テレビアニメ

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テレビアニメは、テレビ放送ほうそう用ように制作せいさくされるアニメーション作品さくひんおよびテレビ番組ばんぐみを指さす。「テレビアニメーション」の略語りゃくごであり、さらに略りゃくして「TVアニメ」とも表記ひょうきされる。後述こうじゅつの通とおり制作せいさく側がわも「テレビまんが」などと呼よんでいたため、高齢こうれい者しゃの中なかには、テレビアニメを指さしてマンガと呼よぶ人ひともいる。

当とう記事きじでは、とくにことわりがなければ主おもに日本にっぽんの地上波ちじょうはテレビ局てれびきょくやBS・CS局きょくのテレビ放送ほうそう用ように製作せいさくされる商業しょうぎょうアニメ作品さくひん（番組ばんぐみ）について記述きじゅつしている。

概要がいよう

標準ひょうじゅん的てきな事例じれいとしては、1回分かいぶんを30分ふん（CMなども含ふくめたテレビ放送ほうそう時間じかん）とする連続れんぞく作品さくひんとして制作せいさくされるほか、5分ふんから15分ぶんの短編たんぺんアニメ作品さくひんや、レギュラー放送ほうそう番組ばんぐみの長編ちょうへん特別とくべつ番組ばんぐみ、単発たんぱつの長編ちょうへん特別とくべつ番組ばんぐみなども存在そんざいする。

世界せかい的てきに多おおくの作品さくひんは児童じどう・ファミリー向むけで、「アニメは子供こどものもの」という認識にんしきは、世界せかい初はつの連続れんぞく商業しょうぎょうテレビアニメ『鉄腕てつわんアトム』（当時とうじはテレビマンガと称しょうされた）放送ほうそう時じから基本きほん的てきに変化へんかはないが、アニメに拒否きょひ感かんを示しめす者ものの割合わりあいは減少げんしょう傾向けいこうにある。ハイターゲット向むけのテレビアニメは1970年代ねんだいの終盤しゅうばんあたりから日本にっぽんを中心ちゅうしんに増加ぞうか傾向けいこうにある。これはアニメを視聴しちょうして成長せいちょうした層そうが増加ぞうかしたことによるが、「アニメはおたくのもの」という認識にんしきも広ひろまりつつある。

野村のむら総合そうごう研究所けんきゅうじょは、テレビアニメの録画ろくが率りつは他たジャンル番組ばんぐみと比くらべて際立きわだって高たかく、特とくにBS放送ほうそうで顕著けんちょになるという調査ちょうさ結果けっかを発表はっぴょうしている。

インターネット配信はいしんが普及ふきゅうした現在げんざいでも「テレビ放送ほうそうの実績じっせきが海外かいがいの視聴しちょう者しゃには特別とくべつに映うつる」という理由りゆうから先行せんこうして有料ゆうりょう配信はいしんの後のち、「海外かいがい戦略せんりゃくの為ために宣伝せんでん」と位置いちづけてテレビ局てれびきょくの放送ほうそう枠わくを購入こうにゅうして放送ほうそうする事例じれいもある。

作品さくひんに関かんしては「日本にっぽんのテレビアニメ作品さくひん一覧いちらん」を参照さんしょう。

標準ひょうじゅんフォーマット

30分ふん枠わく番組ばんぐみの構成こうせいはおおむね以下いかの通とおり（ここでは『マシュマロ通信つうしん』の本ほん放送ほうそう版ばんを基本きほんにして記述きじゅつする）だが、作品さくひんによっては「実写じっしゃパートとの混成こんせい」となるものもあり、下記かきのフォーマットと異ことなる場合ばあいもある。

基本きほん的てきに本編ほんぺん（約やく24分ふん）と、CM（約やく6分ふん）の合計ごうけいで30分ふんとなる。CMは15秒びょう単位たんいで制作せいさくされるため、各かくパートも15秒びょうが基本きほん単位たんいで、警告けいこく（啓発けいはつ）とアイキャッチの合計ごうけいは15秒びょう、テーマ曲きょくは90秒びょう（60秒びょう・150秒びょう）になる。

CM放送ほうそうが放送ほうそう法ほうなどの関連かんれん法令ほうれいで禁きんじられている公共こうきょう放送ほうそうのNHKや、WOWOW・アニメ専門せんもんチャンネルなどの有料ゆうりょう衛星えいせい放送ほうそうにおいてもローカル局きょくへ放送ほうそう権けんを販売はんばいするなどの2次じ利用りようのため、上記じょうきのフォーマットを採用さいようしている。その場合ばあい、本来ほんらいのCMの時間じかんを視聴しちょう者しゃから寄よせられたイラストなどの紹介しょうかいコーナーやミュージッククリップ、番組ばんぐみ等とうの宣伝せんでんを加くわえて25 - 30分ふん枠わくとして放送ほうそうしている。

1. 警告けいこく（啓発けいはつ）：5秒びょう
   • ポケモンショック以降いこう、「テレビを見みるときは部屋へやを明あかるくして離はなれて見みよう」など、登場とうじょう人物じんぶつから視聴しちょう者しゃへの呼よびかけがある。ポケモンショック以前いぜんの番組ばんぐみの再さい放送ほうそうでも字幕じまくが表示ひょうじされるようになる。これは同どう事件じけんから長年ながねんが経たった現在げんざいでも、少すくなくとも全日ぜんじつ枠わく作品さくひんではおおむね徹底てっていされている。なお警告けいこくパートがない作品さくひんも多おおく、本編ほんぺん冒頭ぼうとうの字幕じまくで挿入そうにゅうする・警告けいこく自体じたいがない（特とくに深夜しんやアニメ）・CMが警告けいこくを兼かねている例れいもある。
   • 常時じょうじ接続せつぞくの普及ふきゅうによりインターネット上うえで違法いほう配信はいしんが問題もんだい視しされるようになると、「インターネットへの無断むだんアップロードは著作ちょさく権けん法ほうで禁止きんしされている」旨むねの警告けいこく文ぶんが深夜しんやアニメを中心ちゅうしんに表示ひょうじされる（本編ほんぺんAパートの冒頭ぼうとうで表示ひょうじする場合ばあいもある）。
   • 作品さくひんによっては「本ほん作品さくひんはフィクションであり、実在じつざいの人物じんぶつ・事件じけんとは関係かんけいない」旨むねのテロップも表示ひょうじされることがある。2020年代ねんだいに入はいると殆ほとんどの深夜しんやアニメ作品さくひんで表示ひょうじされている。
   • 作品さくひんのジャンルに応おうじた特別とくべつな警告けいこくカットやテロップが挿入そうにゅうされるケースもある。
     • 『遊ゆう☆戯おどけ☆王おうデュエルモンスターズ』では「ルールとマナーを守まもって楽たのしくデュエルしよう!!」というカットが表示ひょうじされた。
     • 自動車じどうしゃの暴走ぼうそう描写びょうしゃがある『頭文字かしらもじD』や『湾岸わんがんミッドナイト』などでは「劇げき中ちゅうの法律ほうりつに違反いはんする行為こういを真似まねしないように」などと表示ひょうじされる。
     • 賭博とばくを行おこなう描写びょうしゃのある『賭とケグルイ』では「賭博とばく行為こういは法律ほうりつで禁止きんしされている」旨むねのテロップが表示ひょうじされる。
   • 登場とうじょう人物じんぶつの言動げんどうに差別さべつ用語ようごやその他た問題もんだいのある表現ひょうげんを含ふくむ場合ばあい、事前じぜんに「時代じだい考証こうしょうや作品さくひんの資料しりょう性せいを考慮こうりょして一部いちぶ不適切ふてきせつな表現ひょうげんを含ふくむ」旨むねのテロップが表示ひょうじされる。
   • 上記じょうきの「インターネットへの無断むだんアップロード警告けいこく文ぶん」「フィクションである旨むねのテロップ」については、地上波ちじょうはや無料むりょうBS局きょくでは表示ひょうじされるものの、AT-Xなどの有料ゆうりょうCS放送ほうそうやABEMA（旧きゅう・AbemaTV）などの配信はいしんサイトでは基本きほん的てきに表示ひょうじされない。
2. アバンタイトル:10秒びょう
   • 作品さくひんによって有無うむが異ことなる。ある場合ばあいはオープニング曲きょくの前まえに数すう分ふん程度ていどの本編ほんぺんAパートのイントロダクションが挿入そうにゅうされる。毎回まいかい、作品さくひん解説かいせつの同おなじ映像えいぞうが挿入そうにゅうされることもある。
3. オープニング主題歌しゅだいか（オープニングアニメーション）：1分ふん30秒びょう
   • 大半たいはんは同おなじ映像えいぞうを繰くり返かえし使用しようするが、新しんキャラクター・新しんメカが登場とうじょうすると一部いちぶシーンを差さし替かえることもある。多おおくの作品さくひんはメインスタッフをここでクレジットする。
   • 作品さくひん自体じたいが5分ふん前後ぜんこうの短編たんぺんアニメの場合ばあい、放送ほうそう枠わくの都合つごう上じょうなどで全すべてのスタッフ・キャストクレジットをオープニングアニメーション（あるいはエンディングアニメーション）内ないに集約しゅうやくする場合ばあいもある。
   • 近年きんねんの多おおくの作品さくひんでは1クール単位たんいで主題歌しゅだいかを入いれ替かえる傾向けいこうが強つよい。中なかには毎回まいかいのように入いれ替かえるケースもある（エンディング主題歌しゅだいかも同様どうよう）。
   • オープニング主題歌しゅだいかのイントロダクションをアバンタイトルのラストシーンに被かぶせるように挿入そうにゅうする演出えんしゅつや、最終さいしゅう回かいなどでオープニング主題歌しゅだいかを飛とばして本編ほんぺんに入はいる場合ばあいもある。
4. 提供ていきょうクレジット:10秒びょう
   • 放送ほうそう局きょくのアナウンサー（ローカルセールス番組ばんぐみの場合ばあいは各かく放送ほうそう局きょくごとに異ことなることが多おおい）が読よみ上あげることが多おおいが、本編ほんぺんのナレーションや主要しゅようキャラクターを担当たんとうする声優せいゆうが提供ていきょうのアナウンスをするケースも増ふえている（提供ていきょうクレジット#出演しゅつえん者しゃ・声優せいゆうによるアナウンスも参照さんしょう）。
   • ローカル局きょくの深夜しんやアニメの場合ばあい、スポンサードネットによる放送ほうそうが非常ひじょうに少すくなく、大半たいはんが番組ばんぐみ販売はんばいの形かたちで放送ほうそうされるため提供ていきょうクレジットが省略しょうりゃくされ、背景はいけいの表示ひょうじのみになることもある。
   • 「今週こんしゅうのハイライト」的てき文章ぶんしょうや、「局きょくからの案内あんない」などのテロップを挿入そうにゅうする例れいもある。
   • 本編ほんぺんの放送ほうそう時間じかんの関係かんけい上じょうなどから、提供ていきょうクレジットパートを省略しょうりゃくし、Aパートの冒頭ぼうとうでスポンサークレジットを挿入そうにゅうする作品さくひんも増加ぞうか傾向けいこうにある。
   • 提供ていきょうクレジット画面がめんはアニマックスなどの有料ゆうりょうCS放送ほうそうではカットされる場合ばあいがあり、またABEMA（旧きゅう・AbemaTV）などのネット配信はいしんでは基本きほん的てきにカットされる。
5. CM1:1分ふん30秒びょう
   • 作品さくひんによってはオープニング終了しゅうりょう後ご、本編ほんぺんAパートに入はいるものもある（その場合ばあいは後ごのCMパートがその分ぶんだけ長ながめに設定せっていされることが多おおい）。
6. 本編ほんぺんAパート：10分ふん
   • Aパートの冒頭ぼうとうで、現在げんざい放送ほうそう中ちゅうの話はなし数すう（助数詞じょすうし）とサブタイトルが表示ひょうじされる。
     • 作品さくひんによっては、話はなし数すうの併記へいきがないサブタイトルのみ の場合ばあいもあれば、Aパートのアイキャッチ か、Bパートのラスト でサブタイトルが表示ひょうじされることもある。中なかには、サブタイトルが複ふく数すう回かい表示ひょうじされる作品さくひん や特定とくていの回かいのみ変更へんこうされるパターンもあり、サブタイトルが全まったく表示ひょうじされない作品さくひんもある。
   • Aパート／Bパートは、定形ていけいの時間じかん枠わくではなく、おおむね合計ごうけいで20分ふんになる。作品さくひんの演出えんしゅつにより、CMが本編ほんぺんにかからないように割わり振ふるなど、時間じかん配分はいぶんは変更へんこうされる。また、警告けいこく（啓発けいはつ）とアイキャッチなどで増減ぞうげんする。
   • 2010年ねん頃ごろに入はいると本編ほんぺん中ちゅうに各種かくしゅ宣伝せんでんテロップを挿入そうにゅうする作品さくひんが急増きゅうぞうしている。
7. アイキャッチ：5秒びょう
   • 作品さくひん毎ごとに大おおきく異ことなる。全まったく使用しようされない場合ばあいや、A／Bパートに番組ばんぐみタイトルロゴを挿入そうにゅうする、A／Bパートのいずれかに挿入そうにゅうする、演出えんしゅつ上じょうの意図いとでCMに関係かんけいなく場面ばめん転換てんかんに挿入そうにゅうするなど様々さまざまである。同おなじ映像えいぞうを使用しようするものや、内容ないように応おうじて準備じゅんびされた数種類すうしゅるいの映像えいぞうを使用しようする。CMのないNHKやAT-Xの放送ほうそう分ぶんでも挿入そうにゅうされることがある。
8. CM2:1分ふん30秒びょう
9. アイキャッチ：5秒びょう
10. 本編ほんぺんBパート：10分ふん
11. エンディング主題歌しゅだいか（エンディングアニメーション）：1分ふん30秒びょう
    • おおむ概おおむねの傾向けいこうはオープニング主題歌しゅだいかと同おなじであるが、毎回まいかい変かわる担当たんとうスタッフや担当たんとうキャストクレジットは大抵たいていはここで表示ひょうじする。
    • エンディングアニメーション内ないに次回じかい予告よこくを挿入そうにゅうする例れいもある。
    • 最終さいしゅう話ばなしにてエンディングアニメーション映像えいぞうを新規しんきに制作せいさく（大抵たいていは作品さくひんの後日ごじつ談だんか総集編そうしゅうへん的てきなもの）したり、専用せんようのエンディング主題歌しゅだいかを用意よういする場合ばあいもある。
12. CM3:1分ふん30秒びょう
    • 作品さくひんによってはそのまま次回じかい予告よこくへ入はいるために省略しょうりゃくされるか、次回じかい予告よこく後ごに回まわされることもある。
13. 次回じかい予告よこく：30秒びょう
    • 次回じかいに放送ほうそうされる予定よていの映像えいぞうを使用しようする。ただし、一部いちぶ作品さくひんでは本編ほんぺんの放送ほうそう時間じかんの関係かんけい上じょう、先述せんじゅつのようにエンディングアニメーション内ないに次回じかい予告よこく映像えいぞうもしくは次回じかいタイトルを流ながすものも存在そんざいするほか、次回じかい予告よこく自体じたいが存在そんざいしない作品さくひんもある。
    • 近年きんねんでは主おもにMBS製作せいさく作品さくひんの場合ばあいに改編かいへん期きが迫せまると新しん番組ばんぐみ告知こくちCMを放送ほうそうする時とき間あいだを捻出ねんしゅつするため次回じかい予告よこくの放送ほうそう時間じかんを短縮たんしゅくしたり、本編ほんぺん中ちゅうでは放送ほうそうせずに正規せいきサイズのものを各かく公式こうしきサイト・動画どうが配信はいしんサイトで次回じかい予告よこくを公開こうかいする事例じれいが増ふえている。
14. 提供ていきょうクレジット：10秒びょう
15. エンドカード：5秒びょう
    • 作品さくひんによっては有無うむが異ことなる。同おなじ作品さくひんでも、挿入そうにゅうの有無うむは局きょくにより異ことなり、局きょくごとに別々べつべつの例れいもある。また、再さい放送ほうそうにあたって新規しんきに制作せいさくされる作品さくひんもまれに存在そんざいする。
16. CM4：1分ふん20秒びょう
    • 作品さくひんによってはエンディング主題歌しゅだいかを流ながした後のちか次回じかい予告よこく前後ぜんこうにCパート（短編たんぺんアニメなど）やミニコーナーを挿入そうにゅうするものもある。

作品さくひんや放送ほうそう局きょくによっては、放送ほうそう開始かいし時刻じこくから暫しばらくCMを流ながしてから本編ほんぺん放送ほうそう開始かいし、というケースも多おおく見みられる。

また再さい放送ほうそうにあたっては、再さい放送ほうそう枠わく自体じたいが通常つうじょうの30分ふんよりやや短みじかい場合ばあいなど、放送ほうそう枠わくの都合つごう上じょうによりCM放送ほうそう時間じかんを捻出ねんしゅつするためにOP・EDや次回じかい予告よこく、場合ばあいによっては本編ほんぺんの一部いちぶがカットされる事例じれいがある。特とくに通常つうじょうのフォーマットより本編ほんぺんが長ながめに制作せいさくされた作品さくひんでこれが顕著けんちょになる。

制作せいさく過程かてい

基本きほん的てきな流ながれはアニメ#制作せいさく工程こうていを参照さんしょう。

企画きかく

制作せいさく資金しきん・スポンサー集あつめ（民放みんぽうテレビ局てれびきょくの場合ばあい）

発注はっちゅう

下請したうけとなる各種かくしゅアニメ制作せいさく会社かいしゃへ発注はっちゅうしてアニメ制作せいさくを行おこなう。

フジテレビ制作せいさく『信長のぶなが協奏曲きょうそうきょく』は、「テレビ局てれびきょく内ないの部署ぶしょで直接ちょくせつ制作せいさく」する、異例いれいの制作せいさく体制たいせいを採用さいようしている。

日本にっぽん初はつの30分ふんテレビアニメシリーズ『鉄腕てつわんアトム』で、制作せいさくプロダクション主宰しゅさいの手塚てづか治虫おさむが同時どうじに原作げんさく者しゃの立場たちばであり、自身じしんの作品さくひんのアニメ版ばん著作ちょさく権けんを放送ほうそう局きょくに売うり渡わたすことに難色なんしょくを示しめしたことに放送ほうそう局きょくも同意どういし、その後ごも同おなじ方式ほうしきが踏襲とうしゅうされた。放送ほうそう局きょくが直接ちょくせつアニメ制作せいさく会社かいしゃを子会社こがいしゃとして設立せつりつするなどの方法ほうほうで制作せいさくに関与かんよしたり、著作ちょさく権けんを買かい取とったアニメ番組ばんぐみも初期しょきには存在そんざいしたが、版権はんけんビジネスが成立せいりつしないために現在げんざいでは存在そんざいしない。

制作せいさく現場げんばの空洞くうどう化かおよびその影響えいきょう

「アニメ制作せいさくの国際こくさい分業ぶんぎょう化か」および「作画さくが崩壊ほうかい」も参照さんしょう

コストカットや人手ひとで不足ふそくなどの事情じじょうから、およそ40年ねん前まえからアニメーションの実じつ制作せいさくの少すくなからぬ部分ぶぶん（特とくにセルや背景はいけいの作画さくが）が中国ちゅうごくや韓国かんこくなど日本にっぽん国外こくがいの制作せいさく会社かいしゃに外注がいちゅうされており、日本にっぽん国内こくないのコンテンツ産業さんぎょうはそれを支ささえる根底こんていの部分ぶぶんで空洞くうどう化かが指摘してきされている。また、これにより作画さくがの過程かていでキャラクターや作風さくふうまで知しられることになるため、別べつ作品さくひんで盗用とうようされたり、作画さくが監督かんとくへの指示しじが十分じゅうぶんに行いき届とどかずに意図いとした通とおりの作画さくがにならない崩壊ほうかいも生しょうじている。

2000年代ねんだいに入はいり深夜しんやアニメの本数ほんすうが増加ぞうかするに比例ひれいするかのように制作せいさくトラブルも増加ぞうか傾向けいこうにあり、放送ほうそうスケジュールにまで影響えいきょうを及およぼす事例じれいも相次あいついでいるのが現状げんじょうである。

製作せいさく委員いいん会かい

詳細しょうさいは「製作せいさく委員いいん会かい方式ほうしき」を参照さんしょう

1980年代ねんだい頃ころから出版しゅっぱん社しゃやレコード会社かいしゃ、広告こうこく代理だいり店てんなどがテレビ局てれびきょくの放送ほうそう枠わくを買かい取とり、パッケージ販売はんばいを前提ぜんていとした形態けいたいの作品さくひんが急増きゅうぞうしている。

題材だいざい

題材だいざいは幅広はばひろく、多種たしゅ多様たようなものが使用しようされている。

詳細しょうさいはCategory:アニメのジャンルを参照さんしょう。

対象たいしょう年齢ねんれい層そう別べつの特徴とくちょう

作品さくひんによっては下記かきにある複数ふくすうの層そうをターゲットとした作品さくひんも存在そんざいする。

ファミリー・一般いっぱん向むけアニメ

年代ねんだいや男女だんじょを問とわず家族かぞく全員ぜんいんで鑑賞かんしょうして楽たのしめる作品さくひん。

基本きほん的てきに嫌悪けんお感かんを引ひき起おこすような性的せいてき・暴力ぼうりょく描写びょうしゃがなく健全けんぜんな娯楽ごらく作品さくひん。

長寿ちょうじゅ番組ばんぐみ化かされてレギュラー番組ばんぐみとして定着ていちゃくしている作品さくひんを残のこして数かずが少すくなくなっている。

開始かいし当初とうしょは子供こども向むけや少年しょうねん向むけから転換てんかんした作品さくひんの方ほうが圧倒的あっとうてきに多おおく、少女しょうじょ向むけから転換てんかんした作品さくひんは、非常ひじょうに少すくない。

子供こども向むけアニメ

視聴しちょう対象たいしょうが主おもに中学生ちゅうがくせい以下いかを対象たいしょうとして企画きかく・製作せいさくされ、制作せいさく費用ひようはスポンサー企業きぎょうが担になうことが多おおい。

