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元げん亨とおる釈しゃく書しょ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア（Wikipedia）』
元げん亨とおる釈しゃく書しょ
寛永かんえい元年がんねん（1624）版ばん, 国立こくりつ公文書こうぶんしょ館かん
著者ちょしゃ 虎とら関せき師し錬ね
国くに 日本の旗 日本にっぽん
言語げんご 漢文かんぶん
分野ぶんや 仏教ぶっきょう史し, 高僧こうそう伝でん, 紀伝きでん体たい歴史れきし書しょ
出版しゅっぱん日び 元げん亨とおる2年ねん8月がつ16日にち（1322年ねん9月27日にち）
巻数かんすう 30巻かん (書籍しょせき一覧いちらん)

『元げん亨とおる釈しゃく書しょ』（げんこうしゃくしょ）は、日本にっぽんの歴史れきし書しょ。鎌倉かまくら時代ときよに漢文かんぶん体たいで記しるした日本にっぽん初はつの仏教ぶっきょう通史つうし。著者ちょしゃは臨済宗りんざいしゅうの僧そう、虎とら関せき師し錬ね（1278年ねん - 1346年ねん）。全ぜん30巻かん。

元げん亨とおる2年ねん8月がつ16日にち（1322年ねん9月27日にち）[1]に朝廷ちょうていに上うえ呈ていされたので、書名しょめいに「元げん亨とおる」が冠かんせられる。「釈しゃく書しょ」は釈しゃく、つまり仏ふつの書物しょもつ。収録しゅうろく年代ねんだいは、仏教ぶっきょう初伝しょでん以来いらい、鎌倉かまくら後期こうきまで700余よ年ねんに及および、僧そうの伝記でんきや仏教ぶっきょう史しを記しるす。南北なんぼく朝あさ時代じだいに大蔵経だいぞうきょうに所収しょしゅうされた。

活字かつじ翻刻ほんこく本ほんとしては『大だい日本にっぽん仏教ぶっきょう全書ぜんしょ』本ほんと『国史こくし大系たいけい』本ほん[2]がある。注釈ちゅうしゃく本ほんとしては江戸えど期きの『元げん亨とおる釈しゃく書しょ和解わかい』[3]が著名ちょめい。

構成こうせい

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内容ないよう的てきに「五ご格かく」(五いつつの方式ほうしき)に分類ぶんるいされている。すなわち「伝つたえ・賛さん・論ろん・表ひょう・志こころざし」と師し錬ねはのべているが、その構成こうせい面めんからみると「伝つて」「表ひょう」「志こころざし」の三みっつに分類ぶんるいされる。「賛さん・論ろん」は「伝つて」の付属ふぞくと見みるのが一般いっぱん的てき。

  • 巻まき01 - 巻まき19 　僧俗そうぞく伝つて記き部ぶ　（400名めい余あまりの道俗どうぞくの伝記でんき）
  • 巻まき20 - 巻まき26 　資し治ち表ひょう部ぶ　　（編へん年ねんの仏教ぶっきょう史し）
  • 巻まき27 - 巻まき30 　志こころざし部ぶ　　　　（10分類ぶんるいによる各かく類るい史し）

