放送ほうそう用語ようご

放送ほうそう用語ようご（ほうそうようご）には、以下いかの意味いみがある。

1. ラジオ・テレビなどの放送ほうそうにおいてアナウンサーなどが用もちいることば。
2. 放送ほうそう業界ぎょうかいにおいて用もちいられる専門せんもん用語ようご。あるいは、業界ぎょうかい用語ようご。

本ほん記事きじでは、1について解説かいせつする。なお、放送ほうそう用語ようごは各かく放送ほうそう局きょくにおいて検討けんとうされてきたものだが、その資料しりょうが残のこされているのは日本にっぽん放送ほうそう協会きょうかいであるため、それらを中心ちゅうしんに論ろんずる。

概要がいよう

日本語にほんごの標準ひょうじゅん語ごは、書かきことばの面めんでは大正たいしょう時代じだいにはほぼ完成かんせいしていたとされるが、一方いっぽうで話はなしことばについては基準きじゅんとなるものが無なかった。1925年ねんにラジオ放送ほうそうが始はじまり全国ぜんこく中継ちゅうけい放送ほうそうが増ふえると、ことばの音声おんせい的てき表現ひょうげん方法ほうほうについての問題もんだいが社会しゃかい的てきに指摘してきされ、また、部内ぶないからも「拠より所どころが欲ほしい」という要望ようぼうが強つよくなり、各かく放送ほうそう局きょくで議論ぎろんとなった。1934年ねんに社団しゃだん法人ほうじん日本にっぽん放送ほうそう協会きょうかいは「放送ほうそう用語ようご並なみ発音はつおん改善かいぜん調査ちょうさ委員いいん会かい」を設置せっちし、放送ほうそうに用もちいる日本語にほんごを整備せいびするための指針ししん策定さくていと具体ぐたい的てきな決定けっていを行おこなうようになる。以降いこう、現在げんざいの「放送ほうそう用語ようご委員いいん会かい」に至いたるまで、伝統でんとう的てき日本語にほんごを加味かみしつつ科学かがく的てき言語げんご調査ちょうさによる現状げんじょう把握はあくによって、放送ほうそうのことばとしてふさわしい音声おんせい的てき表現ひょうげん方法ほうほうを模索もさくしつづけている。また「アナウンサーのことば」は一般いっぱんに「模範もはん的てきな日本語にほんご」と評価ひょうかされることが多おおく、現代げんだいの日本語にほんご共通きょうつう語ごの形成けいせいにも大おおきな働はたらきを持もっているとされる。

放送ほうそう用語ようご黎明れいめい期き

日本にっぽんのラジオ放送ほうそうは1925年ねん3月がつに始はじまり、同年どうねん7月がつに本ほん放送ほうそうが開始かいしされた。このころのアナウンサーは各地かくちの放送ほうそう局きょくでそれぞれ募集ぼしゅうし、特とくに決きまった教育きょういくはされていなかった。また、ニュースにおいては新聞しんぶん社しゃ・通信つうしん社しゃから提供ていきょうされた原稿げんこうを読よみ上あげており、新聞しんぶん原稿げんこうをアナウンサーが適時てきじ話はなしことばに直なおして放送ほうそうしていた。

数すう千せんの遊女ゆうじょが赤あかい蹴出けだしをひるがえして逃にげ惑まどうさま凄惨せいさんを極きわめました。 — 1925年ねん3月がつ5日にちの試験しけん放送ほうそうにおける臨時りんじニュース

このように初期しょきのニュースでは、新聞しんぶん原稿げんこうの文ぶん尾おを口語こうごに直なおすのみで、ほぼそのまま読よんでいたと考かんがえられる。まもなく放送ほうそうで用もちいることばの発音はつおんについて厳きびしい意見いけんが寄よせられるようになる。

東京放送とうきょうほうそう局きょくのアナウンサー諸君しょくんの田舎いなかツペイ言葉ことばにも困こまつたものだ「こづらは東京放送とうきょうほうそう局きょくであるます」ぢや東京とうきょう放送ほうそう局きょくの其その東京とうきょうの名前なまえにそむくと言げんふもんだ。（後略こうりゃく） — 『日刊にっかんラヂオ新聞しんぶん』1925年ねん10月がつ16日にち投書とうしょ欄らん

1928年ねんに全国ぜんこく放送ほうそうが始はじまると放送ほうそう用語ようごの標準ひょうじゅん化かの必要ひつよう性せいが高たかまり、識者しきしゃからも日本語にほんごの標準ひょうじゅん的てき発音はつおんの普及ふきゅうと、放送ほうそう局きょくへの期待きたいが寄よせられるようになる。

