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ブダ (インド神話しんわ)

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ブダ

ブダサンスクリット: बुध Budha)は、インド神話しんわ水星すいせいかみまたはリシ

概要がいよう[編集へんしゅう]

「ブダ」とは「かしこい」という意味いみであり、この名前なまえをもつかみまたは人物じんぶつ何人なんにんられる。『リグ・ヴェーダ』の詩人しじんにブダという人物じんぶつはふたりあり、ひとりはブダ・アートレーヤ(アトリ子孫しそんのブダ)で、リグ・ヴェーダ5.1のアグニ賛歌さんか作者さくしゃとされる[1]。もうひとりはブダ・サウミヤ(ソーマの子孫しそんのブダ)で、リグ・ヴェーダ10.101のソーマの儀式ぎしきおこな神官しんかん賛歌さんか作者さくしゃとされる[2]

水星すいせいつき(saumya < soma、śaśija < śaśin)としょうせられる。同様どうよう火星かせいマンガラ)は地球ちきゅう(bhauma < bhūmi)、土星どせいシャニ)は太陽たいよう(ārki < arka)とばれるが、その理由りゆうあきらかでない[3]

プラーナ文献ぶんけんでは、つきしんソーマブリハスパティ木星もくせいかみ)のつまターラーほし神格しんかく)を誘拐ゆうかいしてブダをませた。ブダはイラー(イダーとも)をつまとしてプルーラヴァスみ、その子孫しそんつきしゅであるとする[4]

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ Jamison and Brereton (2014) p.660
  2. ^ Jamison and Brereton (2014) p.1560
  3. ^ Burgess (1860) p.279ちゅう3
  4. ^ Pargiter (1922) pp.58,253-254

参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

  • The Rigveda: The Earliest Religious Poetry of India. translated by Stephanie W. Jamison and Joel P. Brereton. Oxford University Press. (2014). ISBN 9780199370184 
  • Burgess, Ebenezer (1860). Translation of the Sûrya-Siddhânta: A text-book of Hindu astronomy. New Haven. https://archive.org/details/in.ernet.dli.2015.96668 
  • Pargiter, F.E. (1922). Ancient Indian Historical Tradition. Oxford University Press. https://archive.org/details/ancientindianhis00parguoft 

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]