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ISO 9000

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
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ISO 9000 / JIS Q 9000
ステータス Published
初版しょはん 1987ねん (1987)
組織そしき 国際こくさい標準ひょうじゅん機構きこう, 日本にっぽん産業さんぎょう規格きかく
委員いいんかい ISO/TC 176/SC 2 Quality systems
ドメイン 品質ひんしつマネジメントシステム
ウェブサイト www.iso.org/standard/62085.html ウィキデータを編集
ISO 9001取得しゅとく掲示けいじする倉庫そうこ築地つきじ市場いちば

ISO 9000とは、国際こくさい標準ひょうじゅん機構きこう (ISO) による品質ひんしつマネジメントシステムかんする規格きかく総称そうしょう

認証にんしょう対象たいしょうとなる、中核ちゅうかくをなす規格きかくISO 9001である。もともと、現在げんざいのISO 9001の前身ぜんしんとなる規格きかく事業じぎょうしょ性格せいかくおうじてISO 9001、ISO 9002ISO 9003かれていたことや、現在げんざいでも関連かんれん規格きかくが9000番台ばんだいであるもの中心ちゅうしんになっていることから、まとめてISO 9000とばれる。

対応たいおうする日本にっぽん産業さんぎょう規格きかくは「JIS Q 9000 品質ひんしつマネジメントシステム − 基本きほんおよ用語ようご」である。

品質ひんしつ定義ていぎ

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ISO 9000において品質ひんしつえい: Quality)はつぎのように定義ていぎされる。

degree to which a set of inherent characteristics of an object fulfils requirements
対象たいしょう本来ほんらいそなわっている特性とくせいあつまりが,要求ようきゅう事項じこうたす程度ていど — ISO 9000:2015 / JIS Q 9000:2015

製品せいひん・サービス・組織そしき・システムといったモノゴト(対象たいしょう[1])は、それ自身じしん内在ないざい永久えいきゅう不変ふへん性質せいしつ様々さまざまもつ[2]たとえばあるリンゴは固有こゆうおおきさ・糖度とうどなどを特性とくせいとしてゆうしている[3]。これらのあつまりが明示めいじてき暗黙あんもくてき義務ぎむてきなニーズ・期待きたいたす程度ていど品質ひんしつという[4]

定義ていぎからあきらかなように、品質ひんしつ特性とくせい強弱きょうじゃくではない。品質ひんしつ特性とくせい要求ようきゅう一致いっちである。たとえばあまいリンゴ、すなわちたか糖度とうど特性とくせいをもつリンゴがあるとする。このとき「このリンゴは糖度とうど特性とくせいたかいので品質ひんしつい」とはならない。リンゴが甘味あまみしょへの卸売おろしうり予定よていしていれば「たか糖度とうど特性とくせい甘味あまみしょのニーズと一致いっちするので、このリンゴは品質ひんしつい」となるし、リンゴが観賞かんしょうようであれば「糖度とうど特性とくせい影響えいきょうせずサイズ特性とくせい平凡へいぼん観賞かんしょうにマッチしないので、このリンゴは品質ひんしつひくい」となる[5]

品質ひんしつ特性とくせい要求ようきゅう一致いっちであるため、「高品たかしなただし」がすところは(ことなる要求ようきゅうをもつ)文脈ぶんみゃくによってことなる。レストランでは「高品たかしなただし=美味おいしい」かもしれないし、インテリアショップでは「高品たかしなただし=うつくしい」かもしれない。

要求ようきゅう事項じこうとしてかんがえられるものはさまざまである。一般いっぱん品質ひんしつは、よっつの種類しゅるいけることができ[6]、それぞれの場合ばあいについて要求ようきゅう事項じこう具体ぐたいてき内容ないようつぎのようになる。

  1. 企画きかく品質ひんしつ: 製品せいひん実現じつげんしようとしている特性とくせいたいする顧客こきゃく要求ようきゅう
  2. 設計せっけい品質ひんしつ: 企画きかく段階だんかい検討けんとうされた特性とくせい水準すいじゅん品質ひんしつ仕様しよう
  3. 製造せいぞう品質ひんしつ: 図面ずめん仕様しようしょなどの設計せっけい文書ぶんしょ
  4. サービスの品質ひんしつ: 調整ちょうせいけ、消耗しょうもうひん補給ほきゅう良品りょうひんなどへの対応たいおうたいする顧客こきゃく要求ようきゅう

品質ひんしつ製品せいひんたいする評価ひょうか基準きじゅんひとつであるが、製品せいひんとは実体じったいのある工業こうぎょう製品せいひんにはかぎらない。ISO 9000シリーズでは、製品せいひん(product)を、プロセスの成果せいか、と定義ていぎし、それには輸送ゆそうやソフトウェアなどの顧客こきゃく無形むけい提供ていきょうされるものも製品せいひんふくめている[7]。ISO 9000シリーズで使つかわれている「製品せいひん」(product) という単語たんごをこのような意味いみとして理解りかいすれば、ISO 9000シリーズは製造せいぞうぎょうかぎらずサービスぎょうにも適用てきようすることができ、実際じっさい適用てきようされている。

品質ひんしつという言葉ことば使つかわれた歴史れきし古代こだいギリシャにまでさかのぼる。アリストテレスなにかを一般いっぱんてき評価ひょうかする基準きじゅんとして、数値すうち関係かんけい組成そせい場所ばしょ時間じかんなどと一緒いっしょ品質ひんしつげている[8]