標準ひょうじゅん語ごを普及ふきゅうさせるには成なるべく頻繁ひんぱんに成なるべく多おおくの人ひとに標準ひょうじゅん語ごを聞きかせなければならない。ここに於おいてラヂオの有難味ありがたみが痛切つうせつに感かんぜられる。（後略こうりゃく） — 神保じんぼ格かく（1931）

日本にっぽんにはまだ日本語にほんごの発音はつおんの標準ひょうじゅんといふものが確立かくりつしてゐないやうに見みえる。（中略ちゅうりゃく）放送ほうそう局きょくそのものにさういう責任せきにんはないだらうが、便宜上べんぎじょう放送ほうそう局きょくにさういふ役目やくめを分担ぶんたんしてもらへたら結構けっこうな事ことだと思おもふ。 — 高村たかむら光太郎こうたろう（1932）

こうした状況じょうきょうで、各かく放送ほうそう局きょくも試行錯誤しこうさくごを始はじめた。日本にっぽん放送ほうそう協会きょうかいは1929年ねんに『アナウンサー参考さんこう難解なんかい地名ちめい人名じんめい字彙じい』『西洋せいよう音楽おんがく語彙ごい』を作成さくせいした。そのはしがきには以下いかのように記しるされている。

放送ほうそう業務ぎょうむにおけるアナウンサーの職務しょくむ其その地位ちいの重大じゅうだいなることは今更いまさら茲に述のべるの要ようがない。其その職務しょくむを行おこなう上うえに於おいて心得こころえべき事ことも、発音はつおんの正確せいかく、其その抑揚よくよう、社会しゃかい現象げんしょうと自然しぜん現象げんしょうに対たいする理解りかいと研究けんきゅう、健康けんこう上じょうの注意ちゅうい、非常時ひじょうじに際さいし冷静れいせいなる判断はんだんと沈着ちんちゃくなる処置しょち、其その他た百般ひゃっぱんの事項じこうを挙あげることを得えるであらうが、其その中なか最もっとも注意ちゅういを要ようするは地名ちめいと人名じんめいに対たいする正確せいかくなる読方よみかたである。（後略こうりゃく） — 『アナウンサー参考さんこう難解なんかい地名ちめい人名じんめい字彙じい』

従来じゅうらい日本にっぽんでは西洋せいよう音楽おんがくの語彙ごいが甚はなはだ区々くくに使用しようせられ、統一とういつした拠よりどころが無なく、従したがえつて同一どういつの文字もじが幾いく通とおりにも翻訳ほんやく或あるいは音おと訳やくせられて居いた。（後略こうりゃく） — 『西洋せいよう音楽おんがく語彙ごい』

放送ほうそう用語ようご基準きじゅんの策定さくてい

1934年ねん1月がつに日本にっぽん放送ほうそう協会きょうかいは「放送ほうそう用語ようご並なみ発音はつおん改善かいぜん調査ちょうさ委員いいん会かい」（以下いか、本ほん記事きじにおいては同どう委員いいん会かいと略りゃくす）を発足ほっそくさせた。委員いいんを務つとめたのは明治めいじ期きに言文げんぶん一致いっち運動うんどうを推進すいしんした『言語げんご学がく雑誌ざっし』の主要しゅようメンバーが中心ちゅうしんとなっている。同どう委員いいん会かいは同年どうねん3月がつに『放送ほうそう用語ようごの調査ちょうさに関かんする一般いっぱん方針ほうしん』を成立せいりつさせた。

