悪魔 が来 りて笛 を吹 く
| ||
1973 | ||
ジャンル |
| |
| ||
| ||
ページ | 472 | |
コード |
ISBN 4041304040 ISBN 978-4041304044( | |
ウィキポータル | ||
|
『
1954
概要 [編集 ]
天 銀 堂 事件 [編集 ]
この
横溝 正史 による解説 [編集 ]
この
しかし、
このフルートの
このとき
ストーリー[編集 ]
1947
「
登場 人物 [編集 ]
主要 人物 [編集 ]
金田一 耕 助 (きんだいち こうすけ)私立 探偵 。等々力 大志 (とどろき だいし)東京 警視庁 の刑事 。階級 は警部 。異名 は「警視庁 の古狸 」。東京 および近郊 で起 きた事件 における金田一 の相棒 。数 え切 れない「天 銀 堂 事件 」の犯人 だという密告 状 の送 り主 も調 べずに容疑 者 を拘束 して[注 10]、結局 は犯人 を逮捕 できないままでいた。椿 美禰子 (つばき みねこ)椿 家 当主 の娘 、19歳 。父 ・英輔 の生死 再 確認 を金田一 に依頼 した。母 と異 なりいかつい顔 の不美人 。ショートヘア。普通 より額 が露出 しており、眼 が大 きすぎる上 に頬 から顎 へかけてこけているため、顔 全体 のバランスが取 れていない。タイプライターを打 つ技術 を修得 しており、スイス製 のものを所持 している。事件 解決 後 、屋敷 を売 り払 い伯母 や従兄 と共 に新 しい人生 を歩 み始 める。三島 東 太郎 (みしま とうたろう)椿 家 の書生 。23 - 24歳 。背 の高 いがっちりとした体格 で色白 の、にこにこと笑顔 のいい愛嬌 のある青年 。椿 家 に入 る以前 は闇市 でブローカーをしていた。椿 家 に関 わるようになってから財産 売却 や食糧 調達 が巧 くいくようになり、「重宝 なひと」として不可欠 な存在 になっていた。英輔 の旧友 の息子 を名乗 っているが、実 は英輔 が選 んで与 えた偽名 であり、本物 の東 太郎 は既 に戦病死 している。書生 ・東 太郎 の正体 は復讐 劇 を繰 り広 げた犯人 「河村 治雄 」で、英輔 が「悪魔 」と呼 んだ人物 である(「河村 治雄 」の項目 を参照 )。戦争 で中指 の半分 ほどと薬指 の3分 の2ほどを失 っている。
警察 [編集 ]
出川 (でがわ)警視庁 の刑事 。等々力 警部 の部下 。金田一 と共 に須磨 や淡路 へ出向 いた後 、阪神 地域 に残 って調査 を続 け、真相 解明 の手 がかりとなる数 多 くの事実 を明 らかにした。沢村 (さわむら)警視庁 の刑事 。等々力 警部 の部下 。椿 邸 の防空壕 で英輔 のフルートのケースを発見 した。磯 川 常次郎 (いそかわ つねじろう)岡山 県警 の警部 。シリーズの常連 だが、本 作 では金田一 との手紙 のやりとりでのみ登場 。岡山 出身 と称 する三島 東 太郎 の素性 に疑問 を抱 いた金田一 の依頼 で調査 を行 い、東 太郎 は実在 したが既 に死亡 していることを明 らかにする。
椿 家 [編集 ]
椿 英輔 (つばき ひですけ)椿 家 当主 、元 子爵 。フルート奏者 で、フルート曲 「悪魔 が来 りて笛 を吹 く」の作曲 者 。約 半年 前 に43歳 で自殺 。色 は浅黒 く額 が広 く、髪 をきれいに左 で分 けている。鼻 が高 く、眉 がけわしい。女性 的 印象 を受 ける人物 。妻 ・秌子 とその兄 ・利彦 、2人 の伯父 である玉虫 公 丸 の横暴 に何 も言 わずにいたが、「悪魔 」河村 治雄 の存在 により椿 の家名 が泥沼 に呑 み込 まれる屈辱 に耐 えられぬと自殺 した。沈黙 を守 って命 を絶 ったが、ゲーテの小説 『ウィルヘルム・マイステルの修業 時代 』[注 11]と「屋敷 の中 の誰 とも結婚 してはならない」という言葉 とフルート曲 「悪魔 が来 りて笛 を吹 く」、玉虫 家 の別荘 跡 に残 された石 燈籠 に青 鉛筆 の文字 で「悪魔 ここに誕生 す」と記 す等々 で治雄 の存在 を示 した。椿 秌子 (つばき あきこ)英輔 の妻 、40歳 。大 きな娘 を持 っているとは思 えないほど若 く見 える、市松 (いちま)人形 のような美 しい女性 。実家 新宮 家 の両親 から可愛 がられ、大正 11年 に実父 ・新宮 子爵 が死去 した際 に兄 ・利彦 より多 くの遺産 を相続 しており、たとえば椿 家 の邸宅 は秌子 の結婚 に際 して母方 の祖父 から譲 られたものである[注 12]。白痴 的 でひどく無邪気 、かつ暗示 に掛 かりやすい。宝石 マニヤで家計 が傾 いても宝石 を手放 そうとしないほど執着 している。タイプライターは打 てず、その代 わり手習 いが上手 い。同居 している伯父 ・公 丸 や兄 ・利彦 が夫 ・英輔 を見下 していやがらせをするのに影響 されて、一緒 になって無視 した。自殺 した夫 ・英輔 の死亡 確認 を嫌 がり遺体 を自 ら確認 しなかったうえ、英輔 に顔 が似 た飯尾 に東 太郎 が命 じて姿 を垣間見 させるなどしたため、「夫 が実 は生 きていて自分 に復讐 に来 る」という妄想 に取 り付 かれる。16 - 7歳 の頃 に実兄 ・利彦 の子 (後 の治雄 )を妊娠 し、甥 と姪 の醜聞 を恐 れた伯父 ・玉虫 公 丸 の計 らいにより、須磨 にある玉虫 家 の別荘 で男児 を極秘 分娩 し、男児 は里子 に出 された。絶 えず性 交渉 をせねば満足 できない体質 で、それを抑 える知性 にも欠 けている。新宮 殺害 のあと麻布 六本木 の邸宅 から逃 げ出 して鎌倉 の別荘 へ移 る準備 をしていたところ、酒 を飲 んだ東 太郎 の肩 の痣 を鏡 越 しに見 て怯 え、台風 が接近 する中 を鎌倉 へ急行 し、その直後 に常備薬 に仕込 まれていた青酸 加里 で毒殺 された。- お
種 (おたね) 椿 家 の女中 。23 - 4歳 位 。美禰子 よりは器量 良 し。亡 き主人 の英輔 を慕 い、新宮 利彦 を心底 から毛嫌 い、菊江 のことも嫌 っている。信乃 (しの)- 秌
子 の乳母 、実家 の新宮 家 から秌子 が椿 家 に嫁 いだ時 に一緒 に付 いて来 た。62 - 3歳 。芸術 的 な醜 さの老婆 。今 も秌子 を「お嬢様 」と呼 び、かいがいしく世話 をする。 目 賀 重 亮 (めが じゅうすけ)- 秌
子 の主治医 。52 - 53歳 。平家蟹 のような顔 で脂 ぎった精力 的 人物 。ひどいがに股 。蟇 仙人 (がませんにん)と呼 ばれていることを自覚 している。財産 に対 する欲 が薄 いことと強壮 な肉体 とを見込 まれて、秌子 とは英輔 の自殺 より1週間 後 に玉虫 公 丸 の媒酌 により内祝言 を挙 げていた。 新宮 利彦 が殺害 された日 、利彦 の工作 により偽 の連絡 を受 けて横浜 まで出掛 ける。連絡 が偽 りと知 ると憤慨 し帰宅 、秌子 を疑 い悶着 を起 こす。
新宮 家 [編集 ]
新宮 利彦 (しんぐう としひこ)- 秌
