程ほど颐

程ほど颐
北きた宋そう哲学てつがく家か、文学ぶんがく家か
清きよし宫殿藏ぞう画が本ほん
姓せい	程ほど
名な	颐
字じ	正せい叔
封ふう爵	洛らく国こく公おおやけ
封ふう號ごう	伊川いがわ伯はく
族ぞく裔	汉族
出生しゅっしょう	1033年ねん 北きた宋そう河南かなん府ふ伊川いがわ县（今こん属ぞく河南かなん省しょう）
逝世	1107年ねん
谥号	正せい公おおやけ
墳墓ふんぼ	洛らく阳伊川いがわ二に程ほど墓ぼ
親おや屬ぞく 父親ちちおや 程ほど珦 兄弟きょうだい 胞兄 程ほど颢
著作ちょさく
《程ほど颐文集しゅう》

程ほど頤（1033年ねん—1107年ねん），字じ正せい叔，北きた宋そう河南かなん伊川いがわ（今いま河南かなん省しょう伊川いかわ縣けん）人にん，世せい稱たたえ伊川いがわ先生せんせい，北きた宋そう理學りがく家いえ，教育きょういく家か，历官汝なんじ州しゅう团练推官、西京にしぎょう国子くにこ监教授きょうじゅ。与あずか其胞兄けい程ほど颢共きょう创“洛らく学がく”，人稱にんしょう「二に程ほど」，为理学がく奠定了りょう基もと础。後こう追つい封ふう洛らく国こく公おおやけ，配はい祀まつ孔あな廟びょう。程ほど顥、程ほど頤學術がくじゅつ思想しそう略りゃく有ゆう不同ふどう，程ほど顥主張しゅちょう「明あきら心こころ見性けんしょう」，重視じゅうし「氣き」，為ため學がく「力行りっこう」，影響えいきょう了りょう陸りく九きゅう淵ふち。程ほど頤主張しゅちょう「格物致知かくぶつちち」，重視じゅうし「理り」，為ため學がく「窮理きゅうり」，影響えいきょう朱しゅ熹。

家庭かてい

• 高祖父こうそふ︰程ほど羽はね
• 曾祖父そうそふ︰程ほど希まれ振ふ
• 曾祖母そうそぼ︰崔ちぇ氏し
• 祖父そふ︰程ほど遹
• 祖母そぼ︰張ちょう氏し (理學りがく家か張ちょう載の之これ姑しゅうと)
• 父親ちちおや︰程ほど珦 (張ちょう載の表おもて兄あに)
• 母親ははおや︰侯こう氏し (侯ほう道みち濟ずみ第だい二女じじょ，侯ほう可か姐あね姐あね)
• 外祖父がいそふ︰侯こう道みち濟ずみ
• 外祖母がいそぼ︰刁氏
• 外そと曾祖父そうそふ︰侯こう嵩かさ
• 外そと高祖父こうそふ︰侯こう元もと
• 舅しゅうと父ちち︰侯こう可か
• 舅しゅうと母はは︰劉りゅう氏し、劉りゅう氏し，兩りょう名めい劉りゅう氏し是ぜ姐あね妹いもうと關係かんけい。)
• 表おもて弟おとうと︰侯こう仲なか良りょう
• 兒こ子こ︰程ほど端はし輔、程ほど端はし中ちゅう、程ほど端はし彥

生平おいだいら

《晩ばん笑わらい堂どう竹荘たけしょう畫が傳でん》程ほど颐像

其祖父ちち任にん黄き陂县令，卒そつ于该县。父ちち程ほど珦年幼よう无力返かえし乡，遂とげ居きょ于黄陂，后きさき来らい还做了りょう县尉。二程就是在其父任黄陂县尉时所生。程ほど颐幼承うけたまわ家学かがく熏陶，24岁时曾在京ざいきょう师（今こん河南かなん开封繁しげる塔とう之の左ひだり）授徒讲学。宋そう神かみ宗はじめ熙宁五ご年ねん（1072年ねん）偕兄于嵩阳讲学がく。元もと丰元年ねん（1078年ねん）知ち扶沟县，“设庠序じょ，聚邑人じん子こ以教之の”。元もと丰五ご年ねん，文彦ふみひこ博はく将はた其鸣皋镇（今こん河南かなん洛らく阳伊川いかわ县境）之の庄しょう园赠给程氏し，乃自建けん伊い皋书院いん，讲学其中几达20年ねん。元げん祐ゆう元年がんねん（1086年ねん）除じょ秘ひ书省校こう书郎，授崇政まさし殿どの说书。