品質ひんしつマネジメントシステム

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ISO 9000では、作業さぎょう最小さいしょう単位たんい活動かつどうえい: activity)とばれる[9]組織そしきでは予定よていされた活動かつどう不意ふいこる活動かつどう相互そうご関連かんれんしあいながら発生はっせいし、資源しげん製品せいひん変換へんかんしている(生産せいさんしている)とえる[10]相互そうご作用さようする活動かつどうぐんいだされる、入力にゅうりょく出力しゅつりょくをもった一連いちれん秩序ちつじょだった活動かつどうプロセスえい: process)という[11][12][13]品質ひんしつマネジメントシステムは複雑ふくざつ活動かつどうのまとまりを秩序ちつじょだったプロセスの集合しゅうごう(システム)として理解りかいし、このプロセスを設計せっけい運用うんよう改善かいぜんすることでシステムとそれが製品せいひん品質ひんしつをマネジメントする(プロセスアプローチ[14][15]

ISO 9000の歴史れきし

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品質ひんしつマネジメントシステムのはじまり

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品質ひんしつ現代げんだいてき意味いみ重要じゅうようになったのは、なが作業さぎょうによる大量たいりょう生産せいさんはじまった20世紀せいきはいってからのことである。それまでは熟練工じゅくれんこう個々ここ部品ぶひんをそれぞれがうように修正しゅうせいしながらてていたが[16]なが作業さぎょうによる大量たいりょう生産せいさんでは作業さぎょういんめられた作業さぎょう集中しゅうちゅうして遂行すいこうする方法ほうほうがとりいれられた。たとえば、ヘンリー・フォード時代じだいのフォードでは、原材料げんざいりょう工具こうぐ受領じゅりょう設備せつびのメンテナンス、品質ひんしつ管理かんりなどは、作業さぎょうとは独立どくりつして、せんもんのグループがおこなうような組織そしき編成へんせいされた[17]。このようななが作業さぎょうによる大量たいりょう生産せいさん実現じつげんするもっとも重要じゅうようなポイントは、ベルトコンベアではなく、完全かんぜん一貫いっかんした部品ぶひん互換ごかんせいである[18]。その理由りゆうとして、どの部品ぶひんもそのままでたがいにわなければそもそもなが作業さぎょうりたないからである。品質ひんしつ管理かんり重要じゅうようになったのはそのためである。

製品せいひん部品ぶひん個々ここ特性とくせい個別こべつ管理かんりするだけでなく、品質ひんしつマネジメントシステムとして、品質ひんしつ管理かんり維持いじする仕組しくみをととのえるかんがかたは、最初さいしょぐん資材しざい調達ちょうたつれられている。1959ねんには、アメリカぐんがサプライヤーにたいする要求ようきゅうとしてMIL-Q-9858 「品質ひんしつマネジメントプログラム」を作成さくせいした。これはアメリカ海軍かいぐんのMIL-Q-21549やアメリカ空軍くうぐんのAF1523をもとつくられたもので、そのの1963ねんに、MIL-Q-9858Aに改定かいていされた。つづいてNATOでも1968ねんにAQAP-1が制定せいていされた。

軍事ぐんじてき分野ぶんやでの品質ひんしつマネジメントシステム

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軍事ぐんじ分野ぶんや以外いがいでは、たとえば、原子力げんしりょくエネルギーの分野ぶんやで1971ねんにANSI N45.2 「原子力げんしりょく発電はつでんしょかんする品質ひんしつ保証ほしょうプログラムの要求ようきゅう事項じこう」が制定せいていされた。これは原子力げんしりょく発電はつでんしょ設計せっけい建設けんせつにおける品質ひんしつ保証ほしょうプログラムを計画けいかく実施じっしするさい要求ようきゅう事項じこうをまとめたものである[19]。これは1977ねんにANSI 45.2-1977 「原子力げんしりょく機器ききかんする品質ひんしつ保証ほしょうプログラムの要求ようきゅう事項じこう」として、ひろ原子力げんしりょく産業さんぎょう設備せつび適用てきようできるようにあらためられた。

1974ねん、イギリスでは英国えいこく規格きかく協会きょうかい(BSI)が産業さんぎょうかいからの要望ようぼうこたえてBS 5179「品質ひんしつ保証ほしょうシステムの運用うんよう評価ひょうか指針ししん」を発表はっぴょうした。そして、このBS 5179の制定せいてい刺激しげきされてかく業界ぎょうかいがそれぞれ独自どくじ指針ししん作成さくせいはじめるようになった。 この状態じょうたいは1977ねん全国ぜんこく経済けいざい開発かいはつきょくのレポート「技術ぎじゅつ産業さんぎょうにおける規格きかく仕様しよう報告ほうこくされ、同時どうじ統一とういつ規格きかく作成さくせい勧告かんこくされた[20]。この勧告かんこくけて作成さくせいされ、1979ねん制定せいていされた規格きかくがBS 5709「品質ひんしつシステム」である。BS 5709は3構成こうせいをなしており、だい一部いちぶは「設計せっけい製造せいぞう据付すえつけのための仕様しよう」、だいは「製造せいぞう据付すえつけのための仕様しよう」、だいさんは「最終さいしゅう検査けんさおよび試験しけんのための仕様しよう」となっていた。