1. 放送ほうそう用語ようごの調査ちょうさは、ラヂオ視し聴者ちょうしゃの共通きょうつう理解りかいを基準きじゅんとして、美うつくしい語感ごかんに富とむ「耳みみのコトバ」を建設けんせつし、放送ほうそう効果こうかの充実じゅうじつを図はかることを目的もくてきとする。
2. 放送ほうそう用語ようごは、全国ぜんこく中継ちゅうけいアナウンス用語ようご（以下いか「共通きょうつう用語ようご」と称しょうす）を主体しゅたいとする。
3. 共通きょうつう用語ようごは、現代げんだいの国語こくごの大勢おおぜいに順応じゅんのうして、大体だいたい、帝都ていとの教養きょうようある社会しゃかい層そうにおいて普通ふつうに用もちいひられる語彙ごい・語法ごほう・発音はつおん・アクセント（イントネーションを含ふくむ）を基本きほんとする。
4. 共通きょうつう用語ようごと方言ほうげんとの調和ちょうわをはかる。
5. 調査ちょうさ事務じむを二に部ぶに分わける。
   1. 基本きほん調査ちょうさ
   2. 当用とうように資しするための調査ちょうさ
6. 基本きほん調査ちょうさは、諸しょ項こうに分わけて進すすめる
   1. 皇室こうしつに関かんする敬語けいごの用法ようほう
   2. 語彙ごい
      1. 語彙ごい（外来がいらい語ごを含ふくむ）・句法くほうの選択せんたく及および拡充かくじゅう
      2. 漢語かんごの整理せいり
      3. 同音どうおん語ごの整理せいり
      4. 専門せんもん用語ようごの調査ちょうさ
   3. 固有名詞こゆうめいしの読よみ方かた
      1. 人名じんめい
      2. 地名ちめい
      3. 満蒙まもう・支ささえ那なの固有名詞こゆうめいし
   4. 発音はつおん
      1. 共通きょうつう用語ようごの発音はつおん
      2. 共通きょうつう用語ようごのアクセント
      3. 外来がいらい語ごの発音はつおん
   5. 語法ごほう
   6. 言語げんご効果こうかの実験じっけん的てき調査ちょうさ
7. 当用とうように資しするための調査ちょうさは、日日ひびの放送ほうそう業務ぎょうむ上じょうの必要ひつように応おうじてこれを行おこなう

— 『放送ほうそう用語ようごの調査ちょうさに関かんする一般いっぱん方針ほうしん』

指針ししんの最後さいごにあるように、放送ほうそう用語ようごは「固定こてい不変ふへんなものではなく、絶たえず変容へんようしていくもの」とされている。同どう委員いいん会かいは1940年ねんに活動かつどうを終了しゅうりょうするまで120回かいの会議かいぎを開ひらき2000語ご以上いじょうの発音はつおんやアクセントを審議しんぎ決定けっていし、種々しゅじゅの資料しりょうを刊行かんこうした。1939年ねんの記録きろくによれば、審議しんぎ・決定けっていされた「言語げんご上じょうの問題もんだい」は、アクセントに関かんする問題もんだいが1311件けん、漢語かんごの字音じおんに関かんする問題もんだいが504件けん、外来がいらい語ごの語形ごけいに関かんする問題もんだいが229件けんであった。その後ごも1940年ねんから1945年ねんまでは「ニュース用語ようご調査ちょうさ委員いいん会かい」、1946年ねんから1951年ねんまでは「用語ようご研究けんきゅう会かい」、1951年ねんからは「放送ほうそう用語ようご委員いいん会かい」と名称めいしょうを変更へんこうして現在げんざいに至いたっているが、おおよそこの方針ほうしんに従したがって日本語にほんごに関かんする調査ちょうさ研究けんきゅうを行おこない、適時てきじ放送ほうそう用語ようごの基準きじゅんを改あらためてきたとされる。

こうした基準きじゅんが策定さくていされた一方いっぽうで、アナウンス方法ほうほうの統一とういつした研修けんしゅうを目的もくてきとして1934年ねん1月がつに東京とうきょうでアナウンサーの一括いっかつ採用さいようを行おこなった。同どう時期じきの資料しりょうによればアナウンサーたちは研修けんしゅうの充実じゅうじつを要望ようぼうする一方いっぽうで、特とくに地方ちほうにおいて一律いちりつに指導しどうすることへの抵抗ていこうがあったことも窺うかがえる。

BBCの影響えいきょう

ラジオ放送ほうそうの普及ふきゅうと共ともに共通きょうつうした口語こうごの必要ひつよう性せいが認識にんしきされる例れいは海外かいがいにもみられる。イギリスではロンドンを中心ちゅうしんとする地方ちほうと北部ほくぶスコットランド地方ちほう、あるいはアイルランド自由じゆう国こくのことばが相当そうとう違ちがっており、BBCでは『放送ほうそう英語えいご』『英国えいこく地名ちめい辞典じてん』などの資料しりょうが作成さくせいされている。同どう委員いいん会かいは、このBBCの事例じれいを参考さんこうにしていたと考かんがえられるが、具体ぐたい的てきな影響えいきょうについては明あきらかになっていない。