子 の兄 、元 子爵 。43歳 。背 のひょろ高 い、ひどく尊大 に構 えているが、臆病 そう、鼻 の下 がながいのと、口許 にしまりがないのとで間 の抜 けた感 じ。神経質 で人見知 りする陰弁慶 。浪費 家 だが、収入 と生活 のために労働 することは考 えない。妹 ・秌子 が両親 から自分 より多額 の遺産 を相続 したことに不満 があり、隙 あらば妹 に金 をせびるため、伯父 ・公 丸 から警戒 されている。左肩 に火焔 太鼓 のような痣 があり、飲酒 や入浴 、発汗 等 の後 に浮 き出 る。 華子 と結婚 する前 に、当時 未婚 であった秌子 と実 の兄妹 間 で肉体 関係 を持 って男児 (後 の河村 治雄 )を産 ませ、同 時期 に秌子 との近親 相姦 を知 られた臨時 の小間使 い・堀井 駒子 にも手 を出 して、庶出 の娘 ・小夜子 を産 ませた。家中 の者 が多 く出 かける予定 があった日 、邪魔 な信乃 や目 賀 を偽 電報 ・偽 電話 で出掛 けるように仕向 け、華子 に実家 に金策 に行 かせ、お種 を除 き秌子 と2人 になるよう工作 し、皆 留守 の間 に妹 に金 をせびった。後 の治雄 の告白 文 によると、その際 、秌子 の部屋 に人知 れず入 る姿 とその後 部屋 の照明 が消 えた様子 を目撃 されており、過去 に懲 りずに秌子 と性 交渉 していたと推察 されている。自分 が秌子 に産 ませた禁忌 の子 ・治雄 に殺害 され、これまでの所業 の報 いを受 ける。新宮 華子 (しんぐう はなこ)利彦 の妻 。40歳 前後 。落 ち着 いた中年 婦人 だが、人生 にうみ疲 れた雰囲気 を持 つ。新宮 一彦 (しんぐう かずひこ)利彦 の息子 、美禰子 の従兄 。21歳 。やや暗 い影 があるものの、父親 に似 ず上品 な青年 。就職 活動 中 。英輔 のフルートの弟子 だった。父 と叔母 ・秌子 の呪 われた関係 、そのために悪魔 と化 した異母 兄 ・治雄 の悲劇 に心 を痛 めた。
玉虫 家 [編集 ]
玉虫 [注 13]公 丸 (たまむし きみまる)- 秌
子 ・利彦 の伯父 (母 の兄 )[注 14]。70歳 前後 。元 伯爵 で元 貴族 院 議員 。邸宅 が焼失 したため椿 家 に転居 したとされる[注 15]。転居 先 を椿 家 とした表向 きの理由 は、偏屈 で子供 たちとは合 わず、むしろ姪 ・秌子 には敬意 を払 われているということだが、実 は甥 ・利彦 を監督 するのが主 目的 であった。 - 1923
年 (大正 12年 )の夏 、自分 の別荘 に遊 びに来 ていた利彦 が奉公人 の駒子 を妊娠 させた時 は、その父 ・河村 辰五郎 に多額 の手切 れ金 を支払 って処置 した。しかし、同 時期 に秌子 が利彦 の子 を妊娠 した際 は醜聞 を恐 れ、極秘 で自分 の別荘 で出産 させた男児 を表向 きは死産 とし、駒子 の口 から新宮 兄妹 の近親 相姦 を知 っていた辰五郎 に渡 して妻 はるとの長男 として入籍 させたのが後 の河村 治雄 である。その後 も辰五郎 から要求 されるごとに口止 め料 を支払 っていた。 砂 占 いに始 まる騒 ぎのあと現場 に1人 で残 っていたところ、風神 雷神 像 を入 れ替 えようとした東 太郎 と鉢合 わせとなり、東 太郎 の口 からその出自 を明 かされる。東 太郎 としては殺害 予定 はなかったが、自分 への殺意 を含 んだ敵意 に気付 き、気 が変 わった東 太郎 により絞殺 され第 一 の犠牲 者 となった。菊江 (きくえ)公 丸 の小間使 いで、妾 。23 - 24歳 位 [注 16]でスタイルのいい美 しい女性 。芸者 見習 いをしていた時 に公 丸 に見初 められた。普段 の言動 に似 つかわしくない古風 な価値 観 を有 しており、内祝言 を挙 げた秌子 と目 賀 を軽蔑 している。タイプライターを美禰子 に教 わり、打 つのが上手 い。公 丸 の他 に戦時 中 徴兵 されて戦死 した恋人 がおり、出征 前夜 に会 いに来 た彼 に「心中 立 て」したため、左手 の小指 が欠 けている。停電 を利用 したトリックに即座 に気付 くなど聡明 な一 面 もある。公 丸 殺害 により椿 家 にとって「縁 なき衆生 」になったが、殺人 事件 の重圧 に押 し潰 されそうな中 で彼女 が撒 き散 らすコケットリーな空気 の救 いが必要 とされ、事件 解決 まで椿 家 に同居 し続 けた。
河村 家 [編集 ]
河村 辰五郎 (かわむら たつごろう)堀井 駒子 の父 。植木 屋 の親方 を務 める植木 職人 で通称 「植 辰 」。玉虫 伯爵 の別荘 に出入 りし、近隣 の旅館 ・三春 園 でも働 いていた。玉虫 家 の別荘 で駒子 が妊娠 した際 、胎児 の父 が新宮 利彦 であるのを知 ると東京 の玉虫 家 まで出向 いて多額 の手切 れ金 を請求 した。駒子 の口 から新宮 兄妹 の人倫 に背 いた関係 を聞 いており、公 丸 から託 された里子 ・治雄 の出自 を察 して伯爵 から口止 め料 を強請 る「金 づる」にする目的 で引 き取 り、強請 りとった金 で遊 び暮 らした。植木 屋 の株 を「植松 」に譲 って板宿 (いたやど[注 17])に移 っていたが、空襲 のさ中 、酔 っ払 って褌 1つで家 の外 に飛 び出 して直撃 弾 により死亡 した。- おたま
河村 辰五郎 の最後 の妾 。復員 して訪 ねてきた治雄 に、小夜子 の自殺 とおこまの現況 を伝 えた。出川 が探 し当 てたときには、大阪 天王寺 区 の下等 な売春 宿 で売春 および売春 の斡旋 を行 い、悪 い病気 をもらって寝 たきりになっていた。堀井 駒子 (ほりい こまこ)辰五郎 の娘 で通称 「おこま」、旧姓 は「河村 」。42 - 43歳 。小奇麗 な顔立 ちだが気苦労 から老 け込 み、55歳 程度 に見 える。河村 治雄 とは血縁 はないが、戸籍 上 の異母 姉 弟 に当 たる。若 い時分 は色 の白 い美人 で一 通 りの礼儀 作法 の心得 があり、玉虫 家 の別荘 で夏 にだけ臨時 の小間使 いをしていた。大正 12年 の夏 、新宮 兄妹 の関係 を知 ってしまったために、口 封 じのために新宮 利彦 に犯 され、小夜子 を妊娠 ・出産 する羽目 に陥 る。後 に父 の弟子 ・堀井 源 助 の元 に嫁 がされた。度々 自宅 に出入 りする治雄 を温 かくもてなしていたが、はじめて飲酒 した治雄 の左肩 に新宮 利彦 が持 つものと同様 の痣 を目撃 して治雄 の出自 に疑 いを持 ち、辰五郎 を詰問 して事実 をき出 す。その結果 、治雄 のことを避 けるようになるが、当 の治雄 に事実 を告 げることをしなかったため、自 らの強制 疎開 と小夜子 の徴用 とで目 が届 かなくなっている間 に治雄 と小夜子 が仲 を深 めていくことを止 められなかった。小夜子 を自殺 で喪 った後 、淡路 に渡 り出家 して尼 ・妙 海 になった。終戦 後 、真相 を知 るべく自分 を捜 し訪 ねて来 た治雄 や椿 英輔 に忌 まわしい過去 と真相 を打 ち明 け、それが英輔 の自殺 の引 き金 となったことを酷 く気 にした。公 丸 が殺害 されたこと知 り、犯人 が治雄 で次 は利彦 が狙 われることに気付 いて、父 の最後 の妾 ・おたまを訪 ねるが、会 うことは叶 わなかった。真相 を証言 されることで利彦 殺害 の機会 が失 われる可能 性 を懸念 した東 太郎 の命 を受 けた飯尾 により殺害 された。河村 治雄 (かわむら はるお)- 1924