ISO 9000シリーズの制定せいてい改訂かいてい

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一方いっぽう、ISOでも品質ひんしつ管理かんりシステム規格きかく制定せいていのためにISO/TC176技術ぎじゅつ委員いいんかいが1979ねん組織そしきされる[21]。 まず最初さいしょに、ISO 8402:1986「品質ひんしつ-用語ようご」が制定せいていされた。これがISO 9000シリーズのはじまりである。ISO 9001「品質ひんしつシステム-設計せっけい開発かいはつ製造せいぞう据付すえつけにおける品質ひんしつ保証ほしょうのためのモデル」、ISO 9002「品質ひんしつシステム-製造せいぞう据付すえつけにおける品質ひんしつ保証ほしょうのためのモデル」、ISO 9003「品質ひんしつシステム-最終さいしゅう検査けんさおよ試験しけんにおける品質ひんしつ保証ほしょうのためのモデル」、ISO 9004「品質ひんしつマネジメントおよび品質ひんしつシステムの要素ようそ-指針ししん」はそれぞれ1987ねん制定せいていされた。これらはBS 5709をもと作成さくせいされたものである。ISO 9001、ISO 9002、ISO 9003は、BS 5709のだい一部いちぶだいだいさんにそれぞれ対応たいおうする。ISO 9004は、1981ねんにBS 5709にくわえられただいよんからだいろくをまとめたものに相当そうとうする[22]

その、ISO 9000シリーズは1994ねん改定かいていされた。これはISO 9000シリーズのしめ品質ひんしつマネジメントシステムの導入どうにゅうのしやすさをねらうと同時どうじに、時代じだいわせたかんがかたれたものであった。

2000ねんにISO 9000シリーズは大幅おおはば改定かいていされ、この2000年版ねんばんのISO 9000シリーズが2013ねん現在げんざいのISO 9000シリーズのもとになっている。それまでのISO 8402とISO 9000-1は統合とうごうされ、あたらしくISO 9000「品質ひんしつマネジメントシステム-基本きほん用語ようご」とされた。事業じぎょうしょ性格せいかくわせてけられていたISO 9001、ISO 9002、ISO 9003はまとめられてISO 9001「品質ひんしつマネジメントシステム-要求ようきゅう事項じこう」となり、ISO 11011は、ISO 19011として、品質ひんしつマネジメントシステム以外いがいのマネジメントシステムにも適用てきようできる規格きかくとなった。ISO 9004については、番号ばんごうわらないが内容ないよう改定かいていされた。

2008ねんにもISO 9001の改定かいていがあったが、これは語句ごくをわかりやすくあらためたり、環境かんきょうマネジメント規格きかくであるISO14001とのいをかんがえて用語ようごえたり、パラグラフの順番じゅんばんえるなどの軽微けいび変更へんこうにとどまっている[23]。2013ねん現在げんざい、このISO 9001:2008が現行げんこう規格きかくである。

ISO 9000シリーズの2000ねん改定かいてい
1994年版ねんばん 2000年版ねんばん 2015ねん現在げんざいはん
ISO 8402 ISO 9000 ISO 9000:2015 Quality management systems — Fundamentals and vocabulary

品質ひんしつマネジメントシステム-基礎きそ用語ようご

ISO 9000-1
ISO 9001 ISO 9001 ISO 9001:2015 Quality management systems — Requirements
品質ひんしつマネジメントシステム-要求ようきゅう事項じこう
ISO 9002
ISO 9003
ISO 9004-1,2,3,4 ISO 9004
品質ひんしつマネジメントシステム-パフォーマンス向上こうじょうのための指針ししん
ISO 9004:2009
組織そしき持続じぞくてき成功せいこうのための管理かんり方法ほうほう-品質ひんしつマネジメントアプローチ(2016ねん改訂かいてい予定よてい)
ISO 10011 ISO 19011 ISO 19011:2011
マネジメントシステム監査かんさ指針ししん

きゅうISO 9001、ISO 9002、ISO 9003および現行げんこうのISO 9001

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特徴とくちょう

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2000ねん改定かいていまえのISO 9001、ISO 9002、ISO 9003と2000ねん改定かいてい以後いごのISO 9001(以下いかとく発行はっこうねんをつけて区別くべつしないかぎり、これらをまとめてISO 9001とする)がISO 9000シリーズの中核ちゅうかくをなす規格きかくで、これらの規格きかく品質ひんしつマネジメントシステムのモデルを提供ていきょうする。このモデルを実現じつげんしていると認定にんていにされた事業じぎょうしょが、いわゆるISO 9001認定にんてい事業じぎょうしょである。

ISO 9001はおおくの企業きぎょうられ、ISO 9001:2008は170カ国かこく以上いじょうにわたるひゃくまんえる企業きぎょう導入どうにゅうしている[24]。このようにISO 9001がひろれられるようになった理由りゆうとしてはつぎのような理由りゆうげられる[25]

  • 包括ほうかつてきであること: 効果こうかてき品質ひんしつマネジメントシステムをつくげるために必要ひつよう要素ようそがすべて網羅もうらされている。
  • 柔軟じゅうなんせいがあること: 品質ひんしつ管理かんり使用しようする具体ぐたいてき方法ほうほう・ツールはかく事業じぎょうたい選択せんたくにまかされている。
  • 普遍ふへんせいがあること: さまざまな製品せいひん(商品しょうひん・サービス)を市場いちば供給きょうきゅうする事業じぎょうたい適用てきようできる。
  • 組織そしきてきなサポートがあること:ひろ認知にんちされた団体だんたい規格きかく変更へんこうくわえたり、第三者だいさんしゃ認証にんしょうおこなったり、認定にんてい事業じぎょうたいのリストを保管ほかんしたりしている。
  • 客観きゃっかんてきであること: 品質ひんしつマネジメントシステムのモデルへの適合てきごう結果けっかひろられている解釈かいしゃくがもとになっている。