宋そう宁宗嘉よしみ定てい十じゅう三さん年ねん（1220年ねん），赐谥程ほど颢为“纯”，程ほど颐为“正ただし”。理り宗そう淳あつし祐ゆう元年がんねん（1241年ねん），又また追つい封ふう程ほど颢为“河南かなん伯はく”，程ほど颐为“伊川いがわ伯はく”，并“从祀孔子こうし庙庭にわ”。元明もとあき宗そう至いたる顺元年ねん（1330年ねん），诏加封ふう程ほど颢为“豫よ国こく公おおやけ”，程ほど颐为“洛らく国こく公おおやけ”。

思想しそう

程ほど颐政治せいじ思想しそう颇受父ちち程ほど珦的影かげ响，推举其父反はん对王おう安やすし石せき新法しんぽう乃“独どく公こう一いち人にん”，又また说其兄けい程ほど颢对王おう安やす石せき之の说，“意い多た不ふ合ごう，事こと出で必论列れつ”，极加称しょう许。与あずか其兄程ほど颢教育きょういく思想しそう基本きほん一致いっち，但ただし學術がくじゅつ思想しそう略りゃく有ゆう不同ふどう。

程ほど颐與程ほど颢一样，主しゅ张教育きょういく目的もくてき在ざい于培养圣人じん，“圣人之の志こころざし，止とめ欲よく老ろう者しゃ安之やすゆき，朋友ほうゆう信之のぶゆき，少しょう者しゃ怀之”，圣人以天地ち为心，“一切いっさい涵容复载，但ただし处之有道ありみち”，因いん此，教育きょういく必须以培养圣人じん为职志こころざし。在ざい教育きょういく内容ないよう上じょう，主しゅ张以伦理道德どうとく为其根本こんぽん，“学者がくしゃ须先识仁。仁者じんしゃ蔼然与あずか物もの同体どうたい，义、智さとし、信しんじ，皆みな仁じん也。”

《宋そう史し》称しょう他た“学まなぶ本ほん于诚，以《大学だいがく》、《论语》、《孟子もうし》，《中庸ちゅうよう》为指南しなん，而达于‘六ろく经’”。教育きょういく以德育とくいく为重，强つよ调自我わが修おさむ养，其途径みち为格物致知かくぶつちち。“致知则智识当自じ渐明”，致知乃在穷理，即そく尽つき天理てんり。致知的てき办法是ぜ“格かく物ぶつ”。“格かく，至いたり也”，“格かく”是ぜ内ない感かん于物而识其理。“耳目じもく能のう视听而不能ふのう远者，气有限げん耳みみ，心こころ则无远近也”，因いん此认识事物的ぶってき关键乃在“心しん”。心こころ“与あずか天地てんち合あい其德，与あずか日月じつげつ合あい其明，非ひ在外ざいがい也”，故こ致知重じゅう“内うち感かん”而不重じゅう外面がいめん事物じぶつ。在学ざいがく习方法ほう上じょう，强つよ调求其意，“凡看文字もじ，先さき须晓其文义，然しか后きさき可か求もとめ其意，未み有ゆう文ぶん义不晓而见意者しゃ也”。另外，主しゅ张读书要思考しこう，“不ふ深ふか思おもえ则不能ふのう造づくり其学”。或ある曰：“学者がくしゃ亦また有ゆう无思而得其乎？”其教育きょういく主ぬし张和思想しそう对后世よ教育きょういく影かげ响极大だい。

大だい程ほど活かつ潑自然しぜん，但ただし小しょう程ほど嚴肅げんしゅく剛ごう正ただし，神聖しんせい不可ふか侵犯しんぱん，甚至不通ふつう人情にんじょう，實じつ為ため後世こうせい所見しょけん的てき「道學どうがく臉孔」。在ざい婦女ふじょ貞操ていそう方面ほうめん，程ほど頤認為ため：「……凡取以配身み也，若わか取と失しつ節ぶし者しゃ以配身み，是ぜ己おのれ失しつ節也せつや。」有人ゆうじん問とい程ほど頤先生せんせい曰：「寡婦かふ貧苦ひんく無な依よ，能のう不能ふのう再嫁さいか乎哉？」，程ほど頤則提出ていしゅつ「絕對ぜったい不能ふのう，有ゆう些人怕凍死し餓死がし，才さい用よう饑寒きかん作為さくい藉口しゃこう，要よう知道ともみち，餓死がし事ごと小しょう，失しつ節ぶし事大じだい。」，作為さくい衡量賢けん媛ひめ淑女しゅくじょ的てき標準ひょうじゅん。朱しゅ熹（1130—1200）在ざい〈與あずか陳ひね師し中書ちゅうしょ〉也同意どうい這樣的てき說法せっぽう：「昔むかし伊川いがわ先生せんせい嘗論此事，以為餓死がし事ごと小しょう，失しつ節ぶし事大じだい。自じ世俗せぞく觀かん之の，誠まこと為ため迂闊うかつ；然しか自じ知ち經けい識理之の君子くんし觀かん之の，當とう有ゆう以知其不可ふか易えき也。」主張しゅちょう婦女ふじょ「從したがえ一いち而終」、壓あつ抑そもそも「人ひと欲よく」。