年 (大正 13年 )6月 に誕生 。戸籍 上 は辰五郎 とその妻 ・はるの長男 となっているが、実 は椿 秌子 とその兄 ・新宮 利彦 との近親 相姦 によって生 まれた子 である。高等 小学校 卒業 後 、実 の親 ではないうえ妾 をどんどん替 える辰五郎 の元 には居 づらく、家 を出 て神戸 の商家 に奉公 しながら夜学 に通 い、19歳 の頃 ドイツ系 の商社 に就職 してタイプライターを習得 した。堀井 母 娘 を度々 訪問 し親交 を深 めており、実 の父 を知 らないという境遇 が似 ていたことから、当時 は血縁 がないと認識 していた戸籍 上 の姪 ・小夜子 と惹 かれ合 い、夫婦 の契 りを結 ぶ[注 18]。1944年 (昭和 19年 )6月 に出征 し、1946年 (昭和 21年 )5月 に復員 した後 、八方 手 をつくして小夜子 の消息 を探 した結果 、同年 夏 ごろにおたまを探 し当 てて小夜子 の自殺 を聞 かされ、淡路 にある妙海尼 (おこま)の庵 の住所 をき出 して訪 ねる。そして、小夜子 の自殺 理由 を激 しく問 い質 し、自身 の呪 われた出自 と小夜子 が異母 妹 であった事実 を知 り、小夜子 と自分 とのための復讐 を誓 う。利彦 と同様 の左肩 の痣 を証拠 に椿 英輔 に名乗 り出 て、「三島 東 太郎 」と命名 され椿 家 の書生 になった。 堀井 小夜子 (ほりい さよこ)[注 19]駒子 が新宮 利彦 に犯 されて産 んだ娘 。一彦 の異母 姉 に当 たる。1924年 (大正 13年 )6月 頃 に誕生 。幼少 の頃 から母親 に似 て美 しく、どこか常 に憂 いを帯 び、寂 しげで影 のある美人 。実 の父 が誰 か知 らずに育 つ。戸籍 上 の叔父 (戸籍 上 だけの話 で血縁 はないと本人 達 は認識 していた)治雄 と恋仲 になり、出征 前 に夫婦 の契 りを結 び、将来 を誓 い合 う。治雄 が出征 している間 に妊娠 が判明 。恋人 であり胎児 の父 ・治雄 が自分 の異母 兄 であるという呪 われた事実 を母親 に教 えられ、苦悩 し耐 えられなくなり、1944年 (昭和 19年 )8月 末 、妊娠 4か月 の治雄 の子供 を宿 したまま青酸 加里 を呷 り自殺 した。位牌 に記 されている戒名 は「慈雲 妙 性 大姉 」。堀井 源 助 (ほりい げんすけ)駒子 の亡 夫 で小夜子 の血 の繋 がらない戸籍 上 の父親 。河村 辰五郎 の弟子 の植木 職人 で、通称 「源 やん」。旅館 ・三春 園 の女将 から「みっともない顔 」と評 される顔立 ち。辰五郎 から玉虫 家 の別荘 で妊娠 させられた駒子 を押 し付 けられる形 で結婚 した。駒子 より7歳 年上 。押 し付 けられた駒子 に打 つ、蹴 る、髪 を引 きずり回 す等 の暴力 を振 るっていた。植木 職人 は辞 めて須磨 を去 った後 は神戸 で土方 のようなことをしており、身持 ちを崩 した。治雄 が19歳 で就職 するより、かなり前 に死去 している。
三島 家 [編集 ]
三島 省吾 (みしま しょうご)本物 の三島 東 太郎 の父親 。椿 英輔 の旧友 。1942年 (昭和 17年 )頃 、岡山 県立 第 ×中学 の教頭 を務 めたことがあった。1943年 (昭和 18年 )、脳出血 により死亡 。三島 勝子 (みしま かつこ)三島 省吾 の妻 。本物 の東 太郎 の母親 。1944年 (昭和 19年 )、岡山 市 大 空襲 の際 に死亡 。
三春 園 (さんしゅんえん)[編集 ]
- おかみ(
氏名 不明 ) 須磨寺 にあった玉虫 家 の別荘 近隣 の旅館 ・三春 園 の女将 。40歳 。須磨 を訪 れ、単身 旅行 者 を泊 めてくれる宿 がなく困 っていた英輔 を気 の毒 に思 い、特別 に泊 める。三春 園 の家付 き娘 で、自分 の娘 時代 、夏 に玉虫 伯爵 が別荘 に遊 びに来 る親戚 を連 れてよく食事 に来 たのを憶 えており、特 に同 じ年頃 で、旅館 に親族 で食事 に来 た際 、声 を掛 けてくれた秌子 が印象 に残 っている。ほか、玉虫 家 に雇 われていた植木 職人 の辰五郎 とその娘 駒子 ・幼少 期 の小夜子 について知 る。番頭 (氏名 不明 )三春 園 の番頭 。英輔 を淡路島 へ送 った明石 の漁師 を見 つけ出 した。- おすみ
三春 園 の女中 。色 は白 いが不美人 。利口 [注 20]な娘 で優 れた観察 眼 を持 つ。椿 英輔 の須磨 滞在 中 、元 玉虫 家 の別荘 跡地 にて暗 い面持 ちで立 ち尽 くす英輔 を目撃 した。また、外出 から帰 った英輔 の外套 やズボンから潮 の匂 いがして魚 の鱗 が付着 していたことや、英輔 が旅行 を秘密 にしようとしていたという話 から、漁船 で淡路 に行 ったことを推理 する[注 21]。
その他 [編集 ]
飯尾 豊三郎 (いいお とよさぶろう)- 「
天 銀 堂 事件 」の犯人 。英輔 とよく似 た顔立 ちの好男子 。早 い段階 から最 有力 容疑 者 と目 されていたが、英輔 に容疑 が向 けられる過程 で容疑 者 リストから外 れ、そのままになっていた。善悪 の区別 が無 い、道徳 的 に不感症 のような男 だが、治雄 のことは戦後 の闇市 で初 めて出会 ったときから苦手 だったという。真犯人 である証拠 を治雄 に握 られて椿 家 の事件 の共犯 となったが、用 済 みになり治雄 により惨殺 されて芝 の増上寺 の境内 で猿股 のみの遺体 が発見 された。 芳村 作造 英輔 を淡路島 へ送 った明石 の漁師 。目的 地 が釜口 村 であったことを覚 えていた。- 慈道(じどう)
妙海尼 (おこま)を山 の中腹 にある尼寺 に住 まわせるよう世話 をした、隣村 の法 乗 寺 の住職 。
映画 [編集 ]
1954年版 [編集 ]
『
1979年版 [編集 ]
| |
| |
| |
| |
| |
| |
| |
| |
| |
| |
| |
1979 | |
136 | |
| |
| |
7 |
『
原作 との相違
- お