ISO 9000のしめ品質ひんしつマネジメントモデルを導入どうにゅうすることでの、個々ここ企業きぎょう事業じぎょうたい活動かつどうへの効果こうかについては議論ぎろんになることもあるが、それでも顧客こきゃくはISO 9001の認証にんしょうをサプライヤーに要請ようせいつづけている[26]とくEUよう関税かんぜい障壁しょうへきめいて、ISO 9001の認証にんしょう事実じじつじょう市場いちば活動かつどうするための条件じょうけんになっているというビジネス環境かんきょう理由りゆうで、ISO 9001の認証にんしょう目指めざすというのは、事業じぎょうたいがISO 9001の認証にんしょう動機どうきひとつである。業界ぎょうかいによってはかならずしもISO 9001の認証にんしょう必要ひつようなところばかりではないが、新規しんき顧客こきゃく獲得かくとく従来じゅうらい顧客こきゃく維持いじ、ISO 9001の品質ひんしつマネジメントモデルを導入どうにゅうしている事実じじつをセールスポイントにするといったマーケティングじょう利益りえき期待きたいしてISO 9001の認証にんしょう場合ばあいもある[27]。ISO 9001の品質ひんしつマネジメントモデルを導入どうにゅうすることで、不良ふりょうりつ減少げんしょう、コストの削減さくげん返品へんぴんりつ低下ていかなどというようなオペレーションの成績せいせきたいする効果こうか期待きたいできる[26]。ただし、実際じっさいのところ、ISO 9001の認証にんしょうそのものは、競争きょうそうりょく強化きょうかなどをかならずしも約束やくそくするものではなく、それはISO 9001の品質ひんしつマネジメントモデルをいかに運用うんようするかにかかっている[28]

やっつの品質ひんしつマネジメント原則げんそく

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ISO 9001:2000 (およびISO 9001:2008-以下いか同様どうよう) はやっつの品質ひんしつマネジメント原則げんそく[29]基礎きそとしており、経営けいえいしゃはこれらの原則げんそく組織そしき実績じっせき向上こうじょうさせるために使用しようすることができる[30]

顧客こきゃく重視じゅうし (Customer focus)
事業じぎょうたい市場いちばめる位置いちというものは、ひとえに顧客こきゃくをどれだけ獲得かくとくするかにかかっている。そのため、顧客こきゃく期待きたいをできるかぎりよく理解りかいすることが必要ひつようである。顧客こきゃくとはプロセスの成果せいかとしての製品せいひん (無形むけい製品せいひんふくむ) をひと組織そしきのことであり、利益りえき追求ついきゅう目的もくてきでない組織そしきについても、顧客こきゃく定義ていぎすることができる。
リーダーシップ (Leadership)
リーダーは組織そしきなかにあって組織そしき目標もくひょうすすむべきみちしめ存在そんざいである。また、組織そしき人々ひとびと組織そしき目標もくひょう達成たっせいするために必要ひつよう環境かんきょうととのえることもリーダーの役目やくめである。リーダーシップだけで品質ひんしつマネジメントを成功せいこうさせることはできないが、の7つの原則げんそく適用てきようして組織そしきなにをしようとして、どこにかっているのかというヴィジョンを、リーダーシップによって組織そしき構成こうせいいん共有きょうゆうさせることになる[31]
人々ひとびと参画さんかく (Involvement of people)
組織そしきのもっとも重要じゅうよう要素ようそひとである。組織そしき人々ひとびと能力のうりょく知識ちしき最大限さいだいげん発揮はっきさせるよう努力どりょくしなければならない。これはできるかぎひらかれた経営けいえいおこなうことにもつうじる。経営けいえいがわなにかんがえているのかまったからないというような閉鎖へいさてき仕組しくみは、組織そしき構成こうせいいんにあるしゅ不信ふしんかんあたえるからである[32]
プロセスアプローチ (Process approach)
プロセスアプローチとは、たとえばその事業じぎょうたいへの情報じょうほう材料ざいりょう・エネルギーとうのインプットに付加ふか価値かちをつけて製品せいひんとしてアウトプットするというプロセスに注目ちゅうもくして、このプロセスを管理かんりするというかんがかたである。そうではなくて、められた手順てじゅんとおりにやれば要求ようきゅう品質ひんしつ達成たっせいされるはずであるから、自分じぶん手順てじゅんまもることに専念せんねんして、その成果せいかぶつつぎのグループにわたせばよいというやりかたがあるとすれば、それはプロセスアプローチではない。プロセスの成果せいかとプロセスに影響えいきょうおよぼす要素ようそ直接ちょくせつ管理かんりするのがプロセスアプローチである。プロセスが主体しゅたいであるから、当然とうぜんそれにかかわる各部かくぶしょ・グループ同士どうし効率こうりつよく柔軟じゅうなん連携れんけいしなければプロセスを一体いったいのものとして管理かんりできない。
マネジメントへのシステムアプローチ (System approach to management)
ここでいうシステムとは、たがいに関係かんけいがあり、そしてたがいに影響えいきょうしあう要素ようそあつまりのことである。たとえば、原材料げんざいりょうから製品せいひんつくるというプロセスは、原材料げんざいりょう受入うけいれプロセスから最終さいしゅう検査けんさプロセスまで様々さまざま要素ようそプロセスにけることができ、それぞれが関係かんけいしあっている。また、製品せいひんつくすにあたっては、機器きき保全ほぜん仕組しくみ、勤怠きんたい管理かんり仕組しくみなど、様々さまざま要素ようそおおかれすくなかれ関係かんけいしている。要素ようそ同士どうしはおたがいに影響えいきょうしあい、ある要素ようそくわえると、その影響えいきょうはほかの要素ようそにもおよぶ。品質ひんしつマネジメントには、そのようなシステムを管理かんり(マネジメント)しているという視点してん必要ひつようである。
継続けいぞくてき改善かいぜん (Continuous improvement)
つねにより結果けっかさがもとめることが必要ひつようである。結果けっかとは、たとえば、製品せいひんばらつきをよりすくなくする、やりかたをより効率こうりつてきに (費用ひよう手間てますくない方法ほうほうに) するなどのことである。
意思いし決定けっていへの事実じじつもとづくアプローチ (Factual approach to decision making)
客観きゃっかんてき事実じじつもと意思いし決定けっていをするべきである。かんじや印象いんしょう意思いし決定けっていをするべきではない。客観きゃっかんてき事実じじつもと意思いし決定けっていするには、まず客観きゃっかんてき事実じじつ認識にんしきする仕組しくみが必要ひつようになる。典型てんけいてき方法ほうほうひとつは、記録きろくりそれをきちんと保管ほかんする、というものである。
供給きょうきゅうしゃとの互恵ごけい関係かんけい (Mutually beneficial supplier relationships)
顧客こきゃく重視じゅうし原則げんそくから、事業じぎょうたいとしては顧客こきゃく動向どうこうさぐるとこばかりにけがちになる。顧客こきゃく存在そんざいうえにビジネスがっているのは事実じじつだが、一方いっぽう部品ぶひん材料ざいりょう供給きょうきゅうしゃから供給きょうきゅうされていることのうえ事業じぎょうがなりたっていることもまた事実じじつである。品質ひんしつだけについてても、供給きょうきゅうしゃからの部品ぶひん材料ざいりょう品質ひんしつがそのまま、その事業じぎょうたい製品せいひん品質ひんしつむすびついている。

