焼酎しょうちゅう」のはんあいだ差分さぶん

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{{Otheruses|日本にっぽん焼酎しょうちゅう|韓国かんこく焼酎しょうちゅう|ソジュ}}
{{出典しゅってん明記めいき}}
[[File:Shochu 001.jpg|thumb|焼酎しょうちゅう]]
{{告知こくち|議論ぎろん|出典しゅってんについての必要ひつようせい具体ぐたいてき出典しゅってんについての相談そうだん}}
{{仮名がな|'''焼酎しょうちゅう'''|しょうちゅう}}は、[[日本にっぽん]]の[[蒸留酒じょうりゅうしゅ]]<ref name=":0">[https://www.nta.go.jp/about/organization/tokyo/sake/abc/abc-shochu.htm 焼酎しょうちゅうかんするもの] - 国税庁こくぜいちょう</ref><ref>{{Cite web|和書わしょ|url=https://www.nomooo.jp/column/110292/|title=韓国かんこく焼酎しょうちゅう「ソジュ」と日本にっぽん焼酎しょうちゅうちがいを徹底てってい解説かいせつ!オススメ銘柄めいがら紹介しょうかい|publisher=LIQUOR INNOVATION|accessdate=2021-04-03}}</ref>。原料げんりょうちがいで、[[#べい焼酎しょうちゅう|べい焼酎しょうちゅう]]・[[#むぎ焼酎しょうちゅう|むぎ焼酎しょうちゅう]]・[[#いも焼酎しょうちゅう|いも焼酎しょうちゅう]]・[[#黒糖こくとう焼酎しょうちゅう|黒糖こくとう焼酎しょうちゅう]]・[[粕取かすと焼酎しょうちゅう]]・[[#そば焼酎しょうちゅう|そば焼酎しょうちゅう]]・[[#ぐり焼酎しょうちゅう|ぐり焼酎しょうちゅう]]・[[#泡盛あわもり|泡盛あわもり]]など様々さまざま種類しゅるいがある。
'''焼酎しょうちゅう'''(しょうちゅう)とは[[さけ]]るいのうち[[蒸留酒じょうりゅうしゅ]]の一種いっしゅである。


日本にっぽんで16世紀せいきから製造せいぞうされ、1559ねんの[[大工だいく]]がのこした[[落書らくがき]]が最古さいこ記録きろくとされている。17世紀せいき後半こうはんより『[[童蒙どうもう酒造しゅぞう]]』といった文献ぶんけんのこされ、各地かくち製造せいぞうされた。[[みなみ九州きゅうしゅう]]([[宮崎みやざきけん]]・[[鹿児島かごしまけん]]・[[熊本くまもとけん]]南部なんぶ)を中心ちゅうしん製造せいぞうさかんである<ref name="fukumitsu">「{{Cite book|和書わしょ|author=福満ふくみつ武雄たけお|title=焼酎しょうちゅう|year=1976|publisher=あし書房しょぼう|page=30}}」によれば、1973ねん本格ほんかく焼酎しょうちゅう生産せいさんりょう鹿児島かごしまけん、[[球磨くま]](熊本くまもとけん南東なんとう)、宮崎みやざきけんで79%をめる。</ref>。また、[[長崎ながさきけん]]の[[壱岐島いきしま|壱岐いき]]、[[東京とうきょう]]の[[伊豆諸島いずしょとう]]、[[沖縄おきなわけん]]など、島嶼とうしょでも焼酎しょうちゅう製造せいぞうされている<ref>{{Cite web|和書わしょ|url=https://ikinokura.co.jp/|title=壱岐いきぞう酒造しゅぞう|language=日本語にほんご|accessdate=2022-07-02}}</ref><ref>{{Cite web|和書わしょ|url=http://www.shimazake.com/|title=東京とうきょう七島ななしま酒造しゅぞう組合くみあい|language=日本語にほんご|accessdate=2008-06-26}}</ref>。現代げんだいでは海外かいがいにも輸出ゆしゅつされている<ref name="毎日まいにち20191215">[https://mainichi.jp/articles/20191215/ddm/012/020/046000c 【世界せかい経済けいざい あるき】ロンドン 国際こくさい酒類しゅるい品評ひんぴょうかい焼酎しょうちゅうかお海越かいごしえ/メーカー攻勢こうせい ニーズ開拓かいたく]『[[毎日新聞まいにちしんぶん]]』朝刊ちょうかん2019ねん12月15にち(4めん総合そうごう)2019ねん12月17にち閲覧えつらん</ref>。現代げんだい日本にっぽん製造せいぞうされる焼酎しょうちゅうの[[アルコール度数どすう]]は25%がおおいが、[[だい世界せかい大戦たいせん]]直後ちょくごに20%以下いかの[[酒税しゅぜい]]りつひくくして[[密造みつぞうしゅ|密造みつぞう焼酎しょうちゅう]]の淘汰とうたはか政策せいさくをとった影響えいきょうで20%の製品せいひんもある<ref name="朝日あさひ20210717">[https://www.asahi.com/articles/DA3S14975009.html 【47都道府県とどうふけんなぞ宮崎みやざきにはなぜ20焼酎しょうちゅうがあるの?/はじまりは密造みつぞうしゅ対策たいさくせい(き)でむ」文化ぶんかにマッチ][[be (朝日新聞あさひしんぶん)|『朝日新聞あさひしんぶん土曜どよう朝刊ちょうかんべつり「be」]]2021ねん7がつ17にち4めん同日どうじつ閲覧えつらん)</ref>。
[[日本にっぽん]]国内こくないでは[[酒税しゅぜいほう]]によって種別しゅべつ基準きじゅんさだめられており、'''連続れんぞく蒸留じょうりゅうしょうちゅう'''(きゅう'''かぶとるい''')と'''単式たんしき蒸留じょうりゅうしょうちゅう'''(きゅう'''おつるい''')にけられている(2006ねん5がつ1にち酒税しゅぜいほう改正かいせいによる変更へんこう)<ref name="syuzei">酒税しゅぜいほう条文じょうぶん参照さんしょう。</ref>。{{よう出典しゅってん範囲はんい|[[酒税しゅぜい]]が政策せいさくてきやすくされたことで、大衆たいしゅうしゅとしてひろ飲用いんようされてきた歴史れきし|政策せいさくとの因果いんが関係かんけいがわかる出典しゅってん必要ひつよう: 2008ねん4がつ7にち (月)げつ 16:57 (UTC))}}がある。


「'''酎'''」が2010ねんまで[[常用漢字じょうようかんじ]]にふくまれていなかったため、法令ほうれいその政府せいふ文書ぶんしょでは「しょうちゅう」あるいは「しようちゆう」と[[平仮名ひらがな]]表記ひょうきになっていた。
[[みなみ九州きゅうしゅう]]を中心ちゅうしん醸造じょうぞうさかんである<ref name="fukumitsu">「{{Cite book|和書わしょ|author=福満ふくみつ武雄たけお|title=焼酎しょうちゅう|year=1976|publisher=あし書房しょぼう|pages=30ページ}}」によれば、1973ねん本格ほんかく焼酎しょうちゅう生産せいさんりょう鹿児島かごしま球磨くま宮崎みやざきで79%をめる。</ref>。酒類しゅるいくさみやつこしにくくなることを目的もくてきクエン酸くえんさん大量たいりょうくろ麹菌こうじきん使用しようした醸造じょうぞうほうされた。また、クエン酸くえんさん蒸留じょうりゅうすると除去じょきょ出来できることから蒸留じょうりゅうによる酒類しゅるい生産せいさんおこなわれ、どう地域ちいき焼酎しょうちゅう醸造じょうぞうさかんになった<ref name="imo" />。


かつては[[暑気しょきばらい]]にまれていたことから、[[なつ]](三夏みか)の[[季語きご]]である。
また、[[長崎ながさきけん]][[壱岐いき]]や[[伊豆諸島いずしょとう]]など島嶼とうしょでも焼酎しょうちゅう醸造じょうぞうされている<ref>{{Cite web|url=http://www.ikikko.jp/|title=壱岐いき焼酎しょうちゅう協業きょうぎょう組合くみあい|language=日本語にほんご|accessdate=2008-06-26}}</ref><ref>{{Cite web|url=http://www.shimazake.com/|title=東京とうきょう七島ななしま酒造しゅぞう組合くみあい|language=日本語にほんご|accessdate=2008-06-26}}</ref>。上記じょうき理由りゆうくわえ、{{よう出典しゅってん範囲はんい|アルコールぶんたか焼酎しょうちゅう日本酒にほんしゅよりもすくない容積ようせき貯蔵ちょぞうでき、せましまでもあつかいやすいことが影響えいきょうしている|2008ねん2がつ12にち (火) 12:46 (UTC)}}とかんがえられている。

== 定義ていぎ ==
[[酒税しゅぜいほう]]では「[[アルコール]]含有がんゆうぶつ蒸留じょうりゅうした酒類しゅるい」のうち、以下いか条件じょうけんたす酒類しゅるい焼酎しょうちゅうとしている<ref name="syuzei"/>。
* 発芽はつがした穀類こくるい使用しようしていない
* [[シラカンバ|白樺しらかんば]]のすみなどで濾過ろかしていない
* 蒸留じょうりゅう別途べっとさだめられている物品ぶっぴん以外いがい添加てんかしない
* アルコール度数どすう連続れんぞくしきで36未満みまん単式たんしきで45以下いか下回したまわ


== 歴史れきし ==
== 歴史れきし ==
[[Image:shochu-rakugaki.jpg|frame|left|郡山八幡こおりやまはちまん神社じんじゃ焼酎しょうちゅう落書らくがき<ref name="washimo"/><ref name="fushigi"/>]]
[[File:shochu-rakugaki.jpg|frame|郡山八幡こおりやまはちまん神社じんじゃ焼酎しょうちゅう落書らくがき<ref name="washimo"/><ref name="fushigi"/>]]

日本にっぽん焼酎しょうちゅう起源きげん正確せいかくにはかっていないが、比較的ひかくてき有力ゆうりょくせつは、シャム(現在げんざいの[[タイ王国おうこく]])の蒸留酒じょうりゅうしゅラオロンが[[琉球りゅうきゅう諸島しょとう|琉球りゅうきゅう]]経由けいゆでもたらされたとするものである{{Efn|ただし、泡盛あわもりとラオロンでは製法せいほう麹菌こうじきんちがいがあることが近年きんねん指摘してきされている<ref name=":1" /><ref name=":2" />。}}<ref name=":1">{{Cite journal|和書わしょ|author=浜田はまだゆかり紀雄としお |date=1992 |title=泡盛あわもり由来ゆらいたずねて |url=https://doi.org/10.6013/jbrewsocjapan1988.87.573 |journal=日本にっぽん醸造じょうぞう協会きょうかい |volume=87 |issue=8 |pages=573-577 |naid=130004305695 |doi=10.6013/jbrewsocjapan1988.87.573 |ISSN=0914-7314 |publisher=日本にっぽん醸造じょうぞう協会きょうかい}}</ref><ref name=":2">{{Cite book|和書わしょ|title=沖縄おきなわ歴史れきし文化ぶんか|publisher=中央公論ちゅうおうこうろんしんしゃ|isbn=4-12-100799-9|oclc=15658443|year=1986|author-link=外間ほかまもりぜん|edition=30はん|author=外間ほかまもりぜん|page=13}}</ref>。[[あきら]]のちんただしによる『使つかい琉球りゅうきゅうろく』([[1534ねん]])に「[[南蛮なんばん]](みなみばんさけ」のことがしるされており、この南蛮なんばんしゅ暹羅しゃむ(タイ)から琉球りゅうきゅうへもたらされたものであり、醸法は[[中国ちゅうごく]]のしゅであるとしるされている<ref>{{Cite web|和書わしょ
| url = http://manwe.lib.u-ryukyu.ac.jp/cgi-bin/disp-img.cgi?file=iha0160&page=36
| archiveurl = https://web.archive.org/web/20111124014241/http://manwe.lib.u-ryukyu.ac.jp/cgi-bin/disp-img.cgi?file=iha0160&page=36
| title = ちんただし使つかいろく
| page = 36
| publisher = [[琉球大学りゅうきゅうだいがく]]附属ふぞく図書館としょかん
| accessdate = 2009-6-26
| archivedate = 2011-11-24
| deadlinkdate = 2018ねん6がつ4にち
}}</ref>。しゅとは中国ちゅうごく蒸留酒じょうりゅうしゅのことである<ref>http://www.weblio.jp/content/%E9%9C%B2%E9%85%92</ref>。

日本にっぽん国内こくないでは文献ぶんけん記録きろく確認かくにんできるかぎり、すくなくとも[[16世紀せいき]]ごろから焼酎しょうちゅうつくられていたとられている。たとえば[[1546ねん]]に[[薩摩さつまこく]]に上陸じょうりくした[[ポルトガル]]の商人しょうにんジョルジェ・アルバレス([[フランシスコ・ザビエル]]に[[ヤジロウ]]を紹介しょうかい訪日ほうにちうながした人物じんぶつ)は、当時とうじ日本人にっぽんじんべいからつく蒸留酒じょうりゅうしゅ原文げんぶんではorraqua;オラーカ=アラビアの[[アラック|アラク]]に由来ゆらいする[[ポルトガル]])をつねいんしていたことを記録きろくのこしている<ref>{{Cite book|和書わしょ
|author=岸野きしのひさ|authorlink=岸野きしのひさ
|year=1989
|title=西欧せいおうじん日本にっぽん発見はっけん -ザビエル来日らいにちぜん日本にっぽん情報じょうほう研究けんきゅう-
|pages=65-74
|publisher=[[吉川弘文館よしかわこうぶんかん]]
|isbn=4-642-02630-4
}}</ref>。

また、鹿児島かごしまけん[[伊佐いさ]]の[[郡山八幡こおりやまはちまん神社じんじゃ (伊佐いさ)|郡山八幡こおりやまはちまん神社じんじゃ]]には、[[えいろく]]2ねん([[1559ねん]])に補修ほしゅうおこなわれたさい大工だいくのこした「けちな座主ざす施主せしゅ)で、いち焼酎しょうちゅうをふるまってくれず、ガッカリした」という内容ないよう落書らくがきが[[1954ねん]]の解体かいたい修理しゅうり発見はっけんされており、焼酎しょうちゅう飲用いんようと「焼酎しょうちゅう」の呼称こしょうについて日本にっぽん国内こくない残存ざんそんするもっとふる文章ぶんしょうとなっている<ref name="washimo">{{Cite web|和書わしょ|author=ワシモ|year=2004|month=01|url=http://www.washimo-web.jp/Trip/Hachiman/hachiman.htm|title=『焼酎しょうちゅう落書らくがき』のある神社じんじゃ - 鹿児島かごしまけん大口おおぐち|work=旅行りょこう|language=日本語にほんご|accessdate=2007-01-21}}</ref><ref name="fushigi">{{Cite web|和書わしょ
| author = 豊田とよだ謙二けんじ
| url = http://www.kyuhaku.jp/roji/roji_to-01.html
| archiveurl = https://web.archive.org/web/20111124021622/http://www.kyuhaku.jp/roji/roji_to-01.html
| title = 世界せかい銘酒めいしゅ焼酎しょうちゅう」、そのいつつの不思議ふしぎ
| work = 焼酎しょうちゅうしょくのアンサンブル~九州きゅうしゅう沖縄おきなわだいいちかい
| publisher = [[九州きゅうしゅう国立こくりつ博物館はくぶつかん]]
| language = 日本語にほんご
| accessdate = 2008-04-10
| archivedate = 2011-11-24
| deadlinkdate = 2018ねん6がつ4にち
}}</ref>。

[[17世紀せいき]]後半こうはん以降いこう、『[[童蒙どうもう酒造しゅぞう]]』『[[にこにこぷん|万金まんきん産業さんぎょうぶくろ]]』などいくつもの文書ぶんしょ焼酎しょうちゅう製造せいぞうほうしるされている。それらから当時とうじ焼酎しょうちゅう基本きほんてきに[[酒粕さけかす]]かへんはいしゅ品質ひんしつ劣化れっかした[[清酒せいしゅ]])を原料げんりょうに、全国ぜんこく各地かくちつくられていたことがかる。また、[[#粕取かすと焼酎しょうちゅう|かす焼酎しょうちゅう]](かす焼酎しょうちゅうづくりと[[稲作いなさく]]には密接みっせつ関係かんけいがあり、酒粕さけかすい[[肥料ひりょう]]となるが、そのままではアルコール濃度のうどたか使つかえないため、農民のうみんたちは酒粕さけかす蒸留じょうりゅうしてアルコールを抽出ちゅうしゅつしたのちのこったかす肥料ひりょうにした<ref name="HigasiNishi">玉村たまむらゆたかおとこ へん焼酎しょうちゅうひがしまわ西にしまわり』[[紀伊國屋きのくにや書店しょてん]]、1999ねん、ISBN 4877380671、p.236-241</ref>。

一方いっぽう鹿児島かごしまなど日本酒にほんしゅづくりにかない地域ちいきでは、かく家庭かていべい雑穀ざっこくなどをみず仕込しこんだもろみ([[もろみ]])を[[発酵はっこう]]させ蒸留じょうりゅうしたもろみ焼酎しょうちゅう(もろみ焼酎しょうちゅう)がつくられた。18世紀せいき以降いこう、[[サツマイモ]]の栽培さいばいさかんになるとサツマイモと[[こうじ]]でもろみつくった。もろみ焼酎しょうちゅうは[[雑菌ざっきん]]の繁殖はんしょくによってもろみ腐敗ふはいするなどの難点なんてんがあったが、20世紀せいきまで技術ぎじゅつてき改善かいぜんされることはなかった<ref name="HigasiNishi"/>。

その初期しょきから[[明治めいじ|明治めいじ時代じだい]]中期ちゅうきいたるまでの焼酎しょうちゅうは、製造せいぞうに[[単式たんしき蒸留じょうりゅう]]をもちいており<ref name="fushigi"/>、現代げんだい法体ほうたいけいでいうところの「焼酎しょうちゅうおつるい」にかぎられていたが、明治めいじ28ねんごろに[[イギリス]]から[[連続れんぞくしき蒸留じょうりゅう]]が輸入ゆにゅうされ、こう純度じゅんどアルコールが安価あんか大量たいりょう生産せいさんできるようになった<ref name="what">{{Cite web|和書わしょ
| author = 日本にっぽん蒸留酒じょうりゅうしゅ酒造しゅぞう組合くみあいかぶとるい焼酎しょうちゅう
| url = http://www.shochu.or.jp/whats/histry2.html
| archiveurl = https://web.archive.org/web/20050309073723/http://www.shochu.or.jp/whats/histry2.html
| title = 「かぶとるい焼酎しょうちゅう歴史れきし
| work = What'sかぶとるい焼酎しょうちゅう
| language = 日本語にほんご
| accessdate = 2008-04-10
| archivedate = 2005-03-09
| deadlinkdate = 2018ねん6がつ4にち
}}</ref>。


[[1910ねん|明治めいじ43ねん]]に、連続れんぞくしき蒸留じょうりゅうつくられた製品せいひん任意にんいアルコール度数どすう和水わすいしたものを焼酎しょうちゅうとすることがみとめられ<ref name="HigasiNishi"/>、この製法せいほうのものが「新式しんしき焼酎しょうちゅう」としてひろまり<ref name="what"/>、たいして在来ざいらい焼酎しょうちゅうは「旧式きゅうしき焼酎しょうちゅう」とばれるようになる<ref name="imo">{{Cite web|和書わしょ
{{よう出典しゅってん範囲はんい|ふるくはそのつよ度数どすうから「あらきさけ」、もしくは蒸留じょうりゅうをもす「ランビキ(らん引)」とばれた。英語えいごではarac(アラック)とわれ、ひがしアジア地域ちいきひろられる各種かくしゅ蒸留酒じょうりゅうしゅ総称そうしょうとなる。中国ちゅうごく韓国かんこくでは「燒酒やけざけ」と表記ひょうきされる。|2008ねん2がつ12にち (火) 12:46 (UTC)}}
| title = 講演こうえん本格ほんかく焼酎しょうちゅうとは」
| format = PDF
| url = http://www.jrt.gr.jp/news/news056.pdf
| work = ニュースレター№56
| publisher = [http://www.jrt.gr.jp/ 日本にっぽんいもるい研究けんきゅうかい]
| language = 日本語にほんご
| date = 2006-06-16
| accessdate = 2008-04-10
}}</ref>。


[[大正たいしょう|大正たいしょう時代じだい]]初期しょき新式しんしき焼酎しょうちゅう流行りゅうこう清酒せいしゅくさみやつこによって全国ぜんこく各地かくちもろみ焼酎しょうちゅうつくられるようになったため、みなみ九州きゅうしゅう焼酎しょうちゅうメーカーは市場いちば圧迫あっぱくされていた。その一方いっぽうで、近代きんだい焼酎しょうちゅうちちばれる[[河内かわうち源一郎げんいちろう]]は、みなみ九州きゅうしゅうでの焼酎しょうちゅう製造せいぞう歩留ぶどまりがわるあじくないのは、従来じゅうらいから日本酒にほんしゅ焼酎しょうちゅう製造せいぞう使つかわれてる[[ニホンコウジカビ]](こうじ、''Aspergillus oryzae'')があつみなみ九州きゅうしゅう気候きこうってないのではないかとかんがえ、従来じゅうらいみなみ九州きゅうしゅうよりあつい[[沖縄おきなわけん|沖縄おきなわ]]での[[泡盛あわもり]]づくりで使つかわれており、明治めいじ34ねんに[[東京とうきょう帝国ていこく大学だいがく]]のいぬいたまき(いぬいたまき)によってはじめて分離ぶんり成功せいこうした<ref>[https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/229860 <8>くろ麹菌こうじきん役割やくわり 発酵はっこうちゅう雑菌ざっきん繁殖はんしょくふせぐ] Okinawa times</ref>、[[クエン酸くえんさん]]生産せいさんのうたか雑菌ざっきん繁殖はんしょく抑制よくせいする[[アワモリコウジカビ]] (くろこうじ、''Aspergillus luchuensis''、旧称きゅうしょう ''Aspergillus awamori'')<ref>伊藤いとうきよし「[https://doi.org/10.6013/jbrewsocjapan1988.95.635 焼酎しょうちゅうよう麹菌こうじきん分子生物学ぶんしせいぶつがくてき解析かいせき]」『日本にっぽん醸造じょうぞう協会きょうかい』2000ねん 95かん 9ごう pp.635-640, {{DOI|10.6013/jbrewsocjapan1988.95.635}}</ref>を研究けんきゅうつづけ、明治めいじ43ねんにこのくろこうじ変種へんしゅ旧称きゅうしょう ''Aspergillus awamori'' var. kawachii)の分離ぶんり培養ばいよう成功せいこうしていた。かく焼酎しょうちゅうメーカはこのくろこうじ変種へんしゅ本格ほんかく導入どうにゅうし、仕込しこほうによってしつ収量しゅうりょう向上こうじょうはかったことで、焼酎しょうちゅう製造せいぞう効率こうりつ品質ひんしつ飛躍ひやくてき発展はってんした。また大正たいしょう13ねんにはくろこうじから突然変異とつぜんへんいした[[ブンブンたいむ|しろこうじ]](''Aspergillus luchuensis'' mut. kawachii、旧称きゅうしょう ''Aspergillus kwachii'')の分離ぶんり培養ばいようにも成功せいこうした。当初とうしょ評判ひょうばんくろこうじ変種へんしゅされてせいこうじむずかしいしろこうじ普及ふきゅうすすまなかったが、技術ぎじゅつ進歩しんぽによりしろこうじ強力きょうりょく雑菌ざっきん抑制よくせいりょくくらくろよごさないてん評価ひょうかされ、徐々じょじょ普及ふきゅうし、近代きんだい焼酎しょうちゅう飛躍ひやくてき発展はってんにつながった。河内かわうちしたくろこうじ変種へんしゅしろこうじこうじ改良かいりょうがたは、韓国かんこく焼酎しょうちゅう([[ソジュ]])や[[マッコリ]]の製造せいぞうにも使つかわれるようになり、河内かわうちみだしたこうじ現代げんだいのソジュやマッコリの製造せいぞう基礎きそともなった<ref name = "kawauchih">[https://web.archive.org/web/20200507111950/https://www.kawauchi.co.jp/about/kawachi_genichiro.html 初代しょだい 河内かわうち源一郎げんいちろう(1883~1948)]河内かわうちきん本舗ほんぽ</ref><ref name="HigasiNishi"/>。
{{よう出典しゅってん範囲はんい|日本にっぽん国内こくないでは文献ぶんけん記録きろく確認かくにんできるかぎり、すくなくとも[[16世紀せいき]]ごろから焼酎しょうちゅうつくられていたとられている。たとえば1549ねんに[[薩摩さつまこく]]に上陸じょうりくした[[宣教師せんきょうし]][[フランシスコ・ザビエル]]は、当時とうじ日本人にっぽんじん蒸留酒じょうりゅうしゅつねいんしていたことを記録きろくのこしている。|2008ねん2がつ12にち (火) 12:46 (UTC)}}


== 日本にっぽん酒税しゅぜいほう定義ていぎ ==
また、[[鹿児島かごしまけん]][[大口おおぐち]]の[[郡山八幡こおりやまはちまん神社じんじゃ (大口おおぐち)|郡山八幡こおりやまはちまん神社じんじゃ]]には、[[えいろく]]2ねん([[1559ねん]])に補修ほしゅうおこなわれたさい大工だいくのこした「焼酎しょうちゅうもおごってくれないけちな施主せしゅだ」という内容ないよう落書らくがきがつたわっており、焼酎しょうちゅう飲用いんようについて日本にっぽん国内こくない残存ざんそんするもっとふる文献ぶんけんとなっている<ref name="washimo">{{Cite web|author=ワシモ|year=2004|month=01|url=http://www.washimo-web.jp/Trip/Hachiman/hachiman.htm|title=『焼酎しょうちゅう落書らくがき』のある神社じんじゃ - 鹿児島かごしまけん大口おおぐち|work=旅行りょこう|language=日本語にほんご|accessdate=2007-01-21}}</ref><ref name="fushigi">{{Cite web|author=豊田とよだ謙二けんじ|url=http://www.kyuhaku.jp/roji/roji_to-01.html|title=世界せかい銘酒めいしゅ焼酎しょうちゅう」、そのいつつの不思議ふしぎ|work=焼酎しょうちゅうしょくのアンサンブル~九州きゅうしゅう沖縄おきなわだいいちかい|pages=[[九州きゅうしゅう国立こくりつ博物館はくぶつかん]]|language=日本語にほんご|accessdate=2008-04-10}}</ref>。
[[酒税しゅぜいほう]]では「アルコール含有がんゆうぶつを[[蒸留じょうりゅう]]した酒類しゅるい」のうち、以下いか条件じょうけんたす酒類しゅるい焼酎しょうちゅうとしている<ref name="syuzei"/>。
* 発芽はつがした穀類こくるい使用しようしていない。([[ウイスキー]]との区別くべつ
*果実かじつ([[ナツメヤシ|なつめやし]]ののぞく)を使用しようしていない。([[ブランデー]]との区別くべつ
* [[シラカンバ|白樺しらかんば]]の[[木炭もくたん|すみ]]などで[[濾過ろか]]していない。([[ウォッカ]]との区別くべつ
*砂糖さとう糖蜜とうみつなどを使用しようしていない([[#黒糖こくとう焼酎しょうちゅう|黒糖こくとう焼酎しょうちゅう]]をのぞく)。([[ラムしゅ|ラム]]との区別くべつ
*蒸留じょうりゅうさい発生はっせいするアルコールに物品ぶっぴん成分せいぶん浸出しんしゅつさせていない。([[ジン (蒸留酒じょうりゅうしゅ)|ジン]]との区別くべつ
* 蒸留じょうりゅう別途べっとさだめられている物品ぶっぴん以外いがい添加てんかしない。
* アルコール度数どすう連続れんぞくしきで36未満みまん単式たんしきで45以下いかである。