種 は小夜子 と同 一人物 であり、東 太郎 (治雄 )との複数 犯行 である。 東 太郎 の指 が欠損 しているという設定 は無 く、したがってフルートの運 指 に関 するトリックも無 い。東 太郎 とお種 は椿 家 でも兄妹 と認識 されている。三島 東 太郎 という偽名 の由来 は不 詳 だが、戦争 中 に英輔 の当 番兵 だった人物 (故人 )の息子 ということになっている。原作 とは逆 に、治雄 は利彦 と妙海尼 (俗名 は駒子 ではなく妙子 )の子 であり、小夜子 が利彦 と秌子 の子供 である。治雄 と小夜子 は互 いに異母 兄妹 であると知 らされても別 れることができず、小夜子 はお腹 に子供 を宿 したまま手首 を切 って自殺 しようとした。治雄 が自殺 を止 めるが、苦 しみとショックのあまり彼女 は流産 した。東 太郎 は英輔 の須磨 行 きの往路 に随行 していたが、そのことは隠 していた。それを金田一 に見抜 かれ、その様子 を見 ていた美禰子 が激怒 し、東 太郎 が美禰子 と金田一 を三 春園 まで案内 することになる。東 太郎 は現地 で合流 した山下 刑事 と共 に先 に帰京 し、金田一 は板宿 と福原 (原作 の新開地 から変更 )を調査 した後 、美禰子 を帰 らせて単独 で淡路 へ向 かう。妙海尼 の死因 は、息子 ・治雄 の犯行 を知 っての首 つり自殺 に変更 された。原作 で妙海尼 を殺害 する飯尾 は神戸 や淡路島 に現 れない。利彦 が偽 電報 で皆 を追 い出 したあと、早 く帰 ってきた美禰子 に利彦 との情事 を目撃 されてしまった秌子 は、鎌倉 の別荘 に移 ることを決意 する。東 太郎 (治雄 )とお種 (小夜子 )は信乃 を納戸 に監禁 して自分 たちだけが鎌倉 の別荘 へ随行 する。そして、2人 から怒 りと憎悪 をぶつけられた秌子 は、窓 から飛 び降 りて自殺 する。砂浜 で服毒 による心中 を図 り、先 に息 絶 えた小夜子 の後 を追 うように虫 の息 の治雄 の心情 を慮 り、金田一 は妙海尼 の自殺 の事実 を伏 せて淡路島 の母親 は元気 だと嘘 をついて安心 させる。- ラストシーンでは、
妙海尼 が墓守 をしていた淡路島 の墓地 に治雄 と小夜子 の墓 が建 てられており、美禰子 が金田一 と共 に訪 ね、そのあと船 で次 の事件 に向 かう金田一 に高台 から別 れを告 げる。
- キャスト
-
金田一 耕 助 -西田 敏行
椿 秌子 -鰐淵 晴子
玉虫 公 丸 -小沢 栄太郎
風間 俊六 -梅宮 辰夫
等々力 (警部 ) -夏八木 勲
製作
1978
- キャスティングほか
撮影
1978
宣伝
テレビ
公開
作品 の評価
林 冬子 は「角川 映画 は『見 てから読 むか、読 んでから見 るか』と前作 『野性 の証明 』で売 りまくったが、お客 さんはホントはどんな反応 を示 したのだろうか。全 くわけの分 からない映画 である。『悪魔 が来 りて笛 を吹 く』に関 しては、本 を読 んでないと、映画 の筋 が全然 分 からない(だから凝 ったカットがみなコケおどしに見 える)。音響 も不愉快 で、その割 に肝心 のキーポイントになるセリフは耳 に残 らない。登場 人物 の家族 関係 、特 に玉虫 もと伯爵 、新宮 もと男爵 、その夫人 華子 、もと子爵 夫人 椿 秌子 が最後 まではっきりしなかった。下男 の東 太郎 と女中 のお種 が兄妹 と分 かってからも、まだ何 だか分 からない。だから死 んだ椿 子爵 がいくら"悪魔 "とか"悪魔 の紋章 "とわめいてみても、子供騙 しに見 えるんです(中略 )映画 を観 てから『キネマ旬報 』(1979年 )1月 下旬 号 に掲載 されたシナリオを読 んだら、もっと前 に新宮 利彦 が自分 の肩 にあざがあるのを見 せているし、玉虫 家 の相続 権 が新宮 利彦 と椿 秌子 の兄妹 だけにあることが説明 されている。これは何故 カットしたんですか。このシーンさえあれば東 太郎 が須磨 で金田一 に風呂 に誘 われたのに、一緒 に入 らない場面 もピンと来 たでしょう。別荘 の焼跡 に立 つ登場 人物 の周辺 に風 がソヨともそよがなかったり、東京 から鎌倉 までは車 でせいぜい2時 間 でしょうに、夜 があっという間 に昼 になったりはまだ許 しましょう。でも昭和 23年 設定 の映画 をいま見 せるのなら、上流 階級 の退廃 、錯乱 を現在 の時点 で納得 できるように見 せて欲 しかったです。日本 中 が飢 えてるのに、刑事 が今 のトップモードで出 て来 てはダメです(中略 )斉藤 とも子 ちゃんの厚化粧 も頂 けない。素顔 が見 たかった」などと評 した[28]。
寺脇 研 は「原作 者 の独白 による『わたしは、このオソロシイ小説 だけは映画 にしたくなかった』という惹句を使 った宣伝 は、今回 も効 奏 のようで、角川 映画 のヒットぶりは途切 れない。動員 力 の達者 な点 では、製作 者 の力量 を認 めざるを得 まい。最近 でいえば、曽根 中 生 監督 の『天使 のはらわた赤 い教室 』のような群 を抜 いてすぐれた映画 でも、大 して興行 成績 は挙 げられない(中略 )原作 の内容 を知 らなかったので、オソロシイというのは、横溝 作品 特有 の伝奇 的 雰囲気 が、ことさら強 くて、恐怖 を煽 り立 てるオソロシさなのかと思 ったら、その意味 はもっと形而上 の次元 でのオソロシサだ。具体 的 にいえば、兄 と妹 の近親 相姦 。恐怖 というよりは、神 をも畏 れぬ行為 の見 る者 に抱 かせる畏怖 感 がオソロシイ(中略 )ひさびさの斉藤 演出 は、細 やかさは相変 わらずだけれど、物語 設定 の大仰 さ、ひいては製作 姿勢 の大仰 さに押 し流 されてしまっている。大作 、と呼 ばれる映画 を観 て、しばし感 じるのは、何故 こんなに豪勢 な配役 をしなければならないかだ。死体 を発見 して驚 くだけの杣人 の役 に、どうして金子 信雄 がわざわざ出 るのか。無名 の俳優 の方 が、はるかに効果 的 なのに、かえって作品 世界 全体 のバランスを崩 してしまう。決 して大作 であることそのものが悪 いと言 っているわけではない。けれど、どこに費用 をかけるかという軽重 の兼 ね合 いは、忘 れてはいけない。仮 に宣伝 や切符 の販路 開拓 にばかり熱 を入 れて、客 は集 めたものの内容 が空疎 だったり、主題 と観客 の期待 がちぐはくだったりということがあれば、それこそオソロシイ」などと評 した[28]。
ラジオドラマ[編集 ]
1975
また、
- キャスト
テレビドラマ[編集 ]
1977年版 [編集 ]
『
- 秌