ISO 9001:2000の構成こうせい

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ISO 9001:2001 の品質ひんしつマネジメントシステムモデル

ISO 9001:2000(およびISO 9001:2008-以下いか同様どうよう)は、以下いかのように構成こうせいされている。

しょう 序文じょぶん
ISO 9001 にはシステムアプローチが適用てきようされていることを強調きょうちょうする。同時どうじにISO 9001 とISO 9004 との関係かんけい説明せつめいし、また、のマネジメントシステム (ISO 9001:2008 で具体ぐたいてきげられているのは、環境かんきょうマネジメントシステム規格きかくである ISO 14001:2005) と統合とうごうして運用うんようすることができることをべる。
一章いっしょう-さんしょう 適用てきよう範囲はんい関連かんれん規格きかく用語ようご定義ていぎ
ISO 9001 は顧客こきゃく要求ようきゅうたす製品せいひん供給きょうきゅうし、顧客こきゃく満足まんぞく強化きょうかすることを目的もくてきとする組織そしき必要ひつよう要求ようきゅう事項じこうさだめたもので、組織そしき形態けいたいおおきさ、製品せいひん種別しゅべつわずひろ適用てきようできるようにつくられていることを説明せつめいする。用語ようごは ISO 9000 に定義ていぎされていることがべられている。
よんしょう 品質ひんしつマネジメントシステム
組織そしき品質ひんしつマネジメントシステムを確立かくりつし、文書ぶんしょし、実際じっさい運用うんようし、維持いじし、継続けいぞくてき改善かいぜんおこなっていかなければならないことをべる。また、品質ひんしつマニュアルを作成さくせいすることを規定きていし、それをふくめた文書ぶんしょ記録きろく管理かんり方法ほうほうたいする要求ようきゅう事項じこう規定きていする。
しょう 経営けいえいしゃ責任せきにん
経営けいえいしゃ品質ひんしつマネジメントシステムの導入どうにゅう強化きょうか責任せきにんをもってかかわりあっていることをしめさなければならないことを規定きていする。具体ぐたいてきには、たとえば顧客こきゃく要求ようきゅうがきちんと特定とくていされており、製品せいひん顧客こきゃく満足まんぞくむすびついているよう組織そしき活動かつどうさせるのは経営けいえいしゃ義務ぎむである。品質ひんしつ方針ほうしん品質ひんしつ目標もくひょうもそれが適切てきせつつくられるようにすることも経営けいえいしゃ義務ぎむである。社内しゃないでの様々さまざま権限けんげん責任せきにん規定きていしたり、社内しゃないのコミュニケーションの仕組しくづくりにも経営けいえいしゃ責任せきにんをもつ。また、経営けいえいしゃ定期ていきてき組織そしき品質ひんしつマネジメントシステムを点検てんけんしなけれはならない。
ろくしょう 資源しげん運用うんよう管理かんり
資源しげんとは、従業じゅうぎょういん機械きかい設備せつび建物たてものなどのことである。まず、目的もくてきどおりに製品せいひんつくるためにどのような資源しげん必要ひつようなのかをめる必要ひつようがある。従業じゅうぎょういん適切てきせつ教育きょういく・トレーニングをおこなうこと、適切てきせつ労働ろうどう環境かんきょうととのえること、設備せつび建物たてもの (インフラストラクチャー) を適切てきせつ状態じょうたいたもつべきであることなどを規定きていする。
ななしょう 製品せいひん実現じつげん
ISO 9001:2000では、製品せいひん具体ぐたいてき実際じっさいのものとすることを、計画けいかく顧客こきゃくとの関係かんけい設計せっけい開発かいはつ購買こうばい製造せいぞう測定そくてい機器きき点検てんけんというむっつのフェーズにけて、それぞれのフェーズに必要ひつよう要求ようきゅう事項じこうとを規定きていしている。顧客こきゃくとの関係かんけいでは、顧客こきゃくから明示めいじてき暗黙あんもくてきしめされた要求ようきゅう事項じこう法的ほうてき要求ようきゅう事項じこうなどを明確めいかくにすることや、顧客こきゃくとのコミュニケーションの方法ほうほう確立かくりつすることをもとめている。
八章はっしょう 測定そくてい分析ぶんせきおよ改善かいぜん
顧客こきゃく満足まんぞく調査ちょうさしたり、製品せいひん要求ようきゅう仕様しようどおりにできているかどうかをたしかめたり、また品質ひんしつマネジメントシステムのプロセス自身じしん確認かくにんすることをもとめている。収集しゅうしゅうしたデータの分析ぶんせきから、このような確認かくにん測定そくてい必要ひつよう情報じょうほうれるべきであるとしている。また、不具合ふぐあい是正ぜせいし、こりうる問題もんだい防止ぼうしし、つね品質ひんしつマネジメントシステムの改善かいぜんつとめることをもとめている。