子供こどもの精神せいしん的てき成長せいちょうは年とし単位たんいで進すすむため作品さくひん企画きかく時じに玩具おもちゃなどの対象たいしょう年齢ねんれいが設定せっていされ、また原作げんさくや漫画まんが版ばん掲載けいさいの漫画まんが雑誌ざっしなどには対象たいしょう年齢ねんれいが明確めいかくに設定せっていされている場合ばあいが多おおい。

一定いっていの年齢ねんれいに達たっすると（大おおきいお友達ともだちなど除のぞいて）作品さくひんに対たいする興味きょうみや関心かんしんが失うしなわれ、視聴しちょうをやめる（「卒業そつぎょう」する）ケースが多おおい。

玩具おもちゃ展開てんかいと作品さくひんのストーリー展開てんかいが連動れんどうしていることが多おおく、放送ほうそう期間きかんは1年間ねんかんの作品さくひんが多おおい。児童じどう向むけドラマとして放送ほうそうされる特撮とくさつ作品さくひんもテレビアニメと同おなじ部署ぶしょが担当たんとうしていることから、同様どうようの形態けいたいを採とっている。

少年しょうねん向むけ・少女しょうじょ向むけアニメ

性別せいべつによる身体しんたい的てきな特徴とくちょうが発達はったつし始はじめ、子供こどもから大人おとなの身体しんたいに変化へんかする思春期ししゅんきを迎むかえる小学生しょうがくせい高学年こうがくねん、中学生ちゅうがくせいが主おもな視聴しちょう対象たいしょうで、高校生こうこうせい以上いじょうを対象たいしょうにした作品さくひんも増加ぞうかし対象たいしょう年齢ねんれい層そうが広ひろがっている。

基本きほん的てきに少年しょうねん漫画まんがや少女しょうじょ漫画まんがを原作げんさくとする作品さくひんが主体しゅたいである。

戦闘せんとう要素ようそを主おもとしたものや、恋愛れんあい、友情ゆうじょうや学校がっこう（学園がくえん）生活せいかつ、クラブ活動かつどうなど、作品さくひんの舞台ぶたいや主題しゅだいとして実生活じっせいかつで関心かんしんの高たかいものが扱あつかわれることが多おおい。

1990年代ねんだい頃ころまでは全日ぜんじつ帯おびに放送ほうそうされ、幼児ようじや小学校しょうがっこう低てい学年がくねんの視聴しちょう者しゃが今いまよりも多おおかったことによる子供こども向むけアニメとしての性格せいかく、シリアスな内容ないようを含ふくむことによるアニメオタク向むけアニメとしての性格せいかくも兼かねていたが、全ぜん日にち帯たいアニメの衰退すいたいと深夜しんやアニメやネット配信はいしんへの移行いこうが進すすみ、『進撃しんげきの巨人きょじん』『鬼おに滅めつの刃は』など従来じゅうらいであれば全日ぜんじつ帯たいであったであろう作品さくひんも深夜しんやアニメとなっている。

男性だんせい向むけアニメ

10代後半こうはん以上いじょうのアニメファン（アニオタ）男性だんせいを視聴しちょう対象たいしょうに深夜しんやアニメとして製作せいさくされることが多おおい。1970年代ねんだい終盤しゅうばん以降いこうのアニメの視聴しちょう層そうの高こう年齢ねんれい化かに伴ともない増加ぞうか傾向けいこうにあり、日本にっぽんで制作せいさくされるのが一般いっぱん的てきになる。

視聴しちょう層そうが限定げんていされるマニアックな内容ないようであることから、少年しょうねん漫画まんが・青年せいねん漫画まんが・成人せいじん向むけ漫画まんが・ライトノベル・コンピュータゲーム・アダルトゲーム・ネット小説しょうせつなどを原作げんさくとする作品さくひんを主おもとする。

全ぜん日にち帯たいに編成へんせいされるのは1980年代ねんだい前半ぜんはんまでであり、1980年代ねんだい中盤ちゅうばんから1990年代ねんだい終盤しゅうばんまではOVAでの展開てんかいが主おもとなり、深夜しんやアニメとしての展開てんかいは2000年代ねんだい以降いこうからである。

女性じょせい向むけアニメ

従来じゅうらいはアニメを見みないと思おもわれていたF1層そうを対象たいしょうに、フジテレビで2005年ねんから深夜しんやアニメ帯たいで『ノイタミナ』と呼よばれるアニメ枠わくで放送ほうそうが始はじまった。

少女しょうじょ向むけ作品さくひんと同様どうようの少女しょうじょ漫画まんが原作げんさく作品さくひんに加くわえ、BL作品さくひん、女性じょせい漫画まんがやレディースコミックを原作げんさくとした作品さくひんもこのジャンルに加くわわる。

また、2006年ねん以降いこうも同様どうようの層そうを意識いしきしたアニメ放送ほうそう枠わくが複数ふくすう設もうけられている。アニメ化かと実写じっしゃ映画えいが、テレビドラマ化かが同時どうじに行おこなわれる事例じれいがある。

放送ほうそう枠わく

全ぜん日にち帯たい（6:00 - 24:00）

詳細しょうさいは「全日ぜんじつ」を参照さんしょう

この時間じかん帯たいに本ほん放送ほうそうされるテレビアニメを当とう項こうでは便宜上べんぎじょう「全ぜん日にち枠わくアニメ」と呼よぶことにする。

1. プライムタイム（19:00 - 23:00）・ゴールデンタイム（19:00 - 22:00）
   • 地上波ちじょうはキー局きょく系列けいれつでの19時じ台だいで放送ほうそう作品さくひんは年々ねんねん減少げんしょうの一途いっとを辿たどり、2019年ねん秋あき改編かいへんでテレビ朝日てれびあさひ系列けいれつにて放送ほうそうされていた『ドラえもん』と『クレヨンしんちゃん』が土曜どよう夕方ゆうがたへ時間じかん変更へんこうとなり、民放みんぽうキー局きょくで放送ほうそうしている19時じ台だいの新作しんさくアニメは一旦いったん消滅しょうめつしたが、2020年ねん秋あき改編かいへんでテレビ東京てれびとうきょう系列けいれつにて放送ほうそうされている『ポケットモンスター（第だい7シリーズ）』が日曜にちよう夕方ゆうがたから金曜きんよう19時じ台だいに枠わく移動いどうしたため、民放みんぽうキー局きょくで放送ほうそうされる19時じ台だいのアニメが約やく1年ねんぶりに復活ふっかつする形かたちとなった。
     • NHK Eテレでは以前いぜんから平日へいじつ・日曜にちようの19時じ台だいに再さい放送ほうそうを中心ちゅうしんとして複数ふくすうのアニメが放送ほうそうされている。上述じょうじゅつした民放みんぽうキー局きょくでのアニメ枠わく消滅しょうめつと入いれ替かわる形かたちで新作しんさくアニメの放送ほうそうも定期ていき的てきに行おこなわれるようになったため、「NHKを含ふくむ地上波ちじょうはキー局きょくで放送ほうそうされるレギュラー放送ほうそうの新作しんさくテレビアニメ」自体じたいは（改編かいへん時期じきを除のぞけば）途切とぎれず維持いじされているといえる。
     • アニメ評論ひょうろん家かの藤津ふじつ亮太りょうたは「アニメでは視聴しちょう率りつが稼かせげず、広告こうこく主ぬしから敬遠けいえんされる傾向けいこうにあるため」と解説かいせつしている。
     • 一方いっぽうでTOKYO MXやBS11などのネットワークに属ぞくしない独立どくりつ局きょくではキー局きょく系列けいれつと比くらべると採算さいさんラインが低ひくいことから、ゴールデンタイム帯たいで放送ほうそうされる新作しんさくアニメもある。
   • 1976年ねんのMBS制作せいさく・TBS系列けいれつ『花はなの係長かかりちょう』や1984年ねんのフジテレビ系列けいれつ『ドタンバのマナー』（1986年ねん3月がつまで）、1987年ねんのテレビ東京てれびとうきょう系列けいれつ『マンガ日本にっぽん経済けいざい入門にゅうもん』、1989年ねんのTBS系列けいれつ『ギミア・ぶれいく』内ないで放送ほうそうされた『笑わらいゥせぇるすまん』、2000年ねんのテレビ東京てれびとうきょう系列けいれつ『ラブひな』が、22時じ台だいに放送ほうそうされたことがある。その後ごは、テレビ東京てれびとうきょうやNHKで22時じ台だい末まつにフライングスタートを実施じっしした深夜しんやアニメが若干じゃっかんある程度ていどである。
   • 2010年代ねんだいに入はいると、TOKYO MXが新作しんさくUHFアニメや再さい放送ほうそう枠わくおよび関連かんれん情報じょうほう番組ばんぐみを同どう時間じかん帯たい（および連続れんぞくして23時じ台だい）に放送ほうそうしている。そのほかKBS京都きょうとやサンテレビでもTOKYO MXからの同時どうじネット番組ばんぐみを中心ちゅうしんに新作しんさくアニメのプライム帯たいの放送ほうそうを行おこなうことがある。
   • このほか、主おもに2000年代ねんだい後半こうはん頃ごろから日本にほんテレビ系けい『金曜きんようロードSHOW!』枠わくやフジテレビ系けい『土曜どようプレミアム』枠わくなど、21時じ〜23時じ前後ぜんこうの2時じ間あいだ枠わくにおいて単発たんぱつのアニメ特別とくべつ番組ばんぐみを年とし1〜2回かいのペースで定期ていき的てきに放送ほうそうしている。
2. ノンプライム（6:00 - 19:00／23:00 - 24:00）
   • 早朝そうちょう帯たい（5:00 - 6:00前後ぜんこう）：後述こうじゅつの理由りゆうにより、近年きんねんではローカル局きょくでは多おおくの作品さくひんが主おもに土日どにちのこの時間じかん帯たいに遅おくれネットしている。
   • 平日へいじつの朝ちょう帯たい（6:00 - 8:00）：テレビ東京てれびとうきょうは7時じ台だい前半ぜんはんに子供こども向むけ番組ばんぐみを放送ほうそうしており、それに内包ないほうする形かたちで短編たんぺんアニメを放送ほうそうすることがある（かつては平日へいじつ帯たいの朝あさアニメ枠わくが存在そんざいしたが、『チャージ730!』開始かいしに伴ともないレギュラー放送ほうそう枠わくは廃止はいし）。過去かこには他た系列けいれつキー局きょくでも放送ほうそうされていたが、ワイドショー番組ばんぐみの拡大かくだいで現在げんざいは存在そんざいしない。
   • 平日へいじつの午前ごぜん帯たい（8:00 - 11:30）：日本にほんテレビ製作せいさくの夕刻ゆうこく帯たいアニメは、系列けいれつ局きょくの読売よみうりテレビ（ytv）では1988年ねん10月がつから夕刻ゆうこく帯たいにバラエティ番組ばんぐみ『ざまぁKANKAN!』の放送ほうそうのため、学生がくせい層そうが視聴しちょう困難こんなんなこの時間じかん帯たいに遅おくれネットされていた（後のちに平日へいじつ早朝そうちょうに移動いどうした作品さくひんもある）。2016年ねん4月がつ改編かいへんで日本にほんテレビでも『それいけ!アンパンマン』が金曜きんよう夕方ゆうがたからこの時間じかん帯たいに移動いどうとなった。また、NHK Eテレは午後ごご帯たいも含ふくめて情緒じょうちょ教育きょういく目的もくてきの短編たんぺんアニメが多おおく放送ほうそうされている。
   • 平日へいじつの夕刻ゆうこく帯たい（16:00 - 19:00）：17 - 18時じ台だいでは1990年代ねんだい前半ぜんはんまで在京ざいきょうキー局きょくの多おおくで存在そんざいしたが、4大だいキー局きょくではニュース番組ばんぐみや情報じょうほう番組ばんぐみに移行いこうしたため現存げんそんせず、テレビ東京てれびとうきょうでも段階だんかい的てきに放送ほうそう枠わくが縮小しゅくしょう・ローカルセールス枠わくに移行いこうされたため金曜日きんようびのみの放送ほうそうとなっている。ただし一部いちぶローカル局きょくではこれらの番組ばんぐみの後続こうぞくで後述こうじゅつする地域ちいき限定げんてい短編たんぺんアニメが放送ほうそうされることが稀まれにある。
     • またテレビ東京とうきょう系列けいれつ局きょくのテレビ大阪てれびおおさかとテレビ愛知てれびあいちでは18:30枠わくが過去かこ作さくアニメ再さい放送ほうそう枠わくであったため、他たの系列けいれつ局きょくで同時どうじネット作品さくひんが別べつの時間じかん帯たいで遅おくれネットされたりネット自体じたいがされなかった作品さくひんもあり、編成へんせいの都合つごうで頻繁ひんぱんに放送ほうそう日び時じが変更へんこうされることもあった。TXN系列けいれつでは局きょくによってローカルセールス枠わくである17:25 - 18:25（金曜きんようのみ - 17:55）枠わくを再さい放送ほうそう、もしくは未み放送ほうそう作品さくひん・新作しんさくUHFアニメのネット枠わくとしている。
     • 地方ちほう局きょくでも16 - 17時じ台だいにアニメを放送ほうそうする局きょくが多おおく存在そんざいしたが、自社じしゃ制作せいさくの夕方ゆうがたワイド番組ばんぐみの台頭たいとうやニュース番組ばんぐみ枠わくの拡大かくだいなどで大幅おおはばに激減げきげんし、多おおくは早朝そうちょう帯たいや深夜しんや帯たいなどに場ばを移うつしている。
     • 独立どくりつ局きょくでは再さい放送ほうそう番組ばんぐみを中心ちゅうしんに放送ほうそうされている。また、BS11では一部いちぶ番組ばんぐみが18時じ台だいに放送ほうそうされることがある。
   • 夜よる23時じ帯たい ：「全ぜん日にち枠わくアニメ」「深夜しんやアニメ」の両方りょうほうに属ぞくする枠わく。近年きんねんのキー局きょくにおいては、2022年ねんのテレビ東京てれびとうきょう系列けいれつで『SPY×FAMILY』を皮切かわきりに土曜どよう23時じ台だいにアニメが放送ほうそうされている。
     • 過去かこにもテレビ東京てれびとうきょう系列けいれつにて土曜どよう23時じ台だいで散発さんぱつ的てきに放送ほうそうされていたほか、2016年ねん10月がつから2018年ねん3月がつまでNHK総合そうごうでも同おなじく土曜どよう23時じ台だいに新作しんさくアニメが放送ほうそうされた（同年どうねん4月がつからは日曜にちよう24時じ台だいに移動いどう）。同様どうようの事例じれいとして、過去かこに2006年ねんに日本にほんテレビ系列けいれつで『NANA』を『バリューナイト』枠わくで放送ほうそうしたことがある。
     • TOKYO MXでは、新作しんさくUHFアニメや再さい放送ほうそう枠わくおよび関連かんれん情報じょうほう番組ばんぐみを同どう時間じかん帯たいにも放送ほうそうしている。一部いちぶ作品さくひんはBS11でも同時どうじネットされており、そのほか群馬ぐんまテレビやとちぎテレビでもアニプレックスが製作せいさくする作品さくひんを中心ちゅうしんにTOKYO MXから同時どうじネットで新作しんさくアニメ及および再さい放送ほうそう作品さくひんが放送ほうそうされている。
   • 土ど・日曜日にちようびの午前ごぜん帯たい（6:30 - 11:00）：放送ほうそう期間きかんは1年間ねんかんかそれ以上いじょうの長期ちょうき放送ほうそうとなる作品さくひん・シリーズが多おおい。1990年代ねんだい後半こうはん、日曜にちよう朝あさに玩具おもちゃ会社かいしゃ・出版しゅっぱん社しゃがスポンサーの「子供こども向むけ」作品さくひんのベルト枠わくが登場とうじょうし、義務ぎむ教育きょういくの週休しゅうきゅう2日にち制せいの施行しこうによってテレビ東京てれびとうきょうの土曜どよう朝あさ枠わくにも登場とうじょうした。2017年ねん4月がつ改編かいへんではMBS・TBS各かく1枠わくをベルト枠わく化かした『アニメサタデー630』が登場とうじょうするも、2019年ねん6月がつをもって廃はい枠わく（MBS枠わくは深夜しんや枠わくの「スーパーアニメイズム」へ事実じじつ上じょう移動いどう）となった。
   • 日曜日にちようびの昼間ひるま帯たい（14:00 - 14:30）：1982年ねん10月がつ、『超ちょう時空じくう要塞ようさいマクロス』が該当がいとう時間じかん帯たいに放送ほうそうされた。当時とうじのアニメファンや「メカと美少女びしょうじょ」の要素ようそを強つよく求もとめる「同人どうじん誌し的てきなユーザを狙ねらった」商売しょうばいとして数かずの見込みこめる、アニメファン層そうを対象たいしょうとした該当がいとう作さくはヒットし、後ごのOVA・深夜しんやアニメに続つづく流ながれの始はじまりであり、閉塞へいそくの始はじまりとされている。
   • 土ど・日曜にちようの夕刻ゆうこく帯たい（16:30 - 19:00）：現在げんざいでは前述ぜんじゅつの『ドラえもん』と『クレヨンしんちゃん』のように、ゴールデンタイムから移動いどうした枠わくが多おおく存在そんざいする一方いっぽう、番組ばんぐみ開始かいしからレギュラー放送ほうそうが一貫いっかんして同おなじ時間じかんで放送ほうそうされている枠わくは、2019年ねん10月がつ現在げんざいで、フジテレビ系列けいれつの『ちびまる子こちゃん』と『サザエさん』しか存在そんざいしない。
     • MBS製作せいさく・TBS系列けいれつ全国ぜんこくネットの土ど6（一部いちぶ地域ちいきは遅おくれネット）→日ひ5枠わくも存在そんざいする。『日ひ5』枠わくは前述ぜんじゅつの『アニメサタデー630』へ枠わく移動いどうする形かたちでいったん廃はい枠わくとなっていたが、2022年ねん4月がつより再さい放送ほうそうを経へる形かたちで放送ほうそうが再開さいかいされる。

深夜しんや帯たい（23:00 - 翌日よくじつ5:00）

詳細しょうさいは「深夜しんやアニメ」を参照さんしょう

一般いっぱん的てきには23:00 - 翌日よくじつ5:00の間あいだに深夜しんや番組ばんぐみとして本ほん放送ほうそうされるアニメ作品さくひんを指さす（23:00 - 24:00は前述ぜんじゅつの全ぜん日にち帯たいアニメと重複じゅうふく）。

放送ほうそう開始かいし時じはゴールデンタイムが22、23 - 24時じ - 翌日よくじつ5時じに朝あさの番組ばんぐみが始はじまる直前ちょくぜんまでを深夜しんや帯おびとしていたことやプライムタイム・ノンプライムの区分くぶんがなかったこと、また特定とくていの層そうを対象たいしょうにした作品さくひんが多おおい（全ぜん日にち枠わくと比くらべてマイナーなジャンルなど）などの特徴とくちょうがあり、アニメのジャンルとして区別くべつされることもある。

特殊とくしゅな例れい

番組ばんぐみ編成へんせいの都合つごうによる変則へんそく的てきな事例じれいで、全ぜん日にち枠わくアニメが地方ちほう局きょくやBS局きょくでは深夜しんや帯たいに、逆ぎゃくに深夜しんやアニメが地方ちほう局きょくやBS局きょくでは全日ぜんじつ枠わくで放送ほうそうされる 事例じれいもある。また、シリーズによって全日ぜんじつ枠わくと深夜しんや枠わくが入いれ替かわった事例じれいがいくつかある。

最近さいきんでは関東かんとう圏けんの独立どくりつ局きょくを中心ちゅうしんに深夜しんやアニメ放送ほうそう時間じかん帯たいの前倒まえだおしがすすんでいる。特とくにTOKYO MXでは週末しゅうまつを中心ちゅうしんにプライムタイムに属ぞくする22時じから関連かんれん番組ばんぐみを含ふくめて放送ほうそうを行おこなっている。また選挙せんきょ特番とくばん放送ほうそう時じなどの際さいは放送ほうそう時間じかんをさらに前倒まえだおしてゴールデンタイム帯たいにて深夜しんやアニメの放送ほうそうも行おこなう場合ばあいもある。

放送ほうそう形態けいたい・放映ほうえい権けん

原則げんそくとしてネット形態けいたいに関かんしては民放みんぽうのケースで記述きじゅつする。

ネットワークセールス番組ばんぐみの場合ばあいは原則げんそくとして「製作せいさく局きょくと同一どういつ系列けいれつ局きょく」でのネットとなるが、系列けいれつ局きょくのない地域ちいきでは同おなじくスポンサードネット（スポンサー付つき）か、番組ばんぐみ販売はんばい（スポンサーなし）での放送ほうそうとなる。

全ぜん日にち帯たいで放送ほうそうされる子供こども向むけ の場合ばあい、系列けいれつ外がいの遅おくれネットでもスポンサードネット されることがあるが、深夜しんやアニメでは放送ほうそう局きょくを限定げんていしての制作せいさく委員いいん会かい・スポンサーによる放送ほうそう枠わく買取かいとりか、番組ばんぐみ販売はんばいによる放送ほうそうが主流しゅりゅうを占しめる。ローカルセールス番組ばんぐみの場合ばあいはその限かぎりでなく、特とくにローカル局きょく製作せいさく番組ばんぐみや制作せいさく委員いいん会かい方式ほうしきの番組ばんぐみでは地域ちいきごとに系列けいれつが異ことなるケースも見みられる。

制作せいさく局きょくの放映ほうえい権けん契約けいやくが切きれた後のちは、放送ほうそうキー局きょくの系列けいれつ外局がいきょくでも再さい放送ほうそうされることもある。

また、長期ちょうきシリーズ番組ばんぐみの場合ばあいにはシリーズ途中とちゅう・作品さくひんごとで異ことなる系列けいれつでの放送ほうそうに変更へんこうされるケースも稀まれに見みられる。下記かき以外いがいではリメイクに際さいして放送ほうそう局きょくが変更へんこうされたり、『ガンダムシリーズ』や『デジタルモンスター』シリーズなど、1作さくから数すう作さくごとに系列けいれつが異ことなるシリーズも少すくなくない。

