日本酒 にほんしゅ 製造 せいぞう メーカーが粕取 かすと り焼酎 しょうちゅう に再 ふたた び進出 しんしゅつ するケースが増 ふ えている<ref name="kasutori"/>。
その他 た の粕 かす 取 と 焼酎 しょうちゅう の製造 せいぞう 方法 ほうほう として、真空 しんくう に近 ちか い減圧 げんあつ 状態 じょうたい で酒粕 さけかす に[[マイクロ波 は ]]を当 あ て、40℃程度 ていど の低温 ていおん でアルコール分 ぶん を抽出 ちゅうしゅつ する方法 ほうほう <ref>{{Cite web|和書 わしょ |title=SGDV型 がた 蒸留 じょうりゅう 乾燥 かんそう 装置 そうち -株式会社 かぶしきがいしゃ 横山 よこやま エンジニアリング|url=http://www.yokoyama-eng.com/SGDV.html|website=www.yokoyama-eng.com|accessdate=2020-05-28}}</ref><ref>{{Cite web|和書 わしょ |title=【新 しん 発売 はつばい 】4/13より単式 たんしき 蒸留 じょうりゅう 焼酎 しょうちゅう 「あますことなく」を初 はつ リリースします。|url=https://izumibashi.com/journal/shochu/|website=泉 いずみ 橋 きょう 酒造 しゅぞう 株式会社 かぶしきがいしゃ Izumibashi SAKE Brewery.|date=2020-04-10|accessdate=2020-05-28|language=ja}}</ref>や、米 べい 麹 こうじ と水 みず で一 いち 次 じ もろみを立 た て、掛 かけ 原料 げんりょう として酒粕 さけかす を使用 しよう する方法 ほうほう もある<ref>{{Cite web|和書 わしょ |title=落合 おちあい 酒造 しゅぞう 場 じょう | 商品 しょうひん 紹介 しょうかい | 純 じゅん 米 べい 酒粕 さけかす 焼酎 しょうちゅう 残 ざん 心 しん |url=http://www.ochiaishuzojyo.jp/product/zan.html|website=www.ochiaishuzojyo.jp|accessdate=2020-05-28}}</ref>。
梅酒 うめしゅ をつける際 さい にベースとなるアルコールや[[みりん]]の主 しゅ 原料 げんりょう としても使 つか われた他 ほか 、日本酒 にほんしゅ の仕上 しあ げ工程 こうてい において中途 ちゅうと で発酵 はっこう を止 と め、防腐 ぼうふ や辛口 からくち に仕上 しあ げる目的 もくてき で用 もち いられる「柱 はしら 焼酎 しょうちゅう 」として使 つか われる場合 ばあい も多 おお かった。また、外傷 がいしょう の消毒 しょうどく 薬 やく としても用 もち いられた<ref name="variety"/>。
梅酒 うめしゅ をつける際 さい にベースとなるアルコールや[[みりん]]の主 しゅ 原料 げんりょう としても使 つか われた他 ほか 、日本酒 にほんしゅ の仕上 しあ げ工程 こうてい において中途 ちゅうと で発酵 はっこう を止 と め、防腐 ぼうふ や辛口 からくち に仕上 しあ げる目的 もくてき で用 もち いられる[[柱 はしら 焼酎 しょうちゅう ]]として使 つか われる場合 ばあい も多 おお かった。また、外傷 がいしょう の消毒 しょうどく 薬 やく としても用 もち いられた<ref name="variety"/>。
==== カストリ ====
==== カストリ ====
[[Image:Kasutori-Sake.JPG|thumb|200px|密造 みつぞう 酒 しゅ としてのカストリ酒 しゅ を飲 の む人々 ひとびと (1947年 ねん 撮影 さつえい )。ラベルなしの酒 さけ 瓶 びん にはアルコール度数 どすう を記 しる した札 さつ が付 つ くが、中身 なかみ とその材料 ざいりょう ・製法 せいほう は不明 ふめい 。]]
本来 ほんらい の粕取 かすと り焼酎 しょうちゅう とはまったく別 べつ な、粗悪 そあく 焼酎 しょうちゅう に対 たい する俗称 ぞくしょう である。
'''カストリ酒 しゅ '''、'''カストリ'''とは、第 だい 二 に 次 じ 世界 せかい 大戦 たいせん 後 ご の混乱 こんらん 期 き において出回 でまわ った粗悪 そあく な密造 みつぞう 焼酎 しょうちゅう に対 たい する俗称 ぞくしょう である<ref name="tonoike53">{{Cite book|和書 わしょ |editor=外 そと 池 いけ 良三 りょうぞう |title=世界 せかい の酒 さけ 日本 にっぽん の酒 さけ ものしり辞典 じてん |publisher=東京 とうきょう 堂 どう 出版 しゅっぱん |date=2005-08-15|edition=初版 しょはん |isbn=4-490-10671-8|page=53}}</ref>。
第 だい 二 に 次 じ 世界 せかい 大戦 たいせん 直後 ちょくご から食糧 しょくりょう 不足 ふそく が深刻 しんこく 化 か し、酒造 しゅぞう 会社 かいしゃ の多 おお くも再建 さいけん が進 すす んでいなかったため酒類 しゅるい を製造 せいぞう する余裕 よゆう などなかったが、庶民 しょみん は気晴 きば らしのため安価 あんか な酒 さけ を求 もと めており、この需要 じゅよう に応 こた える形 かたち で自然 しぜん 発生 はっせい した。主 おも にサツマイモや麦 むぎ を原料 げんりょう にしていたが、素人 しろうと があり合 あ わせの道具 どうぐ と不確 ふたし かな知識 ちしき で製造 せいぞう しており、焼酎 しょうちゅう とは呼 よ べない粗悪 そあく な[[密造 みつぞう 酒 しゅ ]]であった<ref name="izkaya">橋本 はしもと 健二 けんじ 『[[居酒屋 いざかや ]]の戦後 せんご 史 し 』ISBN 978-4396114503</ref>。
[[闇市 やみいち ]]では、ラベルの無 な い不揃 ふぞろ いの酒 さけ 瓶 びん に詰 つ められた出所 しゅっしょ 不明 ふめい の「焼酎 しょうちゅう のような」アルコール飲料 いんりょう が取引 とりひき され、[[屋台 やたい ]]ではアルコール度数 どすう が低 ひく い物 もの ならば庶民 しょみん でも手 て が届 とど くような価格 かかく で提供 ていきょう されていた。しかしサツマイモなどが使 つか われていれば上等 じょうとう 、アルコール度数 どすう が表記 ひょうき されていれば良心 りょうしん 的 てき な方 ほう で、とりあえずアルコールの臭気 しゅうき はあるが原料 げんりょう ・度数 どすう とも不明 ふめい という得体 えたい の知 し れない物 もの が多 おお く出回 でまわ っていた。
甚 はなは だしい例 れい では、酒類 しゅるい に転用 てんよう されないように[[エタノール]]に[[失明 しつめい ]]や[[中毒 ちゅうどく ]]死 し の危険 きけん がある[[メタノール]]を加 くわ えた[[エタノール#工業 こうぎょう 用 よう アルコール|変性 へんせい アルコール]]を使 つか った闇 やみ 酒 しゅ もあった。変性 へんせい アルコールは燃料 ねんりょう ・工業 こうぎょう 用 よう であるため、公示 こうじ 価格 かかく が適用 てきよう されず非課税 ひかぜい で相対 そうたい 的 てき に安価 あんか であり、[[沸点 ふってん ]]の違 ちが いを利用 りよう して販売 はんばい 前 まえ に加熱 かねつ ・蒸留 じょうりゅう してエタノールを分離 ぶんり するというアイディアだったが、実際 じっさい には、素人 しろうと が粗末 そまつ な設備 せつび で蒸留 じょうりゅう した程度 ていど では思 おも うように分留 ぶんりゅう できなかった。これらの工業 こうぎょう 用 よう アルコールを水 みず で薄 うす めた酒 さけ は「メチール酒 しゅ 」「バクダン」などと呼 よ ばれたが、庶民 しょみん は安価 あんか な酒 さけ を求 もと め、危険 きけん な闇 やみ 酒 しゅ を飲用 いんよう したために、中毒 ちゅうどく 事故 じこ が多発 たはつ した<ref name="tonoike53" />。
これらの粗悪 そあく なアルコール飲料 いんりょう は、次第 しだい に「カストリ」と総称 そうしょう されるようになった<ref name="tonoike53" />ため、一般 いっぱん にも「カストリ=粗悪 そあく な蒸留酒 じょうりゅうしゅ 」というイメージが定着 ていちゃく した<ref name="tonoike53" />。その影響 えいきょう で、決 けっ して粗悪 そあく でない本来 ほんらい の粕取 かすと り焼酎 しょうちゅう まで、誤解 ごかい によってイメージダウンした時期 じき がある<ref name="tonoike53" />。
1953年 ねん の論考 ろんこう によれば、1947年 ねん 9月 がつ 末 まつ 時点 じてん の日本 にっぽん 国内 こくない における密造 みつぞう 酒 しゅ 生産 せいさん 量 りょう は50万 まん 2,000klと推定 すいてい され、同 どう 時期 じき の正規 せいき 製造 せいぞう 場 じょう 移出 いしゅつ 数量 すうりょう 34万 まん 3,000klを大幅 おおはば に上回 うわまわ っていた。密造 みつぞう 酒 しゅ の中 なか で主流 しゅりゅう を占 し めていたのは焼酎 しょうちゅう であり、都市 とし 近郊 きんこう で大 だい 規模 きぼ な密造 みつぞう 集落 しゅうらく が形成 けいせい されるにまで至 いた った。密造 みつぞう 検挙 けんきょ 件数 けんすう は1945年 ねん の8,510件 けん から、1946年 ねん は11,686件 けん 、1947年 ねん には16,968件 けん と年々 ねんねん 増 ふ え続 つづ けており、当時 とうじ の密造 みつぞう 酒 しゅ の氾濫 はんらん ぶりがうかがわれる<ref name="uchizono">{{Cite web|和書 わしょ
| author = 内 うち 薗 その 惟幾 これちか
| title = 税務 ぜいむ 職員 しょくいん の殉難 じゅんなん 小史 しょうし -酒類 しゅるい 密造 みつぞう 等 とう の沿革 えんかく と併 あわ せて-
| format = PDF
| url = https://www.nta.go.jp/ntc/kenkyu/ronsou/12/107/ronsou.pdf
| archiveurl = https://web.archive.org/web/20170807022233/https://www.nta.go.jp/ntc/kenkyu/ronsou/12/107/ronsou.pdf
| work = 『[[税務大学校 ぜいむだいがっこう |税 ぜい 大 だい ]]論叢 ろんそう 』12号 ごう (1978年 ねん 11月)p279-332
| language = 日本語 にほんご
| date = 1978-11-30
| accessdate = 2018-01-26
| archivedate = 2017-08-07
| deadlinkdate = 2018年 ねん 6月 がつ 4日 にち
}}</ref>。
宮崎 みやざき 県 けん の焼酎 しょうちゅう 産業 さんぎょう は、太平洋戦争 たいへいようせんそう 終戦 しゅうせん 後 ご 、密造 みつぞう [[集落 しゅうらく ]]1カ所 かしょ の存在 そんざい で大 おお きな影響 えいきょう を受 う けた特異 とくい な例 れい である。
宮崎 みやざき 市内 しない の大島 おおしま 地区 ちく (1978年 ねん 以降 いこう の宮崎 みやざき 市 し [[波島 はしま ]])は戦時 せんじ 中 ちゅう に工業 こうぎょう 生産 せいさん 従事 じゅうじ のため移住 いじゅう した沖縄 おきなわ ・[[奄美諸島 あまみしょとう ]]出身 しゅっしん 者 しゃ が戦後 せんご も残留 ざんりゅう 、生活 せいかつ の糧 かて を得 え るため大 だい 規模 きぼ な密造 みつぞう 集落 しゅうらく を形成 けいせい し、一時 いちじ は住民 じゅうみん 900戸 こ 中 ちゅう 650戸 こ が密造 みつぞう とその資材 しざい 供給 きょうきゅう に従事 じゅうじ していた。大島 おおしま 製 せい の密造 みつぞう 焼酎 しょうちゅう は原材料 げんざいりょう を宮崎 みやざき 県内 けんない でも入手 にゅうしゅ しやすい芋 いも 焼酎 しょうちゅう で、いわゆるカストリ一般 いっぱん に比 くら べれば良質 りょうしつ であったという。密造 みつぞう 焼酎 しょうちゅう に押 お され、宮崎 みやざき 税務署 ぜいむしょ 管内 かんない で酒造 しゅぞう 業者 ぎょうしゃ の半分 はんぶん が休廃業 きゅうはいぎょう に追 お い込 こ まれたほどで、大島 おおしま への大 だい 規模 きぼ な取締 とりしまり は1947-52年 ねん の間 あいだ に15回 かい も実施 じっし されている<ref name="uchizono"/>。
宮崎 みやざき 県 けん においては、21世紀 せいき 初頭 しょとう に至 いた るまで一般 いっぱん 的 てき な25度 ど 焼酎 しょうちゅう よりも度数 どすう が低 ひく い20度 ど 焼酎 しょうちゅう が広 ひろ く普及 ふきゅう しているが、これも[[国税庁 こくぜいちょう ]]が戦後 せんご の密造 みつぞう 焼酎 しょうちゅう 横行 おうこう 対策 たいさく として、正規 せいき 業者 ぎょうしゃ に税率 ぜいりつ を抑 おさ えて廉価 れんか とした20度 ど 焼酎 しょうちゅう の製造 せいぞう を認 みと めた結果 けっか であった<ref name="朝日 あさひ 20210717"/><ref>{{Cite web|和書 わしょ
| author = 時吉 ときよし 修 おさむ ・中村 なかむら 周作 しゅうさく
| title= 宮崎 みやざき 県域 けんいき における飲酒 いんしゅ 嗜好 しこう にみる地域 ちいき 性 せい
| format = PDF
| url = http://www.ritsumei.ac.jp/acd/cg/lt/asp/research/geo/journal/pdf.geo-journal/16-2004-tokiyoshi.pdf
| work = 『[[立命館大学 りつめいかんだいがく |立 たて 命 いのち 館 かん ]]地理 ちり 学 がく 』第 だい 16号 ごう (2004年 ねん 11月)p55-69
| language = 日本語 にほんご
| date = 2004-11
| accessdate = 2018-01-26
}}</ref>。
派生 はせい した戦後 せんご 混乱 こんらん 期 き を象徴 しょうちょう する表現 ひょうげん として、同 どう 時期 じき 、粗悪 そあく 紙 し を用 もち い扇情 せんじょう 的 てき な記事 きじ を満載 まんさい して安直 あんちょく に売 う られた雑誌 ざっし を指 さ す「[[カストリ雑誌 ざっし ]]」という言葉 ことば も生 う まれた。[[黒澤 くろさわ 明 あきら ]]監督 かんとく の映画 えいが 『[[醉 よ いどれ天使 てんし ]]』など戦後 せんご の闇市 やみいち を舞台 ぶたい とした文芸 ぶんげい ・映画 えいが 作品 さくひん 等 とう では、当時 とうじ の世相 せそう を象徴 しょうちょう する[[アイコン]]としてカストリ酒 しゅ が登場 とうじょう する。
[[日本酒 にほんしゅ ]]においては、[[日 にち 中 ちゅう 戦争 せんそう ]]時代 じだい から米 べい 不足 ふそく や税制 ぜいせい により[[金魚 きんぎょ 酒 しゅ ]]と呼 よ ばれる加水 かすい しすぎた酒 さけ が出回 でまわ っていた。
第 だい 二 に 次 じ 大戦 たいせん 後 ご の社会 しゃかい 混乱 こんらん 期 き 、酒 さけ 不足 ふそく の世相 せそう の中 なか で粗悪 そあく な密造 みつぞう 焼酎 しょうちゅう が出回 でまわ った<ref name="tonoike53">{{Cite book|和書 わしょ |editor=外 そと 池 いけ 良三 りょうぞう |title=世界 せかい の酒 さけ 日本 にっぽん の酒 さけ ものしり辞典 じてん |publisher=東京 とうきょう 堂 どう 出版 しゅっぱん |date=2005-08-15|edition=初版 しょはん |id=ISBN 4-490-10671-8|pages=53ページ}}</ref>。原料 げんりょう ・出所 しゅっしょ がまったく不明 ふめい 、甚 はなは だしい例 れい では人体 じんたい に有毒 ゆうどく な[[メチルアルコール]]を水 みず で薄 うす めたものまで売 う られる始末 しまつ で<ref name="tonoike53" />、これら悪酔 わるよ い確実 かくじつ な代物 しろもの が俗 ぞく に「カストリ」と総称 そうしょう された<ref name="tonoike53" />ため、一般 いっぱん にも「カストリ=粗悪 そあく な蒸留酒 じょうりゅうしゅ 」というイメージが定着 ていちゃく した<ref name="tonoike53" />。その影響 えいきょう で、決 けっ して粗悪 そあく でない本来 ほんらい の粕取 かすと り焼酎 しょうちゅう まで誤解 ごかい によってイメージダウンした時期 じき がある<ref name="tonoike53" />。ここから派生 はせい した戦後 せんご の混乱 こんらん 期 き を象徴 しょうちょう する表現 ひょうげん として、「[[カストリ雑誌 ざっし ]]」という言葉 ことば もあった。
{{clear}}
== 本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう ==
== 本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう ==
=== 「本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう 」とは ===
=== 「本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう 」とは ===
[[file:Japanese Joka.JPG|thumb|[[千代 ちよ 香 かおり ]](じょか)。千 せん 代香 だいこう による[[燗酒 かんざけ |熱燗 あつかん ]]では芳醇 ほうじゅん な味 あじ わいが楽 たの しめる。]]
戦後 せんご 1949年 ねん の酒税 しゅぜい 法 ほう で「甲 かぶと 類 るい ・乙 おつ 類 るい 」の分類 ぶんるい 呼称 こしょう が定 さだ められたが、通常 つうじょう 甲乙 こうおつ の称 しょう は等級 とうきゅう や順位 じゅんい でも使 つか われる表現 ひょうげん であるため、ややもすれば「乙 おつ 類 るい 」が「甲 かぶと 類 るい 」に劣 おと ると誤解 ごかい されかねなかった。これを危惧 きぐ した[[江夏 えなつ 順吉 じゅんきち ]](当時 とうじ の[[霧島酒造 きりしましゅぞう ]]社長 しゃちょう )が1957年 ねん に九州 きゅうしゅう 旧式 きゅうしき 焼酎 しょうちゅう 協議 きょうぎ 会 かい において「本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう 」という呼称 こしょう を提唱 ていしょう 、1962年 ねん に大蔵省 おおくらしょう 令 れい が改正 かいせい され、焼酎 しょうちゅう 乙 おつ 類 るい に「本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう 」という呼称 こしょう の併記 へいき が認 みと められ<ref name="honkaku">{{Cite web|author=[[宮崎 みやざき 県 けん ]]|url=http://www.kanko-miyazaki.jp/unit/kura_16/index.html|title=匠 たくみ の蔵 ぞう 焼酎 しょうちゅう 博士 はかせ 永山 ながやま 久春 ひさはる さん|work=宮崎 みやざき 県 けん 観光 かんこう 情報 じょうほう サイト「旬 しゅん ナビ」|language=日本語 にほんご |accessdate=2007-09-03}}</ref>、[[1971年 ねん ]](昭和 しょうわ 46年 ねん )の法 ほう 改正 かいせい (酒税 しゅぜい の保全 ほぜん 及 およ び酒類 しゅるい 業 ぎょう 組合 くみあい 等 とう に関 かん する法律 ほうりつ 施行 しこう 規則 きそく )により「本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう 」と呼称 こしょう ・表記 ひょうき することが可能 かのう となった<ref name="imo"/><ref>{{Cite web|author= 沖縄 おきなわ 県 けん 酒造 しゅぞう 組合 くみあい 連合 れんごう 会 かい |url=http://www.okinawa-awamori.or.jp/qa/06_a03.html|title=Q55 泡盛 あわもり と焼酎 しょうちゅう との違 ちが いはどこにあるのですか?|language=日本語 にほんご |work=泡盛 あわもり Q&A|accessdate=2008-04-10}}</ref>。
戦後 せんご [[1949年 ねん ]]の酒税 しゅぜい 法 ほう で「甲 かぶと 類 るい ・乙 おつ 類 るい 」の分類 ぶんるい 呼称 こしょう が定 さだ められたが、通常 つうじょう 甲乙 こうおつ の称 しょう は等級 とうきゅう や順位 じゅんい でも使 つか われる表現 ひょうげん であるため、ややもすれば「乙 おつ 類 るい 」が「甲 かぶと 類 るい 」に劣 おと ると誤解 ごかい されかねなかった。これを危惧 きぐ した[[江夏 えなつ 順吉 じゅんきち ]](当時 とうじ の霧島酒造 きりしましゅぞう 社長 しゃちょう )が1957年 ねん に九州 きゅうしゅう 旧式 きゅうしき 焼酎 しょうちゅう 協議 きょうぎ 会 かい において「本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう 」という呼称 こしょう を提唱 ていしょう 、<!--1962年 ねん に大蔵省 おおくらしょう 令 れい が改正 かいせい され、焼酎 しょうちゅう 乙 おつ 類 るい に「本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう 」という呼称 こしょう の併記 へいき が認 みと められ<ref name="honkaku">{{Cite web|author=宮崎 みやざき 県 けん |url=http://www.kanko-miyazaki.jp/unit/kura_16/index.html|title=匠 たくみ の蔵 ぞう 焼酎 しょうちゅう 博士 はかせ 永山 ながやま 久春 ひさはる さん|work=宮崎 みやざき 県 けん 観光 かんこう 情報 じょうほう サイト「旬 しゅん ナビ」|language=日本語 にほんご |accessdate=2007-09-03}}</ref>、-->1971年 ねん (昭和 しょうわ 46年 ねん )12月 がつ 10日 とおか に「酒税 しゅぜい の保全 ほぜん 及 およ び酒類 しゅるい 業 ぎょう 組合 くみあい 等 とう に関 かん する法律 ほうりつ 施行 しこう 規則 きそく 」(昭和 しょうわ 28年 ねん 大蔵 おおくら [[省令 しょうれい ]]第 だい 11号 ごう )が一部 いちぶ 改正 かいせい され「本格 ほんかく しようちゆう」と呼称 こしょう ・表記 ひょうき することが可能 かのう となった<ref name="imo"/><ref>{{Cite web|和書 わしょ
しかし、「本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう 」の呼称 こしょう を用 もち いる基準 きじゅん が必 かなら ずしも明確 めいかく でなかったことから議論 ぎろん が生 しょう じ、その結果 けっか 2002年 ねん 11月1日 にち に基準 きじゅん が強化 きょうか されて、以下 いか に掲 かか げるアルコール含有 がんゆう 物 ぶつ を蒸留 じょうりゅう したものでなければ本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう と名乗 なの ることはできなくなった。なお、単 たん に「焼酎 しょうちゅう 乙 おつ 類 るい 」「単式 たんしき 蒸留 じょうりゅう 焼酎 しょうちゅう 」と表示 ひょうじ するのであれば材料 ざいりょう は制約 せいやく されない<ref name="define">{{Cite web|author=Shibatani Tomohiro|url=http://homepage3.nifty.com/japanspirits/howto/define.htm|title=本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう の定義 ていぎ |work=本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう の楽 たの しみ|language=日本語 にほんご |accessdate=2008-02-19}}</ref>。
| author = 沖縄 おきなわ 県 けん 酒造 しゅぞう 組合 くみあい 連合 れんごう 会 かい
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| title = Q55 泡盛 あわもり と焼酎 しょうちゅう との違 ちが いはどこにあるのですか?