[[酒税しゅぜいほう]]に原料げんりょう製法せいほうとう定義ていぎがあり、[[アルコール]]度数どすう連続れんぞくしき蒸留じょうりゅう焼酎しょうちゅうで36未満みまん単式たんしき蒸留じょうりゅう焼酎しょうちゅう本格ほんかく焼酎しょうちゅう)で45以下いかさだめられている<ref name=":0" />。日本にっぽん国内こくないでは酒税しゅぜいほうによって種別しゅべつ基準きじゅんさだめられており、'''連続れんぞくしき蒸留じょうりゅう焼酎しょうちゅう'''(きゅう'''かぶとるい''')と'''単式たんしき蒸留じょうりゅう焼酎しょうちゅう'''(きゅう'''おつるい''')にけられている(2006ねん5がつ1にち酒税しゅぜいほう改正かいせいによる)<ref name="syuzei">酒税しゅぜいほうだい3じょう9こうおよび10こう。</ref>。大衆たいしゅうしゅとしてひろ飲用いんようされてきた歴史れきしがあり<ref>{{Cite book|和書わしょ|editor=斎藤さいとうたかし|title=酒類しゅるい清涼せいりょう飲料いんりょう業界ぎょうかい|publisher=[[教育きょういくしゃ]]|date=1990ねん|edition=だい14さつ(1996ねん)|isbn=4-315-51100-5|page=36}}<!--ノート『「冒頭ぼうとう部分ぶぶん参照さんしょう--></ref>、[[酒税しゅぜい]]は政策せいさくてきやすくされていた<ref>{{Cite web|和書わしょ|author=国立こくりつ国会図書館こっかいとしょかん|authorlink=国立こくりつ国会図書館こっかいとしょかん|date=1953ねん昭和しょうわ28ねん)2がつ17にち|url=https://kokkai.ndl.go.jp/#/detail?minId=101514629X01819530217|title=だい015かい国会こっかい [[財政ざいせい金融きんゆう委員いいんかい|大蔵おおくら委員いいんかい]] だい18ごう|work=[[参議院さんぎいん]]会議かいぎろく|language=日本語にほんご|accessdate=2008-07-01|publisher=}}</ref><ref group="注釈ちゅうしゃく">[[ウイスキー]]やスピリッツなどの蒸留酒じょうりゅうしゅ酒税しゅぜい焼酎しょうちゅうよりたか設定せっていされていた当時とうじぜい体系たいけいは[[関税かんぜい障壁しょうへき]]であるとする[[洋酒ようしゅ]]生産せいさんこくによる[[関税かんぜいおよび貿易ぼうえきかんする一般いっぱん協定きょうてい|GATT]]への提訴ていそにおいて日本にっぽんが[[敗訴はいそ]](1987ねん)したため、日本にっぽんは[[消費しょうひぜい]]導入どうにゅう(1989ねん4がつ)と同時どうじ酒税しゅぜい改訂かいていおこなった。しかし措置そち不十分ふじゅうぶんであるとする洋酒ようしゅ生産せいさんこくによる[[世界せかい貿易ぼうえき機関きかん|WTO]]へ同様どうよう提訴ていそにより再度さいど日本にっぽん敗訴はいそ(1996ねん)したため、日本にっぽん段階だんかいてき(1997ねん-2000ねん)に焼酎しょうちゅう酒税しゅぜいげた。参考さんこう文献ぶんけん:{{Cite book|author=WANDS|title=月刊げっかん WANDS 1996ねん12がつごう|url=http://www.wine.or.jp/wands/1996/12/index.html|accessdate=2008-07-08|publisher=ウォンズ パブリシング リミテッド|language=日本語にほんご|chapter=日本にっぽん政府せいふ対応たいおういかりあらわ 欧米おうべい蒸留じょうりゅうがま生産せいさん代表だいひょうだん来日らいにち酒税しゅぜいほう改訂かいていつよせまる|chapterurl=http://www.wine.or.jp/wands/1996/12/mnews1.html}}、{{Cite web|和書わしょ|author=Shibatani Tomohiro|url=http://www.shochu.jp/howto/define.htm|title=本格ほんかく焼酎しょうちゅう定義ていぎ|work=本格ほんかく焼酎しょうちゅうたのしみ|language=日本語にほんご|accessdate=2008-07-08}}。</ref>。
その初期しょきから明治めいじ時代じだい中期ちゅうきいたるまでの焼酎しょうちゅうは、製造せいぞう単式たんしき蒸留じょうりゅうもちいており<ref name="fushigi"/>、現代げんだい法体ほうたいけいでいうところの「焼酎しょうちゅうおつるい」にかぎられていたが、[[明治めいじ28ねん]]ごろにイギリスから連続れんぞくしき蒸留じょうりゅう輸入ゆにゅうされ、こう純度じゅんどアルコールが安価あんか大量たいりょう生産せいさんできるようになった<ref name="what">{{Cite web|author=日本にっぽん蒸留酒じょうりゅうしゅ酒造しゅぞう組合くみあいかぶとるい焼酎しょうちゅう|url=http://www.shochu.or.jp/whats/histry2.html|title=「かぶとるい焼酎しょうちゅう歴史れきし」|work=What'sかぶとるい焼酎しょうちゅう|language=日本語にほんご|accessdate=2008-04-10}}</ref>。この製法せいほうのものが「新式しんしき焼酎しょうちゅう」としてひろまり<ref name="what"/>、たいして在来ざいらい焼酎しょうちゅうは「旧式きゅうしき焼酎しょうちゅう」とばれるようになる<ref name="imo">{{cite web|author=[http://www.jrt.gr.jp/ 日本にっぽんいもるい研究けんきゅうかい]
|title=講演こうえん本格ほんかく焼酎しょうちゅうとは」|format=[[Image:Icons-mini-file_acrobat.gif]]{{PDFlink}}|url=http://www.jrt.gr.jp/news/news056.pdf|work=ニュースレター№56|language=日本語にほんご|date=2006-06-16|accessdate = 2008-04-10}}</ref>。


その酒税しゅぜいほうで「新式しんしき焼酎しょうちゅう」にあたる「'''焼酎しょうちゅうかぶとるい'''」と、在来ざいらい焼酎しょうちゅうにあたる「'''焼酎しょうちゅうおつるい'''」の区分くぶん制定せいていされた<ref name="syuzei"/>。
酒税しゅぜいほうで「新式しんしき焼酎しょうちゅう」にあたる「'''焼酎しょうちゅうかぶとるい'''」と、在来ざいらい焼酎しょうちゅうにあたる「'''焼酎しょうちゅうおつるい'''」の区分くぶん制定せいていされ、のちにそれぞれ「連続れんぞくしき蒸留じょうりゅうしょうちゅう」「単式たんしき蒸留じょうりゅうしょうちゅう」と名称めいしょう変更へんこうされた<ref name="syuzei"/>。
[[File:Woodstill5.jpg|thumb|単式たんしき蒸留じょうりゅう鹿児島かごしまけん)]]


== かぶとるいおつるい ==
=== 連続れんぞくしき蒸留じょうりゅう焼酎しょうちゅう焼酎しょうちゅうかぶとるい ===
一般いっぱんに[[はい糖蜜とうみつ]]や[[酒粕さけかす]]などを原料げんりょうとした発酵はっこうえきをもとに、[[連続れんぞくしき蒸留じょうりゅう]]で蒸留じょうりゅうしてこう純度じゅんど[[エタノール]]を生成せいせいし、これに加水かすいしたものである<ref name="syuzei"/>。
=== 連続れんぞく蒸留じょうりゅう焼酎しょうちゅう焼酎しょうちゅうかぶとるい) ===
一般いっぱんに[[糖蜜とうみつ]]とう原料げんりょうとした発酵はっこうえきをもとに、連続れんぞく蒸留じょうりゅう蒸留じょうりゅうしてこう純度じゅんど[[エチルアルコール]]を生成せいせいし、これに加水かすいしたものである<ref name="syuzei"/>。


日本にっぽん税法ぜいほうじょうはアルコール度数どすう'''36%'''未満みまん<ref name="syuzei"/>。製法せいほうじょうなん蒸留じょうりゅうおこなうため、[[アルコール (食品しょくひん)|アルコール]]純度じゅんどたかくなり、原料げんりょう本来ほんらい風味ふうみうしなわれるため、味覚みかく個性こせいうすい<ref name="imo"/><ref name="nichiginkagoshima"/>。また、かぶとるい範囲はんいにてブレンド、熟成じゅくせい蒸留じょうりゅう回数かいすう蒸留じょうりゅう加水かすい種類しゅるい原料げんりょうとう変化へんかをつけることによって、ある程度ていど特徴とくちょうてき風味ふうみつものも存在そんざいする<ref>れいとして[http://www.takarashuzo.co.jp/products/shochu/jun/index.html たから焼酎しょうちゅうじゅん」(ブレンド、熟成じゅくせい蒸留じょうりゅう方法ほうほう回数かいすうひとし)]、[http://www.sapporobeer.jp/shochu/triangle/triangle/index.html サッポロ「トライアングル」(原料げんりょう、ブレンド、ひとし)]、[http://www.asahibeer.co.jp/products/shochu/newtype/sazan/ アサヒ「SAZAN(サザン)」][http://www.asahibeer.co.jp/avp/dev_18/2.html (蒸溜じょうりゅうひとし)]、[http://www.grand-bleu.jp/grand/index.html 合同酒精ごうどうしゅせい「グランブルー」(加水かすい種類しゅるいひとし)] などがある。</ref>。
日本にっぽん税法ぜいほうじょうはアルコール度数どすう'''36%'''未満みまん<ref name="syuzei"/>。製法せいほうじょうなん蒸留じょうりゅうおこなうため、[[アルコール (食品しょくひん)|アルコール]]純度じゅんどたかくなり、原料げんりょう本来ほんらい風味ふうみうしなわれるため、味覚みかく個性こせいうすい<ref name="imo"/><ref name="nichiginkagoshima"/>。かぶとるい該当がいとうする範囲はんいうちにてブレンド、熟成じゅくせい蒸留じょうりゅう回数かいすう蒸留じょうりゅう加水かすい種類しゅるい原料げんりょうとう変化へんかをつけることによって、ある程度ていど特徴とくちょうてき風味ふうみつものも存在そんざいする<ref group="注釈ちゅうしゃく">市販しはん製品せいひんれいとして[http://www.takarashuzo.co.jp/products/shochu/jun/index.html たから焼酎しょうちゅうじゅん」(ブレンド、熟成じゅくせい蒸留じょうりゅう方法ほうほう回数かいすうひとし)]、[http://www.sapporobeer.jp/shochu/triangle/triangle/index.html サッポロ「トライアングル」(原料げんりょう、ブレンド、ひとし)]、[http://www.asahibeer.co.jp/products/shochu/newtype/sazan/ アサヒ「SAZAN(サザン)」][http://www.asahibeer.co.jp/avp/dev_18/2.html (蒸溜じょうりゅうひとし)]、[http://www.grand-bleu.jp/grand/index.html 合同酒精ごうどうしゅせい「グランブルー」(加水かすい種類しゅるいひとし)] などがある。</ref>。


{{よう出典しゅってん範囲はんい|ていコスト<!--<ref name="goto">{{Cite web|author=後藤ごとう康浩やすひろ|date=2004-05-07|url=http://www.nikkei.co.jp/neteye5/goto/20040503n7753000_03.html|title=おさけ勢力せいりょく製造せいぞうぎょうのしたたかさ|work=NETアイ プロの視点してん|language=日本語にほんご|accessdate=2008-04-11}}</ref>-->での大量たいりょう生産せいさん<!--<ref name="what"/>-->てきするため、大手おおて企業きぎょうによって量産りょうさんされ、それらの販売はんばいシェアがたか状況じょうきょうとなっている<!--<ref name="mizuho">{{Cite web|author=ほりせんたま|date=2005-12-12|url=http://www.mizuhocbk.co.jp/pdf/industry/mif_40.pdf|title=日本にっぽん大手おおてしゅるいメーカーの特徴とくちょうとグローバルな再編さいへんへの対応たいおう|format=[[Image:Icons-mini-file_acrobat.gif]]{{PDFlink}}|work=Mizuho Industry Focus Vol.40 グローバル再編さいへんすす世界せかい酒類しゅるい業界ぎょうかい|language=日本語にほんご|accessdate=2008-04-11}}</ref>-->|コメントアウトしている出典しゅってんだと不十分ふじゅうぶん :2008ねん4がつ22にち (火) 22:45 (UTC)}}くわえてまれることもあり、[[チューハイ]]などのベースや、[[リキュール]]の材料ざいりょうあるいはカクテルさくりのさいもちいられたり、[[ジン (蒸留酒じょうりゅうしゅ)|ジン]]・[[ウォッカ]]などのだい用品ようひんとして使用しようされることもある。[[梅酒うめしゅ]]などの果実かじつさけづくりにもちいられる「ホワイトリカー」もこのかぶとるい焼酎しょうちゅうである。[[|JINRO]]に代表だいひょうされる甘味あまみつよい[[大韓民国だいかんみんこく|韓国かんこく]]焼酎しょうちゅうさかんに輸入ゆにゅうされ<ref name="sakehakusyo">{{Cite web|author=山田やまださとしあきら|date=2004-02-25|url=http://sakebunka.sub.jp/column/sakehakusyo/archives/000075.html|title=焼酎しょうちゅうの1わりめる韓国かんこく焼酎しょうちゅう|work=サラリーマンしゅ白書はくしょ|language=日本語にほんご|accessdate=2008-04-11}}</ref>、これも日本にっぽん税法ぜいほうじょうでは焼酎しょうちゅうかぶとるい区分くぶんされている。
ていコストでの大量たいりょう生産せいさんてきするため、大手おおて企業きぎょうによって量産りょうさんされ、それらの販売はんばいシェアがたか状況じょうきょうとなっている<ref>{{Cite web|和書わしょ|author=[http://www.fgn.jp/mpac/index.html Mpac]|coauthors=[https://www.fuji-keizai.co.jp/report/index.html?keyword=110607806 『2007ねん 食品しょくひんマーケティング便覧びんらん No.2』]([[富士ふじ経済けいざい]] 2006ねん10月刊げっかん)|date=2006|url=http://www.fgn.jp/mpac/sample/__datas__/102060008201.html|title=焼酎しょうちゅうかぶとるい|work=富士ふじグローバルネットワーク|language=日本語にほんご|accessdate=2008-12-07}}</ref>。くわえてまれることもあり、[[チューハイ]]などのベースや、[[リキュール]]の材料ざいりょうあるいは[[カクテル]]づくりのさいもちいられたり、[[ジン (蒸留酒じょうりゅうしゅ)|ジン]]・[[ウォッカ]]などのだい用品ようひんとして使用しようされたりすることもある。[[梅酒うめしゅ]]などの[[果実かじつしゅ]]づくりにもちいられる「[[ホワイトリカー]]」もこのかぶとるい焼酎しょうちゅうである。


税法ぜいほうじょうでは「連続れんぞくしき蒸留じょうりゅう焼酎しょうちゅう表記ひょうきわりに「ホワイトリカー(1)」と表記ひょうきすることもみとめられる<ref name="syuzei"/>。
税法ぜいほうじょうでは「連続れんぞくしき蒸留じょうりゅう焼酎しょうちゅう表記ひょうきわりに「ホワイトリカー(1)」と表記ひょうきすることもみとめられる<ref name="syuzei"/>。


=== 単式たんしき蒸留じょうりゅう焼酎しょうちゅう焼酎しょうちゅうおつるい) ===
=== 単式たんしき蒸留じょうりゅう焼酎しょうちゅう焼酎しょうちゅうおつるい) ===
[[べい]]、[[ムギ|むぎ]]などを原料げんりょうとし、単式たんしき蒸留じょうりゅう蒸留じょうりゅうしてさく焼酎しょうちゅうである<ref name="syuzei"/>。
[[べい]]、[[ムギ|むぎ]]などを原料げんりょうとし、単式たんしき蒸留じょうりゅう蒸留じょうりゅうしてみやつこ焼酎しょうちゅうである<ref name="syuzei"/>。


日本にっぽん税法ぜいほうじょうはアルコール度数どすう'''45%'''以下いか<ref name="syuzei"/>。1かいのみの蒸留じょうりゅうのため、原料げんりょう本来ほんらい風味ふうみや[[うま|うまみ]]成分せいぶんきていることが特徴とくちょうである<ref name="imo"/><ref name="nichiginkagoshima"/><ref name="fu-mi">{{Cite web|author=[[日本酒にほんしゅづくり組合くみあい中央ちゅうおうかい]]|url=http://www.japansake.or.jp/honkaku/about/all/index.html|title=風味ふうみについて|work=本格ほんかく焼酎しょうちゅう泡盛あわもりってなに?|language=日本語にほんご|accessdate=2008-04-10}}</ref><ref name="meisyu">{{Cite web|author=[http://222.146.7.29/index.php 日本にっぽん名門めいもんしゅかい]|url=http://222.146.7.29/modules/xfsection/article.php?articleid=93#02|title=単式たんしき蒸留じょうりゅう(たんしきじょうりゅう)|work=◆本格ほんかく焼酎しょうちゅう泡盛あわもりつくりのポイント|language=日本語にほんご|accessdate=2008-04-10}}</ref>。[[みなみ九州きゅうしゅう]]地方ちほう特産とくさんとして有名ゆうめい<ref name="fukumitsu"/>。
日本にっぽん税法ぜいほうじょうはアルコール度数どすう'''45%'''以下いか<ref name="syuzei"/>。基本きほんてき1かいのみの蒸留じょうりゅうのため、原料げんりょう本来ほんらい風味ふうみや[[うま|うまみ]]成分せいぶんきていることが特徴とくちょうである<ref name="imo"/><ref name="nichiginkagoshima"/><ref name="fu-mi">{{Cite web|和書わしょ|author=[[日本酒にほんしゅづくり組合くみあい中央ちゅうおうかい]]|url=http://www.japansake.or.jp/honkaku/about/all/index.html|title=風味ふうみについて|work=本格ほんかく焼酎しょうちゅう泡盛あわもりってなに?|language=日本語にほんご|accessdate=2008-04-10}}</ref><ref name="meisyu">{{Cite web|和書わしょ
| url = http://222.146.7.29/modules/xfsection/article.php?articleid=93#02
| archiveurl = https://web.archive.org/web/20070808183847/http://www.meimonshu.jp/modules/xfsection/article.php?articleid=93
| title = 単式たんしき蒸留じょうりゅう(たんしきじょうりゅう)
| work = 本格ほんかく焼酎しょうちゅう泡盛あわもり基礎きそ知識ちしきつくりのポイント
| publisher = [http://www.meimonshu.jp/ 日本にっぽん名門めいもんしゅかい]
| language = 日本語にほんご
| accessdate = 2018-6-5
| archivedate = 2007-8-8
}}</ref>。[[みなみ九州きゅうしゅう]]地方ちほう特産とくさんとして有名ゆうめい<ref name="fukumitsu"/>。


製造せいぞうほうながれは以下いかとおりである<ref name="process">{{Cite web|author=Shibatani Tomohiro|url=http://homepage3.nifty.com/japanspirits/howto/process.htm|title=本格ほんかく焼酎しょうちゅう製造せいぞう工程こうてい|work=本格ほんかく焼酎しょうちゅうたのしみ|language=日本語にほんご|accessdate=2008-02-19}}</ref>。
製造せいぞうほうながれは以下いかとおりである<ref name="process">{{Cite web|和書わしょ|author=Shibatani Tomohiro|url=http://www.shochu.jp/howto/process.htm|title=本格ほんかく焼酎しょうちゅう製造せいぞう工程こうてい|work=本格ほんかく焼酎しょうちゅうたのしみ|language=日本語にほんご|accessdate=2008-02-19}}</ref>。
# もと原材料げんざいりょうおおくの場合ばあいべいないしはむぎ)へこうじきんやし、[[こうじ]]をつくる。
# もと原材料げんざいりょうおおくの場合ばあいべいないしはむぎ)へこうじきんやし、[[こうじ]]をつくる。
# こうじタンクや(かめ)で発酵はっこうさせ[[もろみ]]をさくる(いち発酵はっこう)。
# タンクや[[]]にこうじみず酵母こうぼくわえていち仕込しこみをおこない、5日間にちかんほど発酵はっこうさせ[[もろみ]]をみやつこる(いちもろみ)。
# いち発酵はっこうさせたもろみのなかはらざいりょう投入とうにゅうさせ発酵はっこうさせる(発酵はっこう)。このとき投入とうにゅうしたはらざいりょう焼酎しょうちゅうあるじようはらざいりょうとして表記ひょうきされることなる。発酵はっこうとして[[サツマイモ]]を投入とうにゅうすればいも焼酎しょうちゅう」となる。
# いちもろみのなかあるじ原料げんりょうかけ原料げんりょう)とみずくわえ2仕込しこみをおこな8 - 10日間にちかん発酵はっこうさせる(もろみ)。このとき投入とうにゅうしたあるじ原料げんりょう焼酎しょうちゅうかんむり表示ひょうじができる。しゅ原料げんりょうに[[サツマイモ]]を使つかうといも焼酎しょうちゅう」となる。
# アルコールが生成せいせいされた発酵はっこうえき蒸留じょうりゅうする。
# アルコールが生成せいせいされた2もろみ蒸留じょうりゅうする。


近年きんねん蒸留じょうりゅう蒸留じょうりゅう機内きない気圧きあつ低下ていかさせる'''減圧げんあつ蒸留じょうりゅう'''とばれる手法しゅほう導入どうにゅうされた。これにたいして、蒸留じょうりゅう機内きない減圧げんあつしない伝統でんとうてき蒸留じょうりゅうを'''つねあつ蒸留じょうりゅう'''とぶ。減圧げんあつ蒸留じょうりゅうでは蒸留じょうりゅう機内きないのエタノールの沸点ふってん温度おんど低下ていかし、低温ていおんでの蒸留じょうりゅうおこなわれるため、[[フーゼル]]などの成分せいぶんをあまりふくまずざつあじすくない蒸留じょうりゅうえきる。一方いっぽうつねあつ蒸留じょうりゅうではフーゼルなどをふくむ、クセのつよゆたかな風味ふうみ蒸留じょうりゅうえきる<ref>[http://www.nakano-group.co.jp/shochu_sprits/joryu_shosai.htm 蒸留じょうりゅう詳細しょうさい] [[中野なかのBC]](2010ねん2がつ14にち閲覧えつらん)</ref>。
{{よう出典しゅってん範囲はんい|蒸留じょうりゅう直後ちょくご焼酎しょうちゅうかくのあるあじわいであるため、一般いっぱんてきには蒸留じょうりゅう原酒げんしゅ数ヶ月すうかげつすうねんあいだかせてまろやかにし、アルコール度数どすう調整ちょうせいしたのち出荷しゅっかされる。ステンレスやホーローせいのタンクでかせることがおおいが、[[伊豆諸島いずしょとう]]などではかしだる貯蔵ちょぞうするれいられる。一方いっぽう焼酎しょうちゅうヌーボー」などとしょうし、蒸留じょうりゅうかせることなく出荷しゅっかされるれいもある。|2008ねん2がつ12にち (火) 12:51 (UTC)}}


産地さんちみなみ九州きゅうしゅうでは、おりでまれることおおい<ref name="imo"/><ref name="neage">{{Cite web
産地さんちみなみ九州きゅうしゅうでは、おりでまれることおおい<ref name="imo"/><ref name="neage">{{Cite web|和書わしょ
|author=永吉ながよし たかし|url=http://www.syochu-tok.com/neagetok-minamikyusyu.html|title=値上ねあ鹿児島かごしまけん市場いちば、ロック・水割みずわりが若者わかもの増加ぞうか/おわり推進すいしん混和こんわ対策たいさく|work=<特集とくしゅう値上ねあげで市場いちばはどうわる|language=日本語にほんご|accessdate=2008-06-26}}</ref>。焼酎しょうちゅうりは、酒杯しゅはいさきれ、から焼酎しょうちゅうしずかにくわえることによって、対流たいりゅう発生はっせい自然しぜん状態じょうたいとなる<ref name="imo"/>。こだわるひとさき焼酎しょうちゅうみずわせておき、いちにちもしくは数日すうじつおいて馴染なじませたものをくろぢょかとうさけにてかんをしてむこともある<ref name="imo"/><ref>{{Cite web|author=日経にっけいBP セカンドステージ|url=http://www.nikkeibp.co.jp/style/secondstage/kaiteki/kodawari_071221_2.html|title=いも焼酎しょうちゅうめい脇役わきやくくろぢょか」|work=大人おとなのこだわり|language=日本語にほんご|accessdate=2008-04-11}}</ref>。
|author=永吉ながよし たかし|url=http://www.syochu-tok.com/neagetok-minamikyusyu.html|title=値上ねあ鹿児島かごしまけん市場いちば、ロック・水割みずわりが若者わかもの増加ぞうか/おわり推進すいしん混和こんわ対策たいさく|work=<特集とくしゅう値上ねあげで市場いちばはどうわる|language=日本語にほんご|accessdate=2008-06-26|deadlink=2019-12-31}}</ref>。おりは、酒杯しゅはいさきれ、から焼酎しょうちゅうしずかにくわさくうする[[対流たいりゅう]]発生はっせい自然しぜんった状態じょうたいとなる<ref name="imo"/>。さき焼酎しょうちゅうみずわせておき、いちにちもしくは数日すうじつおいて馴染なじませたものをくろ[[千代ちよかおり|ぢょか]]ひとし[[さけ]]にて[[燗酒かんざけ|かん]]をしてむこともある<ref name="imo"/><ref>{{Cite web|和書わしょ
| author = 日経にっけいBP セカンドステージ
| url = http://www.nikkeibp.co.jp/style/secondstage/kaiteki/kodawari_071221_2.html
| archiveurl = https://web.archive.org/web/20080124160934/http://www.nikkeibp.co.jp/style/secondstage/kaiteki/kodawari_071221_2.html
| title = いも焼酎しょうちゅうめい脇役わきやくくろぢょか」
| work = 大人おとなのこだわり
| language = 日本語にほんご
| accessdate = 2008-04-11
| archivedate = 2008-01-24
| deadlinkdate = 2018ねん6がつ4にち
}}</ref>。


[[酒税しゅぜいほう|きゅう酒税しゅぜいほう]]が制定せいていされた[[1940ねん]]以来いらい単式たんしき蒸留じょうりゅう焼酎しょうちゅう乙種おつしゅ)は酒税しゅぜい保全ほぜん過当かとう競争きょうそう防止ぼうしとう理由りゆうにて[[ムギ|むぎ]]・[[べい]]・[[サツマイモ|さつまいも]]・[[ソバ|そば]]の主要しゅよう4品種ひんしゅについては新規しんき製造せいぞう[[免許めんきょ]]をみとめない方針ほうしんによって<ref>{{Cite web|和書わしょ
税法ぜいほうじょうでは「単式たんしき蒸留じょうりゅう焼酎しょうちゅう表記ひょうきわりに「焼酎しょうちゅうおつるい」「ホワイトリカー(2)」と表記ひょうきすることもみとめられている。また、後述こうじゅつするように、焼酎しょうちゅうかぶとるいたいしておとるという誤解ごかいけるために「'''本格ほんかく焼酎しょうちゅう'''」という呼称こしょうもちいられる<ref name="syuzei"/>。
| url = http://www.kyushu01.com/01/0602/0602-122.html
| archiveurl = https://web.archive.org/web/20071117133200/http://www.kyushu01.com/01/0602/0602-122.html
| title = 焼酎しょうちゅう特集とくしゅう/これからが正念場しょうねんば メーカーあいだのこりをかけたたたかいがスタート(122ページ)
| work = 『月刊げっかん 財界ざいかい九州きゅうしゅう』2006ねん2がつごう
| publisher = 財界ざいかい九州きゅうしゅうしゃ
| language = 日本語にほんご
| accessdate = 2008-07-03
| archivedate = 2007-11-17
| deadlinkdate = 2018ねん6がつ5にち
}}</ref><!-- 2018ねん6がつ4にち コメントアウト

※リンクれですが、アーカイブ ( https://web.archive.org/web/20111124020102/http://www3.boj.or.jp/kagoshima/data/note/n0802.pdf ) をると、
日本銀行にっぽんぎんこう鹿児島かごしま支店してんによる「焼酎しょうちゅうブームのそのさきにあるものは!? : ~ 今回こんかい焼酎しょうちゅうブームの特徴とくちょう ~」ですので、URL転記てんきミスとおもわれます。

<ref>{{cite web|author=首相しゅしょう官邸かんてい|authorlink=総理そうり大臣だいじん官邸かんてい|title=地域ちいき特産とくさんぶつ利用りようしたおつるい焼酎しょうちゅう免許めんきょ付与ふよかんしさつまいもを認可にんか対象たいしょうとする緩和かんわ。|format=[[Image:Icons-mini-file_acrobat.gif]]{{PDFlink}}|url=http://www3.boj.or.jp/kagoshima/data/note/n0802.pdf|language=日本語にほんご|work=財務省ざいむしょう特区とっく)|accessdate=2008-07-01}}</ref>

-->、製造せいぞう新規しんき参入さんにゅうができない状態じょうたいながらくつづいていたが、[[聖域せいいきなき構造こうぞう改革かいかく|構造こうぞう改革かいかく]]の一環いっかんとして[[国税庁こくぜいちょう]]が2005ねんに[[規制きせい緩和かんわ]]の見解けんかいしめし、一部いちぶ地域ちいき条件じょうけんきながら2006ねん以降いこう新規しんき免許めんきょみとめられることとなった<ref name="jyokai051121">{{Cite web|和書わしょ
| author = 醸界タイムス
| date = 2005-11-21
| url = http://www.jyokai.com/archives/2005/11/post_470.html
| archiveurl = https://web.archive.org/web/20080211235119/http://www.jyokai.com/archives/2005/11/post_470.html
| title = 焼酎しょうちゅうおつるい製造せいぞう免許めんきょ緩和かんわへ 65ねんぶりに解禁かいきん 原料げんりょう地域ちいき特産とくさんべいむぎなどで
| work = 醸界タイムスWEBばん
| language = 日本語にほんご
| accessdate = 2008-07-01
| archivedate = 2008-02-11
| deadlinkdate = 2018ねん6がつ5にち
}}</ref>。

税法ぜいほうじょうでは「単式たんしき蒸留じょうりゅう焼酎しょうちゅう表記ひょうきわりに「焼酎しょうちゅうおつるい」「ホワイトリカー(2)」と表記ひょうきすることもみとめられている。また、後述こうじゅつするように、焼酎しょうちゅうかぶとるいたいしておとるという誤解ごかいけるために[[本格ほんかく焼酎しょうちゅう]]という呼称こしょうもちいられる<ref name="syuzei"/>。

近年きんねんでは、原料げんりょうに[[コーンスターチ]]などをもちいたてい価格かかくおつるい焼酎しょうちゅう<ref group="注釈ちゅうしゃく">宮崎みやざきけんの[[都城みやこのじょう酒造しゅぞう]]「[[がぶがぶきみ]]」など。</ref>、(果実かじつしゅようの)おつるいの「ホワイトリカー」<ref group="注釈ちゅうしゃく">宮崎みやざきけん都城みやこのじょう酒造しゅぞう「ホワイトリカー(2)」(商品しょうひんめい税法ぜいほうじょう表記ひょうきおなじ)、淵田ふちた酒造しゅぞうしょ「ホワイトリカーフチダ」など。</ref>も登場とうじょうしている。