内容ないよう

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巻まき1 – 19：僧俗そうぞく伝記でんき部ぶ

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巻まき1 伝でん智さとし1 南みなみ天竺てんじく菩提ぼだい達磨だるま・高麗こうらい慧とし灌・呉くれ国こく智さとし蔵ぞう・元興寺がんごうじ道昭みちあき・北きた天竺てんじく善ぜん無む畏かしこ・興福寺こうふくじ慈訓・唐国からくに鑑真がんじん・延暦寺えんりゃくじ最澄さいちょう・金きむ剛つよし峯みね空海くうかい
巻まき2 伝でん智さとし2 建仁寺けんにんじ栄西えいさい
慧とし解かい1 龍りゅう門もん寺てら義ぎ淵ふち・大安寺だいあんじ道みち慈・元興寺がんごうじ智光ともみつ・東大寺とうだいじ良弁りょうべん・善ぜん珠たま・元興寺がんごうじ明あかり詮かい・東大寺とうだいじ明あかり一いち・元興寺がんごうじ慈宝・梵福山やま善ぜん謝しゃ・普光寺ふこうじ慈雲じうん・勝かつ悟さとる・善ぜん議ぎ・安あん澄きよし・光ひかり意い・秋篠寺あきしのでら常つね楼ろう・常つね騰あが・品しな慧とし・道みち證しょう・奉たてまつ実じつ・石淵いしぶち寺てら勤つとむ操みさお・元興寺がんごうじ護まもる命いのち・海うみ卯う寺てら道雄みちお・延暦寺えんりゃくじ安あん慧とし・延暦寺えんりゃくじ義ぎ真しん・延暦寺えんりゃくじ円まどか澄きよし
巻まき3 慧とし解かい2 守まもり印しるし・東寺とうじ実じつ慧とし・興福寺こうふくじ明あかり福ぶく・延のべ祥さち・長ちょう訓さとし・実じつ敏さとし・源みなもと仁ひとし・叡山えいざん光ひかり定じょう・高尾たかお峯みね真済しんぜい・延暦寺えんりゃくじ円仁えんにん・法ほう琳寺常つね暁あかつき・禅林寺ぜんりんじ宗そう叡あきら・法輪寺ほうりんじ道みち昌あきら・貞さだ観かん寺てら真ま雅みやび・隆りゅう海うみ・元もと慶寺けいじ遍照へんじょう・延暦寺えんりゃくじ円珍えんちん
巻まき4 慧とし解かい3 園城寺おんじょうじ益えき信しん・醍醐寺だいごじ聖せい宝たから・遍照寺へんしょうじ寛ひろし朝あさ・醍醐寺だいごじ仁海にんかい・築ちく波山なみやま徳一とくいち・叡山えいざん薬くすり智さとし・叡山えいざん安然あんねん・叡山えいざん玄げん昭あきら・興福寺こうふくじ増利まさり・醍醐寺だいごじ信しん敒・興福寺こうふくじ壱いち和わ・叡山えいざん禅ぜん喜き・延暦寺えんりゃくじ良源りょうげん・興福寺こうふくじ仲なか算さん・東大寺とうだいじ法蔵ほうぞう・金龍きんりゅう寺てら千せん観かん・興福寺こうふくじ真義しんぎ・園城寺おんじょうじ勧すすむ修おさむ・慧とし心しん院いん源信みなもとのまこと・檀那だんな院いん覚さとし運うん・叡山えいざん覚さとし超ちょう・園城寺おんじょうじ慶けい祚・叡山えいざん実じつ因いん・延暦寺えんりゃくじ院いん源げん・園城寺おんじょうじ明あかり尊みこと・高野山こうのやま明あかり算さん・三井みつい慶けい耀
巻まき5 慧とし解かい4 叡山えいざん安海あんかい・興福寺こうふくじ主恩しゅおん・叡山えいざん桓舜・禅林寺ぜんりんじ永観えいかん・叡山えいざん寛ひろし印しるし・叡山えいざん皇すめらぎ慶けい・醍醐寺だいごじ延のべ殷いん・観かん勝しょう寺てら大円だいえん・三井みつい宗そう範はん・延のべ義よし・興福寺こうふくじ永えい縁ゆかり・伝法でんぼう院いん覚さとし鑁・大谷寺おおたにじ源みなもと空そら・高野山こうのやま明あかり遍あまね・笠置山かさぎやま貞慶じょうけい・栂尾つがお寺てら高弁こうべん