子 は三島 の背中 の火炎 太鼓 の痣 に気付 いて取 り乱 し自室 に寝 かされたあと、起 き出 して三島 の告白 の冒頭 部分 をドア越 しに聞 いて真相 を悟 り、自殺 する。原作 とは異 なり、秌子 は兄 に自由 にされる我 が身 を恥 じていた。三島 は、母 ・秌子 に自身 の存在 を知 って欲 しいのと母 と呼 びたかったという慕情 ゆえ、敢 えて痣 を見 せたという設定 になっている。 新宮 利彦 殺害 の数日 後 、早朝 の散歩 をしていた目 賀 博士 が絞殺 されて池 に投 げ込 まれる。これは、飯尾 豊三郎 を殺害 した三島 が手袋 に付 いた血 を洗 い落 としているところを目撃 したためであった。玉虫 殺害 の経緯 説明 が、換気 窓 (欄間 )を通 して絞殺 したということを除 いて省略 されている。玉虫 が自 ら密室 状況 を作 った後 に絞殺 されたことを示 す諸 状況 は原作 の通 りであるが、そのことは全 く説明 されない。その一方 で、金田一 が初期 に指摘 した、紐 を使 って外 から施錠 することによって密室 になった可能 性 が具体 的 に実演 され、その実現 性 は直後 にも終盤 にも全 く否定 されない。三島 の指 が欠損 していることが序盤 の砂 占 いや温室 の場面 で提示 強調 されるが、後半 で原作 のようにタイプライタ使用 可能 性 や三島 の正体 解明 に絡 んで再度 強調 されることは無 く、最後 に三島 のフルート演奏 で運 指 のトリックが明 らかになる場面 が唐突 な印象 を与 える結果 になっている。椿 子爵 の名前 の読 みは「ひですけ」から「えいすけ」に変更 されている。原作 では明 らかでない信乃 の名字 が、利彦 殺害 時 の偽 電報 の宛先 で「飯島 」となっている。小夜子 の死因 は服毒 自殺 から海 への投身 自殺 に変更 されている。
- 秌
なお、
オールスターキャストのため、クレジットでは、
- キャスト
- スタッフ
1992年版 [編集 ]
『
東 太郎 は使用人 ではなく家族 として「椿 」姓 を名乗 っており、当初 から美禰子 の兄 と認識 されている。指 の欠損 は9歳 のときに野犬 に襲 われた結果 で、欠 けている指 は右手 の「小指 と薬指 」[注 28]に変更 されている。東 太郎 自身 が知 らずに近親 相姦 してしまった設定 は無 く、関連 する人物 は登場 せず、淡路島 も舞台 とはならない。東 太郎 は5歳 までを須磨 の玉虫 家 別荘 で乳母 ・お松 と2人 で過 ごしている。お松 は神戸 の新天地 (新開地 がモデルと思 われる)でバー(出川 刑事 によると「怪 しげな呑 み屋 」)を経営 しており、金田一 、出川 、美禰子 が訪問 する直前 に飯尾 が殺害 した。このとき美禰子 は飯尾 が「英輔 に似 た別人 」であることを確信 する。東 太郎 は戸籍 上 の父 ・英輔 を慕 っており、犯行 動機 は英輔 のための復讐 である。英輔 が「悪魔 」と呼 んだのは主 に利彦 のことであり、東 太郎 は「悪魔 の子 」に過 ぎない。英輔 を天 銀 堂 事件 の犯人 として密告 したのも利彦 である。飯尾 によるフルート演奏 は、実際 には物陰 で東 太郎 が演奏 していた。美禰子 もフルートが吹 けるという設定 であり、英輔 の遺 した曲 が東 太郎 にも演奏 可能 であることに金田一 より早 く気付 くが、そのことを金田一 に告白 できずにいた。
- キャスト
1996年版 [編集 ]
『
ストーリーは
椿 (子爵 ではなく伯爵 )家 は岡山 県 の農村 の旧家 である。利彦 と秌子 は兄妹 ではなく従兄 妹 、公 丸 は利彦 の父親 であり「玉虫 伯爵 」ではなく「新宮 子爵 」である。公 丸 は原作 通 り元 貴族 院 議員 、利彦 は元 職業 軍人 で、文化 人 だった英輔 を非国民 と蔑 んでいた。目 賀 ・一彦 ・信乃 は登場 しない。金田一 は英輔 のリサイタルでの失態 をきっかけに椿 父 娘 と親 しくなっており、美禰子 から天 銀 堂 事件 (神戸 で発生 )の真相 解明 を依頼 される。椿 家 は磯 川 警部 宅 の隣村 にあり、金田一 は警部 宅 を拠点 に活動 を進 める。火焔 太鼓 (悪魔 の紋章 とは呼 ばれない)は砂 占 いではなく庭 の壁 に仕掛 け花火 で示 される。篝火 の燃焼 が進 んで薪 の一部 が地面 に落 ちると発火 する仕掛 けになっていた。計画 停電 を利用 したレコード演奏 は秌子 が新宮 親子 の反応 を見 るために仕組 んだもので、東 太郎 による仕掛 け花火 とほぼ同時 になったのは偶然 である。東 太郎 は近親 相姦 による子 ではなく、利彦 が公 丸 の差 し金 で従妹 ・秌子 の実家 の財産 を入手 する目的 で強姦 した結果 生 まれた子 であり、東 太郎 自身 にも近親 相姦 してしまった過去 は無 い。三島 東 太郎 は本名 である。おこまは養母 として登場 するが、小夜子 は登場 しない。おこまは東 太郎 の幼時 から淡路島 の釜口 村 に在住 しており、東 太郎 が復讐 鬼 となったことを悩 んで巡礼 を続 けていたが、殺人 に手 を染 めたことに耐 えきれず金田一 が訪 ねる直前 に自殺 し、経緯 が判 る日記 を慈道に託 していた。火焔 太鼓 を負 っているのは利彦 ではなく秌子 である。東 太郎 は復讐 の一環 として、自分 を捨 てた秌子 を殺害 する前 に苦 しめようとしており、そのために異父 妹 ・美禰子 と通 じることも考 えていた。しかし、美禰子 が東 太郎 に純粋 に恋心 を抱 くようになり、秌子 もまた被害 者 であると考 えるようになって思 い留 まった。新宮 親子 は戦災 で家 を失 った後 、秌子 の過去 を引 き合 いに脅迫 して椿 家 に乗 り込 んでおり、さらに利彦 は秌子 に肉体 関係 を強要 していた。公 丸 殺害 後 にその現場 を目撃 した菊江 を利彦 が殺害 し、浴槽 で自殺 したように偽装 する。天 銀 堂 事件 は公 丸 と利彦 が英輔 に汚名 を着 せたうえ殺害 して財産 を横領 するために仕組 んだもので、利彦 が部下 だった特務 員 から英輔 に似 た者 を選 んで実行 させていた。英輔 に似 た人物 が天 銀 堂 事件 以外 でも出没 する設定 は無 い。英輔 の死体 は最後 まで出 てこないが、椿 家 邸 内 の庭 の片隅 で白骨 化 した腕 を犬 が掘 り出 している場面 が最後 に映 される。公 丸 殺害 犯 が東 太郎 であり、東 太郎 が我 が子 であることに気付 いた秌子 は、東 太郎 と協力 して利彦 を殺害 する。美禰子 に睡眠薬 を飲 ませて気付 かないようにしたうえで、利彦 を複数 のレコードと東 太郎 による演奏 とで右往左往 させた揚句 、秌子 が斧 で額 を割 って殺害 、木 に逆 さ吊 りにする。その翌朝 、警察 が行方 を捜 す中 で、東 太郎 と秌子 は邸 内 で各々 服毒 自殺 する。運 指 のトリックは、磯 川 警部 の姪 である音楽 教師 ・八千代 が楽曲 をき取 って楽譜 化 することにより確認 する。
なお、
- キャスト
2007年版 [編集 ]
『
玉虫 公 丸 は利彦 と秌子 の父親 になっており、利彦 や一彦 の名字 は「新宮 」ではなく「玉虫 」である。華子 と信乃 は登場 しない。玉虫 殺害 は密室 状況 ではなく、単純 に雷神 像 で撲殺 されている。美禰子 が単身 で須磨 に向 かい、金田一 、橘 と合流 する金田一 、橘 、美禰子 は淡路島 での初日 には駒子 (妙 海 )に面会 できたが、途中 で駒子 が興奮 して中断 し、翌日 に続 きを聞 こうとしたところ殺害 されていた。その結果 、原作 で慈道から得 た程度 の情報 を駒子 自身 から得 ている(慈道は登場 しない)。利彦 と秌子 との性 描写 のシーンは描 かれていない(事実 の説明 はある)。秌子 は殺 されず、金田一 に正体 と真相 を暴 かれた治雄 から「生 き恥 を晒 して下 さい」と言 われた。