方言ほうげんの扱あつかい

放送ほうそう用語ようごが確立かくりつされるにあたって方言ほうげんをどのように扱あつかうかは重要じゅうような検討けんとう事項じこうであった。前述ぜんじゅつの一般いっぱん方針ほうしんの草案そうあんでは、全国ぜんこく中継ちゅうけいで用もちいる「全国ぜんこく中継ちゅうけいアナウンス用語ようご」と、地方ちほう放送ほうそうで用もちいる「方面ほうめんアナウンス用語ようご」を分わける二に重じゅう言語げんご方式ほうしきが提案ていあんされていた。しかし、標準ひょうじゅん語ごによる日本語にほんご統一とういつの必要ひつよう性せいが強つよく叫さけばれたことなどから変更へんこうを迫せまられた。一方いっぽうで方言ほうげん撲滅ぼくめつに対たいし反対はんたいする意見いけんもだされ、決定けってい稿こうにおいては「共通きょうつう用語ようごと方言ほうげんとの調和ちょうわをはかる」という文言もんごんに置おき換かわっている。これにより「標準ひょうじゅん語ごの普及ふきゅうは必要ひつようだが方言ほうげんを撲滅ぼくめつさせる必要ひつようはなく、各自かくじの母語ぼご・母はは方言ほうげんと個別こべつなものとして扱あつかう」という標準ひょうじゅん語ご・方言ほうげん併用へいようの方針ほうしんが明あきらかになったとされる。

こうした方針ほうしんを元もとに、発音はつおん・アクセントについては標準ひょうじゅん語ごの音韻おんいん体系たいけいに則のっとり、語彙ごい・人名じんめい・地名ちめいなどは地域ちいきの事象じしょうに関かんする場合ばあいは共通きょうつう用語ようごとして能動のうどう的てきに取とり込こんでいる。具体ぐたい的てきな例れいとして地名ちめいの読よみ方かたに関かんして、「神戸こうべ」については「コーベ」「カンベ」「カンド」などの読よみは統一とういつすることなく原則げんそく的てきに地元じもとでの読よみ方かたを優先ゆうせんするが、「岡山おかやま」については地元じもとでの読よみである「オキャヤマ」は用もちいず「オカヤマ」に統一とういつされた。

漢語かんごの読よみ

放送ほうそうが開始かいしされると、アナウンサーのことばの「誤あやまり」について様々さまざまな意見いけんが寄よせられるが、多おおくが漢語かんご・漢字かんじ語ごの読よみについてであった。これらの状況じょうきょうは、当時とうじにおいては漢語かんごの読よみに相当そうとうの「ゆれ」があった事ことが原因げんいんと考かんがえられる。一いち例れいとしては、「暗中模索あんちゅうもさく」について同どう委員いいん会かいが作成さくせいした資料しりょうや同どう時期じきの和英かずひで大だい辞典じてんは「アンチューモサク」としているが、同どう時期じきの広辞苑こうじえんには「アンチューボサク（正まさしくはアンチューバクサク）」と記しるされている。このような読よみのゆれは366項目こうもくに及およぶとされるが、同どう委員いいん会かいは多おおくの資料しりょうを吟味ぎんみして慎重しんちょうに審議しんぎしつつ、その決定けっていは伝統でんとう的てきな読よみよりも全体ぜんたい的てきな規則きそく性せいを重視じゅうしした新あたらしい読よみに統一とういつしようとする傾向けいこうがみられる。また、その決定けっていは現在げんざいに継承けいしょうされているものも多おおい。

現代げんだいの日本語にほんごと社会しゃかいとの関かかわり

放送ほうそう用語ようごと現代げんだい日本語にほんご、あるいは社会しゃかいとの関かかわりで中心ちゅうしんとなるのは、広ひろい意味いみでの語彙ごい・語法ごほうである。一般いっぱん的てきに放送ほうそう用語ようごでは新形しんがたを認みとめることに抵抗ていこうが強つよく、いわゆる日本語にほんごの乱みだれについては保守ほしゅ的てきである。例たとえば「気きのおけない人ひと」など意味いみが変かわりつつある慣用かんよう句くは本来ほんらいの意味いみで用もちいるとしている。また「早急そうきゅう」は、伝統でんとう的てきな「サッキュー」に変かわって世間せけん一般いっぱんには「ソーキュー」と呼よばれることが多おおくなってきたが、これについては「取とり急いそぎ」や「すぐに」へのい換いかえを推奨すいしょうしている。

