ポケモンの一覧いちらん (202-251)

ポケットモンスター > ポケットモンスター (架空かくうの生物せいぶつ)/（ポケットモンスターの登場とうじょう人物じんぶつ） > ポケモンの一覧いちらん > ポケモンの一覧いちらん (202-251)

ポケモンの一覧いちらん（ポケモンのいちらん）は、ゲームソフト『ポケットモンスターシリーズ』に登場とうじょうする架空かくうの生物せいぶつ「ポケットモンスター（ポケモン）」の一覧いちらん。本ほん項こうでは全ぜん1025種しゅのうち、『ポケットモンスター 金きん・銀ぎん』から登場とうじょうし、シリーズ共通きょうつうの全国ぜんこくポケモン図鑑ずかんにおいて202から251までの番号ばんごうを付与ふよされている種たねを掲載けいさいする。

目次もくじ

152-201 << 202-251 >> 252-297

No. 名前なまえ 202 ソーナンス 203 キリンリキ 204 クヌギダマ 205 フォレトス 206 ノコッチ 207 グライガー 208 ハガネール 209 ブルー 210 グランブル 211 ハリーセン

No. 名前なまえ 212 ハッサム 213 ツボツボ 214 ヘラクロス 215 ニューラ 216 ヒメグマ 217 リングマ 218 マグマッグ 219 マグカルゴ 220 ウリムー 221 イノムー

No. 名前なまえ 222 サニーゴ 223 テッポウオ 224 オクタン 225 デリバード 226 マンタイン 227 エアームド 228 デルビル 229 ヘルガー 230 キングドラ 231 ゴマゾウ

No. 名前なまえ 232 ドンファン 233 ポリゴン2 234 オドシシ 235 ドーブル 236 バルキー 237 カポエラー 238 ムチュール 239 エレキッド 240 ブビィ 241 ミルタンク

No. 名前なまえ 242 ハピナス 243 ライコウ 244 エンテイ 245 スイクン 246 ヨーギラス 247 サナギラス 248 バンギラス 249 ルギア 250 ホウオウ 251 セレビィ

No. 名前なまえ 脚注きゃくちゅう

ソーナンス

ソーナンス No. 0202

分類ぶんるい: がまんポケモン	タイプ: エスパー	高たかさ: 1.3m	重おもさ: 28.5kg
特性とくせい: かげふみ	かくれ特性とくせい: テレパシー	進化しんか前まえ: ソーナノ	進化しんか後ご: なし

「がまんポケモン」の名なの通とおり自分じぶんから攻撃こうげきすることはなく、敵てきから受うけた攻撃こうげきをカウンターなどで倍ばい返がえしで反撃はんげきするだけのポケモン。青あおくて縦たてに長ながい体からだと何なにかをぐっと堪こたえるような表情ひょうじょうをしている。光ひかりやショックを嫌きらうために洞窟どうくつの奥おくにひっそりと住すみ、目玉めだまのついた黒くろい尾おを見みられるのを恥はずかしがる。♀は口くちの周まわりが赤あかく、口紅くちべにを塗ぬったようになっている。

『ルビー・サファイア』からは、とくせい「かげふみ」の効果こうかで「ありじごく」とは違ちがって全すべてのポケモン（『サン・ムーン』以降いこうはゴーストタイプを除のぞく）の交代こうたいをできなくさせることが可能かのうになったが、ソーナンス同士どうしが相対あいたいした場合ばあい、互たがいのとくせいが作用さようしあって硬直こうちょく状態じょうたいに陥おちいることがあった。『ダイヤモンド・パール』以降いこうではこの点てんが改善かいぜんされ、双方そうほうが「かげふみ」の場合ばあいは効果こうかがなくなり逃走とうそう・交代こうたいができるようになった。

『プラチナ』や『ハートゴールド・ソウルシルバー』では「Wi-Fiひろば」で遊あそべるミニゲームの1つに、協力きょうりょくしてソーナンス型がたのポンプを使つかって風船ふうせんを割わる「どんどんソーナンス」がある。

TVアニメ版ばんでは無印むじるし146（金銀きんぎん29）話はなしで初はつ登場とうじょう。元々もともとは少年しょうねんテルのポケモンだった個体こたいが、ロケット団だんのムサシの手持てもちポケモンであるベロリンガと不意ふいの弾はずみで交換こうかんされ、以来いらい勝手かってにモンスターボールから飛とび出だし相あいづちを打うつようになる。コミカルな仕草しぐさを見みせる飄々ひょうひょうとしたキャラクターで、後ごのシリーズにも通とおして登場とうじょうし、ニャースに次つぐロケット団だんを象徴しょうちょうするポケモンとなっており、ニャースとコンビを組くんで行動こうどうを起おこすことも多々たたある。声優せいゆうはうえだゆうじ。

『週刊しゅうかんポケモン放送ほうそう局きょく』や『ポケモン☆サンデー』ではソーナンスの着きぐるみキャラクターが登場とうじょうし、キモリとともにナビゲーターを務つとめていた。『ポケモン☆サンデー』では、ニューヨーク支部しぶ長ちょうにまで昇進しょうしんしている。

『大だい乱闘らんとうスマッシュブラザーズDX』『大だい乱闘らんとうスマッシュブラザーズX』ではモンスターボールから登場とうじょう。自分じぶんからは何なにもしないが、攻撃こうげきされると体からだを左右さゆうに揺ゆらしての「カウンター」で周囲しゅういのファイターを敵てき味方みかた問とわず攻撃こうげきする。

キリンリキ

キリンリキ No. 203

分類ぶんるい: くびながポケモン	タイプ: ノーマル/ エスパー	高たかさ: 1.5m	重おもさ: 41.5kg
特性とくせい: せいしんりょく/ はやおき	かくれ特性とくせい: そうしょく	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: リキキリン

キリンのような姿すがたをしたポケモンで、体からだの後うしろ半分はんぶんが黒くろく、尻尾しっぽにも頭あたまがあるのが特徴とくちょう。♀は黒くろい部分ぶぶんの面積めんせきが小ちいさめ。尻尾しっぽの頭あたまにも小ちいさな脳のうがあり、「前まえの頭あたまが食事しょくじをしている時とき、後うしろの頭あたまも同おなじようにもぐもぐと何なにかを食たべる仕草しぐさをする」「後うしろの頭あたまは考かんがえ事ごとはできないが、眠ねむらなくても平気へいきなので24時じ間あいだ周囲しゅういを警戒けいかいし続つづけられる」という話はなしがある。この尻尾しっぽは匂においに反応はんのうして噛かみついてくることがあり、不用意ふよういに近ちかづくと後うしろを向むいて尻尾しっぽで襲おそいかかる。キリンリキそのものは愛あいくるしい顔かおつきだが、それとは裏腹うらはらに「かみくだく」も覚おぼえる。名前なまえが回文かいぶんになっているのも特徴とくちょうの一ひとつで、英語えいご名めい「Girafarig」も回文かいぶんになっている。

なお、開発かいはつ段階だんかいでのデザインでは、体からだが前後ぜんご対称たいしょうのデザインとなっていた。

『ダイヤモンド・パール』では四天王してんのう・ゴヨウが使用しようし、『ハートゴールド・ソウルシルバー』ではコガネジムのリーダー、アカネが再戦さいせん時じに使つかってくる。

『スカーレット・バイオレット』では「ツインビーム」を覚おぼえた状態じょうたいでレベルアップするとリキキリンに進化しんかする。

TVアニメ版ばんでは『アドバンスジェネレーション』・ホウエンリーグではマサムネの手持てもちポケモンとして登場とうじょうしたが、サトシと戦たたかいたくないマサムネは適当てきとうな指示しじしか出ださずヘイガニに攻撃こうげきできないまま敗やぶれる。『ダイヤモンド&パール』では、四天王してんのうゴヨウがポケモンリーグで放送ほうそうされていた試合しあいで使用しよう。相性あいしょうの悪わるいハッサムに勝利しょうりした。

クヌギダマ

クヌギダマ No. 204

分類ぶんるい: みのむしポケモン	タイプ: むし	高たかさ: 0.6m	重おもさ: 7.2kg
特性とくせい: がんじょう	かくれ特性とくせい: ぼうじん	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: フォレトス

クヌギの実み、もしくは松まつぼっくりのような姿すがたをしたポケモン。口くちから出でる液体えきたいは接着せっちゃく剤ざいのような役割やくわりを持もち、空気くうきに触ふれるとすぐ乾かわく。この液体えきたいで木きの皮かわをくっつけて身みをまもる鎧よろいとする。暇ひまさえあれば、木きの皮かわを重かさねて遊あそぶ。際限さいげんなく木きの皮かわをつけていく為ため、年老としおいたクヌギダマは凄すさまじく大おおきくなる。人ひとや他たのポケモンに度々たびたび木この実みと間違まちがえられ、天敵てんてきのポケモンに突つかれても固かたくて頑丈がんじょうなので大丈夫だいじょうぶ。木きを揺ゆすられて地面じめんに落おちると大だい爆発ばくはつを起おこす。好物こうぶつはアブリー。

TVアニメ版ばんではタケシのポケモンとして登場とうじょう。ボールから勝手かってに出でたり嬉うれしい時ときなどに頻繁ひんぱんに「じばく」する。後のちにフォレトスに進化しんかする。声優せいゆうは石塚いしづか運はこぶ昇のぼり。ゴウの手持てもちとしても登場とうじょう、こちらは「じばく」せず木きにぶら下さがっていることが多おおい。こちらの声優せいゆうはうえだゆうじ。

第だい8シリーズでは51話わにて野生やせいの個体こたいが登場とうじょう、木きにぶら下さがっていたが、ロイとホゲータが木きに衝突しょうとつした衝撃しょうげきで落下らっかし、リコ達たちを巻まき込こんで爆発ばくはつしてしまった。声優せいゆうはフリード役やくの八代やしろ拓たく。

フォレトス

フォレトス No. 205

分類ぶんるい: みのむしポケモン	タイプ: むし/ はがね	高たかさ: 1.2m	重おもさ: 125.8kg
特性とくせい: がんじょう	かくれ特性とくせい: ぼうじん	進化しんか前まえ: クヌギダマ	進化しんか後ご: なし

クヌギダマの進化しんか形がた。鋼はがねでできた薄紫うすむらさき色しょくの硬かたい殻からに包つつまれており、中ちゅうからは目めしか見みえず、獲物えものを捕とる際さいも一瞬いっしゅんしか開ひらかないため、中身なかみはどうなっているのか分わかっていない。木きの枝えだにくっつき、危険きけんを感かんじると体からだの破片はへんを飛とばして身みを守まもる。身体しんたいから砲身ほうしんのようなものが生はえており、これは殻からの中なかに格納かくのうすることも可能かのう。格納かくのう後ごに殻からをずらすことで殻からの凹凸おうとつの形状けいじょうを噛かみ合あわせ、完全かんぜんに殻からを閉とじることもできる。同おなじくミノムシのポケモンミノムッチとは違ちがい、進化しんかしても成虫せいちゅうの姿すがたにならない。

ゲーム『金きむ・銀ぎん・クリスタル』と『ハートゴールド・ソウルシルバー』(初戦しょせんのみ)では、毒どくポケモン使づかいで四天王してんのうのキョウが使用しようし、後者こうしゃでは技わざ「どくびし」で交代こうたいして出でてくるポケモンに毒どくを浴あびせる。「スカーレット・バイオレット」ではジムリーダーのカエデが再戦さいせん時じに使用しようする。

TVアニメ版ばんではタケシのポケモンとして登場とうじょう。サイズは通常つうじょうより小柄こがら。「こうそくスピン」や「まきびし」などを駆使くしし、「だいばくはつ」でとどめを刺さすシーンが多おおい。

ノコッチ

ノコッチ No. 206

分類ぶんるい: つちへびポケモン	タイプ: ノーマル	高たかさ: 1.5m	重おもさ: 14.0kg
特性とくせい: てんのめぐみ/ にげあし	かくれ特性とくせい: びびり	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: ノココッチ

ツチノコのような姿すがたをしたポケモン。視線しせんを感かんじるとドリル状じょうの尾おで穴あなを掘ほって地中ちちゅうに逃にげる。背中せなかの小ちいさい羽はねで少すこしだけ浮うくことが出来できる。故ゆえに大昔おおむかしは空そらを飛とんでいたと主張しゅちょうする学者がくしゃもいる。イワークが掘ほり進すすんで出来できた空洞くうどうをディグダと共有きょうゆうすることで棲すみ処しょにしている。土どの匂においで居場所いばしょを判断はんだんするので絶対ぜったいに迷まよう事ことは無ない。滅多めったに人前ひとまえに現あらわれない大変たいへんレアなポケモンでもある。

初はつ登場とうじょうの『金きむ・銀ぎん』では非常ひじょうに珍めずらしく、特定とくていの洞窟どうくつでごく稀まれにしか出現しゅつげんしないが、大量たいりょう発生はっせいすることもある。HPがずば抜ぬけて高たかく、「のろい」や「はねやすめ」による持久じきゅう戦せんにも適てきしている。『スカーレット・バイオレット』では「ハイパードリル」を覚おぼえた状態じょうたいでレベルアップするとノココッチに進化しんかする。

TVアニメ版ばんでは第だい192（金銀きんぎん第だい75）話はなしに登場とうじょう。ゲームと同様どうようになかなか出現しゅつげんすることがなくレアなポケモンとして描えがかれていたが、キイチ（声こえ - 桑島くわしま法子のりこ）という少年しょうねんがキャタピーを使つかってゲットした。他ほかにも『デコロラアドベンチャー』では野生やせいの個体こたいが登場とうじょうし、サトシがゲットしようとして失敗しっぱいして逃にがしてしまい、サトシとアイリスが喧嘩けんかする原因げんいんを作つくってしまった。声優せいゆうは古島こじま清孝きよたか。

グライガー

グライガー No. 207

分類ぶんるい: とびさそりポケモン	タイプ: じめん/ ひこう	高たかさ: 1.1m	重おもさ: 64.8kg
特性とくせい: かいりきバサミ/ すながくれ	かくれ特性とくせい: めんえき	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: グライオン

サソリのような姿すがたをしたポケモン。色いろは紫むらさきに近ちかいピンク。背中せなかに羽はねを持もち、これを広ひろげて風ふうに乗のることで、音おとを立たてずに滑空かっくうできる。切きり立たった崖がけに巣す作づくりし、そこを棲すみ処しょにする。獲物えものを見みつけると静しずかに相手あいてに忍しのび寄より、両りょう腕うでの爪つめ（鋏やっとこ）と両足りょうあしの爪つめで相手あいての顔面がんめんにしがみ付つき、相手あいてが驚おどろいている隙すきに尻尾しっぽの先さきにある毒どく針はりを差さし込こんで仕留しとめるという。尻尾しっぽの先端せんたん部ぶは♂の方ほうが♀より大おおきい。ひとたび滑空かっくうを終おえると、飛とび跳はねながら巣すに戻もどる。『ダイヤモンド・パール』からは「するどいツメ」を持もたせて夜よる・深夜しんやにレベルアップするとグライオンに進化しんかする。

初はつ登場とうじょうである『金きむ・銀ぎん・クリスタル』では『金きむ・クリスタル』の「45番ばん道路どうろ」に野生やせいが出現しゅつげんするのみで、いずれのバージョンもゲーム中ちゅうのトレーナーは誰だれも使用しようしないため、非常ひじょうに珍めずらしいポケモンであった（一般いっぱんのトレーナーはおろか、ひこうポケモン使づかいのジムリーダーであるハヤトでさえ使用しようしなかったが、『ポケモンスタジアム金銀きんぎん』では使用しようしている）が、『スカーレット・バイオレット』の有料ゆうりょう追加ついかコンテンツ「ゼロの秘宝ひほう 前編ぜんぺん・碧あおの仮面かめん」ではブルーベリー学園がくえんの生徒せいとでありゼイユの弟おとうとでもあるスグリが4戦せん目めで使用しようしたことで、記録きろくを更新こうしんした。

TVアニメ版ばんでは第だい139（金銀きんぎん第だい22）話はなしに初はつ登場とうじょう。トイキングというおもちゃ屋やの店主てんしゅであるナガイ（声こえ - 屋良やら有作ゆうさく）が扮ふんしたヒーロー、グライガーマンのパートナーとして登場とうじょうした（ナガイの娘むすめであるユウカ（声こえ - 増田ますだゆき）もグライガールに扮ふんしていた）。また、『アドバンスジェネレーション』ではホウエンリーグでマサムネの手持てもちとして登場とうじょうし、カイリキーの「ばくれつパンチ」や「クロスチョップ」でダメージを受うけながらも「ハサミギロチン」で勝利しょうりし、ガラガラに翼つばさを「れいとうビーム」で凍こおらされ「ホネブーメラン」でダメージを受うけるも、「ホネこんぼう」を食くらいながらの「アイアンテール」で勝利しょうりする。サトシ戦せんではジュプトルを「ハサミギロチン」で破やぶるもオオスバメとは相打あいうちに終おわる。『ダイヤモンド&パール』ではサトシの手持てもちポケモンとなり、グライオンに進化しんかした。

ハガネール

ハガネール No. 208

分類ぶんるい: てつへびポケモン	タイプ: はがね/ じめん	高たかさ: 9.2m	重おもさ: 400.0kg
特性とくせい: いしあたま/ がんじょう	かくれ特性とくせい: ちからずく	進化しんか前まえ: イワーク	進化しんか後ご: なし

イワークの進化しんか形がた。長生ながいきしたイワークの体からだの成分せいぶんが突然変異とつぜんへんいを起おこし、全身ぜんしんが鋼鉄こうてつに変化へんかしたとされるが、土どとともに長年ながねんかけて摂取せっしゅ･蓄積ちくせきされた鉄てつ分ぶんによる必然ひつぜんの成長せいちょうだという見解けんかいもある。外見がいけんはイワークと同様どうように進化しんか前まえに球状きゅうじょうの鉱物こうぶつが繋つながってヘビの姿すがたを作つくっているが、一節いっせつごとに一対いっついの突起とっきが伸のびる。尻尾しっぽの先さきは槍やりのように鋭するどく尖とがっている。頭部とうぶは角かくが無なくなり、下しも顎あごが突つき出で気味ぎみの大だい顎あごを持もつようになる。口くちの中なかには白しろくて四角しかくい歯しが上じょうに2本ほんと下したに3本ほん並ならび、二に対ついの尖とがった奥歯おくばが下しも顎あごと一体化いったいかしている。なお、♀は奥歯おくばが一いち対たい少すくない。大だい顎あごで地中ちちゅうの岩いわなどを噛かみ砕くだきながら掘ほり進すすみ、活動かつどう範囲はんいは地下ちか1000メートルにも達たっする。視覚しかくは地底ちていの暗闇くらやみでも物ものが見みえるように発達はったつしている。地底ちていの高温こうおん・高こう圧あつ下かが天然てんねんの鍛造たんぞうとなって金属きんぞくの身体しんたいを鍛きたえ上あげているため、身体しんたいはすさまじい強靭きょうじんさを持もち、硬度こうどはダイヤモンドをもしのぐどころかどんな鉱物こうぶつよりも硬かたいと言いわれている。そのボディはレジスチルと同様どうよう傷きず一ひとつつかないらしい。

『金きむ・銀ぎん』発売はつばい以前いぜんに公開こうかいされたポケモンの一体いったいで、「はがねタイプ」の存在そんざいが明あかされるとともに公開こうかいされたポケモンでもある。『金きむ・銀ぎん』ではジムリーダーのミカン、『ファイアレッド・リーフグリーン』では四天王してんのうのシバ（再戦さいせん時じ）、『エメラルド』ではジムリーダーのツツジ（殿堂でんどう入いり後ご）、『ポケモンコロシアム』ではシャドー幹部かんぶのヴィーナス、『ダイヤモンド・パール』ではジムリーダーのトウガンと四天王してんのうのオーバ（『プラチナ』ではジムリーダーのトウガンが引ひき続つづき使用しようするが、四天王してんのうのオーバはハガネールに代かわりブースター・ブーバーン等ひとしを使つかう）が、それぞれ使用しようする。

2Dのグラフィックでは体からだが地面じめんについているが、対戦たいせんゲームなど3Dのグラフィックでは空中くうちゅうに浮ういているシーンがある（連つれ歩あるきの際さいに本来ほんらい苦手にがてな水みずの上うえを移動いどうできる）。