| language = 日本語 にほんご
| work = 泡盛 あわもり Q&A
| accessdate = 2008-04-10
| archivedate = 2007-04-03
| deadlinkdate = 2018年 ねん 6月 がつ 4日 にち
}}</ref>。
しかし、「本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう 」の呼称 こしょう を用 もち いる基準 きじゅん が必 かなら ずしも明確 めいかく でなかったことから議論 ぎろん が生 しょう じ、その結果 けっか 2002年 ねん 11月1日 にち に前述 ぜんじゅつ の省令 しょうれい の一部 いちぶ 改正 かいせい により基準 きじゅん が強化 きょうか され、以下 いか に掲 かか げるアルコール含有 がんゆう 物 ぶつ を蒸留 じょうりゅう したものでなければ本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう と名乗 なの ることはできなくなった。なお、単 たん に「焼酎 しょうちゅう 乙 おつ 類 るい 」「単式 たんしき 蒸留 じょうりゅう 焼酎 しょうちゅう 」と表示 ひょうじ するのであれば材料 ざいりょう は制約 せいやく されない<ref name="define">{{Cite web|和書 わしょ |author=Shibatani Tomohiro|url=http://www.shochu.jp/howto/define.htm|title=本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう の定義 ていぎ |work=本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう の楽 たの しみ|language=日本語 にほんご |accessdate=2008-02-19}}</ref><ref group="注釈 ちゅうしゃく ">一 いち 例 れい として、後述 こうじゅつ の「国税庁 こくぜいちょう 長官 ちょうかん の指定 してい する物品 ぶっぴん 」に含 ふく まれていない[[クワイ]]を用 もち いた乙種 おつしゅ 焼酎 しょうちゅう は、[[広島 ひろしま 県 けん ]][[福山 ふくやま 市 し ]]と[[大阪 おおさか 府 ふ ]][[吹田 すいた 市 し ]]で作 つく られている2銘柄 めいがら が知 し られるが、両者 りょうしゃ とも「本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう 」とは名乗 なの っていない。</ref>。
* '''穀類 こくるい '''又 また は'''いも類 るい '''、'''これらのこうじ'''及 およ び水 みず を原料 げんりょう として発酵 はっこう させたもの
* '''穀類 こくるい '''又 また は'''いも類 るい '''、'''これらのこうじ'''及 およ び水 みず を原料 げんりょう として発酵 はっこう させたもの
* '''穀類 こくるい のこうじ'''及 およ び水 みず を原料 げんりょう として発酵 はっこう させたもの
* '''穀類 こくるい のこうじ'''及 およ び水 みず を原料 げんりょう として発酵 はっこう させたもの
* '''清 きよし 酒 さけ かす'''及 およ び水 みず を原料 げんりょう として発酵 はっこう させたもの、'''清 きよし 酒 さけ かす'''、'''米 べい '''、'''米 べい こうじ'''及 およ び水 みず を原料 げんりょう として発酵 はっこう させたもの又 また は'''清 きよし 酒 さけ かす'''
* '''清 きよし 酒 さけ かす'''及 およ び水 みず を原料 げんりょう として発酵 はっこう させたもの、'''清 きよし 酒 さけ かす'''、'''米 べい '''、'''米 べい こうじ'''及 およ び水 みず を原料 げんりょう として発酵 はっこう させたもの又 また は'''清 きよし 酒 さけ かす'''
* '''砂糖 さとう '''(政令 せいれい に掲 かか げるものに限 かぎ る)、'''米 べい こうじ'''及 およ び水 みず を原料 げんりょう として発酵 はっこう させたもの('''黒糖 こくとう 焼酎 しょうちゅう ''')。
* '''砂糖 さとう '''(政令 せいれい に掲 かか げるものに限 かぎ る)、'''米 べい こうじ'''及 およ び水 みず を原料 げんりょう として発酵 はっこう させたもの('''黒糖 こくとう 焼酎 しょうちゅう ''')
* '''穀類 こくるい '''又 また は'''いも類 るい '''、'''これらのこうじ'''、水 みず 及 およ び'''国税庁 こくぜいちょう 長官 ちょうかん の指定 してい する物品 ぶっぴん '''を原料 げんりょう として発酵 はっこう させたもの(その原料 げんりょう 中 ちゅう 国税庁 こくぜいちょう 長官 ちょうかん の指定 してい する物品 ぶっぴん の重量 じゅうりょう の合計 ごうけい が穀類 こくるい 及 およ びいも類 るい 及 およ びこれらのこうじの重量 じゅうりょう を超 こ えないものに限 かぎ る)
* '''穀類 こくるい '''又 また は'''いも類 るい '''、'''これらのこうじ'''、水 みず 及 およ び'''国税庁 こくぜいちょう 長官 ちょうかん の指定 してい する物品 ぶっぴん '''<ref name=":0" /> を原料 げんりょう として発酵 はっこう させたもの(その原料 げんりょう 中 ちゅう 国税庁 こくぜいちょう 長官 ちょうかん の指定 してい する物品 ぶっぴん の重量 じゅうりょう の合計 ごうけい が穀類 こくるい 及 およ びいも類 るい 及 およ びこれらのこうじの重量 じゅうりょう を超 こ えないものに限 かぎ る)
2018年 ねん 時点 じてん 、'''国税庁 こくぜいちょう 長官 ちょうかん の指定 してい する物品 ぶっぴん '''としては次 つぎ の49種類 しゅるい が列記 れっき されており、本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう として実際 じっさい の商品 しょうひん 化 か が行 おこな われている例 れい も存在 そんざい している。
[[アシタバ|あしたば]]、[[アズキ|あずき]]、[[アマチャヅル|あまちゃづる]]、[[アロエ]]、[[烏龍茶 うーろんちゃ |ウ う ーロン茶 ろんちゃ ]]、[[梅干 うめぼ し#種 たね の仁 ひとし |梅 うめ の種 たね ]]、[[エノキタケ|えのきたけ]]、[[オタネニンジン|おたねにんじん]]、[[カボチャ|かぼちゃ]]、[[牛乳 ぎゅうにゅう ]]、[[イチョウ|ぎんなん]]、[[葛粉 くずこ |くず粉 こ ]]、[[クマザサ|くまざさ]]、[[クリ|くり]]、[[グリーンピース]]、[[コナラ|こならの実 み ]]、[[ゴマ|ごま]]、[[コンブ|こんぶ]]、[[サフラン]]、[[サボテン]]、[[シイタケ|しいたけ]]、[[シソ|しそ]]、[[大根 だいこん ]]、[[脱脂粉乳 だっしふんにゅう ]]、[[タマネギ|たまねぎ]]、{{仮 かり リンク|ツノマタ属 ぞく |en|Chondrus|label=つのまた}}、{{仮 かり リンク|ツルツル|fr|Grateloupia turuturu|label=つるつる}}、[[トチノキ|とちのきの実 み ]]、[[トマト]]、[[ナツメヤシ#果実 かじつ (デーツ)|なつめやしの実 み ]]、[[ニンジン|にんじん]]、[[ネギ|ねぎ]]、[[海苔 のり |のり]]、[[ピーマン]]、[[ヒシ#食用 しょくよう |ひしの実 み ]]、{{仮 かり リンク|ヒマワリの種 たね |en|Sunflower seed|label=ひまわりの種 たね }}、[[フキ#山菜 さんさい としてのフキ|ふきのとう]]、[[ベニバナ|べにばな]]、[[乳 ちち 清 きよし |ホエイパウダー]]、[[ホテイアオイ|ほていあおい]]、[[マタタビ|またたび]]、[[抹茶 まっちゃ ]]、[[マテバシイ|まてばしいの実 み ]]、[[ユリ根 ね |ゆりね]]、[[ヨモギ|よもぎ]]、[[落花生 らっかせい ]]、[[緑茶 りょくちゃ ]]、[[レンコン|れんこん]]、[[ワカメ|わかめ]]
=== 本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう ブーム ===
=== 本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう ブーム ===
日本 にっぽん では、[[2003年 ねん ]]頃 ころ から焼酎 しょうちゅう 乙 おつ 類 るい を対象 たいしょう とする「本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう ブーム」が起 お き、同年 どうねん には焼酎 しょうちゅう 類 るい 全体 ぜんたい の出荷 しゅっか 量 りょう が[[日本酒 にほんしゅ ]]の出荷 しゅっか 量 りょう を約 やく 50年 ねん ぶりに上回 うわまわ り<ref name="47news">{{cite web|author=共同通信 きょうどうつうしん |authorlink=共同通信社 きょうどうつうしんしゃ |title=焼酎 しょうちゅう の出荷 しゅっか 量 りょう 、日本酒 にほんしゅ 抜 ぬ く|url=http://www.47news.jp/CN/200403/CN2004031001002415.html|date=2004-03-10|accessdate = 2008-02-07}}</ref><ref name="TDB"/>、[[2004年 ねん ]]には売上 うりあげ 高 だか もピークを迎 むか えた<ref name="TDB">{{cite web|author=帝国 ていこく データバンク|authorlink=帝国 ていこく データバンク|title=2006年 ねん 焼酎 しょうちゅう メーカー売上 うりあげ 高 だか ランキング|url=http://www.tdb.co.jp/report/watching/press/p070904.html|date=2007-09-27|accessdate = 2008-02-07}}</ref>。ブームに伴 ともな って、本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう を専 せん 門 もん に扱 あつか う[[焼酎 しょうちゅう バー]]も登場 とうじょう している。
日本 にっぽん では、2003年 ねん 頃 ごろ から焼酎 しょうちゅう 乙 おつ 類 るい を対象 たいしょう とする「本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう ブーム」が起 お き、同年 どうねん には焼酎 しょうちゅう 類 るい 全体 ぜんたい の出荷 しゅっか 量 りょう が[[日本酒 にほんしゅ ]]の出荷 しゅっか 量 りょう を約 やく 50年 ねん ぶりに上回 うわまわ り<ref name="47news">{{Cite web|和書 わしょ
| author = 共同通信 きょうどうつうしん
| authorlink = 共同通信社 きょうどうつうしんしゃ
| title = 焼酎 しょうちゅう の出荷 しゅっか 量 りょう 、日本酒 にほんしゅ 抜 ぬ く
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| work = [[47NEWS]]
| date = 2004-03-10
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| deadlinkdate = 2018年 ねん 6月 がつ 4日 にち
}}</ref><ref name="TDB"/>、2004年 ねん には売上 うりあげ 高 だか もピークを迎 むか えた<ref name="TDB">{{Cite web|和書 わしょ
| author = 帝国 ていこく データバンク
| authorlink = 帝国 ていこく データバンク
| title = 2006年 ねん 焼酎 しょうちゅう メーカー売上 うりあげ 高 だか ランキング
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| date = 2007-09-27
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| deadlinkdate = 2018年 ねん 6月 がつ 5日 にち
}}</ref>。ブームに伴 ともな って、本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう を専 せん 門 もん に扱 あつか う[[焼酎 しょうちゅう バー]]も登場 とうじょう している。
ブームの影響 えいきょう によって、材料 ざいりょう や製法 せいほう にこだわった焼酎 しょうちゅう も盛 さか んに市場 いちば へと送 おく り出 だ された<ref name="47news"/>。[[鹿児島 かごしま 県 けん |鹿児島 かごしま ]]で本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう は1.8Lあたり1500円 えん 前後 ぜんこう の商品 しょうひん が消費 しょうひ の中心 ちゅうしん であるが<ref name="neage"/>、より美味 おい しい焼酎 しょうちゅう を望 のぞ むニーズと、作 つく り手 しゅ のこだわりによって高 こう 価格 かかく で本格 ほんかく 志向 しこう の焼酎 しょうちゅう <ref group="注釈 ちゅうしゃく ">一 いち 例 れい として、[http://www.nanako-net.com/ 濵田酒造 しゅぞう 「なゝこ(ななこ)」] などがある。</ref>も登場 とうじょう した。
しかし、少 すく なからぬ弊害 へいがい も生 しょう じた。ブームのピーク時 じ には芋 いも 焼酎 しょうちゅう の原料 げんりょう となるサツマイモが市場 いちば に不足 ふそく する深刻 しんこく な問題 もんだい が起 お きたほか<ref name="TDB"/>、一部 いちぶ 銘柄 めいがら ではプレミアがつき、一本 いっぽん 数 すう 万 まん 円 えん などという値段 ねだん が付 つ けられるようになり<ref>{{Cite book|和書 わしょ |author=日本 にっぽん 酒類 しゅるい 研究 けんきゅう 会 かい |editor=日本 にっぽん 酒類 しゅるい 研究 けんきゅう 会 かい |date=2005-01-25|title=知識 ちしき ゼロからの芋 いも 焼酎 しょうちゅう 入門 にゅうもん |edition=第 だい 1刷 さつ |publisher=幻冬舎 げんとうしゃ |isbn=4-344-90064-2|page=116|chapter=第 だい 四 よん 章 しょう 一 いち 度 ど は飲 の んでみたい プレミアム焼酎 しょうちゅう ・限定 げんてい 焼酎 しょうちゅう }}</ref>「[[森 もり 伊蔵 いぞう ]]」については偽物 にせもの が出回 でまわ る事件 じけん にまで発展 はってん した<ref name="nisemori">{{Cite web|和書 わしょ
| author = 共同通信 きょうどうつうしん
| authorlink = 共同通信社 きょうどうつうしんしゃ
| title = 偽 にせ 森 もり 伊蔵 いぞう で懲役 ちょうえき 3年 ねん 求刑 きゅうけい 「購入 こうにゅう 者 しゃ の屈辱 くつじょく 甚 はなは だしい」
| url = https://web.archive.org/web/20081003003648/http://www.47news.jp/CN/200409/CN2004092101002463.html
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| work = 47NEWS
| date = 2004-09-21
| accessdate = 2008-04-10
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| deadlinkdate = 2018年 ねん 6月 がつ 4日 にち
}}</ref>。
本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう 需要 じゅよう 急上昇 きゅうじょうしょう に伴 ともな い、各地 かくち で焼酎 しょうちゅう の生産 せいさん 設備 せつび 拡充 かくじゅう や休止 きゅうし 酒造 しゅぞう 場 じょう の再開 さいかい 、新規 しんき 参入 さんにゅう などが図 はか られた。しかし2006年 ねん 初頭 しょとう からブームは沈静 ちんせい 化 か 、例 たと えば[[帝国 ていこく データバンク]]福岡 ふくおか 支店 してん は2006年 ねん の売上 うりあげ が2年 ねん 連続 れんぞく で下落 げらく したことから焼酎 しょうちゅう ブームは去 さ ったと分析 ぶんせき し、ブームの反動 はんどう ・縮小 しゅくしょう による焼酎 しょうちゅう 業界 ぎょうかい への悪影響 あくえいきょう を懸念 けねん しており<ref name="TDB"/>、[[日本銀行 にっぽんぎんこう ]]鹿児島 かごしま 支店 してん が2008年 ねん 2月 がつ に公表 こうひょう した、今回 こんかい の焼酎 しょうちゅう ブームについてまとめたリポート<ref name="nichiginkagoshima">{{Cite web|和書 わしょ
| author = 日本銀行 にっぽんぎんこう 鹿児島 かごしま 支店 してん
| authorlink = 日本銀行 にっぽんぎんこう
| title = 焼酎 しょうちゅう ブームのその先 さき にあるものは!?~今回 こんかい の焼酎 しょうちゅう ブームの特徴 とくちょう ~
| format = PDF
| url = http://www3.boj.or.jp/kagoshima/data/note/n0802.pdf
| archiveurl = https://web.archive.org/web/20111124020102/http://www3.boj.or.jp/kagoshima/data/note/n0802.pdf
| language = 日本語 にほんご
| work = かごしまノート
| date = 2008-02-05
| accessdate = 2008-04-10
| archivedate = 2011-11-24