- キャスト
2018年版 [編集 ]
『スーパープレミアム・
- お
種 と信乃 は登場 せず、東 太郎 と菊江 が使用人 としての実務 を全 て負 っている。 原作 とは逆 に秌子 が利彦 の姉 であり、近親 相姦 も積極 的 に主導 していた。新宮 殺害 現場 は防空壕 である。殺害 された夜 にレコードが再生 されるが、死体 発見 経緯 との関連 が明 らかになる場面 は無 い。東 太郎 (治雄 )が自分 の出生 の秘密 を金田一 が解明 するまで知 らなかったという設定 に変更 されており、東 太郎 は公 丸 や利彦 が小夜子 の死 にどう関与 したのか判 らないまま、それをき出 そうとさえしていないにもかかわらず、概 ね原作 通 りの経緯 で殺害 したことになってしまっている。事実 を知 らされた東 太郎 は、毒殺 されかかって寝 ていた秌子 [注 30]を叩 き起 こして問 い詰 める。しかし、秌子 は手 離 した我 が子 への関心 が低 く、さらに東 太郎 を誘惑 する挙 に及 んだため、逆上 した東 太郎 は秌子 を滅多 突 きにして刺殺 し、慌 てて制止 しようとした等々力 警部 に射殺 された。東 太郎 がフルートを吹 くことは無 く、金田一 は事件 終結 後 に一彦 が演奏 するのを見 て運 指 のトリックに気付 く。事件 解決 後 、松月 へ磯 川 警部 から「八 つ墓 村 で事件 です」という電話 がかかってくる。
- お
- キャスト
※エンディングクレジット
金田一 耕 助 -吉岡 秀隆 椿 美禰子 -志田 未来 [30]三島 東 太郎 -中村 蒼 [30]玉虫 公 丸 -中村 育 二 [30]椿 英輔 -益岡 徹 [30]目 賀 重 亮 -山西 惇 [30]新宮 利彦 -村上 淳 [30]新宮 華子 -篠原 ゆき子 [30]新宮 一彦 -中島 広 稀 [30]沢村 刑事 -市川 知宏 [30]堀井 小夜子 -小林 涼子 [30]堀井 駒子 -黒沢 あすか[30]- おすみ -
橋本 マナミ[30] - おかみ[
注 31] -山村 紅葉 [30] 菊江 -倉科 カナ[30]等々力 警部 -池田 成 志 [30]河村 辰五郎 ‐白井 哲也 駒子 (回想 ) ‐見里 瑞穂 植松 ‐山西 規 喜 近所 の人 A ‐宮川 サキ近所 の人 B ‐岡崎 美和子 磯 川 警部 (声 のみ) ‐小市 慢太郎 椿 秌子 -筒井 真理子 [30]- 慈道 -
火野 正平 [30] - せつ
子 -倍 賞 美津子 [30]
- スタッフ
- ※「
音楽 」全般 の担当 者 クレジットは無 い。
舞台 [編集 ]
劇団 ヘロヘロQカムパニー悪魔 が来 りて笛 を吹 く (2010年 8月 8日 - 8月 14日 、前進 座 劇場 )- ほぼ
原作 通 りに舞台 化 されているが、タイプライターのトリック、ウィルヘルム・マイステルで金田一 がヒントを得 た件 (くだり)は存在 しない。 - ラストに
一彦 が「悪魔 が来 りて笛 を吹 く」を演奏 するオリジナルの展開 を見 せる。
- キャスト
-
金田一 耕 助 -関 智一 - Y
先生 -中 博史 椿 美禰子 -沢 城 みゆき椿 英輔 /飯尾 豊三郎 -井上 和彦 椿 秌子 -三石 琴乃 三島 東 太郎 -小西 克幸 - お
種 -杉崎 聡美 目 賀 重 亮 -楠 見 尚己 新宮 利彦 -世 田 壱 恵 新宮 華子 -那珂 村 タカコ新宮 一彦 -大谷 秀一郎 玉虫 公 丸 -近藤 浩徳 菊江 -長沢 美樹 信乃 -橋本 亜紀 三春 園 女将 -林 智子 - おすみ -
松本 和子 - 慈道 -
藤田 けん 植松 -松浦 俊秀 松月 の女中 -沼田 梨沙 河村 小夜子 -藤井 京子 河村 駒子 -盛田 瑞恵 (娘 時代 :安藤 彩絵 )出川 (刑事 ) -永松 寛 隆 沢村 (刑事 ) -宇藤 秀和 山田 (巡査 部長 ) -上田 伸哉 等々力 (警部 ) -辻 親 八
漫画 [編集 ]
影 丸 穣 也版[編集 ]
1979
JET版 [編集 ]
脚注 [編集 ]
注釈 [編集 ]
- ^ このときは
受賞 作 なしであった[1]。 - ^ 「
第 一 章 悪魔 が来 りて笛 を吹 く」に「年代 からいうと、これは「黒 猫 亭 事件 」と、「夜 歩 く」の事件 のあいだにはいるべきもののように思 われる」と記載 されている[2]。 - ^
正確 には、田中 潤 司 が選 んだベスト5(1. 『獄門 島 』、 2. 『本陣 殺人 事件 』、 3. 『犬 神家 の一族 』、 4. 『悪魔 の手毬 唄 』、 5. 『八 つ墓 村 』)を「妥当 なもの」とした上 で、次 にくるものとして本 作 を挙 げている[3]。 - ^
横溝 作品 に時々 「銀座 (「日本橋 」と説明 される場合 も)の大 きな宝石 店 」として登場 するブランド。今 作 以外 でも『王冠 のゆくえ』[4](この作品 では「宝石 も置 いてある時計 屋 」になっている)、『まぼろしの怪人 』[5]の1・3・4話 などで登場 しており、いずれの回 も宝飾 品 の窃盗 などの被害 を受 けている。また『怪盗 X・Y・Z』第 4話 「おりの中 の男 」[6]では店 そのものは出 てこないが、天 銀 堂 の主人 が銀座 のデパートで開 かれている宝石 展 に来 て、展示 された宝石 (天 銀 堂 の物 ではない)がすり替 えられているのを見抜 く場面 がある。 - ^ おそらく
高木 正 得 元 子爵 の自殺 事件 (1948年 7月 8日 失踪 、11月1日 遺体 発見 )と思 われる。 - ^
植村 泰二 。元 ピー・シー・エル映画 製作所 社長 。 - ^
植村 泰一 は、その後 東京芸術大学 に進 んでNHK交響 楽団 在籍 のプロ奏者 として活躍 。1979年 の本 作 映画 化 の際 には招 かれて山本 邦 山 作曲 のオリジナル主題 曲 を演奏 している。 - ^
実際 のフルートの構造 から考 えて「左手 」の誤 りである。単行本 においても、訂正 した結果 が「右手 」である。すなわち、横溝 によるこの解説 自体 が左右 を取 り違 えている。 - ^ 「秌」は
火偏 に禾(のぎ)、すなわち「秋 」の偏 と旁 を逆 に配置 した異体 字 であり、一部 の日本語 環境 では表示 できない。 - ^
総体 的 に警察 が密告 を奨励 しているような体質 で、等々力 自身 も同様 である。 - ^
作品 中 、実 の兄妹 がそうとは知 らずに愛 し合 って娘 を儲 けた結果 、3人 とも不幸 な死 を遂 げる。 - ^ このため、
椿 家 の邸宅 であるにもかかわらず英輔 の両親 は同居 が許 されず、むしろ秌子 の母 のために離 れが建 てられた。事件 当時 は、この離 れを公 丸 と菊江 が使 っていた。 - ^