后きさき人じん曾在他た讲学之の地ち设书院いん以为纪念，如河南みなみ嵩かさみ阳书院いん、伊川いがわ书院等ひとし。另外，全国ぜんこく各地かくち亦また有ゆう纪念他た之の书院，意い在ざい追つい踪继轨，以示其思想しそう绵长。其著作ちょさく被ひ后きさき人じん辑录为《河南かなん二に程ほど全ぜん书》、《程ほど颐文集しゅう》、《易えき传》和かず《经说》。

《易えき程ほど傳つて》（《伊川いがわ易えき傳でん》）

参まいり见：易えき经

北きた宋そう程ほど颐（伊川いがわ先生せんせい）晚年ばんねん著ちょ有ゆう《易えき程ほど傳つて》書しょ稿こう，又また稱たたえ《伊川いがわ易えき傳でん》、《周しゅう易えき程ほど氏し傳でん》、《周しゅう易えき程ほど傳つて》、《程ほど氏し易えき傳でん》。其中，將はた〈序じょ卦け傳でん〉內容分ぶん置おけ於六ろく十じゅう四よん卦け的てき卦け首くび，並なみ有ゆう〈彖傳〉、〈象ぞう傳でん〉、〈文言もんごん傳でん〉的てき注解ちゅうかい，但ただし無む〈繫辭傳でん〉、〈說せつ卦け傳でん〉、〈雜ざつ卦け傳でん〉。

軼聞

• 一いち日にち講こう罷やめ未み退すさ，宋そう哲あきら宗むね趙ちょう煦偶折柳やなぎ枝えだ為ため戲おどけ，程ほど頤即正せい色しょく指ゆび諫：「方ほう春はる發はつ，不可ふか無む故こ摧折」，皇帝こうてい聽了很不高だか興きょう。
• 司馬しば光ひかり過か世よ了りょう，剛つよし結束けっそく明あかり堂どう祭祀さいし大典たいてん的てき群臣ぐんしん欲よく往弔喪も，但ただし程ほど頤認為ため不ふ合ごう孔子こうし「是ぜ日び哭，則のり不ふ歌うた」的てき規矩きく，阻止そし群臣ぐんしん去さ弔ちょう喪も。有ゆう一いち人にん曰：「孔子こうし說せつ當とう天てん哭了，則のり不ふ唱歌しょうか，但ただし沒ぼっ有ゆう說せつ唱歌しょうか了りょう之これ後ご不能ふのう哭。」蘇そ軾嘲笑ちょうしょう程ほど頤說：「這是棄市枉死的てき叔孫通どおり制せい訂てい的てき禮れい。」（真正しんせい的てき叔孫通どおり是ぜ漢かん朝ちょう的てき禮れい學がく大師だいし，且沒有ゆう枉死，蘇そ軾意指ゆび程ほど頤是腐儒ふじゅ）由ゆかり此事起おこり，蘇そ軾、程ほど頤兩人じん結ゆい怨。
• 蘇そ軾覺得とく程ほど頤迂腐くさ，常常つねづね開ひらけ他た玩笑，一いち次じ國家こっか忌日きじつ，程ほど頤要求ようきゅう群臣ぐんしん素もと食しょく，蘇そ軾不但ただし不ふ願意がんい，還かえ要求ようきゅう秦はた觀かん、黃庭堅おうていけん等とう人ひと一いち起おこり喫肉，完全かんぜん不ふ給きゅう程ほど頤面子めんつ。
• 《邵氏闻见后きさき录》记载：“程ほど叔微云うん：伊川いがわ闻诵晏叔原ばら‘梦魂惯得无拘检，又また踏杨花はな过谢桥’，笑わらい曰：‘鬼おに语也。’意い亦また赏之。”

研究けんきゅう書目しょもく

• A.C. Graham（葛かずら瑞みず漢かん）著ちょ，程ほど德とく祥さち譯やく：《中國ちゅうごく的てき兩りょう位い哲學てつがく家か：二に程ほど兄弟きょうだい的てき新しん儒學じゅがく》（鄭てい州しゅう：大だい象ぞう出版しゅっぱん社しゃ，2000）。
• 溫ぬる偉えら耀：《成なり聖ひじり之の道みち——北きた宋そう二に程ほど修養しゅうよう工夫くふう論ろん之の研究けんきゅう》（開封かいふう：河南かなん大學だいがく出版しゅっぱん社しゃ，2004）。
• 鍾彩鈞ひとし：〈《白虎びゃっこ通どおり》與あずか《伊川いがわ易えき傳でん》天人てんにん觀かん的てき比較ひかく （页面存そん档备份，存そん于互联网档案あん馆）〉。

外部がいぶ連結れんけつ

• 易えき程ほど傳つて查詢 易えき經けい古こ籍せき交互こうご查詢系統けいとう