| deadlinkdate = 2018年 ねん 6月 がつ 4日 にち
}}</ref>では「今回 こんかい のブームは終焉 しゅうえん した」と指摘 してき 、「銘柄 めいがら 選別 せんべつ の時代 じだい に入 はい った」と結論 けつろん 付 つ けた<ref name="minami">{{Cite web|和書 わしょ |author=『南 みなみ 日本 にっぽん 新聞 しんぶん 』
|authorlink=南 みなみ 日本 にっぽん 新聞 しんぶん |title=焼酎 しょうちゅう ブーム「終焉 しゅうえん 」、銘柄 めいがら 選別 せんべつ の時代 じだい へ/日銀 にちぎん リポート|url=http://373news.com/modules/pickup/index.php?storyid=9457|date=2008-03-01|accessdate = 2008-04-10}}</ref><ref name="kumamotonichinichi">{{Cite web|和書 わしょ |author=『熊本 くまもと 日 にち 日 にち 新聞 しんぶん 』
|authorlink=熊本 くまもと 日 にち 日 にち 新聞 しんぶん |title=射程 しゃてい 「焼酎 しょうちゅう ブーム終焉 しゅうえん 」|url=http://kumanichi.com/iken/index.cfm?id=20080323#2898|date=2008-03-23|accessdate = 2008-04-10}}</ref>。このような状況 じょうきょう であったが一方 いっぽう で麦 むぎ などから芋 いも などへの素材 そざい に対 たい する嗜好 しこう の広 ひろ がりが起 お こったことにより、帝国 ていこく データバンク福岡 ふくおか 支店 してん によると、焼酎 しょうちゅう メーカー上位 じょうい 50社 しゃ の2008年 ねん 1 - 12月の売上 うりあげ 高 だか 合計 ごうけい は前年 ぜんねん 比 ひ 3.8%増 ぞう の3471億 おく 9500万 まん 円 えん で、ピークの2004年 ねん を上回 うわまわ り、「過去 かこ 最高 さいこう 」を記録 きろく するなどブームの底堅 そこがた さも見 み せている<ref>{{Cite web|和書 わしょ |author=j-cast|authorlink=j-castニュース|title=焼酎 しょうちゅう 売上 うりあげ 高 だか が「過去 かこ 最高 さいこう 」 ブーム支 ささ える「芋 いも 」と「お得 とく 感 かん 」|url=https://www.j-cast.com/2009/10/03050681.html|date=2009-10-03|accessdate = 2009-10-3}}</ref>。
== 日本 にっぽん 国内 こくない での消費 しょうひ 量 りょう ==
2018年 ねん (平成 へいせい 30年 ねん )度 ど の日本 にっぽん 国内 こくない における焼酎 しょうちゅう の課税 かぜい 数量 すうりょう は次 つぎ のとおりである。比較 ひかく として同 どう 年度 ねんど の清酒 せいしゅ 課税 かぜい 数量 すうりょう も記載 きさい する<ref>{{Cite web|和書 わしょ |title=酒 さけ のしおり(令 れい 和 わ 2年 ねん 3月 がつ )|国税庁 こくぜいちょう |url=https://www.nta.go.jp/taxes/sake/shiori-gaikyo/shiori/2020/index.htm|website=www.nta.go.jp|accessdate=2020-05-28}}</ref>。
{| class="wikitable" style="margin-left:auto;margin-right:auto"
|-
! style="width:8em" | 分類 ぶんるい !! 国産 こくさん ([[キロリットル|kl]])!! 輸入 ゆにゅう (kl)!! 計 けい (kl)
|-
| '''連続 れんぞく 式 しき 蒸留 じょうりゅう 焼酎 しょうちゅう ''' || align=right | 330,275 || align="right" | 40,928|| align="right" | 371,203
|-
| '''単式 たんしき 蒸留 じょうりゅう 焼酎 しょうちゅう ''' || align=right | 435,675 || align="right" | 356 || align="right" | 436,031
|-
| '''計 けい ''' || align=right | 765,950 || align="right" | 41,284 || align="right" | 807,234
|-
|([[日本酒 にほんしゅ |清酒 せいしゅ ]])|| align=right | (487,234) || align="right" | (29) || align="right" | (487,263)
|}
== 焼酎 しょうちゅう メーカー売上 うりあげ 高 だか ランキング ==
[[帝国 ていこく データバンク]]の統計 とうけい 調査 ちょうさ によると、2022年 ねん (令 れい 和 わ 3年 ねん )1月 がつ から12月 がつ までの焼酎 しょうちゅう 売上 うりあげ 高 だか 上位 じょうい 50社 しゃ の売上 うりあげ 高 だか 合計 ごうけい 額 がく は2,227億 おく 600万 まん 円 えん で前年 ぜんねん 比 ひ 7.8%減 げん で、データ調整 ちょうせい 後 ご に比較 ひかく 可能 かのう な2005年 ねん 以降 いこう では過去 かこ 最低 さいてい を記録 きろく した。ただし上位 じょうい 50社 しゃ のうち23社 しゃ が増収 ぞうしゅう で20億 おく 円 えん 以下 いか の売 う り上 あ げの企業 きぎょう に増収 ぞうしゅう が多 おお く10年 ねん ぶりに増収 ぞうしゅう 企業 きぎょう が20社 しゃ を超 こ え、税引 ぜいび き後 ご 当期 とうき 純 じゅん 利益 りえき が判明 はんめい した36社 しゃ のうち黒字 くろじ 企業 きぎょう は30社 しゃ であった。首位 しゅい の霧島酒造 きりしましゅぞう は「黒 くろ 霧島 きりしま 」のヒットで11年 ねん 連続 れんぞく 首位 しゅい 。上位 じょうい 50社 しゃ の社 しゃ 数 すう では鹿児島 かごしま 県 けん が24社 しゃ で首位 しゅい 、売上 うりあげ 高 だか では宮崎 みやざき 県 けん が786億 おく 4200万 まん 円 えん で首位 しゅい であった、焼酎 しょうちゅう 消費 しょうひ 量 りょう は前年度 ぜんねんど 比 ひ 4.1%減 げん の約 やく 69万 まん 5000キロリットルで確認 かくにん できる2007年度 ねんど 以降 いこう 最低 さいてい であった<ref name="teikoku23">[https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/pdf/s230803_80.pdf 特別 とくべつ 企画 きかく :焼酎 しょうちゅう メーカー売上 うりあげ 高 だか ランキング(2022)] 帝国 ていこく データバンク(2023年 ねん 8月 がつ 30日 にち )</ref>。
なお本 ほん 項 こう では売上 うりあげ 高 だか 上位 じょうい 20社 しゃ までを記 しる す。ただし焼酎 しょうちゅう 部門 ぶもん の売上 うりあげ 高 だか 比率 ひりつ が50%以下 いか の企業 きぎょう は統計 とうけい から除外 じょがい されている。このため[[オエノンホールディングス]]はランキングから除外 じょがい されている。また三和酒類 さんわしゅるい は酒税 しゅぜい や販促 はんそく 費 ひ を控除 こうじょ した金額 きんがく を売上 うりあげ 高 だか として計上 けいじょう するように会計 かいけい 基準 きじゅん 等 とう の変更 へんこう を行 おこな ったため、前年 ぜんねん 比 ひ 41.4%減 げん となった<ref name=teikoku23/>。
{| class="wikitable" style="margin-left:auto;margin-right:auto"
ブームの影響 えいきょう によって、材料 ざいりょう や製法 せいほう にこだわった焼酎 しょうちゅう も盛 さか んに市場 いちば へと送 おく り出 だ されていた<ref name="47news"/>。[[鹿児島 かごしま 県 けん |鹿児島 かごしま ]]で本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう は1500円 えん 前後 ぜんこう の商品 しょうひん が消費 しょうひ の中心 ちゅうしん であるが<ref name="neage"/>、より美味 おい しい焼酎 しょうちゅう を望 のぞ むニーズと、作 つく り手 しゅ のこだわりによって高 こう 価格 かかく で本格 ほんかく 志向 しこう である味 あじ の焼酎 しょうちゅう <ref>一 いち 例 れい として、[http://www.nanako-net.com/ 濵田酒造 しゅぞう 「なゝこ(ななこ)」] などがある。</ref>も登場 とうじょう した。しかし、少 すく なからぬ弊害 へいがい も生 しょう じた。ブームのピーク時 じ には芋 いも 焼酎 しょうちゅう の原料 げんりょう となるサツマイモが市場 いちば に不足 ふそく する深刻 しんこく な問題 もんだい が起 お きたほか<ref name="TDB"/>、一部 いちぶ 銘柄 めいがら ではプレミアがつき、一本 いっぽん 数 すう 万 まん 円 えん などという値段 ねだん が付 つ けられるようになり<ref>{{Cite book|和書 わしょ |author=日本 にっぽん 酒類 しゅるい 研究 けんきゅう 会 かい |editor=日本 にっぽん 酒類 しゅるい 研究 けんきゅう 会 かい |date=2005-01-25|title=知識 ちしき ゼロからの芋 いも 焼酎 しょうちゅう 入門 にゅうもん |edition=第 だい 1刷 さつ |publisher=幻冬舎 げんとうしゃ |id=ISBN 4-344-90064-2|pages=116ページ|chapter=第 だい 四 よん 章 しょう 一 いち 度 ど は飲 の んでみたい プレミアム焼酎 しょうちゅう ・限定 げんてい 焼酎 しょうちゅう }}</ref>、[[森 もり 伊蔵 いぞう ]]については偽物 にせもの が出回 でまわ る事件 じけん にまで発展 はってん した<ref name="nisemori">{{cite web|author=共同通信 きょうどうつうしん
|-
|authorlink=共同通信社 きょうどうつうしんしゃ |title=偽 にせ 森 もり 伊蔵 いぞう で懲役 ちょうえき 3年 ねん 求刑 きゅうけい 「購入 こうにゅう 者 しゃ の屈辱 くつじょく 甚 はなは だしい」|url=http://www.47news.jp/CN/200409/CN2004092101002463.html|pages=[[47NEWS]]|date=2004-09-21|accessdate = 2008-04-10}}</ref>。
! style="width:4em" | 順位 じゅんい !! 社名 しゃめい !! 所在地 しょざいち !! 主要 しゅよう 銘柄 めいがら (※は甲 かぶと 類 るい 焼酎 しょうちゅう )!! 売上 うりあげ 高 だか <br>(百 ひゃく 万 まん 円 えん )
|-
| align=center | 1 || [[霧島酒造 きりしましゅぞう ]]|| 宮崎 みやざき 県 けん || 黒 くろ 霧島 きりしま 、白霧 しらぎり 島 とう 、赤 あか 霧島 きりしま 、茜 あかね 霧島 きりしま || align=right | 58,437
|-
| align=center | 2 || [[三和酒類 さんわしゅるい ]]|| 大分 おおいた 県 けん || [[いいちこ (焼酎 しょうちゅう )|いいちこ]]、西 にし の星 ほし || align="right" | 25,045
|-
| align=center | 3 || [[雲海酒造 うんかいしゅぞう ]]|| 宮崎 みやざき 県 けん ||木挽 こびき BLUE、日向 ひなた 木挽 こびき 、雲海 うんかい 、いいとも|| align=right | 14,260
|-
| align=center | 4 || [[濵田酒造 しゅぞう ]]|| 鹿児島 かごしま 県 けん || 海 うみ 童 わらわ 、だいやめ、隠 かく し蔵 ぞう || align=right | 13,894
|-
| align=center | 5 || [[二階堂 にかいどう 酒造 しゅぞう ]]|| 大分 おおいた 県 けん || 大分 おおいた むぎ焼酎 しょうちゅう 二階堂 にかいどう 、吉 きち 四 よん 六 ろく || align=right | 13,500
|-
| align=center | 6 || [[薩摩 さつま 酒造 しゅぞう ]]|| 鹿児島 かごしま 県 けん || さつま白波 しらなみ 、黒白 くろしろ 波 は 、神 かみ の河 かわ || align=right | 7,700
|-
| align=center | 7 || [[若松 わかまつ 酒造 しゅぞう ]]|| 鹿児島 かごしま 県 けん || 薩摩 さつま 一 いち 、薩州麦 むぎ 、わか松 まつ || align=right | 7,270
|-
| align=center | 8 || [[宮崎 みやざき 本店 ほんてん ]]|| 三重 みえ 県 けん || ※キンミヤ焼酎 しょうちゅう || align=right | 7,262
|-
| align=center | 9 || [[本 ほん 坊 ぼう 酒造 しゅぞう ]]|| 鹿児島 かごしま 県 けん || 桜 さくら 島 とう 、※宝 たから 星 ほし || align=right | 6,531
|-
| align=center | 10 || [[高橋 たかはし 酒造 しゅぞう ]]|| 熊本 くまもと 県 けん || 白岳 しらたけ 、白岳 しらたけ しろ|| align=right | 5,927
|-
| align=center | 11 || 美峰 みほ 酒造 しゅぞう || 群馬 ぐんま 県 けん || ※司 つかさ 、上 うえ 州 しゅう むぎ焼酎 しょうちゅう || align=right | 4,382
|-
| align=center | 12 || [[大口 おおぐち 酒造 しゅぞう ]]|| 鹿児島 かごしま 県 けん || 伊佐 いさ 錦 にしき 、黒 くろ 伊佐 いさ 錦 にしき || align=right | 4,019
|-
| align=center | 13 || [[神楽 かぐら 酒造 しゅぞう ]]|| 宮崎 みやざき 県 けん || ひむかのくろうま、天孫 てんそん 降臨 こうりん 、天 てん 照 あきら || align=right | 3,082
|-
| align=center | 14 || [[鷹 たか 正宗 まさむね ]]|| 福岡 ふくおか 県 けん || めちゃうま、ごりょんさん、ばっかい|| align=right | 2,701
|-
| align=center | 15 || [[岩川 いわかわ 醸造 じょうぞう ]]|| 鹿児島 かごしま 県 けん || おやっとさあ、ハイカラさんの焼酎 しょうちゅう || align=right | 2,440
|-
| align=center | 16 || 長島 ながしま 研 けん 醸|| 鹿児島 かごしま 県 けん || さつま島 とう 美人 びじん || align=right | 2,372
|-
| align=center | 17 || [[都城 みやこのじょう 酒造 しゅぞう ]]|| 宮崎 みやざき 県 けん || あなたにひとめぼれ、みやこんじょ|| align=right | 2,288
|-
| align=center | 18 || [[三岳 みたけ 酒造 しゅぞう ]] || 鹿児島 かごしま 県 けん || 三岳 みたけ || align=right | 2,270
|-
| align=center | 19 || 新平 にっぺい 酒造 しゅぞう || 鹿児島 かごしま || 大金 たいきん の霧 きり 、金 かね 計 けい 佐 さ || align=right | 2,161
|-
| align=center | 20 || [[札幌 さっぽろ 酒精 しゅせい 工業 こうぎょう ]]|| 北海道 ほっかいどう || ※サッポロソフト、喜多 きた 里 さと || align=right | 2,128
|}
== 日本 にっぽん 国外 こくがい での消費 しょうひ ==
本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう 需要 じゅよう 急上昇 きゅうじょうしょう に伴 ともな い、各地 かくち で焼酎 しょうちゅう の生産 せいさん 設備 せつび 拡充 かくじゅう や休止 きゅうし 酒造 しゅぞう 場 じょう の再開 さいかい 、新規 しんき 参入 さんにゅう などが図 はか られた。しかし[[2006年 ねん ]]初頭 しょとう からブームは沈静 ちんせい 化 か しつつあり、例 たと えば[[帝国 ていこく データバンク]]福岡 ふくおか 支店 してん は2006年 ねん の売上 うりあげ が2年 ねん 連続 れんぞく で下落 げらく したことから焼酎 しょうちゅう ブームは去 さ ったと分析 ぶんせき し、ブームの反動 はんどう ・縮小 しゅくしょう による焼酎 しょうちゅう 業界 ぎょうかい への悪影響 あくえいきょう を懸念 けねん しており<ref name="TDB"/>、[[日本銀行 にっぽんぎんこう ]]鹿児島 かごしま 支店 してん が2008年 ねん 2月 がつ に公表 こうひょう した、今回 こんかい の焼酎 しょうちゅう ブームについてまとめたリポート<ref name="nichiginkagoshima">{{cite web|author=日本銀行 にっぽんぎんこう 鹿児島 かごしま 支店 してん
海外 かいがい ではカクテルの材料 ざいりょう とされることが多 おお く、輸出 ゆしゅつ 額 がく は2018年 ねん で15億 おく 円 えん 。蒸留酒 じょうりゅうしゅ の国際 こくさい [[食品 しょくひん 品評 ひんぴょう 会 かい |品評 ひんぴょう 会 かい ]]「インターナショナル・[[ワイン]]&スピリッツ・コンペティション」(IWSC)には焼酎 しょうちゅう 部門 ぶもん があり、蒸留酒 じょうりゅうしゅ についての教育 きょういく 機関 きかん WSETでも焼酎 しょうちゅう についての講義 こうぎ が行 おこな われている<ref name="毎日 まいにち 20191215"/>。