初出 では「玉蟲 」と表記 されているが、現在 出版 されている角川 文庫 などでは「玉虫 」に修正 されている。初出 では作品 全体 で旧 字体 や当用漢字 外 の文字 を用 いていたが多 くは早 い時点 で新 字体 に修正 され、「玉蟲 」のみが比較的 最近 の出版 である講談社 横溝 正史 全集 やそれを底本 としている横溝 正史 自選 集 でも維持 された経緯 がある。 なお、字幕 ないし解説 画面 で人名 を表示 しているテレビドラマ(2007年版 以外 )では、公 丸 の苗字 を「新宮 」に変 えている1996年版 を除 いて、全 て「玉虫 」と表記 している。 - ^
新宮 兄妹 の母 の実家 は及川 家 であり、玉虫 家 との関係 は明 らかでない。可能 性 としては、たとえば公 丸 が及川 家 から玉虫 家 へ養子 に入 ったということが考 えられる。 - ^
冒頭 での美禰子 の金田一 への説明 では玉虫 公 丸 の転居 は「去年 ( = 1946年 (昭和 21年 ))の暮 」であり「焼 け出 された」のは戦災 ではないことになる。一方 、同 じ説明 で新宮 一家 は1945年 (昭和 20年 )5月 の空襲 で焼 け出 されたとしている。この間 1年 半 の期間 があることになり、公 丸 の転居 動機 からすると少々 不自然 ともいえる。また、美禰子 の説明 は1946年 (昭和 21年 )の秋 には東 太郎 がいたと解 するのが自然 だが、東 太郎 の告白 状 (遺書 )は椿 家 を初 訪問 した時 には既 に公 丸 がいたと解 するのが自然 であり、前後 関係 が矛盾 している。 - ^
美禰子 が最初 に金田一 に家族 構成 を説明 した際 に年齢 を「23、4」と言 っている。等々力 警部 の聴取 に対 して、16歳 で一 人前 の女 にしていただいて足掛 け9年 と答 えているので、このことから算出 すると24歳 ということになる(本 作品 では年齢 が数 え年 であると冒頭 に記載 されているので、「足掛 け年数 」から1を減 じて単純 に加算 すれば良 い)。 - ^
本 作品 の初期 の版 では「いたじゅく」とルビが振 られていた。角川 文庫 の古 い版 では「いたじゅく」と「いたやど」が混在 しているが、1996年 (平成 8年 )9月 25日 の改版 でルビが大量 に補 われた際 に「いたやど」に統一 された。 - ^
辰五郎 の存命 中 に虚偽 の戸籍 登録 を訂正 するよう治雄 が訴 えたとしても、兄 (新宮 利彦 )と妹 (秌子)を両親 とする戸籍 訂正 は許可 されない。 - ^
作中 では「お小夜 」「小夜 」「小夜子 」が混在 しており、どれが「本名 」であるかは決定 不能 である。傾向 として会話 では「お小夜 」、地 の文 では「小夜子 」が多 いが、例外 も少 なくなく、作者 には厳密 に使 い分 ける意思 が無 かった可能 性 が高 い。なお「小夜 」は、現行 版 では出川 刑事 の報告 書 3通 のうち1通 目 の内容 を述 べる地 の文 に「小夜子 」と混在 して現 れるのみである。初期 の版 では駒子 が持 っていた位牌 に記載 されていた俗名 を慈道が読 み上 げた科白 が「小夜 」であったが、作者 の没後 、1996年 (平成 8年 )9月 25日 の角川 文庫本 改版 の際 に出版 社 の判断 で「小夜子 」に改 められた。これは多数 に揃 えるという趣旨 の改変 と推定 できる。なお、2007年 (平成 19年 )4月 1日 に出版 芸術 社 より出版 された自選 集 は、初出 誌 と校合 する方針 であるため、位牌 についての記述 は「小夜 」のままである。以上 のような状況 を踏 まえたうえで、会話 部分 以外 の圧倒的 多数 が「小夜子 」であり、特 に作品 世界中 の文書 をそのまま掲載 した設定 の部分 に出現 する唯一 の事例 である東 太郎 (治雄 )の告白 状 (遺書 )で「小夜子 」に統一 されていることと、映像 作品 や演劇 作品 に登場 する場合 には全 て「小夜子 」が採用 されている実情 に合 わせると記述 が簡略 になることとの2つの理由 で、本 ページでは「小夜子 」を採用 する。これは便宜 的 な選択 であり、他 を否定 するものではない。 - ^ 「悧巧」と
表記 されている。 - ^
当時 の漁夫 は闇 の商品 を船 で下 ろすことがあり、警察 に問 われても事実 を話 さない可能 性 が高 く、椿 子爵 のような秘密裏 に淡路 に足 を運 ぶ場合 、足 の付 きやすい連絡 船 より漁船 を選 ぶ。 - ^
当初 は室田 日出男 に金田 一役 がオファーされていたという話 があり、覚 せい剤 取締 法 違反 で逮捕 ・釈放 されたばかりの頃 に、製作 者 の角川 春樹 が、本 作 の撮影 用 台本 を100万 円 の金一封 と共 に送 ったと、室田 自身 が雑誌 で証言 している。しかし角川 は、いつか組 みたい俳優 だったことは認 めつつ、オファーに関 しては覚 えていないと否定 している[12]。 - ^
本 作 がヒットしたことで岡田 は以降 も『白昼 の死角 』(1979年 )・『魔界 転生 』(1981年 )など、角川 に東映 映画 のプロデューサーを要請 し、角川 は単独 で東映 映画 のプロデューサーを務 めた[15][14][16][20]。 - ^
具体 的 には、30数 局 ネットで全国 をカバーしているニッポン放送 でフルートのテーマ曲 を流 し続 け、TBSの『パック・イン・ミュージック』内 で、主演 の西田 敏行 がリスナーの人生 相談 に答 える”金田一 耕 助 探偵 事務所 ”のコーナーが作 られた[22]。 - ^
宍戸 錠 は当時 、NHKテレビで放映 中 のアメリカドラマ『警部 マクロード』で主役 のマクロード警部 の声 を吹 き替 えていたことから、番組 中 、『警部 マクロード』でマクロードの上司 ・クリフォード刑事 部長 の声 を吹 き替 えていた加藤 武 が乱入 し、「マクロード。こんなところで何 をしている。」と叱 りつける演出 がなされた。 - ^
草野 大悟 は、「あこがれの宍戸 錠 さんと共演 し緊張 しています」と語 り、当時 、テレビドラマの悪役 が多 かった高木 均 は、「わたくしムーミンパパにして悪役 」と挨拶 。最終 回 の前 の回 では池田 秀一 が、「三島 東 太郎 役 の池田 秀一 です。どうやら、僕 が大変 なことになっているようです。おたよりお待 ちしています。」と語 った。その回 は、三島 が自分 の正体 を明 かすところで終 わっていた。 - ^
新宮 華子 、一彦 は登場 はするものの、語 り手 のナレーションで処理 されており、俳優 は演 じていない。 - ^ このように
変更 すると、使 える音 が増 えて作曲 が極 めて容易 になるが、運 指 が不正規 のものになってしまう欠陥 がある。 - ^
金田一 は習慣 的 に「署長 さん」と呼 んでいるが、既 に署長 ではない。本 作 での現職 は不明 だが、須磨 や淡路島 の調査 に自 ら出向 いている。 - ^
東 太郎 の痣 を見 て驚愕 した設定 は無 い。 - ^