TVアニメ版ばんではタケシのポケモンとして登場とうじょうしたほか、進化しんか前まえのイワークなどと共ともにサトシ達いたるの前まえに立たちふさがる強敵きょうてきという立場たちばで度々たびたび登場とうじょうしている。ロケット団だんのバショウの手持てもちとしても登場とうじょうしており、ケンタに「頭あたまでっかちのバカネール」と言いわれ逆ぎゃくギレした。その後ご、ライコウの電撃でんげきに敗北はいぼくする。ジョウトリーグではハヅキのポケモンとして登場とうじょう、ヨルノズクをパワーで打うち負まかし、カビゴンも「しめつける」で動うごきを封ふうじるも「れいとうパンチ」で脱出だっしゅつされてからの「はかいこうせん」に敗北はいぼく。ホウエンリーグではマサムネの手持てもちとして登場とうじょう、ピカチュウを破やぶり、コータスも相性あいしょうの悪わるさを物ものともせず勝利しょうりするも、ジュプトルには「りゅうのいぶき」を「リーフブレード」ごと切きり裂さかれ敗やぶれる。

スマートフォン用ようアプリ「Pokémon GO」ではイワークに進化しんかアイテム「メタルコート」を使つかって進化しんかさせるとハガネールになる。

『オメガルビー・アルファサファイア』では「メガハガネール」へとメガシンカを遂とげる。

メガハガネール

メガシンカのエネルギーにより体内たいないの細胞さいぼうが結晶けっしょう化かし、どんな高温こうおんにも耐たえうる身体しんたいを手てに入いれた。体からだ表ひょうの一部いちぶが金属きんぞく片へんのように剥はがれることで結晶けっしょうが露出ろしゅつし、剥はがれた破片はへんは周囲しゅういに浮遊ふゆうする。下した顎あごはさらに突出とっしゅつし、鋭利えいりな突起とっきが目立めだつ。これを利用りようして顎あごで敵てきを薙なぎ払はらう。

メガシンカすることによって特性とくせいは「すなのちから」となり、能力のうりょく面めんでは「ぼうぎょ」が驚異きょうい的てきに高たかまる。

ブルー

ブルー No. 209

分類ぶんるい: ようせいポケモン	タイプ: フェアリー	高たかさ: 0.6m	重おもさ: 7.8kg
特性とくせい: いかく/ にげあし	かくれ特性とくせい: びびり	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: グランブル

ブルドッグに似にた顔かおの強面こわおもてのポケモン。ピッピやピクシーと近きん縁えんのポケモンとされる。また、この2匹ひきとは比較的ひかくてき色分いろわけが似にているからか、意外いがいにも分類ぶんるいも同おなじ「ようせい」である。姿すがたに似合にあわず臆病おくびょうだが、遊あそび好すきで人ひとになつくため女性じょせいの人気にんきが高たかいという。臆病おくびょうな性格せいかくがバレないように唸うなり声ごえで相手あいてを不安ふあんにさせる。一いち日にちの半分はんぶんは寝ねている。

『ポケットモンスター ブラック2・ホワイト2』まではノーマルタイプだったが、『ポケットモンスター X・Y』からは、分類ぶんるいの通とおりフェアリータイプに変更へんこうされた。

短編たんぺん映画えいが『ピカチュウのなつやすみ』で金きむ・銀ぎんに先駆さきがけて初はつ登場とうじょうした。声優せいゆうは龍田たつた直樹なおき。テレビシリーズでは貴婦人きふじんのポケモンとして登場とうじょうし、ニャースの尻尾しっぽに噛かみつこうとしていた。後のちに貴婦人きふじんと再会さいかいしグランブルに進化しんかした。劇場げきじょう版ばん『みんなの物語ものがたり』ではヒスイの若わかい頃ころのポケモンとして登場とうじょう。ヒスイを助たすけるためにこの世よを去さった。それがヒスイがポケモン嫌ぎらいの原因げんいんとなったが、現代げんだいでも幽体ゆうたいとしてヒスイを見守みまもっている。

実写じっしゃ映画えいが『名めい探偵たんていピカチュウ』ではヨシダ警部けいぶ（渡辺わたなべ謙けん）のポケモン。不機嫌ふきげんそうだが、中身なかみは可愛かわいらしい。

グランブル

グランブル No. 210

分類ぶんるい: ようせいポケモン	タイプ: フェアリー	高たかさ: 1.4m	重おもさ: 48.7kg
特性とくせい: いかく/ はやあし	かくれ特性とくせい: びびり	進化しんか前まえ: ブルー	進化しんか後ご: なし

ブルーの進化しんか形がた。さらにブルドッグのイメージが強化きょうかされ、体からだの斑点はんてんやフリルなどの可愛かわいいアクセサリーが消きえ、代かわりに巨大きょだいなキバの生はえた大だいアゴと首輪くびわがついた。だが臆病おくびょうで繊細せんさいな性格せいかくは変かわっておらず、脅おびやかさなければ無む暗あんに噛かみ付つくことはない。重おも過すぎるキバのため、いつも首くびをかしげている。

「かみつく」「かみくだく」「ほのおのキバ」「かみなりのキバ」「こおりのキバ」など自前じまえのキバを生いかした噛かみ付つき技わざを多おおく覚おぼえる。

『ポケットモンスター ブラック2・ホワイト2』まではノーマルタイプだったが、『ポケットモンスター X・Y』からは、フェアリータイプに変更へんこうされた。

TVアニメ版ばんではロケット団だんのヤマトが使用しよう。『サン&ムーン』ではジュンサーが使用しようしていた。

ハリーセン

ハリーセン No. 211

分類ぶんるい: ふうせんポケモン	タイプ: みず/ どく	高たかさ: 0.5m	重おもさ: 3.9kg
特性とくせい: すいすい/ どくのトゲ	かくれ特性とくせい: いかく	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: ハリーマン

ハリセンボンのような姿すがたのポケモンだが、色いろや特徴とくちょうから、“トゲの生はえたフグ”に近ちかい（実際じっさいのハリセンボンは、卵たまご以外いがいは無毒むどく）。身体中からたじゅうのトゲは、鱗うろこが変化へんかしたもの。怒おこると身体しんたいに水みずを入いれ込こんで膨ふくらませ、毒どくを持もつ無数むすうのトゲを敵てき目めがけて連射れんしゃする。その毒どくは気きを失うしなうほど強力きょうりょくらしい。ベテランの漁師りょうしは毒どく針はりを打うち出だした直後ちょくごの無防備むぼうびな状態じょうたいを狙ねらうとされる。みずタイプのポケモンだが身体しんたいが丸まるいため泳およぎは苦手にがてらしい。

リージョンフォーム

ヒスイ地方ちほうのハリーセンの姿すがた。タイプはあく・どく。体からだが黒くろくなり、体からだの所々ところどころに紫色むらさきいろの模様もようがある。原種げんしゅよりも凶暴きょうぼうな性格せいかくで、全身ぜんしんのトゲから毒どくをまき散ちらすため、漁師りょうしに嫌きらわれている。原種げんしゅと比くらべて毒どく針はりは太ふとく短みじかいが、猛毒もうどくはかなり強力きょうりょくで紫色むらさきいろに際立きわだつと湛たたえるらしい。餌えさから毒素どくそを取とり込こむ。この時代じだいからハリーセンは原種げんしゅが発見はっけんされていた模様もよう。絶滅ぜつめつ種しゅだと考かんがえられていたが、研究けんきゅうの結果けっか寒冷かんれい地ちに適応てきおうした姿すがたである事ことが判明はんめいしており、その環境かんきょうを再現さいげんする事ことに成功せいこうしたブルーベリー学園がくえんでは今いまでもその姿すがたを確認かくにんする事ことが出来できる。ハリーマンに進化しんかする。

アニメではトレーナーのポケモンや野生やせいのポケモンとしてたびたび登場とうじょうする。

ハッサム

ハッサム No. 212

分類ぶんるい: はさみポケモン	タイプ: むし/ はがね	高たかさ: 1.8m	重おもさ: 118.0kg
特性とくせい: むしのしらせ/ テクニシャン	かくれ特性とくせい: ライトメタル	進化しんか前まえ: ストライク	進化しんか後ご: なし

ストライクの進化しんか形がたの一ひとつ。進化しんか前まえのカマはハサミに変化へんかし、体からだ色しょくも緑みどりから赤あか（赤あか紫むらさき）に変化へんかする。持もち前まえの素早すばやさは失うしなわれたが、攻撃こうげき力りょくと耐久たいきゅう性せいが共ともに上あがった。また、その目玉めだま模様もようがあるハサミは体重たいじゅうの約やく1/3が集約しゅうやくされており、鋼鉄こうてつのように硬かたい。それらを振ふり上あげ、顔かおが複数ふくすうあるように見みせかけて威嚇いかくする。そのまま最大さいだいの素もと速はやさで振ふり下おろした場合ばあい、岩いわのかたまりをも粉々こなごなに粉砕ふんさいするほどの破壊はかい力りょくを有ゆうするので危険きけん。ハッサムにうっかり敵てきと認識にんしきされてしまうと、そのハサミで容赦ようしゃ無なく叩はたきのめされるという。細身ほそみにもかかわらずこれだけの攻撃こうげき能力のうりょくを持もちハサミを振ふり回まわせるのは、筋肉きんにくも鋼鉄こうてつで出来できている為ため。背中せなかの羽はねは残のこっているが身体しんたいが重おもく飛行ひこう能力のうりょくは失うしなわれ、代かわりに高速こうそくで羽はばたかせることで体温たいおん調節ちょうせつができるようになった。ただし、数すうミリ程度ていどなら飛とぶことは可能かのう。進化しんか前まえのストライクと同様どうように♀は腹はらが少すこし長ながい。

「はさみポケモン」であるにもかかわらず「はさむ」や「ハサミギロチン」を覚おぼえず、「バレットパンチ」や「かわらわり」といった打撃だげき技わざを多おおく覚おぼえるため、挟はさむより殴なぐる戦たたかいを得意とくいとする。

『プラチナ』では四天王してんのう・リョウが使用しようしてくるほか、『ハートゴールド・ソウルシルバー』ではストライクから進化しんかした形かたちで、ジムリーダーのツクシが再戦さいせんで先鋒せんぽうポケモン（かつ最高さいこうレベル）として繰くり出だす。

スマートフォン用ようアプリ『Pokémon GO』ではストライクに進化しんかアイテム「メタルコート」を使つかって進化しんかさせるとハッサムになる。

『X・Y』以降いこうは「メガハッサム」へとメガシンカを遂とげる一方いっぽう、TV版ばんアニメ『エックスワイ』特別とくべつ編へん「最強さいきょうメガシンカ」Act IVではアランが10人にんのメガシンカ使つかい達たちとのバトルをしている途中とちゅう、4人にん目めに登場とうじょうした。

メガハッサム

両りょう腕うでのハサミが大型おおがた化かし、それらの形状けいじょうが凶悪きょうあくな形かたちに変化へんかしたことに加くわえて、コンクリートにも突つき刺ささる鋭するどく強靱きょうじんなトゲが多数たすう付加ふかしたことで、はさむ力ちからが更さらに増ましている。またそのハサミは挟はさんでいる獲物えものをズタズタに裂さくという戦法せんぽうをするが、リーチが長ながく寧むしろ殴なぐる方ほうが得意とくい。一方いっぽう脚あしは三角形さんかっけいの装甲そうこうが付加ふかされシャープかつ強靱きょうじんとなり、額がく・肩かた・腿ももには黒くろい装甲そうこうが追加ついかされている。メガシンカの過剰かじょうなエネルギーによるオーバーフローで体からだが溶とけるリスクを抱かかえている上うえにハサミが重おも過すぎる為ため、長時間ちょうじかん戦たたかうことはできない。

「ハッサムナイト」を持もち物ものとして持もつことでメガシンカが可能かのうとなる。メガシンカすると特性とくせいが元もとのものに拘かかわらず単独たんどくで「テクニシャン」に変化へんかする。能力のうりょく面めんでは「HP」を除のぞく全ぜん能力のうりょくが上昇じょうしょう、特とくに「ぼうぎょ」が大おおきく上昇じょうしょうし元もとから高たかかった「こうげき」に近ちかい数値すうちを獲得かくとくしている。

TVアニメ版ばんではシゲルの手持てもちポケモンとして登場とうじょう。また、『アドバンスジェネレーション』のホウエンリーグ決勝けっしょうトーナメント1回戦かいせんで、サトシの対戦たいせん相手あいてのカエデが使用しよう。『ダイヤモンド&パール』第だい154話わでは「エアバトルマスター」を自称じしょうする空中くうちゅう戦せんの達人たつじんトレーナー・ミツゾーが使用しようし、サトシのグライオンがしばらくミツゾーの元もとで修行しゅぎょうするきっかけを作つくった。『サン&ムーン』ではグズマが使用しようし、アローラリーグ1回戦かいせんではイリマのガルーラ（メガシンカ）を倒たおしたが、準決勝じゅんけっしょうではサトシのニャヒートに敗北はいぼく。ゴウのストライクもガンピの協力きょうりょくでハッサムに進化しんかしている。

『幻影げんえいの覇者はしゃ ゾロアーク』ではグーンのポケモンとして登場とうじょうし、上映じょうえい同年どうねんの6月18日にちから7月がつ14日にちまでの間あいだ、トレーナー名めい「グーン」のハッサムがニンテンドーWi-Fiコネクションで配布はいふされた。

『大だい乱闘らんとうスマッシュブラザーズDX』『大だい乱闘らんとうスマッシュブラザーズ SPECIAL』ではモンスターボールから登場とうじょう。画面がめん内ないを移動いどうしつつ「メタルクロー」で敵てきファイターを切きり裂さく。『DX』のフィギュア説明せつめいでは「そのかっこよさから、とても人気にんきのあるポケモン」と認みとめられていた。

ツボツボ

ツボツボ No. 213

分類ぶんるい: はっこうポケモン	タイプ: むし/ いわ	高たかさ: 0.6m	重おもさ: 20.5kg
特性とくせい: がんじょう/ くいしんぼう	かくれ特性とくせい: あまのじゃく	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: なし

甲羅こうらにすっぽりと入はいった触手しょくしゅの塊かたまりのような姿すがたをしたポケモン。甲羅こうらにはホヤやフジツボを連想れんそうさせる小ちいさい穴あながたくさん開ひらいていて、細長ほそながい頭部とうぶ・手足てあしのようなものがとびだしている。甲羅こうらは赤あかく、本体ほんたいは黄色きいろい。動うごきは鈍にぶいが、甲羅こうらはすさまじい強度きょうどを持もつ。甲羅こうらの中なかに入いれた木この実みを発酵はっこうさせ、自みずからの体液たいえきと混まぜてジュースにすることがある。

全ぜんポケモンの中なかでもっとも防御ぼうぎょ力りょくの高たかいポケモンであり、特とく防ぼうも極きわめて高たかいため、味方みかたの補助ほじょや相手あいての牽制けんせいに特とく化かした戦術せんじゅつに向むく。

TVアニメ版ばんでは第だい171（金銀きんぎん54）話はなしに初はつ登場とうじょう。色いろ違ちがいの紫むらさきのツボツボが登場とうじょうした。『ダイヤモンド&パール』ではロケット団だんのコサブロウが使用しようしている。また、シンオウリーグではコウヘイのポケモンとしても登場とうじょう。高たかい防御ぼうぎょを生いかしてサトシのヨルノズク、ドンファンを退しりぞけ、フカマルも口くちの中なかに「ヘドロばくだん」を繰くり出だして苦くるしめるも、一いちか八ばちかの「りゅうせいぐん」に敗北はいぼく。使用しよう技わざは「からにこもる」、「パワートリック」、「ジャイロボール」、「ヘドロばくだん」。声優せいゆうは大谷おおや育江いくえ。

ポケモンセンタートーキョーに設置せっちされているジュースの自動じどう販売はんばい機きにはツボツボが描えがかれている。

2018年ねん1月がつにイラストレーターで漫画まんが家かの高橋たかはしきのによってポケモンだいすきクラブに寄稿きこうされた記事きじには、少すくなくとも3ボックス分ぶん（90匹ひき）のツボツボを用意よういした『ソウルシルバー』のソフトを寄稿きこう者しゃの高橋たかはしが所持しょじしていたことが明あかされている。プレイ当時とうじ、高橋たかはしは「最強さいきょうのツボツボ使づかい」を目指めざしていたという。

ヘラクロス

ヘラクロス No. 214

分類ぶんるい: 1ぽんヅノポケモン	タイプ: むし/ かくとう	高たかさ: 1.5m	重おもさ: 54.0kg
特性とくせい: こんじょう/ むしのしらせ	かくれ特性とくせい: じしんかじょう	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: なし

日本にっぽんのオスのカブトムシの成虫せいちゅうを二に足そく歩行ほこうにしたようなポケモンで、頭部とうぶには大おおきな角かくが存在そんざいする。

主おもに樹液じゅえきを餌えさにしている。おとなしい性格せいかくだが、食事しょくじの邪魔じゃまをされると、独ひとり占じめをするために角かくを使つかって威嚇いかくしたり、投なげ飛とばしたりする。その角かくで投なげ飛とばす際さい、手足てあしの爪つめを樹木じゅもくの幹みきや地面じめんに食くい込こませて踏ふん張ばることで、驚異きょうい的てきな怪力かいりきを発揮はっきする。自分じぶんの体重たいじゅうの100倍ばいの重量じゅうりょう物ぶつをも持もち上あげることが出来できる。

実際じっさいのカブトムシと異ことなり雌めすともに角かくを持もち、♀は角かくの先さきがハートのような形かたちをしている。背中せなかの鞘さや翅の内側うちがわに飛翔ひしょう用ようの翅を持もつ。

カイロスと縄張なわばり争あらそいをすることが多おおいが、アローラ地方ちほうでは逆ぎゃくに仲なかがよく、クワガノンを敵視てきししている。また、カイロスと対たいを成なすためか、鋭するどい爪つめを持もつが「シザークロス」を覚おぼえない。

『金きむ・銀ぎん』初はつ登場とうじょうのむしタイプ最強さいきょうクラスの技わざ「メガホーン」をレベルアップで覚おぼえることができる。

エレキッド・トゲピー・ホウオウ・ドンファンなどと並ならび、早期そうきに『金きむ・銀ぎん』からの登場とうじょうが予告よこくされたポケモン。

スマートフォン用ようアプリ「Pokémon GO」では地域ちいき限定げんていポケモンとして設定せっていされており、南みなみアメリカ各国かっこくのみで出現しゅつげんするようになっている。

『X・Y』以降いこうは「メガヘラクロス」へとメガシンカを遂とげる。

メガヘラクロス

頭部とうぶの他ほかに背中せなかからもう一本いっぽんさらに大おおきな角かくが伸のび、背中せなかの前翅ぜんしもオレンジ色しょくに変化へんかし、ヘラクレスオオカブトの成虫せいちゅうを模もした外見がいけんとなった。また両りょう前腕ぜんわん部ぶには太ふとい外そと殻からが、腹部ふくぶには熱ねつ排出はいしゅつ口こうがそれぞれ付加ふかされ、一時いちじ的てきに怪力かいりきを発揮はっきした際さいに体からだの熱ねつを逃にがす役割やくわりがある。体重たいじゅうは62.5kgに増加ぞうかしているが、戦闘せんとう機きはもちろん自身じしんの体重たいじゅうの500倍ばいもの重量じゅうりょう物ぶつを持もち上あげるほどのパワーを獲得かくとくした。しかし、元もとの姿すがたに戻もどると酷ひどい筋肉きんにく痛つうに悩なやまされてしまう。

持もち物ものに「ヘラクロスナイト」を持もたせることでメガシンカが可能かのうとなる。メガシンカすると特性とくせいが「スキルリンク」に変かわり、連続れんぞく技わざが必かならず最大さいだいの5回かいまで発動はつどうできるようになる。能力のうりょくは「すばやさ」が下さがるものの、「こうげき」「ぼうぎょ」「とくぼう」の3つが「こうげき」に偏かたよった形かたちで上昇じょうしょうする。全ぜんポケモン中ちゅうトップクラスに到達とうたつした「こうげき」に加くわえて、同おなじく『X・Y』以降いこうに新あらたに習得しゅうとくした「ミサイルばり」「つっぱり」「ロックブラスト」「タネマシンガン」といった連続れんぞく技わざが5回かい確定かくてい攻撃こうげき可能かのうとなり、高たかい突破とっぱ力りょくを実現じつげんしている。

ゲームでは多数たすうのトレーナーに使用しようされている。例れいとして、『ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーン』ではチャンピオンとなったライバルが強化きょうか戦せんでピジョットに代かわって先鋒せんぽうポケモンにしている。さらに『ダイヤモンド・パール・プラチナ』でもライバルや四天王してんのうのリョウ、『ハートゴールド・ソウルシルバー』でもジムリーダーのツクシが再戦さいせん時じに、『スカーレット・バイオレット』でもジムリーダーのカエデが再戦さいせん時じに使用しようする。