==== 納税のうぜい移出いしゅつ ====
==== 納税のうぜい移出いしゅつ ====
単式たんしき蒸留じょうりゅう焼酎しょうちゅう世界せかいでは'''納税のうぜい移出いしゅつ'''<ref name="dic07ma">{{Cite web|author=Shibatani Tomohiro|url=http://homepage3.nifty.com/japanspirits/dic/07ma.htm|title=本格ほんかく焼酎しょうちゅう用語ようごしゅう|work=本格ほんかく焼酎しょうちゅうたのしみ|language=日本語にほんご|accessdate=2008-02-19}}</ref>、いわゆる「おけい」「おけり」という制度せいどがよく使つかわれている。これは同一どういつ酒類しゅるい製造せいぞう免許めんきょをもつ事業じぎょうしゃ同士どうし生産せいさんした酒類しゅるいをやりりする場合ばあいには酒税しゅぜいがかからないという制度せいど利用りようしたもので、清酒せいしゅ世界せかいでもよくおこなわれている。単式たんしき蒸留じょうりゅう焼酎しょうちゅう業界ぎょうかいでは大分おおいたけん大手おおてむぎ焼酎しょうちゅうメーカーが鹿児島かごしま宮崎みやざきいも焼酎しょうちゅうメーカーの閑散かんさんむぎ焼酎しょうちゅう生産せいさん委託いたくすることがおおい。
単式たんしき蒸留じょうりゅう焼酎しょうちゅう世界せかいでは'''納税のうぜい移出いしゅつ'''<ref name="dic07ma">{{Cite web|和書わしょ|author=Shibatani Tomohiro|url=http://www.shochu.jp/dic/07ma.htm|title=本格ほんかく焼酎しょうちゅう用語ようごしゅう|work=本格ほんかく焼酎しょうちゅうたのしみ|language=日本語にほんご|accessdate=2008-02-19}}</ref>、いわゆる「おけい」「おけり」という制度せいどがよく使つかわれている。これは同一どういつ酒類しゅるい製造せいぞう免許めんきょをもつ事業じぎょうしゃ同士どうし生産せいさんした酒類しゅるいをやりりする場合ばあいには酒税しゅぜいがかからないという制度せいど利用りようしたもので、清酒せいしゅ世界せかいでもよくおこなわれている。単式たんしき蒸留じょうりゅう焼酎しょうちゅう業界ぎょうかいでは[[大分おおいたけん]]大手おおてむぎ焼酎しょうちゅうメーカーが鹿児島かごしま宮崎みやざきいも焼酎しょうちゅうメーカーの閑散かんさんむぎ焼酎しょうちゅう生産せいさん委託いたくすることがおおい。


この制度せいどがあるため、単式たんしき蒸留じょうりゅう焼酎しょうちゅう製造せいぞうメーカーの統計とうけいると生産せいさんりょう出荷しゅっかりょう実際じっさいにそのメーカーのブランドで販売はんばいされたりょうことなっていることがある。このことから国税庁こくぜいちょう資料しりょうでは出荷しゅっかりょう生産せいさんりょうではなく、あくまで税金ぜいきんがかかる出荷しゅっかをした場合ばあい数量すうりょう、すなわち課税かぜい移出いしゅつ数量すうりょう統計とうけい管理かんりしている。マスメディアなどで「出荷しゅっかりょう」という場合ばあいには納税のうぜい移出いしゅつ数量すうりょうふくんだ「じつ出荷しゅっかりょう」と納税のうぜい移出いしゅつ数量すうりょうのぞいた「課税かぜい移出いしゅつ数量すうりょう」を混同こんどうして報道ほうどうしているケースがあるので注意ちゅうい必要ひつようである。
この制度せいどがあるため、単式たんしき蒸留じょうりゅう焼酎しょうちゅう製造せいぞうメーカーの統計とうけいると生産せいさんりょう出荷しゅっかりょう実際じっさいにそのメーカーのブランドで販売はんばいされたりょうことなっていることがある。このことから国税庁こくぜいちょう資料しりょうでは出荷しゅっかりょう生産せいさんりょうではなく、あくまで税金ぜいきんがかかる出荷しゅっかをした場合ばあい数量すうりょう、すなわち課税かぜい移出いしゅつ数量すうりょう統計とうけい管理かんりしている。マスメディアなどで「出荷しゅっかりょう」という場合ばあいには納税のうぜい移出いしゅつ数量すうりょうふくんだ「じつ出荷しゅっかりょう」と納税のうぜい移出いしゅつ数量すうりょうのぞいた「課税かぜい移出いしゅつ数量すうりょう」を混同こんどうして報道ほうどうしているケースがあるので注意ちゅうい必要ひつようである。
66ぎょう: 175ぎょう:
かぶとるいおつるい混和こんわしたものである。かぶとるいおつるいのどちらがおおいかでことなる。おつるいを50%以上いじょう95%未満みまん混和こんわしたものを「乙甲めりかり混和こんわ焼酎しょうちゅう」、おつるいを5%以上いじょう50%未満みまん混和こんわしたものを「甲乙こうおつ混和こんわ焼酎しょうちゅう」とぶ<ref name="syuzei"/>。
かぶとるいおつるい混和こんわしたものである。かぶとるいおつるいのどちらがおおいかでことなる。おつるいを50%以上いじょう95%未満みまん混和こんわしたものを「乙甲めりかり混和こんわ焼酎しょうちゅう」、おつるいを5%以上いじょう50%未満みまん混和こんわしたものを「甲乙こうおつ混和こんわ焼酎しょうちゅう」とぶ<ref name="syuzei"/>。


以前いぜん本格ほんかく焼酎しょうちゅうまぎらわしい表示ひょうじがされたり、混和こんわりつなどの情報じょうほう表示ひょうじされなかった商品しょうひんもあったが、業界ぎょうかいない混和こんわ焼酎しょうちゅう表示ひょうじかんする自主じしゅ基準きじゅんもうけて、2005ねん平成へいせい17ねん)1がつ1にちから実施じっししている<ref name="konwa">{{Cite web|author=[[日本酒にほんしゅづくり組合くみあい中央ちゅうおうかい]]|url=http://www.japansake.or.jp/honkaku/about/all/index.html|title=混和こんわ焼酎しょうちゅうについて|work=本格ほんかく焼酎しょうちゅう泡盛あわもりってなに?|language=日本語にほんご|accessdate=2008-04-08}}</ref><ref name="jisyo">{{Cite web|author=亀井かめいはじめ|url=http://dic.yahoo.co.jp/newword?ref=1&index=2005000120|title=混和こんわ焼酎しょうちゅう(こんわしょうちゅう)|work=[[Yahoo!辞書じしょ]]|language=日本語にほんご|date=2005-03-01|accessdate=2008-04-08}}</ref>。
以前いぜん本格ほんかく焼酎しょうちゅうまぎらわしい表示ひょうじがされたり、混和こんわりつなどの情報じょうほう表示ひょうじされなかった商品しょうひんもあったが、業界ぎょうかいない混和こんわ焼酎しょうちゅう表示ひょうじかんする自主じしゅ基準きじゅんもうけて、2005ねん平成へいせい17ねん)1がつ1にちから実施じっししている<ref name="konwa">{{Cite web|和書わしょ|author=日本にっぽん酒造しゅぞう組合くみあい中央ちゅうおうかい|url=http://www.japansake.or.jp/honkaku/about/all/index.html|title=混和こんわ焼酎しょうちゅうについて|work=本格ほんかく焼酎しょうちゅう泡盛あわもりってなに?|language=日本語にほんご|accessdate=2008-04-08}}</ref><ref name="jisyo">{{Cite web|和書わしょ|author=亀井かめいはじめ|url=http://dic.yahoo.co.jp/newword?ref=1&index=2005000120|title=混和こんわ焼酎しょうちゅう(こんわしょうちゅう)|work=[[Yahoo!辞書じしょ]]|language=日本語にほんご|date=2005-03-01|accessdate=2008-04-08}}</ref>。


==== 乙甲めりかり混和こんわ焼酎しょうちゅう ====
==== 乙甲めりかり混和こんわ焼酎しょうちゅう ====
{{出典しゅってん明記めいきS}}おつるい100%ではにおいがつよいなどの理由りゆうみにくいと敬遠けいえんされることがあるため、これらをやわらげるためにもちいられる。みやすさへの志向しこうつよい。
{{出典しゅってん明記めいき|section=1|date=2008ねん2がつ}}おつるい100%ではにおいがつよいなどの理由りゆうみにくいと敬遠けいえんされることがあるため、これらをやわらげるためにもちいられる。みやすさへの志向しこうつよさん種類しゅるい以上いじょうさけ混和こんわすることもある


==== 甲乙こうおつ混和こんわ焼酎しょうちゅう ====
==== 甲乙こうおつ混和こんわ焼酎しょうちゅう ====
{{出典しゅってん明記めいきS}}安価あんかかぶとるい利点りてんかしながら、おつるい風味ふうみくわえることで安価あんか風味ふうみのある製品せいひんつくることができる。価格かかくへの志向しこうつよい。
{{出典しゅってん明記めいき|section=1|date=2008ねん2がつ}}安価あんかかぶとるい利点りてんかしながら、おつるい風味ふうみくわえることで安価あんか風味ふうみのある製品せいひんつくることができる。価格かかくへの志向しこうつよ大手おおてメーカーからおおくの銘柄めいがら出荷しゅっかされ、1800ml、900ml、200mlなどのパックが店頭てんとうならんでいる


=== その焼酎しょうちゅう ===
=== その焼酎しょうちゅう ===
上記じょうき焼酎しょうちゅうのほか、近年きんねん日本にっぽん各地かくち様々さまざま原料げんりょう利用りようした焼酎しょうちゅうつくられている<ref name="gotouchi">{{Cite web|author=[[アサヒビール]]|coauthors=橋口はしぐち孝司たかし|url=http://www.asahibeer.co.jp/enjoy/shochu/column/yomo_008.html|title=だいはち みなみからきたへ… 日本にっぽん全国ぜんこくひろがるご当地とうち焼酎しょうちゅう魅力みりょく |work=焼酎しょうちゅうよもやまばなし|language=日本語にほんご|accessdate=2008-06-26}}</ref>{{よう出典しゅってん範囲はんい|通常つうじょうわった材料ざいりょうもちいたとする焼酎しょうちゅうおおくは、地域ちいきおこしどを目的もくてきとして人目ひとめ物珍ものめずらしさが前面ぜんめんされる傾向けいこうつよく、焼酎しょうちゅう全体ぜんたいのカテゴリーのなかでは傍流ぼうりゅうとどまって|2008ねん6がつ26 (木)もく 01:12 (UTC)}}。
上記じょうき焼酎しょうちゅうのほか、近年きんねん日本にっぽん各地かくち様々さまざま原料げんりょう利用りようした焼酎しょうちゅうつくられている<ref name="gotouchi">{{Cite web|和書わしょ|author=[[アサヒビール]]|coauthors=橋口はしぐち孝司たかし|url=http://www.asahibeer.co.jp/enjoy/shochu/column/yomo_008.html|title=だいはち みなみからきたへ… 日本にっぽん全国ぜんこくひろがるご当地とうち焼酎しょうちゅう魅力みりょく |work=焼酎しょうちゅうよもやまばなし|language=日本語にほんご|accessdate=2008-06-26}}</ref><ref>{{Cite web|和書わしょ|author=のなかなおみ|coauthors=[[エキサイト|エキサイトニュス]]|url=http://www.excite.co.jp/News/bit/00091154675626.html|title=魅惑みわくあじ健康けんこうけい焼酎しょうちゅう|language=ほん|date=2006-08-06|accessdate=2008-07-03}}</ref>


* 一般いっぱんてきしゅ原料げんりょう糖蜜とうみつむぎなどの穀類こくるい以外いがい主原あるじはらりょうもちいたかぶとるい焼酎しょうちゅう
* 一般いっぱんてきしゅ原料げんりょう[[糖蜜とうみつ]]むぎなどの穀類こくるい以外いがい主原あるじはらりょうもちいたかぶとるい焼酎しょうちゅう
* おつるい焼酎しょうちゅうべいこうじかむぎこうじを発酵はっこう利用りようし、しゅ原料げんりょうのみ独自どくじ原料げんりょうもちいたもの<ref name="gotouchi"/>。そば焼酎しょうちゅうはこのなかでもきん成功せいこうしたれいえる<ref name="gotouchi"/>。
* おつるい焼酎しょうちゅうしゅ原料げんりょう独自どくじ原料げんりょうもちいたもの<ref name="gotouchi"/>。そば焼酎しょうちゅうはこのなかでもきん成功せいこうしたれいえる<ref name="gotouchi"/>。
* 一般いっぱんてき既存きそんかぶとるいおつるい焼酎しょうちゅうまたは混和こんわ焼酎しょうちゅうに、独自どくじ原料げんりょう果汁かじゅう・エキスるい混和こんわした、リキュールの一種いっしゅともうべきもの([[柑橘類かんきつるい|柑橘かんきつ]]焼酎しょうちゅう、[[シソ]]焼酎しょうちゅう、[[コンブ|昆布こぶ]]焼酎しょうちゅう、[[トマト]]焼酎しょうちゅうなど)<ref name="gotouchi"/>。
* 一般いっぱんてき既存きそんかぶとるいおつるい焼酎しょうちゅうまたは混和こんわ焼酎しょうちゅうに、独自どくじ原料げんりょう一部いちぶ使用しようしたもの([[シソ]]、[[ちゃ]]、[[コンブ|昆布こぶ]]、[[トマト]]、[[ゴマ]]、[[牛乳ぎゅうにゅう]]など焼酎しょうちゅう)<ref name="gotouchi"/>。


=== 「はつれ」と焼酎しょうちゅう特区とっく ===
== おつるいのバリエーション ==
前述ぜんじゅつとおり、日本にっぽんほうでは焼酎しょうちゅうのアルコール度数どすうは45以下いかであることがもとめられるが、実際じっさいには蒸留じょうりゅう開始かいし直後ちょくごにはそれを上回うわまわり、最大さいだいで60程度ていどのアルコール度数どすうさけ生成せいせいされることおおく、これをぞくに「はつれ(はなたれ)」とぶ。
焼酎しょうちゅうおつるいいち発酵はっこう発酵はっこうてつくられたもろみを蒸留じょうりゅうして製造せいぞうされるものが主流しゅりゅうをしめており、[[#粕取かすと焼酎しょうちゅう|粕取かすと焼酎しょうちゅう]]は1000klにたない<ref name="jyokai080219">{{Cite web|author=[[醸界タイムス]]|url=http://www.jyokai.com/archives/2008/02/1953kl1777.html|title=19ねん年間ねんかん単式たんしき蒸留じょうりゅう焼酎しょうちゅう出荷しゅっかじょうきょう 53まんklで前年ぜんねん1.7%増加ぞうか いも焼酎しょうちゅうが7.7%伸長しんちょう|work=醸界タイムスWEBばん|language=日本語にほんご|accessdate=2008-02-19}}</ref>

以下いかのようなバリエーションがある。
はつれはほう規制きせいじょう通常つうじょうそのままの状態じょうたいでは一般いっぱん販売はんばいすることができないが([[奄美あまみ黒糖こくとう焼酎しょうちゅう]]などでは加水かすいしてアルコール度数どすうげることで販売はんばいしている)、一部いちぶ地域ちいきではこれをそのまま販売はんばい可能かのうにするため[[国家こっか戦略せんりゃく特区とっく]]としての認可にんか取得しゅとくし、一定いってい条件下じょうけんか販売はんばいおこなっている。代表だいひょうてき地域ちいきとして[[青ヶ島あおがしま]]の「あお酎特」<ref>[https://www.sankei.com/article/20171227-5K4JUOJQWRJTBPRUP6DCY4BSGY/ 伊豆いず青ケ島あおがしままぼろし焼酎しょうちゅう販売はんばい アルコール度数どすう60はつれ」、特区とっく認定にんていで30年度ねんどから] - 産経新聞さんけいしんぶん・2017ねん12月27にち</ref>がある。

== おつるい種類しゅるい ==
焼酎しょうちゅうおつるいいち発酵はっこう発酵はっこうつくられた[[もろみ]]を蒸留じょうりゅうして製造せいぞうされるものが主流しゅりゅうめており、[[#粕取かすと焼酎しょうちゅう|粕取かすと焼酎しょうちゅう]]は1000[[キロリットル|kl]]にたない<ref name="jyokai080219">{{Cite web|和書わしょ
| author = 醸界タイムス
| authorlink = 醸界タイムス
| url = http://www.jyokai.com/archives/2008/02/1953kl1777.html
| archiveurl = https://web.archive.org/web/20080723174925/http://www.jyokai.com/archives/2008/02/1953kl1777.html
| title = 19ねん年間ねんかん単式たんしき蒸留じょうりゅう焼酎しょうちゅう出荷しゅっかじょうきょう 53まんklで前年ぜんねん1.7%増加ぞうか いも焼酎しょうちゅうが7.7%伸長しんちょう
| work = 醸界タイムスWEBばん
| language = 日本語にほんご
| date = 2008-02-19
| accessdate = 2008-02-21
| archivedate = 2008-07-23
| deadlinkdate = 2018ねん6がつ5にち
}}</ref>。

近年きんねんでは蒸留じょうりゅう技術ぎじゅつや[[バイオテクノロジー]]の進歩しんぽにより様々さまざま種類しゅるい焼酎しょうちゅうつくられている。


=== べい焼酎しょうちゅう ===
=== べい焼酎しょうちゅう ===
[[日本酒にほんしゅ]]同様どうよう、[[べい]]を原料げんりょうとする。あじはやや濃厚のうこう
[[日本酒にほんしゅ]]同様どうようこめ原料げんりょうとする。{{よう出典しゅってん範囲はんい|[[戦国せんごく時代じだい (日本にっぽん)|戦国せんごく時代じだい]]からつくられていた記録きろく|2008ねん2がつ21にち (木)もく 01:47 (UTC)}}があり、{{よう出典しゅってん範囲はんい|日本酒にほんしゅつくるには温暖おんだんぎる地域ちいき発達はったつ|2008ねん2がつ21にち (木)もく 01:47 (UTC)}}したものとられる。あじはやや濃厚のうこう


主要しゅよう生産せいさん[[熊本くまもとけん]]南部なんぶの[[人吉盆地ひとよしぼんち]](人吉ひとよし球磨くま地方ちほう)で、28の蔵元くらもとがひしめく。人吉盆地ひとよしぼんち生産せいさんされるべい焼酎しょうちゅうとくに「'''球磨くま焼酎しょうちゅう'''」とよばれ、[[世界せかい貿易ぼうえき機関きかん]]の[[知的ちてき所有しょゆうけん貿易ぼうえき関連かんれん側面そくめんかんする協定きょうてい|TRIPS協定きょうてい]]にもとづく産地さんち表示ひょうじ保護ほご指定していけている。また、2006ねんには[[地域ちいき団体だんたい商標しょうひょう]]として登録とうろくされている。かおりやあじわいは[[日本酒にほんしゅ]]ちかくフルーティで、[[減圧げんあつ蒸留じょうりゅう]]の普及ふきゅうもあって初心者しょしんしゃにもれやすい焼酎しょうちゅうである<ref name="variety">{{Cite web|author=Shibatani Tomohiro|url=http://homepage3.nifty.com/japanspirits/howto/variety.htm|title=本格ほんかく焼酎しょうちゅう種類しゅるい|work=本格ほんかく焼酎しょうちゅうたのしみ|language=日本語にほんご|accessdate=2007-08-07}}</ref>。
主要しゅよう生産せいさん熊本くまもとけん南部なんぶの[[人吉盆地ひとよしぼんち]](人吉ひとよし球磨くま地方ちほう)で、28の[[蔵元くらもと]]がひしめく。人吉盆地ひとよしぼんち生産せいさんされるべい焼酎しょうちゅうとくに「'''[[球磨くま焼酎しょうちゅう]]'''」とよばれ、[[世界せかい貿易ぼうえき機関きかん]]の[[知的ちてき所有しょゆうけん貿易ぼうえき関連かんれん側面そくめんかんする協定きょうてい|TRIPS協定きょうてい]]にもとづく産地さんち表示ひょうじ保護ほご指定していけている。また、2006ねんには[[地域ちいき団体だんたい商標しょうひょう]]として登録とうろくされている。かおりやあじわいは日本酒にほんしゅちかくフルーティで、[[減圧げんあつ蒸留じょうりゅう]]の普及ふきゅうもあって初心者しょしんしゃにもれやすい焼酎しょうちゅうである<ref name="variety">{{Cite web|和書わしょ|author=Shibatani Tomohiro|url=http://www.shochu.jp/howto/variety.htm|title=本格ほんかく焼酎しょうちゅう種類しゅるい|work=本格ほんかく焼酎しょうちゅうたのしみ|language=日本語にほんご|accessdate=2007-08-07}}</ref>。


このほか日本酒にほんしゅ名産めいさん([[秋田あきたけん]]、[[新潟にいがたけん]]とう)でもべい焼酎しょうちゅう生産せいさんされている。
このほか日本酒にほんしゅ名産めいさん([[秋田あきたけん]]、[[新潟にいがたけん]]とう)でもべい焼酎しょうちゅう生産せいさんされている。


=== むぎ焼酎しょうちゅう ===
=== むぎ焼酎しょうちゅう ===
{{main|むぎ焼酎しょうちゅう}}
元々もともとは、{{よう出典しゅってん範囲はんい|[[二毛作にもうさく]]によってつくられるむぎ原料げんりょう|2008ねん2がつ21にち (木)もく 01:47 (UTC)}}としたものかんがえられる。{{よう出典しゅってん範囲はんい|一般いっぱんべい焼酎しょうちゅうよりくせすくなく、みやすいとわれる|2008ねん2がつ21にち (木)もく 01:47 (UTC)}}。
[[ムギ]]、おおくは[[オオムギ]]をおも原料げんりょうとする。一般いっぱんべい焼酎しょうちゅうよりくせすくなく、みやすいとわれる。


もともと[[長崎ながさきけん]][[壱岐いき]]で生産せいさんされはじめたのが最初さいしょである。「'''壱岐いき焼酎しょうちゅう'''」は世界せかい貿易ぼうえき機関きかんのTRIPS協定きょうていもとづく産地さんち表示ひょうじ保護ほご指定していけている。壱岐いき焼酎しょうちゅうべいこうじむぎわせている<ref name="variety"/>。
元々もともと長崎ながさきけん[[壱岐島いきしま|壱岐いき]]で生産せいさんされはじめたのが最初さいしょである。「'''[[壱岐いき焼酎しょうちゅう]]'''」は世界せかい貿易ぼうえき機関きかんのTRIPS協定きょうていもとづく産地さんち表示ひょうじ保護ほご指定していけている。壱岐いき焼酎しょうちゅうべいこうじむぎわせている<ref name="variety"/>。


むぎ焼酎しょうちゅうは1960年代ねんだいまで焼酎しょうちゅうなかではメジャーな存在そんざいではなかったが、[[東京農業大学とうきょうのうぎょうだいがく]]の[[柳田やなぎだふじおさむ]]によって[[イオン交換こうかん|イオン交換こうかん濾過ろかほう]]をむぎ焼酎しょうちゅう応用おうようする手法しゅほう開発かいはつされ、[[宮崎みやざきけん]]の[[柳田やなぎだ酒造しゅぞう]]によって実際じっさい使用しよう方法ほうほう確立かくりつするとおおくのむぎ焼酎しょうちゅうメーカーがイオン交換こうかん濾過ろかほう導入どうにゅうすることとなった<ref name="dic01a">{{Cite web|author=Shibatani Tomohiro|url=http://homepage3.nifty.com/japanspirits/dic/01a.htm|title=本格ほんかく焼酎しょうちゅう用語ようごしゅう|work=本格ほんかく焼酎しょうちゅうたのしみ|language=日本語にほんご|accessdate=2007-08-07}}</ref>。
むぎ焼酎しょうちゅうは1960年代ねんだいまで焼酎しょうちゅうなかではメジャーな存在そんざいではなかったが、[[東京農業大学とうきょうのうぎょうだいがく]]の[[柳田やなぎだふじおさむ]]によって[[イオン交換こうかん|イオン交換こうかん濾過ろかほう]]をむぎ焼酎しょうちゅう応用おうようする手法しゅほう開発かいはつされ、宮崎みやざきけんの[[柳田やなぎだ酒造しゅぞう]]によって実際じっさい使用しよう方法ほうほう確立かくりつするとおおくのむぎ焼酎しょうちゅうメーカーがイオン交換こうかん濾過ろかほう導入どうにゅうすることとなった<ref name="dic01a">{{Cite web|和書わしょ|author=Shibatani Tomohiro|url=http://www.shochu.jp/dic/01a.htm|title=本格ほんかく焼酎しょうちゅう用語ようごしゅう|work=本格ほんかく焼酎しょうちゅうたのしみ|language=日本語にほんご|accessdate=2007-08-07}}</ref>。


その、1960年代ねんだい後半こうはんから[[大分おおいたけん]]生産せいさんされているむぎこうじむぎわせるむぎ焼酎しょうちゅう日本にっぽん各地かくち注目ちゅうもくび、現在げんざいでは大分おおいたけんむぎ焼酎しょうちゅう一大いちだい産地さんちとなっている。なお、「'''[[大分おおいたむぎ焼酎しょうちゅう]]'''」は地域ちいき団体だんたい商標しょうひょうとして登録とうろくされている<ref name="brandri070130">{{Cite web|author=ブランド総合そうごう研究所けんきゅうじょ|url=http://brandri.co.jp/news/org_news/12chiikibrand_SP/2007_01_30tiikibrand_kekka.html|title=「九谷焼くたにやき」など10けん地域ちいき団体だんたい商標しょうひょう登録とうろく累計るいけい128けんに|work=地域ちいきブランドNEWS|language=日本語にほんご|accessdate=2008-02-19}}</ref>。
その、1960年代ねんだい後半こうはんから大分おおいたけん生産せいさんされているむぎこうじむぎわせるむぎ焼酎しょうちゅう日本にっぽん各地かくち注目ちゅうもくび、現在げんざいでは大分おおいたけんむぎ焼酎しょうちゅう一大いちだい産地さんちとなっている。なお、「'''[[大分おおいたむぎ焼酎しょうちゅう]]'''」は地域ちいき団体だんたい商標しょうひょうとして登録とうろくされている<ref name="brandri070130">{{Cite web|和書わしょ
| author = ブランド総合そうごう研究所けんきゅうじょ
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| accessdate = 2008-02-19
| archivedate = 2009-01-14
| deadlinkdate = 2018ねん6がつ5にち
}}</ref>。


=== いも焼酎しょうちゅう ===
=== いも焼酎しょうちゅう ===
[[ファイル:Shochu2.jpg|thumb|いも焼酎しょうちゅう]]
江戸えど時代じだいからみなみ九州きゅうしゅうひろ栽培さいばいされているサツマイモを原料げんりょうとした焼酎しょうちゅう。[[鹿児島かごしまけん]]でひろまれている。あじはかなり濃厚のうこうで、しばしば独特どくとくくさみがあるため、地元じもと以外いがいではきらいがかれるが、近年きんねんにおいをおさえたものもつくられている。使用しようされるこうじはほとんどがべいこうじ。サツマイモ100%焼酎しょうちゅう製造せいぞうされたことがなかったが、1997ねんに[[国分こくぶ酒造しゅぞう協業きょうぎょう組合くみあい]]が日本にっぽんはじめてとなるサツマイモ100%焼酎しょうちゅう発売はつばいしたことで、いもこうじ一般いっぱん現在げんざいではおおくのメーカーがサツマイモ100%焼酎しょうちゅう発売はつばいしている<ref name="variety"/>。
{{main|いも焼酎しょうちゅう}}
[[江戸えど時代じだい]]からみなみ九州きゅうしゅうひろ栽培さいばいされている[[サツマイモ]]を原料げんりょうとした焼酎しょうちゅう宮崎みやざきけんちゅう南部なんぶ<ref>中村なかむら周作しゅうさく宮崎みやざき県域けんいきにおける飲酒いんしゅ嗜好しこう地域ちいきてき展開てんかい」「宮崎みやざき県域けんいきにおける飲酒いんしゅ嗜好しこう地域ちいき形成けいせいかんする考察こうさつ」『宮崎みやざきだれやみろん しゅさかな文化ぶんか地理ちり鉱脈社こうみゃくしゃ、2009ねん pp.25-39</ref>や鹿児島かごしまけんひろまれている。使用しようされるこうじはほとんどがべいこうじ


あじはかなり濃厚のうこうで、しばしば独特どくとくくさみがあるため、きらいがかれるとわれる。しかし、近年きんねんでは、鮮度せんどいも厳選げんせんし、くさみのもととなるいたんだ部分ぶぶんやヘタなどをとしてから焼酎しょうちゅうにする<ref>{{Cite web|和書わしょ
かつてはほとんど鹿児島かごしまけん宮崎みやざきけん、および薩摩さつま出身しゅっしん流人るにんである[[宗右衛門そうえもん]]が製法せいほうんだ[[八丈島はちじょうじま]]のみで生産せいさんされていた<ref name="japansake">{{Cite web|author=[[日本酒にほんしゅづくり組合くみあい中央ちゅうおうかい]]|url=http://www.japansake.or.jp/honkaku/meguri/vol_04.html|title=ひょっこり八丈島はちじょうじま東京とうきょうしましゅ|work=コラム「本格ほんかく焼酎しょうちゅう&泡盛あわもり産地さんちめぐり」|language=日本語にほんご|accessdate=2008-02-19}}</ref>。現在げんざいでは{{よう出典しゅってん範囲はんい|日本にっぽん各地かくち地元じもとのサツマイモを使用しようしたいも焼酎しょうちゅう生産せいさん|2008ねん2がつ21にち (木)もく 01:47 (UTC)}}されるようになってきている。鹿児島かごしま生産せいさんされる「'''薩摩さつま焼酎しょうちゅう'''」は、世界せかい貿易ぼうえき機関きかんのTRIPS協定きょうていもとづく産地さんち表示ひょうじ保護ほご指定していけている。
| author = 白金はっきん酒造しゅぞう株式会社かぶしきがいしゃ
| authorlink = 白金はっきん酒造しゅぞう
| url = http://www.shirakane.jp/migakiimo.html
| archiveurl = https://web.archive.org/web/20140717122720/http://www.shirakane.jp/migakiimo.html
| title = みがいも
| accessdate = 2014-11-24
| archivedate = 2014-07-17
| deadlinkdate = 2018ねん6がつ5にち
}}</ref>などの努力どりょくがなされた結果けっか従来じゅうらいのようなくさみはすくなくなっている。ただ独特どくとくくさみをこのひともいるため、銘柄めいがらによってはあえてくさみをのこしている。