|authorlink=日本銀行 にっぽんぎんこう |title=焼酎 しょうちゅう ブームのその先 さき にあるものは!?~今回 こんかい の焼酎 しょうちゅう ブームの特徴 とくちょう ~|format=[[Image:Icons-mini-file_acrobat.gif]]{{PDFlink}}|url=http://www3.boj.or.jp/kagoshima/data/note/n0802.pdf|language=日本語 にほんご |work=かごしまノート|date=2008-02-05|accessdate = 2008-04-10}}</ref>では「今回 こんかい のブームは終焉 しゅうえん した」と指摘 してき 、「銘柄 めいがら 選別 せんべつ の時代 じだい に入 はい った」と結論 けつろん 付 つ けた<ref name="minami">{{cite web|author=南 みなみ 日本 にっぽん 新聞 しんぶん
|authorlink=南 みなみ 日本 にっぽん 新聞 しんぶん |title=焼酎 しょうちゅう ブーム「終焉 しゅうえん 」、銘柄 めいがら 選別 せんべつ の時代 じだい へ/日銀 にちぎん リポート|url=http://373news.com/modules/pickup/index.php?storyid=9457|date=2008-03-01|accessdate = 2008-04-10}}</ref><ref name="kumamotonichinichi">{{cite web|author=熊本 くまもと 日 にち 日 にち 新聞 しんぶん
|authorlink=熊本 くまもと 日 にち 日 にち 新聞 しんぶん |title=射程 しゃてい 「焼酎 しょうちゅう ブーム終焉 しゅうえん 」|url=http://kumanichi.com/iken/index.cfm?id=20080323#2898|date=2008-03-23|accessdate = 2008-04-10}}</ref>。
== 脚注 きゃくちゅう ==
== 脚注 きゃくちゅう ==
{{脚注 きゃくちゅう ヘルプ}}
{{脚注 きゃくちゅう ヘルプ}}
{{Reflist|2}}
== 参考 さんこう 文献 ぶんけん ==
= == 注釈 ちゅうしゃく = ==
<references group="注釈 ちゅうしゃく "/>
* [http://homepage3.nifty.com/japanspirits/ 本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう の楽 たの しみ]<!--定義 ていぎ 節 ぶし 、本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう 節 ぶし を中心 ちゅうしん に全般 ぜんぱん -->
=== 出典 しゅってん ===
{{Reflist|30em}}
== 参考 さんこう サイト ==
* [https://www.shochu.jp/ 本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう の楽 たの しみ]<!--定義 ていぎ 節 ぶし 、本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう 節 ぶし を中心 ちゅうしん に全般 ぜんぱん -->
* [http://beefheart.sakura.ne.jp/tankentai/tankentai.html 九州 きゅうしゅう 焼酎 しょうちゅう 探検 たんけん 隊 たい ]<!--粕取 かすと り焼酎 しょうちゅう 節 ぶし -->
* [http://beefheart.sakura.ne.jp/tankentai/tankentai.html 九州 きゅうしゅう 焼酎 しょうちゅう 探検 たんけん 隊 たい ]<!--粕取 かすと り焼酎 しょうちゅう 節 ぶし -->
* [http://www.kanko-miyazaki.jp/kura/ みやざき旬 しゅん ナビ 匠 たくみ の蔵 くら ]<!--みやざき観光 かんこう コンベンション協会 きょうかい のページ、本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう について節 ふし -->
* [https://web.archive.org/web/20070928003224/ http://www.kanko-miyazaki.jp/kura/ みやざき旬 しゅん ナビ 匠 たくみ の蔵 くら ]<!--みやざき観光 かんこう コンベンション協会 きょうかい のページ、本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう について節 ふし -->
== 関連 かんれん 項目 こうもく ==
== 関連 かんれん 項目 こうもく ==
* [[焼酎 しょうちゅう メーカー一覧 いちらん ]]
* [[焼酎 しょうちゅう メーカー一覧 いちらん ]]
* [[焼酎 しょうちゅう の銘柄 めいがら 一覧 いちらん ]]
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* [[焼酎 しょうちゅう バー]]
* [[柱 はしら 焼酎 しょうちゅう ]]
* [[アクアビット]]
* [[アラック]]
* [[白酒 しろざけ (中国 ちゅうごく 酒 しゅ )|白酒 しろざけ ]] - 中国 ちゅうごく の焼酎 しょうちゅう 類 るい
* [[ソジュ|焼酒 やけざけ (ソジュ)]] - [[大韓民国 だいかんみんこく |韓国 かんこく ]]・[[朝鮮民主主義人民共和国 ちょうせんみんしゅしゅぎじんみんきょうわこく |北朝鮮 きたちょうせん ]]の焼酎 しょうちゅう 類 るい
* [[ポマース・ブランデー]] - [[グラッパ]]など[[ワイン]]醸造 じょうぞう 後 ご にできる[[ブドウ]]の粕 かす ([[ポマース]])を蒸留 じょうりゅう した「粕取 かすと り[[ブランデー]]」。
* [[河内 かわうち 源一郎 げんいちろう ]]
* [[高田 たかだ 焼 しょう (美濃 みの )|高田 たかだ 焼 しょう (たかたやき)]]
== 外部 がいぶ リンク ==
== 外部 がいぶ リンク ==
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* [http://www.shochu.or.jp/ 焼酎 しょうちゅう SQUARE(日本 にっぽん 蒸留酒 じょうりゅうしゅ 酒造 しゅぞう 組合 くみあい ・甲 かぶと 類 るい 焼酎 しょうちゅう )]
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* [http://www.japansake.or.jp/spirits/ 日本 にっぽん の酒 さけ -本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう と泡盛 あわもり (日本酒 にほんしゅ 造 づくり 組合 くみあい 中央 ちゅうおう 会 かい )]
* [https://www.honkakushochu-awamori.jp 本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう と泡盛 あわもり ]([[日本酒 にほんしゅ 造 づくり 組合 くみあい 中央 ちゅうおう 会 かい ]])
* [http://www.sakejapan.com/ 日本酒 にほんしゅ サービス研究 けんきゅう 会 かい ・酒 さけ 匠 たくみ 研究 けんきゅう 会 かい 連合 れんごう 会 かい (焼酎 しょうちゅう アドバイザー資格 しかく の認定 にんてい 元 もと )]
* [https://www.shochu.or.jp 焼酎 しょうちゅう SQUARE]([[日本 にっぽん 蒸留酒 じょうりゅうしゅ 酒造 しゅぞう 組合 くみあい ]])
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[[Category:九州 きゅうしゅう 地方 ちほう の食 しょく 文化 ぶんか ]]
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この項目 こうもく では、日本 にっぽん の焼酎 しょうちゅう について説明 せつめい しています。韓国 かんこく 焼酎 しょうちゅう については「ソジュ 」をご覧 らん ください。
焼酎 しょうちゅう
焼酎 しょうちゅう ( しょうちゅう ) は、日本 にっぽん の蒸留酒 じょうりゅうしゅ [1] [2] 。原料 げんりょう の違 ちが いで、米 べい 焼酎 しょうちゅう ・麦 むぎ 焼酎 しょうちゅう ・芋 いも 焼酎 しょうちゅう ・黒糖 こくとう 焼酎 しょうちゅう ・粕取 かすと り焼酎 しょうちゅう ・そば焼酎 しょうちゅう ・栗 ぐり 焼酎 しょうちゅう ・泡盛 あわもり など様々 さまざま な種類 しゅるい がある。
日本 にっぽん で16世紀 せいき から製造 せいぞう され、1559年 ねん の大工 だいく が残 のこ した落書 らくが き が最古 さいこ の記録 きろく とされている。17世紀 せいき 後半 こうはん より『童蒙 どうもう 酒造 しゅぞう 記 き 』といった文献 ぶんけん に残 のこ され、各地 かくち で製造 せいぞう された。南 みなみ 九州 きゅうしゅう (宮崎 みやざき 県 けん ・鹿児島 かごしま 県 けん ・熊本 くまもと 県 けん 南部 なんぶ )を中心 ちゅうしん に製造 せいぞう が盛 さか んである[3] 。また、長崎 ながさき 県 けん の壱岐 いき 、東京 とうきょう 都 と の伊豆諸島 いずしょとう 、沖縄 おきなわ 県 けん など、島嶼 とうしょ でも焼酎 しょうちゅう が製造 せいぞう されている[4] [5] 。現代 げんだい では海外 かいがい にも輸出 ゆしゅつ されている[6] 。現代 げんだい の日本 にっぽん で製造 せいぞう される焼酎 しょうちゅう のアルコール度数 どすう は25%が多 おお いが、第 だい 二 に 次 じ 世界 せかい 大戦 たいせん 直後 ちょくご に20%以下 いか の酒税 しゅぜい 率 りつ を低 ひく くして密造 みつぞう 焼酎 しょうちゅう の淘汰 とうた を図 はか る政策 せいさく をとった影響 えいきょう で20%の製品 せいひん もある[7] 。
「酎 」が2010年 ねん まで常用漢字 じょうようかんじ に含 ふく まれていなかったため、法令 ほうれい その他 た の政府 せいふ 文書 ぶんしょ では「しょうちゅう」あるいは「しようちゆう」と平仮名 ひらがな 表記 ひょうき になっていた。
かつては暑気 しょき 払 ばら い に飲 の まれていたことから、夏 なつ (三夏 みか )の季語 きご である。
郡山八幡 こおりやまはちまん 神社 じんじゃ の焼酎 しょうちゅう 落書 らくが き[8] [9]
日本 にっぽん の焼酎 しょうちゅう の起源 きげん は正確 せいかく には分 わ かっていないが、比較的 ひかくてき 有力 ゆうりょく な説 せつ は、シャム(現在 げんざい のタイ王国 おうこく )の蒸留酒 じょうりゅうしゅ ラオロンが琉球 りゅうきゅう 経由 けいゆ でもたらされたとするものである[注釈 ちゅうしゃく 1] [10] [11] 。明 あきら の陳 ちん 侃 ただし による『使 つかい 琉球 りゅうきゅう 録 ろく 』(1534年 ねん )に「南蛮 なんばん (南 みなみ 番 ばん )酒 さけ 」のことが記 しる されており、この南蛮 なんばん 酒 しゅ は暹羅 しゃむ (タイ)から琉球 りゅうきゅう へもたらされたものであり、醸法は中国 ちゅうごく の露 ろ 酒 しゅ であると記 しる されている[12] 。露 ろ 酒 しゅ とは中国 ちゅうごく の蒸留酒 じょうりゅうしゅ のことである[13] 。
日本 にっぽん 国内 こくない では文献 ぶんけん 記録 きろく で確認 かくにん できる限 かぎ り、少 すく なくとも16世紀 せいき 頃 ころ から焼酎 しょうちゅう が造 つく られていたと見 み られている。例 たと えば1546年 ねん に薩摩 さつま 国 こく に上陸 じょうりく したポルトガル の商人 しょうにん ジョルジェ・アルバレス(フランシスコ・ザビエル にヤジロウ を紹介 しょうかい し訪日 ほうにち を促 うなが した人物 じんぶつ )は、当時 とうじ の日本人 にっぽんじん が米 べい から作 つく る蒸留酒 じょうりゅうしゅ (原文 げんぶん ではorraqua;オラーカ=アラビア語 ご のアラク に由来 ゆらい するポルトガル語 ご )を常 つね 飲 いん していたことを記録 きろく に残 のこ している[14] 。
また、鹿児島 かごしま 県 けん 伊佐 いさ 市 し の郡山八幡 こおりやまはちまん 神社 じんじゃ には、永 えい 禄 ろく 2年 ねん (1559年 ねん )に補修 ほしゅう が行 おこな われた際 さい に大工 だいく が残 のこ した「けちな座主 ざす (施主 せしゅ )で、一 いち 度 ど も焼酎 しょうちゅう をふるまってくれず、ガッカリした」という内容 ないよう の落書 らくが きが1954年 ねん の解体 かいたい 修理 しゅうり で発見 はっけん されており、焼酎 しょうちゅう の飲用 いんよう と「焼酎 しょうちゅう 」の呼称 こしょう について日本 にっぽん 国内 こくない に残存 ざんそん する最 もっと も古 ふる い文章 ぶんしょう となっている[8] [9] 。
17世紀 せいき 後半 こうはん 以降 いこう 、『童蒙 どうもう 酒造 しゅぞう 記 き 』『万金 まんきん 産業 さんぎょう 袋 ぶくろ 』などいくつもの文書 ぶんしょ に焼酎 しょうちゅう の製造 せいぞう 法 ほう が記 しる されている。それらから当時 とうじ の焼酎 しょうちゅう は基本 きほん 的 てき に酒粕 さけかす か変 へん 敗 はい 酒 しゅ (品質 ひんしつ 劣化 れっか した清酒 せいしゅ )を原料 げんりょう に、全国 ぜんこく 各地 かくち で作 つく られていたことが分 わ かる。また、粕 かす 取 と 焼酎 しょうちゅう (かす取 と り焼酎 しょうちゅう )作 づく りと稲作 いなさく には密接 みっせつ な関係 かんけい があり、酒粕 さけかす は良 よ い肥料 ひりょう となるが、そのままではアルコール濃度 のうど が高 たか く使 つか えないため、農民 のうみん たちは酒粕 さけかす を蒸留 じょうりゅう してアルコールを抽出 ちゅうしゅつ した後 のち に残 のこ った粕 かす を肥料 ひりょう にした[15] 。
一方 いっぽう 、鹿児島 かごしま など日本酒 にほんしゅ 作 づく りに向 む かない地域 ちいき では、各 かく 家庭 かてい で米 べい や雑穀 ざっこく などを水 みず で仕込 しこ んだ醪 もろみ (もろみ )を発酵 はっこう させ蒸留 じょうりゅう した醪 もろみ 取 と 焼酎 しょうちゅう (もろみ取 と り焼酎 しょうちゅう )が作 つく られた。18世紀 せいき 以降 いこう 、サツマイモ の栽培 さいばい が盛 さか んになるとサツマイモと麹 こうじ で醪 もろみ を作 つく った。醪 もろみ 取 と 焼酎 しょうちゅう は雑菌 ざっきん の繁殖 はんしょく によって醪 もろみ が腐敗 ふはい するなどの難点 なんてん があったが、20世紀 せいき まで技術 ぎじゅつ 的 てき に改善 かいぜん されることはなかった[15] 。
その初期 しょき から明治 めいじ 時代 じだい 中期 ちゅうき に至 いた るまでの焼酎 しょうちゅう は、製造 せいぞう に単式 たんしき 蒸留 じょうりゅう 器 き を用 もち いており[9] 、現代 げんだい の法体 ほうたい 系 けい でいうところの「焼酎 しょうちゅう 乙 おつ 類 るい 」に限 かぎ られていたが、明治 めいじ 28年 ねん 頃 ごろ にイギリス から連続 れんぞく 式 しき 蒸留 じょうりゅう 機 き が輸入 ゆにゅう され、高 こう 純度 じゅんど アルコールが安価 あんか に大量 たいりょう 生産 せいさん できるようになった[16] 。
明治 めいじ 43年 ねん に、連続 れんぞく 式 しき 蒸留 じょうりゅう 器 き で作 つく られた製品 せいひん を任意 にんい アルコール度数 どすう に和水 わすい したものを焼酎 しょうちゅう とすることが認 みと められ[15] 、この製法 せいほう のものが「新式 しんしき 焼酎 しょうちゅう 」として広 ひろ まり[16] 、対 たい して在来 ざいらい の焼酎 しょうちゅう は「旧式 きゅうしき 焼酎 しょうちゅう 」と呼 よ ばれるようになる[17] 。
大正 たいしょう 時代 じだい 初期 しょき 、新式 しんしき 焼酎 しょうちゅう の流行 りゅうこう と清酒 せいしゅ の腐 くさ 造 みやつこ によって全国 ぜんこく 各地 かくち で醪 もろみ 取 と 焼酎 しょうちゅう が作 つく られるようになったため、南 みなみ 九州 きゅうしゅう の焼酎 しょうちゅう メーカーは市場 いちば を圧迫 あっぱく されていた。その一方 いっぽう で、近代 きんだい 焼酎 しょうちゅう の父 ちち と呼 よ ばれる河内 かわうち 源一郎 げんいちろう は、南 みなみ 九州 きゅうしゅう での焼酎 しょうちゅう 製造 せいぞう の歩留 ぶど まりが悪 わる く味 あじ も良 よ くないのは、従来 じゅうらい から日本酒 にほんしゅ や焼酎 しょうちゅう 製造 せいぞう に使 つか われてるニホンコウジカビ (黄 き 麹 こうじ 、Aspergillus oryzae )が暑 あつ い南 みなみ 九州 きゅうしゅう の気候 きこう に合 あ ってないのではないかと考 かんが え、従来 じゅうらい 南 みなみ 九州 きゅうしゅう より暑 あつ い沖縄 おきなわ での泡盛 あわもり 作 つく りで使 つか われており、明治 めいじ 34年 ねん に東京 とうきょう 帝国 ていこく 大学 だいがく の乾 いぬい 環 たまき (いぬいたまき)によって初 はじ めて分離 ぶんり に成功 せいこう した[18] 、クエン酸 くえんさん 生産 せいさん 能 のう が高 たか く雑菌 ざっきん の繁殖 はんしょく を抑制 よくせい するアワモリコウジカビ (黒 くろ 麹 こうじ 、Aspergillus luchuensis 、旧称 きゅうしょう Aspergillus awamori )[19] を取 と り寄 よ せ研究 けんきゅう を続 つづ け、明治 めいじ 43年 ねん にこの黒 くろ 麹 こうじ の変種 へんしゅ (旧称 きゅうしょう Aspergillus awamori var. kawachii)の分離 ぶんり 培養 ばいよう に成功 せいこう していた。各 かく 焼酎 しょうちゅう メーカはこの黒 くろ 麹 こうじ の変種 へんしゅ を本格 ほんかく 導入 どうにゅう し、二 に 度 ど 仕込 しこ み法 ほう によって質 しつ と収量 しゅうりょう の向上 こうじょう を図 はか ったことで、焼酎 しょうちゅう の製造 せいぞう の効率 こうりつ 化 か と品質 ひんしつ が飛躍 ひやく 的 てき に発展 はってん した。また大正 たいしょう 13年 ねん には黒 くろ 麹 こうじ から突然変異 とつぜんへんい した白 しろ 麹 こうじ (Aspergillus luchuensis mut. kawachii、旧称 きゅうしょう Aspergillus kwachii )の分離 ぶんり 培養 ばいよう にも成功 せいこう した。当初 とうしょ は評判 ひょうばん の良 よ い黒 くろ 麹 こうじ の変種 へんしゅ に押 お されて製 せい 麹 こうじ が難 むずか しい白 しろ 麹 こうじ の普及 ふきゅう は進 すす まなかったが、技術 ぎじゅつ の進歩 しんぽ により白 しろ 麹 こうじ の強力 きょうりょく な雑菌 ざっきん 抑制 よくせい 力 りょく と蔵 くら を黒 くろ く汚 よご さない点 てん が評価 ひょうか され、徐々 じょじょ に普及 ふきゅう し、近代 きんだい 焼酎 しょうちゅう の飛躍 ひやく 的 てき な発展 はってん につながった。河内 かわうち が生 う み出 だ した黒 くろ 麹 こうじ の変種 へんしゅ や白 しろ 麹 こうじ 、黄 き 麹 こうじ の改良 かいりょう 型 がた は、韓国 かんこく 焼酎 しょうちゅう (ソジュ )やマッコリ の製造 せいぞう にも使 つか われるようになり、河内 かわうち の生 う みだした麹 こうじ は現代 げんだい のソジュやマッコリの製造 せいぞう の基礎 きそ ともなった[20] [15] 。