つまり、経営けいえいしゃ責任せきにんにおいて、顧客こきゃく存在そんざい重要じゅうよう課題かだいとして企業きぎょう活動かつどう方針ほうしんみ、その方針ほうしん実現じつげんするために経営けいえい資源しげん調ととのえ、顧客こきゃく要求ようきゅう事項じこう具体ぐたいてき製品せいひんとして実現じつげんさせ顧客こきゃく供給きょうきゅうする。そして、それが本当ほんとう顧客こきゃく要求ようきゅう事項じこう実現じつげんし、顧客こきゃく満足まんぞくているかどうかを測定そくてい分析ぶんせきし、その結果けっか経営けいえいしゃにフィードバックする。同時どうじ測定そくてい分析ぶんせき結果けっか品質ひんしつマネジメントシステムの改善かいぜん役立やくだてる、というのかISO 9001がしめ品質ひんしつマネジメントシステムのモデルである。

検証けんしょう妥当だとうせい確認かくにん (Verification and Validation)

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ISO 9000シリーズでは、検証けんしょう妥当だとうせい確認かくにん以下いかのように定義ていぎしている。

検証けんしょう (Verification)
客観きゃっかんてき証拠しょうこ提示ていじすることによって、規定きてい要求ようきゅう事項じこうたされていることを確認かくにんすること。
妥当だとうせい確認かくにん (Validation)
客観きゃっかんてき証拠しょうこ提示ていじすることによって、特定とくてい意図いとされた用途ようとまた適用てきようかんする要求ようきゅう事項じこうたされていることを確認かくにんすること。

のISO 9000シリーズの規格きかく

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2013ねん現在げんざい、ISO 9000シリーズを構成こうせいするとされる規格きかくは、ISO 9001:2008のほか以下いかのようなものがある[33][ちゅう 1]

ISO 9000国際こくさい標準ひょうじゅん機構きこう制定せいていする品質ひんしつ管理かんりシステムの基礎きそ用語ようごかんする規格きかくである。

規格きかく番号ばんごう9000名称めいしょうは「Quality management systems — Fundamentals and vocabulary」である。ISO 9000シリーズ "Quality management systems" の1つ。ほん規格きかく品質ひんしつ管理かんりシステムの基本きほんてきかんがかたしめ用語ようご定義ていぎしている。たとえば、やっつの品質ひんしつマネジメントの原則げんそくがISO 9000 シリーズの基礎きそをなしていることは、この規格きかく説明せつめいされている[30]

対応たいおうする日本にっぽん産業さんぎょう規格きかくは「JIS Q 9000 品質ひんしつマネジメントシステム − 基本きほんおよ用語ようご」である。

ひょう. 改訂かいていれき
名称めいしょう 発行はっこうねん 対応たいおうJIS
ISO 9000:2015 Quality management systems — Fundamentals and vocabulary 2015-09 JIS Q 9000:2015
ISO 9000:2005 Quality management systems — Fundamentals and vocabulary 2005-09 JIS Q 9000:2006
ISO 9000:2000 Quality management systems — Fundamentals and vocabulary 2000-12
ISO 8402:1994 Quality management and quality assurance — Vocabulary 1994-03
ISO 8402:1986 Quality — Vocabulary 1986-06