例れい

• 『僕ぼくのヒーローアカデミア』（第だい1期きはMBS・TBS系列けいれつ→第だい2期き以降いこうは読売よみうりテレビ・日本にほんテレビ系列けいれつ）
• 『進撃しんげきの巨人きょじん』シリーズ（第だい2期きまではMBS・TOKYO MXほか→第だい3期きはNHK総合そうごう）

放送ほうそうサイクル

テレビ局てれびきょくの編成へんせいサイクルは1クール（3か月げつ、13週しゅう）が基本きほん単位たんいで、3か月げつで計けい12 - 13回かい程度ていどの放送ほうそう枠わくを「1クール」とするのが基本きほんになっている。

シリーズの最初さいしょの1クールの放送ほうそうが終了しゅうりょうしてから続編ぞくへんの制作せいさくが決定けっていした場合ばあい、続編ぞくへんは通称つうしょう「2期き」（または「第だい2シリーズ」など）とも呼よばれる。

1990年代ねんだいまでは1年ねん単位たんい（約やく50話わ前後ぜんこう）が最もっとも一般いっぱん的てきであったが、その後ごの情勢じょうせいの変化へんかで、全ぜん日にち枠わくアニメは6か月げつ（2クール）、深夜しんやアニメは3か月げつから6か月げつを放送ほうそう期間きかんとする放送ほうそう権けん契約けいやくが主流しゅりゅうになった。

放送ほうそう期間きかんは、民放みんぽう局きょくの場合ばあいは視聴しちょう率りつや関連かんれん商品しょうひんの売うり上あげなどで（続編ぞくへん・シリーズ化かを入いれて）延長えんちょうされることもあれば、スポンサーの倒産とうさんや視聴しちょう率りつ不振ふしんなどの理由りゆうで打うち切きり や、放送ほうそう枠わくが早朝そうちょう・深夜しんや枠わくなどに変更へんこうされる例れいもある。また、原作げんさくが存在そんざいする作品さくひんで原作げんさくの連載れんさいが終了しゅうりょうしていない作品さくひんの場合ばあい、アニメオリジナルエピソードを間あいだに挟はさむか、スポーツ中継ちゅうけいの編成へんせいを通常つうじょうよりも多おおめにすることで原作げんさく漫画まんがとアニメ版ばんの原作げんさくエピソードとの追おいつきを防ふせいだり、あるいは打うち切きり漫画まんがに近ちかい形かたちで終結しゅうけつさせたり、期間きかんをおいて続編ぞくへんを再開さいかいさせる事例じれいもある。

深夜しんやアニメでは、2002年ねん頃ころから地上波ちじょうはデジタルテレビ放送ほうそう準備じゅんび工事こうじに伴ともなう放送ほうそう休止きゅうしや、事件じけん・事故じこ・災害さいがいの発生はっせいに伴ともなう臨時りんじの報道ほうどう特別とくべつ番組ばんぐみやスポーツ中継ちゅうけいの延長えんちょうなどで放送ほうそう枠わくが逼迫ひっぱくし、その影響えいきょうで最終さいしゅう話ばなしまで放送ほうそうできない事例じれいも多発たはつしていた。その防止ぼうし策さくとして、企画きかく当初とうしょから本編ほんぺんのエピソード数すうを通常つうじょうの1クール（12話わ～13話わ）より1 - 3話わ程度ていど削減さくげんし、全ぜん10話わ前後ぜんこうで終了しゅうりょうする構成こうせいの作品さくひんも増加ぞうかしている。

基本きほん的てきな放送ほうそうパターン

基本きほん的てきに地上波ちじょうは（ここでは原則げんそくとして広域こういき放送ほうそうを含ふくむ放送ほうそう対象たいしょう地域ちいき単位たんいで扱あつかい、同どう一いち広域こういき圏内けんないでの複数ふくすう独立どくりつ局きょくでの同どう時期じき放送ほうそうは含ふくめない）およびBSでは1番ばん組ぐみにつき1放送ほうそう局きょくの1枠わくとしている（スカパー!では週しゅう3回かい以上いじょうのリピート放送ほうそうを多数たすう行おこなっている）。

下記かきは初回しょかい放送ほうそうから1週間しゅうかん以内いないに複ふく数すう回かい放送ほうそうする（または放送ほうそうされた）事例じれいである。

上記じょうきのようにスカパー!は除のぞいた。また、キー局きょくでは全国ぜんこくネットでのリピート放送ほうそうについて記載きさいしている。

• NHK Eテレ『舞妓まいこさんちのまかないさん』『アオアシ』など
• TXN『BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-』『シャドウバース』など
• TOKYO MX『東京とうきょうレイヴンズ』など
• BS11『黒子くろこのバスケ』『DAYS』など
• 『魔界まかい戦記せんきディスガイア』（GBS・CBC）、『響ひびけ!ユーフォニアム2』（KBS・ABC）、『ダーリン・イン・ザ・フランキス』（BBC・ABC）の場合ばあい、地上波ちじょうは放送ほうそうでは同どう時期じきに独立どくりつ局きょくと広域こういき局きょくで、『BanG Dream!』（第だい1期き）の場合ばあい、BSではBS11とBSフジの2局きょくでそれぞれ同どう時期じきに放送ほうそうするという、変則へんそく的てきな体制たいせいを取とっていた。

民放みんぽうアニメの放送ほうそう・配信はいしんの順番じゅんばん

ここでは基本きほん的てきに放送ほうそうに関かんしてはローカルセールス枠わく番組ばんぐみの場合ばあいで解説かいせつする。

基本きほん的てきにほとんどの作品さくひんが在京ざいきょうキー局きょくや、首都しゅと圏けんの独立どくりつ局きょく（TOKYO MXなど）で先行せんこうして放送ほうそうされ、続つづいて近畿きんき・中京ちゅうきょう圏けんなど主要しゅよう地域ちいきの民放みんぽうで放送ほうそうされる。その他たの地方ちほう局きょくやBS放送ほうそうではさらに遅おくれネットか未み放送ほうそうとなる傾向けいこうが強つよく、地上波ちじょうは未み放送ほうそう地域ちいきでは有料ゆうりょうのアニメ専門せんもんチャンネル頼たのみになるケースも未いまだ見みられる。

ただしフジテレビ系列けいれつ深夜しんやアニメ『ノイタミナ』枠わくの場合ばあいは、2015年ねん4月がつ現在げんざいではサガテレビを除のぞいて地上波ちじょうはレギュラーネット局きょくで同日どうじつネットとなっている（一部いちぶ局きょくでは同時どうじネット。かつてはBSフジでもネットしていたが打うち切きりとなった）。MBSの深夜しんやアニメ枠わく『アニメイズム』も、2015年ねん4月がつより地上波ちじょうはレギュラーネット局きょくで同日どうじつネットとなった。また、AT-Xなどアニメ専門せんもんチャンネル製作せいさく委員いいん会かい参加さんか番組ばんぐみの一部いちぶには、出資しゅっし局きょくで最速さいそく放送ほうそうとなる事例じれいもある。

2010年代ねんだいなかばに入はいると、テレビ東京てれびとうきょうとBSテレ東ひがし、あるいはTOKYO MXなどの主要しゅよう独立どくりつ局きょくとBS11やBSフジ などのBS局きょくとの組くみ合あわせによる、それぞれ「大都市だいとし圏けんは（独立どくりつ局きょくの）地上波ちじょうは、地方ちほうはBS」といった役割やくわり分担ぶんたんの形かたちで、低ていコストでの全国ぜんこく同時どうじネットを実現じつげんさせている番組ばんぐみが、特とくに後者こうしゃにおいて徐々じょじょに増加ぞうかしている（BS11の調査ちょうさでは同局どうきょくの視聴しちょう者しゃの8割わりが地方ちほう在住ざいじゅう者しゃであった）。

また、同おなじく少数しょうすう派はではあるが「関東かんとう・関西かんさい圏けんの独立どくりつ局きょくのみでの同時どうじネット」は、TOKYO MX・KBS京都きょうと・サンテレビでの『有頂天うちょうてん家族かぞく（第だい1期きのみ）』『ご注文ちゅうもんはうさぎですか??』『ラブライブ!サンシャイン!!』『ろんぐらいだぁす!』『BanG Dream!（第だい1期きのみ）』『カードファイト!ヴァンガード（2018年版ねんばん）』などが挙あげられる（いずれもBS局きょくや広域こういき局きょく・他た地域ちいき局きょくで放送ほうそうされる場合ばあいは遅おくれネット）。

インターネット配信はいしんの場合ばあい、地上波ちじょうは全国ぜんこく同時どうじネット番組ばんぐみであっても視聴しちょう率りつの兼かね合あいもあり基本きほん的てきに最速さいそくテレビ放送ほうそうの後のちになる（「見逃みのがし配信はいしん」と銘打めいうつケースも多おおい）。ただし日本にほんテレビ製作せいさく深夜しんやアニメ作品さくひんやMBS製作せいさく『TIGER & BUNNY』、TOKYO MX・BS11・ABC共同きょうどう製作せいさく『アルドノア・ゼロ』、『ReLIFE』『ひなこのーと』などのように、最速さいそく放送ほうそう局きょくと同時どうじ配信はいしん、あるいは（有料ゆうりょうながらも）最速さいそく放送ほうそう局きょくより先行せんこう配信はいしん、更さらに近年きんねんでは最速さいそく放送ほうそう局きょくよりも更さらにいち早はやく無料むりょう配信はいしんを行おこなうケースも登場とうじょうしている。また、『亡ほろび念ねんのザムド』などWebアニメとして配信はいしんされたものを後日ごじつテレビ放送ほうそうするケースも散見さんけんされる。

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民間みんかん放送ほうそうで放送ほうそうする場合ばあい、製作せいさく費ひ・放送ほうそう費用ひよう・CMの広告こうこく料りょうを「提供ていきょう」するスポンサーが必要ひつよう不可欠ふかけつとなる。スポンサーの要望ようぼうが作品さくひん設定せっていに多大ただいな影響えいきょうを与あたえ（これは子供こども向むけ特撮とくさつ番組ばんぐみでも同様どうようである）、これを作品さくひんに違和感いわかんなく反映はんえいさせることが担当たんとうアニメーターの力量りきりょうを測はかるバロメーターとなっていた。

商業しょうぎょうテレビアニメの開始かいし時じから1990年代ねんだいまで大半たいはんが子供こども番組ばんぐみでもあったため、商品しょうひん単価たんかの低ひくい子供こども向むけ商品しょうひん（玩具おもちゃ、文房具ぶんぼうぐ、食品しょくひん、生活せいかつ用品ようひん、教材きょうざい、コンピュータゲームなど）の製造せいぞう・販売はんばいを手てがける企業きぎょうが主要しゅようスポンサーであった。原作げんさくの版元はんもとや主題歌しゅだいかを扱あつかうレコード会社かいしゃもスポンサーに付つきやすい。原則げんそくとして30分ぶんの放送ほうそう枠わくであることから、テレビ局てれびきょくの営業えいぎょう収益しゅうえき面めんにおいて不利ふりであり、同どう時間じかん帯たいで20%〜30%台たいの高こう視聴しちょう率りつのアニメより、視聴しちょう率りつ10%強きょうのクイズ番組ばんぐみ・トーク番組ばんぐみ・ドキュメンタリー番組ばんぐみ・テレビドラマなど、商品しょうひん単価たんかが高たかく収益しゅうえきの大おおきい家電かでん・自動車じどうしゃ・化学かがく工業こうぎょうなどの大手おおて企業きぎょうが主要しゅようなスポンサーの番組ばんぐみが営業えいぎょう収益しゅうえき面めんで有利ゆうりな傾向けいこうがあった。また『世界せかい名作めいさく劇場げきじょう』シリーズや『サザエさん』など、一いち社しゃ提供ていきょう番組ばんぐみもあったが、時ときと共ともに減少げんしょうして行いった。

深夜しんやアニメの場合ばあい、ビデオグラム版はん（DVD・ブルーレイなど）の販売はんばい促進そくしんを主おもとした戦略せんりゃくとなる都合つごう上じょう、どの作品さくひんであってもビデオグラム版ばんの販売元はんばいもとがスポンサーに付つく傾向けいこうにある。製作せいさく委員いいん会かい関連かんれんのものだけでなく「スポットCM枠わくを埋うめられるか」も重要じゅうようになるため、経済けいざい力りょくの低ひくい地域ちいきや民放みんぽう衛星えいせい放送ほうそうでは、なかなか埋うめられるだけのスポンサーを獲得かくとくする事ことが厳きびしい状況じょうきょうにある（後者こうしゃの場合ばあいはローカルスポンサーが付つきにくい性質せいしつを抱かかえているため）。

放送ほうそう技術ぎじゅつ・素材そざいの変化へんか

放送ほうそう素材そざいの変化へんか

フィルム

草創そうそう期きからフィルム撮影さつえいで原盤げんばんを制作せいさくし、原版げんばんから放送ほうそう局きょくに納品のうひんするフィルムを作成さくせいして放送ほうそうする形態けいたいが長年ながねん続つづいていた。この手法しゅほうはフィルムの経年けいねん劣化れっかや、再さい放送ほうそうでの連続れんぞく使用しようによる劣化れっかの問題もんだいが生しょうじている。

VTR

1990年代ねんだい、音声おんせい多重たじゅう放送ほうそうが一般いっぱん化かする頃ころとほぼ同どう時期じきに放送ほうそう局きょく納品のうひんの素材そざいがフィルムからVTRに切きり替かわる。これはセルアニメからデジタルアニメに制作せいさく方法ほうほうが移行いこうしたことによる。テロップ挿入そうにゅうなどが容易よういになる利点りてんもあり、VTR移行いこう前後ぜんこうにはテロップを多用たようするアニメも見みられた。

デジタル記録きろく媒体ばいたい

ハイビジョン対応たいおう（高こう解像度かいぞうど）の液晶えきしょうテレビ・BDプレーヤー（BDレコーダー、PS3・PS4・PS5、Xbox One・Xbox Series X/S）の普及ふきゅうにより、アニメの記録きろく媒体ばいたいはVHSなどのビデオテープからDVD、さらにはBlu-ray Discへと切きり替かえられている（旧作きゅうさくを、より高画質こうがしつのBlu-ray Discに最適さいてき化かするようHDリマスターを施ほどこされるケースも増ふえている）。

放送ほうそう技術ぎじゅつの変化へんか

16:9のワイド画面がめんの登場とうじょう、ハイビジョン放送ほうそうに対応たいおうした液晶えきしょうテレビ機種きしゅの登場とうじょう・BSデジタル放送ほうそうや地上波ちじょうはデジタル放送ほうそう（地ちデジ）の開始かいしによりハイビジョン環境かんきょうが普及ふきゅうするようになると、それに合あわせて16:9サイズ制作せいさく作品さくひんが増ふえていったが、登場とうじょう当初とうしょはハイビジョン対応たいおうの制作せいさく・放送ほうそう機材きざいなどが非常ひじょうに高価こうかで、NHK BS-hiでの放送ほうそう作品さくひん以外いがいはSD画質がしつをアップコンバートするものが主流しゅりゅうであった。

2000年代ねんだい後半こうはんに入はいると、放送ほうそう局きょくや制作せいさく会社かいしゃにおいてハイビジョン対応たいおうの制作せいさく・放送ほうそう機材きざいへの更新こうしんが進すすむにつれて、民放みんぽう作品さくひんでもハイビジョン制作せいさくの作品さくひんが次第しだいに増加ぞうかし（長寿ちょうじゅ番組ばんぐみの場合ばあいは途中とちゅうでハイビジョン制作せいさくに移行いこうして行いった）、地ちアナ放送ほうそう終了しゅうりょう後ごの現在げんざい、新規しんきに制作せいさくされるテレビアニメは全すべて16:9ハイビジョン制作せいさくになっている。地上波ちじょうは民放みんぽう各局かくきょくでは16:9サイズで制作せいさくされた作品さくひんを地上波ちじょうはデジタル放送ほうそうでは額縁がくぶち放送ほうそう（場合ばあいによっては画面がめんの左右さゆうカットの4:3サイズ）放送ほうそうの放送ほうそう局きょくも存在そんざいしたが、地上ちじょうアナログ放送ほうそう廃止はいしに向むけて全すべてフルサイズ放送ほうそうに移行いこうした（独立どくりつ局きょく各局かくきょくでもキー局きょくおよびその系列けいれつ局きょくよりは遅おくれたが、対応たいおうを完了かんりょうさせた）。

なお、2009年ねん9月がつ期きまでのTBS製作せいさく作品さくひん や、かつてのテレビ東京てれびとうきょう系列けいれつ局きょく製作せいさく作品さくひんの一部いちぶにおいては、16:9ハイビジョンマスターでも地上波ちじょうはではデジタル放送ほうそうも含ふくめて4:3左右さゆうサイドカットとなっていた。

元々もともと「4:3の画面がめん」で制作せいさく・放送ほうそうされた作品さくひんの一部いちぶにおいては、地ちデジへの完全かんぜん移行いこうとの兼かね合あいから映像えいぞう左右さゆうにその作品さくひん専用せんようのサイドパネルを付つけた形かたちでの放送ほうそうに変更へんこうしたものもある。

音声おんせい放送ほうそう

詳細しょうさいは「音声おんせい多重たじゅう放送ほうそう」を参照さんしょう

かつてはモノラル放送ほうそうが主流しゅりゅうであったが、VTR素材そざい納入のうにゅうが一般いっぱん化かした1990年代ねんだい半なかば頃ごろからステレオ放送ほうそうが主流しゅりゅうとなった。デジタル放送ほうそうの進展しんてんとともに5.1chサラウンド放送ほうそうを行おこなう番組ばんぐみも登場とうじょうしている。

字幕じまく放送ほうそう

詳細しょうさいは「文字もじ多重たじゅう放送ほうそう」を参照さんしょう

連動れんどうデータ放送ほうそう

詳細しょうさいは「データ放送ほうそう」を参照さんしょう

全ぜん日にち枠わく作品さくひんではMBS土曜どよう18:00→日曜にちよう17:00枠わく作品さくひんや読売よみうりテレビ製作せいさく作品さくひんが比較的ひかくてき早はやい時期じきから連動れんどうデータ放送ほうそうを実施じっししていた。

2009年ねん頃ごろからは完全かんぜん地ちデジ移行いこうの影響えいきょうもあってか、「ニチアサキッズタイム」やTXN19:00枠わくなどのように連動れんどうデータ放送ほうそうを実施じっしする作品さくひん・放送ほうそう枠わくも増加ぞうか傾向けいこうにある。同時どうじネットによるリアルタイムの視聴しちょうを促進そくしんすべくミニクイズや視聴しちょうポイントを設定せっていし、これらに応おうじてデジタルコンテンツの配信はいしんやプレゼントの抽選ちゅうせんなどを実施じっしするケースもあるが、データ放送ほうそうの仕様しよう上じょうローカル局きょくの遅おくれネットや、BS・CS放送ほうそうでは、ネット局きょく側がわの臨時りんじ枠わく移動いどう時じの視聴しちょう者しゃ保護ほご措置そちとして制作せいさく局きょくが裏うら送おくりをした場合ばあい や、遅おくれネット局きょく側がわや衛星えいせい放送ほうそう側がわで独自どくじの連動れんどうデータ放送ほうそうを実施じっしした場合ばあいなどの一部いちぶ例外れいがいを除のぞいて対応たいおうできない。

その一方いっぽう、深夜しんやアニメでは『ロミオ×ジュリエット』・『ラストエグザイル-銀翼ぎんよくのファム-』（いずれもCBC製作せいさく）、『武装ぶそう神しん姫ひめ』以降いこうのTBS製作せいさく作品さくひん、『革命かくめい機きヴァルヴレイヴ』シリーズ・『鬼灯ほおずきの冷徹れいてつ』および『悪魔あくまのリドル』、『スーパーアニメイズム』枠わく各かく作品さくひん（いずれもMBS製作せいさく）程度ていどに留とどまっている。

UHFアニメ（キー局きょく系列けいれつ局きょく製作せいさく参加さんかのものを除のぞく）では長ながらく存在そんざいしていなかったが、2014年ねん頃ごろに入はいるとTOKYO MXが自みずから製作せいさくに関与かんよしている一部いちぶのアニメなどで連動れんどうデータ放送ほうそうを実施じっしする作品さくひんが登場とうじょうしている。

音楽おんがく・アニメソング

スタッフクレジットとは別べつに、全ぜん日にち枠わくアニメの場合ばあいはオープニング、エンディングには歌詞かし字幕じまくが挿入そうにゅうされる事例じれいも多おおい（深夜しんやアニメではごく少数しょうすうしかない）。

作品さくひんによって歌詞かし字幕じまくの漢字かんじにルビのあるもの、漢字かんじを用もちいないものもある。しかし近年きんねんでは歌詞かし字幕じまくの使用しよう率りつは低下ていかし、2000年代ねんだい以降いこうは歌詞かし字幕じまくがない作品さくひんの方ほうが多おおい（商業しょうぎょう用ようテレビアニメ放送ほうそう開始かいし時じの1960年代ねんだいも少すくなかった）。

アニメソングの変遷へんせん

詳細しょうさいは「アニメソング」を参照さんしょう

商業しょうぎょう用ようテレビアニメ放送ほうそう開始かいし時じから、タイトルや歌詞かしに作品さくひん名めい・キャラクター名めいが挿入そうにゅうされているものがシリーズ通とおして使用しようされた。1970年ねん前後ぜんごから、アニメソング（略称りゃくしょう「アニソン」）を専せん門もんで歌うたうアニメソング歌手かしゅが登場とうじょうした。

1980年代ねんだい前半ぜんはんに放送ほうそうされた『うる星せいやつら』は、シリーズ途中とちゅうでオープニング・エンディング曲きょくを変かえる試こころみを行おこなった。これがレコード会社かいしゃに大おおきなビジネスチャンスとなり、以後いご、長期ちょうきシリーズに関かんしては主題歌しゅだいかを1〜2クールで変かえる作品さくひんが多おおくを占しめるようになる。