サツマイモ100%焼酎しょうちゅう製造せいぞうされたことがなかったが、1997ねん国分こくぶ酒造しゅぞう協業きょうぎょう組合くみあいげん・[[国分こくぶ酒造しゅぞう]])が日本にっぽんはじめてとなるサツマイモ100%焼酎しょうちゅう発売はつばいしたことで、いもこうじ一般いっぱん現在げんざいではおおくのメーカーがサツマイモ100%焼酎しょうちゅう発売はつばいしている<ref name="variety" />。

しゅ産地さんち宮崎みやざきけん鹿児島かごしまけん産地さんちとして、薩摩さつま出身しゅっしん流人るにんである[[たんはじめしょうみぎ衛門えもん]]が製法せいほうんだ[[八丈島はちじょうじま]]<ref name="japansake">{{Cite web|和書わしょ|author=[[日本酒にほんしゅづくり組合くみあい中央ちゅうおうかい]]|url=http://www.japansake.or.jp/honkaku/meguri/vol_04.html|title=ひょっこり八丈島はちじょうじま東京とうきょうしましゅ|work=コラム「本格ほんかく焼酎しょうちゅう&泡盛あわもり産地さんちめぐり」|language=日本語にほんご|accessdate=2008-02-19}}</ref>などがげられる。鹿児島かごしま生産せいさんされる「'''[[薩摩さつま焼酎しょうちゅう]]'''」は、世界せかい貿易ぼうえき機関きかんのTRIPS協定きょうていもとづく産地さんち表示ひょうじ保護ほご指定していけている。

現在げんざいでは、[[いも]]を原料げんりょうとした「いも焼酎しょうちゅう」もつくられるようになった。いも由来ゆらいするあまかおりが特徴とくちょうで、[[鳴門なると金時きんとき]]でられる[[徳島とくしまけん]]、宮崎みやざきけん鹿児島かごしまけんなどで製造せいぞうされている。


=== 黒糖こくとう焼酎しょうちゅう ===
=== 黒糖こくとう焼酎しょうちゅう ===
[[ファイル:Bottled amami kokuto shochu.jpg|280px|thumb|奄美あまみ黒糖こくとう焼酎しょうちゅう]]
[[奄美諸島あまみしょとう]]では江戸えど時代じだいから[[だい世界せかい大戦たいせん]]以前いぜんまで、[[泡盛あわもり]]や黒糖こくとうしゅ([[黒砂糖くろざとう]]原料げんりょう蒸留酒じょうりゅうしゅ)が製造せいぞうされていた。だが、せんあいだから戦後せんごのアメリカ占領せんりょう時代じだいにかけ、べい不足ふそく泡盛あわもり原料げんりょう事欠ことか一方いっぽう黒砂糖くろざとう日本にっぽん本土ほんど移出いしゅつできず余剰よじょうだったことから黒糖こくとうしゅおおつくられるようになった。
{{main|奄美あまみ黒糖こくとう焼酎しょうちゅう}}
[[黒糖こくとう]]からつくられる。口当くちあたりは比較的ひかくてきやわらかく、くせすくない。焼酎しょうちゅうとなったのち糖分とうぶんふくまれないため、原料げんりょうから想像そうぞうされるほどの[[甘味あまみ]]はないが、アルコールや黒糖こくとう由来ゆらい微量びりょう成分せいぶんによる甘味あまみあまかおりがかんじられる銘柄めいがらもある。


主流しゅりゅうは、しろ麹菌こうじきん使つかったべいこうじを[[]]でいち熟成じゅくせいし、黒糖こくとうえきくわえて熟成じゅくせいしたのちつねあつ蒸留じょうりゅうしたものである。もともとアルコール度数どすう30のものが主流しゅりゅうであったが、現在げんざいは25のものがもっともよく流通りゅうつうし、いで30のものとなっている。
1953ねん奄美諸島あまみしょとう日本にっぽん返還へんかんともな日本にっぽん税法ぜいほう適用てきようするにあたり、黒糖こくとうしゅ酒税しゅぜいほうじょう焼酎しょうちゅう」としてあつかわれず税率ぜいりつたかいことから、「焼酎しょうちゅうあつかいをのぞ島民とうみん要望ようぼうもあり、あつかいにかんして議論ぎろんがなされた。当時とうじ大蔵省おおくらしょう奄美諸島あまみしょとう振興しんこうさく一環いっかんとして、べいこうじ使用しよう条件じょうけんに、[[熊本くまもと国税局こくぜいきょく]]大島おおしま税務署ぜいむしょ管轄かんかつ区域くいき奄美諸島あまみしょとう)にかぎって黒糖こくとう原料げんりょう焼酎しょうちゅう製造せいぞう特認とくにんした<ref name="variety"/>。


鹿児島かごしまけんの[[奄美あまみ群島ぐんとう]]では江戸えど時代じだいからだい世界せかい大戦たいせんまえまで、[[泡盛あわもり]]や黒糖こくとうしゅ([[黒砂糖くろざとう]]原料げんりょう蒸留酒じょうりゅうしゅ)が製造せいぞうされていた。しかし戦中せんちゅうから戦後せんごの[[奄美あまみ群島ぐんとう歴史れきし#アメリカ占領せんりょう時代じだい|アメリカ占領せんりょう時代じだい]]にかけて、べい不足ふそく泡盛あわもり原料げんりょうには事欠ことか一方いっぽう黒砂糖くろざとう日本にっぽん本土ほんど移出いしゅつできず余剰よじょうだったことから黒糖こくとうしゅおおつくられるようになった。
以後いご黒糖こくとう焼酎しょうちゅう奄美諸島あまみしょとうでしか製造せいぞうできない特産とくさんひんとなって現在げんざいいたっている。口当くちあたりは比較的ひかくてきやわらかく、くせすくない。原料げんりょうから想像そうぞうされるほどに甘味あまみつよくない。


1953ねん、[[本土ほんど復帰ふっき|奄美あまみ群島ぐんとう日本にっぽん返還へんかん]]にともな日本にっぽん税法ぜいほう適用てきようするにあたり、黒糖こくとうしゅ既存きそん酒税しゅぜいほうでは「焼酎しょうちゅう」としてあつかわれず税率ぜいりつたかいことから、「焼酎しょうちゅうあつかいをのぞ島民とうみん要望ようぼうもあり、あつかいにかんして議論ぎろんがなされた。当時とうじの[[大蔵省おおくらしょう]]は地域ちいき振興しんこうさく一環いっかんとして、[[こうじ#べいこうじ|べいこうじ]]使用しよう条件じょうけんに、[[熊本くまもと国税局こくぜいきょく]]大島おおしま税務署ぜいむしょ管轄かんかつ区域くいき奄美あまみ群島ぐんとう)にかぎって黒糖こくとう原料げんりょう焼酎しょうちゅう製造せいぞう特認とくにんした<ref name="variety"/>。
現在げんざい奄美諸島あまみしょとうでは泡盛あわもり製造せいぞうされておらず、黒糖こくとうしゅ奄美諸島あまみしょとう全域ぜんいき製造せいぞうされている。


以後いご黒糖こくとう焼酎しょうちゅう奄美あまみ群島ぐんとうでしか製造せいぞうできない特産とくさんひんとなり、[[地域ちいき団体だんたい商標しょうひょう]]の「[[奄美あまみ黒糖こくとう焼酎しょうちゅう]]」となって現在げんざいいたっている。現在げんざい奄美あまみ群島ぐんとうでは泡盛あわもり製造せいぞうされていない反面はんめん黒糖こくとう焼酎しょうちゅうは[[奄美あまみ大島おおしま]]、[[喜界島きかいじま]]、[[徳之島とくのしま]]、[[沖永良部島おきのえらぶしま]]、[[与論島よろんとう]]という広範囲こうはんい製造せいぞうされている。
[[小笠原諸島おがさわらしょとう]]において、日本にっぽん領土りょうどになった明治めいじ時代じだい初期しょきから[[サトウキビ]]栽培さいばいによって製糖せいとうぎょうさかんとなり、その過程かていしょうじた副産物ふくさんぶつ発酵はっこう蒸留じょうりゅうした製法せいほうで、焼酎しょうちゅう一種いっしゅることができる「とう酎」「あわしゅ」「みつしゅ」とばれたさけが[[戦前せんぜん]]に醸造じょうぞうされていた<ref name="ogasawara">{{Cite web|

url=http://shimazake.com/kuramoto/ogasawara.php|title=小笠原おがさわらラム・リキュール株式会社かぶしきがいしゃ|work=東京とうきょう七島ななしま酒造しゅぞう組合くみあい|language=日本語にほんご|accessdate=2008-06-26}}</ref><ref name="rum">{{Cite web|url=http://www.oga-rum.com/|title=ようこそ小笠原おがさわら地酒じざけ・ラムしゅのWEB SITEへ!|work=小笠原おがさわらラム・リキュール株式会社かぶしきがいしゃ|language=日本語にほんご|accessdate=2008-06-26}}</ref>。[[戦中せんちゅう|戦時せんじちゅう]]の島民とうみん疎開そかいにより途絶とだえていたが、1989ねん平成へいせい元年がんねん)になって[[地域ちいきおこし|むらおこし]]の一環いっかんとして[[小笠原おがさわらむら]]の[[役場やくば]]・[[農協のうきょう]]・[[商工会しょうこうかい]]によってこれをあつか企業きぎょう設立せつりつされ、その製法せいほうした[[ラムしゅ]]が製造せいぞうされている<ref name="ogasawara"/><ref name="rum"/>。{{よう出典しゅってん範囲はんい|当初とうしょとう酎として復活ふっかつさせることを目指めざしていたが、小笠原おがさわらでは上記じょうき奄美あまみ地域ちいきのような特認とくにんられず|2008ねん6がつ26にち (木)もく 01:12 (UTC)}}、税法ぜいほうじょうは[[ラムしゅ]](スピリッツ、もしくは[[リキュール]]るい)のあつかいとなっている。
通達つうたつにより、奄美あまみ群島ぐんとう以外いがい製造せいぞうされたものは、同様どうよう製法せいほう度数どすうつくっても[[スピリッツ]]のあつかいとなっている<ref group="注釈ちゅうしゃく">[[愛知あいちけん]]の[[清洲きよすさくら醸造じょうぞう]]「[[清洲きよすさくら醸造じょうぞう#焼酎しょうちゅう|黒糖こくとう太郎たろう]]」などがあった。</ref>。[[小笠原諸島おがさわらしょとう]]においては、日本にっぽん領土りょうどになった[[明治めいじ|明治めいじ時代じだい]]初期しょきから[[サトウキビ]]栽培さいばいによって製糖せいとうぎょうさかんとなり、その過程かていしょうじた副産物ふくさんぶつ発酵はっこう蒸留じょうりゅうした製法せいほうで、焼酎しょうちゅう類似るいじする「とう酎」「あわしゅ」「みつしゅ」とばれたさけが[[戦前せんぜん]]に製造せいぞうされていた<ref name="ogasawara">{{Cite web|和書わしょ|
url=http://shimazake.com/kuramoto/ogasawara.php|title=小笠原おがさわらラム・リキュール株式会社かぶしきがいしゃ|work=東京とうきょう七島ななしま酒造しゅぞう組合くみあい|language=日本語にほんご|accessdate=2008-06-26}}</ref><ref name="rum">{{Cite web|和書わしょ|url=http://www.oga-rum.com/|title=ようこそ小笠原おがさわら地酒じざけ・ラムしゅのWEB SITEへ!|work=小笠原おがさわらラム・リキュール株式会社かぶしきがいしゃ|language=日本語にほんご|accessdate=2008-06-26}}</ref>。[[戦中せんちゅう|戦時せんじちゅう]]の島民とうみん[[疎開そかい]]により途絶とだえていたが、1989ねん([[平成へいせい]]元年がんねん)になって[[地域ちいきおこし|むらおこし]]の一環いっかんとして[[小笠原おがさわらむら]]の[[役場やくば]]・[[農業のうぎょう協同きょうどう組合くみあい|農協のうきょう]]・[[商工会しょうこうかい]]によってこれをあつか企業きぎょう設立せつりつされ、その製法せいほうした[[ラムしゅ]]が製造せいぞうされている<ref name="ogasawara"/><ref name="rum"/>。税法ぜいほうじょうはスピリッツのあつかいとなっている。


=== そば焼酎しょうちゅう ===
=== そば焼酎しょうちゅう ===
[[ソバ]]をおも原料げんりょう焼酎しょうちゅう発祥はっしょうあたらしく、1973ねん[[宮崎みやざきけん]][[五ヶ瀬ごかせまち]]の[[雲海酒造うんかいしゅぞう]]が、山間さんかん特産とくさんひんであるソバを原料げんりょうあらたに開発かいはつした。以後いご各地かくち焼酎しょうちゅうメーカーでべいむぎとの混和こんわタイプもふくめてひろさくられるようになったあじわいはむぎ焼酎しょうちゅうよりさらかるく、くせすくない。そばにおいてそばをゆでた[[そば]]でったそば焼酎しょうちゅう提供ていきょうしている事例じれいおおられる。ただし、[[食物しょくもつアレルギー|そばアレルギー]]をひとはアレルギー症状しょうじょう可能かのうせいがあるので注意ちゅういようする<ref name="variety"/>。
[[ソバ]]をおも原料げんりょうしておも宮崎みやざきけん北部ほくぶ製造せいぞうされ焼酎しょうちゅうあじわいはむぎ焼酎しょうちゅうよりさらかるく、くせすくない発祥はっしょうあたらしく、1973ねん宮崎みやざきけん[[西臼杵にしうすきぐん]][[五ヶ瀬ごかせまち]]五ヶ瀬ごかせ酒造しゅぞう(のちの[[雲海酒造うんかいしゅぞう]]が、五ヶ瀬ごかせ地方ちほう山間さんかん特産とくさんひんであるソバを原料げんりょうあらたに開発かいはつした<ref name="hasi_hjmj_p50"/>したがって、宮崎みやざきけん北部ほくぶにおいて発祥はっしょうした焼酎しょうちゅうだとえる。その、1976ねんどう酒造しゅぞう会社かいしゃ本格ほんかくてき宮崎みやざきけんがいへも販路はんろひろげてゆき<ref name="hasi_hjmj_p50">橋口はしぐち 孝司たかし本格ほんかく焼酎しょうちゅう銘酒めいしゅ事典じてん』(新星しんせい出版しゅっぱん 2004ねん10がつ15にち発行はっこう ISBN 4-405-09113-7)p.50 </ref>、これにより、そば焼酎しょうちゅうはよりひろられるようになった。結果けっか、ソバの栽培さいばいさかんな長野ながのけん北海道ほっかいどうでもそば焼酎しょうちゅう製造せいぞうおこなわれるようになり<ref name="hasi_hjmj_p50"/>、以後いご各地かくち焼酎しょうちゅうメーカーでこめむぎとの混和こんわタイプもふくめてひろみやつこられるようになった。そばにおいてそばをゆでた[[そば]]でったそば焼酎しょうちゅう提供ていきょうしている事例じれいおおられる。ただし、[[食物しょくもつアレルギー|そばアレルギー]]をひとはアレルギー症状しょうじょう可能かのうせいがあるので注意ちゅういようする<ref name="variety"/>。


このそば焼酎しょうちゅう使用しようされるソバの品種ひんしゅは、おもに[[ダッタンソバ]]である<ref name="hasi_hjmj_p51">橋口はしぐち 孝司たかし本格ほんかく焼酎しょうちゅう銘酒めいしゅ事典じてん』p.51 新星しんせい出版しゅっぱん 2004ねん10がつ15にち発行はっこう ISBN 4-405-09113-7</ref>。しかし、ソバだけを主原あるじはらりょうとして製造せいぞうおこなうのは比較的ひかくてきむずかしいため、しばしば[[コメ]]など焼酎しょうちゅう原料げんりょうぜたうえ仕込しこみがおこなわれ、製造せいぞう開始かいしされる<ref name="hasi_hjmj_p51"/>。したがって、そば焼酎しょうちゅうとはっても、たとえば、主原あるじはらりょうとしてソバと[[コメ]]とが併用へいようされている場合ばあいもあるのである<ref>橋口はしぐち 孝司たかし本格ほんかく焼酎しょうちゅう銘酒めいしゅ事典じてん』p.194、195 新星しんせい出版しゅっぱん 2004ねん10がつ15にち発行はっこう ISBN 4-405-09113-7</ref>。
=== 泡盛あわもり ===
それにたいして、[[こうじ|べいこうじ]]こそ使用しようしているものの、それ以外いがい全量ぜんりょうをソバだけで製造せいぞうしているそば焼酎しょうちゅう存在そんざいする<ref>橋口はしぐち 孝司たかし本格ほんかく焼酎しょうちゅう銘酒めいしゅ事典じてん』p.195 新星しんせい出版しゅっぱん 2004ねん10がつ15にち発行はっこう ISBN 4-405-09113-7</ref>。なお、焼酎しょうちゅう全般ぜんぱんにコメに[[麹菌こうじきん]]を繁殖はんしょくさせたべいこうじおお使用しようされており、これはそば焼酎しょうちゅうにおいても例外れいがいではない。しかし、[[ムギ]]に麹菌こうじきん繁殖はんしょくさせた[[こうじ|むぎこうじ]]を使用しようしたそば焼酎しょうちゅうられる<ref>橋口はしぐち 孝司たかし本格ほんかく焼酎しょうちゅう銘酒めいしゅ事典じてん』p.112 新星しんせい出版しゅっぱん 2004ねん10がつ15にち発行はっこう ISBN 4-405-09113-7</ref>。
[[沖縄おきなわけん]]特産とくさん蒸留酒じょうりゅうしゅである'''泡盛あわもり'''はこめ原料げんりょうとしており、その製法せいほう一般いっぱんてき焼酎しょうちゅう差異さいがあるものの、税法ぜいほうじょう焼酎しょうちゅうおつるい範疇はんちゅうれられている<ref name="syuzei"/>。


現在げんざいでは、[[宝酒造たからしゅぞう]]が独自どくじ技術ぎじゅつにより完全かんぜんなソバこうじつくることに成功せいこうし、ソバ100%の「じゅうわり(とわり)」を発売はつばいしている<ref>[http://www.takarashuzo.co.jp/kodawarigura/towari/index.htm そば焼酎しょうちゅう じゅうわり] 宝酒造たからしゅぞう(2019ねん12月17にち閲覧えつらん)</ref>。
法制ほうせいじょう泡盛あわもり自体じたい日本にっぽん全国ぜんこく製造せいぞうすることができるが、「'''琉球りゅうきゅう泡盛あわもり'''」という表示ひょうじ世界せかい貿易ぼうえき機関きかんのTRIPS協定きょうていもとづいて沖縄おきなわけんさんもののみにみとめられている。

=== ぐり焼酎しょうちゅう ===
[[クリ|ぐり]]のおも原料げんりょうとする焼酎しょうちゅうぐりかおりとまろやかでほのかなあまみがあるのどしが特徴とくちょう

1976ねん宮崎みやざきけん[[延岡のべおか]]の佐藤さとう焼酎しょうちゅう製造せいぞうじょう地元じもとさんであるぐり原料げんりょうもちぐり焼酎しょうちゅう「くり焼酎しょうちゅうさんだいまつ」を発売はつばい。その、[[兵庫ひょうごけん]]や[[京都きょうと]]、また[[愛媛えひめけん]]など各地かくちつくられるようになった。

=== ジャガイモ焼酎しょうちゅう ===
[[ジャガイモ]]は[[でんぷん]]原料げんりょうとなることからアルコール製造せいぞう利用りようでき、大正たいしょう時代じだい以降いこう北海道ほっかいどうとうかぶとるい焼酎しょうちゅう原料げんりょう利用りようされはじめたが、おつるい焼酎しょうちゅう製造せいぞう活用かつようされたのははるかに後年こうねんのことであった。1979ねん4がつに、[[北海道ほっかいどう]][[斜里しゃりぐん]][[清里きよさとまち]]の清里きよさとまち焼酎しょうちゅう醸造じょうぞう事業じぎょうしょが、日本にっぽん最初さいしょのジャガイモ焼酎しょうちゅう・[[清里きよさと焼酎しょうちゅう]]を製造せいぞう販売はんばいした。以後いご北海道ほっかいどうおおくの焼酎しょうちゅうメーカーがジャガイモ焼酎しょうちゅう参入さんにゅうし、近年きんねん北海道ほっかいどうではジャガイモ焼酎しょうちゅう生産せいさんひろおこなわれるようになっている。また、[[長崎ながさきけん]]でも特産とくさんひんとしてジャガイモ焼酎しょうちゅう製造せいぞうしている酒蔵さかぐらがある。

サツマイモでつくいも焼酎しょうちゅうくらへきすくなくみやすいものから、独特どくとく青臭あおくさかおりのつよいものまである。

=== トウモロコシ焼酎しょうちゅう ===
[[高千穂たかちほ酒造しゅぞう]]では[[トウモロコシ]]とトウモロコシこうじ使用しようした焼酎しょうちゅうたる熟成じゅくせいした本格ほんかく焼酎しょうちゅう販売はんばいしている。

=== 泡盛あわもり ===
{{main|泡盛あわもり}}
{{main|泡盛あわもり}}
[[File:Kikunotsuyu Awamori.jpg|thumb|[[泡盛あわもり]]のグラス]]
沖縄おきなわけん特産とくさん蒸留酒じょうりゅうしゅである'''泡盛あわもり'''はべいこうじのみを原料げんりょうとしており、その製法せいほう一般いっぱんてき焼酎しょうちゅう差異さいがあるものの、税法ぜいほうじょう単式たんしき蒸留じょうりゅう焼酎しょうちゅう範疇はんちゅうれられている<ref name="syuzei"/>。

法制ほうせいじょう泡盛あわもり自体じたい日本にっぽん全国ぜんこく製造せいぞうすることができるが、「'''琉球りゅうきゅう泡盛あわもり'''」という表示ひょうじは[[世界せかい貿易ぼうえき機関きかん]](WTO)の[[知的ちてき所有しょゆうけん貿易ぼうえき関連かんれん側面そくめんかんする協定きょうてい]](TRIPS協定きょうてい)にもとづいて、沖縄おきなわけんさんのみにみとめられている。


=== 粕取かすと焼酎しょうちゅうとカストリ ===
=== 粕取かすと焼酎しょうちゅうとカストリ ===
==== 粕取かすと焼酎しょうちゅう ====
==== 粕取かすと焼酎しょうちゅう ====
もろみ焼酎しょうちゅうとはべつ製法せいほうで、きよしさけかす(日本酒にほんしゅ酒粕さけかす)を蒸留じょうりゅうしてつくられる「'''粕取かすと焼酎しょうちゅう'''」とばれる焼酎しょうちゅうがある。粕取かすと焼酎しょうちゅう九州きゅうしゅう北部ほくぶ中心ちゅうしん発達はったつし、全国ぜんこく清酒せいしゅぞう製造せいぞうされている。江戸えど時代じだい本草ほんぞうしょ『[[ほん朝食ちょうしょくかん]]』に、「焼酒やけざけ新酒しんしゅかすふけかご蒸留じょうりゅうしてる」とあるように、清酒せいしゅ醸造じょうぞうされる地域ちいき焼酎しょうちゅうといえば粕取かすと焼酎しょうちゅうのことであった。あたらしくできた酒粕さけかすをそのまま蒸留じょうりゅうする方法ほうほうと、[[籾殻もみがら]](もみがら)をぜて通気つうきせい確保かくほしてから蒸留じょうりゅうする方法ほうほうがあり、前者ぜんしゃ吟醸ぎんじょうかす焼酎しょうちゅう後者こうしゃ正調せいちょうかす焼酎しょうちゅうんで区別くべつしている<ref name="kasutori">{{Cite web|author=けんじ|url=http://beefheart.sakura.ne.jp/tankentai/tanteidan/gairon.html|title=Dr.けんじのかす焼酎しょうちゅう概論がいろん|work=九州きゅうしゅう焼酎しょうちゅう探検たんけんたい|language=日本語にほんご|accessdate=2007-08-07}}</ref>。
もろみ焼酎しょうちゅうとはべつ製法せいほうで、きよしさけかす(日本酒にほんしゅ酒粕さけかす)を蒸留じょうりゅうしてつくられる「'''粕取かすと焼酎しょうちゅう'''」とばれる焼酎しょうちゅうがある。粕取かすと焼酎しょうちゅう九州きゅうしゅう北部ほくぶ中心ちゅうしん発達はったつし、全国ぜんこく清酒せいしゅぞう製造せいぞうされている。江戸えど時代じだい[[本草ほんぞうまなぶ|本草ほんぞう]]しょ『[[ほん朝食ちょうしょくかん]]』に、「焼酒やけざけ新酒しんしゅかすふけかご蒸留じょうりゅうしてる」とあるように、清酒せいしゅ醸造じょうぞうされる地域ちいき焼酎しょうちゅうといえば粕取かすと焼酎しょうちゅうのことであった。あたらしくできた酒粕さけかすをそのまま蒸留じょうりゅうする方法ほうほうと、[[籾殻もみがら]](もみがら)をぜて通気つうきせい確保かくほしてから蒸留じょうりゅうする方法ほうほうがあり、前者ぜんしゃ吟醸ぎんじょうかす焼酎しょうちゅう後者こうしゃ正調せいちょうかす焼酎しょうちゅうんで区別くべつしている<ref name="kasutori">{{Cite web|和書わしょ|author=けんじ|url=http://beefheart.sakura.ne.jp/tankentai/tanteidan/gairon.html|title=Dr.けんじのかす焼酎しょうちゅう概論がいろん|work=九州きゅうしゅう焼酎しょうちゅう探検たんけんたい|language=日本語にほんご|accessdate=2007-08-07}}</ref>貯蔵ちょぞうした酒粕さけかす蒸留じょうりゅう早苗さなえきょう(さなぶり)という[[田植たうえ]]のおまつりでんだことから、別名べつめい早苗さなえきょう焼酎しょうちゅう」ともばれる。蒸留じょうりゅうしたのちかす肥料ひりょうとして使つかわれていた
貯蔵ちょぞうした酒粕さけかす蒸留じょうりゅう早苗さなえきょう(さなぶり)という田植たうのおまつりでんだことから、別名べつめい早苗さなえひびき焼酎しょうちゅう」ともばれる。蒸留じょうりゅうしたのちかす肥料ひりょうとして使つかわれていた。


[[太平洋戦争たいへいようせんそう]]、[[#カストリ|カストリ]]と混同こんどうされたこと、独特どくとくかおりが時代じだい嗜好しこうわなかったことなどから需要じゅよう低迷ていめい粕取かすと焼酎しょうちゅう製造せいぞうから撤退てったいするくら相次あいついだ。また、かつては福岡ふくおか県内けんない中心ちゅうしん粕取かすと焼酎しょうちゅう専業せんぎょうくらおおくあったが、現在げんざいではべい焼酎しょうちゅう製造せいぞうおこなうなど、専業せんぎょうぞう消滅しょうめつしている。しかし、昨今さっこん焼酎しょうちゅうブームにより、日本酒にほんしゅ製造せいぞうメーカーが粕取かすと焼酎しょうちゅうふたた進出しんしゅつするケースがえている<ref name="kasutori"/>。
[[太平洋戦争たいへいようせんそう]]、[[#カストリ|カストリ]]と混同こんどうされたこと、独特どくとくかおりが時代じだい嗜好しこうわなかったことなどから需要じゅよう低迷ていめい粕取かすと焼酎しょうちゅう製造せいぞうから撤退てったいするくら相次あいついだ。また、かつては[[福岡ふくおかけん]]うち中心ちゅうしん粕取かすと焼酎しょうちゅう専業せんぎょうくらおおくあったが、現在げんざいではべい焼酎しょうちゅう製造せいぞうおこなうなど、専業せんぎょうぞう消滅しょうめつしている。しかし、昨今さっこん焼酎しょうちゅうブームにより、日本酒にほんしゅ製造せいぞうメーカーが粕取かすと焼酎しょうちゅうふたた進出しんしゅつするケースがえている<ref name="kasutori"/>。