ISO 9004 2009 組織そしき持続じぞくてき成功せいこうのための管理かんり方法ほうほう-品質ひんしつマネジメントアプローチ

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ほん規格きかく組織そしき持続じぞくてき成功せいこう実現じつげんするための手引てびきである[34]品質ひんしつマネジメントシステムの持続じぞくてき成功せいこうとは、顧客こきゃく関係かんけいしゃ期待きたい必要ひつようった製品せいひん長期ちょうきにわたって持続じぞくてき供給きょうきゅうできるということである。このことは組織そしき効率こうりつてきなマネジメントによって実現じつげんすることができる[34]。ISO 9001:2000とは相互そうご補完ほかん関係かんけいにあり[35]、ISO 9001:2000 と容易ようい比較ひかく対象たいしょうできるようによく構成こうせいになっている。

ISO 19011 2011 マネジメントシステム監査かんさ指針ししん

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これはマネジメントシステム監査かんさ一般いっぱん指針ししんで、品質ひんしつマネジメントシステム以外いがいにも、環境かんきょうマネジメントシステム(ISO 14001)やサプライチェーン安全あんぜんマネジメントシステム(ISO 28000)などのマネジメントシステムの監査かんさにも共通きょうつうして使用しようする規格きかくである。ただし、第三者だいさんしゃ機関きかんによるマネジメントシステム認証にんしょうのための監査かんさは2011年度ねんどばんからははずされ、内部ないぶ監査かんさ(自分じぶん組織そしき自己じこ監査かんさ)とサプライヤーにたいする監査かんさ対象たいしょうにしている[36]第三者だいさんしゃ機関きかんによるマネジメントシステム認証にんしょう監査かんさ指針ししんは、2006ねん発効はっこうされたISO/IEC 17021(2013ねん現在げんざい最新さいしんばんはISO/ICE 17021:2011)が対象たいしょうとしている[36]

ISO 9000シリーズをれた産業さんぎょうべつ独自どくじ規格きかく

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ISO 9001は様々さまざま産業さんぎょう適用てきようすることを想定そうていしているため、特定とくてい産業さんぎょうたいしては不十分ふじゅうぶんであるとかんがえられることもある。そのような場合ばあいに、ISO 9001を土台どだいにし、それに変更へんこう追加ついかくわえた規格きかくかく産業さんぎょう独自どくじ制定せいていする場合ばあいがある。自動車じどうしゃ業界ぎょうかいは、このようなISO 9001ないしISO 9000シリーズを土台どだいにした業界ぎょうかい独自どくじ品質ひんしつマネジメントシステムの規格きかく制定せいていはや時期じきからはじめていた。1991ねんにはVDA(ドイツ自動車じどうしゃ工業こうぎょうかい)がVDA6.1を発表はっぴょうした。これは当時とうじのDIN EN ISO 9004 を基準きじゅんにしたチェックシートで、あたらしい要求ようきゅう事項じこうくわえることを意図いとしたものではないが、自動車じどうしゃ部品ぶひんメーカーの品質ひんしつ管理かんりシステムを監査かんさするためにつくられているので[37]自動車じどうしゃ業界ぎょうかい標準ひょうじゅんてきかんがかた反映はんえいされている。1994ねんにはアメリカのクライスラーフォードゼネラルモーターズ統一とういつ品質ひんしつマネジメントシステム規格きかくQS-9000発表はっぴょうした。これはISO 9000:1994の4しょう発展はってんさせたもので、クライスラーのサプライヤー品質ひんしつ保証ほしょうマニュアル、フォードのQ-101 品質ひんしつシステム規格きかく、 ゼネラルモーターズのターゲット・フォー・エクセレンス(優秀ゆうしゅうたることへの目標もくひょう)の内容ないよう網羅もうらしている[38]。その欧米おうべい主要しゅよう自動車じどうしゃ生産せいさんこく自動車じどうしゃ工業こうぎょうかいかくメーカーがIATF(国際こくさい自動車じどうしゃタスクフォース)を結成けっせいし、統一とういつ品質ひんしつ管理かんりシステムの仕様しよう[ちゅう 2]である ISO/TS 16949 を作成さくせいした。

産業さんぎょうでも以下いかのような、ISO 9000 (とくに ISO 9001 ) を発展はってんさせた独自どくじ規格きかく制定せいていされている。

  • TickIT: 情報じょうほう技術ぎじゅつ、ソフトウェアにかんする品質ひんしつ管理かんりシステムのガイドライン。
  • AS/EN/JIS Q 9100: 航空こうくう宇宙うちゅう産業さんぎょう品質ひんしつ管理かんりシステム規格きかく
  • TL 9000: 電話でんわ通信つうしん産業さんぎょう品質ひんしつ管理かんりシステム規格きかく
  • ISO 13485: 医療いりょう機器きき製造せいぞうかんする品質ひんしつ管理かんりシステム規格きかく
  • ISO/IEC 90003: ソフトウェア業界ぎょうかい品質ひんしつ管理かんりシステム規格きかく
  • ISO/TS 29001: 石油せきゆ化学かがく業界ぎょうかい品質ひんしつ管理かんりシステム規格きかく

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ ISO/TC176技術ぎじゅつ委員いいんかい作成さくせいしたものをISO 9000ファミリーとかんがえるのであれば、ここにげた4つにとどまらない。ISO/TC 176 - Quality management and quality assurance参照さんしょうのこと。
  2. ^ 規格きかくではなく、仕様しよう名付なづけられている