ニンテンドウカップ2000全国ぜんこく大会たいかい優勝ゆうしょう者しゃのメンバーの1体たいでもある。その大会たいかいの決勝けっしょう戦せんでは残のこり1体たいのヘラクロスが「こらえる」で相手あいての攻撃こうげきをHP1残のこして耐たえ、そこから「きあいのハチマキ」の効果こうかによって1回かい相手あいての攻撃こうげきを耐たえたのを挟はさんで、「きしかいせい」により相手あいてのポケモンを3体たい連続れんぞくで倒たおす奇跡きせきの逆転ぎゃくてん劇げきを見みせた。

TVアニメ版ばんではサトシのポケモンとして登場とうじょう。樹液じゅえきが好物こうぶつで特とくにフシギダネの蜜みつが気きに入いっており、吸すおうとして嫌いやがられ「つるのムチ」て叩たたかれるシーンが定番ていばん。声優せいゆうは小西こにし克幸かつゆき。また、『ダイヤモンド&パール』ではジュンのポケモンとして登場とうじょう。また、コロミのポケモンとしても登場とうじょう、ゴウのカイロス（メス）が彼かれに惚ほれ、ゴウがこれと別個べっこ体たいのカイロスと交換こうかんしてゴウのポケモンとなった。これ以外いがいにも別べつ個体こたいが何なん度どか登場とうじょう。

ニューラ

ニューラ No. 215

分類ぶんるい: かぎづめポケモン	タイプ: あく/ こおり	高たかさ: 0.9m	重おもさ: 28.0kg
特性とくせい: するどいめ/ せいしんりょく	かくれ特性とくせい: わるいてぐせ	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: 本文ほんぶん参照さんしょう

鋭するどいカギ爪つめを持もった黒くろ猫ねこのような姿すがたをしたポケモン。ずる賢かしこくて非常ひじょうに獰猛どうもう。腕うでに隠かくしたその爪つめを急きゅうに伸のばして、敵てきの急所きゅうしょを切きり裂さいてとどめを刺さす。敵てきが動うごかなくなるまでは誰だれにも攻撃こうげきを止とめられないという。木きに登のぼり、アーボと同様どうようにポッポやオニスズメの卵たまごを食たべる。基本きほん的てきに親おやは追おい払はらう。複数ふくすうで連携れんけいをとるが、誰だれが卵たまごを食たべるかで揉もめる。あまりの被害ひがいにブリーダーから憎にくまれ駆除くじょされる事ことも。♀の方ほうが赤あかい左ひだり耳みみが短みじかい。

没ぼつデザインはイタチのような外見がいけんだった。第だい4世代せだいでマニューラ、『LEGENDS アルセウス』でオオニューラに進化しんかする。どちらも「するどいツメ」を使用しようすることで進化しんかするが、進化しんかの条件じょうけんとなる時とき間あいだ帯たいが、普通ふつうのニューラからマニューラへの進化しんかは夜よる、ヒスイ地方ちほうのニューラからオオニューラへの進化しんかは朝あさ・昼ひる・夕方ゆうがた（日にち中ちゅう）に分わかれる。

リージョンフォーム

タイプ：どく・かくとう、かくれ特性とくせい：どくしゅ。

ヒスイの姿すがたのニューラの姿すがた。全体ぜんたい的てきに白しろくなり、顔かお部分ぶぶん・カギ爪つめ・耳みみの部分ぶぶんが毒々どくどくしい紫色むらさきいろになっている。両手りょうてのカギ爪つめは比較的ひかくてき湾曲わんきょくしており、断崖絶壁だんがいぜっぺきを登のぼる時ときに便利べんり。獲物えものの狩かり方かたはドクロッグなどのそれに似にており、爪つめで捕とらえると同時どうじに爪つめの先さきから毒液どくえきを注入ちゅうにゅうして仕留しとめる。通常つうじょう種しゅと異ことなりマニューラではなくオオニューラに進化しんかする。

『金きむ・銀ぎん』のライバル（あるトレーナーから奪うばい取とったもの）やキッサキシティジムリーダーのスズナ、ギンガ団だんボスのアカギが使用しようするポケモンでもある。

アニメ版ばんではジョウトリーグにてハヅキのポケモンとして登場とうじょう、サトシのピカチュウを「メタルクロー」で倒たおしたものの、ワニノコには手てを噛かまれ尻尾しっぽで叩たたきつけられ敗北はいぼく。キッサキジムリーダースズナの手持てもちとしても登場とうじょう。一いち番目ばんめに使用しようし、スピードでサトシのハヤシガメを翻弄ほんろうするが、隙すきを突つかれてハヤシガメに反撃はんげきされ敗北はいぼく。

ヒメグマ

ヒメグマ No. 216

分類ぶんるい: こぐまポケモン	タイプ: ノーマル	高たかさ: 0.6m	重おもさ: 8.8kg
特性とくせい: ものひろい/ はやあし	かくれ特性とくせい: みつあつめ	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: リングマ

小熊こぐまのような姿すがたをしたポケモン。額がくに三日月みかづきの模様もようを持もち、二に本ほん足あしで立たって歩あるく。まん丸まるな尻尾しっぽがチャームポイント。手てのひらには蜂蜜はちみつが染しみ込こんでいるためにいつも手てのひらをなめている。この蜂蜜はちみつは果物くだものの果汁かじゅうとスピアーが集あつめた花粉かふんをブレンドして作つくられた物ものや、ミツハニーの巣すから掠かすめ取とって来きた物もので、個体こたいによって味あじが異ことなる。食たべ物ものが減へる冬ふゆの前まえになると食糧しょくりょう探さがしを行おこない、自分じぶんたちの縄張なわばりに隠かくす習性しゅうせいを持もつ。

『スカーレット・バイオレット』ではジムリーダーのカエデが初戦しょせんでメスの個体こたいをエースポケモンとして使用しようし、テラスタルでむしタイプに変かえる。再戦さいせん時じにはリングマに進化しんかする。

TVアニメ版ばんでは第だい187（金銀きんぎん第だい70）話はなしに初はつ登場とうじょう。人ひとを騙だまして食たべ物ものを奪うばうなど非常ひじょうに腹黒はらぐろい性格せいかく。サトシのチコリータとのバトルで制裁せいさいされリングマに進化しんかするが、ロケット団だんを騙だますなど最後さいごまで改心かいしんはしていない。声優せいゆうは矢島やじま晶子あきこ。また、サイドストーリーではピチュー兄弟きょうだいの友達ともだちの1匹ひきとして登場とうじょうしている。このヒメグマは食欲しょくよく旺盛おうせいだが、友達ともだち思おもいの性格せいかく。

第だい8シリーズではカエデのパートナーとして登場とうじょうし、「クマちゃん」のニックネームで呼よばれている。「あまえる」「あまいかおり」で油断ゆだんさせ「きりさく」で攻撃こうげきする戦法せんぽうでリコのニャローテを圧倒あっとうするも「マジカルリーフ」で「あまいかおり」をさえぎられた直後ちょくご、くさタイプにテラスタルしたニャローテの「マジカルリーフ」でダメージを受うける。しかし、最後さいごはむしタイプにテラスタルしたことで形勢けいせいを逆転ぎゃくてんさせ威力いりょくの上あがった「れんぞくぎり」で勝利しょうりする。使用しよう技わざは「あまえる」「あまいかおり」「きりさく」「れんぞくぎり」。声優せいゆうはモリー役やくの真堂しんどう圭けい。

リングマ

リングマ No. 217

分類ぶんるい: とうみんポケモン	タイプ: ノーマル	高たかさ: 1.8m	重おもさ: 125.8kg
特性とくせい: こんじょう/ はやあし	かくれ特性とくせい: きんちょうかん	進化しんか前まえ: ヒメグマ	進化しんか後ご: ガチグマ

ヒメグマの進化しんか形がた。茶色ちゃいろの毛並けなみで大柄おおがらのクマのような姿すがたをしたポケモン。愛あいらしい姿すがただったヒメグマから一転いってん、凶暴きょうぼうでいかつい顔かおつきへと変化へんかした。また、胸部きょうぶにはリング状じょうの模様もようが入はいっている。大おおきな体格たいかくの持もち主ぬしで、木この実みを採とるために大木たいぼくをへし折おるほどの腕力わんりょくを持もつが、木き登のぼりが得意とくいで木きの上うえで食事しょくじや休眠きゅうみんを取とる。一方いっぽうで木きの上うえで木この実みを探さがす内うちにオコリザルと鉢はち合あわせて一いち悶着もんちゃくする事ことも有ある。餌えさを求もとめて森もりの中なかの縄張なわばりを歩あるき回まわり、気きに入いった実みの採とれる木きには爪つめで傷跡きずあとをつける習性しゅうせいがある。「とうみんポケモン」の分類ぶんるい通どおり冬ふゆは洞窟どうくつで冬眠とうみんする。どんな臭においも嗅かぎ分わける嗅覚きゅうかくを持もち、地面じめん深ふかくに埋うまっている食たべ物ものも残のこらずに探さがしだす。不敵ふてきな面構つらがまえだが大好だいすきな蜜みつを舐なめるときは嬉うれしくなり口元くちもとが緩ゆるみきってしまう。♀は肩かたの体毛たいもうが♂より長ながい。なお、ヒスイ地方ちほうに住すむ個体こたいはガチグマに進化しんかする。アカツキのガチグマとは無関係むかんけい。

『スカーレット・バイオレット』ではジムリーダーのカエデが再戦さいせん時じにヒメグマを進化しんかする形かたちでメスの個体こたいをエースポケモンとして使用しようし、テラスタルでむしタイプに変かえる。

TVアニメ版ばんでは第だい156（金銀きんぎん第だい39）話はなしに初はつ登場とうじょう。この群むれは繁殖はんしょく期きのため凶暴きょうぼうさが増ましていた。以降いこうもシリーズ全体ぜんたいで何なん度ども登場とうじょうし、野生やせいの場合ばあいはスピアーの群むれと同おなじように、サトシ達たちやロケット団だんを追おい掛かけ回まわすことが多おおく凶暴きょうぼうなポケモンと認識にんしきされているが、それは縄張なわばりに侵入しんにゅうされて怒おこっただけであり、人間にんげんに敵意てきいを抱いだかない穏おだやかな個体こたいが登場とうじょうすることもまれにある。『ダイヤモンド&パール』（以下いかDP）ではシンジの手持てもちとして登場とうじょう。シンジの第だい一いち印象いんしょうは「まあまあ」だったが、多おおくのバトルで活躍かつやくし続つづけた。

ゲーム『ポケットモンスター 金きん・銀ぎん』ではリングマ系けいは『銀ぎん』のみ、ドンファン系けいは『金かね』にしか野生やせいで現あらわれないが、海外かいがいのものでは出現しゅつげんする限定げんていソフトが双方そうほう差さし替かえられている。なお、リメイクの『ハートゴールド・ソウルシルバー』では日本にっぽん版ばん・海外かいがい版ばんともに（日本にっぽん・韓国かんこくの『金きむ・銀ぎん』に従したがって）修正しゅうせいされるようになった。

ポケモンセンターサッポロのリニューアルオープン記念きねんとして、木彫きぼりの熊くまに似にせた木彫きぼりの置物おきものが受注じゅちゅう予よ約やく生産せいさんにて商品しょうひん化かされた。本来ほんらいの木彫きぼりのヒグマが鮭さけをくわえているのに対たいし、こちらは「跳はねたコイキングが、四よつん這ばいのリングマのアゴにぶつかる瞬間しゅんかん」を象かたどっている。

LEGENDSアルセウスではガチグマに進化しんかする事ことが判明はんめいした。

マグマッグ

マグマッグ No. 218

分類ぶんるい: ようがんポケモン	タイプ: ほのお	高たかさ: 0.7m	重おもさ: 35.0kg
特性とくせい: ほのおのからだ/ マグマのよろい	かくれ特性とくせい: くだけるよろい	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: マグカルゴ

ナメクジのようなポケモンで、流動りゅうどうするマグマの身体しんたいを持もつ。体からだは動うごきを止とめると冷ひえて固かたまって徐々じょじょに小ちいさくなって動うごけなくなるため常つねに動うごき回まわり、多おおくの者ものは火山かざん地帯ちたいに生息せいそくし、マグマのそばで睡眠すいみんを取とっている。マグマに浸つかると元もとに戻もどる。太古たいこの昔むかしでは火山かざんが活発かっぱつだったため、今いまよりたくさんのマグマッグがいたらしい。また、身体しんたいがマグマであるため炎ほのおやマグマの上うえならどこでも移動いどうができ、滝たき状じょうになっているマグマも登のぼることができる。

TVアニメ版ばんではジョウトリーグでサトシの1回戦かいせんの相手あいてであるモエの手持てもちポケモンとして登場とうじょう。ワニノコやゴマゾウと戦たたかったが、ゴマゾウの「じしん」と「とっしん」の連続れんぞく攻撃こうげきで倒たおされた。試合しあい後ごにマグカルゴに進化しんかした。第だい8シリーズ（『リコとロイの旅たびシリーズ』）ではライジングボルテッカーズの飛行船ひこうせんである「ブレイブアサギ号ごう」にいるポケモンとして釜がまに入はいり加熱かねつを担当たんとうしている。声優せいゆうはエクスプローラーズのメンバーであるジル役やくの田邊たなべ幸みゆき輔。

WEBアニメPOKETOON「ぽかぽかマグマッグハウス」にてアンナ（声こえ - 三浦みうら千幸ちゆき）の祖父そふのポケモンとして登場とうじょう。暖房だんぼうや厨房ちゅうぼうで加熱かねつするのが仕事しごと。恥はずかしがり屋やで最初さいしょはアンナに関かかわろうとしなかったが、徐々じょじょに心しんを開ひらいていくようになる。声優せいゆうは古島こじま清孝きよたか。

マグカルゴ

マグカルゴ No. 219

分類ぶんるい: ようがんポケモン	タイプ: ほのお/ いわ	高たかさ: 0.8m	重おもさ: 55.0kg
特性とくせい: ほのおのからだ/ マグマのよろい	かくれ特性とくせい: くだけるよろい	進化しんか前まえ: マグマッグ	進化しんか後ご: なし

マグマッグの進化しんか形がた。カタツムリのような姿すがたであるが、殻からのように見みえる物体ぶったいは背中せなかのマグマが冷ひえ固かたまった岩いわであり、その岩いわからまれに炎ほのおが噴ふき出だす。体温たいおんは10000℃であり、太陽たいようの表面ひょうめん温度おんどより130-160%も熱あついものである。マグマッグと同様どうように、冷ひえて体からだが崩くずれて小ちいさくなっても、マグマの中なかに入はいれば元もとの大おおきさに戻もどる。殻からはマグマが冷ひえて固かたまって出来できた物もので、ここに炎ほのおエネルギーを蓄たくわえているが、あまり頑丈がんじょうではなく、少すこし触さわっただけで崩くずれてしまう。大量たいりょう発生はっせいした野生やせいの個体こたいが現あらわれるのは火山かざんが噴火ふんかする前触まえぶれという伝承でんしょうがある。火山かざんの火口かこう付近ふきんに生息せいそくする。

TVアニメ版ばんでは、『アドバンスジェネレーション』にてフエンタウンジムリーダーのアスナが使つかうポケモンとして登場とうじょう。

ウリムー

ウリムー No. 220

分類ぶんるい: いのぶたポケモン	タイプ: こおり/ じめん	高たかさ: 0.4m	重おもさ: 6.5kg
特性とくせい: どんかん/ ゆきがくれ	かくれ特性とくせい: あついしぼう	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: イノムー

ウリ坊ぼう（イノシシの幼年ようねん期き）に似にた姿すがたをしたポケモン。においに敏感びんかんで、いいにおいに反応はんのうしてその方向ほうこうに走はしり出だしてしまう習性しゅうせいを持もつ。枯かれ草くさの下したに生はえたキノコが好物こうぶつであり、それらの餌えさを探さがすために地面じめんに鼻はなをこすりつけ、匂においを嗅かぎながら穴あなを掘ほる。その過程かていでたまに温泉おんせんを掘ほり当あてることがある。

TVアニメ版ばんでは第だい189（金銀きんぎん72）話はなしにてミキオ（声こえ - 郷里ごうり大輔だいすけ）のポケモンとして初はつ登場とうじょう。『ダイヤモンド&パール』では第だい63話わにてヒカリの幼馴染おさななじみであるユモミの手持てもちとして登場とうじょうし、後のちにヒカリも第だい84話わにて食くいしん坊ぼうのウリムーをゲットした（そちらの声こえは犬山いぬやまイヌコが担当たんとう）。2019年版ねんばん『ポケットモンスター』では出番でばんは無ないが14話わでカラバリが色いろ違ちがい(水色みずいろ)をゲットしている。

イノムー

イノムー No. 221

分類ぶんるい: いのししポケモン	タイプ: こおり/ じめん	高たかさ: 1.1m	重おもさ: 55.8kg
特性とくせい: どんかん/ ゆきがくれ	かくれ特性とくせい: あついしぼう	進化しんか前まえ: ウリムー	進化しんか後ご: マンムー

ウリムーの進化しんか形がた。気温きおんの低ひくい洞窟どうくつを住処すみかとする。イノシシがモデルではあるが、その面影おもかげは体からだ色しょく・牙きば・鼻はなの形状けいじょうに見みられるのみであり、極きわめて短みじかい足あしと縦長たてながな胴体どうたい、それと同どう程度ていどの高たかさを持もつ頭部とうぶという極きわめて特徴とくちょう的てきな形状けいじょうを成なす。なお、牙きばは♂の方ほうが長ながい。耐寒たいかんのため全身ぜんしんに長ながい体毛たいもうが密生みっせいし、その結果けっか両目りょうめが体毛たいもうに隠かくれ前まえが見みえない。目めと同様どうように足あしも体毛たいもうに隠かくれているが、爪つめが発達はったつしており、この爪つめのおかげで氷上ひかみを転ころぶことなく歩あるける。

『金きむ・銀ぎん・クリスタル』ではジムリーダー・ヤナギが、『ファイアレッド・リーフグリーン』では四天王してんのう・カンナ（ネットワークマシン完成かんせい後ご）が使用しようしている。『ダイヤモンド・パール』からは「げんしのちから」を覚おぼえた状態じょうたいでレベルアップすると、マンムーに進化しんかするようになった。

TVアニメ版ばんではチョウジタウンジムリーダーのヤナギのポケモンとして登場とうじょう。重症じゅうしょうのヤナギを助たすけるために薬草やくそうを探さがしに行いき、崖がけから転落てんらくし氷ごおりづけになり、ヤナギが心しんを閉とざす原因げんいんとなるも、ヤナギと再会さいかいを果はたし誤解ごかいを解といた。サトシとのジム戦せんではヒノアラシを倒たおし、ピカチュウと互角ごかくに戦たたかうも、ヤナギがTKO負まけを宣言せんげん。これは互たがいの体力たいりょくの限界げんかいを感かんじてこれ以上いじょうのバトルは無理むりと判断はんだんしたからであった。『ダイヤモンド&パール』では第だい104話わでヒカリのウリムーがイノムーに進化しんかしているが、進化しんか後ごは指示しじを聞きかなくなる（ただし、マンムーに進化しんかした後のちは指示しじを聞きく）。声優せいゆうは進化しんか前まえと同様どうように犬山いぬやまイヌコ。

サニーゴ

サニーゴ No. 222

分類ぶんるい: さんごポケモン	タイプ: みず/ いわ	高たかさ: 0.6m	重おもさ: 5.0kg
特性とくせい: しぜんかいふく/ はりきり	かくれ特性とくせい: さいせいりょく	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: サニゴーン

サンゴのようなポケモン。角かくの成長せいちょうが悪わるくなるなどの理由りゆうから、汚染おせんされた海域かいいきでは生息せいそくできない。サニーゴが複数ふくすう集あつまって珊瑚礁さんごしょうを形成けいせいすることがありその珊瑚礁さんごしょうの上うえに住すむ人々ひとびともいるという。角かくは折おれてもまたすぐ生はえる。アローラ地方ちほうには天敵てんてきのヒドイデがいるせいか、頭あたまの枝えだが短みじかいサニーゴが多おおい。ガラル近郊きんこうは気候きこうのせいか原種げんしゅは生息せいそくしていないが、太古たいこのサニーゴもこの姿すがただった様子ようす。太陽たいようの光ひかりを浴あびて体からだを発光はっこうさせる。