日本 にっぽん の酒税 しゅぜい 法 ほう の定義 ていぎ [ 編集 へんしゅう ]
酒税 しゅぜい 法 ほう では「アルコール含有 がんゆう 物 ぶつ を蒸留 じょうりゅう した酒類 しゅるい 」のうち、以下 いか の条件 じょうけん を満 み たす酒類 しゅるい を焼酎 しょうちゅう としている[21] 。
発芽 はつが した穀類 こくるい を使用 しよう していない。(ウイスキー との区別 くべつ )
果実 かじつ (なつめやし の実 み を除 のぞ く)を使用 しよう していない。(ブランデー との区別 くべつ )
白樺 しらかんば の炭 すみ などで濾過 ろか していない。(ウォッカ との区別 くべつ )
砂糖 さとう 、糖蜜 とうみつ などを使用 しよう していない(黒糖 こくとう 焼酎 しょうちゅう を除 のぞ く)。(ラム との区別 くべつ )
蒸留 じょうりゅう の際 さい 発生 はっせい するアルコールに他 た の物品 ぶっぴん の成分 せいぶん を浸出 しんしゅつ させていない。(ジン との区別 くべつ )
蒸留 じょうりゅう 時 じ に別途 べっと 定 さだ められている物品 ぶっぴん 以外 いがい を添加 てんか しない。
アルコール度数 どすう が連続 れんぞく 式 しき で36度 ど 未満 みまん 、単式 たんしき で45度 ど 以下 いか である。
酒税 しゅぜい 法 ほう に原料 げんりょう 、製法 せいほう 等 とう の定義 ていぎ があり、アルコール 度数 どすう は連続 れんぞく 式 しき 蒸留 じょうりゅう 焼酎 しょうちゅう で36度 ど 未満 みまん 、単式 たんしき 蒸留 じょうりゅう 焼酎 しょうちゅう (本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう )で45度 ど 以下 いか と定 さだ められている[1] 。日本 にっぽん 国内 こくない では酒税 しゅぜい 法 ほう によって種別 しゅべつ 基準 きじゅん が定 さだ められており、連続 れんぞく 式 しき 蒸留 じょうりゅう 焼酎 しょうちゅう (旧 きゅう 甲 かぶと 類 るい )と単式 たんしき 蒸留 じょうりゅう 焼酎 しょうちゅう (旧 きゅう 乙 おつ 類 るい )に分 わ けられている(2006年 ねん 5月 がつ 1日 にち 酒税 しゅぜい 法 ほう 改正 かいせい による)[21] 。大衆 たいしゅう 酒 しゅ として広 ひろ く飲用 いんよう されてきた歴史 れきし があり[22] 、酒税 しゅぜい は政策 せいさく 的 てき に安 やす くされていた[23] [注釈 ちゅうしゃく 2] 。
酒税 しゅぜい 法 ほう で「新式 しんしき 焼酎 しょうちゅう 」にあたる「焼酎 しょうちゅう 甲 かぶと 類 るい 」と、在来 ざいらい 焼酎 しょうちゅう にあたる「焼酎 しょうちゅう 乙 おつ 類 るい 」の区分 くぶん が制定 せいてい され、後 のち にそれぞれ「連続 れんぞく 式 しき 蒸留 じょうりゅう しょうちゅう」「単式 たんしき 蒸留 じょうりゅう しょうちゅう」と名称 めいしょう 変更 へんこう された[21] 。
単式 たんしき 蒸留 じょうりゅう 器 き (鹿児島 かごしま 県 けん )
連続 れんぞく 式 しき 蒸留 じょうりゅう 焼酎 しょうちゅう (焼酎 しょうちゅう 甲 かぶと 類 るい )[ 編集 へんしゅう ]
一般 いっぱん に廃 はい 糖蜜 とうみつ や酒粕 さけかす などを原料 げんりょう とした発酵 はっこう 液 えき をもとに、連続 れんぞく 式 しき 蒸留 じょうりゅう 器 き で蒸留 じょうりゅう して高 こう 純度 じゅんど エタノール を生成 せいせい し、これに加水 かすい したものである[21] 。
日本 にっぽん の税法 ぜいほう 上 じょう はアルコール度数 どすう 36% 未満 みまん [21] 。製法 せいほう 上 じょう 、何 なん 度 ど も蒸留 じょうりゅう を行 おこな うため、アルコール 純度 じゅんど が高 たか くなり、原料 げんりょう 本来 ほんらい の風味 ふうみ が失 うしな われるため、味覚 みかく の個性 こせい は薄 うす い[17] [24] 。甲 かぶと 類 るい に該当 がいとう する範囲 はんい 内 ない にてブレンド、熟成 じゅくせい 、蒸留 じょうりゅう 回数 かいすう 、蒸留 じょうりゅう 機 き 、加水 かすい 種類 しゅるい 、原料 げんりょう 、等 とう で変化 へんか をつけることによって、ある程度 ていど の特徴 とくちょう 的 てき な風味 ふうみ を持 も つものも存在 そんざい する[注釈 ちゅうしゃく 3] 。
低 てい コストでの大量 たいりょう 生産 せいさん に適 てき するため、大手 おおて 企業 きぎょう によって量産 りょうさん され、それらの販売 はんばい シェアが高 たか い状況 じょうきょう となっている[25] 。手 て を加 くわ えて飲 の まれることもあり、チューハイ などのベースや、リキュール の材料 ざいりょう 、或 ある いはカクテル づくりの際 さい に用 もち いられたり、ジン ・ウォッカ などの代 だい 用品 ようひん として使用 しよう されたりすることもある。梅酒 うめしゅ などの果実 かじつ 酒 しゅ づくりに用 もち いられる「ホワイトリカー 」もこの甲 かぶと 類 るい 焼酎 しょうちゅう である。
税法 ぜいほう 上 じょう では「連続 れんぞく 式 しき 蒸留 じょうりゅう 焼酎 しょうちゅう 」表記 ひょうき の代 か わりに「ホワイトリカー(1)」と表記 ひょうき することも認 みと められる[21] 。
単式 たんしき 蒸留 じょうりゅう 焼酎 しょうちゅう (焼酎 しょうちゅう 乙 おつ 類 るい )[ 編集 へんしゅう ]
米 べい 、麦 むぎ などを原料 げんりょう とし、単式 たんしき 蒸留 じょうりゅう 器 き で蒸留 じょうりゅう して造 つく る焼酎 しょうちゅう である[21] 。
日本 にっぽん の税法 ぜいほう 上 じょう はアルコール度数 どすう 45% 以下 いか [21] 。基本 きほん 的 てき に1回 かい のみの蒸留 じょうりゅう のため、原料 げんりょう 本来 ほんらい の風味 ふうみ や旨 うま み成分 せいぶん が生 い きていることが特徴 とくちょう である[17] [24] [26] [27] 。南 みなみ 九州 きゅうしゅう 地方 ちほう が特産 とくさん 地 ち として有名 ゆうめい [3] 。
製造 せいぞう 法 ほう の流 なが れは以下 いか の通 とお りである[28] 。
元 もと の原材料 げんざいりょう (多 おお くの場合 ばあい は米 べい ないしは麦 むぎ )へ麹菌 こうじきん を生 は やし、麹 こうじ をつくる。
タンクや甕 う に麹 こうじ と水 みず 、酵母 こうぼ を加 くわ えて一 いち 次 じ 仕込 しこ みを行 おこな い、5日間 にちかん ほど発酵 はっこう させてもろみ を造 つく る(一 いち 次 じ もろみ)。
一 いち 次 じ もろみの中 なか へ主 しゅ 原料 げんりょう (掛 かけ 原料 げんりょう )と水 みず を加 くわ え2次 じ 仕込 しこ みを行 おこな い、8 - 10日 とおか 間 あいだ 発酵 はっこう させる(二 に 次 じ もろみ)。このとき投入 とうにゅう した主 しゅ 原料 げんりょう で焼酎 しょうちゅう の冠 かんむり 表示 ひょうじ ができる。主原 あるじはら 料 りょう にサツマイモ を使 つか うと「芋 いも 焼酎 しょうちゅう 」となる。
アルコールが生成 せいせい された2次 じ もろみを蒸留 じょうりゅう する。
近年 きんねん 、蒸留 じょうりゅう 時 じ に蒸留 じょうりゅう 機内 きない の気圧 きあつ を低下 ていか させる減圧 げんあつ 蒸留 じょうりゅう と呼 よ ばれる手法 しゅほう が導入 どうにゅう された。これに対 たい して、蒸留 じょうりゅう 機内 きない を減圧 げんあつ しない伝統 でんとう 的 てき な蒸留 じょうりゅう を常 つね 圧 あつ 蒸留 じょうりゅう と呼 よ ぶ。減圧 げんあつ 蒸留 じょうりゅう では蒸留 じょうりゅう 機内 きない のエタノールの沸点 ふってん 温度 おんど が低下 ていか し、低温 ていおん での蒸留 じょうりゅう が行 おこな われるため、フーゼル油 ゆ などの成分 せいぶん をあまり含 ふく まず雑 ざつ 味 あじ の少 すく ない蒸留 じょうりゅう 液 えき を得 え る。一方 いっぽう 、常 つね 圧 あつ 蒸留 じょうりゅう ではフーゼル油 ゆ などを含 ふく む、クセの強 つよ い豊 ゆた かな風味 ふうみ の蒸留 じょうりゅう 液 えき を得 え る[29] 。
産地 さんち の南 みなみ 九州 きゅうしゅう では、お湯 ゆ 割 わ りで飲 の まれることが多 おお い[17] [30] 。お湯 ゆ 割 わ りは、酒杯 しゅはい に先 さき に湯 ゆ を入 い れ、後 ご から焼酎 しょうちゅう を静 しず かに加 くわ えて作 つく る。こうすると対流 たいりゅう が発生 はっせい し、自然 しぜん に混 ま ざった状態 じょうたい となる[17] 。先 さき に焼酎 しょうちゅう と水 みず を合 あ わせておき、一 いち 日 にち もしくは数日 すうじつ おいて馴染 なじ ませたものを黒 くろ ぢょか 等 ひとし の酒 さけ 器 き にて燗 かん をして飲 の むこともある[17] [31] 。
旧 きゅう 酒税 しゅぜい 法 ほう が制定 せいてい された1940年 ねん 以来 いらい 、単式 たんしき 蒸留 じょうりゅう 焼酎 しょうちゅう (乙種 おつしゅ )は酒税 しゅぜい の保全 ほぜん や過当 かとう 競争 きょうそう 防止 ぼうし 等 とう の理由 りゆう にて麦 むぎ ・米 べい ・さつまいも ・そば の主要 しゅよう 4品種 ひんしゅ については新規 しんき 製造 せいぞう 免許 めんきょ を認 みと めない方針 ほうしん によって[32] 、製造 せいぞう の新規 しんき 参入 さんにゅう ができない状態 じょうたい が長 なが らく続 つづ いていたが、構造 こうぞう 改革 かいかく の一環 いっかん として国税庁 こくぜいちょう が2005年 ねん に規制 きせい 緩和 かんわ の見解 けんかい を示 しめ し、一部 いちぶ 地域 ちいき ・条件 じょうけん 付 つ きながら2006年 ねん 以降 いこう に新規 しんき 免許 めんきょ が認 みと められる事 こと となった[33] 。
税法 ぜいほう 上 じょう では「単式 たんしき 蒸留 じょうりゅう 焼酎 しょうちゅう 」表記 ひょうき の代 か わりに「焼酎 しょうちゅう 乙 おつ 類 るい 」「ホワイトリカー(2)」と表記 ひょうき することも認 みと められている。また、後述 こうじゅつ するように、焼酎 しょうちゅう 甲 かぶと 類 るい に対 たい して劣 おと るという誤解 ごかい を避 さ けるために本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう という呼称 こしょう も用 もち いられる[21] 。
近年 きんねん では、原料 げんりょう にコーンスターチ などを用 もち いた低 てい 価格 かかく の乙 おつ 類 るい 焼酎 しょうちゅう [注釈 ちゅうしゃく 4] 、(果実 かじつ 酒 しゅ 用 よう の)乙 おつ 類 るい の「ホワイトリカー」[注釈 ちゅうしゃく 5] も登場 とうじょう している。
未 み 納税 のうぜい 移出 いしゅつ [ 編集 へんしゅう ]
単式 たんしき 蒸留 じょうりゅう 焼酎 しょうちゅう の世界 せかい では未 み 納税 のうぜい 移出 いしゅつ [34] 、いわゆる「桶 おけ 買 か い」「桶 おけ 売 う り」という制度 せいど がよく使 つか われている。これは同一 どういつ の酒類 しゅるい 製造 せいぞう 免許 めんきょ をもつ事業 じぎょう 者 しゃ 同士 どうし で生産 せいさん した酒類 しゅるい をやり取 と りする場合 ばあい には酒税 しゅぜい がかからないという制度 せいど を利用 りよう したもので、清酒 せいしゅ の世界 せかい でもよく行 おこな われている。単式 たんしき 蒸留 じょうりゅう 焼酎 しょうちゅう 業界 ぎょうかい では大分 おおいた 県 けん の大手 おおて 麦 むぎ 焼酎 しょうちゅう メーカーが鹿児島 かごしま や宮崎 みやざき の芋 いも 焼酎 しょうちゅう メーカーの閑散 かんさん 期 き に麦 むぎ 焼酎 しょうちゅう の生産 せいさん を委託 いたく することが多 おお い。
この制度 せいど があるため、単式 たんしき 蒸留 じょうりゅう 焼酎 しょうちゅう 製造 せいぞう メーカーの統計 とうけい を見 み ると生産 せいさん 量 りょう と出荷 しゅっか 量 りょう と実際 じっさい にそのメーカーのブランドで販売 はんばい された量 りょう が異 こと なっていることがある。このことから国税庁 こくぜいちょう の資料 しりょう では出荷 しゅっか 量 りょう や生産 せいさん 量 りょう ではなく、あくまで税金 ぜいきん がかかる出荷 しゅっか をした場合 ばあい の数量 すうりょう 、すなわち課税 かぜい 移出 いしゅつ 数量 すうりょう で統計 とうけい を管理 かんり している。マスメディアなどで「出荷 しゅっか 量 りょう 」という場合 ばあい には未 み 納税 のうぜい 移出 いしゅつ 数量 すうりょう を含 ふく んだ「実 じつ 出荷 しゅっか 量 りょう 」と未 み 納税 のうぜい 移出 いしゅつ 数量 すうりょう を除 のぞ いた「課税 かぜい 移出 いしゅつ 数量 すうりょう 」を混同 こんどう して報道 ほうどう しているケースがあるので注意 ちゅうい が必要 ひつよう である。
混和 こんわ 焼酎 しょうちゅう [ 編集 へんしゅう ]
甲 かぶと 類 るい と乙 おつ 類 るい を混和 こんわ したものである。甲 かぶと 類 るい と乙 おつ 類 るい のどちらが多 おお いかで呼 よ び名 な が異 こと なる。乙 おつ 類 るい を50%以上 いじょう 95%未満 みまん 混和 こんわ したものを「乙甲 めりかり 混和 こんわ 焼酎 しょうちゅう 」、乙 おつ 類 るい を5%以上 いじょう 50%未満 みまん 混和 こんわ したものを「甲乙 こうおつ 混和 こんわ 焼酎 しょうちゅう 」と呼 よ ぶ[21] 。
以前 いぜん は本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう と紛 まぎ らわしい表示 ひょうじ がされたり、混和 こんわ 率 りつ などの情報 じょうほう が表示 ひょうじ されなかった商品 しょうひん もあったが、業界 ぎょうかい 内 ない で混和 こんわ 焼酎 しょうちゅう の表示 ひょうじ に関 かん する自主 じしゅ 基準 きじゅん を設 もう けて、2005年 ねん (平成 へいせい 17年 ねん )1月 がつ 1日 にち から実施 じっし している[35] [36] 。
乙甲 めりかり 混和 こんわ 焼酎 しょうちゅう [ 編集 へんしゅう ]
この節 ふし は検証 けんしょう 可能 かのう な参考 さんこう 文献 ぶんけん や出典 しゅってん が全 まった く示 しめ されていないか、不十分 ふじゅうぶん です。 出典 しゅってん を追加 ついか して記事 きじ の信頼 しんらい 性 せい 向上 こうじょう にご協力 きょうりょく ください。(このテンプレートの使 つか い方 かた ) 出典 しゅってん 検索 けんさく ? : "焼酎 しょうちゅう " – ニュース · 書籍 しょせき · スカラー · CiNii · J-STAGE · NDL · dlib.jp · ジャパンサーチ · TWL (2008年 ねん 2月 がつ )
乙 おつ 類 るい 100%では匂 にお いが強 つよ いなどの理由 りゆう で飲 の みにくいと敬遠 けいえん されることがあるため、これらを和 やわ らげるために用 もち いられる。飲 の みやすさへの志向 しこう が強 つよ い。三 さん 種類 しゅるい 以上 いじょう の酒 さけ を混和 こんわ することもある。
甲乙 こうおつ 混和 こんわ 焼酎 しょうちゅう [ 編集 へんしゅう ]
この節 ふし は検証 けんしょう 可能 かのう な参考 さんこう 文献 ぶんけん や出典 しゅってん が全 まった く示 しめ されていないか、不十分 ふじゅうぶん です。 出典 しゅってん を追加 ついか して記事 きじ の信頼 しんらい 性 せい 向上 こうじょう にご協力 きょうりょく ください。(このテンプレートの使 つか い方 かた ) 出典 しゅってん 検索 けんさく ? : "焼酎 しょうちゅう " – ニュース · 書籍 しょせき · スカラー · CiNii · J-STAGE · NDL · dlib.jp · ジャパンサーチ · TWL (2008年 ねん 2月 がつ )