一方いっぽうでは社会しゃかいの変容へんようにより放送ほうそう用語ようごが変かわった例れいもある。例たとえば、犯罪はんざい報道ほうどうにおいて被疑ひぎ者しゃは逮捕たいほされた時点じてんで呼よび捨すてにされていたが、社会しゃかい的てきな人権じんけん意識いしきの高たかまりから1984年ねんからは「〇〇容疑ようぎ者しゃ」と呼よびならわす事こととされ、新あたらしい語法ごほうが生うまれた（呼よび捨すて報道ほうどう訴訟そしょう）。他たには、戦時せんじ中ちゅうの外来がいらい語ごのい換いかえや戦後せんごの皇室こうしつ敬語けいごの変化へんか、あるいは「中共ちゅうきょう」から「中国ちゅうごく」への読よみ替がえや韓国かんこくの地名ちめい・人名じんめいを現地げんち読よみに変更へんこうした例れいなどがある。

逆ぎゃくに放送ほうそう用語ようごが社会しゃかいに影響えいきょうを与あたえることもあった。例たとえば商品しょうひん名めいのい換いかえで用もちいられた「化学かがく調味ちょうみ料りょう」は、商品しょうひんのマイナスイメージを広ひろげる一因いちいんとなった。

こうした社会しゃかい的てきな日本語にほんごの変化へんかは、1963年ねんから継続けいぞくしてアンケート調査ちょうさなどを続つづけており、現代げんだいの言語げんごの実態じったいや意識いしきを探さぐることで、放送ほうそう用語ようごの判断はんだん基準きじゅんとして用もちいられている。

公表こうひょうされている資料しりょう

放送ほうそう用語ようごの資料しりょうについては内部ないぶ資料しりょうに留とまるものが多おおいが、一部いちぶをまとめたものが出版しゅっぱんされている。

• 『NHK新しん用字ようじ用語ようご辞典じてん』NHK出版しゅっぱん、2004年ねん。ISBN 4-14-011200-X。 
• 『NHKことばのハンドブック』NHK出版しゅっぱん、2005年ねん。ISBN 4-14-011218-2。 
• 『NHK日本語にほんご発音はつおんアクセント新しん辞典じてん』NHK出版しゅっぱん、2016年ねん。ISBN 978-4-14-011345-5。 

また、細こまかい基準きじゅんの変更へんこうなどは月刊げっかん誌し『NHK放送ほうそう研究けんきゅうと調査ちょうさ』に掲載けいさいされ、一部いちぶはNHK放送ほうそう文化ぶんか研究所けんきゅうじょのHPにて公表こうひょうされている。

参考さんこう文献ぶんけん

• 石野いしの博史ひろふみ 著ちょ「放送ほうそう用語ようごの基準きじゅんとその変遷へんせん」、明治めいじ書院しょいん（編へん） 編へん『日本語にほんご学がく』 22巻かん4号ごう、明治めいじ書院しょいん、2003年ねん。 
• 塩田しおだ雄大たけひろ『現代げんだい日本語にほんご史しにおける放送ほうそう用語ようごの形成けいせいの研究けんきゅう』三省堂さんせいどう、2014年ねん。ISBN 978-4-385-36458-2。 
• 島田しまだ匠たくみ子こ（著ちょ）、NHK放送ほうそう文化ぶんか研究所けんきゅうじょ（編へん）（編へん）「放送ほうそう史料しりょう 探訪たんぼう」『放送ほうそう研究けんきゅうと調査ちょうさ』70巻かん11号ごう、NHK出版しゅっぱん、2020年ねん、doi:10.24634/bunken.70.11_52。 
• 文ぶん研けん50周年しゅうねん記念きねんプロジェクト出版しゅっぱん分科ぶんか会かい 著ちょ「放送ほうそう文化ぶんか研究所けんきゅうじょ 調査ちょうさ研究けんきゅう50年ねんの歩あゆみ」、日本にっぽん放送ほうそう協会きょうかい放送ほうそう文化ぶんか研究所けんきゅうじょ（編へん） 編へん『NHK放送ほうそう文化ぶんか調査ちょうさ研究けんきゅう年報ねんぽう』 41集しゅう、日本にっぽん放送ほうそう協会きょうかい放送ほうそう文化ぶんか研究所けんきゅうじょ、1996年ねん。 

関連かんれん項目こうもく

• 日本語にほんご
• 標準ひょうじゅん語ご
• 方言ほうげん
• 放送ほうそう禁止きんし用語ようご

外部がいぶリンク

NHK放送ほうそう文化ぶんか研究所けんきゅうじょHP