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七宝しっぽう (仏教ぶっきょう)

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

七宝しっぽう(しちほう)とは、仏教ぶっきょうにおいて、貴重きちょうとされるななしゅたからのこと。ななしゅななくさたから[1]七珍しっちんともいう。工芸こうげいひんの「七宝しっぽう」(七寶しっぽう瑠璃るり七宝焼しっぽうやき)の語源ごげんわれている。もっぱ工芸こうげいひん七宝しっぽうをシッポウとよび、仏教ぶっきょう七宝しっぽうをシチホウとよぶ[2]簡体字かんたいじ: 七宝しっぽう; 繁体字はんたいじ: 七寶しっぽう朝鮮ちょうせん: 칠보サンスクリット: सप्तरत्न, Saptaratnaサプタラットナパーリ: सत्तरतन, Sattaratanaサッタラタナ)。

仏典ぶってんにおける記述きじゅつ

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無量むりょう寿ことぶきけい』においては「きむぎん瑠璃るりるり玻璃はりはり硨磲しゃこ珊瑚さんごさんご瑪瑙めのうめのう」とされ、『法華経ほけきょう』においては「きむぎん瑪瑙めのう瑠璃るり、硨磲、真珠しんじゅ玫瑰まいかい」とされる。

  • 瑠璃るりは、サンスクリットではvaiḍūrya(バイドゥーリヤ、漢音かんおんうつし:ほえ瑠璃るり)、パーリではveḷuriya(ヴェルーリヤ)、青色あおいろ宝玉ほうぎょくで、アフガニスタンさんラピスラズリ推定すいていされている。のちに、青色あおいろけいのガラスもさすようになった。
  • 玻璃はりは、サンスクリットではsphaṭika漢意からごころやく:みずせい)、無色むしょく白色はくしょく)の水晶すいしょうのちに、無色むしょくのガラスをす。
  • 硨磲は、シャコガイからまた白色はくしょくけいのサンゴ。
  • 玫瑰は、詳細しょうさい不明ふめいであるが、赤色あかいろけい宝玉ほうぎょくとされる、理論りろんはそれがばら輝石きせきであることを示唆しさして。

出典しゅってん

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  1. ^ 万葉集まんようしゅうまきだい・904ばんうた表記ひょうきられる。
  2. ^ もり秀人ひでと, "七宝しっぽう文化ぶんか", 近藤こんどう出版しゅっぱんしゃ, pp.18-20