そのかす焼酎しょうちゅう製造せいぞう方法ほうほうとして、真空しんくうちか減圧げんあつ状態じょうたい酒粕さけかすに[[マイクロ]]をて、40℃程度ていど低温ていおんでアルコールぶん抽出ちゅうしゅつする方法ほうほう<ref>{{Cite web|和書わしょ|title=SGDVがた蒸留じょうりゅう乾燥かんそう装置そうち-株式会社かぶしきがいしゃ横山よこやまエンジニアリング|url=http://www.yokoyama-eng.com/SGDV.html|website=www.yokoyama-eng.com|accessdate=2020-05-28}}</ref><ref>{{Cite web|和書わしょ|title=【しん発売はつばい】4/13より単式たんしき蒸留じょうりゅう焼酎しょうちゅう「あますことなく」をはつリリースします。|url=https://izumibashi.com/journal/shochu/|website=いずみきょう酒造しゅぞう株式会社かぶしきがいしゃ Izumibashi SAKE Brewery.|date=2020-04-10|accessdate=2020-05-28|language=ja}}</ref>や、べいこうじみずいちもろみをて、かけ原料げんりょうとして酒粕さけかす使用しようする方法ほうほうもある<ref>{{Cite web|和書わしょ|title=落合おちあい酒造しゅぞうじょう商品しょうひん紹介しょうかいじゅんべい酒粕さけかす焼酎しょうちゅう ざんしん|url=http://www.ochiaishuzojyo.jp/product/zan.html|website=www.ochiaishuzojyo.jp|accessdate=2020-05-28}}</ref>。
梅酒うめしゅをつけるさいにベースとなるアルコールや[[みりん]]のしゅ原料げんりょうとしても使つかわれたほか日本酒にほんしゅ仕上しあ工程こうていにおいて中途ちゅうと発酵はっこうめ、防腐ぼうふ辛口からくち仕上しあげる目的もくてきもちいられる「はしら焼酎しょうちゅう」として使つかわれる場合ばあいおおかった。また、外傷がいしょう消毒しょうどくやくとしてももちいられた<ref name="variety"/>。

梅酒うめしゅをつけるさいにベースとなるアルコールや[[みりん]]のしゅ原料げんりょうとしても使つかわれたほか日本酒にほんしゅ仕上しあ工程こうていにおいて中途ちゅうと発酵はっこうめ、防腐ぼうふ辛口からくち仕上しあげる目的もくてきもちいられる[[はしら焼酎しょうちゅう]]として使つかわれる場合ばあいおおかった。また、外傷がいしょう消毒しょうどくやくとしてももちいられた<ref name="variety"/>。


==== カストリ ====
==== カストリ ====
[[Image:Kasutori-Sake.JPG|thumb|200px|密造みつぞうしゅとしてのカストリしゅ人々ひとびと(1947ねん撮影さつえい)。ラベルなしのさけびんにはアルコール度数どすうしるしたさつくが、中身なかみとその材料ざいりょう製法せいほう不明ふめい。]]
本来ほんらい粕取かすと焼酎しょうちゅうとはまったくべつな、粗悪そあく焼酎しょうちゅうたいする俗称ぞくしょうである。
'''カストリしゅ'''、'''カストリ'''とは、だい世界せかい大戦たいせん混乱こんらんにおいて出回でまわった粗悪そあく密造みつぞう焼酎しょうちゅうたいする俗称ぞくしょうである<ref name="tonoike53">{{Cite book|和書わしょ|editor=そといけ良三りょうぞう|title=世界せかいさけ日本にっぽんさけものしり辞典じてん|publisher=東京とうきょうどう出版しゅっぱん|date=2005-08-15|edition=初版しょはん|isbn=4-490-10671-8|page=53}}</ref>。

だい世界せかい大戦たいせん直後ちょくごから食糧しょくりょう不足ふそく深刻しんこくし、酒造しゅぞう会社かいしゃおおくも再建さいけんすすんでいなかったため酒類しゅるい製造せいぞうする余裕よゆうなどなかったが、庶民しょみん気晴きばらしのため安価あんかさけもとめており、この需要じゅようこたえるかたち自然しぜん発生はっせいした。おもにサツマイモやむぎ原料げんりょうにしていたが、素人しろうとがありわせの道具どうぐ不確ふたしかな知識ちしき製造せいぞうしており、焼酎しょうちゅうとはべない粗悪そあくな[[密造みつぞうしゅ]]であった<ref name="izkaya">橋本はしもと健二けんじ『[[居酒屋いざかや]]の戦後せんご』ISBN 978-4396114503</ref>。

[[闇市やみいち]]では、ラベルの不揃ふぞろいのさけびんめられた出所しゅっしょ不明ふめいの「焼酎しょうちゅうのような」アルコール飲料いんりょう取引とりひきされ、[[屋台やたい]]ではアルコール度数どすうひくものならば庶民しょみんでもとどくような価格かかく提供ていきょうされていた。しかしサツマイモなどが使つかわれていれば上等じょうとう、アルコール度数どすう表記ひょうきされていれば良心りょうしんてきほうで、とりあえずアルコールの臭気しゅうきはあるが原料げんりょう度数どすうとも不明ふめいという得体えたいれないものおお出回でまわっていた。

はなはだしいれいでは、酒類しゅるい転用てんようされないように[[エタノール]]に[[失明しつめい]]や[[中毒ちゅうどく]]危険きけんがある[[メタノール]]をくわえた[[エタノール#工業こうぎょうようアルコール|変性へんせいアルコール]]を使つかったやみしゅもあった。変性へんせいアルコールは燃料ねんりょう工業こうぎょうようであるため、公示こうじ価格かかく適用てきようされず非課税ひかぜい相対そうたいてき安価あんかであり、[[沸点ふってん]]のちがいを利用りようして販売はんばいまえ加熱かねつ蒸留じょうりゅうしてエタノールを分離ぶんりするというアイディアだったが、実際じっさいには、素人しろうと粗末そまつ設備せつび蒸留じょうりゅうした程度ていどではおもうように分留ぶんりゅうできなかった。これらの工業こうぎょうようアルコールをみずうすめたさけは「メチールしゅ」「バクダン」などとばれたが、庶民しょみん安価あんかさけもとめ、危険きけんやみしゅ飲用いんようしたために、中毒ちゅうどく事故じこ多発たはつした<ref name="tonoike53" />。

これらの粗悪そあくなアルコール飲料いんりょうは、次第しだいに「カストリ」と総称そうしょうされるようになった<ref name="tonoike53" />ため、一般いっぱんにも「カストリ=粗悪そあく蒸留酒じょうりゅうしゅ」というイメージが定着ていちゃくした<ref name="tonoike53" />。その影響えいきょうで、けっして粗悪そあくでない本来ほんらい粕取かすと焼酎しょうちゅうまで、誤解ごかいによってイメージダウンした時期じきがある<ref name="tonoike53" />。

1953ねん論考ろんこうによれば、1947ねん9がつまつ時点じてん日本にっぽん国内こくないにおける密造みつぞうしゅ生産せいさんりょうは50まん2,000klと推定すいていされ、どう時期じき正規せいき製造せいぞうじょう移出いしゅつ数量すうりょう34まん3,000klを大幅おおはば上回うわまわっていた。密造みつぞうしゅなか主流しゅりゅうめていたのは焼酎しょうちゅうであり、都市とし近郊きんこうだい規模きぼ密造みつぞう集落しゅうらく形成けいせいされるにまでいたった。密造みつぞう検挙けんきょ件数けんすうは1945ねんの8,510けんから、1946ねんは11,686けん、1947ねんには16,968けん年々ねんねんつづけており、当時とうじ密造みつぞうしゅ氾濫はんらんぶりがうかがわれる<ref name="uchizono">{{Cite web|和書わしょ
| author = うちその惟幾これちか
| title = 税務ぜいむ職員しょくいん殉難じゅんなん小史しょうし酒類しゅるい密造みつぞうとう沿革えんかくあわせて-
| format = PDF
| url = https://www.nta.go.jp/ntc/kenkyu/ronsou/12/107/ronsou.pdf
| archiveurl = https://web.archive.org/web/20170807022233/https://www.nta.go.jp/ntc/kenkyu/ronsou/12/107/ronsou.pdf
| work = 『[[税務大学校ぜいむだいがっこう|ぜいだい]]論叢ろんそう』12ごう(1978ねん11月)p279-332
| language = 日本語にほんご
| date = 1978-11-30
| accessdate = 2018-01-26
| archivedate = 2017-08-07
| deadlinkdate = 2018ねん6がつ4にち
}}</ref>。

宮崎みやざきけん焼酎しょうちゅう産業さんぎょうは、太平洋戦争たいへいようせんそう終戦しゅうせん密造みつぞう[[集落しゅうらく]]1カ所かしょ存在そんざいおおきな影響えいきょうけた特異とくいれいである。

宮崎みやざき市内しない大島おおしま地区ちく(1978ねん以降いこう宮崎みやざき[[波島はしま]])は戦時せんじちゅう工業こうぎょう生産せいさん従事じゅうじのため移住いじゅうした沖縄おきなわ・[[奄美諸島あまみしょとう]]出身しゅっしんしゃ戦後せんご残留ざんりゅう生活せいかつかてるためだい規模きぼ密造みつぞう集落しゅうらく形成けいせいし、一時いちじ住民じゅうみん900ちゅう650密造みつぞうとその資材しざい供給きょうきゅう従事じゅうじしていた。大島おおしませい密造みつぞう焼酎しょうちゅう原材料げんざいりょう宮崎みやざき県内けんないでも入手にゅうしゅしやすいいも焼酎しょうちゅうで、いわゆるカストリ一般いっぱんくらべれば良質りょうしつであったという。密造みつぞう焼酎しょうちゅうされ、宮崎みやざき税務署ぜいむしょ管内かんない酒造しゅぞう業者ぎょうしゃ半分はんぶん休廃業きゅうはいぎょうまれたほどで、大島おおしまへのだい規模きぼ取締とりしまりは1947-52ねんあいだに15かい実施じっしされている<ref name="uchizono"/>。

宮崎みやざきけんにおいては、21世紀せいき初頭しょとういたるまで一般いっぱんてきな25焼酎しょうちゅうよりも度数どすうひくい20焼酎しょうちゅうひろ普及ふきゅうしているが、これも[[国税庁こくぜいちょう]]が戦後せんご密造みつぞう焼酎しょうちゅう横行おうこう対策たいさくとして、正規せいき業者ぎょうしゃ税率ぜいりつおさえて廉価れんかとした20焼酎しょうちゅう製造せいぞうみとめた結果けっかであった<ref name="朝日あさひ20210717"/><ref>{{Cite web|和書わしょ
| author = 時吉ときよしおさむ中村なかむら周作しゅうさく
| title= 宮崎みやざき県域けんいきにおける飲酒いんしゅ嗜好しこうにみる地域ちいきせい
| format = PDF
| url = http://www.ritsumei.ac.jp/acd/cg/lt/asp/research/geo/journal/pdf.geo-journal/16-2004-tokiyoshi.pdf
| work = 『[[立命館大学りつめいかんだいがく|たていのちかん]]地理ちりがくだい16ごう(2004ねん11月)p55-69
| language = 日本語にほんご
| date = 2004-11
| accessdate = 2018-01-26
}}</ref>。

派生はせいした戦後せんご混乱こんらん象徴しょうちょうする表現ひょうげんとして、どう時期じき粗悪そあくもち扇情せんじょうてき記事きじ満載まんさいして安直あんちょくられた雑誌ざっしす「[[カストリ雑誌ざっし]]」という言葉ことばまれた。[[黒澤くろさわあきら]]監督かんとく映画えいが『[[いどれ天使てんし]]』など戦後せんご闇市やみいち舞台ぶたいとした文芸ぶんげい映画えいが作品さくひんとうでは、当時とうじ世相せそう象徴しょうちょうする[[アイコン]]としてカストリしゅ登場とうじょうする。


[[日本酒にほんしゅ]]においては、[[にちちゅう戦争せんそう]]時代じだいからべい不足ふそく税制ぜいせいにより[[金魚きんぎょしゅ]]とばれる加水かすいしすぎたさけ出回でまわっていた。
だい大戦たいせん社会しゃかい混乱こんらんさけ不足ふそく世相せそうなか粗悪そあく密造みつぞう焼酎しょうちゅう出回でまわった<ref name="tonoike53">{{Cite book|和書わしょ|editor=そといけ良三りょうぞう|title=世界せかいさけ日本にっぽんさけものしり辞典じてん|publisher=東京とうきょうどう出版しゅっぱん|date=2005-08-15|edition=初版しょはん|id=ISBN 4-490-10671-8|pages=53ページ}}</ref>。原料げんりょう出所しゅっしょがまったく不明ふめいはなはだしいれいでは人体じんたい有毒ゆうどくな[[メチルアルコール]]をみずうすめたものまでられる始末しまつで<ref name="tonoike53" />、これら悪酔わるよ確実かくじつ代物しろものぞくに「カストリ」と総称そうしょうされた<ref name="tonoike53" />ため、一般いっぱんにも「カストリ=粗悪そあく蒸留酒じょうりゅうしゅ」というイメージが定着ていちゃくした<ref name="tonoike53" />。その影響えいきょうで、けっして粗悪そあくでない本来ほんらい粕取かすと焼酎しょうちゅうまで誤解ごかいによってイメージダウンした時期じきがある<ref name="tonoike53" />。ここから派生はせいした戦後せんご混乱こんらん象徴しょうちょうする表現ひょうげんとして、「[[カストリ雑誌ざっし]]」という言葉ことばもあった。
{{clear}}


== 本格ほんかく焼酎しょうちゅう ==
== 本格ほんかく焼酎しょうちゅう ==
=== 「本格ほんかく焼酎しょうちゅう」とは ===
=== 「本格ほんかく焼酎しょうちゅう」とは ===
[[file:Japanese Joka.JPG|thumb|[[千代ちよかおり]](じょか)。せん代香だいこうによる[[燗酒かんざけ|熱燗あつかん]]では芳醇ほうじゅんあじわいがたのしめる。]]
戦後せんご1949ねん酒税しゅぜいほうで「かぶとるいおつるい」の分類ぶんるい呼称こしょうさだめられたが、通常つうじょう甲乙こうおつしょう等級とうきゅう順位じゅんいでも使つかわれる表現ひょうげんであるため、ややもすれば「おつるい」が「かぶとるい」におとると誤解ごかいされかねなかった。これを危惧きぐした[[江夏えなつ順吉じゅんきち]](当時とうじの[[霧島酒造きりしましゅぞう]]社長しゃちょう)が1957ねん九州きゅうしゅう旧式きゅうしき焼酎しょうちゅう協議きょうぎかいにおいて「本格ほんかく焼酎しょうちゅう」という呼称こしょう提唱ていしょう、1962ねん大蔵省おおくらしょうれい改正かいせいされ、焼酎しょうちゅうおつるいに「本格ほんかく焼酎しょうちゅう」という呼称こしょう併記へいきみとめられ<ref name="honkaku">{{Cite web|author=[[宮崎みやざきけん]]|url=http://www.kanko-miyazaki.jp/unit/kura_16/index.html|title=たくみぞう 焼酎しょうちゅう博士はかせ 永山ながやま久春ひさはるさん|work=宮崎みやざきけん観光かんこう情報じょうほうサイト「しゅんナビ」|language=日本語にほんご|accessdate=2007-09-03}}</ref>、[[1971ねん]](昭和しょうわ46ねん)のほう改正かいせい酒税しゅぜい保全ほぜんおよ酒類しゅるいぎょう組合くみあいとうかんする法律ほうりつ施行しこう規則きそく)により「本格ほんかく焼酎しょうちゅう」と呼称こしょう表記ひょうきすることが可能かのうとなった<ref name="imo"/><ref>{{Cite web|author= 沖縄おきなわけん酒造しゅぞう組合くみあい連合れんごうかい|url=http://www.okinawa-awamori.or.jp/qa/06_a03.html|title=Q55 泡盛あわもり焼酎しょうちゅうとのちがいはどこにあるのですか?|language=日本語にほんご|work=泡盛あわもりQ&A|accessdate=2008-04-10}}</ref>。


戦後せんご[[1949ねん]]の酒税しゅぜいほうで「かぶとるいおつるい」の分類ぶんるい呼称こしょうさだめられたが、通常つうじょう甲乙こうおつしょう等級とうきゅう順位じゅんいでも使つかわれる表現ひょうげんであるため、ややもすれば「おつるい」が「かぶとるい」におとると誤解ごかいされかねなかった。これを危惧きぐした[[江夏えなつ順吉じゅんきち]](当時とうじ霧島酒造きりしましゅぞう社長しゃちょう)が1957ねん九州きゅうしゅう旧式きゅうしき焼酎しょうちゅう協議きょうぎかいにおいて「本格ほんかく焼酎しょうちゅう」という呼称こしょう提唱ていしょう、<!--1962ねん大蔵省おおくらしょうれい改正かいせいされ、焼酎しょうちゅうおつるいに「本格ほんかく焼酎しょうちゅう」という呼称こしょう併記へいきみとめられ<ref name="honkaku">{{Cite web|author=宮崎みやざきけん|url=http://www.kanko-miyazaki.jp/unit/kura_16/index.html|title=たくみぞう 焼酎しょうちゅう博士はかせ 永山ながやま久春ひさはるさん|work=宮崎みやざきけん観光かんこう情報じょうほうサイト「しゅんナビ」|language=日本語にほんご|accessdate=2007-09-03}}</ref>、-->1971ねん昭和しょうわ46ねん)12がつ10日とおかに「酒税しゅぜい保全ほぜんおよ酒類しゅるいぎょう組合くみあいとうかんする法律ほうりつ施行しこう規則きそく」(昭和しょうわ28ねん大蔵おおくら[[省令しょうれい]]だい11ごう)が一部いちぶ改正かいせいされ「本格ほんかくしようちゆう」と呼称こしょう表記ひょうきすることが可能かのうとなった<ref name="imo"/><ref>{{Cite web|和書わしょ
しかし、「本格ほんかく焼酎しょうちゅう」の呼称こしょうもちいる基準きじゅんかならずしも明確めいかくでなかったことから議論ぎろんしょうじ、その結果けっか2002ねん11月1にち基準きじゅん強化きょうかされて、以下いかかかげるアルコール含有がんゆうぶつ蒸留じょうりゅうしたものでなければ本格ほんかく焼酎しょうちゅう名乗なのることはできなくなった。なお、たんに「焼酎しょうちゅうおつるい」「単式たんしき蒸留じょうりゅう焼酎しょうちゅう」と表示ひょうじするのであれば材料ざいりょう制約せいやくされない<ref name="define">{{Cite web|author=Shibatani Tomohiro|url=http://homepage3.nifty.com/japanspirits/howto/define.htm|title=本格ほんかく焼酎しょうちゅう定義ていぎ|work=本格ほんかく焼酎しょうちゅうたのしみ|language=日本語にほんご|accessdate=2008-02-19}}</ref>。
| author = 沖縄おきなわけん酒造しゅぞう組合くみあい連合れんごうかい
| url = http://www.okinawa-awamori.or.jp/qa/06_a03.html
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| language = 日本語にほんご
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| archivedate = 2007-04-03
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}}</ref>。

しかし、「本格ほんかく焼酎しょうちゅう」の呼称こしょうもちいる基準きじゅんかならずしも明確めいかくでなかったことから議論ぎろんしょうじ、その結果けっか2002ねん11月1にち前述ぜんじゅつ省令しょうれい一部いちぶ改正かいせいにより基準きじゅん強化きょうかされ、以下いかかかげるアルコール含有がんゆうぶつ蒸留じょうりゅうしたものでなければ本格ほんかく焼酎しょうちゅう名乗なのることはできなくなった。なお、たんに「焼酎しょうちゅうおつるい」「単式たんしき蒸留じょうりゅう焼酎しょうちゅう」と表示ひょうじするのであれば材料ざいりょう制約せいやくされない<ref name="define">{{Cite web|和書わしょ|author=Shibatani Tomohiro|url=http://www.shochu.jp/howto/define.htm|title=本格ほんかく焼酎しょうちゅう定義ていぎ|work=本格ほんかく焼酎しょうちゅうたのしみ|language=日本語にほんご|accessdate=2008-02-19}}</ref><ref group="注釈ちゅうしゃく">いちれいとして、後述こうじゅつの「国税庁こくぜいちょう長官ちょうかん指定していする物品ぶっぴん」にふくまれていない[[クワイ]]をもちいた乙種おつしゅ焼酎しょうちゅうは、[[広島ひろしまけん]][[福山ふくやま]]と[[大阪おおさか]][[吹田すいた]]でつくられている2銘柄めいがらられるが、両者りょうしゃとも「本格ほんかく焼酎しょうちゅう」とは名乗なのっていない。</ref>。
* '''穀類こくるい'''または'''いもるい'''、'''これらのこうじ'''およみず原料げんりょうとして発酵はっこうさせたもの
* '''穀類こくるい'''または'''いもるい'''、'''これらのこうじ'''およみず原料げんりょうとして発酵はっこうさせたもの
* '''穀類こくるいのこうじ'''およみず原料げんりょうとして発酵はっこうさせたもの
* '''穀類こくるいのこうじ'''およみず原料げんりょうとして発酵はっこうさせたもの
* '''きよしさけかす'''およみず原料げんりょうとして発酵はっこうさせたもの、'''きよしさけかす'''、'''べい'''、'''べいこうじ'''およみず原料げんりょうとして発酵はっこうさせたものまたは'''きよしさけかす'''
* '''きよしさけかす'''およみず原料げんりょうとして発酵はっこうさせたもの、'''きよしさけかす'''、'''べい'''、'''べいこうじ'''およみず原料げんりょうとして発酵はっこうさせたものまたは'''きよしさけかす'''
* '''砂糖さとう'''(政令せいれいかかげるものにかぎる)、'''べいこうじ'''およみず原料げんりょうとして発酵はっこうさせたもの('''黒糖こくとう焼酎しょうちゅう''')
* '''砂糖さとう'''(政令せいれいかかげるものにかぎる)、'''べいこうじ'''およみず原料げんりょうとして発酵はっこうさせたもの('''黒糖こくとう焼酎しょうちゅう''')
* '''穀類こくるい'''または'''いもるい'''、'''これらのこうじ'''、みずおよび'''国税庁こくぜいちょう長官ちょうかん指定していする物品ぶっぴん'''を原料げんりょうとして発酵はっこうさせたもの(その原料げんりょうちゅう国税庁こくぜいちょう長官ちょうかん指定していする物品ぶっぴん重量じゅうりょう合計ごうけい穀類こくるいおよびいもるいおよびこれらのこうじの重量じゅうりょうえないものにかぎる)
* '''穀類こくるい'''または'''いもるい'''、'''これらのこうじ'''、みずおよび'''国税庁こくぜいちょう長官ちょうかん指定していする物品ぶっぴん'''<ref name=":0" />原料げんりょうとして発酵はっこうさせたもの(その原料げんりょうちゅう国税庁こくぜいちょう長官ちょうかん指定していする物品ぶっぴん重量じゅうりょう合計ごうけい穀類こくるいおよびいもるいおよびこれらのこうじの重量じゅうりょうえないものにかぎる)

2018ねん時点じてん、'''国税庁こくぜいちょう長官ちょうかん指定していする物品ぶっぴん'''としてはつぎの49種類しゅるい列記れっきされており、本格ほんかく焼酎しょうちゅうとして実際じっさい商品しょうひんおこなわれているれい存在そんざいしている。

[[アシタバ|あしたば]]、[[アズキ|あずき]]、[[アマチャヅル|あまちゃづる]]、[[アロエ]]、[[烏龍茶うーろんちゃ|ロン茶ろんちゃ]]、[[梅干うめぼし#たねひとし|うめたね]]、[[エノキタケ|えのきたけ]]、[[オタネニンジン|おたねにんじん]]、[[カボチャ|かぼちゃ]]、[[牛乳ぎゅうにゅう]]、[[イチョウ|ぎんなん]]、[[葛粉くずこ|くず]]、[[クマザサ|くまざさ]]、[[クリ|くり]]、[[グリーンピース]]、[[コナラ|こならの]]、[[ゴマ|ごま]]、[[コンブ|こんぶ]]、[[サフラン]]、[[サボテン]]、[[シイタケ|しいたけ]]、[[シソ|しそ]]、[[大根だいこん]]、[[脱脂粉乳だっしふんにゅう]]、[[タマネギ|たまねぎ]]、{{かりリンク|ツノマタぞく|en|Chondrus|label=つのまた}}、{{かりリンク|ツルツル|fr|Grateloupia turuturu|label=つるつる}}、[[トチノキ|とちのきの]]、[[トマト]]、[[ナツメヤシ#果実かじつ(デーツ)|なつめやしの]]、[[ニンジン|にんじん]]、[[ネギ|ねぎ]]、[[海苔のり|のり]]、[[ピーマン]]、[[ヒシ#食用しょくよう|ひしの]]、{{かりリンク|ヒマワリのたね|en|Sunflower seed|label=ひまわりのたね}}、[[フキ#山菜さんさいとしてのフキ|ふきのとう]]、[[ベニバナ|べにばな]]、[[ちちきよし|ホエイパウダー]]、[[ホテイアオイ|ほていあおい]]、[[マタタビ|またたび]]、[[抹茶まっちゃ]]、[[マテバシイ|まてばしいの]]、[[ユリ|ゆりね]]、[[ヨモギ|よもぎ]]、[[落花生らっかせい]]、[[緑茶りょくちゃ]]、[[レンコン|れんこん]]、[[ワカメ|わかめ]]


=== 本格ほんかく焼酎しょうちゅうブーム ===
=== 本格ほんかく焼酎しょうちゅうブーム ===
日本にっぽんでは、[[2003ねん]]ころから焼酎しょうちゅうおつるい対象たいしょうとする「本格ほんかく焼酎しょうちゅうブーム」がき、同年どうねんには焼酎しょうちゅうるい全体ぜんたい出荷しゅっかりょうが[[日本酒にほんしゅ]]の出荷しゅっかりょうやく50ねんぶりに上回うわまわり<ref name="47news">{{cite web|author=共同通信きょうどうつうしん|authorlink=共同通信社きょうどうつうしんしゃ|title=焼酎しょうちゅう出荷しゅっかりょう日本酒にほんしゅく|url=http://www.47news.jp/CN/200403/CN2004031001002415.html|date=2004-03-10|accessdate = 2008-02-07}}</ref><ref name="TDB"/>、[[2004ねん]]には売上うりあげだかもピークをむかえた<ref name="TDB">{{cite web|author=帝国ていこくデータバンク|authorlink=帝国ていこくデータバンク|title=2006ねん焼酎しょうちゅうメーカー売上うりあげだかランキング|url=http://www.tdb.co.jp/report/watching/press/p070904.html|date=2007-09-27|accessdate = 2008-02-07}}</ref>。ブームにともなって、本格ほんかく焼酎しょうちゅうせんもんあつかう[[焼酎しょうちゅうバー]]も登場とうじょうしている。
日本にっぽんでは、2003ねんごろから焼酎しょうちゅうおつるい対象たいしょうとする「本格ほんかく焼酎しょうちゅうブーム」がき、同年どうねんには焼酎しょうちゅうるい全体ぜんたい出荷しゅっかりょうが[[日本酒にほんしゅ]]の出荷しゅっかりょうやく50ねんぶりに上回うわまわり<ref name="47news">{{Cite web|和書わしょ
| author = 共同通信きょうどうつうしん
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}}</ref><ref name="TDB"/>、2004ねんには売上うりあげだかもピークをむかえた<ref name="TDB">{{Cite web|和書わしょ
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| date = 2007-09-27
| accessdate = 2008-02-07
| archivedate = 2013-07-27
| deadlinkdate = 2018ねん6がつ5にち
}}</ref>。ブームにともなって、本格ほんかく焼酎しょうちゅうせんもんあつかう[[焼酎しょうちゅうバー]]も登場とうじょうしている。

ブームの影響えいきょうによって、材料ざいりょう製法せいほうにこだわった焼酎しょうちゅうさかんに市場いちばへとおくされた<ref name="47news"/>。[[鹿児島かごしまけん|鹿児島かごしま]]で本格ほんかく焼酎しょうちゅうは1.8Lあたり1500えん前後ぜんこう商品しょうひん消費しょうひ中心ちゅうしんであるが<ref name="neage"/>、より美味おいしい焼酎しょうちゅうのぞむニーズと、つくしゅのこだわりによってこう価格かかく本格ほんかく志向しこう焼酎しょうちゅう<ref group="注釈ちゅうしゃく">いちれいとして、[http://www.nanako-net.com/ 濵田酒造しゅぞう「なゝこ(ななこ)」] などがある。</ref>も登場とうじょうした。

しかし、すくなからぬ弊害へいがいしょうじた。ブームのピークにはいも焼酎しょうちゅう原料げんりょうとなるサツマイモが市場いちば不足ふそくする深刻しんこく問題もんだいきたほか<ref name="TDB"/>、一部いちぶ銘柄めいがらではプレミアがつき、一本いっぽんすうまんえんなどという値段ねだんけられるようになり<ref>{{Cite book|和書わしょ|author=日本にっぽん酒類しゅるい研究けんきゅうかい|editor=日本にっぽん酒類しゅるい研究けんきゅうかい|date=2005-01-25|title=知識ちしきゼロからのいも焼酎しょうちゅう入門にゅうもん|edition=だい1さつ|publisher=幻冬舎げんとうしゃ|isbn=4-344-90064-2|page=116|chapter=だいよんしょう いちんでみたい プレミアム焼酎しょうちゅう限定げんてい焼酎しょうちゅう}}</ref>「[[もり伊蔵いぞう]]」については偽物にせもの出回でまわ事件じけんにまで発展はってんした<ref name="nisemori">{{Cite web|和書わしょ
| author = 共同通信きょうどうつうしん
| authorlink = 共同通信社きょうどうつうしんしゃ
| title = にせもり伊蔵いぞう懲役ちょうえき3ねん求刑きゅうけい購入こうにゅうしゃ屈辱くつじょくはなはだしい」
| url = https://web.archive.org/web/20081003003648/http://www.47news.jp/CN/200409/CN2004092101002463.html
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| work = 47NEWS
| date = 2004-09-21
| accessdate = 2008-04-10
| archivedate = 2008-10-03
| deadlinkdate = 2018ねん6がつ4にち
}}</ref>。