アローラ地方ちほうでは、砂浜すなはまなどに折おれ落おちた角かくを拾ひろい集あつめ、それを加工かこうして装飾そうしょく品ひんを作つくる人ひとが多おおい。また、ヒドイデなどに襲おそわれた際さいは頭あたまの枝えだを自みずから折おることで囮おとりにして逃にげる。

TVアニメ版ばんではカスミのポケモンとして登場とうじょう。声優せいゆうはサトシのピカチュウ役やくの大谷おおや育江いくえ。

スマートフォン用ようアプリ「Pokémon GO」では地域ちいき限定げんていポケモンとして設定せっていされており、日本にっぽんでは奄美諸島あまみしょとう・沖縄おきなわ県けん・小笠原諸島おがさわらしょとうでのみ入手にゅうしゅが可能かのう。

温暖おんだんな海域かいいきに生息せいそくしており、特とくにホウエン・アローラ地方ちほうではお馴染なじみのポケモン。大昔おおむかしのガラル地方ちほうにも生息せいそくしていたが、環境かんきょうが急激きゅうげきに変化へんかしたことにより死滅しめつしてしまった。

リージョンフォーム

ガラルのすがた

タイプ：ゴースト、重おもさ0.5kg、特性とくせい：くだけるよろい/のろわれボディ（隠かくれ特性とくせい）。

ガラル地方ちほうでのサニーゴの姿すがた。体からだ色しょくが白しろくなっており、サンゴの枝えだの部分ぶぶんが透すけている。ガラルの急激きゅうげきな環境かんきょうの変化へんか（寒冷かんれい化か）に伴ともない死滅しめつした太古たいこのサニーゴの残留ざんりゅう思念しねん。霊れい体たいの枝えだを伸のばし、そこから生気せいきを吸すいとる。サニゴーンに進化しんかする。

テッポウオ

テッポウオ No. 223

分類ぶんるい: ふんしゃポケモン	タイプ: みず	高たかさ: 0.6m	重おもさ: 12.0kg
特性とくせい: はりきり/ スナイパー	かくれ特性とくせい: ムラっけ	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: オクタン

魚さかなポケモンの一種いっしゅ。モデルはテッポウウオ。角かくがフロントサイト、尾おびれがグリップ、背せびれがハンマー、尻しりびれがトリガー、体からだの模様もようがシリンダーに似にた位置いちや形状けいじょうをしており、どことなく回転かいてん式しき拳銃けんじゅうのようなスタイルをしている。飲のんだ水みずと発達はったつした腹筋ふっきんを使つかい、口くちから高圧こうあつ水流すいりゅうを噴ふく。その狙ねらいは正確せいかくで、100m先さきの標的ひょうてきにも必かならず命中めいちゅうする。この能力のうりょくを使つかい、空中くうちゅうの獲物えものや樹き上じょうのミノムッチを撃うち落おとして捕食ほしょくする。水みずを噴ふく時ときの反作用はんさようを使つかい、瞬時しゅんじに後退こうたいすることも可能かのう。背せびれが変化へんかした吸盤きゅうばんを持もち、マンタインにくっついて食たべ残のこしをもらって過すごす、コバンザメのような生活せいかつを送おくるものもいるという。マンタインが敵てきに襲おそわれた時ときは協力きょうりょくして反撃はんげきする。

『ダイヤモンド・パール』からは、このポケモンが手持てもちにいることが、タマンタがマンタインに進化しんかする条件じょうけんとなっている（進化しんかしてもテッポウオがいなくなることはない）。

TVアニメ版ばんでは第だい216（金銀きんぎん99）話はなしにてハチロウ（声こえ - 佐藤さとうゆうこ）の手持てもちポケモンとして登場とうじょう。

オクタン

オクタン No. 224

分類ぶんるい: ふんしゃポケモン	タイプ: みず	高たかさ: 0.9m	重おもさ: 28.5kg
特性とくせい: きゅうばん/ スナイパー	かくれ特性とくせい: ムラっけ	進化しんか前まえ: テッポウオ	進化しんか後ご: なし

テッポウオの進化しんか形がた。なぜか鉄砲てっぽう魚ぎょからタコのような姿すがたに変かわる。あまりの変化へんかぶりから長ながくテッポウオの進化しんか形がたであると信しんじられておらず、今いまからおよそ100年ねん前まえ（『LEGENDS アルセウス』の時代じだい）にようやく判明はんめいした。吸盤きゅうばんをもつ脚あしが体からだの前方ぜんぽうに2本ほん、後方こうほうに6本ほん存在そんざいする。♂の方ほうが吸盤きゅうばんが大おおきい。本来ほんらい墨すみの発射はっしゃ口こうである場所ばしょが口くちとなっている。頭あたまは非常ひじょうに固かたく、相手あいてを気絶きぜつさせるほどの石頭いしあたまである。肉食にくしょく性せいであり、この脚あしで獲物えものを捕とらえるが、返かえり討うちに遭あうと墨すみを吐はき煙幕えんまくを張はって逃亡とうぼうする。この墨すみは相手あいての嗅覚きゅうかくを鈍なまらせる成分せいぶんが含ふくまれている他ほか、独特どくとくのコクを持もつため料理りょうりにも使つかわれる。岩穴いわあななどの穴あなに潜もぐり込こむ性質せいしつを持もち、他たのオクタンの巣す穴あなを奪うばい、そこで眠ねむる。同おなじくタコがモチーフのオトスパスがいるが、こちらはみずタイプではない。

墨すみを発射はっしゃし相手あいての命中めいちゅう率りつを下さげる「オクタンほう」をレベルアップで覚おぼえる唯一ゆいいつのポケモンである。他ほかにも「サイケこうせん」「タネマシンガン」などの射撃しゃげき系けいの技わざを多おおく覚おぼえる。『ダイヤモンド・パール』ではナギサシティジムリーダー・デンジが使用しようし、でんきタイプの技わざ「チャージビーム」を使つかってくる。

名前なまえの由来ゆらいは「オクトパス（英語えいごでタコ）」＋「タンク（戦車せんしゃ）」。没ぼつデザインではヘルメットを被こうむった戦車せんしゃのような外見がいけんであり、よりタンクらしい外見がいけんだった。

TVアニメ版ばんでは第だい216話わにてハチロウのテッポウオが、カスミのサニーゴとのバトル後ごに進化しんかした。『アドバンスジェネレーション』ではハーリーのポケモンとして登場とうじょう。

『ポケモン☆サンデー』ではゴルゴ所長しょちょうがオクタンを愛用あいようしており、番組ばんぐみ内ないコーナー「ポケモンゲームアリーナ」で様々さまざまな活躍かつやくを見みせた。そのほか、ゴルゴ所長しょちょうの銅像どうぞうの口くちがオクタンの口くちに変更へんこうされたり、「ゴルゴ所長しょちょうのオクタン」がポケモンセンターなどで配布はいふされたりするなど、オクタンはゴルゴ所長しょちょうを象徴しょうちょうするポケモンの一いち匹ひきと位置付いちづけられていた。

デリバード

デリバード No. 225

分類ぶんるい: はこびやポケモン	タイプ: こおり/ ひこう	高たかさ: 0.9m	重おもさ: 16.0kg
特性とくせい: はりきり/ やるき	かくれ特性とくせい: ふみん	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: なし

赤あかと白しろで彩いろどられたサンタクロースとペンギンを連想れんそうさせる姿すがたの鳥とりポケモン。袋ふくろ状じょうの尾おで餌えさを包つつみ運はこぶ。切きり立たった崖がけに巣すを作つくり、雛ひなのために1日にち中ちゅう餌えさを運はこんでいる。登山とざん者しゃや遭難そうなん者しゃに餌えさを分わけ与あたえることもある。これによってエベレストに登頂とうちょうできた人ひともいるらしい。但ただし雑食ざっしょくである為ため、たまに変へんな物ものを渡わたされる事こともあり、虫むしポケモンを渡わたされた例れいまである程ほど。飛とべるが、片手かたてで尾おを持もっているため、もう片方かたがたの手てで踏ふん張ばって飛とんでいる。

第だい6世代せだいまでの唯一ゆいいつレベルアップで覚おぼえる技わざは「プレゼント」（第だい七なな世代せだいでは「ドリルくちばし」も習得しゅうとく）。この技わざは何なにかの箱はこ（アニメでは虹色にじいろに光ひかる球たま）を渡わたして相手あいてにダメージを与あたえるか相手あいてを回復かいふくさせるかランダムで決きまり、ダメージもランダム。

TVアニメ版ばんではオーキド博士はかせが名前なまえについて「運はこぶ（delivery）」に由来ゆらいすると言及げんきゅうしている。作中さくちゅうでは第だい232（金銀きんぎん115）話はなしにてロケット団だんのスカウト用ようのポケモンとして初はつ登場とうじょう。檻おりの中なかに入はいり、通とおりすがりのトレーナーの興味きょうみを引ひいたうえで団員だんいんがモンスターボールに戻もどし、ロケット団だんに勧誘かんゆうしていた。しかし疲労ひろうがたまっていたため、その後ごはおもにロケット団だんの情報じょうほう伝達でんたつ及および債権さいけん回収かいしゅうの業務ぎょうむをになう。性格せいかくはやや陽気ようきで戦闘せんとう力りょくも高たかい。コジロウからは｢デリー｣というニックネームで呼よばれている。声優せいゆうは小西こにし克幸かつゆき。『ピカチュウのふゆやすみ』ではサンタクロースの助手じょしゅとして登場とうじょう、慌あわてん坊ぼうでプレゼントを落おとしたところをピカチュウたちに助たすけられた。声優せいゆうは山口やまぐち勝平しょうへい。

『ポケモンスタジアム金銀きんぎん』にて、ミニゲーム「はこんでデリバード」に登場とうじょう。プレゼントの仕分しわけを行おこなう。

2005年ねん開催かいさいの『ポケパーク』では、「ポケモンだいすき郵便ゆうびん局きょく」の郵便ゆうびん局長きょくちょう役やくに抜擢ばってきされた。

スマートフォン用ようアプリ「Pokémon GO」では2017年ねん12月22日にちより実装じっそうされた。

マンタイン

マンタイン No. 226

分類ぶんるい: カイトポケモン	タイプ: みず/ ひこう	高たかさ: 2.1m	重おもさ: 220.0kg
特性とくせい: すいすい/ ちょすい	かくれ特性とくせい: みずのベール	進化しんか前まえ: タマンタ	進化しんか後ご: なし

マンタ（オニイトマキエイ）のような姿すがたをしたポケモン。マンタよりも鰭ひれが厚あつく、目めも中央ちゅうおうに寄よっている。餌えさの食たべ残のこしを狙ねらって体からだにテッポウオがはりつくことがあるが、マンタイン自身じしんはまったく気きにしていないという。泳およぐスピードが増ますと海面かいめんからジャンプすることがあり、目撃もくげき者しゃによっては鳥とりポケモンと見み間違まちがえることがある。

タマンタを手持てもちにテッポウオがいる状態じょうたいでレベルアップさせるとマンタインに進化しんかする（テッポウオがいなくなることはない）。

公式こうしきイラストではテッポウオが張はりついた姿すがたで描えがかれ、初はつ登場とうじょうとなる『金きむ・銀ぎん』のグラフィックではテッポウオが張はり付ついているが、捕獲ほかくしてもテッポウオは手てに入はいらず、戦闘せんとうでもテッポウオは攻撃こうげきに加くわわらない。『ダイヤモンド・パール』以降いこうはマンタインのグラフィックにテッポウオが描えがかれなくなった。『ウルトラサン・ウルトラムーン』ではライドポケモンとして登場とうじょうする。常つねに特定とくていのビーチに留とどまっており、背中せなかに乗のってサーフィンをすることができる。ただし、ラプラスやサメハダーのように呼よび出だすことはできない。

TVアニメ版ばんでは第だい215（金銀きんぎん98）話はなしに野生やせいポケモンとして初はつ登場とうじょう。第だい256（金銀きんぎん139）話はなしではリュウグウジムのジムリーダー・リュウジのポケモンとして登場とうじょうし、カスミのサニーゴとバトルした。また、タケシの母親ははおやであるミズホもこのポケモンを所持しょじしている。

エアームド

エアームド No. 227

分類ぶんるい: よろいどりポケモン	タイプ: はがね/ ひこう	高たかさ: 1.7m	重おもさ: 50.5kg
特性とくせい: がんじょう/ するどいめ	かくれ特性とくせい: くだけるよろい	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: なし

全身ぜんしんが固かたい鎧よろいで覆おおわれた鳥とり型かたポケモン。骨ほねの中身なかみは空洞くうどうなので体からだが軽かるく、時速じそく300kmの速はやさで空中くうちゅうを飛とぶ。左右さゆうの翼つばさは刀かたなの切きれ味あじを持もつ。羽はねは1年ねん毎ごとに生はえ替かわり、昔むかしは抜ぬけ落おちた羽根はねが刀かたな、包丁ほうちょう、ナイフなどの材料ざいりょうとされ、今いまでも羽根はねから加工かこうされた包丁ほうちょうを愛用あいようする調理人ちょうりにんが多おおい。時ときには紋章もんしょうの図案ずあんになる事こともある。断崖だんがいに棘とげだらけの蔓づるで巣すを作つくり、孵化ふかした雛ひなは棘とげで傷きず付つきながらも硬かたい羽はねを生はやす。下した顎あごに歯はがある。鎧よろいは錆さびやすいので、雨あめが降ふっている間あいだは洞窟どうくつなどで大人おとなしく過すごす。ガラル地方ちほうではアーマーガアと激はげしい空中くうちゅう戦せんを繰くり広ひろげる。

ゲーム本編ほんぺんでは『ルビー・サファイア』『オメガルビー・アルファサファイア』でヒワマキシティジムリーダーのナギとチャンピオンのダイゴ、『ブラック2・ホワイト2』でフキヨセシティジムリーダーのフウロ、『サン・ムーン』でホクラニ天文台てんもんだい所長しょちょうのマーレインと四天王してんのうのカヒリが使用しようする。「スカーレット・バイオレット」ではブルベリーグ四天王してんのうのネリネが使用しようする。

アプリゲーム『ポケモンマスターズEX』ではケイト（声こえ - 岡田おかだ恵めぐみ）がメスの個体こたいを使用しようする。

TVアニメ版ばんでは第だい153話わ（金銀きんぎん編へん第だい26話わ）にてミキ（声こえ - 榎本えのもと温子あつこ）という女性じょせいが使つかうポケモンとして登場とうじょうし、炎ほのおタイプをもつトレーナーを幾度いくども退しりぞけ、タケシのロコンもあっさり倒たおした。背中せなかの炎ほのおが出でるのが遅おそいサトシのヒノアラシも追おい詰つめるが、ロケット団だんのせいでバトルは中断ちゅうだん。再戦さいせんでは弱点じゃくてんを克服こくふくしたヒノアラシと互角ごかくに戦たたかい敗やぶれた。

また、『アドバンスジェネレーション』では通常つうじょうサイズよりも大おおきい個体こたいがジムリーダーのナギの手持てもちとして登場とうじょう（ジム戦せんでは使用しようせず）。

『ダイヤモンド&パール』ではジュンのポケモンとして登場とうじょうし、「まきびし」をした後のちにシンジのブーバーンにあっさり敗やぶれるが、シンジのポケモンに交代こうたいでダメージを与あたえることに成功せいこうした。攻撃こうげき技わざだけを覚おぼえているジュンのポケモンでは唯一ゆいいつ補助ほじょ技わざを覚おぼえている。

テレビアニメ第だい8シリーズ（『リコとロイの旅たびシリーズ』）ではエクスプローラーズのメンバーであジル（声こえ - 田邊たなべ幸みゆき輔）とコニア（声こえ - 志田しだ有彩ありさ）ポケモンとして第だい2話わから登場とうじょう。主おもにライド用ようとして活躍かつやくする。

デルビル

デルビル No. 228

分類ぶんるい: ダークポケモン	タイプ: あく/ ほのお	高たかさ: 0.6m	重おもさ: 10.8kg
特性とくせい: はやおき/ もらいび	かくれ特性とくせい: きんちょうかん	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: ヘルガー

頭部とうぶに髑髏しゃれこうべのような模様もようがある、タスマニアデビルのようなポケモン。コンビネーションに優すぐれ、いくつかの微妙びみょうに違ちがう鳴なき声ごえを使つかい分わけて、他たの仲間なかまとともに獲物えものを追おい詰つめる。

悪役あくやくであるロケット団だんに好このんで使つかわれるポケモン。『プラチナ』においても悪役あくやくのギンガ団だんがよく使用しようするポケモンの一体いったいである。

TVアニメ版ばんでは第だい151（金銀きんぎん34）話はなしに野生やせいポケモンとして初はつ登場とうじょう。多数たすうのデルビルが、ボス（声こえ - 小西こにし克幸かつゆき）の指揮しきの下した、怪我けがを負おって動うごけなくなった仲間なかまのためにサトシ達いたるやロケット団だんから食糧しょくりょうを奪うばったりした。ロケット団だんのヤマトも手持てもちとして使用しようしている。

ヘルガー

ヘルガー No. 229

分類ぶんるい: ダークポケモン	タイプ: あく/ ほのお	高たかさ: 1.4m	重おもさ: 35.0kg
特性とくせい: はやおき/ もらいび	かくれ特性とくせい: きんちょうかん	進化しんか前まえ: デルビル	進化しんか後ご: なし

デルビルの進化しんか形がた。後方こうほうへ湾曲わんきょくした長ながい角かくも1対つい生はえ、より細身ほそみになり悪魔あくま的てきなイメージが強つよくなっている。♀は角かくが小ちいさめ。ドーベルマンのような体からだつきをしている。体内たいないの毒素どくそを燃もやし、荒こうぶるときに口くちから炎ほのおを吐はき出だすので危険きけん。その炎ほのおは、火傷かしょうを負おった場合ばあい傷口きずぐちがいつまでも疼うずくほど。また、不気味ぶきみな遠吠とおぼえは地獄じごくから死神しにがみを呼よぶものだとして恐おそれられており、その遠吠とおぼえを聞きいたポケモンは逃にげ出だす。

『X・Y』以降いこうは「メガヘルガー」へとメガシンカを遂とげる。

メガヘルガー

角かくや骨ほねの装飾そうしょくが大型おおがた化かし、より細身ほそみのスタイルになった。爪つめが赤あかくなるほどの高熱こうねつを放はなつが、ヘルガー自身じしんがその高熱こうねつに苦くるしんでいるとも言いわれている。特性とくせいは「サンパワー」に変化へんか。

『金きむ・銀ぎん』では四天王してんのうの1人ひとり、カリンが切きり札ふだとして使用しようする。『ハートゴールド・ソウルシルバー』でも旧作きゅうさくに続つづきカリンが使用しようするほか、ロケット団だん幹部かんぶ・アポロと強化きょうか後ごのグレンジムリーダー・カツラの手持てもちに加くわえられている。そのほか『プラチナ』ではギンガ団だんボスのアカギと四天王してんのうのオーバ、『ブラック2・ホワイト2』ではチャレンジモードにおいて四天王してんのうギーマが、『X・Y』ではフレア団だんの科学かがく者しゃモミジが使用しようする。

『スカーレット・バイオレット』では冒頭ぼうとうで主人公しゅじんこうやコライドン/ミライドンを襲おそうデルビルの群むれのボスとして登場とうじょう。また、このヘルガーはレベル40であるため、バトルどころかゲットすらできない。なお、ストーリーをある程度ていどまで進すすめることでゲットが可能かのうになる。トレーナーではアカデミー校長こうちょうのクラベルがホゲータ・クワッスを選えらんだ場合ばあいに使用しようする他ほか、スター団だんのメロコが再戦さいせん時じに使用しようする。

TVアニメ版ばんでは第だい181（金銀きんぎん64）話はなしに登場とうじょうした。とある牧場ぼくじょうの老人ろうじんのポケモンとして多数たすうのメリープと一緒いっしょに飼かわれている。トゲピーと仲良なかよくなった。ハヅキのポケモンとしても登場とうじょうしており、ジョウトリーグでサトシと対戦たいせん。カビゴンの「はかいこうせん」を「カウンター」で返かえして破やぶったものの、相性あいしょうで有利ゆうりなベイリーフに「つるのムチ」で口くちを塞ふさがれそのまま渾身こんしんの「のしかかり」を食くらい敗やぶれる。声優せいゆうは坂口さかぐち候こう一いち。また、『アドバンスジェネレーション』の第だい2話わでもマグマ団だんのポケモンとして登場とうじょうしている。これ以外いがいにも悪役あくやくポケモンとして登場とうじょうすることが多おおい。