1980年代ねんだい以降いこうはレコード会社かいしゃのタイアップ戦略せんりゃくにより、ソニーミュージックグループ・エイベックス・ビーイングなど各かくレコード会社かいしゃの新人しんじんセールスの重要じゅうような要素ようその一ひとつとなる一方いっぽう、2016年ねん時点じてんでは作品さくひんに出演しゅつえんする声優せいゆう（および声優せいゆうユニット）自みずから歌唱かしょうするアニメソングも増加ぞうか傾向けいこうにあり、更さらにはキャラクターソングやアニメ派生はせいの2次元じげんアイドルが人気にんきを集あつめ、既存きそんのアニメソング歌手かしゅを取とり巻まく環境かんきょうは厳きびしくなっていると指摘してきされている。

2000年代ねんだい頃ごろから1つのアニメ作品さくひんに対たいしエンディングが毎回まいかい異ことなる楽曲がっきょくないしアニメーションを用もちいる作品さくひんも登場とうじょうしたり、または（基本きほんの曲きょくや歌詞かしは同一どういつながらも）歌唱かしょうの出演しゅつえん声優せいゆうを毎回まいかい変かえたり、次第しだいに声優せいゆうの人数にんずうを増ふやすなどの演出えんしゅつも登場とうじょうするようになった。

一ひとつの作品さくひんシリーズに複数ふくすうのレコード会社かいしゃ・音楽おんがく出版しゅっぱん社しゃ・芸能げいのうプロダクションが主題歌しゅだいか制作せいさくに関かかわることもあり、JASRACおよび各社かくしゃで保有ほゆうする著作ちょさく権けんとの調整ちょうせいの結果けっか、以下いかの例れいも見みられるようになる。

• ベスト盤ばんCD制作せいさくの際さいに、主題歌しゅだいかの多おおくを、もしくはサウンドトラックを制作せいさくしている会社かいしゃが代表だいひょうして発売はつばいする。
• 映像えいぞうパッケージ版ばんを発売はつばいする際さいに権利けんり調整ちょうせいが難航なんこうした結果けっか、オリジナル版ばんの主題歌しゅだいかを使つかえなかった、もしくはその曲きょくを使用しようしたパートを丸々まるまる未み収録しゅうろくにした。これは「テレビ放送ほうそう用よう」と「映像えいぞうソフト用よう」で個別こべつの契約けいやくが必要ひつようになり、著作ちょさく権けん料りょう支払しはらいのシステムが異ことなるためで、同様どうようの理由りゆうで既存きそんの楽曲がっきょくをテレビ放送ほうそう版ばんの劇げき中ちゅうでそのまま使用しようした場合ばあい、（権利けんり者しゃの許可きょかが出でない場合ばあい）ソフト化かにあたっては別べつの曲きょくへの差さし替かえが行おこなわれる場合ばあいがある。

公式こうしきサイト

「アニメ (日本にっぽんのアニメーション作品さくひん)#公式こうしきサイト」を参照さんしょう

インターネット環境かんきょうの普及ふきゅうと共ともに、番組ばんぐみ公式こうしきサイトを製作せいさく会社かいしゃもしくは製作せいさく局きょくで開設かいせつしている。現在げんざいではTwitterなどSNSでの専用せんようアカウントも開設かいせつする事例じれいが殆ほとんどである。

表現ひょうげんの自主じしゅ規制きせい

「表現ひょうげんの自主じしゅ規制きせい#映像えいぞう作品さくひん」も参照さんしょう

公共こうきょう性せいの高たかいテレビ放送ほうそうで視聴しちょうするため、性的せいてき・暴力ぼうりょく・流血りゅうけつなどの刺激しげき的てきな表現ひょうげん、商標しょうひょう（企業きぎょう名めい・商品しょうひん名めい・ブランド名めい）などについて、料金りょうきんを支払しはらい視聴しちょう、購入こうにゅうする映画えいがや漫画まんがなどの書籍しょせきより厳きびしい基準きじゅんによる自主じしゅ規制きせいが行おこなわれている。なお、アニメ映画えいがのテレビ放送ほうそうには映画えいが倫理りんり委員いいん会かいの映画えいがのレイティングシステムが適用てきようされる。

自主じしゅ規制きせいの基準きじゅん

放送ほうそう事業じぎょう者しゃが自主じしゅ的てきに放送ほうそう基準きじゅん・番組ばんぐみ基準きじゅん（放送ほうそうコード）を定さだめて運用うんようすることが電波でんぱ法ほう、放送ほうそう法ほうにより規定きていされている。将来しょうらい、映像えいぞうコンテンツ倫理りんり連絡れんらく会議かいぎが設置せっちが予定よていされている。

放送ほうそう倫理りんり・番組ばんぐみ向上こうじょう機構きこう（BPO）

欧米おうべい諸国しょこくや豪州ごうしゅうではテレビ番組ばんぐみに対たいして明確めいかくなレイティング認定にんていを行おこなう公的こうてき機関きかんがあるが、日本にっぽんには同様どうようの公的こうてき機関きかんが存在そんざいしない。

代かわりに「番組ばんぐみを監視かんしして罰ばっするのではなく、放送ほうそう事業じぎょう者しゃが自主じしゅ的てきに問題もんだいを解決かいけつするために視聴しちょう者しゃと放送ほうそう局きょくの仲介ちゅうかいをする」 NHKと民放連みんぽうれん加盟かめい会員かいいん各社かくしゃによる任意にんい団体だんたい「放送ほうそう倫理りんり・番組ばんぐみ向上こうじょう機構きこう」（BPO）がその役割やくわりを担になっており、「放送ほうそう事業じぎょう者しゃは放送ほうそう倫理りんり・番組ばんぐみ向上こうじょう機構きこう判断はんだんに従したがい忠実ちゅうじつに守まもるとの合意ごうい」 上うえに番組ばんぐみ制作せいさくが行おこなわれている。

放送ほうそう倫理りんり・番組ばんぐみ向上こうじょう機構きこう (BPO)の回答かいとう要請ようせい

自主じしゅ規制きせいの要ようとなる団体だんたいから、回答かいとう要請ようせいが出でることは放送ほうそう事業じぎょう者しゃにとって重要じゅうような意味いみを持もっている。

2001年ねん：『らいむいろ戦せん奇き譚たん』

編成へんせい上じょうの都合つごうでアダルトゲームを原作げんさくとしたアニメを18時じ台だいに放送ほうそうしたことに対たいし、独立どくりつ局きょくのサンテレビが回答かいとう要請ようせいを受うけている。

2002年ねん：『機動きどう戦士せんしガンダムSEED』

性行為せいこういを思おもわせるシーンが18時じに放送ほうそうされたことに対たいし、製作せいさく局きょくであるMBSが回答かいとう要請ようせいを受うけている。2005年ねんには続編ぞくへんの『機動きどう戦士せんしガンダムSEED DESTINY』が「放送ほうそうと青少年せいしょうねんに関かんする委員いいん会かい」で議題ぎだいとなったが、回答かいとう要請ようせいまでは至いたらなかった。

2014年ねん：『最近さいきん、妹いもうとのようすがちょっとおかしいんだが。』

女子高じょしこう生せいの自慰じい行為こういまたはそれを想起そうきさせる内容ないようがプライムタイム（22時じ台だい）で放送ほうそうされたことで、TOKYO MX、サンテレビが回答かいとう要請ようせいを受うけた。両りょう放送ほうそう局きょくとも回答かいとうを待またずに第だい5話わ以降いこうの放送ほうそうを深夜しんや枠わくへ変更へんこうした（BS11では最初さいしょから翌よく3時じ台だいで放送ほうそうした）。

委員いいん会かいは、民放連みんぽうれん・放送ほうそう基準きじゅん第だい18条じょうで記しるされている「児童じどうおよび青少年せいしょうねんの視聴しちょうに十分じゅうぶん配慮はいりょする」時間じかん帯たいが「21時じまで」とされていることは踏ふまえた上うえで、一方いっぽう、「21時じを過よぎれば青少年せいしょうねんへの配慮はいりょをしなくてよいということではない」と結論けつろん付つけた。

自主じしゅ規制きせいの運用うんよう

上記じょうきのように日本にっぽん国内こくないの放送ほうそう事業じぎょう者しゃ全体ぜんたいで統一とういつされた表現ひょうげん規制きせい基準きじゅんは存在そんざいせず、製作せいさく局きょくもしくはネット局きょくでバラつきが見みられるのが現状げんじょうである。

2000年代ねんだい以降いこう、全般ぜんぱん的てきには表現ひょうげん規制きせいが緩ゆるい傾向けいこうがある深夜しんや番組ばんぐみであるはずの深夜しんやアニメでも、一部いちぶ放送ほうそう局きょくを中心ちゅうしんに表現ひょうげん規制きせいが厳格げんかく化かする傾向けいこうにある。

「深夜しんやアニメ#表現ひょうげん規制きせい」および「UHFアニメ#UHFアニメの各種かくしゅ問題もんだい」も参照さんしょう

自主じしゅ規制きせいの内容ないよう

放送ほうそう問題もんだい用語ようご

詳細しょうさいは「放送ほうそう禁止きんし用語ようご」を参照さんしょう

基本きほん的てきに、原作げんさく・脚本きゃくほん・構成こうせいの段階だんかいで問題もんだいになる用語ようごや表現ひょうげんは削除さくじょするか、支障ししょうのない表現ひょうげんに変更へんこうされる。また、同様どうようの理由りゆうでアニメ化かに際さいし、問題もんだいのあるタイトルの語句ごくが変更へんこうされる場合ばあいもある。一方いっぽうで演出えんしゅつ上じょうあえて意図いと的てきに抵触ていしょくする言葉ことばを使つかい「自主じしゅ規制きせい音おん」や隠喩いんゆ的てきな表現ひょうげんで演出えんしゅつをする作品さくひんも存在そんざいする。

しかし、制作せいさく当時とうじに「自主じしゅ規制きせいの対象たいしょう外がいであった言葉ことばや表現ひょうげんが使用しようされた作品さくひん」の再さい放送ほうそうとパッケージ化かがされる場合ばあい、自主じしゅ規制きせい対象たいしょうと判断はんだんされた部分ぶぶんがカットされ、会話かいわが途切とぎれるなどの問題もんだいが発生はっせいした。その後ご、著作ちょさく権けんの一種いっしゅである著作ちょさく者しゃ人格じんかく権けんを考慮こうりょし、「原作げんさく者しゃのオリジナリティを尊重そんちょうして原版げんばんのまま放送ほうそうする」「作品さくひんの時代じだい設定せっていを考慮こうりょする」「差別さべつを助長じょちょうする意図いとはない」などの諸しょ注意ちゅういの文面ぶんめんを入いれた上うえで、該当がいとう語句ごくをノーカットで放送ほうそうする場合ばあいもある。

映像えいぞう演出えんしゅつ

詳細しょうさいは「ポケモンショック」を参照さんしょう

上記じょうきの一いち件けん以降いこう、特とくに点滅てんめつの表現ひょうげんが厳きびしく規制きせいされており、銃撃じゅうげき戦せんのシーンなど減げん光こうや残像ざんぞう処理しょりが行おこなわれている。過去かこの作品さくひんの再さい放送ほうそうやパッケージ化かにおいても同様どうようの処理しょりが行おこなわれることが多おおくなっている。

飲酒いんしゅ・喫煙きつえんの描写びょうしゃ

年齢ねんれい設定せっていが未成年みせいねんの登場とうじょう人物じんぶつの飲酒いんしゅ、喫煙きつえんシーンがほとんど描えがかれなくなり、描えがかれる場合ばあいも「未成年みせいねんの飲酒いんしゅ（喫煙きつえん）は法律ほうりつで禁止きんしされている」旨むねの注意ちゅういが表示ひょうじ（記述きじゅつ）されるようになっている事ことがほとんどである。

性的せいてき・暴力ぼうりょく描写びょうしゃ

少年しょうねん犯罪はんざいの増加ぞうかを裏付うらづける明確めいかくな証拠しょうこは見当みあたらないにもかかわらず、1997年ねん2月がつに発生はっせいした神戸こうべ連続れんぞく児童じどう殺傷さっしょう事件じけんを契機けいきに、具体ぐたい的てきな根拠こんきょを明確めいかくに提示ていじしないマスコミ（キー局きょく・全国ぜんこく紙し）による、集団しゅうだんヒステリー（モラル・パニック）的てき社会しゃかい批判ひはん（メディア効果こうか論ろんも参照さんしょう）が全国ぜんこくに広ひろがり、「漫画まんがやアニメの性せい・暴力ぼうりょく表現ひょうげんが犯罪はんざいを助長じょちょうする」要因よういんとされ、暴力ぼうりょく描写びょうしゃ規制きせいなども含ふくむ包括ほうかつ的てきな自主じしゅ規制きせいに発展はってんしていった。

過去かこにアメリカでも、類似るいじした騒動そうどうが発生はっせいし、コミックス・コードの立たち上あげによる厳格げんかくな自主じしゅ規制きせいが行おこなわれた例れいがある。

変遷へんせん

1980年代ねんだい：ゴールデンタイムの作品さくひんの一部いちぶは、暴力ぼうりょく・流血りゅうけつ描写びょうしゃにシルエット演出えんしゅつを施ほどこすことで残虐ざんぎゃくな人体じんたい破断はだん・爆裂ばくれつなどを表現ひょうげん的てきに抑おさえた上うえで放送ほうそうした。『キン肉マンきんにくまん』では、ラーメンマンがブロッケンマンをキャメルクラッチで身体しんたいを真まっ二ぷたつにして殺害さつがいするシーンが、ラーメンマンがブロッケンマンを麺めんの生地きじのように身体しんたいを捏こね、ラーメンの手打てうち麺めんにして食たべてしまうという、シュールなギャグシーンに差さし替かえられている。

2000年代ねんだい：銃撃じゅうげきされた人ひとの流血りゅうけつが暴力ぼうりょく的てきな表現ひょうげんとして規制きせい対象たいしょうとなる。

性的せいてき描写びょうしゃ

1980年代ねんだい：ゴールデンタイムの作品さくひんの一部いちぶに、女性じょせいキャラクターの下着したぎ姿すがたや乳首ちくびなどを露出ろしゅつするお色気いろけ（エロ）場面ばめんを含ふくむもの が存在そんざいしていた。

2000年代ねんだい：簡単かんたんに予よ約やく録画ろくが可能かのうな機器きき（DVD、BD）が家庭かていで普及ふきゅうし、児童じどう層そうがリアルタイムで視聴しちょうすることが少すくない深夜しんやアニメ枠わくも自主じしゅ規制きせいの強化きょうかが行おこなわれ、児童じどうの興味きょうみを引ひきつける萌もえ・ロリ・エロ（半裸はんら、パンチラなど）の表現ひょうげんを多用たようしたい製作せいさく会社かいしゃは表現ひょうげん規制きせいの厳きびしいテレビ東京とうきょう以外いがいの局きょくを模索もさくする傾向けいこうに走はしり、独立どくりつ局きょく、BS/CS局きょくなどに移行いこうするようになった。

2007年ねん以降いこう、女性じょせいのセミヌードや下着したぎが映うつる描写びょうしゃも湯気ゆげや閃光せんこうなどの白しろボカシなどで乳首ちくびや局部きょくぶを隠かくす事例じれいが増ふえているが、AT-Xでは対象たいしょう年齢ねんれいの制限せいげんを設もうけることにより、本来ほんらいの映像えいぞうでかつプライム・ノンプライムの時間じかん帯たいで、曜日ようびも問とわずに放送ほうそうされている（無料むりょう放送ほうそう時じ には一切いっさい視聴しちょうできない）。

作品さくひんの設定せってい上じょうから性的せいてき刺激しげきが強つよい場面ばめんを多用たようする場合ばあい、テレビ局てれびきょく側がわの自主じしゅ規制きせい基準きじゅんを見越みこして当初とうしょの意図いと通どおりの内容ないようを「ディレクターズカット版ばん」などのパッケージ化か販売はんばいが前提ぜんていになっている事例じれいもある。

深夜しんやアニメの一部いちぶでは、女性じょせいキャラのスカートが大おおきく捲まくれているシーンでも、下着したぎをあえて描えがかず、臀部でんぶやビキニラインを見みせることで「下着したぎではないので規制きせい対象たいしょうではない」とする自主じしゅ規制きせいを逆手さかてにとったお色気いろけシーンも存在そんざいする。

商標しょうひょう・著作ちょさく権けんなど

「プロダクトプレイスメント」も参照さんしょう

大抵たいていは実在じつざいする企業きぎょう名めい・商品しょうひん名めい（商標しょうひょう）などを用もちいないよう改変かいへんされる事例じれいがほとんどだが、一部いちぶには企業きぎょう側がわの承認しょうにん済ずみ、もしくはタイアップ（宣伝せんでん）の一環いっかんとして実在じつざいの名前なまえが使つかわれる事例じれいもある。

類似るいじの事例じれいとして、実在じつざいの街まちを舞台ぶたいとした作品さくひんでリアリティを出だすため、各かく店舗てんぽの協力きょうりょくを得えた上うえで実在じつざいの店名てんめいや看板かんばんなどが背景はいけいに使つかわれることもある。

放送ほうそう自粛じしゅく・中止ちゅうし

作品さくひんと直接的ちょくせつてきな関係かんけいはないが、事件じけんや事故じこ、自然しぜん災害さいがいなどにより、放送ほうそう局きょくの判断はんだんで行おこなわれる。

宗教しゅうきょう関係かんけい

実在じつざいの宗教しゅうきょうに触ふれる際さい、歴史れきし上じょうの宗教しゅうきょう家かや信者しんじゃへの中傷ちゅうしょうや侮辱ぶじょくがないよう配慮はいりょされなければならないが、特とくにイスラム教いすらむきょうに関かんする規制きせいが厳きびしく、聖典せいてんのクルアーン（コーラン）や音楽おんがくが不適切ふてきせつに引用いんようされたことが判明はんめいし、テレビアニメやOVAで当該とうがいのシーンの改訂かいていを余儀よぎなくされたこともある。

• 例れい1：『ジョジョの奇妙きみょうな冒険ぼうけん スターダストクルセイダース』（OVA版ばん）『Adventure 6 -報復ほうふくの霧きり-』の中なかで、DIOがアラビア語ごの書物しょもつを読よみながら主人公しゅじんこう一いち行ぎょうの殺害さつがいを部下ぶかに命めいじるシーンがあり、この書物しょもつの文章ぶんしょうがクルアーンの一節いっせつ「雷電らいでん章あきら」の引用いんようであることが判明はんめいした。これを視聴しちょうしたイスラム教徒きょうとが「イスラム教いすらむきょうに対たいする侮辱ぶじょくで受うけ入いれられない」として反発はんぱつ。原因げんいんは制作せいさくスタッフがアラビア文字もじの資料しりょうを探さがしたところ、それがクルアーンであることを知しらずに転写てんしゃしたためであった（原作げんさくではクルアーンは描えがかれておらず、イスラム教いすらむきょうを侮辱ぶじょくする意図いとは一切いっさい含ふくまれていない）。これに対たいし、集英社しゅうえいしゃと制作せいさく会社かいしゃ（A.P.P.P）は「イスラームとその文化ぶんかについての理解りかいを一層いっそう深ふかめるべく、努力どりょくする所存しょぞん」と謝罪しゃざいし、該当がいとうDVDの出荷しゅっかを停止ていし。その後ごの2009年ねん2月がつより原作げんさくの該当がいとう箇所かしょを訂正ていせいした改訂かいてい版ばんが販売はんばい再開さいかいされた。
• 例れい2：『ノラガミ ARAGOTO』（全ぜん13話わ）で、作中さくちゅうのBGMにてイスラム教いすらむきょうの音楽おんがくが不適切ふてきせつに使用しようされていたことが判明はんめいしたため、公式こうしきサイトで謝罪しゃざいのコメントを掲載けいさいするとともに、当該とうがいの音楽おんがくが収録しゅうろくされたサウンドトラックが回収かいしゅうされ、Blu-ray Disc/DVDの発売はつばいを延期えんきすることとなった。この影響えいきょうでBSフジの放送ほうそう分ぶんが9話わをもって打うち切きられ、代替だいたい策さくとして、2016年ねん1月がつに残のこりの10話わ〜13話わがBS11で放送ほうそうされた。

表現ひょうげんの法的ほうてき規制きせい

詳細しょうさいは「東京とうきょう都と青少年せいしょうねんの健全けんぜんな育成いくせいに関かんする条例じょうれい」を参照さんしょう

アニメブーム

詳細しょうさいは、「アニメの歴史れきし・深夜しんやアニメ史し・UHFアニメ史し」を参照さんしょう。

顕著けんちょな成長せいちょうを遂とげている時期じきを「アニメの成長せいちょう期き」もしくは「アニメブーム」と呼よぶ。以下いかの分類ぶんるいにおいて参考さんこうにした関連かんれん書籍しょせきの略称りゃくしょうを挙あげる。

• 増田ますだ：増田ますだ弘道ひろみち『アニメビジネスがわかる』/津堅つけん：津堅つけん信之のぶゆき『アニメーション学がく入門にゅうもん』/氷川ひかわ：氷川ひかわ竜介りゅうすけ『世紀せいき末まつアニメ熱論ねつろん』

以下いか、便宜上べんぎじょうアニメブームを3つに分わけて解説かいせつしているが、評論ひょうろん家かによっては主おもに『鉄腕てつわんアトム』によって引ひき起おこされたアニメブームを第だい一いち次じとしないために、第だい二に次じ・第だい三さん次じがそれぞれ繰くりあがって、第だい一いち次じ・第だい二に次じと呼よばれる場合ばあいがある。

第だい一いち次じアニメブーム

発生はっせい期間きかん

1963年ねん〜1960年代ねんだい末まつ。『鉄腕てつわんアトム』の放送ほうそう開始かいしからアニメ定着ていちゃく期きまで。（増田ますだ）

1960年代ねんだい。（津堅つけん）

発生はっせい要因よういん・結果けっか

『鉄腕てつわんアトム』による第だい一いちの衝撃しょうげき。（氷川ひかわ）

『鉄腕てつわんアトム』のヒット。およびこれを受うけての新規しんき事業じぎょう参入さんにゅう者しゃによるテレビアニメの新作しんさく数すうの増加ぞうか。子供こどもの間あいだでのアニメの定着ていちゃく。（増田ますだ）