巻まき6 浄きよし禅ぜん1 唐国からくに義ぎ空むなし・叡山えいざん覚さとし阿おもね・永平寺えいへいじ道元どうげん・長楽寺ちょうらくじ栄さかえ朝あさ・松島まつしま寺てら法ほう心こころ・鷲峯じゅうぼう覚さとし心こころ・宋そう国こく道隆みちたか・宋そう国こく普ひろし寧やすし・浄妙寺じょうみょうじ了りょう然しか・東福寺とうふくじ普ふ門もん・南禅寺なんぜんじ徳とく倹
巻まき7 浄きよし禅ぜん2 慧とし日山ひやま弁円べんえん
巻まき8 浄きよし禅ぜん3 宋そう国こく祖そ元もと・宋そう正念しょうねん・宋そう子こ曇くもり・宋そう一いち寧やすし・三さん聖せい寺てら湛たたえ照あきら・禅ぜん興きょう寺てら道みち海うみ・円覚寺えんかくじ昭あきら元もと・東福寺とうふくじ慧とし暁あかつき・東福寺とうふくじ順じゅん空むなし・南禅寺なんぜんじ祖そ円えん
巻まき9 感かん進しん1 百済くだら国こく義よし覚さとし・百済くだら道みち寧やすし・百済くだら道みち蔵ぞう・多武峰とうのみね定てい慧とし・薬師寺やくしじ祚蓮・東大寺とうだいじ実じつ忠ちゅう・吉野山よしのやま報恩ほうおん・湯川ゆかわ寺てら玄げん賓まろうど・大安寺だいあんじ慧とし勝かち・天王寺てんのうじ道みち公こう・叡山えいざん法ほう勢ぜい・貞さだ崇たかし・寛忠ひろただ・勝尾寺かつおうじ證あかし如・智さとし泉いずみ・清水寺きよみずでら延のべ鎮・成なり尊みこと・延暦寺えんりゃくじ源みなもと心こころ・金剛山こんごうさん満まん米まい・東寺とうじ日にち蔵ぞう・鞍馬あんば寺てら峯みね延のべ・白山はくさん蔵ぞう縁えん・叡山えいざん成なり意い・興福寺こうふくじ安やす願ねがい・叡山えいざん長円ちょうえん・心こころ誉ほまれ・三井みつい覚さとし助すけ・平たいら願ねがい・叡山えいざん真ま遠とお・金勝寺きんしょうじ光ひかり空むなし・石山寺いしやまでら妙みょう尊とうと・三井みつい珍ちん蓮はちす・雲くも浄きよし・信しん誓ちかい・恩おん融とおる・比良びら山さん静しずか安やす・薬師寺やくしじ慧とし達たち・延暦寺えんりゃくじ延のべ昌あきら・延暦寺えんりゃくじ尋ひろ禅ぜん・延暦寺えんりゃくじ源泉げんせん・松島まつしま寺てら見み仏ふつ
巻まき10 感かん進しん2 無動寺むどうじ相応そうおう・大安寺だいあんじ行くだり教きょう・教きょう円えん・義照よしてる・勝尾寺かつおうじ行くだり巡じゅん・醍醐寺だいごじ観かん賢けん・仁和寺にわじ成典せいてん・延暦寺えんりゃくじ増ぞう命いのち・延暦寺えんりゃくじ尊みこと意い・泰やすし舜しゅん・叡山えいざん明達めいたつ・雲居くもい寺てら浄きよし蔵ぞう・叡山えいざん修おさむ入いれ・円えん賀が・三井みつい公おおやけ伊い・薬師寺やくしじ済すみ源げん・延暦寺えんりゃくじ陽ひ生せい・多武峰とうのみね増ぞう賀が・仁和寺にわじ寛ひろし空そら・範はん俊しゅん・信しんじ覚さとし・醍醐寺だいごじ勝かつ覚さとし