劇場げきじょうアニメ『みんなの物語ものがたり』ではポケモンハンターの手持てもちポケモンとして登場とうじょう。声こえは小松こまつ昌平しょうへい。

キングドラ

キングドラ No. 230

分類ぶんるい: ドラゴンポケモン	タイプ: みず/ ドラゴン	高たかさ: 1.8m	重おもさ: 152.0kg
特性とくせい: すいすい/ スナイパー	かくれ特性とくせい: しめりけ	進化しんか前まえ: シードラ	進化しんか後ご: なし

シードラの進化しんか形がた。タツノオトシゴのような姿すがたをしている点てんは進化しんか前まえと同おなじだが、シードラに存在そんざいした全身ぜんしんのトゲは紐ひも状じょうのヒレに再度さいど変化へんかし、それに伴ともなって特性とくせいもタッツー時代じだいのものに戻もどっている。ドラゴンタイプのポケモンらしく、あくびでうずしおを発生はっせいさせてしまう強大きょうだいな能力のうりょくを秘ひめる。普段ふだんは力ちからを蓄たくわえるために他たの生物せいぶつが棲すまない深海しんかいの海底かいてい洞窟どうくつで眠ねむっている。台風たいふうが接近せっきんすると目めを覚さまし、獲物えものを探さがしにうろつく。カイリューに出でくわすと激はげしい争あらそいを繰くり広ひろげる。

『金きむ・銀ぎん・クリスタル』・『ハートゴールド・ソウルシルバー』ではフスベシティのジムリーダー・イブキが、『ファイアレッド・リーフグリーン』では四天王してんのうのワタルが（ネットワークマシン完成かんせい後ご）、『エメラルド』ではルネシティのジムリーダー・アダン（切きり札ふだ）と四天王してんのうのゲンジが使用しようする。

TVアニメ版ばんでは第だい217（金銀きんぎん100）話はなしのうずまきカップでサトシの1回戦かいせんの相手あいてである、ツリオのポケモンとして登場とうじょう。ワニノコに翻弄ほんろうされ何なにもできないまま敗やぶれた。またゲーム同様どうよう、フスベシティジムのジムリーダー・イブキも使用しよう。ピカチュウやヨルノズクが全まったく歯はが立たたない強者きょうしゃであるが、ロケット団だんが「りゅうのキバ」を盗ぬすみだしバトルは中断ちゅうだん。後日ごじつ行おこなわれた再戦さいせんではカビゴンの持久じきゅう戦せんで疲労ひろうした隙すきに「れいとうパンチ」で敗やぶれた。

「あまごい」と特性とくせい「すいすい」のコンボが強力きょうりょくであり、公式こうしきにも紹介しょうかいされている。

スマートフォン用ようアプリ「Pokémon GO」ではシードラに進化しんかアイテム「りゅうのうろこ」を使つかって進化しんかさせるとキングドラになる。

ゴマゾウ

ゴマゾウ No. 231

分類ぶんるい: ながはなポケモン	タイプ: じめん	高たかさ: 0.5m	重おもさ: 33.5kg
特性とくせい: ものひろい	かくれ特性とくせい: すながくれ	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: ドンファン

ドンファンの進化しんか前まえであり、水色みずいろの体からだ色しょくを持もつ子供こどものゾウのような姿すがたをしている。とても小ちいさい体からだだが、大人おとなを軽々かるがると背中せなかに乗のせて歩あるいてしまう程ほどパワーが強つよい。愛情あいじょう表現ひょうげんで鼻はなをぶつけてくる事ことがあり、下手へたをすると大人おとなでも吹ふき飛とんでしまうほどで、特とくに振ふり回まわす鼻はなにぶつかると腕うでの骨ほねを折おってしまう。暑あつい日ひは大おおきな耳みみで団扇うちわのように自分じぶんを扇あおぐ。川かわのほとりに生息せいそくし、よく水遊みずあそびをする。泥どろ遊あそびをした後のちは仲間なかまと集あつまって水みずを掛かけ合あって泥どろを落おとし、水辺みずべで体からだを乾かわかす。

TVアニメ版ばんではサトシのポケモンとして登場とうじょう。サトシがジョウト地方ちほうで手てに入いれたタマゴから還かえった。AG編へんにて一いち度ど離脱りだつしたが、バトルフロンティア編へんで「またサトシと旅たびをしたい」という願望がんぼうから再ふたたび手持てもちに加くわわり、ドンファンに進化しんかする。

ドンファン

ドンファン No. 232

分類ぶんるい: よろいポケモン	タイプ: じめん	高たかさ: 1.1m	重おもさ: 120.0kg
特性とくせい: がんじょう	かくれ特性とくせい: すながくれ	進化しんか前まえ: ゴマゾウ	進化しんか後ご: なし

ゴマゾウの進化しんか形がたで、ゾウとアルマジロを組くみ合あわせたようなポケモン。実際じっさいのゾウとは異ことなり、陸生りくせいポケモンの中なかで最大さいだいではない。後のちに同おなじくゾウがモデルのダイオウドウが登場とうじょうしており、こちらは実在じつざいのゾウと同おなじ大おおきさ。背部はいぶから鼻はなにかけておよび耳みみの皮膚ひふが岩いわのように硬質こうしつ化かして装甲そうこう状じょうになっており、タイヤのように体からだを丸まるめて回転かいてんしながら突進とっしんする。その突進とっしんは民家みんかも粉砕ふんさいするパワーだが、なかなか自力じりきで止とまれないという欠点けってんもある。突進とっしんせずともダンプカーを軽々かるがる引ひっ張ぱるほどの怪力かいりきを持もち、トレーナーの捕獲ほかくしたドンファンが土砂崩どしゃくずれをどかす仕事しごとを手伝てつだうこともある。一対いっついの牙きばが長ながく伸のび、時間じかんをかけて牙きばが長ながく大おおきくなったドンファンほど、群むれの中なかでランクが高たかくなる。♀の牙きばの長ながさは、♂に比くらべて短みじかい。

図鑑ずかんの説明せつめい通どおり「まるくなる」→「ころがる」が得意とくいである。また、氷こおりタイプの先制せんせい技わざ「こおりのつぶて」を唯一ゆいいつタイプ不一致ふいっちでタマゴ技わざで習得しゅうとく可能かのう。

パルデア地方ちほうでは古代こだいから転移てんいされてきた「イダイナキバ」や、未来みらいから転移てんいされてきた「テツノワダチ」といった似にた姿すがたのポケモンが登場とうじょうしている。

トレーナーでは「スカーレット・バイオレット」で四天王してんのうのチリがメスの個体こたいを使用しようする。

『金きむ・銀ぎん』から登場とうじょうしたポケモンの中なかではホウオウ、ヤドキング、デンリュウと共ともに最もっとも初期しょきに紹介しょうかいされたポケモンの一種いっしゅである。その関係かんけいから、『金きむ・銀ぎん』発売はつばい前まえに公開こうかいされた『ミュウツーの逆襲ぎゃくしゅう』にもゲスト出演しゅつえんしている。

TVアニメ版ばん初はつ登場とうじょうは第だい121（金銀きんぎん4）話はなしで、ヒイラギという女性じょせいのポケモンとして登場とうじょうした。また、サトシのゴマゾウがドンファンに進化しんかしている。「ころがる」や「とっしん」のパワーが大幅おおはばに上あがり、「はかいこうせん」といった強力きょうりょくな技わざを覚おぼえるようになり、多おおくのバトルで活躍かつやくした。声優せいゆうは三宅みやけ健太けんた。ホウエンリーグではテツヤのポケモンとして登場とうじょう、「すなあらし」で視界しかいを奪うばい「ころがる」でオオスバメにダメージを与あたえるも、オオスバメがドンファンの耳みみを両足りょうあしで押おさえ込こんだことで「ころがる」を受うけ止とめられ、そのまま地面じめんに叩たたきつけられ敗北はいぼくする。

ポリゴン2

ポリゴン2 No. 233

分類ぶんるい: バーチャルポケモン	タイプ: ノーマル	高たかさ: 0.6m	重おもさ: 32.5kg
特性とくせい: トレース/ ダウンロード	かくれ特性とくせい: アナライズ	進化しんか前まえ: ポリゴン	進化しんか後ご: ポリゴンZ

ポリゴンの進化しんか形がた。宇宙うちゅう空間くうかんでの活動かつどうおよび惑星わくせい開発かいはつのためポリゴンをバージョンアップした。ポリゴンが与あたえられた命令めいれいを実行じっこうするだけだったのに対たいし、知能ちのう・学習がくしゅう能力のうりょく・感情かんじょう理解りかい能力のうりょくを組くみ込こむことに成功せいこうしており、自みずから動作どうさや感情かんじょうを学まなんで成長せいちょうし、時折ときおりプログラムにない仕草しぐささえ見みせるという。その影響えいきょうかポリゴン2同士どうしでしか分わからない謎なぞの言語げんごを扱あつかうようになっている。進化しんか前まえのポリゴンが角かくばった姿すがただったのに対たいし、なめらかで曲線きょくせん的てきな姿すがたをしており、体長たいちょう・体重たいじゅうともポリゴンより小ちいさくなっている。呼吸こきゅうをしていないため、宇宙うちゅうのような真空しんくう状態じょうたいでも活動かつどうできる。しかしまだ飛行ひこう能力のうりょくは備そなえていないらしく、無む重力じゅうりょくではうまく身動みうごきを取とる事ことが出来できないらしい。その為ため本格ほんかく的てきな宇宙うちゅう活動かつどうは夢物語ゆめものがたりになってしまっている。

ポリゴンにアイテム「アップグレード」を持もたせて通信つうしん交換こうかんすることで進化しんかする。スマートフォン用ようアプリ「Pokémon GO」でも、ポリゴンをポリゴン2に進化しんかさせるためにはアイテム「アップグレード」が必要ひつようである。

『ダイヤモンド・パール』からは新あらたに進化しんか形がたのポリゴンZが登場とうじょうした。「あやしいパッチ」を持もたせて通信つうしん交換こうかんすることで進化しんかする。

『大だい乱闘らんとうスマッシュブラザーズDX』ではモンスターボールから登場とうじょうした瞬間しゅんかんに前方ぜんぽうへ「たいあたり」を繰くり出だす。攻撃こうげき時間じかんは短みじかく間合まあいも狭せまいが、強力きょうりょく。

アニメ版ばんでは進化しんか前まえのポリゴンおよび進化しんか後ごのポリゴンZ共々ともども「ポリゴンショック」が原因げんいんで未み登場とうじょうだが、番外ばんがい編へん『ポケットモンスタークリスタル ライコウ雷かみなりの伝説でんせつ』や『劇場げきじょう版ばんポケットモンスター ベストウイッシュ キュレムVS聖せい剣士けんしケルディオ』で一瞬いっしゅんだけ登場とうじょうしている。

オドシシ

オドシシ No. 234

分類ぶんるい: おおツノポケモン	タイプ: ノーマル	高たかさ: 1.4m	重おもさ: 71.2kg
特性とくせい: いかく/ おみとおし	かくれ特性とくせい: そうしょく	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: アヤシシ

トナカイのような姿すがたをしたポケモン。角かくは楕円だえん形がたに捻ねじ曲まがり、真正面ましょうめんから見みると吊つり上あがった目めのような形状けいじょうとなっている。角かくの付つけ根ねに黒くろい玉たまがあり、この玉たまを磨すり潰つぶした粉末ふんまつは安眠あんみんを助たすける効果こうかがある。基本きほん色しょくは茶色ちゃいろ。腹はら・尾おは白しろい。体からだのところどころに白しろい斑むら模様もようがある。曲まがった角かくによって空気くうきの流ながれを微妙びみょうに変かえ、幻覚げんかくを見みせることもできる。角かくを凝視ぎょうししていると感覚かんかくが狂くるわされ、立たち上あがれなくなるという。また、この角かくはその形かたちの美うつくしさから美術びじゅつ品ひんとして高額こうがくで取引とりひきされるため、過去かこには乱獲らんかくされて絶滅ぜつめつ寸前すんぜんまで追おい込こまれたこともあった。

かつては外敵がいてきの多おおい過酷かこくな環境かんきょうで暮くらしていた事ことで現在げんざいよりもサイコパワーが強つよかった事ことから進化しんかする事ことが出来でき、実際じっさいに『LEGENDS アルセウス』ではアヤシシに進化しんかする。

TVアニメ版ばんでは第だい126（金銀きんぎん9）話はなしに登場とうじょう。群むれからはぐれてしまい一いち匹ひきだけになった子供こどものオドシシが、おびえて大量たいりょうのオドシシの幻まぼろしを作つくり出だした。『ダイヤモンド&パール』の第だい6話わでも群むれがサトシに幻覚げんかくを見みせている。一いち匹ひきがシンジにゲットされるが、すぐに逃にがされた。また、クリスマスのエピソードではサンタクロースのソリを引ひっ張ぱるトナカイの役割やくわりとして登場とうじょうすることが多おおい。

ドーブル

ドーブル No. 235

分類ぶんるい: えかきポケモン	タイプ: ノーマル	高たかさ: 1.2m	重おもさ: 58.0kg
特性とくせい: マイペース/ テクニシャン	かくれ特性とくせい: ムラっけ	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: なし

ベレー帽ぼうを被こうむったような形状けいじょうの頭部とうぶをした、二に足そく歩行ほこうの白しろい犬いぬのような姿すがたをしたポケモン。長ながい筆ふで状じょうの尾おから有色ゆうしょくで粘性ねんせいのある液体えきたいを分泌ぶんぴつし、これで木きや壁かべに模様もようを描えがき自みずからの縄張なわばりをアピールする習性しゅうせいを持もつ。この液体えきたいの色いろは赤あか、青あお、緑みどり、橙だいだいなど様々さまざまなものがあるが、ドーブルごとに異ことなっており、感情かんじょうによって色合いろあいが変化へんかする。描えがく模様もようは5000種類しゅるい以上いじょう発見はっけんされており、模様もようによってはマニアに高値たかねで取引とりひきされている。背中せなかに足跡あしあとのマークを持もつが、これは成人せいじんのしるしとして仲間なかまにつけてもらう物ものである。縄張なわばりを示しめすマークを描えがき散ちらすのでドーブルの多おおい街まちは落書らくがきだらけとなっている。

わざマシンを使用しようできず、レベルアップで覚おぼえられる技わざは相手あいてが最後さいごに使用しようした技わざをコピーし、自分じぶんの技わざとする「スケッチ」のみだが、この「スケッチ」を利用りようすることでほぼ全すべての技わざを覚おぼえられる。

上記じょうきのようにドーブルは「スケッチ」でほぼ全すべての技わざを覚おぼえられるが、『ポケモンスタジアム金銀きんぎん』では「バトンタッチ」など一部いちぶの技わざを覚おぼえたドーブルを使用しようするとデータ改造かいぞうと認識にんしきされるというバグがあった。

2007年ねんの全国ぜんこく大会たいかい中学生ちゅうがくせい以上いじょうの部ぶで優勝ゆうしょうした大阪おおさか代表だいひょうのプレイヤーがレベル1のドーブルを使用しようしていた。

スマートフォン用ようアプリ「Pokémon GO」では2019年ねん2月がつ26日にちから実装じっそうされた。「GOスナップショット」機能きのうで手持てもちのポケモンのAR写真しゃしんを撮影さつえいしていると写真しゃしんに紛まぎれ込こむ「フォトボム」によって1日にち1回かいだけ出現しゅつげんする。

バルキー

バルキー No. 236

分類ぶんるい: けんかポケモン	タイプ: かくとう	高たかさ: 0.7m	重おもさ: 21.0kg
特性とくせい: こんじょう/ ふくつのこころ	かくれ特性とくせい: やるき	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: 本文ほんぶん参照さんしょう

「けんかポケモン」の分類ぶんるいの通とおり、喧嘩けんか好すきな性格せいかくをしている。頭あたまに3本ほんの突起とっきを持もち、手首てくびと腹部ふくぶには包帯ほうたいのようなものを巻まきつけている。格闘かくとうセンスを磨みがくためにどんなに強つよい相手あいてにも果敢かかんに立たち向むかっていき、何なん度ど負まけてもあきらめない。毎日まいにちトレーニングせずにいるとストレスが溜たまるため、バルキーを育そだてるトレーナーはスケジュール管理かんりに工夫くふうが必要ひつようとされている。様々さまざまな相手あいてと戦たたかううちに自分じぶんに合あった格闘かくとうスタイルを模索もさくするひた向むきな一いち面めんもある。

レベル20に到達とうたつした時とき「こうげき」と「ぼうぎょ」の値ねを比較ひかくして、「こうげき」が高たかければサワムラー、「ぼうぎょ」が高たかければエビワラー、均等きんとうならばカポエラーにそれぞれ進化しんかする。『金きむ・銀ぎん・クリスタル』ではスリバチ山やまの奥おくにいる空手からて王おうのノブヒコとの勝負しょうぶに勝かつともらうことができる。ただし、ボックスに送おくることは出来できないので、手持てもちを一いち匹ひき空あけておく必要ひつようがある。

TVアニメ版ばんでは第だい234（金銀きんぎん117）話はなしにて登場とうじょう。トレーナーに捨すてられ、人間にんげん不信ふしんになって心しんを閉とざしていたが、タンバシティジムリーダー・シジマの一番いちばん弟子でしである空手からて王おうノブヒコとファイティングの末すえに心しんを開ひらき、連つれていたマンキーとオコリザルと共ともに彼かれの手持てもちに加くわわった。声優せいゆうは石田いしだ彰あきら。

カポエラー

カポエラー No. 237

分類ぶんるい: さかだちポケモン	タイプ: かくとう	高たかさ: 1.4m	重おもさ: 48.0kg
特性とくせい: いかく/ テクニシャン	かくれ特性とくせい: ふくつのこころ	進化しんか前まえ: バルキー	進化しんか後ご: なし

笠かさを被こうむったような頭あたまをしたポケモン。エビワラーやサワムラーと同様どうよう♂しか存在そんざいしない。頭あたまの先端せんたんには角かくが1本ほんあり、これを軸じくに逆立さかだちし、回転かいてんすることが出来できる。角かくは体毛たいもうと爪つめと同おなじ成分せいぶんで出来できているため生涯しょうがい伸のび続つづけるという。実戦じっせんでは回転かいてんしながらのキック攻撃こうげきが得意とくい。この攻撃こうげきは華麗かれいな踊おどりのように見みえるものの、遠心えんしん力りょくのパワーで、破壊はかい力りょくを10倍ばいまでサージさせるほど強烈きょうれつにするため、その華麗かれいな姿すがたに見惚みほれていると、キック攻撃こうげきをお見舞みまいされるという。回転かいてんした方ほうが早はやく移動いどうでき、時ときにはそのまま地面じめんに潜もぐってしまう事ことも。

♂のバルキーがレベル20に達たっした時とき、「こうげき」と「ぼうぎょ」の値ねが等ひとしいとカポエラーに進化しんかする。『金きむ・銀ぎん』および『ハートゴールド・ソウルシルバー』では四天王してんのう・シバが先発せんぱつとして使用しようする。

TVアニメ版ばんではロケット団だんのコサブロウが使つかっている。声優せいゆうは坂口さかぐち候こう一いちが担当たんとう。

ムチュール

ムチュール No. 238

分類ぶんるい: くちづけポケモン	タイプ: こおり/ エスパー	高たかさ: 0.4m	重おもさ: 6.0kg
特性とくせい: どんかん/ よちむ	かくれ特性とくせい: うるおいボディ	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: ルージュラ

ルージュラの進化しんか前ぜん。♀しか存在そんざいしない。女児じょじのような姿すがたをしており、極きわめて敏感びんかんな唇くちびるを持もち、はじめて見みた物ものはとりあえず口付くちづけをしてその感触かんしょくを確たしかめる。歩あるく時ときは首くびを前後ぜんごに動うごかす。また綺麗きれい好すきであり、転倒てんとうするとそそくさと湖みずうみへ急いそぎ湖面こめんで顔かおの汚よごれを確認かくにんするが、体からだの汚よごれはあまり気きにしない。

TVアニメ版ばんでは第だい204（金銀きんぎん87）話はなしで初はつ登場とうじょう。サイドストーリーでの出演しゅつえんが多おおく、ブビィやヒメグマ、ウパーらと共ともにピチュー兄弟きょうだいの友達ともだちとして活躍かつやくしている。

その可愛かわいらしい容姿ようしからポケモンシリーズとしては珍めずらしく、ポケモンセンターではティーンズの女児じょじやその母親ははおや向むけのキャラクターブランド「ムチュール・クチュール」を出だし、雑貨ざっかなどを展開てんかいしている。