第だい二に次じアニメブーム

発生はっせい期間きかん

1977年ねん〜1991年ねん。『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト』劇場げきじょう版ばん公開こうかいからOVA発売はつばいタイトルピークまで。（増田ますだ）

1970年代ねんだい後半こうはん〜1980年代ねんだい後半こうはん。（津堅つけん）

『さらば宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト』の公開こうかい前後ぜんこう。（小川おがわびい）

1977年ねん〜1985年ねん。ハイターゲットアニメが増加ぞうか傾向けいこうだった時代じだい。ブーム終了しゅうりょうの認識にんしきがされたのは「マイ・アニメ」「ジ・アニメ」「アニメック」が休刊きゅうかんしていく翌年よくねん以降いこう。（藤津ふじつ亮太りょうた）

発生はっせい要因よういん・結果けっか

『ヤマト』、『ガンダム』による第だい二にの衝撃しょうげき。（氷川ひかわ）

『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト』劇場げきじょう版ばんのヒット。およびこれを受うけての青年せいねん層そうのマーケット開拓かいたく。ビデオの普及ふきゅうによる新あらたなビジネスモデルの登場とうじょう。（増田ますだ）

第だい三さん次じアニメブーム

発生はっせい期間きかん

1995年ねん〜現在げんざい（2007年ねん出版しゅっぱん時点じてん）。『新しん世紀せいきエヴァンゲリオン』放映ほうえいからテレビアニメ製作せいさく数すうを更新こうしん中ちゅうの2007年ねん現在げんざいまで。（増田ますだ）

1990年代ねんだい後半こうはん。（津堅つけん）

『新しん世紀せいきエヴァンゲリオン』前後ぜんこう。（小川おがわびい）

特定とくていできない。（藤津ふじつ）

発生はっせい要因よういん・結果けっか

『新しん世紀せいきエヴァンゲリオン』による第だい三さんの衝撃しょうげき。（氷川ひかわ）

『新しん世紀せいきエヴァンゲリオン』のヒット。その後ご、『ポケットモンスター』『もののけ姫ひめ』『千せんと千尋ちひろの神隠かみがくし』などのメガヒットが続つづくことによって起おきた、さらなるアニメ視し聴者ちょうしゃ層そうの拡大かくだい。メディアの多様たよう化か、増加ぞうか。ファイナンスシステムの多様たよう化か。収益しゅうえき構造こうぞうの多様たよう化か。デジタル技術でじたるぎじゅつによる生産せいさん性せいの向上こうじょう。（増田ますだ）

ビジネスモデル

「日本にっぽんのアニメーションの歴史れきし」、「深夜しんやアニメ史し」、および「UHFアニメ史し」も参照さんしょう

2000年代ねんだい以降いこう、小・中学校しょうちゅうがっこうの週休しゅうきゅう2日にち制度せいど導入どうにゅうで視聴しちょうが可能かのうとなった土ど・日曜日にちようびの午前ごぜん枠わくを中心ちゅうしんとする、玩具おもちゃ販売はんばいや原作げんさく漫画まんが販売はんばいなどのキャラクタービジネスを主おも目的もくてきとした子供こども向むけ作品さくひん、『サザエさん』等とうのまだ視聴しちょう率りつが期待きたいできるファミリー向むけ作品さくひんと、『エヴァンゲリオン』後ごのアニメブームで増加ぞうかした「アニメオタク（アニオタ）」向むけ作品さくひんの分離ぶんりという二に極きょく化かが進行しんこうした。アニメオタク向むけ作品さくひんは製作せいさく委員いいん会かい方式ほうしき作品さくひんが多おおく、主おもに三さん大都市だいとし圏けんの各かくテレビ局てれびきょくや衛星えいせい放送ほうそう局きょくの深夜しんやで放送ほうそうを行おこない、本ほん放送ほうそう後ごにパッケージ販売はんばい・ソフトのレンタルなどで作品さくひんを供給きょうきゅうし、収益しゅうえきをあげるという構造こうぞうになっている。特とくにコンテンツが乏とぼしく スポンサー料りょうの安やすい放送ほうそう枠わくが多おおい独立どくりつ放送ほうそう局きょくは多おおくのアニメを放送ほうそうした（UHFアニメ）。ただし独立どくりつ局きょく各局かくきょくにおいては、キー局きょく各局かくきょくと比くらべると採算さいさんラインが低ひくいことから、ゴールデンタイム帯たいで放送ほうそうするアニメもある。

全ぜん日にち帯たい

1990年代ねんだい後半こうはんの視聴しちょう率りつ低下ていかはアニメ業界ぎょうかいに多大ただいな影響えいきょうを及およぼした。フジテレビのアニメプロデューサーで執行しっこう役員やくいんも務つとめる清水しみず賢治けんじによると、「少子化しょうしかの影響えいきょうや塾じゅく通がよいの増加ぞうかによる子供こどもたちの夕刻ゆうこく〜19時じ台だいの在宅ざいたく率りつの低下ていかが大おおきい」と語かたり、一時いちじはアニメ自体じたいの放送ほうそうを取とり止やめることも検討けんとうされたほどであり、結局けっきょくは土日どにちの朝ちょう枠わくに移動いどうさせる動うごきが主流しゅりゅうになったという。

さらにファミコン登場とうじょう以降いこう、家庭かてい用ようゲーム機きの普及ふきゅうで子供こどもの関心かんしんがゲームに移うつったことで、アニメ関連かんれんの玩具おもちゃ売うり上あげ低下ていかによって玩具おもちゃメーカーがスポンサーから撤退てったいし、夕方ゆうがたからゴールデンタイムにかけての放送ほうそう枠わく確保かくほが難むずかしくなっていた。

2000年代ねんだい後半こうはんになると、キー局きょく各局かくきょくではゴールデンタイム枠わく放送ほうそう作品さくひんの消滅しょうめつが相次あいつぐ。深夜しんやアニメ本数ほんすう当時とうじ最多さいたを記録きろくした2006年ねんにはゴールデンタイム側がわは逆ぎゃくに撤退てったい戦せんの状況じょうきょうとなり、フジテレビ系列けいれつでは2006年ねん9月がつ、日本にほんテレビ系列けいれつでは2009年ねん3月がつを以ってゴールデンタイム帯たいからアニメ枠わくを撤退てったいした。テレビ東京てれびとうきょう系列けいれつでは2000年代ねんだい前半ぜんはんに最大さいだい6枠わくあったゴールデンタイムのアニメ作品さくひんの総そう本数ほんすうは増減ぞうげんを繰くり返かえした末すえ、2018年ねん9月がつをもって木曜もくよう19時じ台だい放送ほうそう枠わく2本ほんが日曜にちよう夕方ゆうがた枠わくへ移行いこうにより、ゴールデンタイム帯たいから全面ぜんめん撤退てったい。テレビ朝日てれびあさひ系列けいれつの金曜日きんようびの2枠わくも、2019年ねん9月がつをもって土曜どよう夕方ゆうがた枠わくへ移行いこうし、ゴールデンタイム帯たいから撤退てったいしたため、キー局きょく各局かくきょくからゴールデンタイム枠わく放送ほうそう作品さくひんが一時いちじ的てきに消滅しょうめつすることになった。テレビ東京てれびとうきょう（広報こうほう・IR部長ぶちょう：大木おおき努つとむ）は2007年ねんに「アニメはもう子供こどもたちのファーストチョイスではない」と述のべている。

その後ご、2020年ねん10月がつの改編かいへんで、テレビ東京てれびとうきょう系列けいれつの『ポケットモンスター』が日曜にちよう夕方ゆうがたから金曜きんよう19時じ台だい枠わくへの移動いどうにより、民放みんぽうキー局きょくで放送ほうそうされる19時じ台だいのアニメが約やく1年ねんぶりに復活ふっかつ、現在げんざいはキー局きょくの5系列けいれつのうち（レギュラーとして）同どう時間じかん帯たいのアニメ枠わくを持もっているのは、テレビ東京てれびとうきょう系列けいれつの金曜きんよう19時じの前半ぜんはん枠わくのみである。

少数しょうすうではあるが、2010年代ねんだいに入はいると、少子化しょうしか情勢じょうせいや編成へんせいの都合つごうなどによりテレビアニメ番組ばんぐみの「単独たんどくでの」制作せいさくを取とりやめる放送ほうそう局きょくも出でた。例たとえば名古屋なごやテレビ（メ〜テレ）では、2017年ねん10月がつ期きに情報じょうほう番組ばんぐみ『サンデーLIVE!!』（テレビ朝日てれびあさひ・朝日放送あさひほうそうテレビ・名古屋なごやテレビの共同きょうどう制作せいさく）の開始かいしに伴ともなう改編かいへんにより、同年どうねん9月がつを以もってテレビアニメの単独たんどく制作せいさくから撤退てったいしている。

深夜しんや帯たい

1995年ねんの『新しん世紀せいきエヴァンゲリオン』の商業しょうぎょう的てき成功せいこうによりコアなファン対象たいしょうの作品さくひんが多数たすう制作せいさくされ、放映ほうえい権けん料りょうの高たかいゴールデンタイムではなく、夕方ゆうがたの放送ほうそうを中心ちゅうしんに多数たすうの制作せいさく会社かいしゃが参入さんにゅうし、放送ほうそう枠わくが不足ふそくすると深夜しんや枠わくの開拓かいたくが始はじまった。大量たいりょう生産せいさんに有利ゆうりなデジタルアニメが普及ふきゅうし、テレビ東京てれびとうきょうや独立どくりつ局きょく、BS局きょくやCSアニメ専門せんもんチャンネルなどで放送ほうそう作品さくひんも増加ぞうかしたが、過剰かじょうな数かずの作品さくひん制作せいさくと負担ふたんの増加ぞうかにより、作画さくがやシナリオを崩壊ほうかいさせる品質ひんしつの低下ていか、更さらには制作せいさくスケジュールの遅延ちえんによる放送ほうそうスケジュールの破綻はたんに至いたる事例じれいが続出ぞくしゅつ、1クールの放送ほうそう枠わくを「完走かんそう」すら出来できない事態じたいまで至いたる作品さくひんまで出でた。

かつてはテレビ局てれびきょくが企画きかくに関与かんよすることが多おおかったテレビアニメだが、ここに至いたっては深夜しんや枠わくは一種いっしゅの「試写ししゃ室しつ」の扱あつかいとなり、通信つうしん販売はんばい番組ばんぐみと同おなじようなビジネスモデルに変かわっていった。

こうして2000年代ねんだいに本数ほんすうは急増きゅうぞうしたが、2000年代ねんだい前半ぜんはんのフジテレビ深夜しんやでは編成へんせいの混乱こんらんが発生はっせいし最終さいしゅう回かいまで放送ほうそうされないアニメが続出ぞくしゅつ、2008年ねんに発生はっせいしたリーマン・ショック・世界せかい金融きんゆう危機ききの影響えいきょうなどから2010年ねん頃ごろには本数ほんすうが減少げんしょうするなどの影響えいきょうが出でた。2010年代ねんだい前半ぜんはんにはリーマンショックの影響えいきょうを脱だっし本数ほんすうは再ふたたび増加ぞうかした。

視聴しちょう層そうの二に極きょく化かとパッケージ販売はんばい(ビデオソフト化か)による制作せいさく費ひ回収かいしゅうシステム

「アニメ (日本にっぽんのアニメーション作品さくひん)#映像えいぞう媒体ばいたいのパッケージ販売はんばい」も参照さんしょう

深夜しんやアニメのターゲットはアニメの関心かんしんが強つよいアニメオタク層そうであり、パッケージ販売はんばいのためのプロモーションの性格せいかくが強つよい。そのため製作せいさく委員いいん会かい各社かくしゃがスポンサーとなり、番組ばんぐみ枠わくを買かい取とって放送ほうそうするケースも多おおい。深夜しんや枠わく放送ほうそう作品さくひんは、DVDおよびBlu-ray Discなどのパッケージ販売はんばいが主おもな収益しゅうえきだったことから、付加ふか価値かちを高たかめて購買こうばい意欲いよくを刺激しげきする必要ひつようがあり、以下いかの事情じじょうにより本ほん放送ほうそうとは異ことなる改訂かいてい・増補ぞうほがなされる場合ばあいもある。

1. 放送ほうそうの修正しゅうせい（リテイク）
   • 制作せいさくスケジュール破綻はたん、またはそれに近ちかい状態じょうたいになったエピソードが多発たはつした作品さくひんに多おおく見みられる。クレジットやテロップの修正しゅうせいも含ふくまれる。
2. 表現ひょうげん規制きせいを制作せいさく意図いとに戻もどす。
   • お色気いろけや流血りゅうけつなど刺激しげきの強つよい表現ひょうげんで、テレビ放送ほうそう時じに規制きせいされたものを本来ほんらいの状態じょうたいに戻もどすために、追加ついかもしくは差さし替かえが行おこなわれる。また「自主じしゅ規制きせい音おん」の部分ぶぶんが、別べつ音声おんせいとして収録しゅうろくされた作品さくひんもある（『ハヤテのごとく!』・『生徒せいと会かい役員やくいん共ども』など）。
     • 逆ぎゃくに版権はんけん・著作ちょさく権けんの問題もんだいなどからソフト化かの際さいに規制きせいが追加ついかされたり、内容ないようが一部いちぶ改変かいへんされるケースも少すくないながら存在そんざいする。例れいとして『銀ぎん魂たましい』ではテレビ放送ほうそう版ばんで流ながれたパロディ元もとの原曲げんきょくが、映像えいぞうソフト版ばんでは別べつの曲きょくに差さし替かえられることも多おおい。
3. 画面がめん枠わく（アスペクト比ひ）の変更へんこう。
   • 2009年ねん9月がつ期きまでのTBS製作せいさく作品さくひんや、かつてのテレビ東京てれびとうきょう製作せいさく作品さくひんの一部いちぶでは、「16:9」の画面がめんサイズマスターを地上波ちじょうはでの放送ほうそう時じには画面がめんの両りょう端はしをカットし、「4:3」のサイズで放送ほうそうする例れいがほとんどであった（2009年ねん当時とうじは地上ちじょうデジタル放送ほうそうが普及ふきゅう途上とじょうにあり、受信じゅしんできない地域ちいきが多おおかったため）。パッケージ化かの際さいには元もとの「16:9」として販売はんばいされる。
4. 全ぜんバージョンの収録しゅうろく
   • CMなどの放送ほうそう用ようの素材そざいを特典とくてんとして収録しゅうろく。
   • パッケージ版ばんの販促はんそくを意図いとして、放送ほうそう地域ちいき別べつ（衛星えいせい放送ほうそうを含ふくむ）に一部いちぶシーンの別べつバージョンを放送ほうそうする作品さくひんでは、全ぜんバージョンが収録しゅうろくされている。
5. 未み放送ほうそう部分ぶぶんの収録しゅうろく
   • 本編ほんぺんの一部いちぶ・結末けつまつを放送ほうそうせず、またその部分ぶぶんを別売べつうりにする手法しゅほうに対たいして視聴しちょう者しゃの不満ふまんは大おおきいが、パッケージ販売はんばいに制作せいさく費ひを大おおきく依存いぞんする深夜しんやアニメ制作せいさくの難むずかしさが浮うき彫ぼりになっている。
     • 本編ほんぺんのエピソードの一部いちぶを放送ほうそうしない - 作品さくひん全体ぜんたいの内容ないようの理解りかいには支障ししょうがないが、パッケージ版ばんで背景はいけいや人間にんげん関係かんけいがより深ふかく理解りかいできるといった内容ないようになっている。未み放送ほうそう回かいの存在そんざいは事前じぜんにウェブサイトなどで告知こくちされていることが多おおい。
     • 本編ほんぺんの結末けつまつを放送ほうそうしない - 2003年ねん〜2004年ねんのフジテレビやテレビ朝日てれびあさひの深夜しんやアニメで顕著けんちょに見みられ、地ちデジ放送ほうそう準備じゅんび工事こうじに伴ともなう放送ほうそう終了しゅうりょう時間じかん繰くり上あげや特別とくべつ番組ばんぐみやスポーツ中継ちゅうけいなどによる放送ほうそうスケジュールの都合つごうで最後さいごまで放送ほうそうできない作品さくひんが続出ぞくしゅつし、パッケージ版ばんか衛星えいせい放送ほうそうなどでしか結末けつまつを視聴しちょうすることができなかった。
       • 2011年ねんには東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいによる影響えいきょう（報道ほうどう特番とくばんによる休止きゅうし・災害さいがい描写びょうしゃへの配慮はいりょ、放送ほうそう枠わくの不足ふそくなど）から最終さいしゅう回かいが放送ほうそうできなくなった作品さくひんもある。
       • 『かしまし 〜ガール・ミーツ・ガール〜』のラストシーンがDVDに収録しゅうろくされる真しんの最終さいしゅう回かいへの露骨ろこつな誘導ゆうどうであったことから、ラストシーンのセリフをとって「あのね商法しょうほう」などと呼よばれている。
6. 新規しんきの映像えいぞうの追加ついか収録しゅうろく
   • 番外ばんがい編へん・後日ごじつ談だん・短編たんぺんアニメで、本編ほんぺんからやや離はなれたパロディ色しょくが強つよい内容ないようのものを収録しゅうろくする作品さくひんが多おおい。従来じゅうらいの人気にんき作品さくひんの続編ぞくへんや番外ばんがい編へんをOVA、劇場げきじょう版ばんを制作せいさくするという手法しゅほうの延長線えんちょうせん上じょうにある。一部いちぶはリリースの後日ごじつないし先行せんこうの特別とくべつ番組ばんぐみの形かたちでテレビ放送ほうそうするケースもある。
7. 主題歌しゅだいかなどの音源おんげんCDを同どう梱こり
   • 主題歌しゅだいかや挿入歌そうにゅうか・サウンドトラック・ドラマCDなどを単品たんぴんとして発売はつばいせず、映像えいぞうソフトの特典とくてんとして同どう梱こりさせる事例じれいも増ふえている。一部いちぶは後日ごじつ単体たんたいのアルバムとして発売はつばいされるケースもある。
8. 関係かんけい者しゃ出演しゅつえんの特典とくてん映像えいぞう・音声おんせいを収録しゅうろく
   • アニメ本編ほんぺんとは別べつに、オーディオコメンタリー、出演しゅつえん声優せいゆうや制作せいさくスタッフのトーク、その作品さくひん制作せいさくの裏側うらがわに密着みっちゃくしたドキュメンタリー、イベント、ライブなどの映像えいぞう、出演しゅつえん声優せいゆうによるバラエティ番組ばんぐみ的てきな内容ないようなどを映像えいぞう特典とくてんとして追加ついか収録しゅうろくする例れいも多おおい。
     • 関連かんれんイベントやライブ映像えいぞうを単品たんぴんソフトとして制作せいさく・販売はんばいする事例じれいも少すくなくない。
     • 販促はんそくの一環いっかんとして作品さくひん関連かんれんのグッズ類るいや、各種かくしゅイベント参加さんか整理せいり券けんもしくは応募おうぼ券けん、チケット優先ゆうせん販売はんばい申込もうしこみ券けんなどを同どう梱こりすることもある（一部いちぶ店舗てんぽもしくは通信つうしん販売はんばい限定げんていのものもある）。

インターネット配信はいしん

2000年代ねんだい半なかば以降いこう、上記じょうきのパッケージ販売はんばい市場いちばが縮小しゅくしょう傾向けいこうにある事ことから、製作せいさく各社かくしゃはそれに代かわって海外かいがい市場いちばを含ふくむ「インターネット有料ゆうりょう配信はいしん」によるビジネスモデルへのシフトしており、テレビ放送ほうそうよりも重要じゅうような存在そんざいとなった。その際さい、日本にっぽんの首都しゅと圏けんにおける「テレビ放送ほうそう（地上波ちじょうはによる放送ほうそう）の実績じっせき」の有無うむがネット配信はいしん業者ぎょうしゃへの販売はんばい価格かかくを大おおきく左右さゆうする ことから、純粋じゅんすいな意味いみのWebアニメは長ながらく少数しょうすう派はに留とまり、ネット配信はいしんに並行へいこうして何なんらかの形かたちでテレビ放送ほうそうを行おこなう形かたちのものが多おおい。

インターネット配信はいしんの現状げんじょうと弱点じゃくてん

• 権利けんり者しゃ（原作げんさく者しゃや遺族いぞくなど）の意向いこうによっては有料ゆうりょう配信はいしんすら許諾きょだくされない場合ばあいもある。
• 最速さいそく放送ほうそう局きょくより遅おくれて配信はいしんされる事例じれいが多おおい。ただし有料ゆうりょう配信はいしんの場合ばあいは一部いちぶ最速さいそく放送ほうそう局きょくよりも早はやく配信はいしんするケースがあり（日本にほんテレビ製作せいさく深夜しんやアニメ番組ばんぐみなど）、AbemaTV参入さんにゅう後ごは最速さいそく放送ほうそう局きょくと同時どうじ、もしくはそれよりも早はやく無料むりょう配信はいしんするケースも登場とうじょうしている。
• 「有料ゆうりょう配信はいしんのみ」を基本きほんとする放送ほうそう枠わく（フジテレビ『ノイタミナ』枠わくやMBS『アニメイズム』枠わくなど）や、製作せいさく会社かいしゃ（東映とうえい、KADOKAWA 製作せいさく作品さくひんなど）もあり、近年きんねんではこれらに限かぎらず特定とくてい配信はいしんサイトの「独占どくせん有料ゆうりょう配信はいしん」作品さくひんも増ふえている。
• 配信はいしん企業きぎょうが製作せいさく委員いいん会かいに加くわわったりプロジェクトを主導しゅどうするケースもあり『シドニアの騎士きし』では製作せいさく会社かいしゃがNetflixと直接ちょくせつ契約けいやくし、日本にっぽん国外こくがいでのインターネット配信はいしんを独占どくせんさせる契約けいやくで制作せいさく費ひを調達ちょうたつした。また同おなじ制作せいさく会社かいしゃによる『BLAME!』はNetflixのオリジナルコンテンツとして制作せいさくされた（日本にっぽん国内こくないでは劇場げきじょうでも放映ほうえいされた）。
• 肖像しょうぞう権けんの都合つごう上じょう、声優せいゆうやスタッフの出演しゅつえんする特番とくばんや実写じっしゃパートが配信はいしんされない場合ばあいもある。
• インターネット回線かいせん速度そくどに影響えいきょうを受うけやすい。
• 有料ゆうりょう配信はいしんの場合ばあい、料金りょうきん支払しはらい方法ほうほうがクレジットカードやウェブマネーなどに限かぎられることが多おおい。