巻まき11 感かん進しん3 理り蒲がま・叡山えいざん叡あきら桓・子こ島寺しまでら真ま興きょう・延暦寺えんりゃくじ慶けい円えん・延暦寺えんりゃくじ余慶よけい・叡あきら実み・一条院いちじょういん定てい照あきら・書写しょしゃ山さん性せい空むなし・叡山えいざん平たいら忍しのぶ・叡山えいざん蓮はちす防ぼう・勝かち林りん院いん寂さび源げん・修学院しゅうがくいん勝算しょうさん・三井みつい行くだり円えん・大原おおはら山さん良忍りょうにん・石塔せきとう寺てら寂さび禅ぜん・行くだり空むなし・蓮はちす長ちょう・楞厳院いん以円・叡山えいざん教きょう真しん・小田原おだわら経けい源げん・兎うさぎ原ばら慶けい日び・覚さとし勝かち・国上山くがみやま仏ふつ蓮はちす・高野山こうのやま維範・安倍あべ山さん暹覚・高野山こうのやま琳賀・賢けん林寺はやしじ戒深・南星なんせい峯みね円まどか久ひさ・行くだり仙せん・仁和寺にわじ性せい信しん・仁和寺にわじ覚さとし法ほう・基もと灯とう・叡山えいざん叡あきら好このみ・愛あい太子山たいしやま仁じん鏡きょう・薢嶽良りょう算さん・雪彦山せつぴこさん玄げん常つね・超勝寺ちょうしょうじ清海きよみ・鞍馬あんば寺てら重じゅう怡
巻まき12 感かん進しん4 園城寺おんじょうじ行くだり尊みこと・㝡福寺てら延のべ朗ろう・安部山あべやま慶けい円えん・三輪山みわやま常観じょうかん・性せい蓮はちす・三井寺みいでら斉ひとし遠とお・海部かいふ峯みね広こう恩おん・蓮はちす蔵ぞう・持じ法ほう・法蓮ほうれん
忍しのぶ行こう 興福寺こうふくじ賢けん憬・仁じん耀・叡山えいざん慧とし亮あきら・三井みつい證あかし空むなし・戸隠山とがくしやま長明ちょうめい・釈迦しゃか院いん文豪ぶんごう・慈光院いん延のべ救すくい・無動寺むどうじ仙せん命いのち・楞厳院いん信しん敬けい・蓮はちす照あきら・那智山なちさん応おう照あきら・春はる朝あさ・修禅寺しゅぜんじ永えい助すけ・三井みつい叡あきら効こう
巻まき13 明あかり戒 東大寺とうだいじ普ひろし照あきら・唐国からくに法ほう進すすむ・唐とう如宝・道みち忠ただし・豊安とよやす・東大寺とうだいじ明裕あきひろ・中川なかがわ寺てら実じつ範はん・泉いずみ湧ゆう寺てら俊しゅん芿・西大寺さいだいじ叡尊えいぞん・極楽寺ごくらくじ忍性にんしょう
巻まき14 檀だん興きょう 菅原寺すがわらじ行基ぎょうき・愛宕山あたごやま慶けい俊しゅん・禅林寺ぜんりんじ真ま紹・観かん喜き・最さい仙せん・補陀落ふだらく寺てら勝かち道どう・恒つね寂さび・高野山こうのやま真しん然しか・高野山こうのやま祈いのり親おや・蓮はちす入いれ・眉間みけん寺てら道みち寂さび・谷汲たにぐみ寺てら豊ゆたか然しか・相応そうおう寺てら壱いち演えんじ・山崎やまざき寺てら慈信・行ぎょう願ねがい寺てら行くだり円えん・良りょう峯みね寺てら源みなもと算さん・六波羅蜜ろくはらみつ寺てら光勝こうしょう・神護かんご寺てら文覚もんがく・東大寺とうだいじ重じゅう源みなもと
巻まき15 方ほう応おう 聖徳太子しょうとくたいし・役やく小角おがく・越知山おちさん泰やすし澄きよし・南みなみ天竺てんじく菩提ぼだい（=菩提ぼだい僊那）・林はやし邑国仏ふつ哲あきら・伏見ふしみ翁おう・勝尾かつお山さん善ぜん仲なか・弥勒寺みろくじ開成かいせい・園城寺おんじょうじ教きょう待まち