エレキッド

エレキッド No. 239

分類ぶんるい: でんきポケモン	タイプ: でんき	高たかさ: 0.6m	重おもさ: 23.5kg
特性とくせい: せいでんき	かくれ特性とくせい: やるき	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: エレブー

エレブーの進化しんか前まえ。頭部とうぶに2極きょくコンセントのプラグのような形状けいじょうの角かくを持もつ。体からだ色しょくは黄色おうしょくく、胴どう周まわりには黒くろい二に本ほんのライン、腹部ふくぶには雷かみなりのような模様もようを持もつ。太ふとい腕うでを回まわして充電じゅうでんするが、すぐ疲つかれるのであまり貯たまらない。落雷らくらい時じになると外そとで元気げんきよくはしゃぐ。落おち込こんだときは雷鳴らいめいの音おとを聴きかせると喜よろこぶため、雷鳴らいめいを録音ろくおんした音源おんげんを持もっておくと重宝ちょうほうする。卵たまごは黄色おうしょくの地ちに墨すみで縞しま模様もようを殴なぐり書がきしたような模様もよう。

『金きむ・銀ぎん』バージョンから登場とうじょうしたキャラクターの中なかでは、ドンファン・トゲピー・ホウオウ・ルギアなどと並ならび、比較的ひかくてき初期しょきに登場とうじょうが予告よこくされたポケモンで、『金きむ・銀ぎん』発売はつばい前まえに公開こうかいされた短編たんぺん映画えいが『ピカチュウたんけんたい』にも登場とうじょうした（声優せいゆうは野沢のざわ雅子まさこが担当たんとう）。

TVアニメ版ばんでは第だい262（金銀きんぎん145）話はなしに登場とうじょう。サトシのヨーギラスと仲良なかよしになる。

『アドバンスジェネレーション』第だい154話わでは、自身じしんが棲すむ山やまに落おちた雷かみなりの影響えいきょうで大だい暴あばれするエレキッドが登場とうじょうした。

『ダイヤモンド&パール』ではシンジの手持てもちポケモンとして登場とうじょう。シンジに似にて性格せいかくが悪わるかったが、進化しんかする度たびに性格せいかくが徐々じょじょに丸まるくなる。声優せいゆうは三宅みやけ健太けんた。

テレビアニメ第だい8シリーズ（『リコとロイの旅たびシリーズ』）ではライジングボルテッカーズのメンバーでメカニック担当たんとうでもあるオリオ（声こえ - 佐倉さくら綾あや音おん）のパートナーの一体いったいとして登場とうじょう。こちらの声優せいゆうはエクスプローラーズのメンバーでありリーダーでもあるアメジオ役やくの堀江ほりえ瞬まどか（第だい29話わ（『テラパゴスのかがやき』第だい4話わ）のエンディングクレジットで判明はんめい）。

ブビィ

ブビィ No. 240

分類ぶんるい: ひだねポケモン	タイプ: ほのお	高たかさ: 0.7m	重おもさ: 21.4kg
特性とくせい: ほのおのからだ	かくれ特性とくせい: やるき	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: ブーバー

ブーバーの進化しんか前まえ。体型たいけいはほぼ人ひと型がたに近ちかく、真まっ赤かな体からだをしている。口くちはくちばしのように突つき出だしている。瘤こぶのように盛もり上あがった頭あたまにはマグマの塊かたまりが詰つまっているらしい。体内たいないにはマグマのような生うまれつき約やく600℃の体温たいおんを持もち、また同おなじ熱あつさの炎ほのおを吐はける。呼吸こきゅうやくしゃみ、咳せきをする拍子ひょうしに口くちや鼻はなから炎ほのおが噴ふき出だす。口くちから噴ふき出だす炎ほのおはブビィの体調たいちょうを測はかるのにも役立やくだち、健康けんこうな状態じょうたいでは黄色きいろい炎ほのお、疲労ひろうしている場合ばあいは黒くろい煙けむりの混まじった炎ほのおとなる。卵たまごは赤あかい炎ほのおのような模様もよう。

TVアニメ版ばんでは第だい263（金銀きんぎん146）話はなしに登場とうじょうした少年しょうねん、センイチ(声こえ - 佐藤さとうゆうこ)の手持てもちポケモンとして登場とうじょう。話はなしの終盤しゅうばんにブーバーに進化しんかした。

第だい8シリーズでは第だい29話わにてモンスターボール職人しょくにんのカーナ（声こえ - 藤田ふじた咲さき）のパートナーとして登場とうじょう。炎ほのおでお茶ちゃを沸わかしたり、釜がまの過熱かねつを上あげる役目やくめをしている。

ミルタンク

ミルタンク No. 241

分類ぶんるい: ちちうしポケモン	タイプ: ノーマル	高たかさ: 1.2m	重おもさ: 75.5kg
特性とくせい: あついしぼう/ きもったま	かくれ特性とくせい: そうしょく	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: なし

乳牛にゅうぎゅうのような姿すがたをしたポケモン。家畜かちくとしても利用りようされ、ミルタンクから採とれる牛乳ぎゅうにゅうは栄養えいよう満点まんてんで、老若男女ろうにゃくなんにょ問とわずおいしく飲のめる。しかし脂肪しぼう分ぶんも豊富ほうふなため、過剰かじょうに飲のみ過すぎるとミルタンクのような体型たいけいになってしまうと言いわれている。牧草ぼくそうの質しちや季き節ぶしによって味あじが変かわる。実じつに1日にち20リットルものミルクを出だせるのだが、毎日まいにち搾しぼらないと体調たいちょうが悪わるくなってしまう。背中せなかには俗ぞくに牛うし柄がらと呼よばれるホルスタインの体毛たいもうに似にた模様もようがある。♀しか存在そんざいせず、このことからオーキド博士はかせは「同様どうように♂しか存在そんざいしないケンタロスとミルタンクは同種どうしゅではないか」と推測すいそくしている。

『金きむ・銀ぎん・クリスタル』ではコガネジムのジムリーダー・アカネが切きり札ふだとして使用しようしてくる。他ほかにも農場のうじょうにいる弱よわったミルタンクに木この実みを与あたえ、元気げんきにするイベントもある。

ポケモンスタジアムシリーズでは接触せっしょく攻撃こうげきを繰くり出だす時ときに必かならず寝ねそべって使用しようする。

TVアニメ版ばんではゲーム同様どうよう、コガネシティジムのアカネが使用しようする。最初さいしょのジムバトルでは、サトシのヒノアラシ、ワニノコ、ピカチュウに連続れんぞくして勝利しょうりした。再戦さいせんでもヒノアラシにはパワーを、ワニノコにはスピードを落おとされながらも倒たおしているが、ピカチュウに敗やぶれた。目付めつきの悪わるい個体こたいも登場とうじょうしており、尻尾しっぽを掴つかまれることを嫌きらう（知しらずに尻尾しっぽを掴つかんだサトシを蹴飛けとばした）。

ハピナス

ハピナス No. 242

分類ぶんるい: しあわせポケモン	タイプ: ノーマル	高たかさ: 1.5m	重おもさ: 46.8kg
特性とくせい: しぜんかいふく/ てんのめぐみ	かくれ特性とくせい: いやしのこころ	進化しんか前まえ: ラッキー	進化しんか後ご: なし

ラッキーの進化しんか形がた。ミルタンクに続つづき♀しか存在そんざいしない。ラッキー同様どうよう丸まるく桃色ももいろの体からだを持もち、腹部ふくぶの袋ふくろに卵たまごを入いれている。この卵たまごの中なかには幸福こうふくをもたらす栄養素えいようそが含ふくまれていると言いわれ、口くちにした者ものは誰だれにでも優やさしくできる心しんを得える。病気びょうきのポケモンを看病かんびょうしたり、悲かなしんでいる者ものに卵たまごを分わけたりと、慈愛じあいに溢あふれた性格せいかくを持もつ。

ラッキーが十分じゅうぶんに懐なついた状態じょうたいでレベルアップすることで進化しんかし、全ぜんポケモンの中なかでHPの数値すうちが最もっとも高たかい。

『Pokémon UNITE』では操作そうさポケモンとして登場とうじょう。高たかい耐久たいきゅう力りょくと回復かいふく技わざで味方みかたをサポートする。ユナイトわざは「ハピハピアシスト」。

TVアニメ版ばんではラッキーと同おなじく、ポケモンセンターで、ジョーイのサポートをしているハピナスもいる。かつてムサシの親友しんゆうだったラッキーが進化しんかしたものも登場とうじょうした。Amazonprimevideo限定げんていである新しん無印むじるし編へんの「神かみとよばれしアルセウス」ではタケシのラッキーも進化しんかした姿すがたとして登場とうじょう。ポケモンドクターになったタケシのアシスタントをしている。また、ピンプク時代じだいの怪力かいりきも相変あいかわらずでギンガ団だんのポケモンを圧倒あっとうするほどの実力じつりょく。

ライコウ

ライコウ No. 243

分類ぶんるい: いかずちポケモン	タイプ: でんき	高たかさ: 1.9m	重おもさ: 178.0kg
特性とくせい: プレッシャー	かくれ特性とくせい: なし	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: なし

虎とらのような姿すがたをしたジョウト地方ちほうの伝説でんせつのポケモンの1匹ひき。背中せなかの雨雲あまぐものような鬣たてがみで、いかなる状況じょうきょうにおいても自由じゆうに雷かみなりを呼よび起おこすことができる。雷かみなりが落おちた時ときの衝撃しょうげきに匹敵ひってきするほどの唸うなり声ごえを上あげて、大地だいちを疾走しっそうする。

エンジュシティでは、かつてカネの塔とう（現げん・焼やけた塔とう）が落雷らくらいで焼やけ落おちた際さいに死亡しぼうしたとされ、それを哀あわれんだホウオウによってエンテイ、スイクンと共ともに蘇生そせいした（あるいは別べつのポケモンが死亡しぼうし、ホウオウによってこの3匹ひきに転生てんせいした）という伝説でんせつが残のこされている。塔とうに落おちた雷かみなりの力ちからが宿やどっていると言いわれており、この落雷らくらいが原因げんいんで塔とうで火災かさいが発生はっせいしてしまった。

『金きむ・銀ぎん』では、「やけたとう」で遭遇そうぐうしたあとにジョウト地方ちほう各地かくちの草くさむらを動うごき回まわる。『クリスタル』や『ハートゴールド・ソウルシルバー』でも同様どうようだが、エンテイ・スイクンともども専用せんようのグラフィックアイコンが設定せっていされており、一目いちもくでライコウと分わかるように描えがかれたり、エンカウント時じのBGMが変かわるなど若干じゃっかんの変更へんこう点てんがある。『ファイアレッド・リーフグリーン』では、最初さいしょにもらったポケモンがゼニガメの場合ばあいのみ、ネットワークマシン完成かんせい後ごにカントー地方ちほうの道路どうろと水道すいどうを動うごき回まわる。『オメガルビー・アルファサファイア』では、手持てもちにホウオウもしくはルギアを入いれた状態じょうたいでのみ行いけるみかいのもりに毎時まいじ00分ふん～19分ふんに出現しゅつげんする。『ウルトラサン』では「にちりんのさいだん」からウルトラワープライドで行いける「ウルトラスペースゼロ 平地ひらちの世界せかい」に出現しゅつげん。『ソード・シールド』では有料ゆうりょう追加ついかコンテンツ(エキスパンション・パス)「冠かんむりの雪原せつげん」のマックスダイ巣す穴あなを調査ちょうさする『ダイマックスアドベンチャー』に出現しゅつげん。『ブリリアントダイヤモンド』では殿堂でんどう入いり後ごに行いけるハマナスパークに出現しゅつげん（ジョウトのせきばんが必要ひつよう）。『スカーレット・バイオレット』ではおやつおやじからおやつを貰もらうと西にし1番ばんエリアの大空おおぞらのヌシ・オトシドリの居いた山やまの池いけの付近ふきんの石いしの前まえに出現しゅつげん。

第だい8世代せだいからは「ねっとう」を習得しゅうとくしたことによりこれまで苦手にがてとしていたじめんタイプにも強つよく出だせるようになった。

TVアニメ版ばんでは2001年ねん末すえの特別とくべつ番組ばんぐみ『ポケットモンスタークリスタル ライコウ雷かみなりの伝説でんせつ』のメインキャラクターとして登場とうじょう。声優せいゆうは小西こにし克幸かつゆき。AGではジムリーダー・テッセンが作つくったメカ・ライコウとしても登場とうじょうし、ピカチュウがこのメカを壊こわしたことで帯電たいでん症状しょうじょうを起おこした原因げんいんとなった。

2010年ねん公開こうかいの劇場げきじょう版ばん『幻影げんえいの覇者はしゃ ゾロアーク』にも登場とうじょう（声優せいゆう：小西こにし克幸かつゆき）。同どう作さく前売まえうり券けんの特典とくてんとして色いろ違ちがいのライコウがエンテイ・スイクンと共ともに配布はいふされた。このライコウや他たの2匹ひきを『ブラック・ホワイト』に転送てんそうすると、「迷まよいの森もり」にて野生やせいのゾロアークと戦闘せんとうできるイベントが発生はっせいする。

スマートフォン用ようアプリ「Pokémon GO」では2017年ねん10月がつ1日にちから10月がつ31日にちまでの期間きかん限定げんていでレイドボスとして登場とうじょうし、レイドバトルに勝利しょうりしてゲットチャレンジに成功せいこうした場合ばあいのみ入手にゅうしゅが可能かのうとなっていた。

『大だい乱闘らんとうスマッシュブラザーズDX』ではモンスターボールから登場とうじょう。「スパーク」によって周囲しゅういの地上ちじょうにいる敵てきファイターを攻撃こうげきする。

エンテイ

エンテイ No. 244

分類ぶんるい: かざんポケモン	タイプ: ほのお	高たかさ: 2.1m	重おもさ: 198.0kg
特性とくせい: プレッシャー	かくれ特性とくせい: なし	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: なし

獅子ししのような姿すがたをしたジョウト地方ちほうの伝説でんせつのポケモンの1匹ひき。全身ぜんしんは茶色ちゃいろの毛けに覆おおわれており、背中せなかには噴煙ふんえんを思おもわせるたてがみを持もつ。また、体からだの各部かくぶに金属きんぞく的てきな器官きかんを持もち、特とくに口元くちもとのそれは形状けいじょうと相あいまって口くちひげのようにも見みえる。火山かざんの噴火ふんかから誕生たんじょうしたと伝つたえられ、その体からだにはマグマのような情熱じょうねつを宿やどしている。力ちからを抑おさえきれず、全すべてを焼やき尽つくすと言いわれる炎ほのおを噴ふき上あげ、大地だいちを駆かけ巡めぐる。新あたらしい火山かざんが出来できると、新あらたなエンテイも生うまれると言いわれている。

エンジュシティでは、かつてカネの塔とう（現げん・焼やけた塔とう）が落雷らくらいで焼やけ落おちた際さいに死亡しぼうしたとされ、それを哀あわれんだホウオウによってライコウ、スイクンと共ともに蘇生そせいした（あるいは別べつのポケモンが死亡しぼうし、ホウオウによってこの3匹ひきに転生てんせいした）という伝説でんせつが残のこされている。塔とうを焼やいた炎ほのおの力ちからが宿やどっていると言いわれており、塔とうの火災かさいは手てに追おえないまま激はげしさを増まし長期ちょうき化かしてしまった。

『金きむ・銀ぎん・クリスタル』、『ハートゴールド・ソウルシルバー』ではエンジュシティのやけたとうからスイクン、ライコウと共ともに逃亡とうぼうし、各地かくちの草くさむらを走はしり回まわる。『クリスタル』以降いこうの作品さくひんでは、これらのイベントで遭遇そうぐうするときに限かぎり専用せんようのアイコンが表示ひょうじされ、フィールド上じょうでもエンテイであると分わかるように描えがかれ、エンカウント時じの演出えんしゅつやBGMが専用せんようのものになっている。『ファイアレッド・リーフグリーン』では最初さいしょにフシギダネを選択せんたくしていた場合ばあい、ネットワークマシン完成かんせい後ごにカントー地方ちほうの道路どうろを走はしり回まわる。『オメガルビー・アルファサファイア』では、手持てもちにホウオウもしくはルギアを入いれた状態じょうたいでのみ行いけるみかいのもりに毎時まいじ20分ふん～39分ふんに出現しゅつげんする。『ウルトラムーン』では「がちりんのさいだん」からウルトラワープライドで行いける「ウルトラスペースゼロ 平地ひらちの世界せかい」に出現しゅつげん。『ウルトラサン・ウルトラムーン』ではかつてホウオウの専用せんよう技わざだった「せいなるほのお」を習得しゅうとく可能かのう。『ソード・シールド』では有料ゆうりょう追加ついかコンテンツ(エキスパンション・パス)「冠かんむりの雪原せつげん」のマックスダイ巣す穴あなを調査ちょうさする『ダイマックスアドベンチャー』に出現しゅつげん。『ブリリアントダイヤモンド』では殿堂でんどう入いり後ごに行いけるハマナスパークに出現しゅつげん（ジョウトのせきばんが必要ひつよう）。『スカーレット・バイオレット』ではおやつおやじからおやつを貰もらうと東ひがし3番ばんエリアの東ひがし端はしの岬みさきに出現しゅつげん。

『ポケモンレンジャー』では石像せきぞうに封印ふういんされているが、ゴーゴー団だんの策さくに嵌はめられた主人公しゅじんこうによって封印ふういんを解とかれる。その力ちからはライコウやスイクンを上回うわまわり、フィオレ地方ちほう全土ぜんどを焼やき尽つくすほどの炎ほのおを操あやつる。その力ちからをゴーゴー団だんのボス・ラゴウの野望やぼうに利用りようされ、ストーリー中ちゅう一いち度どだけ戦たたかうライコウ・スイクンと異ことなり、ストーリー中ちゅう二に度ど戦たたかう事ことになる。

TVアニメ版ばんでは第だい260（金銀きんぎん143）話はなしに登場とうじょう。ロケット団だんとの戦闘せんとう中ちゅうのサトシ達いたるの前まえに姿すがたを現あらわし、「かえんほうしゃ」の一いち撃げきでロケット団だんを吹ふっ飛とばした。ナオヤのムウマの「くろいまなざし」で行動こうどう不能ふのうになるが、ムウマの攻撃こうげきを全すべて無効むこうにし「ほえる」で強制きょうせい的てきにボールに戻もどし、どこかに去さった。

テレビアニメ版ばんでは第だい8シリーズ（『リコとロイの旅たびシリーズ』）では第だい25話わにてリコの祖母そぼであるダイアナ（声こえ - 吉沢よしざわ希のぞみ梨なし）の台詞せりふかルシアスのパートナーであり黒くろいレックウザとオリーヴァとガラルファイヤーに続つづく「六ろく英雄えいゆう」の一体いったいとしてラプラスとバサギリと共ともに判明はんめいした。

劇場げきじょう版ばんでは2000年ねん公開こうかいの『結晶けっしょう塔とうの帝王ていおう ENTEI』で登場とうじょうしたが、このエンテイは本物ほんものではなくアンノーンの力ちからとミーの心しんによって生うみ出だされた幻まぼろしの存在そんざいである。声優せいゆうは特別とくべつゲストの竹中たけなか直人なおと。

2010年ねん公開こうかいの劇場げきじょう版ばん『幻影げんえいの覇者はしゃ ゾロアーク』にも登場とうじょう（声優せいゆう：三宅みやけ健太けんた）。同どう作さく前売まえうり券けんの特典とくてんとして色いろ違ちがいのエンテイがライコウ・スイクンと共ともに配布はいふされた。このエンテイや他たの2匹ひきを『ブラック・ホワイト』に転送てんそうすると、「迷まよいの森もり」にて野生やせいのゾロアークと戦闘せんとうできるイベントが発生はっせいする。さらに『キミにきめた!』にも登場とうじょうした。

スマートフォン用ようアプリ「Pokémon GO」では2017年ねん11月1日にちから11月30日にちまでの期間きかん限定げんていでレイドボスとして登場とうじょうし、レイドバトルに勝利しょうりしてゲットチャレンジに成功せいこうした場合ばあいのみ入手にゅうしゅが可能かのうとなっている。

『大だい乱闘らんとうスマッシュブラザーズシリーズ』では、第だい2作さく『大だい乱闘らんとうスマッシュブラザーズDX』以降いこうモンスターボールから登場とうじょうする。自身じしんの真上まうえに向むけて「ほのおのうず」を放はなち、周囲しゅういや上空じょうくうの敵てきを巻まき込こむ。