違法いほうアップロード

上記じょうきのような現状げんじょうを背景はいけいに、極力きょくりょく少すくない時差じさ（遅おくれ）で視聴しちょうするため、Winny・Shareなどのファイル共有きょうゆうソフトや、日本にっぽん国外こくがいの動画どうが共有きょうゆうサービスを用もちい、作品さくひんを違法いほうにアップロードする行為こういが問題もんだいになっている。

動画どうが共有きょうゆうサービスの場合ばあい、権利けんり者しゃから要請ようせいが確認かくにんできれば削除さくじょされることもあるが、YouTubeなどに比くらべて知名度ちめいどの低ひくい海外かいがいサイトの場合ばあい、対応たいおうが杜撰ずさんになりがちで、正当せいとうな要請ようせいでも無視むしされることがある。一度いちど作品さくひんがインターネット上じょうにアップロードされると際限さいげんなく複製ふくせいされ、完全かんぜんに止とめることはほぼ不可能ふかのうになるため、パッケージ販売はんばいの収益しゅうえきで制作せいさく費用ひようを回収かいしゅうしている製作せいさく関係かんけい会社かいしゃにとっては死活しかつ問題もんだいになりつつある。

そのため、番組ばんぐみ冒頭ぼうとうに「（権利けんり者しゃの許諾きょだくを得えず）インターネットにアップロードするのは違法いほうである」旨むねのテロップを流ながして注意ちゅういを促うながしたり、アップロード元もとの放送ほうそう局きょく（ローカル局きょく）を特定とくていできるようウォーターマークを表示ひょうじするなどの対策たいさくを採とり、また2012年ねん10月がつの改正かいせい著作ちょさく権けん法ほう施行しこうにより、ダウンロードにも罰則ばっそくが課かされるようになったが、効果こうかはあまりないのが実情じつじょうであったが、後述こうじゅつの公式こうしき配信はいしんの充実じゅうじつと共ともに減少げんしょうして行いく。

公式こうしき動画どうが配信はいしんの変遷へんせん

『機動きどう戦士せんしガンダムSEED』および続編ぞくへん『機動きどう戦士せんしガンダムSEED DESTINY』では、番組ばんぐみスポンサーのNTT東日本ひがしにっぽん・西日本にしにほん両社りょうしゃが提供ていきょうする光ひかりサービス『フレッツ光こう』加入かにゅう者しゃ専用せんようサイト「フレッツ・スクエア」にて放送ほうそう終了しゅうりょう直後ちょくごに配信はいしんを行おこなっていた（ただし1週しゅう遅おくれの地域ちいきではその遅おくれを反映はんえいする形かたちでの配信はいしんであった）。

2000年代ねんだい中盤ちゅうばんには高速こうそく回線かいせんが次第しだいにカバーエリアを拡大かくだいした。2005年ねん4月がつに開設かいせつしたGyaO（現げん：GYAO!）やBIGLOBEストリーム（後ごのアニメワン。2013年ねんにサービス終了しゅうりょう）は、『B型がたH系けい』（UHFアニメ）や『れでぃ×ばと!』（AT-X独占どくせん放送ほうそう）などで製作せいさく委員いいん会かいに出資しゅっししているなど作品さくひん製作せいさくにも関与かんよするようになり、映像えいぞう画面がめん周辺しゅうへんに広告こうこくを挿入そうにゅうし、広告こうこく収入しゅうにゅうを利用りようした無料むりょう配信はいしんサービスを相次あいついで開始かいししたことで、地上波ちじょうはでの放送ほうそうが視聴しちょうできなくても、インターネットで視聴しちょうできる機会きかいが大幅おおはばに増ふえることになった。

この場合ばあい、テレビ放送ほうそうに前後ぜんごした一定いってい期間きかん（3日間にちかん - 最長さいちょう1週間しゅうかん程度ていど）は無料むりょうで配信はいしんし、その後ごは有料ゆうりょうで配信はいしんすることが多おおい。また、『亡ほろび念ねんのザムド』などのようにWebアニメとして配信はいしんされた作品さくひんが後日ごじつテレビ放送ほうそうされるケースもある。

2007年ねんに放送ほうそうされた『スカイガールズ』の場合ばあい、「エリアキャスト」と呼よばれる技術ぎじゅつを使つかって「放送ほうそうエリア外がい地域ちいき」に限かぎってのネット配信はいしんを行おこなう試こころみを行おこなった が、これは普及ふきゅうには至いたらなかった。

2008年ねんにニコニコ動画どうが発はつアニメ第だい一いち弾だんとして『ペンギン娘むすめ♥はぁと』が配信はいしんされた。2009年ねんの『化物ばけもの語ご』は終盤しゅうばんの数すう話わをネット配信はいしんとした。

違法いほうアップロードに対たいする措置そちも兼かねるべく、2010年ねん7月がつにドワンゴが運営うんえいする動画どうが配信はいしんサイト「ニコニコ動画どうが」がアニメ番組ばんぐみの公式こうしき配信はいしん事業じぎょうへ本格ほんかく参入さんにゅうを表明ひょうめい。次第しだいに期間きかん限定げんていながらも無料むりょうで配信はいしんされる作品さくひんも増加ぞうかし、（DVD/BDの発売はつばい後ごでも）1話わ目めのみを常時じょうじ無料むりょうで配信はいしんするケースが主流しゅりゅうになった。また、本ほん放送ほうそう終了しゅうりょう後ごや2期きの制作せいさく発表はっぴょうなどに合あわせニコニコ生放送なまほうそうで全ぜん話はなし一挙いっきょ生なま配信はいしんを行おこなうケースも増加ぞうかし、後述こうじゅつのAbemaTVなどでも同様どうようの一挙いっきょ配信はいしんが普及ふきゅうしている。

これに呼応こおうするように製作せいさく側がわがニコニコ生放送なまほうそうなどのネット配信はいしんを積極せっきょく的てきに宣伝せんでん活用かつようするケースが増ふえ、声優せいゆうやクリエイターを出演しゅつえんさせる企画きかく番組ばんぐみも続々ぞくぞく誕生たんじょう。放送ほうそうに変かわるアニメ公開こうかい媒体ばいたいとしての存在そんざい感かんを高たかめていった。

2010年代ねんだいにはスマートフォンによる動画どうが視聴しちょうが普及ふきゅうし、2010年代ねんだい半なかばに入はいるとdアニメストア（一部いちぶテレビアニメの製作せいさく委員いいん会かいにも参加さんか）などの主おもにスマートフォン向むけ配信はいしんサイトの増加ぞうかや、海外かいがいの大手おおて配信はいしんサイトの日本にっぽん進出しんしゅつなど、従来じゅうらいの映像えいぞうソフトビジネスが頭打あたまうち状態じょうたいに入はいる中なかで海外かいがい市場いちばも視野しやに入いれた有料ゆうりょうインターネット配信はいしんビジネスが活発かっぱつ化かした。

TOKYO MXは2015年ねん7月がつよりスマートフォン専用せんようアプリ『エムキャス』を利用りようしての全国ぜんこくへの同時どうじ配信はいしんサービスを開始かいししている（ただし著作ちょさく権けんなどの都合つごう上じょう配信はいしんされない番組ばんぐみもある）。

AbemaTVは2016年ねん7月がつより一部いちぶ新作しんさくを最速さいそく無料むりょう配信はいしん（一部いちぶはテレビ最速さいそく放送ほうそうと同時どうじ無料むりょう配信はいしん）する「新作しんさくTVアニメチャンネル」を開設かいせつ、新作しんさくテレビアニメ配信はいしん事業じぎょうに参入さんにゅう。

2020年代ねんだいにはインターネット配信はいしんによる配信はいしん料りょうが収益しゅうえきの柱はしらとなっており、パッケージは収益しゅうえきよりもグッズや特典とくてんと組くみ合あわせるファン向むけのアイテムと言いう傾向けいこうが強つよまっている。

NHKは2020年ねん3月がつより総合そうごう・Eテレの同時どうじ常時じょうじ配信はいしん・見逃みのがし配信はいしんの「NHKプラス」を開始かいしした。

楽天らくてんグループは2021年ねんよりRチャンネルで「アニメ」・「名作めいさくアニメ」を開設かいせつ。

レンタルビデオ

かつてはアニメ関連かんれんのレンタルビデオ市場いちばも規模きぼが大おおきかった。しかしネット配信はいしんの普及ふきゅうにより、レンタルビデオ店てんの閉店へいてんが相次あいついでいる。

日本にっぽんのテレビアニメの放送ほうそうにおける諸しょ問題もんだいの現状げんじょう

時間じかん帯たいの競合きょうごう

民放みんぽうとNHKを合あわせた、2局きょく以上いじょうのチャンネルで異ことなるアニメ番組ばんぐみを同時どうじに放送ほうそうすることによる競合きょうごうの発生はっせいは古ふるくから見みられるが、ローカル局きょくでも土ど・日曜日にちようびの早朝そうちょう・夕方ゆうがた枠わくにアニメ・特撮とくさつ番組ばんぐみが集中しゅうちゅうし、競合きょうごうすることがある。

テレビ東京てれびとうきょうの系列けいれつ局きょくと独立どくりつ局きょくを有ゆうする、東名とうめい阪ばん地区ちくの場合ばあいはなおさらであり、本ほん放送ほうそうのみにこだわるならば複数ふくすうの録画ろくが機器ききか、2番組ばんぐみ以上いじょうの同時どうじ録画ろくがが可能かのうな録画ろくが機器ききを使用しようしないと視聴しちょうできない時とき間あいだ帯たいがほとんどであり、再さい放送ほうそうを含ふくむと、2020年ねん現在げんざいでは3番組ばんぐみ以上いじょうの同時どうじ録画ろくがが可能かのうな録画ろくが機器ききでないと視聴しちょうできない時とき間あいだ帯たいも多おおく見みられる。また、BSデジタル放送ほうそうでは、BS-TBS を除のぞいたキー局きょく系けいBS民放みんぽう4局きょくとBS11ほか各局かくきょくで23 - 翌よく1時じ台だいに複数ふくすうの番組ばんぐみの重複じゅうふくが恒常こうじょう化かしている。

地上波ちじょうはにおける時間じかん帯たいの競合きょうごうを回避かいひするために枠わくの曜日ようび変更へんこうを行おこなった例れいも存在そんざいする。

2015年ねん4月がつ期きには同おなじ『週刊しゅうかん少年しょうねんサンデー』連載れんさい原作げんさくアニメ同士どうしによる競合きょうごうも発生はっせいしている。

再さい放送ほうそうの減少げんしょう

• 1980年代ねんだい後半こうはんに入はいると地上波ちじょうはキー局きょく系列けいれつでの再さい放送ほうそうは全体ぜんたい的てきに減少げんしょう傾向けいこうにある。これはビデオデッキの普及ふきゅうも大おおきいとされる。

地上波ちじょうはでの民放みんぽうアニメ番組ばんぐみの地域ちいき格差かくさの諸しょ問題もんだい

「アニメの歴史れきし」、「基幹きかん放送ほうそう普及ふきゅう計画けいかく」、および「テレビ番組ばんぐみ#日本にっぽんの地上波ちじょうはでの民放みんぽうテレビ番組ばんぐみの地域ちいき格差かくさの諸しょ問題もんだい」も参照さんしょう

民放みんぽう向むけテレビアニメは「地上波ちじょうはでの放送ほうそう」を前提ぜんていに企画きかく・製作せいさくされる傾向けいこうが強つよい。これは2010年代ねんだいに入はいるとインターネット配信はいしんビジネスにおける国内外こくないがい不問ふもんで配信はいしん業者ぎょうしゃへの販売はんばい価格かかくが「（特とくに日本にっぽんの首都しゅと圏けんでの）地上波ちじょうはでの放送ほうそうした、という実績じっせき」の有無うむに大おおきく影響えいきょうされることにあり、「地上波ちじょうはで放送ほうそうされたことのない番組ばんぐみ」の販売はんばい価格かかくが不利ふりな傾向けいこうになるためである。

一方いっぽうでNHKではBS放送ほうそう向むけに企画きかく・製作せいさくされているものも多おおい。

2000年代ねんだい以降いこう、4大だいネットワーク（日本にほんテレビ、テレビ朝日てれびあさひ、TBS、フジテレビの各かく系列けいれつ）の系列けいれつ局きょくにおける同時どうじネットの放送ほうそう番組ばんぐみが減少げんしょう傾向けいこうにある一方いっぽうで、上記じょうきに記しるしたコアなファン向むけに急増きゅうぞうした深夜しんやアニメなどのローカルセールス枠わく放送ほうそう番組ばんぐみの場合ばあい、大都市だいとし圏けん（特とくに東名とうめい阪ばん地区ちく）以外いがいでは余あまり放送ほうそうされておらず、地方ちほう局きょくで放送ほうそうされても遅おくれネットの幅はばが大おおきい番組ばんぐみも多おおく見みられる（クール単位たんいあるいは年とし単位たんい=4クール以上いじょうの遅おくれに至いたる事例じれいもある）。

また、製作せいさく局きょくでの本ほん放送ほうそう時間じかん帯たいが諸しょ事情じじょうで変更へんこうないし放送ほうそう期間きかんの延長えんちょうなどで編成へんせいの折おり合あいが付つかず、一部いちぶの地方ちほう局きょくではシリーズ途中とちゅうで打うち切きられる例れいもたまに見みられる。

なお、長ながらく作品さくひんの舞台ぶたいとなる実在じつざいする地域ちいき（またはモデルの地域ちいき）や、原作げんさく者しゃの出身しゅっしん地ちである地元じもと局きょくで放送ほうそうされない事例じれいが多おおかった。しかし舞台ぶたいとなる地元じもと側がわから地域ちいきおこしの一環いっかんとしての要望ようぼう や、ファンによる聖地せいち巡礼じゅんれい（舞台ぶたい探訪たんぼう）文化ぶんかの定着ていちゃくなどから製作せいさく側がわが当初とうしょから舞台ぶたい地元じもと局きょくでの放送ほうそうを念頭ねんとうに置おく事例じれい が増加ぞうかし、さらに青森あおもり県けん弘前ひろさき市しを舞台ぶたいにした『ふらいんぐうぃっち』では青森放送あおもりほうそうが、香川かがわ県けんを舞台ぶたいにした『うどんの国くにの金色きんいろ毛げ鞠きく』に西日本放送にしにっぽんほうそうが、それぞれの製作せいさく委員いいん会かいに参加さんかしている。

テレビ東京てれびとうきょう系列けいれつ

「テレビ番組ばんぐみ#テレビ東京てれびとうきょう系列けいれつ」も参照さんしょう

子会社こがいしゃBS局きょくであるBSテレビ東京てれびとうきょう（旧きゅう・BSジャパン）でのアニメ番組ばんぐみの放送ほうそうは、開局かいきょく当初とうしょから親会社おやがいしゃのテレビ東京てれびとうきょうの全ぜん日にち帯たいアニメ（一部いちぶの作品さくひん除のぞく）を積極せっきょく的てきに放送ほうそうしていた一方いっぽうで、深夜しんやアニメの放送ほうそう実績じっせきは2010年代ねんだい半なかばまでは全体ぜんたい的てきに乏とぼしかった。なお深夜しんやアニメに関かんしては現在げんざい、一部いちぶを除のぞいて毎まいクール1-3本ほんずつ放送ほうそうしているが、全ぜん日にち枠わくアニメについては2020年ねんに入はいると放送ほうそう本数ほんすうが減少げんしょうしている（それ以前いぜんに2010年代ねんだい前半ぜんはんにおいても一時いちじ新しん番組ばんぐみ本数ほんすうが減少げんしょうしたことがあった）。

同どう系列けいれつの地上波ちじょうは全すべてのアニメ番組ばんぐみが（テレビ東京てれびとうきょう及および系列けいれつ局きょくの参加さんかの有無うむに問とわず）、「BSテレ東ひがしを含ふくめた無料むりょうBS局きょく」で放送ほうそうされるとは限かぎらず、同どう一いちシリーズ作品さくひんであっても（無料むりょうBS局きょくで）未み放送ほうそうとなる事例じれいも多おおい。BS他た局きょく（BS11やBS日にっテレ等ひとし）での放送ほうそうに関かんしては2021年ねん4月がつ期き以降いこう、内容ないようを問とわずテレビ東京てれびとうきょう（系列けいれつ）と同どう時期じきに放送ほうそうされるようにはなっている（一部いちぶの番組ばんぐみの制作せいさくも必かならずしもテレ東ひがしが参加さんかしているとは限かぎらない）。

「テレビ東京てれびとうきょう（系列けいれつ局きょく）・BSテレ東ひがしとの同時どうじネット」は『プリティーリズム・オーロラドリーム』で初はじめて実施じっしされたが、現状げんじょうではこの形式けいしきのネット形態けいたい番組ばんぐみはごく少数しょうすうに留とどまっている。

また、テレビアニメ自体じたいの話はなしではないが、テレビ東京てれびとうきょうで放送ほうそうされる関連かんれん性せいのあるアニメ・ゲーム情報じょうほう番組ばんぐみや声優せいゆうバラエティ番組ばんぐみなどの番組ばんぐみ もテレビ放送ほうそうでは関東かんとうローカルの事例じれいが多おおい（下記かきの独立どくりつテレビ局てれびきょくにおいても同様どうようの事例じれいが多おおいが、こちらはBS11やBSフジなど民放みんぽうBS局きょくでネットされる場合ばあいもある）。

インターネット配信はいしんにおいては2010年代ねんだい以降いこう、時間じかん帯たいを問とわず多おおくの番組ばんぐみで実施じっしされるようにはなっているが、（最速さいそくのテレビ東京てれびとうきょうを基準きじゅんに）1週間しゅうかん以上いじょう遅おくれるか、有料ゆうりょう配信はいしんのみの事例じれいもある。

独立どくりつテレビ局てれびきょく

1990年代ねんだい末まつ頃ごろから三さん大都市だいとし圏けんにある独立どくりつ局きょくでの放送ほうそうを念頭ねんとうに置おいた新作しんさくテレビアニメ、いわゆるUHFアニメの放送ほうそうが始はじまり、2000年代ねんだい半なかばになると急激きゅうげきに増加ぞうか傾向けいこうを見みせた。

一部いちぶの作品さくひんは関西かんさい・中京ちゅうきょう圏けんではキー局きょく系列けいれつ広域こういき局きょくで放送ほうそうされたり、一部いちぶの地方ちほう局きょくでも放送ほうそうされる事例じれいは存在そんざいするが、これも地上波ちじょうはによる地方ちほうの格差かくさを拡大かくだいさせる一因いちいんとなった。長年ながねん優位ゆういに立たっていた関東かんとう圏内けんないでさえ、東京とうきょう都とを放送ほうそう対象たいしょう地域ちいきとするTOKYO MXの送信そうしん所しょが東京とうきょうスカイツリーへ移転いてん後ご、同局どうきょくへの一極いっきょく集中しゅうちゅうが加速かそくした結果けっか、同局どうきょくが受信じゅしんできない地域ちいきでは大おおきな格差かくさが生しょうじることになった。端はし的てきな例れいでは関西かんさい圏けんでは広域こういき局きょくで放送ほうそうに対たいし、関東かんとう圏けんはTOKYO MXのみで放送ほうそう、という作品さくひんも珍めずらしくなくなっている。

2010年代ねんだいに入はいり、BS11を始はじめとするBS各局かくきょくが遅おくれ（もしくは同時どうじ）ネットを多おおくのUHFアニメで行おこなうようになった結果けっか、現在げんざいではBSアンテナなどの受信じゅしん環境かんきょうを整ととのえていれば、おおむね視聴しちょう可能かのうにはなっている。また、インターネット配信はいしんも独占どくせん配信はいしんを含ふくめて殆ほとんど全すべての作品さくひんで実施じっしされている。

BS/CS放送ほうそうの現状げんじょうと弱点じゃくてん

詳細しょうさいは「日本にっぽんの衛星えいせい放送ほうそう#衛星えいせい放送ほうそうの問題もんだい点てん」を参照さんしょう

• 地上波ちじょうはのテレビアニメのBS局きょくへのネットは、現状げんじょうではキー局きょくのアニメを中心ちゅうしんに不完全ふかんぜんな状況じょうきょうに留とどまっている。これは死活しかつ問題もんだいに直結ちょっけつする地方ちほう局きょくからの抵抗ていこうが強つよいのも理由りゆうの一ひとつである。
• アニメ専門せんもんチャンネルが製作せいさく委員いいん会かいに参加さんかしている作品さくひんを最速さいそくで放送ほうそうすることにより付加ふか価値かちを高たかめる事例じれいもあるが、キー局きょく製作せいさく参加さんかの場合ばあいはそのような事例じれいはごく一部いちぶの例外れいがいを除のぞき皆無かいむに近ちかい。
• 共用きょうようパラボラアンテナが設置せっちされていない場合ばあい、各自かくじで設置せっちする必要ひつようが発生はっせいするが、ベランダの向むき や物件ぶっけんの構造こうぞうにより、廊下ろうかや手てすりなどの共用きょうよう部分ぶぶんにパラボラアンテナを設置せっちできない（許可きょかされない）場合ばあいもある。また、（共用きょうようを含ふくむ）パラボラアンテナが古ふるいモデルの場合ばあい、CS110°放送ほうそうに対応たいおうしていない。さらにAT-Xの場合ばあい、同どうチャンネルにおけるCS110°放送ほうそうでのハイビジョン化かは2018年ねん秋あきまで待またねばならなかった。