本格ほんかく焼酎しょうちゅう需要じゅよう急上昇きゅうじょうしょうともない、各地かくち焼酎しょうちゅう生産せいさん設備せつび拡充かくじゅう休止きゅうし酒造しゅぞうじょう再開さいかい新規しんき参入さんにゅうなどがはかられた。しかし2006ねん初頭しょとうからブームは沈静ちんせいたとえば[[帝国ていこくデータバンク]]福岡ふくおか支店してんは2006ねん売上うりあげが2ねん連続れんぞく下落げらくしたことから焼酎しょうちゅうブームはったと分析ぶんせきし、ブームの反動はんどう縮小しゅくしょうによる焼酎しょうちゅう業界ぎょうかいへの悪影響あくえいきょう懸念けねんしており<ref name="TDB"/>、[[日本銀行にっぽんぎんこう]]鹿児島かごしま支店してんが2008ねん2がつ公表こうひょうした、今回こんかい焼酎しょうちゅうブームについてまとめたリポート<ref name="nichiginkagoshima">{{Cite web|和書わしょ
| author = 日本銀行にっぽんぎんこう鹿児島かごしま支店してん
| authorlink = 日本銀行にっぽんぎんこう
| title = 焼酎しょうちゅうブームのそのさきにあるものは!?~今回こんかい焼酎しょうちゅうブームの特徴とくちょう
| format = PDF
| url = http://www3.boj.or.jp/kagoshima/data/note/n0802.pdf
| archiveurl = https://web.archive.org/web/20111124020102/http://www3.boj.or.jp/kagoshima/data/note/n0802.pdf
| language = 日本語にほんご
| work = かごしまノート
| date = 2008-02-05
| accessdate = 2008-04-10
| archivedate = 2011-11-24
| deadlinkdate = 2018ねん6がつ4にち
}}</ref>では「今回こんかいのブームは終焉しゅうえんした」と指摘してき、「銘柄めいがら選別せんべつ時代じだいはいった」と結論けつろんけた<ref name="minami">{{Cite web|和書わしょ|author=『みなみ日本にっぽん新聞しんぶん
|authorlink=みなみ日本にっぽん新聞しんぶん|title=焼酎しょうちゅうブーム「終焉しゅうえん」、銘柄めいがら選別せんべつ時代じだいへ/日銀にちぎんリポート|url=http://373news.com/modules/pickup/index.php?storyid=9457|date=2008-03-01|accessdate = 2008-04-10}}</ref><ref name="kumamotonichinichi">{{Cite web|和書わしょ|author=『熊本くまもとにちにち新聞しんぶん
|authorlink=熊本くまもとにちにち新聞しんぶん|title=射程しゃてい焼酎しょうちゅうブーム終焉しゅうえん」|url=http://kumanichi.com/iken/index.cfm?id=20080323#2898|date=2008-03-23|accessdate = 2008-04-10}}</ref>。このような状況じょうきょうであったが一方いっぽうむぎなどからいもなどへの素材そざいたいする嗜好しこうひろがりがこったことにより、帝国ていこくデータバンク福岡ふくおか支店してんによると、焼酎しょうちゅうメーカー上位じょうい50しゃの2008ねん1 - 12月の売上うりあげだか合計ごうけい前年ぜんねん3.8%ぞうの3471おく9500まんえんで、ピークの2004ねん上回うわまわり、「過去かこ最高さいこう」を記録きろくするなどブームの底堅そこがたさもせている<ref>{{Cite web|和書わしょ|author=j-cast|authorlink=j-castニュース|title=焼酎しょうちゅう売上うりあげだかが「過去かこ最高さいこう」 ブームささえる「いも」と「おとくかん」|url=https://www.j-cast.com/2009/10/03050681.html|date=2009-10-03|accessdate = 2009-10-3}}</ref>。

== 日本にっぽん国内こくないでの消費しょうひりょう ==
2018ねん平成へいせい30ねん日本にっぽん国内こくないにおける焼酎しょうちゅう課税かぜい数量すうりょうつぎのとおりである。比較ひかくとしてどう年度ねんど清酒せいしゅ課税かぜい数量すうりょう記載きさいする<ref>{{Cite web|和書わしょ|title=さけのしおり(れい2ねん3がつ)|国税庁こくぜいちょう|url=https://www.nta.go.jp/taxes/sake/shiori-gaikyo/shiori/2020/index.htm|website=www.nta.go.jp|accessdate=2020-05-28}}</ref>。

{| class="wikitable" style="margin-left:auto;margin-right:auto"
|-
! style="width:8em" | 分類ぶんるい!! 国産こくさん ([[キロリットル|kl]])!! 輸入ゆにゅう (kl)!! けい (kl)
|-
| '''連続れんぞくしき蒸留じょうりゅう焼酎しょうちゅう''' || align=right | 330,275 || align="right" | 40,928|| align="right" | 371,203
|-
| '''単式たんしき蒸留じょうりゅう焼酎しょうちゅう ''' || align=right | 435,675 || align="right" | 356 || align="right" | 436,031
|-
| '''けい''' || align=right | 765,950 || align="right" | 41,284 || align="right" | 807,234
|-
|([[日本酒にほんしゅ|清酒せいしゅ]])|| align=right | (487,234) || align="right" | (29) || align="right" | (487,263)
|}

== 焼酎しょうちゅうメーカー売上うりあげだかランキング ==
[[帝国ていこくデータバンク]]の統計とうけい調査ちょうさによると、2022ねんれい3ねん)1がつから12がつまでの焼酎しょうちゅう売上うりあげだか上位じょうい50しゃ売上うりあげだか合計ごうけいがくは2,227おく600まんえん前年ぜんねん7.8%げんで、データ調整ちょうせい比較ひかく可能かのうな2005ねん以降いこうでは過去かこ最低さいてい記録きろくした。ただし上位じょうい50しゃのうち23しゃ増収ぞうしゅうで20おくえん以下いかげの企業きぎょう増収ぞうしゅうおおく10ねんぶりに増収ぞうしゅう企業きぎょうが20しゃえ、税引ぜいび当期とうきじゅん利益りえき判明はんめいした36しゃのうち黒字くろじ企業きぎょうは30しゃであった。首位しゅい霧島酒造きりしましゅぞうは「くろ霧島きりしま」のヒットで11ねん連続れんぞく首位しゅい上位じょうい50しゃしゃすうでは鹿児島かごしまけんが24しゃ首位しゅい売上うりあげだかでは宮崎みやざきけんが786おく4200まんえん首位しゅいであった、焼酎しょうちゅう消費しょうひりょう前年度ぜんねんど4.1%げんやく69まん5000キロリットルで確認かくにんできる2007年度ねんど以降いこう最低さいていであった<ref name="teikoku23">[https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/pdf/s230803_80.pdf 特別とくべつ企画きかく焼酎しょうちゅうメーカー売上うりあげだかランキング(2022)] 帝国ていこくデータバンク(2023ねん8がつ30にち)</ref>。

なおほんこうでは売上うりあげだか上位じょうい20しゃまでをしるす。ただし焼酎しょうちゅう部門ぶもん売上うりあげだか比率ひりつが50%以下いか企業きぎょう統計とうけいから除外じょがいされている。このため[[オエノンホールディングス]]はランキングから除外じょがいされている。また三和酒類さんわしゅるい酒税しゅぜい販促はんそく控除こうじょした金額きんがく売上うりあげだかとして計上けいじょうするように会計かいけい基準きじゅんとう変更へんこうおこなったため、前年ぜんねん41.4%げんとなった<ref name=teikoku23/>。


{| class="wikitable" style="margin-left:auto;margin-right:auto"
ブームの影響えいきょうによって、材料ざいりょう製法せいほうにこだわった焼酎しょうちゅうさかんに市場いちばへとおくされていた<ref name="47news"/>。[[鹿児島かごしまけん|鹿児島かごしま]]で本格ほんかく焼酎しょうちゅうは1500えん前後ぜんこう商品しょうひん消費しょうひ中心ちゅうしんであるが<ref name="neage"/>、より美味おいしい焼酎しょうちゅうのぞむニーズと、つくしゅのこだわりによってこう価格かかく本格ほんかく志向しこうであるあじ焼酎しょうちゅう<ref>いちれいとして、[http://www.nanako-net.com/ 濵田酒造しゅぞう「なゝこ(ななこ)」] などがある。</ref>も登場とうじょうした。しかし、すくなからぬ弊害へいがいしょうじた。ブームのピークにはいも焼酎しょうちゅう原料げんりょうとなるサツマイモが市場いちば不足ふそくする深刻しんこく問題もんだいきたほか<ref name="TDB"/>、一部いちぶ銘柄めいがらではプレミアがつき、一本いっぽんすうまんえんなどという値段ねだんけられるようになり<ref>{{Cite book|和書わしょ|author=日本にっぽん酒類しゅるい研究けんきゅうかい|editor=日本にっぽん酒類しゅるい研究けんきゅうかい|date=2005-01-25|title=知識ちしきゼロからのいも焼酎しょうちゅう入門にゅうもん|edition=だい1さつ|publisher=幻冬舎げんとうしゃ|id=ISBN 4-344-90064-2|pages=116ページ|chapter=だいよんしょう いちんでみたい プレミアム焼酎しょうちゅう限定げんてい焼酎しょうちゅう}}</ref>、[[もり伊蔵いぞう]]については偽物にせもの出回でまわ事件じけんにまで発展はってんした<ref name="nisemori">{{cite web|author=共同通信きょうどうつうしん
|-
|authorlink=共同通信社きょうどうつうしんしゃ|title=にせもり伊蔵いぞう懲役ちょうえき3ねん求刑きゅうけい購入こうにゅうしゃ屈辱くつじょくはなはだしい」|url=http://www.47news.jp/CN/200409/CN2004092101002463.html|pages=[[47NEWS]]|date=2004-09-21|accessdate = 2008-04-10}}</ref>。
! style="width:4em" | 順位じゅんい!! 社名しゃめい!! 所在地しょざいち!! 主要しゅよう銘柄めいがら(※はかぶとるい焼酎しょうちゅう)!! 売上うりあげだか<br>(ひゃくまんえん
|-
| align=center | 1 || [[霧島酒造きりしましゅぞう]]|| 宮崎みやざきけん|| くろ霧島きりしま白霧しらぎりとうあか霧島きりしまあかね霧島きりしま|| align=right | 58,437
|-
| align=center | 2 || [[三和酒類さんわしゅるい]]|| 大分おおいたけん || [[いいちこ (焼酎しょうちゅう)|いいちこ]]、西にしほし|| align="right" | 25,045
|-
| align=center | 3 || [[雲海酒造うんかいしゅぞう]]|| 宮崎みやざきけん||木挽こびきBLUE、日向ひなた木挽こびき雲海うんかい、いいとも|| align=right | 14,260
|-
| align=center | 4 || [[濵田酒造しゅぞう]]|| 鹿児島かごしまけん || うみわらわ、だいやめ、かくぞう|| align=right | 13,894
|-
| align=center | 5 || [[二階堂にかいどう酒造しゅぞう]]|| 大分おおいたけん || 大分おおいたむぎ焼酎しょうちゅう二階堂にかいどうきちよんろく|| align=right | 13,500
|-
| align=center | 6 || [[薩摩さつま酒造しゅぞう]]|| 鹿児島かごしまけん || さつま白波しらなみ黒白くろしろかみかわ|| align=right | 7,700
|-
| align=center | 7 || [[若松わかまつ酒造しゅぞう]]|| 鹿児島かごしまけん || 薩摩さつまいち、薩州むぎ、わかまつ|| align=right | 7,270
|-
| align=center | 8 || [[宮崎みやざき本店ほんてん]]|| 三重みえけん || ※キンミヤ焼酎しょうちゅう|| align=right | 7,262
|-
| align=center | 9 || [[ほんぼう酒造しゅぞう]]|| 鹿児島かごしまけん || さくらとう、※たからほし|| align=right | 6,531
|-
| align=center | 10 || [[高橋たかはし酒造しゅぞう]]|| 熊本くまもとけん|| 白岳しらたけ白岳しらたけしろ|| align=right | 5,927
|-
| align=center | 11 || 美峰みほ酒造しゅぞう|| 群馬ぐんまけん || ※つかさうえしゅうむぎ焼酎しょうちゅう|| align=right | 4,382
|-
| align=center | 12 || [[大口おおぐち酒造しゅぞう]]|| 鹿児島かごしまけん || 伊佐いさにしきくろ伊佐いさにしき|| align=right | 4,019
|-
| align=center | 13 || [[神楽かぐら酒造しゅぞう]]|| 宮崎みやざきけん|| ひむかのくろうま、天孫てんそん降臨こうりんてんあきら|| align=right | 3,082
|-
| align=center | 14 || [[たか正宗まさむね]]|| 福岡ふくおかけん || めちゃうま、ごりょんさん、ばっかい|| align=right | 2,701
|-
| align=center | 15 || [[岩川いわかわ醸造じょうぞう]]|| 鹿児島かごしまけん || おやっとさあ、ハイカラさんの焼酎しょうちゅう|| align=right | 2,440
|-
| align=center | 16 || 長島ながしまけん醸|| 鹿児島かごしまけん || さつまとう美人びじん|| align=right | 2,372
|-
| align=center | 17 || [[都城みやこのじょう酒造しゅぞう]]|| 宮崎みやざきけん || あなたにひとめぼれ、みやこんじょ|| align=right | 2,288
|-
| align=center | 18 || [[三岳みたけ酒造しゅぞう]] || 鹿児島かごしまけん || 三岳みたけ || align=right | 2,270
|-
| align=center | 19 || 新平にっぺい酒造しゅぞう|| 鹿児島かごしま || 大金たいきんきりかねけい|| align=right | 2,161
|-
| align=center | 20 || [[札幌さっぽろ酒精しゅせい工業こうぎょう]]|| 北海道ほっかいどう || ※サッポロソフト、喜多きたさと|| align=right | 2,128
|}


== 日本にっぽん国外こくがいでの消費しょうひ ==
本格ほんかく焼酎しょうちゅう需要じゅよう急上昇きゅうじょうしょうともない、各地かくち焼酎しょうちゅう生産せいさん設備せつび拡充かくじゅう休止きゅうし酒造しゅぞうじょう再開さいかい新規しんき参入さんにゅうなどがはかられた。しかし[[2006ねん]]初頭しょとうからブームは沈静ちんせいしつつあり、たとえば[[帝国ていこくデータバンク]]福岡ふくおか支店してんは2006ねん売上うりあげが2ねん連続れんぞく下落げらくしたことから焼酎しょうちゅうブームはったと分析ぶんせきし、ブームの反動はんどう縮小しゅくしょうによる焼酎しょうちゅう業界ぎょうかいへの悪影響あくえいきょう懸念けねんしており<ref name="TDB"/>、[[日本銀行にっぽんぎんこう]]鹿児島かごしま支店してんが2008ねん2がつ公表こうひょうした、今回こんかい焼酎しょうちゅうブームについてまとめたリポート<ref name="nichiginkagoshima">{{cite web|author=日本銀行にっぽんぎんこう鹿児島かごしま支店してん
海外かいがいではカクテルの材料ざいりょうとされることがおおく、輸出ゆしゅつがくは2018ねんで15おくえん蒸留酒じょうりゅうしゅ国際こくさい[[食品しょくひん品評ひんぴょうかい|品評ひんぴょうかい]]「インターナショナル・[[ワイン]]&スピリッツ・コンペティション」(IWSC)には焼酎しょうちゅう部門ぶもんがあり、蒸留酒じょうりゅうしゅについての教育きょういく機関きかんWSETでも焼酎しょうちゅうについての講義こうぎおこなわれている<ref name="毎日まいにち20191215"/>。
|authorlink=日本銀行にっぽんぎんこう|title=焼酎しょうちゅうブームのそのさきにあるものは!?~今回こんかい焼酎しょうちゅうブームの特徴とくちょう~|format=[[Image:Icons-mini-file_acrobat.gif]]{{PDFlink}}|url=http://www3.boj.or.jp/kagoshima/data/note/n0802.pdf|language=日本語にほんご|work=かごしまノート|date=2008-02-05|accessdate = 2008-04-10}}</ref>では「今回こんかいのブームは終焉しゅうえんした」と指摘してき、「銘柄めいがら選別せんべつ時代じだいはいった」と結論けつろんけた<ref name="minami">{{cite web|author=みなみ日本にっぽん新聞しんぶん
|authorlink=みなみ日本にっぽん新聞しんぶん|title=焼酎しょうちゅうブーム「終焉しゅうえん」、銘柄めいがら選別せんべつ時代じだいへ/日銀にちぎんリポート|url=http://373news.com/modules/pickup/index.php?storyid=9457|date=2008-03-01|accessdate = 2008-04-10}}</ref><ref name="kumamotonichinichi">{{cite web|author=熊本くまもとにちにち新聞しんぶん
|authorlink=熊本くまもとにちにち新聞しんぶん|title=射程しゃてい焼酎しょうちゅうブーム終焉しゅうえん」|url=http://kumanichi.com/iken/index.cfm?id=20080323#2898|date=2008-03-23|accessdate = 2008-04-10}}</ref>。


== 脚注きゃくちゅう ==
== 脚注きゃくちゅう ==
{{脚注きゃくちゅうヘルプ}}
{{脚注きゃくちゅうヘルプ}}
{{Reflist|2}}


== 参考さんこう文献ぶんけん ==
=== 注釈ちゅうしゃく ===
<references group="注釈ちゅうしゃく"/>
* [http://homepage3.nifty.com/japanspirits/ 本格ほんかく焼酎しょうちゅうたのしみ]<!--定義ていぎぶし本格ほんかく焼酎しょうちゅうぶし中心ちゅうしん全般ぜんぱん-->

=== 出典しゅってん ===
{{Reflist|30em}}

== 参考さんこうサイト ==
* [https://www.shochu.jp/ 本格ほんかく焼酎しょうちゅうたのしみ]<!--定義ていぎぶし本格ほんかく焼酎しょうちゅうぶし中心ちゅうしん全般ぜんぱん-->
* [http://beefheart.sakura.ne.jp/tankentai/tankentai.html 九州きゅうしゅう焼酎しょうちゅう探検たんけんたい]<!--粕取かすと焼酎しょうちゅうぶし-->
* [http://beefheart.sakura.ne.jp/tankentai/tankentai.html 九州きゅうしゅう焼酎しょうちゅう探検たんけんたい]<!--粕取かすと焼酎しょうちゅうぶし-->
* [http://www.kanko-miyazaki.jp/kura/ みやざきしゅんナビ たくみくら]<!--みやざき観光かんこうコンベンション協会きょうかいのページ、本格ほんかく焼酎しょうちゅうについてふし-->
* [https://web.archive.org/web/20070928003224/http://www.kanko-miyazaki.jp/kura/ みやざきしゅんナビ たくみくら]<!--みやざき観光かんこうコンベンション協会きょうかいのページ、本格ほんかく焼酎しょうちゅうについてふし-->


== 関連かんれん項目こうもく ==
== 関連かんれん項目こうもく ==
* [[焼酎しょうちゅうメーカー一覧いちらん]]
* [[焼酎しょうちゅうメーカー一覧いちらん]]
* [[焼酎しょうちゅう銘柄めいがら一覧いちらん]]
* [[焼酎しょうちゅう銘柄めいがら一覧いちらん]]
* [[焼酎しょうちゅうバー]]
* [[はしら焼酎しょうちゅう]]
* [[アクアビット]]
* [[アラック]]
* [[白酒しろざけ (中国ちゅうごくしゅ)|白酒しろざけ]] - 中国ちゅうごく焼酎しょうちゅうるい
* [[ソジュ|焼酒やけざけ(ソジュ)]] - [[大韓民国だいかんみんこく|韓国かんこく]]・[[朝鮮民主主義人民共和国ちょうせんみんしゅしゅぎじんみんきょうわこく|北朝鮮きたちょうせん]]の焼酎しょうちゅうるい
* [[ポマース・ブランデー]] - [[グラッパ]]など[[ワイン]]醸造じょうぞうにできる[[ブドウ]]のかす([[ポマース]])を蒸留じょうりゅうした「粕取かすとり[[ブランデー]]」。
* [[河内かわうち源一郎げんいちろう]]
* [[高田たかだしょう (美濃みの)|高田たかだしょう(たかたやき)]]


== 外部がいぶリンク ==
== 外部がいぶリンク ==
{{Commonscat}}
* [http://www.shochu.or.jp/ 焼酎しょうちゅうSQUARE(日本にっぽん蒸留酒じょうりゅうしゅ酒造しゅぞう組合くみあいかぶとるい焼酎しょうちゅう)]
{{Wiktionary}}
* [http://www.japansake.or.jp/spirits/ 日本にっぽんさけ-本格ほんかく焼酎しょうちゅう泡盛あわもり日本酒にほんしゅづくり組合くみあい中央ちゅうおうかい)]
* [https://www.honkakushochu-awamori.jp 本格ほんかく焼酎しょうちゅう泡盛あわもり]([[日本酒にほんしゅづくり組合くみあい中央ちゅうおうかい]])
* [http://www.sakejapan.com/ 日本酒にほんしゅサービス研究けんきゅうかいさけたくみ研究けんきゅうかい連合れんごうかい焼酎しょうちゅうアドバイザー資格しかく認定にんていもと)]
* [https://www.shochu.or.jp 焼酎しょうちゅうSQUARE]([[日本にっぽん蒸留酒じょうりゅうしゅ酒造しゅぞう組合くみあい]])


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[[Category:九州きゅうしゅう地方ちほうしょく文化ぶんか]]
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2024ねん5がつ14にち (火) 10:55時点じてんにおける最新さいしんばん

焼酎しょうちゅう

焼酎しょうちゅうしょうちゅうは、日本にっぽん蒸留酒じょうりゅうしゅ[1][2]原料げんりょうちがいで、べい焼酎しょうちゅうむぎ焼酎しょうちゅういも焼酎しょうちゅう黒糖こくとう焼酎しょうちゅう粕取かすと焼酎しょうちゅうそば焼酎しょうちゅうぐり焼酎しょうちゅう泡盛あわもりなど様々さまざま種類しゅるいがある。

日本にっぽんで16世紀せいきから製造せいぞうされ、1559ねん大工だいくのこした落書らくが最古さいこ記録きろくとされている。17世紀せいき後半こうはんより『童蒙どうもう酒造しゅぞう』といった文献ぶんけんのこされ、各地かくち製造せいぞうされた。みなみ九州きゅうしゅう宮崎みやざきけん鹿児島かごしまけん熊本くまもとけん南部なんぶ)を中心ちゅうしん製造せいぞうさかんである[3]。また、長崎ながさきけん壱岐いき東京とうきょう伊豆諸島いずしょとう沖縄おきなわけんなど、島嶼とうしょでも焼酎しょうちゅう製造せいぞうされている[4][5]現代げんだいでは海外かいがいにも輸出ゆしゅつされている[6]現代げんだい日本にっぽん製造せいぞうされる焼酎しょうちゅうアルコール度数どすうは25%がおおいが、だい世界せかい大戦たいせん直後ちょくごに20%以下いか酒税しゅぜいりつひくくして密造みつぞう焼酎しょうちゅう淘汰とうたはか政策せいさくをとった影響えいきょうで20%の製品せいひんもある[7]

」が2010ねんまで常用漢字じょうようかんじふくまれていなかったため、法令ほうれいその政府せいふ文書ぶんしょでは「しょうちゅう」あるいは「しようちゆう」と平仮名ひらがな表記ひょうきになっていた。

かつては暑気しょきばらまれていたことから、なつ三夏みか)の季語きごである。

歴史れきし[編集へんしゅう]

郡山八幡こおりやまはちまん神社じんじゃ焼酎しょうちゅう落書らくが[8][9]

日本にっぽん焼酎しょうちゅう起源きげん正確せいかくにはかっていないが、比較的ひかくてき有力ゆうりょくせつは、シャム(現在げんざいタイ王国おうこく)の蒸留酒じょうりゅうしゅラオロンが琉球りゅうきゅう経由けいゆでもたらされたとするものである[注釈ちゅうしゃく 1][10][11]あきらちんただしによる『使つかい琉球りゅうきゅうろく』(1534ねん)に「南蛮なんばんみなみばんさけ」のことがしるされており、この南蛮なんばんしゅ暹羅しゃむ(タイ)から琉球りゅうきゅうへもたらされたものであり、醸法は中国ちゅうごくしゅであるとしるされている[12]しゅとは中国ちゅうごく蒸留酒じょうりゅうしゅのことである[13]

日本にっぽん国内こくないでは文献ぶんけん記録きろく確認かくにんできるかぎり、すくなくとも16世紀せいきころから焼酎しょうちゅうつくられていたとられている。たとえば1546ねん薩摩さつまこく上陸じょうりくしたポルトガル商人しょうにんジョルジェ・アルバレス(フランシスコ・ザビエルヤジロウ紹介しょうかい訪日ほうにちうながした人物じんぶつ)は、当時とうじ日本人にっぽんじんべいからつく蒸留酒じょうりゅうしゅ原文げんぶんではorraqua;オラーカ=アラビアアラク由来ゆらいするポルトガル)をつねいんしていたことを記録きろくのこしている[14]

また、鹿児島かごしまけん伊佐いさ郡山八幡こおりやまはちまん神社じんじゃには、えいろく2ねん1559ねん)に補修ほしゅうおこなわれたさい大工だいくのこした「けちな座主ざす施主せしゅ)で、いち焼酎しょうちゅうをふるまってくれず、ガッカリした」という内容ないよう落書らくがきが1954ねん解体かいたい修理しゅうり発見はっけんされており、焼酎しょうちゅう飲用いんようと「焼酎しょうちゅう」の呼称こしょうについて日本にっぽん国内こくない残存ざんそんするもっとふる文章ぶんしょうとなっている[8][9]

17世紀せいき後半こうはん以降いこう、『童蒙どうもう酒造しゅぞう』『万金まんきん産業さんぎょうぶくろ』などいくつもの文書ぶんしょ焼酎しょうちゅう製造せいぞうほうしるされている。それらから当時とうじ焼酎しょうちゅう基本きほんてき酒粕さけかすへんはいしゅ品質ひんしつ劣化れっかした清酒せいしゅ)を原料げんりょうに、全国ぜんこく各地かくちつくられていたことがかる。また、かす焼酎しょうちゅう(かす焼酎しょうちゅうづくりと稲作いなさくには密接みっせつ関係かんけいがあり、酒粕さけかす肥料ひりょうとなるが、そのままではアルコール濃度のうどたか使つかえないため、農民のうみんたちは酒粕さけかす蒸留じょうりゅうしてアルコールを抽出ちゅうしゅつしたのちのこったかす肥料ひりょうにした[15]

一方いっぽう鹿児島かごしまなど日本酒にほんしゅづくりにかない地域ちいきでは、かく家庭かていべい雑穀ざっこくなどをみず仕込しこんだもろみもろみ)を発酵はっこうさせ蒸留じょうりゅうしたもろみ焼酎しょうちゅう(もろみ焼酎しょうちゅう)がつくられた。18世紀せいき以降いこうサツマイモ栽培さいばいさかんになるとサツマイモとこうじもろみつくった。もろみ焼酎しょうちゅう雑菌ざっきん繁殖はんしょくによってもろみ腐敗ふはいするなどの難点なんてんがあったが、20世紀せいきまで技術ぎじゅつてき改善かいぜんされることはなかった[15]

その初期しょきから明治めいじ時代じだい中期ちゅうきいたるまでの焼酎しょうちゅうは、製造せいぞう単式たんしき蒸留じょうりゅうもちいており[9]現代げんだい法体ほうたいけいでいうところの「焼酎しょうちゅうおつるい」にかぎられていたが、明治めいじ28ねんごろイギリスから連続れんぞくしき蒸留じょうりゅう輸入ゆにゅうされ、こう純度じゅんどアルコールが安価あんか大量たいりょう生産せいさんできるようになった[16]

明治めいじ43ねんに、連続れんぞくしき蒸留じょうりゅうつくられた製品せいひん任意にんいアルコール度数どすう和水わすいしたものを焼酎しょうちゅうとすることがみとめられ[15]、この製法せいほうのものが「新式しんしき焼酎しょうちゅう」としてひろまり[16]たいして在来ざいらい焼酎しょうちゅうは「旧式きゅうしき焼酎しょうちゅう」とばれるようになる[17]