出典しゅってん

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  1. ^ "3.6.1 対象たいしょう(object)... 認識にんしきできるものまたかんがえられるものすべて。 れい 製品せいひん ... サービス ... 組織そしき ... システム" JIS Q 9000:2015
  2. ^ "“本来ほんらいそなわっている”とは,あるものに内在ないざいしていること,とくに,永久えいきゅう不変ふへん特性とくせいとして内在ないざいしていることを意味いみする。"
  3. ^ "3.10.1 特性とくせい ... 特性とくせいには,つぎしめすように様々さまざま種類しゅるいがある ... 感覚かんかくてきれい 嗅覚きゅうかく触覚しょっかく味覚みかく ..." JIS Q 9000:2015.
  4. ^ "3.6.4 要求ようきゅう事項じこう ... 明示めいじされている,通常つうじょう暗黙あんもくのうちに了解りょうかいされているまた義務ぎむとして要求ようきゅうされている,ニーズまた期待きたい。" JIS Q 9000:2015.
  5. ^ Hoyle、p.7
  6. ^ 久米くめ、p.37
  7. ^ ISO 9000:2005, 3.4.2
  8. ^ Kiliński、pp.13-14.
  9. ^ "3.3.11 活動かつどう(activity)... 明確めいかくにされた作業さぎょう最小さいしょう対象たいしょう" JIS Q9000:2015
  10. ^ "活動かつどうなかには,あらかじめさだめられ,組織そしき目標もくひょうについての理解りかいによってまるものがあるが,他方たほうで,あらかじめさだめられておらず,外部がいぶからの刺激しげきおうじてその性質せいしつおよ実行じっこう決定けっていするものもある。" JIS Q9000:2015
  11. ^ "3.4.1 プロセス(process) インプットを使用しようして意図いとした結果けっかす,相互そうご関連かんれんするまた相互そうご作用さようする一連いちれん活動かつどう。" JIS Q9000:2015
  12. ^ "活動かつどうを,首尾しゅび一貫いっかんしたシステムとして機能きのうする相互そうご関連かんれんするプロセスであると理解りかい" JIS Q9000:2015
  13. ^ "プロセスでは,インプットをもちいてアウトプットをすための相互そうご関連かんれんする活動かつどうおこなわれる。" JIS Q9000:2015
  14. ^ "プロセスアプローチ  活動かつどうおよ関連かんれんする資源しげんひとつのプロセスとして運営うんえい管理かんりされるとき,のぞまれる結果けっかがより効率こうりつよく達成たっせいされる。" JIS Q9000:2006
  15. ^ '組織そしきないもちいられるプロセス ... を体系たいけいてき明確めいかくにし,運営うんえい管理かんりすることを“プロセスアプローチ”とぶ。' JIS Q9000:2006
  16. ^ J. P. Womack, et al. p.26.
  17. ^ Tidd J., Bessant J., Web resources, p.2.
  18. ^ J. P. Womack, et al. p.25.
  19. ^ REGURATORY GUIDE 1.28, p.1.
  20. ^ Carter, p.3.
  21. ^ ISO/TC 176 Quality management and quality assurance
  22. ^ Carter, p.4.
  23. ^ 『ISO9001の2008ねん改訂かいていについて』
  24. ^ ISO 9000 - Quality management
  25. ^ Hamrol, pp.176-177.
  26. ^ a b E. Noveh, P23.
  27. ^ F. Buttle, p.945.
  28. ^ E. NAVEH, et al., p.24.
  29. ^ ISO/TC 176/SC 2N 376
  30. ^ a b ISO 9000:2005 0.2.
  31. ^ Hoyle、p.22.
  32. ^ Hoyle、pp.22-23.
  33. ^ ISO 9000:2005, 0.1.
  34. ^ a b ISO 9004:2009 Introduction.
  35. ^ ISO 9001:2008, 0.3.
  36. ^ a b ISO 19011:2011 Introduction
  37. ^ Hoyle, p.101
  38. ^ QS-9000:1994 Introduction.

参考さんこう文献ぶんけん

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  • Carter N., Auditing the ISO 19001 Way, BSI British Standards Institution, 2003
  • Hamrol A., Mantura W., Zarządzanie jakością - Teoria i praktyka, Wydawnictwo naukowe PWN, Warszawa, 2002.
  • Hoyle D., Automotive Quality Systems Handbook: Second Edition - ISO/TS16949:2002 Edition, Elsevier Butterworth-Heinemann, Burlington, 2005.
  • Kiliński A., Jakość, Wydawnictwa Naukowo-Techniczne, Warszawa, 1979.
  • 久米くめひとし設計せっけい開発かいはつ品質ひんしつマネジメント』にち科技かぎれん、1999ねん
  • ISO 9000:2005, Qulity management systems - Fundamentals and vocabulary.
  • ISO 9001:2008, Quality management systems - Requirements.
  • ISO 9004:2009, Managing for the sustained success of an organization - a quality management approach.
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  • QS-9000:1994, Quality System Requirements, Chrysler Corporation, Ford Motor Company, General Motors Corporation, 1994.
  • REGURATORY GUIDE 1.28 Revision 3, Quality Assurance Program Requirments (Design and Construction), U.S. Nuclear Regulatory Commision, 1985.
  • Tidd J., Bessant J., Managing Innovation: Integrating Technological, Market and Organizational Change, John Wiley & Sons, 2011.
  • Womack J. D., Jones D. T., Roos D., The Machine That Changed the World, FREE PRESS, New Yourk, 2007.

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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