巻まき16 力ちから遊ゆう 百済くだら国こく曇くもり慧とし・高麗こうらい国こく慧とし便びん・百済くだら慧とし聡さとし・高麗こうらい慧とし慈・百済くだら観かん勒・高麗こうらい僧そう隆たかし・百済くだら慧とし弥わたる・高麗こうらい曇くもり微ほろ・呉くれ国こく福ぶく亮あきら・唐国からくに神かみ叡あきら・唐とう道みち璿・唐とう道みち栄さかえ・慧とし済ずみ・僧そう旻みん・慧とし隠かくれ・智さとし通どおり・知ち鳳おおとり・浄きよし達たち・行くだり善ぜん・興福寺こうふくじ玄げん昉・行くだり賀が・梵釈寺てら永えい忠ただし・零れい巌いわお寺てら円行えんぎょう・安あん祥さち寺てら慧とし運うん・唐から補陀落ふだらく寺てら慧とし蕚・真如しんにょ・奝然・宋そう呉ご門もん寺てら寂さび昭あきら・宋そう伝法でんぼう院いん成なり尋ひろ
願ねがい雑ざつ1
古徳ことく 		豊国ほうこく・徳とく斉ひとし・徳積とくづみ・慧とし妙みょう・道みち顕あらわ・道信みちのぶ・法ほう員いん・弘ひろ曜・慧とし忠ただし・行くだり表ひょう・仁じん秀しゅう・澄きよし叡あきら・慈恒・寿ことぶき遠とお・守まもり寵ちょう・道みち詮かい・承うけたまわ俊しゅん・良りょう真しん
巻まき17 願ねがい雑ざつ2
王おう臣しん 		聖ひじり武たけし皇帝こうてい・貞さだ観かん皇帝こうてい・寛平かんぺい皇帝こうてい・寛和ひろかず皇帝こうてい・蘇我稲目そがのいなめ・蘇我馬子そがのうまこ・司馬しば達いたる等とう・藤原鎌足ふじわらのかまたり・和気真綱わけのまつな・藤原ふじわら良相りょうしょう・高階たかしな公こう輔・藤原ふじわら義孝よしたか・高階たかしな良りょう臣しん・源みなもと顕あらわ基もと・平維茂たいらのこれもち・別べつ駕が射しゃ親元おやもと・橘たちばな守まもる輔・源みなもと親元ちかもと・平時へいじ範はん・源みなもと俊しゅん房ぼう・三善さんぜん為ため康やすし・藤原ふじわら敦あつし光こう・平たいら実みのる親おや・源みなもと雅通まさみち・藤原ふじわら仲なか遠とお・紀きの躬高・平時へいじ頼よりゆき
願ねがい雑ざつ3
士し庶 		薬くすり延のべ・感かん世よ・尋ひろ寂さび・乗の蓮はちす・惟おもんみ高だか・藤井ふじい久ひさ任にん・野の敦あつし末まつ・秦はた武たけし元もと・願ねがい西にし・源みなもと伝つたえ・清原きよはら信俊のぶとし・大江おおえ親ちかし通どおり・西にし音おん・壬みずのえ良りょう門もん・修おさむ覚さとし
巻まき18 願ねがい雑ざつ4
尼あま女おんな 		善信よしのぶ・法ほう明あきら・都みやこ藍あい・皇后こうごう光こう明子あきこ・舎利しゃり・如意にょい・如蔵・皇后こうごう歓子・高階たかしな敦あつし遠とお妻つま・藤原ふじわら敦あつし光こう女おんな・藤原ふじわら経けい実み妻つま・釈しゃく妙たえ・願ねがい西にし・妙法みょうほう・藤原ふじわら兼けん澄きよし女おんな
願ねがい雑ざつ5
神仙しんせん 		皇すめらぎ太ふと神宮じんぐう・白山はくさん明神みょうじん・丹生たんじょう明神みょうじん・新しん羅ら明神みょうじん・天満てんま大だい自在じざい天神てんじん・法ほう道どう・久米くめ・陽ひ勝しょう・窺仙・都みやこ良りょう香が・藤ふじ太ふとし主ぬしと源太げんた主ぬし・生馬いくま仙せん・法ほう空むなし
巻まき19 願ねがい雑ざつ6
霊れい怪かい 		転乗てんじょう・海うみ蓮はちす・慧とし増ぞう・頼よりゆき真しん・春はる命いのち・蓮はちす尊みこと・明あかり蓮はちす・妙みょう達たち・道みち命いのち・源みなもと尊たかし・常つね照あきら・阿おもね清きよし・蔵満くらみつ・円えん能のう・道みち乗じょう・円まどか善よし・安やす珍めずらし・無む空そら・講こう仙せん
度ど総論そうろん