安価 あんか な甲 かぶと 類 るい の利点 りてん を活 い かしながら、乙 おつ 類 るい の風味 ふうみ を加 くわ えることで安価 あんか で風味 ふうみ のある製品 せいひん を作 つく ることができる。価格 かかく への志向 しこう が強 つよ い大手 おおて メーカーから多 おお くの銘柄 めいがら が出荷 しゅっか され、1800ml、900ml、200mlなどのパックが店頭 てんとう に並 なら んでいる。
その他 た の焼酎 しょうちゅう [ 編集 へんしゅう ]
上記 じょうき の焼酎 しょうちゅう のほか、近年 きんねん は日本 にっぽん 各地 かくち で様々 さまざま な原料 げんりょう を利用 りよう した焼酎 しょうちゅう が造 つく られている[37] [38] 。
一般 いっぱん 的 てき な主 しゅ 原料 げんりょう (糖蜜 とうみつ 、麦 むぎ などの穀類 こくるい )以外 いがい を主原 あるじはら 料 りょう に用 もち いた甲 かぶと 類 るい 焼酎 しょうちゅう 。
乙 おつ 類 るい 焼酎 しょうちゅう で主 しゅ 原料 げんりょう に独自 どくじ の原料 げんりょう を用 もち いたもの[37] 。そば焼酎 しょうちゅう はこの中 なか でも抜 ぬ きん出 で て成功 せいこう した例 れい と言 い える[37] 。
一般 いっぱん 的 てき な既存 きそん の甲 かぶと 類 るい ・乙 おつ 類 るい 焼酎 しょうちゅう または混和 こんわ 焼酎 しょうちゅう に、独自 どくじ 原料 げんりょう を一部 いちぶ 使用 しよう したもの(シソ 、茶 ちゃ 、昆布 こぶ 、トマト 、ゴマ 、牛乳 ぎゅうにゅう などの焼酎 しょうちゅう )[37] 。
「初 はつ 垂 だ れ」と焼酎 しょうちゅう 特区 とっく [ 編集 へんしゅう ]
前述 ぜんじゅつ の通 とお り、日本 にっぽん 法 ほう では焼酎 しょうちゅう のアルコール度数 どすう は45度 ど 以下 いか であることが求 もと められるが、実際 じっさい には蒸留 じょうりゅう 開始 かいし 直後 ちょくご にはそれを上回 うわまわ り、最大 さいだい で60度 ど 程度 ていど のアルコール度数 どすう の酒 さけ が生成 せいせい される事 こと が多 おお く、これを俗 ぞく に「初 はつ 垂 だ れ(はなたれ)」と呼 よ ぶ。
初 はつ 垂 だ れは法 ほう 規制 きせい 上 じょう 、通常 つうじょう そのままの状態 じょうたい では一般 いっぱん に販売 はんばい することができないが(奄美 あまみ 黒糖 こくとう 焼酎 しょうちゅう などでは加水 かすい してアルコール度数 どすう を下 さ げることで販売 はんばい している)、一部 いちぶ の地域 ちいき ではこれをそのまま販売 はんばい 可能 かのう にするため国家 こっか 戦略 せんりゃく 特区 とっく としての認可 にんか を取得 しゅとく し、一定 いってい の条件下 じょうけんか で販売 はんばい を行 おこな っている。代表 だいひょう 的 てき な地域 ちいき として青ヶ島 あおがしま の「青 あお 酎特区 く 」[39] がある。
乙 おつ 類 るい の種類 しゅるい [ 編集 へんしゅう ]
焼酎 しょうちゅう 乙 おつ 類 るい は一 いち 次 じ 発酵 はっこう ・二 に 次 じ 発酵 はっこう を経 へ て作 つく られたもろみ を蒸留 じょうりゅう して製造 せいぞう されるものが主流 しゅりゅう を占 し めており、粕取 かすと り焼酎 しょうちゅう は1000kl に満 み たない[40] 。
近年 きんねん では蒸留 じょうりゅう 技術 ぎじゅつ やバイオテクノロジー の進歩 しんぽ により様々 さまざま な種類 しゅるい の焼酎 しょうちゅう が造 つく られている。
日本酒 にほんしゅ 同様 どうよう 、米 べい を原料 げんりょう とする。味 あじ はやや濃厚 のうこう 。
主要 しゅよう 生産 せいさん 地 ち は熊本 くまもと 県 けん 南部 なんぶ の人吉盆地 ひとよしぼんち (人吉 ひとよし ・球磨 くま 地方 ちほう )で、28の蔵元 くらもと がひしめく。人吉盆地 ひとよしぼんち で生産 せいさん される米 べい 焼酎 しょうちゅう は特 とく に「球磨 くま 焼酎 しょうちゅう 」とよばれ、世界 せかい 貿易 ぼうえき 機関 きかん のTRIPS協定 きょうてい に基 もと づく産地 さんち 表示 ひょうじ の保護 ほご 指定 してい を受 う けている。また、2006年 ねん には地域 ちいき 団体 だんたい 商標 しょうひょう として登録 とうろく されている。香 かお りや味 あじ わいは日本酒 にほんしゅ に近 ちか くフルーティで、減圧 げんあつ 蒸留 じょうりゅう の普及 ふきゅう もあって初心者 しょしんしゃ にも受 う け入 い れやすい焼酎 しょうちゅう である[41] 。
この他 ほか 、日本酒 にほんしゅ の名産 めいさん 地 ち (秋田 あきた 県 けん 、新潟 にいがた 県 けん 等 ひとし )でも米 べい 焼酎 しょうちゅう が生産 せいさん されている。
ムギ 、多 おお くはオオムギ を主 おも 原料 げんりょう とする。一般 いっぱん に米 べい 焼酎 しょうちゅう より癖 くせ が少 すく なく、飲 の みやすいと言 い われる。
元々 もともと は長崎 ながさき 県 けん 壱岐 いき で生産 せいさん され始 はじ めたのが最初 さいしょ である。「壱岐 いき 焼酎 しょうちゅう 」は世界 せかい 貿易 ぼうえき 機関 きかん のTRIPS協定 きょうてい に基 もと づく産地 さんち 表示 ひょうじ の保護 ほご 指定 してい を受 う けている。壱岐 いき 焼酎 しょうちゅう は米 べい 麹 こうじ に麦 むぎ を掛 か け合 あ わせている[41] 。
麦 むぎ 焼酎 しょうちゅう は1960年代 ねんだい まで焼酎 しょうちゅう の中 なか ではメジャーな存在 そんざい ではなかったが、東京農業大学 とうきょうのうぎょうだいがく の柳田 やなぎだ 藤 ふじ 治 おさむ によってイオン交換 こうかん 濾過 ろか 法 ほう を麦 むぎ 焼酎 しょうちゅう へ応用 おうよう する手法 しゅほう が開発 かいはつ され、宮崎 みやざき 県 けん の柳田 やなぎだ 酒造 しゅぞう によって実際 じっさい の使用 しよう 方法 ほうほう が確立 かくりつ すると多 おお くの麦 むぎ 焼酎 しょうちゅう メーカーがイオン交換 こうかん 濾過 ろか 法 ほう を導入 どうにゅう することとなった[42] 。
その後 ご 、1960年代 ねんだい 後半 こうはん から大分 おおいた 県 けん で生産 せいさん されている麦 むぎ 麹 こうじ に麦 むぎ を掛 か け合 あ わせる麦 むぎ 焼酎 しょうちゅう が日本 にっぽん 各地 かくち で注目 ちゅうもく を浴 あ び、現在 げんざい では大分 おおいた 県 けん も麦 むぎ 焼酎 しょうちゅう の一大 いちだい 産地 さんち となっている。なお、「大分 おおいた 麦 むぎ 焼酎 しょうちゅう 」は地域 ちいき 団体 だんたい 商標 しょうひょう として登録 とうろく されている[43] 。
芋 いも 焼酎 しょうちゅう
江戸 えど 時代 じだい から南 みなみ 九州 きゅうしゅう で広 ひろ く栽培 さいばい されているサツマイモ を原料 げんりょう とした焼酎 しょうちゅう 。宮崎 みやざき 県 けん 中 ちゅう 南部 なんぶ [44] や鹿児島 かごしま 県 けん で広 ひろ く飲 の まれている。使用 しよう される麹 こうじ はほとんどが米 べい 麹 こうじ 。
味 あじ はかなり濃厚 のうこう で、しばしば独特 どくとく の臭 くさ みがあるため、好 す き嫌 きら いが分 わ かれると言 い われる。しかし、近年 きんねん では、鮮度 せんど の良 よ い芋 いも を厳選 げんせん し、臭 くさ みの元 もと となる傷 いた んだ部分 ぶぶん やヘタなどを切 き り落 お としてから焼酎 しょうちゅう にする[45] などの努力 どりょく がなされた結果 けっか 、従来 じゅうらい のような臭 くさ みは少 すく なくなっている。ただ独特 どくとく の臭 くさ みを好 この む人 ひと もいるため、銘柄 めいがら によってはあえて臭 くさ みを残 のこ している。
サツマイモ100%焼酎 しょうちゅう は製造 せいぞう されたことがなかったが、1997年 ねん に国分 こくぶ 酒造 しゅぞう 協業 きょうぎょう 組合 くみあい (現 げん ・国分 こくぶ 酒造 しゅぞう )が日本 にっぽん で初 はじ めてとなるサツマイモ100%焼酎 しょうちゅう を発売 はつばい したことで、芋 いも 麹 こうじ も一般 いっぱん 化 か 、現在 げんざい では多 おお くのメーカーがサツマイモ100%焼酎 しょうちゅう を発売 はつばい している[41] 。
主 しゅ 産地 さんち は宮崎 みやざき 県 けん と鹿児島 かごしま 県 けん 。他 た の産地 さんち として、薩摩 さつま 出身 しゅっしん の流人 るにん である丹 たん 宗 はじめ 庄 しょう 右 みぎ 衛門 えもん が製法 せいほう を持 も ち込 こ んだ八丈島 はちじょうじま [46] などが挙 あ げられる。鹿児島 かごしま で生産 せいさん される「薩摩 さつま 焼酎 しょうちゅう 」は、世界 せかい 貿易 ぼうえき 機関 きかん のTRIPS協定 きょうてい に基 もと づく産地 さんち 表示 ひょうじ の保護 ほご 指定 してい を受 う けている。
現在 げんざい では、焼 や き芋 いも を原料 げんりょう とした「焼 や き芋 いも 焼酎 しょうちゅう 」も作 つく られるようになった。焼 や き芋 いも に由来 ゆらい する甘 あま い香 かお りが特徴 とくちょう で、鳴門 なると 金時 きんとき で知 し られる徳島 とくしま 県 けん 、宮崎 みやざき 県 けん 、鹿児島 かごしま 県 けん などで製造 せいぞう されている。
黒糖 こくとう 焼酎 しょうちゅう [ 編集 へんしゅう ]
奄美 あまみ 黒糖 こくとう 焼酎 しょうちゅう
黒糖 こくとう からつくられる。口当 くちあ たりは比較的 ひかくてき 柔 やわ らかく、癖 くせ が少 すく ない。焼酎 しょうちゅう となった後 のち は糖分 とうぶん は含 ふく まれないため、原料 げんりょう から想像 そうぞう されるほどの甘味 あまみ はないが、アルコールや黒糖 こくとう 由来 ゆらい の微量 びりょう 成分 せいぶん による甘味 あまみ や甘 あま い香 かお りが感 かん じられる銘柄 めいがら もある。
主流 しゅりゅう は、白 しろ 麹菌 こうじきん を使 つか った米 べい 麹 こうじ を甕 う で一 いち 次 じ 熟成 じゅくせい し、黒糖 こくとう 液 えき を加 くわ えて二 に 次 じ 熟成 じゅくせい した後 のち 、常 つね 圧 あつ 蒸留 じょうりゅう したものである。もともとアルコール度数 どすう 30度 ど のものが主流 しゅりゅう であったが、現在 げんざい は25度 ど のものが最 もっと もよく流通 りゅうつう し、次 つ いで30度 ど のものとなっている。
鹿児島 かごしま 県 けん の奄美 あまみ 群島 ぐんとう では江戸 えど 時代 じだい から第 だい 二 に 次 じ 世界 せかい 大戦 たいせん 前 まえ まで、泡盛 あわもり や黒糖 こくとう 酒 しゅ (黒砂糖 くろざとう 原料 げんりょう の蒸留酒 じょうりゅうしゅ )が製造 せいぞう されていた。しかし戦中 せんちゅう から戦後 せんご のアメリカ占領 せんりょう 時代 じだい にかけて、米 べい 不足 ふそく で泡盛 あわもり の原料 げんりょう には事欠 ことか く一方 いっぽう 、黒砂糖 くろざとう は日本 にっぽん 本土 ほんど に移出 いしゅつ できず余剰 よじょう だったことから黒糖 こくとう 酒 しゅ が多 おお く作 つく られるようになった。
1953年 ねん 、奄美 あまみ 群島 ぐんとう の日本 にっぽん 返還 へんかん に伴 ともな い日本 にっぽん の税法 ぜいほう を適用 てきよう するにあたり、黒糖 こくとう 酒 しゅ は既存 きそん の酒税 しゅぜい 法 ほう では「焼酎 しょうちゅう 」として扱 あつか われず税率 ぜいりつ が高 たか いことから、「焼酎 しょうちゅう 」扱 あつか いを望 のぞ む島民 とうみん の要望 ようぼう もあり、取 と り扱 あつか いに関 かん して議論 ぎろん がなされた。当時 とうじ の大蔵省 おおくらしょう は地域 ちいき 振興 しんこう 策 さく の一環 いっかん として、米 べい こうじ使用 しよう を条件 じょうけん に、熊本 くまもと 国税局 こくぜいきょく 大島 おおしま 税務署 ぜいむしょ の管轄 かんかつ 区域 くいき (奄美 あまみ 群島 ぐんとう )に限 かぎ って黒糖 こくとう 原料 げんりょう の焼酎 しょうちゅう 製造 せいぞう を特認 とくにん した[41] 。
以後 いご 、黒糖 こくとう 焼酎 しょうちゅう は奄美 あまみ 群島 ぐんとう でしか製造 せいぞう できない特産 とくさん 品 ひん となり、地域 ちいき 団体 だんたい 商標 しょうひょう の「奄美 あまみ 黒糖 こくとう 焼酎 しょうちゅう 」となって現在 げんざい に至 いた っている。現在 げんざい 、奄美 あまみ 群島 ぐんとう では泡盛 あわもり は製造 せいぞう されていない反面 はんめん 、黒糖 こくとう 焼酎 しょうちゅう は奄美 あまみ 大島 おおしま 、喜界島 きかいじま 、徳之島 とくのしま 、沖永良部島 おきのえらぶしま 、与論島 よろんとう という広範囲 こうはんい で製造 せいぞう されている。
通達 つうたつ により、奄美 あまみ 群島 ぐんとう 以外 いがい で製造 せいぞう された物 もの は、同様 どうよう の製法 せいほう 、度数 どすう で作 つく ってもスピリッツ の扱 あつか いとなっている[注釈 ちゅうしゃく 6] 。小笠原諸島 おがさわらしょとう においては、日本 にっぽん 領土 りょうど になった明治 めいじ 時代 じだい 初期 しょき からサトウキビ 栽培 さいばい によって製糖 せいとう 業 ぎょう が盛 さか んとなり、その過程 かてい で生 しょう じた副産物 ふくさんぶつ を発酵 はっこう ・蒸留 じょうりゅう した製法 せいほう で、焼酎 しょうちゅう に類似 るいじ する「糖 とう 酎」「泡 あわ 酒 しゅ 」「蜜 みつ 酒 しゅ 」と呼 よ ばれた酒 さけ が戦前 せんぜん に製造 せいぞう されていた[47] [48] 。戦時 せんじ 中 なか の島民 とうみん 疎開 そかい により途絶 とだ えていたが、1989年 ねん (平成 へいせい 元年 がんねん )になって村 むら おこし の一環 いっかん として小笠原 おがさわら 村 むら の役場 やくば ・農協 のうきょう ・商工会 しょうこうかい によってこれを扱 あつか う企業 きぎょう が設立 せつりつ され、その製法 せいほう を模 も したラム酒 しゅ が製造 せいぞう されている[47] [48] 。税法 ぜいほう 上 じょう はスピリッツの扱 あつか いとなっている。
ソバ を主原 あるじはら 料 りょう として主 おも に宮崎 みやざき 県 けん 北部 ほくぶ で製造 せいぞう される焼酎 しょうちゅう 。味 あじ わいは麦 むぎ 焼酎 しょうちゅう より更 さら に軽 かる く、癖 くせ が少 すく ない。発祥 はっしょう は新 あたら しく、1973年 ねん 、宮崎 みやざき 県 けん 西臼杵 にしうすき 郡 ぐん 五ヶ瀬 ごかせ 町 まち の五ヶ瀬 ごかせ 酒造 しゅぞう (のちの雲海酒造 うんかいしゅぞう )が、五ヶ瀬 ごかせ 地方 ちほう 山間 さんかん 部 ぶ の特産 とくさん 品 ひん であるソバを原料 げんりょう に取 と り上 あ げ新 あら たに開発 かいはつ した[49] 。したがって、宮崎 みやざき 県 けん 北部 ほくぶ において発祥 はっしょう した焼酎 しょうちゅう だと言 い える。その後 ご 、1976年 ねん に同 どう 酒造 しゅぞう 会社 かいしゃ が本格 ほんかく 的 てき に宮崎 みやざき 県 けん 外 がい へも販路 はんろ を広 ひろ げてゆき[49] 、これにより、そば焼酎 しょうちゅう はより広 ひろ く知 し られるようになった。結果 けっか 、ソバの栽培 さいばい が盛 さか んな長野 ながの 県 けん や北海道 ほっかいどう でもそば焼酎 しょうちゅう の製造 せいぞう が行 おこな われるようになり[49] 、以後 いご 各地 かくち の焼酎 しょうちゅう メーカーで米 べい や麦 むぎ との混和 こんわ タイプも含 ふく めて広 ひろ く造 つく られるようになった。そば屋 や においてそばをゆでたそば湯 ゆ で割 わ ったそば焼酎 しょうちゅう を提供 ていきょう している事例 じれい も多 おお く見 み られる。ただし、そばアレルギー を持 も つ人 ひと はアレルギー症状 しょうじょう が出 で る可能 かのう 性 せい があるので注意 ちゅうい を要 よう する[41] 。
このそば焼酎 しょうちゅう に使用 しよう されるソバの品種 ひんしゅ は、主 おも にダッタンソバ である[50] 。しかし、ソバだけを主原 あるじはら 料 りょう として製造 せいぞう を行 おこな うのは比較的 ひかくてき 難 むずか しいため、しばしばコメ など他 た の焼酎 しょうちゅう の原料 げんりょう と混 ま ぜた上 うえ で仕込 しこ みが行 おこな われ、製造 せいぞう が開始 かいし される[50] 。したがって、そば焼酎 しょうちゅう とは言 い っても、例 たと えば、主原 あるじはら 料 りょう としてソバとコメ とが併用 へいよう されている場合 ばあい もあるのである[51] 。
それに対 たい して、米 べい 麹 こうじ こそ使用 しよう しているものの、それ以外 いがい は全量 ぜんりょう をソバだけで製造 せいぞう しているそば焼酎 しょうちゅう も存在 そんざい する[52] 。なお、焼酎 しょうちゅう は全般 ぜんぱん にコメに麹菌 こうじきん を繁殖 はんしょく させた米 べい 麹 こうじ が多 おお く使用 しよう されており、これはそば焼酎 しょうちゅう においても例外 れいがい ではない。しかし、ムギ に麹菌 こうじきん を繁殖 はんしょく させた麦 むぎ 麹 こうじ を使用 しよう したそば焼酎 しょうちゅう も見 み られる[53] 。
現在 げんざい では、宝酒造 たからしゅぞう が独自 どくじ の技術 ぎじゅつ により完全 かんぜん なソバ麹 こうじ を作 つく ることに成功 せいこう し、ソバ100%の「十 じゅう 割 わり (とわり)」を発売 はつばい している[54] 。
栗 ぐり の実 み を主 おも 原料 げんりょう とする焼酎 しょうちゅう 。栗 ぐり の香 かお りとまろやかでほのかな甘 あま みがあるのど越 ご しが特徴 とくちょう 。
1976年 ねん 、宮崎 みやざき 県 けん 延岡 のべおか 市 し の佐藤 さとう 焼酎 しょうちゅう 製造 せいぞう 場 じょう が地元 じもと 産 さん である栗 ぐり を原料 げんりょう に用 もち い栗 ぐり 焼酎 しょうちゅう 「くり焼酎 しょうちゅう 三 さん 代 だい の松 まつ 」を発売 はつばい 。その後 ご 、兵庫 ひょうご 県 けん や京都 きょうと 府 ふ 、また愛媛 えひめ 県 けん など各地 かくち で作 つく られるようになった。