大正たいしょう時代じだい初期しょき新式しんしき焼酎しょうちゅう流行りゅうこう清酒せいしゅくさみやつこによって全国ぜんこく各地かくちもろみ焼酎しょうちゅうつくられるようになったため、みなみ九州きゅうしゅう焼酎しょうちゅうメーカーは市場いちば圧迫あっぱくされていた。その一方いっぽうで、近代きんだい焼酎しょうちゅうちちばれる河内かわうち源一郎げんいちろうは、みなみ九州きゅうしゅうでの焼酎しょうちゅう製造せいぞう歩留ぶどまりがわるあじくないのは、従来じゅうらいから日本酒にほんしゅ焼酎しょうちゅう製造せいぞう使つかわれてるニホンコウジカビこうじAspergillus oryzae)があつみなみ九州きゅうしゅう気候きこうってないのではないかとかんがえ、従来じゅうらいみなみ九州きゅうしゅうよりあつ沖縄おきなわでの泡盛あわもりつくりで使つかわれており、明治めいじ34ねん東京とうきょう帝国ていこく大学だいがくいぬいたまき(いぬいたまき)によってはじめて分離ぶんり成功せいこうした[18]クエン酸くえんさん生産せいさんのうたか雑菌ざっきん繁殖はんしょく抑制よくせいするアワモリコウジカビ (くろこうじAspergillus luchuensis旧称きゅうしょう Aspergillus awamori)[19]研究けんきゅうつづけ、明治めいじ43ねんにこのくろこうじ変種へんしゅ旧称きゅうしょう Aspergillus awamori var. kawachii)の分離ぶんり培養ばいよう成功せいこうしていた。かく焼酎しょうちゅうメーカはこのくろこうじ変種へんしゅ本格ほんかく導入どうにゅうし、仕込しこほうによってしつ収量しゅうりょう向上こうじょうはかったことで、焼酎しょうちゅう製造せいぞう効率こうりつ品質ひんしつ飛躍ひやくてき発展はってんした。また大正たいしょう13ねんにはくろこうじから突然変異とつぜんへんいしたしろこうじAspergillus luchuensis mut. kawachii、旧称きゅうしょう Aspergillus kwachii)の分離ぶんり培養ばいようにも成功せいこうした。当初とうしょ評判ひょうばんくろこうじ変種へんしゅされてせいこうじむずかしいしろこうじ普及ふきゅうすすまなかったが、技術ぎじゅつ進歩しんぽによりしろこうじ強力きょうりょく雑菌ざっきん抑制よくせいりょくくらくろよごさないてん評価ひょうかされ、徐々じょじょ普及ふきゅうし、近代きんだい焼酎しょうちゅう飛躍ひやくてき発展はってんにつながった。河内かわうちしたくろこうじ変種へんしゅしろこうじこうじ改良かいりょうがたは、韓国かんこく焼酎しょうちゅうソジュ)やマッコリ製造せいぞうにも使つかわれるようになり、河内かわうちみだしたこうじ現代げんだいのソジュやマッコリの製造せいぞう基礎きそともなった[20][15]

日本にっぽん酒税しゅぜいほう定義ていぎ[編集へんしゅう]

酒税しゅぜいほうでは「アルコール含有がんゆうぶつ蒸留じょうりゅうした酒類しゅるい」のうち、以下いか条件じょうけんたす酒類しゅるい焼酎しょうちゅうとしている[21]

  • 発芽はつがした穀類こくるい使用しようしていない。(ウイスキーとの区別くべつ
  • 果実かじつなつめやしのぞく)を使用しようしていない。(ブランデーとの区別くべつ
  • 白樺しらかんばすみなどで濾過ろかしていない。(ウォッカとの区別くべつ
  • 砂糖さとう糖蜜とうみつなどを使用しようしていない(黒糖こくとう焼酎しょうちゅうのぞく)。(ラムとの区別くべつ
  • 蒸留じょうりゅうさい発生はっせいするアルコールに物品ぶっぴん成分せいぶん浸出しんしゅつさせていない。(ジンとの区別くべつ
  • 蒸留じょうりゅう別途べっとさだめられている物品ぶっぴん以外いがい添加てんかしない。
  • アルコール度数どすう連続れんぞくしきで36未満みまん単式たんしきで45以下いかである。

酒税しゅぜいほう原料げんりょう製法せいほうとう定義ていぎがあり、アルコール度数どすう連続れんぞくしき蒸留じょうりゅう焼酎しょうちゅうで36未満みまん単式たんしき蒸留じょうりゅう焼酎しょうちゅう本格ほんかく焼酎しょうちゅう)で45以下いかさだめられている[1]日本にっぽん国内こくないでは酒税しゅぜいほうによって種別しゅべつ基準きじゅんさだめられており、連続れんぞくしき蒸留じょうりゅう焼酎しょうちゅうきゅうかぶとるい)と単式たんしき蒸留じょうりゅう焼酎しょうちゅうきゅうおつるい)にけられている(2006ねん5がつ1にち酒税しゅぜいほう改正かいせいによる)[21]大衆たいしゅうしゅとしてひろ飲用いんようされてきた歴史れきしがあり[22]酒税しゅぜい政策せいさくてきやすくされていた[23][注釈ちゅうしゃく 2]

酒税しゅぜいほうで「新式しんしき焼酎しょうちゅう」にあたる「焼酎しょうちゅうかぶとるい」と、在来ざいらい焼酎しょうちゅうにあたる「焼酎しょうちゅうおつるい」の区分くぶん制定せいていされ、のちにそれぞれ「連続れんぞくしき蒸留じょうりゅうしょうちゅう」「単式たんしき蒸留じょうりゅうしょうちゅう」と名称めいしょう変更へんこうされた[21]

単式たんしき蒸留じょうりゅう鹿児島かごしまけん

連続れんぞくしき蒸留じょうりゅう焼酎しょうちゅう焼酎しょうちゅうかぶとるい[編集へんしゅう]

一般いっぱんはい糖蜜とうみつ酒粕さけかすなどを原料げんりょうとした発酵はっこうえきをもとに、連続れんぞくしき蒸留じょうりゅう蒸留じょうりゅうしてこう純度じゅんどエタノール生成せいせいし、これに加水かすいしたものである[21]

日本にっぽん税法ぜいほうじょうはアルコール度数どすう36%未満みまん[21]製法せいほうじょうなん蒸留じょうりゅうおこなうため、アルコール純度じゅんどたかくなり、原料げんりょう本来ほんらい風味ふうみうしなわれるため、味覚みかく個性こせいうす[17][24]かぶとるい該当がいとうする範囲はんいないにてブレンド、熟成じゅくせい蒸留じょうりゅう回数かいすう蒸留じょうりゅう加水かすい種類しゅるい原料げんりょうとう変化へんかをつけることによって、ある程度ていど特徴とくちょうてき風味ふうみつものも存在そんざいする[注釈ちゅうしゃく 3]

ていコストでの大量たいりょう生産せいさんてきするため、大手おおて企業きぎょうによって量産りょうさんされ、それらの販売はんばいシェアがたか状況じょうきょうとなっている[25]くわえてまれることもあり、チューハイなどのベースや、リキュール材料ざいりょうあるいはカクテルづくりのさいもちいられたり、ジンウォッカなどのだい用品ようひんとして使用しようされたりすることもある。梅酒うめしゅなどの果実かじつしゅづくりにもちいられる「ホワイトリカー」もこのかぶとるい焼酎しょうちゅうである。

税法ぜいほうじょうでは「連続れんぞくしき蒸留じょうりゅう焼酎しょうちゅう表記ひょうきわりに「ホワイトリカー(1)」と表記ひょうきすることもみとめられる[21]

単式たんしき蒸留じょうりゅう焼酎しょうちゅう焼酎しょうちゅうおつるい[編集へんしゅう]

べいむぎなどを原料げんりょうとし、単式たんしき蒸留じょうりゅう蒸留じょうりゅうしてつく焼酎しょうちゅうである[21]

日本にっぽん税法ぜいほうじょうはアルコール度数どすう45%以下いか[21]基本きほんてきに1かいのみの蒸留じょうりゅうのため、原料げんりょう本来ほんらい風味ふうみうま成分せいぶんきていることが特徴とくちょうである[17][24][26][27]みなみ九州きゅうしゅう地方ちほう特産とくさんとして有名ゆうめい[3]

製造せいぞうほうながれは以下いかとおりである[28]

  1. もと原材料げんざいりょうおおくの場合ばあいべいないしはむぎ)へ麹菌こうじきんやし、こうじをつくる。
  2. タンクやこうじみず酵母こうぼくわえていち仕込しこみをおこない、5日間にちかんほど発酵はっこうさせてもろみつくる(いちもろみ)。
  3. いちもろみのなかしゅ原料げんりょうかけ原料げんりょう)とみずくわえ2仕込しこみをおこない、8 - 10日とおかあいだ発酵はっこうさせる(もろみ)。このとき投入とうにゅうしたしゅ原料げんりょう焼酎しょうちゅうかんむり表示ひょうじができる。主原あるじはらりょうサツマイモ使つかうと「いも焼酎しょうちゅう」となる。
  4. アルコールが生成せいせいされた2もろみを蒸留じょうりゅうする。

近年きんねん蒸留じょうりゅう蒸留じょうりゅう機内きない気圧きあつ低下ていかさせる減圧げんあつ蒸留じょうりゅうばれる手法しゅほう導入どうにゅうされた。これにたいして、蒸留じょうりゅう機内きない減圧げんあつしない伝統でんとうてき蒸留じょうりゅうつねあつ蒸留じょうりゅうぶ。減圧げんあつ蒸留じょうりゅうでは蒸留じょうりゅう機内きないのエタノールの沸点ふってん温度おんど低下ていかし、低温ていおんでの蒸留じょうりゅうおこなわれるため、フーゼルなどの成分せいぶんをあまりふくまずざつあじすくない蒸留じょうりゅうえきる。一方いっぽうつねあつ蒸留じょうりゅうではフーゼルなどをふくむ、クセのつよゆたかな風味ふうみ蒸留じょうりゅうえき[29]

産地さんちみなみ九州きゅうしゅうでは、おりでまれることがおお[17][30]。おりは、酒杯しゅはいさきれ、から焼酎しょうちゅうしずかにくわえてつくる。こうすると対流たいりゅう発生はっせいし、自然しぜんざった状態じょうたいとなる[17]さき焼酎しょうちゅうみずわせておき、いちにちもしくは数日すうじつおいて馴染なじませたものをくろぢょかひとしさけにてかんをしてむこともある[17][31]

きゅう酒税しゅぜいほう制定せいていされた1940ねん以来いらい単式たんしき蒸留じょうりゅう焼酎しょうちゅう乙種おつしゅ)は酒税しゅぜい保全ほぜん過当かとう競争きょうそう防止ぼうしとう理由りゆうにてむぎべいさつまいもそば主要しゅよう4品種ひんしゅについては新規しんき製造せいぞう免許めんきょみとめない方針ほうしんによって[32]製造せいぞう新規しんき参入さんにゅうができない状態じょうたいながらくつづいていたが、構造こうぞう改革かいかく一環いっかんとして国税庁こくぜいちょうが2005ねん規制きせい緩和かんわ見解けんかいしめし、一部いちぶ地域ちいき条件じょうけんきながら2006ねん以降いこう新規しんき免許めんきょみとめられることとなった[33]

税法ぜいほうじょうでは「単式たんしき蒸留じょうりゅう焼酎しょうちゅう表記ひょうきわりに「焼酎しょうちゅうおつるい」「ホワイトリカー(2)」と表記ひょうきすることもみとめられている。また、後述こうじゅつするように、焼酎しょうちゅうかぶとるいたいしておとるという誤解ごかいけるために本格ほんかく焼酎しょうちゅうという呼称こしょうもちいられる[21]

近年きんねんでは、原料げんりょうコーンスターチなどをもちいたてい価格かかくおつるい焼酎しょうちゅう[注釈ちゅうしゃく 4]、(果実かじつしゅようの)おつるいの「ホワイトリカー」[注釈ちゅうしゃく 5]登場とうじょうしている。

納税のうぜい移出いしゅつ[編集へんしゅう]

単式たんしき蒸留じょうりゅう焼酎しょうちゅう世界せかいでは納税のうぜい移出いしゅつ[34]、いわゆる「おけい」「おけり」という制度せいどがよく使つかわれている。これは同一どういつ酒類しゅるい製造せいぞう免許めんきょをもつ事業じぎょうしゃ同士どうし生産せいさんした酒類しゅるいをやりりする場合ばあいには酒税しゅぜいがかからないという制度せいど利用りようしたもので、清酒せいしゅ世界せかいでもよくおこなわれている。単式たんしき蒸留じょうりゅう焼酎しょうちゅう業界ぎょうかいでは大分おおいたけん大手おおてむぎ焼酎しょうちゅうメーカーが鹿児島かごしま宮崎みやざきいも焼酎しょうちゅうメーカーの閑散かんさんむぎ焼酎しょうちゅう生産せいさん委託いたくすることがおおい。

この制度せいどがあるため、単式たんしき蒸留じょうりゅう焼酎しょうちゅう製造せいぞうメーカーの統計とうけいると生産せいさんりょう出荷しゅっかりょう実際じっさいにそのメーカーのブランドで販売はんばいされたりょうことなっていることがある。このことから国税庁こくぜいちょう資料しりょうでは出荷しゅっかりょう生産せいさんりょうではなく、あくまで税金ぜいきんがかかる出荷しゅっかをした場合ばあい数量すうりょう、すなわち課税かぜい移出いしゅつ数量すうりょう統計とうけい管理かんりしている。マスメディアなどで「出荷しゅっかりょう」という場合ばあいには納税のうぜい移出いしゅつ数量すうりょうふくんだ「じつ出荷しゅっかりょう」と納税のうぜい移出いしゅつ数量すうりょうのぞいた「課税かぜい移出いしゅつ数量すうりょう」を混同こんどうして報道ほうどうしているケースがあるので注意ちゅうい必要ひつようである。

混和こんわ焼酎しょうちゅう[編集へんしゅう]

かぶとるいおつるい混和こんわしたものである。かぶとるいおつるいのどちらがおおいかでことなる。おつるいを50%以上いじょう95%未満みまん混和こんわしたものを「乙甲めりかり混和こんわ焼酎しょうちゅう」、おつるいを5%以上いじょう50%未満みまん混和こんわしたものを「甲乙こうおつ混和こんわ焼酎しょうちゅう」と[21]

以前いぜん本格ほんかく焼酎しょうちゅうまぎらわしい表示ひょうじがされたり、混和こんわりつなどの情報じょうほう表示ひょうじされなかった商品しょうひんもあったが、業界ぎょうかいない混和こんわ焼酎しょうちゅう表示ひょうじかんする自主じしゅ基準きじゅんもうけて、2005ねん平成へいせい17ねん)1がつ1にちから実施じっししている[35][36]

乙甲めりかり混和こんわ焼酎しょうちゅう[編集へんしゅう]

おつるい100%ではにおいがつよいなどの理由りゆうみにくいと敬遠けいえんされることがあるため、これらをやわらげるためにもちいられる。みやすさへの志向しこうつよい。さん種類しゅるい以上いじょうさけ混和こんわすることもある。

甲乙こうおつ混和こんわ焼酎しょうちゅう[編集へんしゅう]

安価あんかかぶとるい利点りてんかしながら、おつるい風味ふうみくわえることで安価あんか風味ふうみのある製品せいひんつくることができる。価格かかくへの志向しこうつよ大手おおてメーカーからおおくの銘柄めいがら出荷しゅっかされ、1800ml、900ml、200mlなどのパックが店頭てんとうならんでいる。

その焼酎しょうちゅう[編集へんしゅう]

上記じょうき焼酎しょうちゅうのほか、近年きんねん日本にっぽん各地かくち様々さまざま原料げんりょう利用りようした焼酎しょうちゅうつくられている[37][38]

  • 一般いっぱんてきしゅ原料げんりょう糖蜜とうみつむぎなどの穀類こくるい以外いがい主原あるじはらりょうもちいたかぶとるい焼酎しょうちゅう
  • おつるい焼酎しょうちゅうしゅ原料げんりょう独自どくじ原料げんりょうもちいたもの[37]。そば焼酎しょうちゅうはこのなかでもきん成功せいこうしたれいえる[37]
  • 一般いっぱんてき既存きそんかぶとるいおつるい焼酎しょうちゅうまたは混和こんわ焼酎しょうちゅうに、独自どくじ原料げんりょう一部いちぶ使用しようしたもの(シソちゃ昆布こぶトマトゴマ牛乳ぎゅうにゅうなどの焼酎しょうちゅう[37]

はつれ」と焼酎しょうちゅう特区とっく[編集へんしゅう]

前述ぜんじゅつとおり、日本にっぽんほうでは焼酎しょうちゅうのアルコール度数どすうは45以下いかであることがもとめられるが、実際じっさいには蒸留じょうりゅう開始かいし直後ちょくごにはそれを上回うわまわり、最大さいだいで60程度ていどのアルコール度数どすうさけ生成せいせいされることおおく、これをぞくに「はつれ(はなたれ)」とぶ。

はつれはほう規制きせいじょう通常つうじょうそのままの状態じょうたいでは一般いっぱん販売はんばいすることができないが(奄美あまみ黒糖こくとう焼酎しょうちゅうなどでは加水かすいしてアルコール度数どすうげることで販売はんばいしている)、一部いちぶ地域ちいきではこれをそのまま販売はんばい可能かのうにするため国家こっか戦略せんりゃく特区とっくとしての認可にんか取得しゅとくし、一定いってい条件下じょうけんか販売はんばいおこなっている。代表だいひょうてき地域ちいきとして青ヶ島あおがしまの「あお酎特[39]がある。

おつるい種類しゅるい[編集へんしゅう]

焼酎しょうちゅうおつるいいち発酵はっこう発酵はっこうつくられたもろみ蒸留じょうりゅうして製造せいぞうされるものが主流しゅりゅうめており、粕取かすと焼酎しょうちゅうは1000klたない[40]

近年きんねんでは蒸留じょうりゅう技術ぎじゅつバイオテクノロジー進歩しんぽにより様々さまざま種類しゅるい焼酎しょうちゅうつくられている。

べい焼酎しょうちゅう[編集へんしゅう]

日本酒にほんしゅ同様どうようべい原料げんりょうとする。あじはやや濃厚のうこう

主要しゅよう生産せいさん熊本くまもとけん南部なんぶ人吉盆地ひとよしぼんち人吉ひとよし球磨くま地方ちほう)で、28の蔵元くらもとがひしめく。人吉盆地ひとよしぼんち生産せいさんされるべい焼酎しょうちゅうとくに「球磨くま焼酎しょうちゅう」とよばれ、世界せかい貿易ぼうえき機関きかんTRIPS協定きょうていもとづく産地さんち表示ひょうじ保護ほご指定していけている。また、2006ねんには地域ちいき団体だんたい商標しょうひょうとして登録とうろくされている。かおりやあじわいは日本酒にほんしゅちかくフルーティで、減圧げんあつ蒸留じょうりゅう普及ふきゅうもあって初心者しょしんしゃにもれやすい焼酎しょうちゅうである[41]

このほか日本酒にほんしゅ名産めいさん秋田あきたけん新潟にいがたけんひとし)でもべい焼酎しょうちゅう生産せいさんされている。

むぎ焼酎しょうちゅう[編集へんしゅう]

ムギおおくはオオムギおも原料げんりょうとする。一般いっぱんべい焼酎しょうちゅうよりくせすくなく、みやすいとわれる。

元々もともと長崎ながさきけん壱岐いき生産せいさんされはじめたのが最初さいしょである。「壱岐いき焼酎しょうちゅう」は世界せかい貿易ぼうえき機関きかんのTRIPS協定きょうていもとづく産地さんち表示ひょうじ保護ほご指定していけている。壱岐いき焼酎しょうちゅうべいこうじむぎわせている[41]

むぎ焼酎しょうちゅうは1960年代ねんだいまで焼酎しょうちゅうなかではメジャーな存在そんざいではなかったが、東京農業大学とうきょうのうぎょうだいがく柳田やなぎだふじおさむによってイオン交換こうかん濾過ろかほうむぎ焼酎しょうちゅう応用おうようする手法しゅほう開発かいはつされ、宮崎みやざきけん柳田やなぎだ酒造しゅぞうによって実際じっさい使用しよう方法ほうほう確立かくりつするとおおくのむぎ焼酎しょうちゅうメーカーがイオン交換こうかん濾過ろかほう導入どうにゅうすることとなった[42]

その、1960年代ねんだい後半こうはんから大分おおいたけん生産せいさんされているむぎこうじむぎわせるむぎ焼酎しょうちゅう日本にっぽん各地かくち注目ちゅうもくび、現在げんざいでは大分おおいたけんむぎ焼酎しょうちゅう一大いちだい産地さんちとなっている。なお、「大分おおいたむぎ焼酎しょうちゅう」は地域ちいき団体だんたい商標しょうひょうとして登録とうろくされている[43]

いも焼酎しょうちゅう[編集へんしゅう]

いも焼酎しょうちゅう

江戸えど時代じだいからみなみ九州きゅうしゅうひろ栽培さいばいされているサツマイモ原料げんりょうとした焼酎しょうちゅう宮崎みやざきけんちゅう南部なんぶ[44]鹿児島かごしまけんひろまれている。使用しようされるこうじはほとんどがべいこうじ

あじはかなり濃厚のうこうで、しばしば独特どくとくくさみがあるため、きらいがかれるとわれる。しかし、近年きんねんでは、鮮度せんどいも厳選げんせんし、くさみのもととなるいたんだ部分ぶぶんやヘタなどをとしてから焼酎しょうちゅうにする[45]などの努力どりょくがなされた結果けっか従来じゅうらいのようなくさみはすくなくなっている。ただ独特どくとくくさみをこのひともいるため、銘柄めいがらによってはあえてくさみをのこしている。

サツマイモ100%焼酎しょうちゅう製造せいぞうされたことがなかったが、1997ねん国分こくぶ酒造しゅぞう協業きょうぎょう組合くみあいげん国分こくぶ酒造しゅぞう)が日本にっぽんはじめてとなるサツマイモ100%焼酎しょうちゅう発売はつばいしたことで、いもこうじ一般いっぱん現在げんざいではおおくのメーカーがサツマイモ100%焼酎しょうちゅう発売はつばいしている[41]

しゅ産地さんち宮崎みやざきけん鹿児島かごしまけん産地さんちとして、薩摩さつま出身しゅっしん流人るにんであるたんはじめしょうみぎ衛門えもん製法せいほうんだ八丈島はちじょうじま[46]などがげられる。鹿児島かごしま生産せいさんされる「薩摩さつま焼酎しょうちゅう」は、世界せかい貿易ぼうえき機関きかんのTRIPS協定きょうていもとづく産地さんち表示ひょうじ保護ほご指定していけている。

現在げんざいでは、いも原料げんりょうとした「いも焼酎しょうちゅう」もつくられるようになった。いも由来ゆらいするあまかおりが特徴とくちょうで、鳴門なると金時きんときられる徳島とくしまけん宮崎みやざきけん鹿児島かごしまけんなどで製造せいぞうされている。

黒糖こくとう焼酎しょうちゅう[編集へんしゅう]

奄美あまみ黒糖こくとう焼酎しょうちゅう

黒糖こくとうからつくられる。口当くちあたりは比較的ひかくてきやわらかく、くせすくない。焼酎しょうちゅうとなったのち糖分とうぶんふくまれないため、原料げんりょうから想像そうぞうされるほどの甘味あまみはないが、アルコールや黒糖こくとう由来ゆらい微量びりょう成分せいぶんによる甘味あまみあまかおりがかんじられる銘柄めいがらもある。

主流しゅりゅうは、しろ麹菌こうじきん使つかったべいこうじいち熟成じゅくせいし、黒糖こくとうえきくわえて熟成じゅくせいしたのちつねあつ蒸留じょうりゅうしたものである。もともとアルコール度数どすう30のものが主流しゅりゅうであったが、現在げんざいは25のものがもっともよく流通りゅうつうし、いで30のものとなっている。

鹿児島かごしまけん奄美あまみ群島ぐんとうでは江戸えど時代じだいからだい世界せかい大戦たいせんまえまで、泡盛あわもり黒糖こくとうしゅ黒砂糖くろざとう原料げんりょう蒸留酒じょうりゅうしゅ)が製造せいぞうされていた。しかし戦中せんちゅうから戦後せんごアメリカ占領せんりょう時代じだいにかけて、べい不足ふそく泡盛あわもり原料げんりょうには事欠ことか一方いっぽう黒砂糖くろざとう日本にっぽん本土ほんど移出いしゅつできず余剰よじょうだったことから黒糖こくとうしゅおおつくられるようになった。

1953ねん奄美あまみ群島ぐんとう日本にっぽん返還へんかんともな日本にっぽん税法ぜいほう適用てきようするにあたり、黒糖こくとうしゅ既存きそん酒税しゅぜいほうでは「焼酎しょうちゅう」としてあつかわれず税率ぜいりつたかいことから、「焼酎しょうちゅうあつかいをのぞ島民とうみん要望ようぼうもあり、あつかいにかんして議論ぎろんがなされた。当時とうじ大蔵省おおくらしょう地域ちいき振興しんこうさく一環いっかんとして、べいこうじ使用しよう条件じょうけんに、熊本くまもと国税局こくぜいきょく大島おおしま税務署ぜいむしょ管轄かんかつ区域くいき奄美あまみ群島ぐんとう)にかぎって黒糖こくとう原料げんりょう焼酎しょうちゅう製造せいぞう特認とくにんした[41]

以後いご黒糖こくとう焼酎しょうちゅう奄美あまみ群島ぐんとうでしか製造せいぞうできない特産とくさんひんとなり、地域ちいき団体だんたい商標しょうひょうの「奄美あまみ黒糖こくとう焼酎しょうちゅう」となって現在げんざいいたっている。現在げんざい奄美あまみ群島ぐんとうでは泡盛あわもり製造せいぞうされていない反面はんめん黒糖こくとう焼酎しょうちゅう奄美あまみ大島おおしま喜界島きかいじま徳之島とくのしま沖永良部島おきのえらぶしま与論島よろんとうという広範囲こうはんい製造せいぞうされている。

通達つうたつにより、奄美あまみ群島ぐんとう以外いがい製造せいぞうされたものは、同様どうよう製法せいほう度数どすうつくってもスピリッツあつかいとなっている[注釈ちゅうしゃく 6]小笠原諸島おがさわらしょとうにおいては、日本にっぽん領土りょうどになった明治めいじ時代じだい初期しょきからサトウキビ栽培さいばいによって製糖せいとうぎょうさかんとなり、その過程かていしょうじた副産物ふくさんぶつ発酵はっこう蒸留じょうりゅうした製法せいほうで、焼酎しょうちゅう類似るいじする「とう酎」「あわしゅ」「みつしゅ」とばれたさけ戦前せんぜん製造せいぞうされていた[47][48]戦時せんじなか島民とうみん疎開そかいにより途絶とだえていたが、1989ねん平成へいせい元年がんねん)になってむらおこし一環いっかんとして小笠原おがさわらむら役場やくば農協のうきょう商工会しょうこうかいによってこれをあつか企業きぎょう設立せつりつされ、その製法せいほうしたラムしゅ製造せいぞうされている[47][48]税法ぜいほうじょうはスピリッツのあつかいとなっている。

そば焼酎しょうちゅう[編集へんしゅう]

ソバ主原あるじはらりょうとしておも宮崎みやざきけん北部ほくぶ製造せいぞうされる焼酎しょうちゅうあじわいはむぎ焼酎しょうちゅうよりさらかるく、くせすくない。発祥はっしょうあたらしく、1973ねん宮崎みやざきけん西臼杵にしうすきぐん五ヶ瀬ごかせまち五ヶ瀬ごかせ酒造しゅぞう(のちの雲海酒造うんかいしゅぞう)が、五ヶ瀬ごかせ地方ちほう山間さんかん特産とくさんひんであるソバを原料げんりょうあらたに開発かいはつした[49]。したがって、宮崎みやざきけん北部ほくぶにおいて発祥はっしょうした焼酎しょうちゅうだとえる。その、1976ねんどう酒造しゅぞう会社かいしゃ本格ほんかくてき宮崎みやざきけんがいへも販路はんろひろげてゆき[49]、これにより、そば焼酎しょうちゅうはよりひろられるようになった。結果けっか、ソバの栽培さいばいさかんな長野ながのけん北海道ほっかいどうでもそば焼酎しょうちゅう製造せいぞうおこなわれるようになり[49]以後いご各地かくち焼酎しょうちゅうメーカーでべいむぎとの混和こんわタイプもふくめてひろつくられるようになった。そばにおいてそばをゆでたそばったそば焼酎しょうちゅう提供ていきょうしている事例じれいおおられる。ただし、そばアレルギーひとはアレルギー症状しょうじょう可能かのうせいがあるので注意ちゅういようする[41]

このそば焼酎しょうちゅう使用しようされるソバの品種ひんしゅは、おもダッタンソバである[50]。しかし、ソバだけを主原あるじはらりょうとして製造せいぞうおこなうのは比較的ひかくてきむずかしいため、しばしばコメなど焼酎しょうちゅう原料げんりょうぜたうえ仕込しこみがおこなわれ、製造せいぞう開始かいしされる[50]。したがって、そば焼酎しょうちゅうとはっても、たとえば、主原あるじはらりょうとしてソバとコメとが併用へいようされている場合ばあいもあるのである[51]。 それにたいして、べいこうじこそ使用しようしているものの、それ以外いがい全量ぜんりょうをソバだけで製造せいぞうしているそば焼酎しょうちゅう存在そんざいする[52]。なお、焼酎しょうちゅう全般ぜんぱんにコメに麹菌こうじきん繁殖はんしょくさせたべいこうじおお使用しようされており、これはそば焼酎しょうちゅうにおいても例外れいがいではない。しかし、ムギ麹菌こうじきん繁殖はんしょくさせたむぎこうじ使用しようしたそば焼酎しょうちゅうられる[53]

現在げんざいでは、宝酒造たからしゅぞう独自どくじ技術ぎじゅつにより完全かんぜんなソバこうじつくることに成功せいこうし、ソバ100%の「じゅうわり(とわり)」を発売はつばいしている[54]

ぐり焼酎しょうちゅう[編集へんしゅう]

ぐりおも原料げんりょうとする焼酎しょうちゅうぐりかおりとまろやかでほのかなあまみがあるのどしが特徴とくちょう

1976ねん宮崎みやざきけん延岡のべおか佐藤さとう焼酎しょうちゅう製造せいぞうじょう地元じもとさんであるぐり原料げんりょうもちぐり焼酎しょうちゅう「くり焼酎しょうちゅうさんだいまつ」を発売はつばい。その兵庫ひょうごけん京都きょうと、また愛媛えひめけんなど各地かくちつくられるようになった。

ジャガイモ焼酎しょうちゅう[編集へんしゅう]