三春 園 の女将 のこと。常識 的 に考 えて「おかみ」という個人 名 ではないと思 われるが、そのようにも読 める配役 一覧 になっている。 - ^
同 じくJETが漫画 化 した短編 「雌 蛭 」も一緒 に収録 されている。
出典 [編集 ]
- ^ 1954
年 第 7回 日本 推理 作家 協会 賞 日本 推理 作家 協会 公式 サイト参照 。 - ^
横溝 正史 『悪魔 が来 りて笛 を吹 く』(54版 )角川書店 〈角川 文庫 〉、1995年 10月 10日 、4-5頁 。 - ^
横溝 正史 『真 説 金田一 耕 助 』角川書店 〈角川 文庫 〉、1979年 1月 5日 、63-64頁 。 - ^
論 創 社 『横溝 正史 探偵 小説 選 3』(ISBN 978-4-8460-0734-8)に収録 。 - ^
朝日 ソノラマ・角川書店 双方 で同名 単行 本 や、柏書房 『姿 なき怪人 』(ISBN 978-4-7601-5389-3)に収録 。 - ^
角川 文庫 版 は未 収録 回 、論 創 社 『横溝 正史 探偵 小説 選 2』(ISBN 978-4-8460-0733-1)や柏書房 『姿 なき怪人 』(ISBN 978-4-7601-5389-3)に収録 。 - ^ a b c d e f g h i 『
悪魔 が来 りて笛 を吹 く』(岩谷 書店 )あとがき(1949年 (昭和 29年 )3月 )参照 。『新版 横溝 正史 全集 18探偵 小説 昔話 』(講談社 )にも収録 されている。 - ^
横溝 正史 『真 説 金田一 耕 助 』角川書店 〈角川 文庫 〉、1979年 1月 5日 、156-158頁 。文中 、「K君 」とあるのは葛山 二郎 のことである(谷口 基 著 「葛山 二郎 」、江藤 茂博 ;山口 直孝 ;浜田 知明 編 『横溝 正史 研究 2』戎 光 祥 出版 、2010年 8月 10日 、300-301頁 。ISBN 978-4-86403-007-6。)。 - ^ 「
探偵 小説 の構想 」(『宝石 』、1951年 (昭和 26年 )10月 号 )参照 。 - ^ 『
歌手 が来 りて推理 小説 を語 る』(『音楽 の友 』、1974年 (昭和 49年 )1月 、大橋 国一 らとの対談 )参照 。『新版 横溝 正史 全集 18探偵 小説 昔話 』(講談社 )にも収録 されている。 - ^
中川 右 介 「資料 編 角川 映画 作品 データ 1976-1993」『角川 映画 1976‐1986日 本 を変 えた10年 』角川 マガジンズ、2014年 、281頁 。ISBN 4-047-31905-8。 - ^ 『
最後 の角川 春樹 』、2021年 11月発行 、伊藤 彰彦 、毎日新聞 出版 、P143 - ^ a b c d e
角川 春樹 ・清水 節 『いつかギラギラする日 角川 春樹 の映画 革命 』角川 春樹 事務所 、2012年 、82-84頁 。ISBN 978-4-7584-1295-7。 - ^ a b 『
映画 界 のドン岡田 茂 の活動 屋 人生 』文化 通信 社 、2012年 、109,142,249-250,352-366頁 。ISBN 978-4-636-88519-4。岡田 茂 『悔 いなきわが映画 人生 :東映 と、共 に歩 んだ50年 』財界 研究所 、2001年 、182-183頁 。ISBN 4-87932-016-1。 - ^ a b c 「
岡田 茂 をめぐる七 人 の証言 角川 春樹 『最後 の頼 みの綱 という心強 い存在 』」『キネマ旬報 』2011年 7月 上旬 号 、キネマ旬報社 、63-64頁 。 - ^ a b c d e f g h “
東映 が角川 春樹 の製作 で『悪魔 が来 りて...』製作 ”.週刊 映画 ニュース (全国 映画 館 新聞 社 ): p. 5. (1978年 7月 15日 ) - ^ 【
今 だから明 かす あの映画 のウラ舞台 】角川 編 (上 ) 『人間 の証明 』『野生 の証明 』…春樹 流 メディア戦略 の始 まり潤沢 な宣伝 費 で大量 の新聞 広告 (1/2ページ) - ^ a b c d e f g h i j k l 「POST シネマ あえてB
級 をめざす『悪魔 が来 りて笛 を吹 く』の全貌 」『週刊 明星 』1978年 10月 29日 号 、集英社 、46頁 。 - ^ a b c d 「
東映 、正月 第 二 弾 に『悪魔 が来 りて笛 を吹 く』公開 」『映画 時報 』1978年 12月 号 、映画 時報 社 、18頁 。 - ^ “
角川 春樹 氏 、思 い出 語 る「ひとつの時代 終 わった」…岡田 茂 氏 死去 (archive)”. スポーツ報知 (報知新聞社 ). (2011年 5月 10日 ). オリジナルの2011年 5月 28日 時点 におけるアーカイブ。 2016年 11月22日 閲覧 。 - ^ a b 「
映画 界 の動 き東映 、横溝 ・高木 作品 を映画 化 」『キネマ旬報 』1978年 6月 下旬 号 、キネマ旬報社 、180頁 。 - ^ 『
最後 の角川 春樹 』、2021年 11月発行 、伊藤 彰彦 、毎日新聞 出版 、P141 - ^ a b
古澤 利夫 『映画 の力 』ビジネス社 、2019年 、393-398頁 。ISBN 9784828420769。 - ^ a b 「グラビア『
悪魔 が来 りて笛 を吹 く』」『キネマ旬報 』1979年 1月 下旬 号 、キネマ旬報社 、14–15頁 。 - ^ 「10
人 目 の金田一 耕 助 ・西田 敏行 に聞 く悪魔 が来 りて笛 を吹 く PART Ⅳ」『キネマ旬報 』1979年 1月 下旬 号 、キネマ旬報社 、36–35頁 。 - ^ 『
最後 の角川 春樹 』、2021年 11月発行 、伊藤 彰彦 、毎日新聞 出版 、P139 - ^ 『
最後 の角川 春樹 』、2021年 11月発行 、伊藤 彰彦 、毎日新聞 出版 、P141 - ^ a b
林 冬子 、寺脇 研 「今月 の問題 作 批評 斎藤 光正 監督 の『悪魔 が来 りて笛 を吹 く』」『キネマ旬報 』1979年 1月 下旬 号 、キネマ旬報社 、154–155頁 。 - ^
吉岡 秀隆 さんが金田一 耕 助役 !「悪魔 が来 りて笛 を吹 く」 NHKドラマトピックス、2018年 5月 14日 - ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r
事件 の鍵 を握 る新 たなキャストを発表 ! スーパープレミアム「悪魔 が来 りて笛 を吹 く」 NHKオンライン、2018年 6月 8日 - ^ “
東 スポ劇画 シリーズ第 2弾 悪魔 が来 りて笛 を吹 く”. Muuseo(ミューゼオ). 2019年 8月 13日 閲覧 。
関連 項目 [編集 ]
帝銀 事件 (天 銀 堂 事件 のモデル)金田一 京助 -第 25章 「アクセントの問題 」で言及 されている「ぼくと同姓 の言語 学者 」のモデル。- フルート
聖 飢 魔 II〜悪魔 が来 たりてヘヴィメタる -聖 飢 魔 IIの初 アルバム