巻まき20 – 26：資し治ち表ひょう部ぶ

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巻まき20 欽明天皇てんのう～皇すめらぎ極ごく天皇てんのう（539～645）
巻まき21 孝徳天皇こうとくてんのう～元明もとあき天皇てんのう（645～715）
巻まき22 元正がんしょう天皇てんのう～淳仁天皇じゅんにんてんのう（715～764）
巻まき23 称しょう徳とく天皇てんのう～仁明天皇にんみょうてんのう（764～850）
巻まき24 文徳ふみのり天皇てんのう～朱雀すざく天皇てんのう（850～946）
巻まき25 村上むらかみ天皇てんのう～白河天皇しらかわてんのう（946～1086）
巻まき26 堀河ほりかわ天皇てんのう～順徳天皇じゅんとくてんのう（1086～1221）

巻まき27 – 30：志こころざし部ぶ

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巻まき27 学修がくしゅう
度ど受
諸宗しょしゅう 三さん論ろん・唯識ゆいしき・律りつ・華厳けごん・天台てんだい・密ひそか・禅ぜん
会かい儀ぎ
封ふう職しょく
巻まき28 寺てら像ぞう 向原寺むかいはらでら・四天王寺してんのうじ・元興寺がんこうじ・大安寺だいあんじ・頂いただき法ほう寺てら・禅林寺ぜんりんじ・犬いぬ寺てら・崇たかし福ぶく寺てら・興福寺こうふくじ・神かみ願ねがい寺てら・長谷寺はせでら・東大寺とうだいじ・石山寺いしやまでら・葛木かつらぎ（寺てら）像ぞう・鵜う田寺たでら・招提寺てら・西大寺さいだいじ・粉河寺こかわでら・神護かんご寺てら・慈氏（寺てら）像ぞう・村岡むらおか（寺てら）像ぞう・勝尾かつお（寺てら）像ぞう・鞍馬あんば寺てら・清水寺きよみずでら・山王さんのう（=比叡山ひえいざん山王さんのう院いん）像ぞう・園城寺おんじょうじ・貞さだ観かん寺てら・感応寺かんのうじ・円えん教きょう（寺てら）像ぞう・蟹かに満まん寺てら
巻まき29 音おと芸げい 経けい師し・聲明せいめい・唱導しょうどう・念仏ねんぶつ
拾ひろえ異あや 山やま背せ大兄たいけい王おう・栄さかえ常つね・諦たい鏡きょう・藤原ふじわら永ひさし手しゅ・大君おおきみ氏し・飛鳥あすか貞さだ成しげる・賀陽かよう良りょう藤ふじ・粟田あわた録ろく治ち・諾だく楽らく京きょう（=平城京へいじょうきょう）女おんな・大安寺だいあんじ側がわ女おんな・賈盤島とう・蓼原たではら村むら盲めくら女おんな・熊野くまの村むら比丘びく・藤原ふじわら時重ときしげ・大江おおえ諸しょ世よ・慧とし勝しょう・藤原ふじわら常行つねゆき・仲なか算さん童わらわ・役やく夫おっと賀が能のう・土はに州しゅう中村なかむら猟りょう者しゃ[4]・徳満とくみつ・大峯おおみね比丘びく
巻まき30 黙だま争そう
序説じょせつ
附ふ 略りゃく例れい・智さとし通論つうろん

佛教大学ぶっきょうだいがく図書館としょかんデジタルコレクション、宮内庁くないちょう書しょ陵りょう部ぶ資料しりょう目録もくろく・画像がぞう公開こうかいシステム、国史こくし大系たいけい版ばんを基もとに作成さくせい。

テキスト

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本節ほんぶしは主おもに『国書こくしょ総そう目録もくろく』による。