ジャガイモでんぷん原料げんりょうとなることからアルコール製造せいぞう利用りようでき、大正たいしょう時代じだい以降いこう北海道ほっかいどうとうかぶとるい焼酎しょうちゅう原料げんりょう利用りようされはじめたが、おつるい焼酎しょうちゅう製造せいぞう活用かつようされたのははるかに後年こうねんのことであった。1979ねん4がつに、北海道ほっかいどう斜里しゃりぐん清里きよさとまち清里きよさとまち焼酎しょうちゅう醸造じょうぞう事業じぎょうしょが、日本にっぽん最初さいしょのジャガイモ焼酎しょうちゅう清里きよさと焼酎しょうちゅう製造せいぞう販売はんばいした。以後いご北海道ほっかいどうおおくの焼酎しょうちゅうメーカーがジャガイモ焼酎しょうちゅう参入さんにゅうし、近年きんねん北海道ほっかいどうではジャガイモ焼酎しょうちゅう生産せいさんひろおこなわれるようになっている。また、長崎ながさきけんでも特産とくさんひんとしてジャガイモ焼酎しょうちゅう製造せいぞうしている酒蔵さかぐらがある。

サツマイモでつくいも焼酎しょうちゅうくらへきすくなくみやすいものから、独特どくとく青臭あおくさかおりのつよいものまである。

トウモロコシ焼酎しょうちゅう[編集へんしゅう]

高千穂たかちほ酒造しゅぞうではトウモロコシとトウモロコシこうじ使用しようした焼酎しょうちゅうたる熟成じゅくせいした本格ほんかく焼酎しょうちゅう販売はんばいしている。

泡盛あわもり[編集へんしゅう]

泡盛あわもりのグラス

沖縄おきなわけん特産とくさん蒸留酒じょうりゅうしゅである泡盛あわもりべいこうじのみを原料げんりょうとしており、その製法せいほう一般いっぱんてき焼酎しょうちゅう差異さいがあるものの、税法ぜいほうじょう単式たんしき蒸留じょうりゅう焼酎しょうちゅう範疇はんちゅうれられている[21]

法制ほうせいじょう泡盛あわもり自体じたい日本にっぽん全国ぜんこく製造せいぞうすることができるが、「琉球りゅうきゅう泡盛あわもり」という表示ひょうじ世界せかい貿易ぼうえき機関きかん(WTO)の知的ちてき所有しょゆうけん貿易ぼうえき関連かんれん側面そくめんかんする協定きょうてい(TRIPS協定きょうてい)にもとづいて、沖縄おきなわけんさんのみにみとめられている。

粕取かすと焼酎しょうちゅうとカストリ[編集へんしゅう]

粕取かすと焼酎しょうちゅう[編集へんしゅう]

もろみ焼酎しょうちゅうとはべつ製法せいほうで、きよしさけかす(日本酒にほんしゅ酒粕さけかす)を蒸留じょうりゅうしてつくられる「粕取かすと焼酎しょうちゅう」とばれる焼酎しょうちゅうがある。粕取かすと焼酎しょうちゅう九州きゅうしゅう北部ほくぶ中心ちゅうしん発達はったつし、全国ぜんこく清酒せいしゅぞう製造せいぞうされている。江戸えど時代じだい本草ほんぞうしょほん朝食ちょうしょくかん』に、「焼酒やけざけ新酒しんしゅかすふけかご蒸留じょうりゅうしてる」とあるように、清酒せいしゅ醸造じょうぞうされる地域ちいき焼酎しょうちゅうといえば粕取かすと焼酎しょうちゅうのことであった。あたらしくできた酒粕さけかすをそのまま蒸留じょうりゅうする方法ほうほうと、籾殻もみがら(もみがら)をぜて通気つうきせい確保かくほしてから蒸留じょうりゅうする方法ほうほうがあり、前者ぜんしゃ吟醸ぎんじょうかす焼酎しょうちゅう後者こうしゃ正調せいちょうかす焼酎しょうちゅうんで区別くべつしている[55]貯蔵ちょぞうした酒粕さけかす蒸留じょうりゅう早苗さなえきょう(さなぶり)という田植たうのおまつりでんだことから、別名べつめい早苗さなえきょう焼酎しょうちゅう」ともばれる。蒸留じょうりゅうしたのちかす肥料ひりょうとして使つかわれていた。

太平洋戦争たいへいようせんそうカストリ混同こんどうされたこと、独特どくとくかおりが時代じだい嗜好しこうわなかったことなどから需要じゅよう低迷ていめいし、粕取かすと焼酎しょうちゅう製造せいぞうから撤退てったいするくら相次あいついだ。また、かつては福岡ふくおかけんうち中心ちゅうしん粕取かすと焼酎しょうちゅう専業せんぎょうくらおおくあったが、現在げんざいではべい焼酎しょうちゅう製造せいぞうおこなうなど、専業せんぎょうぞう消滅しょうめつしている。しかし、昨今さっこん焼酎しょうちゅうブームにより、日本酒にほんしゅ製造せいぞうメーカーが粕取かすと焼酎しょうちゅうふたた進出しんしゅつするケースがえている[55]

そのかす焼酎しょうちゅう製造せいぞう方法ほうほうとして、真空しんくうちか減圧げんあつ状態じょうたい酒粕さけかすマイクロて、40℃程度ていど低温ていおんでアルコールぶん抽出ちゅうしゅつする方法ほうほう[56][57]や、べいこうじみずいちもろみをて、かけ原料げんりょうとして酒粕さけかす使用しようする方法ほうほうもある[58]

梅酒うめしゅをつけるさいにベースとなるアルコールやみりんしゅ原料げんりょうとしても使つかわれたほか日本酒にほんしゅ仕上しあ工程こうていにおいて中途ちゅうと発酵はっこうめ、防腐ぼうふ辛口からくち仕上しあげる目的もくてきもちいられるはしら焼酎しょうちゅうとして使つかわれる場合ばあいおおかった。また、外傷がいしょう消毒しょうどくやくとしてももちいられた[41]

カストリ[編集へんしゅう]

密造みつぞうしゅとしてのカストリしゅ人々ひとびと(1947ねん撮影さつえい)。ラベルなしのさけびんにはアルコール度数どすうしるしたさつくが、中身なかみとその材料ざいりょう製法せいほう不明ふめい

カストリしゅカストリとは、だい世界せかい大戦たいせん混乱こんらんにおいて出回でまわった粗悪そあく密造みつぞう焼酎しょうちゅうたいする俗称ぞくしょうである[59]

だい世界せかい大戦たいせん直後ちょくごから食糧しょくりょう不足ふそく深刻しんこくし、酒造しゅぞう会社かいしゃおおくも再建さいけんすすんでいなかったため酒類しゅるい製造せいぞうする余裕よゆうなどなかったが、庶民しょみん気晴きばらしのため安価あんかさけもとめており、この需要じゅようこたえるかたち自然しぜん発生はっせいした。おもにサツマイモやむぎ原料げんりょうにしていたが、素人しろうとがありわせの道具どうぐ不確ふたしかな知識ちしき製造せいぞうしており、焼酎しょうちゅうとはべない粗悪そあく密造みつぞうしゅであった[60]

闇市やみいちでは、ラベルの不揃ふぞろいのさけびんめられた出所しゅっしょ不明ふめいの「焼酎しょうちゅうのような」アルコール飲料いんりょう取引とりひきされ、屋台やたいではアルコール度数どすうひくものならば庶民しょみんでもとどくような価格かかく提供ていきょうされていた。しかしサツマイモなどが使つかわれていれば上等じょうとう、アルコール度数どすう表記ひょうきされていれば良心りょうしんてきほうで、とりあえずアルコールの臭気しゅうきはあるが原料げんりょう度数どすうとも不明ふめいという得体えたいれないものおお出回でまわっていた。

はなはだしいれいでは、酒類しゅるい転用てんようされないようにエタノール失明しつめい中毒ちゅうどく危険きけんがあるメタノールくわえた変性へんせいアルコール使つかったやみしゅもあった。変性へんせいアルコールは燃料ねんりょう工業こうぎょうようであるため、公示こうじ価格かかく適用てきようされず非課税ひかぜい相対そうたいてき安価あんかであり、沸点ふってんちがいを利用りようして販売はんばいまえ加熱かねつ蒸留じょうりゅうしてエタノールを分離ぶんりするというアイディアだったが、実際じっさいには、素人しろうと粗末そまつ設備せつび蒸留じょうりゅうした程度ていどではおもうように分留ぶんりゅうできなかった。これらの工業こうぎょうようアルコールをみずうすめたさけは「メチールしゅ」「バクダン」などとばれたが、庶民しょみん安価あんかさけもとめ、危険きけんやみしゅ飲用いんようしたために、中毒ちゅうどく事故じこ多発たはつした[59]

これらの粗悪そあくなアルコール飲料いんりょうは、次第しだいに「カストリ」と総称そうしょうされるようになった[59]ため、一般いっぱんにも「カストリ=粗悪そあく蒸留酒じょうりゅうしゅ」というイメージが定着ていちゃくした[59]。その影響えいきょうで、けっして粗悪そあくでない本来ほんらい粕取かすと焼酎しょうちゅうまで、誤解ごかいによってイメージダウンした時期じきがある[59]

1953ねん論考ろんこうによれば、1947ねん9がつまつ時点じてん日本にっぽん国内こくないにおける密造みつぞうしゅ生産せいさんりょうは50まん2,000klと推定すいていされ、どう時期じき正規せいき製造せいぞうじょう移出いしゅつ数量すうりょう34まん3,000klを大幅おおはば上回うわまわっていた。密造みつぞうしゅなか主流しゅりゅうめていたのは焼酎しょうちゅうであり、都市とし近郊きんこうだい規模きぼ密造みつぞう集落しゅうらく形成けいせいされるにまでいたった。密造みつぞう検挙けんきょ件数けんすうは1945ねんの8,510けんから、1946ねんは11,686けん、1947ねんには16,968けん年々ねんねんつづけており、当時とうじ密造みつぞうしゅ氾濫はんらんぶりがうかがわれる[61]

宮崎みやざきけん焼酎しょうちゅう産業さんぎょうは、太平洋戦争たいへいようせんそう終戦しゅうせん密造みつぞう集落しゅうらく1カ所かしょ存在そんざいおおきな影響えいきょうけた特異とくいれいである。

宮崎みやざき市内しない大島おおしま地区ちく(1978ねん以降いこう宮崎みやざき波島はしま)は戦時せんじちゅう工業こうぎょう生産せいさん従事じゅうじのため移住いじゅうした沖縄おきなわ奄美諸島あまみしょとう出身しゅっしんしゃ戦後せんご残留ざんりゅう生活せいかつかてるためだい規模きぼ密造みつぞう集落しゅうらく形成けいせいし、一時いちじ住民じゅうみん900ちゅう650密造みつぞうとその資材しざい供給きょうきゅう従事じゅうじしていた。大島おおしませい密造みつぞう焼酎しょうちゅう原材料げんざいりょう宮崎みやざき県内けんないでも入手にゅうしゅしやすいいも焼酎しょうちゅうで、いわゆるカストリ一般いっぱんくらべれば良質りょうしつであったという。密造みつぞう焼酎しょうちゅうされ、宮崎みやざき税務署ぜいむしょ管内かんない酒造しゅぞう業者ぎょうしゃ半分はんぶん休廃業きゅうはいぎょうまれたほどで、大島おおしまへのだい規模きぼ取締とりしまりは1947-52ねんあいだに15かい実施じっしされている[61]

宮崎みやざきけんにおいては、21世紀せいき初頭しょとういたるまで一般いっぱんてきな25焼酎しょうちゅうよりも度数どすうひくい20焼酎しょうちゅうひろ普及ふきゅうしているが、これも国税庁こくぜいちょう戦後せんご密造みつぞう焼酎しょうちゅう横行おうこう対策たいさくとして、正規せいき業者ぎょうしゃ税率ぜいりつおさえて廉価れんかとした20焼酎しょうちゅう製造せいぞうみとめた結果けっかであった[7][62]

派生はせいした戦後せんご混乱こんらん象徴しょうちょうする表現ひょうげんとして、どう時期じき粗悪そあくもち扇情せんじょうてき記事きじ満載まんさいして安直あんちょくられた雑誌ざっしす「カストリ雑誌ざっし」という言葉ことばまれた。黒澤くろさわあきら監督かんとく映画えいがいどれ天使てんし』など戦後せんご闇市やみいち舞台ぶたいとした文芸ぶんげい映画えいが作品さくひんとうでは、当時とうじ世相せそう象徴しょうちょうするアイコンとしてカストリしゅ登場とうじょうする。

日本酒にほんしゅにおいては、にちちゅう戦争せんそう時代じだいからべい不足ふそく税制ぜいせいにより金魚きんぎょしゅばれる加水かすいしすぎたさけ出回でまわっていた。

本格ほんかく焼酎しょうちゅう[編集へんしゅう]

本格ほんかく焼酎しょうちゅう」とは[編集へんしゅう]

千代ちよかおり(じょか)。せん代香だいこうによる熱燗あつかんでは芳醇ほうじゅんあじわいがたのしめる。

戦後せんご1949ねん酒税しゅぜいほうで「かぶとるいおつるい」の分類ぶんるい呼称こしょうさだめられたが、通常つうじょう甲乙こうおつしょう等級とうきゅう順位じゅんいでも使つかわれる表現ひょうげんであるため、ややもすれば「おつるい」が「かぶとるい」におとると誤解ごかいされかねなかった。これを危惧きぐした江夏えなつ順吉じゅんきち当時とうじ霧島酒造きりしましゅぞう社長しゃちょう)が1957ねん九州きゅうしゅう旧式きゅうしき焼酎しょうちゅう協議きょうぎかいにおいて「本格ほんかく焼酎しょうちゅう」という呼称こしょう提唱ていしょう、1971ねん昭和しょうわ46ねん)12がつ10日とおかに「酒税しゅぜい保全ほぜんおよ酒類しゅるいぎょう組合くみあいとうかんする法律ほうりつ施行しこう規則きそく」(昭和しょうわ28ねん大蔵おおくら省令しょうれいだい11ごう)が一部いちぶ改正かいせいされ「本格ほんかくしようちゆう」と呼称こしょう表記ひょうきすることが可能かのうとなった[17][63]

しかし、「本格ほんかく焼酎しょうちゅう」の呼称こしょうもちいる基準きじゅんかならずしも明確めいかくでなかったことから議論ぎろんしょうじ、その結果けっか2002ねん11月1にち前述ぜんじゅつ省令しょうれい一部いちぶ改正かいせいにより基準きじゅん強化きょうかされ、以下いかかかげるアルコール含有がんゆうぶつ蒸留じょうりゅうしたものでなければ本格ほんかく焼酎しょうちゅう名乗なのることはできなくなった。なお、たんに「焼酎しょうちゅうおつるい」「単式たんしき蒸留じょうりゅう焼酎しょうちゅう」と表示ひょうじするのであれば材料ざいりょう制約せいやくされない[64][注釈ちゅうしゃく 7]

  • 穀類こくるいまたいもるいこれらのこうじおよみず原料げんりょうとして発酵はっこうさせたもの
  • 穀類こくるいのこうじおよみず原料げんりょうとして発酵はっこうさせたもの
  • きよしさけかすおよみず原料げんりょうとして発酵はっこうさせたもの、きよしさけかすべいべいこうじおよみず原料げんりょうとして発酵はっこうさせたものまたきよしさけかす
  • 砂糖さとう政令せいれいかかげるものにかぎる)、べいこうじおよみず原料げんりょうとして発酵はっこうさせたもの(黒糖こくとう焼酎しょうちゅう
  • 穀類こくるいまたいもるいこれらのこうじみずおよ国税庁こくぜいちょう長官ちょうかん指定していする物品ぶっぴん[1]原料げんりょうとして発酵はっこうさせたもの(その原料げんりょうちゅう国税庁こくぜいちょう長官ちょうかん指定していする物品ぶっぴん重量じゅうりょう合計ごうけい穀類こくるいおよびいもるいおよびこれらのこうじの重量じゅうりょうえないものにかぎる)

2018ねん時点じてん国税庁こくぜいちょう長官ちょうかん指定していする物品ぶっぴんとしてはつぎの49種類しゅるい列記れっきされており、本格ほんかく焼酎しょうちゅうとして実際じっさい商品しょうひんおこなわれているれい存在そんざいしている。

あしたばあずきあまちゃづるアロエロン茶ろんちゃうめたねえのきたけおたねにんじんかぼちゃ牛乳ぎゅうにゅうぎんなんくずくまざさくりグリーンピースこならのごまこんぶサフランサボテンしいたけしそ大根だいこん脱脂粉乳だっしふんにゅうたまねぎつのまた英語えいごばんつるつるフランス語ふらんすごばんとちのきのトマトなつめやしのにんじんねぎのりピーマンひしのひまわりのたねふきのとうべにばなホエイパウダーほていあおいまたたび抹茶まっちゃまてばしいのゆりねよもぎ落花生らっかせい緑茶りょくちゃれんこんわかめ

本格ほんかく焼酎しょうちゅうブーム[編集へんしゅう]

日本にっぽんでは、2003ねんごろから焼酎しょうちゅうおつるい対象たいしょうとする「本格ほんかく焼酎しょうちゅうブーム」がき、同年どうねんには焼酎しょうちゅうるい全体ぜんたい出荷しゅっかりょう日本酒にほんしゅ出荷しゅっかりょうやく50ねんぶりに上回うわまわ[65][66]、2004ねんには売上うりあげだかもピークをむかえた[66]。ブームにともなって、本格ほんかく焼酎しょうちゅうせんもんあつか焼酎しょうちゅうバー登場とうじょうしている。

ブームの影響えいきょうによって、材料ざいりょう製法せいほうにこだわった焼酎しょうちゅうさかんに市場いちばへとおくされた[65]鹿児島かごしま本格ほんかく焼酎しょうちゅうは1.8Lあたり1500えん前後ぜんこう商品しょうひん消費しょうひ中心ちゅうしんであるが[30]、より美味おいしい焼酎しょうちゅうのぞむニーズと、つくしゅのこだわりによってこう価格かかく本格ほんかく志向しこう焼酎しょうちゅう[注釈ちゅうしゃく 8]登場とうじょうした。

しかし、すくなからぬ弊害へいがいしょうじた。ブームのピークにはいも焼酎しょうちゅう原料げんりょうとなるサツマイモが市場いちば不足ふそくする深刻しんこく問題もんだいきたほか[66]一部いちぶ銘柄めいがらではプレミアがつき、一本いっぽんすうまんえんなどという値段ねだんけられるようになり[67]もり伊蔵いぞう」については偽物にせもの出回でまわ事件じけんにまで発展はってんした[68]

本格ほんかく焼酎しょうちゅう需要じゅよう急上昇きゅうじょうしょうともない、各地かくち焼酎しょうちゅう生産せいさん設備せつび拡充かくじゅう休止きゅうし酒造しゅぞうじょう再開さいかい新規しんき参入さんにゅうなどがはかられた。しかし2006ねん初頭しょとうからブームは沈静ちんせいたとえば帝国ていこくデータバンク福岡ふくおか支店してんは2006ねん売上うりあげが2ねん連続れんぞく下落げらくしたことから焼酎しょうちゅうブームはったと分析ぶんせきし、ブームの反動はんどう縮小しゅくしょうによる焼酎しょうちゅう業界ぎょうかいへの悪影響あくえいきょう懸念けねんしており[66]日本銀行にっぽんぎんこう鹿児島かごしま支店してんが2008ねん2がつ公表こうひょうした、今回こんかい焼酎しょうちゅうブームについてまとめたリポート[24]では「今回こんかいのブームは終焉しゅうえんした」と指摘してき、「銘柄めいがら選別せんべつ時代じだいはいった」と結論けつろんけた[69][70]。このような状況じょうきょうであったが一方いっぽうむぎなどからいもなどへの素材そざいたいする嗜好しこうひろがりがこったことにより、帝国ていこくデータバンク福岡ふくおか支店してんによると、焼酎しょうちゅうメーカー上位じょうい50しゃの2008ねん1 - 12月の売上うりあげだか合計ごうけい前年ぜんねん3.8%ぞうの3471おく9500まんえんで、ピークの2004ねん上回うわまわり、「過去かこ最高さいこう」を記録きろくするなどブームの底堅そこがたさもせている[71]

日本にっぽん国内こくないでの消費しょうひりょう[編集へんしゅう]

2018ねん平成へいせい30ねん日本にっぽん国内こくないにおける焼酎しょうちゅう課税かぜい数量すうりょうつぎのとおりである。比較ひかくとしてどう年度ねんど清酒せいしゅ課税かぜい数量すうりょう記載きさいする[72]

分類ぶんるい 国産こくさん (kl) 輸入ゆにゅう (kl) けい (kl)
連続れんぞくしき蒸留じょうりゅう焼酎しょうちゅう 330,275 40,928 371,203
単式たんしき蒸留じょうりゅう焼酎しょうちゅう 435,675 356 436,031
けい 765,950 41,284 807,234
(清酒せいしゅ) (487,234) (29) (487,263)

焼酎しょうちゅうメーカー売上うりあげだかランキング[編集へんしゅう]

帝国ていこくデータバンク統計とうけい調査ちょうさによると、2022ねんれい3ねん)1がつから12がつまでの焼酎しょうちゅう売上うりあげだか上位じょうい50しゃ売上うりあげだか合計ごうけいがくは2,227おく600まんえん前年ぜんねん7.8%げんで、データ調整ちょうせい比較ひかく可能かのうな2005ねん以降いこうでは過去かこ最低さいてい記録きろくした。ただし上位じょうい50しゃのうち23しゃ増収ぞうしゅうで20おくえん以下いかげの企業きぎょう増収ぞうしゅうおおく10ねんぶりに増収ぞうしゅう企業きぎょうが20しゃえ、税引ぜいび当期とうきじゅん利益りえき判明はんめいした36しゃのうち黒字くろじ企業きぎょうは30しゃであった。首位しゅい霧島酒造きりしましゅぞうは「くろ霧島きりしま」のヒットで11ねん連続れんぞく首位しゅい上位じょうい50しゃしゃすうでは鹿児島かごしまけんが24しゃ首位しゅい売上うりあげだかでは宮崎みやざきけんが786おく4200まんえん首位しゅいであった、焼酎しょうちゅう消費しょうひりょう前年度ぜんねんど4.1%げんやく69まん5000キロリットルで確認かくにんできる2007年度ねんど以降いこう最低さいていであった[73]

なおほんこうでは売上うりあげだか上位じょうい20しゃまでをしるす。ただし焼酎しょうちゅう部門ぶもん売上うりあげだか比率ひりつが50%以下いか企業きぎょう統計とうけいから除外じょがいされている。このためオエノンホールディングスはランキングから除外じょがいされている。また三和酒類さんわしゅるい酒税しゅぜい販促はんそく控除こうじょした金額きんがく売上うりあげだかとして計上けいじょうするように会計かいけい基準きじゅんとう変更へんこうおこなったため、前年ぜんねん41.4%げんとなった[73]

順位じゅんい 社名しゃめい 所在地しょざいち 主要しゅよう銘柄めいがら(※はかぶとるい焼酎しょうちゅう 売上うりあげだか
ひゃくまんえん
1 霧島酒造きりしましゅぞう 宮崎みやざきけん くろ霧島きりしま白霧しらぎりとうあか霧島きりしまあかね霧島きりしま 58,437
2 三和酒類さんわしゅるい 大分おおいたけん いいちこ西にしほし 25,045
3 雲海酒造うんかいしゅぞう 宮崎みやざきけん 木挽こびきBLUE、日向ひなた木挽こびき雲海うんかい、いいとも 14,260
4 濵田酒造しゅぞう 鹿児島かごしまけん うみわらわ、だいやめ、かくぞう 13,894
5 二階堂にかいどう酒造しゅぞう 大分おおいたけん 大分おおいたむぎ焼酎しょうちゅう二階堂にかいどうきちよんろく 13,500
6 薩摩さつま酒造しゅぞう 鹿児島かごしまけん さつま白波しらなみ黒白くろしろかみかわ 7,700
7 若松わかまつ酒造しゅぞう 鹿児島かごしまけん 薩摩さつまいち、薩州むぎ、わかまつ 7,270
8 宮崎みやざき本店ほんてん 三重みえけん ※キンミヤ焼酎しょうちゅう 7,262
9 ほんぼう酒造しゅぞう 鹿児島かごしまけん さくらとう、※たからほし 6,531
10 高橋たかはし酒造しゅぞう 熊本くまもとけん 白岳しらたけ白岳しらたけしろ 5,927
11 美峰みほ酒造しゅぞう 群馬ぐんまけん つかさうえしゅうむぎ焼酎しょうちゅう 4,382
12 大口おおぐち酒造しゅぞう 鹿児島かごしまけん 伊佐いさにしきくろ伊佐いさにしき 4,019
13 神楽かぐら酒造しゅぞう 宮崎みやざきけん ひむかのくろうま、天孫てんそん降臨こうりんてんあきら 3,082
14 たか正宗まさむね 福岡ふくおかけん めちゃうま、ごりょんさん、ばっかい 2,701
15 岩川いわかわ醸造じょうぞう 鹿児島かごしまけん おやっとさあ、ハイカラさんの焼酎しょうちゅう 2,440
16 長島ながしまけん 鹿児島かごしまけん さつまとう美人びじん 2,372
17 都城みやこのじょう酒造しゅぞう 宮崎みやざきけん あなたにひとめぼれ、みやこんじょ 2,288
18 三岳みたけ酒造しゅぞう 鹿児島かごしまけん 三岳みたけ 2,270
19 新平にっぺい酒造しゅぞう 鹿児島かごしま 大金たいきんきりかねけい 2,161
20 札幌さっぽろ酒精しゅせい工業こうぎょう 北海道ほっかいどう ※サッポロソフト、喜多きたさと 2,128

日本にっぽん国外こくがいでの消費しょうひ[編集へんしゅう]

海外かいがいではカクテルの材料ざいりょうとされることがおおく、輸出ゆしゅつがくは2018ねんで15おくえん蒸留酒じょうりゅうしゅ国際こくさい品評ひんぴょうかい「インターナショナル・ワイン&スピリッツ・コンペティション」(IWSC)には焼酎しょうちゅう部門ぶもんがあり、蒸留酒じょうりゅうしゅについての教育きょういく機関きかんWSETでも焼酎しょうちゅうについての講義こうぎおこなわれている[6]

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ ただし、泡盛あわもりとラオロンでは製法せいほう麹菌こうじきんちがいがあることが近年きんねん指摘してきされている[10][11]
  2. ^ ウイスキーやスピリッツなどの蒸留酒じょうりゅうしゅ酒税しゅぜい焼酎しょうちゅうよりたか設定せっていされていた当時とうじぜい体系たいけい関税かんぜい障壁しょうへきであるとする洋酒ようしゅ生産せいさんこくによるGATTへの提訴ていそにおいて日本にっぽん敗訴はいそ(1987ねん)したため、日本にっぽん消費しょうひぜい導入どうにゅう(1989ねん4がつ)と同時どうじ酒税しゅぜい改訂かいていおこなった。しかし措置そち不十分ふじゅうぶんであるとする洋酒ようしゅ生産せいさんこくによるWTO同様どうよう提訴ていそにより再度さいど日本にっぽん敗訴はいそ(1996ねん)したため、日本にっぽん段階だんかいてき(1997ねん-2000ねん)に焼酎しょうちゅう酒税しゅぜいげた。参考さんこう文献ぶんけんWANDS. 日本にっぽん政府せいふ対応たいおういかりあらわ 欧米おうべい蒸留じょうりゅうがま生産せいさん代表だいひょうだん来日らいにち酒税しゅぜいほう改訂かいていつよせまる” (日本語にほんご). 月刊げっかん WANDS 1996ねん12がつごう. ウォンズ パブリシング リミテッド. http://www.wine.or.jp/wands/1996/12/mnews1.html 2008ねん7がつ8にち閲覧えつらん Shibatani Tomohiro. “本格ほんかく焼酎しょうちゅう定義ていぎ”. 本格ほんかく焼酎しょうちゅうたのしみ. 2008ねん7がつ8にち閲覧えつらん
  3. ^ 市販しはん製品せいひんれいとしてたから焼酎しょうちゅうじゅん」(ブレンド、熟成じゅくせい蒸留じょうりゅう方法ほうほう回数かいすうひとしサッポロ「トライアングル」(原料げんりょう、ブレンド、ひとしアサヒ「SAZAN(サザン)」蒸溜じょうりゅうひとし合同酒精ごうどうしゅせい「グランブルー」(加水かすい種類しゅるいひとし などがある。
  4. ^ 宮崎みやざきけん都城みやこのじょう酒造しゅぞうがぶがぶきみ」など。
  5. ^ 宮崎みやざきけん都城みやこのじょう酒造しゅぞう「ホワイトリカー(2)」(商品しょうひんめい税法ぜいほうじょう表記ひょうきおなじ)、淵田ふちた酒造しゅぞうしょ「ホワイトリカーフチダ」など。
  6. ^ 愛知あいちけん清洲きよすさくら醸造じょうぞう黒糖こくとう太郎たろう」などがあった。
  7. ^ いちれいとして、後述こうじゅつの「国税庁こくぜいちょう長官ちょうかん指定していする物品ぶっぴん」にふくまれていないクワイもちいた乙種おつしゅ焼酎しょうちゅうは、広島ひろしまけん福山ふくやま大阪おおさか吹田すいたつくられている2銘柄めいがらられるが、両者りょうしゃとも「本格ほんかく焼酎しょうちゅう」とは名乗なのっていない。
  8. ^ いちれいとして、濵田酒造しゅぞう「なゝこ(ななこ)」 などがある。

出典しゅってん[編集へんしゅう]

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参考さんこうサイト[編集へんしゅう]

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]