スイクン

スイクン No. 245

分類ぶんるい: オーロラポケモン	タイプ: みず	高たかさ: 2.0m	重おもさ: 187.0kg
特性とくせい: プレッシャー	かくれ特性とくせい: なし	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: なし

大型おおがたのネコ科かの動物どうぶつのような姿すがたをしたジョウト地方ちほうの伝説でんせつのポケモン一いち匹ひき。デザイナーの斎藤さいとうむねおいわく、モデルとなった動物どうぶつは豹ひょうである。背中せなかにはオーロラを思おもわせるたてがみが伸のびる。額がくには水晶すいしょうのような部位ぶいが存在そんざいし、体からだも水晶すいしょうのような透明とうめい感かんのある水色みずいろをしている。「北風きたかぜの化身けしん」と言いわれ、どんなに汚よごれた水みずでも一瞬いっしゅんで清きよめ、綺麗きれいにすることができる。

エンジュシティでは、かつてカネの塔とう（現げん・焼やけた塔とう）が落雷らくらいで焼やけ落おちた際さいに死亡しぼうしたとされ、それを哀あわれんだホウオウによってライコウ、エンテイと共ともに蘇生そせいした（あるいは別べつのポケモンが死亡しぼうし、ホウオウによってこの3匹ひきに転生てんせいした）という伝説でんせつが残のこされている。塔とうに注そそいだ雨あめの力ちからが宿やどっていると言いわれており、塔とうは長期間ちょうきかん激はげしく燃もえ続つづけたが突然とつぜんの大雨おおあめでようやく鎮火ちんかした。

『金きむ・銀ぎん』ではライコウやエンテイと同おなじく、エンジュシティのやけたとうに行いくと逃亡とうぼうし、以降いこう、ジョウト各地かくちの草くさむらを徘徊はいかいする。『ファイアレッド・リーフグリーン』では最初さいしょに貰もらったポケモンがヒトカゲだった場合ばあい、ネットワークマシン完成かんせい後ごにカントー地方ちほうの道路どうろ・水道すいどうを移動いどうする。『オメガルビー・アルファサファイア』では、手持てもちにホウオウもしくはルギアを入いれた状態じょうたいでのみ行いけるみかいのもりに毎時まいじ40分ふん～59分ふんに出現しゅつげんする。『ウルトラサン・ウルトラムーン』では「にちりんのさいだん」（「がちりんのさいだん」）からウルトラワープライドで行いける「ウルトラスペースゼロ 水みずの世界せかい」に出現しゅつげん。こちらは手持てもちにライコウとエンテイを入いれているという条件じょうけんが必要ひつよう。『ソード・シールド』では有料ゆうりょう追加ついかコンテンツ(エキスパンション・パス)「冠かんむりの雪原せつげん」のマックスダイ巣す穴あなを調査ちょうさする『ダイマックスアドベンチャー』に出現しゅつげん。『ブリリアントダイヤモンド』では殿堂でんどう入いり後ごに行いけるハマナスパークに出現しゅつげん（ジョウトのせきばんが必要ひつよう）。『スカーレット・バイオレット』ではおやつおやじからおやつを貰もらうとオージャの湖みずうみの西にしの島しまに出現しゅつげん。

また、カイオーガと並ならんでタイプ不一致ふいっちで一撃いちげき必殺ひっさつ技わざの「ぜったいれいど」を覚おぼえる数少かずすくないポケモンであるが、命中めいちゅう不安定ふあんていであるため期待きたい度どはそれほど高たかくない。

『金きむ・銀ぎん』のマイナーチェンジ版ばんである『クリスタル』ではパッケージを飾かざり、ミナキというスイクンを追おう男性だんせいも登場とうじょう。また、ライコウやエンテイと同様どうようにグラフィックを一新いっしん、専用せんようエフェクトや専用せんようBGMが用意よういされるなど、特別とくべつな扱あつかいを受うけている。スズの塔とうに初はじめて入はいると同時どうじにライコウやエンテイが徘徊はいかいし始はじめるが、スイクンのみ徘徊はいかいせずそのまま戦闘せんとうとなる。『金きむ・銀ぎん』のリメイク版ばんである『ハートゴールド・ソウルシルバー』にも『クリスタル』固有こゆうだったスイクン関係かんけいのイベントが収録しゅうろくされており、ライコウやエンテイとともにエンジュシティで登場とうじょうし、冒険ぼうけん中ちゅうにミナキと共ともに追おって行いく。

TVアニメ版ばんでは第だい118（金銀きんぎん1）話はなしにて、サトシ達いたるがワカバタウンに向むかう途中とちゅう、シルエットの姿すがたのスイクンと遭遇そうぐう。はっきり姿すがたを現あらわしたのは第だい228（金銀きんぎん111）話はなしで、ロケット団だんが鈴すずの塔とうから奪うばった4つの「とうめいのすず」のうちの1つを壊こわしたことに怒おこったポケモン達たちを静しずめるべく登場とうじょう。声優せいゆうは田中たなか正彦まさひこ。また、『ダイヤモンド&パール』第だい28話わには、「スイクンの池いけ」に棲すむスイクンが登場とうじょうしている。声優せいゆうは小西こにし克幸かつゆき。『ポケットモンスター（令れい和わ版ばん）』では第だい53話わから登場とうじょう。ハンターに捕とらわれかけたが、ゴウがゲットした。声優せいゆうはうえだゆうじ。ゴウのポケモン#スイクンも参照さんしょう。

劇場げきじょう版ばんでは2001年ねん公開こうかいの『セレビィ 時じを超こえた遭遇そうぐう』に登場とうじょう。ビシャスに操あやつられたセレビィを救すくうべく、サトシ達たちに協力きょうりょくする。声優せいゆうは田中たなか正彦まさひこ。2010年ねん公開こうかいの劇場げきじょう版ばん『幻影げんえいの覇者はしゃ ゾロアーク』にも登場とうじょう（声優せいゆう：古島こじま清孝きよたか）。同どう作さく前売まえうり券けんの特典とくてんとして色いろ違ちがいのスイクンがライコウ・エンテイと共ともに配布はいふされた。このスイクンや他たの2匹ひきを『ブラック・ホワイト』に転送てんそうすると、「迷まよいの森もり」にて野生やせいのゾロアークと戦闘せんとうできるイベントが発生はっせいする。また、『劇場げきじょう版ばんポケットモンスター キミにきめた!』では、マコトがスイクンを目撃もくげきした。

スマートフォン用ようアプリ「Pokémon GO」では2017年ねん9月がつ1日にちから9月がつ30日にちまでの期間きかん限定げんていでレイドボスとして登場とうじょうし、レイドバトルに勝利しょうりしてゲットチャレンジに成功せいこうした場合ばあいのみ入手にゅうしゅが可能かのうとなっていた。

『大だい乱闘らんとうスマッシュブラザーズシリーズ』では、第だい2作さく『大だい乱闘らんとうスマッシュブラザーズDX』以降いこうモンスターボールから登場とうじょうする。初はつ登場とうじょうの『DX』では周囲しゅういに「ふぶき」を巻まき起おこして敵てきを凍こおらせる。『大だい乱闘らんとうスマッシュブラザーズX』以降いこうは正面しょうめんへ「オーロラビーム」を放はなち、当あたった敵てきを凍こおらせる。

ヨーギラス

ヨーギラス No. 246

分類ぶんるい: いわはだポケモン	タイプ: いわ/ じめん	高たかさ: 0.6m	重おもさ: 72.0kg
特性とくせい: こんじょう	かくれ特性とくせい: すながくれ	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: サナギラス

緑色みどりいろの岩肌いわはだを持もった小ちいさな怪獣かいじゅうのようなポケモン。身長しんちょうに比くらべて、体重たいじゅうがかなり重おもい。その多おおくは地中ちちゅう深ふかくで生うまれ、エサである山やまの土どを食たべながら地表ちひょうへと出でてくる。山やま一ひとつを平たいらげると、バンギラスに進化しんかするために眠ねむり始はじめ、眠ねむっている間あいだにサナギラスとなる。卵たまごは抹茶まっちゃ色しょくの無地むじ。

TVアニメ版ばんではタマゴから孵化ふかした個体こたいをサトシが一時いちじ的てきに保護ほごしている。手持てもちには加くわえられないまま旅たびを続つづけ、母親ははおやのバンギラスと再会さいかいし、サトシと別わかれる。声優せいゆうは伊東いとうみやこ。

サナギラス

サナギラス No. 247

分類ぶんるい: だんがんポケモン	タイプ: いわ/ じめん	高たかさ: 1.2m	重おもさ: 152.0kg
特性とくせい: だっぴ	かくれ特性とくせい: なし	進化しんか前まえ: ヨーギラス	進化しんか後ご: バンギラス

ヨーギラスの進化しんか形がた。青あおいサナギのような姿すがたをしたポケモンだがトランセルやマユルド等ひとしの他ほかのサナギのポケモンと違ちがいむしタイプを持もっていない。そのため、みず・くさ・かくとうタイプの技わざには弱よわい。岩盤がんばんの様ように硬かたくて丈夫じょうぶな殻からに身みを包つつむ。見みた目めや体重たいじゅうに反はんしてなかなか機敏きびんで、体内たいないで圧縮あっしゅくしたガスの反発はんぱつ力りょくによって高速こうそくで移動いどうし、突進とっしんの破壊はかい力りょくもまさに弾丸だんがんそのもの。そのためひとたび暴あばれると大おおきな山やまも崩くずれかかることも。ヨーギラスからバンギラスへ進化しんか・成長せいちょうするための一時いちじ的てきな状態じょうたいで、その体躯たいくはよく観察かんさつするとバンギラスと相似そうじしている部分ぶぶんがあり、進化しんかの過程かていをうかがわせる。体からだの下した半分はんぶんでは既すでに足あしの一部いちぶが形成けいせいされている。正面しょうめん4ヵ所かしょの穴あなのうち下した側がわの左右さゆう2対ついの大おおきな穴あなから眼めを覗のぞかせる。口くちや顎あごと思おもわれる部位ぶいは外見がいけん上じょう見当みあたらないが、タツベイからボーマンダへの進化しんか・成長せいちょうするための一時いちじ的てきな状態じょうたいのポケモンコモルーと同おなじく「かみつく」や「かみくだく」を難なんなく使つかえる。

TVアニメ版ばんではうずまき島とうでサトシのライバル・ヒロシの手持てもちポケモンとして登場とうじょう。ヒロシは「クルーズ」というニックネームを付つけていた。自力じりきで跳はねて移動いどうすることが可能かのうである。また、『アドバンスジェネレーション』第だい6話わにもポケモンハンター・リョウのポケモンとして登場とうじょう、最終さいしゅう的てきにはバンギラスに進化しんかした。

バンギラス

バンギラス No. 248

分類ぶんるい: よろいポケモン	タイプ: いわ/ あく	高たかさ: 2.0m	重おもさ: 202.0kg
特性とくせい: すなおこし	かくれ特性とくせい: きんちょうかん	進化しんか前まえ: サナギラス	進化しんか後ご: なし

サナギラスの進化しんか形がた。鎧よろいのように堅かたい緑色みどりいろの体からだを持もち、直立ちょくりつした恐竜きょうりゅうや巨大きょだい怪獣かいじゅうのような姿すがたをしている。足あしと手てに三さん本ほんの爪つめがあり、腹はらには青あおい模様もようがある。体からだには左右さゆうで対たいになるようにいくつかの黒くろい穴あなが空あいている。これらの身体しんたい的てき特徴とくちょうは進化しんか前まえのサナギラスの顔かおを想起そうきさせるようなもので、さながらサナギラスから頭あたまと四肢しし、尻尾しっぽが生はえたような体躯たいくをしている。非常ひじょうに太ふと太ふとしく好戦こうせん的てきな性格せいかくをしているが、リザードンと同おなじく格下かくしたの弱よわい者ものには戦たたかいを仕掛しかけない。片腕かたうでを動うごかしただけで地響じひびきを起おこしたり、自分じぶんの住処すみかを作つくるために山やまを1つ粉砕ふんさいしたりするほどのパワーを持もつため、特とくにバンギラスが暴あばれると大だい規模きぼな土砂崩どしゃくずれが発生はっせいし、周辺しゅうへんの川かわの一部いちぶが埋うまるため地図ちずを書かき換かえる必要ひつよう性せいが出でて来くる。いつもは山やまを崩くずしてでも戦たたかう相手あいてを求もとめて彷徨ほうこうっている。山やまを丸まるごと縄張なわばりとし大切たいせつに守まもるボスゴドラとは、性質せいしつがほぼ逆ぎゃくである。また、ガラル地方ちほうでは同おなじ生息せいそく地ちに住すむジュラルドンとよく争あらそっている。

進化しんかするレベルが55と高たかいため、イベントなどの公式こうしき大会たいかいでレベル制限せいげんが設もうけられた場合ばあい、使用しようできないことがある。『ファイアレッド・リーフグリーン』では、強化きょうかされたポケモンリーグでチャンピオンのライバルが、サイドンの代かわりに新あらたに使用しよう。『ハートゴールド・ソウルシルバー』においても、グリーンが再戦さいせん時じに使用しよう（ギャラドスに代かわる）。『プラチナ』では「しょうぶどころ」でのヒョウタが切きり札ふだとして使用しよう。彼かれ曰いわく父ちちトウガンのボスゴドラより強つよいらしい。『ブラック2・ホワイト2』では強化きょうか後ごの四天王してんのうギーマがチャレンジモードにて使用しようする。「ソード・シールド」ではジムリーダーのマクワが使用しようする。

『ポケパークWii 〜ピカチュウの大だい冒険ぼうけん〜』ではミュウとの「ちからくらべ」にてミュウが「へんしん」で姿すがたを変かえた際さいにブーバーン・ガブリアスに続つづく第だい3の形態けいたいとして登場とうじょうし、同どう作さくにおける事実じじつ上じょうのラストボスとなる。

第だい二に世代せだいまではカイリューと並ならんで最もっとも高たかいこうげきを誇ほこり、耐久たいきゅう力りょくも高たかい部類ぶるいであった。その高たかい能力のうりょく値ちを買かわれて当時とうじの対戦たいせんで広ひろく使用しようされており、実際じっさいニンテンドウカップ2000全国ぜんこく大会たいかいでも決勝けっしょう進出しんしゅつ者しゃ11人にん中ちゅう3人にんが使用しようしている。

TVアニメ版ばんではジョウト編へん終盤しゅうばんでサトシ達いたると行動こうどうを共ともにしたヨーギラスの母親ははおやとして登場とうじょう。声優せいゆうは愛あい河かわ里さと花子はなこ。『アドバンスジェネレーション』ではポケモンハンター・リョウのサナギラスが進化しんかして登場とうじょう、圧倒的あっとうてきなパワーでロケット団だんを追おい詰つめ、アーボックとマタドガスが別わかれる原因げんいんを作つくってしまった。そのほか、『ベストウイッシュ』第だい82話わには「メカバンギラス」なるロボットが登場とうじょうした。これは『ゴジラ対たいメカゴジラ』で偽にせゴジラが初代しょだいメカゴジラとしての正体しょうたいを現あらわすシーンのオマージュであり、鳴なき声ごえはキングギドラ（平成へいせい版ばん）のものが使用しようされていた。『サン&ムーン』では野生やせいの個体こたいが登場とうじょう。サンドたちが住すむ洞窟どうくつに迷まよい込こみ、サンドたちを襲おそうもリーリエのシロンとリーダーのサンドの連携れんけいによって敗やぶれる。声優せいゆうは櫻井さくらいトオル。これ以外いがいではサトシ達たちの前まえに立たちはだかる凶暴きょうぼうな悪役あくやくとして描えがかれることが多おおい。

劇場げきじょう版ばんでは2001年ねん公開こうかいの『セレビィ 時じを超こえた遭遇そうぐう』に登場とうじょう。元々もともとは地元じもとのハンターのポケモンであり、体からだはそれほど大おおきくなく大人おとなしそうであったがロケット団だん最高さいこう幹部かんぶ・ビシャスのダークボールにより二に重じゅう捕獲ほかくされて巨大きょだい化か、ビシャスのポケモンとしてサトシ達いたるに襲おそいかかる。ダークボールが壊こわれたと思おもわれるため、湖みずうみを泳およぎながらビシャスの元もとを去さり、野生やせいへ返かえった。

2018年ねん公開こうかいの『みんなの物語ものがたり』では街まちの祭事さいじの一ひとつ「ゲットレース」用ように街まち中ちゅうに解放かいほうされたポケモンのうちの1匹ひきとして登場とうじょう。街まちの装飾そうしょくが背中せなかのトゲなどに引ひっ掛かかり、ほどこうともがくが余計よけいに絡からまり暴あばれ始はじめてしまう。騒さわぎを知しったサトシとピカチュウは暴あばれるバンギラスにしがみつき、必死ひっしになだめながら取とり除のぞくことで冷静れいせいさを取とり戻もどし、収拾しゅうしゅうがついたところでサトシたちはレースに復帰ふっきする。

『X・Y』以降いこうは「メガバンギラス」へとメガシンカを遂とげる。

メガバンギラス

全身ぜんしんのトゲが大型おおがた化かすると共ともに、腹部ふくぶの装甲そうこう及および両目りょうめは赤あかく変色へんしょくする。さらに胸部きょうぶは、余剰よじょうエネルギーの漏出ろうしゅつにより目玉めだま模様もようのように赤あかく発光はっこうしている。

持もち物ものに「バンギラスナイト」を持もたせることでメガシンカが可能かのうとなる。メガシンカ後ごの特性とくせいも引ひき続つづき「すなおこし」のままであり、砂嵐すなあらしの継続けいぞくターンが切きれた後のちにメガシンカすることで、天候てんこうを再度さいど砂嵐すなあらしに変かえる事ことが可能かのう。能力のうりょくは「HP」「とくこう」を除のぞく全ぜん能力のうりょくが上昇じょうしょう、特とくに「ぼうぎょ」が大おおきく上昇じょうしょうし、元もとから高たかかった「こうげき」に近ちかい数値すうちを獲得かくとくした。砂嵐すなあらしによる「とくぼう」上昇じょうしょうも健在けんざいであり、元もとから高たかかった能力のうりょく値ちにさらに磨みがきがかかった性能せいのうを発揮はっきする。

ルギア

ルギア No. 249

分類ぶんるい: せんすいポケモン	タイプ: エスパー/ ひこう	高たかさ: 5.2m	重おもさ: 216.0kg
特性とくせい: プレッシャー	かくれ特性とくせい: マルチスケイル	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: なし

ホウオウと対たいをなすジョウト地方ちほうの伝説でんせつのポケモン。翼つばさ竜りゅうのような外見がいけんで、海中かいちゅう生活せいかつに適応てきおうしたボディラインをもつ。全身ぜんしんが白しろい姿すがたをしているが、ゲーム中ちゅうでは銀色ぎんいろの羽はねを持もつと言いわれることが多おおい。荒海あらうみを鎮しずめたり、翼つばさを軽かるく羽はばたかせただけで民家みんかを吹ふき飛とばす程ほどの強大きょうだいな力ちからを持もっている。羽はばたくと嵐あらしが40日にち続つづくとも言いわれ、その強つよすぎる力ちからゆえ、普段ふだんは海底かいていの奥深おくふかくでひっそりと暮くらしていると伝つたえられており、嵐あらしの夜よるに海上かいじょうで姿すがたを目撃もくげきされている記録きろくがある。過去かこに登場とうじょうした野生やせいのルギアにはどれも近辺きんぺんの海うみに渦うずの描写びょうしゃがある。

現在げんざいはうずまき島とうに生息せいそくするが、エンジュシティにある「やけたとう」で羽はねを休やすめていたポケモンは塔とうが火災かさいの際さいに飛とび去さったのだとされ、それがルギアであったかのような表現ひょうげんもある。他方たほう、タンバシティの人々ひとびとの間あいだでは「うずまき島とうには海うみの神様かみさまがいる」という伝承でんしょうが伝つたえられている。現在げんざいにおいてルギアを目撃もくげきした人々ひとびとは「あれは一体いったい何なにだったのだろう」というように話はなしている。

『金きむ・銀ぎん・クリスタル』で初はつ登場とうじょうしたポケモンだが、ゲーム製作せいさくが大幅おおはばに遅おくれた影響えいきょうで映画えいが（後述こうじゅつ）に先さきを越こされてしまったため、発売はつばい前まえからその存在そんざいは認知にんちされていた。『銀ぎん』と『ソウルシルバー』ではパッケージを飾かざっている。