写本しゃほん

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  • 国立こくりつ国会図書館こっかいとしょかん ：永えい禄ろく元年がんねん（1558）、大だい菴呑碩せき写うつし[5]
  • 国立こくりつ公文書こうぶんしょ館かん：慶長けいちょう元年がんねん（1615）、周しゅう杲写。15冊さつ。
  • 国立こくりつ公文書こうぶんしょ館かん：抄本しょうほん。摂津せっつ徴ちょう書巻しょかん78
  • 静嘉堂文庫せいかどうぶんこ
  • 京都大学きょうとだいがく松本まつもと文庫ぶんこ：巻まき13, 14のみ。1冊さつ
  • 松まつヶ岡おか文庫ぶんこ：巻まき1, 2のみ。1冊さつ。室町むろまち時代じだい末期まっき写うつし。積せき翠みどり文庫ぶんこ旧きゅう蔵ぞう
  • 東福寺とうふくじ：30冊さつ。重要じゅうよう文化財ぶんかざい（1941年ねん7月がつ3日にち指定してい）[6]
    • 巻まき2, 3, 10, 22は虎とら関せき師し錬ね自筆じひつ。巻まき1, 5, 6, 11-16, 21, 23, 25-30は大道だいどう一いち以写。巻まき18は性せい海うみ霊れい見み写うつし。
  • 六地蔵ろくじぞう寺てら：巻まき1, 2, 4, 9のみ。永えい禄ろく7年ねん（1564）写うつし
  • 個人こじん：15冊さつ。吉川よしかわ重喜しげよし写うつし。重要じゅうよう文化財ぶんかざい（1959年ねん12月18日にち指定してい）[7]

版本はんぽん

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近代きんだいの刊本かんぽん

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インターネット

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現代げんだい語ご訳やく

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  • 今浜いまはま通どおり隆たかし訳やく『元げん亨とおる釈しゃく書しょ: 仏教ぶっきょう説話せつわの宝たから書しょ 』, 教育きょういく社しゃ, 1980
  • 今浜いまはま通どおり隆たかし訳やく『元げん亨とおる釈しゃく書しょ全ぜん訳注やくちゅう』上中かみなか, 新しん典てん社しゃ, 2020-22

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ 『元げん亨とおる釈しゃく書しょ』上表じょうひょう文ぶん
  2. ^ 『国史こくし大系たいけい』第だい14巻かん
  3. ^ [1]『通俗つうぞく元もと亨とおる釈しゃく書しょ和解わかい』巻まき之の上うえ; [2]『通俗つうぞく元もと亨とおる釈しゃく書しょ和解わかい』巻まき之の中なか; [3]『通俗つうぞく元もと亨とおる釈しゃく書しょ和解わかい』巻まき之の下した
  4. ^ 目次もくじに記載きさいなし。宮内庁くないちょう, vol.29, image 18-19。佛教大ぶっきょうだい, vol.10, image 52-53。国史こくし大系たいけい, p. 1165
  5. ^ 国立こくりつ国会図書館こっかいとしょかんデジタルコレクション
  6. ^ 国くに指定してい文化財ぶんかざい等とうデータベース
  7. ^ 国くに指定してい文化財ぶんかざい等とうデータベース
  8. ^ a b 佛教大学ぶっきょうだいがく図書館としょかんデジタルコレクション、解題かいだい
  9. ^ a b c 京都大きょうとだい学がく貴重きちょう資料しりょうデジタルアーカイブ
  10. ^ 京都大きょうとだい学がく貴重きちょう資料しりょうデジタルアーカイブ, image 913
  11. ^ p. 6
  12. ^ 禅ぜん文化ぶんか研究所けんきゅうじょ

参考さんこう文献ぶんけん

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この記事きじは、クリエイティブ・コモンズ 表示ひょうじ 4.0 ライセンス CC BY-SAに基もとづいて『国書こくしょ総そう目録もくろく』（岩波書店いわなみしょてん発行はっこう・国文学研究資料館こくぶんがくけんきゅうしりょうかん提供ていきょう）を改変かいへんして利用りようしている（許諾きょだく）。

外部がいぶリンク

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