ジャガイモ焼酎 しょうちゅう [ 編集 へんしゅう ]
ジャガイモ はでんぷん 原料 げんりょう となることからアルコール製造 せいぞう に利用 りよう でき、大正 たいしょう 時代 じだい 以降 いこう 、北海道 ほっかいどう 等 とう で甲 かぶと 類 るい 焼酎 しょうちゅう の原料 げんりょう に利用 りよう され始 はじ めたが、乙 おつ 類 るい 焼酎 しょうちゅう の製造 せいぞう に活用 かつよう されたのは遥 はる かに後年 こうねん のことであった。1979年 ねん 4月 がつ に、北海道 ほっかいどう 斜里 しゃり 郡 ぐん 清里 きよさと 町 まち の清里 きよさと 町 まち 焼酎 しょうちゅう 醸造 じょうぞう 事業 じぎょう 所 しょ が、日本 にっぽん で最初 さいしょ のジャガイモ焼酎 しょうちゅう ・清里 きよさと 焼酎 しょうちゅう を製造 せいぞう 販売 はんばい した。以後 いご 、北海道 ほっかいどう の多 おお くの焼酎 しょうちゅう メーカーがジャガイモ焼酎 しょうちゅう に参入 さんにゅう し、近年 きんねん 、北海道 ほっかいどう ではジャガイモ焼酎 しょうちゅう の生産 せいさん が広 ひろ く行 おこな われるようになっている。また、長崎 ながさき 県 けん でも特産 とくさん 品 ひん としてジャガイモ焼酎 しょうちゅう を製造 せいぞう している酒蔵 さかぐら がある。
サツマイモで作 つく る芋 いも 焼酎 しょうちゅう と比 くら べ癖 へき が少 すく なく飲 の みやすいものから、独特 どくとく の青臭 あおくさ い香 かお りの強 つよ いものまである。
トウモロコシ焼酎 しょうちゅう [ 編集 へんしゅう ]
高千穂 たかちほ 酒造 しゅぞう ではトウモロコシ とトウモロコシ麹 こうじ を使用 しよう した焼酎 しょうちゅう を樽 たる で熟成 じゅくせい した本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう を販売 はんばい している。
泡盛 あわもり のグラス
沖縄 おきなわ 県 けん 特産 とくさん の蒸留酒 じょうりゅうしゅ である泡盛 あわもり は米 べい 麹 こうじ のみを原料 げんりょう としており、その製法 せいほう は一般 いっぱん 的 てき な焼酎 しょうちゅう と差異 さい があるものの、税法 ぜいほう 上 じょう は単式 たんしき 蒸留 じょうりゅう 焼酎 しょうちゅう の範疇 はんちゅう に入 い れられている[21] 。
法制 ほうせい 上 じょう 、泡盛 あわもり 自体 じたい は日本 にっぽん 全国 ぜんこく で製造 せいぞう することができるが、「琉球 りゅうきゅう 泡盛 あわもり 」という表示 ひょうじ は世界 せかい 貿易 ぼうえき 機関 きかん (WTO)の知的 ちてき 所有 しょゆう 権 けん の貿易 ぼうえき 関連 かんれん の側面 そくめん に関 かん する協定 きょうてい (TRIPS協定 きょうてい )に基 もと づいて、沖縄 おきなわ 県 けん 産 さん のみに認 みと められている。
粕取 かすと り焼酎 しょうちゅう とカストリ[ 編集 へんしゅう ]
粕取 かすと り焼酎 しょうちゅう [ 編集 へんしゅう ]
もろみ取 と り焼酎 しょうちゅう とは別 べつ の製法 せいほう で、清 きよし 酒 さけ かす(日本酒 にほんしゅ の酒粕 さけかす )を蒸留 じょうりゅう して造 つく られる「粕取 かすと り焼酎 しょうちゅう 」と呼 よ ばれる焼酎 しょうちゅう がある。粕取 かすと り焼酎 しょうちゅう は九州 きゅうしゅう 北部 ほくぶ を中心 ちゅうしん に発達 はったつ し、全国 ぜんこく の清酒 せいしゅ 蔵 ぞう で製造 せいぞう されている。江戸 えど 時代 じだい の本草 ほんぞう 書 しょ 『本 ほん 朝食 ちょうしょく 鑑 かん 』に、「焼酒 やけざけ は新酒 しんしゅ の粕 かす を蒸 ふけ 籠 かご で蒸留 じょうりゅう して取 と る」とあるように、清酒 せいしゅ が醸造 じょうぞう される地域 ちいき で焼酎 しょうちゅう といえば粕取 かすと り焼酎 しょうちゅう のことであった。新 あたら しくできた酒粕 さけかす をそのまま蒸留 じょうりゅう する方法 ほうほう と、籾殻 もみがら (もみがら)を混 ま ぜて通気 つうき 性 せい を確保 かくほ してから蒸留 じょうりゅう する方法 ほうほう があり、前者 ぜんしゃ は吟醸 ぎんじょう 粕 かす 取 と 焼酎 しょうちゅう 、後者 こうしゃ を正調 せいちょう 粕 かす 取 と 焼酎 しょうちゅう と呼 よ んで区別 くべつ している[55] 。貯蔵 ちょぞう した酒粕 さけかす を蒸留 じょうりゅう し早苗 さなえ 饗 きょう (さなぶり)という田植 たう え後 ご のお祭 まつ りで飲 の んだことから、別名 べつめい 「早苗 さなえ 饗 きょう 焼酎 しょうちゅう 」とも呼 よ ばれる。蒸留 じょうりゅう した後 のち の粕 かす は田 た の肥料 ひりょう として使 つか われていた。
太平洋戦争 たいへいようせんそう 後 ご 、カストリ と混同 こんどう されたこと、独特 どくとく の香 かお りが時代 じだい の嗜好 しこう に合 あ わなかったことなどから需要 じゅよう が低迷 ていめい し、粕取 かすと り焼酎 しょうちゅう の製造 せいぞう から撤退 てったい する蔵 くら が相次 あいつ いだ。また、かつては福岡 ふくおか 県 けん 内 うち を中心 ちゅうしん に粕取 かすと り焼酎 しょうちゅう 専業 せんぎょう の蔵 くら も多 おお くあったが、現在 げんざい では米 べい 焼酎 しょうちゅう の製造 せいぞう を行 おこな うなど、専業 せんぎょう 蔵 ぞう は消滅 しょうめつ している。しかし、昨今 さっこん の焼酎 しょうちゅう ブームにより、日本酒 にほんしゅ 製造 せいぞう メーカーが粕取 かすと り焼酎 しょうちゅう に再 ふたた び進出 しんしゅつ するケースが増 ふ えている[55] 。
その他 た の粕 かす 取 と 焼酎 しょうちゅう の製造 せいぞう 方法 ほうほう として、真空 しんくう に近 ちか い減圧 げんあつ 状態 じょうたい で酒粕 さけかす にマイクロ波 は を当 あ て、40℃程度 ていど の低温 ていおん でアルコール分 ぶん を抽出 ちゅうしゅつ する方法 ほうほう [56] [57] や、米 べい 麹 こうじ と水 みず で一 いち 次 じ もろみを立 た て、掛 かけ 原料 げんりょう として酒粕 さけかす を使用 しよう する方法 ほうほう もある[58] 。
梅酒 うめしゅ をつける際 さい にベースとなるアルコールやみりん の主 しゅ 原料 げんりょう としても使 つか われた他 ほか 、日本酒 にほんしゅ の仕上 しあ げ工程 こうてい において中途 ちゅうと で発酵 はっこう を止 と め、防腐 ぼうふ や辛口 からくち に仕上 しあ げる目的 もくてき で用 もち いられる柱 はしら 焼酎 しょうちゅう として使 つか われる場合 ばあい も多 おお かった。また、外傷 がいしょう の消毒 しょうどく 薬 やく としても用 もち いられた[41] 。
密造 みつぞう 酒 しゅ としてのカストリ酒 しゅ を飲 の む人々 ひとびと (1947年 ねん 撮影 さつえい )。ラベルなしの酒 さけ 瓶 びん にはアルコール度数 どすう を記 しる した札 さつ が付 つ くが、中身 なかみ とその材料 ざいりょう ・製法 せいほう は不明 ふめい 。
カストリ酒 しゅ 、カストリ とは、第 だい 二 に 次 じ 世界 せかい 大戦 たいせん 後 ご の混乱 こんらん 期 き において出回 でまわ った粗悪 そあく な密造 みつぞう 焼酎 しょうちゅう に対 たい する俗称 ぞくしょう である[59] 。
第 だい 二 に 次 じ 世界 せかい 大戦 たいせん 直後 ちょくご から食糧 しょくりょう 不足 ふそく が深刻 しんこく 化 か し、酒造 しゅぞう 会社 かいしゃ の多 おお くも再建 さいけん が進 すす んでいなかったため酒類 しゅるい を製造 せいぞう する余裕 よゆう などなかったが、庶民 しょみん は気晴 きば らしのため安価 あんか な酒 さけ を求 もと めており、この需要 じゅよう に応 こた える形 かたち で自然 しぜん 発生 はっせい した。主 おも にサツマイモや麦 むぎ を原料 げんりょう にしていたが、素人 しろうと があり合 あ わせの道具 どうぐ と不確 ふたし かな知識 ちしき で製造 せいぞう しており、焼酎 しょうちゅう とは呼 よ べない粗悪 そあく な密造 みつぞう 酒 しゅ であった[60] 。
闇市 やみいち では、ラベルの無 な い不揃 ふぞろ いの酒 さけ 瓶 びん に詰 つ められた出所 しゅっしょ 不明 ふめい の「焼酎 しょうちゅう のような」アルコール飲料 いんりょう が取引 とりひき され、屋台 やたい ではアルコール度数 どすう が低 ひく い物 もの ならば庶民 しょみん でも手 て が届 とど くような価格 かかく で提供 ていきょう されていた。しかしサツマイモなどが使 つか われていれば上等 じょうとう 、アルコール度数 どすう が表記 ひょうき されていれば良心 りょうしん 的 てき な方 ほう で、とりあえずアルコールの臭気 しゅうき はあるが原料 げんりょう ・度数 どすう とも不明 ふめい という得体 えたい の知 し れない物 もの が多 おお く出回 でまわ っていた。
甚 はなは だしい例 れい では、酒類 しゅるい に転用 てんよう されないようにエタノール に失明 しつめい や中毒 ちゅうどく 死 し の危険 きけん があるメタノール を加 くわ えた変性 へんせい アルコール を使 つか った闇 やみ 酒 しゅ もあった。変性 へんせい アルコールは燃料 ねんりょう ・工業 こうぎょう 用 よう であるため、公示 こうじ 価格 かかく が適用 てきよう されず非課税 ひかぜい で相対 そうたい 的 てき に安価 あんか であり、沸点 ふってん の違 ちが いを利用 りよう して販売 はんばい 前 まえ に加熱 かねつ ・蒸留 じょうりゅう してエタノールを分離 ぶんり するというアイディアだったが、実際 じっさい には、素人 しろうと が粗末 そまつ な設備 せつび で蒸留 じょうりゅう した程度 ていど では思 おも うように分留 ぶんりゅう できなかった。これらの工業 こうぎょう 用 よう アルコールを水 みず で薄 うす めた酒 さけ は「メチール酒 しゅ 」「バクダン」などと呼 よ ばれたが、庶民 しょみん は安価 あんか な酒 さけ を求 もと め、危険 きけん な闇 やみ 酒 しゅ を飲用 いんよう したために、中毒 ちゅうどく 事故 じこ が多発 たはつ した[59] 。
これらの粗悪 そあく なアルコール飲料 いんりょう は、次第 しだい に「カストリ」と総称 そうしょう されるようになった[59] ため、一般 いっぱん にも「カストリ=粗悪 そあく な蒸留酒 じょうりゅうしゅ 」というイメージが定着 ていちゃく した[59] 。その影響 えいきょう で、決 けっ して粗悪 そあく でない本来 ほんらい の粕取 かすと り焼酎 しょうちゅう まで、誤解 ごかい によってイメージダウンした時期 じき がある[59] 。
1953年 ねん の論考 ろんこう によれば、1947年 ねん 9月 がつ 末 まつ 時点 じてん の日本 にっぽん 国内 こくない における密造 みつぞう 酒 しゅ 生産 せいさん 量 りょう は50万 まん 2,000klと推定 すいてい され、同 どう 時期 じき の正規 せいき 製造 せいぞう 場 じょう 移出 いしゅつ 数量 すうりょう 34万 まん 3,000klを大幅 おおはば に上回 うわまわ っていた。密造 みつぞう 酒 しゅ の中 なか で主流 しゅりゅう を占 し めていたのは焼酎 しょうちゅう であり、都市 とし 近郊 きんこう で大 だい 規模 きぼ な密造 みつぞう 集落 しゅうらく が形成 けいせい されるにまで至 いた った。密造 みつぞう 検挙 けんきょ 件数 けんすう は1945年 ねん の8,510件 けん から、1946年 ねん は11,686件 けん 、1947年 ねん には16,968件 けん と年々 ねんねん 増 ふ え続 つづ けており、当時 とうじ の密造 みつぞう 酒 しゅ の氾濫 はんらん ぶりがうかがわれる[61] 。
宮崎 みやざき 県 けん の焼酎 しょうちゅう 産業 さんぎょう は、太平洋戦争 たいへいようせんそう 終戦 しゅうせん 後 ご 、密造 みつぞう 集落 しゅうらく 1カ所 かしょ の存在 そんざい で大 おお きな影響 えいきょう を受 う けた特異 とくい な例 れい である。
宮崎 みやざき 市内 しない の大島 おおしま 地区 ちく (1978年 ねん 以降 いこう の宮崎 みやざき 市 し 波島 はしま )は戦時 せんじ 中 ちゅう に工業 こうぎょう 生産 せいさん 従事 じゅうじ のため移住 いじゅう した沖縄 おきなわ ・奄美諸島 あまみしょとう 出身 しゅっしん 者 しゃ が戦後 せんご も残留 ざんりゅう 、生活 せいかつ の糧 かて を得 え るため大 だい 規模 きぼ な密造 みつぞう 集落 しゅうらく を形成 けいせい し、一時 いちじ は住民 じゅうみん 900戸 こ 中 ちゅう 650戸 こ が密造 みつぞう とその資材 しざい 供給 きょうきゅう に従事 じゅうじ していた。大島 おおしま 製 せい の密造 みつぞう 焼酎 しょうちゅう は原材料 げんざいりょう を宮崎 みやざき 県内 けんない でも入手 にゅうしゅ しやすい芋 いも 焼酎 しょうちゅう で、いわゆるカストリ一般 いっぱん に比 くら べれば良質 りょうしつ であったという。密造 みつぞう 焼酎 しょうちゅう に押 お され、宮崎 みやざき 税務署 ぜいむしょ 管内 かんない で酒造 しゅぞう 業者 ぎょうしゃ の半分 はんぶん が休廃業 きゅうはいぎょう に追 お い込 こ まれたほどで、大島 おおしま への大 だい 規模 きぼ な取締 とりしまり は1947-52年 ねん の間 あいだ に15回 かい も実施 じっし されている[61] 。
宮崎 みやざき 県 けん においては、21世紀 せいき 初頭 しょとう に至 いた るまで一般 いっぱん 的 てき な25度 ど 焼酎 しょうちゅう よりも度数 どすう が低 ひく い20度 ど 焼酎 しょうちゅう が広 ひろ く普及 ふきゅう しているが、これも国税庁 こくぜいちょう が戦後 せんご の密造 みつぞう 焼酎 しょうちゅう 横行 おうこう 対策 たいさく として、正規 せいき 業者 ぎょうしゃ に税率 ぜいりつ を抑 おさ えて廉価 れんか とした20度 ど 焼酎 しょうちゅう の製造 せいぞう を認 みと めた結果 けっか であった[7] [62] 。
派生 はせい した戦後 せんご 混乱 こんらん 期 き を象徴 しょうちょう する表現 ひょうげん として、同 どう 時期 じき 、粗悪 そあく 紙 し を用 もち い扇情 せんじょう 的 てき な記事 きじ を満載 まんさい して安直 あんちょく に売 う られた雑誌 ざっし を指 さ す「カストリ雑誌 ざっし 」という言葉 ことば も生 う まれた。黒澤 くろさわ 明 あきら 監督 かんとく の映画 えいが 『醉 よ いどれ天使 てんし 』など戦後 せんご の闇市 やみいち を舞台 ぶたい とした文芸 ぶんげい ・映画 えいが 作品 さくひん 等 とう では、当時 とうじ の世相 せそう を象徴 しょうちょう するアイコン としてカストリ酒 しゅ が登場 とうじょう する。
日本酒 にほんしゅ においては、日 にち 中 ちゅう 戦争 せんそう 時代 じだい から米 べい 不足 ふそく や税制 ぜいせい により金魚 きんぎょ 酒 しゅ と呼 よ ばれる加水 かすい しすぎた酒 さけ が出回 でまわ っていた。
本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう [ 編集 へんしゅう ]
「本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう 」とは [ 編集 へんしゅう ]
千代 ちよ 香 かおり (じょか)。千 せん 代香 だいこう による熱燗 あつかん では芳醇 ほうじゅん な味 あじ わいが楽 たの しめる。
戦後 せんご 1949年 ねん の酒税 しゅぜい 法 ほう で「甲 かぶと 類 るい ・乙 おつ 類 るい 」の分類 ぶんるい 呼称 こしょう が定 さだ められたが、通常 つうじょう 甲乙 こうおつ の称 しょう は等級 とうきゅう や順位 じゅんい でも使 つか われる表現 ひょうげん であるため、ややもすれば「乙 おつ 類 るい 」が「甲 かぶと 類 るい 」に劣 おと ると誤解 ごかい されかねなかった。これを危惧 きぐ した江夏 えなつ 順吉 じゅんきち (当時 とうじ の霧島酒造 きりしましゅぞう 社長 しゃちょう )が1957年 ねん に九州 きゅうしゅう 旧式 きゅうしき 焼酎 しょうちゅう 協議 きょうぎ 会 かい において「本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう 」という呼称 こしょう を提唱 ていしょう 、1971年 ねん (昭和 しょうわ 46年 ねん )12月 がつ 10日 とおか に「酒税 しゅぜい の保全 ほぜん 及 およ び酒類 しゅるい 業 ぎょう 組合 くみあい 等 とう に関 かん する法律 ほうりつ 施行 しこう 規則 きそく 」(昭和 しょうわ 28年 ねん 大蔵 おおくら 省令 しょうれい 第 だい 11号 ごう )が一部 いちぶ 改正 かいせい され「本格 ほんかく しようちゆう」と呼称 こしょう ・表記 ひょうき することが可能 かのう となった[17] [63] 。
しかし、「本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう 」の呼称 こしょう を用 もち いる基準 きじゅん が必 かなら ずしも明確 めいかく でなかったことから議論 ぎろん が生 しょう じ、その結果 けっか 2002年 ねん 11月1日 にち に前述 ぜんじゅつ の省令 しょうれい の一部 いちぶ 改正 かいせい により基準 きじゅん が強化 きょうか され、以下 いか に掲 かか げるアルコール含有 がんゆう 物 ぶつ を蒸留 じょうりゅう したものでなければ本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう と名乗 なの ることはできなくなった。なお、単 たん に「焼酎 しょうちゅう 乙 おつ 類 るい 」「単式 たんしき 蒸留 じょうりゅう 焼酎 しょうちゅう 」と表示 ひょうじ するのであれば材料 ざいりょう は制約 せいやく されない[64] [注釈 ちゅうしゃく 7] 。