ケーブルテレビの区域くいき外がい再さい放送ほうそう

詳細しょうさいは「区域くいき外がい再さい放送ほうそう」を参照さんしょう

• ケーブルテレビのサービスエリアは市町村しちょうそん単位たんいが基本きほんであるため、対象たいしょう外がいの地域ちいきでは利用りようできない。また、地域ちいきによっては区域くいき外がい再さい放送ほうそう自体じたいが地元じもと局きょくの同意どういが得えられずに行おこなわれていないこともある。このほか集合しゅうごう住宅じゅうたくによってはケーブルテレビに対応たいおうしていない物件ぶっけんもある。

NOTTV（モバキャス）

• 地上ちじょうアナログ放送ほうそう廃止はいし後ごに浮ういたVHF帯たいを活用かつようして放送ほうそうが開始かいしされたが、日本にっぽん全国ぜんこくをカバーしているわけではなかった上うえ、対応たいおう端はし末まつが限かぎられたり、放送ほうそうされているのは一部いちぶの作品さくひんに留とどまっていた。結局けっきょく会員かいいん数すうが伸のび悩なやんだため、2016年ねん6月がつ30日にちをもってサービスを終了しゅうりょうした。

放送ほうそう局きょく・系列けいれつ別べつの現状げんじょう

NHK

詳細しょうさいは「NHKのアニメ作品さくひん」を参照さんしょう

NHKでのテレビ放送ほうそうは総合そうごうテレビのローカル枠わくを除のぞいて全国ぜんこく放送ほうそうであるため、全国ぜんこく一いち律りつで視聴しちょう可能かのうである。ただし、地元じもとを舞台ぶたいにした作品さくひんを総合そうごうテレビの地元じもとローカル枠わくで放送ほうそうする事例じれいも稀まれに見みられる。また、深夜しんや枠わくの場合ばあいは同おなじくローカル編成へんせい番組ばんぐみを優先ゆうせんするために他た地域ちいきより遅おくれネットとなる事例じれいも見みられる。

現在げんざいでは教育きょういくテレビ（Eテレ）およびBSプレミアム（旧きゅう衛星えいせい第だい2テレビ (BS2)）で多おおく放送ほうそうしている（過去かこには衛星えいせいハイビジョンテレビ (BS-hi)（アナログ放送ほうそう終了しゅうりょうと共ともに閉局）で再さい放送ほうそうされた作品さくひんもあり）。

かつては総合そうごうテレビで多おおく放送ほうそうしていた時期じきもあったが、次第しだいにEテレやBS2（→BSプレミアム）での放送ほうそうにシフトして行いき、現在げんざいでは月曜げつよう0時じ台だい（日曜にちよう深夜しんや）に放送ほうそうの深夜しんやアニメ枠わくが存在そんざいするのみである。

また、『日常にちじょう』や『ラブライブ!』 など、民放みんぽうテレビ局てれびきょくで本ほん放送ほうそうされたテレビアニメを（実質じっしつ）再さい放送ほうそうするケースもあるほか、民放みんぽうで放送ほうそうされていたテレビアニメの続編ぞくへんを放送ほうそうするケースも登場とうじょうしている。

日本にほんテレビ系けい

「日本にほんテレビ系けいアニメ」も参照さんしょう

1958年ねんに日本にっぽん最古さいこのテレビ放送ほうそうされたカラーアニメ（≠テレビシリーズ）である『もぐらのアバンチュール』を放送ほうそうした。日本にほんテレビは在ざい阪ばん準じゅんキー局きょくの讀賣テレビ放送よみうりてれびほうそう (ytv) と共ともにテレビアニメ制作せいさくにしのぎを削けずり、『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト』シリーズ・『ルパン三さん世せい』シリーズなどをヒットさせてきた。しかし1990年代ねんだい前半ぜんはんから全日ぜんじつ枠わくアニメの放送ほうそう本数ほんすうを減へらし、2009年ねん3月がつ、ゴールデンタイム帯たいから撤退てったい。現在げんざいはローカルセールス枠わくで『それいけ!アンパンマン』と、月曜げつようのゴールデンタイム帯たいが起源きげんである読売よみうりテレビ製作せいさく全国ぜんこくネットアニメ2本ほんを土曜どよう17時じ30分ふん枠わくおよび18時じ枠わく（『名めい探偵たんていコナン』）にて放送ほうそうしている。

深夜しんやアニメはそれほど多おおくなく、『攻殻機動隊こうかくきどうたい』シリーズや『DEATH NOTE』、「逆ぎゃく萌もえアニメ」の『逆境ぎゃっきょう無頼ぶらいカイジ』など独自どくじ路線ろせんの作品さくひんを行おこなってきたが、2021年ねん4月がつ期きに日曜にちよう未明みめい（土曜どよう深夜しんや）0時じ55分ぶんの枠わく（枠わく名称めいしょう無なし）に自社じしゃ製作せいさくの全国ぜんこくネット枠わくを、2023年ねん10月がつ期きには金曜きんよう23時じ台だいで「31年ねんぶりの新しんアニメ枠わく」となる『FRIDAY ANIME NIGHT』枠わく（フラアニ）を新設しんせつした。また、読売よみうりテレビも『MANPA』枠わくにて独自どくじの路線ろせんで製作せいさく・放送ほうそうしている。

また、日本にほんテレビは近年きんねんマッドハウスに続つづきタツノコプロ・hulu（日本にっぽん事業じぎょう）も買収ばいしゅうしたことで、アニメ制作せいさく会社かいしゃ・オンデマンド映像えいぞう配信はいしん事業じぎょうによるコンテンツ・版権はんけんビジネスの増強ぞうきょう・充実じゅうじつ化かを図はかっている状況じょうきょうにある。

テレビ朝日てれびあさひ系けい

「テレビ朝日てれびあさひ系けいアニメ」も参照さんしょう

テレビ朝日てれびあさひは、「日本にっぽん教育きょういくテレビ」として開局かいきょくし当初とうしょ教育きょういく局きょくとしてスタートしたこと、東映動画とうえいどうが有ゆうする東映とうえいの出資しゅっしを受うけたことから、幼年ようねん層そうも対象たいしょうとしたファミリー指向しこうの自社じしゃ製作せいさくアニメを多数たすう放送ほうそうしていたものの、1990年代ねんだい以降いこう減少げんしょうを続つづけていった。同局どうきょくの顔かおである『ドラえもん』・『クレヨンしんちゃん』の両りょう作品さくひんも2019年ねん10月がつ改編かいへんで両りょう作品さくひんの土曜どよう夕方ゆうがたへの移動いどうをもって、ゴールデンタイム帯たいから撤退てったいした。

在ざい阪ばん局きょくの朝日放送あさひほうそうテレビ（ABCテレビ、旧きゅう・朝日放送あさひほうそう）も、古ふるくからテレビアニメ制作せいさくに力ちからを入いれていたが、平成へいせい時代じだいには減少げんしょうしていった。2012年ねん10月がつ期き以降いこうは『水曜すいようアニメ〈水みずもん〉』枠わくの設定せっていを皮切かわきりに深夜しんやアニメ（UHFアニメ）の製作せいさく委員いいん会かい（幹事かんじ局きょく）として参加さんかしている。

2017年ねん9月がつ、名古屋テレビ放送なごやてれびほうそう（メ〜テレ・NBN）は40年間ねんかん時間じかん帯たいを変かえながら続つづけた全国ぜんこくネット枠わくから撤退てったいした。

テレビ朝日てれびあさひ系けいの深夜しんやアニメは2000年代ねんだい中盤ちゅうばんに一時いちじ増加ぞうかしたがすぐ減少げんしょうし、2007年ねん4月がつから2019年ねん9月がつまでは断続だんぞく的てきな放送ほうそうに留とどまっていた が、2019年ねん10月がつ改編かいへんから深夜しんやアニメの放送ほうそうが再開さいかいし、2020年ねん4月がつ改編かいへんで同局どうきょくの深夜しんや帯たいでは初はじめて枠わくに『NUMAnimation』（ヌマニメーション）と付つけ、レギュラー新作しんさくアニメの放送ほうそうを開始かいし。同年どうねん10月がつには同どう時期じき開始かいしの朝日放送あさひほうそうテレビの『ANiMAZiNG!!!』枠わくと合あわせてテレビ朝日てれびあさひ系列けいれつ全ぜん24局きょくの全国ぜんこくネット枠わくに移行いこうした。

テレビ朝日てれびあさひが出資しゅっししているABEMA(旧きゅう・AbemaTV)ではアニメ配信はいしんに積極せっきょく的てきな姿勢しせいとなっており、新旧しんきゅう問とわずアニメ番組ばんぐみを配信はいしんし、独自どくじ路線ろせんを採とっている。

このほか、藤子とうこ関連かんれんのアニメ化か作品さくひんを中心ちゅうしんに長ながらく取引とりひき関係かんけいにあるアニメ制作せいさく会社かいしゃ・シンエイ動画どうがを連結れんけつ子会社こがいしゃ化か、ABCも2016年ねん7月がつには専門せんもん子会社こがいしゃ・ABCアニメーションを設立せつりつしている。

TBS系けい

「TBS系けいアニメ」も参照さんしょう

系列けいれつ単位たんいで見みれば、他た系列けいれつと比くらべて（特とくに2000年代ねんだい以降いこうは）全ぜん日にち枠わくの放送ほうそうであっても中なか・高校生こうこうせい（いわゆるT層そう）以上いじょうを対象たいしょうにしたアニメ番組ばんぐみを中心ちゅうしんに放送ほうそうすることが多おおく、「小学生しょうがくせい以下いかの子供こどもを対象たいしょうとした子供こども向むけ作品さくひん」は系列けいれつ局きょくを含ふくめて製作せいさく歴れきが少すくない。2010年代ねんだい末期まっき以降いこうは児童じどう向むけドラマ・教養きょうよう番組ばんぐみ・バラエティ番組ばんぐみも含ふくめた子供こども番組ばんぐみ全体ぜんたいの製作せいさくからも事実じじつ上じょう撤退てったい状態じょうたいとなり、高こう年齢ねんれい層そうに特とく化かした戦略せんりゃくをとっている。

TBS系列けいれつは、深夜しんや枠わくを合あわせると在ざい阪ばん準じゅんキー局きょくの毎日放送まいにちほうそう（MBS）の方ほうがTBSより積極せっきょく的てきであり、全ぜん日にち枠わくでは長ながらくMBS製作せいさくの『土曜どよう18時じ枠わく（土ど6）』枠わくを経へて『日曜にちよう17時じ枠わく（日ひ5）』枠わくが主力しゅりょくとなっていた。一方いっぽうでTBS製作せいさくの全ぜん日にち枠わくは、2000年代ねんだい以降いこうは散発さんぱつ的てきとなっており『探偵たんてい学園がくえんQ』終了しゅうりょう後ご、2016年ねん4月がつ期きの『カミワザ・ワンダ』の放送ほうそうまでは、製作せいさく本数ほんすうが僅わずか2本ほんのみで「同局どうきょくの全国ぜんこくネットでのアニメ枠わく」が殆ほとんど放送ほうそうされない状態じょうたいが続つづいていた。

2017年ねん4月がつ期きに『アニメサタデー630』枠わくの設置せっちを経へて、2019年ねん7月がつ改編かいへんで同どう枠わく廃止はいしと同時どうじに「全ぜん日にち帯たいでの全国ぜんこくネットのアニメ枠わく」が一時いちじ的てきに消滅しょうめつした（民放みんぽうキー局きょく系列けいれつで唯一ゆいいつの事例じれい）が、2022年ねん4月がつ改編かいへんで毎日放送まいにちほうそう製作せいさくの『日曜にちよう17時じ枠わく（日ひ5）』のアニメ枠わく復帰ふっきと同時どうじに「全国ぜんこくネットの全ぜん日にち帯たいアニメ」の放送ほうそうが再開さいかいされ、その後ごTBSも2023年ねん10月がつ改編かいへんで再ふたたび「自社じしゃ製作せいさくの全ぜん日にち帯たい全国ぜんこくネットアニメ枠わく」を再開さいかいしている。

深夜しんやアニメについては、毎日放送まいにちほうそうが『アニメシャワー』枠わく設置せっち後ごに作品さくひん数すうを増ふやしており、2000年代ねんだい以降いこうはTBSなども自社じしゃ製作せいさくの深夜しんやアニメやUHFアニメに参加さんかしている。特とくに毎日まいにち放送ほうそうはUHFアニメも多数たすう放送ほうそうしていることから、準じゅんキー局きょくとしてはトップクラスの深夜しんやアニメ放送ほうそう量りょうを誇ほこり、作品さくひんによっては深夜しんやアニメを中心ちゅうしんに最速さいそくで（TBS・TOKYO MXより先行せんこうして）放送ほうそうする場合ばあいもある。一方いっぽうで、TBS製作せいさく分ぶんは関西かんさい圏けんではサンテレビ（稀まれにKBS京都きょうと）が代かわりに放送ほうそうする事例じれいもある。

また、2019年ねん7月がつ期きには前述ぜんじゅつの『アニメサタデー630』枠わくが移動いどうする形かたちで、毎日放送まいにちほうそう製作せいさくTBS系列けいれつ全ぜん28局きょくネットの深夜しんやアニメ枠わく『スーパーアニメイズム』を開始かいし。これを皮切かわきりに全国ぜんこくネットの深夜しんやアニメ枠わくが複数ふくすう設もうけられるようになり、2023年ねん7月がつ期きより木曜もくよう23時じ56分ふん枠わく（枠わく名称めいしょうなし）が設もうけられ、更さらに2024年ねん4月がつ期きよりその直後ちょくごの時間じかん帯たいに『スーパーアニメイズムTURBO』を、日曜にちよう23時半じはん枠わくにCBCテレビが『アガルアニメ』枠わくを新設しんせつする。

テレビ東京てれびとうきょう系けい

「テレビ東京てれびとうきょう系けいアニメ」も参照さんしょう

テレビ東京てれびとうきょう（テレ東ひがし）は、東京とうきょう12チャンネル時代じだいの1970年代ねんだい後半こうはんからテレビアニメに力ちからを入いれており、在京ざいきょうキー局きょくでは唯一ゆいいつ「ゴールデンタイム帯おびに自社じしゃ製作せいさくアニメ」を維持いじしてきていた。全ぜん系列けいれつの中なかでも放送ほうそう時間じかん帯たいを問とわず全ぜん日にち枠わくアニメの放送ほうそう本数ほんすうが多おおい。しかし、2010年代ねんだい以降いこうは少子化しょうしかの影響えいきょうにより、ゴールデン帯たいを含ふくめて金曜きんようや土ど・日にちでの放送ほうそうが主流しゅりゅうとなっている。ゴールデンタイム帯たいに関かんしても、木曜もくよう19時じ台だいの枠わくが撤退てったいした2018年ねん10月がつから2020年ねん9月がつにかけては新作しんさくアニメが一時期いちじき放送ほうそうされなかった（その後ご、2020年ねん10月がつ改編かいへんで2年ねんぶりに同どう時間じかん帯たいのアニメ枠わくを再開さいかい）。

表現ひょうげん規制きせいの項こうでも取とり上あげたように、1990年代ねんだい後半こうはん頃ごろより規制きせい強化きょうかを急進きゅうしん的てきに行おこない、『カウボーイビバップ』など制作せいさく側がわが同局どうきょくでの放送ほうそうを敬遠けいえんする動うごきも出でたことや、TBS系けい・フジ系けいの深夜しんやアニメ大だい規模きぼ参入さんにゅう、独立どくりつ局きょく主体しゅたいのUHFアニメの台頭たいとうなどによって以前いぜんほどの活気かっきは見みられなくなっている。

深夜しんやアニメに関かんしては、全盛期ぜんせいきこそは積極せっきょく的てきに放送ほうそうしていたが、2010年代ねんだい以降いこうは断続だんぞく的てきに放送ほうそう枠わくの増減ぞうげんを繰くり返かえしており、時期じきによっては新作しんさくの深夜しんやアニメが全まったく放送ほうそうされなかったこともあった。2021年ねん10月がつ期きには火曜かよう - 木曜もくよう未明みめいの24時じ台だいの枠わくを、2022年ねん4月がつ期きには土曜どよう23時じ台だいの枠わくをそれぞれ設もうけており、これ以降いこうはある程度ていど安定あんていしている。

全ぜん日にち枠わくと深夜しんや枠わくとでフレキシブルに放送ほうそう枠わくを変更へんこうする作品さくひんが他た系列けいれつと比くらべて多おおく存在そんざいする（詳細しょうさい記事きじ）。

全すべての系列けいれつ局きょくがテレビアニメ製作せいさくに関かかわった実績じっせきを持もち、この内うち、テレビせとうち（TSC）は東名とうめい阪ばん地区ちく以外いがいで唯一ゆいいつの30分ふんレギュラー枠わくを持もち、テレビ東京てれびとうきょう製作せいさく『ポケットモンスターシリーズ』を凌しのぐ長寿ちょうじゅシリーズを製作せいさくしている（『しまじろう』アニメシリーズ）。

テレビ愛知てれびあいちなどは独立どくりつ局きょくの役割やくわりを肩代かたがわりする形かたちで一部いちぶのUHFアニメをネットしている。

フジテレビ系けい

「フジテレビ系けいアニメ」も参照さんしょう

フジテレビは、日本にっぽん初はつの商業しょうぎょう用よう連続れんぞくテレビアニメ『鉄腕てつわんアトム（第だい1作さく）』のほか『週刊しゅうかん少年しょうねんジャンプ』原作げんさくアニメなど数々かずかずの人気にんき作品さくひんや長寿ちょうじゅ番組ばんぐみ・シリーズ作品さくひんなどを多数たすう輩出はいしゅつしたが、1990年代ねんだい後半こうはん以降いこうから徐々じょじょに下さがっていき、2006年ねん10月がつ改編かいへんで、ゴールデンタイム帯たいからアニメ枠わくが全すべて消滅しょうめつ。現在げんざいの全ぜん日にち帯たいのアニメ枠わくは日曜にちよう朝あさ9時じ台だいと同どう18時じ台だいが存続そんぞくしている。

他た系列けいれつとは異ことなり、FNS系列けいれつ局きょく製作せいさく作品さくひんは極きわめて少すくない（ただしフジテレビ製作せいさく深夜しんやアニメに関かんしては、2014年ねん10月がつ期き新規しんき開始かいし作品さくひんから3年ねんほど関西かんさいテレビ放送ほうそう（カンテレ・KTV）が共同きょうどうで製作せいさく委員いいん会かいに参加さんかしたほか、2017年ねん4月がつ期きから同局どうきょく製作せいさく・TOKYO MXネットの深夜しんやアニメを製作せいさくしている）。

深夜しんやアニメは2000年代ねんだい前半ぜんはんに放送ほうそうトラブルが相次あいついだ教訓きょうくんから生うまれた『ノイタミナ』枠わくが、深夜しんや枠わくとしては高こう視聴しちょう率りつ作品さくひんを連発れんぱつしている。

在ざい阪ばん局きょく

準じゅんキー局きょくである在ざい阪ばん局きょくは古ふるくからアニメ製作せいさくの実績じっせきがあり、特とくに毎日まいにち放送ほうそうの放送ほうそう本数ほんすうは群ぐんを抜ぬいている。読売よみうりテレビや朝日放送あさひほうそうテレビもキー局きょくと分担ぶんたんしてアニメを担当たんとうすることが多おおく、テレビ大阪てれびおおさかも歴史れきしの長ながい他た局きょくには及およばないがそれなりの製作せいさく実績じっせきがある。一方いっぽう、関西かんさいテレビのみ自主じしゅ製作せいさくしたアニメが3本ほん（製作せいさく委員いいん会かいに参加さんかした作品さくひんは除のぞく）と、他た局きょくより極きわめて少すくない。現在げんざいでは、関西かんさいテレビとテレビ大阪てれびおおさか以外いがいの準じゅんキー局きょく3局きょくは継続けいぞくして全国ぜんこくネットのテレビアニメ製作せいさくを行おこなっているほか、テレビ大阪てれびおおさか以外いがいではUHFアニメの一部いちぶを継続けいぞく的てきにネットしている。

毎日放送まいにちほうそう東京とうきょう支社ししゃテレビ編成へんせい部ぶプロデューサー・丸山まるやま博雄ひろおは「（我々われわれは）全国ぜんこくネットゴールデン番組ばんぐみ枠わくの受うけ持もちが少すくなく、ドラマとかバラエティーなど芸能人げいのうじんの方ほうが必要ひつような番組ばんぐみでキー局きょくと競争きょうそうするのは難むずかしいが、アニメでは芸能げいのうキャスティング的てきな発想はっそうがあまりないので、準じゅんキー局きょくでもキー局きょくと同おなじ条件じょうけんで勝負しょうぶできるのが非常ひじょうに大おおきい」という趣旨しゅしの発言はつげんを行おこなっている。

在ざい名な局きょく

在ざい名な局きょくは在京ざいきょう局きょくや在ざい阪ばん局きょくと比くらべるとアニメ製作せいさくに積極せっきょく的てきではないが、名古屋なごやテレビ（メ〜テレ・NBN、テレビ朝日てれびあさひ系列けいれつ）は、1977年ねん10月がつから2017年ねん9月がつまで続つづいた先述せんじゅつの全国ぜんこくネット枠わくに加くわえて、深夜しんやアニメも若干じゃっかん数すう製作せいさくしており、2018年ねん1月がつ期き以降いこうは、断続だんぞく的てきではありながらABCアニメーション等ひとしと共同きょうどうで深夜しんやアニメの製作せいさく委員いいん会かいに参加さんかしている。

また、CBCテレビ（旧きゅう・中部日本放送ちゅうぶにっぽんほうそう、TBS系列けいれつ）やテレビ愛知てれびあいち（TVA、テレビ東京てれびとうきょう系列けいれつ）も前述ぜんじゅつのメ〜テレには及およばないものの、系列けいれつ全局ぜんきょくネット枠わく（全国ぜんこくネット）のテレビアニメも含ふくめて製作せいさくした実績じっせきがある。一方いっぽうで、中京テレビ放送ちゅうきょうてれびほうそう（CTV、日本にほんテレビ系列けいれつ）は製作せいさく委員いいん会かい方式ほうしきの深夜しんやアニメ3本ほん、東海テレビ放送とうかいてれびほうそう（THK、フジテレビ系列けいれつ）は短編たんぺんアニメ2本ほんと、先発せんぱつ3局きょくに比くらべて製作せいさく本数ほんすうが少すくなく、全国ぜんこくネット枠わくのアニメに関かんしてもこれまで一いち度ども製作せいさくした実績じっせきがない。