いずれのバージョンでも「うずまきじま」の最奥さいおうで1度どだけ対戦たいせんできるが、レベルはそれぞれ異ことなる。リメイク版ばん『ハートゴールド・ソウルシルバー』でも再ふたたび伝説でんせつのポケモンとして「うずまきじま」に登場とうじょうし、捕獲ほかくに失敗しっぱいしても殿堂でんどう入いり後ごに復活ふっかつするように変更へんこうされた。『ソウルシルバー』ではエンディング前まえにイベントで必かならず一いち度どルギアと会あうようになった。なお、『金きむ・銀ぎん』でのルギアの戦闘せんとう時じの曲きょくは通常つうじょうの野生やせいポケモンと同おなじものだったが、本ほん作さくではルギアの登場とうじょうイベントと戦闘せんとう時じにおける専用せんようのテーマ曲きょくが新規しんきに用意よういされた。

専用せんよう技わざは「エアロブラスト」。凄すさまじい旋風せんぷうで相手あいてを攻撃こうげきする、急所きゅうしょに当あたりやすいひこうタイプの技わざ。

『金きむ・銀ぎん』のタイトル画面がめんでは水中すいちゅうを泳およいでいるが、みずタイプではなくエスパー・ひこうタイプとなっている。これについて森本もりもと茂樹しげきは「当時とうじの想像そうぞうになってしまう」と前置まえおきし、当時とうじはエスパータイプが強つよいポケモンの象徴しょうちょうのような感かんじがあったため、エスパータイプにどのタイプをつけるかという話はなしになったと推測すいそくした上うえで、グラフィック上じょうで羽はねが生はえており飛とんでいるため、みずよりひこうの方ほうがイメージに合あったのだろうとしている。

『ルビー・サファイア』『ファイアレッド・リーフグリーン』は旧作きゅうさくとの互換ごかん性せいが無ないため通常つうじょうのプレイで入手にゅうしゅできず、しばらくの間あいだに幻まぼろしのポケモンと同様どうように全国ぜんこく図鑑ずかんの完成かんせい条件じょうけんには含ふくまれないポケモン扱あつかいとなる。この扱あつかいは『ダイヤモンド・パール・プラチナ』にも継続けいぞく（入手にゅうしゅ手段しゅだんはGBA版ばんから連つれてくるのみ）だったが、『金きむ・銀ぎん』のリメイク作さく『ハートゴールド・ソウルシルバー』で再ふたたび通常つうじょう入手にゅうしゅ可能かのうによって解消かいしょうされた。

『アルファサファイア』ではグラードン・カイオーガ戦闘せんとう後ごのシーキンセツ水中すいちゅうエリアに出現しゅつげん。『ウルトラムーン』では「がちりんのさいだん」からウルトラワープライドで行いける「ウルトラスペースゼロ 水みずの世界せかい」に出現しゅつげん。『ソード・シールド』では有料ゆうりょう追加ついかコンテンツ(エキスパンション・パス)「冠かんむりの雪原せつげん」のマックスダイ巣す穴あなを調査ちょうさする『ダイマックスアドベンチャー』に出現しゅつげん。『シャイニングパール』では殿堂でんどう入いり後ごに行いけるハマナスパークに出現しゅつげん（あらしのせきばんが必要ひつよう）。『スカーレット・バイオレット』ではおやつおやじからおやつを貰もらうと北きたパルデア海かい（北きた1番ばんエリア沖おきの岩礁がんしょうや小島こじまが点在てんざいしている場所ばしょ）に出現しゅつげん。

『ポケモンXD 闇やみの旋風せんぷうダーク・ルギア』では、デスゴルドが扱あつかう究極きゅうきょくのダークポケモン「ダークルギア」として登場とうじょう。このダークルギアは本来ほんらいのルギアとは異ことなる黒色こくしょくや紫色むらさきいろを基調きちょうとした体からだ色しょくに変化へんかし、目元めもとなど身体しんたい各部かくぶの形状けいじょうも変形へんけいしており、禍々まがまがしい姿すがたへと変貌へんぼうしている。また、ゲーム内ないでXD001というコードネームが付つけられている。

TVアニメ版ばんではジョウト編へんで、ヒロシと合流ごうりゅうしたサトシたちが劇場げきじょう版ばんとは別べつ個体こたいのルギアの母子ぼしと遭遇そうぐうする。一いち度どはロケット団だんにとらわれの身みとなるが、サトシたちの協力きょうりょくにより脱出だっしゅつして海うみに帰かえっていく。

劇場げきじょう版ばんでは1999年ねん公開こうかいの『幻まぼろしのポケモン ルギア爆ばく誕』に「海うみの神かみ」として初はつ登場とうじょう。劇場げきじょう版ばんが決定けっていした段階だんかいでは『ポケモンX』と呼よばれていた。脚本きゃくほん家かの首藤しゅどう剛志たけしは、ルギアについてアニメオリジナルポケモンとして考案こうあんしたことを明あかしている。その後ご、ゲームで『金きむ・銀ぎん』のジャケットポケモンに抜擢ばってきされたが、これに関かんして首藤しゅどうは映画えいが公開こうかい時点じてんでゲームの開発かいはつが遅おくれていたためゲームに反映はんえいする余裕よゆうがあったのだと述のべている。この作品さくひんで登場とうじょうしたルギアは知能ちのうが高たかく、テレパシー能力のうりょくも有ゆうしており、サトシたちとの意思いし疎通そつうも普通ふつうにこなしていた。声優せいゆうは山寺やまでら宏一こういち。その後ごは、2015年ねん公開こうかいの『光輪こうりんの超ちょう魔神まじん フーパ』や2018年ねん公開こうかいの『みんなの物語ものがたり』に登場とうじょう、「ぼうふう」を覚おぼえた「風ふうのルギア」が後者こうしゃの前売まえうり券けん特典とくてんとなった。

スマートフォン用ようアプリ「Pokémon GO」では2017年ねん7月がつ23日にちから9月がつ1日にちまでの期間きかん限定げんていでレイドボスとして登場とうじょうし、レイドバトルに勝利しょうりしてゲットチャレンジに成功せいこうした場合ばあいのみ入手にゅうしゅが可能かのうとなる。

『大だい乱闘らんとうスマッシュブラザーズシリーズ』では、第だい2作さく『大だい乱闘らんとうスマッシュブラザーズDX』以降いこうモンスターボールから登場とうじょうする。出現しゅつげんすると一旦いったん上空じょうくうへ飛とび去さり、その後ご画面がめんの奥おくから「エアロブラスト」を放はなって攻撃こうげきする。

ホウオウ

ホウオウ No. 250

分類ぶんるい: にじいろポケモン	タイプ: ほのお/ ひこう	高たかさ: 3.8m	重おもさ: 199.0kg
特性とくせい: プレッシャー	かくれ特性とくせい: さいせいりょく	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: なし

ルギアと対たいをなすジョウト地方ちほうの伝説でんせつのポケモン。その名なの通とおり鳳凰ほうおうと似にた姿すがたをしており、その姿すがたは七なな色しょくに輝かがやくと語かたられる。神話しんわにおいては、世界中せかいじゅうを飛とび続つづける、心こころ正せいしき者しゃの前まえに姿すがたを現あらわす、虹にじの麓ふもとに生息せいそくしている、飛とんだあとには虹にじが残のこる、羽はねは幸しあわせをもたらす、ホウオウを見みたものには永遠えいえんの幸しあわせが約束やくそくされる、という伝承でんしょうが伝つたえられている。またこれらの伝承でんしょうのイメージとは異ことなり、実際じっさいの顔かおつきや動作どうさが猛々たけだけしいことも特徴とくちょうである。

一方いっぽう、ジョウト地方ちほうのエンジュシティには上記じょうきのポケモン神話しんわとは異ことなるい伝いつたえが残のこされている。ポケモン神話しんわにおける「なかなか出会であえない」「幸福こうふくの象徴しょうちょう」のようなイメージは登場とうじょうしない代かわりに、生命せいめいの蘇生そせいを象徴しょうちょうする側面そくめんが強調きょうちょうされている。エンジュシティにおいては古ふるくから（『クリスタル』によると700年ねん前まえに建設けんせつされた）スズの塔とうに舞まい降おりる塔とうの主おもであるとされている。

焼やけた塔とうの落雷らくらいによる火災かさいで死しんだ名なも無なき3体たいのポケモン（『クリスタル』によるとライコウ・エンテイ・スイクン）を蘇生そせいさせたという伝説でんせつも残のこされている。しかし『ハートゴールド・ソウルシルバー』によると、その際さいに人々ひとびとに明あきらかになった力ちからを恐おそれられ、追おい立たてられて飛とび去さったという。このほか、『クリスタル』では「生命せいめいの炎ほのお」を司つかさどっていると語かたられる。また、1500年ねん前まえに建造けんぞうされたアルフの遺跡いせきの石版せきばんにも、当時とうじ絶滅ぜつめつしていたはずの化石かせきポケモンと共ともに姿すがたが残のこされている。

『金きむ・銀ぎん・クリスタル』で初はつ登場とうじょうしたポケモンだが、既すでに『赤あか・緑みどり』の時代じだいから月刊げっかんコロコロコミックなどで、デンリュウ、ヤドキングと共ともにデザイン画がのみ公開こうかいされており、「ポケモン2に出でる伝説でんせつのポケモン」といった形かたちでの雑誌ざっし紹介しょうかいがなされていた。この時ときに公開こうかいされていたホウオウは足あしが長ながい設定せっていであったが、正式せいしきにゲーム発売はつばい前まえに公開こうかいされたホウオウでは足あしが短みじかくなっていた。『金かね』と『ハートゴールド』ではパッケージを飾かざっている。

いずれのバージョンでも「にじいろのはね」を手てに入いれることで「スズのとう」の屋根やねの上うえで1度どだけ対戦たいせんできるが、レベルはそれぞれ異ことなる。リメイク版ばん『ハートゴールド・ソウルシルバー』でも再ふたたび伝説でんせつのポケモンとして「スズのとう」で登場とうじょうする。いずれのホウオウも「せいなるはい」を持もっている。なお、『ハートゴールド』ではエンディング前まえに必かならずホウオウと会あうことになり、捕獲ほかくに失敗しっぱいしても殿堂でんどう入いり後ごに復活ふっかつするようになった。ルギアと同様どうよう、『金きむ・銀ぎん』での戦闘せんとう時じの曲きょくは野生やせいポケモンの方ほうと同おなじだったが、本ほん作さくでは登場とうじょうイベントと戦闘せんとう時じにおける専用せんようのテーマ曲きょくが新あらたに用意よういされた。

専用せんよう技わざは「せいなるほのお」。激はげしく燃もえ上あがる炎ほのおを相手あいてに叩たたきつけて攻撃こうげきし、50%の確かく率りつで相手あいてをやけど状態じょうたいにするほのおタイプの技わざ。ほのおタイプの物理ぶつり攻撃こうげき技わざとしてはトップクラスの威力いりょくを誇ほこる。

『ルビー・サファイア』『ファイアレッド・リーフグリーン』は旧作きゅうさくとの互換ごかん性せいが無ないため通常つうじょうのプレイで入手にゅうしゅできず、しばらくの間あいだに幻まぼろしのポケモンと同様どうように全国ぜんこく図鑑ずかんの完成かんせい条件じょうけんには含ふくまれないポケモン扱あつかいとなる。この扱あつかいは『ダイヤモンド・パール・プラチナ』にも継続けいぞく（入手にゅうしゅ手段しゅだんはGBA版ばんから連つれてくるのみ）だったが、『金きむ・銀ぎん』のリメイク作さく『ハートゴールド・ソウルシルバー』で再ふたたび通常つうじょう入手にゅうしゅ可能かのうによって解消かいしょうされた。

『オメガルビー』ではグラードン・カイオーガ戦闘せんとう後ごのシーキンセツの外そとに出現しゅつげん。『ウルトラサン』では「にちりんのさいだん」からウルトラワープライドで行いける「ウルトラスペースゼロ 崖がけの世界せかい」に出現しゅつげん。『ソード・シールド』では有料ゆうりょう追加ついかコンテンツ(エキスパンション・パス)「冠かんむりの雪原せつげん」のマックスダイ巣す穴あなを調査ちょうさする『ダイマックスアドベンチャー』に出現しゅつげん。『ブリリアントダイヤモンド』では殿堂でんどう入いり後ごに行いけるハマナスパークに出現しゅつげん（にじのせきばんが必要ひつよう）。『スカーレット・バイオレット』ではおやつおやじからおやつを貰もらうと南みなみ6番ばんエリア南東なんとうの崖がけの上うえに出現しゅつげん。

『ポケモンコロシアム』ではシナリオモードの最後さいごに登場とうじょう。主人公しゅじんこうに敗やぶれ逃亡とうぼうしようとするワルダックのヘリコプターを、せいなるほのおで爆破ばくはした。また、全すべてのダークポケモンをリライブした後のち、そのデータで対戦たいせんモードのバトル山やま100人にん抜ぬきを達成たっせいすると主人公しゅじんこうのものになる。

TVアニメ版ばんでは第だい1話わのラストにて早はやくも初はつ登場とうじょうしている。その際さいは金色きんいろに光ひかりはっきりとした輪郭りんかくは無ない姿すがたで空そらを飛とび去さった。この時ときサトシはポケモン図鑑ずかんで調しらべようとしたが、図鑑ずかんにもデータが入はいっていなかった。先述せんじゅつの通とおり放送ほうそう時点じてんで既すでにホウオウのデザイン画がは公開こうかいされていたが、金きむ・銀ぎんの発売はつばいが最終さいしゅう的てきに1999年ねん末まつまで延期えんきになったことで、視聴しちょう者しゃにとっても正体しょうたい不明ふめいのポケモンとなっていた。

ジョウト編へんではエンジュシティにて、サトシがホウオウを見みたということにエンジュジムジムリーダーのマツバが驚おどろいている。大昔おおむかしのことを解説かいせつする回想かいそうシーンでホウオウが登場とうじょうすることもある。その後ごはジョウト編へん最終さいしゅう回かい直前ちょくぜん、『アドバンスジェネレーション』バトルフロンティア編へん後半こうはんで登場とうじょうし、サトシに進すすむべき道みちを示しめしている。また『ダイヤモンド＆パール』で使用しようされた最後さいごのOPは、サトシとピカチュウがホウオウを追おい駆かけるシーンから始はじまる。

『ダイヤモンド&パール』4話わではサトシがヒカリと会話かいわしている時とき、サトシはホウオウを見みたという話はなしをしている。

劇場げきじょう版ばんには予告よこくに何なん度どか登場とうじょうしており、『キミにきめた!』で本編ほんぺんへの登場とうじょうを果はたした。

『大だい乱闘らんとうスマッシュブラザーズDX』『大だい乱闘らんとうスマッシュブラザーズX』ではモンスターボールから登場とうじょうする。出現しゅつげんすると一旦いったん上空じょうくうへ飛とび去さり、その後ご画面がめんの奥おくから「せいなるほのお」を放はなって攻撃こうげきする。

セレビィ

セレビィ No. 251

分類ぶんるい: ときわたりポケモン	タイプ: くさ/ エスパー	高たかさ: 0.6m	重おもさ: 5.0kg
特性とくせい: しぜんかいふく	かくれ特性とくせい: なし	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: なし

幻まぼろしのポケモンの一種いっしゅ。大おおきな瞳ひとみと小ちいさな羽根はねがあり、妖精ようせいのような外見がいけんをしている。頭あたまには2本ほんの触角しょっかくのような部位ぶいがある。「ときわたり」という能力のうりょくによって時間じかん移動いどうをすることができ、未来みらいの世界せかいからポケモンのタマゴを持もってくることもあるという。平和へいわな時代じだいにだけ姿すがたを見みせ、時ときを越こえてセレビィが現あらわれる限かぎり、明あかるい未来みらいが訪おとずれるとされている。また、森もりの神かみとも言いわれており、傷きずを癒いやし草木くさきに力ちからを分わけ与あたえるとされている。

『金きむ・銀ぎん・クリスタル』より登場とうじょう。通常つうじょうのプレイでは入手にゅうしゅできないが、『クリスタル』では、モバイルシステムGBのイベント（バーチャルコンソール版はんでは殿堂でんどう入いり後ごのイベント）で「ジーエスボール」を入手にゅうしゅした後のち、一定いっていの条件じょうけんを満みたして「ウバメのもり」の社しゃに行いくとセレビィが出現しゅつげんした。その他たにも、任天堂にんてんどう主催しゅさいのイベントでセレビィが配布はいふされたことがあった。

2010年ねん公開こうかいの映画えいが『幻影げんえいの覇者はしゃ ゾロアーク』では上映じょうえい劇場げきじょうでセレビィが配信はいしんされ、『ダイヤモンド・パール・プラチナ』と『ハートゴールド・ソウルシルバー』で受うけ取とることができた。また、このセレビィを『ブラック・ホワイト』へ転送てんそうすると、ゾロアと出会であい仲間なかまにするイベントが発生はっせいする。2020年ねん公開こうかいの映画えいが『ココ』では特別とくべつ前売まえうり券けんで色いろ違ちがいのセレビィが配信はいしんされ、『ソード・シールド』で受うけ取とることができた。

存在そんざいが公表こうひょうされる以前いぜんは、『赤あか・緑みどり』におけるミュウと同様どうように、存在そんざいや入手にゅうしゅ方法ほうほうに関かんして様々さまざまな噂うわさが流ながれ、ゲーム情報じょうほう誌しが特集とくしゅうを組くんで、入手にゅうしゅ方法ほうほうを探さがすなどの企画きかくがなされることもあった。中なかでも「ホウオウに『きんのはっぱ』、ルギアに『ぎんのはっぱ』を持もたせて育そだて屋やに預あづけると、「ウバメのもり」の社しゃにセレビィのタマゴが現あらわれる」というものが有名ゆうめいである。杉森すぎもり建けんはこの噂うわさに対たいし、「別べつに噂うわさやデマを煽あおるわけではないが、そうやっていろいろ想像そうぞうしたり妄想もうそうをふくらませてくれたりすると、作つくり手しゅとしては嬉うれしい。」と語かたっていた。

TVアニメ版ばんでは『アドバンスジェネレーション』第だい155話わに登場とうじょうし、山やま火事かじで怪我けがをしたところをヒナタやサトシ達いたるに助たすけられた。サイドストーリー「もうひとつのセレビィ伝説でんせつ」にも登場とうじょうし、マリオンシティのポケモンセンターにいたヒロシを過去かこの世界せかいにタイムスリップさせ、ヒロシに歴史れきしを変かえさせた。声優せいゆうは双方そうほうとも西村にしむらちなみ。『サン&ムーン』では野生やせいのセレビィが登場とうじょう、サトシをガオ（幼おさなき日ひのククイ博士はかせ）の時代じだいへタイムスリップさせた。こちらの声優せいゆうは金魚きんぎょわかな。

劇場げきじょう版ばんでは2001年ねん公開こうかいの映画えいが『セレビィ 時じを超こえた遭遇そうぐう』で初はつ登場とうじょう。声優せいゆうは杉山すぎやま佳寿子かずこ。40年ねん前まえ、森もりでハンターに追おわれていたところをユキナリに助たすけられ、「ときわたり」によって40年ねん後ごの世界せかいへやってきた。劇げき中ちゅう終盤しゅうばんでは、ビシャスの悪巧わるだくみによって暴走ぼうそうし、大量たいりょうの樹木じゅもくの根ねが集あつまって出来できた巨きょ獣じゅう「セレビィゴーレム」へと変貌へんぼうするが、サトシたちに助たすけられ、ユキナリと共ともに「ときわたり」で無事ぶじに40年ねん前まえの世界せかいへと戻もどっていった。

このほか、上記じょうきの『幻影げんえいの覇者はしゃ ゾロアーク』で再さい登場とうじょう。声優せいゆうは釘宮くぎみや理恵りえ。『ココ』では色いろ違ちがいのピンクのセレビィが登場とうじょう。劇場げきじょう版ばんに登場とうじょうするゲストの伝説でんせつのポケモンの中なかではミュウツー、ルギアに並ならんで回数かいすうが多おおい。

『大だい乱闘らんとうスマッシュブラザーズDX』『大だい乱闘らんとうスマッシュブラザーズX』ではモンスターボールから登場とうじょうする。『DX』では対戦たいせんでの撃墜げきつい数すうが5000回かい以上いじょうにならないと登場とうじょうしない。出現しゅつげんすると「そらをとぶ」で飛とび去さってしまう。攻撃こうげきはしないが、フィギュアを落おとしていく。