穀類 こくるい 又 また はいも類 るい 、これらのこうじ 及 およ び水 みず を原料 げんりょう として発酵 はっこう させたもの
穀類 こくるい のこうじ及 およ び水 みず を原料 げんりょう として発酵 はっこう させたもの
清 きよし 酒 さけ かす及 およ び水 みず を原料 げんりょう として発酵 はっこう させたもの、清 きよし 酒 さけ かす 、米 べい 、米 べい こうじ及 およ び水 みず を原料 げんりょう として発酵 はっこう させたもの又 また は清 きよし 酒 さけ かす
砂糖 さとう (政令 せいれい に掲 かか げるものに限 かぎ る)、米 べい こうじ及 およ び水 みず を原料 げんりょう として発酵 はっこう させたもの(黒糖 こくとう 焼酎 しょうちゅう )
穀類 こくるい 又 また はいも類 るい 、これらのこうじ 、水 みず 及 およ び国税庁 こくぜいちょう 長官 ちょうかん の指定 してい する物品 ぶっぴん [1] を原料 げんりょう として発酵 はっこう させたもの(その原料 げんりょう 中 ちゅう 国税庁 こくぜいちょう 長官 ちょうかん の指定 してい する物品 ぶっぴん の重量 じゅうりょう の合計 ごうけい が穀類 こくるい 及 およ びいも類 るい 及 およ びこれらのこうじの重量 じゅうりょう を超 こ えないものに限 かぎ る)
2018年 ねん 時点 じてん 、国税庁 こくぜいちょう 長官 ちょうかん の指定 してい する物品 ぶっぴん としては次 つぎ の49種類 しゅるい が列記 れっき されており、本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう として実際 じっさい の商品 しょうひん 化 か が行 おこな われている例 れい も存在 そんざい している。
あしたば 、あずき 、あまちゃづる 、アロエ 、ウ う ーロン茶 ろんちゃ 、梅 うめ の種 たね 、えのきたけ 、おたねにんじん 、かぼちゃ 、牛乳 ぎゅうにゅう 、ぎんなん 、くず粉 こ 、くまざさ 、くり 、グリーンピース 、こならの実 み 、ごま 、こんぶ 、サフラン 、サボテン 、しいたけ 、しそ 、大根 だいこん 、脱脂粉乳 だっしふんにゅう 、たまねぎ 、つのまた (英語 えいご 版 ばん ) 、つるつる (フランス語 ふらんすご 版 ばん ) 、とちのきの実 み 、トマト 、なつめやしの実 み 、にんじん 、ねぎ 、のり 、ピーマン 、ひしの実 み 、ひまわりの種 たね 、ふきのとう 、べにばな 、ホエイパウダー 、ほていあおい 、またたび 、抹茶 まっちゃ 、まてばしいの実 み 、ゆりね 、よもぎ 、落花生 らっかせい 、緑茶 りょくちゃ 、れんこん 、わかめ
本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう ブーム[ 編集 へんしゅう ]
日本 にっぽん では、2003年 ねん 頃 ごろ から焼酎 しょうちゅう 乙 おつ 類 るい を対象 たいしょう とする「本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう ブーム」が起 お き、同年 どうねん には焼酎 しょうちゅう 類 るい 全体 ぜんたい の出荷 しゅっか 量 りょう が日本酒 にほんしゅ の出荷 しゅっか 量 りょう を約 やく 50年 ねん ぶりに上回 うわまわ り[65] [66] 、2004年 ねん には売上 うりあげ 高 だか もピークを迎 むか えた[66] 。ブームに伴 ともな って、本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう を専 せん 門 もん に扱 あつか う焼酎 しょうちゅう バー も登場 とうじょう している。
ブームの影響 えいきょう によって、材料 ざいりょう や製法 せいほう にこだわった焼酎 しょうちゅう も盛 さか んに市場 いちば へと送 おく り出 だ された[65] 。鹿児島 かごしま で本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう は1.8Lあたり1500円 えん 前後 ぜんこう の商品 しょうひん が消費 しょうひ の中心 ちゅうしん であるが[30] 、より美味 おい しい焼酎 しょうちゅう を望 のぞ むニーズと、作 つく り手 しゅ のこだわりによって高 こう 価格 かかく で本格 ほんかく 志向 しこう の焼酎 しょうちゅう [注釈 ちゅうしゃく 8] も登場 とうじょう した。
しかし、少 すく なからぬ弊害 へいがい も生 しょう じた。ブームのピーク時 じ には芋 いも 焼酎 しょうちゅう の原料 げんりょう となるサツマイモが市場 いちば に不足 ふそく する深刻 しんこく な問題 もんだい が起 お きたほか[66] 、一部 いちぶ 銘柄 めいがら ではプレミアがつき、一本 いっぽん 数 すう 万 まん 円 えん などという値段 ねだん が付 つ けられるようになり[67] 「森 もり 伊蔵 いぞう 」については偽物 にせもの が出回 でまわ る事件 じけん にまで発展 はってん した[68] 。
本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう 需要 じゅよう 急上昇 きゅうじょうしょう に伴 ともな い、各地 かくち で焼酎 しょうちゅう の生産 せいさん 設備 せつび 拡充 かくじゅう や休止 きゅうし 酒造 しゅぞう 場 じょう の再開 さいかい 、新規 しんき 参入 さんにゅう などが図 はか られた。しかし2006年 ねん 初頭 しょとう からブームは沈静 ちんせい 化 か 、例 たと えば帝国 ていこく データバンク福岡 ふくおか 支店 してん は2006年 ねん の売上 うりあげ が2年 ねん 連続 れんぞく で下落 げらく したことから焼酎 しょうちゅう ブームは去 さ ったと分析 ぶんせき し、ブームの反動 はんどう ・縮小 しゅくしょう による焼酎 しょうちゅう 業界 ぎょうかい への悪影響 あくえいきょう を懸念 けねん しており[66] 、日本銀行 にっぽんぎんこう 鹿児島 かごしま 支店 してん が2008年 ねん 2月 がつ に公表 こうひょう した、今回 こんかい の焼酎 しょうちゅう ブームについてまとめたリポート[24] では「今回 こんかい のブームは終焉 しゅうえん した」と指摘 してき 、「銘柄 めいがら 選別 せんべつ の時代 じだい に入 はい った」と結論 けつろん 付 つ けた[69] [70] 。このような状況 じょうきょう であったが一方 いっぽう で麦 むぎ などから芋 いも などへの素材 そざい に対 たい する嗜好 しこう の広 ひろ がりが起 お こったことにより、帝国 ていこく データバンク福岡 ふくおか 支店 してん によると、焼酎 しょうちゅう メーカー上位 じょうい 50社 しゃ の2008年 ねん 1 - 12月の売上 うりあげ 高 だか 合計 ごうけい は前年 ぜんねん 比 ひ 3.8%増 ぞう の3471億 おく 9500万 まん 円 えん で、ピークの2004年 ねん を上回 うわまわ り、「過去 かこ 最高 さいこう 」を記録 きろく するなどブームの底堅 そこがた さも見 み せている[71] 。
日本 にっぽん 国内 こくない での消費 しょうひ 量 りょう [ 編集 へんしゅう ]
2018年 ねん (平成 へいせい 30年 ねん )度 ど の日本 にっぽん 国内 こくない における焼酎 しょうちゅう の課税 かぜい 数量 すうりょう は次 つぎ のとおりである。比較 ひかく として同 どう 年度 ねんど の清酒 せいしゅ 課税 かぜい 数量 すうりょう も記載 きさい する[72] 。
分類 ぶんるい
国産 こくさん (kl )
輸入 ゆにゅう (kl)
計 けい (kl)
連続 れんぞく 式 しき 蒸留 じょうりゅう 焼酎 しょうちゅう
330,275
40,928
371,203
単式 たんしき 蒸留 じょうりゅう 焼酎 しょうちゅう
435,675
356
436,031
計 けい
765,950
41,284
807,234
(清酒 せいしゅ )
(487,234)
(29)
(487,263)
焼酎 しょうちゅう メーカー売上 うりあげ 高 だか ランキング[ 編集 へんしゅう ]
帝国 ていこく データバンク の統計 とうけい 調査 ちょうさ によると、2022年 ねん (令 れい 和 わ 3年 ねん )1月 がつ から12月 がつ までの焼酎 しょうちゅう 売上 うりあげ 高 だか 上位 じょうい 50社 しゃ の売上 うりあげ 高 だか 合計 ごうけい 額 がく は2,227億 おく 600万 まん 円 えん で前年 ぜんねん 比 ひ 7.8%減 げん で、データ調整 ちょうせい 後 ご に比較 ひかく 可能 かのう な2005年 ねん 以降 いこう では過去 かこ 最低 さいてい を記録 きろく した。ただし上位 じょうい 50社 しゃ のうち23社 しゃ が増収 ぞうしゅう で20億 おく 円 えん 以下 いか の売 う り上 あ げの企業 きぎょう に増収 ぞうしゅう が多 おお く10年 ねん ぶりに増収 ぞうしゅう 企業 きぎょう が20社 しゃ を超 こ え、税引 ぜいび き後 ご 当期 とうき 純 じゅん 利益 りえき が判明 はんめい した36社 しゃ のうち黒字 くろじ 企業 きぎょう は30社 しゃ であった。首位 しゅい の霧島酒造 きりしましゅぞう は「黒 くろ 霧島 きりしま 」のヒットで11年 ねん 連続 れんぞく 首位 しゅい 。上位 じょうい 50社 しゃ の社 しゃ 数 すう では鹿児島 かごしま 県 けん が24社 しゃ で首位 しゅい 、売上 うりあげ 高 だか では宮崎 みやざき 県 けん が786億 おく 4200万 まん 円 えん で首位 しゅい であった、焼酎 しょうちゅう 消費 しょうひ 量 りょう は前年度 ぜんねんど 比 ひ 4.1%減 げん の約 やく 69万 まん 5000キロリットルで確認 かくにん できる2007年度 ねんど 以降 いこう 最低 さいてい であった[73] 。
なお本 ほん 項 こう では売上 うりあげ 高 だか 上位 じょうい 20社 しゃ までを記 しる す。ただし焼酎 しょうちゅう 部門 ぶもん の売上 うりあげ 高 だか 比率 ひりつ が50%以下 いか の企業 きぎょう は統計 とうけい から除外 じょがい されている。このためオエノンホールディングス はランキングから除外 じょがい されている。また三和酒類 さんわしゅるい は酒税 しゅぜい や販促 はんそく 費 ひ を控除 こうじょ した金額 きんがく を売上 うりあげ 高 だか として計上 けいじょう するように会計 かいけい 基準 きじゅん 等 とう の変更 へんこう を行 おこな ったため、前年 ぜんねん 比 ひ 41.4%減 げん となった[73] 。
順位 じゅんい
社名 しゃめい
所在地 しょざいち
主要 しゅよう 銘柄 めいがら (※は甲 かぶと 類 るい 焼酎 しょうちゅう )
売上 うりあげ 高 だか (百 ひゃく 万 まん 円 えん )
1
霧島酒造 きりしましゅぞう
宮崎 みやざき 県 けん
黒 くろ 霧島 きりしま 、白霧 しらぎり 島 とう 、赤 あか 霧島 きりしま 、茜 あかね 霧島 きりしま
58,437
2
三和酒類 さんわしゅるい
大分 おおいた 県 けん
いいちこ 、西 にし の星 ほし
25,045
3
雲海酒造 うんかいしゅぞう
宮崎 みやざき 県 けん
木挽 こびき BLUE、日向 ひなた 木挽 こびき 、雲海 うんかい 、いいとも
14,260
4
濵田酒造 しゅぞう
鹿児島 かごしま 県 けん
海 うみ 童 わらわ 、だいやめ、隠 かく し蔵 ぞう
13,894
5
二階堂 にかいどう 酒造 しゅぞう
大分 おおいた 県 けん
大分 おおいた むぎ焼酎 しょうちゅう 二階堂 にかいどう 、吉 きち 四 よん 六 ろく
13,500
6
薩摩 さつま 酒造 しゅぞう
鹿児島 かごしま 県 けん
さつま白波 しらなみ 、黒白 くろしろ 波 は 、神 かみ の河 かわ
7,700
7
若松 わかまつ 酒造 しゅぞう
鹿児島 かごしま 県 けん
薩摩 さつま 一 いち 、薩州麦 むぎ 、わか松 まつ
7,270
8
宮崎 みやざき 本店 ほんてん
三重 みえ 県 けん
※キンミヤ焼酎 しょうちゅう
7,262
9
本 ほん 坊 ぼう 酒造 しゅぞう
鹿児島 かごしま 県 けん
桜 さくら 島 とう 、※宝 たから 星 ほし
6,531
10
高橋 たかはし 酒造 しゅぞう
熊本 くまもと 県 けん
白岳 しらたけ 、白岳 しらたけ しろ
5,927
11
美峰 みほ 酒造 しゅぞう
群馬 ぐんま 県 けん
※司 つかさ 、上 うえ 州 しゅう むぎ焼酎 しょうちゅう
4,382
12
大口 おおぐち 酒造 しゅぞう
鹿児島 かごしま 県 けん
伊佐 いさ 錦 にしき 、黒 くろ 伊佐 いさ 錦 にしき
4,019
13
神楽 かぐら 酒造 しゅぞう
宮崎 みやざき 県 けん
ひむかのくろうま、天孫 てんそん 降臨 こうりん 、天 てん 照 あきら
3,082
14
鷹 たか 正宗 まさむね
福岡 ふくおか 県 けん
めちゃうま、ごりょんさん、ばっかい
2,701
15
岩川 いわかわ 醸造 じょうぞう
鹿児島 かごしま 県 けん
おやっとさあ、ハイカラさんの焼酎 しょうちゅう
2,440
16
長島 ながしま 研 けん 醸
鹿児島 かごしま 県 けん
さつま島 とう 美人 びじん
2,372
17
都城 みやこのじょう 酒造 しゅぞう
宮崎 みやざき 県 けん
あなたにひとめぼれ、みやこんじょ
2,288
18
三岳 みたけ 酒造 しゅぞう
鹿児島 かごしま 県 けん
三岳 みたけ
2,270
19
新平 にっぺい 酒造 しゅぞう
鹿児島 かごしま
大金 たいきん の霧 きり 、金 かね 計 けい 佐 さ
2,161
20
札幌 さっぽろ 酒精 しゅせい 工業 こうぎょう
北海道 ほっかいどう
※サッポロソフト、喜多 きた 里 さと
2,128
日本 にっぽん 国外 こくがい での消費 しょうひ [ 編集 へんしゅう ]
海外 かいがい ではカクテルの材料 ざいりょう とされることが多 おお く、輸出 ゆしゅつ 額 がく は2018年 ねん で15億 おく 円 えん 。蒸留酒 じょうりゅうしゅ の国際 こくさい 品評 ひんぴょう 会 かい 「インターナショナル・ワイン &スピリッツ・コンペティション」(IWSC)には焼酎 しょうちゅう 部門 ぶもん があり、蒸留酒 じょうりゅうしゅ についての教育 きょういく 機関 きかん WSETでも焼酎 しょうちゅう についての講義 こうぎ が行 おこな われている[6] 。
^ ただし、泡盛 あわもり とラオロンでは製法 せいほう や麹菌 こうじきん に違 ちが いがあることが近年 きんねん 指摘 してき されている[10] [11] 。
^ ウイスキー やスピリッツなどの蒸留酒 じょうりゅうしゅ の酒税 しゅぜい が焼酎 しょうちゅう より高 たか く設定 せってい されていた当時 とうじ の税 ぜい 体系 たいけい は非 ひ 関税 かんぜい 障壁 しょうへき であるとする洋酒 ようしゅ 生産 せいさん 国 こく によるGATT への提訴 ていそ において日本 にっぽん が敗訴 はいそ (1987年 ねん )したため、日本 にっぽん は消費 しょうひ 税 ぜい 導入 どうにゅう (1989年 ねん 4月 がつ )と同時 どうじ に酒税 しゅぜい 改訂 かいてい を行 おこな った。しかし措置 そち が不十分 ふじゅうぶん であるとする洋酒 ようしゅ 生産 せいさん 国 こく によるWTO へ同様 どうよう の提訴 ていそ により再度 さいど 日本 にっぽん が敗訴 はいそ (1996年 ねん )したため、日本 にっぽん は段階 だんかい 的 てき (1997年 ねん -2000年 ねん )に焼酎 しょうちゅう の酒税 しゅぜい を引 ひ き上 あ げた。参考 さんこう 文献 ぶんけん :WANDS. “日本 にっぽん 政府 せいふ の対応 たいおう に怒 いか りあらわ 欧米 おうべい の蒸留 じょうりゅう 蒲 がま 生産 せいさん 着 ぎ 代表 だいひょう 団 だん が来日 らいにち 、酒税 しゅぜい 法 ほう 改訂 かいてい を強 つよ く迫 せま る” (日本語 にほんご ). 月刊 げっかん WANDS 1996年 ねん 12月 がつ 号 ごう . ウォンズ パブリシング リミテッド. http://www.wine.or.jp/wands/1996/12/mnews1.html 2008年 ねん 7月 がつ 8日 にち 閲覧 えつらん 。 、Shibatani Tomohiro. “本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう の定義 ていぎ ”. 本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう の楽 たの しみ . 2008年 ねん 7月 がつ 8日 にち 閲覧 えつらん 。 。
^ 市販 しはん 製品 せいひん の例 れい として宝 たから 焼酎 しょうちゅう 「純 じゅん 」(ブレンド、熟成 じゅくせい 、蒸留 じょうりゅう 方法 ほうほう ・回数 かいすう 、等 ひとし ) 、サッポロ「トライアングル」(原料 げんりょう 、ブレンド、等 ひとし ) 、アサヒ「SAZAN(サザン)」 (蒸溜 じょうりゅう 機 き 、等 ひとし ) 、合同酒精 ごうどうしゅせい 「グランブルー」(加水 かすい 種類 しゅるい 、等 ひとし ) などがある。
^ 宮崎 みやざき 県 けん の都城 みやこのじょう 酒造 しゅぞう 「がぶがぶ君 きみ 」など。
^ 宮崎 みやざき 県 けん の都城 みやこのじょう 酒造 しゅぞう 「ホワイトリカー(2)」(商品 しょうひん 名 めい と税法 ぜいほう 上 じょう の表記 ひょうき が同 おな じ)、淵田 ふちた 酒造 しゅぞう 所 しょ 「ホワイトリカーフチダ」など。
^ 愛知 あいち 県 けん の清洲 きよす 桜 さくら 醸造 じょうぞう 「黒糖 こくとう 太郎 たろう 」などがあった。
^ 一 いち 例 れい として、後述 こうじゅつ の「国税庁 こくぜいちょう 長官 ちょうかん の指定 してい する物品 ぶっぴん 」に含 ふく まれていないクワイ を用 もち いた乙種 おつしゅ 焼酎 しょうちゅう は、広島 ひろしま 県 けん 福山 ふくやま 市 し と大阪 おおさか 府 ふ 吹田 すいた 市 し で作 つく られている2銘柄 めいがら が知 し られるが、両者 りょうしゃ とも「本格 ほんかく 焼酎 しょうちゅう 」とは名乗 なの っていない。
^ 一 いち 例 れい として、濵田酒造 しゅぞう 「なゝこ(ななこ)」 などがある。
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