メ〜テレの全国ぜんこくネット枠わく（日曜にちよう7時じ枠わく）撤退てったい以降いこう、「在ざい名めい民放みんぽうテレビ局てれびきょくを制作せいさく局きょくとする系列けいれつ全局ぜんきょくネットのアニメ枠わく」は長ながらくテレビ愛知てれびあいちの土曜どよう8時じ枠わくのみとなっていたが、CBCテレビは2024年ねん4月がつ期きより、日曜にちよう23時半じはんの『アガルアニメ』枠わくを新設しんせつする形かたちで全局ぜんきょく同時どうじネットアニメの製作せいさくに復帰ふっきしている。

地方ちほう局きょく

「Category:ローカルテレビ局てれびきょくのアニメ」および「Category:ローカルテレビ局てれびきょくの深夜しんやアニメ」も参照さんしょう

テレビせとうち（TSC）は『しまじろう』シリーズ以降いこう、同どう作品さくひんの版元はんもとである地元じもと企業きぎょうのベネッセとの関係かんけいを維持いじしている。その他たにもテレビ北海道てれびほっかいどう（TVh）やTVQ九州きゅうしゅう放送ほうそう（TVQ）がテレビ東京てれびとうきょうとの共同きょうどう製作せいさくの形かたちで製作せいさく実績じっせきを持もっている。

RKB毎日放送まいにちほうそう・北海道放送ほっかいどうほうそう (HBC) や、東北放送とうほくほうそう (TBC)・中国放送ちゅうごくほうそう (RCC) の主要しゅようTBS系列けいれつ各局かくきょくも、CBCとの共同きょうどう製作せいさくの深夜しんやアニメという形かたちで製作せいさく参加さんか実績じっせきを持もつ。静岡放送しずおかほうそう（SBS、TBS系列けいれつ）は『秘密ひみつ結社けっしゃ鷹たかの爪つま カウントダウン』や短編たんぺんアニメ『パンパカパンツ』シリーズで製作せいさく参加さんかしている。北海道文化放送ほっかいどうぶんかほうそう（uhb、フジテレビ系列けいれつ）はKTV・THK共同きょうどう製作せいさくの『くるねこ』に第だい2シーズンから同どう系列けいれつのテレビ静岡てれびしずおか（SUT、フジテレビ系列けいれつ）と共ともに製作せいさく参加さんかしたほか、北海道ほっかいどうローカル深夜しんやアニメ『フランチェスカ』に製作せいさく参加さんかしている。その他た、系列けいれつ内ないにおいて主要しゅよう局きょくではない青森放送あおもりほうそう（RAB、日本にほんテレビ系列けいれつ）がキー局きょくの日本にほんテレビとの共ともに深夜しんやアニメ『ふらいんぐうぃっち』に製作せいさく参加さんかしており、初はじめてアニメ製作せいさく局きょくの立場たちばを担になった。

短編たんぺん作品さくひんでは地方ちほう局きょくが製作せいさく参加さんかしている事例じれいがある程度ていど存在そんざいする。

独立どくりつ局きょく

「UHFアニメ」および「UHFアニメ一覧いちらん」も参照さんしょう

三さん大都市だいとし圏けんに所在しょざいする独立どくりつ局きょくでの新作しんさくテレビアニメ（UHFアニメ）はキー局きょくと比くらべると表現ひょうげん規制きせいが緩ゆるく、かつ放送ほうそう料金りょうきんも安やすいなどの理由りゆうで2000年代ねんだいから放送ほうそう本数ほんすうが急増きゅうぞうしていった。

これらの多おおくは深夜しんや帯たいかつ製作せいさく委員いいん会かい方式ほうしきで放送ほうそうされているが、TOKYO MXなど一部いちぶ作品さくひんの一部いちぶ放送ほうそう局きょくで全日ぜんじつ枠わく（22時じ台だいを中心ちゅうしんとしたプライムタイム枠わくなど）で放送ほうそうされる事例じれいがある。また、製作せいさく参加さんか実績じっせきとしてはTOKYO MXが群ぐんを抜ぬいて多おおいほか、岐阜放送ぎふほうそう（GBS）、びわ湖放送こほうそう（BBC）、奈良ならテレビ放送ほうそう（TVN）、テレビ和歌山てれびわかやま（WTV）を除のぞく各局かくきょくで何なんらかの形かたちで参入さんにゅう実績じっせきがある。

特とくに首都しゅと圏けんのうち南関東みなみかんとうの各局かくきょく（TOKYO MX・tvk・テレ玉だま・チバテレビ）で多数たすう放送ほうそうされている 一方いっぽう、北関東きたかんとうの独立どくりつ局きょく（群馬ぐんまテレビ・とちぎテレビ）は南関東みなみかんとう4局きょくと比くらべると放送ほうそう実績じっせきが大おおきく水みずをあけられている。茨城いばらき県けんに至いたっては今いまなお県域けんいき民放みんぽうテレビ局てれびきょく自体じたいが存在そんざいしない。

在ざい阪ばん局きょくなどローカル局きょく製作せいさくの深夜しんやアニメが関東かんとう圏けんではキー局きょくではなく独立どくりつ局きょくでの放送ほうそうとなる事例じれいも多おおく見みられ、BS局きょくもしくはアニメ専門せんもんチャンネルが製作せいさく委員いいん会かいに加くわわる作品さくひんもある（特とくにBS11やBSフジやBS日にっテレ、AT-Xが多おおい）。

現在げんざいでは先述せんじゅつのようにBS11などの民放みんぽうBS局きょくおよび各種かくしゅネット配信はいしんとの併用へいようで「地上波ちじょうは全国ぜんこくネットと比くらべると低ていコストでの」全国ぜんこく放送ほうそう（配信はいしん）を行おこなっている作品さくひんがほとんどである。また、先述せんじゅつのようにTOKYO MXはスマートフォンアプリ「エムキャス」を利用りようしての一部いちぶ番組ばんぐみの全国ぜんこく配信はいしんを実施じっししている。

なおこれらの作品さくひんのネット形態けいたいは、キー局きょくもしくはその系列けいれつ局きょく製作せいさくのものと比くらべて非常ひじょうに複雑ふくざつなものとなっているが、ここでは詳細しょうさいは割愛かつあいする。

民放みんぽうBS局きょく・スカパー!

2000年代ねんだいまではBS各局かくきょく独占どくせん放送ほうそうのテレビアニメも一いち定数ていすう存在そんざいしたが、2010年代ねんだいを境さかいに激減げきげんして現在げんざいでは極きわめて少数しょうすう派はとなり（2024年ねんの一いち例れいではBS松竹しょうちく東急とうきゅうの『明治めいじ撃剣げっけん-1874-』）、何なんらかの形かたちで地上波ちじょうはとの同どう時期じき展開てんかいを行おこなう番組ばんぐみが多おおくを占しめている。

民放みんぽうBS局きょくの老舗しにせであるWOWOWは同局どうきょく独占どくせん放送ほうそう、なおかつ無料むりょうのノンスクランブル枠わくで「WOWOWアニメ」と呼よばれるアニメ作品さくひんを多数たすう放送ほうそうしていたが、2008年ねん以降いこうはほぼ休止きゅうし状態じょうたいにあった。2016年ねんに地上波ちじょうは放送ほうそうの作品さくひんに共同きょうどう出資しゅっし（製作せいさく委員いいん会かいに参加さんか）することで、最速さいそくで先行せんこう放送ほうそうする「アニメプレミア」枠わくを新設しんせつ、アニメ事業じぎょうに復帰ふっきしている。

BS-TBSとBSテレ東ひがしは開局かいきょく当初とうしょより系列けいれつ局きょくのアニメの放送ほうそうに積極せっきょく的てきな姿勢しせいをとっていた。さらに2007年ねんに開局かいきょくしたBS11は製作せいさく委員いいん会かいへの参加さんかにも積極せっきょく的てきであり、2010年代ねんだいに入はいるとアニメ枠わくを順次じゅんじ拡大かくだいしている（詳細しょうさい項目こうもく）。2010年代ねんだい半なかばになるとBS日にっテレやBSフジもアニメ枠わくを年々ねんねん拡充かくじゅうし、BSフジは2017年ねん4月がつより深夜しんや枠わくに『アニメギルド』というレーベル、BS日にっテレも2019年ねん10月がつより深夜しんや枠わくに『アニメにむちゅ〜』というレーベルを設定せっていしている。また、BS朝日あさひでも2020年ねん4月がつより深夜しんや枠わくに『アニメA』というレーベルを設定せっていした。

なお、NHKのBSチャンネルや主おもな無料むりょう放送ほうそうBS各局かくきょくでも2015年ねん4月がつより視聴しちょう率りつ調査ちょうさが開始かいしされている。

現在げんざいは日本にっぽんのCSチャンネルを一いち手てに握にぎるスカパー!のアニメ専門せんもんチャンネル（AT-X、キッズステーション、アニマックスなど）でも、地上波ちじょうはで未み放送ほうそうのテレビアニメが製作せいさく・放送ほうそうされる事例じれいが少数しょうすうながらある。かつてはCS放送ほうそうのみであったが、2012年ねんよりアニマックスなど一部いちぶチャンネルでBS放送ほうそうも開始かいししている（ただし、BS放送ほうそうのアニメ専門せんもんチャンネルもあくまで「スカパー!のチャンネル」扱あつかいとなっている）。

変則へんそく的てきな事例じれい

地方ちほう局きょく製作せいさく作品さくひんの逆ぎゃくネット事情じじょうほか

地方ちほう局きょく製作せいさくアニメが在京ざいきょうキー局きょく系列けいれつで逆ぎゃくネットされず、首都しゅと圏けん（主おもに南関東みなみかんとう）の独立どくりつ局きょく各局かくきょくでネットされる事例じれいも多数たすうある。

端はし的てきな例れい：

• 毎日放送まいにちほうそう製作せいさく『TIGER & BUNNY』、朝日放送あさひほうそうテレビ他た製作せいさく『プラスティック・メモリーズ』、読売よみうりテレビ製作せいさく『GA 芸術げいじゅつ科かアートデザインクラス』：関東かんとう・中京ちゅうきょう圏けんでは独立どくりつ局きょくネット

逆ぎゃくに在京ざいきょうキー局きょくと系列けいれつ局きょく制作せいさく・放送ほうそう作品さくひんが関西かんさい圏けんで独立どくりつ局きょくネットとなる場合ばあいもある。これは在ざい阪ばん局きょく（準じゅんキー局きょく）製作せいさくのローカル番組ばんぐみが多数たすうあり、深夜しんや枠わくが逼迫ひっぱくしているという事情じじょうも影響えいきょうしている。

端はし的てきな例れい：

• 中部日本放送ちゅうぶにっぽんほうそう製作せいさく『琴浦ことうらさん』：関東かんとう・関西かんさい圏けんでは独立どくりつ局きょくネット

テレビアニメのイレギュラーなネット事情じじょう

一部いちぶアニメ作品さくひんでネットワークセールス枠わくから外はずれる、ローカルセールスとなる深夜しんや枠わくで放送ほうそうされる作品さくひんや系列けいれつの枠組わくぐみに捕とらわれない製作せいさく委員いいん会かい方式ほうしきの作品さくひんを中心ちゅうしんに放送ほうそう該当がいとう地域ちいきに系列けいれつ局きょくがあるにもかかわらず、独立どくりつ局きょくを除のぞく系列けいれつ外がいネットとなるケースも散見さんけんされる。

例れい：

• 日本にほんテレビ制作せいさく『機動きどう警察けいさつパトレイバー ON TELEVISION』（鹿児島かごしま県けんではテレビ朝日てれびあさひ系列けいれつ局きょくの鹿児島放送かごしまほうそう（KKB）で放送ほうそう）・『俺おれ物語ものがたり!!』（中京ちゅうきょう圏けんではテレビ愛知てれびあいち（TVA）で放送ほうそう）など
• テレビ朝日てれびあさひ他た制作せいさく『秘密ひみつ結社けっしゃ鷹たかの爪つま カウントダウン』（一部いちぶ地域ちいきではTBS系列けいれつまたはテレビ東京とうきょう系列けいれつで放送ほうそう）
• TBSテレビ制作せいさく『アサルトリリィ BOUQUET』（一部いちぶ地域ちいきでは他た系列けいれつ局きょくで放送ほうそう）、『プラチナエンド』（福岡ふくおか県けんではテレビ朝日てれびあさひ系列けいれつの九州朝日放送きゅうしゅうあさひほうそう（KBC）で放送ほうそう）など
• テレビ東京てれびとうきょう制作せいさく『フォルツァ!ひでまる』（福岡ふくおか県けんではフジテレビ系列けいれつのテレビ西日本てれびにしにほん（TNC）で放送ほうそう）、『貧乏神びんぼうがみが!』・『境界きょうかい戦機せんき』（何いずれも関西かんさい圏けんでは毎日まいにち放送ほうそうでネット）など
• フジテレビ制作せいさく『刀かたな語ご』（本ほん放送ほうそう時じは関西かんさい圏けんでは毎日まいにち放送ほうそうでネット）
• 毎日放送まいにちほうそう制作せいさくのアニメ
  • 関東かんとう圏けんでは他たキー局きょくで放送ほうそうされた事例じれい：『フォーチュン・クエストL』・『東京とうきょうリベンジャーズ』シリーズ（何いずれもテレビ東京とうきょうで放送ほうそう）
  • 地域ちいきによってネット局きょくが異ことなる事例じれい：『Dororonえん魔まくん メ〜ラめら』・『輪わるピングドラム』（中京ちゅうきょう圏けんでは何いずれもテレビ愛知てれびあいち（TVA）で放送ほうそう）、『進撃しんげきの巨人きょじん（第だい2期きまで）』・『東京とうきょうリベンジャーズ』シリーズ（一部いちぶ地域ちいきでは他た系列けいれつ局きょくで放送ほうそう）、『結城ゆうき友とも奈は勇者ゆうしゃである』シリーズ（舞台ぶたいとなる香川かがわ県けんでは瀬戸内海放送せとないかいほうそう（KSB、テレビ朝日てれびあさひ系列けいれつ）で第だい1期きを3年ねん遅おくれ、第だい2期きを1クール遅おくれネット）など
• 1970年代ねんだい後半こうはんから1980年代ねんだい前半ぜんはんにもローカルセールス枠わくで放送ほうそうされた作品さくひんでは、民放みんぽう4局きょく以上いじょうのフルネット地域ちいきで系列けいれつ外がいネットが行おこなわれた例れいもあった。
  • 国際こくさい映画えいが社しゃ・フジテレビ制作せいさく『めちゃっこドタコン』→『ハニーハニーのすてきな冒険ぼうけん』（福岡ふくおか県けんでは本来ほんらいのフジテレビ系列けいれつ局きょくであるテレビ西日本てれびにしにほん（TNC）では無なく福岡放送ふくおかほうそう（FBS）・日本にほんテレビ系列けいれつ）で放送ほうそう）
  • テレビ朝日てれびあさひ・東映とうえいエージェンシー・鳥とりプロ制作せいさく『宇宙うちゅう魔神まじんダイケンゴー』（広島ひろしま県けんでは本来ほんらいのテレビ朝日てれびあさひ系列けいれつ局きょくである広島ひろしまホームテレビ（HOME・当時とうじUHT）では無なく中国放送ちゅうごくほうそう（RCC・TBS系列けいれつ）で放送ほうそう）
• 地方ちほうの民放みんぽうに2・3局きょくの地域ちいきが多おおかった1960年代ねんだい - 1980年代ねんだい前半ぜんはんには夕方ゆうがた枠わくや週末しゅうまつ午後ごごの地方ちほう局きょくの空あき枠わくを使つかって短みじかい遅おくれ幅はばでの個別こべつスポンサードネットが盛さかんに行おこなわれ、クロスネットによる放送ほうそう枠わくの都合つごうやスポンサーの関係かんけいで本来ほんらいの系列けいれつと異ことなる競合きょうごう局きょくでの放送ほうそうとなる例れいも多おおかった一方いっぽう、4局きょく化か後ごよりも人気にんき作品さくひんがリアルタイムで多おおく放送ほうそうされていた地域ちいきもある。またキー局きょく・準じゅんキー局きょくが特定とくていの放送ほうそう枠わくを設もうけて裏うら送おくりを行おこない、複数ふくすうの局きょくで遅おくれ幅はばが一定いっていとなる例れいもあった。

また、BSデジタル放送ほうそう局きょくにおいても製作せいさく体制たいせいを問とわず、独立どくりつ局きょく以外いがいの地上波ちじょうはとBS局きょくでネット系列けいれつが異ことなる組くみ合あわせで放送ほうそうされるケースが散見さんけんされている。

以下いかは地上波ちじょうはでは全日ぜんじつ帯たいで放送ほうそうされた（される）作品さくひんのみを記述きじゅつする。深夜しんやアニメについては系列けいれつごとの主おもな放送ほうそうの動向どうこうを参照さんしょう。

例れい：

• 毎日放送まいにちほうそう制作せいさく『機動きどう戦士せんしガンダムAGE』以降いこうのガンダムシリーズ（一部いちぶ除のぞく）・『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト2199（テレビ放送ほうそう版ばん）』（何いずれもBSではBS11で放送ほうそう）、『シャングリラ・フロンティア』・『夜桜よざくらさんちの大だい作戦さくせん』（何いずれもBSでは日本にほんテレビ系列けいれつのBS日にっテレで放送ほうそう）など
• テレビ東京てれびとうきょう制作せいさく（又または幹事かんじ）『たまごっち!（第だい2期きまで）』・『ガンダムビルドシリーズ』（何いずれもBSではBS11で放送ほうそう）、『アイドルマスター ミリオンライブ!』（BSではBS11・BS日にっテレで放送ほうそう）など
• ブシロード制作せいさく・テレビ愛知てれびあいち幹事かんじ『カードファイト!! ヴァンガード overDress（「will+Dress」Season2以降いこう）』（BSでは日本にほんテレビ系列けいれつのBS日にっテレで放送ほうそう）
• テレビせとうち・ベネッセコーポレーション制作せいさく『しまじろうヘソカ』以降いこうのしまじろうシリーズ（BSではBS11で放送ほうそう）

地域ちいき限定げんていアニメ

当初とうしょから地域ちいき密着みっちゃく型がた番組ばんぐみとして制作せいさくされるものも一部いちぶには存在そんざいする（短編たんぺんアニメが主流しゅりゅうである）。

例れい：

• 北海道文化放送ほっかいどうぶんかほうそう製作せいさく『札幌さっぽろ乙女おとめごはん。』（札幌さっぽろ市しを舞台ぶたいとしている）
• テレビ北海道てれびほっかいどう製作せいさく『ホッカイラジャーズ野球やきゅう少年しょうねん団だん』（北海道ほっかいどうの少年しょうねん野球やきゅうチームがメインキャラになっている）
• テレビ埼玉てれびさいたま製作せいさく『浦和うらわの調しらべちゃん』（さいたま市しを舞台ぶたいとしている）
• tvk『天体てんたい戦士せんしサンレッド』（川崎かわさき市しを舞台ぶたいとしている）
• テレビ愛知てれびあいち『やっとかめ探偵たんてい団だん』（名古屋なごや市しを舞台ぶたいとしている。放送ほうそう枠わく買取かいとり扱あつかい。ただしシリーズ途中とちゅうで放送ほうそうを中止ちゅうしし、そのまま再開さいかいされず公式こうしきサイトも閉鎖へいさされたため、新春しんしゅん特別とくべつ企画きかくとして放送ほうそうされた原作げんさく者しゃとナレーターの対談たいだんが事実じじつ上じょうの最終さいしゅう回かいとなった）
• KBS京都きょうと・tvk製作せいさく『ドアマイガーD』（京都きょうと市しを舞台ぶたいとしている）
• 山陰放送さんいんほうそう『こども刑事けいじめめたん』（tvkが先行せんこう放送ほうそう、アニメ版ばんは鳥取とっとり県けんを舞台ぶたいにしている）
• 九州朝日放送きゅうしゅうあさひほうそう製作せいさく『暗闇くらやみ三さん太ふとし』（同局どうきょくが所在しょざいする福岡ふくおか県けんなど九州きゅうしゅう地方ちほうを舞台ぶたいとしている）
• 熊本くまもと県けん製作せいさく『なつなぐ!』（同どう県けんを舞台ぶたいとしている。熊本放送くまもとほうそうとTOKYO MXで同どう時期じき放送ほうそう）
• 琉球朝日放送りゅうきゅうあさひほうそう『はいたい七なな葉よう』（沖縄おきなわ県けんを舞台ぶたいとしている。後のちにTOKYO MXなどでも遅おくれネット）
• 群馬ぐんま県けん製作せいさく・著作ちょさく『ぐんまちゃん』（同どう県けん所属しょぞくのご当地とうちキャラクターを主役しゅやくとしたUHFアニメ。舞台ぶたいとしている訳わけでは無ない同どう県けんの風土ふうどをフィクション化かしている。第だい2期きまで製作せいさくされた。）

他た種たねアニメのテレビシリーズ放送ほうそう

OVAやWebアニメ、アニメ映画えいがとして制作せいさくされたアニメ作品さくひんの一部いちぶには、後日ごじつ特番とくばんや短期たんきシリーズ、ないしテレビシリーズとして放送ほうそうするものも存在そんざいする。中なかには元来がんらいOVAとして制作せいさくされた『機動きどう戦士せんしガンダムUC RE:0096』のようにテレビ放送ほうそうに合あわせて再さい編集へんしゅうや新規しんきカットを追加ついかしたり、テーマ曲きょくを新調しんちょうするものもある。

関連かんれん項目こうもく

• 日本にっぽんのテレビジョン放送ほうそう局きょく一覧いちらん
• アニメ専門せんもんチャンネル一覧いちらん
• スカパー! チャンネル一覧いちらん
• 漫画まんが
• ライトノベル
• アニメ雑誌ざっし
• アニメソング
• アニラジ
• 声優せいゆう